JPH0860985A - 小口径管推進機 - Google Patents

小口径管推進機

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Publication number
JPH0860985A
JPH0860985A JP22083594A JP22083594A JPH0860985A JP H0860985 A JPH0860985 A JP H0860985A JP 22083594 A JP22083594 A JP 22083594A JP 22083594 A JP22083594 A JP 22083594A JP H0860985 A JPH0860985 A JP H0860985A
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JP
Japan
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screw conveyor
cutter head
screw
shaft
small
Prior art date
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Pending
Application number
JP22083594A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Yamazaki
敏弘 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
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Publication of JPH0860985A publication Critical patent/JPH0860985A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 口径の極めて小さな小口径管の推進や、長距
離推進が可能な小口径管推進機を提供する。 【構成】 スクリュウコンベヤを先導管1内で前部スク
リュウコンベヤ14と後部スクリュウコンベヤ20に分
割し、かつこれら前部、後部スクリュウコンベヤ14と
20との間を排土管21により接続し、前部スクリュウ
コンベヤ14の後端の隔壁1Cの後側に設けたカッタヘ
ッドモータ16により前部スクリュウコンベヤ14のス
クリュウ軸14bと該スクリュウ軸の先端部に固定され
ているカッタヘッド12とを回転駆動させると共に、後
部スクリュウコンベヤ20を上記カッタヘッドモータ1
6とは別の駆動装置6により駆動するようにしたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は特に直径が400mm程
度の埋設用小口径管を地中へ推進するのに最適な、先導
管内に設けた1つの駆動源によって駆動され、その先端
部にカッタヘッドを装着した前部スクリュウコンベヤ
と、発進立坑内に設けた別の駆動源によって駆動される
後部スクリュウコンベヤとからなる小口径管推進機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の小口径管推進機として図
5,図6に示すものが公知である。まず図5に示す従来
の小口径管推進機から説明する。小口径管推進機は発進
立坑a内に設置した推進装置bにより、その先端に先導
管cが装着された小口径管dを地中へ推進させるように
構成されている。
【0003】また先導管cの先端部には回転自在に装着
されたカッタヘッドeが設けられ、また先導管c内には
スクリュウコンベヤgが設けられている。スクリュウコ
ンベヤgのスクリュウ軸g1 の先端部は、カッタヘッド
eの背面の軸中心に連結固定されており、またスクリュ
ウコンベヤgのスクリュウ軸g1の後端部は、発進立坑
a内に設置した駆動装置fの出力軸に連結されている。
駆動装置fの回転駆動によりスクリュウコンベヤgのス
クリュウ軸g1 と、これと一体連結のカッタヘッドeが
回転する。このカッタヘッドeの回転によりカッタヘッ
ドeの前面にある土砂(切羽)は掘削されてカッタヘッ
ドe内に取り込まれる。このカッタヘッドe内に取り込
まれた土砂は、スクリュウコンベヤgにより後方の発進
立坑側に排出される。なお、スクリュウコンベヤgはス
クリュウ軸g1 、スクリュウ羽根g2 ,ケーシングg3
等により構成されている。
【0004】しかし上記図5で示す従来の小口径管推進
機は発進立坑a内に設けた1つの駆動装置fでスクリュ
ウコンベヤgとカッタヘッドeを駆動するようになって
おり、小口径管の推進距離が長くなると、スクリュウコ
ンベヤgも多段に接続されて長くなる。すなわちスクリ
ュウコンベヤgによる土砂の搬送距離も長くなる。これ
に伴い搬送される土砂とスクリュウコンベヤgのスクリ
ュウ羽根g1 、ケーシングg3 、スクリュウ軸g2 等と
の摩擦による抵抗が大きくなってスクリュウコンベヤg
で消費される動力が増大する。これによってスクリュウ
軸g1 の先端部に一体連結しているカッタヘッドeの駆
動力が必然的に低下し、カッタヘッドeによる土砂の掘
削力が極端に低下する。従って上記図5に示す従来の小
口径管推進機にあっては小口径管dが長い距離になり、
スクリュウコンベヤgも長い距離になるとカッタヘッド
eの駆動力が極めて低くなり、カッタヘッドeによる土
砂の掘削力が極端に低下するという不具合が生ずる。
【0005】またスクリュウ軸g1 の先端部にカッタヘ
ッドeが連結固定されているので切羽の状態に応じてカ
ッタヘッドeによる掘削量とスクリュウコンベヤgによ
る排土量を別個に制御することができず、カッタヘッド
前面の切羽を安定させた状態で掘進することが難しいな
どの不具合もあった。
【0006】かかる不具合を改善するため、カッタヘッ
ドを駆動する駆動源と、スクリュウコンベヤのスクリュ
ウ軸を駆動する駆動源とを別個にした図6に示すような
小口径管推進機が公知である(実開昭61−16198
号参照)。この小口径管推進機の先導管Cの最先端部に
は、カッタヘッドAが回転自在に設置されており、また
先導管Cは先端部材C1 とその後側に設けた後部部材C
2とにより構成されている。また前記カッタヘッドAは
先導管Cの先端部材C1 と後部部材C2 とにわたって伸
び、またそれらの径内におさまって設置されているカッ
タヘッドモータDにより駆動される。そしてカッタヘッ
ドAの背面軸中心にはスクリュウコンベヤEのスクリュ
ウ軸E1 が回転自在に設置されている。スクリュウコン
ベヤEのスクリュウ軸E1 は長手方向後方の発進立坑内
にあるスクリュウコンベヤ駆動モータ(図示していな
い)により駆動される。なおE2 はスクリュウ羽根を示
す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし図6に示すよう
に先導管C内にスクリュウコンベヤEとカッタヘッドモ
ータDとを並設配置する構造は、極めて小さな口径の推
進機には採用できない。なぜならばカッタヘッドAの前
面にある切羽(土砂等)をカッタヘッドAの回転駆動に
より所望の経済スピードで、所定の直径に掘進するため
には、所定の能力を発揮するカッタヘッドモータDが必
要となり、これに伴いカッタヘッドモータDの必要最低
限の大きさ、外径が決まってくる。このことは先導管C
内に所定の外径を有するカッタヘッドモータDを設置す
るだけの半径方向のスペースが必要となることを意味し
ている。
【0008】またカッタヘッドAにより掘削された切羽
(土砂等)はカッタヘッドA内に取り入られ、ここから
スクリュウコンベヤEにより後方の発進立坑(図示して
ない)側に排出されるが、これとても所定のカッタヘッ
ドAによる所定の土砂掘削量に対応する所定の排土量能
力を有するスクリュウコンベヤEが必要となり、これに
伴いスクリュウコンベヤEのケーシングE3 の外径も決
まってくる。このことは先導管C内に所定の外径を有す
るスクリュウコンベヤEを設置するだけの半径方向のス
ペースが必要となることを意味している。例えば、直径
400mmの小口径管を所望の経済スピードで掘進する小
口径管推進機を例にとると、先導管C内の軸中心長手方
向にわたって伸びるスクリュウコンベヤEのケーシング
3 の外径は最低限200mm程度が必要であり、残りの
100mm程度の幅内に所定の回転駆動力をカッタヘッド
Aに与えるカッタヘッドモータDを設置することは不可
能である。即ち外径100mm以下のカッタヘッドモータ
Dで直径400mmのカッタヘッドAを回転し、所望の経
済スピードで切羽(土砂等)を掘進することは困難であ
る。従って直径が400mm程度の小口径管の場合、図6
に示すような先導管C内の軸中心長手方向似わたって伸
びるスクリュウコンベヤEとカッタヘッドモータDとを
並設することは不可能であり、採用することはできな
い。
【0009】上記の説明はスクリュウコンベヤEを先導
管C内の軸中心長手方向に設置した場合について記載し
たが、例えばスクリュウコンベヤEを先導管Cの上、下
片方に偏在させ、残りの200mm程度の幅内にカッタヘ
ッドモータDを設置するやり方も考えられるが、このや
り方は先導管Cの先端部材C1 を方向変更させる機能を
もつ油圧シリンダBを先導管内の上、下、左、右に1つ
づつ設置するだけの半径スペースがなくなり、実施不可
能である。このためこの種の小口径管推進機のスクリュ
ウコンベヤEは、先導管C内のほぼ軸中心長手方向にわ
たって配置するのが最適のやり方である。
【0010】この発明はかかる不具合を改善するために
なされたもので、口径の極めて小さな小口径管であって
も推進が可能な小口径管推進機を提供することを目的と
する。さらに又カッタヘッドにより掘削した土砂を前部
スクリュウコンベヤと後部スクリュウコンベヤとで発進
立坑側に排出するようにしているが、排出される土砂が
前部スクリュウコンベヤと後部スクリュウコンベヤとの
間を接続する排土管内で詰まることがなく、効率よく発
進立坑側に排出できるようにした小口径管推進機を提供
すること目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、先端に先導管が装着された小口径管を発
進立坑内に設置された推進装置により地中へ推進させ、
かつ上記先導管に回転自在に取付られたカッタヘッドに
より掘削した土砂をスクリュウコンベヤで搬出するよう
にした小口径管推進機において、上記スクリュウコンベ
ヤをを先導管内で、前部スクリュウコンベヤと後部スク
リュウコンベヤとに分割配置し、前部スクリュウコンベ
ヤのスクリュウ軸の先端部は、カッタヘッドの背面の中
心部に固着し、またスクリュウ軸の後端部は、その後側
に配置したカッタヘッドモータへの土砂の進入を防ぐた
めの隔壁を介して上記カッタヘッドモータの駆動軸と連
結し、上記前部スクリュウコンベヤのケーシングと後部
スクリュウのケーシングとの間は排土管により接続し、
上記後部スクリュウコンベヤのスクリュウ軸の後端部は
発進立坑内に設けてある駆動装置により駆動するように
したものである。また前部スクリュウコンベヤのケーシ
ングと後部スクリュウコンベヤとの間を排土管で接続
し、この排土管の上流部分または中間部分の壁に下流方
向に向けて連続的または間欠的に圧力流体を噴出する流
体噴出口を設けることにより、排土管内で土砂が詰まる
ことがなく、後部スクリュウコンベヤの土砂入口まで到
達できるようにしたものである。
【0012】
【作用】図6の従来技術で示すように先導管内の半径方
向の限られたスペースの中に前部スクリュウコンベヤと
カッタヘッドモータとを並列して配設するのではなく、
むしろこの発明にあっては上記部材を直列的に配設する
ようにしてある。即ち前部スクリュウコンベヤのスクリ
ュウ軸の後端部に隔壁を介して直列的にカッタヘッドモ
ータを配設することにより先導管内の半径方向のスペー
スを最大限有効に活用することができるようにしてあ
る。この種の小口径管推進機には先導管の先端部材を揺
動させる油圧シリンダが円周方向に複数設けられてお
り、これらの油圧シリンダの半径方向の幅をも考慮しな
がら最大限の排土量能力をもった前部スクリュウコンベ
ヤを先導管内に設置することが可能となった。即ち先導
管内に最大限の外径を有する前部スクリュウコンベヤを
設置することが可能となった。またこれに伴いカッタヘ
ッドモータの外径も排土管の幅を考慮しながら最大限大
きなものにすることができる。このようなことから口径
の極めて小さい小口径管の長距離推進も可能となった。
また排土管の上流部分または中間部分の壁に下流方向に
向けて圧力流体を噴出する流体噴出口を設けたので、前
部スクリュウコンベヤによる土砂の排出力が弱くなって
詰まったとしてもこの圧力流体噴出で,土砂を後部スク
リュウコンベヤの土砂入口に移動することが可能となっ
た。
【0013】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す。図におい
て1は先導管で、揺動可能な先端部材1aとその後側に
設けた後部部材1bとにより構成されており、埋設すべ
き小口径管2の先端にこの先導管1が装着されている。
3は発進立坑4内に設置された推進装置で、上記小口径
管2を地中に推進する推進ジャッキ3a、埋設用小口径
管2の後端部に当接する押板3d、チャック3b、反力
バー3c等で構成されている。また6は同じく発進立坑
4内に設置された駆動装置で、後部スクリュウコンベヤ
20のスクリュウ軸20bを駆動する油圧モータ6a、
動力伝動手段6b、駆動軸6c等で構成されている。
【0014】上記先導管1の先端部材1aと後部部材1
bとは推進、埋設される小口径管2とほぼ同径の筒体よ
り形成されている。後部部材1bの先端部には球形継手
8を介して先端部材1aが取付られている。上記先端部
材1aは後部部材1b内の円周方向に複数設けた油圧シ
リンダ9のロッドの押力により上記球形継手8のところ
で揺動自在となっている。またこの先端部材1a内には
軸受10を介してカッタヘッド12が回転自在に支承さ
れている。上記カッタヘッド12の前面には複数のディ
スクカッタ13が回転自在に取り付けられており、カッ
タヘッド12の回転に伴いこれらのディスクカッタ13
で切羽(土砂等)を掘削するようになっている。またカ
ッタヘッド12の背面の中心部には前部スクリュウコン
ベヤ14のスクリュウ軸14bの先端が固着されてい
る。なお先導管1の後部部材1bには円周方向に複数の
揺動検出センサ9aが設けられていて、適宜の油圧シリ
ンダのロッドの前進により先端部材1aを一定の方向に
方向修正させる際にこの揺動検出センサ9aの信号が使
用される。
【0015】上記前部スクリュウコンベヤ14は、先導
管1の前側部分内に設けられたケーシング14aと、こ
のケーシング14a内に先導管1の中心とほぼ一致する
ように設けられたスクリュウ軸14bと、このスクリュ
ウ軸14bの周囲に設けられたスクリュウ羽根14cよ
りなる上記スクリュウ軸14bの後端部は先導管1内に
設けられた隔壁1cに軸受け15を介して回転自在に支
承されている。上記隔壁1cの後面には先導管1のほぼ
中心に位置してカッタヘッドモータ16が取り付けられ
ていて、このカッタヘッドモータ16の駆動軸16aと
上記スクリュウ軸14bの後端が継手17を介して接続
されており、上記カッタヘッドモータ16によりスクリ
ュウ軸14bを介してカッタヘッド12が回転駆動され
るようになっている。上記隔壁1cは上記前部スクリュ
ウコンベヤ14から排出される土砂等がカッタヘッドモ
ータ16へ侵入してくるのを防ぐ機能をも備えている。
【0016】一方上記先導管1の後部部材1bとこれに
接続している埋設用小口径管2内には後部スクリュウコ
ンベヤ20が設けられている。上記後部スクリュウコン
ベヤ20はケーシング20a、スクリュウ軸20b、ス
クリュウ羽根20c等より構成されている。後部スクリ
ュウコンベヤ20のスクリュウ軸20bは、先導管1の
後部部材1bとこれに接続している埋設用小口径管2の
中心とほぼ一致して設けられている。そして上記スクリ
ュウコンベヤ20のケーシング20aはこのスクリュウ
軸20bと同心状にその外周部に設けられる。また後部
スクリュウコンベヤ20は埋設用小口径管2を継ぎ足す
毎に継ぎ足されるようになっている。上記隔壁1Cの下
側で、上記前部スクリュウコンベヤ14のケーシング1
4aの後端側下部に開口された土砂出口14dと、上記
後部スクリュウコンベヤ20のケーシング20aの前端
側下部に開口された土砂入口20eとの間を排土管21
により接続し、この排土管21の上流部分の壁には下流
方向に向けて連続的または間欠的に圧力流体を噴出する
流体噴出口21aが設けられている。この流体噴出口2
1aから圧力流体を噴出させることにより排土管21内
に土砂等が詰まり閉塞することがないようにしている。
【0017】また後部スクリュウコンベヤ20のスクリ
ュウ軸20bの後端部は、上記駆動装置6の駆動軸6c
に着脱自在に接続されている。上記駆動軸6cは発進立
坑4内の上部に設けられた油圧モータ6aとチェーン伝
導手段6bに接続されていて、上記油圧モータ6aによ
り後部スクリュウコンベヤ20のスクリュウ軸20bが
回転されるようになっている。
【0018】上記前部スクリュウコンベヤ14のケーシ
ング14aと上記後部スクリュウコンベヤ20のケーシ
ング20aとを接続する排土管21の他の実施例として
図2、図3を、さらにまた隔壁1cの後側に配置するカ
ッタヘッドモータ16の他の実施例として図4を示す。
【0019】まず先に排土管21の他の実施例について
説明する。前部スクリュウコンベヤ14のケーシング1
4aと後部スクリュウコンベヤ20のケーシング20a
とを接続する排土管21は図1に示すように先導管1内
の下側に設ける必要はなく、図2に示すように先導管1
の上側に設けてもよいし、又図3に示すようにカッタヘ
ッドモータ16をカバー状の隔壁1Cで覆うと共に前部
スクリュウコンベヤ14のケーシング14aと後部スク
リュウコンベヤ20のケーシング20aとを断面がドー
ナツ状の管で接続してもよい。
【0020】さらにまたカッタヘッドモータ16の駆動
軸16aは図1に示すように前部スクリュウコンベヤ1
4のスクリュウ軸14bと同軸に配置する必要はなく図
4に示すようにオフセットに配置してもよい。即ちカッ
タヘッドモータ16を先導管1の上部内壁に固定し、歯
車伝導機構16bを介して駆動軸16a’にモータ16
の回転が伝わるようにしてもよい。なお16aはカッタ
ヘッドモータ16の出力軸、16dはモータ16を支持
する支持部材である。さらに図1、図2、図3の隔壁1
Cはカッタヘッドモータ16の支持と、前部スクリュウ
コンベヤ14のスクリュウ軸14bの軸受け15を設置
する個所及びカッタヘッドモータ16への土砂の侵入を
防ぐ役割等をもっているが、例えば図4に示す隔壁1C
はカッタヘッドモータ16の支持を先導管1の後部部材
1bにその役割を持たせている。
【0021】なお図1中の25は先導管1の外周面と地
山との間に滑材を噴出して地山との摩擦抵抗を軽減する
滑材噴出口、26はレザーターゲットで、発進立坑内に
設置したレーザトランシット27よりレーザビーム27
aを照射することにより先導管1の後部部材1bの推進
方向が測定できるようになっている。
【0022】次に小口径管2の推進動作について説明す
る。まず小口径管2を推進、埋設するに当たって、小口
径管2の先端に先導管1を装着し、カッタヘッドモータ
16によりカッタヘッド12を回転させ、また駆動装置
6により後部スクリュウコンベヤ20のスクリュウ軸2
0bを回転させながら発進立坑4内の推進装置3により
埋設用小口径管2を地中へ推進させる。カッタヘッド1
2により掘削された土砂等は、カッタヘッド12内に取
り込まれたのち前部スクリュウコンベヤ14のスクリュ
ウ軸14bの回転によりケーシング14a内に取り込ま
れて、ケーシング14aの後端部まで搬送され、土砂出
口14dより排土管21へ排出される。
【0023】排土管21内に排出さた土砂は、前部スク
リュウコンベヤ14の押し出し圧力により後部スクリュ
ウコンベヤ20側に圧送され、ケーシング20aの前端
部に開口された土砂入口20eに至る。ここで後部スク
リュウコンベヤ20のスクリュウ軸20bの回転により
土砂等はケーシング20a内へ取り込まれ、ケーシング
20aの後端部を経て発進立坑4まで搬送される。発進
立坑まで搬送された土砂はここから地上に排出される。
【0024】ところで前部スクリュウコンベヤ14によ
る土砂押し出し圧力が弱い場合、排土管21内に排出さ
れた土砂がここで詰まってしまい後部スクリュウコンベ
ヤ20の土砂入口20eまで到達できないことが起こ
る。このような時には排土管21の上流部分または中間
部分の壁に設けた流体噴出出口21aより噴出される下
流方向へ向けた流体圧により排土管21内の土砂が後部
スクリュウコンベヤ20の土砂入口20eに到達できる
ようにされる。
【0025】以上のようにして埋設用小口径管2の単位
長さ分推進が完了したら、当該埋設用小口径管2の後端
及び第1段目の後部スクリュウコンベヤ20の後端に次
の小口径管2及び第2段目の後部スクリュウコンベヤ2
0を接続して上記動作を繰り返す。
【0026】この発明に係る小口径管推進機にあっては
カッタヘッド12を後部スクリュウコンベヤ20の駆動
源である駆動装置6とは別に設けたカッタヘッドモータ
16により回転駆動するため、長距離の推進の時もカッ
タヘッドの回転駆動力が低下するということは起こらな
い。また切羽の状態に応じてカッタヘッド12による掘
削量と後部スクリュウコンベヤ20の排土量を別個に制
御することにより、切羽を安定した状態に保持しながら
効率よく掘進することが可能となった。即ち例えばスク
リュウコンベヤ20の回転を極端におさえるか零にする
と共にカッタヘッド12と前部スクリュウコンベヤ14
の回転が一定であっても、後部スクリュウコンベヤ20
のケーシング20a内あるいは前部スクリュウコンベヤ
14のケーシング14a内に土砂によるプラグ(土砂の
閉塞状態のところ)ゾーンを形成し、このことによりカ
ッタヘッド前面の切羽(土砂)がカッタヘッド内につぎ
つぎに導入されることを抑制し、結果としてカッタヘッ
ド12の前面にある切羽の崩壊を防止することができ
る。これはカッタヘッドの回転と後部スクリュウコンベ
ヤのスクリュウ軸の回転とを別個に制御するようにした
からこのようなことが可能となった。
【0027】なお排土管21内に流体噴出口21aより
間欠的に圧力流体を噴出する場合には、予めタイマーな
どで噴出時間及び休止時間を設定するようにしてもよ
い。また排土管21に設けた流体噴出口21aは排土管
21の上流部分の壁のみでなく、該管21の中間部分の
壁にその噴出口が下流方向に向けて噴出する流体噴出口
を設け、これによって排出管21内の土砂を後部スクリ
ュウコンベヤ20の土砂入口20eに搬送するようにし
てもよい。
【0028】
【発明の効果】この発明は以上詳述したように、先導管
内のスクリュウコンベヤを前部スクリュウコンベヤと後
部スクリュウコンベヤに分割し、前部スクリュウコンベ
ヤと後部スクリュウコンベヤとの間にカッタヘッドモー
タを配置し、該カッタヘッドモータにより前後スクリュ
ウコンベヤのスクリュウ軸及び該スクリュウ軸と連結し
ているカッタヘッドとを回転駆動するようにしたもの
で、先導管内の少ないスペースに所望の半径方向の大き
さと外径を有するスクリュウコンベヤとカッタヘッドモ
ータとを容易に配置することができ、これによって極端
に小口径の埋設管であっても所望の経済スピードで推
進、埋設することが可能となった。
【0029】また前部スクリュウ小口径管のスクリュウ
軸及びこのスクリュウ軸と連結しているカッタヘッドと
を回転駆動させるカッタヘッドモータとは別に、後部ス
クリュウコンベヤのスクリュウ軸を回転させる駆動装置
を発進立坑内に設置してので、小口径管の長距離の推進
であってもカッタヘッドの掘削力が低下することなく、
安定した状態で掘進することが可能となった。また上記
のとおりカッタヘッドと後部スクリュウコンベヤとは別
個の駆動源で駆動しているので、切羽の状態に応じてカ
ッタヘッドによる掘削量あるいは後部スクリュウコンベ
ヤによる排土量を別個に制御することができるので、切
羽を安定した状態に保持しながら効率よく掘進すること
が可能となった。
【0030】さらにまた排土管の上流部分、中間部分の
壁に下流方向に向けて連続的または間欠的に圧力流体を
噴出する流体噴出口を設けたので、前部スクリュウコン
ベヤによる土砂押し出し圧力が弱くても排土管に土砂が
詰まるようなことは発生しなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例になる小口径管推進
機の断面図である。
【図2】図1に示す隔壁と排土管の他の例を示す断面図
である。
【図3】図1に示す隔壁と排土管の他の例を示す断面図
である。
【図4】図1に示すカッタヘッドモータの配置に関する
他の実施例を示す断面図である。
【図5】従来の小口径管推進機を示す断面図である。
【図6】他の従来の小口径管推進機を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 先導管 1c 隔壁 2 埋設用小口径管 3 推進装置 4 発進立坑 6 駆動装置 12 カッタヘッド 14 前部スクリュウコンベヤ 14b スクリュウ軸 16 カッタヘッドモータ 16a 駆動軸 20 後部スクリュウコンベヤ 20b スクリュウ軸 21 排土管 21a 流体噴出口 22c 駆動軸
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】またカッタヘッドAにより掘削された切羽
(土砂等)はカッタヘッドA内に取り入られ、ここから
スクリュウコンベヤEにより後方の発進立坑(図示して
ない)側に排出されるが、これとても所定のカッタヘッ
ドAによる所定の土砂掘削量に対応する所定の排土量能
力を有するスクリュウコンベヤEが必要となり、これに
伴いスクリュウコンベヤEのケーシングEの外径も決
まってくる。このことは先導管C内に所定の外径を有す
るスクリュウコンベヤEを設置するだけの半径方向のス
ペースが必要となることを意味している。例えば、直径
400mmの小口径管を所望の経済スピードで掘進する
小口径管推進機を例にとると、先導管C内の軸中心長手
方向にわたって伸びるスクリュウコンベヤEのケーシン
グEの外径は最低限200mm程度が必要であり、残
りの100mm程度の幅内に所定の回転駆動力をカッタ
ヘッドAに与えるカッタヘッドモータDを設置すること
は不可能である。即ち外径100mm以下のカッタヘッ
ドモータDで直径400mmのカッタヘッドAを回転
し、所望の経済スピードで切羽(土砂等)を掘進するこ
とは困難である。従って直径が400mm程度の小口径
管の場合、図6に示すような先導管C内の軸中心長手方
わたって伸びるスクリュウコンベヤEとカッタヘッ
ドモータDとを並設することは不可能であり、採用する
ことはできない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】また前部スクリュウ小口径管のスクリュウ
軸及びこのスクリュウ軸と連結しているカッタヘッドと
を回転駆動させるカッタヘッドモータとは別に、後部ス
クリュウコンベヤのスクリュウ軸を回転させる駆動装置
を発進立坑内に設置しので、小口径管の長距離の推進
であってもカッタヘッドの掘削力が低下することなく、
安定した状態で掘進することが可能となった。また上記
のとおりカッタヘッドと後部スクリュウコンベヤとは別
個の駆動源で駆動しているので、切羽の状態に応じてカ
ッタヘッドによる掘削量あるいは後部スクリュウコンベ
ヤによる排土量を別個に制御することができるので、切
羽を安定した状態に保持しながら効率よく掘進すること
が可能となった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に先導管(1)が装着された小口径
    管(2)を、発進立坑(4)内に設置された推進装置
    (3)により地中へ推進させ、かつ上記先導管(1)に
    回転自在に取付られたカッタヘッド(12)により掘削
    した土砂をスクリュウコンベヤで搬出するようにした小
    口径管推進機において、上記スクリュウコンベヤを先導
    管(1)内で、前部スクリュウコンベヤ(14)と後部
    スクリュウコンベヤ(20)とに分割配置し、前部スク
    リュウコンベヤ(14)のスクリュウ軸(14b)の先
    端部は、カッタヘッド(12)の背面の中心部に固着
    し、また上記スクリュウ軸(14b)の後端部は、その
    後側に配置した隔壁(1C)を介してカッタヘッドモー
    タ(16)の駆動軸(16a)と連結し、また上記前部
    スクリュウコンベヤ(14)と上記後部スクリュウコン
    ベヤ(20)との間は排土管(21)により接続し、後
    部スクリュウコンベヤ(20)のスクリュウ軸(20
    b)の後端部は発進立坑(4)内に設けてある駆動装置
    (6)の駆動軸(22c)に連結されていることを特徴
    とする小口径管推進機。
  2. 【請求項2】 排土管(21)の上流部分または中間部
    分の壁に下流方向に向けて連続的または間欠的に圧力流
    体を噴出する流体噴出口(21a)を設けてなる請求項
    1記載の小口径管推進機。
JP22083594A 1994-08-24 1994-08-24 小口径管推進機 Pending JPH0860985A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017020231A (ja) * 2015-07-09 2017-01-26 株式会社アルファシビルエンジニアリング 推進工法用掘進機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017020231A (ja) * 2015-07-09 2017-01-26 株式会社アルファシビルエンジニアリング 推進工法用掘進機

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