JP7132177B2 - 加熱調理システム及び加熱調理システムの表示方法 - Google Patents
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Description
特許文献3の加熱調理装置もまた、情報表示装置(スマートフォン等)と接続されている。情報表示装置は、調理中のユーザに対して調理工程に対応する画像を表示する。ユーザが加熱調理装置に対して操作を行うと、情報表示装置は、次の調理工程の画像に表示を切り替える。
そこで、本発明は、調理方法をユーザにわかりやすく示すことを目的とする。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
図1は、加熱調理器の外観等を説明する図である。加熱調理器1は通常、システムキッチン6に組み込まれている。加熱調理器1のうちシステムキッチン6の内部に隠れて見えない部分は、破線で示されている。なお、以降では、説明のわかりやすさのために、加熱調理器1の各部分に対してその他の部分を“本体”と呼ぶ場合がある。
図2は、加熱調理器の構造等を説明する図である。加熱調理器1には、商用電源31が入力される。加熱調理器1は、制御手段(制御装置)32、フィルタ手段33、報知部34、通信手段24及び記憶手段35を有する。フィルタ手段33は、インバータ回路14a等から生じるノイズを抑制し、ノイズが商用電源31に漏洩することを防ぐ。
図3は、調理情報55の一例である。調理情報55においては、献立ID欄101に記憶された献立IDに関連付けて、献立名欄102には献立名が、材料欄103には材料が、調理工程欄104には調理工程が、目安時間欄105には目安時間が、加熱程度欄106には加熱程度が、調理画像欄107には調理画像が、調理方法欄108には調理方法が記憶されている。
献立名欄102の献立名は、献立の名称である。
材料欄103の材料は、1又は複数の食材の名称及び量(2人分)である。
調理工程欄104の調理工程は、調理の手順(段取り)であり、ここでは、“工程1”、“工程2”、“工程3”、・・・である。調理工程は、複数存在し、その数字が大きいほうが、時間的に後である。
目安時間欄105の目安時間は、その調理工程が継続する時間である。
調理方法欄108の調理方法は、その献立をその調理工程において調理する具体的な方法(ユーザの動作)を示す文字列である。
図4及び図5は、処理手順のシーケンス図である。図5は図4の続きである。図4及び図5の説明の途中で適宜図6~図11を参照する。
ステップS201において、端末装置2は、アプリケーション54の起動を受け付ける。具体的には、端末装置2の操作・表示部44は、ユーザがアプリケーション54の起動を指示する操作を入力するのを受け付ける。
ステップS202において、サーバ3は、アプリケーション54を送信する。具体的には、サーバ3の記憶手段52(図2)は、アプリケーション54を端末装置2に送信する。以降、端末装置2の処理主体は、当該アプリケーション54を読み込んだ制御手段41となる。
ステップS206において、端末装置2、サーバ3及び加熱調理器1の相互間に接続が確立される。
なお、ステップS206までの処理手順の順序は、前記の順序に限定されない。例えば、ステップS201の前に、ステップS205及びS206がその順序で実行されてもよい。
ステップS208において、加熱調理器1は献立を設定する。具体的には、加熱調理器1は、ステップS207において受信した献立レコードを記憶手段35に記憶する。ここで記憶された献立レコードには、“照り焼きチキン”の各調理工程の目安時間及び加熱程度が含まれている。加熱調理器1が献立を設定するとは、その献立の調理工程ごとに目安時間及び加熱程度を認識することである。
ステップS211において、加熱調理器1は、スタンバイ信号を送信する。具体的には、加熱調理器1は、以下のメッセージとともにスタンバイ信号を端末装置2に送信する。ここでのメッセージは、例えば、“加熱調理器は、照り焼きチキンを調理する準備を完了しました。お手元に材料がそろっておれば、加熱調理器のスタートボタンを押下してください。”である。
第2に、加熱調理器1は、フライパンが置かれるべき鍋位置表示部13の直下の加熱コイル14に、加熱程度“強”に相当する電力が流れるように、インバータ回路19を制御する。
第3に、加熱調理器1は、自身が有するタイマ(図示せず)を起動する。
第4に、加熱調理器1は、上面表示部27(図7)に調理工程及び残り時間を表示する。処理手順の説明の途中であるが、一旦、図7を参照する。
なお、図8の文言“報知が鳴ったらタイマボタンを押す”は、ユーザに対する案内文言である(詳細後記)。
第3に、加熱調理器1は、調理工程1が終了する旨の終了信号をサーバ3及び端末装置2に送信する。端末装置2に送信される終了信号は、報知(アラーム)発生指示を含む。この報知を聞いたユーザは、調理工程1が終了したことを知る。
第2に、加熱調理器1は、フライパンが置かれている鍋位置表示部13の直下の加熱コイル14に、加熱程度“中”に相当する電力が流れるように、インバータ回路19を制御する。
第3に、加熱調理器1は、タイマを起動する。
第4に、加熱調理器1は、上面表示部27(図7)に調理工程及び残り時間を表示する。処理手順の説明の途中であるが、再度、図7を参照する。
第3に、加熱調理器1は、調理工程2が終了する旨の終了信号をサーバ3及び端末装置2に送信する。端末装置2に送信される終了信号は、報知(アラーム)発生指示を含む。この報知を聞いたユーザは、調理工程2が終了したことを知る。
第2に、加熱調理器1は、フライパンが置かれている鍋位置表示部13の直下の加熱コイル14に、加熱程度“弱”に相当する電力が流れるように、インバータ回路19を制御する。
第3に、加熱調理器1は、タイマを起動する。
第4に、加熱調理器1は、上面表示部27(図7)に調理工程及び残り時間を表示する。処理手順の説明の途中であるが、再度、図7を参照する。
第3に、加熱調理器1は、調理工程3が終了する旨の終了信号をサーバ3及び端末装置2に送信する。端末装置2に送信される終了信号は、報知(アラーム)発生指示を含む。この報知を聞いたユーザは、調理工程3が終了したことを知る。
ステップS225において、端末装置2は、電源OFF操作を受け付ける。具体的には、加熱調理器1は、ユーザが電源スイッチ23をOFFにするのを受け付ける。この段階で、1つの献立に対応する1通りの処理手順が終了したことになる。
図10において、調理工程画面81は、調理工程2についての調理画像及び調理方法を表示している(初期表示)。このとき、ユーザが戻るボタン85を押下するのを受け付けると、端末装置2は、調理工程画面81を、調理工程1についてのものに切り替える。また、このとき、ユーザが進むボタン86を押下するのを受け付けると、端末装置2は、調理工程画面81を、調理工程3についてのものに切り替える。端末装置2は、画面の“切り替え”に代替して、ユーザが全体画面の部分をスクロールして視認するのを受け付けてもよい。全体画面とは、すべての調理工程についての調理工程画面81(図8、図10及び図11)を同一画面上に並べたものであり、端末装置2は、現在の調理工程についての部分を初期表示するものとする。
献立選択画面(図示せず)と献立初期画面61(図6)とが同じ画面であってもよい。この場合、ステップS204、S207及びS208は、省略可能である。
加熱調理器1は、ステップS215の後、ステップS216を省略し、ステップS217に進んでもよい。同様に、加熱調理器1は、ステップS219の後、ステップS220を省略し、ステップS221に進んでもよい。つまり、加熱調理器1は、ある調理工程が終了した旨の操作をユーザから受け付けることを以て、加熱程度を次の調理工程のものに変更する契機としてもよい。加熱調理器1は、ある調理工程の目安時間が経過したことを検知することを以て、加熱程度及び目安時間を次の調理工程のものに変更する契機としてもよい。そして、加熱調理器1は、前記操作を受け付けた旨、又は、前記検知がなされた旨を端末装置2に送信する。いずれにしても、端末装置2が表示する調理方法の調理工程は、加熱調理器1の調理工程と同期する。
ユーザが材料をフライパン等に加えることを失念することはよくある。そこで、端末装置2は、各調理工程において終了信号を受信した段階で、その調理工程において新たに加えるべき材料が実際に加えられたか否かを確認することを促すメッセージを操作・表示部44に表示してもよい。
いま、例えば、献立“チャーハン”の調理工程1が終了した段階で、材料“にんじん”が加えられていないことが判明したとする。すると、サーバ3は、端末装置2の操作・表示部44に“別のフライパンを左IHに置き、にんじんを4分間炒めてください。その間、右IHは加熱されません。4分後、にんじんをもとのフライパンに移してください。”と表示する。
材料群2=(にんじん、大根、ピーマン、・・・)、
材料群3=(じゃがいも、さつまいも、さといも、・・・)、・・・
前記とは別の例として、いま、献立“チャーハン”の調理工程3が終了した段階で“白飯”が加えられておらず、かつ、白飯が準備されていないことが判明したとする。サーバ3は、以下の条件1及び条件2をすべて満たす別の献立を端末装置2の操作・表示部44に表示する。
〈条件1〉その献立レコードが、既に終了した調理工程の直前工程以前のすべての工程レコードと全く同じ工程レコードをその順に有すること。“全く同じ”とは、目安時間、加熱程度及び調理方法が同じであることを意味する。
〈条件2〉その献立レコードの材料が、準備されていない材料を含まないこと。
調理中、端末装置2が、節電を目的として画面表示をOFFにしている場合、ユーザは画面表示をОNに戻す操作をしなければならない。そこで、端末装置2は、次の調理工程に進むとき、画面表示がOFFになっている場合は、自動的にОNに戻す。
本実施形態の加熱調理システムの効果は以下の通りである。
(1)加熱調理システムは、次の調理工程の調理方法をユーザが操作する端末装置に表示することができる。
(2)加熱調理システムは、次の調理工程の調理画像をユーザが操作する端末装置に表示することができる。
(3)加熱調理システムは、調理工程の番号を加熱調理器に表示することができる。
(5)加熱調理システムは、各調理工程以前において加えられていなければならない材料の画像をユーザが操作する端末装置に表示することができる。
(6)加熱調理システムは、前後の調理方法及び調理画像をユーザが操作する端末装置に表示することができる。
(7)加熱調理システムは、不足材料を特定し、代替材料及び別献立を提案することができる。
2 端末装置
3 サーバ
4 ネットワーク
5 無線ルータ
55 調理情報
61 献立初期画面
81 調理工程画面
91 IH案内画面
Claims (8)
- 加熱程度及び調理方法を時系列の調理工程ごとに定めた調理情報に基づいて、各調理工程の加熱程度に従って加熱を行い、
ある調理工程が終了した旨の操作をユーザから受け付けると、前記加熱程度を次の調理工程のものに変更して加熱を行う加熱調理器と、
前記調理情報に基づいて、各調理工程の調理方法を表示し、
前記操作を受け付けた旨を前記加熱調理器から受信すると、前記加熱調理器の調理工程と同期して、前記調理方法の表示を次の調理工程のものに変更する端末装置と、
を備え、
前記端末装置は、
ある調理工程が終了する旨の終了信号を前記加熱調理器から受信した段階で、被加熱物の中身の画像を前記端末装置が有するカメラで撮像することを促すメッセージを表示し、
前記カメラが撮像した画像を前記端末装置に接続されたサーバに送信し、
前記カメラが撮像した画像に基づき、当該調理工程において新たに加えられるべき材料のうち実際には加えられていない材料を前記サーバが特定した場合、前記特定した材料に代替する材料、又は、当該調理工程以前のすべての調理工程における加熱程度及び調理方法が同じである別献立を前記サーバから受信したうえで表示すること、
を特徴とする加熱調理システム。 - 前記調理情報は、
調理画像を時系列の前記調理工程ごとに定めており、
前記端末装置は、
前記調理方法とともに前記調理画像を表示すること、
を特徴とする請求項1に記載の加熱調理システム。 - 前記加熱調理器は、
前記調理工程を表示し、
ある調理工程が終了した旨の操作をユーザから受け付けると、前記調理工程の表示を、次の調理工程のものに変更すること、
を特徴とする請求項2に記載の加熱調理システム。 - 前記調理方法は、
各調理工程において加えられる材料を示す情報を含むこと、
を特徴とする請求項3に記載の加熱調理システム。 - 前記調理画像は、
各調理工程以前に加えられるすべての材料の画像を含むこと、
を特徴とする請求項4に記載の加熱調理システム。 - 前記端末装置は、
前記調理工程のうち現在の調理工程に対応する調理方法及び調理画像を初期表示し、
前記ユーザが現在の調理工程の前後の調理工程に対応する調理方法及び調理画像を見るための操作を受け付けること、
を特徴とする請求項5に記載の加熱調理システム。 - 加熱程度、調理方法及び目安時間を時系列の調理工程ごとに定めた調理情報に基づいて、各調理工程の加熱程度及び目安時間に従って加熱を行い、
ある調理工程の目安時間が経過したことを検知すると、前記加熱程度及び前記目安時間を次の調理工程のものに変更して加熱を行う加熱調理器と、
前記調理情報に基づいて、各調理工程の調理方法を表示し、
前記検知がなされた旨を前記加熱調理器から受信すると、前記加熱調理器の調理工程と同期して、前記調理方法の表示を次の調理工程のものに変更する端末装置と、
を備え、
前記端末装置は、
ある調理工程が終了する旨の終了信号を前記加熱調理器から受信した段階で、被加熱物の中身の画像を前記端末装置が有するカメラで撮像することを促すメッセージを表示し、
前記カメラが撮像した画像を前記端末装置に接続されたサーバに送信し、
前記カメラが撮像した画像に基づき、当該調理工程において新たに加えられるべき材料のうち実際には加えられていない材料を前記サーバが特定した場合、前記特定した材料に代替する材料、又は、当該調理工程以前のすべての調理工程における加熱程度、調理方法及び目安時間が同じである別献立を前記サーバから受信したうえで表示すること、
を特徴とする加熱調理システム。 - 加熱調理システムの加熱調理器は、
加熱程度及び調理方法を時系列の調理工程ごとに定めた調理情報に基づいて、各調理工程の加熱程度に従って加熱を行い、
ある調理工程が終了した旨の操作をユーザから受け付けると、前記加熱程度を次の調理工程のものに変更して加熱を行い、
前記加熱調理システムの端末装置は、
前記調理情報に基づいて、各調理工程の調理方法を表示し、
前記操作を受け付けた旨を前記加熱調理器から受信すると、前記加熱調理器の調理工程と同期して、前記調理方法の表示を次の調理工程のものに変更し、
ある調理工程が終了する旨の終了信号を前記加熱調理器から受信した段階で、被加熱物の中身の画像を前記端末装置が有するカメラで撮像することを促すメッセージを表示し、
前記カメラが撮像した画像を前記端末装置に接続されたサーバに送信し、
前記カメラが撮像した画像に基づき、当該調理工程において新たに加えられるべき材料のうち実際には加えられていない材料を前記サーバが特定した場合、前記特定した材料に代替する材料、又は、当該調理工程以前のすべての調理工程における加熱程度及び調理方法が同じである別献立を前記サーバから受信したうえで表示すること、
を特徴とする加熱調理システムの表示方法。
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