JP2005146658A - 泥水式掘進機 - Google Patents

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Nobuhiko Kimura
信彦 木村
Masaaki Nakano
正明 中野
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Kidoh Construction Co Ltd
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Abstract

【課題】礫、玉石層から粘土層までの全土質でも、面板閉塞やチャンバ内閉塞を発生させることなく、効率良く確実な推進施工が行える泥水式掘進機。
【解決手段】本発明は、掘進機の前面に設置された面板3と、面板3と隔壁5によって形成されたチャンバ4と、チャンバ4を貫通して後方に延長して設けた排土手段8と、前記排土手段8の後端に接続した機内クラッシャー9と、前記機内クラッシャー9の後方に接続した第1の送排泥管10と、所定の位置の隔壁を貫通して後方に延長して接続した第2の送排泥管12とにより構成される泥水式掘進機。
【選択図】図1

Description

本発明は、推進工法において粘土層から礫、玉石層までの全土質に対応可能な泥水式掘進機に関するものである。
推進工法は、先端に設けた掘進機によって地山を掘削して地中にトンネルを造成しながら推進管を埋設していく方法である。泥水式掘進機は、面板の回転により掘削した土砂を掘進機の取込口からチャンバ内に取り込み、取り込まれた掘削土砂は送泥管より、チャンバ内に送られた泥水と混入して、隔壁に設けられた排泥管から坑外に流体輸送しながら、掘進していく掘進機である。坑外に流体輸送された排泥水は、坑外に設けた泥水処理設備により、掘削土砂と泥水に分離され、泥水は再び切羽に送られる。泥水式掘進機は、通常礫、玉石層から粘土層までの地盤に対応ができるように、礫破砕用の多くのローラビットを面板に装備し、所定の大きさまで礫や玉石を破砕して、チャンバ内に取り込む方法が一般に用いられている。
しかし、礫率が多くなると面板部分で小径までの礫破砕を行なっていると、非常に効率が悪く掘進速度が著しく低下するという問題があった。また、推進区間の土質が均一であることは希であり、土質が礫、玉石層から粘土層地盤に変わると、面板部分に装備したローラビットに粘性土が付着したり、チャンバ内の隔壁や外筒内面に粘性土が付着してチャンバ内閉塞を発生して推進施工を困難としていた。
このため、比較的大きめの礫や玉石が取り込め、面板閉塞を防止するために、面板の取込口を大きくする方法が採用されているが、チャンバ内に礫が沈降したり、粘性土が下部に沈殿して外殻の内壁に付着したりして閉塞するという問題がある。そこで、チャンバ内の外殻内面に設けた噴射孔からエアーや水を噴射させて礫の沈降や粘性土の付着を防止させる方法が提案されているが、部分的な沈降解除や付着解除が行なわれて、完全に解除ができないという問題があった。
特開2003−3791号公報
解決しようとする課題は、泥水式掘進機において、礫、玉石層から粘土層までの全土質でも、面板閉塞やチャンバ内閉塞を発生させることなく、効率良く確実な推進施工が行える泥水式掘進機である。
本発明は、掘進機の前面に回転自在に設置した面板の回転によって地山を掘削し、掘進機の内部に面板と後方に所定の間隔をおいて設けた隔壁によって形成されるチャンバ内に前記掘削土砂を取り込み、掘削土砂を泥水と混入して、隔壁を貫通して設けた排泥管より流体輸送にて坑外へ掘削土砂を搬送しながら掘進する泥水式掘進機において、掘進機の前面に設置された前記面板と、面板と隔壁によって形成された前記チャンバと、チャンバを貫通して後方に延長して設けた排土手段と、前記排土手段の後端に接続した機内クラッシャーと、前記機内クラッシャーの後方に接続した第1の送排泥管と、所定の位置の隔壁を貫通して後方に延長して接続した第2の送排泥管とにより構成されることを特徴とした泥水式掘進機を最も主要な特徴とする。
本発明の泥水式掘進機は、排土手段を設置し、排泥手段の後端に設けた第1の送排泥管と隔壁に設けた第2の送排泥管を土質によって送排泥を切り替えすることによって、チャンバ内に沈降しようとした礫は排土手段の強制排土機能と第2の送排泥管から送られた送泥水によって強制的に後方に排除され、機内クラッシャーで破砕されて第1の送排泥管から坑外へ送られる。チャンバ内に沈殿しようとする粘土は、排土手段の後方の第1の送排泥管から送られる送泥水によってチャンバ内で攪拌混合されて第2の送排泥管から坑外に送られるため、チャンバ内で閉塞することもなく、確実な推進施工が行えるという利点がある。
礫、玉石から粘土までの全土質にも、面板閉塞やチャンバ内閉塞を起こさず、効率良く確実に掘進が行える泥水式掘進機を実現した。
図1は、本発明の泥水式掘進機を説明する縦断面図である。本発明の泥水式掘進機1は、円筒状の外筒2の前面に回転自在に設置した面板3と、泥水式掘進機1の内部に面板3と後方に所定の間隔をおいて設けた隔壁5によってチャンバ4が形成されている。面板3は、隔壁5の後方に配置された駆動機7および減速機13から回転軸6を介して回転駆動される。隔壁5の下方には、隔壁5を貫通して後方に延長して設けた排土手段8と、排土手段8の後端には機内クラッシャー9が設置されている。機内クラッシャー9の後方には、第1の送排泥管10が接続されて後方へと延長して設置されている。前記隔壁5の上部には、隔壁5を貫通して後方に第2の送排泥管12が設置されている。排土手段8は、円筒形のケーシング内にリボンスクリュウを配置して構成されている。リボンスクリュウの回転はケーシングの外周に設けた駆動機11によって伝達される。
面板3は、粘土層による閉塞を防止するため、ローラビットの配置は極力減らし、礫、玉石の取り込みを容易にするため取込口の開口を大きくすると有効である。
次に、本発明の泥水式掘進機1の掘進方法について説明する。土質が礫や玉石層の場合は、第2の送排泥管12から泥水を面板3前面に送り、切羽面を保持しながら開口を大きくした面板3の取込口から礫や玉石を効率良くチャンバ4内に取り込む。チャンバ4内に取り込まれた礫や玉石は、排土手段8のスクリュウコンベアによって強制的にケーシング内に取り込まれて後方に送られ、後方の機内クラッシャー9内で所定の大きさに破砕されて、後方に接続した第1の送排泥管10から泥水とともに後方に搬送される。礫や玉石は、面板3上に装備した数少ないローラビットによっても破砕が行なわれるため、効率の良い掘進が行える。
土質が粘土層や砂層に遭遇した場合には、第1の送排泥管10から泥水を面板3前面に送り、切羽面を保持しながら面板3の回転によって地盤を切削してチャンバ4内に取り込み、泥水とともに第2の送排泥管12から後方に搬送させる。面板3上に配置されたローラビットは少なく、また土砂の取込口は大きくなっているため、粘土層でも面板閉塞をすることなく、効率の良い掘進が行える。
前記した実施形態では、第1の送排泥管10を機内クラッシャー9の後方に接続した方法で説明したが、送泥の効率を良くするために、第1の送排泥管10を分岐して前方に分岐管14を配管して、排土手段8のケーシング中間に接続する方法を採用することもできる。第1の送排泥管10と分岐管14の分岐部には、バルブ15、16を設置することによって、土質によって排泥、送泥を切り替えれることができる。
排土手段8のケーシングやリボンスクリュウは、礫や玉石を後方の機内クラッシャー9までスムーズに搬送できるように、できるだけ大きくするのが有効である。
砂層、粘土層と礫、玉石層の互層地盤での推進施工に適用できる。
本発明の泥水式掘進機を説明する縦断面図である。
符号の説明
1 泥水式掘進機
2 外殻
3 面板
4 チャンバ
5 隔壁
6 回転軸
7 駆動機
8 排土手段
9 機内クラッシャー
10 第1の送排泥管
11 駆動機
12 第2の送排泥管
13 減速機
14 分岐管
15 バルブ
16 バルブ

Claims (1)

  1. 掘進機の前面に回転自在に設置した面板の回転によって地山を掘削し、掘進機の内部に面板と後方に所定の間隔をおいて設けた隔壁によって形成されるチャンバ内に前記掘削土砂を取り込み、掘削土砂を泥水と混入して、隔壁を貫通して設けた排泥管より流体輸送にて坑外へ掘削土砂を搬送しながら掘進する泥水式掘進機において、掘進機の前面に設置された前記面板と、面板と隔壁によって形成された前記チャンバと、チャンバを貫通して後方に延長して設けた排土手段と、前記排土手段の後端に接続した機内クラッシャーと、前記機内クラッシャーの後方に接続した第1の送排泥管と、所定の位置の隔壁を貫通して後方に延長して接続した第2の送排泥管とにより構成されることを特徴とした泥水式掘進機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102748034A (zh) * 2012-07-19 2012-10-24 李文军 顶进型管道掘进机
CN108439898A (zh) * 2018-04-08 2018-08-24 北京中煤矿山工程有限公司 盾构顶线上覆富水砂砾层水平阀管注浆用套壳料

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