JP2004251001A - トンネル掘削機の排土機構及び排土方法 - Google Patents

トンネル掘削機の排土機構及び排土方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、簡略かつ安価で、トンネルの掘削に際し、切羽を圧力保持する場合、非圧力保持とする場合の双方の掘削方式に対応できるトンネル掘削機の排土機構を提供する。
【解決手段】掘削時に切羽を圧力保持しない場合には、排土機構15の搬送装置を無圧搬送装置16aに切り替える。オープン掘削機構を用いて掘進し、掘削土砂をスクリューコンベヤ20を介して取り込みクラッシャ17にて破砕し、クラッシャ送泥管21より供給した泥水と混和しながら、坑外排泥管18に排出する。掘削時に切羽を圧力保持する場合には、搬送装置を主排泥管12に切り替えてクローズ掘削機構を用いて掘進し、掘削土砂をチャンバ10内の泥水とともに、主排泥管12により取り込み、クラッシャ17にて破砕し坑外排泥管18に排出する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネルの掘削に際し、切羽を圧力保持する場合、非圧力保持とする場合の双方の掘削方式に対応するトンネル掘削機の排土機構及び排土方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、トンネルの掘削に際し、切羽の圧力保持を必要とする岩盤層、または圧力保持を不要とする湧水層が連続する複合地質を掘削できるデュアルモード型のトンネル掘削機には、様々な種類が考案されている。例えば、特許文献1では、切羽の圧力保持を必要とする場合に泥水加圧式、圧力保持を不要とする場合に掘削された土砂をジェットポンプで吸い込むジェットポンプ方式の両者を兼用とするトンネル掘削機が示されている。
【0003】
【特許文献1】
実公平7−6238号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような中、掘削対象地盤に岩盤層と湧水層が多い地層において、湧水層では泥水加圧式のシールド工法が有効であるものの、岩盤層ではオープン掘削のNATM工法が掘削効率を向上できることが一般に知られており、これらの掘削方式を両立できるトンネル掘削機が望まれている。
しかし、これら泥水加圧式によるシールド工法及びオープン掘削によるNATM工法の両者を併用できるトンネル掘削機には、両者の掘削方式各々に対応する排土処理装置を設置する必要があり、トンネル掘削機における排土処理装置の設置が煩雑となるため、課題となっていた。
【0005】
上記事情に鑑み、本発明は、簡略かつ安価で、トンネルの掘削に際し、切羽を圧力保持する場合、非圧力保持とする場合の、双方の掘削方式に対応できるトンネル掘削機の排土機構及び排土方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のトンネル掘削機の排土機構は、岩盤を掘削可能なカッター装置と、該カッター装置の後方に位置して掘削土砂を取り込むチャンバーと、前記チャンバーに泥水を供給する主送泥管とを備えるトンネル掘削機の排土機構であって、前記チャンバー内に収集された掘削土砂もしくは泥水を後方へ搬送する搬送装置と、該搬送装置に連結され、搬送装置を介して搬送された掘削土砂を破砕するクラッシャと、該クラッシャーで破砕された細流状の掘削土砂を、泥水とともに坑外へ流体輸送する坑外排泥管とを備えてなり、前記搬送装置には、切羽を圧力保持せずに掘削することによりチャンバー内に生じた掘削土砂を、前記クラッシャへ搬送する無圧搬送装置と、切羽を泥水により圧力保持しながら掘削することによりチャンバー内に生じた掘削土砂を、泥水とともに前記クラッシャへ搬送する主排泥管よりなる加圧搬送装置が設置されるとともに、掘削時における切羽への圧力保持の有無に応じて、無圧搬送装置と加圧搬送装置を切り替える切替え装置が備えられることを特徴としている。
【0007】
請求項2記載のトンネル掘削機の排土機構は、前記無圧搬送装置は、前記チャンバー内に収集された掘削土砂を取り出し、該掘削土砂を前記クラッシャに供給するスクリューコンベヤと、前記クラッシャに泥水を供給するクラッシャ送泥管を備えられえるとともに、前記クラッシャには、ロータリークラッシャが用いられることを特徴としている。
【0008】
請求項3記載のトンネル掘削機の排土機構は、前記クラッシャ送泥管が、前記主送泥管より泥水を供給されることを特徴としている。
【0009】
請求項4記載のトンネル掘削機の排土機構は、前記スクリューコンベヤの排出部の略上方に、排出口が前記ロータリークラッシャに連結したシュートの投入口が配置されるとともに、これらを鉛直方向に囲うように配され、該スクリューコンベヤの排出部より掘削土砂を投下され、鉛直方向に回転して投下された掘削土砂をシュートの投入口に供給する複数のバケットを備えるロータリーディスチャージャーが設けられることを特徴としている。
【0010】
請求項5記載のトンネル掘削機の排土機構は、前記無圧搬送装置は、前記チャンバー内に収集された掘削土砂を取り出し、後方へ搬送するベルトコンベヤと、該ベルトコンベヤ及び前記クラッシャの両者に連通し、ベルトコンベヤより搬送された掘削土砂を貯蔵するズリタンクと、該ズリタンクに泥水を供給するタンク送泥管を備えるとともに、前記クラッシャには、泥水があらかじめ混和された掘削土砂を破砕するウォータリークラッシャが用いられることを特徴としている。
【0011】
請求項6記載のトンネル掘削機の排土機構は、前記タンク送泥管が、前記主送泥管より泥水を供給されることを特徴としている。
【0012】
請求項7記載のトンネル掘削機の排土機構は、前記坑外排泥管には、礫状の岩片を含む泥水と含まない泥水とを分流する分流装置が設置されることを特徴としている。
【0013】
請求項8記載のトンネル掘削機の排土方法は、切羽を圧力保持する場合、非圧力保持とする場合の双方の掘削方式に対応する請求項1から7の何れかに記載のトンネル掘削機の排土方法であって、トンネルの掘削時における切羽への圧力保持の有無を選択するとともに、これに応じて、チャンバー内に収集された掘削土砂及び泥水を後方へ搬送する搬送装置を、切替え装置を介して無圧搬送装置もしくは加圧搬送装置の何れかに切り替える第1の工程と、トンネルの掘削を開始し、前記チャンバーに収集された掘削土砂もしくは泥水を、前記搬送装置を介してクラッシャに搬送する第2の工程と、該クラッシャを用いて、泥水中で前記掘削土砂を破砕し、細流化された掘削土砂を坑外排泥管を介して泥水とともに坑外へ流体輸送する第3の工程とよりなることを特徴としている。
【0014】
請求項9記載のトンネル掘削機の排土方法は、第1の工程で、搬送装置を、スクリューコンベヤとクラッシャ送泥管とを備える無圧搬送装置に切り替え、第2の工程で、前記チャンバーに収集された掘削土砂をスクリューコンベヤを介して前記クラッシャに搬送するとともに、前記クラッシャ送泥管を介して泥水をクラッシャに搬送することを特徴としている。
【0015】
請求項10記載のトンネル掘削機の排土方法は、前記無圧搬送装置には、スクリューコンベヤの排出部の略上方に、前記シュートの投入口が配置されるとともに、該スクリューコンベヤの排出部とシュートの投入口を鉛直方向に囲うように、前記ロータリーディスチャージャーが設けられており、第2の工程で、前記チャンバーに収集された掘削土砂を、スクリューコンベヤ、ロータリーディスチャージャー、及びシュートを介して前記クラッシャに搬送することを特徴としている。
【0016】
請求項11記載のトンネル掘削機の排土方法は、第1の工程で、搬送装置を、ベルトコンベヤと、ズリタンクと、タンク排泥管とを備える無圧搬送装置に切り替え、第2の工程で、前記チャンバーに収集された掘削土砂をベルトコンベヤを介してズリタンクに投下するとともに、前記タンク排泥管を介して供給された泥水と混合した上で、これを前記クラッシャに搬送することを特徴としている。
【0017】
請求項12記載のトンネル掘削機の排土方法は、前記坑外排泥管には、分流装置が備えられており、第3の工程で、分流装置を介して、前記クラッシャを通過することにより破砕された掘削土砂を含む泥水から、礫状の岩片を含まない泥水を分流することを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明のトンネル掘削機の排土機構を、図1から図7に示す。本発明は、切羽から圧力水があまり湧出しない岩盤層等の地盤に対して、切羽を圧力保持せず、チャンバの圧力を開放したオープン状態で掘削するNATM工法に準じたオープン掘削機構と、切羽から圧力の高い圧力水が多量に湧出する湧水層等の地盤に対して、切羽を圧力保持しながら掘削する泥水加圧のシールド工法に準じたクローズ掘削機構の、両者を兼ね備えたトンネル掘削機に搭載される排土機構であり、該排土機構は、掘削方法に応じて、掘削土砂を取り込む搬送装置を切り替えるのみで、何れの掘削機構を用いて発生した掘削土砂をも流体輸送といった、統一した輸送形態で坑外へ搬送する排土処理を実施できるものである。
【0019】
(第1の実施の形態)
図1(a)に示すように、トンネル掘削機1は、掘削対象地盤が圧力水をあまり湧出しない岩盤層であり、切羽を非圧力保持とする無圧状態で掘削する際に用いるオープン掘削機構として、メインフレーム2と、該メインフレーム2の前方に装備されたカッター装置3、該カッター装置3の駆動機構4、カッター装置3を回転自在に支持するベアリング5、前記メインフレーム2の後方に配置され、外方に向けて伸縮自在に装備されたメイングリッパ6、該メイングリッパ6とメインフレーム2との間に介装されたスラストジャッキ7を備えている。
【0020】
これらオープン掘削機構としての機能に加えて、トンネル掘削機1は、掘削対象地盤が圧力の高い圧力水を多量に湧出する湧水層であり、切羽を圧力保持とする加圧状態で掘削する際に用いるクローズ掘削機構として、前記カッター装置3の後方に、少なくとも前記メインフレーム2を覆うシールドシェル8(スキンプレート)が設けられ、そのシールドシェル8はバルクヘッド9により前後に区画されて、カッター装置3の後方に掘削土砂を収納するチャンバ10が設けられている。また、チャンバ10には主送泥管11と主排泥管12が設けられており、主送泥管11よりチャンバ10に泥水を加圧供給し、その加圧泥水により切羽を安定に保持可能とするものである。そして、シールドシェル8の後部には、セグメント14を組み立てるための図示しないエレクタと、組み立てたセグメント14から反力をとって掘進を行うためのシールドジャッキ13が搭載されている。
【0021】
以上の構成からなる本実施形態のトンネル掘削機1は、山岳トンネル等の硬質岩盤を掘削する際には、オープン掘削機構を用いてカッター装置3により岩盤を掘削するとともに、図1(b)に示すように、メイングリッパ6を地山に押圧して該メイングリッパ6を介して地山から反力をとりつつ、スラストジャッキ7によりメインフレーム2を前進させることで掘進を行う。
そして、施工途中において切羽が自立し得ないような軟弱地盤や多量の湧水が想定される湧水性地盤に遭遇したような場合には、掘削手段をクローズ掘削機構に切り替え、前記バルクヘッド9を閉鎖した上で、チャンバ10に前記主送泥管11を介して泥水を加圧供給し、その加圧泥水により切羽を安定に保持した状態で、カッター装置3により岩盤を掘削するとともに、図示しないエレクタによりセグメント14を組み立てて、該セグメント14から反力をとってシールドジャッキ13により掘進を行う。
つまり、本実施形態のトンネル掘削機1は、硬質岩盤を掘削する際には、TBMとしての機能を有するオープン掘削機構を用いて掘削を行い、軟弱地盤や湧水性地盤に遭遇したような場合には、直ちに泥水加圧シールド工法によるシールド機としての機能を有するクローズ掘削機構に切り替えてそのまま掘削を行うといった具合に、地盤の状態に応じて掘削機構を切り替えることにより、連続して掘削作業を実施することができるものである。
【0022】
上述する構成のトンネル掘削機1の排土機構15は、搬送装置16と、クラッシャ17と、坑外排泥管18を備えている。前記搬送装置16は、前記チャンバ10に収納された掘削土砂を取り込み、前記クラッシャ17に搬送する設備であり、該クラッシャ17は、搬送された掘削土砂を泥水等の流体中で破砕し、細流化するものである。これら細流化された掘削土砂は、クラッシャ17内の泥水ととともに、前記坑外排泥管18を介して坑外に流体輸送される。
ここで、該搬送装置16には、切羽を圧力保持せず無圧状態で掘削するオープン掘削機構に用いる無圧搬送装置16aと、切羽を圧力保持し加圧状態で掘削するクローズ掘削機構に用いる主排泥管12よりなる加圧搬送装置の両者が備えられている。
【0023】
前記無圧搬送装置16aは、トンネル掘削機1が、オープン掘削機構を用いて掘削している際に用いるものであり、スクリューコンベヤ20と、クラッシャ送泥管21を備えている。該スクリューコンベヤ20は、その取込み部が排出部よりも低く位置するような傾斜を持たせた第1のスクリューコンベヤ20aと、取込み部が該第1のスクリューコンベヤ20aの排出部と連通し、水平に配された第2のスクリューコンベヤ20bにより構成され、また、第1のスクリューコンベヤ20aの取込み部は、前記バルクヘッド9を貫通しチャンバ10内に挿入されている。
このようなスクリューコンベヤ20は、一般のTBMに用いられているものと同様の構成であり、その内方に配置されているスクリューシャフト20cを回転することにより、第1のスクリューコンベヤ20aの取込み部より取り込んだ掘削土砂が、第1のスクリューコンベヤ20aから第2のスクリューコンベヤ20bに移動し、該第2のスクリューコンベヤ20bの排出部より排出するものである。このようにして、前記チャンバ10より取り出された掘削土砂を、第2のスクリューコンベヤ20bより下方に配置された前記クラッシャ17に供給することとなる。
【0024】
これら、クラッシャ17に供給された掘削土砂は、破砕されて細流化されるが、該クラッシャ17は、泥水の流体内で掘削土砂を破砕する装置であるため、泥水の供給を必要とする。そこで、本実施の形態では、オープン掘削機構による掘削時に、不要となる前記主送泥管11及び主排泥管12を、クラッシャ17への泥水供給に利用することとし、図3に示すように、主送泥管11及び主排泥管12を連結管29を介して連結するとともに、クラッシャ17には、前記主排泥管12と連通するクラッシャ送泥管21を備えている。したがって、泥水は、主送泥管11から、連結管29、主排泥管12、及びクラッシャ送泥管21を介してクラッシャ17に供給されることとなる。なお、前記主送泥管11及び主排泥管12各々の、連結管29との接合部とチャンバとの間、及び連結管29には、バルブ11a、12a、29aが備えられており、オープン掘削機構時には、バルブ11a、12aを閉鎖、29aを開放とすることにより、泥水が、チャンバ10に供給されることなく、クラッシャ17に供給されるものである。
これにより、前記スクリューコンベヤ20によりチャンバ10より取り込まれた掘削土砂はクラッシャ17で破砕され、クラッシャ送泥管21により供給される泥水と混和された上で、前記坑外排泥管18を介して坑外に流体輸送される。なお、本実施の形態において、前記クラッシャ17には、掘削土砂と泥水を混和する機能が内蔵されたロータリークラッシャを用いている。また、クラッシャ送泥管21の配置位置をクラッシャ17の破砕部の前段部とし、掘削土砂と泥水を混和した上で破砕するようにしても良い。
【0025】
ところで、図1を見てもわかるように、第2のスクリューコンベヤ20bの排出部と、前記クラッシャ17は、ロータリーディスチャージャー22及びシュート23を介して連通されている。
該シュート23は、前記スクリューコンベヤ20と隣り合うように配置されており、排出口が、前記第2のスクリューコンベヤ20bより低い位置に配置されているクラッシャ17の投入口に連結され、投入口が、図2(a)に示すように、第2のスクリューコンベヤ20bの排出部と鉛直方向の略同軸状の上方に位置している。
【0026】
また、ロータリーディスチャージャー22は、図2(b)に示すように、複数のバケット22aと、図示しない回転駆動を備えてなり、回転中心軸Cに開口部を向けるようにして、複数のバケット22aを円周上に隣り合わせて配置するとともに、これら隣り合うバケット22aどうしを固定手段を介して固定したものである。したがって、ロータリーディスチャージャー22は、中央部に、バケット22aの開口部が隣り合うことにより形成された略円形状の開口22bを有するドーナツ型に形成されている。このような構成のロータリーディスチャージャー22は、常に下部に位置するバケット22aが開口部を上方に、上部に位置するバケット22aが開口部を下方に向くようにして、図示しない回転駆動により鉛直回転するものである。
【0027】
該ロータリーディスチャージャー22は、鉛直方向の略同軸状に位置する第2のスクリューコンベヤ20bの排出部とシュート23の投入口とを鉛直方向に囲うように、つまり、図2(a)に示すように、ロータリーディスチャージャー22の開口部22bの内方に、第2のスクリューコンベヤ20bの排出部とシュート23の一方の端部が位置するように配置されている。これにより、第2のスクリューコンベヤ20bの排出部より掘削土砂が落下すると、前記ロータリーディスチャージャー22の下部に位置するバケット22aに収納され、掘削土砂を収納したバケット22aは、ロータリーディスチャージャー22の鉛直回転により上部に移動し、バケット22aの開口が下方に向いた時点で、掘削土砂が前記シュート23の投入口に落下し、該シュート23を介して前記クラッシャ17に供給されることとなる。
このような構成は、前記クラッシャ17に供給される泥水が、スクリューコンベヤ20へ逆流することを防止するために、前記クラッシャ17をスクリューコンベヤ20より下方に配置した際に、掘削土砂を確実にクラッシャ17に供給するために備えられるものである。
【0028】
こうして、切羽を非圧力保持として掘削するオープン掘削機構により排出された掘削土砂は、前記クラッシャ17により泥水の流体中で破砕され、泥水とともに前記坑外排泥管18を介して坑外に流体輸送される。しかし、クラッシャ17より坑外排泥管18に供給された泥水中の掘削土砂は、礫状の岩片を含む泥水と礫状の岩片を含まない泥水が混在した状態となっている。
そこで、前記坑外排泥管18には、分流装置24が備えられている。該分流装置24は、坑外排泥管18中の泥水とともに流体輸送されている掘削土砂について、礫状の岩片を含む泥水と含まない泥水を分流するもので、前記主送泥管11に連結する戻し管25を有しており、該戻し管25を介して礫状の岩片を含まない泥水を主送泥管11に戻すものである。これにより、礫状の岩片を含まない泥水は、再度クラッシャ17に供給されるものである。なお、分流装置24には、戻しポンプ31が設けられており、礫状の岩片を含まない泥水は該戻しポンプ31により戻し管25に圧送される構成となっている。
【0029】
一方、前記加圧搬送装置は、トンネル掘削機1が、湧水層等よりなる切羽を泥水加圧式のシールド機としての機能を用いて掘削している際に用いるものであり、前記主排泥管12がこれに相当する。
つまり、切羽を圧力保持することを目的に、前記チャンバ10の内方に泥水を満たすが、このとき主送泥管11による泥水の供給と主排泥管12による泥水の吸引が相まった泥水循環により掘削土砂が泥水とともに、主排泥管12に取り込まれるものである。
該主排泥管12は、前記クラッシャ17と連通しており、泥水とともに取り込んだ掘削土砂がクラッシャ17に供給されて破砕され、前記坑外排泥管18を介して坑外に流体輸送される。
なお、前述した前記主送泥管11及び主排泥管12、及び連結管29に備えられたバルブ11a、12a、29aは、バルブ11a、12aを開放、29aを閉鎖とすることにより、泥水が、連結管29を介さずチャンバ10に供給されることとなる。
【0030】
このように、排土機構15は、掘削時における切羽への圧力保持の有無に応じて、搬送装置16を加圧搬送装置もしくは無圧搬送装置16aに切り替えるのみで、何れの掘削機構を用いた場合にも、掘削土砂を流体として坑外へ輸送する流体輸送を実施することができるものである。なお、該排土機構15には、前記加圧搬送装置もしくは無圧搬送装置16aへの切り替えを実施する切替え装置19が備えられており、該切替え装置19が、前述した主送泥管11、主排泥管12、及び連結管29に設置されているバルブ11a、12a、29aに加えて、図3に示すような、前記第1のスクリューコンベヤ20aの取込み部、シュート23の排出部各々に備えられたスライドゲート20d、23a、前記クラッシャ送泥管21に設置されているバルブ21aに連動している。
【0031】
上述するトンネル掘削機1の排土機構15を用いて、掘削時における切羽への圧力保持の有無に応じた排土方法の詳細を、切替え装置19と連動するスライドゲート20d、23a及びバルブ11a、12a、21a、29aの動作と併せて、以下に示す。
はじめに、トンネル掘削機1の掘削機構を、掘削対象地盤の状況に合わせて、掘削時に切羽を圧力保持しない場合に用いるオープン掘削機構、もしくは掘削時に切羽を圧力保持する場合に用いるクローズ掘削機機構に切り替える。ここではまず、オープン掘削機構を用いる場合について図3を用いて、次にクローズ掘削機構を用いる場合について図4を用いて詳述する。
【0032】
(掘削時に切羽を圧力保持しない場合)
第1の工程では、トンネル掘削機1の掘削機構を、オープン掘削機構に切り替えるとともに、前記排土機構15の搬送装置16を、無圧搬送装置16aに切り替える。ここで、無圧搬送装置16aへの切り替えは、切替え装置19を用いて、チャンバ10内に挿入されている第1のスクリューコンベヤ20aの取込み部に設けられたスライドゲート20d、シュート23の排出口に設けられたスライドゲート23a、クラッシャ送泥管21及び連結管29に設置されているバルブ21a、29aを開放するとともに、前記主送泥管11、主排泥管12の前記チャンバ10近傍に設置されているバルブ11a、12aを閉鎖する。
これにより、主送泥管11、主排泥管12はチャンバ10と遮断され、これに代わりスクリューコンベヤ20がチャンバ10と連通するとともに、泥水がチャンバ10を経由せず、主送泥管11、連結管29、主排泥管12及びクラッシャ送泥管21を経由してクラッシャ17に供給される構成となることから、無圧搬送装置16aが選択されたこととなる。
【0033】
第2の工程では、切羽を非圧力状態でオープン掘削機構を用いて掘進することによりチャンバ10内に収集された掘削土砂を、前記スクリューコンベヤ20を介して後方に取り込む。掘削土砂は、該スクリューコンベヤ20内を移動し、第2のスクリューコンベヤ20bより排出されると、ロータリーディスチャージャー22の下方に位置するバケット22aに投下される。ロータリーディスチャージャー22を鉛直回転し、開口部が下向きになるまで掘削土砂を収納したバケット22aを上方に移動させ、前記シュート23の投入口より上方に達した時点で、掘削土砂をシュート23に投下する。投下された掘削土砂は、シュート23を介してクラッシャ17に供給される。
【0034】
第3の工程では、前記主送泥管11、連結管29、主排泥管12及びクラッシャ送泥管21を介して供給した泥水と、前記シュート23を介して供給した掘削土砂を、前記クラッシャ17にて混和しながら破砕して細流化した後、細流化された掘削土砂を泥水とともに前記坑外排泥管18に排出する。
前記クラッシャ17より排出された泥水中の掘削土砂は、坑外排泥管18に備えられた分流装置24を通過し、礫状の岩片を含む泥水を坑外に流体輸送する。また、礫状の岩片を含まない泥水は、前記戻し管25を介して、前記主送泥管11に戻し、再度連結管29、主排泥管12及びクラッシャ送泥管21を経由して泥水としてクラッシャ17に供給される。
【0035】
(掘削時に切羽を圧力保持する場合)
図4に示すように、第1の工程では、トンネル掘削機1の掘削機構を、クローズ掘削機構に切り替えるとともに、前記排土機構15の搬送装置16を、主排泥管12よりなる加圧搬送装置に切り替える。ここで、主排泥管12よりなる加圧搬送装置への切り替えは、切替え装置19を用いて、第1のスクリューコンベヤ20aの取込み部に設けられたスライドゲート20d及びシュート23の排出口に設けられたスライドゲート23a、クラッシャ送泥管21及び連結管29に設置されているバルブ21a、29aを閉鎖するとともに、前記主送泥管11、主排泥管12の前記チャンバ10近傍に設置されているバルブ11a、12aを開放する。
これにより、スクリューコンベヤ20がチャンバ10と遮断され、これに代わり主排泥管12がチャンバ10と連通されるとともに、泥水が主送泥管11から連結管29に供給されることなく、チャンバ10に供給される構成となることから、加圧搬送装置が選択されたこととなる。
【0036】
第2の工程では、切羽を加圧力状態でクローズ掘削機構を用いて掘進することによりチャンバ10内に収集された掘削土砂を、主送泥管11によるチャンバ10への泥水の供給と、主排泥管12による泥水の吸引が相まった泥水循環により、泥水とともに主排泥管12に取り込む。掘削土砂は、該主排泥管12内を移動し、泥水とともにクラッシャ17に供給される。
【0037】
第3の工程では、オープン掘削機構による掘削時と同様に、前記クラッシャ17にて掘削土砂を泥水中で破砕し細流化した後、細流化された掘削土砂を泥水とともに前記坑外排泥管18に排出する。また、前記坑外排泥管18に備えられた分流装置24により分流された礫状の岩片を含まない泥水は、前記戻し管25を介して前記主送泥管11に戻され、再度チャンバ10を経由し、新たな掘削土砂とともに主排泥管12に取り込まれてクラッシャ17に供給される。
【0038】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、オープン掘削機構を用いて切羽への圧力保持をせず掘削する場合における無圧搬送装置16aに、スクリューコンベヤ20を用いる構成を示したが、必ずしも掘削土砂の搬送は、これにこだわるものではない。そこで、第2の実施の形態では、スクリューコンベヤ20に代わり、ベルトコンベヤ26を用いた際の事例を示す。
なお、ベルトコンベヤ26を用いたトンネル掘削機は、図5に示すように、第1の実施の形態で示したものと同様のオープン掘削機構と、クローズ掘削機構を備えるものである。
【0039】
図6に示すように、前記無圧搬送装置16aは、ベルトコンベヤ26、ズリタンク27、タンク送泥管28により構成されている。該ベルトコンベヤ26は、第1の実施の形態で示したスクリューコンベヤ20と同じく、TBM等で一般的に用いられているものと同様の構成であり、取込み部から取り込んだ掘削土砂がベルトコンベヤ26内を移動して排出部より排出されるものである。このようなベルトコンベヤ26は、取込み部を排出部よりも低く位置するような傾斜を持たせるようにして、図5(a)に示すように、バルクヘッド9のスライドゲート9aから前記チャンバ10内に挿入されており、チャンバ10内に備えられた図示しないホッパーを介して、掘削土砂がベルトコンベヤ26に供給されるものである。
なお、切羽を加圧保持しクローズ掘削機構を用いて掘削する際には、図5(b)に示すように、ベルトコンベヤ26を図示しない収納装置を用いてメインフレーム2内に収納した上で、バルクヘッド9のスライドゲート9aを閉鎖しチャンバ10を密閉状態とすればよい。
【0040】
一方、ベルトコンベヤ26の排出部は、図6に示すように、鉛直方向で略同軸状に位置するズリタンク27の上方に配置されている。
該ズリタンク27は、掘削土砂を一次貯留する容器であるが、主送泥管11より分岐するタンク送泥管28が連通されており、ベルトコンベヤ26から掘削土砂、タンク送泥管28から泥水を供給されて、両者を混合した上で、流体として掘削土砂をクラッシャ17に供給するものである。
これら、クラッシャ17に供給された掘削土砂は、第1の実施の形態と同様に、破砕されて細流化されるが、第2の実施の形態では、あらかじめ泥水と混合された掘削土砂が、流体の状態でクラッシャ17に供給されるものである。したがって、前記クラッシャ17には、掘削土砂を泥水の流体内で破砕する機能のみを有するウォータリークラッシャを用いている。
【0041】
こうして、切羽に圧力保持をせず掘削した際に排出された掘削土砂は、前記クラッシャ17に破砕され、泥水とともに前記坑外排泥管18を介して坑外に流体輸送される。しかし、第1の実施の形態と同様に、礫状の岩片を含む泥水と礫状の岩片を含まない泥水が混在した状態となっていることから、前記坑外排泥管18に、分流装置24を備えている。該分流装置24は、該分流装置24と主送泥管11に連結するように設置され途中で前記ズリタンク27に向けて設置されている排出口25aに分岐する戻し管25を介して、分流した礫状の岩片を含まない泥水を、ズリタンク27に戻すものである。これにより、礫状の岩片を含まない泥水は、再度新たな掘削土砂とともにズリタンク27からクラッシャ17に供給されるものである。なお、第1の実施の形態と同様に、分流装置24には、戻しポンプ31が設けられており、礫状の岩片を含まない泥水は該戻しポンプ31により戻し管25に圧送される構成となっている。
【0042】
なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、オープン掘削機構時に不要となる前記主送泥管11及び主排泥管12を、ズリタンク27への泥水供給に利用することとし、主送泥管11から前記タンク送泥管28に分岐する分岐点に、三方弁11bを設置するとともに、前記主排泥管12の排出部を前記クラッシャ17に連通させた上で、前記ズリタンク27より泥水を混和した掘削土砂を排出するタンク排泥管30を主排泥管12に合流させた合流部に三方弁12bを設置している。さらには、前記主送泥管11と連通する戻し管25の、ズリタンク27に向けた排出口25aとの分岐部にも、三方弁25bを備えている。
【0043】
したがって、オープン掘削時において三方弁11b、12b、25bの操作により、主送泥管11とタンク送泥管28、タンク排泥管30と主排泥管12、及び戻し管25とズリタンク27への排出口25aを連結する。これにより、泥水は、主送泥管11からタンク送泥管28を経由してズリタンク27に供給され、また、ズリタンク27より泥水を混和した掘削土砂は、タンク排泥管30及び主排泥管12を経由してクラッシャ17に供給される。さらに、前記分流装置24より分流された礫状の岩片を含まない泥水は、戻し管25の排出口25aよりズリタンク27へ排出されることとなる。
【0044】
一方、前記加圧搬送装置は、第1の実施の形態と同様で、前記主排泥管12がこれに相当する。該主排泥管12は、前記クラッシャ17と連通しており、泥水とともに取り込んだ掘削土砂がクラッシャ17に供給されて破砕され、前記坑外排泥管18を介して坑外に流体輸送される。また、該分流装置24により分流された礫状の岩片を含まない泥水は、該分流装置24と前記主送泥管11に連結するように設置されている戻し管25を介して主送泥管11に戻されるものである。
したがって、クローズ掘削機構を用いた掘削時には、三方弁11b、12b、25bの操作により、主送泥管11とチャンバ10、チャンバ10に連通している主排泥管12とクラッシャ17、戻し管25と主送泥管11を連結する。これにより、泥水は、主送泥管11からチャンバ10に供給され、また、チャンバ10から主排泥管12により取り込まれた泥水に含まれた掘削土砂は、クラッシャ17に供給される。さらに、前記分流装置24より分流された礫状の岩片を含まない泥水は、戻し管25から主送泥管11に戻される。
なお、これら三方弁11b、12b、25bは、該排土機構15に備えられている切替え装置19に連動しており、これと併せて、図示しないベルトコンベヤの収納機構及びバルクヘッド9に設けられているスライドゲート9aとも連動している。
【0045】
上述するトンネル掘削機1の排土機構15を用いて、掘削時における切羽への圧力保持の有無に応じた排土方法の詳細を、切替え装置19と連動する三方弁11b、12b、25a、及び図示しないベルトコンベヤの収納機構及びバルクヘッド9のスライドゲート9aの動作と併せて以下に示す。
はじめに、トンネル掘削機1の掘削機構を、掘削対象地盤の状況に合わせて、掘削時に切羽を圧力保持しない場合に用いるオープン掘削機構、もしくは掘削時に切羽を圧力保持する場合に用いるクローズ掘削機機構に切り替える。ここではまず、オープン掘削機構を用いる場合について図6を用いて、次にクローズ掘削機構を用いる場合について図7を用いて詳述する。
【0046】
(掘削時に切羽を圧力保持しない場合)
図6に示すように、第1の工程では、トンネル掘削機1の掘削機構を、オープン掘削機構に切り替えるとともに、前記排土機構15の搬送装置16を、無圧搬送装置16aに切り替える。ここで、無圧搬送装置16aへの切り替えは、切替え装置19を用いて、主送泥管11とタンク送泥管28とを連続させるように三方弁11bを作動し、主送泥管11とチャンバ10を絶縁する。また、タンク排泥管30と主排泥管12が合流するように三方弁12bを作動し、チャンバ10と主排泥管12とを絶縁する。さらに、前記戻し管25をズリタンク27への排出口25aに連動させるように三方弁25bを作動し、主送泥管11と戻し管25を絶縁する。また、バルクヘッド9に設けられているスライドゲート9aを開放するとともに、ベルトコンベヤ26の収納装置を作動させて、前記ベルトコンベヤ26の取込み部をチャンバ10内に挿入する。
これにより、主排泥管12はチャンバ10と遮断され、これに代わりベルトコンベヤ26がチャンバ10に開放されるとともに、泥水がチャンバ10を経由せず、主送泥管11、タンク送泥管28を経由してズリタンク27に供給される構成となることから、無圧搬送装置16aが選択されたこととなる。
【0047】
第2の工程では、切羽を非圧力状態でオープン掘削機構を用いて掘進することによりチャンバ10内に収集された掘削土砂を、前記ベルトコンベヤ26を介して後方に取り込む。掘削土砂は、該ベルトコンベヤ26内を移動し、ズリタンク27に投下されると、主送泥管11からタンク送泥管28を経由してズリタンク27に供給される泥水とともに混合され、タンク排泥管30及び主排泥管12を経由してクラッシャ17に投下される。
【0048】
第3の工程では、前記クラッシャ17にて掘削土砂を泥水中で破砕し、細流化した後、細流化された掘削土砂を泥水とともに前記坑外排泥管18に排出する。
排出された泥水中の掘削土砂は、坑外排泥管18に備えられた分流装置24を通過し、礫状の岩片を含む泥水が、坑外に流体輸送される。分流された礫状の岩片を含まない泥水は、前記戻し管25から排出口25aを介して、前記ズリタンク27に戻され、再度新たな掘削土砂とともに混合された上で、タンク排泥管30及び主排泥管12を経由し、新たな掘削土砂とともに前記クラッシャ17に供給される。
【0049】
(掘削時に切羽を圧力保持する場合)
図7に示すように、第1の工程では、トンネル掘削機1の掘削機構を、クローズ掘削機構に切り替えるとともに、前記排土機構15の搬送装置16を、主排泥管12よりなる加圧搬送装置に切り替える。ここで、主排泥管12よりなる加圧搬送装置への切り替えは、切替え装置19を用いて、主送泥管11とチャンバ10とを連続させるように三方弁11bを作動し、主送泥管11とタンク送泥管28を絶縁する。また、チャンバ10と主排泥管12、及びクラッシャ17が連動するように三方弁12bを作動し、タンク排泥管30と主排泥管12とを絶縁する。さらに、前記戻し管25と主送泥管11が連続するように三方弁25bを作動し、戻し管25とズリタンク27への排出口25aを絶縁する。また、ベルトコンベヤ26の図示しない収納装置を作動させて、前記ベルトコンベヤ26の取込み部をチャンバ10内から引き抜き、バルクヘッド9に設けられているスライドゲート9aを閉鎖して、チャンバ10内を密閉する。
これにより、ベルトコンベヤ26がチャンバ10と遮断され、これに代わり主送泥管11及び主排泥管12がチャンバ10に連動される構成となることから、無圧搬送装置16aが選択されたこととなる。
【0050】
第2の工程では、切羽を圧力保持した状態でクローズ掘削機構を用いて掘進することにより、チャンバ10内に収集された掘削土砂を、主送泥管11によるチャンバ10への泥水の供給と、主排泥管12による泥水の吸引が相まった泥水循環により泥水とともに主排泥管12に取り込む。掘削土砂は、該主排泥管12内を移動し、泥水とともにクラッシャ17に供給される。
【0051】
第3の工程では、オープン掘削機構による掘削と同様に、前記クラッシャ17にて掘削土砂を泥水中で破砕して細流化した後、細流化された掘削土砂を泥水とともに前記坑外排泥管18に排出する。また、前記分流装置24により分流された礫状の岩片を含まない泥水は、前記戻し管25を介して前記主送泥管11に戻され、再度チャンバ10を経由し切羽の圧力保持として再利用された後、新たな掘削土砂とともに主排泥管12に取り込まれて、クラッシャ17に供給される。
【0052】
上述する第1の実施の形態及び第2の実施の形態によれば、切羽を圧力保持せず、チャンバ10の圧力を開放したオープン状態で掘削するオープン掘削機構と、切羽を圧力保持しながら掘削する泥水加圧のシールド工法に準じたクローズ掘削機構の、両者を兼ね備えたトンネル掘削機1に搭載される排土機構15が、掘削方法に応じて、掘削土砂を取り込む搬送装置16を切り替えるのみで、何れの掘削機構を用いて発生した掘削土砂をも坑外へ流体輸送することから、坑外に設置される土砂搬出設備を泥水輸送システムに統一することができ、機械設備を簡略化することが可能になるとともに、大幅な工費削減を実現することが可能となる。
【0053】
また、坑外に流体輸送される泥水に混和された掘削土砂は、前記クラッシャ17により細流化された上で流体輸送されることから、坑外への圧送を容易にでき、排土機構15のメンテナンス等を作業を大幅に削減することが可能となる。
さらに、坑外排泥管18には、分流装置24が備えられていることから、礫状の岩片を含まない泥水を再利用することができ、環境への配慮や工費削減に大きく寄与することが可能となる。
【0054】
また、オープン掘削機構の適用時に稼働する前記無圧力搬送装置16aにおいて、クラッシャ17に泥水を供給するクラッシャ送泥管21、もしくはズリタンク27に泥水を供給するタンク送泥管28は、クローズ掘削機構を構成する主送泥管11に連結され、該主送泥管11を介して泥水を供給することから、オープン掘削機構を適用した掘削作業中にもクローズ掘削機構の構成を有効に活用できるため、排土機構15をより簡略化できるとともに、作業効率を向上することが可能になる。
さらに、オープン掘削機構による作業中にもクローズ掘削機構を構成する主送泥管11が稼働していることから、掘進中に地盤の状況が変化した場合にも、迅速に掘削機構をクローズ掘削機構に切り替えることが可能となり、複合地盤での効率的な掘削が可能となる。
【0055】
搬送装置16にスクリューコンベヤ20が用いられる際に、スクリューコンベヤ20からクラッシャ17への供給には、ロータリーディスチャージャー22及びシュート23が用いられることから、スクリューコンベヤ20より下方に配されたクラッシャ17に、掘削土砂を確実に供給しながら、クラッシャ17に供給される泥水が、スクリューコンベヤ20へ逆流することを防止することが可能となる。
【0056】
トンネル掘削機1の排土方法によれば、トンネル掘削時の排土作業は、切羽の状況に応じてオープン掘削機構もしくはクローズ掘削機構の何れかを選択するとともに、排土機構15を構成する搬送装置16を何れかの掘削機構に対応させて切り替えるのみで良いため、作業性が良いとともに、掘削工区内で地盤に変化があった場合にも掘削機構に併せた搬送装置16の切り替えを即時に行うことが可能であり、工費削減、工期短縮に大きく寄与することが可能となる。
【0057】
【発明の効果】
請求項1、2、5に記載のトンネル掘削機の排土機構によれば、岩盤を掘削可能なカッター装置と、該カッター装置の後方に位置して掘削土砂を取り込むチャンバーと、前記チャンバーに泥水を供給する主送泥管とを備えるトンネル掘削機の排土機構であって、前記チャンバー内に収集された掘削土砂もしくは泥水を後方へ搬送する搬送装置と、該搬送装置に連結され、搬送装置を介して搬送された掘削土砂を破砕するクラッシャと、該クラッシャーで破砕された細流状の掘削土砂を、泥水とともに坑外へ流体輸送する坑外排泥管とを備えてなり、前記搬送装置には、切羽を圧力保持せずに掘削することによりチャンバー内に生じた掘削土砂を、前記クラッシャへ搬送する無圧搬送装置と、切羽を泥水により圧力保持しながら掘削することによりチャンバー内に生じた掘削土砂を、泥水とともに前記クラッシャへ搬送する主排泥管よりなる加圧搬送装置が設置されるとともに、掘削時における切羽への圧力保持の有無に応じて、無圧搬送装置と加圧搬送装置を切り替える切替え装置が備えられる。
【0058】
また、前記無圧搬送装置は、前記チャンバー内に収集された掘削土砂を取り出し、該掘削土砂を前記クラッシャに供給するスクリューコンベヤと、前記クラッシャに泥水を供給するクラッシャ送泥管を備えられえるとともに、前記クラッシャには、ロータリークラッシャが用いられる。
【0059】
もしくは、前記無圧搬送装置は、前記チャンバー内に収集された掘削土砂を取り出し、後方へ搬送するベルトコンベヤと、該ベルトコンベヤ及び前記クラッシャの両者に連通し、ベルトコンベヤより搬送された掘削土砂を貯蔵するズリタンクと、該ズリタンクに泥水を供給するタンク送泥管を備えるとともに、前記クラッシャには、泥水があらかじめ混和された掘削土砂を破砕するウォータリークラッシャが用いられる。
【0060】
これにより、坑外に設置される土砂搬出設備を泥水輸送システムに統一することができ、機械設備を簡略化することが可能になるとともに、大幅な工費削減を実現することが可能となる。
【0061】
また、坑外に流体輸送される泥水に混和された掘削土砂は、前記クラッシャにより細流化された上で流体輸送されることから、砂礫状の掘削土砂が含まれている場合と比較して、坑外への圧送を容易にできるとともに、排土機構のメンテナンス等を作業を大幅に削減することが可能となる。
【0062】
請求項3及び6に記載のトンネル掘削機の排土機構によれば、前記クラッシャ送泥管が、前記主送泥管より泥水を供給される、また、前記タンク送泥管が、前記主送泥管より泥水を供給されることから、オープン掘削機構を適用した掘削作業中にもクローズ掘削機構の構成を有効に活用でき、排土機構をより簡略化できるとともに、作業効率を向上することが可能になる。
さらに、オープン掘削機構による作業中にもクローズ掘削機構を構成する主送泥管が稼働していることから、掘進中に地盤の状況が変化した場合にも、迅速に掘削機構をクローズ掘削機構に切り替えることが可能となり、複合地盤での効率的な掘削が可能となる。
【0063】
請求項4記載のトンネル掘削機の排土機構によれば、前記スクリューコンベヤの排出部には、その略上方に、排出口が前記ロータリークラッシャに連結するシュートの投入口が配置されるとともに、該スクリューコンベヤの排出部とシュートの投入口を鉛直方向に囲うように、鉛直回転するドーナツ盤形状のロータリーディスチャージャーが設けられており、前記ロータリーディスチャージャーは、回転中心軸に開口部を向けるようにして円周上に複数のバケットを配置し、隣り合う該バケットを連結し形成されることから、スクリューコンベヤより下方に配されたクラッシャに、掘削土砂を確実に供給しながら、クラッシャに供給される泥水が、スクリューコンベヤへ逆流することを防止することが可能となる。
【0064】
請求項7記載のトンネル掘削機の排土機構によれば、前記坑外排泥管には、礫状の岩片を含む泥水と含まない泥水とを分流する分流装置が設置されることから、礫状の岩片を含む泥水のみを坑外へ流体輸送し、含まない泥水を再利用することができるため、環境への配慮や工費削減に大きく寄与することが可能となる。
【0065】
請求項8から12記載のトンネル掘削機の排土機構によれば、切羽を圧力保持する場合、非圧力保持とする場合の双方の掘削方式に対応する請求項1から7の何れかに記載のトンネル掘削機の排土方法であって、トンネルの掘削時における切羽への圧力保持の有無を選択するとともに、これに応じて、チャンバー内に収集された掘削土砂及び泥水を後方へ搬送する搬送装置を、切替え装置を介して無圧搬送装置もしくは加圧搬送装置の何れかに切り替える第1の工程と、トンネルの掘削を開始し、前記チャンバーに収集された掘削土砂もしくは泥水を、前記搬送装置を介してクラッシャに搬送する第2の工程と、該クラッシャを用いて、泥水中で前記掘削土砂を破砕し、細流化された掘削土砂を坑外排泥管を介して泥水とともに坑外へ流体輸送する第3の工程とよりなる。
【0066】
または、第1の工程で、搬送装置を、スクリューコンベヤとクラッシャ送泥管とを備える無圧搬送装置に切り替え、第2の工程で、前記チャンバーに収集された掘削土砂をスクリューコンベヤを介して前記クラッシャに搬送するとともに、前記クラッシャ送泥管を介して泥水をクラッシャに搬送する。
【0067】
または、前記無圧搬送装置には、スクリューコンベヤの排出部の略上方に、前記シュートの投入口が配置されるとともに、該スクリューコンベヤの排出部とシュートの投入口を鉛直方向に囲うように、前記ロータリーディスチャージャーが設けられており、第2の工程で、前記チャンバーに収集された掘削土砂を、スクリューコンベヤ、ロータリーディスチャージャー、及びシュートを介して前記クラッシャに搬送する。
【0068】
または、第1の工程で、搬送装置を、ベルトコンベヤと、ズリタンクと、タンク排泥管とを備える無圧搬送装置に切り替え、第2の工程で、前記チャンバーに収集された掘削土砂をベルトコンベヤを介してズリタンクに投下するとともに、前記タンク排泥管を介して供給された泥水と混合した上で、これを前記クラッシャに搬送する。
【0069】
もしくは、前記坑外排泥管には、分流装置が備えられており、第3の工程で、分流装置を介して、前記クラッシャを通過することにより破砕された掘削土砂を含む泥水から、礫状の岩片を含まない泥水を分流する。
【0070】
これにより、トンネル掘削時の排土作業は、切羽の状況に応じてオープン掘削機構もしくはクローズ掘削機構の何れかを選択するとともに、排土機構を構成する搬送装置を掘削機構に対応させて切り替えるのみで良いため、作業性が良いとともに、掘削工区内で地層に変化があった場合にも掘削機構に併せた搬送装置の切り替えを即時に行うことが可能であり、工費削減、工期短縮に大きく寄与することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトンネル掘削機の排土機構の概略を示す図である。
【図2】本発明に係るトンネル掘削機の排土機構を構成するロータリーディスチャージャーの詳細を示す図である。
【図3】本発明に係るトンネル掘削機のオープン掘削機構による掘削時の排土方法の概念図を示す図である。
【図4】本発明に係るトンネル掘削機のクローズ掘削機構による掘削時の排土方法の概念図を示す図である。
【図5】本発明に係るトンネル掘削機の排土機構の他の事例の概略を示す図である。
【図6】本発明に係るトンネル掘削機のオープン掘削機構による掘削時の排土方法の概念図を示す図である。
【図7】本発明に係るトンネル掘削機のクローズ掘削機構による掘削時の排土方法の概念図を示す図である。
【符号の説明】
1 トンネル掘削機
2 メインフレーム
3 カッター装置
4 駆動機構
5 ベアリング
6 メイングリッパ
7 スラストジャッキ
8 シールドシェル
9 バルクヘッド
10 チャンバ
11 主送泥管
12 主排泥管
13 シールドジャッキ
14 セグメント
15 排土機構
16 搬送装置
16a 無圧搬送装置
17 クラッシャ
18 坑外排泥管
19 切替え装置
20 スクリューコンベヤ
21 クラッシャ送泥管
22 ロータリーディスチャージャー
23 シュート
24 分流装置
25 戻し管
26 ベルトコンベヤ
27 ズリタンク
28 タンク送泥管
29 連結管
30 タンク排泥管
31 戻しポンプ

Claims (12)

  1. 岩盤を掘削可能なカッター装置と、
    該カッター装置の後方に位置して掘削土砂を取り込むチャンバーと、
    前記チャンバーに泥水を供給する主送泥管とを備えるトンネル掘削機の排土機構であって、
    前記チャンバー内に収集された掘削土砂もしくは泥水を後方へ搬送する搬送装置と、
    該搬送装置に連結され、搬送装置を介して搬送された掘削土砂を破砕するクラッシャと、
    該クラッシャーで破砕された細流状の掘削土砂を、泥水とともに坑外へ流体輸送する坑外排泥管とを備えてなり、
    前記搬送装置には、切羽を圧力保持せずに掘削することによりチャンバー内に生じた掘削土砂を、前記クラッシャへ搬送する無圧搬送装置と、
    切羽を泥水により圧力保持しながら掘削することによりチャンバー内に生じた掘削土砂を、泥水とともに前記クラッシャへ搬送する主排泥管よりなる加圧搬送装置が設置されるとともに、
    掘削時における切羽への圧力保持の有無に応じて、無圧搬送装置と加圧搬送装置を切り替える切替え装置が備えられることを特徴とするトンネル掘削機の排土機構。
  2. 請求項1に記載のトンネル掘削機の排土機構において、
    前記無圧搬送装置は、前記チャンバー内に収集された掘削土砂を取り出し、該掘削土砂を前記クラッシャに供給するスクリューコンベヤと、
    前記クラッシャに泥水を供給するクラッシャ送泥管を備えられえるとともに、
    前記クラッシャには、ロータリークラッシャが用いられることを特徴とするトンネル掘削機の排土機構。
  3. 請求項2に記載のトンネル掘削機の排土機構において、
    前記クラッシャ送泥管が、前記主送泥管より泥水を供給されることを特徴とするトンネル掘削機の排土機構。
  4. 請求項2または3に記載のトンネル掘削機の排土機構において、
    前記スクリューコンベヤの排出部の略上方に、排出口が前記ロータリークラッシャに連結したシュートの投入口が配置されるとともに、
    これらを鉛直方向に囲うように配され、該スクリューコンベヤの排出部より掘削土砂を投下され、鉛直方向に回転して投下された掘削土砂をシュートの投入口に供給する複数のバケットを備えるロータリーディスチャージャーが設けられることを特徴とするトンネル掘削機の排土機構。
  5. 請求項1に記載のトンネル掘削機の排土機構において、
    前記無圧搬送装置は、前記チャンバー内に収集された掘削土砂を取り出し、後方へ搬送するベルトコンベヤと、
    該ベルトコンベヤ及び前記クラッシャの両者に連通し、ベルトコンベヤより搬送された掘削土砂を貯蔵するズリタンクと、
    該ズリタンクに泥水を供給するタンク送泥管を備えるとともに、
    前記クラッシャには、泥水があらかじめ混和された掘削土砂を破砕するウォータリークラッシャが用いられることを特徴とするトンネル掘削機の排土機構。
  6. 請求項5に記載のトンネル掘削機の排土機構において、
    前記タンク送泥管が、前記主送泥管より泥水を供給されることを特徴とするトンネル掘削機の排土機構。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のトンネル掘削機の排土機構において、
    前記坑外排泥管には、礫状の岩片を含む泥水と含まない泥水とを分流する分流装置が設置されることを特徴とするトンネル掘削機の排土機構。
  8. 切羽を圧力保持する場合、非圧力保持とする場合の双方の掘削方式に対応する請求項1から7の何れかに記載のトンネル掘削機の排土方法であって、
    トンネルの掘削時における切羽への圧力保持の有無を選択するとともに、これに応じて、チャンバー内に収集された掘削土砂及び泥水を後方へ搬送する搬送装置を、切替え装置を介して無圧搬送装置もしくは加圧搬送装置の何れかに切り替える第1の工程と、
    トンネルの掘削を開始し、前記チャンバーに収集された掘削土砂もしくは泥水を、前記搬送装置を介してクラッシャに搬送する第2の工程と、
    該クラッシャを用いて、泥水中で前記掘削土砂を破砕し、細流化された掘削土砂を坑外排泥管を介して泥水とともに坑外へ流体輸送する第3の工程とよりなることを特徴とするトンネル掘削機の排土方法。
  9. 請求項8に記載のトンネル掘削機の排土方法において、
    第1の工程で、搬送装置を、スクリューコンベヤとクラッシャ送泥管とを備える無圧搬送装置に切り替え、
    第2の工程で、前記チャンバーに収集された掘削土砂をスクリューコンベヤを介して前記クラッシャに搬送するとともに、前記クラッシャ送泥管を介して泥水をクラッシャに搬送することを特徴とするトンネル掘削機の排土方法。
  10. 請求項9に記載のトンネル掘削機の排土方法において、
    前記無圧搬送装置には、スクリューコンベヤの排出部の略上方に、前記シュートの投入口が配置されるとともに、該スクリューコンベヤの排出部とシュートの投入口を鉛直方向に囲うように、前記ロータリーディスチャージャーが設けられており、
    第2の工程で、前記チャンバーに収集された掘削土砂を、スクリューコンベヤ、ロータリーディスチャージャー、及びシュートを介して前記クラッシャに搬送することを特徴とするトンネル掘削機の排土方法。
  11. 請求項8に記載のトンネル掘削機の排土方法において、
    第1の工程で、搬送装置を、ベルトコンベヤと、ズリタンクと、タンク排泥管とを備える無圧搬送装置に切り替え、
    第2の工程で、前記チャンバーに収集された掘削土砂をベルトコンベヤを介してズリタンクに投下するとともに、前記タンク排泥管を介して供給された泥水と混合した上で、これを前記クラッシャに搬送することを特徴とするトンネル掘削機の排土方法。
  12. 請求項8から11のいずれかに記載のトンネル掘削機の排土方法において、
    前記坑外排泥管には、分流装置が備えられており、
    第3の工程で、分流装置を介して、前記クラッシャを通過することにより破砕された掘削土砂を含む泥水から、礫状の岩片を含まない泥水を分流することを特徴とするトンネル掘削機の排土方法。
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