JP2016186367A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザーが発話するイントネーションや、方言などによる言い回しの違いがあっても、ユーザーが発話する音声に基づいて確実に操作ができる加熱調理器を提供する。
【解決手段】予め操作に関わるキーワードの音声が記憶された記憶部16と、左誘導加熱コイル10、右誘導加熱コイル11、中央誘導加熱コイル12又は庫内加熱部7aの加熱手段を操作させるキーワードの音声が音声入力部21を通して入力されると、当該音声と記憶部16に記憶されたキーワードの音声とが同一か識別する音声識別部22と、音声識別部22により同一のキーワードの音声と識別されたときに、当該キーワードに基づいて加熱手段を操作する制御部15とを備え、制御部15は、ユーザーが音声入力部に向けて発話したキーワードの音声を記憶部16に記憶する。
【選択図】図4
【解決手段】予め操作に関わるキーワードの音声が記憶された記憶部16と、左誘導加熱コイル10、右誘導加熱コイル11、中央誘導加熱コイル12又は庫内加熱部7aの加熱手段を操作させるキーワードの音声が音声入力部21を通して入力されると、当該音声と記憶部16に記憶されたキーワードの音声とが同一か識別する音声識別部22と、音声識別部22により同一のキーワードの音声と識別されたときに、当該キーワードに基づいて加熱手段を操作する制御部15とを備え、制御部15は、ユーザーが音声入力部に向けて発話したキーワードの音声を記憶部16に記憶する。
【選択図】図4
Description
本発明は、音声により加熱手段を操作する加熱調理器に関するものである。
従来の加熱調理器として、加熱手段の操作を音声で行う場合、予め加熱調理器内に記憶させておいたキーワードとユーザーから発話されたキーワードとを照合し、双方が一致したときに、そのキーワードに基づいて加熱手段を操作するものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の技術では、ユーザーが発話するイントネーションや、方言などによる言い回しの違いにより、予め登録されたキーワードの音声パターンとユーザーの音声パターンとが一致しない場合があり、加熱手段を操作ができないという課題があった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたもので、ユーザーが発話するイントネーションや、方言などによる言い回しの違いがあっても、ユーザーが発話する音声に基づいて確実に操作ができる加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る加熱調理器は、調理容器を加熱する加熱手段と、加熱手段の操作を指示する操作部と、ユーザーの音声を入力する音声入力手段と、加熱手段の操作に関わるキーワードの音声が記憶された記憶手段と、加熱手段を操作させるキーワードの音声が音声入力手段を通して入力されると、当該音声と記憶手段に記憶されたキーワードの音声とが同一か識別する音声識別手段と、音声識別手段により同一のキーワードの音声と識別されたときに、当該キーワードに基づいて加熱手段を操作する制御手段とを備え、制御手段は、ユーザーが音声入力手段に向けて発話したキーワードの音声を記憶手段に記憶する。
本発明によれば、加熱手段の操作に関わるキーワードの音声をユーザー自身の音声で登録するようにしているので、従来技術のように事前に登録されたキーワードの音声パターンにユーザーが合わせて発話する必要がない。しかも、ユーザーが発話するイントネーションや、方言などがあっても確実に加熱手段を操作することができる。
以下、本発明に係る加熱調理器の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、それぞれの図面において、同じ部分または相当する部分には同じ符号を付している。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の外観を示す斜視図、図2は図1の天板を外して示す加熱調理器の斜視図、図3は本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の表示部及び操作部の一例を示す模式図、図4は本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の基本構成を示すブロック図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の外観を示す斜視図、図2は図1の天板を外して示す加熱調理器の斜視図、図3は本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の表示部及び操作部の一例を示す模式図、図4は本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の基本構成を示すブロック図である。
実施の形態1の加熱調理器100は、図1に示すように、本体1の上部に設置された天板4を備えている。この天板4は、鍋等の調理容器9が載置可能なトッププレート2と、トッププレート2の周縁部にシリコン系接着剤等で固着された枠体3とで構成されている。トッププレート2は、非磁性体、例えば結晶化ガラスから構成され、枠体3は、例えば、ステンレスの金属で構成されている。
前述のトッププレート2には、調理容器9の載置位置を示す左加熱部2a、右加熱部2b及び中央加熱部2cが印刷等で表示されている。また、トッププレート2の前部側には、左加熱部2a、右加熱部2b及び中央加熱部2cに対応して、それぞれ表示窓2dが設けられている。天板4の前部側の枠体3には、後段で詳しく説明するが、左加熱部2a、右加熱部2b及び中央加熱部2cに対応して上面操作部5が配置されている。
本体1の前面には、前面操作部6が設置されている。この前面操作部6には、加熱調理器100の電源を入り切りする電源スイッチ6a、マイクである音声入力部21(音声入力手段)等が配置されている。なお、音声入力部21を前面操作部6に配置した例を挙げたが、音声入力部21をトッププレート2の下方、あるいはトッププレート2上に設置してもよい。
また、本体1の前面には、前面操作部6に隣接してグリル・オーブン調理器7が設けられている。グリル・オーブン調理器7の操作入力は、上面操作部5から行われる。このグリル・オーブン調理器7は、魚等の被調理物を収容する前面開口の調理庫、調理庫内に配設された加熱手段の庫内加熱部7a(図4参照)、調理庫の前面開口を閉塞し、前方に引き出し自在に設けられた調理庫扉7b等を備えている。調理庫扉7bには、調理庫内に出し入れ自在に収容される枠が取り付けられている。その枠には、受け皿が取り外し自在に載置され、受け皿には、焼き網が取り外し自在に設けられている。前述の庫内加熱部7aは、例えば、輻射式のシーズヒーターが使用されている。
本体1内には、図2に示すように、加熱手段である左誘導加熱コイル10、右誘導加熱コイル11及び中央誘導加熱コイル12が配置されている。これらの誘導加熱コイル10、11、12は、天板4のトッププレート2に表示された左加熱部2a、右加熱部2b及び中央加熱部2cに対向して配置されている。このように、3つの加熱部を有する加熱調理器100を3口タイプの加熱調理器と呼ばれる。なお、本実施の形態1においては、加熱手段として、3つの誘導加熱コイルを用いたことを述べたが、これに限定されるものではない。例えば、中央加熱部2cの加熱手段として、輻射式のラジエントヒーターを用いてもよい。
また、本体1内の前部側に基板14が設置されており、グリル・オーブン調理器7の調理庫の側方に、図示していないが、制御基板、インバーター基板、電源基板が配置されている。前述の基板14には、左加熱部2a、右加熱部2b及び中央加熱部2cに対応して、それぞれ液晶表示部13が実装されている。3つの液晶表示部13は、それぞれトッププレート2に設けられた表示窓2dの真下に位置している。この表示窓2dによって、液晶表示部13の表示内容をそれぞれトッププレート2の上方から視認できる。液晶表示部13には、例えば、LCDが用いられている。
なお、液晶表示部13にLCDを用いていることを述べたが、これに限定されるものではなく、例えば、有機電界発光(Electro Luminescence:EL)素子などを用いてもよい。さらに、前述の液晶表示部13における表示とは、文字や記号、イラストにより、ユーザーに加熱調理器100の動作条件や調理に参考となる関連情報を視覚的に知らせる動作をいう。本実施の形態1では、主に文字での表示を例に挙げて説明する。
前述の制御基板には、マイコンから構成された制御部15(図4参照)が実装されている。インバーター基板には、スイッチング素子、整流回路、その他電子部品等から構成される左インバーター回路17、右インバーター回路18及び中央インバーター回路19(図4参照)が実装されている。電源基板には、グリル・オーブン調理器7の庫内加熱部7aに電力を供給する電源回路が実装されている。
ここで、前述した上面操作部5及び液晶表示部13について、図3に基づいて説明する。
上面操作部5には、例えば図3に示すように、入力開始キー5a、メニューキー5b、温度/焼き色設定キー5c、時間設定キー5dが設けられている。これらのキーは、機械式のスイッチにより構成されている。
上面操作部5には、例えば図3に示すように、入力開始キー5a、メニューキー5b、温度/焼き色設定キー5c、時間設定キー5dが設けられている。これらのキーは、機械式のスイッチにより構成されている。
入力開始キー5aは、メニュー選択の開始前に操作するキースイッチである。メニューキー5bは、調理メニューを選択するためのキースイッチである。このメニューキー5bのうち、頂点が上方向に向いた三角形(以降、「上三角形」とする)のキーでメニューを進めることができ、頂点が下方向に向いた三角形(以降、「下三角形」とする)のキーでメニューを戻すことができる。
温度/焼き色設定キー5cは、調理する温度や焼き色を設定するためのキースイッチである。上三角形のキーで温度を高くしたり焼き色を濃くしたりすることができ、下三角形のキーで温度を低くしたり焼き色を薄くしたりすることができる。
時間設定キー5dは、調理する時間を設定するためのキースイッチである。上三角形のキーで調理時間を長くすることができ、下三角形のキーで調理時間を短くすることができる。なお、本実施の形態1では、入力開始キー5a、メニューキー5b、温度/焼き色設定キー5c、時間設定キー5dを枠体3に配置したが、トッププレート2に配置してもよい。この場合、入力開始キー5a、メニューキー5b、温度/焼き色設定キー5c、時間設定キー5dは、静電スイッチのような静電容量式のタッチスイッチで構成される。
前述の液晶表示部13は、調理メニュー等を表示する表示エリア13a、調理する温度や焼き色を表示する表示エリア13b、調理する時間を表示する表示エリア13cを有している。表示エリア13aは、メニューキー5bで選択された調理メニューを表示する。表示エリア13bは、温度/焼き色設定キー5cにより設定された被調理物の調理温度や焼き色を表示する。表示エリア13cには、時間設定キー5dによって設定された調理時間を表示する。
次に、加熱調理器100の回路構成について、図4に示すブロック図に基づいて説明する。
制御部15は、火力、調理メニュー、調理温度、調理時間等の加熱条件に応じて、左インバーター回路17、右インバーター回路18及び中央インバーター回路19を制御し、また、火力、調理メニュー、調理温度、焼き色、調理時間等の加熱条件に応じて、庫内加熱部7aに供給する電力を制御する。左インバーター回路17は、制御部15からの制御に基づいて、左誘導加熱コイル10に高周波電力を供給する。右インバーター回路18は、制御部15からの制御に基づいて、右誘導加熱コイル11に高周波電力を供給する。中央インバーター回路19は、制御部15からの制御に基づいて、中央誘導加熱コイル12に高周波電力を供給する。また、制御部15には、本発明における制御手段の機能を備えている。なお、前述の制御手段の機能については、図5〜図7を説明するときに詳述する。
記憶部16は、左誘導加熱コイル10、右誘導加熱コイル11、中央誘導加熱コイル12及びグリル・オーブン調理器7の操作に関わるキーワードの音声(波形)を記憶する記憶手段である。報知部20は、制御部15からの指示に基づいて音声を発するスピーカーである。音声入力部21は、ユーザーから発話された操作に関わるキーワードの音声を電気信号(波形)に変換し、制御部15に入力する。音声識別部22は、制御部15を介して入力される音声入力部21からのキーワードの音声の波形と記憶部16に記憶されたキーワードの音声の波形とが一致するか識別し、その結果を制御部15に入力する。前述の音声識別部22は、入力された音声の波形と記憶された音声の波形の一致率が一定以上のときに双方のキーワードが同一とする。なお、波形の一致率で双方のキーワードが同一か否かを識別する例を示したが、入力された音声の波形を解析し文字として起こし直し、その文字がキーワードと一致するときに、双方のキーワードが同一と判定するようにしてもよい。
前記のように構成された加熱調理器において、音声操作における基本動作を図4及び図5に基づいて説明する。
図5は本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の音声操作における基本動作を示すフローチャートである。なお、図中に示すSTは、フローチャートのステップを表している。
図5は本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の音声操作における基本動作を示すフローチャートである。なお、図中に示すSTは、フローチャートのステップを表している。
まず、制御部15は、ユーザーが左誘導加熱コイル10、右誘導加熱コイル11、中央誘導加熱コイル12及びグリル・オーブン調理器7のうち何れかの加熱手段の操作に関わるキーワードの音声が音声入力部21を通じて入力されると(ST1)、そのキーワードの音声を音声識別部22に入力して、記憶部16に登録されたユーザーか識別させる(ST2)。一方、音声識別部22は、入力されたキーワードの音声が記憶部16に登録されているか否かを検索し(ST3)、そのキーワードの音声と一致する音声が登録されているときには、登録済みのユーザーAとして、その旨を制御部15に通知する。また、音声識別部22は、入力されたキーワードの音声と一致する音声がないときには、キーワードを発話したユーザーが記憶部16に登録されていないと認識し、その旨を制御部15に通知する。
一方、制御部15は、音声識別部22からの通知により、ユーザーAと認識したときには、入力されたキーワードに関わる操作がユーザーAに許可されているか否かを判定する(ST4)。制御部15は、その操作が許可されているときには、キーワードに関わる操作を受け付けて加熱手段を制御する(ST5)。また、制御部15は、操作が許可されていないときには、報知部20又は液晶表示部13の表示エリア13a、もしくは双方を用いて、「その機能は操作できません」を報知する(ST12)。
また、制御部15は、ST3において、入力されたキーワードがどの操作とも関連付けられていないと判定したときには、報知部20又は液晶表示部13の表示エリア13a、もしくは双方を用いて、「その機能は操作できません」を報知する(ST12)。
なお、ユーザーの登録、及び登録したユーザーによる加熱手段の操作に関わるキーワードの登録、また、その操作の制限については、後述する図6のフローチャートを実行することで設定される。
制御部15は、ST2において、音声識別部22からの通知により、登録されたユーザーAによるキーワードの音声でないときには、新規のユーザー登録が可能かどうかを判定する(ST6)。例えば、記憶部16の容量の関係からユーザーの登録が3人までとした場合に、新規のユーザーが4人目の場合には、新規登録は不可となる。この場合、制御部15は、報知部20又は液晶表示部13の表示エリア13a、もしくは双方を用いて、「認証できません」を報知して(ST7)、音声操作ができないまま動作を終了する(ST11)。
また、制御部15は、新規のユーザー登録が可能なときには、報知部20又は液晶表示部13の表示エリア13a、もしくは双方を用いて、「認証できません。新規登録が可能ですが、登録しますか?」を報知する(ST7)。そして、制御部15は、新規のユーザー登録が選択されているか否かを判定し(ST8)、登録が選択されなかったときには、新規のユーザー登録を行うことなく終了する。一方、制御部15は、新規のユーザー登録が選択されたときには、ユーザー登録設定へ移行する(ST9)。
なお、新規のユーザー登録が選択されたかどうかの判定は、上面操作部5のメニューキー5bの操作に基づいている。また、音声で加熱手段を加熱動作させているときには、どのキーワードで操作が行われているのかを液晶表示部13の表示エリア13aに表示するようにしてもよい。このようにした場合、操作に使用するキーワードの忘却を防ぐことができる。
図6は本発明の実施の形態1におけるユーザー登録の動作を示すフローチャートである。
制御部15は、メニューキー5bの操作によりユーザーの追加登録の設定指示を確認したとき(ST13)、あるいは図5のST9からの移行によりユーザーの新規登録の設定を行うときには(ST25)、ST14に進む。制御部15は、ST13あるいはST25の何れかの設定によりST14に進んだ場合、報知部20又は液晶表示部13の表示エリア13a、もしくは双方を用いて、「○○を発話してください」を報知する。前述の「○○」は、例えば、音声の識別がし易い「アイウエオ」である。
図6は本発明の実施の形態1におけるユーザー登録の動作を示すフローチャートである。
制御部15は、メニューキー5bの操作によりユーザーの追加登録の設定指示を確認したとき(ST13)、あるいは図5のST9からの移行によりユーザーの新規登録の設定を行うときには(ST25)、ST14に進む。制御部15は、ST13あるいはST25の何れかの設定によりST14に進んだ場合、報知部20又は液晶表示部13の表示エリア13a、もしくは双方を用いて、「○○を発話してください」を報知する。前述の「○○」は、例えば、音声の識別がし易い「アイウエオ」である。
制御部15は、音声(アイウエオ)が入力されると(ST15)、音声識別部22に対して登録されたユーザーAの音声(アイウエオ)と同一かどうかを識別させる。制御部15は、音声識別部22により双方の音声(声紋)が同一でないと識別されたときには、入力された音声を発話したユーザーをユーザーBとして記憶部16に登録(更新)する(ST16)。
一方、制御部15は、ST14において報知した後に、発話がなかったり、音声入力部21に上手く音声が入力されないなど、音声信号が入力されない状態が一定時間以上続いたときには(ST21)、報知部20又は液晶表示部13、もしくは両方を用いて、「登録を中止する旨、及び再度登録設定を促す旨」を報知し(ST22)、登録を行うことなく動作を終了する。
また、制御部15は、ユーザーBとして記憶部16に登録したときには、報知部20又は液晶表示部13、もしくは両方を用いて、ST17に示すメッセージを報知する。このメッセージのうち「使用する機能を画面より選択」は、音声で操作が可能な機能を表示エリア13aに表示して選択させる。例えば、各誘導加熱コイル10、11、12及びグリル・オーブン調理器7の加熱手段の全て、あるいは何れかの加熱手段を選択させる画面を表示する。続いて、加熱手段が選択されたときには、選択された加熱手段の操作、例えば「オン」、「オフ」又は「スタート」、「ストップ」や、「火力アップ」、「火力ダウン」等のキーワードを選択させる画面を表示する。また、各誘導加熱コイル10、11、12においては、火力の強弱を指示する火力番号の「1、2、3・・・9、10」の有無を選択させる画面を表示する。この選択は、メニューキー5bの操作により、あるいは音声入力部21から要否の発話によって行われる。なお、前述したキーワードは、一例であって限定されるものではない。
また、制御部15は、ST17において、使用する機能の選択を促す前に、ユーザーの年齢を入力するように報知してもよい。例えば、13歳未満かどうかを選択させ、13歳未満の場合は「火力アップ」といったキーワードを発話しても火力の変更操作が無効となるように、ユーザーの操作を一部制限し、13歳未満の子供においては、火力を上げるような危険な操作を行えないようにしてもよい。
制御部15は、機能の選択が確定したかどうかを判定し(ST18)、機能の選択が確定していないときには一定時間を経過したかどうかを判定する(ST23)。制御部15は、機機能の選択が確定する前に一定時間を経過したときには、報知部20又は液晶表示部13、もしくは両方を用いて、「登録を中止する旨、及び再度登録設定を促す旨」を報知し(ST24)、キーワードの登録を行うことなく動作を終了する。
制御部15は、一定時間が経過する前に機能の選択が確定したときには、選択された機能(操作)のキーワードをユーザーBと関連付けて記憶部16に登録する。そして、制御部15は、報知部20又は液晶表示部13、もしくは両方を用いて、「使用する機能の選択が設定されました」を報知し(ST24)、登録動作を終了する。
なお、ST17において、加熱手段の操作に関わるキーワードの全てを選択するようにしたが、ユーザーにとって必要なキーワードのみを選択するようにしてもよい。
図7は本発明の実施の形態1における音声テストの動作を示すフローチャートである。
制御部15は、ユーザー登録が終了すると、報知部20又は液晶表示部13、もしくは両方を用いて、「音声テストを行います」を報知し(ST26)、音声テストを開始する。制御部15は、加熱手段の操作に関わる各キーワードをそれぞれ複数回発話させ(ST27)、その音声パターンを記憶部16に登録する(ST28)。即ちユーザー登録時に選択されたキーワードをそれぞれ複数回発話させる(ST27)。
制御部15は、ユーザー登録が終了すると、報知部20又は液晶表示部13、もしくは両方を用いて、「音声テストを行います」を報知し(ST26)、音声テストを開始する。制御部15は、加熱手段の操作に関わる各キーワードをそれぞれ複数回発話させ(ST27)、その音声パターンを記憶部16に登録する(ST28)。即ちユーザー登録時に選択されたキーワードをそれぞれ複数回発話させる(ST27)。
例えばST27に示すように、中央誘導加熱コイル12を指す『中央』、『火力』、『オン』を複数回発話させて、その音声パターンをユーザーBと関連付けて記憶部16に登録し、次いで、中央誘導加熱コイル12の火力の強弱を指示する火力番号『1、2、3・・・9、10』を複数回発話させて、その音声パターンをユーザーBと関連付けて記憶部16に登録する。制御部15は、ユーザー登録時に選択されて登録された全てのキーワードの音声テストが終了すると、報知部20又は液晶表示部13、もしくは両方を用いて、「音声テストは終了しました」を報知し(ST29)、音声テストの動作を終了する。
なお、図7のフローチャートでは、選択されたキーワードを複数回発話させてから記憶部16に登録するようにしたが、ST27とST28との間に、図6に示すST17、ST18及びST23、ST24を挿入して、音声テスト時に機能(操作)の選択を行うようにしてもよい。図7のフローチャートに前述のSTを挿入した場合、図6のフローチャートにおいては、ST17、ST18及びST23、ST24の動作は不要となる。
また、キーワードの登録方法については、前述のように『中央』、『火力』、『オン』とキーワードの単語単位で登録するようにしたが、(1)全てのキーワードを登録、(2)単語の組合せで登録する方法でもよい。つまり、(1)の場合は、『中央誘導加熱コイルの火力をオン』という文章をキーワードとして登録する。(2)の場合は、『中央の火力をオン』をキーワードとして登録する。
以上のように実施の形態1によれば、加熱手段の操作に関わるキーワードの音声をユーザー自身の音声で登録するようにしているので、従来技術のように事前に登録されたキーワードの音声パターンにユーザーが合わせて発話する必要がない。しかも、ユーザーが発話するイントネーションや、方言などがあっても確実に加熱手段を操作することができる。また、ユーザーを追加登録できるようにしているので、音声での操作性を向上する加熱調理器を提供できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、予め設定されたキーワードを発話させてユーザーの音声を記憶部16に登録するようにしたが、実施の形態2は、予め設定されたキーワード以外のキーワードを追加できるようにしたものである。
図8は本発明の実施の形態2における新規のキーワードを登録するときの動作を示すフローチャートである。なお、実施の形態2に係る加熱調理器100の構成は、制御部15の機能を除いて実施の形態1と同様である。
実施の形態1では、予め設定されたキーワードを発話させてユーザーの音声を記憶部16に登録するようにしたが、実施の形態2は、予め設定されたキーワード以外のキーワードを追加できるようにしたものである。
図8は本発明の実施の形態2における新規のキーワードを登録するときの動作を示すフローチャートである。なお、実施の形態2に係る加熱調理器100の構成は、制御部15の機能を除いて実施の形態1と同様である。
実施の形態2においては、例えば、実施の形態1で火力を強くする操作のキーワードが「火力アップ」であった場合に、「火力アップ」に加えて、「火力強く」又は「火力上げる」というキーワードを追加登録できるようにしている。
制御部15は、例えば図8に示すように、ユーザー登録あるいは音声テストが終了すると、報知部20又は液晶表示部13、もしくは両方を用いて、ST33に示すメッセージを報知する(ST33)。制御部15は、上面操作部5により表示エリア13aに表示される登録キーワードのうち例えば「火力アップ」のキーワードが選択されると(ST34)、報知部20又は液晶表示部13、もしくは両方を用いて、「新しいキーワードを発話してください」を報知する(ST35)。
この報知により、ユーザーから「火力強く」又は「火力上げる」が発話されたときには、制御部15は、その音声を新キーワードとして一時的に記憶部16に保存する(ST36)。そして、制御部15は、報知部20又は液晶表示部13、もしくは両方を用いて、「確認のため、再度発話してください」を報知し(ST37)、ユーザーに再度の発話を促す。
制御部15は、その報知により、ユーザーから「火力強く」又は「火力上げる」のキーワードが発話されると、音声識別部22に先に一時的に保存した新キーワードと、再度発話されたキーワードが同じかどうかを比較させる(ST38)。制御部15は、音声識別部22から同一である旨の通知を受けたときには再度発話されたキーワードを登録キーワード「火力アップ」と関連づけて記憶部16に登録する(ST39)。そして、制御部15は、報知部20又は液晶表示部13、もしくは両方を用いて、「新しいキーワードを追加しました」を報知し(ST40)、新キーワードの登録動作を終了する。
一方、制御部15は、ST34において登録キーワードが一定時間を経過しても選択されなかったときには(ST42)、報知部20又は液晶表示部13、もしくは両方を用いて、登録を中止する旨、及び再度登録設定を促す旨を報知し(ST42)、新キーワードの登録動作を終了する。
また、制御部15は、ST36において一定時間を経過しても新キーワードが一時的に記憶部16に保存されなかったときには(ST43)、前記と同様に、登録を中止する旨、及び再度登録設定を促す旨を報知し(ST44)、新キーワードの登録動作を終了する。
さらに、制御部15は、ST38において新キーワードと再度発話されたキーワードとが一定時間を経過しても比較されなかったときには(ST45)、報知部20又は液晶表示部13、もしくは両方を用いて、前記と同様に、登録を中止する旨、及び再度登録設定を促す旨を報知し(ST46)、新キーワードの登録動作を終了する。
このように実施の形態2によれば、ユーザー自身がよく使用するキーワード(単語)を新たに登録できるようにしているため、事前に登録された固定のキーワードをユーザーが覚えるのではなく、ユーザーのイメージに合った単語で操作が可能となり、より音声での操作の快適性が向上する加熱調理器を提供できる。
なお、実施の形態1、2では、加熱調理器として天板に調理容器9を載置する誘導加熱調理器を例に説明したが、加熱源として電気ヒータや、ガス等を用いた加熱調理器にも適用できる。また、電子レンジや炊飯器といった加熱調理器にも適用できる。
1 本体、2 トッププレート、2a 左加熱部、2b 右加熱部、2c 中央加熱部、2d 表示窓、3 枠体、4 天板、5 上面操作部、5a 入力開始キー、5b メニューキー、5c 温度/焼き色設定キー、5d 時間設定キー、6 前面操作部、6a 電源スイッチ、7 グリル・オーブン調理器、7a 庫内加熱部、7b 調理庫扉、9 調理容器、10 左誘導加熱コイル、11 右誘導加熱コイル、12 中央誘導加熱コイル、13 液晶表示部、13a、13b、13c 表示エリア、14 基板、15 制御部、16 記憶部、17 左インバーター回路、18 右インバーター回路、19 中央インバーター回路、20 報知部、21 音声入力部、22 音声識別部、100 加熱調理器。
Claims (4)
- 調理容器を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段の操作を指示する操作部と、
ユーザーの音声を入力する音声入力手段と、
前記加熱手段の操作に関わるキーワードの音声が記憶される記憶手段と、
前記加熱手段を操作させるキーワードの音声が前記音声入力手段を通して入力されると、当該音声と前記記憶手段に記憶された前記キーワードの音声とが同一か識別する音声識別手段と、
前記音声識別手段により同一のキーワードの音声と識別されたときに、当該キーワードに基づいて前記加熱手段を操作する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記ユーザーが前記音声入力手段に向けて発話したキーワードの音声を前記記憶手段に記憶することを特徴とする加熱調理器。 - 前記制御手段は、前記ユーザーが前記音声入力手段に向けて発話したキーワードに対応する前記加熱手段の操作が前記ユーザーに許可されていない場合は、前記加熱手段の操作を行わないことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
- 前記記憶手段に記憶されたキーワードの音声は、同一のキーワードの音声を前記音声入力手段から複数回発話させて入手したことを特徴とする請求項1又は2記載の加熱調理器。
- 前記制御手段は、前記音声入力手段から新たなキーワードの音声が入力されたときには、前記記憶手段に記憶されたキーワードのうち、入力されたキーワードと操作内容が同じキーワードと関連づけて前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015065619A JP2016186367A (ja) | 2015-03-27 | 2015-03-27 | 加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015065619A JP2016186367A (ja) | 2015-03-27 | 2015-03-27 | 加熱調理器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016186367A true JP2016186367A (ja) | 2016-10-27 |
Family
ID=57203179
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016186367A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019190714A (ja) * | 2018-04-24 | 2019-10-31 | 株式会社パロマ | 加熱調理器 |
JP2020046163A (ja) * | 2018-09-21 | 2020-03-26 | リンナイ株式会社 | 加熱調理システム |
-
2015
- 2015-03-27 JP JP2015065619A patent/JP2016186367A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019190714A (ja) * | 2018-04-24 | 2019-10-31 | 株式会社パロマ | 加熱調理器 |
JP2020046163A (ja) * | 2018-09-21 | 2020-03-26 | リンナイ株式会社 | 加熱調理システム |
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