JP3548786B2 - 保温釜 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作時などに音による報知を行う報知手段を備えた保温釜に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
炊飯器である保温釜は、一般的に、各種操作を行うスイッチボタンなどの操作手段と、その操作による設定を示す表示装置とを備えているとともに、操作時などに音による報知を行うブザーなどの報知手段を備えたものが多い。また、保温釜において、マイクロコンピュータ制御により、複数種の炊飯モードによる炊飯を可能とする機能や、時計機能や、炊飯を行う時刻を指定する予約機能を備えたものも知られている。そして、従来の保温釜において、報知手段は「ピッ」という単一種類の音のみにより報知を行うようになっていた。そのため、視覚障害者の方は、操作結果や現在の設定を知ることが困難であった。
【0003】
すなわち、時計や予約炊飯の時刻合せ時に操作ボタンを押しても、「ピッ」とブザー音が鳴り、表示装置の時刻表示が変化するのみで、視覚障害者の方には設定している時刻を知る手段がなかった。
【0004】
また、予約動作中は時計時刻と予約時刻の時刻表示の情報があるのみで、視覚障害者の方には、炊き上がる時刻(予約時刻)が妥当かどうか確認する手段がなかった。
【0005】
また、予約時刻を別個に指定可能な複数の予約モードを有する保温釜があり、この種の保温釜では、予約時刻の呼出しボタンを押す毎に予約モードが切り換わるようになっているが、予約時刻の呼出しボタンを押しても、「ピッ」とブザー音が鳴り、時刻表示が変化するのみで、視覚障害者の方は、どのモードの予約時刻が呼出されたかを確認する手段がなかった。
【0006】
さらに、複数の炊飯モードは、メニューの呼出しボタンを押す毎に循環的に切り換わるようになっているが、メニューの呼出しボタンを押しても、「ピッ」とブザー音が鳴り、メニュー表示が変化するのみで、視覚障害者の方は、どの種類の炊飯モードが呼出されたかを確認する手段がなかった。
【0007】
これに対して、視覚障害者の方にも確認できる手段を提供するために、音声合成回路を付加し、ボタン操作毎に操作内容や設定結果を言葉の音声で報知する技術があるが、健常者にとってはかえって煩わしいものである。そこで、この種の報知手段を備えた製品では、音声報知を無効にする手段が設けられており、音声報知を行うかどうかをユーザが選択的に切替えられるようにしている。
【0008】
しかしながら、音声合成回路を付加するには多くのコストを要し、さらに、音声報知が煩わしい健常者にとっては逆に有効利用されない資源を浪費する結果になっていた。
【0009】
本発明は、このような問題点を解決しようとするもので、同一の操作仕様で視覚障害者の方と健常者が共に快適に使用できる保温釜を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の保温釜では、時計機能や予約炊飯用の予約機能での時刻合せ時に、基準点となる時刻が設定された際、通常音とは異なる特殊音により報知が行われることによって、健常者のみならず視覚障害者の方でも、設定している時刻を知ることができ、時刻合せができる。
【0011】
請求項2の発明の保温釜では、予約時刻に所定動作を行なうまでの残時間の報知時に、10分単位以上の時間単位で識別可能に報知されることによって、健常者のみならず視覚障害者の方でも、予約動作の残時間を知ることができ、予約時刻が妥当かどうか確認できる。また、音声を必要以上直接的に報知する場合のうるささを和らげ、不快感を緩和できる。
【0012】
請求項3の発明の保温釜では、時計機能や予約機能での時刻合せ時に、基準点以外の時刻が設定された際には報知が行われないことにより、健常者にとって報知音が煩くならない。また、音による残時間報知も、残時間報知要求操作手段が操作された場合にのみ行われるので、健常者にとって報知音が煩くならない。さらに、予約時刻に所定動作を行なうまでの残時間の報知時に、10分単位以上の時間単位で識別可能に報知されることによって、健常者のみならず視覚障害者の方でも、予約動作の残時間を知ることができ、予約時刻が妥当かどうか確認できる。また、音声を必要以上直接的に報知する場合のうるささを和らげ、不快感を緩和できる。
【0013】
請求項4の発明の保温釜では、報知手段が単一周波数発音を前提とした他励式ブザーからなり、特殊音は複数の周波数の組み合せとすることにより、特殊な部品を付加することなく、前記報知手段の機能を実施できる。また、特殊音に前記単一周波数付近の特定の周波数を含ませることにより、単一周波数発音が前提ではあっても、少なくともその部分では音圧を確保でき、報知音が聞こえないといった不具合を排除できる。
【0014】
【発明の実施形態】
以下、本発明の保温釜の各実施例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、本実施例における音報知機能を備えた機器は、炊飯や保温などの動作を行なう保温釜である。
【0015】
保温釜の全体構成を示す図1において、1は被加熱物である水や米を収容する容器である鍋であり、この鍋1は電熱ヒータや誘導加熱コイルなどの加熱手段2により加熱される。また、3は鍋1の温度を検出するサーミスタなどの温度検出手段であり、温度検出手段3からの温度情報に基づき、後述する制御手段12が加熱手段2の通断電や加熱出力を制御するようになっている。
【0016】
保温釜の本体(図示せず)には、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)11が内蔵される。このマイコン11は、各種動作を制御するための制御手段12と、現在時刻を計時する時計手段を備えているとともに、各種動作に関わる時間の計時を行なう計時手段13と、制御手段12からの指示を受けて、報知手段14の音源となる報知信号を報知手段14に出力する周波数発生手段15とにより概ね構成される。制御手段12には、前記加熱手段2や温度検出手段3の他に、各種の時間情報や動作状況などを表示する表示手段16と、各種の操作を行なうための操作手段17が各々接続される。そして、前記ブザーなどからなる報知手段14は、周波数発生手段15からの報知信号により、音階や報知時間が異なる種々の報知音を発するようになっている。
【0017】
制御手段12は、マイコン11が保有する制御プログラムの機能として、鍋1内の被加熱物を加熱して、ひたし炊きから炊き上げに至る一連の炊飯動作を行なう炊飯制御手段21と、炊き上げからむらしを経た後に、鍋1内のご飯を所定温度に維持する保温制御手段22と、設定した予約時刻に鍋1内の被加熱物を自動的に炊き上げ、保温にする予約機能を実現するタイマー手段に相当する予約制御手段23とを備えている。このなかで、保温制御手段22には、保温中に加熱手段2にて鍋1内のご飯を一時的に加熱する保温再加熱制御手段24が設けられている。また、前記予約制御手段23には、複数の予約時刻を各々記憶する記憶手段としての予約時刻記憶手段25が設けられている。
【0018】
図示しないが、操作手段17には炊飯の開始を指示する炊飯スイッチが設けられており、この炊飯スイッチを操作すると、炊飯制御手段21による炊飯が開始する。そして、鍋1内の被加熱物が炊きあがってご飯になると、炊飯制御手段21による炊飯は終了し、その後のむらしにおいて、炊飯から保温への切替えが所定時間行なわれる。保温制御手段22による保温に切替わると、鍋1内のご飯は所定温度に維持されるが、操作手段17の再加熱スイッチを操作するか、保温後一定時間が経過すると、加熱手段2により鍋1内のご飯は再加熱され、一時的に炊き立てに近い状態となる。そして、所定の再加熱が終了すると、鍋1内のご飯は元の所定温度に戻る。
【0019】
また、操作手段17の予約スイッチを操作し、所望の予約時刻を呼び出した後、炊飯スイッチを操作すると、予約制御手段23によるタイマー動作が行なわれる。具体的には、計時手段13が計時する現在時刻が予約時刻の所定時間前になると、炊飯制御手段21による炊飯が自動的に開始し、現在時刻が予約時刻になると鍋1内の被加熱物がご飯として炊き上がり、その後むらしを経て保温制御手段22による保温に自動的に切替わるようになっている。
【0020】
なお、本実施例では計時手段13が計時する現在時刻が予約時刻になると、炊飯が終了するようになっているが、例えば任意に設定した予約時刻に、炊飯開始や、炊飯から保温への切替えや、保温中における再加熱の終了が行なわれるように構成してもよい。また、保温釜以外の機器では、予約時刻に所定動作を行なうようにタイマー動作を行なうタイマー手段を備えていればよい。この場合、現在時刻から予約時刻までの残時間を算出する残時間算出手段31が制御手段12に設けられる。
【0021】
また、予約時刻ではなく、例えば炊飯開始や、炊飯終了や、炊飯から保温への切替えや、保温中における再加熱の終了までの時間を設定する構成としてもよく、保温釜以外の機器では、所定動作における動作開始,動作終了,または動作切替えまでの時間を設定する構成にすればよい。この場合、設定した時間を計時手段13のカウンタにより徐々に減算することで、タイマー動作の残時間が算出される。
【0022】
こうした残時間状況を示す情報の形態は、音声(例えば、「残り時間は12時間です」)による直接的な時間の報知ではなく、報知手段14と周波数発生手段15とにより、例えば5時間後,1時間後,30分後,10分後毎で、音階や報知時間が異なる音質の組み合せ(例えば、12時間後であれば、5時間2回,1時間2回の報知を行なう)にて行なうのが好ましい。
【0023】
上記の予約時刻を設定する時計式予約機能を備えたものは、現在時刻の時刻合せを操作(操作手段17の例えば時計スイッチ,時スイッチ,分スイッチを押す)したときに、現在時刻が午前の時刻帯である場合と、午後の時刻帯である場合で、異なる音質の操作音が報知手段14から報知されるようになっている。例えば、現在時刻が午後の時刻帯であれば、午前の時間帯よりも低い音や報知時間を長くして双方を区別する。また、複数の予約時刻を記憶する予約時刻記憶手段25から、特定の予約時刻を呼び出したり、予約時刻の変更操作を操作手段17にて行なった場合(操作手段17の例えば予約スイッチ,時スイッチ,分スイッチを押す)にも、前記現在時刻の時刻合せと同様に、予約時刻が午前の時刻帯である場合と、午後の時刻帯である場合で、異なる音質の操作音が報知手段14から報知されるようになっている。
【0024】
本実施例の予約制御手段23は、任意の予約時刻を複数記憶する予約時刻記憶手段25を備えており(例えば,複数の予約1,予約2,予約3,…毎に異なる予約時刻を記憶させておく)、操作手段17の例えば予約スイッチを押すなどして、記憶した予約時刻を呼び出す操作を行なったときに、報知手段14から報知される報知音が、上記の場合と同様に、時刻帯に応じて変わるようになっている。なお、予約時刻の設定方法は、特に実施例に限定されるものではなく、対象となる機器に応じて適宜考慮すればよい。
【0025】
また、現在時刻や予約時刻を変更操作したり、予約時刻を呼出す操作を行なったときの操作音は、午前帯と午後帯,または午前帯の夜(例えば、深夜0:00〜午前5:00)と朝(例えば、朝5:00〜正午0:00)や、午後帯の昼(例えば、正午0:00〜午後5:00)と夜(例えば、午後5:00〜深夜0:00)で相違させるなど、時間帯に応じて任意に音質を変化させるようにしてもよい。なお、前記時刻範囲はあくまでも一例に過ぎず、機器の利用方法などに応じて適宜変更してよい。
【0026】
また、前記残時間状況を示す音報知は、操作手段17によるタイマー動作を開始操作したときに行なわれるようになっている。このようにすれば、使用者が設定したタイマー動作の内容に誤りがないかを、タイマー動作を開始すると同時に音で確認することができ、タイマー動作の誤設定防止を図ることができる。
【0027】
さらに、前記残時間状況を示す音報知は、タイマー動作開始後、所定の操作(例えば時計合せスイッチを押すなど)で行なわれるようにし、タイマー動作の途中で残時間の状況を音で確認できるようにしてもよい。なお、時計式の機器の場合は、タイマー動作中に予約時刻(現在時刻または残時間でもよい)を表示手段16にて表示し、所定の操作を行なったときに表示を現在時刻(予約時刻でもよい)や残時間の表示に切替え、目視でもタイマー設定の内容がわかるようにすることが、利便性が向上して好ましい。なお、前記タイマー動作を開始操作したときに音報知を行なうことが、非視覚障害者にとってうるさく感じる場合は、タイマー開始時の音報知を止め、所定の操作を行なった場合だけ音報知を行なうように構成すればよい。また、タイマー動作の開始時に、音報知を行なうか否かを選択できる機能を付加してもよい。
【0028】
前記残時間状況を示す音報知は、残時間が所定時間内か、所定時間超過かにより音質を変えるようにしてもよい。例えば、残時間が6時間以内の場合と、残時間が6〜12時間の場合と、残時間が12時間以上の場合で報知音を変える。このようにすると、音質が多くすなわち複雑にならず、容易に概ねの残時間を把握でき、単純で簡便な音報知制御にすることができる。
【0029】
前記残時間状況を示す音報知は、残り時間を10分単位以上の時間単位、好ましくは30分単位や1時間単位,2時間単位で、識別可能に報知するのが好ましい。
【0030】
さらに、タイマー動作の他、炊飯や保温,保温再加熱などの実行中に、所定の操作(例えば、メニュースイッチを押す)を行なった場合に、動作状況を示す情報を、音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えた異なるで報知するようにすれば、報知音の違いにより実行中の行程などが把握できる。また、機器の非動作中に切中であることを、音で報知するようにすれば、視覚障害者の方が切状態になっていることを確認でき、誤って空の状態で保温を続けてしまうような不具合を防止できる。
【0031】
なお、上記動作状況は、炊飯,保温,保温再加熱,切などの動作行程、または炊飯動作や保温再加熱終了までの残時間、または保温を開始してからの経過時間などで、これらを報知する。動作状況の報知方法は、上述した残時間や、現在時刻または予約時刻の報知方法と同様に、音質(音階,報知時間,音量など)を変えて行なえばよい。
【0032】
さらに、ここでは図示していないが、操作手段17を構成する音報知用の操作部の近傍に、視覚障害者の方への配慮から、点字を併設することが好ましい。
【0033】
以上のように本実施例によれば、保温釜を含む全ての機器に関し、所定動作における動作開始,動作終了,または動作切替えまでの、タイマー動作の残時間状況を示す情報を、音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えた音で報知する報知手段14を付加している。
【0034】
また、特に保温釜に関し、本実施例では、炊飯の開始または終了,炊飯から保温への切替え,あるいは再加熱終了までのタイマー動作の残時間状況を示す情報を、音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えた音で報知する報知手段14を付加している。
【0035】
こうすると、いずれの場合も、タイマー動作の残時間状況を、音声による直接的な時間の報知(例えば、「残り時間は12時間です」)や、メロディによる報知ではなく音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えた音で報知するため、非視覚障害者にとっては、毎回冗長な言葉を発し、うるさく感じる不快感が低減する。また、視覚障害者の方にとっては、タイマー動作が誤りなく行なわれていることを、報知手段14による音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えた音で確認できる。このため、視覚障害者の方は勿論、非視覚障害者にとっても、タイマー動作の状況を容易に確認でき、使用性を向上できる。
【0036】
本実施例によれば、保温釜を含む全ての機器に関し、時計手段としての計時手段13と、予約時刻に所定動作を行なうようにタイマー動作を行なうタイマー手段としての予約制御手段23とを備え、現在時刻から予約時刻までの残時間状況を示す情報を、音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えた音で報知する報知手段14を付加している。
【0037】
また、特に保温釜に関し、本実施例では、時計手段としての計時手段13と、予約時刻に炊飯の開始または終了,あるいは保温への切替えを行なうようにタイマー動作を行なうタイマー手段としての予約制御手段23とを備え、現在時刻から予約時刻までの残時間状況を示す情報を、音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えた音で報知する報知手段14を付加している。
【0038】
こうすると、いずれの場合も、タイマー動作の残時間状況を、音声による直接的な時間の報知や、メロディによる報知ではなく、音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えた音で報知するため、非視覚障害者にとっては、毎回冗長な言葉を発し、うるさく感じる不快感が低減する。また、視覚障害者の方にとっては、タイマー動作が誤りなく行なわれていることを、報知手段14による音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えた音で確認できる。このため、視覚障害者の方は勿論、非視覚障害者にとっても、タイマー動作の状況を容易に確認でき、使用性を向上できる。
【0039】
さらに、現在時刻に誤りがあった場合、視覚障害者の方が気づかないままであると、所望した時刻に動作しない(保温釜の場合はご飯が炊けない)問題が発生するが、予約時刻までの残時間に変えて報知を行なうので、設定した時刻の妥当性が容易に判断でき、現在時刻に誤りがあったとしても、問題なく使用できる利点がある。
【0040】
本実施例によれば、時計手段としての計時手段13と、予約時刻に所定動作を行なうようにタイマー動作を行なうタイマー手段としての予約制御手段23とを備え、現在時刻または予約時刻の変更操作を行なったときの音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えた操作音を、時刻帯に応じて変えるように構成している。
【0041】
また、特に保温釜に関し、本実施例では、時計手段としての計時手段13と、炊飯の開始または終了,あるいは保温への切替えのタイマー動作を行なうタイマー手段としての予約制御手段23とを備え、現在時刻または予約時刻の変更操作を行なったときの音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えた操作音を、時刻帯に応じて変えるように構成している。
【0042】
時計を午前または午後の12時間毎に表示しながら、現在時刻や予約時刻を合せる場合、午前と午後の表示を見誤るとタイマー機能が全く要を成さなくなる問題が生じる。しかし本実施例では、時計の現在時刻または予約時刻を合せ直す操作時の音を、時刻帯に応じて変える(例えば、時スイッチまたは分スイッチを押したときのブザー音を、午前は「ピッ」,午後は「ピッピッ」の音色にする。)ことで、視覚障害者の方にとって、現在時刻や予約時刻を誤って合せてしまうことを極力防止できる。このため、視覚障害者の方は勿論、非視覚障害者にとっても、現在時刻や予約時刻の設定状況を容易に確認でき、使用性が向上する。また、現在時刻や予約時刻を変更操作する際に、音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えた操作音が報知されるため、報知時間が短くなり、非視覚障害者にとっては、毎回冗長な言葉を発し、うるさく感じる不快感が低減する。
【0043】
このような構成において、本実施例では、全ての機器および保温釜に関して、予約制御手段23の予約時刻を記憶する記憶手段としての予約時刻記憶手段25を備え、この予約時刻記憶手段25から予約時刻を呼出す操作を行なったときの音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えた操作音を、時刻帯に応じて変えるように構成している。
【0044】
こうすると、呼出した予約時刻が、例えば午前午後の間違いなど大きな誤りがあっても、操作音の違いにより容易に誤りに気付くことができ、親切なものとなる。また、特に複数の異なる予約時刻が予約時刻記憶手段25に記憶される場合、呼出した予約時刻が希望のものであるか否かを、操作音の違いにより判断することができ、親切なものとなる。さらに、予約時刻記憶手段25から予約時刻を呼出す際に、音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えた操作音が報知されるため、報知時間が短くなり、非視覚障害者にとっては、毎回冗長な言葉を発し、うるさく感じる不快感が低減する。
【0045】
また、本実施例では、全ての機器および保温釜に関して、現在時刻や予約時刻を変更操作したり、予約時刻を呼出す操作を行なったときの操作音は、午前帯と午後帯,午前帯の夜と朝,または午後帯の昼と夜で相違するようにしている。
【0046】
このようにすれば、操作したときの操作音で例えば午前7時であるか、午後7時であるかが容易に判別でき、午前午後の表示の見誤りを音で極力防止できる。また、現在時刻や予約時刻の設定誤りを音で極力防止でき、これらの時刻合せが行ないやすくなる。さらに、午前帯を夜と朝,午後帯を昼と夜でわけて、各々別の操作音で報知を行なえば、視覚障害者の方にとってさらに親切なものとなる。
【0047】
また、本実施例では、全ての機器および保温釜に関して、残時間状況を示す音は、タイマー動作の開始操作をしたときに報知するようにしている。
【0048】
こうすると、タイマー動作の開始操作を行なったときに、残時間の状況を音声による直接的な時間の報知や、メロディによる報知ではなく、音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えた音で報知することで、タイマー動作を開始した時間の設定、または現在時刻に対する予約時刻の確かさが確認でき、タイマー設定が正しいものか否かが音で直ちに判断できる。従って、特に視覚障害者の方にとっては、安心してタイマー動作を使用することができるようになる。
【0049】
なお、全ての機器および保温釜に関して、残時間状況を示す音は、タイマー動作の開始操作後、所定の操作で報知するようにしてもよい。
【0050】
毎回タイマー動作を行なったとき、残時間の音報知が行われるとうるさく感じる場合があるが、所定の操作を行なったときにだけ音報知を行なうので、音で確認したいときにだけ利用でき、うるさいという不快感がなくなる。また、タイマー動作の途中で所定の操作を行なえば、残時間を音で確認することも可能になり、利便性が向上する。
【0051】
また、全ての機器および保温釜に関して、残時間状況を示す音は、残時間が所定時間内か所定時間超過かにより音質を変えるようにしてもよい。
【0052】
こうすると、残時間が例えば6時間以内の場合と、6〜12時間の場合と、12時間以上の場合で各々報知音を変えるだけでも、タイマー動作の設定が正しいか否かの検証がある程度可能であり、視覚障害者の方の安心感を得ることができる。また、音の種類が無用に多くならないので、非視覚障害者にとっても音が邪魔にならない。
【0053】
また、全ての機器および保温釜に関して、残時間状況を示す音が、残時間を10分単位以上の時間単位で識別可能に報知するのが好ましい。つまり、さらに時間を細分化して音報知を行なう場合でも、10分単位以上、好ましくは30分単位以上に分割した時間単位で、音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えて音報知を行なうことで、音声を必要以上直接的に報知する場合のうるささを和らげ、不快感を緩和できる。
【0054】
本実施例では、全ての機器に関して、所定の操作で、機器の動作状況を示す情報を、音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えた音で報知する報知手段14を付加している。
【0055】
また、特に保温釜に関し、本実施例では、操作部である操作手段17の所定の操作で、実行中の行程や、予約または再加熱の残時間や、保温経過時間などの動作状況の情報を、音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えた音で報知する報知手段14を付加している。
【0056】
この場合、実行中の使用状態が、必要に応じて音で報知可能になり、視覚障害者の方が動作状況の確認を確実に行なうことができ、使用時の不安感を解消できる。また、機器の動作状況を示す情報を、音声による直接的な時間の報知や、メロディによる報知ではなく、音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそれらの組み合せを変えた音で報知するため、非視覚障害者にとっては、毎回冗長な言葉を発し、うるさく感じる不快感が低減する。
【0057】
また特に、切状態の確認をできるようにすれば、例えば保温釜において不用意に保温が行われてしまうような不具合も防止でき、視覚障害者の方の安心感が向上する。さらに、動作状況を示す情報として、残時間や経過時間を加味して音報知を行なえば、より使用性の高いものとなる。
【0058】
また、特に保温釜に関して、操作手段17を構成する音報知用の操作部の近傍に点字部を併設してもよい。こうすると、視覚障害者の方が操作したい場合や、任意に動作状況を確認したい場合に、操作部の近傍にある点字部を頼りに音報知を行なうことができ、親切なものとなる。
【0059】
つぎに、本発明の保温釜をより具体的な実施例により説明する。図2は操作パネル41の一例を示している。この操作パネル41には、操作手段17として、炊飯スイッチボタン42と予約スイッチボタン43と保温スイッチボタン44と切スイッチボタン45と炊飯モード切替え手段としてのメニュースイッチボタン46と保温選択スイッチボタン47と残時間報知要求操作手段を兼ねる時計合せスイッチボタン48と時桁合せスイッチボタン49と分桁合せスイッチボタン50が設けられている。これとともに、操作パネル41には、表示手段16として、3つのLED51からなる行程表示部52とLCD53からなる時刻表示部54およびコース表示部55が設けられている。
【0060】
そして、報知手段14は、マイコン11に記憶されて実行されるプログラムにより下記のように駆動される。
【0061】
まず、特に視覚障害者の方に対して、前記マイクロコンピュータ11および表示手段16の機能として提供される時計機能および予約時刻用の予約機能の時刻合せについて説明する。時計機能の時刻合せ(時計合せ)は、午前0:00から午後11:59まで1分単位で可能であり、予約機能の時刻合せ(予約時刻合せ)は、午前0:00から午後11:50まで10分単位で可能である。
【0062】
例えば切状態で時計合せスイッチボタン48を押すと、時計合せモードになる。図5のフローチャート(ステップS1〜S7)は時桁合せを示している。この時桁合せでは、午前0時から午後11時までの時桁を合せる時桁合せスイッチボタン(フローチャートでは、時ボタンと略記)49を押して操作したとき(ステップS1)、押す度に時計の時刻が1時間進む(ステップS2)。図3(a)にも示すように、通常は、報知手段14により時桁合せスイッチボタン49の操作に伴い通常音である「ピッ」が鳴る(ステップS7)が、時桁が基準点となる時刻である午前0時になったとき、第1の特殊音「ピロロ」が鳴る(ステップS3,S4)。また、時桁が別の基準点となる時刻である午後0時になったとき、第2の特殊音「ピロロ ピロロ」が鳴る(ステップS5,S6)。
【0063】
したがって、報知音のみをたよりに時桁を合せるには、時桁合せスイッチボタン49を何回か押して第1の特殊音または第2の特殊音が現われたら、そこを基準として時桁合せスイッチボタン49の数え押しを行えばよい。例えば、時桁を午後7時に合せる場合には、時桁合せスイッチボタン49を何回か押して第2の特殊音「ピロロ ピロロ」が鳴った後、さらに時桁合せスイッチボタン49を7回押せばよい。
【0064】
また、図6および図7のフローチャート(ステップS11〜S25)は分桁合せを示している。この分桁合せでは、時計合せモードで00分から59分までを合せる分桁合せスイッチボタン(フローチャートでは、分ボタンと略記)50を押して操作したとき(ステップS11)、押す度に時計の時刻が1分進む(ステップS12)。図3(b)にも示すように、通常は、分桁合せスイッチボタン50の操作に伴い通常音である「ピッ」が鳴る(ステップS15)が、分桁が基準点となる時刻である00分になったとき、第1の特殊音「ピロロ」が鳴り(ステップS13,S14)、10分毎の経過点になったときには、長音「ピー」が鳴る(ステップS24,S25)。また、分桁合せスイッチボタン50をそのまま1秒押し続ける(ステップS17,S18)と、自動早送りの動作に移るとともに、時刻表示部54の1分桁が「0」になり(ステップS19)、1分桁が「0」のまま、一定時間間隔(例えば1秒毎)で10分桁が1カウントずつ進む(ステップS20)とともに、別の特殊音である長音「ピー」が鳴る(ステップS23)。00分のときは、前記と同様に第1の特殊音「ピロロ」が鳴る(ステップS21,S22)。
【0065】
したがって、報知音のみをたよりに分桁を合せるには、分桁合せスイッチボタン50を押し続け、第1の特殊音が現われたら、そこを基準として基準点を示す長音を数えることにより10分桁を合せ、分桁合せスイッチボタン50からいったん指を離した後、1分桁を合せるために分桁合せスイッチボタン50を数え押しすればよい。例えば23分に合せるには、分桁合せスイッチボタン50を押し続け、第1の特殊音「ピロロ」の後に長音「ピー」が2回鳴ったときに指を離し、さらに分桁合せスイッチボタン50を3回押せばよい。
【0066】
また、切状態で予約スイッチボタン43を押すと、予約モードになり、予約時刻が呼出される。この予約時刻は時刻表示部54に表示される。この予約モードにおいて、時桁合せスイッチボタン49および分桁合せスイッチボタン50を操作することにより予約機構の予約時刻合せを行える。時桁合せは、前記時計合せの場合と同じである。
【0067】
予約時刻合せでは、分桁を10分単位でのみ合せることが可能になっているため、1分桁を合せる必要はない。時計合せの場合と同じ方法で10分桁を合せればよい。すなわち、分桁合せスイッチボタン50を操作したとき、この分桁合せスイッチボタン50を押す度に予約時刻が10分進み、それに伴い長音「ピー」が鳴る。そして、分桁合せスイッチボタン50を操作したことによって分桁が00分になったとき、第1の特殊音「ピロロ」が鳴る。例えば、40分に合せる場合には、分桁合せスイッチボタン50を何回か押して第1の特殊音「ピロロ」が鳴った後、さらに分桁合せスイッチボタン50を4回押せばよい。
【0068】
このようにして、必要ならば時計合せを含めて予約時刻を合せた後、炊飯スイッチボタン42を押すと予約炊飯の設定が完了して予約動作が始まり、例えば設定した予約時刻に炊き上がるように炊飯が自動的に始まる。通常は、時計機能の時刻が実際の現在時刻に合っており、予約時刻も前回設定したものから変更する必要がなければ、予約時刻が記憶されていることにより、切状態から予約スイッチボタン43を押し、さらに炊飯スイッチボタン42を押すのみで予約炊飯の設定を完了できる。
【0069】
そして、予約動作中には、下記のようにして炊き上がりまでの残時間を確認することにより、時計の時刻と予約時刻の両方が妥当であるかを一度に確認できる。つぎに、この予約動作中における炊き上がりまでの残時間の確認について、図4のタイムチャートおよび図8のフローチャート(ステップS31〜S37)をも参照しながら説明する。残時間は、1から24時間までの1時間単位で報知および表示される。
【0070】
残時間の確認は、時計合せスイッチボタン48を押すことにより、報知手段14の報知音により行える。時計合せスイッチボタン48を押すと(ステップS33)、「お知らせはじめ」の意味の「ピピッ」(図4のA)が鳴る(ステップS35)。その後、5時間を表わす第1の特殊音「ピロロ」(図4のB)と、1時間を表わす「ピッ」(図4のC)との組み合せにより残時間が報知される(ステップS36)。最後に、「お知らせ終わり」の意味の「ピピッ」(図4のD)が鳴って残時間報知の終了となる(ステップS37)。例えば、炊き上がりまで17時間の場合には、「ピピッ ピロロ ピロロ ピロロ ピッ ピッ ピピッ」と聞こえる。また、図4に示す例は、残時間が7時間の場合である。
【0071】
なお、残時間は常時計時されているため、時間の経過とともに変化し、報知内容もそれに応じて変わることになる(ステップS31,S32,S34)。
【0072】
また、本保温釜では、前記予約モードが第1の予約モードと第2の予約モードとの2つになっている。すなわち、予約時刻を2つ設定でき、これらの予約時刻を適宜切替えることができる。そして、切状態で予約スイッチボタン43を押すと、まず第1の予約モードになって第1の予約時刻が呼び出される。この第1の予約時刻の呼出し時には、報知手段14は「ピロロ」と鳴る。第1の予約モードで、予約スイッチボタン43を押すと、第2の予約モードになって第2の予約時刻が呼び出される。この第2の予約時刻の呼出し時には、報知手段14は「ピッ」と鳴る。さらにもう一度予約スイッチボタン43を押すと、第1の予約モードに戻って第1の予約時刻が呼び出され、「ピロロ」と鳴る。以降、この繰り返しで第1の予約モード、第2の予約モードに対応した呼出し音が鳴り、どちらの予約モードが呼び出されているか、識別が可能になっている。
【0073】
また、本保温釜では、複数種(白米、かため、やわらかめ、早炊き、玄米、おかゆの6種)の炊飯モードによる炊飯が可能になっているが、切状態でメニュースイッチボタン46を押す度に、前記複数種の炊飯モードが循環的に切替わるようになっている。そして、メニュースイッチボタン46を押す度に、次の炊飯モードが呼び出され、報知手段14により通常音である第1の呼出し音「ピッ」が鳴るが、最後の炊飯モードまで進み、最初の炊飯モードに戻るときは、特殊音である第2の呼出し音「ピロロ」が鳴る。ここで、最初の炊飯モードとは、前記複数の炊飯モードの循環に際しての基準点であり、例えば通常の白米モードである。
【0074】
また、本保温釜は、健常者(非視覚障害者)にとっても煩く、煩わしくなく、健常者と視覚障害者の方とが同一の方法で使用可能である。例えば、時計機能および予約機能の時刻合せ時は、基準点となる時刻が設定された際のみに、通常音とは異なる特殊音により報知を行うので、煩くない。また、報知手段14による残時間の報知は、自動的には行われず、時計合せスイッチボタン48を押して残時間報知要求の操作をすることにより初めて行われる。すなわち、健常者は、表示装置としてのLCD53の時刻表示部54により時計や予約時刻を確認できているため、残時間報知要求の操作をする必要はなく、したがって残時間報知の報知音を聞くことはない。さらに、炊飯モードの選択時も、基準点となる炊飯モードが選択されたときのみに、通常音とは異なる特殊音により報知を行うので、煩くない。
【0075】
さらに、報知手段14は、単一周波数発音を前提に流通している最も安価な他励式ブザーを用いている。これは、セラミック振動子を利用したものであり、例えば、単一の周波数(4kHz)の一点でのみ音圧(75dB以上)を保証するものであり。周波数−音圧特性は、図9に示すようになる。
【0076】
そして、通常音は、前記単一周波数付近の単一の周波数により発生させるが、通常とは異なる特殊音は、駆動する周波数を次々に変化させて一つの音を表現することにより発生させる。例えば、3136Hz(0.1秒)+3322Hz(0.1秒)+3520Hz(0.1秒)+3729Hz(0.1秒)+3951Hz(0.2秒)の音を発生させると、0.6秒間の「ピロロ」と聞こえる音になる。
【0077】
このように安価なブザーを用いて上記のような音を作成する場合、4kHz付近の音(上記例では3951Hz)を含んでいないと、部品のばらつきなどによっては音全体に渡って音圧が不足し、聞こえない場合がある。これに対して、4kHz付近の音(上記例では3951Hz)を含ませることにより、少なくともその部分は音圧を確保でき、音が聞こえないといった不具合を排除できる。
【0078】
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、上述した「ピロロ」などの報知音は一例に過ぎず、報知音は適宜設定できる。
【0079】
【発明の効果】
請求項1の発明の保温釜によれば、視覚障害者の方でも、時計機能や予約機能での時刻合せができるとともに、同一の操作仕様で視覚障害者の方と健常者が共に快適に使用できる保温釜を提供できる。
【0080】
請求項2の発明の保温釜によれば、視覚障害者の方でも、予約時刻が妥当かどうか確認できるとともに、同一の操作仕様で視覚障害者の方と健常者が共に快適に使用でき、さらに音声を必要以上直接的に報知する場合のうるささを和らげた保温釜を提供できる。
【0081】
請求項3の発明の保温釜によれば、健常者にとっての報知音の煩さを低減でき、視覚障害者の方でも、予約時刻が妥当かどうか確認できるとともに、同一の操作仕様で視覚障害者の方と健常者が共に快適に使用でき、さらに音声を必要以上直接的に報知する場合のうるささを和らげた保温釜を提供できる。
【0082】
さらに、請求項4の発明の保温釜によれば、特殊な部品を付加することなく、前記報知手段の機能を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保温釜の一実施例を示す概略構成をあらわしたブロック図である。
【図2】本発明の保温釜の一実施例を示す操作パネルの正面図である。
【図3】本発明の保温釜の一実施例を示す時刻合せ時の報知の説明図であり、(a)は時桁合せ、(b)は分桁合せを示している。
【図4】本発明の保温釜の一実施例を示す残時間報知の説明図である。
【図5】本発明の保温釜の一実施例における時桁合せの動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の保温釜の一実施例における分桁合せの動作を示すフローチャートである。
【図7】同上分桁合せのフローチャートの動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の保温釜の一実施例における残時間報知の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の保温釜の一実施例で用いる報知手段の特性を示すグラフである。
【符号の説明】
13 計時手段(時計機能)
14 報知手段
17 操作手段
21 炊飯制御手段
23 予約制御手段(予約機能)
48 時計合せスイッチボタン(残時間報知要求操作手段)

Claims (4)

  1. 時計機能および炊飯を行う予約時刻を指定する予約機能と、これら時計機能や予約機能での時刻合せを含めた各種操作を行う操作手段と、音による報知を行う報知手段とを備えた保温釜において、前記報知手段は、前記時計機能や予約機能での時刻合せ時に、基準点となる時刻が設定された際、通常音とは異なる特殊音により報知を行うことを特徴とする保温釜。
  2. 炊飯を行う予約時刻を指定する予約機能と、この予約機能での時刻合せを含めた各種操作を行う操作手段と、音による報知を行う報知手段とを備えた保温釜において、前記報知手段は、前記予約時刻に所定動作を行なうまでの残時間を報知する機能を有するとともに、この残時間の報知時に、10分単位以上の時間単位で識別可能に報知することを特徴とする保温釜。
  3. 時計機能および炊飯を行う予約時刻を指定する予約機能と、これら時計機能や予約機能での時刻合せを含めた各種操作を行う操作手段と、音による報知を行う報知手段とを備えた保温釜において、前記報知手段は、前記時計機能や予約機能での時刻合せ時に、基準点となる時刻が設定された際のみに、通常音とは異なる特殊音により報知を行うとともに、前記操作手段は、残時間報知要求操作手段を有し、前記報知手段は、前記残時間報知要求操作手段により残時間報知要求があったときのみに、前記予約時刻に所定動作を行なうまでの予約動作の残時間を報知する機能を有するとともに、この残時間の報知時に、10分単位以上の時間単位で識別可能に報知することを特徴とする保温釜。
  4. 報知手段は、単一周波数発音を前提とした他励式ブザーからなり、特殊音は、複数の周波数の組み合せとし、前記単一周波数付近の特定の周波数を含むことを特徴とする請求項1または3記載の保温釜。
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