JP2017022803A - 電線モジュール、電線の取付構造及び電線保護固定部材 - Google Patents

電線モジュール、電線の取付構造及び電線保護固定部材 Download PDF

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裕司 山口
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泰行 山本
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Abstract

【課題】電線保護部材の支持板部上で、複数の電線をなるべく偏平な状態で支持できるようにすることを目的とする。【解決手段】電線モジュール20は、複数の電線12と、一方主面上に複数の電線12が配設される支持板部32を含み、支持板部32の幅方向中間部に貫通孔32hが形成された電線保護部材30と、複数の電線12を支持板部32の幅方向において仕切る仕切部48と、車両に固定されて仕切部48を一定位置に支持可能な固定支持部42とを含み、仕切部48を支持板部32の一方主面側に突出させた状態で、貫通孔32hに挿通配置される車両固定部品40とを備える。【選択図】図1

Description

この発明は、電線を保護するための技術に関する。
特許文献1は、電線束と、この電線束を直線状に支持する電線支持部材と、該電線支持部材を配索経路に固定する固定手段とを備えるワイヤハーネスを開示している。電線支持部材としては、プラスチック段ボールシートを使用することが開示されている。
特開2014−117099号公報
しかしながら、電線支持部材の主面上で複数の電線を支持する場合、複数の電線は、電線支持部材の幅方向中央部で盛上がり易いという問題がある。
そこで、本発明は、電線保護部材の支持板部上で、複数の電線をなるべく偏平な状態で支持できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る電線モジュールは、複数の電線と、一方主面上に前記複数の電線が配設される支持板部を含み、前記支持板部の幅方向中間部に貫通孔が形成された電線保護部材と、前記複数の電線を前記支持板部の幅方向において仕切る仕切部と、車両に固定されて前記仕切部を一定位置に支持可能な固定支持部とを含み、前記仕切部を前記支持板部の一方主面側に突出させた状態で、前記貫通孔に挿通配置される車両固定部品とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係る電線モジュールであって、前記固定支持部は、一方主面側に前記仕切部が突設された受板部と、前記受板部の他方主面側に突出して車両に固定される固定部とを備え、前記受板部が前記支持板部の他方主面に重ね合された状態で、前記仕切部が前記支持板部の他方主面側から前記貫通孔に貫通した前記支持板部の一方主面側に突出しているものである。
第3の態様は、第2の態様に係る電線モジュールであって、前記固定部は、前記仕切部に対して前記支持板部の幅方向にずれた位置に設けられているものである。
第4の態様は、第2又は第3の態様に係る電線モジュールであって、前記仕切部の基端部に、前記貫通孔を通過した状態で、前記貫通孔の周縁部に前記受板部の反対側から係止する抜止め係止部が形成されているものである。
第5の態様は、第1の態様に係る電線モジュールであって、前記固定支持部は、一方主面側に前記仕切部が突設された押え板部と、前記押え板部の他方主面側に突出して車両に固定される固定部とを備え、前記押え板部が前記支持板部の一方主面に重ね合された状態で、前記固定部が前記貫通孔を貫通して前記支持板部の他方主面側に突出しているものである。
第6の態様は、第5の態様に係る電線モジュールであって、前記押え板部を平面視した状態で、前記固定部と前記仕切部とが同じ位置に設けられているものである。
第7の態様は、第5又は第6の態様に係る電線モジュールであって、前記仕切部は、曲る板形状に形成され、前記複数の電線の少なくとも一部が、前記仕切部によって曲る経路を通るように案内されているものである。
第8の態様に係る電線取付構造は、棒状の車両部分の周囲に固定された複数の電線モジュールを備え、前記複数の電線モジュールは、前記棒状の車両部分の周囲に、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の電線モジュールが、第1電線モジュールとして前記固定支持部を介して固定されたものと、これとは別に、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の電線モジュールが、第2電線モジュールとして前記固定支持部を介して固定されたものとを含む。
第9の態様に係る電線保護固定部材は、一方主面上に複数の電線が配設される支持板部を含み、前記支持板部の幅方向中間部に貫通孔が形成された電線保護部材と、前記複数の電線を前記支持板部の幅方向において仕切る仕切部と、車両に固定されて前記仕切部を一定位置に支持可能な固定支持部とを含み、前記仕切部を前記支持板部の一方主面側に突出させた状態で、前記貫通孔に挿通配置される車両固定部品とを備える。
第1〜第9の態様によると、仕切部によって複数の電線を支持板部の幅方向において仕切った状態で、支持板部上で複数の電線を支持することができる。複数の電線は、仕切部によって支持板部の幅方向において一定位置に位置規制されるため、複数の電線を支持板部上でなるべく偏平な状態で支持できる。また、車両固定部品に仕切部を設けるため、構成の簡易化が可能となる。
第2の態様によると、車両固定部品の受板部上で、電線保護部材をしっかりと支持できる。
第3の態様によると、電線モジュールを車両に固定した位置から側方にずれた位置に、仕切部を設けることができる。
第4の態様によると、仕切部からの支持板部の抜止めを図ることができる。
第5の態様によると、押え板部によって支持板部を押えることができる。これにより、車両固定部品から支持板部が抜けないようにより確実に保持することができる。
第6の態様によると、固定部が固定される車両部分に対して、仕切部をより確実に一定位置に支持することができる。
第7の態様によると、曲る板形状に形成された仕切部によって、複数の電線の少なくとも一部を曲る経路を通るように案内することができる。なお、押え板は、支持板部の一方主面に重ね合されるため、押え板の一方主面に形成される仕切部の形状を比較的自由に形成することができる。
第8の態様によると、棒状の車両部品に対して、複数の電線モジュールを固定できる。
第1実施形態に係る電線モジュールを示す概略斜視図である。 同上の電線モジュールの概略分解斜視図である。 車両固定部品を示す斜視図である。 電線モジュールの概略断面図である。 中空板材を示す一部切欠斜視図である。 第2実施形態に係る電線モジュールを示す概略斜視図である。 電線保護部材を示す概略平面図である。 板材を示す概略平面図である。 電線モジュールを車両部分に取付けた状態を示す概略斜視図である。 電線モジュールを車両部分に取付けた状態を示す概略断面図である。 第1変形例に係る電線の取付構造を示す概略斜視図である。 第2変形例に係る電線モジュールを示す概略平面図である。 車両固定部品を示す概略斜視図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係る電線モジュール及び電線保護固定部材について説明する。
図1は電線モジュール20を示す概略斜視図であり、図2は電線モジュール20の概略分解斜視図であり、図3は車両固定部品40を示す斜視図であり、図4は電線モジュール20の概略断面図である。なお、図4では、電線保護部材30を構成する板材の構造に係わらず、断面図の切断箇所として表れる領域に斜線を付しており、また、仕切られた電線12の群の概形を2点鎖線で図示している。
電線モジュール20は、複数の電線12と、電線保護部材30と、車両固定部品40とを備える。
電線12は、芯線の周囲に絶縁被覆が形成されたものである。複数の電線12に沿って光ファイバーケーブル等が配設されていてもよい。この電線12は、車両等において、各種電気部品同士を電気的に接続する配線材として用いられる。
電線保護部材30は、板状部材によって形成されており、主面上に複数の電線12が配設される支持板部32を含む。板状部材は、板状形態を保つことができる程度の剛性を有する板材であり、好ましくは、折曲げ可能な板材である。
ここでは、電線保護部材30は、支持板部32と、一対の側壁部34とを備える。
支持板部32は、細長板状に形成されており、その延在方向に沿って複数の電線12が配設される。
一対の側壁部34は、それぞれ細長板状に形成されており、支持板部32の両側部に対して直線状の折曲げ線34Lを介して連設されている。一対の側壁部34は、支持板部32に対して垂直姿勢で当該支持板部32の一方の主面側(ここでは上側)に突出している。そして、支持板部32と一対の側壁部34とで囲まれる空間内に、複数の電線12が並列状態で配設される。複数の電線12は、電線保護部材30の両端側開口から外方に延出している。複数の電線12の一部が電線保護部材30の延在方向中間部で分岐して外方に延出していてもよい。この場合、支持板部32又は一対の側壁部34の延在方向中間部に開口を形成し、当該開口を通じて一部の電線を外部に引出すようにするとよい。
なお、一対の側壁部34が設けられることは必須ではない。一方の側壁部34のみ設けられていてもよいし、両方の側壁部34が省略されていてもよい。
この電線保護部材30に対して電線12は次のように支持される。すなわち、複数の電線12が一対の側壁部34の間であって支持板部32の一方主面上に配設される。複数の電線12は、電線保護部材30の両端側開口から外方に延出する。
支持板部32上に並列状態で配設された複数の電線12は、支持板部32と共に粘着テープ、結束バンド等の結束部材52によって結束される。これにより、複数の電線12は、支持板部32上に広がった状態で当該支持板部32上に支持される。
結束部材52は、複数の電線12を支持板部32の一方の主面に押え付けることができる。もっとも、その押え付け力は、支持板部32の幅方向両側では比較的強いが、支持板部32の幅方向中間では比較的弱い。しかも、結束部材52は、一対の側壁部34を介して複数の電線12を支持板部32の幅方向中央に寄せる力をも作用させる。このため、複数の電線が支持板部32の幅方向中央に寄せられ、支持板部32の幅方向中央部では、複数の電線が盛上がってしまう恐れがある。
そこで、本電線12及び電線保護部材30を車両部分60に固定支持するための車両固定部品40に仕切部48を設け、この仕切部48によって、複数の電線12を支持板部32の幅方向において仕切るようにしている。
すなわち、支持板部32の幅方向中間部に貫通孔32hが形成されている。ここでは、貫通孔32hは、支持板部32の幅方向中央部に形成されている。貫通孔32hは、支持板部32の幅方向中央からずれた位置に設けられていてもよい。また、貫通孔32hは、支持板部32の幅方向中央部において複数形成されていてもよい。
貫通孔32hは、支持板部32の延在方向(支持板部32上に配設される電線12の延在方向)に沿って延びる細長い孔に形成されている。ここでは、貫通孔32hは、細長い方形孔状に形成されている。貫通孔32hは、支持板部32の両面側に開口し、支持板部32をその厚み方向に貫通している。
貫通孔32hは、支持板部32の延在方向において複数箇所に設けられていてもよいし、1つのみ設けられていてもよい。図1では、支持板部32の一端部寄りの位置に貫通孔32hが1つ形成された様子が示されている。支持板部32の他端部寄りの位置にも貫通孔32hが形成され、この部分にも車両固定部品40が取付られることが好ましい。
車両固定部品40は、固定支持部42と、仕切部48とを備える。
仕切部48は、複数の電線12を支持板部32の幅方向において仕切る部分であり、固定支持部42は、車両部分60に固定されて仕切部48を一定位置に支持する部分である。仕切部48と固定支持部42とは、樹脂等によって一体的に金型成形されることが好ましい。もっとも、これは必須ではなく、仕切部48と固定支持部42とが、別々に形成され、凹凸嵌まり合い構造、ネジ止構造、接着剤、溶着等によって合体する構造であってもよい。
仕切部48は、板状、ここでは、細長い板状に形成されている。仕切部48は、貫通孔32hに対してがたつき無く挿入可能な幅寸法及び厚み方向に設定されていることが好ましい。例えば、仕切部48の厚み方向は、貫通孔32hの短尺方向である幅寸法と同じ程度に設定され、仕切部48の幅寸法は、貫通孔32hの長尺方向である長さ寸法と同じ程度に設定されている。また、仕切部48の長さ寸法は、支持板部32の厚み寸法に側壁部34の高さ寸法を付加した寸法と同じかこれよりも小さく設定されていることが好ましい。そして、仕切部48を支持板部32の他方主面側(下側)から貫通させた状態で、仕切部48が側壁部34を上側に超えないように設定されていることが好ましい。
また、仕切部48の基端部には、仕切部48が貫通孔32hを貫通した状態で、当該貫通孔32hの周縁部に支持板部32の一方の主面側(上面側、後述する受板部44の反対側)から係止する抜止め係止部49が形成されている。
より具体的には、抜止め係止部49は、仕切部48の基端側の縁部から支持板部32の厚み寸法分離れた位置に形成されている。抜止め係止部49は、仕切部48の両面のそれぞれから突出し、仕切部48の幅方向に沿って延在する細長い凸形状に形成されている。抜止め係止部49のうち仕切部48の基端部を向く面49f1は、仕切部48に対して直交するように延在しており、抜止め係止部49のうち仕切部48の先端側を向く面49f2は、仕切部48の先端側に向けて徐々に突出寸法が低くなる面に形成されている。そして、仕切部48を貫通孔32hに挿入する際には、面49f2が貫通孔32hの縁部に接触して当該貫通孔32hを広げるように貫通孔32hの周縁部を弾性変形させる。抜止め係止部49が貫通孔32hを通過すると、貫通孔32hの周縁部が元の形状に弾性復帰し、面49f1が仕切部48の一方側の主面側から貫通孔32hの周縁部に当接する。これにより、仕切部48の抜止めが図られる。抜止め係止部は、仕切部の幅方向において突出するように形成されていてもよい。
固定支持部42は、受板部44と、固定部46とを備える。
受板部44は、板状に形成されている。ここでは、受板部44は、細長い長方形状に形成されている。この受板部44の一方主面側に突出するように上記仕切部48が形成され、受板部44の他方主面側に突出するように固定部46が形成されている。
より具体的には、受板部44の一端部に仕切部48が形成されている。仕切部48は、受板部44に対して直交する姿勢で当該受板部44の一方主面側に突出している。また、受板部44の他端部に固定部46が形成されている。固定部46は、受板部44に対して直交する姿勢で当該受板部44の他方主面側に突出している。
そして、受板部44を平面視すると、固定部46は、仕切部48に対して支持板部32の幅方向にずれた位置に設けられる。ここでは、受板部44の長さ寸法は、支持板部32の一方の側縁部と貫通孔32hとを結ぶ長さ寸法よりも大きく設定されている。従って、仕切部48を貫通孔32hに貫通させた状態で、受板部44の他端部は支持板部32の一方の側縁部の外方に延出する。受板部44のうち支持板部32の側縁部の外方に延出する部分に固定部46が設けられている。
もっとも、固定部46が、仕切部48に対して支持板部32の幅方向にずれた位置に設けられていることは必須ではなく、受板部44を平面視した場合に、固定部46と仕切部48とが同じ位置に設けられていてもよい。また、固定部46が、仕切部48に対して支持板部32の幅方向にずれた位置に設けられている場合において、固定部46が支持板部32の下方に位置していてもよい。
また、支持板部にその幅方向において貫通孔が複数形成されると共に、受板部に仕切部が複数形成され、複数の仕切部のそれぞれが貫通孔に貫通配置されてもよい。
固定部46は、車両部分60に固定される部分である。ここでは、固定部46として、例えば、柱状部と、柱状部の先端部から基端部に向けて外方に広がる姿勢でかつ内外方向に弾性変形可能に連設された一対の係止片とを備える構造を想定している。かかる固定部46は、車両部分60に形成された孔62に挿入されると、一対の係止片が孔62の周縁部に接触して内向きに弾性変形する。そして、一対の係止片が孔62を通過すると、元の形状に弾性復帰して、孔62の周縁部に抜止め係止する。これにより、固定部46が車両部分60に固定される。かかる固定部46は、例えば、車両固定用のクランプ又はクリップと呼ばれる構成である。固定部は、その他、車両のスタッドボルト又はブラケットに固定される構成、車両にネジ止固定される構成等であってもよい。
上記車両固定部品40は、仕切部48を支持板部32の一方主面側に突出させた状態で、貫通孔32hに挿通配置される。より具体的には、受板部44が支持板部32の他方主面に重ね合された状態で、仕切部48が支持板部32の他方主面側から貫通孔32hに貫通して支持板部32の一方主面側に突出する。
これにより、受板部44上に電線保護部材30が載置支持されると共に、仕切部48が貫通孔32hを貫通することで、電線保護部材30が受板部44上に一定位置及び姿勢で位置決めされる。なお、必要に応じて、受板部44と支持板部32とが両面テープ、接着剤、粘着テープ等によって固定されていてもよい。
また、支持板部32の一方主面側に突出する仕切部48によって、支持板部32上の複数の電線12を支持板部32の幅方向において仕切って一定位置に支持することができる。
上記電線保護部材30を形成する板部材としては、ある程度平板形態を維持することができるものを用いることができ、好ましくは、折曲げ可能であることが好ましい。かかる板部材としては、例えば、図5に示すように、複数の板状部分の間に中空空間が形成された中空板材70を用いることが好ましい。かかる中空構造を有する板材であれば、軽量かつ強度的にも優れた電線保護部材30を得ることができるからである。
図5に示す中空板材70は、複数(ここでは2つ)の板状部71aと、複数の板状部71aに挟込まれた介在部71bとを備える。
複数の板状部71a及び介在部71bを形成する材質は特に限定されない。複数の板状部71a及び介在部71bは、紙によって形成されていてもよいし、樹脂によって形成されていてもよいし、また、これらの組合わせによって構成されていてもよい。複数の板状部71a及び介在部71bの少なくとも1つを紙によって形成する場合には、その表面に撥水処理等を施すことが好ましい。
板状部71aは、平板状に形成されている。複数の板状部71aが介在部71bを介して間隔をあけた状態で連結されている。
ここでは、複数の板状部71aの間に、複数の介在部71bが相互間に間隔をあけた並列状態で設けられている。
各介在部71bは、細長い板状に形成されており、両側の板状部71aに対して直交する姿勢で、当該板状部71aに対して繋がっている。
このため、中空板材70を、介在部71bの延在方向に対して直交する面で切断すると、一対の板状部71aの間に複数の介在部71bが並列状に存在するはしご状断面を示す。
中空構造を有する板材の例は上記例に限られない。例えば、板材は、複数の板状部の間に、山部と谷部とが波状に連続する介在部が挟込まれた構成であってもよい。或は、板材は、複数の板状部の間に存在する介在部は、三角柱等の多角柱状の中空形状を形成するものであってもよく、特に、ハニカム構造を形成するものであってもよい。
これらの中空構造を有する板材のうち樹脂によって形成されたものは、プラスチック段ボールと呼ばれることがある。
電線保護部材30を形成する板材としては、上記のような中空板材の他、不織部材をホットプレスして固めた不織シート、樹脂製の板材(中空構造ではない樹脂製の板材)、発泡構造を持つ板材、紙製の板材等を用いることもできる。
上記電線モジュール20の製造方法例について説明する。
まず、板材をプレス加工等して、電線保護部材30の平面展開形状に応じた外形状に打抜くと共に貫通孔32hを形成したものを準備し、これを折曲げる。具体的には、支持板部32と一対の側壁部34との間で折曲げる。
そして、支持板部32の他方主面側から仕切部48を貫通孔32hに貫通させ、抜止め係止部49を貫通孔32hの周縁部に抜止め係止させると共に、受板部44を支持板部32の他方主面側に重ね合せる。これにより、電線保護部材30と車両固定部品40とが合体した状態、すなわち、電線保護固定部材22となる。
そして、複数の電線12を支持板部32の一方主面側に配設する。この際、支持板部32の幅方向中間部で、仕切部48を複数の電線12の間に配設する。これにより、支持板部32の幅方向中間部で、複数の電線12が仕切部48によって仕切られ、一定位置に位置決めされる。なお、この際、複数の電線12がなるべく仕切部48によって、なるべく均等に分割されるようにする。なお、仕切部48が、支持板部32をその幅方向に均等に分割する位置に形成されていない場合には、仕切部48よって仕切られる幅に応じて、複数の電線12がなるべく均等な密度で分散されるように分割する。
なお、支持板部32上に複数の電線12を配設した後に、仕切部48を貫通孔32hに貫通させて、複数の電線12の間に差込むようにしてもよい。
そして、支持板部32と当該支持板部32上に支持された複数の電線12とを結束部材52によって結束する。この際、複数の電線12は、仕切部48によって支持板部32の幅方向において仕切られて一定位置に支持された状態となっている。このため、複数の電線12が、支持板部32の幅方向中央に寄せられるような事態は生じ難く、従って、複数の電線12は支持板部32上でなるべく偏平となるように支持される。
製造された電線モジュール20は、車両部分60に組付けられる。車両部分60としては、例えば、車両における運転席前方にある棒状のリーンホース等が想定される。車両部分60には孔62が形成されており、上記固定部46が孔62に挿入されることで、固定部46が孔62に対して一定位置に固定される。これにより、電線保護部材30及び電線12が車両部分60に対して当該車両部分60に沿った姿勢で支持及び固定される。もっとも、電線モジュール20の組付対象箇所は、上記例に限られない。
このように構成された電線モジュール20及び電線保護固定部材22によると、仕切部48によって複数の電線12を支持板部32の幅方向において仕切った状態で、支持板部32上で複数の電線12を支持することができる。複数の電線12は、仕切部48によって支持板部32の幅方向において一定位置に位置規制されるため、複数の電線12を支持板部32上でなるべく偏平な状態で支持できる。また、車両固定部品40に仕切部48を設けているため、電線保護部材30を車両に固定するための部品と、電線12を仕切る部品とを共通する1つの部品とすることができる。これにより、構成の簡易化が可能となる。
また、受板部44は、電線保護部材30の支持板部32をその他方主面側から支えている。このため、電線保護部材30をしっかりと支持することができる。
また、固定部46は、仕切部48に対して支持板部32の幅方向にずれた位置に設けられているため、電線モジュール20を車両に固定した位置、すなわち、車両部分60から側方にずれた位置に、仕切部48を設けることができる。また、その仕切部48が貫通する支持板部32によって、車両部分60から側方にずれた位置に、電線12を支持することができる。これにより、電線12の配設レイアウトの自由度が向上する。
また、仕切部48の基端部に、貫通孔32hの周縁部に抜止め係止する抜止め係止部49が形成されているため、仕切部48からの支持板部32の抜止めを図ることができる。
また、複数の電線12が複数のワイヤハーネスとして別々に製造される場合において、当該別々のワイヤハーネスを構成する電線束を、仕切部48によって仕切りつつ共通する電線保護部材30によって保護することもできる。これは、複数のワイヤハーネスを、単一の電線保護部材30によって保護できることを意味する。この点からすれば、ワイヤハーネスを保護する保護部材の種類数、配設数削減等を図ることもできる。また、電線保護部材30自体は、板材の加工によって製造することができるため、その構成は比較的簡易であるというメリットもある。
{第2実施形態}
第2実施形態に係る電線モジュール及び電線保護固定部材について説明する。図6は電線モジュール120を示す概略斜視図であり、図7は電線保護部材130を示す概略平面図である。
電線モジュール120は、複数の電線12と、電線保護部材130と、車両固定部品140とを備える。
電線12は、上記第1実施形態で説明したものと同様である。
電線保護部材130は、板状部材によって形成されており、主面上に複数の電線12が配設される支持板部132を含む。板状部材は、板状形態を保つことができる程度の剛性を有する板材である。
ここでは、電線保護部材130は、細長板状に形成された支持板部132を備える。複数の電線12は、当該支持板部132の延在方向に沿って、当該支持板部132上に並列状態で配設される。複数の電線12は、支持板部32の延在方向両端部から外方に延出する。支持板部132上に並列状態で配設された複数の電線12は、支持板部132と共に粘着テープ、結束バンド等の結束部材152によって結束される。これにより、複数の電線12は、支持板部132上に広がった状態で当該支持板部132上に支持される。
なお、複数の電線12の一部が支持板部132上で分岐し、支持板部132の側方に引出されていてもよい。また、支持板部132の一方又は両方の側部に、上記第1実施形態と同様の側壁部が形成されていてもよい。
上記第1実施形態と同様に、結束部材152は、複数の電線12を支持板部132の一方の主面に押え付けることができる。もっとも、その押え付け力は、支持板部132の幅方向両側では比較的強いが、支持板部132の幅方向中間では比較的弱い。しかも、結束部材152は、複数の電線12を支持板部32の幅方向中央に寄せる力をも作用させる。このため、複数の電線が支持板部132の幅方向中央に寄せられ、支持板部132の幅方向中央部では、複数の電線が盛上がってしまう恐れがある。
そこで、本電線12及び電線保護部材130を車両部分60に固定支持するための車両固定部品140に仕切部148を設け、この仕切部148によって、複数の電線12を支持板部132の幅方向において仕切るようにしている。
すなわち、支持板部132の幅方向中間部に貫通孔132hが形成されている。ここでは、貫通孔132hは、支持板部132の幅方向において複数箇所に設けられている。ここでは、支持板部132を幅方向に3つに分割する位置に設けられている。より具体的には、支持板部132をその幅方向に3分割する2つのラインを想定した場合に、その一側寄りのラインにおいて、間隔をあけた2箇所のそれぞれに、貫通孔132hが形成されている。また、他側寄りのラインにおいて、間隔をあけた2箇所のそれぞれに、貫通孔132hが形成されている。支持板部132の延在方向において、一側寄りのラインの2箇所のそれぞれに設けられた貫通孔132hと、他側寄りのラインの2箇所のそれぞれに設けられた貫通孔132hとは、同じ位置に形成されている。もっとも、これは必須ではなく、支持板部132の延在方向において、一側寄りのラインに形成された貫通孔132hと、他側寄りのラインに形成された貫通孔132hとは、異なる位置に形成されていてもよい。
そして、各貫通孔132hに車両固定部品140が取付けられ、その箇所で仕切部148が支持板部132の一方主面側(上側)に延出する。これにより、複数の電線12は、支持板部132の幅方向において2箇所で、仕切部148によって一定箇所で仕切られた状態に位置決めされる。
なお、支持板部の幅方向においてより多数箇所に貫通孔が形成されていてもよい。また、支持板部の幅方向において1箇所に貫通孔が形成されていてもよい。
貫通孔132hは、車両固定部品140の固定部146を挿入して係止可能な形状に形成されている。貫通孔132hとしては、固定部146を挿入係止するのに適した形状に形成されている。ここでは、貫通孔132hは、丸孔に形成されている。貫通孔132hは、楕円孔、正方形孔、一方向に長い長方形孔に形成されていてもよい。
上記のような支持板部132は、例えば、図8に示すような元となる板材132Bを切断することによって形成することができる。板材132Bには、支持板部132を複数形成できる程度の広がりを有する板材であり、その縦横方向において均等間隔で貫通孔132hが形成されている。かかる板材132Bを所望の形状に切断することによって、支持板部132を製造することができる。板材132Bには、複数の貫通孔132hが縦横方向において均等間隔で形成されているため、各貫通孔132h間で切断する位置を適宜調整することによって、保護対象となる電線の本数、保護すべき電線の長さ等に応じて、所望の幅又は所望の長さの板材に切断することができる(図8の2点鎖線参照)。このため、共通する板材132Bから、各種ワイヤハーネスを保護するのに適した電線保護部材を製造することができるというメリットがある。
電線保護部材130を形成するのに適した板部材は、上記第1実施形態において説明した通りである。
車両固定部品140は、固定支持部142と、仕切部148とを備える。
仕切部148は、複数の電線12を支持板部132の幅方向において仕切る部分であり、固定支持部142は、車両部分60(図9参照)に固定されて仕切部148を一定位置に支持する部分である。仕切部148と固定支持部142とは、樹脂等によって一体的に金型成形されることが好ましい。もっとも、これは必須ではなく、仕切部148と固定支持部142とが、別々に形成され、凹凸嵌まり合い構造、ネジ止構造、接着剤、溶着等によって合体する構造であってもよい。
仕切部148は、板状、ここでは、細長い板状に形成されている。
固定支持部142は、押え板部144と、固定部146とを備える。
押え板部144は、板状に形成されている。ここでは、押え板部144は、細長い長方形状に形成されている。押え板部は、その他、円形状、楕円形状、多角形状等に形成されていてもよい。この押え板部144の一方主面側に突出するように上記仕切部148が形成されている。
より具体的には、押え板部144の一方主面(上面)より当該押え板部144に対して直交する姿勢で仕切部148が突設されている。
また、押え板部144の他方主面(下面)に固定部146が形成されている。ここでは、押え板部144を平面視した状態で、仕切部148の下に固定部146が設けられている。もっとも、押え板部144を平面視した状態で、仕切部148と固定部146とが異なる位置に設けられていてもよい。
固定部146は、車両部分60に固定される部分である。ここでは、固定部146として、上記固定部46と同様に、車両部分60に形成された孔に挿入されて当該孔の周縁部に係止する構造、すなわち、車両固定用のクランプ又はクリップと呼ばれる構成を想定している。もっとも、固定部は、その他、車両のスタッドボルト又はブラケットに固定される構成、車両にネジ止固定される構成等であってもよい。
上記車両固定部品140は、仕切部148を支持板部132の一方主面側に突出させた状態で、貫通孔132hに挿通配置される。この点では、上記第1実施形態と共通である。本第2実施形態における車両固定部品140は、具体的には、次のようにして支持板部132に組込まれる。
すなわち、支持板部132の一方主面側(上側)から、車両固定部品140の固定部146が貫通孔132hに挿入される。そして、押え板部144が支持板部132の一方主面に重ね合される。この状態では、固定部146は、貫通孔132hを貫通して支持板部132の他方主面側に突出する。好ましは、固定部146は、貫通孔132hの周縁部に係止し、当該貫通孔132hに抜止め状態となる。また、仕切部148は、押え板部144から上方に突出し、もって、支持板部132の一方主面側に突出する。なお、必要に応じて、支持板部132と押え板部144とが両面テープ、接着剤、粘着テープ等によって固定されていてもよい。そして、支持板部132の一方主面側に突出する仕切部148によって、支持板部132上の複数の電線12を支持板部132の幅方向において仕切って一定位置に支持することができる。
上記電線モジュール120の製造方法例について説明する。
まず、板材をプレス加工等して、電線保護部材130の平面展開形状に応じた外形状に打抜くと共に貫通孔132hを形成したものを準備する。
そして、支持板部132の一方主面側から固定部146を貫通孔132hに貫通させ、押え板部144を支持板部132の一方主面上に重ね合せると共に、固定部146を支持板部132の他方主面側に突出させる。これにより、電線保護部材130と車両固定部品140とが合体した状態、すなわち、電線保護固定部材122となる。
そして、複数の電線12を支持板部132の一方主面側に配設する。この際、支持板部132の幅方向中間部で、仕切部148を複数の電線12の間に配設する。これにより、支持板部132の幅方向中間部で、複数の電線12が仕切部148によって仕切られ、一定位置に位置決めされる。
そして、支持板部132と当該支持板部132上に支持された複数の電線12とを結束部材152によって結束する。この際、複数の電線12は、仕切部148によって支持板部132の幅方向において仕切られて一定位置に支持された状態となっている。このため、複数の電線12が、支持板部132の幅方向中央に寄せられるような事態は生じ難く、従って、複数の電線12は支持板部132上でなるべく偏平となるように支持される。
図9は、電線モジュール120を車両部分60に取付けた状態を示す概略斜視図であり、図10は、電線モジュール120を車両部分60に取付けた状態を示す概略断面図である。
製造された電線モジュール120は、車両部分60に組付けられる。車両部分60としては、例えば、車両における運転席前方にある棒状のリーンホース等が想定される。車両部分60のうち上記各貫通孔132hに対応する部分に孔が形成されており、上記固定部146が孔に挿入されることで、固定部146が孔に対して一定位置に固定される。この際、固定部146が車両部分60に抜止め係止し、支持板部132の他方主面は車両部分60に接触する。このため、支持板部132は、車両部分60と押え板部144との間で挟まれた状態でより確実に一定位置に固定される。なお、図9及び図10では、支持板部132が平板状をなしたままとなっているが、車両部分60の外形状に応じて湾曲した状態で車両部分60に固定されてもよい。このように、電線保護部材130及び電線12が車両部分60に対して当該車両部分60に沿った姿勢で支持及び固定される。もっとも、電線モジュール120の組付対象箇所は、上記例に限られない。
このように構成された電線モジュール120及び電線保護固定部材122によると、仕切部148によって複数の電線12を支持板部132の幅方向において仕切った状態で、支持板部132上で複数の電線12を支持することができる。複数の電線12は、仕切部148によって支持板部132の幅方向において一定位置に位置規制されるため、複数の電線12を支持板部132上でなるべく偏平な状態で支持できる。また、車両固定部品140に仕切部148を設けているため、電線保護部材130を車両に固定するための部品と、電線12を仕切る部品とを共通する1つの部品とすることができる。これにより、構成の簡易化が可能となる。
また、押え板部144は、支持板部132を押え付けている。このため、車両固定部品140から支持板部132が抜けないようにより確実に保持することができる。
また、押え板部144を平面視した状態で、固定部146と仕切部148とが同じ位置に設けられているため、固定部146が固定される車両部分60に対して、仕切部148をより確実に一定位置に支持することができる。結果、支持板部132上に保持された電線12をもしっかりと支持することができる。
また、複数の電線12が複数のワイヤハーネスとして別々に製造される場合において、当該別々のワイヤハーネスを構成する電線束を、仕切部148によって仕切りつつ共通する電線保護部材130によって保護することもできる。これは、複数のワイヤハーネスを、単一の電線保護部材130によって保護できることを意味する。この点からすれば、ワイヤハーネスを保護する保護部材の種類数、配設数削減等を図ることもできる。また、電線保護部材130自体は、板材の加工によって製造することができるため、その構成は比較的簡易であるというメリットもある。特に、上記板材132Bによって、各種形状及び大きさの電線保護部材を製造することができるため、より各種ワイヤハーネスの保護材を容易に製造できる。
上記第2実施形態を前提として、変形例について説明する。
図11に示す第1変形例に係る電線の取付構造では、棒状の車両部分60の周囲に、複数の電線モジュール120A、120Bが取付けられている。電線モジュール120A、120Bは、上記第2実施形態で説明した電線モジュール120と同様構成である。電線モジュール120A、120Bにおいて、貫通孔132h及び当該貫通孔132hに取付られる車両固定部品140の位置及び数、保持される電線12の数は同じである必要は無く、ここでも、電線モジュール120A、120Bは、それらが異なるものとして描かれている。
電線モジュール120Aは、第1電線モジュールとして車両部分60の外周の一部(図11では上部)に固定支持部を介して固定されている。電線モジュール120Bは、第2電線モジュールとして車両部分60の外周の他の一部(図11では横向き部分)に固定支持部を介して固定されている。これにより、車両部分60に対して、複数の電線モジュール120A、120Bを固定できる。
なお、車両部分60に対しては、複数の電線モジュール120A、120Bの一部又は全部に代えて、上記第1実施形態で説明した電線モジュール20が固定されてもよい。また、車両部分60に対して、3つ以上の電線モジュールが取りつけられていてもよい。
図12に示す第2変形例に係る電線モジュール220では、複数の車両固定部品140、240の一部の車両固定部品240が次の構成を有している。図13は車両固定部品240を示す概略斜視図である。
すなわち、車両固定部品240は、仕切部248と固定支持部142とを備える。
固定支持部142は、上記したものと同様構成である。
仕切部248は、曲る板形状に形成されている。より具体的には、仕切部248は、押え板部144を平面視したときに、L字状に曲る形状に形成されている。仕切部148の一方の直線部分248aは、他の仕切部148と同じ方向に沿って延在しており、他方の直線部分248bは、直線部分248aに対して直交する方向に延在している。もっとも、他方の直線部分248bは、一方の直線部分248aに対して90度以外の角度をなして延在していてもよい。
押え板部144の縦横寸法は、仕切部248の直線部分248a、248bの長さ寸法よりも大きく設定され、当該押え板部144上に仕切部248が形成されている。この押え板部144を平面視したときに、固定部146は、仕切部248の曲り部分、すなわち、直線部分248a、248bが交わる部分に形成されている。固定部146は、押え板部144を平面視したとき、直線部分248a、248bの外側端部の位置に設けられていてもよい。
この車両固定部品240は、複数の電線12の一部を側方に引出すように案内する役割を果すことができる。すなわち、車両固定部品240を支持板部132に組込んだ状態で、一部の電線12は、直線部分248bに沿って曲げられて、曲る経路を通るように案内され、もって、支持板部132の外方に向けて案内される。このため、少なくとも一部の電線12の曲った経路を安定させることができる。特に、途中で外方に分岐する電線12を、一定位置で曲って外方に向けて案内することができる。
なお、仕切部は、カーブをなしつつ曲っていてもよい。
特に、本第2実施形態では、押え板部144は、支持板部132の上側に配設されるため、その上に形成される構造物の制約をすくなくすることができる。このため、仕切部248の形状を比較的自由に設定でき、上記のような仕切部248を形成するのに適した構成であるといえる。
{変形例}
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。例えば、第1実施形態で説明した車両固定部品40と、第2実施形態で説明した車両固定部品140とが組合わされて、共通する電線保護部材に組合わされていてもよい。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
12 電線
20、120、120A、120B、220 電線モジュール
22、122 電線保護固定部材
30、130 電線保護部材
32、132 支持板部
32h、132h 貫通孔
40、140、240 車両固定部品
42、142 固定支持部
44 受板部
46、146 固定部
48、148、248 仕切部
49 抜止め係止部
60 車両部分
62 孔
70 中空板材
144 押え板部
248a 直線部分
248b 直線部分

Claims (9)

  1. 複数の電線と、
    一方主面上に前記複数の電線が配設される支持板部を含み、前記支持板部の幅方向中間部に貫通孔が形成された電線保護部材と、
    前記複数の電線を前記支持板部の幅方向において仕切る仕切部と、車両に固定されて前記仕切部を一定位置に支持可能な固定支持部とを含み、前記仕切部を前記支持板部の一方主面側に突出させた状態で、前記貫通孔に挿通配置される車両固定部品と、
    を備える電線モジュール。
  2. 請求項1に記載の電線モジュールであって、
    前記固定支持部は、一方主面側に前記仕切部が突設された受板部と、前記受板部の他方主面側に突出して車両に固定される固定部とを備え、
    前記受板部が前記支持板部の他方主面に重ね合された状態で、前記仕切部が前記支持板部の他方主面側から前記貫通孔に貫通した前記支持板部の一方主面側に突出している、電線モジュール。
  3. 請求項2に記載の電線モジュールであって、
    前記固定部は、前記仕切部に対して前記支持板部の幅方向にずれた位置に設けられている、電線モジュール。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の電線モジュールであって、
    前記仕切部の基端部に、前記貫通孔を通過した状態で、前記貫通孔の周縁部に前記受板部の反対側から係止する抜止め係止部が形成されている、電線モジュール。
  5. 請求項1に記載の電線モジュールであって、
    前記固定支持部は、一方主面側に前記仕切部が突設された押え板部と、前記押え板部の他方主面側に突出して車両に固定される固定部とを備え、
    前記押え板部が前記支持板部の一方主面に重ね合された状態で、前記固定部が前記貫通孔を貫通して前記支持板部の他方主面側に突出している、電線モジュール。
  6. 請求項5に記載の電線モジュールであって、
    前記押え板部を平面視した状態で、前記固定部と前記仕切部とが同じ位置に設けられている、電線モジュール。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の電線モジュールであって、
    前記仕切部は、曲る板形状に形成され、
    前記複数の電線の少なくとも一部が、前記仕切部によって曲る経路を通るように案内されている、電線モジュール。
  8. 棒状の車両部分の周囲に固定された複数の電線モジュールを備え、
    前記複数の電線モジュールは、前記棒状の車両部分の周囲に、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の電線モジュールが、第1電線モジュールとして前記固定支持部を介して固定されたものと、これとは別に、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の電線モジュールが、第2電線モジュールとして前記固定支持部を介して固定されたものとを含む、電線の取付構造。
  9. 一方主面上に複数の電線が配設される支持板部を含み、前記支持板部の幅方向中間部に貫通孔が形成された電線保護部材と、
    前記複数の電線を前記支持板部の幅方向において仕切る仕切部と、車両に固定されて前記仕切部を一定位置に支持可能な固定支持部とを含み、前記仕切部を前記支持板部の一方主面側に突出させた状態で、前記貫通孔に挿通配置される車両固定部品と、
    を備える電線保護固定部材。
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