以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<ネットワークシステムの全体構成>
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。なお、図1は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、主に、空気清浄機200A、エアコン200B、冷蔵庫200Cなどの電気機器と、電気機器の音声出力を制御するための音声出力サーバ100と、通信端末としてのアダプタ300A,300B,300Cと、アダプタ300A,300B,300Cをインターネットに接続するためのルータ400と、ニュースや天予報などの各種の情報を提供するデータベース701と、データベース701のデータに基づいて音声データを作成して音声出力サーバ100に渡す音声作成サーバ700とを含む。ただし、後述するように、音声出力サーバ100または音声作成サーバ700が、データベース701の情報の一部または全部を記憶してもよい。
音声出力サーバ100は、インターネットやルータ400を介してアダプタ300A,300B,300Cおよび音声作成サーバ700に接続される。たとえば、音声出力サーバ100は、管理者から発話命令を受け付けたり、音声作成サーバ700からの発話命令を受け付けたりする。音声出力サーバ100は、発話命令に基づいて、アダプタ300A,300B,300Cを介して、空気清浄機200A、エアコン200B,冷蔵庫200Cに音声を出力させる。
空気清浄機200A,エアコン200B,冷蔵庫200Cなどの電気機器は、リモコンから受け付けた制御命令やセンサで測定したデータなどをアダプタ300A,300B,300C、ルータ400およびインターネットなどを介して音声出力サーバ100および音声作成サーバ700に送信する。逆に、空気清浄機200A,エアコン200B,冷蔵庫200Cなどの電気機器は、音声出力サーバ100および音声作成サーバ700からの音声データ取得指示、音声データ、発話指示および制御命令に基づいて各種の動作を実行する。
なお、電気機器は、空気清浄機200A,エアコン200B,冷蔵庫200Cに限らず、加湿器、除湿器、自走式掃除機、照明、洗濯機などの家電、テレビ、ハードディスクレコーダ、音楽プレーヤーなどのAV(オーディオ・ビジュアル)機器、太陽光発電機、インターホン、給湯器などの住宅設備、などであってもよい。なお、以下では、これらの装置を総称して、電気機器200ともいう。
本実施の形態にかかる電気機器200の各々は、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)などの通信インターフェイスを介して、通信用のアダプタ300A,300B,300Cとデータの送受信を行う。
通信用のアダプタ300A,300B,300Cは、UARTなどの通信インターフェイスを介して、電気機器200と通信を行う。本実施の形態においては、通信用のアダプタ300A,300B,300Cは、WiFi(登録商標)などの無線LAN用の通信インターフェイスを介してルータ400と通信を行う。ただし、通信用のアダプタ300A,300B,300Cは、有線LAN用の通信インターフェイスを介してルータ400と通信を行ってもよい。通信用のアダプタ300A、300B,300Cは、電気機器200からのデータを、ルータ400やインターネットを介して音声出力サーバ100に送信する。逆に、通信用のアダプタ300A、300B,300Cは、音声出力サーバ100からのデータを電気機器200に送信する。なお、以下では、通信用のアダプタ300A,300B,300Cを総称して、アダプタ300ともいう。
ルータ400は、アダプタ300とインターネットとを中継する。
<ネットワークシステムの動作概要>
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。
本実施の形態においては、電気機器200は、スピーカを有し、音声出力サーバ100からの音声データに基づいて様々な音声メッセージや警告音などを出力する。
音声出力サーバ100は、電気機器200の種類や型番毎に、音声メッセージの出力前に出力すべき音声、すなわちジングルの音声データを記憶する。そして、音声出力サーバ100は、電気機器200に、ジングルの音声データを送信する。
これによって、電気機器200は、メッセージを出力する前に、電気機器200の種類や型番に対応する出力音としてのジングルをスピーカから出力する。たとえば、音声出力サーバ100は、空気清浄機200Aに「ピンポーン!」という音を対応付けている。音声出力サーバ100は、エアコン200Bに「キンコーン!」という音を対応付けている。音声出力サーバ100は、冷蔵庫200Cに「ブー!」という音を対応付けている。
このように、本実施の形態にかかるネットワークシステム1では、音声出力サーバ100が、電気機器200の種類毎に異なるジングルの音声データを電気機器に送信するため、ユーザは、どの家電が今からメッセージを出力するのかが解りやすくなる。
なお、本実施の形態においては、音声出力サーバ100は、音声データを取得させるための指示と、電気機器200に音声を発話させるための指示と、を別々のタイミングでアダプタ300に送信する。これによって、音声出力サーバ100は、毎回音声データを送信することなく、発話指示によって自由な組み合わせ音声を電気機器200から出力させることが可能になる。すなわち、従来よりも柔軟に音声出力サーバ100が電気機器200の音声出力を制御することができる。
また、データ送受信のトラフィック量が比較的少ないときに音声データをダウンロードさせることもできるため、ネットワークのトラフィック量の最大値の増大を抑制することができる。
また、発話指示は、音声データを含む必要がなくなるので、データ量が小さい。そのため、WebSocketなどを利用した常時接続によって送信しても、他のデータ送信の妨げになりにくい。つまり、サービスの管理者またはユーザが望むタイミングで、即座に発話指示をアダプタ300に受信させることができる。その結果、サービスの管理者またはユーザが望むタイミングで、即座に電気機器200に音声を出力させることができる。
ただし、音声出力サーバ100は、電気機器200に音声を出力させるたびに、ジングルの音声データとメッセージの音声データを送るものであってもよい。
以下では、このような機能を実現するためのネットワークシステム1について詳細に説明する。
<音声出力サーバ100のハードウェア構成>
まず、ネットワークシステム1を構成する音声出力サーバ100のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図2は、本実施の形態にかかる音声出力サーバ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図2を参照して、音声出力サーバ100は、主たる構成要素として、プロセッサ110と、メモリ120と、各種ライト130と、各種スイッチ140と、通信インターフェイス160とを含む。
プロセッサ110は、メモリ120あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、音声出力サーバ100の各部を制御する。すなわち、プロセッサ110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行することによって、後述する各種の処理を実行する。
メモリ120は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read-Only Memory)、フラッシュメモリーなどによって実現される。なお、メモリ120は、インターフェイスを介して利用される、USB(Universal Serial Bus)(登録商標)メモリ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ハードディスク、IC(Integrated Circuit)カード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの記憶媒体などによっても実現される。
メモリ120は、プロセッサ110によって実行されるプログラムや、プロセッサ110によるプログラムの実行により生成されたデータ、スイッチ140から入力されたデータ、電気機器200、アダプタ300、音声作成サーバ700から受信したデータを記憶する。なお、メモリ120は、ジングルデータベース121と複数のジングルの音声そのもののデータと電気機器データベース129とを記憶する。ただし、ジングルデータベース121と電気機器データベース129の一部あるいは両方が、音声作成サーバ700またはデータベース701に格納されるものであってもよい。あるいは、ジングルデータベース121と電気機器データベース129の一部あるいは両方が、音声出力サーバ100および音声作成サーバ700から参照可能に、その他の装置に格納されるものであってもよい。
ここで、図3は、本実施の形態にかかるジングルデータベース121のデータ構造を示すイメージ図である。図3を参照して、ジングルデータベース121は、電気機器200の種類や型番毎に、ジングルを識別するためのIDを格納する。プロセッサ110は、電気機器200にメッセージを送る際に、ジングルデータベース121を参照することによってジングルの音声データを取得する。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、ジングルの音声データとメッセージの音声データとを電気機器200に送信する。
ここで、図4は、本実施の形態にかかる電気機器データベース129のデータ構造を示すイメージ図である。図4を参照して、電気機器データベース129は、電気機器200のID、たとえば電気機器200のアドレスと、電気機器200の種類あるいは型番と、の対応関係を格納する。これによって、プロセッサ110は、電気機器200にメッセージを送る際に、電気機器データベース129を参照することによって電気機器200のIDから電気機器200の種類を特定し、ジングルデータベース121を参照することによって電気機器200の種類からジングルの種類を特定する。
図2に戻って、ライト130は、プロセッサ110からの信号によって点灯・点滅・消灯することによって、音声出力サーバ100の各種の状態を外部に伝える。
スイッチ140は、管理者からの命令を受け付けて、当該命令をプロセッサ110に入力する。
通信インターフェイス160は、プロセッサ110からのデータを、インターネット、キャリア網、ルータなどを介してアダプタ300、音声作成サーバ700に送信する。通信インターフェイス160は、インターネット、キャリア網、ルータなどを介してアダプタ300、音声作成サーバ700からのデータを受信して、プロセッサ110に受け渡す。
<電気機器200のハードウェア構成>
次に、電気機器200のハードウェア構成の一態様について説明する。図5は、本実施の形態にかかる電気機器200のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図5を参照して、電気機器200は、主たる構成要素として、プロセッサ210と、メモリ220と、各種ライト230と、各種スイッチ240と、通信インターフェイス260と、スピーカ280と、機器駆動部290とを含む。
プロセッサ210は、メモリ220あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、電気機器200の各部を制御する。すなわち、プロセッサ210は、メモリ220に格納されているプログラムを実行することによって、後述する各種の処理を実行する。
メモリ220は、各種のRAM、各種のROM、フラッシュメモリーなどによって実現される。メモリ220は、プロセッサ210によって実行されるプログラムや、プロセッサ210によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、音声出力サーバ100から受信したデータなどを記憶する。
ライト230は、プロセッサ210からの信号によって点灯・点滅・消灯することによって、電気機器200の各種の状態を外部に伝える。
スイッチ240は、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をプロセッサ210に入力する。
通信インターフェイス260は、プロセッサ210からのデータ、たとえば、機器が検知した各種の状態および機器がユーザからリモコンを介して受け付けた命令など、をアダプタ300に送信する。換言すれば、通信インターフェイス160は、上記データをアダプタ300、ルータ400、インターネットなどを介して音声出力サーバ100および音声作成サーバ700に送信する。通信インターフェイス260は、インターネット、ルータ400、アダプタ300などを介して音声出力サーバ100からのデータ、音声作成サーバ700からのデータ、他の端末からの制御命令、音声データ、発話命令および閲覧命令を受信してプロセッサ210に受け渡す。
スピーカ280は、プロセッサ210からの音声信号に基づいて音声、音楽などの様々な音声を出力する。
機器駆動部290は、プロセッサ210からの制御命令に基づいて、モータ、アクチュエータ、センサなどを制御することによって、電気機器200の主要な役割を果たす。
<アダプタ300のハードウェア構成>
次に、アダプタ300のハードウェア構成の一態様について説明する。図6は、本実施の形態にかかるアダプタ300のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図6を参照して、アダプタ300は、主たる構成要素として、プロセッサ310と、メモリ320と、各種ライト330と、各種スイッチ340と、第1の通信インターフェイス361と、第2の通信インターフェイス362とを含む。
プロセッサ310は、メモリ320あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、アダプタ300の各部を制御する。すなわち、プロセッサ310は、メモリ320に格納されているプログラムを実行することによって、後述する各種の処理を実行する。
メモリ320は、各種のRAM、各種のROM、フラッシュメモリーなどによって実現される。メモリ320は、プロセッサ310によって実行されるプログラムや、プロセッサ310によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、音声出力サーバ100および音声作成サーバ700から受信したデータなどを記憶する。なお、メモリ320は、音声データベース321と、発話指示データ322とを記憶する。
ここで、図7は、本実施の形態にかかる音声データベース321のデータ構造を示すイメージ図である。図7を参照して、音声データベース321は、音声データ毎に、音声IDと音声データとの対応関係を格納する。ただし、音声データベース321は、音声データそのものの代わりに、音声データの格納先を示す音声データのアドレスを格納してもよい。
なお、音声データベース321と、音声データそのものとは、電気機器200に格納されてもよい。さらに、発話指示データ322も電気機器200に格納されてもよい。この場合は、電気機器200のプロセッサ210が、アダプタ300を介して、音声出力サーバ100からの指示に基づいて、それらのデータを上書きしたり、削除したりしてもよい。
本実施の形態においては、音声IDを音声データに付与する際のルールとして、たとえば、音声IDの前の3ケタが対象となる機器の種類を特定し、音声IDの次の3ケタが機器の設置場所や地域を特定し、音声IDの後ろからの2ケタ目が音声データの種類を特定する。たとえば、下2ケタ目が「5」は天気に関するメッセージである。下2ケタ目が「7」の場合は、食べ物に関するメッセージである。下2ケタ目が「9」の場合はエラーを示すメッセージである。
ここで、図8は、本実施の形態にかかる発話指示データ322のデータ構造を示すイメージ図である。図8を参照して、発話指示データ322は、音声出力サーバ100から受信した発話指示データの一部である。すなわち、発話指示データ322は、発話指示IDとジングルの音声を示すデータと音声IDと発話条件と優先度と開始日と終了日と開始時刻と終了時刻とを含む。
なお、ジングルの音声を示すデータは、ジングルの音声を示すデータの格納アドレスであってもよい。この場合は、メモリ320が、別にジングルの音声そのもののデータを格納している。
あるいは、ジングル音声データは、ジングルの種類を特定するためのIDであってもよい。この場合は、メモリ320が、当該IDと、ジングルの音声そのもののデータまたはジングルの音声そのもののデータのアドレスの対応関係を示すデータを格納する。
図6に戻って、ライト330は、プロセッサ310からの信号によって点灯・点滅・消灯することによって、アダプタ300の各種の状態を外部に伝える。
スイッチ340は、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をプロセッサ310に入力する。
第1の通信インターフェイス361は、UARTなどによって実現されて、プロセッサ310からのデータを電気機器200に送信したり、電気機器200からのデータをプロセッサ310に受け渡したりする。たとえば、プロセッサ310は、発話指示に基づいて、第1の通信インターフェイス361を介して、音声データを電気機器200に送信することによって、電気機器200に音声を出力させる。
ただし、プロセッサ310は発話指示を電気機器200に送信するだけであってもよい。この場合は、電気機器200のプロセッサ210が、発話指示に基づいて、メモリ220に格納されている音声データをスピーカ280に出力する。
第2の通信インターフェイス362は、WiFi(登録商標)アンテナなどによって実現されて、プロセッサ310からのデータをルータ400およびインターネットを介して音声出力サーバ100または音声作成サーバ700に送信したり、音声出力サーバ100または音声作成サーバ700からのデータのプロセッサ110に受け渡したりする。たとえば、プロセッサ310は、第2の通信インターフェイス362を介して、音声出力サーバ100から音声データ取得指示や発話指示や音声データ自体を受信する。プロセッサ310は、第2の通信インターフェイス362を介して、音声出力サーバ100に音声データの取得が完了した旨の通知や発話が完了した旨の通知を送信する。
<音声作成サーバ700のハードウェア構成>
次に、ネットワークシステム1を構成する音声作成サーバ700のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図9は、本実施の形態にかかる音声作成サーバ700のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図9を参照して、音声作成サーバ700は、主たる構成要素として、プロセッサ710と、メモリ720と、各種ライト730と、各種スイッチ740と、通信インターフェイス760とを含む。
プロセッサ710は、メモリ720あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、音声作成サーバ700の各部を制御する。すなわち、プロセッサ710は、メモリ720に格納されているプログラムを実行することによって、後述する各種の処理を実行する。
メモリ720の具体例は、音声出力サーバ100と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。メモリ720は、プロセッサ710によって実行されるプログラムや、プロセッサ710によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、電気機器200、アダプタ300、音声出力サーバ100から受信したデータを記憶する。なお、メモリ720は、図1に示すデータベース701を記憶してもよい。
ライト730は、プロセッサ710からの信号によって点灯・点滅・消灯することによって、音声作成サーバ700の各種の状態を外部に伝える。
スイッチ740は、管理者からの命令を受け付けて、当該命令をプロセッサ510に入力する。
通信インターフェイス760は、プロセッサ710からのデータを、インターネット、キャリア網、ルータ400などを介してアダプタ300、音声出力サーバ100に送信する。通信インターフェイス760は、インターネット、キャリア網、ルータ400などを介してアダプタ300、音声出力サーバ100からのデータを受信して、プロセッサ710に受け渡す。
<音声出力サーバ100における情報処理>
次に、図10を参照しながら、本実施の形態にかかる音声出力サーバ100の情報処理について説明する。なお、図10は、本実施の形態にかかる音声出力サーバ100の情報処理を示すフローチャートである。
まず、はじめに、音声出力サーバ100のプロセッサ110が、通信インターフェイス160を介して、音声作成サーバ700または他の通信端末から電気機器200で出力されるべきメッセージと、当該メッセージの送信先、すなわちメッセージを音声出力する電気機器200を識別するためのIDと、を受け付ける(ステップS102)。当該メッセージは、メッセージを特定するための識別情報、たとえば図7および図8の音声IDであってもよいし、テキストデータであっても良いし、メッセージを音声出力するための音声データであってもよい。
プロセッサ110は、電気機器データベース129を参照することによって、電気機器200のIDに基づいて電気機器200の種類を特定する(ステップS104)。プロセッサ110は、ジングルデータベース121を参照することによって、電気機器200の種類に対応するジングルを特定する(ステップS106)。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、メッセージを特定するためのIDと、ジングルを特定するためのIDとその他の出力条件と、を含むデータを電気機器200に送信する。
換言すれば、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、音声データ取得指示や発話指示として、メッセージを特定するためのIDと、ジングルを特定するためのIDとその他の出力条件と、を含むデータを電気機器200に送信する。あるいは、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、メッセージの音声データそのものと、ジングルの音声データそのものとその他の出力条件と、を含むデータを電気機器200に送信してもよい。
これによって、電気機器200のプロセッサ210は、音声出力サーバ100からのデータに基づいて、即時に、あるいは発話指示の条件が満たされた際に、スピーカ280に、メッセージと、電気機器200の種類に応じたジングルと、を音声出力させる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態においては、電気機器200においてメッセージが出力される前に出力されるジングルが電気機器200の種類毎に異なるように、音声出力サーバ100が電気機器200にジングルを出力させるものであった。しかしながら、本実施の形態においては、電気機器200において出力されるメッセージの声色や話し方などが電気機器200の種類毎に異なるように、音声出力サーバ100が電気機器200にメッセージを出力させるものである。
まず、図11は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。図11を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成は、第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
<ネットワークシステムの動作概要>
次に、図11を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。
本実施の形態においては、電気機器200は、スピーカを有し、音声出力サーバ100からの音声データに基づいて様々な音声メッセージや警告音などを出力する。
音声出力サーバ100は、電気機器200の種類や型番毎に、たとえば、音声メッセージの声色、話し方の速さ、声の大きさ、抑揚、高低などを記憶する。そして、音声出力サーバ100は、電気機器200に、電気機器200の種類や型番に対応する声色の音声データを送信する。なお、以下では、声色、話し方の速さ、声の大きさ、抑揚、高低などを総称して、声色ともいう。
これによって、電気機器200は、電気機器200の種類や型番に対応する声色の音声をスピーカから出力する。たとえば、音声出力サーバ100は、空気清浄機200Aに子供の男の声を対応付けている。音声出力サーバ100は、エアコン200Bに大人の男の声を対応付けている。音声出力サーバ100は、冷蔵庫200Cに大人の女の声を対応付けている。
このように、本実施の形態にかかるネットワークシステム1では、音声出力サーバ100が、電気機器200の種類毎に異なる声色の音声データを電気機器に送信するため、ユーザは、どの家電が今からメッセージを出力するのかが解りやすくなる。
なお、本実施の形態においても、音声出力サーバ100は、音声データを取得させるための指示と、電気機器200に音声を発話させるための指示と、を別々のタイミングでアダプタ300に送信する。これによって、音声出力サーバ100は、毎回音声データを送信することなく、発話指示によって自由な組み合わせ音声を電気機器200から出力させることが可能になる。すなわち、従来よりも柔軟に音声出力サーバ100が電気機器200の音声出力を制御することができる。
ただし、音声出力サーバ100は、電気機器200に音声を出力させるたびに、メッセージの音声データを送るものであってもよい。
以下では、このような機能を実現するためのネットワークシステム1について詳細に説明する。
<音声出力サーバ100のハードウェア構成>
まず、ネットワークシステム1を構成する音声出力サーバ100のハードウェア構成の一態様について説明する。図2を参照して、音声出力サーバ100の、プロセッサ110と、メモリ120と、各種ライト130と、各種スイッチ140と、通信インターフェイス160の実現例は、第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
ただし、本実施の形態にかかるメモリ120は、ジングルデータベース121の代わりに、あるいはジングルデータベース121共に、音声データベース122を記憶する。そして、メモリ120は、第1の実施の形態と同様の電気機器データベース129も記憶する。ただし、音声データベース122と電気機器データベース129の一部あるいは両方が、音声作成サーバ700またはデータベース701に格納されるものであってもよい。あるいは、音声データベース122と電気機器データベース129の一部あるいは両方が、音声出力サーバ100および音声作成サーバ700から参照可能に、その他の装置に格納されるものであってもよい。
ここで、図12は、本実施の形態にかかる音声データベース122のデータ構造を示すイメージ図である。図12を参照して、音声データベース122は、電気機器200の種類や型番毎に、メッセージの声の主の性別、年齢、性格を示す情報を格納する。プロセッサ110は、音声取得指示に応じて電気機器200にメッセージを送る際に、音声データベース122を参照することによって、電気機器200の種類や型番に応じてメッセージの音声データを取得または作成する。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、メッセージの音声データを電気機器200に送信する。なお、プロセッサ110は、音声データとともに、第1の実施の形態のジングルの音声データを送信してもよい。
<その他の装置のハードウェア構成>
電気機器200、アダプタ300、音声作成サーバ700のハードウェア構成の一態様については、第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。説明する。
<音声出力サーバ100における情報処理>
次に、図13を参照しながら、本実施の形態にかかる音声出力サーバ100の情報処理について説明する。なお、図13は、本実施の形態にかかる音声出力サーバ100の情報処理を示すフローチャートである。
まず、はじめに、音声出力サーバ100のプロセッサ110が、通信インターフェイス160を介して、音声作成サーバ700または他の通信端末から電気機器200で出力されるべきメッセージと、当該メッセージの送信先、すなわちメッセージを音声出力する電気機器200を識別するためのIDと、を受け付ける(ステップS202)。当該メッセージは、メッセージを特定するための識別情報、たとえば図7および図8の音声IDであってもよいし、テキストデータであっても良いし、メッセージを音声出力するための音声データであってもよい。
プロセッサ110は、電気機器データベース129を参照することによって、電気機器200のIDに基づいて電気機器200の種類を特定する(ステップS204)。プロセッサ110は、ジングルデータベース121を参照することによって、電気機器200の種類に対応する声色、すなわち声の主の性別・年齢・性格を特定する(ステップS206)。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、メッセージを特定するためのIDと、声色を特定するための情報とその他の出力条件と、を含む送信データを作成する(ステップS208)。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、当該データを電気機器200に送信する(ステップS210)。
換言すれば、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、音声データ取得指示や発話指示として、メッセージを特定するためのIDと、ジングルを特定するためのIDとその他の出力条件と、を含む送信データを作成する(ステップS208)。そして、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、当該データを電気機器200に送信する(ステップS210)。
あるいは、プロセッサ110は、声色を特定するための情報に基づいて、通信インターフェイス160を介して、メッセージの音声データそのものと、その他の出力条件と、を含む送信データを作成する(ステップS208)。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、当該データを電気機器200に送信してもよい(ステップS210)。
これによって、電気機器200のプロセッサ210は、音声出力サーバ100からのデータに基づいて、即時に、あるいは発話指示の条件が満たされた際に、スピーカ280に、電気機器200の種類に応じた声色のメッセージを音声出力させる。
<第3の実施の形態>
第1の実施の形態においては、電気機器200の種類や型番毎に、ジングルの種類が割り当てられているものであった。そして、第2の実施の形態においては、電気機器200の種類や型番毎に、メッセージの声色が割り当てられているものであった。一方、本実施の形態においては、ユーザが、電気機器200に応じて、ジングルの種類を自由に設定できるものである。
<ネットワークシステムの全体構成>
まず、図14を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。なお、図14は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、主に、空気清浄機200A、エアコン200B、冷蔵庫200Cなどの電気機器と、電気機器の音声出力を制御するための音声出力サーバ100と、通信端末としてのアダプタ300A,300B,300Cと、アダプタ300A,300B,300Cをインターネットに接続するためのルータ400と、ニュースや天予報などの各種の情報を提供するデータベース701と、データベース701のデータに基づいて音声データを作成して音声出力サーバ100に渡す音声作成サーバ700と、通信端末としてのスマートフォン600A,600B,600C,600Dと、当該通信端末とデータを送受信するためのアプリケーションサーバ500と、アプリケーションサーバで利用される情報を格納するデータベース501と、を含む。
なお、音声出力サーバ100または音声作成サーバ700が、データベース501の情報の一部または全部を記憶してもよいし、アプリケーションサーバ500が、データベース501の情報の一部または全部を記憶してもよい。
<ネットワークシステムの動作概要>
次に、図14を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。
本実施の形態においては、電気機器200は、スピーカを有し、音声出力サーバ100からの音声データに基づいて様々な音声メッセージや警告音などを出力する。
音声出力サーバ100は、ユーザからの設定命令に基づいて、電気機器200の識別情報に対応付けて、音声メッセージの出力前に出力すべき音声、すなわちジングルを特定するためのデータあるいはジングルの音声そのもののデータを記憶する。そして、音声出力サーバ100は、当該ユーザに指定された電気機器200に、ジングルの音声データを送信する。
これによって、電気機器200は、メッセージを出力する前に、電気機器200の識別情報に対応する出力音としてのジングルをスピーカから出力する。たとえば、音声出力サーバ100は、Aさんの空気清浄機200Aに「ピンポーン!」という音を対応付けている。音声出力サーバ100は、Aさんのエアコン200Bに「キンコーン!」という音を対応付けている。音声出力サーバ100は、Aさんの冷蔵庫200Cに「ブー!」という音を対応付けている。
このように、本実施の形態にかかるネットワークシステム1では、ユーザが、電気機器200に応じて、ジングルの種類を自由に設定できるため、ユーザは、どの家電が今からメッセージを出力するのかが解りやすくなる。
なお、本実施の形態においては、音声出力サーバ100は、音声データを取得させるための指示と、電気機器200に音声を発話させるための指示と、を別々のタイミングでアダプタ300に送信する。これによって、音声出力サーバ100は、毎回音声データを送信することなく、発話指示によって自由な組み合わせ音声を電気機器200から出力させることが可能になる。すなわち、従来よりも柔軟に音声出力サーバ100が電気機器200の音声出力を制御することができる。
ただし、音声出力サーバ100は、電気機器200に音声を出力させるたびに、ジングルの音声データとメッセージの音声データを送るものであってもよい。
以下では、このような機能を実現するためのネットワークシステム1について詳細に説明する。
<音声出力サーバ100のハードウェア構成>
まず、ネットワークシステム1を構成する音声出力サーバ100のハードウェア構成の一態様について説明する。図2を参照して、音声出力サーバ100の、プロセッサ110と、メモリ120と、各種ライト130と、各種スイッチ140と、通信インターフェイス160の実現例は、第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
ただし、本実施の形態にかかるメモリ120は、ジングルデータベース121の代わりに家電IDを含むジングルデータベース123を記憶する。ただし、ジングルデータベース123が、音声作成サーバ700に格納されるものであってもよい。あるいは、ジングルデータベース123が、音声出力サーバ100および音声作成サーバ700から参照可能に、その他の装置に格納されるものであってもよい。
ここで、図15は、本実施の形態にかかるジングルデータベース123のデータ構造を示すイメージ図である。図15を参照して、ジングルデータベース123は、電気機器200のID毎に、ジングルを識別するためのIDを格納する。プロセッサ110は、電気機器200にメッセージを送る際に、ジングルデータベース123を参照することによってジングルの音声データを取得する。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、ジングルの音声データとメッセージの音声データとを電気機器200に送信する。
<アプリケーションサーバ500のハードウェア構成>
次に、ネットワークシステム1を構成するアプリケーションサーバ500のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図16は、本実施の形態にかかるアプリケーションサーバ500のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図16を参照して、アプリケーションサーバ500は、主たる構成要素として、プロセッサ510と、メモリ520と、各種ライト530と、各種スイッチ540と、通信インターフェイス560とを含む。
プロセッサ510は、メモリ520あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、アプリケーションサーバ500の各部を制御する。すなわち、プロセッサ510は、メモリ520に格納されているプログラムを実行することによって、後述する各種の処理を実行する。
メモリ520の具体例は、音声出力サーバ100と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。メモリ520は、プロセッサ510によって実行されるプログラムや、プロセッサ510によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、電気機器200、アダプタ300、音声出力サーバ100、通信端末600から受信したデータを記憶する。なお、メモリ520は、図1に示すデータベース501を記憶してもよい。
ライト530は、プロセッサ510からの信号によって点灯・点滅・消灯することによって、アプリケーションサーバ500の各種の状態を外部に伝える。
スイッチ540は、管理者からの命令を受け付けて、当該命令をプロセッサ510に入力する。
通信インターフェイス560は、プロセッサ510からのデータを、インターネット、キャリア網、ルータ400などを介してアダプタ300、音声出力サーバ100、通信端末600に送信する。通信インターフェイス560は、インターネット、キャリア網、ルータ400などを介してアダプタ300、音声出力サーバ100、通信端末600からのデータを受信して、プロセッサ510に受け渡す。
<通信端末600のハードウェア構成>
次に、通信端末600のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図17は、本実施の形態にかかる通信端末600のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図17を参照して、通信端末600は、主たる構成要素として、プロセッサ610と、メモリ620と、タッチパネル650(ディスプレイ630とポインティングデバイス640)と、通信インターフェイス660と、スピーカ680とを含む。
プロセッサ610は、メモリ620あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、通信端末600の各部を制御する。すなわち、プロセッサ610は、メモリ620に格納されているプログラムを実行することによって、後述する各種の処理を実行する。
メモリ620は、各種のRAM、各種のROM、フラッシュメモリーなどによって実現される。なお、メモリ620は、様々なインターフェイスを介して利用される、SDカードやマイクロSDカードのようなメモリカード、USB(登録商標)メモリ、CD、DVD、ハードディスク、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの記憶媒体などによっても実現される。
メモリ620は、プロセッサ610によって実行されるプログラムや、プロセッサ610によるプログラムの実行により生成されたデータ、ポインティングデバイス640を介して入力されたデータ、音声出力サーバ100およびアプリケーションサーバ500から受信したデータなどを記憶する。特に、本実施の形態においては、メモリ620は、機器制御アプリケーションを記憶している。プロセッサ610は、メモリ620の機器制御アプリケーションに従って、電気機器200の制御命令をアプリケーションサーバ500に送信したり、電気機器200に音声を出力させるための発話命令を音声出力サーバ100に送信したり、電気機器200からの情報を受信したりする。
ディスプレイ630は、プロセッサ610からの信号に基づいて、文字や画像を出力する。ポインティングデバイス640は、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をプロセッサ610に入力する。なお、本実施の形態においては、通信端末600は、ディスプレイ630とポインティングデバイス640とが組み合わされたタッチパネル650を有する。プロセッサ610は、ディスプレイ630に、電気機器200を制御するための画面やSNSの家族のページなどを表示させる。
通信インターフェイス660は、アンテナやコネクタによって実現される。通信インターフェイス660は、有線通信あるいは無線通信によって他の装置との間でデータをやり取りする。プロセッサ610は、通信インターフェイス660を介して、テキストデータ、画像データなどを、音声出力サーバ100およびアプリケーションサーバ500などの他の装置に送信する。たとえば、プロセッサ610は、電気機器200に対する制御命令を音声出力サーバ100およびアプリケーションサーバ500に送信する。また、プロセッサ610は、通信インターフェイス660を介して、プログラム、制御命令、画像データ、テキストデータなどを、音声出力サーバ100およびアプリケーションサーバ500などの他の装置から受信する。
スピーカ680は、プロセッサ610からの音声信号に基づいて通話音声、音楽、動画などの様々な音声を出力する。
<音声出力サーバ100における情報処理>
次に、図18を参照しながら、本実施の形態にかかる音声出力サーバ100の情報処理について説明する。なお、図18は、本実施の形態にかかる音声出力サーバ100の情報処理を示すフローチャートである。
まず、はじめに、通信インターフェイス160を介して、音声作成サーバ700またはアプリケーションサーバ500からデータを受信すると、音声出力サーバ100のプロセッサ110が、以下の処理を実行する。プロセッサ110は、受信したデータが、電気機器200で出力されるべきメッセージあるいはメッセージの音声データを含むか否かを判断する(ステップS302)。
受信したデータが、電気機器200で出力されるべきメッセージあるいはメッセージの音声データを含む場合(ステップS302にてYESである場合)、当該メッセージの送信先、すなわちメッセージを音声出力する電気機器200を識別するためのIDを取得する(ステップS304)。当該メッセージは、メッセージを特定するための識別情報、たとえば図7および図8の音声IDであってもよいし、テキストデータであっても良いし、メッセージを音声出力するための音声データそのものであってもよい。
プロセッサ110は、ジングルデータベース123を参照することによって、電気機器200のIDに対応するジングルを特定する(ステップS306)。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、メッセージを特定するためのIDと、ジングルを特定するためのIDとその他の出力条件と、を含むデータを作成し、プロセッサ110は、当該データを電気機器200に送信する(ステップS310)。
換言すれば、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、音声データ取得指示や発話指示として、メッセージを特定するためのIDと、ジングルを特定するためのIDとその他の出力条件と、を含むデータを作成し、当該データを電気機器200に送信する(ステップS310)。
あるいは、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、メッセージの音声データそのものと、ジングルの音声データそのものとその他の出力条件と、を含むデータを電気機器200に送信してもよい(ステップS310)。
これによって、電気機器200のプロセッサ210は、音声出力サーバ100からのデータに基づいて、即時に、あるいは条件が満たされた際に、スピーカ280に、メッセージと、電気機器200の種類に応じたジングルと、を音声出力させる。
一方、受信したデータが、電気機器200で出力されるべきメッセージあるいはメッセージの音声データを含まない場合(ステップS302にてNOである場合)、プロセッサ110は、電気機器200のジングル登録要求を受信したか否かを判断する(ステップS322)。電気機器200のジングル登録要求を受信しなかった場合(ステップS322にてNOである場合)、今回の音声出力処理を終了する。
電気機器200のジングル登録要求を受信した場合(ステップS322にてYESである場合)、プロセッサ110は、電気機器200のIDに対応付けて、電気機器200の種類や型番、アドレス、ユーザ名などとともにジングルを指定するための情報をメモリ120に格納する(ステップS328)。プロセッサ110は、今回の音声出力処理を終了する。
なお、ジングルの登録時には、音声出力サーバ100のプロセッサ110が候補のジングルの音声データを電気機器200に送ってもよい。電気機器200のプロセッサ210は、受信データに基づいて、候補のジングルをスピーカ280から出力させることが好ましい。ユーザは、当該ジングルが気に入らない場合に、ジングルを選び直せることが好ましい。
<第4の実施の形態>
第3の実施の形態においては、電気機器200においてメッセージが出力される前に出力されるジングルをユーザが自由に設定できるものであった。しかしながら、本実施の形態においては、電気機器200において出力されるメッセージの声色をユーザが自由に設定できるものである。
まず、図19は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。なお、図19を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成は、第3の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
<ネットワークシステムの動作概要>
次に、図19を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。
本実施の形態においては、電気機器200は、スピーカを有し、音声出力サーバ100からの音声データに基づいて様々な音声メッセージや警告音などを出力する。
音声出力サーバ100は、ユーザからの設定命令に基づいて、電気機器200の識別情報に対応付けて、たとえば、音声メッセージの声色、話し方の速さ、声の大きさ、抑揚、高低などを記憶する。そして、音声出力サーバ100は、電気機器200に、電気機器200の種類や型番に対応する声色の音声データを送信する。
これによって、電気機器200は、電気機器200に対応する声色の音声をスピーカから出力する。たとえば、音声出力サーバ100は、Aさんの空気清浄機200Aに子供の男の声を対応付けている。音声出力サーバ100は、Aさんのエアコン200Bに大人の男の声を対応付けている。音声出力サーバ100は、Aさんの冷蔵庫200Cに大人の女の声を対応付けている。
このように、本実施の形態にかかるネットワークシステム1では、ユーザが、電気機器200に応じて、ジングルの種類を自由に設定できるため、ユーザは、どの家電が今からメッセージを出力するのかが解りやすくなる。
なお、本実施の形態においても、音声出力サーバ100は、音声データを取得させるための指示と、電気機器200に音声を発話させるための指示と、を別々のタイミングでアダプタ300に送信する。これによって、音声出力サーバ100は、毎回音声データを送信することなく、発話指示によって自由な組み合わせ音声を電気機器200から出力させることが可能になる。すなわち、従来よりも柔軟に音声出力サーバ100が電気機器200の音声出力を制御することができる。
ただし、音声出力サーバ100は、電気機器200に音声を出力させるたびに、メッセージの音声データを送るものであってもよい。
以下では、このような機能を実現するためのネットワークシステム1について詳細に説明する。
<音声出力サーバ100のハードウェア構成>
まず、ネットワークシステム1を構成する音声出力サーバ100のハードウェア構成の一態様について説明する。図2を参照して、音声出力サーバ100の、プロセッサ110と、メモリ120と、各種ライト130と、各種スイッチ140と、通信インターフェイス160の実現例は、第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
ただし、本実施の形態にかかるメモリ120は、ジングルデータベース121の代わりに、あるいはジングルデータベース121共に、音声データベース124を記憶する。そして、メモリ120は、第1の実施の形態と同様の電気機器データベース129も記憶する。ただし、音声データベース124と電気機器データベース129の一部あるいは両方が、音声作成サーバ700に格納されるものであってもよい。あるいは、音声データベース124と電気機器データベース129の一部あるいは両方が、音声出力サーバ100および音声作成サーバ700から参照可能に、その他の装置に格納されるものであってもよい。
ここで、図20は、本実施の形態にかかる音声データベース124のデータ構造を示すイメージ図である。図20を参照して、音声データベース124は、電気機器200のID情報毎に、電気機器200の種類や型番、メッセージの声の主の性別、年齢、性格を示す情報を格納する。プロセッサ110は、音声取得指示に応じて電気機器200にメッセージを送る際に、音声データベース124を参照することによってメッセージの音声データを取得または作成する。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、メッセージの音声データを電気機器200に送信する。なお、プロセッサ110は、音声データとともに、第1の実施の形態のジングルの音声データも一緒に送信してもよい。
より詳細には、音声出力サーバ100は、通信端末600からの登録用データに基づいて、電気機器200のID情報毎に、電気機器200の種類や型番、メッセージの声の主の性別、年齢、性格を示す情報を登録する。なお、本実施の形態においては、ユーザが、スマートフォン600Aなどを介して、電気機器200に対応付けて指定できるものは、図21に示すように、性別と年齢と性格としているが、他の属性情報も指定可能であってもよい。
<その他の装置のハードウェア構成>
電気機器200、アダプタ300、音声作成サーバ700、アプリケーションサーバ500と、通信端末600のハードウェア構成の一態様については、第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
<音声出力サーバ100における情報処理>
次に、図22を参照しながら、本実施の形態にかかる音声出力サーバ100の情報処理について説明する。なお、図22は、本実施の形態にかかる音声出力サーバ100の情報処理を示すフローチャートである。
まず、はじめに、通信インターフェイス160を介して、音声作成サーバ700またはアプリケーションサーバ500からデータを受信すると、音声出力サーバ100のプロセッサ110が、以下の処理を実行する。プロセッサ110は、受信したデータが、電気機器200で出力されるべきメッセージあるいはメッセージの音声データを含むか否かを判断する(ステップS402)。
受信したデータが、電気機器200で出力されるべきメッセージあるいはメッセージの音声データを含む場合(ステップS402にてYESである場合)、当該メッセージの送信先、すなわちメッセージを音声出力する電気機器200を識別するためのID、を取得する(ステップS404)。当該メッセージは、メッセージを特定するための識別情報、たとえば図7および図8の音声IDであってもよいし、テキストデータであっても良いし、メッセージを音声出力するための音声データそのものであってもよい。
プロセッサ110は、音声データベース124を参照することによって、電気機器200のIDに対応する声色を特定する(ステップS406)。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、メッセージを特定するためのIDと、声色を特定するための情報とその他の出力条件と、を含む送信データを作成する(ステップS408)。プロセッサ110は、当該データを電気機器200に送信する(ステップS410)。
換言すれば、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、音声データ取得指示や発話指示として、メッセージを特定するためのIDと、声色を特定するための情報とその他の出力条件と、を含むデータを作成し(ステップS408)、当該データを電気機器200に送信する(ステップS410)。
あるいは、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、メッセージの音声データそのものとその他の出力条件と、を含むデータを作成し(ステップS408)、当該データを電気機器200に送信してもよい(ステップS410)。
これによって、電気機器200のプロセッサ210は、音声出力サーバ100からのデータに基づいて、即時に、あるいは条件が満たされた際に、スピーカ280に、電気機器200に応じた声色のメッセージを音声出力させる。
一方、受信したデータが、電気機器200で出力されるべきメッセージあるいはメッセージの音声データを含まない場合(ステップS402にてNOである場合)、プロセッサ110は、電気機器200の声色登録要求を受信したか否かを判断する(ステップS422)。電気機器200の声色登録要求を受信しなかった場合(ステップS422にてNOである場合)、今回の音声出力処理を終了する。
電気機器200の声色登録要求を受信した場合(ステップS422にてYESである場合)、プロセッサ110は、電気機器200のIDに対応付けて、電気機器200の種類や型番、アドレス、ユーザ名などとともにメッセージの声色を指定するための情報をメモリ120に格納する(ステップS428)。プロセッサ110は、今回の音声出力処理を終了する。
なお、メッセージの声色の登録時には、音声出力サーバ100のプロセッサ110が候補のメッセージの例文の音声データを電気機器200に送ってもよい。電気機器200のプロセッサ210は、受信データに基づいて、候補の声色のメッセージをスピーカ280から出力させることが好ましい。ユーザは、当該声色が気に入らない場合に、声色を選び直せることが好ましい。
<第4の実施の形態の補足>
なお、本実施の形態においては、ユーザが、メッセージの話者の性別と年齢と性格とを自由に設定するものであった。しかしながら、予めデフォルトの話者を複数準備しておいてもよい。たとえば、図23に示すように、音声出力サーバ100のメモリ120が、デフォルトデータベース1241を記憶してもよい。そして、たとえば、おじちゃんというデフォルトの話者には、性別の男と、年齢の70歳と、性格のダンディ系が設定されている。たとえば、おばあちゃんというデフォルトの話者には、性別の女と、年齢の70歳と、性格の癒し系が設定されている。
ただし、音声出力サーバ100、音声作成サーバ700、データベース701が、単純に、おじいちゃんの声そのものや、アニメのキャラクターの声そのものや、芸能人のキャラクターの声そのものを格納するものであってもよい。
ここで、図24は、本実施の形態にかかる音声データベース1242のデータ構造を示すイメージ図である。図24を参照して、音声データベース1242は、電気機器200のID情報毎に、電気機器200の種類や型番、メッセージの声のキャラクターの識別情報を格納する。プロセッサ110は、音声取得指示に応じて電気機器200にメッセージを送る際に、音声データベース1242を参照することによってメッセージの音声データを取得または作成する。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、メッセージの音声データを電気機器200に送信する。なお、プロセッサ110は、音声データとともに、第1の実施の形態のジングルの音声データも一緒に送信してもよい。
そして、音声出力サーバ100は、通信端末600からの登録用データに基づいて、電気機器200のID情報毎に、電気機器200の種類や型番、メッセージの声のキャラクターの識別情報を登録する。
<第5の実施の形態>
第3および第4の実施の形態においては、電気機器200においてメッセージが出力される前に出力されるジングル、または当該メッセージの声色をユーザが自由に設定できるものであった。しかしながら、本実施の形態においては、メッセージが出力される前に出力されるジングル、または当該メッセージの声色を、家族に対応するグループに属する複数の電気機器200で互い異なるようにするものである。
まず、図25は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。図25を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成は、第3および第4の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。ただし、より詳細には、空気清浄機200A、エアコン200B、冷蔵庫200Cが一つの家に配置されている点が異なる。
<ネットワークシステムの動作概要>
次に、図25を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。
本実施の形態においては、電気機器200は、スピーカを有し、音声出力サーバ100からの音声データに基づいて様々な音声メッセージや警告音などを出力する。
音声出力サーバ100は、ユーザからの設定命令に基づいて、電気機器200の識別情報に対応付けて、ジングル、音声メッセージの声色、話し方の速さ、声の大きさ、抑揚、高低などを登録する。このとき、本実施の形態においては、同じ家族や住宅のグループに属する電気機器200同士で、ジングル、音声メッセージの声色、話し方の速さ、声の大きさ、抑揚、高低などが互いに異なるように設定する。
これによって、電気機器200は、電気機器200に対応する声色の音声をスピーカから出力する。たとえば、音声出力サーバ100は、Aさん宅の空気清浄機200Aに子供の男の声を対応付けている。音声出力サーバ100は、Aさん宅のエアコン200Bに大人の男の声を対応付けている。音声出力サーバ100は、Aさん宅の冷蔵庫200Cに大人の女の声を対応付けている。
このように、本実施の形態にかかるネットワークシステム1では、音声出力サーバ100が、同じ部屋に配置される複数の電気機器200毎に異なるジングルまたは異なる声色のメッセージを電気機器に送信するため、ユーザは、どの家電が今からメッセージを出力するのかが解りやすくなる。
なお、本実施の形態においても、音声出力サーバ100は、音声データを取得させるための指示と、電気機器200に音声を発話させるための指示と、を別々のタイミングでアダプタ300に送信する。これによって、音声出力サーバ100は、毎回音声データを送信することなく、発話指示によって自由な組み合わせ音声を電気機器200から出力させることが可能になる。すなわち、従来よりも柔軟に音声出力サーバ100が電気機器200の音声出力を制御することができる。
ただし、音声出力サーバ100は、電気機器200に音声を出力させるたびに、メッセージの音声データを送るものであってもよい。
以下では、このような機能を実現するためのネットワークシステム1について詳細に説明する。
<音声出力サーバ100のハードウェア構成>
まず、ネットワークシステム1を構成する音声出力サーバ100のハードウェア構成の一態様について説明する。図2を参照して、音声出力サーバ100の、プロセッサ110と、メモリ120と、各種ライト130と、各種スイッチ140と、通信インターフェイス160の実現例は、第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
ただし、本実施の形態にかかるメモリ120は、第3の実施の形態のジングルデータベース123または第4の実施の形態の音声データベース124だけでなく、家族グループデータベース125も記憶する。ただし、これらのデータベース123,124,125の一部あるいは両方が、音声作成サーバ700に格納されるものであってもよい。あるいは、これらのデータベース123,124,125の一部あるいは両方が、音声出力サーバ100および音声作成サーバ700から参照可能に、その他の装置に格納されるものであってもよい。
プロセッサ110は、音声取得指示に応じて電気機器200にメッセージを送る際に、ジングルデータベース123を参照することによってジングルを決定し、音声データベース124を参照することによってメッセージの声色を決定する。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、ジングルやメッセージの音声データを電気機器200に送信する。
ここで、図26は、本実施の形態にかかる家族グループデータベース125のデータ構造を示すイメージ図である。図26を参照して、家族グループデータベース125は、電気機器200のID情報毎に、家族または住宅に対応するグループの識別情報を格納する。
本実施の形態にかかる、音声出力サーバ100のプロセッサ110は、通信端末600からの登録用データに基づいて、電気機器200のID情報毎に、ジングルデータベース123に、電気機器200の種類や型番、ジングルの種類などを登録する。あるいは、音声出力サーバ100のプロセッサ110は、通信端末600からの登録用データに基づいて、電気機器200のID情報毎に、音声データベース124に、電気機器200の種類や型番、メッセージの声の主の性別、年齢、性格を示す情報を登録する。
特に、本実施の形態においては、音声出力サーバ100のプロセッサ110は、電気機器200のジングルおよびメッセージの声色をジングルデータベース123や音声データベース124に登録する際に、電気機器200が属する家族のグループに属する他の電気機器200のジングルおよびメッセージの声色と重複しないようにする。
なお、本実施の形態においては、ユーザが、スマートフォン600Aなどを介して、電気機器200に対応付けて指定できるものは、図21に示すように、性別と年齢と性格としているが、他の属性情報も指定可能であってもよい。
<その他の装置のハードウェア構成>
電気機器200、アダプタ300、音声作成サーバ700、アプリケーションサーバ500と、通信端末600のハードウェア構成の一態様については、第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
<音声出力サーバ100における情報処理>
次に、図27を参照しながら、本実施の形態にかかる音声出力サーバ100の情報処理について説明する。なお、図27は、本実施の形態にかかる音声出力サーバ100の情報処理を示すフローチャートである。
まず、はじめに、通信インターフェイス160を介して、音声作成サーバ700またはアプリケーションサーバ500からデータを受信すると、音声出力サーバ100のプロセッサ110が、以下の処理を実行する。プロセッサ110は、受信したデータが、電気機器200で出力されるべきメッセージあるいはメッセージの音声データを含むか否かを判断する(ステップS502)。
受信したデータが、電気機器200で出力されるべきメッセージあるいはメッセージの音声データを含む場合(ステップS502にてYESである場合)、当該メッセージの送信先、すなわちメッセージを音声出力する電気機器200を識別するためのID、を取得する(ステップS504)。当該メッセージは、メッセージを特定するための識別情報、たとえば図7および図8の音声IDであってもよいし、テキストデータであっても良いし、メッセージを音声出力するための音声データそのものであってもよい。
プロセッサ110は、音声データベース124を参照することによって、電気機器200のIDに対応する声色、あるいはジングルを特定する(ステップS506)。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、メッセージを特定するためのIDと、声色を特定するための情報と、ジングルを特定するための情報と、その他の出力条件と、を含む送信データを作成する(ステップS508)。プロセッサ110は、当該データを電気機器200に送信する(ステップS510)。
換言すれば、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、音声データ取得指示や発話指示として、メッセージを特定するためのIDと、声色を特定するための情報と、ジングルを特定するための情報と、その他の出力条件と、を含むデータを作成し(ステップS508)、当該データを電気機器200に送信する(ステップS510)。
あるいは、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、メッセージの音声データそのものと、ジングルの音声データそのものと、その他の出力条件と、を含むデータを作成し(ステップS508)、当該データを電気機器200に送信してもよい(ステップS510)。
これによって、電気機器200のプロセッサ210は、音声出力サーバ100からのデータに基づいて、即時に、あるいは条件が満たされた際に、スピーカ280に、電気機器200に応じたジングルや、電気機器200に応じた声色のメッセージを音声出力させる。
一方、受信したデータが、電気機器200で出力されるべきメッセージあるいはメッセージの音声データを含まない場合(ステップS502にてNOである場合)、プロセッサ110は、電気機器200の登録要求を受信したか否かを判断する(ステップS522)。電気機器200の登録要求を受信しなかった場合(ステップS522にてNOである場合)、今回の音声出力処理を終了する。
電気機器200の登録要求を受信した場合(ステップS522にてYESである場合)、プロセッサ110は、家族グループデータベース125を参照して、電気機器200のIDに基づいて、電気機器200が属するグループに属する他の電気機器200を特定する。そして、プロセッサ110は、ジングルデータベース123と音声データベース124を参照して、今回指定されているジングルやメッセージの声色が、既にグループに属する他の電気機器200のジングルやメッセージの声色と重複しているか否かを判断する(ステップS524)。
今回指定されているジングルやメッセージの声色が、既にグループに属する他の電気機器200のジングルやメッセージの声色と重複していない場合(ステップS524にてNOの場合)、プロセッサ110は、今回指定されているジングルやメッセージの声色をジングルデータベース123や音声データベース124に登録する(ステップS528)。プロセッサ110は、今回の音声出力処理を終了する。
なお、ジングルやメッセージの声色の登録時には、音声出力サーバ100のプロセッサ110が候補のジングルやメッセージの例文の音声データを電気機器200に送ってもよい。電気機器200のプロセッサ210は、受信データに基づいて、候補のジングルや声色のメッセージをスピーカ280から出力させることが好ましい。ユーザは、当該ジングルや当該声色が気に入らない場合に、ジングルや声色を選び直せることが好ましい。
逆に、今回指定されているジングルやメッセージの声色が、既にグループに属する他の電気機器200のジングルやメッセージの声色と重複している場合(ステップS524にてYESの場合)、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、通信端末600に、重複しているため他のジングルやメッセージの声色を選び直すように促す(ステップS530)。たとえば、プロセッサ110は、性別、年齢、性格を変更した候補を、通信端末600に表示させる(ステップS532)。ただし、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、重複しているため、登録に失敗した旨だけを通信端末600に表示させてもよい。プロセッサ110は、今回の音声出力処理を終了する。
なお、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、既に他の電気機器200に対して登録されているジングルや声色などを通信端末600に送信してもよい。この場合は、通信端末600のプロセッサ610が、ディスプレイ630に、既に他の電気機器200に対して登録されているジングルや声色などを表示している状態で、ユーザからのジングルやメッセージの声色の選択命令を受け付ける。
<第6の実施の形態>
第5の実施の形態においては、メッセージが出力される前に出力されるジングル、または当該メッセージの声色を、家族や住居に対応するグループに属する複数の電気機器200で互い異なるようにするものである。しかしながら、グループは、家族や住居だけに限らない。たとえば、同じ部屋に配置される電気機器200を同じグループとして登録したり、同じ階に配置される電気機器200を同じグループとして登録したりしてもよい。以下では、部屋によってグループ分けされた場合について説明する。
まず、図28は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。図28を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成は、第3および第4の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。ただし、より詳細には、空気清浄機200A、エアコン200B、冷蔵庫200Cが一つの部屋に配置されている点が異なる。
<ネットワークシステムの動作概要>
次に、図28を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。
本実施の形態においては、電気機器200は、スピーカを有し、音声出力サーバ100からの音声データに基づいて様々な音声メッセージや警告音などを出力する。
音声出力サーバ100は、ユーザからの設定命令に基づいて、電気機器200の識別情報に対応付けて、ジングル、音声メッセージの声色、話し方の速さ、声の大きさ、抑揚、高低などを登録する。このとき、本実施の形態においては、同じ部屋のグループに属する電気機器200同士で、ジングル、音声メッセージの声色、話し方の速さ、声の大きさ、抑揚、高低などが互いに異なるように設定する。
これによって、電気機器200は、電気機器200に対応する声色の音声をスピーカから出力する。たとえば、音声出力サーバ100は、Aさん宅のリビングの空気清浄機200Aに子供の男の声を対応付けている。音声出力サーバ100は、Aさん宅のリビングのエアコン200Bに大人の男の声を対応付けている。音声出力サーバ100は、Aさん宅のリビングの冷蔵庫200Cに大人の女の声を対応付けている。
このように、本実施の形態にかかるネットワークシステム1では、音声出力サーバ100が、同じ部屋に配置される複数の電気機器200毎に異なるジングルまたは異なる声色のメッセージを電気機器に送信するため、ユーザは、どの家電が今からメッセージを出力するのかが解りやすくなる。
なお、本実施の形態においても、音声出力サーバ100は、音声データを取得させるための指示と、電気機器200に音声を発話させるための指示と、を別々のタイミングでアダプタ300に送信する。これによって、音声出力サーバ100は、毎回音声データを送信することなく、発話指示によって自由な組み合わせ音声を電気機器200から出力させることが可能になる。すなわち、従来よりも柔軟に音声出力サーバ100が電気機器200の音声出力を制御することができる。
ただし、音声出力サーバ100は、電気機器200に音声を出力させるたびに、メッセージの音声データを送るものであってもよい。
以下では、このような機能を実現するためのネットワークシステム1について詳細に説明する。
<音声出力サーバ100のハードウェア構成>
まず、ネットワークシステム1を構成する音声出力サーバ100のハードウェア構成の一態様について説明する。図2を参照して、音声出力サーバ100の、プロセッサ110と、メモリ120と、各種ライト130と、各種スイッチ140と、通信インターフェイス160の実現例は、第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
ただし、本実施の形態にかかるメモリ120は、第3の実施の形態のジングルデータベース123または第4の実施の形態の音声データベース124だけでなく、部屋グループデータベース126も記憶する。ただし、これらのデータベース123,124,126の一部あるいは両方が、音声作成サーバ700に格納されるものであってもよい。あるいは、これらのデータベース123,124,126の一部あるいは両方が、音声出力サーバ100および音声作成サーバ700から参照可能に、その他の装置に格納されるものであってもよい。
プロセッサ110は、音声取得指示に応じて電気機器200にメッセージを送る際に、ジングルデータベース123を参照することによってジングルを決定し、音声データベース124を参照することによってメッセージの声色を決定する。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、ジングルやメッセージの音声データを電気機器200に送信する。
ここで、図29は、本実施の形態にかかる部屋グループデータベース126のデータ構造を示すイメージ図である。図29を参照して、部屋グループデータベース126は、電気機器200のID情報毎に、電気機器200が配置される部屋に対応するグループの識別情報を格納する。
本実施の形態にかかる、音声出力サーバ100のプロセッサ110は、通信端末600からの登録用データに基づいて、電気機器200のID情報毎に、ジングルデータベース123に、電気機器200の種類や型番、ジングルの種類などを登録する。あるいは、音声出力サーバ100のプロセッサ110は、通信端末600からの登録用データに基づいて、電気機器200のID情報毎に、音声データベース124に、電気機器200の種類や型番、メッセージの声の主の性別、年齢、性格を示す情報を登録する。
特に、本実施の形態においては、音声出力サーバ100のプロセッサ110は、電気機器200のジングルおよびメッセージの声色をジングルデータベース123や音声データベース124に登録する際に、部屋グループデータベース126を参照することによって、電気機器200が属する部屋のグループに属する他の電気機器200のジングルおよびメッセージの声色と重複しないようにする。
なお、本実施の形態においては、ユーザが、スマートフォン600Aなどを介して、電気機器200に対応付けて指定できるものは、図21に示すように、性別と年齢と性格としているが、他の属性情報も指定可能であってもよい。
<その他の装置のハードウェア構成>
電気機器200、アダプタ300、音声作成サーバ700、アプリケーションサーバ500と、通信端末600のハードウェア構成の一態様については、第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
<音声出力サーバ100における情報処理>
本実施の形態にかかる音声出力サーバ100の情報処理については、ステップS524〜ステップS530について説明するものとし、他のステップは第5の実施の形態と同様であるためここでは説明を繰り返さない。
電気機器200の登録要求を受信した場合(ステップS522にてYESである場合)、プロセッサ110は、部屋グループデータベース126を参照して、電気機器200のIDに基づいて、電気機器200が属するグループに属する他の電気機器200を特定する。そして、プロセッサ110は、ジングルデータベース123と音声データベース124を参照して、今回指定されているジングルやメッセージの声色が、既にグループに属する他の電気機器200のジングルやメッセージの声色と重複しているか否かを判断する(ステップS524)。
今回指定されているジングルやメッセージの声色が、既にグループに属する他の電気機器200のジングルやメッセージの声色と重複していない場合(ステップS524にてNOの場合)、プロセッサ110は、今回指定されているジングルやメッセージの声色をジングルデータベース123や音声データベース124に登録する(ステップS528)。プロセッサ110は、今回の音声出力処理を終了する。
なお、ジングルやメッセージの声色の登録時には、音声出力サーバ100のプロセッサ110が候補のジングルやメッセージの例文の音声データを電気機器200に送ってもよい。電気機器200のプロセッサ210は、受信データに基づいて、候補のジングルや声色のメッセージをスピーカ280から出力させることが好ましい。ユーザは、当該ジングルや当該声色が気に入らない場合に、ジングルや声色を選び直せることが好ましい。
逆に、今回指定されているジングルやメッセージの声色が、既にグループに属する他の電気機器200のジングルやメッセージの声色と重複している場合(ステップS524にてYESの場合)、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、通信端末600に、重複しているため他のジングルやメッセージの声色を選び直すように促す(ステップS530)。たとえば、プロセッサ110は、性別、年齢、性格を変更した候補を、通信端末600に表示させる(ステップS532)。ただし、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、重複しているため、登録に失敗した旨だけを通信端末600に表示させてもよい。プロセッサ110は、今回の音声出力処理を終了する。
なお、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、既に他の電気機器200に対して登録されているジングルや声色などを通信端末600に送信してもよい。この場合は、通信端末600のプロセッサ610が、ディスプレイ630に、既に他の電気機器200に対して登録されているジングルや声色などを表示している状態で、ユーザからのジングルやメッセージの声色の選択命令を受け付ける。
<第7の実施の形態>
第5および第6の実施の形態においては、電気機器200においてメッセージが出力される前に出力されるジングル、または当該メッセージの声色をユーザが自由に設定できるものであった。そしてさらに、メッセージが出力される前に出力されるジングル、または当該メッセージの声色を、グループに属する複数の電気機器200で互い異なるようにするものであった。しかしながら、電気機器200に対して、複数のジングルまたはメッセージの声色が優先順位をつけて登録可能であってもよい。
本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成は、第5および第6の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
<ネットワークシステムの動作概要>
次に、図28を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。
本実施の形態においては、電気機器200は、スピーカを有し、音声出力サーバ100からの音声データに基づいて様々な音声メッセージや警告音などを出力する。
そして、本実施の形態においては、音声出力サーバ100は、ユーザからの設定命令に基づいて、電気機器200の識別情報に対応付けて、ジングル、音声メッセージの声色、話し方の速さ、声の大きさ、抑揚、高低などの少なくともいずれかに関して、2つの値を登録する。本実施の形態においても、同じグループに属する電気機器200同士で、ジングル、音声メッセージの声色、話し方の速さ、声の大きさ、抑揚、高低などが互いに異なるように設定する。
これによって、電気機器200は、電気機器200に対応するジングルまたは電気機器200に対応する声色のメッセージをスピーカから出力する。たとえば、音声出力サーバ100は、Aさん宅の空気清浄機200Aに元気な子供の男の声と、暗い男の子の声とを対応付けている。音声出力サーバ100は、Aさん宅のエアコン200Bにビジネス系の大人の男の声と、お笑い系の男の人の声とを対応付けている。音声出力サーバ100は、Aさん宅の冷蔵庫200Cに癒し系の大人の女の声と、怖い女の人の声とを対応付けている。
そして、音声出力サーバ100は、所定の条件が満たされている間は、Aさん宅の空気清浄機200Aに元気な子供の男の声のメッセージを出力させ、所定の条件が満たされていない間は、暗い男の子の声のメッセージを出力させる。音声出力サーバ100は、所定の条件が満たされている間は、Aさん宅のエアコン200Bにビジネス系の大人の男の声のメッセージを出力させ、所定の条件が満たされている間は、お笑い系の男の人の声のメッセージを出力させる。音声出力サーバ100は、所定の条件が満たされている間は、Aさん宅の冷蔵庫200Cに癒し系の大人の女の声のメッセージを出力させ、所定の条件が満たされている間は、怖い女の人の声のメッセージを出力させる。
このように、本実施の形態にかかるネットワークシステム1では、音声出力サーバ100が、同じグループに属する複数の電気機器200毎に異なるジングルまたは異なる声色のメッセージを電気機器に送信するため、ユーザは、どの家電が今からメッセージを出力するのかが解りやすくなる。
なお、本実施の形態においても、音声出力サーバ100は、音声データを取得させるための指示と、電気機器200に音声を発話させるための指示と、を別々のタイミングでアダプタ300に送信する。これによって、音声出力サーバ100は、毎回音声データを送信することなく、発話指示によって自由な組み合わせ音声を電気機器200から出力させることが可能になる。すなわち、従来よりも柔軟に音声出力サーバ100が電気機器200の音声出力を制御することができる。
ただし、音声出力サーバ100は、電気機器200に音声を出力させるたびに、メッセージの音声データを送るものであってもよい。
以下では、このような機能を実現するためのネットワークシステム1について詳細に説明する。
<音声出力サーバ100のハードウェア構成>
まず、ネットワークシステム1を構成する音声出力サーバ100のハードウェア構成の一態様について説明する。図2を参照して、音声出力サーバ100の、プロセッサ110と、メモリ120と、各種ライト130と、各種スイッチ140と、通信インターフェイス160の実現例は、第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
ただし、本実施の形態にかかるメモリ120は、音声データベース127と家族グループデータベース125も記憶する。ただし、これらのデータベース127,125の一部あるいは両方が、音声作成サーバ700に格納されるものであってもよい。あるいは、これらのデータベース127,125の一部あるいは両方が、音声出力サーバ100および音声作成サーバ700から参照可能に、その他の装置に格納されるものであってもよい。
プロセッサ110は、音声取得指示に応じて電気機器200にメッセージを送る際に、ジングルデータベース123を参照することによってジングルを決定し、音声データベース124を参照することによってメッセージの声色を決定する。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、ジングルやメッセージの音声データを電気機器200に送信する。
ここで、図30は、本実施の形態にかかる音声データベース127のデータ構造を示すイメージ図である。図30を参照して、音声データベース127は、電気機器200のID情報毎に、電気機器200の種類や型番、メッセージの声の主の性別、年齢、性格を示す情報、ジングルの種類、判断条件、最新の物理量などを格納する。本実施の形態においては、電気機器200のID情報毎に、2種類の性格が対応付けられている。
ただし、性格が3種類以上設定されてもよいし、性別が2種類以上設定されてもよいし、年齢が2種類以上設定されてもよいし、その他のパラメータが2種類以上設定されてもよいし、これらの2つ以上のパラメータが2種類以上設定されてもよい。
これによって、プロセッサ110は、音声取得指示に応じて電気機器200にメッセージを送る際に、音声データベース127を参照することによってジングルの音声データまたはメッセージの音声データを取得または作成する。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、ジングルの音声データまたはメッセージの音声データを電気機器200に送信する。
より詳細には、音声出力サーバ100は、通信端末600からの登録用データに基づいて、電気機器200のID情報毎に、電気機器200の種類や型番、メッセージの声の主の性別、年齢、性格を示す情報、ジングルを示す情報を登録する。
そして、本実施の形態においても、音声出力サーバ100のプロセッサ110は、電気機器200のジングルおよびメッセージの声色を音声データベース127に登録する際に、電気機器200が属するグループに属する他の電気機器200のジングルおよびメッセージの声色と重複しないようにする。
なお、本実施の形態においては、ユーザが、スマートフォン600Aなどを介して、電気機器200に対応付けて指定できるものは、図30に示すように、性別と年齢と2種類の性格としているが、他の属性情報も指定可能であってもよい。
<その他の装置のハードウェア構成>
電気機器200、アダプタ300、音声作成サーバ700、アプリケーションサーバ500と、通信端末600のハードウェア構成の一態様については、第5の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
<音声出力サーバ100における情報処理>
次に、図31を参照しながら、本実施の形態にかかる音声出力サーバ100の情報処理について説明する。なお、図31は、本実施の形態にかかる音声出力サーバ100の情報処理を示すフローチャートである。
まず、はじめに、通信インターフェイス160を介して、音声作成サーバ700またはアプリケーションサーバ500からデータを受信すると、音声出力サーバ100のプロセッサ110が、以下の処理を実行する。プロセッサ110は、受信したデータが、電気機器200で出力されるべきメッセージあるいはメッセージの音声データを含むか否かを判断する(ステップS702)。
受信したデータが、電気機器200で出力されるべきメッセージあるいはメッセージの音声データを含む場合(ステップS702にてYESである場合)、当該メッセージの送信先、すなわちメッセージを音声出力する電気機器200を識別するためのID、を取得する(ステップS704)。当該メッセージは、メッセージを特定するための識別情報、たとえば図7および図8の音声IDであってもよいし、テキストデータであっても良いし、メッセージを音声出力するための音声データそのものであってもよい。
プロセッサ110は、所定条件が満たされているか否かを判断する(ステップS705)。たとえば、プロセッサ110は、以前のステップS744にて取得していた電気機器200の電源アダプタ近傍の電流値が所定値未満であるか否かを判断する。あるいは、プロセッサ110は、以前のステップS744にて取得していた電気機器200の消費電力が所定値未満であるか否かを判断する。
所定条件が満たされている場合(ステップS705にてYESである場合)、プロセッサ110は、音声データベース127を参照することによって、電気機器200のIDと第1の性格とに対応する第1の声色を特定する(ステップS706−1)。逆に、所定条件が満たされていない場合(ステップS705にてNOの場合)、プロセッサ110は、音声データベース127を参照することによって、電気機器200のIDと第2の性格とに対応する第2の声色を特定する(ステップS706−2)。
プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、メッセージを特定するためのIDと、ステップS706−1およびステップS706−2で特定された声色を特定するための情報と、ジングルを特定するための情報と、その他の出力条件と、を含む送信データを作成する(ステップS708)。プロセッサ110は、当該データを電気機器200に送信する(ステップS710)。
換言すれば、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、音声データ取得指示や発話指示として、メッセージを特定するためのIDと、声色を特定するための情報と、ジングルを特定するための情報と、その他の出力条件と、を含むデータを作成し(ステップS708)、当該データを電気機器200に送信する(ステップS710)。
あるいは、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、メッセージの音声データそのものと、ジングルの音声データそのものと、その他の出力条件と、を含むデータを作成し(ステップS708)、当該データを電気機器200に送信してもよい(ステップS710)。
これによって、電気機器200のプロセッサ210は、音声出力サーバ100からのデータに基づいて、即時に、あるいは発話指示の条件が満たされた際に、スピーカ280に、電気機器200に応じたジングルや、電気機器200に応じた声色のメッセージを音声出力させる。
一方、受信したデータが、電気機器200で出力されるべきメッセージあるいはメッセージの音声データを含まない場合(ステップS702にてNOである場合)、プロセッサ110は、電気機器200の登録要求を受信したか否かを判断する(ステップS822)。
電気機器200の登録要求を受信した場合(ステップS722にてYESである場合)、プロセッサ110は、家族グループデータベース125を参照して、電気機器200のIDに基づいて、電気機器200が属するグループに属する他の電気機器200を特定する。そして、プロセッサ110は、音声データベース127を参照して、今回指定されているジングルやメッセージの声色が、既にグループに属する他の電気機器200のジングルやメッセージの声色と重複しているか否かを判断する(ステップS724)。
今回指定されているジングルやメッセージの声色が、既にグループに属する他の電気機器200のジングルやメッセージの声色と重複していない場合(ステップS724にてNOの場合)、プロセッサ110は、今回指定されているジングルやメッセージの声色を音声データベース127に登録する(ステップS728)。プロセッサ110は、今回の音声出力処理を終了する。
なお、ジングルやメッセージの声色の登録時には、音声出力サーバ100のプロセッサ110が候補のジングルやメッセージの例文の音声データを電気機器200に送ってもよい。電気機器200のプロセッサ210は、受信データに基づいて、候補のジングルや声色のメッセージをスピーカ280から出力させることが好ましい。ユーザは、当該ジングルや当該声色が気に入らない場合に、ジングルや声色を選び直せることが好ましい。
逆に、今回指定されているジングルやメッセージの声色が、既にグループに属する他の電気機器200のジングルやメッセージの声色と重複している場合(ステップS724にてYESの場合)、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、通信端末600に、重複しているため他のジングルやメッセージの声色を選び直すように促す(ステップS730)。たとえば、プロセッサ110は、性別、年齢、性格を変更した候補を、通信端末600に表示させる(ステップS730)。ただし、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、重複しているため、登録に失敗した旨だけを通信端末600に表示させてもよい(ステップS730)。プロセッサ110は、今回の音声出力処理を終了する。
なお、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、既に他の電気機器200に対して登録されているジングルや声色などを通信端末600に送信してもよい。この場合は、通信端末600のプロセッサ610が、ディスプレイ630に、既に他の電気機器200に対して登録されているジングルや声色などを表示している状態で、ユーザからのジングルやメッセージの声色の選択命令を受け付ける。
一方、電気機器200の登録要求を受信しなかった場合(ステップS722にてNOである場合)、プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して電気機器200から電流値や消費電力を受信したか否かを判断する(ステップS742)。電気機器200から電流値や消費電力を受信していない場合(ステップS742にてNOの場合)、プロセッサ110は、今回の音声出力処理を終了する。
電気機器200から電流値や消費電力を受信した場合(ステップS742にてYESである場合)、プロセッサ110は、電気機器200からの電流値や消費電力を電気機器200のIDに対応付けてメモリ120に記憶する(ステップS744)。プロセッサ110は、今回の音声出力処理を終了する。
<電気機器200における情報処理>
次に、図32を参照しながら、本実施の形態にかかる電気機器200の情報処理について説明する。なお、図32は、本実施の形態にかかる電気機器200の情報処理を示すフローチャートである。
まず、はじめに、電気機器200のプロセッサ210は、通信インターフェイス260を介して、音声出力サーバ100から音声データを受信したか否かを判断する(ステップS762)。音声出力サーバ100から音声データを受信した場合(ステップS762にてYESである場合)、プロセッサ210は、受信した音声データに基づいて、スピーカ280からジングルやメッセージを出力する(ステップS764)。プロセッサ210は、音声出力処理を終了する。
音声出力サーバ100から音声データを受信しなかった場合(ステップS762にてNOの場合)、プロセッサ210は、発話指示データ322の発話条件が満たされたか否かを判断する(ステップS772)。発話指示データ322の発話条件が満たされた場合(ステップS772にてYESである場合)、プロセッサ210は、音声データベース321のデータに基づいて、スピーカ280にジングルやメッセージを出力させる(ステップS774)。プロセッサ210は、音声出力処理を終了する。
発話指示データ322の発話条件が満たされていない場合(ステップS772にてNOの場合)、プロセッサ210は、前回のステップS784から所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS782)。前回のステップS784から所定時間が経過していない場合(ステップS782にてNOの場合)、プロセッサ210は、音声出力処理を終了する。
前回のステップS784から所定時間が経過している場合(ステップS782にてYESである場合)、プロセッサ210は、図示しない電流計や電力計などからのデータに基づいて、電流値や消費電力などの物理量を取得する(ステップS784)。プロセッサ210は、通信インターフェイス260を介して、取得した物理量を音声出力サーバ100に送信する(ステップS786)。プロセッサ210は、音声出力処理を終了する。
<第8の実施の形態>
第1から第8の実施の形態においては、電気機器200は、アダプタを介して、ルータ、インターネット、音声出力サーバ100などと通信するものであった。しかしながら、図33に示すように、電気機器200が、直接的に、WiFi(登録商標)通信やBluetooth(登録商標)によって、ルータ400を介して、インターネット、音声出力サーバ100と通信するものであってもよい。
<第9の実施の形態>
さらには、図34に示すように、電気機器200が、直接的に、3G回線、4G回線、LTE(登録商標)回線などのモバイル無線通信を介して、インターネット、音声出力サーバ100と通信するものであってもよい。
<第10の実施の形態>
第1から第9の実施の形態においては、たとえば第2および第4の実施の形態を除き、メッセージの出力前のジングルが、電気機器200毎に異なるようにするものであった。しかしながら、メッセージの出力前のジングルの代わりに、電気機器200が、メッセージの出力中の音声(background music)および/またはメッセージの出力後の音声を出力してもよい。そして、当該音声が電気機器200毎に異なるものであってもよい。
たとえば、音声出力サーバ200が、電気機器200がメッセージの出力前、出力中、出力後の少なくともいずれかに出力する音声が異なるものになるように、複数の電気機器200を制御してもよい。あるいは、ユーザが、電気機器200がメッセージの出力前、出力中、出力後の少なくともいずれかに出力する音声が異なるものになるように、複数の電気機器200を制御してもよい。あるいは、複数の電気機器200同士が、電気機器200がメッセージの出力前、出力中、出力後の少なくともいずれかに出力する音声が異なるものになるように、動作してもよい。
<その他の応用例>
本発明は、システム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体(あるいはメモリ)を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる他の記憶媒体に書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
<上記の複数の実施の形態のまとめ>
上記の第5から第9の実施の形態においては、複数の電気機器200A,200B,200Cとサーバ100とを備えるネットワークシステム1が提供される。サーバ100は、複数の電気機器200A,200B,200Cとグループの対応関係125,126を参照可能であって、グループに属する複数の電気機器200A,200B,200Cに互いに異なる出力音を出力させる。
好ましくは、複数の電気機器200A,200B,200Cの各々はメッセージを出力する。サーバ100は、出力音としての、メッセージの出力前のジングルを、グループに属する複数の電気機器200A,200B,200Cに互いに異ならせる。または、サーバ100は、複数の電気機器200A,200B,200Cの各々に、メッセージの出力前、出力中、出力後の少なくともいずれかに、出力音を出力させる。
好ましくは、複数の電気機器200A,200B,200Cの各々は、出力音としてメッセージを出力する。サーバ100は、メッセージの声色を、グループに属する複数の電気機器200A,200B,200Cに互いに異ならせる。
好ましくは、対応関係は、少なくとも一人のユーザとグループとの関係も含む。
好ましくは、サーバ100は、グループに既に登録されている電気機器200A,200B,200Cの出力音と異なるように、新たにグループに登録される電気機器200の出力音を設定する。
この発明の別の態様に従うと、複数の電気機器200A,200B,200Cとサーバ100とを含むネットワークシステム1における音声出力方法が提供される。音声出力方法は、サーバ100が、複数の電気機器200A,200B,200Cとグループの対応関係125,126を参照するステップと、サーバ100が、グループに属する複数の電気機器200A,200B,200Cに互いに異なる出力音を出力させるステップとを備える。
この発明の別の態様に従うと、電気機器200A,200B,200Cと通信するための通信インターフェイス160と、プロセッサ110とを備えるサーバ100が提供される。プロセッサ110は、複数の電気機器200A,200B,200Cとグループとの対応関係125,126を参照可能であって、通信インターフェイス160を介して、グループに属する複数の電気機器200A,200B,200Cに互いに異なる出力音を出力させる。
この発明の別の態様に従うと、サーバ100と通信するための通信インターフェイス660と、プロセッサ610とを備える通信端末600が提供される。プロセッサ610は、通信インターフェイス660を介して、電気機器200A,200B,200Cに対応する出力音の設定命令をサーバに送信する。
この発明の別の態様に従うと、サーバ100と通信するための通信インターフェイス660と、ユーザからの命令を受け付けるための入力部640と、プロセッサ610とを含む通信端末600のためのプログラムが提供される。プログラムは、入力部を介して電気機器200A,200B,200Cに対応する出力音の設定命令を受け付けるステップと、通信インターフェイス660を介して設定命令をサーバ100に送信するステップとをプロセッサ610に実行させる。
この発明の別の態様に従うと、複数の電気機器200A,200B,200Cとサーバ100とを備えるネットワークシステム1が提供される。サーバ100は、電気機器200A,200B,200Cの種類と出力音との対応関係121,122を参照可能であって、グループに属する複数の電気機器200A,200B,200Cの各々に電気機器200A,200B,200Cの種類に応じた出力音を出力させる。
好ましくは、複数の電気機器200A,200B,200Cの各々はメッセージを出力する。サーバ100は、出力音としての、メッセージの出力前のジングルを、複数の電気機器200A,200B,200Cの種類毎に互いに異ならせる。または、サーバ100は、複数の電気機器200A,200B,200Cの各々に、メッセージの出力前、出力中、出力後の少なくともいずれかに、出力音を出力させる。
好ましくは、複数の電気機器200A,200B,200Cの各々は出力音としてメッセージを出力する。サーバ100は、メッセージの声色を、電気機器200A,200B,200Cの種類毎に互いに異ならせる。
好ましくは、サーバ100と通信するための通信インターフェイス260と、スピーカ280と、プロセッサ210とを備える電気機器200A,200B,200Cが提供される。プロセッサ210は、電気機器200A,200B,200Cの状態を検知し、通信インターフェイス260を介して当該状態を示すデータをサーバ100に送信し、サーバ100からのデータに基づいてスピーカ280に電気機器200A,200B,200Cの状態に対応する出力音を出力させる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。