JP2016501975A - 繊維グレードポリフェニレンサルファイド樹脂の合成方法 - Google Patents

繊維グレードポリフェニレンサルファイド樹脂の合成方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、水硫化ナトリウム溶液とp−ジクロルベンゼンを素材、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒、C5〜C6脂肪酸と水酸化ナトリウムが同時に脱水する際に形成されたC5〜C6脂肪酸塩を重縮合反応助剤として、重縮合反応によって繊維グレードポリフェニレンサルファイド樹脂を合成する方法について詳しく記載されている。反応液を酸性化して洗浄すると、白いポリフェニレンサルファイド樹脂を得る。製品テストにおけるメルトフローレートが125g/10min以下、GPC測定における重量平均分子量が4.2?104以上、白色度が90以上であるので、繊維グレードポリフェニレンサルファイド樹脂の要求を満足できる。本発明に使用されるC5〜C6脂肪酸塩は、NMPにおける溶解性が良いので、より良好な重縮合反応を促進することができる;反応やろ過終了後、すべてはろ液に入れ、塩酸で酸性化し、そして遊離脂肪酸となる;C5〜C6脂肪酸は水と共沸混合物を形成することができ、且つ水における溶解性が小さいので、水と共沸することにより、C5〜C6脂肪酸をろ液から回収することができ、これにより、助剤と塩化ナトリウムとも水に溶解して分離回収することができないという難題を避けた。

Description

本発明は、ポリフェニレンサルファイド樹脂の合成方法に関し、特に特殊な構造を持つs重縮合助剤によって繊維グレードポリフェニレンサルファイド樹脂を合成する方法に関するものである。
ポリフェニレンサルファイドは、ポリフェニレンスルフィドとも呼ばれ(英語名:Polyphenylene Sulfide、PPSと略称)、ベンゼン環と硫黄原子が交互に繰り返される対称高分子直鎖状剛性構造を持つ、その分子構造は以下のように示す。
Figure 2016501975
ポリフェニレンサルファイドは、優れた性能を持つ特殊エンジニアリングプラスチックで、ポリカーボネート(PC)、ポリエステル(PET)、ポリオキシメチレン(POM)、ナイロン(PA)や、ポリフェニレンオキサイド(PPO)に継ぐ、第6位の汎用エンジニアリングプラスチックとなり、八大航空宇宙材料の一つでもある。ポリフェニレンサルファイドは、硫黄原子とベンゼン環が交互に結合した化学構造により、分子に非常に安定した化学結合特性を与え、耐熱性、耐輻射性、難燃性、低粘度、高い寸法安定性、良好な耐溶剤及び耐化学薬品性、優れた誘電特性と耐摩耗性など特性を持っている。その主な物理的及び化学的特性は以下のように示す。
(1)耐熱性:PPSは高い耐熱性を持ち、融点が約280℃、熱変形温度が260℃以上、短期耐熱温度が260℃を超え、連続使用温度が200℃以上という高温での長期間使用に耐えられる。特に改質された品種の場合は、熱変形温度が更に350℃以上となり、現在、使用温度の最も高い熱可塑性エンジニアリングプラスチックの一つとなっている。
(2)耐化学薬品性:PPSの最大特徴の一つは、優れた耐化学薬品性や、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)に次ぐ化学的安定性を持っていることである。PPSは、大部分の酸、エステル、ケトン、アルデヒド、フェノール類および脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、塩素化炭化水素等に優れた耐性を持ち、現在に至っては200℃以下でポリフェニレンサルファイドを溶解できる溶剤が見つかっていない、無機酸、塩基および塩に対する抵抗性が強い、250℃以上でもビフェニル、ビフェニルエーテルおよびそのハロゲン化物しか溶解できない。
(3)優れた電気的性能:PPSの電気的性能は非常に優れて、他のエンジニアリングプラスチックと比較すると、誘電定数及び誘電正接の数値が比較的低く、幅広い周波数、温度と温度範囲内に生じる変化が少なく、PPSの耐アーク性は熱硬化性プラスチックに匹敵することができる。PPSは主に電気絶縁材料として使用され、その使用量が全体の約30%を占めている。
(4)難燃耐摩耗性:PPSの酸素指数は46〜53で、火炎で燃焼できるが滴下しない、また炎から離れると燃焼が自己止まる。ハロゲン化ポリマーよりも低い発煙率により、難燃剤を添加することなく、UL−94V−Oの高い難燃性規格にも達成することができる。またフッ素樹脂と炭素繊維潤滑剤を充填することにより、PPSの耐摩耗性を大幅に増加することができる。
(5)加工性能:PPSを射出成形、モールドプレス、押出法で加工することができ、成形収縮率や線膨張係数が小さく、吸水性が低いので、その製品が高温多湿環境下でも変形しにくい。
ポリフェニレンサルファイド自身の性能が優れている上に、無機充填剤、強化繊維との親和性、及び他の高分子材料との相性が良好なので、各種異なる補強充填品や高分子アロイを作り出すことができ、主に電子機器、精密機器、機械、自動車、家電製品、フィルム分野、繊維分野、電力、航空、環境保護や、化学工業など、幅広い用途に使用されている。
文献に報告されたPPS合成方法はいろいろあるが、本当に産業化する方法は一つしかない、すなわち、硫化物およびポリハロゲン化芳香族化合物を利用して、重縮合反応によってPPSを合成することである。硫化物については、主に硫化ナトリウムや水硫化ナトリウムを指すが、硫化水素を使用することもできると文献に報告された。硫化水素を使用する場合には、原理が硫化ナトリウムを使用することとほぼ一致しているが、水酸化ナトリウムが硫化水素ガスを吸収して硫化ナトリウムを生成する反応工程を追加した。現在、全世界におけるPPSメーカーや研究機関は、ほとんど米国、日本と中国に集中している。
米国のフィリップス石油会社(Phillips Petroleum Company)は1960年代にPPSの産業化合成方法を開発した。米国特許第3,354,129号には、硫化ナトリウムとp−ジクロルベンゼンを素材として、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒として、脱水工程と重縮合反応工程により、融点が275℃を超えるPPS樹脂が得られることを初めて提出した。1971年にPPSの産業化生産を実現し、製品を「Ryton」という商品名で市販された。低価で容易に入手可能な素材、簡単なプロセス、安定な製品品質や、高い収率などによって、硫化ナトリウムを主要素材とするPPS合成方法は広く注目を集めた。それに相当する合成方法は、米国特許第3,487,454号、米国特許5,393,865号、米国特許第3,867,356号、米国特許第4,038,260号、米国特許第4,024,118号、米国特許第4,038,263号などを参照。初期段階では、この方法によって製造された製品は、分子量が低い(重量平均分子量が2.0×10未満)ので、耐衝撃性が悪い、そして無機塩が存在しているので、製品の耐湿性、電気的特性及び成形性も悪い。樹脂の流動性を低下し、加工のニーズを満足させるためには、PPSの早期の産業化生産において、二つの方法を使用して樹脂の分子量を増加させた。一つは、低分子量のPPS樹脂の熱酸化架橋処理により、架橋度の少ないPPS樹脂を得ることである。もう一つは、反応過程において、第三反応モノマー(一般的に三官能以上のポリハロゲン化芳香族を使用)を少量添加することにより、分岐型PPS樹脂を得ることである。しかし、熱酸化架橋処理によって得られた樹脂の場合は紡糸できない、また三官能以上のポリハロゲン化芳香族を使用することによって得られた高分子量PPS樹脂の場合は紡糸性も比較的低い。
1985年以前、特許保護のために、全世界ではフィリップス石油会社しかPPS樹脂を製造できないが、1985年以降、他の会社も製造装置を導入しPPS樹脂の製造を始め、徐々にPPS樹脂の生産分野に主導的な地位を占めてきた。
日本の東レ株式会社は、硫化ナトリウム法の素材とプロセスについて多くの研究を行って、多くの日本特許(例えば、特開2001−261832号公報、特開2002−265604号公報、特開2004−99684号公報、特開2005−54169号公報、特開2006−182993号公報、特開2007−9128号公報、特開2009−57414号公報、特開2010−53335号公報など)、米国特許(USP4,286,018)、国際特許(WO2006−059509)と中国特許(CN200480015430.5)を出願した。これらの特許では、ポリハロゲン化芳香族化合物、硫化物、溶媒及び縮合反応助剤の種類と使用量について詳細な研究が行われた。一般の場合には、ポリハロゲン化芳香族化合物が1,4−p−ジクロロベンゼン及び1,2,4−トリクロロベンゼン、硫化物が水性硫化ナトリウム、溶媒がN−メチル−2−ピロリドン(NMP)、縮合反応助剤が酢酸ナトリウムである。当該会社の特許では、プロセス制御について詳細に記載されている。反応工程は100〜230℃の温度範囲内で、有機溶媒、硫化物、ポリハロゲン化芳香族化合物と縮合反応助剤を混合脱水させ、200〜290℃の温度範囲内で縮合反応させることによりPPS樹脂を製造することである。比較的高重合度のPPS樹脂を得るために、いくつかの段階を分けて重縮合反応を行う必要がある。このようにして得られるPPS樹脂は押出成形に適する。しかし当該会社の特許には、重縮合反応助剤とする酢酸ナトリウムの分離やリサイクル方法が記載されていない。
日本の呉羽化学工業株式会社は異なる性能を持つPPS樹脂の合成プロセスについても多くの日本特許(例えば特開昭62−187731号公報、特開昭62−253626号公報、特開昭62−285922号公報、特開昭63−39926号公報、特開平6−145355号公報、特開平8−183858号公報、特開2000−191785号公報、特開2004−244619号公報、特開2004−51732号公報)を出願した。ポリハロゲン化芳香族化合物、硫化物、溶媒と重縮合反応助剤の種類を選定する方法については、日本東麗株式会社とほぼ同じであるが、重縮合反応工程については、要求を満たすPPS樹脂を得るために、普通二段階で反応させる方法を利用することになった。必要に応じて、違う重縮合反応段階に重縮合反応助剤を添加し、重縮合反応段階のHO/Sモル比が普通1.0以上で、重縮合反応の後期にHO/Sモル比が2.5〜3.0に達するためには給水する必要がある。こうすると、反応圧力が大幅に上昇するので、反応装置に対して、より高い性能が要求されるようになった。当該会社が中国で出願した特許CN88108247.3には、それと同様のPPS樹脂合成プロセスが記載されている。最終製品の性能を高めるために、当該会社が出願した特許には、製品に対して酸洗いなど後処理を行うという報告が多くある。
日本の東燃化学株式会社が出願した日本特許(例えば、特開平5−222196号公報、特開平6−157756号公報、特開平7−102065号公報、特開平7−224165号公報、特開平7−292107号公報)に記載された重縮合反応プロセスについても、二段階で反応させる方法を採用する。高分子量のPPS樹脂を得るために、重縮合反応助剤とトリクロロベンゼンを添加する以外に、解重合など副反応を減少できるように、反応器の気相に冷却還流装置を増設した。
日本の東ソー−保士谷会社が出願した日本特許(特開平5−78487号公報、特開平5−78488号公報)に、重縮合反応過程に多官能モノマーを添加し、共縮合により高分子量のPPSを得る方法が提出された。当該会社が出願した日本特許(特開平3−43692号公報、特開平5−140328号公報)に、メルトフローレート(MFR)を低減し、PPS樹脂の機械的性能を高めるために、合成したPPS樹脂に対して酸化架橋処理を行うことも提出された。
大日本インク化学会社が出願した米国特許(USP4,490,522、USP4,507,468、USP5,169,892)に、一段階又は多段階で重縮合反応を行うことによりPPS樹脂を合成する方法が記載されている。米国特許(USP6,369,191、USP6,600,009)にも、重縮合反応の保温段階の後期に、反応器の上部又は内部の冷却装置へ冷却剤を入れることにより、反応器の内部圧力を低減させる;また、重縮合反応終了後、所定の温度に冷却し、酢酸、シュウ酸、ギ酸、クロロ酢酸、塩酸、硫酸水素ナトリウムなどを入れて、スラリーに対して酸処理を行う方法を提出した。このようにして得られたPPS樹脂は、結晶化温度が220℃以上、白色度が50〜65、最大粘度が240ポイズである。
現在、日本はPPS樹脂の生産量が最も多い主要国で、各会社における重縮合反応過程及び後処理プロセスに関する系統的研究が多く行われていたが、溶媒と助剤のリサイクルに関する研究が少ない。
中国は1970年代よりPPS樹脂の合成や応用に関する研究を始めた、関連研究や製造を行う企業も中国特許(CN85102554A、CN85109096A、CN00116141.5、CN00120629.X、CN02113673.4、CN200510022437.6等)を出願した。現在、中国国内におけるPPS大手メーカーは、四川得陽化学有限公司、自貢鴻鶴化工股▲ふん▼有限公司などがある。中国では、ほとんどは硫化ナトリウムとp−ジクロルベンゼンを素材とし、国外の硫化ナトリウムプロセスと大体同じなプロセスを利用してPPSを合成する。製品の性能を高めるためには、脱水工程、合成工程、及び後処理洗浄工程に多量の添加剤を入れた。
孟瀟ら(現代化工,32(2),36−40)は、塩化リチウムを重縮合反応助剤とし、重縮合反応終了後のスラリーに給水して固液分離させることにより、得られた濾液を減圧で蒸留して、水を除去した後、保温しながら沈降させ、無機塩をろ過により除去し、残った濾液を次回のPPS合成に使用することを提出した。この方法で濾液を処理することが簡単だが、塩化リチウムのNMPにおける溶解度が比較的小さいので、重縮合反応過程に高い溶媒比率が必要である。
水を含む硫化ナトリウム素材は、通常は固体で、保管及び輸送中に酸化しやすい、複数の不純物を生成しやすいので、高分子量のPPS樹脂の合成にとっては非常に不利である。また、水硫化ナトリウムは広い濃度範囲内では水溶液で、保管及び輸送中に酸化しにくいので、より的確に測定することができる。このために、各PPS樹脂メーカーは、水硫化ナトリウムを素材とする重縮合反応プロセスについて研究を進めてきた。
日本の東レ株式会社が出願した特許(特開2010−70702号公報)に、水硫化ナトリウムとp−ジクロルベンゼン、水酸化ナトリウムとNMPを混合した後、直接加熱して重縮合反応を行わせることにより、低分子量のPPSを生じ、反応生成物を分離して、重量平均分子量が約1.2×10のPPSオリゴマーを得る。当該PPSオリゴマーと少量の水硫化ナトリウム、水酸化ナトリウム、p−ジクロルベンゼンとNMPを再度混合した後、直接加熱して重縮合反応を行わせることにより、分離して重量平均分子量が約2.5×10のPPS製品を得ることができる。しかし、この方法でオリゴマーを合成する場合は、収率が低い。当該会社が中国で出願した特許(CN200310123491.0、CN200580039249.2、CN200780017569.7、CN200780102158.8)にも、水硫化ナトリウムを素材、酢酸ナトリウムを助剤、NMPを溶媒とし、常圧下で脱水させ、p−ジクロルベンゼンを入れて、多段階で重縮合反応を行ってPPS樹脂を合成する方法を記載している。
日本の呉羽化学工業株式会社が出願した特許(特開2004−244619号公報)に、水硫化ナトリウムとNMPを混合した後、温度を上昇させて脱水し、p−ジクロルベンゼンを入れて、温度上昇しながら重縮合反応を始め、温度が180℃になると、水酸化ナトリウム溶液をドロップすることにより、反応系のpH値を制御する。続けて230℃まで昇温して、水を加え(通常、HO/Sモル比が2.0以上である)、最後に260℃まで昇温して反応を終了させ、反応生成物を後処理することにより、PPS樹脂を得ることを記載している。当該会社が中国で出願した特許(CN200380107629.6)には、水硫化ナトリウムを素材、NMPを溶媒として、常圧下で脱水させ、p−ジクロルベンゼンを入れて、多段階で重縮合反応を行うことも提出された。重縮合反応終了後、反応スラリーをろ過し、ろ過ケーキをアセトンで洗浄して、順次に水洗い、酸洗い処理、水洗い、乾燥作業により、異なる粘度仕様の粒状PPS樹脂を得る方法が提出された。
前記の水硫化ナトリウムを素材とする合成プロセスにおいて、脱水工程は、硫化ナトリウムのプロセスとほぼ同じ、ただ水硫化ナトリウムと水酸化ナトリウムの反応工程のみを増加した。なお、水硫化ナトリウムの安定性が比較的悪いので、通常脱水段階における水硫化ナトリウムの損失が1.0〜3.5mol%で、高分子量のPPSの合成に困難をもたらす。
1991年、Darryl R. FaheyとCarlton E. Ash(Darry R. Fahey, Carlton E. Ash. Mechanism of Poly(p−phenylene sulfide) Growth from p−Dichlorobenzene and Sodium Sulfide. Macromolecules, 1991, 24, 4242−4249)は、水を含む硫化ナトリウムとNMPが昇温工程における化学反応の発生過程について、徹底的な研究を行った。脱水段階後、反応系の内容物を実験式で表すと、NaS・NMP・HOのように書くのが普通であるが、研究員が核磁気共鳴によって分析したら、4−メチルアミノ−酪酸ナトリウム(Sodium4−(N−Methylamino)−Butanoate、SMABと略称)と水硫化ナトリウムの混合物、すなわちSMAB−NaHS混合物のほうが正解であると推定した。一定温度のNMPに、SMAB−NaHS混合物はよく溶解できるが、無水のNaSとNaHSの溶解が困難である。当該混合物はSMABとNaHSの混合昇温またはNaHS、NaOHとNMPの混合昇温によって得られる、またNaOHとNMPの混合昇温により、SMABが容易に得られる。
まとめると、紡糸に適する高分子量のPPS樹脂を合成するには、一般に重縮合反応助剤を添加する必要がある。文献報告によると、よく使われる重縮合反応助剤は酢酸ナトリウムと塩化リチウムである。酢酸ナトリウムと塩化リチウムがNMPにおける溶解度が比較的小さいので、反応完了後に固体の形態で存在し、この部分の酢酸ナトリウムと塩化リチウムは、反応副生物である塩化ナトリウムから分離するのが困難であり、またNMPに溶解した酢酸ナトリウムまたは塩化リチウムは、塩の形態で存在し、NMP蒸留回収工程に残液になる。したがって、従来の重縮合反応助剤である酢酸ナトリウムと塩化リチウムを回収して再利用することは困難である。
中国特許出願公開第102482420号明細書 中国特許出願公開第1377375号明細書
従来の文献報告に存在している問題に対して、本発明は製造プロセスが簡単で、且つ重縮合反応助剤を回収し再利用することができる繊維グレードポリフェニレンサルファイド樹脂の合成方法を提供する。
この繊維グレードポリフェニレンサルファイド樹脂の合成方法は、水硫化ナトリウム溶液(以下はNaHS溶液という)とp−ジクロルベンゼン(以下はPDCBという)を素材、N−メチル−2−ピロリドン(以下はNMPという)を溶媒、C5〜C6脂肪酸塩を重縮合助剤とし、重縮合反応によって合成することである。詳細は下記のステップを含む:
(1)反応器にNMP、40〜50%NaOH水溶液とC5〜C6脂肪酸を入れて攪拌しながら、窒素保護下で、1.0〜2.0℃/minの速度で90〜120℃まで昇温し、1〜3時間保温し、1.0〜2.0℃/minの速度で180〜200℃まで昇温し脱水し、脱水後、110〜130℃まで冷却する;
(2)ステップ(1)完了後の反応器にNaHS水溶液とNMPを入れて攪拌しながら、窒素保護下で、0.7〜1.5℃/minの速度で180〜200℃まで昇温し、反応系内の水分含有率が1.0mol/mol硫以下になるまで反応系の脱水を行い、140〜160℃まで冷却する;
(3)ステップ(2)完了後の反応器にPDCBとNMPを入れて、1.0〜1.5時間かけて220〜240℃まで昇温し、1〜3時間保温し、1.0〜1.5℃/minの速度で260〜280℃まで昇温し、1〜3時間保温し、保温後、0.5〜1時間内に130〜150℃まで冷却し、PPS反応液を得る;
(4)ステップ(3)完了後のPPS反応液を遠心分離によってろ過し乾燥した後、ろ過ケーキと同じ質量の130〜150℃NMPでリンスし乾燥して、そしてろ過ケーキと同じ質量の塩酸溶液でリンスし乾燥して、ろ液を合わせて収集する;
(5)ステップ(4)で得られたろ過ケーキを、塩素イオンが合格となるまで70〜100℃脱イオン水で何度も繰り返して洗浄し、ろ過ケーキを乾燥して、ポリフェニレンサルファイド樹脂を得る;
(6)ステップ(4)で得られたろ液を攪拌混合して、水分離器を備えた蒸留装置に、共沸蒸留によってC5〜C6脂肪酸を分離し、そして蒸留によって脱水し、最後に減圧蒸留によって溶媒NMPを回収し、蒸留残留物を焼却によって処理する。
前記ステップ(1)におけるC5〜C6脂肪酸は、カプロン酸、吉草酸、イソ吉草酸、2−エチル酪酸、及び任意の割合の混合物であることが好ましい。
前記ステップ(1)における素材は、1.0mol NaHSを基準とし、C5〜C6脂肪酸の使用総量が0.1〜0.5mol、NMP使用量が2.8〜3.2mol,NaOH使用量が1.1〜1.5molである。
前記ステップ(2)における素材は、1.0mol NaHSを基準とし、NaHSとNMPを加入後、反応系の総NMPが3.2〜3.6molである。
前記ステップ(3)における素材は、1.0mol NaHSを基準とし、PDCBとNMPを加入後、PDCBの量が0.99〜1.02mol、反応系の総NMPが4.3〜4.7molである。
前記ステップ(4)における塩酸リンス工程は、1.0mol重縮合助剤を基準とし、塩酸使用量が1.2〜1.3molである。
本発明のコアとしては、C5〜C6脂肪酸と水酸化ナトリウムが同時に脱水する際に形成されたC5〜C6脂肪酸塩を重縮合反応助剤とすることである。NMPにおけるC5〜C6脂肪酸塩の溶解性は、塩化リチウムなど無機酸塩や酢酸ナトリウムなど短鎖脂肪酸塩よりも良いので、より良好な重縮合反応を促進することができる。反応終了後、C5〜C6脂肪酸塩が完全にNMPに溶解し、ろ過後、すべてはろ液に入れ、塩酸で酸性化し、そして遊離脂肪酸となる。表1に示すように、本発明で使用されるC5〜C6脂肪酸は水と共沸混合物を形成することができ、且つ水における溶解性が小さいので、水と共沸することにより、C5〜C6脂肪酸をろ液から回収することができ、これにより、助剤と塩化ナトリウムとも水に溶解して、分離回収することができないという難題を避けた。
Figure 2016501975
本発明の発明効果:本発明はC5〜C6脂肪酸と水酸化ナトリウムが同時に脱水する際に形成されたC5〜C6脂肪酸塩を重縮合反応助剤、水硫化ナトリウム溶液とp−ジクロルベンゼンを素材、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒とし、重縮合反応により、繊維グレードPPS樹脂を合成することができる。メルトフローレートが125g/10min未満、GPC測定における重量平均分子量が4.2×10以上、白色度が90以上であるので、繊維グレードポリフェニレンサルファイド樹脂の要求を満足できる。
既存技術におけるPPS樹脂合成のリサイクルプロセスに対して、本発明の回収方法は簡単かつ容易で、助剤と溶媒の回収率が高いので、生産コストの低減や、「排気、廃水、廃棄物」など処理量の減少に貢献できる。
以下、実施例により、本発明を更に詳細に説明する。
<実施例1>
100Lの反応器にN−メチル−2−ピロリドン(以下はNMPという)29.74Kg(300.0mol)、40%水酸化ナトリウム13.0Kg(130.0mol)とカプロン酸3.485Kg(30.0mol)を入れて、300rpmの速度で攪拌しながら、窒素保護下で2.0℃/minの速度で120℃まで昇温し、1時間保温した。保温完了後、2.0℃/minの速度で200℃まで昇温し、8.74Kgの水溶液(水分含有量97.23%)を除去し、そして130℃まで冷却した。40%水硫化ナトリウム14.02Kg(100.0mol)、NMP4.09Kg(41.3mol)を入れて、同じ攪拌速度で攪拌しながら、1.5℃/minの速度で200℃まで昇温し、9.71Kgの水溶液(水分含有量86.59%)を除去した。脱水後、160℃まで冷却した。その時、反応系における硫の量が99.0molで、水分含有率が87.8molであった。
前記反応器にp−ジクロルベンゼン(以下はPDCBという)14.55Kg(99.0mol)、NMP10.38Kg(104.8mol)を入れて、1時間220℃まで昇温し、3時間保温した。そして1.0℃/minの速度で260℃まで昇温し、3時間保温した。保温完了後、0.5時間150℃まで冷却した。反応器内における物質を遠心分離によりろ過し脱水して、ろ過ケーキを23.6Kgの150℃NMPでリンスし脱水して、そして23.6Kgの5.6%塩酸溶液(塩酸36.0molを含む)でリンスし脱水し、ろ液を合わせた。その重量が92.7Kgであった。
前記酸洗い後のろ過ケーキを50Kgの100℃脱イオン水で繰り返して洗浄し、合計で八回洗浄後に測定したら、塩素イオン含有量が合格であった。洗浄後のろ過ケーキを乾燥して、白いポリフェニレンサルファイド樹脂10.2Kgを得ていた。製品テストにおけるメルトフローレート(以下はMFRという)が110g/10min、GPC測定における重量平均分子量が4.65×10、白色度(LABテスト結果におけるL値)が92.3であった。
前記合わせたろ液を、容積が150Lで且つ水分離器を備えた蒸留装置に入れて、塔頂温度99.0〜99.8℃の条件下で共沸蒸留分離によってカプロン酸3.42Kgを得て、そして蒸留によって水20.2Kgを除去し、最後に減圧蒸留によってNMP溶媒64.8Kgを回収し、蒸留残留物を焼却によって処理していた。
<実施例2>
100Lの反応器にN−メチル−2−ピロリドン(以下はNMPという)29.74Kg(300.0mol)、45%水酸化ナトリウム11.56Kg(130.0mol)と2−エチル酪酸3.485Kg(30.0mol)を入れて、100rpmの速度で攪拌しながら、窒素保護下で1.0℃/minの速度で90℃まで昇温し、3時間保温した。保温完了後、1.0℃/minの速度で180℃まで昇温し、7.12Kgの水溶液(水分含有量97.23%)を除去し、そして110℃まで冷却した。40%水硫化ナトリウム14.02Kg(100.0mol)、NMP4.09Kg(41.3mol)を入れて、同じ攪拌速度で攪拌しながら、0.7℃/minの速度で180℃まで昇温し、9.58Kgの水溶液(水分含有量87.81%)を除去した。脱水後、140℃まで冷却した。その時、反応系における硫の量が99.1molで、水分含有率が98.8molであった。
前記反応器にp−ジクロルベンゼン(以下はPDCBという)14.63Kg(99.5mol)、NMP10.28Kg(103.8mol)を入れて、1.5時間240℃まで昇温し、1時間保温した。そして1.5℃/minの速度で280℃まで昇温し、1時間保温した。保温完了後、1時間130℃まで冷却した。反応器内における物質を遠心分離によりろ過し脱水して、ろ過ケーキを24.1Kgの130℃NMPでリンスし脱水して、そして24.1Kgの5.4%塩酸溶液(塩酸36.0molを含む)でリンスし脱水し、ろ液を合わせた。その重量が93.3Kgであった。
前記酸洗い後のろ過ケーキを50Kgの70℃脱イオン水で繰り返して洗浄し、合計で9回洗浄後に測定したら、塩素イオン含有量が合格であった。洗浄後のろ過ケーキを乾燥して、白いポリフェニレンサルファイド樹脂10.2Kgを得ていた。製品テストにおけるメルトフローレート(以下はMFRという)が103g/10min、GPC測定における重量平均分子量が4.76×10、白色度(LABテスト結果におけるL値)が91.1であった。
前記合わせたろ液を、容積が150Lで且つ水分離器を備えた蒸留装置に入れて、塔頂温度99.0〜99.7℃の条件下で共沸蒸留分離によって2−エチル酪酸3.41Kgを得て、そして蒸留によって水21.3Kgを除去し、最後に減圧蒸留によってNMP溶媒65.8Kgを回収し、蒸留残留物を焼却によって処理していた。
<実施例3>
100Lの反応器にN−メチル−2−ピロリドン(以下はNMPという)27.76Kg(280.0mol)、40%水酸化ナトリウム11.0Kg(110.0mol)と吉草酸1.021Kg(10.0mol)を入れて、200rpmの速度で攪拌しながら、窒素保護下で1.5℃/minの速度で100℃まで昇温し、2時間保温した。保温完了後、1.5℃/minの速度で190℃まで昇温し、7.03Kgの水溶液(水分含有量97.52%)を除去し、そして110℃まで冷却した。30%水硫化ナトリウム18.69Kg(100.0mol)、NMP5.69Kg(57.5mol)を入れて、同じ攪拌速度で攪拌しながら、1.5℃/minの速度で190℃まで昇温し、14.88Kgの水溶液(水分含有量87.95%)を除去した。脱水後、150℃まで冷却した。その時、反応系における硫の量が99.0molで、水分含有率が96.3molであった。
前記反応器にp−ジクロルベンゼン(以下はPDCBという)148.4Kg(101.0mol)、NMP10.78Kg(108.9mol)を入れて、1.2時間250℃まで昇温し、2時間保温した。そして1.0℃/minの速度で270℃まで昇温し、2時間保温した。保温完了後、0.7時間140℃まで冷却した。反応器内における物質を遠心分離によりろ過し脱水して、ろ過ケーキを23.9Kgの130℃NMPでリンスし脱水して、そして23.9Kgの2.0%塩酸溶液(塩酸13.0molを含む)でリンスし脱水し、ろ液を合わせた。その重量が92.9Kgであった。
前記酸洗い後のろ過ケーキを50Kgの80℃脱イオン水で繰り返して洗浄し、合計で9回洗浄後に測定したら、塩素イオン含有量が合格であった。洗浄後のろ過ケーキを乾燥して、白いポリフェニレンサルファイド樹脂10.3Kgを得ていた。製品テストにおけるメルトフローレート(以下はMFRという)が123g/10min、GPC測定における重量平均分子量が4.21×10、白色度(LABテスト結果におけるL値)が93.2であった。
前記合わせたろ液を、容積が150Lで且つ水分離器を備えた蒸留装置に入れて、塔頂温度99.0〜99.6℃の条件下で共沸蒸留分離によって吉草酸0.98Kgを得て、そして蒸留によって水21.1Kgを除去し、最後に減圧蒸留によってNMP溶媒66.7Kgを回収し、蒸留残留物を焼却によって処理していた。
<実施例4>
100Lの反応器にN−メチル−2−ピロリドン(以下はNMPという)31.92Kg(320.0mol)、50%水酸化ナトリウム12.0Kg(150.0mol)とイソ吉草酸5.105Kg(50.0mol)を入れて、200rpmの速度で攪拌しながら、窒素保護下で1.5℃/minの速度で100℃まで昇温し、2時間保温した。保温完了後、1.5℃/minの速度で190℃まで昇温し、7.20Kgの水溶液(水分含有量97.82%)を除去し、そして110℃まで冷却した。50%水硫化ナトリウム11.22Kg(100.0mol)、NMP3.17Kg(32.0mol)を入れて、同じ攪拌速度で攪拌しながら、1.5℃/minの速度で190℃まで昇温し、6.24Kgの水溶液(水分含有量89.87%)を除去した。脱水後、150℃まで冷却した。その時、反応系における硫の量が99.2molで、水分含有率が92.2molであった。
前記反応器にp−ジクロルベンゼン(以下はPDCBという)147.0Kg(100.0mol)、NMP10.89Kg(110.0mol)を入れて、1.2時間250℃まで昇温し、2時間保温した。そして1.0℃/minの速度で270℃まで昇温し、2時間保温した。保温完了後、0.7時間140℃まで冷却した。反応器内における物質を遠心分離によりろ過し脱水して、ろ過ケーキを23.1Kgの130℃NMPでリンスし脱水して、そして23.1Kgの9.5%塩酸溶液(塩酸60.0molを含む)でリンスし脱水し、ろ液を合わせた。その重量が100.2Kgであった。
前記酸洗い後のろ過ケーキを50Kgの80℃脱イオン水で繰り返して洗浄し、合計で10回洗浄後に測定したら、塩素イオン含有量が合格であった。洗浄後のろ過ケーキを乾燥して、白いポリフェニレンサルファイド樹脂10.1Kgを得ていた。製品テストにおけるメルトフローレート(以下はMFRという)が98g/10min、GPC測定における重量平均分子量が4.85×10、白色度(LABテスト結果におけるL値)が90.1であった。
前記合わせたろ液を、容積が150Lで且つ水分離器を備えた蒸留装置に入れて、塔頂温度99.0〜99.5℃の条件下で共沸蒸留分離によってイソ吉草酸4.95Kgを得て、そして蒸留によって水19.2Kgを除去し、最後に減圧蒸留によってNMP溶媒71.7Kgを回収し、蒸留残留物を焼却によって処理していた。
<実施例5>
実施例1のカプロン酸の代わりに、3.485Kgの回収カプロン酸を採用した以外、他の操作手順は実施例1と同じであった。
最後には、白いポリフェニレンサルファイド樹脂10.2Kgを得た。製品テストにおけるメルトフローレート(以下はMFRという)が108g/10minで、GPC測定における重量平均分子量が4.69×10、白色度(LABテスト結果におけるL値)が92.2であった。
<実施例6>
実施例2の2−エチル酪酸の代わりに、3.485Kgの回収2−エチル酪酸を採用した以外、他の操作手順は実施例2と同じであった。
最後には、白いポリフェニレンサルファイド樹脂10.2Kgを得た。製品テストにおけるメルトフローレート(以下はMFRという)が105g/10minで、GPC測定における重量平均分子量が4.73×10、白色度(LABテスト結果におけるL値)が91.3であった。
<実施例7>
実施例3の吉草酸の代わりに、1.021Kgの回収吉草酸を採用した以外、他の操作手順は実施例3と同じであった。
最後には、白いポリフェニレンサルファイド樹脂10.3Kgを得た。製品テストにおけるメルトフローレート(以下はMFRという)が121g/10minで、GPC測定における重量平均分子量が4.27×10、白色度(LABテスト結果におけるL値)が92.7であった。
<実施例8>
実施例4のイソ吉草酸の代わりに、5.105Kgの回収イソ吉草酸を採用した以外、他の操作手順は実施例4と同じであった。
最後には、白いポリフェニレンサルファイド樹脂10.1Kgを得た。製品テストにおけるメルトフローレート(以下はMFRという)が96g/10minで、GPC測定における重量平均分子量が4.96×10、白色度(LABテスト結果におけるL値)が90.3であった。
<実施例9>
100Lの反応器にN−メチル−2−ピロリドン(以下はNMPという)29.74Kg(300.0mol)、40%水酸化ナトリウム13.0Kg(130.0mol)とカプロン酸2.323Kg(20.0mol)、2−エチル酪酸1.162Kg(10.0mol)を入れて、300rpmの速度で攪拌しながら、窒素保護下で2.0℃/minの速度で120℃まで昇温し、1時間保温した。保温完了後、2.0℃/minの速度で200℃まで昇温し、8.59Kgの水溶液(水分含有量97.38%)を除去し、そして130℃まで冷却した。40%水硫化ナトリウム14.02Kg(100.0mol)、NMP4.11Kg(41.5mol)を入れて、同じ攪拌速度で攪拌しながら、1.5℃/minの速度で200℃まで昇温し、9.74Kgの水溶液(水分含有量86.33%)を除去した。脱水後、160℃まで冷却した。その時、反応系における硫の量が99.0molで、水分含有率が88.7molであった。
前記反応器にp−ジクロルベンゼン(以下はPDCBという)14.55Kg(99.0mol)、NMP10.40Kg(105.1mol)を入れて、1時間220℃まで昇温し、3時間保温した。そして1.0℃/minの速度で260℃まで昇温し、3時間保温した。保温完了後、0.5時間150℃まで冷却した。反応器内における物質を遠心分離によりろ過し脱水して、ろ過ケーキを23.5Kgの150℃NMPでリンスし脱水して、そして23.65Kgの5.6%塩酸溶液(塩酸36.0molを含む)でリンスし脱水し、ろ液を合わせた。その重量が92.5Kgであった。
前記酸洗い後のろ過ケーキを50Kgの100℃脱イオン水で繰り返して洗浄し、合計で8回洗浄後に測定したら、塩素イオン含有量が合格であった。洗浄後のろ過ケーキを乾燥して、白いポリフェニレンサルファイド樹脂10.2Kgを得ていた。製品テストにおけるメルトフローレート(以下はMFRという)が109g/10min、GPC測定における重量平均分子量が4.69×10、白色度(LABテスト結果におけるL値)が92.2であった。
前記合わせたろ液を、容積が150Lで且つ水分離器を備えた蒸留装置に入れて、塔頂温度99.0〜99.8℃の条件下で共沸蒸留分離によってカプロン酸2.13Kgと2−エチル酪酸1.12Kgを得て、そして蒸留によって水20.3Kgを除去し、最後に減圧蒸留によってNMP溶媒64.6Kgを回収し、蒸留残留物を焼却によって処理していた。
<実施例10>
100Lの反応器にN−メチル−2−ピロリドン(以下はNMPという)31.92Kg(320.0mol)、50%水酸化ナトリウム12.0Kg(150.0mol)とイソ吉草酸2.553Kg(25.0mol)、吉草酸2.553Kg(25.0mol)を入れて、200rpmの速度で攪拌しながら、窒素保護下で1.5℃/minの速度で100℃まで昇温し、2時間保温した。保温完了後、1.5℃/minの速度で190℃まで昇温し、7.23Kgの水溶液(水分含有量97.28%)を除去し、そして110℃まで冷却した。50%水硫化ナトリウム11.22Kg(100.0mol)、NMP3.18Kg(32.1mol)を入れて、同じ攪拌速度で攪拌しながら、1.5℃/minの速度で190℃まで昇温し、6.30Kgの水溶液(水分含有量88.98%)を除去した。脱水後、150℃まで冷却した。その時、反応系における硫の量が99.2molで、水分含有率が92.6molであった。
前記反応器にp−ジクロルベンゼン(以下はPDCBという)147.0Kg(100.0mol)、NMP11.39Kg(115.1mol)を入れて、1.2時間250℃まで昇温し、2時間保温した。そして1.0℃/minの速度で270℃まで昇温し、2時間保温した。保温完了後、0.7時間140℃まで冷却した。反応器内における物質を遠心分離によりろ過し脱水して、ろ過ケーキを23.2Kgの130℃NMPでリンスし脱水して、そして23.2Kgの9.45%塩酸溶液(塩酸60.0molを含む)でリンスし脱水し、ろ液を合わせた。その重量が101.1Kgであった。
前記酸洗い後のろ過ケーキを50Kgの80℃脱イオン水で繰り返して洗浄し、合計で10回洗浄後に測定したら、塩素イオン含有量が合格であった。洗浄後のろ過ケーキを乾燥して、白いポリフェニレンサルファイド樹脂10.1Kgを得ていた。製品テストにおけるメルトフローレート(以下はMFRという)が97g/10min、GPC測定における重量平均分子量が4.88×10、白色度(LABテスト結果におけるL値)が90.3であった。
前記合わせたろ液を、容積が150Lで且つ水分離器を備えた蒸留装置に入れて、塔頂温度99.0〜99.5℃の条件下で共沸蒸留分離によってイソ吉草酸2.46Kg(25.0mol)、吉草酸2.48kgを得て、そして蒸留によって水19.4Kgを除去し、最後に減圧蒸留によってNMP溶媒71.5Kgを回収し、蒸留残留物を焼却によって処理していた。

Claims (9)

  1. 水硫化ナトリウム溶液とp−ジクロルベンゼンを素材、N−メチル−2−ピロリドンを溶媒、C5〜C6脂肪酸塩を重縮合助剤とし、重縮合反応によって合成することを特徴とする繊維グレードポリフェニレンサルファイド樹脂の合成方法。
  2. C5〜C6脂肪酸が、カプロン酸、吉草酸、イソ吉草酸、2−エチル酪酸、及び任意の割合の混合物であることを特徴とする請求項1に記載の繊維グレードポリフェニレンサルファイド樹脂の合成方法。
  3. C5〜C6脂肪酸塩が脂肪酸ナトリウム塩であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の繊維グレードポリフェニレンサルファイド樹脂の合成方法。
  4. 下記の反応手順を含むことを特徴とする請求項3に記載の繊維グレードポリフェニレンサルファイド樹脂の合成方法。
    (1)反応器にNMP、40〜50%NaOH水溶液とC5〜C6脂肪酸を入れて攪拌しながら、窒素保護下で、1.0〜2.0℃/minの速度で90〜120℃まで昇温し、1〜3時間保温し、1.0〜2.0℃/minの速度で180〜200℃まで昇温し脱水し、脱水後、110〜130℃まで冷却する;
    (2)ステップ(1)完了後の反応器にNaHS水溶液とNMPを入れて攪拌しながら、窒素保護下で、0.7〜1.5℃/minの速度で180〜200℃まで昇温し、反応系内の水分含有率が1.0mol/mol硫以下になるまで反応系の脱水を行い、140〜160℃まで冷却する;
    (3)ステップ(2)完了後の反応器にPDCBとNMPを入れて、1.0〜1.5時間かけて220〜240℃まで昇温し、1〜3時間保温し、1.0〜1.5℃/minの速度で260〜280℃まで昇温し、1〜3時間保温し、保温後、0.5〜1時間内に130〜150℃まで冷却し、PPS反応液を得る;
    (4)ステップ(3)完了後のPPS反応液を遠心分離によってろ過し乾燥した後、ろ過ケーキと同じ質量の130〜150℃NMPでリンスし乾燥して、そして塩酸溶液でリンスし乾燥して、ろ液を合わせて収集する;
    (5)ステップ(4)で得られたろ過ケーキを、70〜100℃脱イオン水で何度も繰り返して洗浄し、ろ過ケーキを乾燥して、ポリフェニレンサルファイド樹脂を得る。
  5. 反応ステップ(1)における素材は、1.0molNaHSを基準とし、C5〜C6脂肪酸の使用総量が0.1〜0.5mol、NMP使用量が2.8〜3.2mol,NaOH使用量が1.1〜1.5molであることを特徴とする請求項4に記載の繊維グレードポリフェニレンサルファイド樹脂の合成方法。
  6. 反応ステップ(2)における素材が、1.0mol NaHSを基準とし、NaHSとNMPを加入後、反応系の総NMPが3.2〜3.6molであることを特徴とする請求項4に記載の繊維グレードポリフェニレンサルファイド樹脂の合成方法。
  7. 反応ステップ(3)における素材は、1.0mol NaHSを基準とし、PDCBとNMPを加入後、PDCBの量が0.99〜1.02mol、反応系の総NMPが4.3〜4.7molであることを特徴とする請求項4に記載の繊維グレードポリフェニレンサルファイド樹脂の合成方法。
  8. 反応ステップ(4)における塩酸リンス工程は、1.0mol重縮合助剤を基準とし、塩酸使用量が1.2〜1.3molであることを特徴とする請求項4に記載の繊維グレードポリフェニレンサルファイド樹脂の合成方法。
  9. 反応ステップ(4)で得られたろ液を攪拌混合し、水分離器を備えた蒸留装置に、共沸蒸留によってC5〜C6脂肪酸を分離し、そして蒸留によって脱水し、最後に減圧蒸留によって溶媒NMPを回収することを特徴とする請求項4に記載の繊維グレードポリフェニレンサルファイド樹脂の合成方法。
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