JP3891155B2 - 電気炊飯器 - Google Patents

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Description

本願発明は、吸水工程における炊飯量判定機能と昇温工程における炊飯量判定機能とを使い分けて炊飯量の判定を行う電気炊飯器に関するものである。
従来の電気炊飯器では、吸水工程終了後、昇温工程に移った段階で炊飯量の判定を行うのが一般的であった(例えば、特許文献1参照)。
昇温工程において炊飯量の判定を行うようにした場合、例えば早炊きメニューのような吸水工程を経ない炊飯メニューの場合にも、適切な炊飯量の判定が可能であり、また温度勾配が大きいので、炊飯量の判定が容易であるなどのメリットがある。
しかし、一方昇温工程の温度上昇度合が固定されるため、炊飯量や炊飯メニューに応じた適切な昇温加熱量、昇温加熱特性で加熱することができない。そのため、例えば炊き分けメニューにおけるかため、やわらかめ、ふつう等の差をつけにくいデメリットがある。また、すし飯、発芽玄米、おこげなどを通常炊飯と区別して、より良質に炊き上げるということも難しい。
そこで、最近では、例えば吸水工程において炊飯量を判定する炊飯量判定機能を採用した電気炊飯器も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
吸水工程において炊飯量を判定するようにすると、吸水工程終了後、炊き上げ初期の昇温工程から炊飯量や炊飯メニューに応じた適切な加熱量、加熱特性で加熱することができる。特に昇温工程の温度上昇特性を自由に設定できるため、かため、やわらかめ等の炊き分けレベルの差を付けやすくなる。また、すし飯、発芽玄米、おこげモードの炊き上げも容易になる。
実開平2−51829号公報(第3−4頁、第9図) 特公平7−2130号公報(第2−3頁、第3図、第5図)
ところが、吸水工程で炊飯量を判定するようにした場合、炊飯開始時の初期水温の影響が出やすく、初期水温が例えば吸水温度を超えている場合等、所定の基準温度よりも高い場合には、適切な炊飯量の判定を行うことができない。
また、早炊き等吸水工程を持たない炊飯メニューの場合には、炊飯量の判定そのものを行うことができない。
このように、吸水工程で炊飯量を判定するようにした場合には、上述した昇温工程における炊飯量判定機能のメリットを得ることができず、その逆の場合も、また同様であって、両者は一長一短の関係にある。
本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、吸水工程および昇温工程の両工程で炊飯量の判定を行うことができるようにし、それらの各々のメリットを初期水温や炊飯メニューその他の条件に応じて適切に使い分けることにより、より良質な炊飯を行えるようにした電気炊飯器を提供することを目的とするものである。
本願発明は、上記の目的を達成するために、それぞれ次のような有効な課題解決手段を備えて構成されている。
(1) 第1の課題解決手段
本願発明の第1の課題解決手段は、水および米を収容する内鍋と、該内鍋の温度を検出する内鍋温度検知手段と、上記内鍋を加熱する加熱手段と、吸水工程から昇温工程を経てむらし工程に到る炊飯工程の各工程に対応して上記内鍋加熱手段の加熱量、加熱状態を適切に設定制御する加熱制御手段と、炊飯量を判定する炊飯量判定手段とを備え、上記炊飯量判定手段は、吸水工程における炊飯量の判定機能と昇温工程における炊飯量の判定機能との複数の炊飯量判定機能を有し、それらの内の何れかの炊飯量判定機能が自動的に選択されるようにした電気炊飯器であって、複数の炊飯量判定機能の各々は、所定の基準により何れか一方のものが他方のものよりも優先して選択されるようになっているとともに、当該所定の基準が炊飯開始時の初期水温であり、該初期水温が所定の基準温度以下の場合には吸水工程における炊飯量判定機能が優先される一方、上記初期水温が上記所定の基準温度よりも高い場合には上記吸水工程における炊飯量判定機能に代えて昇温工程における炊飯量判定機能が選択されるようになっていることを特徴としている。
このように、炊飯量を判定する炊飯量判定手段が吸水工程における炊飯量の判定機能と昇温工程における炊飯量の判定機能との複数の機能を有し、予じめ定められた条件により、それらの内の何れか一方の炊飯量判定機能が自動的に選択されるようになっていると、例えば炊飯時における炊飯メニューの設定や初期水温等の各種の条件に応じて、その時の最適な炊飯量判定機能が自動的に選択されるようになる。その結果、常に良質な炊飯を行えるようになる。
そして、その場合において、上記複数の炊飯量判定機能の各々が、所定の基準により、何れか一方のものが他方のものよりも優先して選択されるようになっていると、所定の基準が、例えば吸水工程における炊飯量の判定機能に適したものである場合には吸水工程における炊飯量判定機能が昇温工程における炊飯量判定機能よりも優先され、また同所定の基準が、例えば吸水工程における炊飯量の判定機能に適したものである場合には昇温工程における炊飯量判定機能が吸水工程における炊飯量判定機能よりも優先されるようになる。
そして、同所定の基準が、上述のように炊飯開始時の初期水温であり、該初期水温が所定の基準温度以下の場合には、吸水工程における炊飯量判定機能が優先される一方、上記初期水温が上記所定の基準温度よりも高い場合には、上記吸水工程における炊飯量判定機能に代えて昇温工程における炊飯量判定機能が選択されるようになる。
このように、所定の基準が炊飯開始時の初期水温であり、該初期水温が所定の基準温度以下の場合には、吸水工程における炊飯量判定機能が優先される一方、上記初期水温が上記所定の基準温度よりも高い場合には、上記吸水工程における炊飯量判定機能に代えて昇温工程における炊飯量判定機能が選択されるようになっていると、もしも内鍋内の水の初期水温(炊飯開始時の水温)が、例えば吸水温度よりも所定温度以上に高くて、適正な炊飯量の判定ができず、判定エラーを生じる可能性があるような時には、吸水工程における炊飯量の判定を行うことなく、続く昇温工程において炊飯量の判定を行って、可及的に適正な炊飯量の判定を可能とすることができる。
その結果、炊飯ミスが防止される。
(2) 第2の課題解決手段
本願発明の第2の課題解決手段は、水および米を収容する内鍋と、該内鍋の温度を検出する内鍋温度検知手段と、上記内鍋を加熱する加熱手段と、吸水工程から昇温工程を経てむらし工程に到る炊飯工程の各工程に対応して上記内鍋加熱手段の加熱量、加熱状態を適切に設定制御する加熱制御手段と、炊飯量を判定する炊飯量判定手段とを備え、上記炊飯量判定手段は、吸水工程における炊飯量の判定機能と昇温工程における炊飯量の判定機能との複数の炊飯量判定機能を有し、それらの内の何れかの炊飯量判定機能が自動的に選択されるようにした電気炊飯器であって、複数の炊飯量判定機能の各々は、所定の基準により、何れか一方のものが他方のものよりも優先して選択されるようになっているとともに当該所定の基準が炊飯メニューであり、通常炊飯時には昇温工程における炊飯量判定機能が選択される一方、炊き分け時には吸水工程における炊飯量判定機能が選択されるようになっていることを特徴としている。
このように、炊飯量を判定する炊飯量判定手段が吸水工程における炊飯量の判定機能と昇温工程における炊飯量の判定機能との複数の機能を有し、予じめ定められた条件により、それらの内の何れか一方の炊飯量判定機能が自動的に選択されるようになっていると、例えば炊飯時における炊飯メニューの設定や初期水温等の各種の条件に応じて、その時の最適な炊飯量判定機能が自動的に選択されるようになる。その結果、常に良質な炊飯を行えるようになる。
そして、その場合において、複数の炊飯量判定機能の各々が、所定の基準により、何れか一方のものが他方のものよりも優先して選択されるようになっていると、所定の基準が、例えば吸水工程における炊飯量の判定機能に適したものである場合には吸水工程における炊飯量判定機能が昇温工程における炊飯量判定機能よりも優先され、また同所定の基準が、例えば吸水工程における炊飯量の判定機能に適したものである場合には昇温工程における炊飯量判定機能が吸水工程における炊飯量判定機能よりも優先されるようになる。
そして、同所定の基準が、上述のように炊飯メニューであり、通常炊飯時には昇温工程における炊飯量判定機能が選択される一方、炊き分け時には吸水工程における炊飯量判定機能が選択されるようになっていると、前者の場合、例えば早炊きメニューのような吸水工程を経ないメニューの場合にも、適切な炊飯量の判定が可能であり、また温度勾配が大きいので、炊飯量の判定そのものが容易となる。
また後者の場合、吸水工程終了後、炊き上げ初期の昇温工程から炊飯量や炊飯メニューに応じた適切な電力量で加熱することができ、同昇温工程の温度上昇度合を自由に設定できるため、かため、やわらかめ、ふつう等の炊き分けレベルの差を付けやすくなる。また、すし飯、発芽玄米、おこげモードの炊き上げも容易となる。
(3) 第3の課題解決手段
本願発明の第3の課題解決手段は、水および米を収容する内鍋と、該内鍋の温度を検出する内鍋温度検知手段と、上記内鍋を加熱する加熱手段と、吸水工程から昇温工程を経てむらし工程に到る炊飯工程の各工程に対応して上記内鍋加熱手段の加熱量、加熱状態を適切に設定制御する加熱制御手段と、炊飯量を判定する炊飯量判定手段とを備え、上記炊飯量判定手段は、吸水工程における炊飯量の判定機能と昇温工程における炊飯量の判定機能との複数の炊飯量判定機能を有し、それらの内の何れかの炊飯量判定機能が自動的に選択されるようにした電気炊飯器であって、複数の炊飯量判定機能の各々は、所定の基準により、何れか一方のものが他方のものよりも優先して選択されるようになっているとともに、当該所定の基準が炊飯メニューであり、炊飯メニューがすし飯の時は吸水工程における炊飯量判定機能が選択されるようになっていることを特徴している。
このように、炊飯量を判定する炊飯量判定手段が吸水工程における炊飯量の判定機能と昇温工程における炊飯量の判定機能との複数の機能を有し、予じめ定められた条件により、それらの内の何れか一方の炊飯量判定機能が自動的に選択されるようになっていると、例えば炊飯時における炊飯メニューの設定や初期水温等の各種の条件に応じて、その時の最適な炊飯量判定機能が自動的に選択されるようになる。その結果、常に良質な炊飯を行えるようになる。
そして、その場合において、複数の炊飯量判定機能の各々が、所定の基準により、何れか一方のものが他方のものよりも優先して選択されるようになっていると、上記所定の基準が、例えば吸水工程における炊飯量の判定機能に適したものである場合には吸水工程における炊飯量判定機能が昇温工程における炊飯量判定機能よりも優先され、また同所定の基準が、例えば吸水工程における炊飯量の判定機能に適したものである場合には昇温工程における炊飯量判定機能が吸水工程における炊飯量判定機能よりも優先されるようになる。
そして、上記所定の基準が、上述のように炊飯メニューであり、すしめし炊飯時には吸水工程における炊飯量判定機能が選択されるようになっていると、吸水工程終了後、炊き上げ初期の昇温工程から炊飯量や炊飯メニューに応じた適切な電力量で加熱することができ、同昇温工程の温度上昇度合を自由に設定できるため、炊きしめが必要なすし飯の炊き上げも容易となる。
(4) 第4の課題解決手段
本願発明の第4の課題解決手段は、水および米を収容する内鍋と、該内鍋の温度を検出する内鍋温度検知手段と、上記内鍋を加熱する加熱手段と、吸水工程から昇温工程を経てむらし工程に到る炊飯工程の各工程に対応して上記内鍋加熱手段の加熱量、加熱状態を適切に設定制御する加熱制御手段と、炊飯量を判定する炊飯量判定手段とを備え、上記炊飯量判定手段は、吸水工程における炊飯量の判定機能と昇温工程における炊飯量の判定機能との複数の炊飯量判定機能を有し、それらの内の何れかの炊飯量判定機能が自動的に選択されるようにした電気炊飯器であって、複数の炊飯量判定機能の各々は、所定の基準により何れか一方のものが他方のものよりも優先して選択されるようになっているとともに、当該所定の基準が炊飯メニューであり、炊飯メニューが発芽玄米の時は吸水工程における炊飯量判定機能が選択されるようになっていることを特徴している。
このように、炊飯量を判定する炊飯量判定手段が吸水工程における炊飯量の判定機能と昇温工程における炊飯量の判定機能との複数の機能を有し、予じめ定められた条件により、それらの内の何れか一方の炊飯量判定機能が自動的に選択されるようになっていると、例えば炊飯時における炊飯メニューの設定や初期水温等の各種の条件に応じて、その時の最適な炊飯量判定機能が自動的に選択されるようになる。その結果、常に良質な炊飯を行えるようになる。
そして、その場合において、複数の炊飯量判定機能の各々が、所定の基準により、何れか一方のものが他方のものよりも優先して選択されるようになっていると、上記所定の基準が、例えば吸水工程における炊飯量の判定機能に適したものである場合には、吸水工程における炊飯量判定機能が、昇温工程における炊飯量判定機能よりも優先され、また同所定の基準が、例えば吸水工程における炊飯量の判定機能に適したものである場合には、昇温工程における炊飯量判定機能が吸水工程における炊飯量判定機能よりも優先されるようになる。
そして、上記所定の基準が上述のように炊飯メニューであり、その内の発芽玄米炊飯時には吸水工程における炊飯量判定機能が選択されるようになっていると、吸水工程終了後、炊き上げ初期の昇温工程から炊飯量や炊飯メニューに応じた適切な電力量で加熱することができ、同昇温工程の温度上昇度合を自由に設定できるため、発芽玄米の炊き上げも容易となる。
(5) 第5の課題解決手段
本願発明の第5の課題解決手段は、水および米を収容する内鍋と、該内鍋の温度を検出する内鍋温度検知手段と、上記内鍋を加熱する加熱手段と、吸水工程から昇温工程を経てむらし工程に到る炊飯工程の各工程に対応して上記内鍋加熱手段の加熱量、加熱状態を適切に設定制御する加熱制御手段と、炊飯量を判定する炊飯量判定手段とを備え、上記炊飯量判定手段は、吸水工程における炊飯量の判定機能と昇温工程における炊飯量の判定機能との複数の炊飯量判定機能を有し、それらの内の何れかの炊飯量判定機能が自動的に選択されるようにした電気炊飯器であって、複数の炊飯量判定機能の各々は、所定の基準により、何れか一方のものが他方のものよりも優先して選択されるようになっているとともに、当該所定の基準が炊飯メニューであり、炊飯メニューが早炊きの時は昇温工程における炊飯量判定機能が選択されるようになっていることを特徴している。
このように、炊飯量を判定する炊飯量判定手段が吸水工程における炊飯量の判定機能と昇温工程における炊飯量の判定機能との複数の機能を有し、予じめ定められた条件により、それらの内の何れか一方の炊飯量判定機能が自動的に選択されるようになっていると、例えば炊飯時における炊飯メニューの設定や初期水温等の各種の条件に応じて、その時の最適な炊飯量判定機能が自動的に選択されるようになる。その結果、常に良質な炊飯を行えるようになる。
そして、その場合において、複数の炊飯量判定機能の各々が、所定の基準により、何れか一方のものが他方のものよりも優先して選択されるようになっていると、上記所定の基準が、例えば吸水工程における炊飯量の判定機能に適したものである場合には、吸水工程における炊飯量判定機能が昇温工程における炊飯量判定機能よりも優先され、また同所定の基準が、例えば吸水工程における炊飯量の判定機能に適したものである場合には、昇温工程における炊飯量判定機能が吸水工程における炊飯量判定機能よりも優先されるようになる。
そして、上記所定の基準が、上述のように炊飯メニューであり、その内の早炊き炊飯時には昇温工程における炊飯量判定機能が選択されるようになっていると、早炊きメニューのような吸水工程を経ないメニューの場合にも、適切な炊飯量の判定が可能であり、また温度勾配が大きいので、炊飯量の判定そのものが容易となる。
以上の結果、本願発明の電気炊飯器によると、吸水工程および昇温工程各々における炊飯量判定機能の長所、特徴を十分に活かした高性能、高品質の炊き上げが可能となり、電気炊飯器の炊飯性能や利便性、信頼性を可及的に向上させることができる。
(最良の形態1)
図1〜図5は、本願発明を実施するための最良の形態1に係るマイコン式電気炊飯器の炊飯器本体およびその制御回路部分の構成、並びに同電気炊飯器の炊飯制御システムの構成、作用をそれぞれ示している。
(炊飯器本体部分の基本構成・・・図1、図2参照)
すなわち、先ず該電気炊飯器の炊飯器本体は、例えば図1に示すように、内部に誘起されるうず電流によって自己発熱が可能な例えばステンレス鋼板等の磁性金属板よりなる内鍋(飯器ないし保温容器)3と、該内鍋3を任意にセットし得るように形成された合成樹脂製の有底筒状の保護枠(内ケース)4と、該保護枠(内ケース)4を保持する外部筺体である有底筒状の外ケース1と、該外ケース1と上記保護枠(内ケース)4とを一体化して形成された炊飯器器体Aの上部に開閉可能に設けられた蓋ユニット(蓋)2とから構成されている。
上記保護枠(内ケース)4の底壁部(底部)4aの下方側にはコイル台7が設けられ、その上部には、フェライトコアを介し、上記内鍋3の底壁部(底部)3aの中央部と側方部の各位置に対応して各々リッツ線が同心状に巻成されたワークコイルCが、それぞれ内鍋3の底壁部3aの中央から側部に到る略全体を包み込むように設けられており、それらにより通電時には内鍋3の略全体にうず電流を誘起して、その全体を略均一に加熱するようになっている。そして、該ワークコイルCの一端は、後述するように整流回路および平滑回路を介したワークコイル駆動回路の電源ラインに、また他端は同回路中のIGBT(パワートランジスタ)にそれぞれ接続されている。
また、上記側壁部3bの上方部には、保温時において加熱手段として機能する保温ヒータH1が設けられており、保温時において上記内鍋3の全体を有効かつ均一に加熱するようになっている。また、上記肩部材11の肩部内周側には、肩ヒータH2が設けられている。
また、上記保護枠(内ケース)4およびコイル台7の前方部側には、上記ワークコイルC、保温ヒータH1、肩ヒータH2等を駆動制御するに必要な電源電圧整流用のダイオードブリッジよりなる整流回路、平滑回路、IGBT、ヒータ駆動回路、マイコン制御ユニットを備えた制御基板6Aおよび制御基板収納ボックス5Aが上下立設状態で設けられている。
また上記外ケース1は、例えば合成樹脂材で形成された上下方向に筒状のカバー部材1aと、該カバー部材1aの上端部に結合された合成樹脂製の肩部材11と、上記カバー部材1aの下端部に一体化された合成樹脂製の底部材1bとからなり、かつ上記保護枠(内ケース)4の底壁部4aとの間に所定の広さの断熱および通風空間部を形成した全体として有底の筒状体に構成されている。そして、該外ケース1の前面部上方には、操作パネル部20が設けられている。該操作パネル部20面には、例えば図2に示すような十分に広く大きな表示面積をもつ液晶表示部21と、炊飯スイッチ22a、タイマー予約スイッチ22b、取消スイッチ22c、保温スイッチ22d、再加熱スイッチ22e、メニュー選択スイッチ22f、時スイッチ22g、分スイッチ22h等の各種入力スイッチ(タッチキーのタッチ部)が設けられている(図1中では図示省略)。
さらに、上記外ケース1内の上記操作パネル部20の内側部分(裏側空間)には、上記制御基板6Aの上端側位置から斜め前方に下降する格好で、例えばマイコン基板6Bが傾斜設置されている。このマイコン基板6Bは、上記液晶ディスプレイ31、液晶ディスプレイ支持部材30、炊飯スイッチ22a、タイマー予約スイッチ22b、取消スイッチ22c、保温スイッチ22d、再加熱スイッチ22e、メニュー選択スイッチ22f、時スイッチ22g、分スイッチ22h等の各種入力スイッチ(タッチキーの動作機構部)が設けられた操作基板部と、その下方側にあって、円形をなすマイコンのバックアップ用電源電池の設置部(ランド部)を有するマイコン用電源基板部とからなっている。
さらに、図示はしないが、上記保護枠(内ケース)4下方側のコイル台7の中央部には、上下方向に同心状に貫通したセンタセンサ収納空間部が形成されており、該センタセンサ収納空間部中に上下方向に昇降自在な状態で、かつ常時コイルスプリングにより上方に上昇付勢された状態で、例えば図2に示す内鍋温度検知センサSおよび内鍋検知スイッチLSを備えたセンタセンサが設けられている。
一方、符号2は蓋ユニットであり、該蓋ユニット2は、その外周面を構成する合成樹脂製の外カバー12と、該外カバー12と内枠14との間に設けられた金属製の断熱構造体13と、該断熱構造体13の内側にパッキン17を介して設けられた金属製の内カバー15と、該内カバー15の下方に設けられた金属製の放熱板16とによって内側が中空の断熱構造体に形成されている。また、上記断熱構造体13は上下2枚の金属板13a,13bを閉断面構造に対向させて一体化することにより形成されている。
この蓋ユニット2は、上記外ケース1上部の肩部材11に対してヒンジ機構を介して回動自在に取付けられており、その開放端側には、該蓋ユニット2の所定位置に係合して該蓋ユニット2の上下方向への開閉を行うロック機構18が設けられている。
したがって、該構成では、先ず炊飯時には、上記内鍋3は、上記ワークコイルCの駆動によりその底壁部3aから側壁部3bにかけて略全体が均一に発熱し、例えば内鍋3内の水に浸された飯米が断熱部として作用する吸水工程などにおいても内鍋3の上部側をもムラなく加熱して略全体に均一な吸水性能を可能にするとともに、炊飯量が多い時などにも内鍋3の全体を略均一に加熱して加熱ムラなく効率良く炊き上げることができる。また、沸騰工程以降の水分がなくなった状態における内鍋3の底壁部3aの局部的な熱の集中を防止して焦げ付きの発生を防止することができる。
次に、保温時には、上記内鍋3の側壁部3bに対応して設けられた上記保温ヒータH1および蓋ユニット2の内カバー15に当接するように設けられた肩ヒータH2の駆動により、内鍋3の底壁部3aから側壁部3bおよび上方側開口部の全体が適切な加熱量で略均一に加熱されて加熱ムラのない保温が実現される。
一方、上記制御基板6A上のマイコン制御ユニット32には、上記各入力スイッチ22a〜22hを介して入力されたユーザーの指示内容を判断する所望の認識手段が設けられており、該認識手段で認識されたユーザーの指示内容に応じて所望の炊飯又は蒸し、保温機能、所望の炊飯又は蒸し、保温メニュー、それら炊飯又は蒸し、保温メニューに対応した所定の加熱出力、加熱パターンを設定して、その炊飯加熱制御手段又は保温加熱制御手段としてのマイコン制御ユニット42を適切に作動させて所望の炊飯又は蒸し、保温を行うようになっている。
したがって、ユーザーは、上記各入力スイッチ22a〜22hを使って炊飯又は蒸し、保温、タイマー予約、予約時刻設定、白米(通常白米)、早炊、炊き分け、玄米(通常玄米)、発芽玄米、おかゆ、炊き込み、すしめし、おこわ、無洗米、雑炊、ピラフ、おこげ等各種メニューの炊き上げ、通常保温又は低温保温、蒸し保温その他の各種の炊飯又は蒸し、保温機能の選択設定内容を入力すれば、それに対応した機能内容が当該マイコン制御ユニット32内の上記認識手段を介して炊飯および保温加熱パターン等設定部に自動的に設定入力され、対応する炊飯又は保温加熱制御が所望の制御パターンで適切になされるようになる。
この実施の形態における炊飯制御では、例えば図4、図5に示すように、初期水温、炊飯メニュー等所定の条件に基いて、吸水工程中か又は昇温工程中の何れか一方において炊飯量の判定を行うようになっており、例えば内鍋3内の水の初期水温が所定の基準温度以下の場合には吸水工程における炊飯量判定機能が優先される一方、同初期水温(炊飯開始時の水温)が吸水温度(この場合は40℃)よりも所定値以上に高くて、適正な炊飯量の判定ができず、判定エラーを生じる可能性があるような時(46℃前後の時)は、例えば図3のフローチャートに示すように、吸水工程での炊飯量の判定を行うことなく吸水工程終了後、昇温工程において炊飯量を判定して、炊き上げを行うようになっている。これにより、例えば大量時に小量と判定して小さな電力で炊飯を行ってしまうような炊飯ミス(又はその逆の炊飯ミス)を確実に防ぐことができ、良好な炊飯機能を確保することができるようになる。
その結果、初期水温が適正な温度レベルにある時は、炊き上げ初期の昇温工程から炊飯量に応じた電力量で加熱でき、また昇温工程の温度上昇カーブが自由に設定できるので、かため、やわらかめ、ふつう等の炊き分けレベルの差を付けやすくなる。また、すし飯、発芽玄米、おこげモードの炊き上げも容易になる。
(炊飯器本体側制御回路部分の構成・・・図2参照)
次に、図2は上述のように構成された炊飯器本体側のマイコン制御ユニット32を中心とする制御回路部分の構成を示す。
図中、符号32がマイコン制御ユニット(CPU)であり、該マイコン制御ユニット32はマイクロコンピュータを中心として構成され、例えば内鍋3の温度検知回路部、ワークコイル駆動制御回路部、炊飯および保温制御回路部、内鍋3の検知回路部、発振回路部、リセット回路部、保温ヒータおよび肩ヒータ等駆動制御回路部、停電制御回路部、ブザー報知部、電源回路部、バックアップ電源回路部、システム・時計等クロック発生回路部等を各々有して構成されている。
そして、先ず上記内鍋3の底壁部3a側センタセンサ部の内鍋温度検知センサS、内鍋検知スイッチLSに対応して設けられた温度検知回路43および鍋検知回路44には、例えば上記内鍋温度検知センサSによる内鍋3の底壁部3aの温度検知信号、内鍋検知スイッチLSによる鍋検知信号がそれぞれ入力されるようになっている。
また、上記ワークコイル駆動制御回路部は、例えばパルス幅変調回路41、同期トリガー回路40、IGBT駆動回路42、IGBT37、共振コンデンサ38、整流回路35、平滑コンデンサ36等によって形成されている。そして、上記マイコン制御ユニット32のワークコイル駆動制御回路部により、上記パルス幅変調回路41を制御することにより、例えば炊飯工程に応じて上記ワークコイルCの出力値および同出力値でのONデューティー比(例えばn秒/16秒)をそれぞれ適切に変えることによって、炊飯又は蒸し加熱工程の各工程における内鍋3の加熱温度と加熱パターンを上記吸水工程又は昇温工程の何れかで判定された炊飯量又は強制設定された炊飯量を考慮して適切に可変コントロールし、均一な吸水作用と加熱ムラのない御飯の炊き上げ又は蒸し加熱調理を実現するための適切な出力制御が行われるようになっている。
整流回路35は、充電部品であるノイズカット用コンデンサ24、電源ヒューズFを介して電源プラグ30b.30b部分に接続されている。該電源プラグ30b.30b部分には、図示しない差し込みプラグを介して一端側がAC電源(AC電源コンセント)30に接続された電源コードの他端側挿入プラグ30a.30aが着脱可能に接続され、AC100(V)の電源電圧が印加されるようになっている。
そして、この印加電源電圧は、同電源プラグ30b.30bから電源ヒューズF、ノイズカット用コンデンサ24を経て上記整流回路35に供給されて整流されるが、その電源ライン途中には、例えばフォトカプラおよびスイッチングトランジスタよりなる停電検知回路29が設けられており、同電源電圧のゼロクロス信号を検出して、マイコン制御ユニット32の停電制御回路部(充電部放電制御回路部)に入力するようになっている。
また、上記AC電源ライン間には、第1のフォトトライアックPT1を介して保温ヒータH1が、また第2のフォトトライアックPT2を介して肩ヒータH2が接続されている。
また上記マイコン制御ユニット32の保温ヒータ駆動制御回路部および肩ヒータ駆動制御回路部により、それぞれ保温ヒータ駆動回路33および肩ヒータ駆動回路34を作動させて、上記第1,第2のフォトトライアックPT1,PT2をON,OFF制御(トリガー)することにより、例えば保温又は炊飯、蒸し加熱工程に応じて上記保温ヒータH1、肩ヒータH2の出力値、および同出力値でのONデューティー比(例えばn秒/16秒)をそれぞれ適切に変えることによって、保温又は炊飯、蒸し加熱工程の各工程における内鍋3の加熱温度と加熱パターンとを実際の炊飯量を考慮して適切に可変コントロールするための適切な出力制御が行われるようになっている。
また、符号22a〜22hは上述した各種入力スイッチ部であり、同スイッチの必要なものが適切に操作されると、上記マイコン制御ユニット32側の認識手段によってユーザーの指示内容が認識され、その認識内容に応じて所望の炊飯又は保温加熱パターンを設定して上記炊飯加熱制御手段又は蒸し保温加熱制御手段を適切に作動させて所望の炊飯又は保温を行うようになっている。
したがって、ユーザーは、同入力スイッチ22a〜22hを使用して炊飯又は保温、タイマー予約、予約時刻設定、白米(通常白米)、早炊、炊き分け、玄米(通常玄米)、発芽玄米、おかゆ、炊き込み、すしめし、おこわ、無洗米、雑炊、ピラフ、おこげ等各種メニューの炊き上げ、通常保温又は低温保温等の各種の炊飯又は蒸し、保温機能の選択設定内容を入力すれば、それに対応した機能内容が当該マイコン制御ユニット32の上述した認識手段を介して炊飯又は蒸し、保温加熱パターン設定部に自動的に設定入力され、対応する炊飯又は蒸し、保温加熱制御が適切になされる。
さらに、符号25aは各種入力スイッチ22a〜22h操作時の操作音、炊飯完了を知らせるブザー報知音、何らかの異常を知らせる異常報知音等等を発する圧電ブザー、25は同圧電ブザー25aを駆動するブザー駆動回路、26はシステムクロック発生回路、27は時計クロック発生回路、28はバックアップ用の電源電池を備えたバックアップ電源回路、21は液晶表示部である。
(吸水および炊飯制御・・・図3および図4、図5参照)
次に図3のフローチャートおよび図4、図5のタイムチャートは、本実施の形態の構成例に係る吸水および炊飯制御システムの内容と作用を示すものである。
すなわち、該図3の吸水および炊飯制御システムでは、先ず炊飯器本体側の炊飯スイッチ22aが押された時点で、ワークコイルCをONにして炊飯を開始し、その制御動作をスタートさせる。
その後、先ずステップS1で、上述した温度検知センサSにより上記内鍋3内の水の初期水温(炊飯スイッチ22aをONにした時の内鍋3の温度)T0(℃)を測定する。そして、それにつづいて、ステップS2で当該測定された水温T0℃が、例えば図4のタイムチャートに示す吸水目標温度40℃よりも所定値以上低い所定の基準温度T1℃(例えばT1=36℃)以下であるか否かを判定する。
同判定の結果、YESの場合には、ステップS3で必要とする吸水時間の経過をカウントする吸水タイマーのタイマー動作をスタートさせた上でステップS4の吸水工程に入る。
このステップS4の吸水工程では、ワークコイルCをON,OFFする吸水加熱を行うとともに、さらにステップS5で、例えば図4に示すように、上記吸水目標温度40℃よりも低かった水温が吸水目標温度40℃に達した時点から所定設定時間t時間内の同ワークコイルCのON又はOFF時間を計測(積算)することにより炊飯量の判定(大量、中量、小量)が行われる。
そして、その後、ステップS6で上記吸水タイマーのタイムアップに基いて予じめ設定されている吸水時間が経過したか否かを判定する。その結果がYESの場合、すなわち、上記ステップS5の炊飯量の判定が終了し、さらにステップS6で上記予じめ設定された吸水時間が経過したこと(吸水タイマーのタイムアップ)が判定されると、次にステップS7の昇温工程(図4の炊き上げ工程初期)に進んで、上記ワークコイルCのフルパワー出力で内鍋3を加熱し、速やかに昇温させる。そして、その後、上記ステップS5での炊飯量判定値を基に、ステップS8,ステップS10で、具体的に炊飯量の(大量),(中量),(小量)を判定し、その判定結果(大量),(中量),(小量)に対応して、ステップS9,S11,S12で各々その量の炊飯に必要な以後の電力量(強),(中),(弱)を設定して、具体的にステップS13の炊き上げ工程を実行する。
そして、以後、沸とう維持工程を経てステップS14の炊き上げ検知判定に進み、上記温度検知センサSによって検知される内鍋3の温度が、炊き上げ検知温度以下であるか、それよりも高くなったかを判定し、YES(以下)の場合は沸とう維持を継続するが、NO(より高い)の時は炊き上げ完了と判断して、ステップS15のむらし工程に進む。
そして、同むらし工程が終了(むらし時間が経過)すると、それにより炊飯を完了し、以後は必要に応じて保温工程に移行する。
他方、上記ステップS2の判定でNOと判定された上記初期水温T0が、例えば上記判定基準温度T1℃(36℃)よりも所定温度10℃以上高かったNOの時(46℃)には、先ずステップS16に移って必要とする吸水時間の経過をカウントする吸水タイマーのタイマー動作をスタートさせた上でステップS17の吸水工程に入る。
このステップS17の吸水工程では、例えば図5のタイムチャートに示すように、上述のような吸水工程での炊飯量判定を行うことなく予じめ設定された吸水時間内、適切な吸水加熱(ワークコイルCのON,OFF)のみを実行する。
そして、その後、ステップS18で上記吸水タイマーのタイムアップに基いて予じめ設定されている吸水時間が経過したか否かを判定する。その結果がYESの場合、すなわち、上記予じめ設定された吸水時間が経過したこと(吸水タイマーのタイムアップ)が判定されると、次にステップS19の昇温工程(図5の炊き上げ工程初期)に進んで、フルパワー出力で内鍋3を加熱し、昇温させる。そして、その後、当該昇温工程での温度勾配を基に炊飯量の判定を行う。そして、その後、さらにステップS8,ステップS10で、具体的に炊飯量の(大量),(中量),(小量)を判定し、その判定結果(大量),(中量),(小量)に対応して、それぞれステップS9,S11,S12で同判定量の炊飯に必要な以後の電力量(強),(中),(弱)を設定して、具体的にステップS13の炊き上げ工程を実行する。
そして、以後、沸とう維持工程を経てステップS14の炊き上げ検知判定に進み、上記温度検知センサSによって検知される内鍋3の温度が、炊き上げ検知温度以下であるか、それよりも高くなったかを判定し、YES(以下)の場合は沸とう維持を継続するが、NO(より高い)の時は炊き上げ完了と判断して、ステップS15のむらし工程に進む。
そして、同むらし工程が終了(むらし時間が経過)すると、それにより炊飯を完了し、以後は必要に応じて保温工程に移行する。
以上のように、この形態では、初期水温T0℃が吸水目標温度40℃よりも所定値以上低い時には、吸水工程中において、炊飯量の判定を行うことによって、吸水終了後の昇温段階から実際の炊飯量に応じた電力量で適切に加熱炊飯することができるようにするとともに、昇温段階での温度上昇度を自由に設定できるようにして、かため、やわらかめ、ふつう等の炊き分けレベルの差をつけやすくする。また、すし飯、発芽玄米、おこげなどを通常炊飯と区別して、より良質に炊き上げる。
一方、内鍋3内の水の初期水温T0が、上記吸水温度40℃よりも所定値以上に高い場合(例えば図5に示す46℃前後)には、先にも述べたように、実質的に適正な炊飯量判定を行えないケースが生じ、判定エラーの恐れがある。
そこで、この実施の形態の構成では、初期水温T0℃が上述の判定基準温度46℃以上であった場合には、例えば従来のように中量の炊飯量と仮定的に設定するのではなく、吸水工程に代わる昇温工程で炊飯量判定を行ない、その判定結果に基いた正確な炊飯量の設定を行うようにしている。
したがって、この実施の形態の構成では、炊飯開始時の初期水温如何にかかわらず、常に正確な炊飯量の判定が可能となり、常に良質のご飯を炊き上げることができるようになる。
また、吸水工程および昇温工程の各々における炊飯量判定機能の特徴を活かした高品質の電気炊飯器を提供することができ、その炊飯性能や利便性、信頼性を可及的に向上させることができる。
(変形例)
なお、以上のように水温によって判定工程を変える場合、外気温を水温と判定して外気温で判定工程を変えるようにしてもよい。
(最良の形態2)
次に、図6のフローチャートは、本願発明を実施するに際して最良の形態2の構成例に係る吸水および炊飯制御システムの内容と作用を示すものである。
前述のように、吸水工程中において炊飯量の判定を行うことによって、吸水終了後の昇温段階から実際の炊飯量に応じた電力量で適切に加熱炊飯することができるようにすると、かため、やわらかめ、ふつう等の炊き分けメニューの炊き分けレベルに差をつけやすくなる。
また、白米炊飯の中でも、すしめしなどは、昇温工程に余り時間をかけることなく、速やかに炊きしめた方が良い。
また、玄米炊飯の中でも、発芽玄米などは、通常玄米の場合に比べて、やはり昇温時間を短かくした方が良い。
さらに、おこげモードを設けた場合、昇温工程で十分な加熱を行うことが好ましい。
したがって、これら各メニューの場合には、昇温工程よりも吸水工程で炊飯量の判定を行ない、昇温工程の加熱特性に自由度をもたせることが好ましい。
一方、そのようにした場合、前述のように初期水温如何によっては正確な炊飯量の判定ができないことに加えて、例えば早炊きメニュー等吸水工程を持たない炊飯メニューの場合には炊飯量の判定自体ができない等のメニュー上からくる問題もある。
また、上記以外の通常の白米炊飯、通常の玄米炊飯などは、必ずしも昇温工程に自由度をもたせる必要はなく、昇温工程での炊飯量の判定で十分である。
そこで、この実施の形態では、以上の点に鑑み、上記各種の炊飯メニュー(モードを含めて)の内、前者の吸水工程での炊飯量の判定に適したメニュー類を「吸水判定メニュー」、後者の昇温工程での炊飯量の判定に適したメニュー類を「昇温判定メニュー」に各々区分し、これらの何れであるかによって、炊飯量の判定工程を自動的に最適なものに選択するようにしたことを特徴とするものである。
すなわち、該図6の吸水および炊飯制御システムでも、上記同様先ず炊飯器本体側の炊飯スイッチ22aが押された時点で、ワークコイルCをONにして炊飯を開始し、その制御動作をスタートさせる。
その後、先ずステップS1で、炊飯メニュー等のユーザーによる炊飯設定データを読み出す。そして、つづいて、ステップS2で当該設定されている炊飯メニューが、上述の「吸水判定メニュー」であるか、「昇温判定メニュー」であるかを判定する。
該判定の結果、「吸水判定メニュー」である場合には、先ずステップS3で必要とする吸水時間の経過をカウントする吸水タイマーのタイマー動作をスタートさせた上でステップS4の吸水工程に入る。
このステップS4の吸水工程では、上述したワークコイルCのON,OFFによる吸水加熱とともに、さらにステップS5で、例えば図4に示すように、上記吸水目標温度40℃よりも低かった水温が吸水目標温度40℃に達した時点から所定設定時間t時間内のワークコイルCのON又はOFF時間を計測(積算)することにより炊飯量の判定(大量、中量、小量)が行われる。
そして、その後、ステップS6で上記吸水タイマーのタイムアップに基いて予じめ設定されている吸水時間が経過したか否かを判定する。その結果がYESの場合、すなわち、上記ステップS5の炊飯量の判定が終了し、さらにステップS6で上記予じめ設定された吸水時間が経過したこと(吸水タイマーのタイムアップ)が判定されると、次にステップS7の昇温工程(図4の炊き上げ工程初期)に進んで、上記ワークコイルCのフルパワー出力で内鍋3を加熱し、速やかに昇温させる。そして、その後、上記ステップS5での炊飯量判定値を基に、ステップS8,ステップS10で、具体的に炊飯量の(大量),(中量),(小量)を判定し、その判定結果(大量),(中量),(小量)に対応して、ステップS9,S11,S12で各々その量の炊飯に必要な以後の電力量(強),(中),(弱)を設定して、具体的にステップS13の炊き上げ工程を実行する。
そして、以後、沸とう維持工程を経てステップS14の炊き上げ検知判定に進み、上記温度検知センサSによって検知される内鍋3の温度が、炊き上げ検知温度以下であるか、それよりも高くなったかを判定し、YES(以下)の場合は沸とう維持を継続するが、NO(より高い)の時は炊き上げ完了と判断して、ステップS15のむらし工程に進む。
そして、同むらし工程が終了(むらし時間が経過)すると、それにより炊飯を完了し、以後は必要に応じて保温工程に移行する。
他方、上記ステップS2の判定でNOと判定された、例えば設定された炊飯メニューが「昇温判定メニュー」であった時には、先ずステップS16に移って必要とする吸水時間の経過をカウントする吸水タイマーのタイマー動作をスタートさせた上でステップS17の吸水工程に入る。
このステップS17の吸水工程では、例えば図5のタイムチャートに示すように、上述のような吸水工程での炊飯量判定を行うことなく予じめ設定された吸水時間内、適切な吸水加熱のみを実行する。
そして、その後、ステップS18で上記吸水タイマーのタイムアップに基いて予じめ設定されている吸水時間が経過したか否かを判定する。その結果がYESの場合、すなわち、上記予じめ設定された吸水時間が経過したこと(吸水タイマーのタイムアップ)が判定されると、次にステップS19の昇温工程(図5の炊き上げ工程初期)に進んで、フルパワー出力で内鍋3を加熱し、昇温させる。そして、その後、当該昇温工程での温度勾配を基に炊飯量の判定を行う。そして、その後、さらにステップS8,ステップS10で、具体的に炊飯量の(大量),(中量),(小量)を判定し、その判定結果(大量),(中量),(小量)に対応して、それぞれステップS9,S11,S12で同判定量の炊飯に必要な以後の電力量(強),(中),(弱)を設定して、具体的にステップS13の炊き上げ工程を実行する。
そして、以後、沸とう維持工程を経てステップS14の炊き上げ検知判定に進み、上記温度検知センサSによって検知される内鍋3の温度が、炊き上げ検知温度以下であるか、それよりも高くなったかを判定し、YES(以下)の場合は沸とう維持を継続するが、NO(より高い)の時は炊き上げ完了と判断して、ステップS15のむらし工程に進む。
そして、同むらし工程が終了(むらし時間が経過)すると、それにより炊飯を完了し、以後は必要に応じて保温工程に移行する。
以上のように、この形態では、先に述べた吸水工程での炊飯量の判定が好ましい「吸水判定メニュー」の場合には、吸水工程中において炊飯量の判定を行うことによって、吸水終了後の昇温段階から実際の炊飯量に応じた電力量で適切に加熱炊飯することができるようにするとともに、昇温段階での温度上昇度を自由に設定できるようにして、各メニューに対応して理想的な炊飯を可能とする。
一方、昇温工程における炊飯量の判定が好ましいか、それで足りる「昇温判定メニュー」の場合には、昇温工程で炊飯量判定を行ない、その判定結果に基いた正確な炊飯量の設定を行うようにしている。
したがって、この形態の構成では、常に選択された炊飯メニューの特性に対応した適切な炊飯量の判定と昇温加熱が可能となり、常に良質のご飯を炊き上げることができるようになる。
また、吸水工程および昇温工程の各々における炊飯量判定機能の特徴を活かした高品質の電気炊飯器を提供することができ、その炊飯性能や利便性、信頼性を可及的に向上させることができる。
(その他の最良の形態)
上述した本願発明における炊飯量判定工程の使い分けは、以上のような初期水温や炊飯メニューの他にも、各種のパラメータの採用が可能であり、それらの採用は任意である。
本願発明の最良の実施の形態1に係る電気炊飯器本体の全体的な構成を示す一部切欠側面図である。 同電気炊飯器本体内の要部であるマイコン制御ユニットを中心とする制御回路部分のブロック図である。 同電気炊飯器のマイコン制御ユニットを利用した吸水および炊飯制御の内容を示すフローチャートである。 同制御の内容に対応した初期水温が低い時の炊飯工程のタイムチャートである。 同制御の内容に対応した初期水温が高い時の炊飯工程のタイムチャートである。 本願発明の最良の実施の形態2に係る電気炊飯器のマイコン制御ユニットを利用した吸水および炊飯制御の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
3:内鍋
32:マイコン制御ユニット
37:IGBT
42:IGBT駆動回路
C:ワークコイル
S:温度検知センサ

Claims (5)

  1. 水および米を収容する内鍋と、該内鍋の温度を検出する内鍋温度検知手段と、上記内鍋を加熱する加熱手段と、吸水工程から昇温工程を経てむらし工程に到る炊飯工程の各工程に対応して上記内鍋加熱手段の加熱量、加熱状態を適切に設定制御する加熱制御手段と、炊飯量を判定する炊飯量判定手段とを備え、上記炊飯量判定手段は、吸水工程における炊飯量の判定機能と昇温工程における炊飯量の判定機能との複数の炊飯量判定機能を有し、それらの内の何れかの炊飯量判定機能が自動的に選択されるようにした電気炊飯器であって、複数の炊飯量判定機能の各々は、所定の基準により何れか一方のものが他方のものよりも優先して選択されるようになっているとともに、当該所定の基準が炊飯開始時の初期水温であり、該初期水温が所定の基準温度以下の場合には吸水工程における炊飯量判定機能が優先される一方、上記初期水温が上記所定の基準温度よりも高い場合には上記吸水工程における炊飯量判定機能に代えて昇温工程における炊飯量判定機能が選択されるようになっていることを特徴とする電気炊飯器。
  2. 水および米を収容する内鍋と、該内鍋の温度を検出する内鍋温度検知手段と、上記内鍋を加熱する加熱手段と、吸水工程から昇温工程を経てむらし工程に到る炊飯工程の各工程に対応して上記内鍋加熱手段の加熱量、加熱状態を適切に設定制御する加熱制御手段と、炊飯量を判定する炊飯量判定手段とを備え、上記炊飯量判定手段は、吸水工程における炊飯量の判定機能と昇温工程における炊飯量の判定機能との複数の炊飯量判定機能を有し、それらの内の何れかの炊飯量判定機能が自動的に選択されるようにした電気炊飯器であって、複数の炊飯量判定機能の各々は、所定の基準により何れか一方のものが他方のものよりも優先して選択されるようになっているとともに、当該所定の基準が炊飯メニューであり、通常炊飯時には昇温工程における炊飯量判定機能が選択される一方、炊き分け時には吸水工程における炊飯量判定機能が選択されるようになっていることを特徴とする電気炊飯器。
  3. 水および米を収容する内鍋と、該内鍋の温度を検出する内鍋温度検知手段と、上記内鍋を加熱する加熱手段と、吸水工程から昇温工程を経てむらし工程に到る炊飯工程の各工程に対応して上記内鍋加熱手段の加熱量、加熱状態を適切に設定制御する加熱制御手段と、炊飯量を判定する炊飯量判定手段とを備え、上記炊飯量判定手段は、吸水工程における炊飯量の判定機能と昇温工程における炊飯量の判定機能との複数の炊飯量判定機能を有し、それらの内の何れかの炊飯量判定機能が自動的に選択されるようにした電気炊飯器であって、複数の炊飯量判定機能の各々は、所定の基準により、何れか一方のものが他方のものよりも優先して選択されるようになっているとともに、当該所定の基準が炊飯メニューであり、炊飯メニューがすし飯の時は吸水工程における炊飯量判定機能が選択されるようになっていることを特徴とする電気炊飯器。
  4. 水および米を収容する内鍋と、該内鍋の温度を検出する内鍋温度検知手段と、上記内鍋を加熱する加熱手段と、吸水工程から昇温工程を経てむらし工程に到る炊飯工程の各工程に対応して上記内鍋加熱手段の加熱量、加熱状態を適切に設定制御する加熱制御手段と、炊飯量を判定する炊飯量判定手段とを備え、上記炊飯量判定手段は、吸水工程における炊飯量の判定機能と昇温工程における炊飯量の判定機能との複数の炊飯量判定機能を有し、それらの内の何れかの炊飯量判定機能が自動的に選択されるようにした電気炊飯器であって、複数の炊飯量判定機能の各々は、所定の基準により何れか一方のものが他方のものよりも優先して選択されるようになっているとともに、当該所定の基準が炊飯メニューであり、炊飯メニューが発芽玄米の時は吸水工程における炊飯量判定機能が選択されるようになっていることを特徴とする電気炊飯器。
  5. 水および米を収容する内鍋と、該内鍋の温度を検出する内鍋温度検知手段と、上記内鍋を加熱する加熱手段と、吸水工程から昇温工程を経てむらし工程に到る炊飯工程の各工程に対応して上記内鍋加熱手段の加熱量、加熱状態を適切に設定制御する加熱制御手段と、炊飯量を判定する炊飯量判定手段とを備え、上記炊飯量判定手段は、吸水工程における炊飯量の判定機能と昇温工程における炊飯量の判定機能との複数の炊飯量判定機能を有し、それらの内の何れかの炊飯量判定機能が自動的に選択されるようにした電気炊飯器であって、複数の炊飯量判定機能の各々は、所定の基準により、何れか一方のものが他方のものよりも優先して選択されるようになっているとともに、当該所定の基準が炊飯メニューであり、炊飯メニューが早炊きの時は昇温工程における炊飯量判定機能が選択されるようになっていることを特徴とする電気炊飯器。
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