JP2012000210A - 電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】集塵ケースの後流に集塵袋を備えた従来の電気掃除機では、特に、集塵袋のみを容易に交換するのが困難であった。
【解決手段】集塵室内を複数の集塵室に分割する区画壁110と、集塵室の上部開口を開閉自在に覆う蓋体7とを備え、複数の集塵室のうち上流側に位置する第1集塵室106には、再使用可能な集塵ケース101を第1集塵室の上部開口から着脱可能に装着され、複数の集塵室のうち下流側に位置する第2集塵室107には、使い捨ての集塵袋102を第2集塵室の上部開口から交換可能に装着され、集塵ケースの下流側開口と集塵袋の上流側開口とは、区画壁に形成された開口によって連通する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、集塵ケースの後流に集塵袋を備えた電気掃除機に関する。
一般的な電気掃除機は、吸口から吸い込んだ含塵空気を掃除機本体に導き、この掃除機本体内の集塵部を通して集塵し、塵埃が捕集され清浄になった空気を掃除機本体の外に排気する構成である。
このときの集塵部は、集塵袋方式と集塵ケース方式がある。集塵袋方式は、着脱可能な集塵袋を使用し、塵埃を含んだ空気流を濾過作用により、空気と塵埃を分離することによって塵埃を捕集して集塵する方式である。集塵ケース方式は、着脱自在な集塵ケースを使用し、その形状は塵埃を含んだ空気流を空気から塵埃を分離するように構成したものであり、空気と塵埃を分離することによって塵埃のみを捕集して集塵する方式である。
電気掃除機において採用されている集塵袋方式のひとつに、紙パック方式がある。紙パック方式は、集塵袋が紙状で構成された濾過袋となっており、またこの濾過袋は使い捨ての集塵部として使用している。集塵部にて捕集した塵埃を、袋ごとそのまま捨てられることから、簡単で直接ごみに触れることがないため、衛生的に望ましい。
また、集塵ケース方式においては、例えば特許文献1のようなものが提案されている。集塵ケース本体は、塵埃を含んだ空気流を濾過するためのフィルターが集塵ケースと一体となっており、集塵ケースの開口部を開閉すべく、集塵ケース本体に設けられた塵埃の排出蓋とを有し、排出蓋には、排出蓋の開放動作に連動して容器本体内の塵埃を掻き出すための排出促進板が設けられている。集塵容器を取り外して排出蓋を開けると、排出促進板が集塵ケースの底部に溜められた塵埃を掻き出す構成となっている。
また、本体以外に集塵部を設けた電気掃除機があり、例えば特許文献2のような構成のようなものが知られている。その構成は、開閉可能な蓋体を備えた集塵部を掃除機の握り管部の下に設け、この集塵部には、吸込口から吸い込まれた塵埃を含む空気を通過させて塵埃を捕集するフィルターと、集塵部に集塵された塵埃を圧縮するとともに、圧縮の際にフィルターに付着した塵埃を除去する圧縮手段とを設けている。集塵部の塵埃を圧縮する際にフィルターに付着した塵埃を同時に除去できるものである。
また、本体内部に有するフィルターが、何層にも集塵室内に設けられた電気掃除機があり、特許文献3のようなものが提案されている。このものでは、吸込口から取り込まれる塵埃を含む空気を濾過するフィルターが、電動送風機に吸い込まれる吸引経路のより下流側に設けられたフィルターほど、開口率が小さいことを特徴とし、また各フィルターに塵埃剥離手段を設け、塵埃剥離手段は各フィルターの表面に回転摩擦力を加えることにより、フィルター表面に付着している塵埃を除去する構成となっている。
さらに、例えば特許文献4のように、掃除機本体の集塵部が着脱可能に設けられ、電動送風機の吸込側に連通する集塵部内は、塵埃を捕集する集塵袋と集塵容器(集塵ケース)のいずれか一方に選択的に装着可能である構造となっている。また、集塵ケースの後流に集塵袋を備えた電気掃除機として、特許文献4には、集塵部に集塵容器を選択した場合、集塵容器にて捕集されなかった塵埃の一部を集塵袋にて捕集できる構造となっている。これにより掃除状況に応じて、集塵部の集塵容器と集塵袋の使い分けが可能となるとともに、集塵容器にて捕集されなかった塵埃の一部を、集塵袋にて捕集するように集塵部本体に取り付け可能とすることで、集塵袋と集塵容器用のフィルターとして共用できるものである。
その他、集塵ケースの後流に集塵袋を備えた電気掃除機として、特許文献5には、吸引手段の前方に集塵袋を内包した集塵室を備え、集塵室に連通すると共に、その上流側に集塵容積を持つ集塵トラップ(集塵ケース)を設け、比較的大きい塵埃を集塵トラップで捕捉するものが記載されている。
同様に、集塵ケースの後流に集塵袋を備えた電気掃除機として、特許文献6には、電動送風機の上方且つ上流側に吸塵口が上方となるようにして集塵袋を着脱自在に取り付ける集塵室を設け、この集塵室の上方且つ上流側に遠心分離装置としてのサイクロン分離装置(集塵ケース)を掃除機本体に対し着脱自在に取り付けたことにより、サイクロン分離装置を通過した塵埃を集塵袋により捕捉して塵埃による気流の流通阻害を抑制するものが記載されている。
特開2005−152380号公報 特開2004−298494号公報 特開2004−236966号公報 特開2006−346278号公報 特開2001−258804号公報 特開2006−230815号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載されている集塵ケース方式は、集塵ケース内の塵埃を排出するとき、集塵ケース内に塵埃を残さないよう、排出促進板が集塵ケースの底部に溜められた塵埃が勢いよく掻き出されるため、塵埃を除去する際に微細な塵埃が舞い上がる。このとき微細な埃が周辺を浮遊し、目や鼻などに埃が付着し衛生的な面で問題があった。
また集塵ケースに有するフィルターが、塵埃を含んだ空気流を濾過するため、フィルターの目詰まりが問題となる。更に本来フィルター面積を大きく取れないと電気掃除機の吸い取り能力を表す指標の一つである吸込仕事率を高くすることが困難である。
このことからフィルター面積を大きくするため、集塵ケースの蓋体であるフィルターの形状を波折の形状とする。これにより吸込仕事率の向上は図れるが、波折のフィルター内に微細な塵埃が詰まり、経年使用によりフィルター内のごみ詰まりが激しくなり吸い込み力の低下が問題視されている。更に波折の形状のフィルターの隙間の掃除が必要となり、お手入れに大変な時間が費やされると共に、お手入れ中、結果的に塵埃が皮膚等に付着し、衛生的な面で問題がある。
また本体以外に集塵部を設けた電気掃除機において、前記特許文献2に記載されているような例では、掃除中に握り管部の下にある集塵部のごみが溜まってくると、握り管部が重くなり、それにつられて本体につながるホースや吸込口につながる延長管が重くなるため、集塵部をこまめに掃除しなくてはならないという問題があった。
また、前記特許文献3に記載されている電気掃除機では、フィルターに付いた塵埃が自動的に剥離する手段をもち、塵埃を収納する塵埃蓄積室に落とされる。この塵埃蓄積室は本体から着脱自在に構成されていることから、簡単にごみが捨てられるが、取り出したとき開口率が小さいフィルターに含まれた微細の塵埃も同時に着脱されるため、細かい塵埃が周辺を浮遊し、目や鼻などに埃が付着し衛生的な面で問題があった。
更に、前記特許文献4に記載されている電気掃除機において集塵容器と集塵袋を併用する場合には、集塵部本体の内側前方に集塵容器を取り付けた後、集塵容器の後方に集塵袋を取り付ける構造であるため、集塵容器内の塵埃を排出する場合には、掃除機本体から集塵容器と集塵袋とを内包する集塵部を取り出し、さらに集塵部本体から集塵袋を取り出した後でなければ、集塵容器を取り外すことができず、また、集塵袋内の塵埃を排出する場合にも、掃除機本体から集塵容器と集塵袋とを内包する集塵部を取り出した後でなければ、集塵袋を取り外すことができない。つまり、集塵容器内あるいは集塵袋内の塵埃を排出する場合は、常に掃除機本体から塵埃のつまった集塵容器と塵埃のつまった集塵袋とを常に内包する重い集塵部を取り出す必要があるため、利用者の負担が大きい。
特許文献5に記載されている電気掃除機は、集塵トラップに開閉可能な蓋を設ける事により、集塵トラップ内の塵埃を容易に廃棄することができるが、集塵袋内の塵埃をどのようにして排出するかまでは十分に考慮されていない。集塵トラップの蓋は、集塵トラップの上部にのみ形成されているため、この集塵トラップの蓋を開けても、集塵室から集塵袋を取り出すことはできない。
特許文献6に記載されている掃除機も、集塵容器内に溜められた塵埃をゴミ箱等に捨てる場合には、サイクロン分離装置を掃除機本体から取り外した後、底蓋を開放しなければならず、また、集塵袋を交換する場合には、サイクロン分離装置が掃除機本体から取り外された状態で、天蓋を集塵室の上部開口から取り外し、天蓋に設けられたストッパーを揺動させて集塵袋のフランジ部の後端縁との係止を解除して、フランジ部の前端縁を係止受け部から引き抜いて使用済みの集塵袋を取り外さなければならない。つまり、集塵容器内あるいは集塵袋内の塵埃を排出する場合は、常に掃除機本体から塵埃のつまった集塵容器と塵埃のつまった集塵袋とを常に含む重いサイクロン分離装置を取り出す必要があるため、利用者の負担が大きい。
そこで、本発明の課題は、集塵ケース内に溜った塵埃のみを容易に排出できまたは集塵袋のみを容易に交換できる電気掃除機を提供することにある。
本発明は、集塵室内を複数の集塵室に分割する区画壁と、集塵室の上部開口を開閉自在に覆う蓋体とを備え、複数の集塵室のうち上流側に位置する第1集塵室には、再使用可能な集塵ケースを第1集塵室の上部開口から着脱可能に装着され、複数の集塵室のうち下流側に位置する第2集塵室には、使い捨ての集塵袋を第2集塵室の上部開口から交換可能に装着され、集塵ケースの下流側開口と集塵袋の上流側開口とは、区画壁に形成された開口によって連通することを特徴とする。
本発明によれば、集塵ケースを着脱するための第1集塵室の上部開口と集塵袋を着脱するための第2集塵室の上部開口に蓋体を設けたことにより、集塵ケース内に溜った塵埃のみを容易に排出できまたは集塵袋のみを容易に交換できる。
本発明の実施例1に係る電気掃除機全体を示す外観斜視図である。 本発明の蓋体を開いた状態の掃除機本体の斜視図である。 本発明の蓋体を開いた状態の掃除機本体の上部外観図である。 本発明の集塵ケース、および集塵袋を取り外した状態の、掃除機本体の上部外観図である。 本発明の掃除機本体の横断面図である。 本発明の集塵ケースを前方から見た斜視図である。 本発明の集塵ケースの横断面図である。 本発明の集塵ケースを後方から見た斜視図である。 本発明の集塵ケースの前方から塵埃を除去した状態の斜視図である。 本発明の掃除機本体の第2集塵室部の、集塵袋を取り付けた状態での掃除機本体の横断面図を示したものである。 本発明の実施例2における、第2集塵室部に蓋体を取り付けた状態の斜視図である。 本発明の実施例3における、実施の形態の一例に係る、コードリール除塵機構の側面図である。 本発明の実施例3における、実施の形態の一例に係る振動子が除塵部材を押し下げた際の除塵の様子を示したものである。
本発明は、電動送風機と電動送風機に連通する集塵室と集塵室に連通する本体吸気口(例えば、ホース口)とを備えた掃除機本体を備えた電気掃除機において、集塵室内を複数の集塵室に分割する区画壁と、集塵室の上部開口を開閉自在に覆う蓋体とを備え、複数の集塵室のうち上流側に位置する第1集塵室には、再使用可能な集塵ケースを第1集塵室の上部開口から着脱可能に装着され、複数の集塵室のうち下流側に位置する第2集塵室には、使い捨ての集塵袋を第2集塵室の上部開口から交換可能に装着され、集塵ケースの下流側開口(例えば、流出口)と集塵袋の上流側開口(例えば、板紙に形成される開口)とは、区画壁に形成された開口(例えば、区画壁通気口)によって連通することを特徴とする。そして、本発明によれば、集塵ケースを着脱するための第1集塵室の上部開口と集塵袋を着脱するための第2集塵室の上部開口に蓋体を設けたことにより、集塵ケース内に溜った塵埃のみを容易に排出できまたは集塵袋のみを容易に交換できる。
好ましくは、集塵ケースの下流側の部分(例えば、後蓋)と区画壁の上流側の部分(例えば、前面)との間には、気密を保持するための部材(例えば、後側気密パッキン)を備え、区画壁の下流側の部分には、集塵袋の上流側開口が形成された口板を保持するための部材(例えば、口板ガイドおよびクランプ)を備えた。好ましくは、集塵ケースは、集塵袋よりも粗目な網状のフィルターを備えた。好ましくは、集塵ケースは、側面がフィルターで覆われた塵埃収容器を内包し、塵埃収容器は、集塵ケースの開口部から突出可能に集塵ケースに設けられている。好ましくは、塵埃収容器のフィルターの上流側に、ティッシュペーパーを装着可能とした。好ましくは、第2集塵室の上部開口の縁と蓋体との間を気密に保持する気密部材を備えた。好ましくは、蓋体の内側に、第2集塵室の上部開口を開閉自在に覆う他の蓋体を備えた。好ましくは、第2集塵室内には、集塵袋の外表面に作用して、集塵袋内部に付着している塵埃を振るい落とす除塵手段(例えば、除塵子)を備えた。
以下に、本発明の実施例1〜実施例3について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係る電気掃除機全体を示す外観斜視図である。
図1に示すように、本発明における電気掃除機1は、掃除機本体2と、この掃除機本体2の前側基端部(前端部)に着脱自在に接続されるホース3と、掃除機本体2とは反対側でホース3の先端部に接続される手元操作管4と、手元操作管4の先端に着脱自在に接続される伸縮自在の延長管5と、延長管5の他端側に着脱自在に接続される吸口体6とがこの順番に接続されて構成されている。
掃除機本体2の前側には、上部が開口した集塵室を備え、掃除機本体2の後側の左右の何れか一方に吸引力を発生する電動送風機13を備え、掃除機本体2の後側の左右の何れか他方にコードリールを備える。集塵室の前壁には、ホース口109(本体吸気口)を備え、ホース3と連通する。集塵室の後壁にも、電動送風機13と連通する開口を備える。掃除機本体2の上部には開閉自在な蓋体7が設けられており、集塵室の上部開口を塞ぐことができる。蓋体7は、掃除機本体2の上面に露出しており、掃除機本体2の外郭の一部を形成する。蓋体7の回動軸は、掃除機本体2の上面で集塵室の上部開口よりも後側に形成されるのが好ましい。蓋体7の前端は、掃除機本体2の上面に前端部に形成された係止部材で着脱可能に係止される。例えば、使用者は、蓋体7の前端を握って、蓋体7を開くことができる。手元操作管4には手元操作部4aが設けられている。
手元操作部4aが設けられている一般的な電気掃除機1は、手元操作部4aの操作により掃除機本体2内の電動送風機13(図5参照)が動作し、吸口体6から吸い込んだ塵埃を含んだ空気を、延長管5,手元操作部4,ホース3の順に流通させ、掃除機本体2に導き、この掃除機本体2内の集塵室(後述する)を通して集塵し、塵埃が捕集され清浄された空気を掃除機本体2の外に排気する構成である。
以下、図2,図3,図4に沿って、本発明の本体構造を説明する。掃除機本体2のホース口109が形成される側を前方、その反対側を後方と定義する。使用時は、掃除機本体2のホース口109が前側となる横置き状態となり、収納時は、掃除機本体2のホース口109が重力作用方向上側となる縦置き状態となる。
図2は掃除機本体2の蓋体7を開いた状態の斜視図である。図3は掃除機本体2の蓋体7を開いた状態の上部概観図である。図2に示すように、掃除機本体2内の集塵室は、着脱自在で塵埃を捕集する集塵ケース101と、集塵ケース101にて捕集できなかった微細な塵埃を捕集する着脱自在な集塵袋102を収容する構造となっている。集塵ケース101は、硬質な樹脂などで構成されており、再使用可能である。つまり、集塵ケース101は、集塵ケース101内に塵埃を溜めることができ、その塵埃を排出すれば、再度集塵室内に装着されて使用可能となる。集塵袋102は、例えば紙パックは、複数に重なる積層濾材102aと板紙102b(口板)とから成る。袋状の積層濾材102aの開口に板紙102bが接着されている。板紙102bは、空気を吸い込むための開口を有する。一般的に、集塵袋102内に塵埃が溜ると、集塵袋102ごと廃棄し、集塵室内には新しい集塵袋102が装着される。つまり、集塵袋102は、塵埃で一杯になったら交換される。しかし、集塵袋102内に溜った塵埃を排出して、再度使用してもよい。集塵袋102は、集塵ケース101のように半永久的に再使用可能ではないが、2,3回程度であれば再使用に問題はない。
図3に示すように、掃除機本体2の集塵室は区画壁110により前後に区画され、集塵室は掃除機本体2のホース3側である前方に第1集塵室106と、電動送風機13側である後方に第2集塵室107とが存在する。よって、第1集塵室106と第2集塵室107とは前後に並んで、隣接して形成される。第1集塵室106が前側に位置し、第2集塵室107は後側に位置する。ただし、第1集塵室106が空気の流れの上流側に位置し、第2集塵室107は空気の流れの下流側に位置すればよいので、相対的な位置関係が前後でなくてもよい。第1集塵室106および第2集塵室107は、掃除機本体2から着脱不可能に、掃除機本体2内に直接形成されている。区画壁110は、1〜2mm程度の厚みの板材で構成され、硬質な樹脂などで構成されるのが好ましい。区画壁110の形状は、平面状であってもよいし、立体的な形状であってもよい。区画壁110は、区画壁通気口113を除き、第1集塵室106と第2集塵室107とを通気不可に区画する。よって、区画壁110の下端および左右端は、集塵室の内壁に隙間なく接し、区画壁110の上端は、蓋体7の内側形状に対応する形状を有する。蓋体7の内側面のうち区画壁110に相当する部分に、区画壁110へ突出する壁があってもよい(つまり、区画壁110の上端部の一部が蓋体7の内側面に形成されていてもよい)。これによって、区画壁110の集塵室の上部開口からの突出量が小さくなり、特に、集塵袋102を着脱する際に区画壁110が邪魔になるのを抑制できる。区画壁110の上下方向の形成方向は、重力作用方向と一致するのではなく、区画壁110の下部が上部よりも第1集塵室106側に位置するように、重力作用方向に対して1〜2度程度傾斜させるのが好ましい。これによって、第1集塵室10の下部よりも上部のほうがわずかに広くなり、第1集塵室10への集塵ケース101の着脱が容易となる。第1集塵室106の内容積は、第2集塵室107の内容積よりも大きいのが好ましい。集塵ケース101には、集塵袋102よりも大きな塵埃が溜るからである。第1集塵室106の内容積は、第2集塵室107の内容積よりも大きくするには、例えば、集塵ケース101の前後方向の長さを、第2集塵室107の前後方向の長さよりも長くすればよい。ただし、第1集塵室106の内容積と第2集塵室107の内容積とは同程度であってもよい。
第2集塵室107の前部、つまり区画壁110の後面の区画壁通気口113の周囲には、集塵袋102の板紙102bが取り付け可能なように、口板ガイド114が設けられている。口板ガイド114は、板紙102bの下端を支持する支持板と、板紙102bの左右端を保持する溝とから成る。また第2集塵室107の上部開口の縁には、第2集塵室107と蓋体7の気密を保持するように、ゴムなどの弾性部材やスポンジなどの多孔質部材などの気密部材108が取り付けられている。つまり、気密部材108は、区画壁110の上端と、集塵室のうち第2集塵室107の上端に取り付けられる。集塵ケース101がホース口109と区画壁通気口113とに気密状態に取り付けられれば、第1集塵室106の上部開口の縁には、第1集塵室106と蓋体7の気密を保持する気密部材は不要であるが、気密部材を設けてもよい。1つの蓋体7は、第1集塵室106の上部開口と第2集塵室107の上部開口とを一体に覆うものである。つまり、1つの蓋体7は、第1集塵室106の蓋と第2集塵室107の蓋とに共用されている。第1集塵室106の上部開口と第2集塵室107の上部開口の両方を覆う蓋体7の回動軸が、第2集塵室107側に形成されているので、第1集塵室106の上部開口よりも第2集塵室107の上部開口のほうが気密に保持しやすい。尚、区画壁110は、3つ以上に集塵室を区画してもよい。
図4は掃除機本体2の蓋体7を開いた状態において、集塵ケース101、および集塵袋102を取り除いた上部概観図である。図4に示すように、第1集塵室106前方にはホース3から流通してきた塵埃を含んだ空気を、集塵ケース101の流入口125(図6参照)に流れ込むように、ホース3とほぼ同径のホース口109(本体吸気口)を設ける。ホース口109と内径がほぼ同径で、気密を保持するために、集塵ケース101の入り口と接するように第1集塵室106の前壁のホース口109の周囲に前側気密パッキン111が設けられている。前側気密パッキン111は、ゴムなどの弾性部材やスポンジなどの多孔質部材で構成される。
また区画壁110には、集塵袋102の板紙102bに設けられた開口穴とほぼ同径な区画壁通気口113を設ける。区画壁110の第1集塵室106側の壁面(前壁)には、区画壁通気口113と内径がほぼ同径で、気密を保持するために後側気密パッキン112が設けられている。後側気密パッキン112は、区画壁110の前壁よりも後側気密パッキン112の厚み分(1mm程度)前方へ飛び出ている。そこで、後側気密パッキン112の周囲に、後側気密パッキン112の厚みと同程度または若干薄い板厚のスペーサを形成してもよい。スペーサの形状は、上側に開口した略コの字形状を有する。これによって、集塵ケース101の後面が後側気密パッキン112に引っかかることなく、集塵ケース101を円滑に第1集塵室106内に挿入できる。後側気密パッキン112の周囲にスペーサを設ける代わりに、区画壁110の前壁のうち後側気密パッキン112の取り付け面を、後側気密パッキン112の厚みと同程度凹ませても、同様の効果を得ることができる。圧力損失を低減するため、ホース口109と区画壁通気口113とは、掃除機本体2の前後方向に一直線状に形成されるのが好ましい。
区画壁110の第2集塵室107側の壁面(後面)には、集塵袋102の板紙102bを係止するために、クランプ115を区画壁通気口113上部に設けられている。また第2集塵室107内には、集塵袋102が塵埃を含んだ空気により膨れ上がった状態において、集塵袋102の通気路を確保するために、掃除機本体2に対し横方法に突起している縦通気リブ120a、および掃除機本体2に対し上部方向に突起している下部通気リブ120bが設けられている。縦通気リブ120aは、第2集塵室107内の左右の側壁に形成され、下部通気リブ120bは、第2集塵室107内の底面に形成される。また第2集塵室107の後方(後壁)には、電動送風機13に異物が入らないよう、通気抵抗が少ない粗目の保護フィルター121が設けられている。
次に図5は、本発明の掃除機本体の横断面図を示したものである。電気掃除機1は、掃除機本体2を有する。掃除機本体2は、外郭を形成する本体下ケース11と本体上ケース12を有する。区画壁110は、この本体下ケース11に設けられている。集塵ケース101は、掃除機本体2の第1集塵室106内部に着脱自在に置かれる。集塵ケース101は、第1集塵室106の上部開口から第1集塵室106内に挿入または取り出し可能である。集塵ケース101が第1集塵室106内に挿入されると、集塵ケース101の流入口125がホース口109に気密に連通し、集塵ケース101の流出口124が区画壁110の区画壁通気口113に気密に連通する。前記集塵袋102は、掃除機本体2の第2集塵室107に着脱自在なように、口板ガイド114内に装着し、クランプ115により係止される。集塵袋102は、第2集塵室107の上部開口から第2集塵室107内に挿入または取り出し可能である。
電動送風機13は、掃除機本体2の後側に内蔵されている。掃除機本体2に設けられている蓋体7は、本体上ケース12に回動自在に支持される。集塵ケース101の出し入れは、蓋体7を開いて行う。掃除運転中には、蓋体7は第2集塵室107の気密を保持するため閉じられている。集塵ケース101は、図2および、後述する図7に示すように、内部に塵埃を捕集するための塵埃収容器130を備え、この塵埃収容器130は集塵ケース101の前端に形成された開口部135から突出可能に設けられている。この塵埃収容器130は、一部が集塵ケース101の開口部135から突出した状態においては、他の部分が集塵ケース101内に位置している。
第2集塵室107の集塵袋102を着脱するための開口および蓋体を、第2集塵室107のうち集塵袋102の上流側の連通口である区画壁通気口113が形成された面および集塵袋102の下流側の連通口である電動送風機13との連通口が形成された面とは異なる面(例えば、実施例1では第2集塵室107の上面)に形成したため、集塵袋102のみを容易に着脱でき、交換できる。また、第1集塵室106の集塵ケース101を着脱するための開口および蓋体を、第1集塵室106のうち集塵ケース101の上流側の連通口であるホース口109が形成された面および集塵ケース101の下流側の連通口である区画壁通気口113が形成された面とは異なる面(例えば、実施例1では第1集塵室106の上面)に形成したため、集塵ケース101のみを容易に着脱でき、集塵ケース101内の塵埃を排出できる。特に、第1集塵室106および第2集塵室107が、掃除機本体2内に直接形成されているため、従来の技術のように、第1集塵室106と第2集塵室107とを一体として掃除機本体2から取り出す必要もない。
次に図6,図7,図8に沿って、本発明の集塵ケース101の構造について説明する。
図6は集塵ケース101の前方から見た斜視図である。図7は集塵ケース101の横断面図を示している。図8は集塵ケース101の後方から見た斜視図である。図6,図7,図8に示すように、集塵ケース101は、内部に塵埃を捕捉するための塵埃収容器130を備えている。塵埃収容器130は、外郭形状を保つ支骨200と、この支骨200に張られたフィルター部材201とを有する。塵埃収容器130の形状は、一つの面が開口したかご形状,立体的形状,箱形状または容器形状であってもよいし、ちりとり形状であってもよい。つまり、塵埃収容器130は、開口と反対側に凹んだ形状を有する。塵埃収容器130の断面形状は、略四角形状であってもよいし、略円形状であってもよいし、略三角形状であってもよい。塵埃収容器130の断面形状は、開口面から底面へ向かって、小さくなるのが好ましい。これによって、塵埃が排出される側(開口側)に向かって断面積が拡がるため、使用者は、塵埃収容器130内に堆積した塵埃を容易に排出することができる。このフィルター部材201は、メッシュ状の網フィルターや、金網,微小な穴を有する金属板,微小な穴を有するプラスチックの板などで構成されているため、フィルター部材201は集塵袋102よりも粗塵を濾過捕集する。つまり、フィルター部材201の目は、集塵袋102の積層濾材102aの目よりも粗く、開口率が大きい。フィルター部材201のうち、特に一番奥側の部分は吸込んだ塵埃が直接当り易いので、尖った物で穴が開かないように奥側フィルター部材201aをステンレス等の金属で構成された網を用いると良い。このような構造から、この塵埃収容器130は、空気と塵埃とを分離する第1のフィルターとしての機能を有している。塵埃収容器130は、容器形状を有するため、流入口125から流入した含塵空気は、塵埃収容器130の奥面にぶつかって左右方向へ旋回するため、遠心分離作用(サイクロン分離作用)によって空気と塵埃とを分離するため、塵埃による目詰まりを抑制することができる。集塵ケース101の前方向には、掃除機本体2に接続したホース3などから流通してきた塵埃を含んだ空気を、集塵ケース101に流入するため、流入口125を設けられている。流入口125は、集塵ケース101の前側と接している前蓋136から、突出する円形状の部位を設けており、この流入口125と塵埃収容器130の間には、塵埃収容器130に溜った塵埃が逆流する、吸引した塵埃が集塵ケース101からこぼれる、などの問題を防止するため逆止弁131を備えている。
前蓋136の下部には、前蓋用蝶番127(回動軸)により集塵ケース101の外周側で、前側下部に回動自在に支持される。集塵ケース101の上部には、前後に延びるハンドル128を有する。ハンドル128の先端側には、閉じられた前蓋136を閉じた状態に拘束する前蓋用拘束手段としてのクランプ部材129を有する。使用者は、ハンドル128を持って、第1集塵室106から集塵ケース101を上方向へ取り出すことができる。また、前蓋136の上部には、クランプ部材129と係合する前蓋用拘束手段としての係止溝140を設けている。この前蓋用拘束手段により、前蓋136は閉じた状態に拘束されており、クランプ部材129の係止を解くことにより、前蓋136は前側に倒れるように開放する構造となっている。また、集塵ケース101と前蓋136との気密を保持するために、塵埃収容器130を開閉自在に支持する塵埃収容器用蝶番141は、塵埃収容器130の前部で、前蓋136用支持箇所である前蓋用蝶番127に近い位置に配置している。これにより、前蓋136と集塵ケース101の気密は、前蓋136に取り付けた弾性体シール部材152を設けている。
集塵ケース101の後側には、後蓋123が設けられている。後蓋123は、塵埃を含んだ空気が、塵埃収容器130のフィルター部材201、および奥側フィルター部材201aによって、塵埃と空気が完全に分離できなかった微細な塵埃を含んだ空気を排出するため、流出口124を設ける。流出口124の外周辺には、後蓋123から突出する円形状の部位を設けており、集塵ケース101と区画壁110との気密を保持するため、その先端は、後側気密パッキン112に接している。円形状の部位を気密パッキンで構成してもよい。流出口124から排出された微細な塵埃を含んだ空気は、区画壁110の区画壁通気口113を通過し、第2集塵室107に流入する。流出口124の開口面積は、流入口125の開口面積よりも大きくてもよい。集塵ケース101の後側に設けられた後蓋123は、集塵ケース101の後蓋用蝶番143により回動自在に設けられる。後蓋123の上部には、集塵ケース101の上部に設けたフック144にて係止されている。このフック144が指で外されると、後蓋123の下部に設けている、集塵ケース101に有している後蓋用蝶番143を支点として開かれる構造となっている。後蓋123が閉じている状態にて、後蓋123の集塵ケース101内部側は、段差等のない平面状である。ただし、後蓋123の集塵ケース101内部側は、流出口124へ向かって傾斜するすり鉢形状であってもよいし、後蓋123の集塵ケース101内部側は、流出口124から放射状に延びる整流リブを有していてもよい。
塵埃収容器130は、上下に分割される少なくとも二つの塵埃収容器部片130a,130bを有する。上側の塵埃収容器部片130aと、下側の塵埃収容器部片130bとが上下に合わさり塵埃収容器130が形成される。塵埃廃棄口202は、塵埃収容器130の前側に設けられる。塵埃収容器130の奥側(後側)には、集塵収容器用後部蝶番203が設けられる。二つの塵埃収容器部片130a,130bは、この集塵収容器用後部蝶番203で回動自在に連結支持される。集塵収容器用後部蝶番203で回動自在に連結支持された二つの塵埃収容器部片130a,130bは、前蓋用拘束手段として設けられている。塵埃収容器130の前側には、塵埃収容器130が出没し、出し入れ可能な開口部135を有する。開口部135を開閉する開閉蓋としての前蓋136は、集塵ケース101の前側に回動自在に設けられる。前蓋136は、塵埃を含んだ空気が流入する流入口125を有し、この流入口125を通過した塵埃を含んだ空気は、塵埃収容器130に流入する。塵埃収容器130は、集塵ケース101の流入口125側が開口し、奥側がフィルター部材201などにより閉じられる容器状に形成される。塵埃収容器130の下側の塵埃収容器部片130bは、塵埃廃棄口202の端部側の塵埃収容器部片130b下部に塵埃収容器用蝶番141にて回動自在に支持される。なお、この塵埃収容器用蝶番141は、集塵ケース101内で出し入れする開口部135が形成されている鍔部142の内側に位置する。この塵埃収容器用蝶番141と前蓋136の前蓋用蝶番127は、集塵ケース101の前側に位置し、かつ隣り合う近傍に設けられる。このため、前蓋136と、塵埃収容器部片130bの開閉作動は、一緒に揃って円滑に行われる。
集塵ケース101の前側下部と、下側の塵埃収容器部片130bの前側下部との間には、突き出し付勢バネ160が設けられている。この突き出し付勢バネ160は、下側の塵埃収容器部片130bを、集塵ケース101の外側に押し出すように付勢している。
この突き出し付勢バネ160は、つるまきバネで形成され、一端は下側の塵埃収容器部片130bに設けたバネ係止部161に係合され、他端は集塵ケース101に係合されている。この突き出し付勢バネ160により、下側の塵埃収容器部片130bは集塵ケース101から突き出す方向の回転力が付与されている。また、上側の塵埃収容器部片130aは、出し入れ開口部135の内側面に摺動自在に支持されており、この摺動自在なる支持により、塵埃収容器部片130aは滑りながら集塵ケース101を出入するように作動する。このような構成により、前蓋136が閉じた状態に拘束されているクランプ部材129の係止を解くことにより、前蓋136は前側に倒れ、二つの塵埃収容器部片130a,130bが塵埃廃棄口202を拡げるように開放される。つまるところ、突き出し付勢バネ160は、塵埃収容器部片130bを集塵ケース101の外側に押し出すように付勢するとともに、塵埃廃棄口202を拡げるように二つの塵埃収容器部片130a,130bを開放させる解放付勢バネの役割を兼ねることも可能である。
塵埃収容器130の脱落防止手段の脱落防止部材145は、上側の塵埃収容器部片130aの外側に設けられる。脱落防止部材145は、集塵ケース101の鍔部142の上側に当接するように構成されている。脱落防止部材145が鍔部142の上側に当接することにより、上側の塵埃収容器部片130aは止めることができ、塵埃収容器130は脱落しない構造となっている。上側の塵埃収容器部片130aはそれ以上外側に突き出さないので、塵埃収容器130を構成する塵埃収容器部片130a、および塵埃収容器部片130bが共に拡がり、塵埃廃棄口202が拡がっているときは、塵埃収容器130は集塵ケース101から脱落しないようになっている。
以上のような構造を有した集塵ケース101により、電気掃除機1により掃除をすることによって、塵埃を含んだ空気は、塵埃と清浄された空気に分離することができる。塵埃を除去するときは、集塵ケース101を掃除機本体2より取り出す。塵埃収容器130に集塵された塵埃は、前蓋136が閉じた状態に拘束されているクランプ部材129の係止を解くことにより、前蓋136は前側に倒れ、二つの塵埃収容器部片130a,130bが塵埃廃棄口202を拡げるように開放され、集塵ケース101の前方から塵埃を除去することができる(図9参照)。
塵埃を除去するときに、塵埃が誤って前蓋136にこぼれ落ちたことにより、周辺を汚さぬよう、前蓋136には逆止弁131を備えている。塵埃収容器130を集塵ケース101内に形成された塵埃収容器用蝶番141にて回動自在に支持する代わりに、平面状のメッシュフィルタまたはちりとり形状のメッシュフィルタを後蓋123と共に後蓋用蝶番143により回動自在に支持してもよい。集塵ケース101は、塵埃収容器130の代わりに、円周面に複数の小さな孔を有する内筒を有していてもよい。集塵ケース101が内筒を有する場合は、流入口125は、内筒の外周に形成される流路に対して接線方向に空気が流れ込む位置および向きに形成されるのが好ましい。
次に、図10において、本発明の第2集塵室107の構造について説明する。
図10は、本発明の掃除機本体の第2集塵室107部の、集塵袋102を取り付けた状態での掃除機本体の横断面図を示したものである。本体下ケース11の下部には、集塵袋102のがたつきを留めるために、集塵袋102に設けている板紙102bを取り付ける口板ガイド114が設けられている。口板ガイド114を設けている本体下ケース11には、口板ガイド114が回動自在になるよう、集塵袋用蝶番174が設けられている。本体下ケース11と口板ガイド114との間には、集塵袋102の取り外しを容易にするため、口板ガイドバネ171を設ける。
また、第2集塵室107側の区画壁110に設けている、区画壁通気口113の上部には、集塵袋102を係止するために、クランプ115を設けられている。クランプ115を設けている本体下ケース11には、クランプ115が回動自在になるよう、クランプ用蝶番175が設けられている。本体下ケース11とクランプ115との間には、集塵袋102を引っ掛けるため、継ぎ手つまみバネ170を設ける。口板ガイド114とクランプ115により、集塵袋102は掃除機本体2に係止する構造となっている。区画壁110に設けている区画壁通気口113内周辺には、口パッキン173が設けられている。口パッキン173は、第1集塵室106から流出してきた微細な塵埃を含む空気を、集塵袋102に漏らすことなく流入させるために設けられている。
第2集塵室107の外周部には、第2集塵室107と蓋体7の気密を保持するように、気密部材108が取り付けられている。第2集塵室107内には、集塵袋102が塵埃を含んだ空気により膨れ上がった状態において、集塵袋102の通気路を確保するために、掃除機本体2に対し横方法に突起している縦通気リブ120a、および掃除機本体2に対し上部方向に突起している下部通気リブ120bが設けられている。また第2集塵室107の後方に設けている電動送風機13の前には、第2集塵室107と電動送風機13を仕切る中間仕切壁172を有する。この中間仕切壁172には、第2集塵室107側に縦方向に走るリブ176が間隔を隔て設けられ、リブ176の前部には電動送風機13内に異物が入らないよう、通気抵抗が少ない粗目の保護フィルター121が設けられている。このような構造から、第2集塵室107内に設けた集塵袋102は、微細な塵埃を含んだ空気と微細な塵埃とを分離する第2のフィルターとしての機能を有している。
以上から、本発明の塵埃を含んだ空気の流体作用は、掃除機本体2内の集塵室を、第1集塵室106と第2集塵室107とに分割し、第1集塵室106には、塵埃を前方から除去することができる塵埃収容器130を有し、塵埃収容器130によっても集塵不可能だった塵埃を含む空気を、第2集塵室107の集塵袋102によって集塵する。通常の塵埃である綿埃や紙くず等の塵埃は、第1集塵室106に有する塵埃収容器130によって塵埃と空気に分離される。第1集塵室106に有する塵埃収容器130にても集塵不可能だった微細な塵埃を含んだ空気は、第2集塵室107に有する集塵袋102によって集塵される。
集塵ケース101の作用効果として、集塵ケース101内の塵埃収容器130に集塵された塵埃は、集塵ケース101の開口部135から突出可能に設けられ、フィルターの上流側で捕集した塵埃を、空気の流れ方向を遮ることなく、空気の流れ方向とは逆の上流側に向かって押し出すように排出する。このため、塵埃収容器130が集塵ケース101の開口部135から突出する際の動作を阻害することがなく、塵埃収容器130に収容した塵埃の除去を容易に行うことができる。塵埃収容器130に集塵される塵埃には、微細な塵埃が少ないため、塵埃を除去する際に舞い上がる塵埃は、ほとんど含まれていない。更に微細な塵埃は、第2集塵室107に有する集塵袋102に集塵されるため、掃除機本体2から排出されることもない。これにより、本発明の効果の第1の課題である、塵埃を除去する際に舞い上がる微細な塵埃量を低減することにより、衛生的な面での問題を解消した。
また、本発明の集塵ケース101は、電動送風機13側である後面には、後蓋123を有し、後蓋123には流出口124を設けている。後蓋123は回動自在で、段差のない平面状の形をしているため、後蓋123部に微細な塵埃の詰まりはない。本実施例では、後蓋123を段差のない平面上の形としたが、空気の流れが流出口124にスムーズに流れるように、後蓋123外周から流出口124に向かって傾斜面、もしくは曲面を成す形状でも良い。これにより、本発明の効果の第2の課題である、集塵ケースから波折のフィルターを無くしたことにより、集塵ケースの後蓋体である波折のフィルターの微細な塵埃の詰まりがなくなり、経年使用によりフィルター内のごみ詰まりによる吸い込み力の低下の問題も解消された。
また、本発明の集塵ケース101は、波形状のフィルターを使用せず、微細な塵埃は、第2集塵室107に有する集塵袋102に集塵されるため、定期的な波形状フィルターのお手入れをすることが必要なくなるため、集塵ケース101のお手入れ時間の大幅な低減が図れる。これにより、本発明の効果の第3の課題である、掃除機のお手入れが容易にできることも実現した。
更に、集塵ケース101を掃除機本体2に取り付ける前に、前蓋136を開けた状態で塵埃収容器130の凹部にティッシュペーパー等の使い捨ての集塵濾紙を入れた後、前蓋136を閉じれば、塵埃収容器130は前蓋136に押されて集塵ケース101内の所定の位置に配置される。このようにした後、集塵ケース101を掃除機本体2に取り付け、電気掃除機1を運転して清掃を行えば、塵埃収容器130内に吸引された塵埃は、フィルター部材201の上流に配置したティッシュペーパー等の使い捨ての集塵濾紙内および、その上流側に吸引された塵埃の大部分が堆積する。この状態での作用効果としては、集塵ケース101を掃除機本体2から取り出して塵埃を排出する際の、塵埃収容器130に集塵された塵埃の状態と合わせて以下述べる。
塵埃収容器130に吸引された塵埃は、空気流により圧縮された固まりとなり易いので、塵埃収容器130の上流で、しかも塵埃収容器130の凹部に配したティッシュペーパー等の使い捨ての集塵濾紙に包まれた状態にある。このため、塵埃廃棄口202を通じて塵埃を排出する際もほとんどの塵埃は、ティッシュペーパー等の使い捨ての集塵濾紙に包まれた固まり状の状態となって排出されるので、細塵の舞い上がりが生じず衛生的である。また、集塵ケース101,集塵袋102,電動送風機13が、掃除機本体2の前後方向に、ほぼ一直線状に配置されるため、空気の圧力損失を低減することができる。さらに、ホース口109,流入口125,流出口124,第2集塵室107の後壁に形成される電動送風機13との連通口も、掃除機本体2の前後方向に、ほぼ一直線状に配置されるため、空気の圧力損失を低減できる。
図11は、本願において、第1集塵室106の蓋体204と第2集塵室107の蓋体206を別部品とした実施例2の形態の斜視図を示したものである。
第2集塵室107の蓋体206は、蝶番207と係合しており、掃除機本体2の第1集塵室106側に開閉自在に取り付けてある。つまり、第2集塵室107を基準にすると、蓋体206の蝶番207は前側にあり、蓋体204の蝶番は後側にあり、互いに逆側に存在する。これにより第1集塵室106の蓋体204との重なり合いを防止し、開閉が容易に行うことができる。
蓋体206の下側の外周面と、掃除機本体2の本体上ケース12の接触部には気密部材108が設けられ、気密を保持することが可能である。また蓋体206は、蓋体204のあたりを逃がし、更に気密を保持したことによる変形防止のため、蓋体206の上部には段差205を設ける。蓋体204のうち回動軸に近い根元側(後側)は、蓋体206を囲うように形成されており。蓋体206に対応する部分は開口している。つまり、蓋体206は、蓋体204の内側(第2集塵室107に近い側)に形成される。ただし、蓋体204のうち蓋体206に対応する部分は開口せず、閉塞されていてもよい。蓋体204が蓋体206を第2集塵室107側へ押さえつける構造であるので、蓋体206と第2集塵室107との間の気密性を向上できる。さらに、2集塵室107を基準にすると、蓋体206の蝶番207は前側にあり、蓋体204の蝶番は後側にあることから、蓋体206が前後の両方から第2集塵室107側へ押さえつけられるので、蓋体206と第2集塵室107との間の気密性を向上できる。
掃除機本体2に流入する塵埃を含んだ空気は、集塵ケース101内の塵埃収容器130にて、ほぼ集塵可能である。そのため、本願の掃除機を使用する上で、通常使用者のほとんどは、集塵ケース101の取り外しのみで塵埃の除去を行う。このとき、実施例1のような蓋体7では除去する必要のない第2集塵室107の開閉も常時行うこととなる。第2集塵室107に有する集塵袋102には、集塵ケース101内の塵埃収容器130にて集塵不可能であった微細の塵埃が集塵されている。このため、集塵袋102に触れることは衛生的にあまり芳しくない。また集塵袋102は、本来あまり塵埃の除去を行わないため、集塵ケース101内の塵埃を除去するとき、実施例1のような蓋体7では重く感じ、使用者にとって負担となる。
以上から、衛生面,利便性の向上を図ることができる。
図12、および図13は、本願において、図11の形態における自動除塵の一例を示したものである。
本願での自動除塵方式は、実施例2の形態にて、コードリール307の回転を駆動源とし、コードリール307の回転を、コードリールの回転方向312方向に回転させ、集塵袋102を上部から叩く方式を採用した。以下構造および機構について図12、および図13を引用して詳細を述べる。
回動部材304を揺動させる構造としては、コードリール307の滑走面321を緩やかな波状とし、回動部材304の滑走部322と摺接している。これにより、振動子309は、振動子凹部304aを介して上下方向に振動(振動子の上下運動311)し、受動部310に伝達される。除塵子301はフィルター固定リブ302と弾性体303、および蓋体内軸301aにより構成され、除塵子301の蝶番である蓋体内軸301aにより蓋体206と結合されている。除塵子301は蓋体内軸301aにより回動自在に支持されており、弾性体303により、蓋体206と反発する構成となっている。
以上から、コードリール307をコードリールの回転方向312に回転することにより、振動子309が振動子の上下運動311のように上下に摺動する。振動子309の上下摺動により、受動部310は上下動き、除塵子301は蓋体内軸301aを軸に、回動する構成となっている。
図13は、集塵袋102を内在した状態においての、除塵子301の実際の動きを表わす。図12の構成により、コードリール307をコードリールの回転方向312方向に回転されることにより、除塵子301は、除塵子の回転方向320のように回動し、除塵子301は集塵袋102の上部を叩く。これにより、集塵袋102の内表面に付着している塵埃を除去することにより、集塵袋102の目詰まりを防止することができ、集塵袋102が長持ちし、経済的,衛生面の向上を図る。
1 電気掃除機
2 掃除機本体
3 ホース
4 手元操作管
4a 手元操作部
5 延長管
6 吸口体
7,204,206 蓋体
11 本体下ケース
12 本体上ケース
13 電動送風機
101 集塵ケース
102 集塵袋
102a 積層濾材
102b 板紙
106 第1集塵室
107 第2集塵室
108 気密部材
109 ホース口
110 区画壁
111 前側気密パッキン
112 後側気密パッキン
113 区画壁通気口
114 口板ガイド
115 クランプ
120a 縦通気リブ
120b 下部通気リブ
121 保護フィルター
123 後蓋
124 流出口
125 流入口
127 前蓋用蝶番
128 ハンドル
129 クランプ部材
130 塵埃収容器
130a,130b 塵埃収容器部片
131 逆止弁
135 開口部
136 前蓋
140 係止溝
141 塵埃収容器用蝶番
142 鍔部
143 後蓋用蝶番
144 フック
145 脱落防止部材
152 弾性体シール部材
160 付勢バネ
161 バネ係止部
170 継ぎ手つまみバネ
171 口板ガイドバネ
172 中間仕切壁
173 口パッキン
174 集塵袋用蝶番
175 クランプ用蝶番
176 リブ
200 支骨
201 フィルター部材
202 塵埃廃棄口
203 集塵収容器用後部蝶番
205 段差
207 蝶番
301 除塵子
301a 蓋体内軸
302 フィルター固定リブ
303 弾性体
304 回動部材
307 コードリール
309 振動子
310 受動部
311 振動子の上下運動
312 コードリールの回転方向
320 除塵子の回転方向
321 滑走面
322 滑走部

Claims (8)

  1. 電動送風機と前記電動送風機に連通する集塵室と前記集塵室に連通する本体吸気口とを備えた掃除機本体を備えた電気掃除機において、
    前記集塵室内を複数の集塵室に分割する区画壁と、前記集塵室の上部開口を開閉自在に覆う蓋体とを備え、
    前記複数の集塵室のうち上流側に位置する第1集塵室には、再使用可能な集塵ケースを前記第1集塵室の上部開口から着脱可能に装着され、
    前記複数の集塵室のうち下流側に位置する第2集塵室には、使い捨ての集塵袋を前記第2集塵室の上部開口から交換可能に装着され、
    前記集塵ケースの下流側開口と前記集塵袋の上流側開口とは、前記区画壁に形成された開口によって連通することを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記集塵ケースの下流側の部分と前記区画壁の上流側の部分との間には、気密を保持するための部材を備え、
    前記区画壁の下流側の部分には、前記集塵袋の上流側開口が形成された口板を保持するための部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記集塵ケースは、前記集塵袋よりも粗目な網状のフィルターを備えることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  4. 前記集塵ケースは、側面が前記フィルターで覆われた塵埃収容器を内包し、
    前記塵埃収容器は、前記集塵ケースの開口部から突出可能に前記集塵ケースに設けられたことを特徴とした請求項1に記載の電気掃除機。
  5. 前記塵埃収容器の前記フィルターの上流側に、ティッシュペーパーを装着可能としたことを特徴とする請求項4記載の電気掃除機。
  6. 前記第2集塵室の上部開口の縁と前記蓋体との間を気密に保持する気密部材を備えたことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  7. 前記蓋体の内側に、前記第2集塵室の上部開口を開閉自在に覆う他の蓋体を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  8. 前記第2集塵室内には、前記集塵袋の外表面に作用して、前記集塵袋内部に付着している塵埃を振るい落とす除塵手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
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JP2017000608A (ja) * 2015-06-15 2017-01-05 三菱電機株式会社 電気掃除機

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