JP2005031540A - 音声機能を有する家電機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 オーブンレンジの例で、制御回路8は、マグネトロン9やヒータ10による加熱調理の動作制御と、スピーカ7による音声案内や情報の報知をする構成である。制御回路8には、音声データ格納部8aと音声データ選択部8bの機能が設けられる。同じ報知内容に関して異なる表現を用いた複数の音声出力データをデータ群として記憶している。制御回路8は、音声出力時に報知内容に対応するデータ群を読み出し、ランダムもしくは任意に音声出力データを選択して出力する。これにより、報知内容が同じでもその都度異なる報知メッセージとなるので、使用者が飽きない音声報知ができる。
【選択図】 図1
Description
そこで、従来では、使いにくい機能や頻度の低い機能を削減することで家電機器の操作性を回復するという家電機器を提供する一方の対策に加えて、機能を削減するのではなく、操作キーの数を減らしてしかも操作性の向上を図ることができるようにした家電機器が提供されつつある。
このように、操作キーと音声入力とを併用することで操作キーの個数を減らすことで、複雑な処理内容でも音声入力をすることにより簡単に実行することができ、また、音声合成により音声で使用者に報知することで、操作内容を確認することもでき、使い勝手が向上するようにしたものである。
しかしながら、このような機器を使用する使用者にとっては、機器との関わりにおいて、常に一定の指示メッセージを与えることで機能を実行させたり、画一的な報知のメッセージで応答することは、使用開始当初は新鮮味があって良いし、機器を確実に駆動制御するという点では安定しているが、使い込んでくるとかえって煩わしいものと感ずる場合もでてくる。つまり、ヒューマンインターフェースとしての機能を考えると、必ずしも使用者の使用感に沿うものではない状況も発生してくる。
音声を再生する音声出力手段と、
音声出力データを記憶する音声出力データ記憶手段と、
この音声出力データ記憶部に記憶され報知内容に対応して同義で異なる音声表現の複数の音声出力データからなるデータ群の中からランダムもしくは任意に1つの音声出力データを選択し、これを前記音声出力部に出力して報知動作を行わせる音声出力制御手段とを設ける構成としたところに特徴を有する。
前記音声出力データを外部から取り込んで前記音声出力データ記憶手段の内容を更新する音声出力データ更新手段を備えた所に特徴を有する。
請求項3に記載の音声機能を有する家電機器は、上記請求項1または2に記載の音声機能を有する家電機器において、
前記報知内容に対応した音声出力データのデータ群を、曜日、季節、時間帯によってグループ分けし、
前記音声出力制御手段を、前記報知内容に対応した前記音声出力データを選択する場合に、曜日、季節、時間帯の違いによって分けられたグループを選択変更するように構成したところに特徴を有する。
使用者を特定する使用者特定手段を設け、
前記報知内容に対応した音声出力データのデータ群を、使用者に応じてグループ分けすると共に、
前記音声出力制御手段を、前記報知内容に対応した前記音声出力データを選択する場合に、前記使用者特定手段により特定された使用者に対応したグループを選択変更するように構成したところに特徴を有する。
音声を音声入力データとして入力し認識単語辞書を参照することにより音声指示の内容を認識する音声認識手段と、
この音声認識手段が認識した音声指示の内容を実行するように制御する動作制御手段と、
認識単語データを外部から取り込んで前記認識単語辞書の内容を更新をする認識単語辞書更新手段とを備えたところに特徴を有する。
人の存在を感知するセンサを設け、
前記音声認識手段を、前記センサが人の存在を感知したことを条件として音声認識処理を開始するように構成したところに特徴を有する。
請求項7に記載の音声機能を有する家電機器は、上記請求項6の発明において、
前記音声認識手段を、音声を入力する領域を前記センサの感知領域と略一致する範囲に設定したところに特徴を有する。
前記音声出力データ記憶手段を、前記データ群として、前記音声認識手段による認識ができない場合に再度音声入力を促すための報知内容に対応した音声出力データを備えると共に、
前記音声出力制御手段を、前記音声認識手段による認識が繰り返しできない場合に、前記データ群から音声出力データを選択する条件として繰り返し回数、検知音量、認識結果、使用者、雑音レベルに応じて報知内容および音声出力の音量を変化させるように構成したところに特徴を有する。
前記音声出力データ記憶部を、防犯モードに対応した報知内容の音声出力データのデータ群を備えると共に、
前記音声出力制御手段を、防犯センサなどの外部機器からの検出信号を受け付けると、これに応じて防犯モードに対応した報知内容の音声出力を行うように構成したところに特徴を有する。
前記音声出力制御手段を、報知内容が警告や重要事項に関するものであるときには、前記選択動作を行わず定められた音声出力データを音声出力部に出力するように構成したところに特徴を有する。
請求項3の発明によれば、音声出力制御手段により、曜日、季節、時間帯などの違いに応じて音声出力データのデータ群のうちからグループ分けされたものを選択してその選択されたグループの中の音声出力データのデータ群から前述の選択動作を行って音声出力を行うので、時期毎に変化のある報知動作を行わせることができるようになり、さらに、使用者に対するヒューマンインターフェースとしての機能を高めことができる。
これは、例えば、使用者を特定した時点でその使用者が子供や老人などの場合には、報知メッセージをゆっくり話したり優しい言葉で説明するように設定したデータ群を選ぶようにすることができるようにすれば、使いやすいものとなる。また、使用者が若い人である場合には、逆に少し早口で報知メッセージを話すようにしたデータ群を選ぶようにすることができるようにすれば、若い人にとっても飽きのこないものとして親しむことができるようになる。
請求項8の発明によれば、音声データ記憶手段に、データ群として、再度音声入力を促すための報知内容に対応した音声出力データを備え、音声認識手段による認識が繰り返しできない場合に、データ群から音声出力データを選択する条件として繰り返し回数、検知音量、認識結果、使用者、雑音レベルに応じて報知内容および音声出力の音量を変化させるようにしたので、音声認識処理において、使用者の発生が確実に入力されない場合でも、再入力を促すためのメッセージを画一的なものとしないので、飽きが来ない使いやすい装置とすることができるようになる。
以下、本発明をオーブンレンジに適用した場合の第1の実施形態について図1および図2を参照して説明する。図2は、全体の外観を示すもので、外箱1には加熱室2が形成されており、その前面を開閉する扉3が設けられている。外箱1の前面右側には操作パネル4が配設されており、各種の操作キー5および表示器6などが設けられると共に、音声出力手段としてのスピーカ7などが配設されている(図1参照)。
また、この制御回路8には、音声出力データ記憶手段としての音声データ格納部8aおよび音声出力制御手段としての音声データ選択部8bの機能が設定されていて、CPUなどにより処理するようになっている。音声データ格納部8aには、報知内容に対応して音声出力データがデータ群毎に記憶されている。
このオーブンレンジにおいては、使用者が何らかの操作を行うと、これに応じて制御回路8により音声報知動作を行うように構成されている。以下に、いくつかの具体例を挙げて説明する。
制御回路8は、このようにして選択した音声出力データを、音声データとしてそのままアンプ16を介してスピーカ7に出力することにより音声情報を使用者に伝達する。なお、この場合において、音声データに基づいて、音声合成を行って音声情報として出力することもできる。
また、このような報知動作において、例えば警告や重要な事項についての報知などの確実性が高く要求される報知メッセージについては、逆にデータ群を設けずに、同じ報知内容については1つのわかりやすい報知メッセージを設定しておくことで、報知内容を明確かつ確実に伝達することができるようになる。
あるいは、上記の場合において、報知内容を選択する際に、操作の流れの中で、それまでの操作時間(キーを押すまでの時間)が短ければ慣れたユーザであると判断して、報知内容を端的な報知内容を選択したり、また、操作時間が長い(迷っている状態のとき)は、報知内容をより詳しい内容のものにしたりすることも有効である。
図3は本発明の第2の実施形態を示すもので、以下、第1の実施形態と異なる部分について説明する。すなわち、第2の実施形態においては、音声出力データを外部から取り込むことができるように構成している。その方式は、音声出力データ更新手段として、例えばICカード17やメモリカード18などの記憶媒体に記憶したものをデータ入力インターフェース19を介して制御回路8の音声データ格納部8aに取り込むように構成することで実現するものである。
上記の場合に、音声出力データ更新手段として、通信装置20を設け、外部のネットワーク21などを介して通信により制御回路8に音声出力データを取り込む構成とすることもできる。通信装置20やネットワーク21は、携帯電話機を通信装置とした携帯電話網を経由して取り込む構成としても良いし、パソコンなどのインターネットに接続可能な通信装置を設けることでインターネットを経由して取り込むこともできる。
また、記憶媒体としては、ICカード17やメモリカード18以外にも、CD−ROMやDVDとしてその読取装置をデータ入力インターフェース19として設けることもできるし、あるいはハードディスク装置に記憶している内容を取り込むようにしても良い。
図4は本発明の第3の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、制御回路8の機能として、時間/季節/曜日判定部8cを設けたところである。これは、音声データ選択部8bにより音声データ格納部8aのデータ群から音声出力データを選択する場合に、その時間、季節あるいは曜日などに応じて異なる報知メッセージで報知動作を行うようにしたもので、これにより、時期にふさわしい内容の報知動作を行うことができるようになる。
これにより、例えば、朝の時間帯においては「おはよう!」、「今日もがんばろう!」などの音声出力データが含まれるデータ群を用い、夜の時間帯においては「お疲れ様!」、「おやすみ」などの音声出力データが含まれるデータ群を用いるように設定することで、使用者はタイミングよくメッセージを受け取ることができるようになり、慣れ親しむことができるようになる。この場合に、朝の報知動作に対して夜の報知動作では、報知メッセージの音量を小さく設定することで周囲に配慮するようにしても良い。
(第4の実施形態)
図5は本発明の第4の実施形態を示すもので、第2の実施形態と異なるところは、音声認識手段としてのマイクロホン22および音声認識インターフェース23を設けると共に、制御回路8の機能として認識単語辞書格納部8dを設定するように構成したところである。
制御回路8は、入力された音声の音声データを分析して認識単語辞書格納部8dに格納されている認識単語辞書と比較して使用者により指示された動作内容を認識する。制御回路8は、この認識結果に応じて、駆動回路13を通じてマグネトロン9やヒータ10の駆動条件を設定することができ、設定した内容で加熱調理を行わせることができるようになる。
使用者は、これを聞いて、例えば「3分」と答えると、制御回路8によりこれが認識されて、前述同様にして「はい。」などと答えるようにすることができる。これにより、レンジ調理の設定とその時間の設定が音声を発するだけで自動的に設定することができ、そのやりとりを音声で応答することでキー操作をする必要が無くなる。なお、スタートボタンの操作については、安全性を考慮して使用者が直接操作パネル4のスタートボタンを操作することで実施することができるように設定されている。
(第5の実施形態)
図6は本発明の第5の実施形態を示すもので、第4の実施形態と異なるところは、マイクロホン22により入力される使用者の特定をすべく、制御回路8の機能として、使用者特定手段としての話者特定部8e、話者別情報報知内容変更部8fを設定する構成としたところである。
なお、上記構成において、使用者特定手段としては、音声による認識以外に、使用者の指紋を検出する手段を設けこれに指を押し当てることで指紋を検出しこれからそのパターンを解析してあらかじめ登録されている使用者の中から特定したり、あるいは、使用者の瞳孔の解析、網膜パターンの解析、顔の画像の解析などを行う手段を設けることで、あらかじめ登録されている使用者の中から特定することができるし、さらには使用者がスイッチ操作などで使用者を設定入力することで特定するといった構成が考えられる。
図7は本発明の第6の実施形態を示すもので、第5の実施形態と異なるところは、人感知センサ24を設ける構成としたところである。この人感知センサ24は、赤外線などにより検知領域Ap内に人(使用者)が侵入すると、これを検知して検知信号を出力するものである。
上記構成とすることにより、マイクロホン22から入力される音声の認識タイミングを使用者が存在している状態で適切に開始することができるようになる。これは、誤認識を防止する上で有効な手段であり、使用者が存在していないのに周囲の雑音や遠方からの声などを音声認識してしまうことがなくなり、不必要な音声認識処理による誤動作を抑制することができる。また、人為的に音声認識開始を促す操作などを行う必要がないので、使い勝手に優れたものとなる。
また、上記構成において、音声認識処理をする場合に、使用者の発音による音声入力が常に認識できるわけではないので、そのような場合に対応して、再度の音声入力を使用者に促すべく、例えば、「もう一度話してください。」などの報知メッセージを音声出力としてスピーカ7より発するようにする。この場合においても、複数の報知メッセージの中からランダムに報知内容に対応したデータ群から選択することで対応している。
図8は本発明の第7の実施形態を示すもので、これは、上記各実施形態において、防犯装置の補助機能を付加できるようにしたところである。具体的には第1の実施形態に付加した例として示す。この実施形態においては、制御回路8に通信装置20を接続してネットワーク21を介して防犯装置25の検出信号を受信できるように構成している。
そこで、本システムにおいては、防犯装置25が侵入者を検出してその検知信号が制御回路8に入力されると、制御回路8は、防犯機能用の報知内容として設定されたデータ群の中からランダムもしくは任意に音声出力データを選択して報知させるようになる。この場合、報知する音声出力データは、例えば、侵入者が聞いたらあたかも居住者が存在しているかのような印象を与えることができるような内容にしておく。
なお、上記構成において、防犯装置25は、人の侵入を検知する赤外線センサや、ドアの開閉を検知するセンサ、あるいは衝撃を検出するセンサなど様々なものがあり、また、防犯装置として市販されているものでもその検出信号を取り入れることができるものであれば何でも良い。
本発明は、上記実施例にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
オーブンレンジに適用した例で示したが、他に音声出力機能を持たせるようにした冷蔵庫、洗濯機、テレビなど種々の家電機器に適用することができる。
データ群に登録する音声出力データを使用者自ら音声を登録したり、好みの人の音声を用いた音声出力データとして登録することもできる。これにより、より使用者の好みに即した家電機器として愛着を持って使用することができるようになる。
音声出力制御手段として、ランダムあるいは任意にデータ群中から音声出力データを選択するようにしているが、この場合に、ランダムに選択すると繰り返し同じ音声出力データを選択してしまうこともあるので、そのような場合を避けたいときには前回選択しているものを除いた中から選択するという条件に設定しても良い。また、この設定は、2回続いた後に行うようにしても良い。
Claims (10)
- 音声を再生する音声出力手段と、
音声出力データを記憶する音声出力データ記憶手段と、
この音声出力データ記憶部に記憶され報知内容に対応して同義で異なる音声表現の複数の音声出力データからなるデータ群の中からランダムもしくは任意に1つの音声出力データを選択し、これを前記音声出力部に出力して報知動作を行わせる音声出力制御手段とを備えたことを特徴とする音声機能を有する家電機器。 - 請求項1に記載の音声機能を有する家電機器において、
前記音声出力データを外部から取り込んで前記音声出力データ記憶手段の内容を更新する音声出力データ更新手段を備えたことを特徴とする音声機能を有する家電機器。 - 請求項1または2に記載の音声機能を有する家電機器において、
前記報知内容に対応した音声出力データのデータ群は、曜日、季節、時間帯によってグループ分けがなされ、
前記音声出力制御手段は、前記報知内容に対応した前記音声出力データを選択する場合に、曜日、季節、時間帯の違いによって分けられたグループを選択変更するように構成されていることを特徴とする音声機能を有する家電機器。 - 請求項2に記載の音声機能を有する家電機器において、
使用者を特定する使用者特定手段を設け、
前記報知内容に対応した音声出力データのデータ群は、使用者に応じてグループ分けがなされ、
前記音声出力制御手段は、前記報知内容に対応した前記音声出力データを選択する場合に、前記使用者特定手段により特定された使用者に対応したグループを選択変更するように構成されていることを特徴とする音声機能を有する家電機器。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の音声機能を有する家電機器において、
音声を音声入力データとして入力し認識単語辞書を参照することにより音声指示の内容を認識する音声認識手段と、
この音声認識手段が認識した音声指示の内容を実行するように制御する動作制御手段と、
認識単語データを外部から取り込んで前記認識単語辞書の内容を更新をする認識単語辞書更新手段とを備えたことを特徴とする音声機能を有する家電機器。 - 請求項5に記載の音声機能を有する家電機器において、
人の存在を感知するセンサを設け、
前記音声認識手段は、前記センサが人の存在を感知したことを条件として音声認識処理を開始するように構成されていることを特徴とする音声機能を有する家電機器。 - 請求項6に記載の音声機能を有する家電機器において、
前記音声認識手段は、音声を入力する領域を前記センサの感知領域と略一致する範囲に設定されていることを特徴とする音声機能を有する家電機器。 - 請求項5ないし7のいずれかに記載の音声機能を有する家電機器において、
前記音声出力データ記憶手段は、前記データ群として、前記音声認識手段による認識ができない場合に再度音声入力を促すための報知内容に対応した音声出力データを備え、
前記音声出力制御手段は、前記音声認識手段による認識が繰り返しできない場合に、前記データ群から音声出力データを選択する条件として繰り返し回数、検知音量、認識結果、使用者、雑音レベルに応じて報知内容および音声出力の音量を変化させるように構成されていることを特徴とする音声機能を有する家電機器。 - 請求項1ないし8のいずれかに記載の音声機能を有する家電機器において、
前記音声出力データ記憶部は、防犯モードに対応した報知内容の音声出力データのデータ群を備え、
前記音声出力制御手段は、防犯センサなどの外部機器からの検出信号を受け付けると、これに応じて防犯モードに対応した報知内容の音声出力を行うように構成されていることを特徴とする音声機能を有する家電機器。 - 請求項1ないし9のいずれかに記載の音声機能を有する家電機器において、
前記音声出力制御手段は、報知内容が警告や重要事項に関するものであるときには、前記選択動作を行わず定められた音声出力データを音声出力部に出力するように構成されていることを特徴とする音声機能を有する家電機器。
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