JP3488878B1 - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
に適するフィルタを備えた電気掃除機を得ることにあ
る。 【解決手段】 掃除機本体の吸込み口から電動送風機の
吸気口に至る風路中に、この風路を流れる空気から塵を
濾過して分離するフィルタ(塵分離部)80を立てて設置
する。フィルタ80は、フィルタ枠81と、この枠81の内側
を塞いで取付けられたフィルタ要素82とを備える。フィ
ルタ枠81に、フィルタ要素82の上流側表面から落下する
塵を、フィルタ要素82の下方に排出する塵排出手段83を
設ける。この塵排出手段83により、落下する塵がフィル
タ枠81の下枠部81aで塞き止められて、上方に成長しな
いようにしたことを特徴としている。
Description
するフィルタを備えた電気掃除機に関する。
る気流中の塵を分離する手段として、プリーツ形の排気
フィルタを用いた電気掃除機が知られている(例えば特
許文献1参照。)。
と排気部とを区画する区画部に、排気フィルタをインサ
ートして、一体成形したフィルタユニットを形成してい
る。このため、プリーツ形の排気フィルタはその四周を
略四角枠状をなす区画部で囲まれている。
落0020−0023、図1−図4)
ルタは、これを流通する気流中の塵を濾過によって捕捉
できる。この場合、捕捉される塵の多くは排気フィルタ
の上流側表面に付着し、この付着状態は電動送風機の運
転中は維持されるが、電動送風機が停止すると、付着し
ている塵は自重により落下することが可能である。
四周を略四角枠状の区画部で囲まれているので、区画部
の下枠部が落下した塵を塞き止めて、この塵で排気フィ
ルタの下部が塞がれる。このため、排気フィルタを水洗
いする等のメンテナンスをして、下枠部で塞き止められ
ている塵を除去しない限り、下枠部上に塞き止められる
塵の量は増えて上方に向けて延びる。これにより、排気
フィルタの実質的な濾過面積が減少して、濾過性能が低
下する。こうした事情に対して特許文献1では何らの対
策も講じていない。このため、フィルタの連続使用期間
が短く、こまめに、排気フィルタを水洗いする等のメン
テナンスが必要となるので、その改善が求められてい
る。
能の低下を抑制でき長期間の連続使用に適するフィルタ
を備えた電気掃除機を得ることにある。
に、本発明は、フィルタ枠及びこの枠の内側を塞いで取
付けられたフィルタ要素を備えて塵を濾過して分離する
フィルタを立てて設置し、フィルタ要素の上流側表面か
ら落下する塵の通り抜けを許して、この塵をフィルタ要
素の下方の塵溜め部に排出する塵通し部を、フィルタ枠
に設けている。
綿、布、グラスウール、不織布、発泡合成樹脂等の濾材
を、単層又は複数種積層したもの等を使用できる。本発
明においては、以下の実施形態で説明する構成の他に、
フィルタ要素の上流側表面から落下する塵をフィルタ枠
が塞き止めないように、この枠の下枠部に切り欠き部を
設けたり、或いは下枠部を、その上流側の縁がフィルタ
要素の上流側表面と面一又は下流側にずれるように設け
る等により構成することも可能である。
に、例えば専用の塵溜め部を設けて、そこに排出される
塵を溜めるようにすることは好ましいが、これには制約
されない。例えば、以下の実施形態で説明するようにフ
ィルタ枠がその下端部に、フィルタ要素を支える要素支
えを備える構成である場合には、下枠部に備えられて前
記要素支えの下側にフィルタ枠の幅方向に延びる塵溜め
溝を形成することも可能である。又、このような塵溜め
溝の有無に拘らずに、要素支えの下方に落下した塵を、
自重で移動させて、例えばフィルタが取付けられた集塵
容器の下部等に移すようにすることも可能である。
しようとする気流中の塵は、フィルタ要素の濾過作用で
主としてフィルタ要素の上流側表面に付着し、この塵
は、電動送風機の運転停止後に、立っているフィルタ要
素から自重等で落下する。この塵を、本発明では、フィ
ルタ枠に設けた塵通し部に通してフィルタ要素の下方の
塵溜め部に排出できるので、落下する塵がフィルタ枠で
塞き止められて、上方に成長しないようにできる。
て本発明の一実施形態を説明する。
掃除機本体20には、可撓性の吸塵ホース21の一端部
が着脱可能に接続され、このホース21は他端部に手元
操作部22を備えている。手元操作部22には伸縮可能
な延長管23が着脱可能に接続され、延長管23の先端
部には吸込み口体24が着脱可能に接続される。手元操
作部22はハンドル22Aを有し、このハンドル22A
には遠隔操作用の操作スイッチ22Bが設けられてい
る。
0は、本体ケース30と、本体ケース30に着脱自在に
取付けられる集塵容器(ダストカップ)50と、蓋体4
0とを備えている。蓋体40はその後部が本体ケース3
0の前部にヒンジ結合されて上下方向に開閉可能に設け
られている。
側の載置部35とを備えている。図2に示すように電動
部34には電動送風機33が内蔵されていて、この電動
送風機33の吸気口33Aはその大方が電動部34の上
部側に寄っている。載置部35は、電動部34の下部か
ら前方へ一体に突出されていて、上方に開放する凹状を
なす皿状に形成されている。この載置部35には集塵容
器50が着脱自在に載置される。蓋体40が閉じられる
ことによって、蓋体40と載置部35とが集塵容器50
を挟持して固定するようになっている。
は開口され、この開口34Aは電動送風機33の吸気口
33Aに対向するとともに連通している。開口34Aに
は後述するフィルタ80をその下流側から押えるための
リブを放射状に有したフィルタ押え34Bが設けられて
いる。
ケース30の前側上部から後側下部にわたる斜状の膨出
部36(一方のみ図示)が夫々一体に形成され、これら
膨出部36の下端部に後輪37が回転自在に取付けられ
ている。両膨出部36と本体ケース30の両側壁の前側
部分には複数の排気孔からなる排気部38が設けられて
いる。これらの排気部38は図示しない排気風路を介し
て電動送風機33の排気口33B(図2参照)と連通し
ている。電動送風機33の排気口33Bから排気される
空気は排気風路を介して排気部38から外に排気され
る。
風機33の下側に位置して商用交流電源の電力を電動送
風機33等に供給するコードリール39が配置されてい
るとともに、このコードリール39の電源コードが出し
入れる際の回転を駆動力として動作される除塵装置35
が配置されている。この除塵装置35は、後述のフィル
タ要素82の下流側裏面に接して塵落としのための動き
をフィルタ要素82に付与するものである。なお、除塵
装置35は省略することが可能である。更にコードリー
ル39に代えて電動送風機33等に電力を供給するバッ
テリーを内蔵してもよく、この構成で除塵装置を設ける
場合には、本体ケース30の外部に除塵操作部を設け
て、この操作部を操作することにより除塵装置を動作さ
せることが可能である。
た天板41と、この天板41の周囲に一体に形成された
周壁42とを有している。周壁42の前部には吸塵ホー
ス21を着脱可能に接続する吸込み口43を有する接続
パイプ44(図2参照)が取付けられている。接続パイ
プ44は、前後方向に延びており、その一端開口(前
端)は吸込み口43をなし、他端(後端)45は開口し
ている。この接続パイプ44は後述する第1塵分離部6
1に対してその上流から直に連続している。
は、一面例えば図4において右側に位置する後面の略全
体を開口し、この開口51と対向する例えば前面の壁5
0aに吸気入口52を有する容器ケース体53と、この
容器ケース体53に設けられた把手部54とを有してい
る。把手部54は例えば吸気入口52の下方に位置して
壁50aに設けられている。
下部で形成した第1塵溜め部(第1集塵部)55と、こ
の第1塵溜め部55の主として上方に形成された負圧室
部(負圧空間)56と、この負圧室部56内に設けられ
た第1塵分離部61と、この塵分離部61で分離された
塵埃を第1塵溜め部55へ導く案内部63とを有してい
る。
る。第1塵溜め部55の底部には、底板57が軸J回り
に開閉可能に取付けられており、この底板57を開ける
ことにより第1塵溜め部55内に蓄積された塵埃を捨て
ることができる。底板57の閉じ状態は、把手部54に
設けた操作釦の押し込みに連動する図示しない機構を介
して解除されるようになっている。
口51に寄った起立壁60とこの壁60の上端から折れ
曲がって壁50aに連続する天井壁58とで区画されて
いる。第1塵溜め部55の天井壁58には第1塵溜め部
55と負圧室部56とを連通する通気開口59が形成さ
れている。通気開口59は第1塵溜め部55の略中央部
に対向して設けられている。この通気開口59には図
4、図7、及び図9に示すように例えばネットで作られ
た塵捕捉用のフィルタF1が取付けられている。
A(図5及び図6参照)が形成されている。この接続穴
58Aの下方には第1塵溜め部55内で旋回流を発生さ
せるためのガイド壁55G(図4及び図9参照)が設け
られている。
成する筒状の風路形成体62と、案内部63とを有して
いる。
62は、一端及び他端をともに開口した中空円錐台状で
あって、その全周にわたって複数の分離開口64を等間
隔に有しているとともに、これらの分離開口64を塞ぐ
塵捕捉用のフィルタF2を有している。
円形枠部W1、W2と、これら枠部W1、W2を連結し
た複数のリブW3とで構成されたフレームを備えてい
る。各分離開口64は両枠部W1、W2及びリブW3に
よって囲まれた空間で作られている。フィルタF2は、
例えばネットで作られていて、前記フレームの内周面に
沿って筒状に取付けられている。したがって、風路形成
体62はあたかもざるの軸方向両端を開口した構造をな
していて、この形成体62の内側空間は分離風路62a
を形成している。
体20の軸方向(本実施形態では前後方向)に直線状に
延びている。分離風路62aは、風路形成体62の分離
開口64、容器ケース体53の負圧室部56、及び本体
ケース30の電動部34の開口34Aを、順次介して電
動送風機33の吸気口33Aに連通している。
62の大径な一端開口62Aの径は容器ケース体53の
吸気入口52の径より大きく形成されている。風路形成
体62はその一端開口62Aの内側に吸気入口52が位
置するように容器ケース体53に接続されている。風路
形成体62の小径な他端開口62Bの径は吸気入口52
の径より小さい。これにより、風路形成体62の径は一
端から他端に行くにしたがって直線的に漸減している。
体40の接続パイプ44の軸線が延びる方向とはほぼ一
直線状に連続し、これらの軸線延長上に電動送風機33
の吸気口33Aが向き合うように対応して設けられてい
る。蓋体40の接続パイプ44と、容器ケース体53の
吸気入口52と、風路形成体62と、容器ケース体55
の開口51と、電動送風機33の吸気口33Aとは、掃
除機本体20の軸方向(本実施形態では前後方向)に沿
って順次配設されている。
形成体62の他端開口62Bに連続して設けられてい
る。詳しくは、案内部63は、風路形成体62の他端開
口62Bの上部から斜め下方に向かって延びた傾斜壁部
63Aと、この傾斜壁部63Aの一端から湾曲して下方
に延びるとともに風路形成体62の他端開口62Bに対
向する風当て壁部63Bと、傾斜壁部63A及び風当て
壁部63Bの両側に形成された側壁部63Cとを有して
いる。この案内部63は、風路形成体62の他端開口6
2Bに接合された開口63Dを有している。
えば上下方向に延びているとともに、接続穴58Aを覆
って天井壁部58と起立壁60とにわたって接続されて
いる。この接続により、案内部63は分離風路62aと
第1塵溜め部55とを連通している。
51より少し内側(前側)に設けられて、開口51に所
定の深さH(図4参照)を与えている。この深さHを利
用して開口51内に第2塵分離部をなす後述のフィルタ
80が着脱可能に装着されるようになっている。
下端部外側には後述するフィルタ80を下側から支える
支持壁71が一体に設けられ、この支持壁71と起立壁
60の下端部外側との間に第2塵溜め部72が形成され
ている。第2塵溜め部72は、第1塵溜め部55に溜め
られる塵より微細な塵を、第1塵溜め部55とは別に独
立して溜めるために設けられている。第2塵溜め部72
の上下両端は夫々開口されているとともに、この第2塵
溜め部72は複数の支持リブ73によって複数の領域に
区画されている。支持リブ73はフィルタ80を下側か
ら支える。
塵溜め部55の下端開口に並べられているとともに、第
1塵溜め部55を開閉する前記底板57により開閉可能
に閉じられている。これにより、1枚の底板57を開け
ることにより、第1、第2の塵溜め部55、72内に溜
められた塵を同時に捨てることができて、使い勝手をよ
くできる。底板57で第2塵溜め部72の下端開口が閉
じられることにより、第2塵溜め部72は、気流が通り
抜けたり、この塵溜め部72に乱流の影響が殆ど波及し
ないような凹状に形成され、具体的には本実施形態では
行き止まり構造となる。
(図4参照)が固定されており、これにより底板57を
閉じた状態での両塵溜め部55、72の下端部の気密を
同時に図っている。このため、両塵溜め部55、72ご
とにシール材を要することなく単一のシール材74を共
用して気密を図ることが可能である点で優れている。な
お、第2塵溜め部72とこれに隣接している第1塵溜め
部55とを仕切っている起立壁60の下端全体は、閉じ
られた底板57の内面に接触するようになっている。
又、シール材74は底板57に代えて両塵溜め部55、
72の下端面にわたって環状に設けることも可能であ
る。
ルタ80の嵌め込み深さは、容器ケース体53に設けた
規制手段、例えば図4に示すように容器ケース体53の
天井部に形成した段部53A及び起立壁60とリブ73
とがなす角部53Bで規制され、この規制によりフィル
タ80は、立てて、好ましくは例えば垂直に近い角度で
前傾して装着されるようになっている。ここに、前傾と
は、フィルタ80全体若しくは後述のフィルタ要素の上
端が下端より、このフィルタ80を通過する気流を基準
に上流側にせり出すように傾斜された状態を指してい
る。
80の上部は前記負圧室部56に臨んでおり、かつ、下
部は起立壁60に近接して対向される。これにより、フ
ィルタ80の下部と起立壁60の間には、上方の負圧室
部56に比較して遥かに狭くしかも風路断面積が小さい
空隙Gが形成される。空隙Gの下端は、この空隙Gの下
側に連なって位置している前記第2塵溜め部72に連通
されている。
成は、電気掃除機10の運転停止に伴い、フィルタ80
の上流側表面に付着している塵が、それより下位置の付
着塵に邪魔されることを抑制して自由落下し易くできる
点で優れている。なお、フィルタ80は、前傾せずに垂
直状に設けてもよく、場合によれば少し後傾させて設け
ることも可能である。
ルタ80は、フィルタ枠81と、この枠81の内側全体
を塞いで装着されるフィルタ要素82とを備えている。
フィルタ要素82は濾材をマット状にしたものであり、
特に本実施形態では濾過面積を拡張するために波形形状
に折り曲げたプリーツ形のフィルタ要素を用いている。
このフィルタ要素82のメッシュは、前段のフィルタF
1、F2のメッシュより細かい。なお、符号87はフィ
ルタ枠81の周囲に嵌めて取付けられた環状をなすゴム
製のシールパッキンを示している。
0(C)に示すように通気性の表面処理層82Cが施さ
れている。この表面処理層82Cは、上流側表面の摩擦
抵抗を低減して表面性状を滑らかにするためコーテング
層であって、例えばスパッタリングによって、ステンレ
ス、チタン、銅、アルミニューム等の金属の微粒子を前
記上流側表面に付着させて設けられる。この場合、微細
塵の濾過に必要とする通気性をフィルタ要素82が維持
できるように、金属微粒子は前記上流側表面に数オング
ストロングオーダーに付着されている。なお、このよう
な表面処理層82Cは、金属の微粒子層に限るものでは
なく、例えば、四弗化エチレン溶液にフィルタ要素82
を浸けた後に乾燥炉で乾燥させることにより、表裏両面
に設けることも可能である。
フィルタ枠81の下端部をなす下枠部81aは、図5及
び図10(B)に示すように塵排出手段83として機能
する要素支え84及び斜状部85を有している。
ーツに対応させて所定ピッチで交互に設けられた閉塞部
84aと塵通し部として機能する例えば切欠き部84b
とを交互に有している。閉塞部84aは、図10(C)
において後側に開放してフィルタ要素82の裏面の上下
方向に延びる下流側裏面溝82aの下端に嵌り込んで、
この下端に接着止めされることによって、下流側裏面溝
82aの下端部を閉じている。切欠き部84bはフィル
タ枠81の前側(上流側)に開放して形成されている。
この切欠き部84bは、図10(C)において前側に開
放してフィルタ要素82の表面の上下方向に延びる上流
側表面溝82bの下端に連通している。
枠81の上枠部81bにも、下枠部81aの要素支え8
4と同様な要素支え86が設けられていて、これにフィ
ルタ要素82の上端部が接着止めされている。これによ
り、フィルタ要素82の表裏面にわたる通気経路がフィ
ルタ枠81の上下部にできることが阻止されている。
側の縁)に一体に連なって斜め前下方向にせり出してい
る。この斜状部85は切欠き部84bの下方に対向して
いる。したがって、この斜状部85と要素支え84との
間にフィルタ枠81の幅方向に延びて形成された空間
は、その上方の上流側表面溝82bと連通されている。
更に、斜状部85の前方への出幅は閉塞部84aの前方
への出幅より短くなっていて、これにより前記空間とそ
の下方の第2塵溜め部72とが連通されている。
10の動作を説明する。
体ケース30の載置部35に載置した後、図2に示すよ
うに蓋体40を閉じてから、図1に示すように吸塵ホー
ス21を蓋体40の吸込み口43に接続する。この吸塵
ホース21には、既に延長管23を介して吸込み口体2
4が接続されている。
ッチ22Bを操作して、電動送風機33が駆動される。
これにより、電動部34の開口34Aを通じて容器ケー
ス体53の負圧室部56が負圧となる。この負圧は、風
路形成体62の分離開口64、風路形成体62の分離風
路62a、容器ケース体53の吸気入口52、蓋体40
の接続パイプ44、吸塵ホース21、延長管23、及び
吸込み口体24に順次作用するので、吸込み口体24か
ら空気とともに塵埃が吸引される。
吸塵ホース21を介して蓋体40の吸込み口43へ吸引
される。吸込み口43へ吸引された塵埃及び空気は、集
塵容器50の吸気入口52を通って第1塵分離部61の
風路形成体62の風路62aに吸引される。
路形成体62の分離開口64の第1フィルタF2を通っ
て容器ケース体53の負圧室部56に吸引され、更に容
器ケース体53の開口51に装着したフィルタ80を通
って電動送風機33の吸気口33Aに吸引される。
0の前後方向に直線状に延びている分離風路62aに吸
引された所定以上の質量のある塵は、その慣性により急
激に方向を転換して分離開口64を通過することができ
ない。このため、前記質量のある塵は、分離開口64を
通る空気と分離されて分離風路62aを直進し、案内部
63の風当て壁部63Bに衝突するとともに案内部63
に沿って第1塵溜め部55内へ導入される。
ある塵と同様に案内部63を介して第1塵溜め部55内
へ導入される。こうして導入された空気は、ガイド壁5
5Gによって第1塵溜め部55の内周面に沿って回転す
る下向きの旋回流となる。このため、第1塵溜め部55
内へ導入された塵は前記旋回流により第1塵溜め部55
の下部内周面に沿って圧縮されながら蓄積される。そし
て、第1塵溜め部55内に導入されて旋回流となった空
気は、第1塵溜め部55内の中央部で上昇反転して、第
1塵溜め部55の天井壁58の通気開口59を通って容
器ケース体53の負圧室部56に吸引される。
の風路形成体62内の分離風路62aを直進することな
く、電動送風機33の吸気負圧によって分離開口64の
フィルタF2を通る空気に乗って負圧室部56に流れて
いくので、フィルタF2の内周面に付着される。
空気を旋回させるとともにこの旋回流の進行方向を反転
させながら塵と空気とを遠心分離させることなく、粗塵
などの質量が大きい塵が直進しようとする慣性力を利用
して、この塵を空気から分離するので、第1塵分離部6
1での風路損は小さなものとなる。しかも、吸気入口5
2と分離風路62aと容器ケース体53の開口51と電
動送風機33の吸気口33Aとが、ほぼ同じ高さ位置に
あって前後方向に順次並んで配置されていることによ
り、空気が分離風路62aからフィルタF2を通って容
器ケース体53の負圧室部56に吸引されていく際、そ
の空気の主な流れは、図2中矢印Qで代表して示すよう
に大きく変わることがなく、ほぼ同じ高さ位置を略直線
的に流れて、電動送風機33に吸引される。
送風機33の機能を十分に発揮させることが可能であ
る。更に、蓋体40の接続パイプ44と筒状の風路形成
体62とが一直線状に並んでいることにより、容器ケー
ス体53の吸気入口52に向けて導入される空気の方向
と風路形成体62の延びる方向とが略一直線状になるの
で、その風路損をより一層小さくできる。
過して電動送風機33に吸引されるので、フィルタF
1、F2を通り抜けた微細な塵を、フィルタ80のフィ
ルタ要素82で捕捉できるとともに、これにより清浄に
なった空気を電動送風機33が吸引できる。このフィル
タ80の上流側には第1塵分離部61が設けられてい
て、既述のように第1塵分離部61で粗塵などを予め分
離しているので、フィルタ80のフィルタ要素82に大
きな塵が付着して、その機能を妨げることはない。
して付着して捕捉される塵の多くは、電動送風機33の
運転が停止されるに伴って、自重で落下する。更に、本
実施形態では、コードリール39に電源コードが出し入
れされる度に、これに連動する除塵装置35がフィルタ
要素82を動かすので、付着している塵を強制的に落と
すことができる。
処理層82Cが設けられているので、フィルタ要素82
の濾材表面に直接塵が付着している場合に比較して、上
流側表面に付着している塵が剥れ易く、且つ引っ掛かり
が抑制されるので、フィルタ要素82の上流側表面の塵
を極めて容易且つ円滑に落下させることができる。
1aの切欠き部84bを通り抜けて、フィルタ要素82
の下方の斜状部85を滑り落ちながら、この斜状部85
を迂回して、下枠部81aの下方に設けられている第2
塵溜め部72に溜められる。
落下する塵を、この要素82の下方の第2塵溜め部72
に排出させることができる。これにより、フィルタ要素
82の下端を支持するフィルタ枠81の下枠部81a
が、フィルタ要素82の上流側表面から落下する塵を塞
き止めて、塞き止められた塵が上流側表面溝82b内を
上方に向けて成長しないようにできる。
目詰まりすることを抑制できるので、フィルタ要素82
を水洗いして再生したり、或いは新たなフィルタ80に
交換する等、使用者に求められるメンテナンスの間隔、
言い換えれば、フィルタ80の連続使用可能期間を長く
できる。更に、フィルタ要素82の上流側表面溝82b
の下部に塵が堆積して固まる恐れもないので、フィルタ
要素82を水洗いして再生する場合にも、再生の手間を
軽減することが可能である。
フィルタ要素82の下端部を支持する要素支え84がそ
の下側から下枠部81a、詳しくは斜状部85で覆われ
ている。このためメンテナンス等の取り扱いにおいて、
フィルタ要素82の下端部が何かに当たることが防止さ
れる。したがって、フィルタ要素82と要素支え84と
の接合の信頼性を向上可能である。
第2塵溜め部72は、負圧室部56内を電動送風機33
の吸気口33Aに向けて流れる主流(図2中矢印Qで示
す)に対して下方に大きく隔たって外れた位置に設けら
れていて、凹状となっている。これにより、前記主流Q
が流れる負圧室部56と第2塵溜め部72とが、起立壁
60とフィルタ要素82の下部との間に形成された空隙
Gを介して連通しているにも拘らず、電気掃除機10を
次に使用するなど電動送風機33の運転が再開される度
に、第2塵溜め部72に風が吹き抜けることがなくなる
とともに、前記主流Qが負圧室部56内の上部に作る乱
流の影響が第2塵溜め部72に波及し難くできる。しか
も、前記空隙Gはフィルタ要素82の表面から落下する
塵の通過を許す程度に狭く作られているので、この空隙
Gでの乱流発生は、より効果的に抑制される。更に、第
2塵溜め部72の上端開口はその一部を残してフィルタ
枠81の下枠部81aで覆われているので、この点から
も前記主流Qが負圧室部56内の上部に作る乱流の影響
が第2塵溜め部72に波及し難くできる。
いる微細な塵が舞い上がって、この塵がフィルタ要素8
2の上流側表面に再付着することを効果的に抑制でき、
それに伴いフィルタ要素82が早期に目詰まりを起こす
ことを抑制可能である。しかも、既述のようにフィルタ
要素82の上流側表面から落下する塵をフィルタ枠81
の下枠部81aが塞き止めることがなく、落下する塵を
下方の第2塵溜め部72に排出可能であるので、フィル
タ要素82の上部が目詰まりを起こした場合に、実質的
な濾過部分をフィルタ要素82の下部で確保できる。こ
の点においても、使用者に求められるメンテナンスの間
隔、言い換えればフィルタ80の連続使用可能期間を長
くできる。
められている塵の再付着が抑制されるに伴い、フィルタ
要素82での風路抵抗の早期増加が抑制される。このた
め、電動送風機33の吸引力で含塵空気を実際に吸込み
口43に吸込む性能が低下し難くなって、掃除性能を向
上可能である。
に慣性分離によって気流中から塵を分離しているので、
前記主流Qはエネルギーが大きく明確な流動ルート、言
い換えれば、フィルタ要素80を通過する位置が大まか
に定められ、これに伴って負圧室部56で乱流発生を少
なくできる。このため、第2塵溜め部72に対する乱流
の影響を更に抑制できる点で優れている。
第1塵分離部61のフィルタF2の内周面には既述のよ
うに軽い塵が付着される。こうした軽い塵の付着により
フィルタF2の目詰まりが大きくなると、フィルタF2
を通る風量は減少する。
圧が大きくなリ、天井壁58の通気開口59を通じて第
1塵溜め部55内の負圧も大きくなる。このため、分離
風路62aを直進する空気の風速及び風量が増加するの
で、直進する空気がフィルタF2に付着した塵を除去し
易くなる。この際、筒状の風路形成体62の径が上流側
の開口62Aから下流側の開口62Bに行くにしたがっ
て漸減していることにより、分離風路62aを直進する
風は、フィルタF2の全面に一様に当たって分離風路6
2aの中央部に寄せられながら流動する。このため、フ
ィルタF2の内面に付着した塵をより剥し易くできる。
これにより剥された塵は、質量の大きい塵と同様に案内
部63を通って第1塵溜め部55内へ導入され、この塵
溜め部55内で空気から遠心分離されて蓄積される。
詰まりにより減少しても、分離風路62aを直進する風
量が増加するので、電動送風機33が吸引する風量は略
一定に保たれる。このため、フィルタF2の目詰まりに
拘りなく、常に所定の吸引力で塵埃を吸引することが可
能である。
る。この実施形態は基本的には第1実施形態と同じであ
るので、第1実施形態と同一構成については同一符号を
付して説明を省略し、以下構成が相違する点について説
明する。第2実施形態では直進流式の慣性分離をする塵
分離部に代えて、以下の濾過式の塵分離部を備えた点が
第1実施形態とは異なる。
溜め部55の上面全体を開放して、この塵溜め部55と
負圧室部56とを連通させている。負圧室部56にはそ
の開口51側から濾過により塵分離を行う塵分離部とし
て機能する主フィルタ91が着脱可能に取付けられてい
る。
レーム92の周部にネット等の濾材からなるフィルタ要
素93を取付けるとともに、フレーム92の大径端から
外方へ張り出す非通気板部94の周縁部にゴムパッキン
95を取付けた構成を備えている。フィルタ要素93は
主として粗塵および細塵を濾過して捕捉できるメッシュ
を有したもので作られている。主フィルタ91は、起立
壁60の上縁とこれに対応して開口51部分に連続して
設けた環状のフィルタ受け部94に、ゴムパッキン95
を嵌め込むことによって、塵溜め部55の真上に位置し
て集塵容器50の上部に取付けられている。
塞端部92aが接続パイプ44に対向し、フレーム92
の内部がフィルタ80の上部に対向している。このた
め、電動送風機33の運転に伴って接続パイプ44から
流入してフィルタ80を通り抜けようとする気流は、負
圧室部56内において、フレーム92の外側からフィル
タ要素93を通ってフレーム92の内側に流出するの
で、その際に気流中に含まれている塵がフィルタ要素9
3で濾過されて、この要素93の外表面に捕捉される。
そして、電動送風機33の運転が停止されると、フレー
ム92の外周面に付着している塵は、その自重によって
落下して下方の塵受け部55に収容される。
れない構成を含めて第1実施形態と同じである。このた
め、この第2実施形態においても、主フィルタ91を通
過して気流中の塵を分離するフィルタ(塵分離部)80
が、フィルタ枠81と、この枠81の内側を塞いで取付
けられたプリーツ形のフィルタ要素82とを備え、フィ
ルタ要素82の上流側表面から落下する塵を、この要素
82の下方に排出する塵排出手段83を、フィルタ枠8
1の下枠部81aに設けたことにより、しかも、塵排出
手段83の下方に第2塵溜め部72を設けたことによ
り、第1実施形態と同様の作用効果を得て本発明の課題
を解決できる。
い。例えば、フィルタ80の上流側に設けられる前段の
塵分離部は紙パックであってもよい。又、前記各実施形
態では電動送風機33によって掃除機本体20内に作ら
れる気流中、電動送風機33の上流側にフィルタ(塵分
離部)80を立てて配置したが、本発明は、電動送風機
33の下流側に立てて配置される排気フィルタにも適用
することが可能である。
過性能の低下を抑制でき長期間の連続使用に適するフィ
ルタを備えた電気掃除機を提供可能である。
斜視図。
示す側面図。
を示す側面図。(B)は蓋体を開けるとともに集塵容器
を取外した状態で図2の掃除機本体を示す斜視図。
を取付けた状態を示す縦断面図。
ィルタが取付けられた状態で一部を切欠いて示す斜視
図。
図。
ルタを示す斜視図。(B)は図10(A)のフィルタが
備えるフィルタ枠を一部切欠いて示す斜視図。(C)は
図10(A)のフィルタが備えるフィルタ要素の一部を
拡大して示す断面図。
除機本体を一部断面して示す側面図。
Claims (4)
- 【請求項1】電動送風機の運転により形成される気流中
に立てて設置され前記気流中の塵を濾過して分離するフ
ィルタを備え、 前記フィルタが、フィルタ枠と、この枠の内側を塞いで
取付けられたフィルタ要素とを備え、このフィルタ要素の上流側表面から落下する塵を溜める
塵溜め部が前記フィルタ要素の下方に設けられ、 前記フィルタ要素の上流側表面から落下する塵の通り抜
けを許して前記塵溜め部に排出する塵通し部が前記フィ
ルタ枠に設けられている電気掃除機。 - 【請求項2】請求項1記載の電気掃除機において、前記
フィルタ要素が表裏両面に上下方向に延びる溝を有した
プリーツ形フィルタである。 - 【請求項3】電動送風機の運転により形成される気流中
に立てて設置され前記気流中の塵を濾過して分離するフ
ィルタを備え、前記フィルタが、フィルタ枠と、表裏両
面に上下方向に延びる溝を有して前記フィルタ枠の内側
を塞いで取付けられたプリーツ形のフィルタ要素とを備
え、このフィルタ要素の上流側表面から落下する塵を溜
める塵溜め部が前記フィルタ要素の下方に設けられ、前
記フィルタ要素の上流側表面から落下する塵の通り抜け
を許して前記塵溜め部に排出する塵排出手段が前記フィ
ルタ枠に設けられている電気掃除機であって、前記塵排
出手段が、前記フィルタ枠の上流側に開放して前記フィ
ルタ要素の上流側表面溝の下端に連通した前記塵通し
部、及び前記フィルタ要素の下流側裏面溝の下端部を閉
じた閉塞部を交互に有する要素支えと、この要素支えの
下方に前記要素支えの下流側の縁に連なって斜め前下方
向にせり出して設けられ、前記塵通し部を通り抜けた塵
を前記塵溜め部に排出する斜状部と、を具備している。 - 【請求項4】請求項1から3の内のいずれか一項に記載
の電気掃除機において、前記フィルタ要素の少なくとも
上流側表面に、このフィルタ要素の通気性を維持しつつ
前記上流側表面を滑らかにする表面処理が施されてい
る。
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