JP2000152736A - 魚釣用両軸受型リール - Google Patents

魚釣用両軸受型リール

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JP2000152736A
JP2000152736A JP10329739A JP32973998A JP2000152736A JP 2000152736 A JP2000152736 A JP 2000152736A JP 10329739 A JP10329739 A JP 10329739A JP 32973998 A JP32973998 A JP 32973998A JP 2000152736 A JP2000152736 A JP 2000152736A
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clutch
spool
handle
frame
shaft
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JP10329739A
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English (en)
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Mikiharu Kobayashi
幹春 小林
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Globeride Inc
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Daiwa Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リール本体の左右の重量バランス及び握りバラ
ンスに優れた小型で低価格な魚釣用両軸受型リールを提
供する。 【解決手段】フレーム(リール本体1)のハンドル側、
即ち、右側枠3bと右側板5bとの間には、一定の空間
領域から成る収容保持部Pが形成されており、この収容
保持部Pには、駆動機構の各構成品を取り付けることが
可能な取付面106が設けられている。この取付面10
6は、右側枠3bのハンドル側の面を併用しており、切
削加工によって、凸部の無い平面状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用両軸受型リ
ールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば実用新案登録第2552677号
公報に開示されているように、従来の魚釣用両軸受型リ
ールは、フレーム及びこのフレームの外側に取り付けら
れた側板で構成されたリール本体と、フレームに回転可
能に配置され且つ釣糸が巻回されるスプールが取り付け
られたスプール軸と、ハンドルの回転力をスプール軸に
伝達してスプールを回転させる駆動機構とを備えてお
り、駆動機構は、ハンドル側のフレームと側板との間に
増設されたセットプレートに取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
魚釣用両軸受型リールは、セットプレートが増設されて
いるため、そのセットプレートの寸法分だけリール本体
の幅寸法(スプール軸方向に沿うリール本体の幅寸法)
が大きくなり、その結果、魚釣用両軸受型リールが大型
化してしまう。
【0004】また、セットプレートは、リール本体のハ
ンドル側に配置されているため、ハンドル側のリール本
体の重量が他の部分よりも増加して、リール本体の左右
の重量バランスが悪くなってしまうだけで無く、このよ
うにハンドル側にセットプレートを配置すると、ハンド
ル側にリール本体が局部的に拡大してしまうため、リー
ル本体に対する左右の握りバランスも悪くなってしま
う。
【0005】更に、セットプレートには、駆動機構を取
り付けるための種々の形状の取付用穴が形成されてお
り、これら種々の形状の取付用穴をセットプレートに一
体的に形成する場合、セットプレートの加工が極めて困
難になるため、その加工コストが上昇してしまう。この
結果、リール本体並びに魚釣用両軸受型リールの製造コ
ストが上昇してしまう。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
に成されており、その目的は、リール本体の左右の重量
バランス及び握りバランスに優れた小型で低価格な魚釣
用両軸受型リールを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、スプール軸を回転可能に支持する
フレームと、スプール軸に取り付けられ、釣糸が巻回さ
れるスプールと、ハンドルの回転力をスプール軸に伝達
してスプールを回転させる駆動機構と、フレームのハン
ドル側に形成され、駆動機構を収容保持する収容保持部
と、フレームの反ハンドル側に形成され、スプールを着
脱させるための開口部とを備えた魚釣用両軸受型リール
において、収容保持部には、駆動機構の各構成品を取り
付けることが可能な取付面が設けられており、この取付
面は、凸部の無い平面状に形成されている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係
る魚釣用両軸受型リールについて、図1〜図4を参照し
て説明する。
【0009】図1〜図4に示すように、本実施の形態の
魚釣用両軸受型リールは、外形が円形状を成す左右側枠
3a,3b及びこれら左右側枠3a,3b間を連結する
3本の支柱100を一体形成して構成されたフレーム
と、例えばビス、螺合、嵌合等によって各左右側枠3
a,3bの外側に取付可能な左右側板5a,5bとから
構成されるリール本体1を備えている。この構成におい
て、フレームは、側面からの外形が円形状を成してい
る。なお、図2及び図4(a)には、2本の支柱100
のみが示されている。
【0010】左右側枠3a,3bの間には、軸受7a,
7bを介してスプール軸8が回転可能に支持されてお
り、このスプール軸8には、釣糸(図示しない)が巻回
されるスプール8aが一体的に取り付けられている。
【0011】右側板5bには、円筒突部5cが形成され
ており、円筒突部5c内には、ハンドル10が取り付け
られたハンドル軸10aの先端側が軸受11を介して回
転可能に支持されている。なお、図4(a)に示すよう
に、右側板5bは、ネジ102で右側枠3bに締結させ
ることができるようになっており、右側板5bを右側枠
3bにネジ止めした後、リング状カバー104を取り付
けることによって、リール本体1のハンドル側は、外部
にネジ102が露出しない滑らかな曲面(図1及び図2
参照)に構成される。
【0012】フレーム(リール本体1)のハンドル側、
具体的には、右側枠3bと右側板5bとの間には、一定
の空間領域から成る収容保持部Pが形成されており、こ
の収容保持部Pには、ハンドル10の回転力をスプール
軸8に伝達してスプール8aを回転させる駆動機構20
が収容保持されている。
【0013】この収容保持部Pには、後述する駆動機構
20の各構成品を取り付けることが可能な取付面106
が設けられている。本実施の形態では、この取付面10
6として、右側枠3bのハンドル側の面を併用してお
り、この取付面106は、切削加工によって、凸部の無
い平面状に形成されている。
【0014】この取付面106の形成方法としては、例
えば、鍛造処理によってフレームの右側枠3bの取付面
106を平坦状に加工した後、この取付面106に対し
て切削加工を施すことによって、平面状(平滑状)の取
付面106を形成することができる。そして、右側枠3
bの取付面106を平面状(平滑状)に仕上げた後、後
述する駆動機構20の各構成品を取り付けるための取付
穴(例えば、クラッチ機構が連結したピニオンギヤ21
取付用穴108、ハンドル軸10a取付用穴110、ヨ
ーク23をガイドする一対のガイド軸56a,56b取
付用穴112a,112b、クラッチプレート52の回
動範囲を規制するボス51取付用穴114、レベルワイ
ンド機構40取付用穴116など)を取付面106に削
り込めば良い(図4参照)。
【0015】一方、フレーム(リール本体1)の反ハン
ドル側、具体的には、左側枠3a側のスプール軸8の端
部には、スプール8aの過回転を制御することによって
釣糸繰出時のバックラッシュを防止するためのバックラ
ッシュ防止機構9が設けられており、更に、左側枠3a
には、左側板5aを外した状態において、スプール軸8
と共にスプール8aをリール本体1に着脱させるための
開口部118(図1及び図2参照)が形成されている。
【0016】駆動機構20は、スプール軸8の軸方向に
沿って移動可能なピニオンギヤ21と、このピニオンギ
ヤ21に噛合し且つハンドル軸10aに回転可能に支持
された駆動歯車25と、この駆動歯車25とハンドル軸
10aとの間に設けられたドラグ機構27とを備えてい
る。
【0017】ピニオンギア21は、スプール軸8と同軸
上に配置されたピニオン軸21aに対して回転可能に支
持されており、後述するクラッチ機構をON/OFF操
作することによって、スプール軸8に係合してスプール
軸8と一体的に回転する係合位置と、スプール軸8との
係合状態が解除された非係合位置との間を移動させるこ
とができるようになっている。具体的には、ピニオンギ
ア21に形成された円周溝21bに係合しているヨーク
23が、クラッチ機構のON/OFF操作に連動して、
ピニオン軸21aに沿って移動することによって、ピニ
オンギヤ21を係合位置(釣糸巻取可能状態;クラッチ
ON)と非係合位置(スプールフリー回転状態;クラッ
チOFF)に移動させることができる。
【0018】駆動歯車25は、表面(ハンドル10側の
面)が開口し且つ裏面(反ハンドル10側の面)が閉鎖
された筒状を成しており、この筒状の内部空間に、ドラ
グ機構27が収容されている。
【0019】ドラグ機構27は、駆動歯車25と共に一
体回転するように配された金属ワッシャ、ハンドル軸1
0aに回り止め固定された複数の金属ワッシャ、これら
金属ワッシャ間に配されたライニング材を具備した摩擦
係合部材を有しており、ハンドル軸10aに螺合したド
ラグ操作レバー30を回転操作して、摩擦係合部材を軸
方向に押圧することによって、所望のドラグ力を付与す
ることができるようになっている。
【0020】上述した構成によれば、クラッチON状態
において、ハンドル10を回転操作したときの回転運動
は、駆動歯車25を介してピニオンギヤ21に伝達さ
れ、このピニオンギヤ21を回転させる。このとき、ピ
ニオンギヤ21に係合しているスプール軸8が連動して
回転することによって、スプール8aを釣糸巻取方向に
回転させることができる。そして、ドラグ操作レバー3
0を回転操作しておくことによって、魚が掛かったとき
の釣糸繰出方向の回転に対して、所望のドラグ力を利か
せることができる。
【0021】また、ハンドル軸10aの中間位置には、
一方向クラッチ32が設けられており、この一方向クラ
ッチ32によって、ハンドル軸10aは、釣糸巻取方向
にのみ回転するように規制されている。
【0022】ハンドル軸10aの基端側には、ギヤ35
が回転可能に設けられており、このギヤ35には、上述
した駆動歯車25の裏面(反ハンドル10側の面)に形
成された複数(本実施の形態では、180度間隔で2個
形成されている)の穴に嵌合可能な複数の突起が設けら
れている。このため、ギヤ35は、常に、駆動歯車25
と共に一体回転するようになっている。
【0023】ギヤ35の裏面(複数の突起が設けられた
面とは反対側の面)は、平坦状に形成されており、ハン
ドル軸10aに回り止め固定されたクラッチ復帰用ギヤ
37に面接している。また、ハンドル軸10aの基端部
は、軸受38を介して右側枠3bに回転可能に支持され
ている。
【0024】また、ギヤ35は、スプール8aの前方側
に配されたレベルワインド機構40の駆動ギヤ42に噛
合している。このレベルワインド機構40は、外周面に
トラバース溝が形成され且つ端部に駆動ギア42が取り
付けられたウォームシャフト43と、このウォームシャ
フト43を収容する筒体45と、ウォームシャフト43
の回転に連動して、筒体45に沿って左右に摺動する摺
動体(図示しない)とを有しており、摺動体に設けられ
た釣糸案内部材(図示しない)を介してスプール8aに
巻回された釣糸を案内する。即ち、ハンドル10を回転
操作すると、そのときの回転運動は、駆動歯車25と一
体回転するギヤ35を介して駆動ギヤ42に伝達され、
ウォームシャフト43を回転させる。このとき、ウォー
ムシャフト43の回転に連動して、摺動体と共に釣糸案
内部材が左右に摺動することによって、釣糸は、スプー
ル8aに均等に巻回される。
【0025】図3(b)には、夫々、ハンドル10及び
右側板5bを取り外した状態において、上述した収容保
持部Pの取付面106に取り付けられたクラッチ機構の
構成が示されている。なお、図3(b)には、クラッチ
ON状態が示されている。
【0026】図3(b)に示すように、本実施の形態に
適用したクラッチ機構は、手動でクラッチON/OFF
操作することが可能なクラッチレバー50と、このクラ
ッチレバー50のON/OFF操作に連動して回動する
クラッチプレート52と、このクラッチプレート52の
回動に連動して移動するヨーク23と、クラッチONか
らクラッチOFFに切り換えられたときに、上述したク
ラッチ復帰用ギヤ37に係合する復帰用作動片54とを
備えている。
【0027】クラッチプレート52は、右側枠3bの取
付面106から突出した回動軸を中心に回動可能に支持
されている。本実施の形態では、その一例として、スプ
ール軸8又はこのスプール軸8と同軸上に配されたピニ
オン軸21aを回動軸として利用しており、スプール軸
8又はピニオン軸21aを中心にクラッチプレート52
を回動させるようになっている。なお、クラッチプレー
ト52は、右側枠3bの取付面106に取り付けられた
ボス51によって、その回動範囲が規制されている。
【0028】また、右側枠3bの取付面106には、ス
プール軸8と平行に延出した一対のガイド軸56a,5
6bが取り付けられており、上述したヨーク23は、そ
の両端がこれら一対のガイド軸56a,56bによって
ガイドされた状態で且つ図示しない付勢バネによって常
時クラッチプレート52方向に押圧されている。
【0029】また、クラッチプレート52には、ヨーク
23方向に突出した一対の面カム58が形成されてお
り、クラッチレバー50をON/OFF操作してクラッ
チプレート52を回動させることによって、一対の面カ
ム58が、ヨーク23をガイド軸56a,56bに沿っ
て移動させることができるようになっている。具体的に
は、クラッチON状態において、ヨーク23は、付勢バ
ネの付勢力によってクラッチプレート52方向に押圧移
動される。ヨーク23は、上述したようにピニオンギヤ
21の円周溝21bに係合しているため、このヨーク2
3が、クラッチプレート52方向に押圧移動されること
によって、ピニオンギヤ21をスプール軸8に係合させ
ることができる。このクラッチON状態からクラッチO
FF状態に切り換えると、クラッチプレート52の回動
に連動して、一対の面カム58が、ヨーク23を付勢バ
ネの付勢力に抗してクラッチプレート52から離間する
方向に押圧移動させる。この結果、ピニオンギヤ21と
スプール軸8との係合状態を解除させることができる。
【0030】また、このようなクラッチON/OFF操
作に際して、クラッチプレート52をクラッチON位置
及びクラッチOFF位置にホールドさせるために、クラ
ッチ機構には、ホールドバネ60が設けられている。ホ
ールドバネ60は、その一端がクラッチプレート52に
支持されており、その他端が右側枠3bのフランジ64
に形成された支持部62に支持されている。
【0031】また、上述した復帰用作動片54は、一方
のガイド軸56aを中心に揺動可能に配置されている。
具体的には、復帰用作動片54は、この復帰用作動片5
4に形成された長孔54a内にガイド軸56aを挿通さ
せた状態で配置されている。また、復帰用作動片54に
は、クラッチ復帰用ギヤ37に係合可能な係合部66が
設けられており、ガイド軸56aを中心に復帰用作動片
54を揺動させることによって、この係合部66をクラ
ッチ復帰用ギヤ37に係合させることができるようにな
っている。
【0032】また、クラッチ機構には、復帰用作動片5
4の係合部66をクラッチ復帰用ギヤ37に係合させる
際に、所望の係合力を復帰用作動片54の係合部66に
与えるための付勢バネ68が設けられている。この付勢
バネ68は、その一端が復帰用作動片54に係止され、
その他端が右側枠3bのフランジ64に形成された係止
部70に係止されている。そして、この付勢バネ68に
よって、復帰用作動片54は、常時、その係合部66が
クラッチ復帰用ギヤ37に係合する方向に付勢されてい
る。
【0033】また、本実施の形態のクラッチ機構には、
クラッチ復帰用ギヤ37に復帰用作動片54を係合させ
るタイミングを遅らせると共に、復帰用作動片54に作
用する付勢バネ68のバネ力を上昇させることによっ
て、クラッチON/OFF切換動作を円滑且つ確実に行
うための構成が施されている。
【0034】具体的には、クラッチ機構のクラッチプレ
ート52には、その回動軸(スプール軸8又はピニオン
軸21a)を基準とする円弧状の軌跡に対して所定角度
だけ傾斜したカム形状を成す作動規制部72が設けられ
ている。
【0035】作動規制部72は、その一端72aとクラ
ッチプレート52の回動中心(スプール軸8又はピニオ
ン軸21aの中心)との間の距離Bと、その他端72b
とクラッチプレート52の回動中心(スプール軸8又は
ピニオン軸21aの中心)との間の距離Aとが、A<B
なる関係を満足するように形成されている。
【0036】また、復帰用作動片54には、作動規制部
72に当接可能な当接部74が形成されている。当接部
74は、クラッチON状態において(図3(b)参
照)、復帰用作動片54に作用する付勢バネ68のバネ
力によって、作動規制部72の一端72aに当接され、
クラッチON状態からクラッチOFF状態に切り換える
際に、作動規制部72の一端72aから他端72bに向
かって摺動して行く。そして、クラッチOFF状態にお
いて、当接部74は、作動規制部72の他端72bから
外れるようになっている。
【0037】上述したような作動規制部72と復帰用作
動片54の当接部74との関係によれば、まず、クラッ
チON状態において、クラッチプレート52には、ホー
ルドバネ60のバネ力が作用しており、このとき、復帰
用作動片54は、付勢バネ68のバネ力によって、その
当接部74が作動規制部72の一端72aに当接した状
態に維持される。この場合、復帰用作動片54の係合部
66は、クラッチ復帰用ギヤ37から所定距離だけ離間
した非係合状態となり、ハンドル10を回転操作して、
ハンドル軸10aを回転することによって、スプール8
aを釣糸巻取方向に回転させることができる。
【0038】続いて、クラッチON状態からクラッチO
FF状態に切り換えるとき、クラッチレバー50を矢印
T1方向に押下操作すると、この押下操作に連動してク
ラッチプレート52が、スプール軸8又はピニオン軸2
1aを中心にして回転する。このとき、作動規制部72
は、クラッチプレート52の回動軸(スプール軸8又は
ピニオン軸21a)を基準とする円弧状の軌跡に対し
て、所定角度だけ傾斜した状態を維持しつつ、クラッチ
プレート52の回転に伴って移動する。このように作動
規制部72が移動することによって、この作動規制部7
2の一端72aに当接した復帰用作動片54の当接部7
4は、作動規制部72の一端72aから他端72bに向
かって摺動して行く。
【0039】図3(b)に示すように、作動規制部72
は、クラッチプレート52の回動軌跡に対してA<Bな
る関係を満足するように所定角度だけ傾斜したカム形状
を成している。このため、復帰用作動片54の当接部7
4が、作動規制部72の一端72aから他端72bに向
かって摺動して行くと、復帰用作動片54は、付勢バネ
68のバネ力に抗して、一方のガイド軸56aを中心に
矢印R1方向に揺動する。このとき、復帰用作動片54
の矢印R1方向への揺動に伴って、係合部66は、クラ
ッチ復帰用ギヤ37から更に離間すると共に、付勢バネ
68は、矢印G1方向に伸張する。そして、付勢バネ6
8が矢印G1方向に伸張することによって、復帰用作動
片54に作用する付勢バネ68のバネ力が上昇する。
【0040】そして、クラッチOFF状態において、復
帰用作動片54の当接部74は、作動規制部72の他端
72bから外れる。このとき、矢印G1方向に伸張して
増加した付勢バネ68のバネ力が一気に解放されること
によって、付勢バネ68には矢印G2方向に強いバネ力
が発生する。この矢印G2方向へのバネ力によって、復
帰用作動片54は、一方のガイド軸56aを中心に矢印
R2方向に一気に揺動する。このとき、復帰用作動片5
4の矢印R2方向への揺動に伴って、係合部66は、勢
い良く且つ高速でクラッチ復帰用ギヤ37に係合する。
この結果、スプール8aは、フリー回転状態に維持され
る。
【0041】なお、クラッチOFF状態から再びクラッ
チON状態に復帰させる場合、その一つの方法として
は、クラッチレバー50を矢印T2方向に押上操作する
方法がある。クラッチレバー50を矢印T2方向に戻し
て行くと、クラッチプレート52は、ホールドバネ60
のバネ力によって、図3(b)の状態に引き戻される。
このとき、付勢バネ68のバネ力によって、復帰用作動
片54は、その当接部74が作動規制部72の一端72
aに当接した状態に維持され、復帰用作動片54の係合
部66は、クラッチ復帰用ギヤ37から離間した非係合
状態となる。
【0042】他の方法としては、ハンドル10を釣糸巻
取方向に回転させる方法がある。復帰用作動片54に
は、当接部74の近傍に復帰用接片76が形成されてお
り、一方、クラッチプレート52には、復帰用接片76
に対向した位置に復帰用突起78が形成されている。ク
ラッチOFF状態において、ハンドル10を釣糸巻取方
向に回転すると、クラッチ復帰用ギヤ37が矢印H方向
に回転して、復帰用作動片54の係合部66に押圧力を
付加する。係合部66に押圧力が付加された復帰用作動
片54は、その長孔54aに挿通されたガイド軸56a
に沿って移動し、その復帰用接片76がクラッチプレー
ト52の復帰用突起78に当接する。更にハンドル10
を回転操作して復帰用作動片54を移動させることによ
って、復帰用接片76を介して復帰用突起78を押圧す
ると、クラッチプレート52が押し戻され、この押し戻
し量が一定値を越えたとき、クラッチプレート52に
は、ホールドバネ60のバネ力が作用する。この結果、
クラッチプレート52は、クラッチON状態にホールド
される。このとき、付勢バネ68のバネ力によって、復
帰用作動片54は、その当接部74が作動規制部72の
一端72aに当接した状態に維持され、復帰用作動片5
4の係合部66は、クラッチ復帰用ギヤ37から離間し
た非係合状態となる。
【0043】このように本実施の形態によれば、フレー
ム(リール本体1)のハンドル側、具体的には、右側枠
3bと右側板5bとの間に、駆動機構20の各構成品を
取付可能な取付面106を有する収容保持部Pを設け、
この収容保持部Pの取付面106を凸部の無い平面状に
したことによって、この取付面106の加工が容易とな
り、その結果、加工コストを軽減させることができる。
このため、リール本体1並びに魚釣用両軸受型リールの
製造コストを軽減させることが可能となる。
【0044】また、このように取付面106を凸部の無
い平面状に形成したことによって、駆動機構20の各構
成品を取り付ける際の引っ掛かりを無くすることができ
るため、魚釣用両軸受型リールの組み立てを容易に行う
ことができる。
【0045】また、取付面106を凸部の無い平面状に
形成する場合、フレームの加工精度を高くすることがで
きるため、剛性の高いフレームを実現することができ
る。
【0046】更に、取付面106を凸部の無い平面状に
形成したことによって、この取付面106と右側板5b
との間の収容保持部P内に、薄板状部材から成る駆動機
構20の各構成品を配置することが可能となり、その結
果、収容保持部Pのスペース(スプール軸21a方向に
沿った幅)を薄くすることができる。このため、リール
本体1を全体的に薄型化することが可能となる。
【0047】更に、本実施の形態によれば、反ハンドル
側からスプール8aを着脱する構成なので、従来のよう
に別途セットプレートを増設すること無く、右側枠3b
のハンドル側の面を上述した取付面106として併用す
ることが可能となるため、リール本体の幅寸法(スプー
ル軸21a方向に沿うリール本体1の幅寸法)が小さく
なり、その結果、魚釣用両軸受型リールを小型化させる
ことが可能となる。
【0048】また、右側枠3bのハンドル側の面を取付
面106として併用したことによって、従来のようなセ
ットプレートを必要とすること無く、シンプルにリール
本体1を構成することができるため、リール本体1並び
に魚釣用両軸受型リールの製造コストを軽減させること
が可能となる。
【0049】更に、右側枠3bのハンドル側の面を取付
面106として併用したことによって、左右側枠3a,
3b及びこれら左右側枠3a,3b間を連結する3本の
支柱100を一体形成して構成したフレームに基づい
て、リール本体1を構築することができるため、リール
本体1の左右の重量バランスを良くすることが可能とな
ると共に、従来のようにハンドル側にリール本体1が局
部的に拡大してしまうことが無いため、リール本体1に
対する左右の握りバランスも良くすることが可能とな
る。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、フレームのハンドル側
における収容保持部の取付面を凸部の無い平面状とした
ことによって、リール本体の左右の重量バランス及び握
りバランスに優れた小型で低価格な魚釣用両軸受型リー
ルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る魚釣用両軸受型リ
ールの構成を示す断面図。
【図2】左側板を外した状態において、スプール軸と共
にスプールを左側枠の開口部を介してリール本体に着脱
させている状態を示す図。
【図3】(a)は、図1及び図2に示された魚釣用両軸
受型リールの駆動機構及びクラッチ機構の構成を拡大し
て示す断面図、(b)は、収容保持部の取付面上に配置
されたクラッチ機構の構成を示す図。
【図4】(a)は、フレーム(リール本体)のハンドル
側、即ち、右側枠と右側板との間に形成された収容保持
部の断面図、(b)は、同図(a)に示された収容保持
部の正面図。
【符号の説明】
1 リール本体 3b 右側枠 5b 右側板 106 取付面 P 収容保持部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプール軸を回転可能に支持するフレー
    ムと、 スプール軸に取り付けられ、釣糸が巻回されるスプール
    と、 ハンドルの回転力をスプール軸に伝達してスプールを回
    転させる駆動機構と、 フレームのハンドル側に形成され、駆動機構を収容保持
    する収容保持部と、 フレームの反ハンドル側に形成され、スプールを着脱さ
    せるための開口部とを備えた魚釣用両軸受型リールにお
    いて、 収容保持部には、駆動機構の各構成品を取り付けること
    が可能な取付面が設けられており、この取付面は、凸部
    の無い平面状に形成されていることを特徴とする魚釣用
    両軸受型リール。
  2. 【請求項2】 前記取付面は、切削加工によって形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用両軸
    受型リール。
  3. 【請求項3】 前記フレームは、両側枠と、これら両側
    枠間を連結する支柱とを一体形成して構成されており、
    側面からの外形が円形状を成していることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の魚釣用両軸受型リール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005013114A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Shimano Inc 両軸受リール

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005013114A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Shimano Inc 両軸受リール

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