JP2000152737A - 魚釣用両軸受型リール - Google Patents

魚釣用両軸受型リール

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JP2000152737A
JP2000152737A JP10329738A JP32973898A JP2000152737A JP 2000152737 A JP2000152737 A JP 2000152737A JP 10329738 A JP10329738 A JP 10329738A JP 32973898 A JP32973898 A JP 32973898A JP 2000152737 A JP2000152737 A JP 2000152737A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ピニオンギヤをスプール軸方向に沿って分離移
動させるカム部とカム部を移動させるプレート部との2
部品でクラッチプレートを構成することによってクラッ
チON/OFF切換を円滑且つ確実に行うことが可能な
クラッチ機構を備えた魚釣用両軸受型リールを提供す
る。 【解決手段】スプール軸に対して係脱可能に配置された
ピニオンギヤと、クラッチON/OFF操作に連動し
て、ピニオンギヤをスプール軸方向に沿って移動させ
て、スプール軸に対してピニオンギヤを係脱させるクラ
ッチプレート52とを有するクラッチ機構において、ク
ラッチプレートは、ピニオンギヤをスプール軸方向に沿
って移動させるカム部80と、このカム部を移動させる
プレート部82とから構成されており、カム部及びプレ
ート部を一体的に動作させるように、プレート部には、
カム部を係合させることが可能な係合部が形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用両軸受型リ
ールのクラッチ機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のクラッチ機構は、例えば実用新案
登録第2552677号公報に開示されているように、
クラッチON/OFF切換時に釣り人が手動操作するた
めのクラッチレバーと、このクラッチレバーのON/O
FF切換動作に連動して回動するクラッチプレートと、
ピニオンギヤをスプール軸方向に分離移動させるヨーク
とを備えており、クラッチプレートには、ヨークをスプ
ール軸方向に移動させるための面カムが一体的に突設さ
れている。
【0003】このような従来のクラッチ機構によれば、
クラッチレバーをON/OFF切換すると、このON/
OFF切換動作に連動してクラッチプレートが回動し、
このクラッチプレートの回動に伴って面カムが回動す
る。このクラッチプレートの回動運動は、面カムによっ
てスプール軸方向への直線運動に変換されてヨークに伝
達され、このヨークをスプール軸方向に移動させる。そ
して、このヨークのスプール軸方向への移動に従ってピ
ニオンギヤをスプール軸方向に分離移動させることによ
って、ピニオンギヤをスプール軸に対して係脱させるこ
とができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のクラッ
チ機構において、ヨークをスプール軸方向に移動させる
ための面カムは、クラッチプレートに対して一体的に突
設されているため、以下のような問題が発生する。
【0005】クラッチON/OFF切換に際して、クラ
ッチプレートをクラッチON位置及びクラッチOFF位
置にホールドさせるために、クラッチ機構には、ホール
ドバネが設けられており、このホールドバネは、その一
端がクラッチプレートに支持され、その他端がリール本
体に支持されている。このような構成では、クラッチプ
レートには、ホールドバネから比較的強いバネ力が作用
している。クラッチプレートは、その回動性を良くする
ために、ある程度のクリアランスを確保して配置されて
いるため、ホールドバネのバネ力が作用すると、クラッ
チプレートが持ち上げられて傾斜してしまう。この結
果、クラッチプレートに一体的に突設されている面カム
も同様に傾斜(面カムの向きが変化)してしまう。この
ように面カムが傾斜(面カムの向きが変化)すると、ク
ラッチON/OFF切換時に、面カムからヨークに対し
て均等に力を作用させることができなくなってしまう。
このため、クラッチを円滑且つ確実に切り換えることが
できなくなってしまう。
【0006】また、クラッチプレートに面カムを一体的
に突設すると、クラッチプレートの外形が複雑化してし
まうため、このクラッチプレートの成形型を起こすのが
困難になって、その型代が高くなり、クラッチプレート
並びにクラッチ機構の製造コストが上昇してしまう。こ
の結果、魚釣用両軸受型リールの製造コストが高くなっ
てしまう。
【0007】更に、クラッチプレートに面カムを一体的
に突設する場合、その面カムの外形や寸法を常に一定に
維持させることが困難であるため、製品(面カム、クラ
ッチプレート)にバラツキが生じてしまう。
【0008】本発明は、このような問題を解決するため
に成されており、その目的は、ピニオンギヤをスプール
軸方向に沿って分離移動させるカム部とカム部を移動さ
せるプレート部との2部品でクラッチプレートを構成す
ることによって、クラッチON/OFF切換を円滑且つ
確実に行うことが可能なクラッチ機構を備えた魚釣用両
軸受型リールを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、釣糸が巻回されるスプールが取り
付けられたスプール軸に対して係脱可能に配置されたピ
ニオンギヤと、クラッチON/OFF操作に連動して、
ピニオンギヤをスプール軸方向に沿って移動させて、ス
プール軸に対してピニオンギヤを係脱させることが可能
なクラッチプレートとを有するクラッチ機構を備えた魚
釣用両軸受型リールにおいて、クラッチプレートは、ピ
ニオンギヤをスプール軸方向に沿って移動させるカム部
と、このカム部を移動させるプレート部とから構成され
ており、カム部及びプレート部を一体的に動作させるよ
うに、プレート部には、カム部を係合させることが可能
な係合部が形成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係
る魚釣用両軸受型リールについて、図1〜図4を参照し
て説明する。
【0011】図1及び図2(a)に示すように、本実施
の形態の魚釣用両軸受型リールは、左右フレーム3a,
3b、及び、例えばビス、螺合、嵌合等によって各フレ
ーム3a,3bの外側に取付可能な左右側板5a,5b
で構成されるリール本体1を備えている。
【0012】左右フレーム3a,3bの間には、軸受7
a,7bを介してスプール軸8が回転可能に支持されて
おり、このスプール軸8には、釣糸(図示しない)が巻
回されるスプール8aが一体的に取り付けられている。
【0013】右側板5bには、円筒突部5cが形成され
ており、円筒突部5c内には、ハンドル10が取り付け
られたハンドル軸10aの先端側が軸受11を介して回
転可能に支持されている。
【0014】右フレーム3bと右側板5bとの間には、
一定の空間領域が形成されており、この空間領域内に
は、ハンドル10の回転力をスプール軸8に伝達してス
プール8aを回転させる駆動機構20が収容されてい
る。なお、左フレーム3a側のスプール軸8の端部に
は、スプール8aの過回転を制御することによって釣糸
繰出時のバックラッシュを防止するためのバックラッシ
ュ防止機構9が設けられている。
【0015】駆動機構20は、スプール軸8の軸方向に
沿って移動可能なピニオンギヤ21と、このピニオンギ
ヤ21に噛合し且つハンドル軸10aに回転可能に支持
された駆動歯車25と、この駆動歯車25とハンドル軸
10aとの間に設けられたドラグ機構27とを備えてい
る。
【0016】ピニオンギア21は、スプール軸8と同軸
上に配置されたピニオン軸21aに対して回転可能に支
持されており、後述するクラッチ機構(図2〜図4参
照)をON/OFF操作することによって、スプール軸
8に係合してスプール軸8と一体的に回転する係合位置
と、スプール軸8との係合状態が解除された非係合位置
との間を移動させることができるようになっている。具
体的には、ピニオンギア21に形成された円周溝21b
に係合している樹脂製のヨーク23が、クラッチ機構の
ON/OFF操作に連動して、ピニオン軸21aに沿っ
て移動することによって、ピニオンギヤ21を係合位置
(釣糸巻取可能状態;クラッチON)と非係合位置(ス
プールフリー回転状態;クラッチOFF)に移動させる
ことができる。
【0017】駆動歯車25は、表面(ハンドル10側の
面)が開口し且つ裏面(反ハンドル10側の面)が閉鎖
された筒状を成しており、この筒状の内部空間に、ドラ
グ機構27が収容されている。
【0018】ドラグ機構27は、駆動歯車25と共に一
体回転するように配された金属ワッシャ、ハンドル軸1
0aに回り止め固定された複数の金属ワッシャ、これら
金属ワッシャ間に配されたライニング材を具備した摩擦
係合部材を有しており、ハンドル軸10aに螺合したド
ラグ操作レバー30を回転操作して、摩擦係合部材を軸
方向に押圧することによって、所望のドラグ力を付与す
ることができるようになっている。
【0019】上述した構成によれば、クラッチON状態
において、ハンドル10を回転操作したときの回転運動
は、駆動歯車25を介してピニオンギヤ21に伝達さ
れ、このピニオンギヤ21を回転させる。このとき、ピ
ニオンギヤ21に係合しているスプール軸8が連動して
回転することによって、スプール8aを釣糸巻取方向に
回転させることができる。そして、ドラグ操作レバー3
0を回転操作しておくことによって、魚が掛かったとき
の釣糸繰出方向の回転に対して、所望のドラグ力を利か
せることができる。
【0020】また、ハンドル軸10aの中間位置には、
一方向クラッチ32が設けられており、この一方向クラ
ッチ32によって、ハンドル軸10aは、釣糸巻取方向
にのみ回転するように規制されている。
【0021】ハンドル軸10aの基端側には、ギヤ35
が回転可能に設けられており、このギヤ35には、上述
した駆動歯車25の裏面(反ハンドル10側の面)に形
成された複数(本実施の形態では、180度間隔で2個
形成されている)の穴に嵌合可能な複数の突起が設けら
れている。このため、ギヤ35は、常に、駆動歯車25
と共に一体回転するようになっている。
【0022】ギヤ35の裏面(複数の突起が設けられた
面とは反対側の面)は、平坦状に形成されており、ハン
ドル軸10aに回り止め固定されたクラッチ復帰用ギヤ
37に面接している。また、ハンドル軸10aの基端部
は、軸受38を介して右フレーム3bに回転可能に支持
されている。
【0023】また、ギヤ35は、スプール8aの前方側
に配されたレベルワインド機構40の駆動ギヤ42に噛
合している。このレベルワインド機構40は、外周面に
トラバース溝が形成され且つ端部に駆動ギア42が取り
付けられたウォームシャフト43と、このウォームシャ
フト43を収容する筒体45と、ウォームシャフト43
の回転に連動して、筒体45に沿って左右に摺動する摺
動体(図示しない)とを有しており、摺動体に設けられ
た釣糸案内部材(図示しない)を介してスプール8aに
巻回された釣糸を案内する。即ち、ハンドル10を回転
操作すると、そのときの回転運動は、駆動歯車25と一
体回転するギヤ35を介して駆動ギヤ42に伝達され、
ウォームシャフト43を回転させる。このとき、ウォー
ムシャフト43の回転に連動して、摺動体と共に釣糸案
内部材が左右に摺動することによって、釣糸は、スプー
ル8aに均等に巻回される。
【0024】図2(b)には、夫々、ハンドル10及び
右側板5bを取り外した状態において、ハンドル10側
から見たクラッチ機構の構成が示されている。なお、図
2(a)には、クラッチON状態が示されている。
【0025】図2(b)に示すように、本実施の形態に
適用したクラッチ機構は、手動でクラッチON/OFF
操作することが可能なクラッチレバー50と、このクラ
ッチレバー50のON/OFF操作に連動して回動する
クラッチプレート52と、このクラッチプレート52の
回動に連動して移動する樹脂製のヨーク23と、クラッ
チONからクラッチOFFに切り換えられたときに、上
述したクラッチ復帰用ギヤ37に係合する復帰用作動片
54とを備えた回転式クラッチ機構となっている。
【0026】図2(b),図3及び図4に示すように、
クラッチプレート52は、右フレーム3bから突出した
回動軸を中心に回動可能に支持されている。本実施の形
態では、その一例として、スプール軸8又はこのスプー
ル軸8と同軸上に配されたピニオン軸21aを回動軸と
して利用しており、スプール軸8又はピニオン軸21a
を中心にクラッチプレート52を回動させるようになっ
ている。なお、クラッチプレート52は、右フレーム3
bに突設されたボス51(図2(b)参照)によって、
その回動範囲が規制されている。
【0027】また、右フレーム3bには、スプール軸8
と平行に延出した一対のガイド軸56a,56bが設け
られており、上述したヨーク23は、その両端がこれら
一対のガイド軸56a,56bによってガイドされた状
態で且つ図示しない付勢バネによって常時クラッチプレ
ート52方向に押圧されている。
【0028】また、クラッチプレート52は、樹脂製の
ヨーク23方向に突出した一対の面カム58が形成され
たカム部80と、一端が上述したクラッチレバー50に
ビス84(図3(b)参照)で締結されるプレート部8
2との2部品から構成されており、カム部80及びプレ
ート部82を一体的に動作させるように、プレート部8
2には、カム部80を係合させることが可能な係合部が
形成されている。
【0029】特に図4に示すように、プレート部82に
形成された係合部は、カム部80をプレート部82に係
合させたときに、カム部80に形成された一対の面カム
58をプレート部82からヨーク23方向に突出させる
ための一対の突出用開口86と、カム部80をプレート
部82に対して回り止め係合させるための一対の回り止
め用開口88とを有しており、一方、カム部80には、
一対の回り止め用開口88に係合可能な一対の回り止め
凸部90が形成されている。このような構成において、
一対の面カム58を一対の突出用開口86に係合すると
共に、一対の回り止め凸部90を一対の回り止め用開口
88に係合することによって、一対の面カム58をヨー
ク23方向に突出させた状態でカム部80をプレート部
82に回り止め係合させることができる。
【0030】この場合、樹脂製のヨーク23に接触(圧
接)するカム部80は、例えば、ナイロン、ポリアセタ
ール、ポリフェニレンサルファイド等の合成樹脂材料で
形成することが好ましく、且つ、プレート部82は、例
えば、ステンレス、チタン、アルミ等の金属材料で形成
することが好ましい。
【0031】このような回転式クラッチ機構において、
クラッチレバー50をON/OFF切換操作すると、ク
ラッチレバー50の切換動作に連動して、プレート部8
2がスプール軸8又はピニオン軸21aを中心に回動す
る。このとき、プレート部82の回動に従ってカム部8
0が回動(移動)することによって、カム部80の一対
の面カム58が、ヨーク23をガイド軸56a,56b
に沿って移動させる。具体的には、クラッチON状態に
おいて、ヨーク23は、付勢バネの付勢力によってクラ
ッチプレート52方向に押圧移動される。ヨーク23
は、上述したようにピニオンギヤ21の円周溝21bに
係合しているため、このヨーク23が、クラッチプレー
ト52方向に押圧移動されることによって、ピニオンギ
ヤ21をスプール軸8に係合させることができる。この
クラッチON状態からクラッチOFF状態に切り換える
と、プレート部82の回動に従ってカム部80が回動
(移動)することによって、カム部80の一対の面カム
58が、ヨーク23を付勢バネの付勢力に抗してクラッ
チプレート52から離間する方向に押圧移動させる。こ
の結果、ピニオンギヤ21とスプール軸8との係合状態
を解除させることができる。
【0032】図2(b)に示すように、クラッチON/
OFF操作に際して、クラッチプレート52(具体的に
は、プレート部82)をクラッチON位置及びクラッチ
OFF位置にホールドさせるために、クラッチ機構に
は、ホールドバネ60が設けられている。ホールドバネ
60は、その一端がプレート部82の支持片83に支持
されており、その他端が右フレーム3bのフランジ64
に形成された支持部62に支持されている。
【0033】また、上述した復帰用作動片54は、一方
のガイド軸56aを中心に揺動可能に配置されている。
具体的には、復帰用作動片54は、この復帰用作動片5
4に形成された長孔54a内にガイド軸56aを挿通さ
せた状態で配置されている。また、復帰用作動片54に
は、クラッチ復帰用ギヤ37に係合可能な係合部66が
設けられており、ガイド軸56aを中心に復帰用作動片
54を揺動させることによって、この係合部66をクラ
ッチ復帰用ギヤ37に係合させることができるようにな
っている。
【0034】また、クラッチ機構には、復帰用作動片5
4の係合部66をクラッチ復帰用ギヤ37に係合させる
際に、所望の係合力を復帰用作動片54の係合部66に
与えるための付勢バネ68が設けられている。この付勢
バネ68は、その一端が復帰用作動片54に係止され、
その他端が右フレーム3bのフランジ64に形成された
係止部70に係止されている。そして、この付勢バネ6
8によって、復帰用作動片54は、常時、その係合部6
6がクラッチ復帰用ギヤ37に係合する方向に付勢され
ている。
【0035】また、本実施の形態のクラッチ機構には、
クラッチ復帰用ギヤ37に復帰用作動片54を係合させ
るタイミングを遅らせると共に、復帰用作動片54に作
用する付勢バネ68のバネ力を上昇させることによっ
て、クラッチON/OFF切換動作を円滑且つ確実に行
うための構成が施されている。
【0036】具体的には、クラッチプレート52のプレ
ート部82には、その回動軸(スプール軸8又はピニオ
ン軸21a)を基準とする円弧状の軌跡に対して所定角
度だけ傾斜したカム形状を成す作動規制部72が設けら
れている。
【0037】作動規制部72は、その一端72aとクラ
ッチプレート52(プレート部82)の回動中心(スプ
ール軸8又はピニオン軸21aの中心)との間の距離B
と、その他端72bとクラッチプレート52(プレート
部82)の回動中心(スプール軸8又はピニオン軸21
aの中心)との間の距離Aとが、A<Bなる関係(特
に、図4(a)参照)を満足するように形成されてい
る。
【0038】また、復帰用作動片54には、作動規制部
72に当接可能な当接部74が形成されている。当接部
74は、クラッチON状態において(図2(b)参
照)、復帰用作動片54に作用する付勢バネ68のバネ
力によって、作動規制部72の一端72aに当接され、
クラッチON状態からクラッチOFF状態に切り換える
際に、作動規制部72の一端72aから他端72bに向
かって摺動して行く。そして、クラッチOFF状態にお
いて、当接部74は、作動規制部72の他端72bから
外れるようになっている。
【0039】上述したような作動規制部72と復帰用作
動片54の当接部74との関係によれば、まず、クラッ
チON状態において(図2(b)参照)、クラッチプレ
ート52のプレート部82には、その支持片83を介し
てホールドバネ60のバネ力が作用する。このとき、復
帰用作動片54は、付勢バネ68のバネ力によって、そ
の当接部74が作動規制部72の一端72aに当接した
状態に維持される。この場合、復帰用作動片54の係合
部66は、クラッチ復帰用ギヤ37から所定距離だけ離
間した非係合状態となり、ハンドル10を回転操作し
て、ハンドル軸10aを回転することによって、スプー
ル8aを釣糸巻取方向に回転させることができる。
【0040】続いて、クラッチON状態からクラッチO
FF状態に切り換えるとき、クラッチレバー50を矢印
T1方向に押下操作すると、この押下操作に連動してク
ラッチプレート52(プレート部82)が、スプール軸
8又はピニオン軸21aを中心にして回転する。このと
き、作動規制部72は、クラッチプレート52の回動軸
(スプール軸8又はピニオン軸21a)を基準とする円
弧状の軌跡に対して、所定角度だけ傾斜した状態を維持
しつつ、クラッチプレート52(プレート部82)の回
転に伴って移動する。このように作動規制部72が移動
することによって、この作動規制部72の一端72aに
当接した復帰用作動片54の当接部74は、作動規制部
72の一端72aから他端72bに向かって摺動して行
く。
【0041】作動規制部72は、クラッチプレート52
(プレート部82)の回動軌跡に対してA<Bなる関係
(図4(a)参照)を満足するように所定角度だけ傾斜
したカム形状を成している。このため、復帰用作動片5
4の当接部74が、作動規制部72の一端72aから他
端72bに向かって摺動して行くと、復帰用作動片54
は、付勢バネ68のバネ力に抗して一方のガイド軸56
aを中心に矢印R1(図2(b)参照)方向に揺動す
る。このとき、復帰用作動片54の矢印R1方向への揺
動に伴って、係合部66は、クラッチ復帰用ギヤ37か
ら更に離間すると共に、付勢バネ68は、矢印G1(図
2(b)参照)方向に伸張する。そして、付勢バネ68
が矢印G1方向に伸張することによって、復帰用作動片
54に作用する付勢バネ68のバネ力が上昇する。
【0042】そして、クラッチOFF状態において、復
帰用作動片54の当接部74は、作動規制部72の他端
72bから外れる。このとき、矢印G1方向に伸張して
増加した付勢バネ68のバネ力が一気に解放されること
によって、付勢バネ68には、矢印G2方向(図2
(b)参照)に強いバネ力が発生する。この矢印G2方
向へのバネ力によって、復帰用作動片54は、一方のガ
イド軸56aを中心に矢印R2(図2(b)参照)方向
に一気に揺動する。このとき、復帰用作動片54の矢印
R2方向への揺動に伴って、係合部66は、勢い良く且
つ高速でクラッチ復帰用ギヤ37に係合する。この結
果、スプール8aは、フリー回転状態に維持される。
【0043】なお、クラッチOFF状態から再びクラッ
チON状態に復帰させる場合、その一つの方法として
は、クラッチレバー50を矢印T2方向(図2(b)参
照)に押上操作する方法がある。クラッチレバー50を
矢印T2方向に戻して行くと、クラッチプレート52
(プレート部82)は、ホールドバネ60のバネ力によ
って、図2(b)の状態に引き戻される。このとき、付
勢バネ68のバネ力によって、復帰用作動片54は、そ
の当接部74が作動規制部72の一端72aに当接した
状態に維持され、復帰用作動片54の係合部66は、ク
ラッチ復帰用ギヤ37から離間した非係合状態となる。
【0044】他の方法としては、ハンドル10を釣糸巻
取方向に回転させる方法がある。復帰用作動片54に
は、当接部74の近傍に復帰用接片76が形成されてお
り、一方、クラッチプレート52のプレート部82に
は、復帰用接片76に対向した位置に復帰用突起78が
形成されている。クラッチOFF状態において、ハンド
ル10を釣糸巻取方向に回転すると、クラッチ復帰用ギ
ヤ37が矢印H方向に回転して、復帰用作動片54の係
合部66に押圧力を付加する。係合部66に押圧力が付
加された復帰用作動片54は、その長孔54aに挿通さ
れたガイド軸56aに沿って移動し、その復帰用接片7
6がプレート部82の復帰用突起78に当接する。更に
ハンドル10を回転操作して復帰用作動片54を移動さ
せることによって、復帰用接片76を介して復帰用突起
78を押圧すると、クラッチプレート52(プレート部
82)が押し戻され、この押し戻し量が一定値を越えた
とき、プレート部82には、ホールドバネ60のバネ力
が作用する。この結果、クラッチプレート52(プレー
ト部82)は、クラッチON状態にホールドされる。こ
のとき、付勢バネ68のバネ力によって、復帰用作動片
54は、その当接部74が作動規制部72の一端72a
に当接した状態に維持され、復帰用作動片54の係合部
66は、クラッチ復帰用ギヤ37から離間した非係合状
態となる。
【0045】上述したように、本実施の形態に適用した
クラッチ機構によれば、クラッチプレート52をカム部
80とプレート部82との2部品で構成し、ホールドバ
ネ60のバネ力を支持片83を介してプレート部82に
のみ作用させるように構成したことによって、ホールド
バネ60のバネ力でプレート部82が傾斜したときで
も、このプレート部82の傾斜状態の影響を受けること
無く、カム部80の向きを常に一定方向に安定して維持
させることができる。この結果、カム部80に形成され
た一対の面カム58の向きを、クラッチON/OFF切
換時に常に一定方向に安定化させておくことができるた
め、これら面カム58からヨーク23に対して均等な力
を作用させることが可能となり、クラッチを円滑且つ確
実に切り換えることが可能となる。
【0046】また、クラッチプレート52をカム部80
とプレート部82との2部品で構成し、カム部80にの
み面カム58を形成するようにしたことによって、従来
に比べて簡単な形状を有するカム部80用の成形型を用
意すれば足りる。この結果、クラッチプレート52の製
造コストを低減させることが可能となり、低価格な魚釣
用両軸受型リールを提供することが可能となる。
【0047】また、クラッチプレート52として、樹脂
製のヨーク23に接触(圧接)するカム部80を合成樹
脂材料で形成したことによって、このカム部80の面カ
ム58とヨーク23との間の相互作用(摩擦力、接触力
(圧接力))を低く抑えることができるため、ヨーク2
3及びカム部80の面カム58の損傷や破損といった不
具合の発生を防止することが可能となる。更に、このよ
うなカム部80は、その面カム58を含めて合成樹脂材
料で一体成形することができるため、面カム58の外形
や寸法を常に一定に維持させることが可能となる。この
ため、製品(面カム58、カム部80)のバラツキの発
生を防止することが可能となり、その結果、常に、一定
の規格に整合した製品を安定して供給することが可能と
なる。
【0048】更に、クラッチプレート52として、プレ
ート部82を金属材料で形成したことによって、このプ
レート部82の耐久性を向上させることができると共
に、プレート部82の支持部83の強度を上げることが
できるため、この支持部83にホールドバネ60のバネ
力が作用しても、支持部83が損傷したり折れたりする
ようなことは無い。
【0049】また、クラッチプレート52全体を樹脂で
一体成形した場合、面カム58及びクラッチプレート5
2全体の耐久性を考慮すると、クラッチプレート52の
小型化及び薄型化には、一定の制限が課せられるが、ク
ラッチプレート52をカム部80とプレート部82との
2部品で構成し、そのカム部80を合成樹脂材料で形成
すると共に、そのプレート部82を金属材料で形成する
ことによって、上記の一定の制限を越えてクラッチプレ
ート52を小型化及び薄型化することが可能となる。そ
して、このようにクラッチプレート52を小型化及び薄
型化することによって、クラッチ機構の小型化及び薄型
化が可能となり、その結果、魚釣用両軸受型リールの小
型化及び薄型化が実現される。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、ピニオンギヤをスプー
ル軸方向に沿って分離移動させるカム部とカム部を移動
させるプレート部との2部品でクラッチプレートを構成
することによって、クラッチON/OFF切換を円滑且
つ確実に行うことが可能なクラッチ機構を備えた魚釣用
両軸受型リールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る魚釣用両軸受型リ
ールの構成を示す断面図。
【図2】(a)は、図1に示された魚釣用両軸受型リー
ルの駆動機構及びクラッチ機構の構成を拡大して示す断
面図、(b)は、クラッチ機構の構成を示す側面図。
【図3】(a)は、クラッチ機構のクラッチプレートを
構成するカム部及びプレート部とヨークとの位置関係を
示す図、(b)は、図1に示された魚釣用両軸受型リー
ルの外観図。
【図4】(a)は、プレート部の係合部にカム部を係合
させた状態を示すクラッチプレートの平面図、(b)
は、クラッチプレートのカム部とプレート部との分解斜
視図。
【符号の説明】
52 クラッチプレート 80 カム部 82 プレート部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣糸が巻回されるスプールが取り付けら
    れたスプール軸に対して係脱可能に配置されたピニオン
    ギヤと、クラッチON/OFF操作に連動して、ピニオ
    ンギヤをスプール軸方向に沿って移動させて、スプール
    軸に対してピニオンギヤを係脱させることが可能なクラ
    ッチプレートとを有するクラッチ機構を備えた魚釣用両
    軸受型リールにおいて、 クラッチプレートは、ピニオンギヤをスプール軸方向に
    沿って移動させるカム部と、このカム部を移動させるプ
    レート部とから構成されており、カム部及びプレート部
    を一体的に動作させるように、プレート部には、カム部
    を係合させることが可能な係合部が形成されていること
    を特徴とする魚釣用両軸受型リール。
  2. 【請求項2】 前記クラッチ機構は、クラッチプレート
    を回動させることによって、ピニオンギヤをスプール軸
    方向に沿って移動させて、スプール軸に対してピニオン
    ギヤを係脱させる回転式クラッチ機構であることを特徴
    とする請求項1に記載の魚釣用両軸受型リール。
  3. 【請求項3】 前記カム部は、合成樹脂材料で形成され
    ており、前記プレート部は、金属材料で形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の魚釣用両軸受
    型リール。
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