以下、本発明の加熱調理器に係る好ましい実施形態について、添付図面を参照しながら詳しく説明する。
本発明をオーブンレンジに適用した第1の実施形態を、図1ないし図4を参照しながら説明する。まず、図1は、本発明の各実施形態に共通するオーブンレンジの外観を示すものであり、調理器本体となるキャビネット1の内部には、前面が開口した加熱室2が配設されている。前記キャビネット1の前面には、前記加熱室2の前面開口部を開閉する扉3が回動可能に取り付けられ、加熱室2内に被調理物を出し入れできる構成となっている。前記扉3の中央には、図2で示す操作部4を有する表示部5が備えられ、下部にはマイクなどの音声入力部6およびスピーカなどの音声出力部7が設けられている。
図2は、本発明の各実施形態に共通するオーブンレンジの概略的な構成について、特に本発明の要旨に関する部分を中心に示したブロック図である。同図において、前記キャビネット1内には、加熱室2内の被調理物を調理するために、レンジ用装置8、オーブン用装置9、グリル用装置10、スチーム用装置11などが装備されている。
レンジ用装置8は、加熱室2内の被調理物をレンジ調理するための機能を有し、加熱室2内にマイクロ波を供給するマイクロ波発生装置などで構成される。オーブン用装置9は、加熱室2内の被調理物をオーブン調理するための機能を有し、加熱室2内に熱風を循環供給する熱風ユニットなどで構成される。グリル用装置10は、加熱室2内の被調理物をグリル調理するための機能を有し、加熱室2内に輻射熱を供給するヒータなどで構成される。スチーム用装置11は、加熱室2内の被調理物をスチーム調理するための機能を有し、加熱室2内に蒸気を供給するスチーム発生装置などで構成される。
主制御部13は、マイクロコンピュータを主とした回路から構成されている。主制御部13により各々制御されるレンジ用装置8、オーブン用装置9、グリル用装置10、スチーム用装置11には、それぞれレンジ制御部14、オーブン制御部15、グリル制御部16、スチーム制御部17が接続され、前記主制御部13から前記レンジ制御部14、オーブン制御部15、グリル制御部16、スチーム制御部17に制御信号が送られるようになっている。また、前記表示部5には表示制御部19が接続され、前記主制御部13から表示制御部19に制御信号が送られることで、表示部5が制御される構成となっている。
前記操作部4からのスイッチ信号は、主制御部13に送られる。また、前記音声入力部6には音声認識部20が接続され、この音声認識部20からの信号が主制御部13に送られる。さらに、前記音声出力部7には音声合成部21が接続され、主制御部13からの信号が音声合成部21に送られることで、音声出力部7から合成音声が出力される構成となっている。
前記主制御部13には、前記音声認識部20で認識したワードに基づき後述する記憶部23に記憶された情報を抽出する抽出部22が設けられる。また前記主制御部13には、各種記憶媒体で構成される記憶部23が設けられる。図3は記憶部23の内部構成を示すものであるが、この記憶部23には、表示リストデータ記憶部24と説明文記憶部25とワード記憶部26とが設けられており、ワード記憶部26は、表示リスト関連ワード記憶部27、ジャンプワード記憶部28、調理条件関連ワード記憶部29、数字・記号・文字ワード記憶部31、音声関連ワード記憶部32などにワードを分類して記憶する各部を有している。前記記憶部23に記憶される各情報は、前記音声認識部20で認識されるワードに関連付けて記憶されている。また、前記抽出部22は例えば後述する図4におけるステップS4〜ステップS6までの判定、選択、確定などの動作を行なう機能も備えている。さらに、前記表示リストデータ記憶部24には調理条件関連、ジャンプ関連、音声関連などに関連付けられて記憶されている。
上記記憶部23の各構成で、表示リストデータ記憶部24は、表示部5に特定の表示リストを表示させるために、複数の表示リストデータを記憶保存するものである。これにより抽出部22を含む主制御部13は、表示リストデータ記憶部24から一つの表示リストデータを選択的に抽出し、その表示リストデータに対応する一つの表示リストを表示部5に表示させる。また、各々の表示リストデータには、複数の選択項目データが含まれており、これに対応して表示部5には、一つの表示リスト内に複数の選択項目が表示される構成となっている。
説明文記憶部25は、音声出力部7に特定の説明文を音声で報知させるために、複数の説明文データをワード単位で記憶保存するものである。これにより抽出部22を含む主制御部13は、説明文記憶部25から一つの説明文データを選択的に抽出し、この説明文データを音声合成部21に出力する。これを受けて音声合成部21は、説明文データに対応する説明文の音声信号を繰り返し音声出力部7に出力し、音声出力部7から音声で説明文を復唱させる構成となっている。
上記ワード記憶部26の各構成で、表示リスト関連ワード記憶部27は、表示リストデータに含まれる各選択項目に関連したワードを記憶するものである。ここでは、各表示リストデータに含まれる選択項目データと完全一致したワードや、選択項目データの一部が一致したワードなどが記憶保存される。
ジャンプワード記憶部28は、「もどる」,「やめる」,「おていれ」,「せってい」などの、表示画面を現在のものから別のものにジャンプさせるのに関連したワードを記憶するものである。
調理条件関連ワード記憶部29は、例えば「ワット」,「フン」,「ビョウ」,「ド」などの、調理条件に関連したワードを記憶するものである。
数字・記号・文字ワード記憶部31は、例えば「イチ」,「ニ」,「サン」,「ヨン」などの、調理条件に関連したワードを記憶するものである。
音声関連ワード記憶部32は、例えば「おんせいあり」,「おんせいなし」,「おんせいにんしきていし」,「おんせいにんしきさいかい」などの、音声出力や音声認識の指示に関連したワードを記憶するものである。
さらに前記音声認識部20は、例えば音声入力部6からの音声信号の波形の特徴抽出、特徴の時系列の作成、時系列単語辞書との比較、類似した単語の抽出などのステップを経て、ワードを特定するように構成されている。
次に、本実施形態の作用について、図4を参照しながら説明する。図4のフローチャートは、使用者が発する音声に基づき、特定された表示リストに切り替わるまでの動作手順を示している。
最初に、表示部5が何も表示点灯していない非点灯モードで、扉3を開けて加熱室2内に食材を入れ、扉3を再び閉じると、図示しない扉開閉検出手段からの検出信号を主制御部13が受けて、主制御部13の抽出部22は表示リストデータ記憶部24の中から一つの表示リストデータを選択的に抽出し、表示部5に初期の選択画面として、トップ画面となる表示リストを表示させる。これは図4のステップS1に示すように、「手動調理」,「自動調理」,「メニューから選ぶ」,「素材から選ぶ」の4つの選択項目を上下に並べた表示リストが表示される。ここで主制御部13は、次のステップS2において音声入力があるか否かを判断し、使用者が音声入力部6を通して例えば「手動」という音声を入力すると、その音声信号は音声認識部20に入力され、音声認識部20は前述した音声認識のステップを経て音声認識し、ワードを特定する(ステップS3)。
次に、抽出部22は音声認識部20で特定されたワードを受けて、その特定されたワードが、表示部5に表示される表示リストの選択項目に関連するワードであるか否かを判断する(ステップS4)。これは、表示リスト関連ワード記憶部27に記憶保存した同じ表示リストの選択項目の中で、関連するワードが存在するか否かにより判断され、この場合は選択項目の一つである「手動調理」に関連した「手動」というワードであるから、「YES」と判断される。続いてステップS5では、利用者が希望する選択項目が「手動調理」であるか否かが判断され、これも「YES」であるから、抽出部22により「手動調理」であると確定される(ステップS6)。
次に抽出部22は、音声出力部7から「手動調理」の確定を知らせるために、「手動調理」の選択項目に関連する説明文データとして、例えば「手動調理ですね」という説明文データを説明文記憶部25の中から選定し(ステップS7)、音声合成部21に出力する。これを受けて音声合成部21では、「手動調理ですね」という説明文を、繰り返し音声出力部7から音声で出力させる(ステップS8)。また抽出部22は、利用者が読み上げた「手動調理」に関連する表示リストデータを、表示リストデータ記憶部24の中から抽出し、それに対応した表示リストを表示部5に表示させる。これを受けて表示部5は、ステップS1で示したトップ画面の表示から、「レンジ」,「オーブン」,「スチーム」,「グリル」の各選択項目を上下に並べた別な手動調理モードの選択対応画面による表示リストに切り替わる(ステップS9)。なお、表示リストに含まれる選択項目の数は4つを例にしたが、1でも2以上でもよい。また、説明文は説明文記憶部25から選定する場合を示したが、主制御部13によって作成してもよい。
上記ステップS4において、音声認識部20で特定されたワードがステップS1における表示リストの関連ワードでないと判断されると、図5に示す後述するフローチャートの処理手順に移行する。その詳細は、後程説明する。また、ステップS1における表示リストの関連ワードとして、使用者が音声入力部6を通して例えば「素材」と音声入力すると、ステップS5で「NO」に移行して、利用者が希望する選択リストが「素材から選ぶ」であるか否かが判断され(ステップS10)、ここでは「YES」であるから、抽出部22により「素材から選ぶ」であると確定される(ステップS11)。次に、「素材から選ぶ」の選択項目に関連する説明文データとして、例えば「素材から選びます」という説明文データを説明文記憶部25の中から選定し(ステップS12)、音声合成部21に出力する。これを受けて音声合成部21では、「素材から選びます」という説明文を、繰り返し音声出力部7から音声で出力させる(ステップS13)。また、抽出部22は、利用者が読み上げた「素材から選ぶ」に関連する表示リストデータを、表示リストデータ記憶部24の中から抽出し、それに対応した表示リストを表示部5に表示させる。これを受けて表示部5は、「野菜」,「肉」,「ごはん・めん」,「ケーキ・デザート」からなる素材関連の各選択項目を上下に並べた別な選択対応画面の表示リストに切り替わる(ステップS14)。また、ステップ10で「NO」に移行した場合は、さらに別な関連ワードであるか否かを判断するステップS15に移行する。
一方、表示部5に手動調理モードの選択対応画面が表示されるステップ9では、次のステップS16において主制御部13で音声入力があるか否かを判断し、使用者が音声入力部6を通して例えば「レンジ」という音声入力すると、その音声信号は音声認識部20に入力され、音声認識部20は前述した音声認識のステップを経て音声認識し、ワードを特定する(ステップS17)。
次に、抽出部22は音声認識部20で特定されたワードを受けて、その特定されたワードが、表示部5に表示される表示リストの選択項目に関連するワードであるか否かを判断する(ステップS18)。この場合は選択項目の一つである「レンジ」というワードであるから、「YES」であると判断される。続いてステップS19では、利用者が希望する選択項目が「レンジ」であるか否かが判断され、これも「YES」であるから、抽出部22により「レンジ調理」であると確定される(ステップS20)。
次に抽出部22は、音声出力部7から「レンジ調理」の確定を知らせるために、「レンジ調理」の選択項目に関連する説明文データとして、例えば「レンジですね」という説明文データを説明文記憶部25の中から選定し(ステップS21)、音声合成部21に出力する。これを受けて音声合成部21では、「レンジですね」という説明文を、繰り返し音声出力部7から音声で出力させる(ステップS22)。また抽出部22は、利用者が読み上げた「レンジ」に関連する表示リストデータを、表示リストデータ記憶部24の中から抽出し、それに対応した表示リストを表示部5に表示させる。これを受けて表示部5は、ステップS9で示した選択対応画面の表示から、ステップS23で示すような「←1分→」,「←600W→」,「お好み温度」,「あたため」の各選択項目を上下に並べた別なレンジモードの選択対応画面による表示リストに切り替わる(ステップS23)。なお、レンジモード表示リストの4つの選択項目の中で、「1分」と「600W」の選択項目には、「←」と「→」からなる選択推奨表記部33が付されている。この選択推奨表記部33については、後程説明する。
こうして、図4に示す動作手順の例では、製品の操作開始時に例えばステップS1に示すような初期の選択対応画面が表示部5に表示され、これを参照して使用者が表示された選択項目の一つを読み上げると、表示部5は読み上げられた内容に対応した別の選択対応画面に切り替わる。また選択表示画面は、図4のステップS1,S9,S23に示すように、順次階層を下げて表示部5に表示されて行く。
以上のように本実施形態では、使用者が発する音声を音声信号に変換する音声入力手段としての音声入力部6と、この音声信号からワードを認識する音声認識手段としての音声認識部20と、表示手段としての表示部5と、表示部5の表示を制御する制御手段しての主制御部13とを備えた加熱調理器であって、主制御部13は、複数の選択項目を含む表示リストの画面を表示部5に表示させているときに、音声認識部20からの認識結果が、表示部5に表示される選択項目の一つを特定すると判断した場合に、その特定した選択項目に対応する別な表示リストなどの画面に、表示部5の表示を自動的に切り替えるように構成されている。
特に本実施形態の主制御部13は、複数の選択項目データを含む表示リストデータを記憶するデータ記憶手段としての表示リストデータ記憶部24と、個々の選択項目データに関連したワードを記憶するワード記憶手段としての表示リスト関連ワード記憶部27と、
表示リストデータ記憶部24から表示リストデータの一つを抽出して、その表示リストデータに対応する表示リスト画面中に、選択項目データに対応する複数の選択項目を表示部5に表示させているときに、表示リスト関連ワード記憶部27に記憶するワードに基づき、音声認識部20からの認識結果が表示部5に表示された選択項目の一つを特定すると判断した場合に、その特定した選択項目に対応する表示リストデータを表示リストデータ記憶部24から抽出して、この抽出した表示リストデータに対応する表示リストに表示部5の表示を切り替える抽出手段としての抽出部22を備えている。
したがって、表示部5に表示されている表示リストの中の複数の選択項目のうち、希望する選択項目を使用者が読み上げると、その選択項目に対応する別な表示リストに表示部5の画面が切り替わるから、音声利用に工夫を加えて、利便性の向上を一層高めた使い勝手の良い加熱調理器を提供できる。
また本実施形態では、音声認識部20からの認識結果が、表示部5に表示される選択項目の一つを一部含んでいる場合に、その選択項目の一つを特定して、当該特定した選択項目に対応する別な表示リストに表示部5の表示を切り替えることができるように、主制御部13を構成している。これは例えば、図4のステップS1において、表示部5に表示される各選択項目のワードの一部として、「自動」,「手動」,「メニュー」,「素材」を音声認識した場合に、それぞれの選択項目を主制御部13の抽出部22で特定できるようにすればよい。
この場合、使用者が簡略化された表現で選択項目の一つを読み上げても、その表現で選択項目の一つを正しく特定することが可能となる。したがって、希望する選択項目の一部を読み上げるだけで、その希望する選択項目に対応した別な表示リストに表示部5の画面が切り替わるため、さらに便利である。
また本実施形態では、音声出力手段としての音声出力部7をさらに備え、音声認識部20からの認識結果が、表示部5に表示される選択項目の一つを特定すると判断した場合に、その特定した選択項目に一定の表現を追加した説明文を、音声出力部7から復唱して出力させるように、主制御部13を構成している。これは例えば、「手動調理」の選択項目が特定された場合に、「手動調理ですね」という説明文を音声出力部7から出力させ、また「素材から選ぶ」の選択項目が特定された場合に、「素材から選択します」という説明文を音声出力部7から出力させて、特定された選択項目のワードに所定の表現を加えて復唱させることを意味する。
この場合、使用者が希望する選択項目が選定されたことを丁寧な説明で音声により再確認でき、安心感をもって使用できる。また、説明文は「ですね」のように付加説明されるから、より安心感が与えられる。
図5は、本発明の第2実施形態として、表示部5に表示される表示リスト内の各選択項目に拘らず、音声認識部20が表示リスト関連ワード記憶部27に記憶するワードの何れかを音声認識した場合に、そのワードに関連する画面に直接表示を切り替える場合の手順を示すフローチャートである。
これは、前記図4のステップS4において、例えば使用者が表示部5に表示される表示リストの選択項目に関連するワードではなく、それ以外の表示リストの選択項目に関連するワードとして、例えば利用者が音声入力部6を通して「とりからあげ」と音声入力したとする。その場合、抽出部22は前述のように、音声認識部20で音声認識されたワードが、表示リスト関連ワード記憶部27に記憶保存する全てのワードの中で、特にステップS1に示す表示リストの各選択項目に関連するワードとして存在するか否かを判断するが、「とりからあげ」というワードは、ステップS1に示す表示リストの各選択項目に関連するワードではないので、図4のステップS4で「NO」に移行する。
次に抽出部22は、音声認識部20で音声認識されたワードが、ステップS1に示す表示リスト以外の選択項目に関連するワードであるか否かを判断する(図5のステップS24)。これは、音声認識部20で音声認識されたワードが、表示リスト関連ワード記憶部27に記憶保存する全てのワードの中に存在するか否かで判断するが、「とりからあげ」というワードは、表示リスト関連ワード記憶部27にも存在するので、ステップS24で「YES」に移行する。続いてステップS25では、利用者が希望するものが「鶏からあげ」であるか否かが判断され、「YES」であるから「鶏からあげ」の料理と確定される(ステップS26)。
次に抽出部22は、音声出力部7から「鶏からあげ」の確定を知らせるために、「鶏のからあげですね」という説明文データを説明文記憶部25の中から選定し(ステップS27)、音声合成部21に出力する。これを受けて音声合成部21では、「鶏のからあげですね」という説明文を音声出力部7から音声で出力させる(ステップS28)。また抽出部22は、利用者が読み上げた「鶏からあげ」に関連する表示リストデータを、表示リストデータ記憶部24の中から抽出し、それに対応した表示リストを表示部5に表示させる。これを受けて表示部5は、図4のステップS1で示したトップ画面の表示から、「鶏のから揚げ」の表記表示や、「材料」,「調理方法」,「関連レシピ」からなる3つの選択項目や、「スタート」の表記表示などを含む別な表示画面に切り替わる(ステップS29)。
また別な例として、利用者が音声入力部6を通して「とり」と音声入力すると、図5のステップS25において「NO」に移行し、ステップS30において利用者が希望するものがが「鶏料理」であるか否かが判断され、「YES」であるから「鶏の料理」と確定される(ステップS31)。次に、確定を知らせる説明文データを説明文記憶部25の中から選定し(ステップS32)、「鶏の料理ですね」という説明文を音声出力部7から音声で出力させる(ステップS33)。また抽出部22は、利用者が読み上げた「鶏の料理」に関連する表示リストデータを、表示リストデータ記憶部24の中から抽出し、それに対応した表示リストを表示部5に表示させる。これを受けて表示部5は、図4のステップS1で示したトップ画面の表示から、「鶏のからあげ」,「鶏の照り焼き」,「焼き鳥」,「次のページ、前のページ」からなる4つの選択項目を含む別な表示リスト画面に切り替わる(ステップS34)。
以上のように本実施形態では、使用者が発する音声を認識する音声認識部20と、表示部5と、表示部5の表示を制御する主制御部13と、を備え、複数の選択項目を含む表示リストを表示部5の画面で表示させているときに、音声認識部20からの認識結果が、表示部5で表示される表示リスト以外の別な表示リストに含まれる選択項目の一つを特定すると判断した場合に、その特定した選択項目に対応する別な画面に表示部5の表示を直接切り替えるように、制御部5を構成している。
この場合、使用者の読み上げた内容が、表示部5の画面に表示されている選択項目ではなく、別な選択項目に関するものであっても、その選択項目に対応する別な画面に表示部5の表示がジャンプする。そのため使用者は、表示部5に一つ一つの画面を表示させることなく、いきなり好みの画面に表示をジャンプさせて速やかに調理を開始することができ、使い勝手が向上する。
図6は、本発明の第3実施形態として、表示部5に表示される複数の選択項目の中で、選択が推奨される項目(選択推奨項目)に一定の選択推奨表記部33が表示される場合に、所定のワードを音声認識すると、対応する選択項目が確定表示に変更されると共に、音声での復唱が行われる一連の手順を示すフローチャートである。
図4でも説明したように、ステップS23では、「←1分→」,「←600W→」,「お好み温度」,「あたため」の各選択項目を含む表示リストが表示部5に表示される。特にここでは、「1分」と「600W」の選択項目に、「←」と「→」からなる選択推奨表記部33が表示されているが、これは複数の選択項目の中で、とりわけ選択が推奨される項目を使用者が視認できるようにするのに付加されている。こうした表示を参考にして、例えば使用者が調理条件に関連するワードとして、例えば利用者が音声入力部6を通して「ヨンヒャクワット」と音声入力したとすると(ステップS35)、その音声信号は音声認識部20に入力され、音声認識部20は前述した音声認識のステップを経て音声認識し、ワードを特定する(ステップS36)。
次に抽出部22は、音声認識部20で音声認識されたワードが、調理条件関連ワード記憶部29に記憶保存する調理条件に関連したワードとして存在するか否かを判断する(ステップS37)。ここで、音声認識により特定した「ワット」というワードは、調理条件関連ワード記憶部29の調理条件に関連するワードとして存在するから、「YES」と判断される。続いてステップS38では、利用者が希望する調理条件が「W」に関連するワードであるか否かが判断され、これも「YES」であるから、音声認識された「ヨンヒャクワット」というワードが、「400W」であると抽出部22で確定される(ステップS39)。
次に抽出部22は、音声出力部7から「400W」の確定を知らせるために、説明文記憶部25の中から「400Wですね」という説明文データを選定し(ステップS40)、音声合成部21に出力する。これを受けて音声合成部21では、「400Wですね」という説明文を、繰り返し音声出力部7から音声で出力させる(ステップS41)。また抽出部22は、調理条件が「W」に関連する表示リストデータを、表示リストデータ記憶部24の中から抽出し、それに対応した表示リストを表示部5に表示させる。これを受けて表示部5は、「←1分→」,「…W」,「手動時間設定」,「温度であたため」からなる各選択項目を上下に並べた別な選択対応画面の表示リストに切り替わると共に、ステップS39で確定した「400W」に基づき、2番目のそれまで選択推奨表記部33の付された「600W」の選択項目を、使用者が希望する「400W」に変更し、さらにこの変更後の選択項目の両側に、当該選択項目が確定されたことを示す「*」からなる確定表記部34を付記する。
一方、前述のステップS35で、利用者が音声入力部6を通して例えば「ニフン」という音声を入力すると、次のステップS36で音声認識された後に、音声認識により特定した「フン」というワードが、調理条件関連ワード記憶部29の調理条件に関連するワードとして存在するから、ステップS37では「YES」と判定され、続くステップS38で「NO」と判断されてステップS43に移行する。ここで、利用者が希望する調理条件が「分」や「秒」などの時間関連であるか否かが判断され、「YES」であるから次のステップS44に移行し、抽出部22は音声認識された「ニフン」というワードが、「2分」であると確定する。
次に抽出部22は、音声出力部7から「2分」の確定を知らせるために、説明文記憶部25の中から「2分ですね」という説明文データを選定し(ステップS45)、音声合成部21に出力する。これを受けて音声合成部21では、「2分ですね」という説明文を、繰り返し音声出力部7から音声で出力させる(ステップS46)。また抽出部22は、ステップS39で確定した「2分」に基づき、ステップS23で表示される表示リストの中で、選択推奨表記部33の付された「1分」の選択項目を、使用者が希望する「2分」に変更し、さらにこの変更後の選択項目の両側に、当該選択項目が確定されたことを示す「*」からなる確定表記部34を付記する(ステップS47)。
さらに、前述のステップS35で、利用者が音声入力部6を通して例えば「ハチジュウド」という音声を入力すると、次のステップS36で音声認識された後に、音声認識により特定した「ド」というワードが、調理条件関連ワード記憶部29の調理条件に関連するワードとして存在するから、ステップS37では「YES」と判定され、続くステップS38とステップS43で「NO」と判断されてステップS48に移行する。ここで、利用者が希望する調理条件が「度」などの温度関連であるか否かが判断され、「YES」であるから次のステップS49に移行し、抽出部22は音声認識された「ハチジュウド」というワードが、「80℃」であると確定する。
次に抽出部22は、音声出力部7から「80℃」の確定を知らせるために、説明文記憶部25の中から「80℃ですね」という説明文データを選定し(ステップS50)、音声合成部21に出力する。これを受けて音声合成部21では、「80℃ですね」という説明文を、繰り返し音声出力部7から音声で出力させる(ステップS47)。また抽出部22は、調理条件が「度」に関連する表示リストデータを、表示リストデータ記憶部24の中から抽出し、それに対応した表示リストを表示部5に表示させる。これを受けて表示部5は、「あたため」,「…℃」,「ごはん」,「おかず」からなる各選択項目を上下に並べた別な選択対応画面の表示リストに切り替わると共に、ステップS49で確定した「80℃」に基づき、2番目の選択項目を「80℃」とし、その選択項目の両側に、当該選択項目が確定されたことを示す「*」からなる確定表記部34を付記する。
以上のように本実施形態では、使用者が発する音声を認識する音声認識部20と、表示部5と、音声出力部7と、表示部5の表示および音声出力部7の音声出力を制御する主制御部13と、を備え、表示部5に複数の選択項目を含む表示リスト表示させているときに、選択が推奨される一乃至複数の選択項目に選択推奨表記部33を付記して表示させ、音声認識部20からの認識結果が、選択推奨表記部33を付記して表示した選択項目を特定すると判断した場合に、その選択推奨表記部33を確定表記部34に変更して表示すると共に、音声出力部7からその旨を音声で復唱して出力させるように、主制御部13を構成している。
ここで、選択推奨表記部33や確定表記部34は、上述した記号以外に、例えば選択項目の色を変えたり、点滅状態にさせたりしてもよい。また、音声による復唱も、例えば「調理条件を確定します」のように、ステップS41,S46,S51のような数字や単位を具体的に報知しなくてもよい。
上記構成によれば、使用者が音声で調理条件などを設定する場合に、選択推奨表記部33を付した選択項目を参照して読み上げることで、希望する設定を行なうことができ、また設定した結果を表示部5の表示と音声発生部7からの音声主力の両方で確認することができる。つまり、選択を推奨する選択項目には選択推奨表記部33が付されており、使用者の希望によって確定した選択項目には、選択推奨表記部33に代えて確定表記部34が付されているから使い勝手が良く、安心感も与えられる。
また、表示部5における選択項目の表示が例えば「1分」の場合に、「2分」と音声入力した場合でも適応でき、調理条件などの設定変更も容易である。
図7は本発明の第4実施形態を示し、使用者が発する音声が表示部に表示されたリストを特定する数字、記号又は文字を認識した場合に、特定された表示リストの画面に表示が切り替わる手順を示すフローチャートである。
ここでは、表示部5に表示されるトップ画面の表示リストに関し、先頭に1〜4の数字をそれぞれ付した「1 手動調理」「2 自動調理」「3 メニューから選ぶ」「4 素材から選ぶ」の選択項目とした点が注目される(ステップS1’)。この場合、主制御部13は、次のステップS53において音声入力があるか否かを判断し、使用者が音声入力部6を通して例えば「イチ」という音声入力すると、その音声信号は音声認識部20に入力され、音声認識部20は前述した音声認識のステップを経て音声認識し、ワードを特定する(ステップS54)。
次に、抽出部22は音声認識部20で特定されたワードを受けて、その特定されたワードが、数字・記号・文字ワード記憶部31に記憶保存する数字や記号や文字に関連するワードとして存在するか否かを(ステップS55)。この場合は、数字に関連した「イチ」というワードであるから「YES」と判断され、さらにそのワードは「1」であるから、ステップS57に移行して、ステップS1’に示す表示リスト内の選択項目の中の「手動調理」であると確定される。その後のステップS58〜ステップS60は、図4のステップS7〜ステップS9と同一であるので説明を省略する。
一方、使用者が音声入力部6を通して例えば「ヨン」という音声入力すると、抽出部22は音声認識部20で特定されたワードを受けて、その特定されたワードが数字であるか否かを判断する(ステップS55)。この場合は、数字に関連したワードであるから「YES」と判断され、さらにそのワードは「4」であるから、ステップS62に移行して、ステップS1’に示す表示リスト内の選択項目の中の「素材から選ぶ」であると確定される。その後のステップS63〜ステップS65は、図4のステップS12〜ステップS14と同一であるので説明を省略する。
なお、上記ステップS1’で、各々の選択項目の先頭に付される数字に代わって、「○」,「△」,「□」,「×」のような文字や、「A」,「B」,「C」,「D」のような記号を用いてもよい。
以上のように本実施形態では、複数の選択項目に各々異なる数字、記号または文字を付して表示部5に表示させ、音声認識部20からの認識結果がこれらの数字、記号または文字の一つを特定すると判断した場合に、その特定した数字、記号または文字に対応する別な画面に表示部5の表示を切り替えるように、主制御部13の抽出部22を構成している。
そのため、使用者が数字や記号や文字を読むだけで希望する画面の表示になり、目の不自由な人でも使い勝手がよくなる。またここでは、数字や記号や文字を読むことにより、表示部5の画面を切り替える場合を示したが、調理を開始するなどでもよい。
また変形例として、ステップS59やステップS64での音声出力の際に、例えば、「1 手動調理ですね」のように、数字や記号や文字を併せて報知してもよい。つまり、音声認識の結果を受けて特定した数字、記号または文字と共に、それに対応する選択項目を含んだ説明文を、音声出力部7から出力させるように、主制御部13を構成することで、読み上げた数字や記号や文字が、希望する選択項目を正しく特定したか否かを、音声発生手段からの音声出力で確認でき、例えば目の不自由な方でも音声認識のみで選択と確認が可能になる。
図8は本発明の第5実施形態を示し、使用者が発する音声がジャンプ表示を特定するものであると認識した場合に、特定された表示画面にジャンプする手順を示すフローチャートである。
これは、表示部5に任意の画面を表示させている状態で、使用者が音声入力部6を通して「もどる」という音声入力すると、音声認識部20で特定されたワードが、数字・記号・文字ワード記憶部31に記憶保存するワードとして存在しないことから、図7のステップS55で「NO」と判断され、図8のステップS67に移行して、今度はその特定されたワードが、ジャンプワード記憶部28に記憶保存するワードとして存在するか否かを判断する。この場合は、ジャンプワード記憶部28にも「もどる」というジャンプワードとして記憶保存されているから、「YES」と判断され、続くステップS68では利用者が希望する内容が「戻る」であるか否かが判断され、これも「YES」であるから、抽出部22により「前の画面に戻る」であると確定され(ステップS69)、表示部5は1つ前の表示画面に戻る(ステップS70)。
また、使用者が音声入力部6を通して例えば「おていれ」という音声入力すると、この場合はジャンプワード記憶部28にも「おていれ」というジャンプワードとして記憶保存されているから、ステップS68で「NO」と判断され、ステップS71に移行して使用者が希望する内容が「お手入れ」であるか否かが判断され、「YES」であるから、次のステップS72で抽出部22により「お手入れ」であることが確定される。これにより表示部5は、「1 スチームのお手入」,「2 パイプの水抜き」,「3 脱臭」,「4 その他」からなる選択項目を含む手入れに関する別な表示リストの画面に切り替わる(ステップS73)。
一方、使用者が音声入力部6を通して例えば「やめる」という音声入力すると、この場合はジャンプワード記憶部28にも「やめる」というジャンプワードとして記憶保存されているから、ステップS71で「NO」と判断され、ステップS74に移行して使用者が希望する内容が「やめる」であるか否かが判断され、「YES」であるから、次のステップS75で抽出部22により「やめる」であると確定される。これにより表示部5は「1 手動調理」,「2 自動調理」,「3 メニューから選ぶ」,「4 素材から選ぶ」の各選択項目を含む表示リスト、つまり「お手入れ」の1つ前のトップ画面の表示に切り替わる(ステップS76)。
以上のように本実施形態では、表示部5で一つの画面を表示させているときに、音声認識部20からの認識結果がジャンプワードの一つを特定すると判断した場合に、そのジャンプワードに対応する別な画面に表示部5の表示を切り替えるように、主制御部13の抽出部22を構成している。この場合、使用者がジャンプワードを音声入力することによって、いつでも希望する画面の表示にジャンプできるから、使い勝手が向上する。
図9は本発明の第6実施形態を示し、使用者が発する音声によって音声出力の有り無しを切り替える手順を示すフローチャートである。
これは、例えば使用者が音声入力部6を通して「おんせいなし」と音声入力すると、音声認識部20で特定されたワードが、ジャンプワード記憶部28や数字・記号・文字ワード記憶部31に記憶保存するワードとして存在しないことから、図7のステップS55で「NO」と判断され、次の図8のステップS67でも「NO」と判断された後、図9のステップS77に移行し、今度はその特定されたワードが、音声関連ワード記憶部32に記憶保存するワードとして存在するか否かを判断する。この場合は、音声関連ワード記憶部32にも「おんせいなし」という音声出力の指示に関するワードとして記憶保存されているから、「音声」に関するワードか否かが判断される。この場合、「YES」であるからステップS78に移行して使用者が希望する内容が「音声なし」であるか否かが判断され、「YES」であるから、次のステップS79で、抽出部22により「音声なし」が確定される。
次に抽出部22は、音声出力部7から「音声なし」の確定を知らせる説明文データを説明文記憶部25の中から選定し(ステップS80)、「音声出力を停止します」という説明文を音声出力部7から音声で出力させ(ステップS81)、音声出力を停止する(ステップS82)。
一方、使用者が音声入力部6を通して例えば「おんせいあり」という音声入力すると、この場合は音声関連ワード記憶部32にも「おんせいあり」という音声出力の指示に関するワードとして記憶保存されているから、ステップS83に移行して使用者が希望する内容が「音声あり」であるか否かが判断され、「YES」であるから、利用者が希望する内容が「音声出力あり」であると抽出部22で確定される(ステップS84)。
次に抽出部22は、音声出力部7から「音声あり」の確定を知らせる説明文データを説明文記憶部25の中から選定し(ステップS85)、「音声出力を再開します」という説明文を音声出力部7から音声で出力させ(ステップS86)、音声出力を再開する(ステップS87)。
なお前述のステップS77で、音声認識部20で特定されたワードが、音声関連ワード記憶部32に記憶保存するワードとしても存在しない場合は、製品であるオーブンレンジに関連したワードではないと判断して、スタートに戻る。
以上のように本実施形態では、音声認識部20からの認識結果が音声出力部7からの音声出力の指示に関連するワードを特定すると判断した場合、そのワードに対応して音声出力部7を制御するように、主制御部13の抽出部22を構成している。ここでは、音声出力部7からの音声出力を可能または不可能にする制御を抽出部22で行なっているが、使用者からの音声入力によって、例えば音量や音質を変えたりする制御も可能である。これにより、例えば音声がうるさいと感じる人は音声出力を簡単に停止させることが可能になり、使用者の好みに応じて音声出力の使用や不使用などを選択できる。
図10は本発明の第7実施形態を示し、使用者が発した音声によって音声認識モードと操作キーモードとを切り替える手順を示すフローチャートである。
これは、例えば使用者が音声入力部6を通して例えば「おんせいにんしきていし」と音声入力すると、この場合は音声関連ワード記憶部32にも「おんせいにんしきていし」という音声認識の指示に関するワードとして記憶保存されているから、図9のステップS83で「NO」と判断された後、図10のステップS88において、使用者が希望する内容が「音声認識なし」であるかかが判断され、「YES」であるから、抽出部22により「音声認識の停止」であると確定される(ステップS89)。
次に抽出部22は、音声出力部7から「音声認識の停止」の確定を知らせる説明文データを説明文記憶部25の中から選定し(ステップS90)、例えば「音声認識を停止し、キー操作に切替えます」という説明文を音声出力部7から音声で出力させ(ステップS91)、音声認識部20による音声認識を停止する(ステップS92)。音声認識の停止後は、操作部4に備えたタッチキー(図示せず)の操作により、上述した各実施形態における表示画面の切り替えが行なわれる。
また、使用者が音声入力部6を通して例えば「おんせいにんしきさいかい」という音声入力すると、この場合は音声関連ワード記憶部32にも「おんせいにんしきさいかい」という音声認識の指示に関するワードとして記憶保存されているから、図10のステップ88で「NO」と判断された後、利用者が希望する内容が「音声認識再開」であると抽出部22で確定され(ステップS93)。
次に抽出部22は、音声出力部7から「音声認識再開」の確定を知らせる説明文データを説明文記憶部25の中から選定し(ステップS94)、「音声認識を再開します」という説明文を音声出力部7から音声で出力させ(ステップS95)、音声認識部20による音声認識を再開する(ステップS96)。音声認識の再開後は、タッチキーに代わり音声認識部20による音声認識に基づき、上述した各実施形態における表示画面の切り替えが行なわれる。
なお、第6実施形態と第7実施形態では、音声による指示に代えて操作部4に備えたタッチキーにより、音声の有る無しや、音声認識モードと操作キーモードとの切り替えを指示してもよい。この場合、タッチキーを押動操作する毎に、切り替えを指示する入力信号が主制御部13に送出される。
以上のように本実施形態では、操作手段である操作部4からのタッチキー操作により、音声認識部20による音声認識を停止または再開させ、音声認識の停止時には操作部4からの指示を受けて、表示部5の表示画面を切り替える構成としている。この場合、使用者の好みに応じて音声での指示と操作手段での指示を選択でき、利便性が向上する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば、各実施形態で説明した技術的な特徴を、適宜組み合わせた加熱調理器としてもよい。また、各実施形態で使用したワードは、別な用語を用いても構わない。