JP4815748B2 - ポリアリーレンスルフィドの製造方法 - Google Patents
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得られたPPSをホットプレスにより320℃で90秒間予熱した後、320℃で90秒間、続けて130℃で90秒間、30kg/cm2の圧力で加圧成形し、50mm×30mm×2mm厚の板状プレートとした。
チタン製のオートクレーブにNMP3232g、47.6%硫化水素ナトリウム水溶液1661g(14.12モル)及び48.9%水酸化ナトリウム水溶液1121g(13.70モル)を仕込み、窒素ガスで置換(酸素濃度0.1体積%未満)後、水、硫化水素の溜出を行いながら徐々に200℃まで昇温した。その際に水1321g、硫化水素0.56モルが溜出した。
SUS316製内筒を有するオートクレーブにNMP114g、47.0%硫化水素ナトリウム水溶液59.6g(0.50モル)及び48.0%水酸化ナトリウム水溶液40.8g(0.49モル)を仕込み、窒素ガスで置換(酸素濃度0.1体積%未満)後、水、硫化水素の溜出を行いながら徐々に200℃まで昇温した。その際に水50.5g、硫化水素0.01モルが溜出した。
調製例1で得られたPPSスラリー250gをポリプロピレン製の遠心沈降用内管に分取し、室温下、遠心力300Gで40秒間の遠心沈降操作を行った後、固液分離された上澄み液を廃棄し残ったPPSを含有する沈降ケーキ156gを回収した(分離操作1)。次に、この沈降ケーキにNMP94gを加え分離操作1と同じ遠心沈降操作で固液分離を行いPPSを含有する沈降ケーキ150gを回収した(分離操作2)。さらに、この沈降ケーキにアセトン197gを加えて分離操作1と同じ遠心沈降操作で固液分離を3回繰り返して行いPPSを含有する沈降ケーキ120gを回収した(分離操作3)。そして、この沈降ケーキに蒸留水280gと35%塩酸1.4gを加え室温下で30分間撹拌した後、ガラスフィルターで吸引濾過操作を行いPPSを含有する分離ケーキ52gを回収した(分離操作4)。なお、該分離操作4によって副生塩である塩化ナトリウムの除去を行った。
調製例1で得られたPPSスラリー250gを目開き250ミクロンの篩を用い、室温下、篩分けによる固液分離操作を行いPPSを含有する分離ケーキ112gを回収した(分離操作1)。次に、この分離ケーキにNMP49gを加え分離操作1と同じ篩分けによる固液分離操作を行いPPSを含有する分離ケーキ87gを回収した(分離操作2)。
分離操作1〜4における酸素濃度0.1体積%未満を酸素濃度3.5体積%とした以外は、実施例1と同様にしてPPSの回収操作を行った。なお、分離操作4で回収したPPS中の塩化ナトリウム残存量は、PPSに対して6.4wt%であった。
分離操作4で35%塩酸を加えることなく蒸留水のみで塩化ナトリウムの除去を行ったこと以外は、実施例1と同様にしてPPSの回収操作を行った。なお、分離操作4で回収したPPS中の塩化ナトリウム残存量は、PPSに対して6.3wt%であった。
分離操作1〜4における酸素濃度0.1体積%未満を空気中(酸素濃度21体積%)とした以外は、実施例1と同様にしてPPSの回収操作を行った。なお、分離操作4で回収したPPS中の塩化ナトリウム残存量は、PPSに対して6.4wt%であった。
分離操作1、2における酸素濃度0.1体積%未満を空気中(酸素濃度21体積%)とした以外は、実施例2と同様にしてPPSの回収操作を行った。なお、分離操作2で回収したPPS中の塩化ナトリウム残存量は、PPSに対して9.2wt%であった。
分離操作4における酸素濃度0.1体積%未満を空気中(酸素濃度21体積%)とした以外は、実施例1と同様にしてPPSの回収操作を行った。なお、分離操作3で回収したPPS中の塩化ナトリウム残存量は、PPSに対して46.7wt%であり、分離操作4で回収したPPS中の塩化ナトリウム残存量は、PPSに対して6.3wt%であった。
分離操作4における蒸留水の量280gを135gとしたこと以外は、実施例1と同様にしてPPSの回収操作を行った。なお、分離操作4で回収したPPS中の塩化ナトリウム残存量は、PPSに対して25.3wt%であった。
調整例1により得られたPPSスラリーを調製例2で得られたPPSスラリーとした以外は、比較例1と同様にしてPPSの回収操作を行った。なお、分離操作4で回収したPPS中の塩化ナトリウム残存量は、PPSに対して6.5wt%であった。
Claims (5)
- 極性有機溶媒中でアルカリ金属硫化物とポリハロゲン化芳香族化合物とを重合しポリアリーレンスルフィドを製造する方法において、少なくともアルカリ金属硫化物とポリハロゲン化芳香族化合物との重合反応開始工程からポリアリーレンスルフィドの回収工程におけるポリアリーレンスルフィド中に含有される副生ハロゲン化アルカリ金属塩残存量がポリアリーレンスルフィドに対して10重量%以下となるまでの間の全ての工程を酸化性ガス濃度が5体積%未満となる雰囲気下で行うことを特徴とするポリアリーレンスルフィドの製造方法。
- 少なくともアルカリ金属硫化物とポリハロゲン化芳香族化合物との重合反応開始工程からポリアリーレンスルフィドの回収工程におけるポリアリーレンスルフィド中に含有される副生ハロゲン化アルカリ金属塩残存量がポリアリーレンスルフィドに対して10重量%以下となるまでの間の全ての工程を窒素、ヘリウム及び/又はアルゴンの雰囲気下で行うことを特徴とする請求項1に記載のポリアリーレンスルフィドの製造方法。
- ハロゲン化アルカリ金属塩が溶解する溶剤を用いて洗浄し、副生ハロゲン化アルカリ金属塩の除去を行うことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のポリアリーレンスルフィドの製造方法。
- 予め重合反応終了後の重合体スラリーを固液分離し液分として極性有機溶媒を分離した後、固形分のポリアリーレンスルフィドより残存する副生ハロゲン化アルカリ金属塩の除去を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のポリアリーレンスルフィドの製造方法。
- 極性有機溶媒中でアルカリ金属硫化物とポリハロゲン化芳香族化合物とを重合しポリアリーレンスルフィドを製造する方法において、重合反応を少なくとも重合反応液の接触部がチタンで構成されている反応装置を用いて行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のポリアリーレンスルフィドの製造方法。
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