JP2016210253A - 作業機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
走行機体の後部に燃料タンク40を備え、燃料タンク40の後方において、給油用容器を載置可能な給油補助台7を備え、給油補助台7は、載置面が上方を向く使用状態と、その載置面が燃料タンク40の後壁に対向する箇所に位置する格納状態とに、走行機体上における取付姿勢を切換可能に構成されている。
【選択図】図4
Description
[1]給油口の近くに位置させた給油補助台を、走行機体の左右方向に沿う横軸心回りで揺動可能に機体フレームに支持させて、載置面を上向きにして機体後方側へ突出する使用姿勢と、載置面を起立させて格納状態とするように切換可能に構成したもの(特許文献1参照)。
[2]給油口の近くに位置させた給油補助台を、パイプ状の部材の曲げ加工によって構成し、走行機体の左右方向に沿う横軸心回りで揺動及びスライド可能に支持させて、載置面を上向きにして機体後方側へ突出する使用姿勢と、載置面を起立させて格納状態とするように切換可能に構成したもの(特許文献2参照)。
しかしながら、これらの給油補助台は、燃料タンクの位置からは離れた給油口の近くに設けられたものであり、格納状態では、単に機体後方側で起立姿勢となるものであって、特に何らかの役割を果たすものではない。
そして、格納状態では、載置面が燃料タンクの後壁に対向する箇所に位置するので、その載置面が燃料タンクの後壁の保護部材としての役割も果たし得て、給油補助台をより有効に利用し得る利点がある。
尚、実施形態での説明における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、次のように記載している。つまり、機体の作業走行時における前進側の進行方向(図2における矢印F参照)が「前」、後進側への進行方向(図2における矢印B参照)が「後」、その前後方向での前向き姿勢を基準としての右側に相当する方向(図2における矢印R参照)が「右」、同様に左側に相当する方向(図2における矢印L参照)が「左」である。
図1及び図2に収穫機の一例としての普通型コンバインが示されている。
この普通型コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1で走行する自走機体A(走行機体に相当する)を備えている。この自走機体Aに対して、その前部位置に運転部2と、刈取前処理装置3(刈取部に相当する)とが備えられている。そして自走機体Aの後部位置には、刈取前処理装置3で刈り取られた穀稈が送り込まれる全稈投入型の脱穀装置4と、脱穀装置4から供給される穀粒を貯留するグレンタンク5(穀粒貯留部に相当する)と、グレンタンク5に貯留された穀粒を機外に排出するためのアンローダ6とが備えられている。また、自走機体Aの後端部でグレンタンク5と脱穀装置4との間に相当する箇所の機体フレーム10上に燃料タンク40が備えられている。
運転部2の運転座席11の下方位置には、機体フレーム10上に搭載されたエンジン20が配置され、自走機体Aの前部の中央位置にはエンジン20からの駆動力を左右のクローラ走行装置1に伝えるミッションケース(図示せず)が、機体フレーム10の上下にわたって備えられている。このミッションケースにはエンジン20からの駆動力を無段階に変速する無段変速装置(図示せず)が備えられると共に、左右のクローラ走行装置1に伝える駆動力の断続を行う操向クラッチ(図示せず)が内蔵されている。
運転座席11の前方側には操縦塔12が立設され、操縦塔12の上面側に、自走機体Aの操向制御を行う操作具と、刈取前処理装置3の昇降制御を行う操作具とを兼ねる操作レバー13が、前後及び左右に揺動自在に設けられている。
図1及び図2に示すように、運転座席11の左側部には、操縦塔12の左横端部位置から後方側へ向けて延設されたサイドパネル14が設けられている。このサイドパネル14の前端部の上面には、自走機体Aの走行速度を制御する変速操作具15として、主変速レバー15Aと副変速レバー15Bとが設けられている。
さらに、その脱穀クラッチレバー16Aと刈取クラッチレバー16Bとの後方側におけるサイドパネル14上に、排出クラッチレバー(図示せず)が設けられている。排出クラッチレバーは、エンジン20からの駆動力をグレンタンク5の底スクリュー51に対して断続する排出クラッチ17(図1参照)の入り切り操作を行って、アンローダ6による穀粒排出を可能にする状態と穀粒排出を停止する状態とに切換操作するための操作具である。
刈取前処理装置3は、植立穀稈の穂先側を掻き込みリール30の回転作動により掻き起こし、その穀稈の株元をカッター31で切断するように構成されている。刈り取られた穀稈(刈取穀稈)は、横送りオーガ32によって横送りされてフィーダ33の入り口近くに寄せ集められる。その全稈がフィーダ33により後方送りされて脱穀装置4に送り込まれるように構成されている。
また、刈取前処理装置3は、フィーダ33の後端部側の横軸心(図外)周りで上下揺動自在に構成されている。フィーダ33の上下揺動は、機体フレーム10とフィーダ33の下部とにわたって設けられた油圧シリンダ等のアクチュエータ(図示せず)によって行われる。このアクチュエータの作動による揺動量の設定により穀稈の刈高さの調節が可能に構成されている。
脱穀装置4は、扱室に供給された刈取穀稈の扱き処理を行うように自走機体Aの前後方向に沿う姿勢の軸心周りに駆動回転する軸流型の扱胴(図示せず)、及び扱き処理によって得られた処理物から穀粒を選別する選別処理装置(図示せず)を備えている。
この選別処理装置においては、選別された穀粒のうち、一番物は揚穀装置4Aによってグレンタンク5に供給し、二番物は二番還元装置(図示せず)によって扱胴が旋回する扱室(図示せず)に戻され、穀粒以外の藁屑等は、選別処理装置の後部から自走機体Aの後方に落下放出される。
グレンタンク5は、揚穀装置4Aから供給される穀粒を貯留するためのタンク本体50を備えている。
このタンク本体50は、自走機体Aへの格納位置で、機体前方側に向く前壁50aと、機体後方側に向く後壁50bと、機体内方側である左側方へ向く左横壁50cと、機体外方側である右側方へ向く右横壁50dとを備えて、ほぼ矩形箱状に形成されている。また、タンク本体50は、自走機体Aの後部位置の縦向き姿勢の上下軸心Y周りでの旋回により自走機体Aに収納される作業姿勢(図2において実線で示す姿勢;格納位置に相当する)と、自走機体Aから横方向に張り出す点検姿勢(図2において仮想線で示される姿勢;点検位置に相当する)とに、姿勢切換自在に支持されている。
このグレンタンク5の旋回中心となる前記上下軸心Yは、タンク本体50の後面側に設けたアンローダ6が備える縦搬送筒61の筒軸心と合致するように構成されている。
タンク本体50の底壁50Aの大部分は、タンク本体50が自走機体Aに収納された作業姿勢において、揚穀装置4Aから供給される穀粒がタンク本体50の左右方向での底部中央側へ集められるように、左右方向で中央側ほど低位となる先細り形状の傾斜面に形成されている。このような構造であるため、底スクリュー51は、タンク本体50の左右方向でのほぼ中央位置に配設されている。
底壁50Aの傾斜面は、底スクリュー51に向けて穀粒が自重で滑落し得る程度の傾斜角度に設定されている。このような傾斜面に形成された底壁50Aを備える部位が、グレンタンク5の下部で下窄まりの傾斜部に相当する。この傾斜部に後述する凹入部52が形成されている。
タンク本体50の後壁50bには、底スクリュー51の後端側を支持するための後部支持板54を、後壁50bに一体に取り付けてある。この後部支持板54は、前壁50aと後壁50bとにわたって重い底スクリュー51を取り付ける際の補強を行うためのものであり、図示はしないが同様な構造の前部支持板が前壁50aの前面側にも固定されている。これらの前部支持板及び後部支持板54は、比較的肉厚の大きい鉄板で製造され、かつ左右両側の端辺が外側へ折り返されてリブ状に起立した形状の強度メンバーによって構成されている。
図3に示すように、排出用筒部53は、後端側が上向きに屈曲形成され、その上向きの端面にアンローダ6の縦搬送筒61の下端側が接続されている。縦搬送筒61の内部に設けられた縦スクリュー軸61Aの下端部のベベルギヤ61Aaに対して、底スクリュー51のスクリュー軸51Aの後端部に備えたベベルギヤ51Aaを噛合させて動力を伝達するように構成されている。これによって、底スクリュー51からアンローダ6の縦搬送筒61側へ穀粒が搬出される状態となる。
この凹入部52は、前後方向では、タンク本体50の前後方向長さのうちの後半側の1/3程度の前後方向長さを有し、上下方向では、傾斜した底壁50Aの上下方向での中間部位置から、底壁50Aの上端縁よりも少し上方側に至る範囲にわたって、タンク内方側へ凹入した状態に形成されている。
つまり、凹入部52は、その前端部に位置する凹入前壁52aと、その後方側に位置する凹入斜壁52b及び凹入横壁52cとの三壁面によって、前側と上側及び右横側が囲まれ、後側と左横側及び下側が開放された凹入部分となっている。
このように、アンローダ6の旋回中心である上下軸心Yに近い側の天井壁50B部分と、遠い側の天井壁50B部分とを、傾斜面55aで接続して、傾斜面55aの後方側に凹入段部55を形成している。これにより、アンローダ6の横搬送筒62を、グレンタンク5の天井壁50B部分の最上位置よりも低い略水平姿勢にして、自走機体A上における所定位置の受け金具18に支持させた格納姿勢とし得るように構成してある。
また、この凹入段部55が存在することで、アンローダ6の横搬送筒62をグレンタンク5の横外方側へ延出した状態でも、グレンタンク5の天井壁50B部分の最上位置よりも低い略水平姿勢にして、内部の穀物を比較的低い位置にも排出可能となるように構成してある。
図3及び図4に示されるように、左右両側の補強体56R,56Lのうち、右側の補強体56Rは左側の補強体56Lよりも太いパイプ材によって構成されている。補強体56Rは板状の取付板56Raに溶接固定されており、この取付板56Raを傾斜面55aに当てつけた状態で、傾斜面55aの右側の角部近くに取付板56Raをボルト連結してある。
この切り欠き部57は、所定位置の受け金具18に支持させた格納姿勢の横搬送筒62とグレンタンク5との重複代を大きく確保するためのものである。つまり、グレンタンク5の旋回中心である上下軸心Yを、グレンタンク5の左右方向での中央部、もしくはそれよりも外側寄りに設定すると、必然的に格納位置にあるグレンタンク5と格納姿勢の横搬送筒62との重複代は大きくなるが、これを許容できるようにしたものである。
左右両側の補強体56R,56Lのうち、左側の補強体56Lは、図2乃至図4に示すように、グレンタンク5の左横壁50cよりも少しグレンタンク5の中央側に寄った前記切り欠き部57の前方側で、前記傾斜面55aの左側端縁に沿う状態で配設されている。
この左側の補強体56Lは、右側の補強体56Rよりも細いパイプ材によって構成され、その後端側がグレンタンク5の天井壁50B部分のうちの、傾斜面55aが存在する箇所よりも後方側で天井壁50B部分の低い位置にボルト連結され、その前端側がグレンタンク5の天井壁50B部分のうちの、前記切り欠き部57が存在する箇所よりも前方側で天井壁50B部分の高い位置にボルト連結されている。
したがって、この格納位置に存在する状態のグレンタンク5が、走行中に他物に接触する可能性は低くなるように構成されている。
アンローダ6は、上向きに立設された直管状の縦搬送筒61と、その縦搬送筒61の上端部に接続された横搬送筒62とを備えている。横搬送筒62は、縦搬送筒61とともに前記上下軸心Y回りで左右揺動可能に、かつ、水平横軸心X回りで起伏揺動可能に構成されている。
縦搬送筒61は、内部に前記縦スクリュー軸61Aを内装していて、底スクリュー51の後端部から送り出される穀粒を上昇搬送する上向きの縦搬送経路を構成している。縦搬送筒61の上端部に接続された横搬送筒62は、内部に横スクリュー軸62Aを内装していて、縦搬送筒61の上端部から受け継いだ穀粒を、水平方向などの機体外方側へ向けて搬送する横向きの搬送経路を構成している。
旋回駆動機構60は、図3乃至図6に示すように、縦搬送筒61の下端部外周に備えた旋回用ギヤ部61aと、その旋回用ギヤ部61aに噛合するピニオンギヤ63a、及びピニオンギヤ63aを駆動する電動モータ63等を備えて構成されている。
前記電動モータ63は、機体固定部としての機体フレーム10から立設された支持フレーム23に支持されており、その電動モータ63の出力軸に備えたピニオンギヤ63aが前記旋回用ギヤ部61aに噛合するように組み付けられている。これにより、電動モータ63の正転もしくは逆転にともなって、アンローダ6の横搬送筒62が、上下軸心Yまわりで時計回り、もしくは反時計回りに旋回作動可能に構成されている。
また、横搬送筒62の水平横軸心X回りでの起伏揺動は、縦搬送筒61の上部との間にわたって設けられた油圧シリンダ64の伸縮作動によって行われるように構成されている。
横搬送筒62の点検窓66は、図4及び図12に示すように、横搬送筒62の基端部ケース62Bの、前記縦搬送筒61の終端部ケース61Bに接続された側とは反対側の横外側面に形成されている。この点検窓66は、基端部ケース62Bの平坦部に形成された開口66Aに、平板状の蓋板66Bをボルト止めして閉塞、及び開放可能に構成されている。
この点検窓65では、開口65Aが円弧状の筒部分に形成されていて、その開口65Aを閉塞する蓋板65Bが、終端部ケース61Bの内周側の円弧面61Baに沿う曲率の円弧状内周面65Baを有した湾曲板状に形成されている。
このように構成された蓋板65Bが、内側のガイド板65Bcを開口65Aに嵌入させた状態で、外側の連結板65Bbを終端部ケース61Bに対して、連結ボルト65Cで連結することにより、縦搬送筒61の点検窓65を閉塞状態とすることができる。
この状態では、図13に示すように、終端部ケース61Bの内周側の円弧面61Baに対して、これと同程度の曲率を有した蓋板65Bの円弧状内周面65Baが、ほぼ面一な状態で取り付けられた状態となる。
取付金具67は、図11に示すように、縦搬送筒61の外周円弧に沿う曲率の受け面67Aaを有したタンク側連結部材67Aと、そのタンク側連結部材67Aに対して連結されるように、U字状に屈曲され、縦搬送筒61の外周円弧に沿う曲率の当接面67Baを有したU字状連結部材67Bとの組み合わせで構成されている。
タンク側連結部材67AとU字状連結部材67Bとは、連結ボルト67Cを介して連結及び連結解除可能に構成れている。
図2乃至図6に示すように、燃料タンク40は、自走機体Aの後端部の機体フレーム10上で、グレンタンク5と脱穀装置4との間に相当する箇所に配設されている。
燃料タンク40の本体部分41には、本体部分41の上壁としての、水平又はほぼ水平姿勢の上向き面44Aと、本体部分41の横壁としての上下方向に沿う横向き面44Bとが備えられ、本体部分41の底壁としての底面44Cが機体フレーム10に搭載されている。本体部分41の前壁としての前向き面44D、及び後壁としての後ろ向き面44Eは、ともにほぼ矩形状に形成され、本体部分41の全体が矩形箱状に形成されている。このように本体部分41の全体が、左右で非対称の形状ではなく、左右で対称な形状の矩形箱状に形成されることにより、前向き面44D、及び後ろ向き面44Eを、同一形状にして、部品の兼用化を図ることができる。
燃料タンク40の本体部分41は、前後方向では、グレンタンク5の下部に備えた凹入部52の凹入前壁52aに、前向き面44Dが極接近した状態に位置している。そして、後ろ向き面44Eがグレンタンク5の後壁50bよりも後方側に延出されて、機体フレーム10の後端を越え、アンローダ6の後端部とほぼ同位置にわたる範囲にまで配設されている。この本体部分41のうち、グレンタンク5の後壁50bよりも後方側に延出された部分の上部に、斜め後方上部に向いて開口する給油口42を備えている。この本体部分41は、取付バンド43によって機体フレーム10に固定されている。
ガード部材80は、機体フレーム10の後端部から、機体後方側へ向けて延出された左右一対の後方延出フレーム81,81と、その後方延出フレーム81,81の後端部同士を連結する横フレーム82とを備えて、平面視門形に形成されている。
左右の後方延出フレーム81,81同士は、互いに開口側が対向するように向き合わせたチャンネル状部材によって構成され、前記横フレーム82は、そのチャンネル状の後方延出フレーム81,81の開口部分に嵌り込んだ状態で、上下方向に貫通する連結ボルト83により連結された鋼管製のパイプ部材で構成されている。
ガード部材80の後端部は、燃料タンク40の後端部よりも後方側にまで延出されており、左右方向では、燃料タンク40の左側端部位置から、あるいは、左側端部位置よりも左側から、アンローダ6の縦搬送筒61の右側端部よりも右側にわたる範囲に設けてある。
このように、燃料タンク40を、グレンタンク5の下部に備えた凹入部52に入り込ませた状態で配置し、かつ、前端側が凹入部52の凹入前壁52aに極接近し、後端側が機体フレーム10の後端部を越えてガード部材80の後端部に近い位置にまで延出することによって、燃料タンク40の容量をできるだけ大きく確保している。
グレンタンク5及びアンローダ6を支持するための支持構造について説明する。
図3乃至図7に示すように、支持構造は機体フレーム10に立設された支持フレーム23を備えている。
この支持フレーム23は、角筒材によって矩形柱状に形成された縦柱状部24と、下端側に備えた機体フレーム10への取付座板25と、縦柱状部24の上端部に設けられたアンローダ連結部26及び脱穀連結部27と、縦柱状部24の上下方向での中途位置に設けられた駆動機構取付部28と、後述する給油補助台7の取付ブラケット29とを備えている。このように構成された支持フレーム23は、下端の取付座板25を機体フレーム10にボルト連結することによって、縦柱状部24が起立姿勢で機体フレーム10に固定される。
また、縦柱状部24の上端部近くの右側では、アンローダ連結部26を介してアンローダ6が支持されている。アンローダ連結部26は、図3,4及び図7に示すように、縦柱状部24の右側から後方側に向けて延出された状態で溶接固定された第1取付片26Aと、その第1取付片26Aに対して右側に対向し、第1取付片26Aとの間に縦搬送筒61を抱き込むように取り付けられた円弧状の第2取付片26Bとを備えている。このアンローダ連結部26の第2取付片26Bと第1取付片26Aとの間に縦搬送筒61を挟み込んだ状態で、相対回動自在に支持している。
すなわち、図6及び図8に示すように、縦柱状部24の中途位置に水平方向横向きに取付ブラケット28Aが延出され、この取付ブラケット28Aに旋回駆動機構60の搭載台28Bがボルト連結されている。
したがって、電動モータ63のピニオンギヤ63aが縦搬送筒61の旋回用ギヤ部61aに噛合するように、搭載台28Bに対して旋回駆動機構60を組み付けることにより、電動モータ63の駆動によってアンローダ6を上下軸心Yまわりで旋回駆動し得る状態に配備することができる。
取付ブラケット29は、平面視でチャンネル状に形成された部材を、その開放側が縦柱状部24に対向する状態に配設して溶接固定したものである。
この取付ブラケット29には、上下両端部に止めナット付きのボルト孔29a,29aを形成してあり、給油補助台7の取付支持部材70を上下一対の連結ボルト29bで連結固定、及び固定解除可能に構成されている。
縦柱状部24の中途位置には、図3乃至図7に示すように、旋回駆動機構60よりも下方位置に、給油補助台7が取り付けられている。
この給油補助台7は、燃料タンク40に燃料を補給する際に、重い補給用容器を一時的に載置して燃料補給を楽に行えるようにするためのものであり、次のように構成されている。
すなわち、給油補助台7は、縦柱状部24に備えた取付ブラケット29に対してボルト連結される取付支持部材70と、その取付支持部材70に対して装着される受け台部材73とを備えている。
受け台部材73は、U字状に湾曲させたパイプ材で構成される杆状部材74と、その杆状部材74のU字状に湾曲させた部位に設けた平板状の台板75とを備えて構成されている。杆状部材74は、U字状の一端側が他端側よりも長く形成されていて、その長い端部側の杆状部分74Aが前記軸支部70Cに支持されている。
つまり、軸支部70Cは、基端側連結部70Aとは反対の後方側へ向けて突出する左右一対の突片72A,72Bを備えて平面視チャンネル状に形成された支持枠部分72を備えている。この支持枠部分72の左右一対の突片72A,72Bのうちの一方に、杆状部分74Aを挿通可能な貫通孔76を形成し、他方に杆状部分74Aを挿通可能な筒ボス部分77を形成してある。
前記貫通孔76と筒ボス部分77とに杆状部分74Aを挿通した状態で、杆状部分74Aには、割ピンで構成される係止体78が取り付けられている。支持枠部分72のうちの貫通孔76が形成された側の突片72Aと、杆状部分74Aの前記係止体78を設けた箇所との間に、杆状部分74Aに外嵌するコイルスプリング79が圧縮状態で装着されている。
上記の第1係合溝77aと第2係合溝77bとのうち、第1係合溝77aよりも第2係合溝77bを深い溝に形成してある。これにより、図8に示すように、受け台部材73の台板75の面が上下方向に沿う格納姿勢では、係止体78が第1係合溝77aに係入して、その台板75の格納姿勢状態が維持される。
図9に示すように、受け台部材73の台板75の載置面としての上面が水平方向に沿う使用姿勢では、係止体78が第2係合溝77bに係入して、その台板75の使用姿勢状態が維持される。
このとき、台板75の面が水平方向に沿う使用姿勢で、係止体78が深い第2係合溝77bに係入しているので、受け台部材73の使用姿勢状態が確実に維持され易い。
また、前後方向では、図5に示すように、燃料タンク40の後端面に近接した位置に配設されているのが望ましい。
このように受け台部材73を格納姿勢とすることにより、給油補助台7を、燃料タンク40やセパレータ45、あるいは燃料用フィルタ装置46の保護手段として利用することが可能となる。
このロック装置90は、図6及び図10に示すように、グレンタンク5の後部支持板54に取り付けられ、機体フレーム10に取り付けた固定ブラケット94に対して係脱可能に構成されている。
ロック装置90は、後部支持板54の前面に溶接固定されたクランク状の取り付けブラケット91と、その取り付けブラケット91に形成した上下方向の貫通穴(図示せず)に対して、上下方向でスライド操作可能に備えたロックピン92、及びそのロックピン92を下向きに弾性付勢するコイルスプリング93を備えている。
このとき、グレンタンク5が点検位置に存在していれば、ロックピン92の下端部は、図10に示すように、固定ブラケット94の一部に形成されている係止用穴94aに対向する位置にある。したがって、グレンタンク5が点検位置に存在している状態では、係止用穴94aに対して上下方向でロックピン92を挿抜して、ロック、及びロック解除操作可能であるように構成されている。
実施の形態では、穀粒貯留部としてグレンタンク5を採用した構造のものを例示したが、これに限られるものではない。例えば、グレンタンク5を用いずに、周知の袋詰め装置を用いて、袋詰め用ホッパーから籾袋に穀粒を回収するようにした構造のものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、グレンタンク5から穀粒を搬出する装置として、縦搬送筒61と横搬送筒62とを備えたアンローダ6を用いて、縦搬送筒61を上下軸心Y回りで左右揺動可能に構成した構造のものを例示したが、これに限られるものではない。
例えば、アンローダ6として、図示しないが、前後方向に沿う水平方向軸芯回りで起伏揺動するように構成した構造のものなど、適宜の構造のものを採用してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、給油補助台7を、アンローダ6の上部を支持する支持フレーム23に支持させた状態で設けた構造のものを例示したが、これに限られるものではない。
例えば、給油補助台7を、アンローダ6の支持フレーム23に限らず、別途設けた専用の支持支柱や、別途設けた支持台などに支持させるようにしてもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、給油補助台7の台板75の好適な高さとして、燃料タンク40の上向き面44Aと底面44Cとの間の1/2程度の高さにある構造のものを例示したが、これに限られるものではない。
つまり、給油補助台7の台板75の高さは、燃料タンク40の上向き面44Aと底面44Cとの間に位置するように設定すれば良いが、その高さとしては、平均的な成人男性の身長の1/2程度の高さが望ましい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
5 グレンタンク(穀物貯留部)
6 アンローダ
7 給油補助台
10 機体フレーム
23 支柱フレーム
40 燃料タンク
80 ガード部材
81 後方延出フレーム
82 横フレーム
A 自走機体(走行機体)
Y 上下軸心
p1 横軸芯
Claims (6)
- 走行機体の後部に燃料タンクを備え、
前記燃料タンクの後方において、給油用容器を載置可能な給油補助台を備え、
前記給油補助台は、載置面が上方を向く使用状態と、その載置面が前記燃料タンクの後壁に対向する箇所に位置する格納状態とに、前記走行機体上における取付姿勢を切換可能に構成されている作業機。 - 前記燃料タンクは、前記走行機体の後部位置で、穀物貯留部と脱穀部との間に配設されている請求項1記載の作業機。
- 前記燃料タンクが前記走行機体の機体フレーム上に載置支持され、前記給油補助台は、使用状態において前記燃料タンクの上面と下面との間に前記載置面が位置するように設けられている請求項1又は2記載の作業機。
- 前記給油補助台は、前記走行機体の左右方向に沿う横軸芯周りで回動可能であり、使用状態から前記横軸芯周りで下方へ回動されて格納状態となり、その格納状態で前記載置面が前記燃料タンクの後面の下部に対向する状態となるように構成してある請求項1〜3のいずれか一項記載の作業機。
- 前記走行機体の後部位置に穀物貯留部としてのグレンタンクを備え、
前記グレンタンクの後方に穀物排出用のアンローダを備え、
前記走行機体の機体フレームから前記アンローダを支持する支柱フレームが立設され、
前記支柱フレームに前記給油補助台が支持されている請求項1〜4のいずれか一項記載の作業機。 - 前記走行機体の機体フレームの後端部よりも後方側へはみ出した状態で前記燃料タンクが配設され、
その燃料タンクの後方側へのはみ出し部分の下方側に位置させて、前記燃料タンクの後部を保護するガード部材を設けてあり、
前記ガード部材は、前記機体フレームの後端部よりも後方側へ延出された左右一対の後方延出フレームと、その後方延出フレームの後端部同士を連結する横フレームとを備え、かつ前記横フレームが、格納状態に切り換えられた前記給油補助台の遊端部の下方に位置するように構成されている請求項1〜5のいずれか一項記載の作業機。
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