JP2001218678A - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器

Info

Publication number
JP2001218678A
JP2001218678A JP2000032865A JP2000032865A JP2001218678A JP 2001218678 A JP2001218678 A JP 2001218678A JP 2000032865 A JP2000032865 A JP 2000032865A JP 2000032865 A JP2000032865 A JP 2000032865A JP 2001218678 A JP2001218678 A JP 2001218678A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voice
rice
cooking
heating
speech
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000032865A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3402300B2 (ja
Inventor
Kenichi Tsuji
健一 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Original Assignee
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Vacuum Bottle Co Ltd filed Critical Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority to JP2000032865A priority Critical patent/JP3402300B2/ja
Publication of JP2001218678A publication Critical patent/JP2001218678A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3402300B2 publication Critical patent/JP3402300B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声認識/音声合成機能をもち、音声で炊飯
又は保温機能の設定を行える電気炊飯器を提供する。 【解決手段】 炊飯加熱制御手段および保温加熱制御手
段を備え、炊飯および保温を可能としてなる電気炊飯器
であって、音声入力手段と、該音声入力手段を介して入
力された音声の内容を認識する音声認識手段と、出力す
べき音声を合成する音声合成手段と、該音声合成手段に
より合成された音声を出力する音声出力手段とを設け、
上記音声認識手段の認識内容に応じて上記音声合成手段
および音声出力手段を作動させて音声ガイダンスを行な
いながら炊飯又は保温加熱パターンを設定して上記炊飯
加熱制御手段又は保温加熱制御手段を作動させるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、音声認識機能を
有した電気炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気炊飯器は、炊飯又は保温、タ
イマー予約、予約時刻設定、白米又は玄米、早炊、おか
ゆ、かため又はやわらかめ、すしめし、炊き込み等の炊
き分け、通常保温又は低温保温等の各種の炊飯又は保温
機能の選択設定操作について、炊飯器本体前面部の操作
パネル部に、それぞれ対応する多数の操作スイッチ(操
作キー)を設け、ユーザーが必要に応じて所望の操作ス
イッチをON,OFF操作する構成が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのような構
成の場合、次のような点で不便であった。
【0004】(1) 目の悪い人や手に障害を持った人
にとっては、操作自体が困難であった。また、そうでな
い人にとっても、暗い所での操作やタイマー予約等の複
雑な操作は、容易ではなく、誤操作の恐れがあった。
【0005】(2) 操作設定内容の表示が、液晶ディ
スプレイ等でなされるようになっているが、上記(1)
のような場合には、その確認が容易ではない。
【0006】(3) 炊事等の他の作業をしながらや離
れた所からの操作などが行えると便利であるが、従来の
構成では炊飯器本体に対面していないと操作することが
できない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記のよう
な課題を解決することを目的としてなされたもので、そ
れぞれ次のような課題解決手段を備えて構成されてい
る。
【0008】(1) 請求項1の発明 この発明の電気炊飯器は、炊飯加熱制御手段および保温
加熱制御手段を備え、炊飯および保温を可能としてなる
電気炊飯器であって、音声入力手段と、該音声入力手段
を介して入力された音声の内容を認識する音声認識手段
とを設け、上記音声認識手段の認識内容に応じて炊飯又
は保温加熱パターンを設定して上記炊飯加熱制御手段又
は保温加熱制御手段を作動させるようにしたことを特徴
としている。
【0009】以上のように、この発明の電気炊飯器は、
炊飯加熱制御手段および保温加熱制御手段を備え、炊飯
および保温を可能としてなる電気炊飯器において、ユー
ザーの声を入力する音声入力手段と、該音声入力手段を
介して入力されたユーザーの声の内容を認識する音声認
識手段とが設けられており、上記音声認識手段で認識さ
れたユーザーの指示内容に応じて所望の炊飯又は保温加
熱パターンを設定して上記炊飯加熱制御手段又は保温加
熱制御手段を適切に作動させて所望の炊飯又は保温を行
うようになっている。
【0010】したがって、ユーザーは、音声入力手段に
向かって炊飯又は保温、タイマー予約、予約時刻設定、
白米又は玄米、おかゆ、かため又はやわらかめ、すしめ
し、炊き込み等の炊き分け、通常保温又は低温保温等の
各種の炊飯又は保温機能の選択設定内容を言葉で入力す
れば、それに対応した機能内容が音声認識手段を介して
自動的に設定入力され、対応する炊飯又は保温加熱制御
が適切になされるようになる。
【0011】そのため、炊飯器本体から離れた所や他の
作業を行ないながらでも容易に操作することが可能とな
る。また、手を使う必要もないので、目の悪い人や手に
障害のある人でも容易に操作することができるようにな
る。
【0012】(2) 請求項2の発明 この発明の電気炊飯器は、炊飯加熱制御手段および保温
加熱制御手段を備え、炊飯および保温を可能としてなる
電気炊飯器であって、音声入力手段と、該音声入力手段
を介して入力された音声の内容を認識する音声認識手段
と、出力すべき音声を合成する音声合成手段と、該音声
合成手段により合成された音声を出力する音声出力手段
とを設け、上記音声認識手段の認識内容に応じて上記音
声合成手段および音声出力手段を作動させて音声ガイダ
ンスを行ないながら炊飯又は保温加熱パターンを設定し
て上記炊飯加熱制御手段又は保温加熱制御手段を作動さ
せるようにしたことを特徴としている。
【0013】以上のように、この発明の電気炊飯器は、
炊飯加熱制御手段および保温加熱制御手段を備え、炊飯
および保温を可能としてなる電気炊飯器において、ユー
ザーの声を入力する音声入力手段と、該音声入力手段を
介して入力されたユーザーの声の内容を認識する音声認
識手段と、出力すべき音声を合成する音声合成手段と、
該音声合成手段により合成された音声を出力する音声出
力手段とが設けられており、上記音声認識手段で認識さ
れたユーザーの指示内容に応じて順次音声合成手段およ
び音声出力手段による設定入力方法の音声ガイダンスが
行われ、それに応じて順次必要ない指示内容を音声で入
力して行けば、最終的に所望の炊飯又は保温加熱パター
ンが設定して上記炊飯加熱制御手段又は保温加熱制御手
段が適切に作動されるようになる。
【0014】したがって、ユーザーは、音声入力手段に
向かって何らかの音声操作指令を出せば、以後は音声合
成手段によって音声ガイダンスされる指示された設定順
序に応じて、炊飯又は保温、タイマー予約、予約時刻設
定、白米又は玄米、おかゆ、かため又はやわらかめ、す
しめし、炊き込み等の炊き分け、通常保温又は低温保温
等の各種の炊飯又は保温機能の具体的な選択設定内容を
指示して行けば、それに対応した機能内容が音声認識手
段を介して自動的に設定入力され、対応する炊飯又は保
温加熱制御が適切になされるようになる。
【0015】そのため、上記請求項1の発明と同様の作
用に加えて、設定されて行く設定内容の確認が容易で、
タイマー予約等の複雑な設定操作も容易に操作設定する
ことができるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1〜図5は、
本願発明の実施の形態1に係る音声認識機能を有した電
気炊飯器の炊飯器本体および同炊飯器本体各部の構成と
作用をそれぞれ示している。
【0017】(全体の特徴)先ず本実施の形態の電気炊
飯器は、その炊飯器本体A側において例えば内鍋3とし
て電磁誘導の可能な磁性金属板よりなるものが採用され
ている一方、当該内鍋3に対する炊飯時の加熱手段とし
て、合成樹脂製の内ケース4を介して当該内鍋3の底壁
部3aから側壁部3bの略全体を包み込むように当該内
鍋3の底壁部3aの中央部側と側方部側、および側壁部
3b側の3ケ所の全周に対応する3組のワークコイルC
1,C2,C3が設けられ、また当該内鍋3に対する保温
時の加熱手段として、当該内鍋3の側壁部3bの全周に
対応する保温ヒータH1が設けられている。そして、そ
れらによって適切な炊飯機能と保温機能とを実現できる
ようになっている。一方、それらの各機能に対するタイ
マー予約や炊飯および保温メニューの選択、それら各メ
ニューに対応した加熱パターンの操作設定は、当該電気
炊飯器本体Aの前面部に設けられたマイクロホン10を
介してユーザーによりマイコン制御ユニット32側に入
力される音声指令によりなされるようになっている。
【0018】(炊飯器本体の構成)すなわち、先ず該電
気炊飯器の炊飯器本体Aは、例えば図1に示すように、
内部に誘起されるうず電流によって自己発熱が可能な例
えばステンレス鋼板等の磁性金属板よりなる内鍋(飯器)
3と、該内鍋3を任意にセットし得るように形成された
合成樹脂製の有底筒状の内ケース(保護枠)4と、該内
ケース4を保持する外部筺体である有底筒状の外ケース
1と、該外ケース1と上記内ケース4とを一体化して形
成された炊飯器器体の上部に開閉可能に設けられた蓋ユ
ニット2とから構成されている。
【0019】上記内ケース4の底壁部(底部)4aの下
方側にはコイル台7が設けられ、その上部には、フェラ
イトコアを介し、上記内鍋3の底壁部(底部)3aの中
央部と側方部および内鍋3の側壁部3bの各位置に対応
して各々リッツ線が同心状に巻成された3組のワークコ
イルC1,C2,C3が、それぞれ内鍋3の底壁部3aか
ら側壁部3bに到る略全体を包み込むように設けられて
おり、それらにより通電時には内鍋3の略全体にうず電
流を誘起して、その全体を略均一に加熱するようになっ
ている。そして、該ワークコイルC1,C2,C3は、そ
れぞれ相互に直列に接続され、その一端は、例えば図3
の制御回路図に示すように整流回路35および平滑回路
36を介した電源ラインに、また他端はIGBT(パワ
ートランジスタ)37のコレクタにそれぞれ接続されて
いる。
【0020】また、上記側壁部側ワークコイルC3の上
方部には、保温時において加熱手段として機能する保温
ヒータH1が設けられており、保温時において上記内鍋
3の全体を有効かつ均一に加熱するようになっている。
【0021】また、上記内ケース4およびコイル台7の
下方部側には、例えば図2に示されるような、ワークコ
イルC1,C2,C3、保温ヒータH1、肩ヒータH2等を
駆動制御する上記IGBT37やヒータ駆動回路33,
34、マイコン制御ユニット32、電源電圧整流用のダ
イオードブリッジよりなる整流回路35、平滑回路36
などを備えた制御回路基板9が設けられている。
【0022】また上記外ケース1は、例えば合成樹脂材
で形成された上下方向に筒状のカバー部材1aと、該カ
バー部材1aの上端部に結合された合成樹脂製の肩部材
11と、上記カバー部材1aの下端部に一体化された合
成樹脂製の底部材1bとからなり、かつ上記内ケース4
の底壁部4aとの間に所定の広さの断熱および通風空間
部を形成した全体として有底の筒状体に構成されてい
る。そして、該外ケース1の前面部上方には、例えば図
2に示すような略半月形状の操作パネル20が設けられ
ている。該操作パネル20面には従来のものに比べて十
分に広く大きな表示面積をもつ液晶表示部21と後述す
る音声入力部および音声認識手段を作動可能な状態にす
るための音声入力スイッチ22のみが設けられている。
また、上記肩部材11の肩部内周側には、肩ヒータH2
が設けられている。
【0023】さらに、図示はしないが、上記内ケース4
下方側のコイル台7の中央部には、上下方向に同心状に
貫通したセンタセンサ収納空間部が形成されており、該
センタセンサ収納空間部中に上下方向に昇降自在な状態
で、かつ常時コイルスプリングにより上方に上昇付勢さ
れた状態で図3に示す内鍋温度検知センサSおよび内鍋
検知スイッチLSを備えたセンタセンサが設けられてい
る。
【0024】一方、符号2は蓋ユニットであり、該蓋ユ
ニット2は、その外周面を構成する合成樹脂製の外カバ
ー12と、該外カバー12と内枠14との間に設けられ
た金属製の断熱構造体13と、該断熱構造体13の内側
にパッキン17を介して設けられた金属製の内カバー1
5と、該内カバー15の下方に設けられた金属製の放熱
板16とによって内側が中空の断熱構造体に形成されて
いる。また、上記断熱構造体13は上下2枚の金属板1
3a,13bを閉断面構造に対向させて一体化すること
により形成されている。
【0025】この蓋ユニット2は、上記外ケース1上部
の肩部材11に対してヒンジ機構を介して回動自在に取
付けられており、その開放端側には、該蓋ユニット2の
所定位置に係合して該蓋ユニット2の上下方向への開閉
を行うロック機構18が設けられている。
【0026】したがって、該構成では、先ず炊飯時に
は、上記内鍋3は、上記3組のワークコイルC1,C2
3の駆動によりその底壁部3aから側壁部3b側にか
けて略全体が均一に発熱し、例えば内鍋3内の水に浸さ
れた飯米が断熱部として作用する吸水工程などにおいて
も内鍋3の上部側をもムラなく加熱して略全体に均一な
吸水性能を可能にするとともに、炊飯量が多い時などに
も内鍋3の全体を略均一に加熱して加熱ムラなく効率良
く炊き上げることができる。また、沸騰工程以降の水分
がなくなった状態における内鍋3の底壁部3aの局部的
な熱の集中を防止して焦げ付きの発生を防止することが
できる。次に、保温時には、上記内鍋3の側壁部3bに
対応して設けられた上記保温ヒータH1および肩ヒータ
2の駆動により、内鍋3の底壁部3aから側壁部3b
および上方部の全体が適切な加熱量で均一に加熱されて
加熱ムラのない保温が実現される。
【0027】一方、符号10は上記炊飯器本体A前面部
の外ケース1a内側に設けられたマイクロホンであり、
炊飯器本体A内側の操作回路基板27に設けられた増幅
回路を有する図3の音声入力部19とともに音声入力手
段として機能するようになっている。
【0028】一方、上記制御回路基板9のマイコン制御
ユニット32には、該音声入力手段を介して入力された
ユーザーの音声の内容を認識する音声認識手段が設けら
れており、該音声認識手段で認識されたユーザーの指示
内容に応じて所望の炊飯又は保温機能、所望の炊飯又は
保温メニュー、それら炊飯又は保温メニューに対応した
所定の加熱パターンを設定して、その炊飯加熱制御手段
又は保温加熱制御手段を適切に作動させて所望の炊飯又
は保温を行うようになっている。
【0029】したがって、ユーザーは、音声入力手段に
向かって炊飯又は保温、タイマー予約、予約時刻設定、
白米又は玄米、早炊、おかゆ、かため又はやわらかめ、
すしめし、炊き込み等の炊き分け、通常保温又は低温保
温等の各種の炊飯又は保温機能の選択設定内容を音声
(言葉)で入力すれば、それに対応した機能内容が当該
音声認識手段を介してマイコン制御ユニット32内の炊
飯および保温加熱パターン等設定部に自動的に設定入力
され、対応する炊飯又は保温加熱制御が適切になされる
ようになる。
【0030】(炊飯器本体側制御回路部の構成)次に、
図3は上述のように構成された炊飯器本体A側の炊飯お
よび保温制御並びに音声入力制御用のマイコン制御ユニ
ットを中心とするワークコイルおよび保温ヒータ等制御
回路部の構成を示す。
【0031】図中、符号32が上述のような炊飯加熱制
御手段および保温加熱制御手段、音声認識手段に加え、
内鍋温度判定手段、内鍋検知手段、ブザー報知手段等を
備えた炊飯・保温制御用のマイコン制御ユニット(CP
U)であり、該マイコン制御ユニット32はマイクロコ
ンピュータを中心として構成され、例えば内鍋3の温度
検知回路部、ワークコイル駆動制御回路部、内鍋3の検
知回路部、発振回路部、リセット回路部、保温ヒータお
よび肩ヒータ等駆動制御回路部、音声入力部、ブザー報
知部、電源回路部等を各々有して構成されている。
【0032】そして、先ず上記内鍋3の底壁部3a側セ
ンタセンサ部の内鍋温度検知センサS、内鍋検知スイッ
チLSに対応して設けられた温度検知回路43および鍋
検知回路44には、例えば上記内鍋温度検知センサSに
よる内鍋3の底壁部3aの温度検知信号、内鍋検知スイ
ッチLSによる鍋検知信号がそれぞれ入力されるように
なっている。
【0033】また、上記ワークコイル駆動制御回路部
は、例えばパルス幅変調回路41、同期トリガー回路4
0、IGBT駆動回路42、IGBT37、共振コンデ
ンサ38によって形成されている。そして、上記マイコ
ン制御ユニット32のワークコイル駆動制御回路部によ
り、上記パルス幅変調回路41を制御することにより、
例えば炊飯工程に応じて上記ワークコイルC1,C2,C
3の出力値および同出力値でのONデューティー比(例
えばn秒/16秒)をそれぞれ適切に変えることによっ
て、炊飯工程の各工程における内鍋3の加熱温度と加熱
パターンを炊飯量を考慮して適切に可変コントロール
し、均一な吸水作用と加熱ムラのない御飯の炊き上げを
実現するための適切な出力制御が行われるようになって
いる。
【0034】また同マイコン制御ユニット32の保温ヒ
ータ駆動制御回路部および肩ヒータ駆動制御回路部によ
り、それぞれ保温ヒータ駆動回路33および肩ヒータ駆
動回路34を制御することにより、例えば保温又は炊飯
工程に応じて上記保温ヒータH1、肩ヒータH2の出力値
および同出力値でのONデューティー比(例えばn秒/
16秒)をそれぞれ適切に変えることによって、保温又
は炊飯工程の各工程における内鍋3の加熱温度と加熱パ
ターンを炊飯量を考慮して適切に可変コントロールする
ための適切な出力制御が行われるようになっている。
【0035】また、符号10はマイクロホン、19は増
幅回路をもった音声入力部であり、前述のように従来の
操作スイッチ(操作キー)に代わる音声操作入力手段と
して構成されている。そして、該音声操作入力手段を介
してユーザーの音声による操作指令がなされると、上記
マイコン制御ユニット32側の音声認識手段によってユ
ーザーの指示内容が認識され、その認識内容に応じて所
望の炊飯又は保温加熱パターンを設定して上記炊飯加熱
制御手段又は保温加熱制御手段を適切に作動させて所望
の炊飯又は保温を行うようになっている。
【0036】したがって、ユーザーは、音声入力手段に
向かって炊飯又は保温、タイマー予約、予約時刻設定、
白米又は玄米、早炊、おかゆ、かため又はやわらかめ、
すしめし、炊き込み等の炊き分け、通常保温又は低温保
温等の各種の炊飯又は保温機能の選択設定内容を音声
(言葉)で入力すれば、それに対応した機能内容が当該
音声認識手段を介して炊飯又は保温加熱パターン設定部
に自動的に設定入力され、対応する炊飯又は保温加熱制
御が適切になされるようになる。
【0037】そのため、炊飯器本体から離れた所や他の
作業を行ないながらでも容易に操作することが可能とな
る。また、手を使う必要もないので、目の悪い人や手に
障害のある人でも容易に操作することができるようにな
る。
【0038】なお、図3中の符号39は、上記IGBT
37のフライホイールダイオードである。また符号35
は、家庭用AC電源30との間に挿入された上記ワーク
コイル駆動用のダイオードブリッジを内蔵した電源側整
流回路、36はその平滑回路である。
【0039】さらに、符号17は炊飯完了を知らせるブ
ザー報知部、16はリセット回路、21は液晶表示部で
ある。この実施の形態の場合、上記液晶表示部21には
音声入力スイッチ22のON操作に対応して図2のよう
なメニューが表示され、以後設定内容に応じた表示がな
されて行くようになっている。
【0040】なお、図3の制御回路では、繁雑さを避け
るために、上記マイコン制御ユニット32側への定電圧
電源回路は省略して示している。
【0041】(音声認識による通常炊飯時の炊飯メニュ
ーの設定方法)次に図4は、上述の音声入力手段および
音声認識手段を利用した通常炊飯時の炊飯メニューの設
定方法を示すフローチャートである。
【0042】この設定方法の場合、先ずステップS1
上記操作パネル20部の音声入力スイッチ22をON操
作する。すると、ステップS2に示すように、上記液晶
表示部21に、例えば図2に示すような「白米」、「早
炊」、「おこわ」、「おかゆ」等の各種炊飯メニューと
時計時刻が表示され、マイコン制御ユニット32側の音
声認識手段を含めて音声による選択設定操作指令の入力
が可能な状態となる。この実施の形態の場合、該状態
は、予じめ設定された必要にして十分な所定の設定時間
内のみ維持されるようになっている。
【0043】したがって、次にステップS3で当該所定
設定時間の経過が判定され、同時間が経過するまでの間
に上記各種炊飯メニューの内の何れかの炊飯メニューの
音声による入力がなされなかった場合(ステップS3
YES)には、当該設定可能状態はクリアされ、新たに
音声入力スイッチ22がON操作されるのを待つ最初の
待機モードに戻る。
【0044】一方、そうなるまでの間(ステップS3
NO)にステップS4に示すように、例えば「白米」等
何れか所望の炊飯メニューを選択する旨の音声入力がな
された場合には、続いてステップS5で当該選択入力さ
れた所定の炊飯メニューの表示を点滅させる。ユーザー
は、該特定表示メニューの点滅動作により、所望通りの
炊飯メニューが設定されたか否かを判定することができ
る。
【0045】さらに、その上でステップS6に進み、念
のため上記炊飯メニューを取り消し、新たに再設定する
か否かを判定する。この場合、ユーザーは現在選択して
いる炊飯メニューを取り消す時には、「取り消しま
す。」と音声で入力する一方、取り消さない時には、
「取り消しません。」と音声で入力する。該判定で、取
り消すとなった場合には、上述のステップS1にリター
ンして再び音声入力スイッチ22がON操作されるのを
待つ待機モードに戻る一方、取り消さない場合には、ス
テップS7に進んで、上記現在選択されている炊飯メニ
ューに対応した所定の炊飯加熱パターンをマイコン制御
ユニット32に設定する。
【0046】そして、ステップS8に進んで、その炊飯
加熱制御手段により、同設定された炊飯加熱パターンで
の炊飯加熱工程(吸水、炊き上げ、合数判定、沸とう維
持、炊き上げ完了検知、むらし)を実行する。
【0047】そして、それらが終わると炊飯完了のブザ
ー報知を行った上で、ステップS9に進んで保温工程に
移行する。
【0048】以上のように、この実施の形態の電気炊飯
器は、マイコン制御ユニット32よりなる炊飯加熱制御
手段を備え、炊飯を可能としてなる電気炊飯器におい
て、ユーザーの音声による操作指令を入力するマイクロ
ホン10および音声入力部19よりなる音声入力手段
と、該音声入力手段を介して入力されたユーザーの音声
による指示の内容を認識するマイコン制御ユニット32
よりなる音声認識手段とが設けられており、上記音声入
力手段を介して入力され、当該音声認識手段で認識され
たユーザーの指示内容に応じて所望の炊飯加熱パターン
を設定して上記炊飯加熱制御手段を適切に作動させて所
望の炊飯を行うようになっている。
【0049】したがって、ユーザーは、音声入力手段に
向かって各種の炊飯機能の選択設定内容を音声(言葉)
で入力すれば、それに対応した機能内容が音声認識手段
を介して自動的に設定入力され、対応する炊飯加熱制御
が適切になされるようになる。
【0050】そのため、炊飯機能の選択および炊飯メニ
ューを容易に操作設定することが可能となる。また、手
を使う必要もないので、手に障害のある人でも容易に操
作することができるようになる。
【0051】(音声認識によるタイマー予約炊飯時の炊
飯メニューの設定方法)次に図5は、上述の音声入力手
段および音声認識手段を利用したタイマー予約炊飯時の
炊飯メニューの設定方法を示すフローチャートである。
【0052】この設定方法の場合、先ずステップS1
上記の場合と同様に操作パネル20部の音声入力スイッ
チ22をON操作する。すると、ステップS2に示すよ
うに、先ず上記液晶表示部21に通常炊飯とタイマー予
約炊飯の2種の炊飯操作メニューと時計時刻が表示さ
れ、マイコン制御ユニット32側の音声認識手段を含め
て音声による選択設定操作指令の入力が可能な状態とな
る。該状態は、予じめ設定された必要にして十分な所定
の設定時間内のみ維持されるようになっている。
【0053】したがって、次にステップS3で当該所定
設定時間の経過が判定され、同時間が経過するまでの間
に上記通常炊飯又はタイマー予約炊飯の内の何れかの操
作メニューの音声による入力がなされなかった場合(ス
テップS3でYES)には、当該設定可能状態はクリア
され、新たに音声入力スイッチ22がON操作されるの
を待つ最初の待機モードに戻る。
【0054】一方、そうなるまでの間(ステップS3
NO)にステップS4に示すように、例えばタイマー予
約炊飯を選択する旨の音声入力がなされた場合には、続
いてステップS5で具体的にタイマーセットモードを表
示する。
【0055】したがって、ユーザーは該タイマーセット
モードの表示を見ながら、音声で午前、午後、何時、何
分の予約時刻を入力する(ステップS6)。
【0056】該予約時刻の設定入力が終わると、次にス
テップS7で「白米」、「早炊」、「おこわ」、「おか
ゆ」等の炊飯メニューが表示される。
【0057】したがって、ユーザーは該表示を見なが
ら、それらの内の何れか所望の炊飯メニューを選択して
音声で入力する(ステップS8)。
【0058】これらの各音声入力が終わると、上記液晶
表示部21には、ステップS9で最終的なタイマー予約
内容が表示される。ユーザーは、該表示内容により、所
望通りの予約内容が入力されたか否かを判断することが
できる。
【0059】そして、その上で続いてユーザーにはステ
ップS10で、当該予約内容の取り消し変更を含めた最終
決定の確認がなされる。
【0060】その結果、何らかの事情により、現在の予
約内容を取り消し、新たに再設定するか否かを判定す
る。この場合、ユーザーは現在選択している予約内容を
取り消す時には、「取り消します。」と音声で入力する
一方、取り消さない時には、「取り消しません。」と音
声で入力する。該判定で、取り消すことになった場合に
は、上述のステップS1にリターンして再び音声入力ス
イッチ22がON操作されるのを待つ待機モードに戻る
一方、取り消さない場合には、ステップS11に進んで、
上記現在選択されている予約内容に対応した所定の予約
時刻および炊飯メニューに対応した加熱パターンをマイ
コン制御ユニット32に設定する。
【0061】そして、さらにステップS12に進んで、当
該予約時刻の到来を確認した後、その炊飯加熱制御手段
により、ステップS13で同時刻から上記設定された炊飯
加熱パターンでの炊飯加熱工程(吸水、炊き上げ、合数
判定、沸とう維持、炊き上げ完了検知、むらし)を実行
する。
【0062】そして、それが終わると炊飯完了のブザー
報知を行った上で、ステップS14に進んで保温工程に移
行する。
【0063】以上のように、この実施の形態の電気炊飯
器は、タイマー手段およびマイコン制御ユニット32よ
りなる炊飯加熱制御手段を備え、タイマー予約炊飯を可
能としてなる電気炊飯器において、ユーザーの音声によ
るタイマー予約炊飯の操作指令を入力するマイクロホン
10および音声入力部19よりなる音声入力手段と、該
音声入力手段を介して入力されたユーザーの音声による
タイマー予約指令炊飯の支持の内容を認識するマイコン
制御ユニット32よりなる音声認識手段とが設けられて
おり、上記音声入力手段を介して入力され、当該音声認
識手段で認識されたユーザーのタイマー予約炊飯の指示
内容に応じて所望の予約時刻と炊飯メニューに対応した
炊飯加熱パターンを設定して上記炊飯加熱制御手段を適
切に作動させて所望のタイマー予約炊飯を行うようにな
っている。
【0064】したがって、ユーザーは、音声入力手段に
向かって、タイマー予約炊飯炊飯を行うこと、その予約
時刻、炊飯メニューの種類等各種の炊飯機能の選択設定
内容を音声(言葉)で入力すれば、それに対応した機能
内容が音声認識手段を介して自動的に設定入力され、対
応するタイマー炊飯加熱制御が適切になされるようにな
る。
【0065】そのため、複雑なタイマー予約炊飯設定を
比較的容易に操作することが可能となる。また、手を使
う必要がないので、手に障害のある人でも容易に操作す
ることができるようになる。
【0066】(実施の形態2)図6〜図18は、本願発
明の実施の形態2に係る音声認識および音声合成機能を
有した電気炊飯器の炊飯器本体および同炊飯器本体各部
の構成と作用をそれぞれ示している。
【0067】(全体の特徴)先ず本実施の形態の電気炊
飯器は、その炊飯器本体A側において例えば内鍋3とし
て電磁誘導の可能な磁性金属板よりなるものが採用され
ている一方、当該内鍋3に対する炊飯時の加熱手段とし
て、合成樹脂製の内ケース4を介して当該内鍋3の底壁
部3aから側壁部3bの略全体を包み込むように当該内
鍋3の底壁部3aの中央部側と側方部側、および側壁部
3b側の3ケ所の全周に対応する3組のワークコイルC
1,C2,C3が設けられ、また当該内鍋3に対する保温
時の加熱手段として、当該内鍋3の側壁部3bの全周に
対応する保温ヒータH1が設けられている。そして、そ
れらによって適切な炊飯機能と保温機能とを実現できる
ようになっている。一方、それらの各機能に対するタイ
マー予約や炊飯および保温メニューの選択、それら各メ
ニューに対応した加熱パターンの操作設定は、当該電気
炊飯器本体Aの前面部に設けられたマイクロホン10を
介してユーザーにより入力される音声指令によりなさ
れ、それらの各選択設定時の操作方法、設定内容が音声
合成手段によりスピーカ24を介してユーザーに音声で
ガイダンスされるようになっている。
【0068】(炊飯器本体の構成)すなわち、先ず該電
気炊飯器の炊飯器本体Aは、例えば図6に示すように、
内部に誘起されるうず電流によって自己発熱が可能な例
えばステンレス鋼板等の磁性金属板よりなる内鍋(飯器)
3と、該内鍋3を任意にセットし得るように形成された
合成樹脂製の有底筒状の内ケース(保護枠)4と、該内
ケース4を保持する外部筺体である有底筒状の外ケース
1と、該外ケース1と上記内ケース4とを一体化して形
成された炊飯器器体の上部に開閉可能に設けられた蓋ユ
ニット2とから構成されている。
【0069】上記内ケース4の底壁部(底部)4aの下
方側にはコイル台7が設けられ、その上部には、フェラ
イトコアを介し、上記内鍋3の底壁部(底部)3aの中
央部と側方部および内鍋3の側壁部3bの各位置に対応
して各々リッツ線が同心状に巻成された3組のワークコ
イルC1,C2,C3が、それぞれ内鍋3の底壁部3aか
ら側壁部3bに到る略全体を包み込むように設けられて
おり、それらにより通電時には内鍋3の略全体にうず電
流を誘起して、その全体を略均一に加熱するようになっ
ている。そして、該ワークコイルC1,C2,C3は、そ
れぞれ相互に直列に接続され、その一端は、例えば図7
の制御回路図に示すように整流回路35および平滑回路
36を介した電源ラインに、また他端はIGBT(パワ
ートランジスタ)37のコレクタにそれぞれ接続されて
いる。
【0070】また、上記側壁部側ワークコイルC3の上
方部には、保温時において加熱手段として機能する保温
ヒータH1が設けられており、保温時において上記内鍋
3の全体を有効かつ均一に加熱するようになっている。
【0071】また、上記内ケース4およびコイル台7の
下方部側には、例えば図7に示されるような、ワークコ
イルC1,C2,C3、保温ヒータH1、肩ヒータH2等を
駆動制御する上記IGBT37やヒータ駆動回路33,
34、マイコン制御ユニット32、電源電圧整流用のダ
イオードブリッジよりなる整流回路35、平滑回路36
などを備えた制御回路基板9が設けられている。
【0072】また上記外ケース1は、例えば合成樹脂材
で形成された上下方向に筒状のカバー部材1aと、該カ
バー部材1aの上端部に結合された合成樹脂製の肩部材
11と、上記カバー部材1aの下端部に一体化された合
成樹脂製の底部材1bとからなり、かつ上記内ケース4
の底壁部4aとの間に所定の広さの断熱および通風空間
部を形成した全体として有底の筒状体に構成されてい
る。そして、該外ケース1の前面部上方には、例えば前
述の図2に示すような略半月形状の操作パネル20が設
けられ、該操作パネル20面には従来のものに比べて十
分に広く大きな表示面積をもつ液晶表示部21と後述す
る音声入力部および音声認識手段を作動可能な状態にす
るための音声入力スイッチ22のみが設けられている。
また、上記肩部材11の肩部内周側には、肩ヒータH2
が設けられている。
【0073】さらに、図示はしないが、上記内ケース4
下方側のコイル台7の中央部には、上下方向に同心状に
貫通したセンタセンサ収納空間部が形成されており、該
センタセンサ収納空間部中に上下方向に昇降自在な状態
で、かつ常時コイルスプリングにより上方に上昇付勢さ
れた状態で図7に示す内鍋温度検知センサSおよび内鍋
検知スイッチLSを備えたセンタセンサが設けられてい
る。
【0074】一方、符号2は蓋ユニットであり、該蓋ユ
ニット2は、その外周面を構成する合成樹脂製の外カバ
ー12と、該外カバー12と内枠14との間に設けられ
た金属製の断熱構造体13と、該断熱構造体13の内側
にパッキン17を介して設けられた金属製の内カバー1
5と、該内カバー15の下方に設けられた金属製の放熱
板16とによって内側が中空の断熱構造体に形成されて
いる。また、上記断熱構造体13は上下2枚の金属板1
3a,13bを閉断面構造に対向させて一体化すること
により形成されている。
【0075】この蓋ユニット2は、上記外ケース1上部
の肩部材11に対してヒンジ機構を介して回動自在に取
付けられており、その開放端側には、該蓋ユニット2の
所定位置に係合して該蓋ユニット2の上下方向への開閉
を行うロック機構18が設けられている。
【0076】したがって、該構成では、先ず炊飯時に
は、上記内鍋3は、上記3組のワークコイルC1,C2
3の駆動によりその底壁部3aから側壁部3b側にか
けて略全体が均一に発熱し、例えば内鍋3内の水に浸さ
れた飯米が断熱部として作用する吸水工程などにおいて
も内鍋3の上部側をもムラなく加熱して略全体に均一な
吸水性能を可能にするとともに、炊飯量が多い時などに
も内鍋3の全体を略均一に加熱して加熱ムラなく効率良
く炊き上げることができる。また、沸騰工程以降の水分
がなくなった状態における内鍋3の底壁部3aの局部的
な熱の集中を防止して焦げ付きの発生を防止することが
できる。次に、保温時には、上記内鍋3の側壁部3bに
対応して設けられた上記保温ヒータH1および肩ヒータ
2の駆動により、内鍋3の底壁部3aから側壁部3b
および上方部の全体が適切な加熱量で均一に加熱されて
加熱ムラのない保温が実現される。
【0077】一方、符号10は上記炊飯器本体A前面部
の外ケース1a内側に設けられたマイクロホンであり、
炊飯器本体A内側の操作回路基板27に設けられた増幅
回路を有する図7の音声入力部19とともに音声入力手
段として機能するようになっている。また、符号24は
上記外ケース1の底部材1a部分に設けられたスピーカ
であり、後述する音声合成手段から音声出力部23を介
して供給される音声出力を外部に報知する。
【0078】一方、上記制御回路基板9のマイコン制御
ユニット32には、上記音声入力手段を介して入力され
たユーザーの音声による操作指令の内容を認識する音声
認識手段、また該音声認識手段により認識した内容に対
応して必要な設定情報を音声情報として形成する音声合
成手段および同音声情報を音声信号にして出力する音声
出力手段が設けられており、該音声認識手段で認識され
たユーザーの指示内容に応じて音声合成手段により適切
な設定方法を音声ガイダンスすることにより所望の炊飯
又は保温機能、所望の炊飯又は保温メニュー、それら炊
飯又は保温メニューに対応した設定の加熱パターンを設
定して、その炊飯加熱制御手段又は保温加熱制御手段を
適切に作動させて所望の炊飯又は保温を行うようになっ
ている。
【0079】したがって、ユーザーは、音声入力手段に
向かって炊飯又は保温、タイマー予約、予約時刻設定、
白米又は玄米、早炊、おかゆ、かため又はやわらかめ、
すしめし、炊き込み等の炊き分け、通常保温又は低温保
温等の各種の炊飯又は保温機能の選択設定内容を音声合
成手段からの指示に従って音声(言葉)で入力すれば、
それに対応した機能内容が上記音声認識手段を介してマ
イコン制御ユニット32内の炊飯および保温加熱パター
ン等設定部に自動的に設定入力され、対応する炊飯又は
保温加熱制御が適切になされるようになる。
【0080】(炊飯器本体側制御回路部の構成)次に、
図7は上述のように構成された炊飯器本体A側の炊飯お
よび保温制御並びに音声入出力制御用のマイコン制御ユ
ニットを中心とするワークコイルおよび保温ヒータ等制
御回路部の構成を示す。
【0081】図中、符号32が上述のような炊飯加熱制
御手段および保温加熱制御手段、音声認識手段に加え、
内鍋温度判定手段、内鍋検知手段、ブザー報知手段等を
備えた炊飯・保温制御用のマイコン制御ユニット(CP
U)であり、該マイコン制御ユニット32はマイクロコ
ンピュータを中心として構成され、例えば内鍋3の温度
検知回路部、ワークコイル駆動制御回路部、内鍋3の検
知回路部、発振回路部、リセット回路部、保温ヒータお
よび肩ヒータ等駆動制御回路部、音声入力部、ブザー報
知部、電源回路部等を各々有して構成されている。
【0082】そして、先ず上記内鍋3の底壁部3a側セ
ンタセンサ部の内鍋温度検知センサS、内鍋検知スイッ
チLSに対応して設けられた温度検知回路43および鍋
検知回路44には、例えば上記内鍋温度検知センサSに
よる内鍋3の底壁部3aの温度検知信号、内鍋検知スイ
ッチLSによる鍋検知信号がそれぞれ入力されるように
なっている。
【0083】また、上記ワークコイル駆動制御回路部
は、例えばパルス幅変調回路41、同期トリガー回路4
0、IGBT駆動回路42、IGBT37、共振コンデ
ンサ38によって形成されている。そして、上記マイコ
ン制御ユニット32のワークコイル駆動制御回路部によ
り、上記パルス幅変調回路41を制御することにより、
例えば炊飯工程に応じて上記ワークコイルC1,C2,C
3の出力値および同出力値でのONデューティー比(例
えばn秒/16秒)をそれぞれ適切に変えることによっ
て、炊飯工程の各工程における内鍋3の加熱温度と加熱
パターンを炊飯量を考慮して適切に可変コントロール
し、均一な吸水作用と加熱ムラのない御飯の炊き上げを
実現するための適切な出力制御が行われるようになって
いる。
【0084】また同マイコン制御ユニット32の保温ヒ
ータ駆動制御回路部および肩ヒータ駆動制御回路部によ
り、それぞれ保温ヒータ駆動回路33および肩ヒータ駆
動回路34を制御することにより、例えば保温又は炊飯
工程に応じて上記保温ヒータH1、肩ヒータH2の出力値
および同出力値でのONデューティー比(例えばn秒/
16秒)をそれぞれ適切に変えることによって、保温又
は炊飯工程の各工程における内鍋3の加熱温度と加熱パ
ターンを炊飯量を考慮して適切に可変コントロールする
ための適切な出力制御が行われるようになっている。
【0085】また、符号10はマイクロホン、19は増
幅回路をもった音声入力部であり、前述のように従来の
操作スイッチ(操作キー)に代わる音声操作入力手段と
して構成されている。そして、該音声操作入力手段を介
してユーザーの音声による操作指令がなされると、上記
マイコン制御ユニット32側の音声認識手段によってユ
ーザーの指示内容が認識され、その認識内容に応じて所
望の炊飯又は保温加熱パターンを設定して上記炊飯加熱
制御手段又は保温加熱制御手段を適切に作動させて所望
の炊飯又は保温を行うようになっている。そして、この
実施の形態の場合、さらに上記マイコン制御ユニット3
2側音声合成手段からの音声情報を音声信号に変えて出
力する増幅回路を有した音声出力部23および該音声出
力部23からの音声信号出力を音声として外部に報知す
るスピーカ24が設けられている。音声合成手段は、上
記音声入力手段による各種炊飯又は保温機能の設定入力
に必要な設定方法、設定情報を形成して出力するように
なっている。
【0086】したがって、ユーザーは、音声合成手段か
ら提供される音声ガイダンスに従って音声入力手段に向
かって炊飯又は保温、タイマー予約、予約時刻設定、白
米又は玄米、早炊、おかゆ、かため又はやわらかめ、す
しめし、炊き込み等の炊き分け、通常保温又は低温保温
等の各種の炊飯又は保温機能の選択設定内容を音声(言
葉)で入力すれば、それに対応した機能内容が当該音声
認識手段を介して炊飯又は保温加熱パターン設定部に自
動的に設定入力され、対応する炊飯又は保温加熱制御が
適切になされるようになる。
【0087】そのため、タイマー予約炊飯などの複雑な
設定操作が楽になるとともに、炊飯器本体から離れた所
や他の作業を行ないながらでも容易に操作することが可
能となる。また、手や目を使う必要もないので、目の悪
い人や手に障害のある人、暗い所でも容易に操作するこ
とができるようになる。
【0088】なお、図7中の符号39は、上記IGBT
37のフライホイールダイオードである。また、符号3
5は、家庭用AC電源30との間に挿入された上記ワー
クコイル駆動用のダイオードブリッジを内蔵した電源側
整流回路、36はその平滑回路である。
【0089】さらに、符号16はリセット回路、21は
液晶表示部である。
【0090】なお、図7の制御回路では、繁雑さを避け
るために、上記マイコン制御ユニット32側への定電圧
電源回路は省略して示している。
【0091】(音声認識および音声合成による対話方式
での通常炊飯時の炊飯メニューの設定方法)次に図8
は、上述の音声認識手段および音声合成手段を利用した
通常炊飯時の炊飯メニューの設定方法を示すフローチャ
ートである。
【0092】この設定方法の場合、先ずステップS1
上記操作パネル20部の音声入力スイッチ22をON操
作する。すると、マイコン制御ユニット32側の音声認
識手段および音声合成手段が作動し、音声による選択設
定操作指令の入力および対応した音声ガイダンスが可能
な状態となり、先ずステップS2に示すように音声合成
手段が「炊飯メニューを選択して下さい。」とガイダン
スする。この実施の形態の場合にも、上記状態は、予じ
め設定された必要にして十分な所定の設定時間内のみ維
持されるようになっている。
【0093】したがって、次にステップS3で当該所定
設定時間の経過が判定され、同時間が経過するまでの間
に各種炊飯メニューの内の何れかの炊飯メニューを選択
する旨の音声による入力がなされなかった場合(ステッ
プS3でYES)には、当該設定可能状態はクリアさ
れ、新たに音声入力スイッチ22がON操作されるのを
待つ最初の待機モードに戻る。
【0094】一方、そうなるまでの間(ステップS3
NO)にステップS4に示すように、例えば「白米炊飯
を選択します。」等何れか所望の炊飯メニューを選択す
る旨の音声入力がなされた場合には、続いてステップS
5で当該選択入力された「白米炊飯」等所定の炊飯メニ
ューで良いか、あるいは当該炊飯メニューを取り消し、
新たに再設定するか否かを音声ガイダンスし、その判定
を行う。この場合、ユーザーは現在選択している炊飯メ
ニューを取り消す時には、ステップS6で「取り消しま
す(YES)。」と音声で入力する一方、取り消さない
時には、「取り消しません(NO)。」と音声で入力す
る。該判定で、取り消すとなった場合には、上述のステ
ップS1にリターンして再び音声入力スイッチ22がO
N操作されるのを待つ待機モードに戻る一方、取り消さ
ない場合には、ステップS7に進んで、上記現在選択さ
れている「白米炊飯メニュー」に対応した所定の炊飯加
熱パターンをマイコン制御ユニット32に設定した上
で、音声合成手段が「白米炊飯メニューが設定されまし
た。」と音声で報知する。
【0095】そして、ステップS8に進んで、さらに
「白米炊飯を実行します。」と音声報知した後、ステッ
プS9で炊飯加熱制御手段により、同設定された白米炊
飯メニューに対応した炊飯加熱パターンでの炊飯加熱工
程(吸水、炊き上げ、合数判定、沸とう維持、炊き上げ
完了検知、むらし)を実行する。
【0096】そして、それらが終わると、ステップS10
で「白米炊飯が完了しました。保温に移ります。」との
音声報知を行った上で、所定の保温工程に移行する。
【0097】以上のように、この実施の形態の電気炊飯
器では、マイコン制御ユニット32よりなる炊飯加熱制
御手段を備え、炊飯を可能としてなる電気炊飯器におい
て、ユーザーの音声による炊飯操作指令を入力するマイ
クロホン10および音声入力部19よりなる音声入力手
段と、該音声入力手段を介して入力されたユーザーの声
の内容を認識するマイコン制御ユニット32よりなる音
声認識手段と、出力すべき音声を合成するマイコン制御
ユニット32よりなる音声合成手段と、該音声合成手段
により合成された音声を出力する音声出力部23および
スピーカ24よりなる音声出力手段とが設けられてお
り、上記音声出力部23およびスピーカ24よりなる音
声入力手段を介して入力され、上記音声認識手段で認識
されたユーザーの指示内容に応じて順次音声合成手段お
よび音声出力手段による設定入力方法の音声ガイダンス
が行われ、それに応じて順次必要な指示内容を音声で入
力して行けば、最終的に所望の炊飯加熱パターンが設定
されて上記炊飯加熱制御手段が適切に作動されるように
なっている。したがって、ユーザーは、上記音声合成手
段の音声ガイダンスに従って音声入力手段に向かって各
種の炊飯機能の選択設定内容を言葉で入力すれば、それ
に対応した機能内容が音声認識手段を介して自動的に設
定入力され、対応する炊飯加熱制御が適切になされるよ
うになる。
【0098】そのため、実施の形態1のように液晶表示
部21の表示を見る必要もなくなり、炊飯器本体から離
れた所や他の作業を行ないながらでも容易に操作するこ
とが可能となる。また、手を使う必要もないので、手に
障害のある人でも容易に操作することができるようにな
る。
【0099】(変形例1)次に図9は、上記図8のフロ
ーチャートの変形例を示す。
【0100】図8のフローチャートに示すものの場合、
その保温温度は食べ頃温度を前提とした72℃前後の通
常の保温温度(これを通常保温と称する)に保温するこ
とを前提に構成されていて、他の保温メニューへの変更
を行えるようには構成していない。
【0101】つまり、上記図8の電気炊飯器では、炊飯
工程(そのむらし工程)完了後はワークコイル等の加熱
手段をOFFにして速やかに目標とする通常保温温度7
2℃まで低下させて、保温工程に移行させる通常のむら
し〜保温制御シーケンスが採用されている。
【0102】しかし、保温時間が24時間程度の長時間
に亘るような場合には、高温状態に長く維持すると、ア
ミノカルボニール反応による褐変や不快臭の発生などの
御飯の劣化が生じやすい。また、その間に蓋部下面等に
水蒸気の凝縮による液滴が発生しやすく、それが御飯上
に落ちて御飯に白ボケを生じさせやすい等の問題もあ
る。
【0103】そこで、最近では、上記のように保温時間
が長時間に亘るような場合には、その保温温度を上記通
常の保温温度(72℃前後)よりも低い低温保温温度
(64℃前後)に維持して御飯の劣化を防止するように
したものも提供されるようになっている。
【0104】そこで、図9のフローチャートは、このよ
うな通常保温メニューと低温保温メニューの何れかを自
由に選択できるようにした電気炊飯器の場合にも対応で
きるように変形している。
【0105】すなわち、ステップS1〜S9までの制御作
用は、上述の図8のフローチャートのものと全く同様で
あるが、ステップS10以降の制御で、例えば図9に示す
ように、必要に応じてユーザーが通常保温又は低温保温
の何れかを任意に採用することができるようになってい
る。
【0106】例えば図8のフローチャートのステップS
1〜ステップS9のように進んで炊飯工程が完了すると、
続いて図9のフローチャートのステップS10に進み、
「炊飯が完了しました。通常保温に移ります。」と炊飯
器本体A側音声出力手段から音声報知される。
【0107】したがって、ユーザーは当初設定した通常
保温のままで良いと思う場合は、回答しないで放置して
置けば良いが、低温保温メニューに変更したいと思う場
合には、続いてステップS11に示すように「低温保温に
変更します。」と音声入力する。すると、炊飯器本体A
側音声認識手段が、それを認識して低温保温メニューに
設定し直した上で、ステップS12に示すように、「低温
保温に変更されました。」と音声で回答する。
【0108】そして、その後、さらに「低温保温を開始
します。」と音声報知して低温保温工程の加熱制御を開
始する。
【0109】(音声認識および音声合成による対話方式
でのタイマー予約炊飯時の炊飯メニューの設定方法)次
に図10は、上述の音声認識手段および音声合成手段を
利用した対話方式によるタイマー予約炊飯時の炊飯メニ
ューの設定方法を示すフローチャートである。
【0110】この設定方法の場合、先ずステップS1
上記操作パネル20部の音声入力スイッチ22をON操
作する。すると、マイコン制御ユニット32側の音声認
識手段および音声合成手段が作動し、音声による選択設
定操作指令の入力および対応した音声ガイダンスが可能
な状態となり、先ずステップS2に示すように音声合成
手段が「通常炊飯又はタイマー炊飯の何れかを選択して
下さい。」と音声ガイダンスする。この実施の形態の場
合にも、上記状態は、予じめ設定された必要に応じて十
分な所定の設定時間内のみ維持されるようになってい
る。
【0111】したがって、次にステップS3で当該所定
設定時間の経過が判定され、同時間が経過するまでの間
に通常炊飯又はタイマー炊飯の内の何れかの炊飯機能を
選択する旨の音声による入力がなされなかった場合(ス
テップS3でYES)には、当該設定可能状態はクリア
され、新たに音声入力スイッチ22がON操作されるの
を待つ最初の待機モードに戻る。
【0112】一方、そうなるまでの間(ステップS3
NO)にステップS4に示すように、例えば「タイマー
炊飯を選択します。」とタイマー炊飯機能を選択する旨
の音声入力がなされた場合には、マイコン制御ユニット
32側の設定機能がタイマー状態に切換えられるので、
音声合成手段はステップS5のように「タイマーになり
ました。続いて予約時刻をセットして下さい。」との音
声ガイダンスを行う。それに対して、ユーザーは、例え
ばステップS6に示すように「午前7:00です。」と
希望の予約時刻を音声入力する。
【0113】すると、同時刻がマイコン制御ユニット3
2側に入力されるので、続いて音声合成手段は「午前
7:00にセットします。OKですか。」と音声で確認
を求める。
【0114】これに対して、ユーザーはそれでOKであ
ればステップS10に示すように「OKです。」と音声で
回答すれば良いが、変更する場合にはステップS8に示
すように「午前6:30に変更します。」と変更時刻と
変更する旨を音声で入力すれば良い。すると、マイコン
制御ユニット32側には新たな時刻「午前6:30」が
入力されるので、音声合成手段はステップS9に示すよ
うに、「午前6:30にセットします。OKですか。」
と再度確認を求める。その結果、ユーザーはOKであれ
ばステップS10のように「OKです。」と回答すれば、
その時刻が最終的にセットされる。
【0115】そして、該最終的な時刻のセットが完了す
ると、音声合成手段は、ステップS 11に示すように「時
刻は午前6:30にセットされました。」と音声で報知
した後、さらにステップS12に示すように、「次に炊飯
メニューを選択して下さい。」とガイダンスする。
【0116】すると、ユーザーは、例えばステップS13
に示すように「すしめしを選択します。」と希望の炊飯
メニューを音声入力する。これに対して、対応する炊飯
メニューの入力が終わると、音声合成手段は、ステップ
14に示すように、「すしめしにセットします。OKで
すか。」と音声で確認を求める。そして、ユーザーは、
それでOKであれば、ステップS15に示すように「OK
です。」と音声入力すれば良い。
【0117】次に以上のようにしてタイマー予約設定の
全て(タイマー炊飯機能の選択、予約時刻の設定、炊飯
メニューの選択)が終わると、最終的にステップS
16で、音声合成手段が「予約時刻は午前6:30、炊飯
メニューはすしめしです。」と報知し、続いてステップ
17に示すように当該設定内容を「最初から変更しなお
しますか。」と念のために最終確認を求める。
【0118】これに対して、ユーザーは現在選択設定し
ている予約内容を取り消して最初から変更したい時に
は、「変更します(YES)。」と音声で入力する一
方、変更しない時には、「変更しません(NO)。」と
音声で入力する。該確認判定で、最初から変更すること
になった場合には、上述のステップS1にリターンして
再び音声入力スイッチ22がON操作されるのを待つ待
機モードに戻る一方、変更しない場合には、ステップS
18に進んで、上記現在選択設定されているタイマー炊飯
の予約内容に対応した所定の予約時刻(午前6:30)
および所定の炊飯メニュー(すしめし)に対応した加熱
パターンをマイコン制御ユニット32に設定し、「タイ
マー予約炊飯がセットされました。」と音声報知する。
【0119】そして、その後、さらにステップS19に進
んで、当該予約時刻の到来を確認した後、ステップS20
で「すしめし炊飯を開始します。」と報知した上で、炊
飯加熱制御手段により、ステップS21で同時刻から上記
設定された炊飯加熱パターンでの「すしめし炊飯」の炊
飯加熱工程(吸水、炊き上げ、合数判定、沸とう維持、
炊き上げ完了検知、むらし)を実行する。
【0120】そして、それらが終わると、ステップS22
で「すしめし炊飯が完了しました。保温に移ります。」
と炊飯完了の報知を行った上で、ステップS23の保温工
程に移行する。
【0121】以上のように、この実施の形態の電気炊飯
器は、タイマー手段と、マイコン制御ユニット32より
なる炊飯加熱制御手段とを備え、タイマー予約炊飯を可
能としてなる電気炊飯器において、ユーザーの音声によ
るタイマー予約炊飯等の操作指令を入力するマイクロホ
ン10および音声入力部19よりなる音声入力手段と、
該音声入力手段を介して入力されたユーザーの声の内容
を認識するマイコン制御ユニット32よりなる音声認識
手段と、出力すべき音声を合成するマイコン制御ユニッ
ト32よりなる音声合成手段と、該音声合成手段により
合成された音声を出力する音声出力部23およびスピー
カ24よりなる音声出力手段とが設けられており、上記
音声認識手段で認識されたユーザーの指示内容に応じて
順次音声合成手段および音声出力手段によるタイマー予
約炊飯の設定入力方法の音声ガイダンスが行われ、それ
に応じて順次必要ない指示内容を音声で入力して行け
ば、最終的に所望の時刻、所望の炊飯メニューに対応す
る加熱パターンが設定されて、上記炊飯加熱制御手段が
適切に作動されるようになる。
【0122】したがって、ユーザーは、音声合成手段か
らの音声ガイダンスに従って、音声入力手段に向かっ
て、タイマー予約炊飯炊飯を行うこと、その予約時刻、
炊飯メニューの種類等各種のタイマー予約炊飯機能の選
択設定内容を音声(言葉)で入力して行けば、それに対
応した機能内容が音声認識手段を介して自動的に設定入
力され、対応する炊飯加熱制御が適切になされるように
なる。
【0123】そのため、複雑なタイマー設定操作自体が
簡単になり、炊飯器本体から離れた所や他の作業を行な
いながらでも容易に操作することが可能となる。また、
目や手を使う必要もないので、暗い所や手に障害のある
人でも容易に操作することができるようになる。
【0124】(各種の変形例)以上の実施の形態のよう
に、音声認識手段に加えて音声合成手段を設けて音声に
よるガイダンスを行えるようにした場合、例えば以下の
変形例2〜8の各々に示すように、さらに各種のチェッ
ク機能をも付加することができ、より信頼性の高い高性
能の炊飯又は保温機能を実現することができる。
【0125】(変形例2・・・・図11参照)この変形
例2は、例えば図11のステップS30〜S34に示すよう
に、上述の図8のフローチャートのステップS4又は同
図10のフローチャートのステップS1 3等で「白米炊
飯」や「すしめし炊飯」が選択入力された時に、当該炊
飯メニューが、いつも設定している炊飯メニューと異な
っている時に、それを音声でユーザーに知らせることに
より、再確認させ、誤って設定している時には本来の希
望のメニューに再設定できるようにしたものである。
【0126】このような確認フローを上記図8、図10
の対応するフロー中に組込めば、炊飯メニューの選択設
定ミスによる炊飯不良を防止することができる。
【0127】(変形例3・・・・図12参照)この変形
例3は、例えば図12のステップS30〜S34に示すよう
に、上述の図10のフローチャートのステップS6で所
定の予約時刻「午前7:00」が選択入力された時に、
当該予約時刻が、いつも設定している予約時刻と異なっ
ている時に、それを音声でユーザーに知らせることによ
り、再確認させ、もしも予約時刻を誤って設定している
ような時には正しい時刻に再設定できるようにしたもの
である。
【0128】このような確認フローを上記図10の対応
するフロー中に組込めば、タイマー予約炊飯時の予約時
刻設定ミスを防止することができる。
【0129】(変形例4・・・・図13参照)この変形
例4は、例えば図13のステップS30〜S34に示すよう
に、上述の図8のフローチャートのステップS7又は同
図10のフローチャートのステップS1 8等で各々所望の
炊飯メニュー等が選択設定された後に、内鍋検知センサ
LSによって内鍋3が入っていないことが検知された時
に、それを音声でユーザーに知らせることにより、内鍋
3の有無を確認させ、入っていない場合には内鍋3を入
れた上で現在の設定メニューのまま炊飯を開始させる
か、あるいは新たに別の炊飯メニュー等を再設定できる
ようにしたものである。
【0130】このような確認フローを上記図8、図10
の対応するフロー中に組込めば、内鍋3の入れ忘れによ
る炊飯不良を確実に防止することができる。
【0131】(変形例5・・・・図14参照)この変形
例5は、例えば図14のステップS30〜S34に示すよう
に、上述の図8のフローチャートのステップS7又は同
図10のフローチャートのステップS1 8等で炊飯メニュ
ー等が選択設定された後に、制御回路部等の異常高温が
検出された時に、それを音声でユーザーに知らせること
により確認させ、炊飯を中止させるか、又はワークコイ
ルC1,C2,C3の出力値を落して省電力モードで炊飯
を開始させるようにしたものである。
【0132】このような確認フローを上記図8、図10
の対応するフロー中に組込めば、炊飯時の安全性を確保
することができる。
【0133】(変形例6・・・・図15参照)この変形
例6は、例えば図15のステップS30〜S34に示すよう
に、上述の図8のフローチャートのステップS10以降又
は同図10のフローチャートのステップS23等で保温工
程に入っている時に、保温時間の経過時間が長すぎる状
態となっている時に、それを音声でユーザーに知らせる
ことにより確認させ、保温を中止させるか、又はそれで
もなお保温を継続させるかを任意に選択できるようにし
たものである。
【0134】このような確認フローを上記図8、図10
の対応するフロー中に組込めば、長すぎる保温による御
飯の劣化と電力の無駄を防止することができる。
【0135】(変形例7・・・・図16参照)この変形
例7は、例えば図16のステップS30〜S34に示すよう
に、上述の図10のフローチャートのステップS6で設
定した予約時刻が設定時刻からカウントして12時間を
超えている通常の設定でない時に、それを音声でユーザ
ーに知らせることにより、再確認させ、誤って予約時刻
を設定しているような時には再設定できるようにしたも
のである。
【0136】このような確認フローを上記図10の対応
するフロー中に組込めば、予約時刻の設定ミスを防止す
ることができる。
【0137】(変形例8・・・・図17参照)この変形
例8は、例えば図17のステップS30〜S34に示すよう
に、上述の図8のフローチャートのステップS7又は同
図10のフローチャートのステップS1 8等で炊飯メニュ
ー等の設定が完了した時に、センターセンサー上(内鍋
3の下部)に異物が入っているような時に、それを音声
でユーザーに知らせることにより確認させ、炊飯動作を
中止して異物を取り除いた上で新たに炊飯メニュー等の
再設定を行うか、又はそのまま異物炊飯モードで炊飯で
きるようにしたものである。
【0138】このような確認フローを上記図8、図10
の対応するフロー中に組込めば、異物の存在による炊飯
不良を防止することができる。
【0139】(音声認識および音声合成による対話方式
での保温メニューの設定方法)次に図18は、上述の音
声入力手段および音声認識手段を利用した保温メニュー
の設定方法を示すフローチャートである。
【0140】この設定方法の場合、先ずステップS1
上記操作パネル20部の音声入力スイッチ22をON操
作する。すると、マイコン制御ユニット32側の音声認
識手段および音声合成手段が作動し、音声による選択設
定操作指令の入力および対応した音声ガイダンスが可能
な状態となり、先ずステップS2に示すように音声合成
手段が「炊飯又は保温何れかの操作を選択して下さ
い。」とガイダンスする。
【0141】したがって、これに対してユーザーは例え
ばステップS3に示すように、「保温です。」と保温機
能を選択する旨の音声入力をなし、同入力がなされた場
合には、続いてステップS4で当該選択入力された保温
機能について低温保温メニューか、あるいは通常保温メ
ニューの何れであるかを指示するよう音声ガイダンスす
る。この場合、低温保温を選択する時には、ステップS
5に示すように「低温保温です。」と音声で入力する。
すると、音声合成手段はステップS6のように「低温保
温でOKですか。」と音声で確認する。それに対してユ
ーザーは、OKの場合にはステップS7のように「OK
です。」と音声入力により回答して、低温保温で良い旨
を入力する。その結果、低温保温が入力され、音声合成
手段はステップS8,S11に示すように、「低温保温に
セットされました。」、「保温を開始します。」と順次
音声報知して、選択された低温保温メニューに対応した
保温加熱パターンでの保温加熱制御を開始する。
【0142】他方、上記ステップS6の「低温保温でO
Kですか。」の問いかけに対して、保温メニューを通常
保温に変更したい時には、ステップS9に示すように
「通常保温に変更します。」と音声入力する。そして、
それが入力されると、音声合成手段が、ステップS10
ように「通常保温にセットされました。」と音声報知
し、その後、上述のステップS11に進んで、「保温を開
始します。」とガイダンスして、通常保温(72℃)に
対応した保温加熱パターンでの保温加熱制御を開始す
る。
【0143】以上のように、この保温メニューの設定シ
ステムでは、保温加熱制御手段を備え、保温を可能とし
てなる電気炊飯器において、ユーザーの音声による操作
指令を入力する音声入力手段と、該音声入力手段を介し
て入力されたユーザーの声の内容を認識する音声認識手
段と、出力すべき音声を合成する音声合成手段と、該音
声合成手段により合成された音声を出力する音声出力手
段とが設けられており、上記音声認識手段で認識された
ユーザーの指示内容に応じて順次音声合成手段および音
声出力手段による保温機能の選択および保温メニューの
設定入力方法の詳細な音声ガイダンスが行われ、それに
応じて順次必要ない指示内容を音声で入力して行けば、
最終的に所望の保温メニューに応じた所望の保温加熱パ
ターンが設定されて上記保温加熱制御手段が適切に作動
されるようになる。
【0144】したがって、ユーザーは、音声入力手段に
向かって何らかの音声操作指令を出せば、以後は音声合
成手段によって音声ガイダンスされる指示された設定順
序に応じて、保温、通常保温又は低温保温等の各種の保
温機能の具体的な選択設定内容を指示して行けば、それ
に対応した機能内容が音声認識手段を介して自動的に設
定入力され、対応する保温加熱制御が適切になされるよ
うになる。
【0145】そのため、設定されて行く設定内容の確認
が容易で、複雑な設定操作も容易に行うことができるよ
うになる。
【0146】そのため、炊飯器本体から離れた所や他の
作業を行ないながらでも容易に操作することが可能とな
る。また、目や手を使う必要もないので、暗い所、目の
悪い人や手に障害のある人でも容易に操作することがで
きるようになる。
【0147】(変形例9・・・・図19参照)ところ
で、以上の各構成のように、音声合成手段による音声ガ
イダンスを行わせるようにした場合、上述のような利点
が生じる反面、出力される音声の大きさを種々の条件を
考慮して適切に設定することが必要になる。
【0148】例えば一般に上述のような音声合成手段か
らの音声は一定音量の場合、周囲の騒音(室内のテレビ
やラジオの音、室外の道路や鉄道から室内に入ってくる
音)のレベルとの関係で、聞き取り易さが大きく左右さ
れる。従って、そのような騒音レベルが高い時には、音
声出力部23の増幅度を大きくして音量を上げる必要が
ある反面、同騒音レベルが低い静かな室内の場合には、
余りに音量が大きいと逆にうるさい。
【0149】そこで、周囲の騒音レベルに応じて上記音
声出力部23の増幅度(ゲイン)を自動的にコントロー
ルできると便利である。特に本実施の形態の場合、マイ
クロホン10および音声入力部19を備えているので、
周囲騒音レベルの検出は容易である。
【0150】この変形例の構成は、このような観点から
なされたもので、例えば上述の音声出力部23の増幅回
路を電子ボリューム構成とし、その増幅度をマイコン制
御ユニット32側からの周囲騒音検出信号に応じて適切
に可変コントロールするようにしたことを特徴とするも
のである。
【0151】図19のフローチャートは、例えば前記図
8のフローチャートのステップS9の炊飯工程が完了し
た場合において、それに続いてなされる炊飯の完了とそ
れに続く保温工程への移行を報知する音声ガイダンスに
同構成を適用した例を示している。
【0152】すなわち、先ずステップS9で上述したよ
うな炊飯工程(むらし工程)が完了すると、続くステッ
プS10で、内鍋冷却用のファンを停止させて少なくとも
炊飯器本体A側に音の静かな条件をつくる。
【0153】次にステップS11に進んで、上記マイクロ
ホン10および音声入力部19を介して炊飯器周囲の騒
音レベルを入力する。
【0154】そして、ステップS12,S14で該入力され
た騒音レベルを大小2段階の基準値と順次比較すること
によって、周囲の騒音が大か(ステップS12でYE
S)、中か(ステップS12でNO、しかしステップS14
でYES)、小か(ステップS12でNO、かつステップ
14でNO)を各々判定する。そして、それぞれその判
定結果に対応してステップS13,S15,S16に進み、上
記音声出力部23の増幅回路の増幅度を大,中,小の3
段階に電子的に可変コントロールすることによって、周
囲の騒音レベルが大きい時には出力音量を大きく、中の
時には中に、小さい時には小さく設定する。
【0155】そして、その上でステップS17に進んで、
「炊飯が完了しました。保温に移ります。」と周囲の騒
音のレベルに応じて聞き取り易く、うるさくもない適切
な音量でガイダンスを行った後、ステップS18の保温工
程に進む。
【0156】なお、この変形例と同一の構成は、前述の
実施の形態1のような炊飯の完了をブザーで報知する構
成の場合において、その音量をコントロールしようとす
る場合にも全く同様に適用することができる。
【0157】(変形例10・・・・図20参照)上記変
形例9のような構成を採用した場合、例えば前述の図1
0の例のようなタイマー予約炊飯を選択した場合におい
て、その予約時刻が早朝であるような一般に周囲が静か
な時間帯の場合には上記炊飯の完了は必然的に小さな音
量でガイダンスされることになるので、好都合である。
【0158】しかし、一方それだけの場合、例えば早朝
ではあっても高速道路の側の住宅等外部騒音が入力され
やすい条件の下にある時は、却って音量が増大される可
能性もある。
【0159】そこで、この変形例の構成では、周囲の騒
音レベルの大小如何に拘わらず、一般に就寝中であるこ
とが想定される早朝の時間帯に予約時刻が設定されるタ
イマー予約炊飯の場合には、その炊飯完了報知の音声ガ
イダンスの音量を常に最小レベルに設定し得るようにし
たことを特徴とするものである。そのために、本例では
例えば前述の操作パネル20部分に光センサを設け、該
光センサの検出値に基いて周囲の明るさを判定するよう
に構成する。
【0160】図20のフローチャートは、例えば前記図
10のフローチャートのステップS 21の炊飯工程が完了
した場合において、それに続いてなされる炊飯の完了と
それに続く保温工程への移行を報知するガイダンスに同
構成を適用した例を示している。
【0161】すなわち、先ずステップS21で上述したよ
うな炊飯工程(むらし工程)が完了すると、続くステッ
プS22で、内鍋冷却用のファンを停止させて少なくとも
炊飯器本体A側に音の静かな条件をつくる。
【0162】次にステップS23で、これまでの炊飯工程
がタイマー予約によるものであったか否かを判定する。
その結果、タイマー予約炊飯ではなかった場合(NO)
には、変形例9の場合と同じようにステップS24に進ん
で、上記マイクロホン10および音声入力部19を介し
て炊飯器周囲の騒音レベルを入力する。
【0163】そして、ステップS25,S27で該入力され
た騒音レベルを大小2段階の基準値と順次比較すること
によって、周囲の騒音が大か(ステップS25でYE
S)、中か(ステップS25でNO、しかしステップS27
でYES)、小か(ステップS25でNO、かつステップ
27でもNO)を各々判定する。そして、それぞれその
判定結果に対応してステップS26,S28,S29に進み、
上記音声出力部23の増幅回路の増幅度を大,中,小の
3段階に電子的に可変コントロールすることによって、
周囲の騒音レベルが大きい時には出力音量を大きく、中
の時には中に、小さい時には小さく設定する。
【0164】そして、その上でステップS30に進んで、
「炊飯が完了しました。保温に移ります。」と周囲の騒
音のレベルに応じて聞き取り易く、うるさくもない適切
な音量でガイダンスを行った後、ステップS31の保温工
程に進む。
【0165】ところが、上記ステップS23でタイマー予
約炊飯である(YES)と判定された場合には、以上と
は異なりステップS32に進んで、上記光センサの検出値
に基いて周囲の明るさを判定し、夜明け程度に明るいと
判定されたYESの場合には上述の場合と同様にステッ
プS24〜S31に進んで、周囲の騒音レベルに応じた音量
コントロールを行う。
【0166】一方、明るくなく未明程度に暗いと判定さ
れたNOの場合には、周囲の騒音レベルを判定すること
なく、ステップS29に進んで最小音量に設定してステッ
プS 30の炊飯完了等の音声ガイダンスを行う。
【0167】したがって、該構成の場合、炊飯完了時刻
が一般に早朝であって、就寝中であることが想定される
タイマー予約炊飯の場合の炊飯完了報知は静かになさ
れ、不必要に就寝中の人を起こすようなことがなくな
る。
【0168】なお、この変形例と同一の構成は、前述の
実施の形態1のような炊飯の完了をブザーで報知する構
成の場合において、その音量をコントロールしようとす
る場合にも全く同様に適用することができる。
【0169】(その他の実施の形態) (1) 本件出願人は、先に上述のような電気炊飯器本
体に一方向性又は双方向性のデータ通信が可能なワイヤ
レス方式のリモートコントローラを付加した電気炊飯器
を提案している(特願平11−265842号参照)。
このような電気炊飯器のリモートコントローラに対し
て、以上の各実施の形態のような音声認識手段および音
声合成手段を設ける。
【0170】そのようにすると、炊飯器本体から遠く離
れた位置から、マイク感覚で各種の選択設定操作を行う
ことができるようになる。その場合において、さらにリ
モートコントローラを電波式のものにすると、より便利
になる。
【0171】(2) 選択設定される機能、メニュー等
は、上述の各実施の形態で述べたものに限らず、現在提
供されている電気炊飯器の各種の設定内容の全ての設定
が可能である。
【0172】例えば一般的な炊飯又は保温メニューの他
に、ユーザーの好みに応じた、 1) こげめの強さ 強・中・弱 2) 保温温度の設定 高・中・低 3) 長時間保温時の食事時刻の入力 午前6:00・午後7:00 4) 御飯の硬さの設定 かため・ふつう・やわらかめ 5) おかゆのとろみ具合の設定 さらり・ふつう・とろり 6) 新米度の設定 新しい・ふつう・古い 7) ぶ搗き度の設定 7ぶ・5ぶ・3ぶ なども自由に入力設定することが可能である。
【0173】(3) 音声認識および音声合成に関し
て、上述の各実施の形態では、例えば炊飯メニューを入
力するに際して、具体的に「白米炊飯」、「早炊き」、
「おこわ」等個別の用語を使って入力し、また、それに
対応して音声出力も「白米炊飯がセットされました。」
と個別の用語で回答するように構成した。
【0174】しかし、このようにすると、音声認識手段
の認識容量が増大する。
【0175】そこで、少なくとも入力に際しては、従来
の操作キーの名称を使ってサーキュレーションするよう
に入力するシステムとする。そのようにすると、例えば
「メニュー」と1回言えば「白米炊飯」が入力され、2
回言えば「早炊き」が、3回言えば「おこわ」が入力さ
れるようになり、音声認識手段の認識容量が少なくて済
むようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る電気炊飯器の本
体部の構成を示す断面図である。
【図2】同電気炊飯器の操作パネル部の正面図である。
【図3】同電気炊飯器の制御回路のブロック図である。
【図4】同電気炊飯器の通常炊飯時の炊飯メニュー設定
方法を示すフローチャートである。
【図5】同電気炊飯器のタイマー予約炊飯時の炊飯メニ
ュー設定方法を示すフローチャートである。
【図6】本願発明の実施の形態2に係る電気炊飯器の本
体部の構成を示す断面図である。
【図7】同電気炊飯器の制御回路のブロック図である。
【図8】同電気炊飯器の通常炊飯時の炊飯メニュー設定
方法を示すフローチャートである。
【図9】同電気炊飯器の変形例1に係るフローチャート
である。
【図10】同電気炊飯器のタイマー予約炊飯時の炊飯メ
ニュー設定方法を示すフローチャートである。
【図11】同電気炊飯器の変形例2に係る一旦設定され
た炊飯メニューのチェック方法を示すフローチャートで
ある。
【図12】同電気炊飯器の変形例3に係るタイマー予約
炊飯の一旦設定された予約時刻チェック方法を示すフロ
ーチャートである。
【図13】同電気炊飯器の変形例4に係る内鍋不存在時
の炊飯メニュー設定方法を示すフローチャートである。
【図14】同電気炊飯器の変形例5に係る制御回路高温
時の炊飯制御方法を示すフローチャートである。
【図15】同電気炊飯器の変形例6に係る保温時間が長
すぎる場合の保温制御方法を示すフローチャートであ
る。
【図16】同電気炊飯器の変形例7に係るタイマー予約
炊飯時の予約時刻チェック方法のフローチャートであ
る。
【図17】同電気炊飯器の変形例8に係る異物炊飯時の
フローチャートである。
【図18】同電気炊飯器の保温メニュー設定方法を示す
フローチャートである。
【図19】同電気炊飯器の変形例9に係る周囲の騒音レ
ベルに応じた音声出力レベル制御のフローチャートであ
る。
【図20】同電気炊飯器の変形例10に係る周囲の騒音
レベルと周囲の明るさに応じた音声出力レベル制御のフ
ローチャートである。
【符号の説明】
Aは炊飯器本体、10はマイクロホン、19は音声入力
部、21は液晶表示部、22は音声入力スイッチ、23
は音声出力部、24はスピーカ、32はマイコン制御ユ
ニットである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯加熱制御手段および保温加熱制御手
    段を備え、炊飯および保温を可能としてなる電気炊飯器
    であって、音声入力手段と、該音声入力手段を介して入
    力された音声の内容を認識する音声認識手段とを設け、
    上記音声認識手段の認識内容に応じて炊飯又は保温加熱
    パターンを設定して上記炊飯加熱制御手段又は保温加熱
    制御手段を作動させるようにしたことを特徴とする電気
    炊飯器。
  2. 【請求項2】 炊飯加熱制御手段および保温加熱制御手
    段を備え、炊飯および保温を可能としてなる電気炊飯器
    であって、音声入力手段と、該音声入力手段を介して入
    力された音声の内容を認識する音声認識手段と、出力す
    べき音声を合成する音声合成手段と、該音声合成手段に
    より合成された音声を出力する音声出力手段とを設け、
    上記音声認識手段の認識内容に応じて上記音声合成手段
    および音声出力手段を作動させて音声ガイダンスを行な
    いながら炊飯又は保温加熱パターンを設定して上記炊飯
    加熱制御手段又は保温加熱制御手段を作動させるように
    したことを特徴とする電気炊飯器。
JP2000032865A 2000-02-10 2000-02-10 電気炊飯器 Expired - Fee Related JP3402300B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000032865A JP3402300B2 (ja) 2000-02-10 2000-02-10 電気炊飯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000032865A JP3402300B2 (ja) 2000-02-10 2000-02-10 電気炊飯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001218678A true JP2001218678A (ja) 2001-08-14
JP3402300B2 JP3402300B2 (ja) 2003-05-06

Family

ID=18557419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000032865A Expired - Fee Related JP3402300B2 (ja) 2000-02-10 2000-02-10 電気炊飯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3402300B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004094057A (ja) * 2002-09-02 2004-03-25 Ricoh Co Ltd 機器操作装置、プログラムおよび記録媒体並びに画像形成装置
JP2007172440A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気機器
JP2009189868A (ja) * 2009-06-01 2009-08-27 Panasonic Corp 炊飯器
EP3145376B1 (de) 2014-05-21 2018-07-11 Vorwerk & Co. Interholding GmbH Elektrisch betriebene küchenmaschine mit spracherkennungseinrichtung
JP2018143334A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 三菱電機株式会社 調理器
CN109121040A (zh) * 2017-06-22 2019-01-01 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 用于烹饪器具的自动调节音量的方法、装置及烹饪器具
KR20190123519A (ko) * 2018-04-24 2019-11-01 (주)쿠첸 마이크로폰을 탑재하는 조리기기
CN110448155A (zh) * 2019-08-28 2019-11-15 青岛澳柯玛生活电器有限公司 一种声控电饭煲
JP2021036943A (ja) * 2019-08-30 2021-03-11 アイリスオーヤマ株式会社 炊飯器
CN113534681A (zh) * 2020-04-15 2021-10-22 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 家用电器的参数配置方法、装置及设备
CN114343437A (zh) * 2022-01-14 2022-04-15 深圳市伊欧乐科技有限公司 一种基于语音识别的辅助烹饪系统及方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108771491A (zh) * 2018-05-24 2018-11-09 宁波国盛电器有限公司 一种三明治机

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06128A (ja) * 1992-06-18 1994-01-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
JPH11137421A (ja) * 1997-11-12 1999-05-25 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気炊飯器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06128A (ja) * 1992-06-18 1994-01-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
JPH11137421A (ja) * 1997-11-12 1999-05-25 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気炊飯器

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004094057A (ja) * 2002-09-02 2004-03-25 Ricoh Co Ltd 機器操作装置、プログラムおよび記録媒体並びに画像形成装置
JP2007172440A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気機器
JP2009189868A (ja) * 2009-06-01 2009-08-27 Panasonic Corp 炊飯器
EP3145376B1 (de) 2014-05-21 2018-07-11 Vorwerk & Co. Interholding GmbH Elektrisch betriebene küchenmaschine mit spracherkennungseinrichtung
JP2018143334A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 三菱電機株式会社 調理器
CN109121040A (zh) * 2017-06-22 2019-01-01 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 用于烹饪器具的自动调节音量的方法、装置及烹饪器具
KR20190123519A (ko) * 2018-04-24 2019-11-01 (주)쿠첸 마이크로폰을 탑재하는 조리기기
KR102176008B1 (ko) * 2018-04-24 2020-11-09 (주)쿠첸 마이크로폰을 탑재하는 조리기기
CN110448155A (zh) * 2019-08-28 2019-11-15 青岛澳柯玛生活电器有限公司 一种声控电饭煲
JP2021036943A (ja) * 2019-08-30 2021-03-11 アイリスオーヤマ株式会社 炊飯器
JP7487919B2 (ja) 2019-08-30 2024-05-21 アイリスオーヤマ株式会社 炊飯器
CN113534681A (zh) * 2020-04-15 2021-10-22 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 家用电器的参数配置方法、装置及设备
CN114343437A (zh) * 2022-01-14 2022-04-15 深圳市伊欧乐科技有限公司 一种基于语音识别的辅助烹饪系统及方法
CN114343437B (zh) * 2022-01-14 2023-08-04 深圳市伊欧乐科技有限公司 一种基于语音识别的辅助烹饪系统及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3402300B2 (ja) 2003-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001218678A (ja) 電気炊飯器
JP5055878B2 (ja) 電気炊飯器
JP4577081B2 (ja) 電気炊飯器
JP4151668B2 (ja) 電気炊飯器
JP3627714B2 (ja) 電気炊飯器
JP4577133B2 (ja) 電気炊飯器
JP2003325331A (ja) 誘導加熱式電気炊飯器
JP2020069053A (ja) 電気炊飯器
JP3558042B2 (ja) 電気炊飯器
JP2007282837A (ja) 電気炊飯器
JP4206973B2 (ja) 電気炊飯器
JP2009000254A (ja) 電気炊飯器
JP3891155B2 (ja) 電気炊飯器
JP3371415B2 (ja) 保温釜
JP3060962B2 (ja) 電気炊飯器
JP4073825B2 (ja) 電気炊飯器
JP2022038945A (ja) 電気炊飯器
JP3238302B2 (ja) 炊飯ジャー
JP5494683B2 (ja) 電気炊飯器
JP3312327B2 (ja) 炊飯器
JP2854202B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2006271667A (ja) 電気炊飯器
JPH09299230A (ja) 電気炊飯器
JP4466761B2 (ja) 電気炊飯器
JP2003144319A (ja) 炊飯器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080229

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees