JPH0255600B2 - - Google Patents

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JPH0255600B2
JPH0255600B2 JP58223358A JP22335883A JPH0255600B2 JP H0255600 B2 JPH0255600 B2 JP H0255600B2 JP 58223358 A JP58223358 A JP 58223358A JP 22335883 A JP22335883 A JP 22335883A JP H0255600 B2 JPH0255600 B2 JP H0255600B2
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sand
piston
screw conveyor
pumping
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JP58223358A
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Kyoshi Tsucha
Masao Suda
Yosha Nagano
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、切羽で掘削した土砂をスクリユーコ
ンベアにより搬出する土圧式小口径トンネル掘進
機に関するものである。
〔従来の技術〕
第1図、第2図および第3図に、土圧式小口径
トンネル掘進機の従来技術の一例を示す。
第1図に示すように、この種のトンネル掘進機
はセグメント1と、その前端部側に装備されたシ
ールドハル2と、そのシールドハルの前端部に隔
壁3により区画、形成された土砂取込み用チヤン
バ4と、隔壁3に取り付けられた軸受部7と軸受
箱6に設けられた軸受8とに支持されかつ歯車列
11を介して回転駆動源10に連結された回転軸
9と、複数個の刃部13を有しかつ回転軸9の前
端部に取り付けられたカツタホイール12と、シ
ールドハル2の周辺に設けられたシールドジヤツ
キ(図示を省略した)等を備えている。
また、掘削土砂の搬出装置は、第1図〜第3図
に示すように、スクリユーコンベア17と、ベル
トコンベア20と、ズリトロ22とにより構成さ
れている。
そして、カツタホイール12を回転させて刃部
13で切羽15を掘削し、掘削土砂をチヤンバ4
内に充満させてその土圧により切羽土砂の崩壊お
よび湧水のスクリユーコンベア17への噴出を防
止するようにしている。
また、チヤンバ4内の掘削土砂は土砂取出口1
4からスクリユーコンベア17を通じて搬送さ
れ、このスクリユーコンベア17の出口19から
ベルトコンベア20上に転載され、このベルトコ
ンベア20によりさらに後方に搬送され、ついで
ズリトロ22に落下され、このズリトロ22によ
り発進立坑へ搬出されるようになつている。
掘削機の推進は、シールドジヤツキを後方のセ
グメント1に反力を取りながら伸長させて行な
う。シールドジヤツキの伸長速度は、スクリユー
コンベア17の搬出能力に合わせて設定され、常
にチヤンバ4内に一定の土圧を立たせ、これによ
り切羽土砂の崩壊が防止されている。
なお、図示を省略したが、シールドハル1の周
辺には方向修正ジヤツキが配置され、発進立坑部
には元押装置が装備されていて、この元押装置に
よりセグメントを発進立坑内で継ぎ足して元押ジ
ヤツキにより推力をかけて掘進機を前進させる。
しかしながら、前述の従来技術には次のような
問題がある。
(イ) 搬送途中でベルトコンベア20から土砂が落
下し、坑内がよごれるので、度々掃除しなけれ
ばならない。
(ロ) スクリユーコンベア17外に、ベルトコンベ
ア20とズリトロ22とが配備されているた
め、特に2mφ以下の小口径の場合にはスペー
スが狭く、掘進機のメンテナンス、操作等に際
して、オペレータが掘進機へ行くことも、掘進
機から発進立坑側へ出て行くことも困難であ
る。普通、掘進機のオペレータは掘進機の中に
居るが、土砂搬送中はベルトコンベア20とズ
リトロ22とで通路が寒がれているため、発進
立坑側へ行くことができない。したがつて、切
羽15で何等かの事故が起つたような場合に非
常に危険である。
(ハ) また、特に小口径の場合、ズリトロ22がト
ンネル坑内ですれ違うことができないため、ズ
リトロ往復時は掘進機をストツプさせなければ
ならず、能率が悪くなる。
前記のような従来技術の問題点を改善するた
め、スクリユーコンベアから排出された土砂を一
旦土砂溜めタンクで受け、その土砂溜めタンク中
の土砂を土砂圧送ポンプにより排出するものがあ
る。しかし、土砂圧送ポンプは、2本一対でない
とほゞ連続的に土砂を排出することができないの
で、比較的大型となり、2mφ以下の小口径トン
ネル掘進機に適用するのが困難であり、仮りに適
用することができたとして、掘進機と坑内間の作
業時の往来が困難となる。
また、排出用スクリユーコンベアを有するシー
ルド掘進機において、スクリユーコンベアの排土
口に土砂圧送装置を直接配設し、その圧送装置の
排出口に排土ラインを接続して、スクリユーコン
ベアから排出される掘削土砂を排土ラインに圧送
するように構成することは実開昭58−115595号公
報により知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記実開昭58−115595号公報に示すように、ス
クリユーコンベアの排土口に土砂圧送装置を直接
配設すると、チヤンバ内での土砂の状況によつて
は土砂圧送装置内でアーチアクシヨンが起きてス
クリユーコンベアの排土口から土砂圧送装置の土
砂取入部に土砂が落下しなくなり、排土効果が落
ちてチヤンバ内と土砂圧送装置とが土砂を通して
連続的につながり、切羽土圧が土砂圧送装置の動
きに合わせて上下動し、安定した掘進を行なうこ
とが不可能となるおそがある。
また、上記のようなアーチアクシヨンの防止を
考えるあまり、チヤンバ内に粘性付与材を供給し
てチヤンバ内の土砂を軟らかくしすぎると、切羽
土圧により土砂がスクリユーコンベア内に流れて
しまい、スクリユーコンベアによる土圧制御が行
なえなくなるという問題がある。
本発明は、前記の如き従来技術の問題点を改善
し、小口径のシールド掘進機に適用してもスクリ
ユーコンベア回りの空間を広くすることができ、
しかも坑内を汚すことなく掘削土砂を円滑に排出
することができる土圧式小口径トンネル掘進機を
提供せんとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、前記の如き目的を達成せんがため、
シールドハルの前端部に設けられた掘削手段と、
シールドハル内の前記掘削手段よりも後方に設け
られた隔壁と、シールドハル内の前端部に前記隔
壁により区画、形成された土砂取り込み用チヤン
バと、このチヤンバ内の土砂を後方に搬送するス
クリユーコンベアとを備え、前記チヤンバ内の土
圧により切羽土砂の崩壊を防止しつつ掘進すべく
なした土圧式小口径トンネル掘進機において、前
記スクリユーコンベアを、その前段のスクリユー
コンベア部分と後段の撹拌部分とにより構成する
と共に、両者の境界付近に粘性付与材注入手段を
設け、前記スクリユーコンベアの撹拌部分の胴体
に土砂圧送装置を直接連結し、かつ、該土砂圧送
装置を、前記スクリユーコンベアの土砂出口に連
結された土砂溜めタンクと、土砂溜めタンクの一
側部に取り付けられた土砂圧送パイプと、土砂圧
送パイプに向かつて摺動可能に設けられかつ土砂
溜めタンクと土砂圧送パイプ間を隔離する1本の
外側シリンダと、この外側シリンダの内部に摺動
可能に設けられた1本の土砂圧送用のピストン
と、土砂圧送時に前記外側シリンダを土砂圧送用
のピストンに先行させて前進させ、土砂溜めタン
クと土砂圧送パイプを隔離後、土砂圧送用のピス
トンを前進させ、土砂押出後、前記外側シリンダ
と土砂圧送用のピストンとを後退させる流体圧操
作部とを有して構成したことを特徴とする。
〔作用〕
本発明の土圧式小口径トンネル掘進機は、前記
の如き構成よりなるから、スクリユーコンベアの
前段のスクリユーコンベア部分においてチヤンバ
内の土圧制御を行なうと共に、後段の撹拌部分に
おいて適度の流動性を与えられて土砂溜めタンク
内におけるアーチアクシヨンを未然に防止し、か
くして土砂溜めタンク内に供給された土砂は、外
側シリンダによつて土砂溜めタンクと土砂圧送パ
イプとを隔離した状態で1本の土砂圧送用のピス
トンによつて圧送されるので、スクリユーコンベ
ア回りの空間を広く確保して坑内を汚さずに掘削
土砂を排出することができる。
〔実施例〕
以下、第4図ないし第10図について本発明の
一実施例を説明する。
これらの第4図ないし第7図に示すトンネル掘
進機は、セグメント1の前端部にシールドハル2
が装備され、このシールドハル2の前端部には隔
壁3により土砂取り込み用のチヤンバ4が区画、
形成されている。
前記隔壁3の後端面には、第4図に示すように
ギアボツクス5が取り付けられ、このギアボツク
ス5の後端面には軸受箱6が取り付けられてい
る。また、隔壁3の中心部には軸受部7が設けら
れ、軸受箱6には軸受8が設けられており、軸受
部7と軸受8とにより回転軸9が支持されてい
る。
前記回転軸9は、第4図に示すように、ギアボ
ツクス5の後端面に取り付けられた回転駆動源1
0に、ギアボツクス5内に設けられた歯車列11
を介して連結されている。また、回転軸9の前端
部には、複数個の刃部13を有するカツターホイ
ール12が取り付けられ、前記隔壁3には、チヤ
ンバ4の下部に連通させて掘削土砂の取出口14
が形成されている。
前記セグメント1とシールドハル2の内部にわ
たり、ブラケツト16を介してスクリユーコンベ
ア74が傾斜状に設置されている。このスクリユ
ーコンベア74は、後端部に設けた回転駆動源7
5に連結された回転軸76にスクリユー77を固
定した前段スクリユーコンベア部分と、回転軸7
6に撹拌棒78を固定した後段撹拌部分とにより
構成され、その前段スクリユーコンベア部分と後
段撹拌部分とは共通の円筒状胴体によりとり囲ま
れ、その前段スクリユーコンベア部分と後段撹拌
部分との境界部付近には、後段撹拌部分に水、ベ
ントナイト溶液、粘土溶液などの粘性付与材を供
給する粘性付与材注入手段80が設けられてい
る。
また、前段スクリユーコンベア部分の前端の土
砂取入口74′は前記チヤンバ側の土砂取出口1
4に面しており、後段撹拌部分の胴体の下面には
土砂出口79が形成され、その土砂出口79に土
砂圧送装置40が直接配設されている。
前記土砂圧送装置40は、第4図および第6図
に示すように、土砂溜めタンク41を備え、この
土砂溜めタンク41の開口部は土砂圧送装置40
の土砂出口79に連結されている。
前記土砂溜めタンク41の前側には、第6図に
示すように油タンク42が設置され、この油タン
ク42には後述の外側および内側シリンダ54,
65の摺動面を潤滑する潤滑油が貯えられてい
る。
前記土砂溜めタンク41には、土砂吸込部41
aが設けられ、土砂吸込部41aの後端側には圧
送パイプ43が配設され、前端側には土砂圧送パ
イプ48が配置されており、これらの圧送パイプ
43と土砂圧送パイプ48とは同一軸線上に配列
されている。
前記圧送パイプ43は、第6図に示すように、
土砂溜めタンク41の一側の壁41bに、シール
ケーシング45をはさんで取付部材44を介して
取り付けられている。前記シールケーシング45
には、外側シリンダ54の先端部54′と密に接
触するリング状のシール部材46が嵌合され、こ
のシール部材46は固定リング47により止着さ
れている。
前記土砂圧送パイプ48は、第6図に示すよう
に、ケーシング50と、圧送パイプ43と土砂溜
めタンク41との隔離装置としての外側シリンダ
54と、外側シリンダ押進用のピストン55と、
これのストツパ64と、内側シリンダ65と、こ
の内側シリンダ65の一端部に取り付けられた土
砂圧送用のピストン66と、内側シリンダ65の
他端部に取り付けられた内側シリンダ押進用のピ
ストン67と、このピストン67のストツパ71
と、外側および内側シリンダ用の流体圧操作部と
を備えている。
なお、この土砂圧送パイプ48において、外側
シリンダ54と、内側シリンダ65およびこれに
付属の部材とが圧送パイプ43に接近する移動方
向を前進方向とする。
前記ケーシング50は、第6図に示すように、
有底円筒状をなし、油タンク42の前側の壁42
aに取付部材49を介して取り付けられている。
前記外側シリンダ54は、土砂溜めタンク41
の前側の壁41cに取り付けられた支持部材53
に支持され、かつケーシング50に、軸方向の摺
動可能に挿入されている。そして、外側シリンダ
押進用のピストン55により前進方向に押進され
た時、その先端部54′を通じて外側シリンダ5
4の内部に土砂吸込部41a付近の土砂72を取
り込み、ついで先端部54′がシールケーシング
45を介して圧送パイプ43の入口側端部に設け
られたシール部材46に密に接触し、圧送パイプ
と土砂溜めタンク41とを隔離し得るようになつ
ている。
前記外側シリンダ押進用のピストン55とケー
シング50の端壁の内面間には、ピストン55を
前進させる流体圧室56が形成され、同ピストン
55とケーシング50の胴部間には、ピストン5
5を後退させる流体圧室57が形成されている。
また、このピストン55はこれを前進させる流体
圧室56と後述の内側シリンダ押進用のピストン
67を前進させる流体圧室68とを連通させる流
体圧通路58,59と、両流体圧通路58,59
を連通または閉寒させるスプール60と、内側シ
リンダ押進用のピストン67のガイドと流体圧通
路とに兼用のガイドパイプ62と、外側シリンダ
押進用のピストン55を後退させる流体圧室57
とガイドパイプ62の入口側端部とを結ぶ流体圧
通路63が設けられている。前記流体圧通路58
には、スプール60を確実に作動させる差圧発生
手段としての絞り61が設けられているが、この
絞り61は流体圧通路59に設けてもよい。な
お、前記流体圧通路58,59とスプール60と
は、第7図に拡大して示されている。
前記外側シリンダ押進用のピストン55のスト
ツパ64は、ケーシング50に組み付けられてい
る。
前記内側シリンダ65は、外側シリンダ54の
内部において軸方向に摺動可能に設けられてい
る。
前記土砂圧送用のピストン66は、内側シリン
ダ押進用のピストン67により内側シリンダ65
が前進方向に押進された時、外側シリンダ54内
に取り込まれている土砂72を圧送するようにな
つている。
前記外側シリンダ54の内部において、外側シ
リンダ押進用のピストン55と内側シリンダ押進
用のピストン67間には、内側シリンダ押進用の
ピストン67を前進させる流体圧室68が形成さ
れ、外側シリンダ54の内周と内側シリンダ65
の外周間には、内側シリンダ押進用のピストン6
7を後退させる流体圧室69が形成されている。
また、内側シリンダ65にはその内室65′と内
側シリンダ押進用のピストン67を後退させる流
体圧室69とを結ぶ流体圧孔70が設けられてい
る。
前記内側シリンダ押進用のピストン67のスト
ツパ71は、外側シリンダ54のほゞ中間部に設
けられている。
外側および内側シリンダ用の流体圧操作部は、
前記ポート51,52に流体圧を供給する流体圧
源(図示せず)と、前記ポート51,52を流体
圧の供給または吐出側に交互に切り替える切替手
段(図示せず)とを備えている。そして、この流
体圧操作部は、外側シリンダ54を前進させ、そ
の先端部54′が圧送すべき土砂72を掬つて外
側シリンダ54内に取り込み、ついで前記先端部
54′が圧送パイプ43の入口側の端部に設けら
れたシール部材46に圧接して圧送パイプ43と
土砂溜めタンク41とを隔離した後、内側シリン
ダ65を前進させ、この内側シリンダ65により
土砂圧送用のピストン66を前進させて土砂72
を圧送パイプ43内に圧送した後、外側シリンダ
54を後退させ、ついで内側シリンダ65を後退
させ、土砂圧送用のピストン66を後退させる順
序動作をもつて、外側および内側シリンダ54,
65を操作し得るように構成されている。
前記シールドハル2の周辺には、シールドジヤ
ツキが設けられ、後方のセグメント1に反力を取
りながらシールドジヤツキを伸長させ、掘進機に
推力を与えるようになつているが、シールドジヤ
ツキは図面では省略されている。
前記実施例のトンネル掘進機は、次のように操
作され、作用する。
すなわち、第4図に示す状態において、カツタ
ーホイール12の回転駆動源10とスクリユーコ
ンベア74の回転駆動源75とを駆動させる。
前記カツタホイール12の回転駆動源10の駆
動により歯車列11および回転軸9を介してカツ
タホイール12が回転し、カツタホイール12に
設けられた刃部13により切羽15を掘削する。
そして、掘削された土砂は、カツタホイール1
2のスポーク等により撹拌されながらチヤンバ4
内に充満され、隔壁3に設けられ取出口14を通
つてスクリユーコンベア74に入り、スクリユー
77を有するスクリユーコンベア部分においてチ
ヤンバ4内の土圧を制御すると共に、撹拌棒78
を有する撹拌部分において粘性付与材注入手段8
0から供給された水、ベントナイト溶液または粘
土溶液が掘削土砂と混合撹拌され、これにより、
掘削土砂は事後の処理に適する流動性を持つた土
砂に変換され、土砂出口79を通じて土砂圧送装
置40に供給される。
粘性付与材としては、スクリユーコンベア74
に入つてくる土砂が例えば水分の少ない砂礫のよ
うな場合には、水、薄いベントナイト溶液が用い
られ、この粘性付与材と前述の砂礫のような水分
の少ない土砂とを撹拌することによつて適度の流
動性を与える。これにより、土砂圧送装置40の
土砂溜めタンク41内で起るアーチアクシヨンを
未然に防止することができ、かつ、圧送パイプ4
3の内部における土砂の圧送抵抗を減少させるこ
とができるので、長距離の圧送を可能となし得
る。
反対に、スクリユーコンベア74に入つてくる
土砂が非常に流動性の高い土砂や泥水の場合に
は、濃いベントナイト溶液または粘土溶液が用い
られる。この粘性付与材と前述の流動性の高い土
砂や泥水とを撹拌することによつて、適度の流動
性を持つたものに変換される。
前記土砂圧送装置40は、土砂72を土砂溜め
タンク41内に受け入れ、ついで第8図および第
9図から分かるように、圧送パイプ43と土砂溜
めタンク41との隔離装置としての外側シリンダ
54を土砂圧送用のピストン66に先行して前進
させ、外側シリンダ54の先端部54′で土砂吸
込部41a付近の土砂72を外側シリンダ54の
内部に取り込み、外側シリンダ54の先端部5
4′が圧送パイプ43の入口側の端部に設けられ
たシール部材46に圧接し、圧送パイプ43と土
砂溜めタンク41とを隔離した後、第10図に示
すように、内側シリンダ押進用のピストン67と
内側シリンダ65を介して土砂圧送用のピストン
66を前進させ、外側シリンダ54内に取り込ま
れている土砂72を圧送パイプ43に押し込み、
圧送する。土砂72の圧送後、外側シリンダ54
を後退させ、ついで土砂圧送用のピストン66を
後退させる。
この土砂圧送装置40では、前述の動作を繰り
返し行なうことによつて、スクリユーコンベア7
4から土砂溜めタンク41に供給された土砂72
を次々に圧送することができる。
さらに、土砂圧送装置40は土砂72の中に第
6図に示す外側シリンダ54の内径D以下の固形
物が混じつていても圧送することができるので、
従来技術に比べて大きな固形物を含む土砂をも圧
送可能となる。
また、スクリユーコンベア74の土砂出口79
に土砂溜めタンク41を連結しているので、土砂
がこぼれ落ち、あるいは湧水等が坑内に噴出して
坑内を汚す不具合を完全に解消することができ
る。
しかも、土砂圧送装置40全体を構造上細身に
形成することができるし、スクリユーコンベア7
4の胴体に土砂圧送装置40を直接連結している
ので、第5図に示すように、土砂圧送装置40の
最下部からセグメント1の内面間の寸法l1′を従来
技術による寸法l1に比較して大きくすることがで
き、かつ、土砂圧送装置40の土砂圧送用ピスト
ンは1本で構成しているので、土砂圧送装置の側
面とセグメント1の内面間の寸法l2′も従来技術に
よる寸法l2に比べて大きくすることができ、その
結果、スクリユーコンベア74の回りに大きな空
間を確保することができる。したがつて、作業員
がカツタホイール12側の点険、修理等に際して
自由に往来できるし、セグメント1を容易に搬入
することもできる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、スクリユ
ーコンベアの前段のスクリユーコンベア部分にお
いてチヤンバ内の土砂制御を行なうと共に、後段
の撹拌部分において適度の流動性を与えて土砂溜
めタンク内におけるアーチアクシヨンを未然に防
止し、かくしてスクリユーコンベアから土砂溜め
タンクに直接供給された適度の流動性を有する掘
削土砂は、外側シリンダによつて土砂溜めタンク
と土砂圧送パイプとを隔離した状態で1本の土砂
圧送用のピストンによつて圧送されるので、小口
径であつてもスクリユーコンベア回りの空間を広
く確保して坑内を汚さずに掘削土砂を排出するこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術の一例を示す縦断側面図、第
2図および第3図は第1図の−および−
線断面図である。第4図〜第7図は本発明の一実
施例を示すもので、第4図は縦断側面図、第5図
は第4図の−線断面図、第6図は土砂圧送装
置部分の拡大縦断側面図、第7図は流体圧室を切
り替えるスプールとその回りの部材とを拡大して
示した断面図、第8図、第9図および第10図は
それぞれ土砂圧送装置の作用説明図である。 1……セグメント、2……シールドハル、3…
…隔壁、4……チヤンバ、12……カツタホイー
ル、14……隔壁に形成された土砂取出口、15
……切羽、40……土砂圧送装置、41……土砂
溜めタンク、43……圧送パイプ、48……土砂
圧送ポンプ、50……ケーシング、51,52…
…流体圧のポート、54……外側シリンダ、55
……外側シリンダ押進用のピストン、65……内
側シリンダ、66……土砂圧送用のピストン、6
7……内側シリンダ押進用のピストン、72……
土砂、74……スクリユーコンベア、77……ス
クリユー、78……撹拌棒、79……土砂出口、
80……粘性付与材注入手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 シールドハルの前端部に設けられた掘削手段
    と、シールドハル内の前記掘削手段よりも後方に
    設けられた隔壁と、シールドハル内の前端部に前
    記隔壁により区画、形成された土砂取り込み用チ
    ヤンバと、このチヤンバ内の土砂を後方に搬送す
    るスクリユーコンベアとを備え、前記チヤンバ内
    の土圧により切羽土砂の崩壊を防止しつつ掘進す
    べくなした土圧式小口径トンネル掘進機におい
    て、前記スクリユーコンベアを、その前段のスク
    リユーコンベア部分と後段の撹拌部分とにより構
    成すると共に、両者の境界付近に粘性付与材注入
    手段を設け、前記スクリユーコンベアの撹拌部分
    の胴体に土砂圧送装置を直接連結し、かつ、該土
    砂圧送装置を、前記スクリユーコンベアの土砂出
    口に連結された土砂溜めタンクと、土砂溜めタン
    クの一側部に取り付けられた土砂圧送パイプと、
    土砂圧送パイプに向かつて摺動可能に設けられか
    つ土砂溜めタンクと土砂圧送パイプ間を隔離する
    1本の外側シリンダと、この外側シリンダの内部
    に摺動可能に設けられた1本の土砂圧送用のピス
    トンと、土砂圧送時に前記外側シリンダを土砂圧
    送用のピストンに先行させて前進させ、土砂溜め
    タンクと土砂圧送パイプを隔離後、土砂圧送用の
    ピストンを前進させ、土砂押出後、前記外側シリ
    ンダと土砂圧送用のピストンとを後退させる流体
    圧操作部とを有して構成したことを特徴とする土
    圧式小口径トンネル掘進機。
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