JP2017020231A - 推進工法用掘進機 - Google Patents
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Abstract
Description
別途の固結粘土層のスムーズな排土対策としては、排土口・吐出口の後方に小割り専用の回転式ドラムカッタ等を装着するか、油圧式や電動式のスライドカッタ(ギロチン方式)で固結粘土を分割する方法もあるが、掘削対照土質の変化や掘進速度との不調和で吐出口付近に堆積し、閉塞を生じる場合も多い。
よって、従来のスポーク型カッタ(センタ駆動方式)を使用した場合、粘性土硬質地盤の掘削時には固結粘性土質を細かく分割する装置又は作業が必要となり、玉石地盤ではカッタにて礫長径寸法の半分程度に破砕することが可能な装置又は分離人手作業が必要となっていた。
1) 掘進機の主管フードの先端から後方となる位置に隔壁を設け、同機内側の隔壁から隔壁中央部を介して前方へ突出させた回動軸の軸端に地盤を掘削する回転掘削カッタを取付け、同回動軸を回動する動力装置を隔壁後方ケーシング内に設け、掘進機後続胴管後方に地盤に埋設する推進管を後続させ、前記隔壁には排土口を開口し、同排土口に排土管を接続し、同排土管の途中に排土調圧バルブを設置し、排土口から進入した掘削土砂を排土管の排土調圧バルブを経て掘進機と掘進管内部を介して外部へ排出する推進工法用掘進機に於いて、回転掘削カッタの前面部分には地盤を掘削する複数のビットを前向きに設け、後方には隔壁面に延びた撹拌部材を設けるとともに、回転掘削カッタにその回転方向に向けて尖ったサイドカッタを複数取付け、掘削された地盤の大径の固形粘土又は玉石を回転掘削カッタのサイドカッタで分断小割りして、排土口から取り込むようにしたことを特徴とする、推進工法用掘進機
2) 回転掘削カッタが、回動軸の先端部から放射状に取付けた複数本のスポークアームの前面に掘削用ビットを取付け、スポークアームの側面にサイドカッタを複数設けた、前記1)記載の推進工法用掘進機
3) 前記サイドカッタが、回転方向に向けて巾が短くなる板体で、しかもその板体の周端に凹凸の鋸刃を強化形成したものである、前記1)又は2)記載の推進工法用掘進機
4) 前記3)の板体のサイドカッタの板面が、回転方向に平行でなくこれと所要角度で傾斜して取付けられた、前記3)記載の推進工法用掘進機
5) 前記サイドカッタが、回転方向に向けて先細りとなった断面三角形状した側方ビットである、前記1)〜4)いずれか記載の推進工法用掘進機
にある。
これによって、排土路途中に大きな固結粘土を細断する二次的細断装置、玉石を小さく割る二次破砕装置、その他管内の重作業を省けるようにできた。
図1〜図4に示す実施例1の掘進機S1は、固結粘土質地盤で主に使用する掘進機の例を示すものである。
これによって、固結粘土は小さくされて排土口11aに送られることになり、これと接合された排土管の途中の排土調圧バルブ15a・搬送用スクリュー等を閉塞することがないようにする。
図5に示す実施例2の掘進機S2は、玉石地盤用の掘進機の例である。
この実施例2の回転掘削カッタ12として、実施例1と同じ十字状スポークアーム12aを使用するが、スポークアーム12aの前面部に取付ける掘削用ビットとしてスポークアーム12aの半径先端と中間の位置で複数の小ビット100を前方向に突出するように鋸歯状に列設した掘削用鋸歯状ビット22cと、断面三角形状ビットに前方に突出するように掘削用ルーフ型ビット22bと、スポークアーム12aの回転中心部に一文字状に設けた掘削用中央ビット22dと、スポークアーム12aの先端のシェル型ビット12sとを設けている。
そして、サイドカッタとしてスポークアーム12a側面にルーフ型サイドカッタ22fをその断面三角形の頂点稜線が回転方向に突出するように複数個設けている。
スポークアーム12aの前面部に設けた鋸歯状ビット22cとルーフ型ビット22bとシェル型ビット22sと中央ビット22dで切羽を掘削して切り崩し、切り崩された玉石はスポークアーム12aの側面で回転している三角板状サイドカッタ22eによって、強く回転力をもって打撃・割岩・破砕を受けて、小さく玉石を破砕する。
これによって、玉石は破砕されて小さくされて排土口11aから排土管15へ送られる。
取り込まれた玉石はサイドカッタ22fで強く破砕を受けて小さくなるため、排土管15内で詰ることもなく移送が可能となる。又、排土管15及びこれに続く排土路において、二次破砕装置の必要がなく、又大きな玉石を排除して別輸送装置で選別して送る人手作業も必要ない。
S2 実施例2の掘進機
10 胴管
10a 先端
11 隔壁
11a 排土口
12 回転掘削カッタ
12a スポークアーム
12b,22b 掘削用ルーフ型ビット
12c,22c 掘削用鋸歯状ビット
12d,22d 掘削用中央ビット
12e,22e 三角板状サイドカッタ
12f 撹拌部材
12g 凹凸
12s,22s シェル型ビット
12s1 チップ
12s2 取付基端部
13 回動軸
14 回動装置
15 排土管
15a 排土調圧バルブ
22f ルーフ型サイドカッタ
100 小ビット
1) 掘進機の主管フードの先端から後方となる位置に隔壁を設け、同機内側の隔壁から隔壁中央部を介して前方へ突出させた回動軸の軸端に地盤を掘削する回転掘削カッタを取付け、同回動軸を回動する動力装置を隔壁後方ケーシング内に設け、掘進機後続胴管後方に地盤に埋設する推進管を後続させ、前記隔壁には排土口を開口し、同排土口に排土管を接続し、同排土管の途中に排土調圧バルブを設置し、排土口から進入した掘削土砂を排土管の排土調圧バルブを経て掘進機と掘進管内部を介して外部へ排出する推進工法用掘進機に於いて、回転掘削カッタの前面部分には地盤を掘削する複数のビットを前向きに設け、後方には隔壁面に延びた撹拌部材を設けるとともに、回転掘削カッタにその回転方向に向けて尖ったサイドカッタを複数取付け、しかも回転掘削カッタが、回動軸の先端部から放射状に取付けた複数本のスポークアームの前面に掘削用ビットを取付け、スポークアームの側面にサイドカッタを複数設けた構造とし、掘削された地盤の大径の固形粘土又は玉石を回転掘削カッタのサイドカッタで分断小割りして、排土口から取り込むようにしたことを特徴とする、推進工法用掘進機
2) 前記サイドカッタが、回転方向に向けて巾が短くなる板体で、しかもその板体の周端に凹凸の鋸刃を強化形成したものである、前記1)記載の推進工法用掘進機
3) 前記2)の板体のサイドカッタの板面が、回転方向に平行でなくこれと所要角度で傾斜して取付けられた、前記2)記載の推進工法用掘進機
4) 前記サイドカッタが、回転方向に向けて先細りとなった断面三角形状した側方ビットである、前記1)〜3)いずれか記載の推進工法用掘進機
にある。
Claims (5)
- 掘進機の主管フードの先端から後方となる位置に隔壁を設け、同機内側の隔壁から隔壁中央部を介して前方へ突出させた回動軸の軸端に地盤を掘削する回転掘削カッタを取付け、同回動軸を回動する動力装置を隔壁後方ケーシング内に設け、掘進機後続胴管後方に地盤に埋設する推進管を後続させ、前記隔壁には排土口を開口し、同排土口に排土管を接続し、同排土管の途中に排土調圧バルブを設置し、排土口から進入した掘削土砂を排土管の排土調圧バルブを経て掘進機と掘進管内部を介して外部へ排出する推進工法用掘進機に於いて、回転掘削カッタの前面部分には地盤を掘削する複数のビットを前向きに設け、後方には隔壁面に延びた撹拌部材を設けるとともに、回転掘削カッタにその回転方向に向けて尖ったサイドカッタを複数取付け、掘削された地盤の大径の固形粘土又は玉石を回転掘削カッタのサイドカッタで分断小割りして、排土口から取り込むようにしたことを特徴とする、推進工法用掘進機。
- 回転掘削カッタが、回動軸の先端部から放射状に取付けた複数本のスポークアームの前面に掘削用ビットを取付け、スポークアームの側面にサイドカッタを複数設けた、請求項1記載の推進工法用掘進機。
- 前記サイドカッタが、回転方向に向けて巾が短くなる板体で、しかもその板体の周端に凹凸の鋸刃を強化形成したものである、請求項1又は2記載の推進工法用掘進機。
- 請求項3の板体のサイドカッタの板面が、回転方向に平行でなくこれと所要角度で傾斜して取付けられた、請求項3記載の推進工法用掘進機。
- 前記サイドカッタが、回転方向に向けて先細りとなった断面三角形状した側方ビットである、請求項1〜4いずれか記載の推進工法用掘進機。
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