JP2001008820A - 保温釜 - Google Patents

保温釜

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JP2001008820A
JP2001008820A JP11185356A JP18535699A JP2001008820A JP 2001008820 A JP2001008820 A JP 2001008820A JP 11185356 A JP11185356 A JP 11185356A JP 18535699 A JP18535699 A JP 18535699A JP 2001008820 A JP2001008820 A JP 2001008820A
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Yoshiro Shimomura
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Nobuaki Morimichi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一の操作仕様で視覚障害者の方と健常者が
共に快適に使用できる保温釜を提供する。 【解決手段】 時計機能および炊き上がりの予約時刻を
指定する予約機能を備える。これら時計機能や予約機能
での時刻合せは、スイッチボタンなどの操作手段17によ
り行う。このとき、0時あるいは0分などの基準点とな
る時刻が設定された際、報知手段14が通常音とは異なる
特殊音により報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作時などに音に
よる報知を行う報知手段を備えた保温釜に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】炊飯器である保温釜
は、一般的に、各種操作を行うスイッチボタンなどの操
作手段と、その操作による設定を示す表示装置とを備え
ているとともに、操作時などに音による報知を行うブザ
ーなどの報知手段を備えたものが多い。また、保温釜に
おいて、マイクロコンピュータ制御により、複数種の炊
飯モードによる炊飯を可能とする機能や、時計機能や、
炊飯を行う時刻を指定する予約機能を備えたものも知ら
れている。そして、従来の保温釜において、報知手段は
「ピッ」という単一種類の音のみにより報知を行うよう
になっていた。そのため、視覚障害者の方は、操作結果
や現在の設定を知ることが困難であった。
【0003】すなわち、時計や予約炊飯の時刻合せ時に
操作ボタンを押しても、「ピッ」とブザー音が鳴り、表
示装置の時刻表示が変化するのみで、視覚障害者の方に
は設定している時刻を知る手段がなかった。
【0004】また、予約動作中は時計時刻と予約時刻の
時刻表示の情報があるのみで、視覚障害者の方には、炊
き上がる時刻(予約時刻)が妥当かどうか確認する手段
がなかった。
【0005】また、予約時刻を別個に指定可能な複数の
予約モードを有する保温釜があり、この種の保温釜で
は、予約時刻の呼出しボタンを押す毎に予約モードが切
り換わるようになっているが、予約時刻の呼出しボタン
を押しても、「ピッ」とブザー音が鳴り、時刻表示が変
化するのみで、視覚障害者の方は、どのモードの予約時
刻が呼出されたかを確認する手段がなかった。
【0006】さらに、複数の炊飯モードは、メニューの
呼出しボタンを押す毎に循環的に切り換わるようになっ
ているが、メニューの呼出しボタンを押しても、「ピ
ッ」とブザー音が鳴り、メニュー表示が変化するのみ
で、視覚障害者の方は、どの種類の炊飯モードが呼出さ
れたかを確認する手段がなかった。
【0007】これに対して、視覚障害者の方にも確認で
きる手段を提供するために、音声合成回路を付加し、ボ
タン操作毎に操作内容や設定結果を言葉の音声で報知す
る技術があるが、健常者にとってはかえって煩わしいも
のである。そこで、この種の報知手段を備えた製品で
は、音声報知を無効にする手段が設けられており、音声
報知を行うかどうかをユーザが選択的に切替えられるよ
うにしている。
【0008】しかしながら、音声合成回路を付加するに
は多くのコストを要し、さらに、音声報知が煩わしい健
常者にとっては逆に有効利用されない資源を浪費する結
果になっていた。
【0009】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、同一の操作仕様で視覚障害者の方と健常
者が共に快適に使用できる保温釜を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の保温釜
では、時計機能や予約炊飯用の予約機能での時刻合せ時
に、基準点となる時刻が設定された際、通常音とは異な
る特殊音により報知が行われることによって、健常者の
みならず視覚障害者の方でも、設定している時刻を知る
ことができ、時刻合せができる。
【0011】請求項2の発明の保温釜では、予約動作の
残時間の報知時に、所定時間単位が通常音とは異なる特
殊音により報知されることによって、健常者のみならず
視覚障害者の方でも、予約動作の残時間を知ることがで
き、予約時刻が妥当かどうか確認できる。
【0012】請求項3の発明の保温釜では、複数の予約
モードがあることにより予約時刻を複数指定できるが、
予約モードが呼出されたとき、異なる予約モード毎に異
なる音で報知が行われることにより、健常者のみならず
視覚障害者の方でも、どの予約モードの予約時刻が呼出
されたかを確認でき、複数の予約モードのうち所望の一
つの予約モードを選択できる。
【0013】請求項4の発明の保温釜では、炊飯モード
切替え手段により、複数種ある炊飯モードのうち所望の
炊飯モードによって炊飯ができるが、炊飯モード切替え
手段による炊飯モードの循環的な切替えに際して、基準
点となる炊飯モードが選択された際、他の炊飯モードの
選択時とは異なる特殊音により報知が行われることによ
り、この特殊音による報知があったときからの操作回数
を数えることで、健常者のみならず視覚障害者の方で
も、どの種類の炊飯モードが呼出されたかを確認でき、
複数の炊飯モードのうち所望の一つの炊飯モードを選択
できる。
【0014】請求項5の発明の保温釜では、時計機能や
予約機能での時刻合せ時に、基準点以外の時刻が設定さ
れた際には報知が行われないことにより、健常者にとっ
て報知音が煩くならない。また、音による残時間報知
も、残時間報知要求操作手段が操作された場合にのみ行
われるので、健常者にとって報知音が煩くならない。
【0015】請求項6の発明の保温釜では、報知手段が
単一周波数発音を前提とした他励式ブザーからなり、特
殊音は複数の周波数の組み合せとすることにより、特殊
な部品を付加することなく、前記報知手段の機能を実施
できる。また、特殊音に前記単一周波数付近の特定の周
波数を含ませることにより、単一周波数発音が前提では
あっても、少なくともその部分では音圧を確保でき、報
知音が聞こえないといった不具合を排除できる。
【0016】
【発明の実施形態】以下、本発明の保温釜の各実施例に
ついて、添付図面を参照しながら説明する。なお、本実
施例における音報知機能を備えた機器は、炊飯や保温な
どの動作を行なう保温釜である。
【0017】保温釜の全体構成を示す図1において、1
は被加熱物である水や米を収容する容器である鍋であ
り、この鍋1は電熱ヒータや誘導加熱コイルなどの加熱
手段2により加熱される。また、3は鍋1の温度を検出
するサーミスタなどの温度検出手段であり、温度検出手
段3からの温度情報に基づき、後述する制御手段12が加
熱手段2の通断電や加熱出力を制御するようになってい
る。
【0018】保温釜の本体(図示せず)には、マイクロ
コンピュータ(以下、マイコンという)11が内蔵され
る。このマイコン11は、各種動作を制御するための制御
手段12と、現在時刻を計時する時計手段を備えていると
ともに、各種動作に関わる時間の計時を行なう計時手段
13と、制御手段12からの指示を受けて、報知手段14の音
源となる報知信号を報知手段14に出力する周波数発生手
段15とにより概ね構成される。制御手段12には、前記加
熱手段2や温度検出手段3の他に、各種の時間情報や動
作状況などを表示する表示手段16と、各種の操作を行な
うための操作手段17が各々接続される。そして、前記ブ
ザーなどからなる報知手段14は、周波数発生手段15から
の報知信号により、音階や報知時間が異なる種々の報知
音を発するようになっている。
【0019】制御手段13は、マイコン11が保有する制御
プログラムの機能として、鍋1内の被加熱物を加熱し
て、ひたし炊きから炊き上げに至る一連の炊飯動作を行
なう炊飯制御手段21と、炊き上げからむらしを経た後
に、鍋1内のご飯を所定温度に維持する保温制御手段22
と、設定した予約時刻に鍋1内の被加熱物を自動的に炊
き上げ、保温にする予約機能を実現するタイマー手段に
相当する予約制御手段23とを備えている。このなかで、
保温制御手段22には、保温中に加熱手段2にて鍋1内の
ご飯を一時的に加熱する保温再加熱制御手段24が設けら
れている。また、前記予約制御手段23には、複数の予約
時刻を各々記憶する記憶手段としての予約時刻記憶手段
25が設けられている。
【0020】図示しないが、操作手段16には炊飯の開始
を指示する炊飯スイッチが設けられており、この炊飯ス
イッチを操作すると、炊飯制御手段21による炊飯が開始
する。そして、鍋1内の被加熱物が炊きあがってご飯に
なると、炊飯制御手段21による炊飯は終了し、その後の
むらしにおいて、炊飯から保温への切替えが所定時間行
なわれる。保温制御手段22による保温に切替わると、鍋
1内のご飯は所定温度に維持されるが、操作手段16の再
加熱スイッチを操作するか、保温後一定時間が経過する
と、加熱手段2により鍋1内のご飯は再加熱され、一時
的に炊き立てに近い状態となる。そして、所定の再加熱
が終了すると、鍋1内のご飯は元の所定温度に戻る。
【0021】また、操作手段16の予約スイッチを操作
し、所望の予約時刻を呼び出した後、炊飯スイッチを操
作すると、予約制御手段23によるタイマー動作が行なわ
れる。具体的には、計時手段13が計時する現在時刻が予
約時刻の所定時間前になると、炊飯制御手段21による炊
飯が自動的に開始し、現在時刻が予約時刻になると鍋1
内の被加熱物がご飯として炊き上がり、その後むらしを
経て保温制御手段22による保温に自動的に切替わるよう
になっている。
【0022】なお、本実施例では計時手段13が計時する
現在時刻が予約時刻になると、炊飯が終了するようにな
っているが、例えば任意に設定した予約時刻に、炊飯開
始や、炊飯から保温への切替えや、保温中における再加
熱の終了が行なわれるように構成してもよい。また、保
温釜以外の機器では、予約時刻に所定動作を行なうよう
にタイマー動作を行なうタイマー手段を備えていればよ
い。この場合、現在時刻から予約時刻までの残時間を算
出する残時間算出手段31が制御手段11に設けられる。
【0023】また、予約時刻ではなく、例えば炊飯開始
や、炊飯終了や、炊飯から保温への切替えや、保温中に
おける再加熱の終了までの時間を設定する構成としても
よく、保温釜以外の機器では、所定動作における動作開
始,動作終了,または動作切替えまでの時間を設定する
構成にすればよい。この場合、設定した時間を計時手段
13のカウンタにより徐々に減算することで、タイマー動
作の残時間が算出される。
【0024】こうした残時間状況を示す情報の形態は、
音声(例えば、「残り時間は12時間です」)による直接
的な時間の報知ではなく、報知手段14と周波数発生手段
15とにより、例えば5時間後,1時間後,30分後,10分
後毎で、音階や報知時間が異なる音質の組み合せ(例え
ば、12時間後であれば、5時間2回,1時間2回の報知
を行なう)にて行なうのが好ましい。
【0025】上記の予約時刻を設定する時計式予約機能
を備えたものは、現在時刻の時刻合せを操作(操作手段
16の例えば時計スイッチ,時スイッチ,分スイッチを押
す)したときに、現在時刻が午前の時刻帯である場合
と、午後の時刻帯である場合で、異なる音質の操作音が
報知手段14から報知されるようになっている。例えば、
現在時刻が午後の時刻帯であれば、午前の時間帯よりも
低い音や報知時間を長くして双方を区別する。また、複
数の予約時刻を記憶する予約時刻記憶手段23から、特定
の予約時刻を呼び出したり、予約時刻の変更操作を操作
手段16にて行なった場合(操作手段16の例えば予約スイ
ッチ,時スイッチ,分スイッチを押す)にも、前記現在
時刻の時刻合せと同様に、予約時刻が午前の時刻帯であ
る場合と、午後の時刻帯である場合で、異なる音質の操
作音が報知手段14から報知されるようになっている。
【0026】本実施例の予約制御手段23は、任意の予約
時刻を複数記憶する予約時刻記憶手段25を備えており
(例えば,複数の予約1,予約2,予約3,…毎に異な
る予約時刻を記憶させておく)、操作手段16の例えば予
約スイッチを押すなどして、記憶した予約時刻を呼び出
す操作を行なったときに、報知手段14から報知される報
知音が、上記の場合と同様に、時刻帯に応じて変わるよ
うになっている。なお、予約時刻の設定方法は、特に実
施例に限定されるものではなく、対象となる機器に応じ
て適宜考慮すればよい。
【0027】また、現在時刻や予約時刻を変更操作した
り、予約時刻を呼出す操作を行なったときの操作音は、
午前帯と午後帯,または午前帯の夜(例えば、深夜0:0
0〜午前5:00)と朝(例えば、朝5:00〜正午0:00)
や、午後帯の昼(例えば、正午0:00〜午後5:00)と夜
(例えば、午後5:00〜深夜0:00)で相違させるなど、
時間帯に応じて任意に音質を変化させるようにしてもよ
い。なお、前記時刻範囲はあくまでも一例に過ぎず、機
器の利用方法などに応じて適宜変更してよい。
【0028】また、前記残時間状況を示す音報知は、操
作手段16によるタイマー動作を開始操作したときに行な
われるようになっている。このようにすれば、使用者が
設定したタイマー動作の内容に誤りがないかを、タイマ
ー動作を開始すると同時に音で確認することができ、タ
イマー動作の誤設定防止を図ることができる。
【0029】さらに、前記残時間状況を示す音報知は、
タイマー動作開始後、所定の操作(例えば時計合せスイ
ッチを押すなど)で行なわれるようにし、タイマー動作
の途中で残時間の状況を音で確認できるようにしてもよ
い。なお、時計式の機器の場合は、タイマー動作中に予
約時刻(現在時刻または残時間でもよい)を表示手段15
にて表示し、所定の操作を行なったときに表示を現在時
刻(予約時刻でもよい)や残時間の表示に切替え、目視
でもタイマー設定の内容がわかるようにすることが、利
便性が向上して好ましい。なお、前記タイマー動作を開
始操作したときに音報知を行なうことが、非視覚障害者
にとってうるさく感じる場合は、タイマー開始時の音報
知を止め、所定の操作を行なった場合だけ音報知を行な
うように構成すればよい。また、タイマー動作の開始時
に、音報知を行なうか否かを選択できる機能を付加して
もよい。
【0030】前記残時間状況を示す音報知は、残時間が
所定時間内か、所定時間超過かにより音質を変えるよう
にしてもよい。例えば、残時間が6時間以内の場合と、
残時間が6〜12時間の場合と、残時間が12時間以上の場
合で報知音を変える。このようにすると、音質が多くす
なわち複雑にならず、容易に概ねの残時間を把握でき、
単純で簡便な音報知制御にすることができる。
【0031】前記残時間状況を示す音報知は、残り時間
を10分単位以上の時間単位、好ましくは30分単位や1時
間単位,2時間単位で、識別可能に報知するのが好まし
い。
【0032】さらに、タイマー動作の他、炊飯や保温,
保温再加熱などの実行中に、所定の操作(例えば、メニ
ュースイッチを押す)を行なった場合に、動作状況を示
す情報を、異なる記号化した音で報知するようにすれ
ば、報知音の違いにより実行中の行程などが把握でき
る。また、機器の非動作中に切中であることを、音で報
知するようにすれば、視覚障害者の方が切状態になって
いることを確認でき、誤って空の状態で保温を続けてし
まうような不具合を防止できる。
【0033】なお、上記動作状況は、炊飯,保温,保温
再加熱,切などの動作行程、または炊飯動作や保温再加
熱終了までの残時間、または保温を開始してからの経過
時間などで、これらを報知する。動作状況の報知方法
は、上述した残時間や、現在時刻または予約時刻の報知
方法と同様に、音質(音階,報知時間,音量など)を変
えて行なえばよい。
【0034】さらに、ここでは図示していないが、操作
手段16を構成する音報知用の操作部の近傍に、視覚障害
者の方へ配慮から、点字を併設することが好ましい。
【0035】以上のように本実施例によれば、保温釜を
含む全ての機器に関し、所定動作における動作開始,動
作終了,または動作切替えまでの、タイマー動作の残時
間状況を示す情報を、記号化した音で報知する報知手段
14を付加している。
【0036】また、特に保温釜に関し、本実施例では、
炊飯の開始または終了,炊飯から保温への切替え,ある
いは再加熱終了までのタイマー動作の残時間状況を示す
情報を、記号化した音で報知する報知手段14を付加して
いる。
【0037】こうすると、いずれの場合も、タイマー動
作の残時間状況を、音声による直接的な時間の報知(例
えば、「残り時間は12時間です」)や、メロディによる
報知ではなく、記号化した音(例えば、「イチ」,
「ニ」や、長音2,短音2)で報知するため、非視覚障
害者にとっては、毎回冗長な言葉を発し、うるさく感じ
る不快感が低減する。また、視覚障害者の方にとって
は、タイマー動作が誤りなく行なわれていることを、報
知手段14による記号化した音で確認できる。このため、
視覚障害者の方は勿論、非視覚障害者にとっても、タイ
マー動作の状況を容易に確認でき、使用性を向上でき
る。
【0038】本実施例によれば、保温釜を含む全ての機
器に関し、時計手段としての計時手段13と、予約時刻に
所定動作を行なうようにタイマー動作を行なうタイマー
手段としての予約制御手段23とを備え、現在時刻から予
約時刻までの残時間状況を示す情報を、記号化した音で
報知する報知手段14を付加している。
【0039】また、特に保温釜に関し、本実施例では、
時計手段としての計時手段13と、予約時刻に炊飯の開始
または終了,あるいは保温への切替えを行なうようにタ
イマー動作を行なうタイマー手段としての予約制御手段
23とを備え、現在時刻から予約時刻までの残時間状況を
示す情報を、記号化した音で報知する報知手段14を付加
している。
【0040】こうすると、いずれの場合も、タイマー動
作の残時間状況を、音声による直接的な時間の報知や、
メロディによる報知ではなく、記号化した音で報知する
ため、非視覚障害者にとっては、毎回冗長な言葉を発
し、うるさく感じる不快感が低減する。また、視覚障害
者の方にとっては、タイマー動作が誤りなく行なわれて
いることを、報知手段14による記号化した音で確認でき
る。このため、視覚障害者の方は勿論、非視覚障害者に
とっても、タイマー動作の状況を容易に確認でき、使用
性を向上できる。
【0041】さらに、現在時刻に誤りがあった場合、視
覚障害者の方が気づかないままであると、所望した時刻
に動作しない(保温釜の場合はご飯が炊けない)問題が
発生するが、予約時刻までの残時間に変えて報知を行な
うので、設定した時刻の妥当性が容易に判断でき、現在
時刻に誤りがあったとしても、問題なく使用できる利点
がある。
【0042】本実施例によれば、時計手段としての計時
手段13と、予約時刻に所定動作を行なうようにタイマー
動作を行なうタイマー手段としての予約制御手段23とを
備え、現在時刻または予約時刻の変更操作を行なったと
きの記号化した操作音を、時刻帯に応じて変えるように
構成している。
【0043】また、特に保温釜に関し、本実施例では、
時計手段としての計時手段13と、炊飯の開始または終
了,あるいは保温への切替えのタイマー動作を行なうタ
イマー手段としての予約制御手段23とを備え、現在時刻
または予約時刻の変更操作を行なったときの記号化した
操作音を、時刻帯に応じて変えるように構成している。
【0044】時計を午前または午後の12時間毎に表示し
ながら、現在時刻や予約時刻を合せる場合、午前と午後
の表示を見誤るとタイマー機能が全く要を成さなくなる
問題が生じる。しかし本実施例では、時計の現在時刻ま
たは予約時刻を合せ直す操作時の音を、時刻帯に応じて
変える(例えば、時スイッチまたは分スイッチを押した
ときのブザー音を、午前は「ピッ」,午後は「ピッピ
ッ」の音色にする。)ことで、視覚障害者の方にとっ
て、現在時刻や予約時刻を誤って合せてしまうことを極
力防止できる。このため、視覚障害者の方は勿論、非視
覚障害者にとっても、現在時刻や予約時刻の設定状況を
容易に確認でき、使用性が向上する。また、現在時刻や
予約時刻を変更操作する際に、記号化した操作音が報知
されるため、報知時間が短くなり、非視覚障害者にとっ
ては、毎回冗長な言葉を発し、うるさく感じる不快感が
低減する。
【0045】このような構成において、本実施例では、
全ての機器および保温釜に関して、予約制御手段23の予
約時刻を記憶する記憶手段としての予約時刻記憶手段25
を備え、この予約時刻記憶手段25から予約時刻を呼出す
操作を行なったときの記号化した操作音を、時刻帯に応
じて変えるように構成している。
【0046】こうすると、呼出した予約時刻が、例えば
午前午後の間違いなど大きな誤りがあっても、操作音の
違いにより容易に誤りに気付くことができ、親切なもの
となる。また、特に複数の異なる予約時刻が予約時刻記
憶手段25に記憶される場合、呼出した予約時刻が希望の
ものであるか否かを、操作音の違いにより判断すること
ができ、親切なものとなる。さらに、予約時刻記憶手段
25から予約時刻を呼出す際に、記号化した操作音が報知
されるため、報知時間が短くなり、非視覚障害者にとっ
ては、毎回冗長な言葉を発し、うるさく感じる不快感が
低減する。
【0047】また、本実施例では、全ての機器および保
温釜に関して、現在時刻や予約時刻を変更操作したり、
予約時刻を呼出す操作を行なったときの操作音は、午前
帯と午後帯,午前帯の夜と朝,または午後帯の昼と夜で
相違するようにしている。
【0048】このようにすれば、操作したときの操作音
で例えば午前7時であるか、午後7時であるかが容易に
判別でき、午前午後の表示の見誤りを音で極力防止でき
る。また、現在時刻や予約時刻の設定誤りを音で極力防
止でき、これらの時刻合せが行ないやすくなる。さら
に、午前帯を夜と朝,午後帯を昼と夜でわけて、各々別
の操作音で報知を行なえば、視覚障害者の方にとってさ
らに親切なものとなる。
【0049】また、本実施例では、全ての機器および保
温釜に関して、残時間状況を示す音は、タイマー動作の
開始操作をしたときに報知するようにしている。
【0050】こうすると、タイマー動作の開始操作を行
なったときに、残時間の状況を疑似的な音で報知するこ
とで、タイマー動作を開始した時間の設定、または現在
時刻に対する予約時刻の確かさが確認でき、タイマー設
定が正しいものか否かが音で直ちに判断できる。従っ
て、特に視覚障害者の方にとっては、安心してタイマー
動作を使用することができるようになる。
【0051】なお、全ての機器および保温釜に関して、
残時間状況を示す音は、タイマー動作の開始操作後、所
定の操作で報知するようにしてもよい。
【0052】毎回タイマー動作を行なったとき、残時間
の音報知が行われるとうるさく感じる場合があるが、所
定の操作を行なったときにだけ音報知を行なうので、音
で確認したいときにだけ利用でき、うるさいという不快
感がなくなる。また、タイマー動作の途中で所定の操作
を行なえば、残時間を音で確認することも可能になり、
利便性が向上する。
【0053】また、全ての機器および保温釜に関して、
残時間状況を示す音は、残時間が所定時間内か所定時間
超過かにより音質を変えるようにしてもよい。
【0054】こうすると、残時間が例えば6時間以内の
場合と、6〜12時間の場合と、12時間以上の場合で各々
報知音を変えるだけでも、タイマー動作の設定が正しい
か否かの検証がある程度可能であり、視覚障害者の方の
安心感を得ることができる。また、音の種類が無用に多
くならないので、非視覚障害者にとっても音が邪魔にな
らない。
【0055】また、全ての機器および保温釜に関して、
残時間状況を示す音が、残時間を10分単位以上の時間
単位で識別可能に報知するのが好ましい。つまり、さら
に時間を細分化して音報知を行なう場合でも、10分単位
以上、好ましくは30分単位以上に分割した時間単位で、
音質(音階)や、報知時間や、報知回数など、またはそ
れらの組み合せを変えて音報知を行なうことで、音声を
必要以上直接的に報知する場合のうるささを和らげ、不
快感を緩和できる。
【0056】本実施例では、全ての機器に関して、所定
の操作で、機器の動作状況を示す情報を、記号化した音
で報知する報知手段14を付加している。
【0057】また、特に保温釜に関し、本実施例では、
操作部である操作手段16の所定の操作で、実行中の行程
や、予約または再加熱の残時間や、保温経過時間などの
動作状況の情報を、記号化した音で報知する報知手段14
を付加している。
【0058】この場合、実行中の使用状態が、必要に応
じて音で報知可能になり、視覚障害者の方が動作状況の
確認を確実に行なうことができ、使用時の不安感を解消
できる。また、機器の動作状況を示す情報を、音声によ
る直接的な時間の報知や、メロディによる報知ではな
く、記号化した音で報知するため、非視覚障害者にとっ
ては、毎回冗長な言葉を発し、うるさく感じる不快感が
低減する。
【0059】また特に、切状態の確認をできるようにす
れば、例えば保温釜において不用意に保温が行われてし
まうような不具合も防止でき、視覚障害者の方の安心感
が向上する。さらに、動作状況を示す情報として、残時
間や経過時間を加味して音報知を行なえば、より使用性
の高いものとなる。
【0060】また、このような構成において、本実施例
では、全ての機器に関して、機器の動作状況が単なる動
作行程のみならず、動作終了までの残時間や動作経過時
間をも含んでいる。
【0061】このように、機器の動作状況に関する情報
として、単に動作行程の音報知だけではなく、動作終了
までの残時間や動作経過時間を加味して音報知すること
で、より実用性の高いものとなる。また、表示手段15に
よる表示内容に関し、動作状況を示す音報知との関連性
を持たせて表示を行なうことで、非視覚障害者の使用性
も向上できる。
【0062】また、特に保温釜に関して、操作手段16を
構成する音報知用の操作部の近傍に点字部を併設しても
よい。こうすると、視覚障害者の方が操作したい場合
や、任意に動作状況を確認したい場合に、操作部の近傍
にある点字部を頼りに音報知を行なうことができ、親切
なものとなる。
【0063】つぎに、本発明の保温釜をより具体的な実
施例により説明する。図2は操作パネル41の一例を示し
ている。この操作パネル41には、操作手段17として、炊
飯スイッチボタン42と予約スイッチボタン43と保温スイ
ッチボタン44と切スイッチボタン45と炊飯モード切替え
手段としてのメニュースイッチボタン46と保温選択スイ
ッチボタン47と残時間報知要求操作手段を兼ねる時計合
せスイッチボタン48と時桁合せスイッチボタン49と分桁
合せスイッチボタン50が設けられている。これととも
に、操作パネル73には、表示手段16として、3つのLE
D51からなる行程表示部52とLCD53からなる時刻表示
部54およびコース表示部55が設けられている。
【0064】そして、報知手段14は、マイコン11に記憶
されて実行されるプログラムにより下記のように駆動さ
れる。
【0065】まず、特に視覚障害者の方に対して、前記
マイクロコンピュータ11および表示手段16の機能として
提供される時計機能および予約時刻用の予約機能の時刻
合せについて説明する。時計機能の時刻合せ(時計合
せ)は、午前0:00から午後11:59まで1分単位
で可能であり、予約機能の時刻合せ(予約時刻合せ)
は、午前0:00から午後11:50まで10分単位で
可能である。
【0066】例えば切状態で時計合せスイッチボタン48
を押すと、時計合せモードになる。図5のフローチャー
ト(ステップS1〜S7)は時桁合せを示している。この時
桁合せでは、午前0時から午後11時までの時桁を合せ
る時桁合せスイッチボタン(フローチャートでは、時ボ
タンと略記)49を押して操作したとき(ステップS1)、
押す度に時計の時刻が1時間進む(ステップS2)。図3
(a)にも示すように、通常は、報知手段14により時桁
合せスイッチボタン49の操作に伴い通常音である「ピ
ッ」が鳴る(ステップS7)が、時桁が基準点となる時刻
である午前0時になったとき、第1の特殊音「ピロロ」
が鳴る(ステップS3,S4)。また、時桁が別の基準点と
なる時刻である午後0時になったとき、第2の特殊音
「ピロロ ピロロ」が鳴る(ステップS5,S6)。
【0067】したがって、報知音のみをたよりに時桁を
合せるには、時桁合せスイッチボタン49を何回か押して
第1の特殊音または第2の特殊音が現われたら、そこを
基準として時桁合せスイッチボタン49の数え押しを行え
ばよい。例えば、時桁を午後7時に合せる場合には、時
桁合せスイッチボタン49を何回か押して第2の特殊音
「ピロロ ピロロ」が鳴った後、さらに時桁合せスイッ
チボタン49を7回押せばよい。
【0068】また、図6および図7のフローチャート
(ステップS11〜S25)は分桁合せを示している。この分
桁合せでは、時計合せモードで00分から59分までを
合せる分桁合せスイッチボタン(フローチャートでは、
分ボタンと略記)50を押して操作したとき(ステップS1
1)、押す度に時計の時刻が1分進む(ステップS12)。
図3(b)にも示すように、通常は、分桁合せスイッチ
ボタン50の操作に伴い通常音である「ピッ」が鳴る(ス
テップS15)が、分桁が基準点となる時刻である00分
になったとき、第1の特殊音「ピロロ」が鳴り(ステッ
プS13,S14)、10分毎の経過点になったときには、長音
「ピー」が鳴る(ステップS24,S25)。また、分桁合せ
スイッチボタン50をそのまま1秒押し続ける(ステップ
S17,S18)と、自動早送りの動作に移るとともに、時刻
表示部54の1分桁が「0」になり(ステップS19)、1
分桁が「0」のまま、一定時間間隔(例えば1秒毎)で
10分桁が1カウントずつ進む(ステップS20)ととも
に、別の特殊音である長音「ピー」が鳴る(ステップS2
3)。00分のときは、前記と同様に第1の特殊音「ピロ
ロ」が鳴る(ステップS21,S22)。
【0069】したがって、報知音のみをたよりに分桁を
合せるには、分桁合せスイッチボタン50を押し続け、第
1の特殊音が現われたら、そこを基準として基準点を示
す長音を数えることにより10分桁を合せ、分桁合せス
イッチボタン50からいったん指を離した後、1分桁を合
せるために分桁合せスイッチボタン50を数え押しすれば
よい。例えば23分に合せるには、分桁合せスイッチボ
タン50を押し続け、第1の特殊音「ピロロ」の後に長音
「ピー」が2回鳴ったときに指を離し、さらに分桁合せ
スイッチボタン50を3回押せばよい。
【0070】また、切状態で予約スイッチボタン43を押
すと、予約モードになり、予約時刻が呼出される。この
予約時刻は時刻表示部54に表示される。この予約モード
において、時桁合せスイッチボタン49および分桁合せス
イッチボタン50を操作することにより予約機構の予約時
刻合せを行える。時桁合せは、前記時計合せの場合と同
じである。
【0071】予約時刻合せでは、分桁を10分単位での
み合せることが可能になっているため、1分桁を合せる
必要はない。時計合せの場合と同じ方法で10分桁を合
せればよい。すなわち、分桁合せスイッチボタン50を操
作したとき、この分桁合せスイッチボタン50を押す度に
予約時刻が10分進み、それに伴い長音「ピー」が鳴
る。そして、分桁合せスイッチボタン50を操作したこと
によって分桁が00分になったとき、第1の特殊音「ピ
ロロ」が鳴る。例えば、40分に合せる場合には、分桁
合せスイッチボタン50を何回か押して第1の特殊音「ピ
ロロ」が鳴った後、さらに分桁合せスイッチボタン50を
4回押せばよい。
【0072】このようにして、必要ならば時計合せを含
めて予約時刻を合せた後、炊飯スイッチボタン42を押す
と予約炊飯の設定が完了して予約動作が始まり、例えば
設定した予約時刻に炊き上がるように炊飯が自動的に始
まる。通常は、時計機能の時刻が実際の現在時刻に合っ
ており、予約時刻も前回設定したものから変更する必要
がなければ、予約時刻が記憶されていることにより、切
状態から予約スイッチボタン43を押し、さらに炊飯スイ
ッチボタン42を押すのみで予約炊飯の設定を完了でき
る。
【0073】そして、予約動作中には、下記のようにし
て炊き上がりまでの残時間を確認することにより、時計
の時刻と予約時刻の両方が妥当であるかを一度に確認で
きる。つぎに、この予約動作中における炊き上がりまで
の残時間の確認について、図4のタイムチャートおよび
図8のフローチャート(ステップS31〜S37)をも参照し
ながら説明する。残時間は、1から24時間までの1時
間単位で報知および表示される。
【0074】残時間の確認は、時計合せスイッチボタン
49を押すことにより、報知手段14の報知音により行え
る。時計合せスイッチボタン49を押すと(ステップS3
3)、「お知らせはじめ」の意味の「ピピッ」(図4の
A)が鳴る(ステップS35)。その後、5時間を表わす
第1の特殊音「ピロロ」(図4のB)と、1時間を表わ
す「ピッ」(図4のC)との組み合せにより残時間が報
知される(ステップS36)。最後に、「お知らせ終わ
り」の意味の「ピピッ」(図4のD)が鳴って残時間報
知の終了となる(ステップS37)。例えば、炊き上がり
まで17時間の場合には、「ピピッ ピロロ ピロロ
ピロロ ピッ ピッ ピピッ」と聞こえる。ま
た、図4に示す例は、残時間が7時間の場合である。
【0075】なお、残時間は常時計時されているため、
時間の経過とともに変化し、報知内容もそれに応じて変
わることになる(ステップS31,S32,S34)。
【0076】また、本保温釜では、前記予約モードが第
1の予約モードと第2の予約モードとの2つになってい
る。すなわち、予約時刻を2つ設定でき、これらの予約
時刻を適宜切替えることができる。そして、切状態で予
約スイッチボタン43を押すと、まず第1の予約モードに
なって第1の予約時刻が呼び出される。この第1の予約時
刻の呼出し時には、報知手段14は「ピロロ」と鳴る。第
1の予約モードで、予約スイッチボタン43を押すと、第
2の予約モードになって第2の予約時刻が呼び出され
る。この第2の予約時刻の呼出し時には、報知手段14は
「ピッ」と鳴る。さらにもう一度予約スイッチボタン43
を押すと、第1の予約モードに戻って第1の予約時刻が呼
び出され、「ピロロ」と鳴る。以降、この繰り返しで第
1の予約モード、第2の予約モードに対応した呼出し音
が鳴り、どちらの予約モードが呼び出されているか、識
別が可能になっている。
【0077】また、本保温釜では、複数種(白米、かた
め、やわらかめ、早炊き、玄米、おかゆの6種)の炊飯
モードによる炊飯が可能になっているが、切状態でメニ
ュースイッチボタン46を押す度に、前記複数種の炊飯モ
ードが循環的に切替わるようになっている。そして、メ
ニュースイッチボタン46を押す度に、次の炊飯モードが
呼び出され、報知手段14により通常音である第1の呼出
し音「ピッ」が鳴るが、最後の炊飯モードまで進み、最
初の炊飯モードに戻るときは、特殊音である第2の呼出
し音「ピロロ」が鳴る。ここで、最初の炊飯モードと
は、前記複数の炊飯モードの循環に際しての基準点であ
り、例えば通常の白米モードである。
【0078】また、本保温釜は、健常者(非視覚障害
者)にとっても煩く、煩わしくなく、健常者と視覚障害
者の方とが同一の方法で使用可能である。例えば、時計
機能および予約機能の時刻合せ時は、基準点となる時刻
が設定された際のみに、通常音とは異なる特殊音により
報知を行うので、煩くない。また、報知手段14による残
時間の報知は、自動的には行われず、時計合せスイッチ
ボタン49を押して残時間報知要求の操作をすることによ
り初めて行われる。すなわち、健常者は、表示装置とし
てのLCD53の時刻表示部54により時計や予約時刻を確
認できているため、残時間報知要求の操作をする必要は
なく、したがって残時間報知の報知音を聞くことはな
い。さらに、炊飯モードの選択時も、基準点となる炊飯
モードが選択されたときのみに、通常音とは異なる特殊
音により報知を行うので、煩くない。
【0079】さらに、報知手段14は、単一周波数発音を
前提に流通している最も安価な他励式ブザーを用いてい
る。これは、セラミック振動子を利用したものであり、
例えば、単一の周波数(4kHz)の一点でのみ音圧(75d
B以上)を保証するものであり。周波数−音圧特性は、
図9に示すようになる。
【0080】そして、通常音は、前記単一周波数付近の
単一の周波数により発生させるが、通常とは異なる特殊
音は、駆動する周波数を次々に変化させて一つの音を表
現することにより発生させる。例えば、3136Hz(0.1
秒)+3322Hz(0.1秒)+3520Hz(0.1秒)+3729Hz(0.
1秒)+3951Hz(0.2秒)の音を発生させると、0.6秒間
の「ピロロ」と聞こえる音になる。
【0081】このように安価なブザーを用いて上記のよ
うな音を作成する場合、4kHz付近の音(上記例では395
1Hz)を含んでいないと、部品のばらつきなどによって
は音全体に渡って音圧が不足し、聞こえない場合があ
る。これに対して、4kHz付近の音(上記例では3951H
z)を含ませることにより、少なくともその部分は音圧
を確保でき、音が聞こえないといった不具合を排除でき
る。
【0082】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
上述した「ピロロ」などの報知音は一例に過ぎず、報知
音は適宜設定できる。
【0083】
【発明の効果】請求項1の発明の保温釜によれば、視覚
障害者の方でも、時計機能や予約機能での時刻合せがで
きるとともに、同一の操作仕様で視覚障害者の方と健常
者が共に快適に使用できる保温釜を提供できる。
【0084】請求項2の発明の保温釜によれば、視覚障
害者の方でも、予約時刻が妥当かどうか確認できるとと
もに、同一の操作仕様で視覚障害者の方と健常者が共に
快適に使用できる保温釜を提供できる。
【0085】請求項3の発明の保温釜によれば、視覚障
害者の方でも、複数の予約モードのうち所望の一つの予
約モードを選択できるとともに、同一の操作仕様で視覚
障害者の方と健常者が共に快適に使用できる保温釜を提
供できる。
【0086】請求項4の発明の保温釜によれば、視覚障
害者の方でも、複数の炊飯モードのうち所望の一つの炊
飯モードを選択できるとともに、同一の操作仕様で視覚
障害者の方と健常者が共に快適に使用できる保温釜を提
供できる。
【0087】請求項5の発明の保温釜によれば、健常者
にとっての報知音の煩さを低減できる。
【0088】さらに、請求項6の発明の保温釜によれ
ば、特殊な部品を付加することなく、前記報知手段の機
能を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保温釜の一実施例を示す概略構成をあ
らわしたブロック図である。
【図2】本発明の保温釜の一実施例を示す操作パネルの
正面図である。
【図3】本発明の保温釜の一実施例を示す時刻合せ時の
報知の説明図であり、(a)は時桁合せ、(b)は分桁
合せを示している。
【図4】本発明の保温釜の一実施例を示す残時間報知の
説明図である。
【図5】本発明の保温釜の一実施例における時桁合せの
動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の保温釜の一実施例における分桁合せの
動作を示すフローチャートである。
【図7】同上分桁合せのフローチャートの動作を示すフ
ローチャートである。
【図8】本発明の保温釜の一実施例における残時間報知
の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の保温釜の一実施例で用いる報知手段の
特性を示すグラフである。
【符号の説明】
13 計時手段(時計機能) 14 報知手段 17 操作手段 21 炊飯制御手段 23 予約制御手段(予約機能) 46 メニュースイッチボタン(炊飯モード切替え手段) 48 時計合せスイッチボタン(残時間報知要求操作手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 一也 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東芝 ホームテクノ株式会社内 (72)発明者 下村 誠郎 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 村上 誠 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 守道 信昭 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 4B055 AA02 AA05 BA34 BA36 BA43 BA80 CA65 CA66 CB27 CC01 CD22 CD31 CD34 CD35 CD42 CD51 GA03 GA04 GB36 GB45 GC12 GD02 GD06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時計機能および炊飯を行う予約時刻を指
    定する予約機能と、これら時計機能や予約機能での時刻
    合せを含めた各種操作を行う操作手段と、音による報知
    を行う報知手段とを備えた保温釜において、前記報知手
    段は、前記時計機能や予約機能での時刻合せ時に、基準
    点となる時刻が設定された際、通常音とは異なる特殊音
    により報知を行うことを特徴とする保温釜。
  2. 【請求項2】 炊飯を行う予約時刻を指定する予約機能
    と、この予約機能での時刻合せを含めた各種操作を行う
    操作手段と、音による報知を行う報知手段とを備えた保
    温釜において、前記報知手段は、予約動作の残時間を報
    知する機能を有するとともに、この残時間の報知時に、
    所定時間単位を通常音とは異なる特殊音により報知する
    ことを特徴とする保温釜。
  3. 【請求項3】 炊飯を行う予約時刻を指定する予約機能
    と、この予約機能での時刻合せを含めた各種操作を行う
    操作手段と、音による報知を行う報知手段とを備えた保
    温釜において、前記予約機能は、予約時刻を別個に指定
    可能な複数の予約モードを有するとともに、前記報知手
    段は、前記予約モードが呼出されたときに、異なる予約
    モード毎に異なる音で報知を行うことを特徴とする保温
    釜。
  4. 【請求項4】 複数種の炊飯モードによる炊飯を可能と
    する炊飯制御手段と、前記炊飯モードの選択を含めた各
    種操作を行う操作手段と、音による報知を行う報知手段
    とを備えた保温釜において、前記操作手段は、複数種の
    炊飯モードを循環的に切替える炊飯モード切替え手段を
    有し、前記報知手段は、基準点となる炊飯モードが選択
    された際、他の炊飯モードの選択時とは異なる特殊音に
    より報知を行うことを特徴とする保温釜。
  5. 【請求項5】 時計機能および炊飯を行う予約時刻を指
    定する予約機能と、これら時計機能や予約機能での時刻
    合せを含めた各種操作を行う操作手段と、音による報知
    を行う報知手段とを備えた保温釜において、前記報知手
    段は、前記時計機能や予約機能での時刻合せ時に、基準
    点となる時刻が設定された際のみに、通常音とは異なる
    特殊音により報知を行うとともに、前記操作手段は、残
    時間報知要求操作手段を有し、前記報知手段は、前記残
    時間報知要求操作手段により残時間報知要求があったと
    きのみに予約動作の残時間を報知する機能を有するとと
    もに、この残時間の報知時に、所定時間単位を通常音と
    は異なる特殊音により報知することを特徴とする保温
    釜。
  6. 【請求項6】 報知手段は、単一周波数発音を前提とし
    た他励式ブザーからなり、特殊音は、複数の周波数の組
    み合せとし、前記単一周波数付近の特定の周波数を含む
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載
    の保温釜。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012000383A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Toshiba Home Technology Corp 炊飯器
JP2012170298A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Panasonic Corp 配電システム
KR101283230B1 (ko) * 2011-06-15 2013-07-11 윤종식 방범을 위한 전등 자동예약 스위치

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