JP2016220570A - 両軸受リール - Google Patents

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Abstract

【課題】回転部材の停止位置に関わらず、クラッチ操作部材によってもハンドルによっても、クラッチ機構をオン状態に迅速に戻せるようにする。
【解決手段】両軸受リール100は、クラッチ制御機構20と、クラッチ戻し機構22と、を備える。クラッチ制御機構20は、クラッチ操作部材11を操作する毎に、クラッチ機構16をオン状態とオフ状態とに交互に切り換える。クラッチ制御機構20は、周方向に間隔を配置された鋸歯状の複数のラチェット歯40aを有し、クラッチ操作部材11の第1位置から第2位置への移動に応じて第1方向R1の所定の回転位相RP毎に回転するクラッチカム40を含む。クラッチ戻し機構は22、駆動軸30に連結され、駆動軸30の糸巻き取り方向WDの回転によってラチェット歯40aを押圧してクラッチカム40を第1方向R1に回転させる複数の突起部52aを外周面に有する回転部材52を含む。
【選択図】図8

Description

本発明は、両軸受リール、特に釣り糸を前方に繰り出す両軸受リールに関する。
両軸受リールには、ハンドルの回転を伝達(オン状態)及び遮断(オフ状態)するクラッチ機構がハンドルとスプールとの間に設けられる。両軸受リールにおいて、クラッチ操作部材操作の都度、クラッチ機構がオン状態とオフ状態とに交互に切り換わるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の両軸受リールは、クラッチ操作部材の操作と共に、ハンドルの糸巻き取り方向の回転によっても、クラッチ機構をオフ状態からオン状態に戻すことができるクラッチ戻し機構を有する。クラッチ戻し機構は、駆動軸の逆転を禁止する逆転禁止機構の回転部材に設けられる1本のピン部材を有する。ピン部材は、回転部材が糸巻き取り方向に回転すると、ラチェット歯を押圧して、クラッチ機構をオン状態に戻す。
特開平04−281731号公報
特許文献1の両軸受リールでは、1本のピン部材でラチェット歯を押圧する。このため、回転部材が停止したときに、ピン部材がラチェット歯を通り過ぎた位置にあると、ハンドルでクラッチ機構をオン状態に戻すためには、ハンドルを一回転近く回さなければならない。この結果、ハンドルではクラッチ機構を迅速にオン状態に戻しにくい。
本発明の課題は、両軸受リールにおいて、回転部材の停止位置に関わらず、クラッチ操作部材によってもハンドルによってもクラッチ機構を迅速にオン状態に戻せるようにすることにある。
本発明に係る両軸受リールは、釣り糸を前方に繰り出す釣り用リールである。両軸受リールは、竿装着脚部を有するリール本体と、スプールと、ハンドルと、駆動軸と、クラッチ機構と、クラッチ操作部材と、クラッチ制御機構と、クラッチ戻し機構と、を備える。スプールは、リール本体に回転自在に支持される。ハンドルは、スプールを回転駆動するように構成される。駆動軸は、リール本体に回転自在に装着され、ハンドルによって糸巻き取り方向に回転する。クラッチ機構は、ハンドルとスプールとの間に配置される。クラッチ操作部材は、第1位置と第1位置から離反した第2位置とに移動可能にリール本体に設けられ、第1位置に付勢される。クラッチ制御機構は、クラッチ操作部材を操作する毎に、クラッチ機構をオン状態とオフ状態とに交互に切り換え可能である。クラッチ制御機構は、外周面に、周方向に間隔を隔てて配置された複数の歯部を有し、クラッチ操作部材の第1位置から第2位置への移動に応じて第1方向の所定の回転位相毎に回転するクラッチカムを含む。クラッチ戻し機構は、オフ状態にあるクラッチ機構を、ハンドルの糸巻き取り方向の回転によってオン状態に戻す。クラッチ戻し機構は、駆動軸に連結され、駆動軸の糸巻き取り方向の回転によって歯部を押圧してクラッチカムを第1方向に回転させる複数の突起部を外周面に有する回転部材を含む。
この両軸受リールでは、クラッチ操作部材を第1位置から第2位置に操作する毎に、クラッチ機構がオン状態とオフ状態とに交互に切り換わる。クラッチ機構がオフ状態のときにハンドルを糸巻き取り方向に回転させると、複数の突起部のいずれかが歯部を押圧してクラッチカムを所定の回転位相分第1方向に回転させる。これによって、クラッチカムがクラッチオン位置に移動し、クラッチ機構がオン状態になる。ここでは、歯部を押圧する複数の突起部が回転部材に設けられる。このため、回転部材の停止位置に関わらず、クラッチ操作部材によってもハンドルによっても、クラッチ機構を迅速にオン状態に戻せるようになる。
回転部材は、クラッチ操作部材によってクラッチカムが第1方向に回転するとき、突起部が歯部から離反するように移動してもよい。この場合には、クラッチ操作部材の操作によってクラッチカムが第1方向に回転するとき、突起部がクラッチカムの回転を妨げない。
回転部材は、駆動軸に一体回転可能に連結される円板状の本体部を有してもよい。突起部は、本体部の外周側に歯部を押圧可能に突出する押圧姿勢と、押圧姿勢よりも外周側に近づいた退避姿勢と、に揺動自在に連結されてもよい。突起部は、クラッチカムが第1方向に回転するとき、クラッチカムによって押圧されて、退避姿勢に揺動してもよい。この場合には、クラッチカムが第1方向に回転するとき、クラッチカムによって押圧されて、突起部が退避姿勢に揺動する。このため、クラッチ操作部材の操作によってクラッチカムが第1方向に回転するとき、突起部がクラッチカムの回転を妨げない。
回転部材は、駆動軸に対して、所定の角度範囲で巻き取り方向に回転可能に連結されてもよい。この場合には、クラッチカムが第1方向に回転するとき、歯部が突起部に接触しても、回転部材が糸巻き取り方向に回転するので、クラッチ操作部材の操作によってクラッチカムが第1方向に回転するとき、突起部がクラッチカムの回転を妨げない。
クラッチ操作部材は、スプールの後方で上下方向に移動可能にリール本体に支持され、第2位置は第1位置よりも竿装着脚部に近くてもよい。この場合には、竿装着脚部に向けた下方への同じ押圧操作でクラッチ機構のオンオフ操作を行えるので、クラッチ機構のオンオフ操作が容易である。
クラッチ制御機構は、クラッチヨークと第1付勢部材とを有してもよい。クラッチヨークは、クラッチ機構及びクラッチカムに係合する。クラッチヨークは、クラッチカムの第1方向の所定の回転位相毎の回転によって、スプールの軸方向に沿って、クラッチオン位置と、クラッチオフ位置とに交互に移動し、クラッチ機構をオン状態とオフ状態とに交互に切り換えてもよい。第1付勢部材は、クラッチヨークをクラッチオン位置に向けて付勢してもよい。クラッチカムは、所定の回転位相に関連して周方向に間隔を隔てて配置され、クラッチヨークが係合する傾斜カム面を含む複数のカム部を有してもよい。
この場合には、傾斜カム面によってクラッチヨークをクラッチオン位置からクラッチオフ位置に移動させるように構成することによって、クラッチカムの第1方向の回転によって、クラッチカムのカム部の傾斜カム面にクラッチヨークが係合すると、クラッチヨークが、クラッチオン位置からクラッチオフ位置に移動する。さらにクラッチカムが第1方向に回転しクラッチヨークが傾斜カム面から外れると、クラッチヨークは第1付勢部材によって付勢されてクラッチオン位置に戻る。ここでは、クラッチカムの第1方向の所定の回転位相の回転によって、クラッチヨークがクラッチオン位置とクラッチオフ位置とに交互に移動するので、クラッチ機構がオン状態及びオフ状態に交互に切り換わる。
傾斜カム面は、第1方向に沿ってスプールから徐々に離れるように形成され、カム部は、クラッチヨークの側面に係合し、クラッチヨークをクラッチオン位置からクラッチオフ位置に向けて移動させてもよい。この場合には、傾斜カム面によって、クラッチヨークをスプールから離反する方向に移動させることができ、クラッチヨークをクラッチオン位置からクラッチオフ位置に移動させることができる。
クラッチ操作部材は、回動部と操作部とを有してもよい。回動部は、リール本体にスプール軸回りに回動自在に支持される。操作部は、回動部に一体的に回動可能に連結される。クラッチ制御機構は、クラッチ爪と第2付勢部材とを有してもよい。クラッチ爪は、回動部に歯部に係合及び係合解除可能に揺動自在に連結され、歯部に係合してクラッチカムを第1方向に回動させる。第2付勢部材は、クラッチ爪を歯部に向けて付勢する。
この場合には、クラッチ操作部材に力を加えてクラッチ操作部材を第1位置から第2位置に移動させると、回動部が回動し、第2付勢部材によって付勢されたクラッチ爪が歯部に係合してクラッチカムを第1方向に回転させる。また、クラッチ操作部材に加える力を解除すると、クラッチ操作部材が第1位置に戻る。
クラッチ制御機構は、クラッチカムを、第1方向の所定の回転位相毎に位置決めする位相位置決め部を、さらに含んでもよい。この場合には、クラッチ操作部材11が第1位置に戻っても、クラッチカムを所定の回転位相毎に位置決めできる。
位相位置決め部は、クラッチヨークが係合する第1位置決め部と第2位置決め部とを有してもよい。第1位置決め部は、複数のカム部に配置され、第2位置決め部は、複数のカム部の間に配置されてもよい。この場合には、カム部とクラッチヨークとを利用して、クラッチカムを所定の回転位相毎に位置決めできるので、クラッチカムの位相を簡素な構造で位置決めできる。
両軸受リールは、回転部材と、複数の突起部のいずれかに係合する係合位置と突起部から離反する離反位置とに揺動する爪部材とを有し、駆動軸の糸巻き取り方向と逆方向の回転を禁止する逆転禁止機構をさらに備えてもよい。この場合には逆転禁止機構とクラッチ戻し機構とで部品を共用できる。
複数の歯部は、突起部に係合可能な複数の第1歯部と、第1歯部と周方向に交互に配置され突起部に係合不能な第2歯部と、を有してもよい。この場合には、クラッチカムの第1方向の回転を回転部材が妨げない構成を容易に実現できる。
両軸受リールにおいて、回転部材の停止位置に関わらず、クラッチ操作部材によってもハンドルによっても、クラッチ機構を迅速にオン状態に戻せるようになる。
本発明の第1実施形態による両軸受リールである電動リールの平面図。 図1の切断面II−IIによって切断した断面図。 第1側カバー及び機構装着板を外した状態の電動リールの左側面図。 電動リールの一部の分解斜視図。 クラッチ操作部材が第1位置にあるときの第1側カバーを外した状態の電動リールの左側面図。 クラッチ操作部材が第2位置にあるときの第1側カバーを外した状態の電動リールの左側面図。 クラッチ戻し機構の分解斜視図。 クラッチ戻し機構の側面図。 クラッチカムのカム部を直線的に展開した模式図。 第2実施形態の図5に相当する図。 第2実施形態の図6に相当する図。 第2実施形態の図8に相当する図。
<第1実施形態>
図1及び図2において、本発明の第1実施形態による両軸受リール100は、釣り糸を前方に繰り出すリールである。両軸受リール100は、外部電源から供給された電力によってモータ12を駆動してスプール10を回転させる電動リールである。両軸受リール100、手巻きで使用するときの電源を内部に有する。また、両軸受リール100は糸繰り出し長さ又は糸巻き取り長さに応じて仕掛けの水深を表示する水深表示機能を有する。
<両軸受リールの概略構成>
両軸受リール100は、図1から図4に示すように、リール本体1と、ハンドル2と、糸巻用のスプール10と、クラッチ操作部材11と、駆動軸30を含むスプール駆動機構13(図3参照)と、クラッチ機構16(図2参照)と、クラッチ制御機構20(図4参照)と、クラッチ戻し機構22(図4参照)と、逆転禁止機構34(図4参照)と、を備える。ハンドル2は、スプール10を回転駆動するように構成され、リール本体1の側部に回転自在に設けられる。スプール10は、スプール軸14を介してリール本体1に回転自在に支持される。クラッチ操作部材11は、第1位置(図5参照)と第1位置から離反した第2位置(図6参照)とに移動可能にリール本体1に設けられ、第1位置に付勢される。スプール駆動機構13は、ハンドル2及びモータ12の回転をスプール10に伝達する。駆動軸30は、リール本体1に回転自在に装着され、ハンドル2によって糸巻き取り方向に回転する。クラッチ機構16はハンドル2とスプール10の間に配置される。クラッチ機構16は、ハンドル2の糸巻き取り方向に回転をスプール10に伝達可能なオン状態と、伝達不能なオフ状態と、を取り得る。クラッチ制御機構20は、クラッチ操作部材11を操作する毎に、クラッチ機構16をオン状態とオフ状態とに交互に切り換え可能である。クラッチ戻し機構22は、オフ状態にあるクラッチ機構16を、ハンドル2の糸巻き取り方向の回転によってオン状態に戻す。逆転禁止機構34は、駆動軸30の糸巻き取り方向と反対の方向(逆転方向)の回転を禁止する。
<リール本体>
リール本体1は、フレーム7と、第1側カバー8aと、第2側カバー8bと、前述した水深表示部4と、備える。フレーム7は、例えば合成樹脂又は金属製の一体形成された部材である。フレーム7は、第1側板7aと、第2側板7bと、第1側板7aと第2側板7bとを連結する複数の連結部材7cと、を有する。第2側板7bは、第1側板7aと左右方向(図2左右方向)に間隔を隔てて配置される。第1側カバー8aは、フレーム7のハンドル2装着側を覆う。第2側カバー8bは、フレーム7のハンドル2装着側と逆側を覆う。
第1側板7aは、図4に示すように、側板本体9aと、第1側カバー8aの間に配置され側板本体9aと間隔を隔てて配置され、各種の機構を装着するように構成される機構装着板9bを有する。図3及び図4に示すように、側板本体9aと機構装着板9bの間には、スプール駆動機構13の一部が配置される。機構装着板9bと第1側カバー8aの間には、スプール駆動機構13の残りと、クラッチ制御機構20と、クラッチ戻し機構22と、スプール10の糸繰り出し方向の回転を制動するドラグ機構23と、が設けられる。図2に示すように、第1側板7aと第2側板7bとの間には、スプール10と、クラッチ機構16と、が設けられる。
機構装着板9bは、側板本体9aの外側面にネジ止め固定される。機構装着板9bは、第1支持部9cと、第2支持部9d、と第3支持部9eと、第4支持部9fと、を有する。第1支持部9cは、機構装着板の9bの後部の外側面に配置され、クラッチ操作部材11及びクラッチ制御機構20を支持する円筒形の部分である。第1支持部9cは、スプール軸14の中心位置CAを中心とする円筒形に形成される。第2支持部9dは、第1支持部9cの前方に配置され、駆動軸30を支持する円筒形の部分である。第3支持部9eは、後述する第2ギア部材61を回転自在に支持する。第3支持部9eは、第2支持部9dの前方で機構装着板9bの内側面に軸状に突出する。第4支持部9fは、第3支持部9eの前方に配置される。第4支持部9fは、後述する第1ギア部材60を有する遊星歯車機構を支持する円形孔の形態である。
第2側板7bには、図4に示すように、スプール10が通過可能な円形開口7dが形成される。円形開口7dには、スプール10が一体回転可能に連結されるスプール軸14の第1端(図2左端)を軸受17aを介して回転自在に支持するスプール支持部17が芯出しされて着脱可能に装着される。
複数の連結部材7cは、第1側板7a及び第2側板7bの下部、前部及び後部を連結する。前部の連結部材7cは筒状に形成され、モータ12を内部に収容する。下部の連結部材には釣り竿装着用の竿装着脚部7eが一体に形成される。
図1に示すように、第1側カバー8aには、駆動軸30を回転自在に支持するように構成される第1ボス部8cが外方に突出して形成される。第1ボス部8cの後方には、スプール軸14の第2端(図2右端)を支持する軸受17bが収納される第2ボス部8dが外方に突出して形成される。
水深表示部4は、釣り糸の先端に装着可能な仕掛けの水深を表示可能である。水深表示部4には、図1及び図3に示すように、モータ12の出力を調整部材5が設けられる。
ハンドル2は、第1側カバー8a側に設けられる。ハンドル2は、図1及び図2に示すように、ハンドルアーム2aと、ハンドルアーム2aの先端に装着されたハンドル把手2bと、を有する。ハンドル2は、駆動軸30に一体回転可能に連結される。
<クラッチ操作部材>
クラッチ操作部材11は、図5に示す第1位置と、第1位置から離反した図6に示す第2位置とに移動可能にリール本体1に設けられ、第1位置に付勢される。第1位置と第2位置との間隔は、後述する所定の回転位相RPに応じて設定される。クラッチ操作部材11は、スプールの後方で上下方向に移動可能にリール本体1に支持される。第2位置は第1位置よりも竿装着脚部7eに近い、第1実施形態では、クラッチ操作部材11は、図4に示すように、リール本体1にスプール軸14回りに回動自在に支持される回動部18と、回動部18に一体的に回動可能に連結された操作部19と、を有する。操作部19は、スプール軸14と平行に配置される。
回動部18は、機構装着板9bの第1支持部9cの外周面に揺動自在に支持されるリング部18aと、操作部19に挿入される挿入部18bと、リング部18aと挿入部18bとを連結する連結部18cと、を有する。
リング部18aの外周部には、径方向に延びる第1バネ掛け部18dが設けられる。第1バネ掛け部18dには、クラッチ操作部材11を第1位置に向けて付勢する第1バネ部材51の一端が引っ掛けられる。第1バネ部材51は、例えばコイルばねである。第1バネ部材51の他端は、機構装着板9bの第1側カバー8a側の外側面に引っ掛けられる。第1バネ部材51は、伸張状態で装着される。
連結部18cは、リング部18a及び挿入部18bからそれぞれ折れ曲がる、平面視L字状の部材である。連結部18cには、クラッチ制御機構20を構成する後述するクラッチ爪44が装着される爪装着部18eが形成される。爪装着部18eは、クラッチ爪44をスプール軸14と平行な軸回りに揺動自在に支持する支持軸18fが設けられる。支持軸18fの外周側には第2バネ掛け部18gが設けられる。第2バネ掛け部18gは、例えば丸孔で構成される。
操作部19は、クラッチ操作部材11を手で押圧操作するように構成される。操作部19は、スプール軸14と平行に配置される。操作部19は、第1接触部材43aを介して第1側板7aに接触し、第2接触部材43bを介して第2側板7bと接触するように、スプール軸14と平行な方向に沿って延びる。これによって、操作部19を押圧操作しても操作部19が傾きにくくなる。
<スプール駆動機構>
スプール駆動機構13は、スプール10を糸巻き取り方向に駆動する。また、釣り糸の巻き取り時にスプール10にドラグ力を発生させて釣り糸の切断を防止する。スプール駆動機構13は、図3に示すように、図示しないローラクラッチによって糸巻き取り方向の回転が禁止されたモータ12と、第1回転伝達機構24と、第2回転伝達機構25と、を備える。第1回転伝達機構24は、モータ12の回転を減速してスプール10に伝達する。第2回転伝達機構25は、ハンドル2の回転を、第1回転伝達機構24を介して増速してスプール10に伝達する。
第1回転伝達機構24はモータ12の出力軸に連結された図示しない遊星減速機構を有する。遊星減速機構のケース26の内側面には、図示しない内歯ギアが形成され、内歯ギアの出力がケース26の外周面に形成された第1ギア部材60によってスプール10に伝達される。具体的には、第1回転伝達機構24は、第1ギア部材60と、第1ギア部材60に噛み合う第2ギア部材61と、第2ギア部材61に噛み合うピニオンギア32と、を有する。第2ギア部材61及びピニオンギア32は、図4に示すように、機構装着板9bと側板本体9aの外側面との間に配置される。図3に示すように、第2ギア部材61は、第1ギア部材60の回転をピニオンギア32に回転方向を整合させて伝達するように構成される中間ギアである。第2ギア部材61は、側板本体9aのボス部9g及び機構装着板9bに転がり軸受を介して回転自在に支持される。
ピニオンギア32は、側板本体9aに装着された第3軸受17cによって側板本体9aにスプール軸14回りに回転自在かつ軸方向移動自在に装着される。ピニオンギア32は、クラッチ制御機構20により制御されて軸方向にクラッチオン位置とクラッチオフ位置との間でスプール軸14の外周側を移動する。ピニオンギア32は、クラッチヨーク41に係合してスプール軸14方向に移動する。図4及び図7に示すように、ピニオンギア32には、クラッチヨーク41が係合する環状凹部32aが形成される。
第2回転伝達機構25は、図4、図5及び図11に示すように、ハンドル2が一体回転可能に連結された駆動軸30と、駆動ギア31と、第3ギア部材62と、ドラグ機構23と、を有する。
駆動軸30は、図4に示すように、機構装着板9bの第2支持部9d及び第1側カバー8aの第1ボス部8cに回転自在に支持される。駆動軸30は、逆転禁止機構34を構成するローラクラッチ37によって第1側カバー8aの第1ボス部8cに支持される。駆動軸30は、ローラクラッチ37によって糸巻き取り方向と逆方向の回転が禁止される。また、駆動軸30は、クラッチ戻し機構22及び逆転禁止機構34を構成する爪式のワンウェイクラッチ38によっても、糸巻き取り方向と逆方向の回転が禁止される。ワンウェイクラッチ38は、周方向に複数の突起部52aが間隔を隔てて配置された回転部材52と、爪部材54と、を有する。爪部材54は、突起部52aに係合可能な係合位置と突起部52aから離反可能な離反位置とに機構装着板9bに揺動自在に装着される。この回転部材52は後述するクラッチ戻し機構22としても機能する。回転部材52の詳細な構成は、クラッチ戻し機構22において説明する。
図7及び図8に示すように、駆動軸30の外周面の一部の断面は、概ね正方形を構成するように配置された4つの第1直線部30aと、隣り合う2つの第1直線部30aをつなぐ第1円弧部30bと、が形成される。第1円弧部30bは、駆動軸30の回転中心RCを中心とする円弧で構成される。駆動ギア31は、駆動軸30に回転自在に装着される。駆動ギア31は、ドラグ機構23によって糸繰り出し方向の回転が制動される。これによって、スプール10の糸繰り出し方向の回転が制動される。
第3ギア部材62は、図3及び図4に示すように、ハンドル2の糸巻き取り方向の回転をスプール10に伝達するように構成される。第3ギア部材62は、遊星減速機構のキャリアに一体回転可能に連結される。第3ギア部材62は、駆動ギア31に噛み合い、ハンドル2の回転を遊星減速機構のキャリアに伝達する。キャリアに伝達された回転は、第1ギア部材60及び第2ギア部材61を介してピニオンギア32に伝達される。第3ギア部材62から第2ギア部材61までの減速比は概ね「1」である。
ドラグ機構23は、図4に示すように、ローラクラッチ37の内輪37aに一体回転可能に連結されかつ内輪37aによって押圧されるドラグ板39aを有する。ドラグ板39aは、駆動軸30に一体回転可能に連結される。ドラグ板39aは、ドラグ座金39bを介して駆動ギア31を押圧する。ドラグ機構23の制動力(ドラグ板39aを押圧する押圧力)は、駆動軸30に螺合するスタードラグ3(図1及び図2参照)によって調整される。
<クラッチ機構>
クラッチ機構16は、図2に示すように、クラッチピン16aと、ピニオンギア32の図2左側端面に径方向に沿って十字に凹んで形成されたクラッチ凹部16bと、を有する。ピニオンギア32は、クラッチ機構16を構成するとともに、スプール駆動機構13の第1回転伝達機構24を構成する。ピニオンギア32は、スプール軸14方向に沿って、図2に示すクラッチオン位置とクラッチオン位置より図2右側のクラッチオフ位置との間で移動する。クラッチオン位置では、クラッチピン16aがクラッチ凹部16bに係合してピニオンギア32の回転がスプール軸14に伝達され、クラッチ機構16は、オン状態になる。このオン状態では、ピニオンギア32とスプール軸14とが一体回転可能になる。また、クラッチオフ位置では、クラッチ凹部16bがクラッチピン16aから離反してピニオンギア32の回転がスプール軸14に伝達されない。このため、クラッチ機構16はオフ状態になり、スプール10は自由回転可能になる。
<クラッチ制御機構>
クラッチ制御機構20は、図4及び図5に示すように、クラッチカム40と、クラッチヨーク41と、2本の第2バネ部材42と、クラッチ爪44と、第3バネ部材48と、位相位置決め部46と、有する。第2バネ部材42は、第1付勢部材の一例である。第3バネ部材48は、第2付勢部材の一例である。
<クラッチカム>
クラッチカム40は、クラッチ操作部材11の図5に示す第1位置から図6に示す第2位置への移動に応じて、第1方向(図5反時計回り)の所定の回転位相RP毎に回転する。クラッチカム40は、第1方向R1の所定の回転位相RP毎にクラッチオン位置とクラッチオフ位置とに交互に切り換わる。クラッチカム40は、機構装着板9bの第1支持部9cに回転自在に装着される。クラッチカム40は、図7、図8及び図9に示すように、複数(例えば6個から16個、第1実施形態では、例えば12個)のラチェット歯40aと、複数(例えばラチェット歯40aの半分の数)のカム部40bと、を有する。ラチェット歯40aは、歯部の一例である。複数のラチェット歯40aは、クラッチカム40の外周面に周方向に間隔を配置された鋸歯状の歯である。所定の回転位相RPはラチェット歯40aの数によって定まる。第1実施形態ではラチェット歯40aの数が12であるので、所定の回転位相RPは30度である。
図8に示すように、ラチェット歯40aは、周方向に間隔を隔てて交互に配置された第1ラチェット歯40cと第2ラチェット歯40dとを有する。第1ラチェット歯40cは、第2ラチェット歯40dよりも厚みが厚い。第1実施形態では、第1ラチェット歯40cの厚みはクラッチカム40の厚みと同じである。第2ラチェット歯40dの厚みは第1ラチェット歯40cの半分の厚みである。第2ラチェット歯40dは、回転部材52の突起部52aに係合不能である。
図9に模式的に示すように、カム部40bは、所定の回転位相RPに関連した位相PSで周方向に間隔を隔てて配置される。第1実施形態では、カム部40bの位相PSは、所定の回転位相RPの2倍であり、例えば60度である。カム部40bは、クラッチヨーク41が係合する第1傾斜カム面40eと、第2傾斜カム面40fと、平坦面40gと、を含む。第1傾斜カム面40eは傾斜カム面の一例である。第1傾斜カム面40eは、第1方向R1の回転方向上流側の傾斜カム面であり、第1方向R1に沿ってスプール10から徐々に離れるように形成される。第1傾斜カム面40eは、クラッチヨーク41をクラッチオン位置からクラッチオフ位置に移動させるための傾斜カム面である。第2傾斜カム面40fは、第1方向R1の回転方向下流側の傾斜カム面であり、第1方向R1に沿ってスプール10に徐々に近づくように形成される。第2傾斜カム面40fは、第2バネ部材42によって、クラッチヨーク41をクラッチオフ位置からクラッチオン位置に戻すとき、クラッチヨーク41が急激に移動しないようにするように構成される。したがって、第2傾斜カム面40fは設けなくてもよい。平坦面40gは、第1傾斜カム面40eと第2傾斜カム面40fの間に配置される。平坦面40gは、クラッチカム40の側面と平行な平坦面である。平坦面40gは、クラッチヨーク41をクラッチオフ位置に保持するように構成される
<クラッチヨーク>
クラッチヨーク41は、ピニオンギア32を、クラッチピン16aに係合するオン位置とクラッチピン16aから離反するオフ位置とに移動させるために設けられる。クラッチヨーク41は、図4に示すように、第1支持部9cの先端に例えばネジ止め固定されるガイド部材49によって、スプール10に対して接近・離反するようにスプール軸14の軸方向に往復移動自在に支持される。ガイド部材49は、クラッチヨーク41が嵌合する2本のガイド軸49aを有する。クラッチヨーク41は、ピニオンギア32に係合する係合部41aと、一対のガイド孔41bと、一対のカム受け部41cと、を有する。係合部41aは、ピニオンギア32の環状凹部32aに係合するように半円形に形成される。一対のガイド孔41bは、係合部41aの両側に設けられ、2本のガイド軸49aが通過可能である。一対のカム受け部41cは、係合部41aの両側に設けられ、カム部40b及び位相位置決め部46に係合する。一対のカム受け部41cは、図9に示すように第1方向R1下流側が直角部41dを有し、第1方向R1上流側が鈍角部41eを有する。
<第2バネ部材>
2本の第2バネ部材42は、クラッチヨーク41をクラッチオン位置に向けて付勢する。第2バネ部材42は、第1付勢部材の一例であり、例えばコイルばねである。第2バネ部材42は、2本のガイド軸49aのそれぞれの装着される。2本の第2バネ部材42は、第1側カバー8aの内側面と、クラッチヨーク41の間に圧縮状態でガイド軸49aに装着される。
<クラッチ爪>
クラッチ爪44は、図4及びクラッチ操作部材11の回動部18にラチェット歯40aに係合及び係合解除可能に揺動自在に連結される。クラッチ爪44は、前述したように、回動部18の爪装着部18eに設けられた支持軸18fに揺動自在に支持される。クラッチ爪44は、クラッチ操作部材11の第1位置から第2位置への移動によって、クラッチカム40を第1方向R1に所定の回転位相RPだけ回転させる。クラッチ爪44は、ラチェット歯40aの第1ラチェット歯40cと第2ラチェット歯40dのいずれかに係合してクラッチカム40を第1方向R1に押圧する。クラッチ爪44は、支持軸18fに支持される揺動支持部44aと、揺動支持部44aから径方向に延びる爪部44bと、を有する。クラッチ操作部材11が第1位置から第2位置に操作されると、爪部44bの先端がラチェット歯40aの根元部分に接触し、クラッチカム40を押圧して第1方向R1に回転させる。クラッチ爪44は、支持軸18fの先端部にねじ込まれるねじ部材53によって支持軸18fに対して抜け止めされる。
<第3バネ部材>
図4に示すように、第3バネ部材48は、クラッチ爪44をラチェット歯40aに向けて付勢する。第3バネ部材48は、例えば捩じりコイルばねである。第3バネ部材48は、一端が爪部44bに引っ掛けられ、他端が爪装着部18eに設けられる第2バネ掛け部18gに引っ掛けられる。第3バネ部材48は、自由状態よりも両端を広げてクラッチ爪44に装着される。
<位相位置決め部>
位相位置決め部46は、クラッチカム40を、第1方向R1の所定の回転位相RP毎に位置決めするように構成される。図9に示すように、位相位置決め部46は、カム部40bに配置され、カム部40bに凹んで形成された第1位置決め部46aと、カム部40bの間に配置された第2位置決め部46bと、を有する。第1位置決め部46aは、カム部40bの第1傾斜カム面40eに乗り上げたクラッチヨーク41のカム受け部41cに係合してクラッチカム40を位相PS毎に位置決めする。したがって、第1位置決め部46aは、クラッチヨーク41がクラッチオン位置からクラッチオフ位置に移動したときに、クラッチカム40を位置決めする。第2位置決め部46bは、カム部40bから降りたクラッチヨーク41のカム受け部41cに係合してクラッチカム40の位相PS毎に位置決めする。したがって、第2位置決め部46bは、クラッチヨーク41がクラッチオフ位置からクラッチオン位置に移動したときに、クラッチカム40を位置決めする。したがって、全体としてクラッチカム40は所定の回転位相RP毎に位置決めされる。
ここでは、カム部40bとクラッチヨーク41と、を用いてクラッチカム40を位置決めするので、位相位置決め部46の構成が簡素である。
このような構成のクラッチ制御機構20では、クラッチ操作部材11を第1位置から第2位置に押圧操作すると、クラッチ機構16が、オン状態とオフ状態とに交互に切り換わる。またクラッチ操作部材11の押圧操作を止めると、第1バネ部材51によって、クラッチ操作部材11は第1位置に戻る。このとき、クラッチ爪44は、ラチェット歯40aによって押圧されて離反位置に揺動し、第1位置に戻るとラチェット歯40aに係合する。
<クラッチ戻し機構>
クラッチ戻し機構22は、図7及び図8に示すように、駆動軸30に連結され、駆動軸30の糸巻き取り方向の回転によってラチェット歯40aを押圧する前述した回転部材52を含む。回転部材52は、複数の突起部52aと、連結孔52bとを有する。複数(例えば7個)の突起部52aは、クラッチカム40を第1方向R1に回転させるように構成される。突起部52aは、周方向に間隔を隔てて形成される。突起部52aは、前述したように、ラチェット歯40aの第2ラチェット歯40dには係合不能であり、第1ラチェット歯40cだけに係合可能である。突起部52aは、駆動軸30の糸巻き取り方向WDの上流側の第1角部52cと、糸巻き取り方向WDの下流側の第2角部52dとを有する。第1角部52cは、例えば鋭角に形成され、第2角部52dは、鈍角に形成される。また、第1角部52cは、第2角部52dよりも駆動軸30の回転中心RCから離れて配置される。具体的には、第1角部52cは、第1ラチェット歯40cに接触可能に形成され、第2角部52dは、第1ラチェット歯40cに接触不能に形成される。これによって、第1角部52cと第2角部52dとを結ぶ傾斜した押圧面52eが形成される。このような構成の押圧面52eは、糸巻き取り方向WD の上流側が下流側よりも回転中心RCからの距離が大きな傾斜カム面になる。したがって、押圧面52eが、第1ラチェット歯40cを押圧するとき、突起部52aが第1ラチェット歯40cに食い込みにくくなり、食い込みによる回転部材52のスタック等の不具合が生じにくくなる。
図8に示すように、クラッチ機構16が、カム部40bにクラッチヨーク41が乗り上げるオフ状態にあるとき、第1ラチェット歯40cが回転部材52に最も接近した位置に配置される。また、カム部40bの間にクラッチヨーク41が配置されるオン状態にあるとき、第2ラチェット歯40dが、回転部材52に最も接近した位置に配置される。したがって、クラッチ機構16がオフ状態のとき、ハンドル2によって駆動軸30が糸巻き取り方向WDに回転すると、押圧面52eは、第1ラチェット歯40cを押圧して、クラッチカム40を第1方向R1に回転させる。また、クラッチオン状態のときは、突起部52aの押圧面52eは、クラッチカム40を第1方向R1に回転させない。
また、回転部材52は、クラッチ操作部材11によってクラッチカム40が第1方向R1に回転するとき、突起部52aがラチェット歯40aから離反するように移動する。これを実現するために、回転部材52の駆動軸30に連結される連結孔52bは、駆動軸30に対して所定の角度範囲A(所定の角度範囲Aは、15度から35度の範囲であり第1実施形態では25度である。)回動可能に装着される。
連結孔52bは、第1直線部30aに係合しかつ第1直線部よりも短い4つの第2直線部52fと、第1円弧部30bに係合しかつ第1円弧部30bよりも長い4つの第2円弧部52gと、第2円弧部52gと第2直線部52fとを結ぶ4つの第3直線部52hとを有する。これによって、駆動軸30の回転によって、回転部材52が回転する場合は、図8に実線で示す状態になり、第2直線部52fが第1直線部30aに係合する。クラッチカム40の第1方向R1の回転によって、第1ラチェット歯40cが突起部52aを押圧する場合は、所定の角度範囲Aで回転部材52が駆動軸30に対して例えば図8時計回りに回転し、図8に2点鎖線で示すように、突起部52aが第1ラチェット歯40cから離反するように移動する。このとき、第2ラチェット歯40dは、突起部52aに接触しない厚みであるので、第2ラチェット歯40dは、回転部材52を回転させない。
このような構成のクラッチ戻し機構22では、クラッチ操作部材11によってクラッチ機構16をオフ状態にした場合、ハンドル2を糸巻き取り方向に回転させると、駆動軸30が糸巻き取り方向WDに回転する。駆動軸30が糸巻き取り方向WDに回転すると、回転部材52が糸巻き取り方向に回転し、突起部52aの押圧面52eが、第1ラチェット歯40cを押圧してクラッチカム40を所定の回転位相RPだけ第1方向R1に回転させる。これによって、クラッチヨーク41が平坦面40gから第2傾斜カム面40fを下って、カム部40bの間に配置され、クラッチ機構16がオン状態になる。
また、クラッチ操作部材11の第1位置から第2位置への操作によってクラッチカム40が第1方向R1に回転するとき、ラチェット歯40aが突起部52aに接触しても、回転部材52が駆動軸30に対して所定の角度範囲Aで糸巻き取り方向WDに回転する。このため、クラッチ操作部材11の操作によってクラッチカム40が第1方向R1に回転するとき、突起部52aがクラッチカム40の回転を妨げない。
<両軸受リールの全体動作>
釣りを行うときは、クラッチ操作部材11を第1位置から第2位置に押圧操作し、クラッチ機構16をオフ状態にする。これによって、仕掛けの自重によって釣り糸が繰り出され、スプール10が糸繰り出し方向に回転する。
仕掛けが魚が群れている棚位置に到達すると、ハンドル2を糸巻き取り方向WDに回転させる。これによって、前述したように、回転部材52の突起部52aがクラッチカム40の第1ラチェット歯40cを押圧して、クラッチカム40を所定の回転位相RPだけ回転させる。これによって、第2バネ部材42によって付勢されたクラッチヨーク41がカム部40bの第2傾斜カム面40fを下って、カム部40bの間に配置される。この結果、ピニオンギア32がスプール10に接近し、クラッチ凹部16bがクラッチピン16aに係合し、クラッチ機構16がオン状態になる。なお、本発明では、クラッチ操作部材11を第1位置から第2位置に操作してもクラッチ機構16をオフ状態からオン状態に戻すこともできる。
<第2実施形態>
図10、図11及び図12に示す第2実施形態では、クラッチ操作部材11によってクラッチカム40が第1方向R1に回転するとき、複数(例えば3個から8個、第2実施形態では5個)の突起部152aのいずれかがラチェット歯40aから離反するように移動する構成が第1実施形態と異なる。具体的には、クラッチ戻し機構122の回転部材152の構成が、第1実施形態と異なる。第2実施形態では、回転部材152は逆転禁止機構を構成しない。
回転部材152は、駆動軸に30一体回転可能に連結される円板状の本体部153を有する。複数の突起部152aは、本体部153の外周側にラチェット歯40aを押圧可能に突出する押圧姿勢と、押圧姿勢よりも外周側に近づいた退避姿勢と、に揺動自在に連結される。突起部152aは、図示しない付勢部材によって、押圧姿勢に付勢される。付勢部材は、例えば捩じりコイルバネ、板バネ、コイルバネ等の弾性部材で構成される。突起部152aは、クラッチカム40が第1方向R1に回転するとき、クラッチカム40のラチェット歯40aが突起部152aに接触しても、ラチェット歯40aによって押圧されて、突起部152aが退避姿勢に揺動する。このため、クラッチ操作部材11の操作によってクラッチカム40が第1方向R1に回転するとき、突起部152aがクラッチカム40の回転を妨げない。
また、ラチェット歯40aを押圧する複数の突起部152aが回転部材152の本体部153に揺動可能に設けられる。このため、回転部材152の停止位置に関わらず、クラッチ操作部材11によってもハンドル2によっても、クラッチ機構16を迅速にオン状態に戻せるようになる。
<特徴>
上記実施形態は、下記のように表現可能である。
(A)両軸受リール100は、釣り糸を前方に繰り出す釣り用リールである。両軸受リール100は、竿装着脚部7eを有するリール本体1と、スプール10と、ハンドル2と、駆動軸30と、クラッチ機構16と、クラッチ操作部材11と、クラッチ制御機構20と、クラッチ戻し機構22と、を備える。スプール10は、リール本体1に回転自在に支持される。ハンドル2は、スプール10を回転駆動するように構成される。駆動軸30は、リール本体1に回転自在に装着され、ハンドル2によって糸巻き取り方向に回転する。クラッチ機構16は、ハンドル2とスプール10との間に配置される。クラッチ操作部材11は、第1位置と第1位置から離反した第2位置とに移動可能にリール本体1に設けられ、第1位置に付勢される。クラッチ制御機構20は、クラッチ操作部材11を操作する毎に、クラッチ機構16をオン状態とオフ状態とに交互に切り換え可能である。クラッチ制御機構20は、外周面に、周方向に間隔を配置された鋸歯状の複数のラチェット歯40aを有し、クラッチ操作部材11の第1位置から第2位置への移動に応じて第1方向R1の所定の回転位相RP毎に回転するクラッチカム40を含む。クラッチ戻し機構22は、オフ状態にあるクラッチ機構16を、ハンドル2の糸巻き取り方向の回転によってオン状態に戻す。クラッチ戻し機構は22、駆動軸30に連結され、駆動軸30の糸巻き取り方向WDの回転によってラチェット歯40aを押圧してクラッチカム40を第1方向R1に回転させる複数の突起部52aを外周面に有する回転部材52を含む。
この両軸受リール100では、クラッチ操作部材11を第1位置から第2位置に操作する毎に、クラッチ機構16がオン状態とオフ状態とに交互に切り換わる。クラッチ機構16がオフ状態のときにハンドル2を糸巻き取り方向に回転させると、複数の突起部52aのいずれかがラチェット歯40aを押圧してクラッチカム40を所定の回転位相RPだけ第1方向R1に回転させる。これによって、クラッチカム40がクラッチオン位置に移動し、クラッチ機構16がオン状態になる。ここでは、ラチェット歯40aを押圧する複数の突起部52aが回転部材52に設けられる。このため、回転部材52の停止位置に関わらず、クラッチ操作部材11によってもハンドル2によっても、クラッチ機構16を迅速にオン状態に戻せるようになる。
(B)回転部材52は、クラッチ操作部材11によってクラッチカム40が第1方向R1に回転するとき、突起部52aがラチェット歯40aから離反するように移動してもよい。この場合には、クラッチ操作部材11の操作によってクラッチカム40が第1方向R1に回転するとき、突起部52aがクラッチカム40の回転を妨げない。
(C)回転部材152は、駆動軸30に一体回転可能に連結される円板状の本体部153を有してもよい。突起部152aは、本体部153の外周側にラチェット歯40aを押圧可能に突出する押圧姿勢と、押圧姿勢よりも外周側に近づいた退避姿勢と、に揺動自在に連結されてもよい。突起部152aは、クラッチカム40が第1方向R1に回転するとき、クラッチカム40によって押圧されて、退避姿勢に揺動してもよい。この場合には、クラッチカム40が第1方向R1に回転するとき、クラッチカム40によって押圧されて、突起部152aが退避姿勢に揺動する。このため、クラッチ操作部材11の操作によってクラッチカム40が第1方向R1に回転するとき、突起部152aがクラッチカム40の回転を妨げない。
(D)回転部材52は、駆動軸30に対して、所定の角度範囲Aで糸巻き取り方向WDに回転可能に連結されてもよい。この場合には、クラッチカム40が第1方向R1に回転するとき、ラチェット歯40aが突起部52aに接触しても、回転部材52が糸巻き取り方向WDに回転するので、クラッチ操作部材11の操作によってクラッチカム40が第1方向に回転するとき、突起部52aがクラッチカム40の回転を妨げない。
(E)クラッチ操作部材11は、スプール10の後方で上下方向に移動可能にリール本体1に支持され、第2位置は第1位置よりも竿装着脚部7eに近くてもよい。この場合には、竿装着脚部7eに向けた下方への同じ押圧操作でクラッチ機構16のオンオフ操作を行えるので、クラッチ機構16のオンオフ操作が容易である。
(F)クラッチ制御機構20は、クラッチヨーク41と第2バネ部材42とを有してもよい。クラッチヨーク41は、クラッチ機構16及びクラッチカム40に係合する。クラッチヨーク41は、クラッチカム40の第1方向R1の所定の回転位相RP毎の回転によって、スプール10の軸方向に沿って、クラッチオン位置と、クラッチオフ位置とに交互に移動し、クラッチ機構16をオン状態とオフ状態とに交互に切り換えてもよい。第2バネ部材42は、クラッチヨーク41をクラッチオン位置に向けて付勢してもよい。クラッチカム40は、所定の回転位相RPに関連して周方向に間隔を隔てて配置され、クラッチヨーク41が係合する第1傾斜カム面40eを含む複数のカム部40bを有してもよい。
この場合には、第1傾斜カム面40eによってクラッチヨーク41をクラッチオン位置からクラッチオフ位置に移動させるように構成することによって、クラッチカム40の第1方向R1の回転によって、クラッチカム40のカム部40bの第1傾斜カム面40eにクラッチヨーク41が係合すると、クラッチヨーク41が、クラッチオン位置からクラッチオフ位置に移動する。さらにクラッチカム40が第1方向R1に回転しクラッチヨーク41が第1傾斜カム面40eから外れると、クラッチヨーク41は第2バネ部材42によって付勢されてクラッチオン位置に戻る。ここでは、クラッチカム40の第1方向R1の所定の回転位相RPの回転によって、クラッチヨーク41がクラッチオン位置とクラッチオフ位置とに交互に移動するので、クラッチ機構16がオン状態及びオフ状態に交互に切り換わる。
(G)第1傾斜カム面40eは、第1方向R1に沿ってスプール10から徐々に離れるように形成され、カム部40bは、クラッチヨーク41の側面に係合し、クラッチヨーク41をクラッチオン位置からクラッチオフ位置に向けて移動させてもよい。この場合には、第1傾斜カム面40eによって、クラッチヨーク41をスプール10から離反する方向に移動させることができ、クラッチヨーク41をクラッチオン位置からクラッチオフ位置に移動させることができる。
(H)クラッチ操作部材11は、回動部18と操作部19とを有してもよい。回動部18は、リール本体1にスプール軸14の軸回りに回動自在に支持される。操作部19は、回動部18に一体的に回動可能に連結される。クラッチ制御機構20は、クラッチ爪44と第3バネ部材48とを有してもよい。クラッチ爪44は、回動部にラチェット歯40aに係合及び係合解除可能に揺動自在に連結され、ラチェット歯40aに係合してクラッチカム40を第1方向R1に回動させる。第3バネ部材48は、クラッチ爪44をラチェット歯40aに向けて付勢する。
この場合には、クラッチ操作部材11に力を加えてクラッチ操作部材11を第1位置から第2位置に移動させると、回動部18が回動し、第3バネ部材48によって付勢されたクラッチ爪44がラチェット歯40aに係合してクラッチカム40を第1方向R1に回転させる。また、クラッチ操作部材11に加える力を解除すると、第3バネ部材48によって付勢されたクラッチ操作部材11が第1位置に戻る。
(I)クラッチ制御機構20は、クラッチカム40を、第1方向R1の所定の回転位相RP毎に位置決めする位相位置決め部46を、さらに含んでもよい。この場合には、クラッチ操作部材11が第1位置に戻っても、クラッチカム40を所定の回転位相毎に位置決めできる。
(J)位相位置決め部46は、クラッチヨーク41が係合する第1位置決め部46aと第2位置決め部46bとを有してもよい。第1位置決め部46aは、複数のカム部40bに配置され、第2位置決め部46bは、複数のカム部40bの間に配置されてもよい。この場合には、カム部40bとクラッチヨーク41とを利用して、クラッチカム40を所定の回転位相RP毎に位置決めできるので、クラッチカム40の位相を簡素な構造で位置決めできる。
(K)両軸受リール100は、回転部材52と、複数の突起部52aのいずれかに係合する係合位置と突起部52aから離反する離反位置とに揺動する爪部材54と、を有し、駆動軸30の糸巻き取り方向と逆方向の回転を禁止する逆転禁止機構34をさらに備えてもよい。この場合には逆転禁止機構34とクラッチ戻し機構22とで部品を共用できる。
(L)複数のラチェット歯40aは、突起部52aに係合可能な複数の第1ラチェット歯40cと、第1ラチェット歯40cと周方向に交互に配置され突起部52aに係合不能な第2ラチェット歯40dと、を有してもよい。この場合には、クラッチカム40の第1方向R1の回転を回転部材52が妨げない構成を容易に実現できる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)上記2つの実施形態では、両軸受リール100としてモータ12でスプールを駆動する電動リールを開示したが、本発明は、手巻きの両軸受リールにも適用できる。
(b)両軸受リール100は、クラッチ機構16の状態を使用者が識別可能な識別手段をさらに備えてもよい。例えば、第1ラチェット歯40cと第2ラチェット歯40dの位置を、目視又はセンサによって識別して、クラッチ機構16がオン状態かオフ状態かを識別してもよい。
(c)上記2つの実施形態では、クラッチ操作部材11をスプール軸回りに揺動可能に設けられる。しかし、クラッチ操作部材の移動は、スプール軸回りの揺動に限定されず、その他の軸回りに揺動してもよく、直線移動でもよい。
(d)上記2つの実施形態では、位相位置決め部をカム部40bとクラッチヨーク41とで構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、複数の凹部とピン部材によって位相位置決め部を構成してもよい。凹部は、クラッチカム40の機構装着板9bに対向する面及び機構装着板9bの一方に、所定の回転位相RPに対応して周方向に間隔を隔てて形成されてもよい。ピン部材は、凹部に係合しを進退可能かつ凹部に向けて付勢して設けてられてもよい。
1 リール本体
2 ハンドル
7e 竿装着脚部
10 スプール
11 クラッチ操作部材
16 クラッチ機構
18 回動部
19 操作部
20 クラッチ制御機構
22、122 クラッチ戻し機構
40 クラッチカム
40a ラチェット歯
40b カム部
40c 第1ラチェット歯
40d 第2ラチェット歯
40e 第1傾斜カム面
41 クラッチヨーク
42 第2バネ部材
44 クラッチ爪
46 位相位置決め部
46a 第1位置決め部
46b 第2位置決め部
48 第3バネ部材
52,152 回転部材
52a、152a 突起部
100 両軸受リール
153 本体部
R1 第1方向
RP 所定の回転位相
WD 糸巻き取り方向

Claims (12)

  1. 釣り糸を前方に繰り出す両軸受リールであって、
    竿装着脚部を有するリール本体と、
    前記リール本体に回転自在に支持されるスプールと、
    前記スプールを回転駆動するように構成されるハンドルと、
    前記リール本体に回転自在に装着され、前記ハンドルによって糸巻き取り方向に回転する駆動軸と、
    前記ハンドルと前記スプールとの間に配置されるクラッチ機構と、
    第1位置と前記第1位置から離反した第2位置とに移動可能に前記リール本体に設けられ、前記第1位置に付勢されるクラッチ操作部材と、
    前記クラッチ操作部材を操作する毎に、前記クラッチ機構をオン状態とオフ状態とに交互に切り換え可能なクラッチ制御機構と、
    前記オフ状態にある前記クラッチ機構を、前記ハンドルの糸巻き取り方向の回転によって前記オン状態に戻すクラッチ戻し機構と、を備え、
    前記クラッチ制御機構は、
    外周面に、周方向に間隔を隔てて配置された複数の歯部を有し、前記クラッチ操作部材の前記第1位置から前記第2位置への移動に応じて第1方向の所定の回転位相毎に回転するクラッチカムを含み、
    前記クラッチ戻し機構は、
    前記駆動軸に連結され、前記駆動軸の糸巻き取り方向の回転によって前記歯部を押圧して前記クラッチカムを前記第1方向に回転させる複数の突起部を外周面に有する回転部材を含む、両軸受リール。
  2. 前記回転部材は、前記クラッチ操作部材によって前記クラッチカムが前記第1方向に回転するとき、前記突起部が前記歯部から離反するように移動する、請求項1に記載の両軸受リール。
  3. 前記回転部材は、前記駆動軸に一体回転可能に連結される円板状の本体部を有し、
    前記突起部は、前記本体部の外周側に前記ラ歯部を押圧可能に突出する押圧姿勢と、前記押圧姿勢よりも前記外周側に近づいた退避姿勢と、に揺動自在に連結され、
    前記突起部は、前記クラッチカムが前記第1方向に回転するとき、前記クラッチカムによって押圧されて、前記退避姿勢に揺動する、請求項2に記載の両軸受リール。
  4. 前記回転部材は、前記駆動軸に対して、所定の角度範囲で糸巻き取り方向に回転可能に前記駆動軸に連結される、請求2に記載の両軸受リール。
  5. 前記クラッチ操作部材は、前記スプールの後方で上下方向に移動可能に前記リール本体に支持され、
    前記第2位置は前記第1位置よりも前記竿装着脚部に近い、請求項1から4のいずれか1項に記載の両軸受リール。
  6. 前記クラッチ制御機構は、
    前記クラッチ機構及び前記クラッチカムに係合し、前記クラッチカムの前記第1方向の前記所定の回転位相毎の回転によって、前記スプールの軸方向に沿って、クラッチオン位置と、前記クラッチオフ位置とに交互に移動し、前記クラッチ機構を前記オン状態と前記オフ状態とに交互に切り換えるクラッチヨークと、
    前記クラッチヨークを前記クラッチオン位置に向けて付勢する第1付勢部材と、を有し、
    前記クラッチカムは、前記所定の回転位相に関連して周方向に間隔を隔てて配置され、前記クラッチヨークが係合する傾斜カム面を含む複数のカム部を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の両軸受リール。
  7. 前記傾斜カム面は、前記第1方向に沿って前記スプールから徐々に離れるように形成され、
    前記カム部は、前記クラッチヨークの側面に係合し、前記クラッチヨークを前記クラッチオン位置から前記クラッチオフ位置に向けて移動させる、請求項6に記載の両軸受リール。
  8. 前記クラッチ操作部材は、
    前記リール本体に前記スプール軸回りに回動自在に支持される回動部と、
    前記回動部に一体的に回動可能に連結された操作部と、を有し
    前記クラッチ制御機構は、
    前記回動部に前記歯部に係合及び係合解除可能に揺動自在に連結され、前記歯部に係合して前記クラッチカムを前記第1方向に回転させるクラッチ爪と、
    前記クラッチ爪を前記歯部に向けて付勢する第2付勢部材と、を有する、請求項1から7のいずれか1項に記載の両軸受リール。
  9. 前記クラッチ制御機構は、前記クラッチカムを、前記第1方向の前記所定の回転位相毎に位置決めする位相位置決め部を、さらに含む、請求項6から8のいずれか1項に記載の両軸受リール。
  10. 位相位置決め部は、前記クラッチヨークが係合する第1位置決め部と第2位置決め部とを有し、
    前記第1位置決め部は、前記複数のカム部に配置され、前記第2位置決め部は、前記複数のカム部の間に配置される、請求項9に記載の両軸受リール。
  11. 前記回転部材と、前記複数の突起部のいずれかに係合する係合位置と前記突起部から離反する離反位置とに揺動する爪部材と、を有し、前記駆動軸の前記糸巻き取り方向と逆方向の回転を禁止する逆転禁止機構をさらに備える、請求項1から10のいずれか1項に記載の両軸受リール。
  12. 前記複数の歯部は、前記突起部に係合可能な複数の第1歯部と、前記第1歯部と周方向に交互に配置され前記突起部に係合不能な第2歯と、を有する、請求項1から11のいずれか1項に記載の両軸受リール。
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