JP2019029149A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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博紀 駒▲崎▼
清秋 下妻
Kiyoaki Shimotsuma
清秋 下妻
朝生 祐司
Yuji Asao
祐司 朝生
悠介 齊藤
Yusuke Saito
悠介 齊藤
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伸明 荒金
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悠平 河野
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Abstract

【課題】簡単に調理をすることができる誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】複数の調理工程Kからなり自動で調理工程Kが進む機能を有した自動メニューを選択するメニュー設定手段34と、自動メニューでの自動調理工程終了後の動作を選択する手段と、自動メニューに基づいて使用者に調理工程Kを報知する報知手段Pと、メニュー設定手段34で選択した自動メニューで調理工程Kに応じて報知手段Pから調理工程Kを報知し、温度検出素子20の検知結果からインバータ回路18を制御して鍋26を加熱する制御手段19とを備え、制御手段19は、報知手段Pを用いて使用者に調理工程Kの切り替わるタイミングを報知し、自動調理工程終了と同時に自動で加熱を停止することなく、自動調理工程終了後の動作を選択する手段を用いて使用者が自動調理工程終了後の動作を選択できる誘導加熱調理器。
【選択図】図10

Description

本発明は、自動調理工程終了後の動作を手間なく選択可能とすることで、使い勝手を向上した誘導加熱調理器に関する。
調理する場合、普段料理をしない人にとっては、調理工程のタイミングがわかり難いものである。例えばハンバーグを調理する場合、片面を焼いた後に裏返すタイミングや仕上がりのタイミングがわかり難いものである。またギョーザを調理する場合は、水を入れた後にふたをして蒸し、最後にふたを外して余分な水分を飛ばす方法では、ふたを外すタイミングが難しいものである。
特許文献1には、使用者が操作するタイミングを事前に知らせ、使用者が焼き具合を確認して残り時間を調整することで、調理する被加熱物の大きさや具材の違いに柔軟に対応しながら、使用者の好みに応じて、最適な出来栄えに仕上げる自動調理機能を備えた加熱調理器が開示されている。
特開2014−164837号公報
上記した加熱調理器では、事前に知らせてくれる報知に従って使用者が調理具合を確認し、例えば加熱不足と感じた時は残りのタイマー時間を延長し、延長したタイマー時間終了時に自動で加熱を停止する。この場合、普段料理をしない人にとっては、加熱不足と感じても加熱時間を何分延長すると良いかの判断が出来ないという課題がある。
また、自動調理工程終了と同時に自動で加熱を停止してしまうため、延長した加熱時間でも加熱不足だった場合にさらに追加加熱したい場合、あるいは、自動調理工程終了後に続けて別の調理を行いたい場合には、使用者は機器の操作を最初の手順からやり直す必要があるため、再操作、再加熱のために手間がかかり調理時間が延長してしまうという課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、例えば特許請求の範囲に記載された構成により達成される。
本発明によれば、自動調理工程終了後に追加加熱を行う場合や、あるいは続けて別の調理を行う場合などに、機器の操作を最初の手順からやり直す必要がなく使いやすい。
一実施例の誘導加熱調理器をシステムキッチンに組込んだ外観斜視図である。 一実施例の誘導加熱調理器の上面を示す説明図である。 一実施例の誘導加熱調理器のプレートを取外した説明図である。 一実施例の誘導加熱調理器の制御ブロック図である。 一実施例の誘導加熱調理器の上面操作部右と上面表示部右を示す説明図である。 一実施例の誘導加熱調理器の自動メニューの焼き物で鍋を予熱中の状態を上面操作部右と上面表示部右を示す説明図である。 一実施例の誘導加熱調理器の自動メニューの焼き物で鍋の温度が適温になった状態を上面操作部右と上面表示部右を示す説明図である。 一実施例の誘導加熱調理器の自動メニューで自動調理工程開始時の上面操作部右と上面表示部右を示す説明図である。 本実施例の調理工程の説明図である。 本実施例の自動調理工程終了後の動作選択手段のフローチャートである。
本発明の一実施例の誘導加熱調理器を図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、誘導加熱調理器の本体2は、システムキッチン1の上面から落とし込んで設置される。設置後は後述するロースター(グリル)4と操作パネル5がシステムキッチン1の前面部から操作できるようになっている。
鍋26は、本体2の上面に配置された耐熱ガラス等からなるプレート3の載置部6に載置される。載置部6は、プレート3の上面手前に載置部右6aと載置部左6bが配置され、これら両載置部6aおよび6bの間の奥(中央後部)に載置部中央6cが配置されている。そして、図3に示すように、各載置部6の下に鍋26を加熱するための加熱コイル13がそれぞれ設置されている。
ロースター4は魚やピザ等を焼くためのもので、本体2前面部の左側もしくは右側に配置されている。本実施例では本体2前面に向かって左に配置されている。また、魚焼き専用ではないので、このロースター4をグリル若しくはオーブンと呼ぶこともある。
本体2内部には、加熱コイル13や、後述するインバータ回路18を搭載したインバータ基板が設けられており、図2に示すように、これらを冷却するために本体2の外部から空気を吸込むための吸気口7が設けられている。吸気口7で吸入した空気は、本体2内部で発熱する加熱コイル13やインバータ基板を冷却した後、冷却風の流れ16に示すように排気口8から本体2外に排出される。また、この排気口8からは、後述するロースター4の廃熱も排出される。
次に加熱コイルユニット25について説明する。加熱コイルユニット25は、加熱コイル13とコイルベース24とフェライト(図示せず)から構成されている。各加熱コイルユニット25は夫々の載置部6の下方に配置され、載置部右6aの下方には加熱コイルユニット右25aが、載置部左6bの下方には加熱コイルユニット左25bが、載置部中央6cの下方には加熱コイルユニット中央25cが設けられている。
コイルベース24は、加熱コイル13を下から固定すると共に、コイルベース24にはフェライトが埋設されている。加熱コイルユニット25は、各載置部6のプレート3の下方であって、プレート3と加熱コイル13との間に一定の隙間が開くように設置されている。この隙間に冷却風を流して、発熱する加熱コイル13や加熱された鍋26から受熱するプレート3の熱から加熱コイルユニット25を冷却している。
加熱コイルユニット25に設置された温度検知素子20である温度検知素子A21と温度検知素子B22により、鍋26の温度検知が行われ、検知した鍋26の温度は自動メニューの自動調理などに用いられる。
温度検知素子20は鍋26底の温度を検出するためにプレート3の下方に設け、鍋26底の温度をプレート3を介して間接的に検出している。温度検知素子A21は加熱コイルユニット右25aと加熱コイルユニット左25bの各加熱コイル13のコイル間に設置し、温度検知素子B22は加熱コイルユニット右25aと加熱コイルユニット左25bと加熱コイルユニット中央25cの各加熱コイル13のコイル中央に設置している。
鍋26には、底の中央が浮いているものが有り、中央より外側のほうが加熱されて変化する温度を敏感に測定できるので、火力の大きい加熱コイルユニット右25aと加熱コイルユニット左25bには夫々温度検知素子20を2ヶ所設けている。なお、温度検知素子20は、検知温度によって抵抗値が変化するサーミスタでも良いし、鍋26から放射される赤外線を検出して電圧を発生する赤外線センサでも良い。
基板ケース15内には加熱コイル13に電源を供給するインバータ回路18や温度検知素子20により検知した温度に応じて加熱手段23への出力を制御する制御手段19等の回路が納められている。
上面操作部9は載置部右6a側の加熱コイル右13aの火力等を入力する上面操作部右9aと載置部左6b側の加熱コイル左13bの火力等を入力する上面操作部左9bと載置部中央6c側の加熱コイル13cの火力等を入力する上面操作部中央9cから成っている。上面表示部10は上面操作部9の各操作部に対応して上面表示部右10a,上面表示部左10b,上面表示部中央10cと配置され、各上面操作部9で入力された内容を表示する。
図4を用いて本発明の誘導加熱調理器の制御を説明する。
26は被加熱物の金属性の鍋やフライパンであって、本明細書では鍋26にフライパン、及び同様の機能を有する調理器具も含むものとする。13は鍋26を加熱するための加熱コイルで、加熱コイル13の巻線は表皮効果を抑制するためリッツ線を採用している。18は鍋26を加熱するために加熱コイル13に電力を供給するインバータ回路で、具体的には数十kHz、数百Vの電圧を印加する。なお、加熱コイル13とインバータ回路18を合わせて加熱手段23と呼ぶ。
31は火力設定手段で、火力を設定するときに使用者が操作するものである。
34はメニュー設定手段で、用意された複数の自動メニューの中から一つの自動メニューを選択するときに使用者が操作するものであって、具体的には、焼き物調理や揚げ物調理を自動制御するために事前に組み込まれたメニュー群の中から使用するメニューを選択するものである。
17は表示手段でメニュー設定手段34によって選択されたメニューと自動調理の進行状態などの表示部41(図5)と、火力設定手段31の設定内容を表示(ランプ36〜39,図5)するものである。
19は制御手段で、大きく3つの機能を果たす。第1の機能は、火力設定手段31によって設定された火力となるようにインバータ回路18を制御する機能である。
第2の機能は、メニュー設定手段34によって選択された自動メニューに対応して鍋の温度を制御するためインバータ回路18を制御する機能である。これを実現するため、制御手段19には複数の自動メニューに対応した鍋の加熱温度が予め記憶されており、温度検知素子20によって観測される鍋温度と、記憶された加熱温度の差に応じて加熱手段23を制御している。
第3の機能は、表示手段17を制御する機能であって、例えば、メニュー設定手段34で入力されたメニューや調理の進行状況や自動調理時に於ける調理工程のタイミング、火力設定手段31で入力された内容を表示手段17に表示したりするものである。
報知手段Pは、図1の操作パネル5の内部に収納し、音声など音を発するスピーカである。
次に、図5に示す上面操作部右9aと上面表示部右10aを例に、表示手段17と火力設定手段31とメニュー設定手段34を具体的に説明する。なお、上面操作部左9bと上面表示部左10bは同等の構成であるので説明は省略する。
上面表示部右10aは、表示部41を備え、表示41aと表示41bに分けられる。表示41aには火力設定手段31で入力される火力やメニュー設定手段34で入力されるメニューや経過時間等が表示されている。表示41bにはメニュー設定手段34で入力されたメニューの中で、鍋26を予熱して、鍋26の温度が適温に達した時に食材の投入タイミングを知らせることができるように「予熱中」と「適温」の表示を行う。
ランプ35〜40はLED等からなり、ランプ35は切・スタートキー30が押され加熱開始が入力されると点灯する。ランプ36〜39は火力設定手段31で設定した火力のランプが点灯する。ランプ40は火力調整手段32が有効時に点滅して知らせる。
33はハンバーグや煮込みや保温などタイマー機能を使った調理を実施するときに加熱時間を選択するタイマーキーである。
メニュー設定手段34を操作すると、事前に組み込まれた自動メニューが表示41aに表示される。メニュー設定手段34を押すたびにメニューが切り替わり表示されるので、使用者は所望のメニューが表示されるまで、メニュー設定手段34を操作する。自動メニューが表示されているときに切・スタートキー30を操作すると自動調理が開始される。
本実施例は以上の構成よりなるもので、次にその動作について図6〜図9を使用して説明する。
初めに図9について説明する。図9は、自動メニューのハンバーグの調理を実施した時の制御手段の動きと使用者の動きを示した説明図である。
図は、各項目に対して各工程の推移を示すもので、項目Sは使用者の操作を示し、項目Hは表示部の表示を示し、上段は表示41bの表示を示し、下段は表示41aの表示を示す。項目Pは報知手段Pの報知のタイミングを示し、項目Kは調理工程の推移を示し、項目Dは被加熱物である鍋を加熱する制御温度を示し、項目Jは各調理工程の時間を示している。
次に、前述した項目を自動メニューに備えたハンバーグを焼く場合を例に制御手段19で制御する内容を以下説明する。
ハンバーグを焼く調理工程Kは、調理工程K1〜K5の5個の調理工程からなり、調理工程K1は鍋26を予熱する工程である。調理工程K2は鍋26の予熱が完了し具材(ハンバーグのタネ)が入れられるまで鍋26の温度を保持し待機する工程である。調理工程K3はハンバーグの一方の面を焼きあげる工程で、調理工程K4はハンバーグの他方の面を焼きあげる工程である。調理工程K5は、自動調理工程終了後の動作が選択されるまで待機する工程であり、焼き具合に応じて以降の動作を選択することができる。焼き具合が良好であればその時点で切・スタートキー30を押し加熱を停止することができる。無操作であれば所定時間はそのままの加熱を継続するため、調理中メニューの加熱不足の場合の追加加熱や、同じ設定温度で調理時間の短い別メニューの調理、例えば、ハンバーグのタネを焼いた後にソースも続けて調理するなども可能である。また、メニュー設定手段34を押すことで、設定温度の変更が可能で所定時間設定のない温調制御に移行するため、調理中メニューに続けて、異なる設定温度で調理時間の長い別メニューの調理、例えば、ハンバーグを調理した後に付け合せの野菜を調理するなども可能である。調理工程K1から調理工程K2、調理工程K3から調理工程K5は自動で調理工程が移行する。
鍋26を加熱する制御温度Dは、調理工程K1〜K3までは制御温度D1、調理工程K4〜K5は制御温度D2である。具体的には制御温度D1は180℃、制御温度D2は140℃である。
調理時の表示Hは、表示部41bで表示する内容として、調理工程K1の時は鍋26の予熱を行っていることが分かるように表示H1で示す「予熱」を表示し、調理工程K2の時は鍋26の予熱が終了したことが分かるように表示H1の表示に替わって表示H2で示す「適温」を表示する。
また、表示部41aで表示する内容として、調理工程K1とK2では鍋26の加熱制御温度である表示H3で示す「180」を表示し、調理工程K3とK4では、それぞれの加熱時間の残時間である表示H4とH5を表示する。調理工程K3の所定時間が5分間の場合、表示H4は調理工程K3開始時を「5:00」として1秒が経過すると「4:59」と表示する。表示H5も同様に調理工程K4の残時間を表示する。各調理工程の残時間が一目で使用者にわかる表示としている。調理工程K5では、自動調理工程が終了したことが分かるように表示H5の残時間表示に替わって、調理工程K4〜K5の鍋26の加熱制御温度である表示H6で示す「140」を表示する。
時間Jは、各調理工程の管理時間で、時間J1はハンバーグのタネを入れて使用者がタイマーキー33を入力してからハンバーグの一方の面を焼きあげる調理工程K3の時間であり、時間J2は該一方の面の焼きあがり後に裏返ししてから他方の面を焼きあげる調理工程K4の時間である。具体的には時間J1が5分、時間J2が9分である。また時間J1とJ2はそれぞれの工程の終了を報知する報知手段の報知P5とP7と、それぞれの工程の終了を事前に報知する報知手段の報知P4とP6の報知タイミングの管理時間でもある。
この管理時間は事前に確認した時間で、時間J1はハンバーグの一方の面に焼き色がつくであろう裏返しのタイミングの時間、時間J2は他方の面にも焼き色がついて焼きあがり、加熱を終了しても良いであろうタイミングの時間で決めている。時間J3は、自動調理工程終了後の動作が選択されるまで待機する調理工程K5の時間である。具体的には5分であり、無操作のまま時間J3を経過すると切り忘れ防止機能により加熱を停止する。
報知手段の報知Pの詳細は以下のとおりである。調理開始の予熱を開始した時の報知P1「右ヒーターの予熱を開始しました適温になるまでお待ちください」の報知。予熱が終了した時の報知P2「予熱が完了しました食材を入れ、タイマーキーを押してください」の報知。使用者が食材を投入しタイマーキーを押した時の報知P3「調理を開始しました。調理の目安時間は約14分、裏返しまでは約5分です」の報知。この報知P1〜P3は次の操作手順などを報知するものである。
次に調理工程K3の終了の所定時間前に報知P4「右ヒーターのまもなく裏返し目安時間です。焼き具合を確認し、よろしければ食材を裏返してフタをしてください」の報知。調理工程K3が終了した時の報知P5「右ヒーターの裏返し目安時間になりました。裏面の目安時間は約9分です」の報知。調理工程K4の終了の所定時間前に報知P6「右ヒーターのまもなく焼きあがり目安時間です。焼き具合を確認し、よろしければ調理を終了してください」の報知。調理工程K4が終了した時の報知P7「右ヒーターの焼きあがり目安時間になりました。焼きが足りない場合はこのまま約5分間、調理を継続できます。メニューキーを押すと、適温調理「焼き物」で調理できます」の報知。この報知P4〜P7は、使用者に調理の進行を知らせる目的と、食材の焼き具合を確認してもらい使用者の判断で食材の加熱を決定してもらうための報知である。
使用者の自動調理工程終了後の動作選択によって報知P8の内容は変更する。機器の加熱停止の操作を行った時は「加熱を停止しました」の報知、無操作のまま時間J3を経過した時は「切り忘れ防止機能が働いたため、右ヒーターの加熱を止めました」の報知、メニュー設定手段34を押し温調制御に移行した時は「適温調理「焼き物」に切り替えました」の報知をする。
次に使用者による操作を含めた制御手段19の動作(制御)を説明する。使用者は加熱に使用する鍋26(フライパン)を載置部6に載置して、表示41aを見ながらメニュー設定手段34を押して自動メニューの「ハンバーグ」を選択する。自動メニューを選択するとランプ35が点滅して切・スタートキー30が有効になったことを知らせるランプ35が点滅する。
使用者が操作S1である切・スタートキー30を押すことで予熱工程である調理工程K1が開始される。予熱工程が開始すると、表示部41bに予熱を行っていることが分かるように表示H1で示す「予熱」と、表示部41aに鍋26の加熱制御温度が分かるように表示H3で示す「180」を表示する。また報知手段Pより報知P1「右ヒーターの予熱を開始しました適温になるまでお待ちください」の報知が行われる。
鍋26の温度が加熱制御温度に到達すると、予熱が終了した報知P2「予熱が完了しました食材を入れ、タイマーキーを押してください」の報知が行われ、表示部41bの表示が「予熱」から表示H2の「適温」に替わり、調理工程も自動に調理工程K1から調理工程K2へ替わる。
使用者が操作S2でハンバーグのタネを鍋26に投入し、操作S3でタイマーキー33を入力する。
操作S3でタイマーキー33を入力されると、報知P3「調理を開始しました。調理の目安時間は約14分、裏返しまでは約5分です」の報知が行われ、調理工程は調理工程K2から調理工程K3へ移行し、表示部41bは消灯し、表示部41aは鍋26の加熱制御温度を示す「180」に替わり、ハンバーグの一方の面を焼きあげる調理工程K3の残時間表示である表示H4で示す「5:00」を表示する。同時に調理工程K3の加熱時間と報知P4、P5を行う管理時間J1の時間管理を開始する。
調理工程K3の終了の所定時間前に報知P4「右ヒーターのまもなく裏返し目安時間です。焼き具合を確認し、よろしければ食材を裏返してフタをしてください」の報知をし、管理時間J1が経過すると調理工程K3に替わり調理工程K4が自動で開始する。鍋26の加熱制御温度は制御温度D2へ変更になり、管理時間も管理時間J2の時間管理が開始する。また報知手段Pからは報知P5「右ヒーターの裏返し目安時間になりました。裏面の目安時間は約9分です」が報知される。
使用者はこの報知により調理の進行を把握し、ハンバーグの焼き具合を確認しながら調理を進めることができる。焼き具合が良ければ食材を裏返し、焼きが不足と感じたら様子を見ながら加熱を続け、使用者の好みに応じて食材を裏返せば良い。調理工程K3からK4へは自動で移行する。
調理工程K4の終了の所定時間前に報知P6「右ヒーターのまもなく焼きあがり目安時間です。焼き具合を確認し、よろしければ調理を終了してください」の報知をし、管理時間J2が経過すると調理工程K4に替わり調理工程K5が自動で開始し、管理時間も管理時間J3の時間管理が開始する。報知手段からは報知P7「右ヒーターの焼きあがり目安時間になりました。焼きが足りない場合はこのまま約5分間、調理を継続できます。メニューキーを押すと、適温調理「焼き物」で調理できます」の報知が行われる。調理工程K5では鍋26の加熱制御温度は制御温度D2のまま食材の加熱は継続される。
報知P6、P7の報知により使用者は食材の焼き具合を確認し、使用者の好みの焼き具合になるような次の動作を選択することができる。表示部41aに自動調理工程が終了したことが分かるように残時間表示に替わって、鍋26の加熱制御温度である表示H6で示す「140」を表示する。
自動調理工程終了後の動作選択について、図10を用いて説明する。自動調理工程終了後、使用者が焼き具合を良好と判断し続けて別メニューの調理も行わず加熱を停止することを選択した場合(112)は、操作S5で切・スタートキー30を押し加熱を停止するため、報知P8は「加熱を停止しました」の報知がされる。使用者がそのままの加熱を継続することを選択し無操作のまま時間J3を経過した場合(111)は、報知P8は「切り忘れ防止機能が働いたため、右ヒーターの加熱を止めました」の報知がされる。設定温度を変更せずそのままの加熱を継続し、時間J3が経過するまでに調理が終了するような別メニューの調理、例えば、ハンバーグのソースなど続けて調理する(106)ことも可能である。使用者が設定温度を変更するような別メニューの調理、例えば、ハンバーグの付け合せ野菜などを続けて調理することを選択した場合(109)は、操作S5でメニュー設定手段34を押し温調制御に移行するため、報知P8は「適温調理「焼き物」に切り替えました」の報知がされる。
図10のフロー図を詳細に説明すると以下のとおりである。
自動調理工程終了後、使用者が焼き具合を仕上がりOKかを良好と判断し(101)(yes)、調理工程K5開始後5分(時間J3)経過しない(102)(No)で、続けて調理を行わなず(103)(No)、操作S5で切・スタートキー30を押し(104)、加熱を停止するため、報知P8は「加熱を停止しました」を報知する。そして終了する(112)。
また、自動調理工程終了後、使用者が焼き具合を仕上がりOKかを良好と判断し(101)(yes)、使用者がそのままの加熱を継続し、無操作の状態で、調理工程K5開始後5分(時間J3)経過して(102)(yes)、報知P8は「切り忘れ防止機能が働いたため、右ヒーターの加熱を止めました」の報知がされる。そして終了する(111)。
更に、自動調理工程終了後、使用者が焼き具合を仕上がりOKかを良好と判断し(101)(yes)、調理工程K5開始後5分(時間J3)経過しない(102)(No)で、続けて調理を行う(103)(yes)。設定温度変更をしない(105)(No)で、そのままの加熱を継続し、別メニュー(ソースなど)調理(106)をする。この別メニュー(ソースなど)調理(106)は、調理工程K5開始後5分(時間J3)が経過するまでに行うものである。そして別メニュー(ソースなど)調理(106)を終わるために操作S5で切・スタートキー30を押し(107)加熱を停止して終了する(113)。この別メニュー調理(106)は、例えば、ハンバーグのソースなどで、ハンバーグを焼く調理に続けて調理することも可能である。
そして、自動調理工程終了後、使用者が焼き具合を仕上がりOKかを良好と判断し(101)(yes)、調理工程K5開始後5分(時間J3)経過しない(102)(No)で、続けて調理を行う(103)(yes)。設定温度変更をするには(105)(yes)メニュー設定手段34を押し温調制御に移行する(108)。そして別メニュー(付け合せ野菜など)調理(109)をする。これは使用者が設定温度を変更するような別メニューの調理、例えば、ハンバーグの付け合せ野菜などを続けて調理する場合である。そのため、操作S5でメニュー設定手段34を押し温調制御に移行するため、報知P8は「適温調理「焼き物」に切り替えました」の報知がされる。やがて、別メニュー(付け合せ野菜など)調理(109)を終わるために操作S5で切・スタートキー30を押し(110)加熱を停止して終了する(114)。
自動調理工程終了と同時に自動で加熱を停止しないため、機器を再操作する手間がなく使用者が選択した動作にスムーズに移行できる。また、焼き具合を確認した上で使用者の判断で動作を選択するため、鍋種や食材などの使用条件の違いによる仕上がりのばらつきや、使用者の好みの違いによる仕上がりのばらつきに対しても、使用者の判断で良好となる状態で調理を終えることができる。
食材の裏返すタイミングを報知する報知P4、調理終了のタイミングを報知する報知P6は、それぞれ調理工程K3、調理工程K4の終了の所定時間前に報知している。
実際の食材の裏返しや調理終了の判断は使用者に任せているが、食材がある程度加熱されると、その後の加熱による食材の加熱具合は急速に進行するため、使用者の判断が少し遅れると加熱具合が過加熱になる可能性がある。それを防止するため所定時間前に報知することで、とくに普段調理をしない人がもたついている間に焦げる事の無いように配慮している。また、調理終了を報知したタイミングで加熱不足だった場合に備え、自動調理工程終了後の動作を使用者に選択してもらうことで、加熱具合に応じた適正な追加加熱を行うことが可能となる。
上記した本実施例によれば、自動メニューによる自動制御により、ハンバーグの一方の面と他方の面の両面に焼き色をつけるのに適した鍋の温度の維持を容易に行えるとともに、ハンバーグの一方の面に焼き色がつくであろう裏返しのタイミングで音声案内(報知P4)し、さらに他方の面にも焼き色がついて焼き上がり、加熱が終了するであろうタイミングで音声案内(報知P6)し、使用者に焼き頃であるタイミングを知らせ、後は使用者の判断で自動調理工程終了後の動作を選択できるようにすることで、様々な要因による仕上がりのばらつきに対し、いつでも使用者の好みに合った仕上がりの美味しいハンバーグを調理することができるものである。よって前記した報知P4と報知P6は使用者に焼き具合を決めてもらうための報知でもある。また、自動調理工程終了と同時に自動で加熱を停止しないことで、使用者は機器の操作を最初の手順からやり直すことなく、以降の動作を選択することができる。
また、調理開始時に総調理時間を音声案内(報知P3)し、調理中に各調理工程Kの残時間を表示(表示H4、H5)することで、使用者は調理開始時に総調理時間を把握し、調理中は調理工程Kの進行を確認しながら、次の調理工程に備えることができる。
さらに、食材投入後の自動調理工程の間は、操作部の操作を不要としていることで、使用者は食材の加熱具合の確認に集中できるように配慮している。
よって、誰でも失敗なく調理ができる自動メニューにおいて、自動調理工程終了後の動作を選択する際、機器を再操作する手間をなくし使い勝手を向上している。
以上の調理例としてハンバーグで説明したが、鍋にギョウザと水を入れて蓋をし加熱した場合、蒸し焼き工程が終了しこの蓋を取るタイミングと、その後水が蒸発した後の焼きあげ工程における焼きあがるタイミングを前述した使用者に焼き具合を決めてもらうための報知を行う事も可能である。
2・・・本体、3・・・プレート、13・・・加熱コイル、18・・・インバータ回路、19・・・制御手段、20・・・温度検知素子、26・・・鍋、30・・・切・スタートキー、33・・・タイマーキー、34・・・メニュー設定手段、41・・・表示部、報知手段・・・P、調理工程・・・K

Claims (1)

  1. 鍋を載置するプレートと、
    前記プレートの下方に前記鍋を加熱する加熱コイルと、
    前記鍋の温度を検知する温度検知素子と、
    前記加熱コイルに電力を供給するインバータ回路とを有する誘導加熱調理器であって、
    複数の調理工程を自動で行う機能を有した自動メニューを選択するメニュー設定手段と、
    前記自動メニューでの調理工程終了後の動作を選択する手段と、
    前記自動メニューに基づいて使用者に前記調理工程を報知する報知手段と、
    前記メニュー設定手段で選択した前記自動メニューで前記調理工程に応じて前記報知手段から前記調理工程を報知し、前記温度検知素子の検知結果から前記インバータ回路を制御して前記鍋を加熱する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記報知手段を用いて使用者に前記調理工程の切り替わるタイミング
    を報知し、
    使用者が前記調理工程終了後の動作を選択する手段を用いて調理工程終了後の動作を選択できることを特徴とする、誘導加熱調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020202138A (ja) * 2019-06-13 2020-12-17 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 加熱調理器および加熱調理システム

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