JP2008259726A - 炊飯器 - Google Patents

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悟一 増本
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Abstract

【課題】音声報知機能を有する炊飯器において、すべてのユーザが確実に各種設定を行えるようにし、煩わしさを感じることなく、ユーザの特性に応じた適切な音声報知を行う。
【解決手段】米などの調理物や水を入れる鍋1を加熱手段2により加熱し、設定入力手段3により複数の調理メニューから使用する調理メニューを選択したり、調理を開始するようにする。音声報知頻度の低い第1の音声報知パターンとこの第1の音声報知パターンよりも音声報知頻度の高い第2の音声報知パターンとの少なくとも2パターン以上の音声報知パターンを有する音声報知手段6の音声報知パターンを音声報知パターン選択手段7により選択し、加熱手段2、表示手段5、音声報知手段6などを制御手段8により制御する。制御手段8は、音声報知パターン選択手段7による選択に応じて音声報知手段6の音声報知パターンを変更するように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、音声報知機能を有する炊飯器に関するものである。
近年、炊飯器は、米をユーザの好みに応じて最適な状態で炊き上げるために様々な機能を備えている。このような炊飯器においては、ご飯が最適な炊き上がり状態になるように、加熱温度や加熱時間などの各種条件を制御している。炊飯器で炊く米の種類としては、白米、無洗米、玄米などがあり、さらにそれぞれの米の中にも様々な銘柄が存在している。これらの各種米に対して、炊飯器では加熱温度や加熱時間などの条件が異なっており、ユーザは炊きたい米に応じて炊飯器を設定する必要がある。
また、近年の炊飯器においては、炊き込みご飯やすしめし、おかゆなどを炊き分ける機能や、ユーザが予め設定しておいた時刻にご飯を炊き上げる予約炊飯機能なども備えている。
上記のような炊飯器の多機能化に伴い、炊飯器の炊き方を設定操作するための操作スイッチの数も増加し、また、表示部に表示される内容も増えるため、設定操作が煩雑となり、ユーザが設定を間違える危険性が高くなるという問題が発生するようになった。上記のような多機能の炊飯器においては、設定を間違えると、ユーザが望んだ炊き上がり状態と異なる炊き上がりとなってしまったり、ユーザが望んだ時間にご飯が炊き上がらないなど大きな問題となる。そこで、従来の炊飯器では、煩雑な設定操作をユーザが間違えずに行えるように、炊き方などの設定手順や炊飯器の動作状態などを音声で案内する構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−212199号公報
しかしながら、このような従来の炊飯器では、炊き方などの設定手順を報知する操作ガイドと、炊飯器の設定状態や動作状態を報知する状態報知の内のいずれか一方、またはその両方の音声報知を行うようにメーカーによって決定されていたため、必ずしもユーザの特性に応じた適切な音声報知であるとは限らないという問題があった。
例えば、ユーザが視覚障害者や視力が低下してきた年配者である場合は、LCD表示で各種設定状態や炊飯器の動作状態を確認することが困難であるため、設定状態や動作状態などを詳しく報知してくれる音声報知の方が好ましく、操作ガイドのみの音声報知は好ましくない。逆に、ユーザが健常者である場合は、LCD表示で各種設定状態や動作状態を容易に確認できるため、詳しい状態報知まで音声報知すると煩わしさを感じる可能性がある。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、すべてのユーザが確実に各種設定を行うことができるようにし、かつ、煩わしさを感じることなく、ユーザの特性に応じた適切な音声報知を備えた炊飯器を提供することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、炊飯器本体の内部に米などの調理物や水を入れる鍋を収納し、この鍋を加熱手段により加熱し、設定入力手段により複数の調理メニューから使用する調理メニューを選択したり、調理を開始するようにし、設定入力手段によって選択可能な調理メニューに対応した加熱手段による鍋の加熱パターンを記憶手段に記憶し、設定入力手段による設定状況などの各種情報を表示手段に表示し、音声報知頻度の低い第1の音声報知パターンとこの第1の音声報知パターンよりも音声報知頻度の高い第2の音声報知パターンとの少なくとも2パターン以上の音声報知パターンを有する音声報知手段の音声報知パターンを音声報知パターン選択手段により選択し、加熱手段、表示手段、音声報知手段などを制御手段により制御するよう構成し、制御手段は、音声報知パターン選択手段による選択に応じて音声報知手段の音声報知パターンを変更するように構成したものである。
これにより、視覚障害の有無や視力の低下の有無を問わず、すべてのユーザが確実に各種設定を行うことができ、かつ、煩わしさを感じることなく、ユーザの特性に応じた適切な音声報知を行うことができる。
本発明の炊飯器は、視覚障害の有無や視力の低下の有無を問わず、すべてのユーザが確実に各種設定を行うことができ、かつ、煩わしさを感じることなく、ユーザの特性に応じた適切な音声報知を行うことができる。
第1の発明は、炊飯器本体の内部に収納され米などの調理物や水を入れる鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、複数の調理メニューから使用する調理メニューを選択したり、調理を開始する設定入力手段と、前記設定入力手段によって選択可能な調理メニューに対応した前記加熱手段による前記鍋の加熱パターンを記憶している記憶手段と、前記設定入力手段による設定状況などの各種情報を表示する表示手段と、音声報知頻度の低い第1の音声報知パターンとこの第1の音声報知パターンよりも音声報知頻度の高い第2の音声報知パターンとの少なくとも2パターン以上の音声報知パターンを有する音声報知手段と、前記音声報知手段の音声報知パターンを選択する音声報知パターン選択手段と、前記加熱手段、前記表示手段、前記音声報知手段などを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記音声報知パターン選択手段による選択に応じて前記音声報知手段の音声報知パターンを変更するように構成したものであり、ユーザが健常者である場合は、音声報知パターン選択手段によって設定手順などの最低限必要の音声報知を基本とした音声報知頻度の低い第1の音声報知パターンを選択することにより、不要な音声報知が行われることによる煩わしさを感じることなく、かつ、音声報知によって確実に各種設定を行うことができ、また、ユーザが視覚障害者や視力が低下してきた年配者である場合は、第1の音声報知パターンの音声報知内容に加え、設定入力手段による設定状況などの詳細な音声報知を行う音声報知頻度の高い第2の音声報知パターンを音声報知パターン選択手段によって選択することにより、LCD表示で各種設定状態や炊飯器の動作状態を確認する代わりに詳細な音声報知によって確認することができるので、確実に各種設定を行うことができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、音声報知手段は、音声報知パターンの初期設定を第2の音声報知パターンとしたものであり、わざわざ音声報知パターンを変更しなくても最初から詳細な音声報知が行われるようになるので、ユーザが視覚障害者や視力が低下してきた年配者である場合には、健常者と比較して困難となる音声報知パターンを変更するという負担を受けることなく、最初から詳細な音声報知を得ることができ、また、ユーザが健常者である場合は、使用方法に慣れるまでは詳細な音声報知によって確実に各種設定を行いながら使用方法に慣れ、使用方法に慣れて詳細な音声報知が煩わしくなったときに、音声報知パターン選択手段によって容易に音声報知パターンを変更することができるので、ユーザの特性に応じた適切な音声報知を得ることができる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、制御手段は、音声報知手段の第2の音声報知パターンが選択されている場合は、設定入力手段による入力を受け付けてから音声報知を開始するまでの時間を、第1の音声報知パターンが選択されている場合よりも短くしたものであり、視覚障害者や視力が低下してきた年配者、各種設定方法に習熟していないユーザのように第2の音声報知パターンによる詳細な音声報知が各種設定において重要な役割を果たすユーザは、第2の音声報知パターンを選択することにより設定入力手段による入力から現在の設定状況の音声報知および次の操作手順の音声報知までの時間が短くなるので、ストレス無く各種設定を行うことができるようになり、各種設定方法に習熟してきて、第1の音声報知パターンによる音声報知もあまり必要なくなってきたようなユーザは、第1の音声報知パターンを選択することにより設定入力手段による入力から次の操作手順の音声報知までの時間が長めとなっているので、既にわかっている操作手順を音声報知される煩わしさを回避することができる。
第4の発明は、上記第1〜3のいずれか1つの発明において、音声報知手段の音声報知内容を聞きなおすための音声聞き直し入力手段を備え、前記音声聞き直し入力手段による入力が行われたとき、制御手段は、前記音声報知手段により最後に行った音声報知内容を再度音声報知するように構成したものであり、ユーザが音声報知内容を聞き逃してしまった場合でも、再度その内容を聞き直すことができるので、ユーザはより確実に各種設定を行うことができる。
第5の発明は、上記第4の発明において、制御手段は、音声聞き直し入力手段による入力が行われた回数に応じて、音声報知手段による音声報知の速度を遅くするように構成したものであり、年配者などの音声報知が聞き取りにくいユーザでも聞き直しを実施する度に音声報知の速度が遅くなるので確実に聞き取ることができる。
第6の発明は、上記第4または第5の発明において、制御手段は、音声聞き直し入力手段による入力が行われた回数に応じて、音声報知手段による音声報知の音量を大きくするように構成したものであり、年配者などの聴力が衰えたユーザでも聞き直しを実施する度に音声報知の音量が大きくなるので確実に聞き取ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における炊飯器のブロック図を示すものである。
図1に示すように、鍋1は、炊飯器本体(図示せず)の内部に収納され、内部に米などの調理物と水を入れ、加熱手段2によって加熱される。鍋1の温度は鍋温度検知手段101によって検知され、マイクロコンピュータにより構成した制御手段8に送られる。計時手段102は調理中の各調理工程(例えば、吸水工程)や保温中の各保温工程(例えば、高温温調工程)での経過時間を計測し、計測した時間を制御手段8に送信する。記憶手段4は設定入力手段3によって選択可能な各調理メニューに対応した加熱手段2による鍋1の加熱パターンを記憶しているものである。表示手段5はユーザに各種情報を提示するもので、LCDで構成し、例えば設定入力手段3によってユーザが調理メニュー変更操作を行うと、制御手段8は表示手段5に表示している現在選択中の調理メニューを変更する。
ユーザは表示手段5に表示される調理メニュー選択情報を見ながら設定入力手段3を用いて調理メニューを決定し、調理を開始する。調理が開始されると、制御手段8は、設定入力手段3によって選択された調理メニューに対応した鍋1の加熱パターンを記憶手段4から選択し、その情報と鍋温度検知手段101によって検知された鍋1の温度と計時手段102によって計時された各調理工程の経過時間に基づいて加熱手段2を制御することによって調理を行う。
音声報知手段6は設定入力手段3による各種設定手順のガイドや、設定状況をユーザに音声によって報知するもので、設定入力手段3による各種設定手順のガイドを基本とした音声報知頻度の低い第1の音声報知パターンと、各種設定手順のガイドに加え、各種設定状況などの詳細な音声報知を行う音声報知頻度の高い第2の音声報知パターンを有し、音声ICと周辺回路およびスピーカー(ともに図示せず)で構成している。
制御手段8は、加熱手段2、表示手段5、音声報知手段6などを制御するもので、音声報知手段6に各音声報知内容に対応した制御データを送ることによって音声報知を行う。音声報知パターン選択手段7は音声報知手段6による音声報知パターンを選択するものである。
ここで、制御手段8は、音声報知パターン選択手段7による選択に応じて音声報知手段6の音声報知パターンを変更するように構成している。なお、音声聞き直し入力手段9については後述する。
上記構成において図2および図3を参照しながら動作、作用を説明する。図2は、本実施の形態における炊飯器の調理開始までの動作を示すフローチャート、図3は、同炊飯器の表示操作部の一例を示す図である。
図2において、まず、ステップS1では、制御手段8はユーザによる音声報知パターン選択手段7による入力の有無を判定し、入力があった場合はステップS2に進み、入力がなかった場合はステップS4に進む。ステップS2では、制御手段8は、現在の音声報知手段6の音声報知パターンが第1の音声報知パターンであった場合は第2の音声報知パターンに変更し、第2の音声報知パターンであった場合は第1の音声報知パターンに変更してステップS3に進み、ステップS3で音声報知手段6を制御して音声報知パターン変更報知を行い(例えば、「詳細音声報知モードに切換えました」と報知を行う)ステップS4に進む。
ステップS4では、制御手段8はユーザによる設定入力手段3による入力の有無を判定し、入力があった場合はステップS5に進み、入力がなかった場合はステップS1に戻る。ステップS5では、制御手段8はステップS4での入力が調理開始入力であったかどうかを判定し、調理開始入力であった場合はステップS6に進み、ステップS6で調理動作を開始して、ステップS7で音声報知手段6を制御して調理開始報知(例えば、「調理を開始します」と報知)を行う。一方、ステップS5で、調理開始入力ではないと判定した場合はステップS8に進み、ステップS8では、制御手段8は設定入力手段3による入力と現在の設定状況に応じて各種設定の変更を行い、ステップS9に進む。
ステップS9では、制御手段8は現在選択されている音声報知手段6の音声報知パターンを判定し、第1の音声報知パターンが選択されている場合はステップS11に進み、第2の音声報知パターンが選択されている場合はステップS10に進む。ステップS10では、制御手段8は音声報知手段6を制御して現在の設定状況の報知を行い、ステップS11に進む。例えば、設定入力手段3の入力によって図3の状態(メニュー選択状態で「ふつう」が点滅表示されている状態)に移行した場合は、「メニュー選択状態です。ふつうが選択されています。」と音声報知を行う。
ステップS11では、制御手段8は音声報知手段6を制御して次の設定手順の報知を行い、ステップS1に戻る。例えば、図3の状態では、「メニューを三角ボタンで選んで下さい。お米の種類を変更する場合はコース選択ボタンを押して下さい。調理を開始する場合は炊飯ボタンを押して下さい。」と音声報知を行う。
以上のように、本実施の形態においては、設定入力手段3による各種設定手順のガイドを基本とした音声報知頻度の低い第1の音声報知パターンと、各種設定手順のガイドに加え、各種設定状況などの詳細な音声報知を行う音声報知頻度の高い第2の音声報知パターンを有する音声報知手段6と、音声報知手段6の音声報知パターンを選択する音声報知パターン選択手段7と、音声報知手段6などを制御する制御手段8を備え、制御手段8は、音声報知パターン選択手段7によって選択された音声報知パターンに従って音声報知手段6を制御して音声報知を行うようにすることにより、ユーザが現在の設定状況を表示手段2によって確認可能である健常者の場合は、第1の音声報知パターンを選択することにより、表示手段2の表示内容と重複する不要な音声報知が行われることによる煩わしさを感じることなく、表示手段2の表示内容だけではわかりにくい設定手順のみを音声報知によって知ることができるので、ストレスを感じずに確実に各種設定を行うことができる。また、ユーザが視覚障害者や視力が低下してきた年配者のように表示手段2の表示からの情報の取得が困難である場合は、第2の音声報知パターンを選択することにより、設定手順のみではなく各種設定状況も詳細な音声報知によって確認することができるので、確実に各種設定を行うことができる。
なお、本実施の形態においては、設定手順の報知については、第1の音声報知パターンと第2の音声報知パターンで同じ内容の音声報知を行う構成で説明したが、設定手順の音声報知内容についても、第2の音声報知パターンの方が詳細な音声報知内容になるように構成してもよい。
(実施の形態2)
図1に示す音声報知手段6は、音声報知パターンの初期設定を第2の音声報知パターンとしている。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
以上のように構成することにより、本実施の形態においては、わざわざ音声報知パターンを変更しなくても最初から詳細な音声報知が行われるようになるので、ユーザが視覚障害者や視力が低下してきた年配者である場合には、健常者と比較して困難となる音声報知パターンを変更するという負担を受けることなく、最初から詳細な音声報知を得ることができ、また、ユーザが健常者である場合は、使用方法に慣れるまでは詳細な音声報知によって確実に各種設定を行いながら使用方法に慣れ、使用方法に慣れて詳細な音声報知が煩わしくなったときに、音声報知パターン選択手段によって容易に音声報知パターンを変更することができるので、ユーザの特性に応じた適切な音声報知を得ることができる。
(実施の形態3)
図1に示す制御手段8は、音声報知手段6の第2の音声報知パターンが選択されている場合は、設定入力手段3による入力を受け付けてから音声報知を開始するまでの時間を、第1の音声報知パターンが選択されている場合よりも短くなるように構成している。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において図4を参照しながら動作、作用を説明する。なお、図4のステップS1〜S11の動作は、上記実施の形態1の動作と同じであるので説明を省略する。
図4において、ステップS1で音声報知パターン選択入力がなかった場合と、ステップS3で音声報知パターン報知を行った後はステップS21に進み、ステップS21では、制御手段8は現在選択されている音声報知パターンをチェックし、第1の音声報知パターンが選択されていた場合はステップS22に進み、第2の音声報知パターンが選択されていた場合はステップS23に進む。ステップS22およびステップS23では、音声報知開始待ち時間TとしてそれぞれT1、T2を設定し、ステップS4に進む。ここでT2はT1よりも短い時間となるようにする(例えば、T1:3秒、T2:1秒)。
また、現在の設定状態を音声報知するステップS10の前のステップS24と、次の設定手順を音声報知するステップS11の前のステップS25では、制御手段8は、音声報知手段6に音声報知開始待ち時間Tの期間の無音期間を設けるように命令する。これによって、第1の音声報知パターンが選択されているときは、設定入力手段3による入力を受け付けてからT1(例えば、3秒)後に音声報知を行い、第2の音声報知パターンが選択されているときは、設定入力手段3による入力を受け付けてからT2(例えば、1秒)後に音声報知を行うようになる。
以上のように、本実施の形態においては、制御手段8は、音声報知手段6の第2の音声報知パターンが選択されている場合は、設定入力手段3による入力を受け付けてから音声報知を開始するまでの時間を、第1の音声報知パターンが選択されている場合よりも短くなるように構成することによって、視覚障害者や視力が低下してきた年配者、各種設定方法に習熟していないユーザのように第2の音声報知パターンによる詳細な音声報知が各種設定において重要な役割を果たすユーザは、第2の音声報知パターンを選択することにより、設定入力手段3による入力から現在の設定状況の音声報知および次の操作手順の音声報知までの時間が短くなるので、ストレス無く各種設定を行うことができるようになり、各種設定方法に習熟してきて、第1の音声報知パターンによる音声報知もあまり必要なくなってきたようなユーザは、第1の音声報知パターンを選択することにより、設定入力手段3による入力から次の操作手順の音声報知までの時間が長めになっているので、既にわかっている操作手順を音声報知される煩わしさを回避することができる。
なお、本実施の形態においては、音声報知開始までの待ち時間を、制御手段8が音声報知手段6に対して音声報知開始前に所定の無音期間を設けるように命令する構成で説明したが、制御手段8が音声報知開始までの待ち時間が経過してから音声報知手段6に音声報知開始を命令するように構成してもよい。
(実施の形態4)
図1に示す音声聞き直し入力手段9は、音声報知手段6による音声報知内容を聞き逃した場合に、同じ音声報知を聞き直すための入力手段である。制御手段8は、音声聞き直し入力手段9による入力が行われたとき、音声報知手段6により最後に行った音声報知内容を再度音声報知するように構成している。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
上記構成において図5を参照しながら動作、作用を説明する。なお、図5のステップS1〜S11の動作は、上記実施の形態1の動作と同じであるので説明を省略する。
図5において、音声報知を行うステップであるステップS3、ステップS7、ステップS10、ステップS11のそれぞれつぎのステップである、ステップS31、ステップS34、ステップS35、ステップS36では、制御手段8は、ステップS3で行った音声報知内容を記憶してつぎのステップに進む。ここで、記憶する音声報知内容とは、音声報知を行うために制御手段8が音声報知手段6に送信する制御データであり、新たに音声報知内容を記憶する際は先に記憶していた音声報知内容を破棄するようにしている。
また、ステップS32では、制御手段8はユーザによる音声聞き直し入力手段9による入力の有無を判定し、入力があった場合はステップS33に進み、ステップS33では、制御手段8は、記憶している音声報知内容を音声報知手段6に送信し、聞き直し用の音声を再生させる。
以上のように、本実施の形態においては、音声報知手段6の音声報知内容を聞きなおすための音声聞き直し入力手段9を有し、音声聞き直し入力手段9による入力が行われたとき、音声報知手段6が最後に行った音声報知内容を再度音声報知するように構成することによって、ユーザが音声報知内容を聞き逃してしまった場合でも、再度その内容を聞き直すことが可能となるので、ユーザはより確実に各種設定を行うことができる。
(実施の形態5)
図1に示す制御手段8は、音声聞き直し入力手段9による入力が行われた回数に応じて、音声報知手段6による音声報知の速度を遅くするように構成している。他の構成は上記実施の形態4と同じである。
上記構成において図6を参照しながら動作、作用を説明する。なお、図6のステップS1〜S11およびステップS31〜S36の動作は、上記実施の形態4の動作と同じであるので説明を省略する。
図6において、ステップS32で音声聞き直し入力手段9による入力があった場合はステップS41に進み、ステップS41では制御手段8は音声聞き直し回数カウンタに1を加えてステップS42に進む。ステップS42では制御手段8は、音声の速度が音声聞き直し回数カウンタの値に応じた速度(例えば、聞き直し0回の場合は10モーラ/秒、1回の場合は9モーラ/秒)になるように音声報知手段6に命令してステップS33に進む。
以上のように、本実施の形態においては、音声聞き直し入力手段9による入力が行われた回数に応じて、音声報知の速度を遅くするように構成することによって、年配者などの音声報知が聞き取りにくいユーザでも聞き直しを実施する度に音声報知の速度が遅くなるので確実に聞き取ることができる。
なお、本実施の形態においては、音声報知の再生速度を初期状態に戻す手段を持たない構成で説明したが、製品の譲渡などによりユーザが変化する場合なども考慮し、音声報知再生速度初期化手段を設けてもよい。
(実施の形態6)
図1に示す制御手段8は、音声聞き直し入力手段9による入力が行われた回数に応じて、音声報知手段6による音声報知の音量を大きくするように構成している。他の構成は上記実施の形態4と同じである。
上記構成において図7を参照しながら動作、作用を説明する。なお、図7のステップS1〜S11およびステップS31〜S36の動作は、上記実施の形態4の動作と同じであるので説明を省略する。
図7において、ステップS32で音声聞き直し入力手段9による入力があった場合はステップS51に進み、ステップS51では制御手段8は音声聞き直し回数カウンタに1を加えてステップS52に進む。ステップS52では制御手段8は、音声報知の音量が音声聞き直し回数カウンタの値に応じた音量(例えば、聞き直し0回の場合は55dB、1回の場合は57dB)になるように音声報知手段6に命令してステップS33に進む。
以上のように、本実施の形態においては、音声聞き直し入力手段9による入力が行われた回数に応じて、音声報知の音量を大きくするように構成することによって、年配者などの聴力が衰えたユーザでも聞き直しを実施する度に音声報知の音量が大きくなるので確実に聞き取ることができる。
なお、本実施の形態においては、音声報知の音量を初期状態に戻す手段を持たない構成で説明したが、製品の譲渡などによりユーザが変化する場合なども考慮し、音声報知音量初期化手段を設けてもよい。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、視覚障害の有無や視力の低下の有無を問わず、すべてのユーザが確実に各種設定を行うことができ、かつ、煩わしさを感じることなく、ユーザの特性に応じた適切な音声報知を行うことができるので、音声報知機能を有する炊飯器として有用である。
本発明の実施の形態1における炊飯器のブロック図 同炊飯器の調理開始までの動作を示すフローチャート 同炊飯器の表示操作部の一例を示す図 本発明の実施の形態3における炊飯器の調理開始までの動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態4における炊飯器の調理開始までの動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態5における炊飯器の調理開始までの動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態6における炊飯器の調理開始までの動作を示すフローチャート
符号の説明
1 鍋
2 加熱手段
3 設定入力手段
4 記憶手段
5 表示手段
6 音声報知手段
7 音声報知パターン選択手段
8 制御手段

Claims (6)

  1. 炊飯器本体の内部に収納され米などの調理物や水を入れる鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、複数の調理メニューから使用する調理メニューを選択したり、調理を開始する設定入力手段と、前記設定入力手段によって選択可能な調理メニューに対応した前記加熱手段による前記鍋の加熱パターンを記憶している記憶手段と、前記設定入力手段による設定状況などの各種情報を表示する表示手段と、音声報知頻度の低い第1の音声報知パターンとこの第1の音声報知パターンよりも音声報知頻度の高い第2の音声報知パターンとの少なくとも2パターン以上の音声報知パターンを有する音声報知手段と、前記音声報知手段の音声報知パターンを選択する音声報知パターン選択手段と、前記加熱手段、前記表示手段、前記音声報知手段などを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記音声報知パターン選択手段による選択に応じて前記音声報知手段の音声報知パターンを変更するように構成した炊飯器。
  2. 音声報知手段は、音声報知パターンの初期設定を第2の音声報知パターンとした請求項1記載の炊飯器。
  3. 制御手段は、音声報知手段の第2の音声報知パターンが選択されている場合は、設定入力手段による入力を受け付けてから音声報知を開始するまでの時間を、第1の音声報知パターンが選択されている場合よりも短くした請求項1または2記載の炊飯器。
  4. 音声報知手段の音声報知内容を聞きなおすための音声聞き直し入力手段を備え、前記音声聞き直し入力手段による入力が行われたとき、制御手段は、前記音声報知手段により最後に行った音声報知内容を再度音声報知するように構成した請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
  5. 制御手段は、音声聞き直し入力手段による入力が行われた回数に応じて、音声報知手段による音声報知の速度を遅くするように構成した請求項4記載の炊飯器。
  6. 制御手段は、音声聞き直し入力手段による入力が行われた回数に応じて、音声報知手段による音声報知の音量を大きくするように構成した請求項4または5記載の炊飯器。
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JP2012248288A (ja) * 2011-05-25 2012-12-13 Panasonic Corp 誘導加熱調理器

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