JP7121934B1 - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料タンクに外部の障害物が接触して燃料タンクが破損するのを抑制したコンバインを提案する。【解決手段】平面視において、機体フレーム(1)における脱穀装置(4)とグレンタンク(7)の間に、エンジン(E)に供給する燃料を貯留する燃料タンク(15)を設け、平面視において、機体フレーム(1)における脱穀装置(4)よりも右側に位置する後端部の後面に、後方に延出する略コの字形状に形成された第1ガードフレーム(20)を設け、背面視において、機体フレーム(1)における脱穀装置(4)よりも右側に位置する後端部に、上方に延出する略コの字形状に形成された第2ガードフレーム(30)を設けた。【選択図】図4

Description

本発明は、コンバインに関するものである。
従来、機体フレーム上のスペースを有効に活用して給油作業を容易にするために、機体フレームにおける脱穀装置とグレンタンクの間の後部に、エンジンに供給する燃料を貯留した燃料タンクを設けたコンバインが提案されている。(特許文献1)
また、機体フレームの破損を防止するために、機体フレームの後端部に、機体フレームから後方に延出するガイドフレームを設けたコンバインが提案されている。(特許文献2)
特開2018-139543号公報 特開2020-137432号公報
しかし、特許文献1,2の技術においては、コンバインの後進時等に機体フレームの後部に設けられた燃料タンクに外部の障害物が接触して燃料タンクが破損する恐れがあった。
そこで、本発明の課題は、燃料タンクに外部の障害物が接触して燃料タンクが破損するのを抑制したコンバインを提案することにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、エンジン(E)を搭載する機体フレーム(1)の上面に穀稈の脱穀選別を行う脱穀装置(4)を設け、該脱穀装置(4)の右側に選別された穀粒を貯留するグレンタンク(7)を設け、該グレンタンク(7)の後側に穀粒を排出する排出オーガ(8)を設けたコンバインにおいて、
平面視において、前記機体フレーム(1)における脱穀装置(4)とグレンタンク(7)の間に、前記エンジン(E)に供給する燃料を貯留する燃料タンク(15)を設け、平面視において、前記機体フレーム(1)における脱穀装置(4)よりも右側に位置する後端部の後面に、後方に延出する略コの字形状に形成された第1ガードフレーム(20)を設け、背面視において、前記機体フレーム(1)における脱穀装置(4)よりも右側に位置する後端部に、上方に延出する略コの字形状に形成された第2ガードフレーム(30)を設け、前記第1ガードフレーム(20)を左右方向に延在する第1本体部(21)と、該第1本体部(21)の左端部から前側に延在する第1左連結部(22)と、前記第1本体部(21)の右端部から前側に延在する第1右連結部(23)で形成し、平面視において、前記第1本体部(21)の左端部から前方右側に延在させたことを特徴とするコンバインである。
請求項に係る発明は、前記第2ガードフレーム(30)を左右方向に延在する第2本体部(31)と、該第2本体部(31)の左端部から下側に延在する第2左連結部(32)と、前記第2本体部(31)の右端部から下側に延在する第2右連結部(33)で形成し、前記第2左連結部(32)の下部を第1左連結部(22)に固定し、前記第2右連結部(33)の下部を第1右連結部(23)に固定した請求項記載のコンバインである。
請求項に係る発明は、前記排出オーガ(8)の揚穀部(8A)の後側に、該揚穀部(8A)を回転自在に支持する支持フレーム(10)を設け、背面視において、前記支持フレーム(10)を脱穀装置(4)の右壁から右側に延在する横フレーム(11)と、該横フレーム(11)の右端部から下側に延在して機体フレーム(1)に固定される縦フレーム(12)で形成し、前記第2ガードフレーム(30)を第1左ガードフレーム(40)と第1右ガードフレーム(41)で形成し、背面視において、前記第1左ガードフレーム(40)を、上下方向に延在する第3左連結部(40A)と、該第3左連結部(40A)の上端部から右側に延在する第4左連結部(40B)で形成し、側面視において、前記第1右ガードフレーム(41)を、上下方向に延在する第3右連結部(41A)と、該第3右連結部(41A)の上端部から前側に延在する第4右連結部(41B)で形成し、前記第3左連結部(40A)の下部を第1左連結部(22)の前部に固定し、前記第3右連結部(41A)の下部を第1右連結部(23)の前部に固定し、前記第4左連結部(40B)の右部を第3右連結部(41A)の上部に固定し、前記第4右連結部(41B)の前部を縦フレーム(12)の上部に固定した請求項1又は2記載のコンバインである。
請求項に係る発明は、前記排出オーガ(8)の揚穀部(8A)の後側に、該揚穀部(8A)を回転自在に支持する支持フレーム(10)を設け、背面視において、前記支持フレーム(10)を脱穀装置(4)の右壁から右側に延在する横フレーム(11)と、該横フレーム(11)の右端部から下側に延在して機体フレーム(1)に固定される縦フレーム(12)で形成し、前記第2ガードフレーム(30)を第2左ガードフレーム(50)と第2右ガードフレーム(51)で形成し、側面視において、前記第2左ガードフレーム(50)を、上下方向に延在する第5左連結部(50A)と、該第5左連結部(50A)の上端部から前側に延在する第6左連結部(50B)で形成し、側面視において、前記第2右ガードフレーム(51)を、上下方向に延在する第5右連結部(51A)と、該第5右連結部(51A)の上端部から前側に延在する第6右連結部(51B)で形成し、前記第5左連結部(50A)の下部を第1左連結部(22)の前部に固定し、前記第5右連結部(51A)の下部を第1右連結部(23)の前部に固定し、前記第6左連結部(50B)の前部を脱穀装置(4)の右壁に固定し、前記第6右連結部(51B)の前部を縦フレーム(12)の上部に固定し、前記第5左連結部(50A)の上部と第5右連結部(51A)の上部を左右方向に延在する第1連結横フレーム(52)で連結し、前記第6左連結部(50B)の前後方向の中間部と第6右連結部(51B)の前後方向の中間部を左右方向に延在する第2連結横フレーム(53)で連結した請求項1又は2記載のコンバインである。
請求項1記載の発明によれば、平面視において、機体フレーム(1)における脱穀装置(4)とグレンタンク(7)の間に、エンジン(E)に供給する燃料を貯留する燃料タンク(15)を設け、平面視において、機体フレーム(1)における脱穀装置(4)よりも右側に位置する後端部の後面に、後方に延出する略コの字形状に形成された第1ガードフレーム(20)を設け、背面視において、機体フレーム(1)における脱穀装置(4)よりも右側に位置する後端部に、上方に延出する略コの字形状に形成された第2ガードフレーム(30)を設けたので、コンバインの後進時に、機体フレーム(1)や燃料タンク(15)が障害物に接触して変形するのを抑制することができる。
また、圃場の外周部の刈取等に第1ガードフレーム(20)の第1本体部(21)と畦等の接触を抑制してコンバインの旋回特性を高めることができる。
請求項記載の発明によれば、請求項記載の発明の効果に加えて、第2ガードフレーム(30)を左右方向に延在する第2本体部(31)と、第2本体部(31)の左端部から下側に延在する第2左連結部(32)と、第2本体部(31)の右端部から下側に延在する第2右連結部(33)で形成し、第2左連結部(32)の下部を第1左連結部(22)に固定し、第2右連結部(33)の下部を第1右連結部(23)に固定したので、燃料タンク(15)を機体フレーム(1)の後端部に近接して設けて燃料タンク(15)に燃料の給油を容易に行うことができる。
請求項記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、排出オーガ(8)の揚穀部(8A)の後側に、揚穀部(8A)を回転自在に支持する支持フレーム(10)を設け、背面視において、支持フレーム(10)を脱穀装置(4)の右壁から右側に延在する横フレーム(11)と、横フレーム(11)の右端部から下側に延在して機体フレーム(1)に固定される縦フレーム(12)で形成し、第2ガードフレーム(30)を第1左ガードフレーム(40)と第1右ガードフレーム(41)で形成し、背面視において、第1左ガードフレーム(40)を、上下方向に延在する第3左連結部(40A)と、第3左連結部(40A)の上端部から右側に延在する第4左連結部(40B)で形成し、側面視において、第1右ガードフレーム(41)を、上下方向に延在する第3右連結部(41A)と、第3右連結部(41A)の上端部から前側に延在する第4右連結部(41B)で形成し、第3左連結部(40A)の下部を第1左連結部(22)の前部に固定し、第3右連結部(41A)の下部を第1右連結部(23)の前部に固定し、第4左連結部(40B)の右部を第3右連結部(41A)の上部に固定し、第4右連結部(41B)の前部を縦フレーム(12)の上部に固定したので、第1ガードフレーム(20)と第2ガードフレーム(30)の剛性が高まり、コンバインの後進時に、第1ガードフレーム(20)と第2ガードフレーム(30)が障害物に接触して変形するのをより抑制することができる。また、第1右ガードフレーム(41)の第4右連結部(41B)は、揚穀部(8A)を回動させる駆動用モータ用カバーの右側に設けられているので、駆動用モータが障害物に接触して破損するのを防止することもできる。
請求項記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、排出オーガ(8)の揚穀部(8A)の後側に、揚穀部(8A)を回転自在に支持する支持フレーム(10)を設け、背面視において、支持フレーム(10)を脱穀装置(4)の右壁から右側に延在する横フレーム(11)と、横フレーム(11)の右端部から下側に延在して機体フレーム(1)に固定される縦フレーム(12)で形成し、第2ガードフレーム(30)を第2左ガードフレーム(50)と第2右ガードフレーム(51)で形成し、側面視において、第2左ガードフレーム(50)を、上下方向に延在する第5左連結部(50A)と、第5左連結部(50A)の上端部から前側に延在する第6左連結部(50B)で形成し、側面視において、第2右ガードフレーム(51)を、上下方向に延在する第5右連結部(51A)と、第5右連結部(51A)の上端部から前側に延在する第6右連結部(51B)で形成し、第5左連結部(50A)の下部を第1左連結部(22)の前部に固定し、第5右連結部(51A)の下部を第1右連結部(23)の前部に固定し、第6左連結部(50B)の前部を脱穀装置(4)の右壁に固定し、第6右連結部(51B)の前部を縦フレーム(12)の上部に固定し、第5左連結部(50A)の上部と第5右連結部(51A)の上部を左右方向に延在する第1連結横フレーム(52)で連結し、第6左連結部(50B)の前後方向の中間部と第6右連結部(51B)の前後方向の中間部を左右方向に延在する第2連結横フレーム(53)で連結したので、第1ガードフレーム(20)と第2ガードフレーム(30)の剛性が高まり、コンバインの後進時に、第1ガードフレーム(20)と第2ガードフレーム(30)が障害物に接触して変形するのをより抑制することができる。また、第2右ガードフレーム(51)の第6右連結部(51B)は、揚穀部(8A)を回動させる駆動用モータ用カバーの右側に設けられているので、駆動用モータが障害物に接触して破損するのを防止することもできる。さらに、第1連結横フレーム(52)と第2連結横フレーム(53)を昇降台として利用して、脱穀装置(4)に詰まった穀稈等の除去作業を容易に行うことができる。
コンバインの正面図である。 コンバインの左側面図である。 コンバインの平面図である。 第1実施形態のガードフレームの説明図である。 同ガードフレームの背面図である。 他の同ガードフレームの背面図である。 第2実施形態のガードフレームの説明図である。 第3実施形態のガードフレームの説明図である。 同実施形態の第1変形形態の説明図である。 同実施形態の第2変形形態の説明図である。 同実施形態の第3変形形態の説明図である。 第4実施形態のガードフレームの説明図である。
図1~3に示すように、汎用コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を収穫する刈取前処理装置3が設けられ、刈取前処理装置3の後方左側に収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取前処理装置3の後方右側に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられている。
操縦部5の下側にエンジンEを内装するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側に脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7の後側に穀粒を外部に排出する排出オーガ8が設けられている。また、排出オーガ8は、グレンタンク7の後側に設けられた揚穀部8Aと、グレンタンク7の上側に設けられた排出部8Bで形成されている。
刈取前処理装置3は、圃場の穀稈を起立させながら後側に搬送する搬送装置3Aと、搬送装置3Aの後側下部に搬送された穀稈の株元を切断する刈刃装置3Bと、搬送装置3Aの後側に搬送された穀稈を左側に寄せ集めるオーガ装置3Cと、寄せ集められた穀稈を脱穀装置4に搬送するフィーダハウス3Dから構成されている。
<第1実施形態のガードフレーム>
図4に示すように、揚穀部8Aの中間部は、支持フレーム10に支持されている。支持フレーム10は、脱穀装置4の右壁から左側に向かって延在する横フレーム11と、横フレーム11の右端部から下側に向かって延在して機体フレーム1の上面に至る縦フレーム12から形成されている。また、揚穀部8Aと横フレーム11は、内周部が円形状に形成された連結部材13を介して連結されている。これにより、揚穀部8Aを支持フレーム10によって強固に支持することができる。なお、揚穀部8Aは、連結部材13に回転自在に固定されている。また、縦フレーム12の上部の右面には、丸鋼を略J字形状に折曲げて形成したフック(図示省略)を設けるのが好ましい。これにより、穀粒の回収用袋等をフックに吊下げて搬送することができる。
機体フレーム1における揚穀部8Aとグレンタンク7の間の後部には、エンジンEに供給する燃料(軽油)を貯留する燃料タンク15が設けられている。燃料タンク15は、前後方向に燃料タンク15の長手方向を沿わせて設けられ、燃料タンク15の後部における揚穀部8Aよりも後側の部位には、燃料タンク15に燃料を給油する給油口16が形成されている。これにより、燃料タンク15に燃料を容易に給油することができる。
機体フレーム1の後端部における脱穀装置4の送塵カバー4Aよりも右側には、後端部の後面から後側に向かって延出するガードフレーム(請求項の「第1ガードフレーム」)20が設けられている。ガードフレーム20は、丸鋼を略コの字形状に折曲げて形成され、機体フレーム1の後端部と平行に左右方向に延在する本体部(請求項の「第1本体部」)21と、本体部21の左端部から前側に向かって延在して機体フレーム1の後端部に連結される左連結部(請求項の「第1左連結部」)22と、本体部21の右端部から前側に向かって延在して機体フレーム1の後端部に連結される右連結部(請求項の「第1右連結部」)23から形成されている。これにより、コンバインの後進時に、機体フレーム1が障害物に接触して機体フレーム1が変形するのを抑制することができる。なお、平面視において、本体部21は、送塵カバー4Aよりも後側に位置させるのが好ましい。また、ガードフレーム20は機体フレーム1よりも細径に形成されており機体フレーム1よりも容易に変形することができる。
機体フレーム1の後端部における脱穀装置4の送塵カバー4Aよりも右側には、後端部の上面から上側に向かって延出するガードフレーム(請求項の「第2ガードフレーム」)30が設けられている。ガードフレーム30は、丸鋼を略コの字形状に折曲げて形成され、機体フレーム1の後端部と平行に左右方向に延在する本体部(請求項の「第2本体部」)31と、本体部31の左端部から下側に向かって延在して機体フレーム1の後端部に連結される左連結部(請求項の「第2左連結部」)32と、本体部31の右端部から下側に向かって延在して機体フレーム1の後端部に連結される右連結部(請求項の「第2右連結部」)33から形成されている。これにより、コンバインの後進時に、燃料タンク15が障害物に接触して燃料タンク15が変形するのを防止することができる。また、ガードフレーム30は機体フレーム1よりも細径に形成されており機体フレーム1よりも容易に変形することができる。
図5に示すように、ガードフレーム30の本体部31は、燃料タンク15の給油口16よりも下側に設けられている。これにより、本体部31に給油タンクを載置させて燃料タンク15に給油することができるので給油作業の負担を軽減することができる。なお、ガードフレーム30の左連結部32は、燃料タンク15よりも左側に設けられ、ガードフレーム30の右連結部33は、燃料タンク15よりも右側に設けられている。
図6に示すように、ガードフレーム30の本体部31を燃料タンク15の給油口16よりも上側に設けることもできる。これにより、燃料タンク15を交換する場合には、ガードフレーム30を取外すことなく燃料タンク15をガードフレーム30の内側を挿通させて交換することができる。
<第2実施形態のガードフレーム>
図7には、第2実施形態のガードフレームが図示されている。なお、第1実施形態のガードフレームと同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、ガードフレーム30の左連結部32の下部は、ガードフレーム20の左連結部22の前部の上面に着脱自在に固定され、ガードフレーム30の右連結部33の下部は、ガードフレーム20の右連結部23の前部の上面に着脱自在に固定されている。これにより、機体フレーム1の後端部に燃料タンク15を近接させて設けることができ、燃料タンク15への給油作業をより容易に行うことができる。
<第3実施形態のガードフレーム>
図8には、第3実施形態のガードフレームが図示されている。なお、第1実施形態のガードフレームと同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、ガードフレーム30は、丸鋼を略L字形状に折曲げて形成された左ガードフレーム(請求項の「第1左ガードフレーム」)40と、丸鋼を略L字形状に折曲げて形成された右ガードフレーム41からなる。
左ガードフレーム40は、上下方向に延在する左連結部(請求項の「第3左連結部」)40Aと左連結部40Aの上端部から左側に向かって延在する左連結部(請求項の「第4左連結部」)40Bから形成されている。左連結部40Aの下端部は、ガードフレーム20の左連結部22の前部の上面に着脱自在に固定され、左連結部40Bの右端部は、後述する右ガードフレーム41の右連結部41Aの上部の左面に着脱自在に連結されている。
右ガードフレーム(請求項の「第1右ガードフレーム」)41は、上下方向に延在する右連結部(請求項の「第3右連結部」)41Aと右連結部41Aの上端部から前方上側に向かって延在する右連結部(請求項の「第4右連結部」)41Bから形成されている。右連結部41Aの下端部は、ガードフレーム20の右連結部23の前部の上面に着脱自在に固定され、右連結部41Bの前端部は、支持フレーム10の縦フレーム12の上部の後面に着脱自在に固定されている。
これにより、ガードフレーム20とガードフレーム30の剛性がより高まり、コンバインの後進時に、ガードフレーム20とガードフレーム30が障害物に接触してガードフレーム20とガードフレーム30が変形するのを抑制することができる。また、脱穀装置4の後部に詰まった穀稈等の取除き作業時に、作業者がガードフレーム30の左連結部40Aと支持フレーム10の横フレーム11を昇降台として利用することもできる。さらに、右ガードフレーム41の右連結部41Bは、揚穀部8Aを回動させる駆動用モータ用カバーの右側に設けられているので、駆動用モータが障害物に接触して破損するのを防止することもできる。
(第1変形形態)
図9には、第3実施形態のガードフレームの第1変形形態が図示されている。なお、第3実施形態のガードフレームと同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、第1変形形態のガードフレーム20の本体部21は、本体部21の左端部から前方右側に向かって延在して形成されている。これにより、圃場の外周部の刈取時等にガードフレーム20の本体部21と畦等の接触を抑制してコンバインの旋回特性を高めることができる。なお、第1変形形態のガードフレーム20は、第1,2実施形態のガードフレームにも適用することができる。
(第2変形形態)
図10には、第3実施形態のガードフレームの第2変形形態が図示されている。なお、第3実施形態のガードフレームと同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、第2変形形態のガードフレーム20の本体部21は、本体部21の左端部から、機体フレーム1の後端部と平行に左右方向に延在した後に、前方右側に向かって延在して形成されている。これにより、圃場の外周部の刈取時等にガードフレーム20の本体部21と畦等の接触を抑制してコンバインの旋回特性を高めることができる。
背面視において、本体部21における燃料タンク15の右壁に対応する中間部まで、機体フレーム1の後端部と平行に左右方向に延在して、中間部から前方右側に向かって延在して形成するのが好ましい。これにより、圃場の外周部の刈取時等にガードフレーム20の本体部21と畦等の接触を抑制してコンバインの旋回特性を高めることができると共に、ガードフレーム20の剛性が高まり、コンバインの後進時に、ガードフレーム20が障害物に接触してガードフレーム20が変形するのを抑制することができる。なお、第1変形形態のガードフレーム20は、第1,2実施形態のガードフレームにも適用することができる。
(第3変形形態)
図11には、第3実施形態のガードフレームの第3変形形態が図示されている。なお、第3実施形態のガードフレームと同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
図11に示すように、第3変形形態のガードフレーム20の本体部21は、本体部21の左端部から、機体フレーム1の後端部と平行に左右方向に延在した後に、前方右側に向かって延在して形成されている。これにより、圃場の外周部の刈取時等にガードフレーム20の本体部21と畦等の接触を抑制してコンバインの旋回特性を高めることができる。
左ガードフレーム40の本体部31には、ステップ板42が設けられている。これにより、脱穀装置4の後部に詰まった穀稈等の取除き作業時に、作業者がステップ板42を昇降台として利用することができるので作業の安全性を高めることができる。なお、第3変形形態のステップ板42は、第1,2実施形態のガードフレームにも適用することができる。
<第4実施形態のガードフレーム>
図12には、第4実施形態のガードフレームが図示されている。なお、第1実施形態のガードフレームと同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
図12に示すように、ガードフレーム20の本体部21は、本体部21の左端部から、機体フレーム1の後端部と平行に左右方向に延在した後に、前方右側に向かって延在して形成されている。これにより、圃場の外周部の刈取時等にガードフレーム20の本体部21と畦等の接触を抑制してコンバインの旋回特性を高めることができる。
ガードフレーム30は、丸鋼を略L字形状に折曲げて形成された左ガードフレーム(請求項の「第2左ガードフレーム」)50と、丸鋼を略L字形状に折曲げて形成された右ガードフレーム51と、左ガードフレーム50と右ガードフレーム51を連結する連結横フレーム52及び連結横フレーム53から形成されている。
左ガードフレーム50は、上下方向に延在する左連結部(請求項の「第5左連結部」)50Aと左連結部50Aの上端部から前方上側に向かって延在する左連結部(請求項の「第6左連結部」)50Bから形成されている。左連結部50Aの下端部は、ガードフレーム20の左連結部22の前部の上面に着脱自在に固定され、左連結部50Bの前端部は、脱穀装置4の右壁に着脱自在に固定されている。
右ガードフレーム(請求項の「第2右ガードフレーム」)51は、上下方向に延在する右連結部(請求項の「第5右連結部」)51Aと右連結部51Aの上端部から前方上側に向かって延在する右連結部(請求項の「第6右連結部」)51Bから形成されている。右連結部51Aの下端部は、ガードフレーム20の右連結部23の前部の上面に着脱自在に固定され、右連結部51Bの前端部は、支持フレーム10の縦フレーム12の上部の後面に着脱自在に固定されている。
左ガードフレーム50の左連結部50Aの上部と右ガードフレーム51の右連結部51Aの上部は、連結横フレーム(請求項の「第1連結横フレーム」)52で連結され、左ガードフレーム50の左連結部50Bの中間部と右ガードフレーム51の右連結部51Bの中間部は、連結横フレーム(請求項の「第2連結横フレーム」)53で連結されている。また、背面視において、連結横フレーム53は、略コの字形状に形成され、左右方向に延在する本体部53Aと、本体部53Aの左端部から下側に向かって延在する左連結部53Bと、本体部53Aの右端部から下側に向かって延在する右連結部53Cから形成されている。
これにより、ガードフレーム20とガードフレーム30の剛性がさらに高まり、コンバインの後進時に、ガードフレーム20とガードフレーム30が障害物に接触してガードフレーム20とガードフレーム30が変形するのを抑制することができる。また、脱穀装置4の後部に詰まった穀稈等の取除き作業時に、作業者がガードフレーム30の連結横フレーム52及び連結横フレーム53と、支持フレーム10の横フレーム11を昇降台として利用することもできるので安全性をさらに高めることができる。
1 機体フレーム
4 脱穀装置
7 グレンタンク
8 排出オーガ
8A 揚穀部
10 支持フレーム
11 横フレーム
12 縦フレーム
15 燃料タンク
20 ガードフレーム(第1ガードフレーム)
21 本体部(第1本体部)
22 左連結部(第1左連結部)
23 右連結部(第1右連結部)
30 ガードフレーム(第2ガードフレーム)
31 本体部(第2本体部)
32 左連結部(第2左連結部)
33 右連結部(第2右連結部)
40 左ガードフレーム(第1左ガードフレーム)
40A 左連結部(第3左連結部)
40B 左連結部(第4左連結部)
41 右ガードフレーム(第1右ガードフレーム)
41A 右連結部(第3右連結部)
41B 右連結部(第4右連結部)
50 左ガードフレーム(第2左ガードフレーム)
50A 左連結部(第5左連結部
50B 左連結部(第6左連結部
51 右ガードフレーム(第2左ガードフレーム)
51A 右連結部(第5右連結部)
51B 右連結部(第6右連結部)
52 連結横フレーム(第1連結横フレーム)
53 連結横フレーム(第2連結横フレーム)
E エンジン

Claims (4)

  1. エンジン(E)を搭載する機体フレーム(1)の上面に穀稈の脱穀選別を行う脱穀装置(4)を設け、該脱穀装置(4)の右側に選別された穀粒を貯留するグレンタンク(7)を設け、該グレンタンク(7)の後側に穀粒を排出する排出オーガ(8)を設けたコンバインにおいて、
    平面視において、前記機体フレーム(1)における脱穀装置(4)とグレンタンク(7)の間に、前記エンジン(E)に供給する燃料を貯留する燃料タンク(15)を設け、
    平面視において、前記機体フレーム(1)における脱穀装置(4)よりも右側に位置する後端部の後面に、後方に延出する略コの字形状に形成された第1ガードフレーム(20)を設け、
    背面視において、前記機体フレーム(1)における脱穀装置(4)よりも右側に位置する後端部に、上方に延出する略コの字形状に形成された第2ガードフレーム(30)を設け
    前記第1ガードフレーム(20)を左右方向に延在する第1本体部(21)と、該第1本体部(21)の左端部から前側に延在する第1左連結部(22)と、前記第1本体部(21)の右端部から前側に延在する第1右連結部(23)で形成し、
    平面視において、前記第1本体部(21)の左端部から前方右側に延在させたことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記第2ガードフレーム(30)を左右方向に延在する第2本体部(31)と、該第2本体部(31)の左端部から下側に延在する第2左連結部(32)と、前記第2本体部(31)の右端部から下側に延在する第2右連結部(33)で形成し、
    前記第2左連結部(32)の下部を第1左連結部(22)に固定し、
    前記第2右連結部(33)の下部を第1右連結部(23)に固定した請求項記載のコンバイン。
  3. 前記排出オーガ(8)の揚穀部(8A)の後側に、該揚穀部(8A)を回転自在に支持する支持フレーム(10)を設け、
    背面視において、前記支持フレーム(10)を脱穀装置(4)の右壁から右側に延在する横フレーム(11)と、該横フレーム(11)の右端部から下側に延在して機体フレーム(1)に固定される縦フレーム(12)で形成し、
    前記第2ガードフレーム(30)を第1左ガードフレーム(40)と第1右ガードフレーム(41)で形成し、
    背面視において、前記第1左ガードフレーム(40)を、上下方向に延在する第3左連結部(40A)と、該第3左連結部(40A)の上端部から右側に延在する第4左連結部(40B)で形成し、
    側面視において、前記第1右ガードフレーム(41)を、上下方向に延在する第3右連結部(41A)と、該第3右連結部(41A)の上端部から前側に延在する第4右連結部(41B)で形成し、
    前記第3左連結部(40A)の下部を第1左連結部(22)の前部に固定し、
    前記第3右連結部(41A)の下部を第1右連結部(23)の前部に固定し、
    前記第4左連結部(40B)の右部を第3右連結部(41A)の上部に固定し、
    前記第4右連結部(41B)の前部を縦フレーム(12)の上部に固定した請求項1又は2記載のコンバイン。
  4. 前記排出オーガ(8)の揚穀部(8A)の後側に、該揚穀部(8A)を回転自在に支持する支持フレーム(10)を設け、
    背面視において、前記支持フレーム(10)を脱穀装置(4)の右壁から右側に延在する横フレーム(11)と、該横フレーム(11)の右端部から下側に延在して機体フレーム(1)に固定される縦フレーム(12)で形成し、
    前記第2ガードフレーム(30)を第2左ガードフレーム(50)と第2右ガードフレーム(51)で形成し、
    側面視において、前記第2左ガードフレーム(50)を、上下方向に延在する第5左連結部(50A)と、該第5左連結部(50A)の上端部から前側に延在する第6左連結部(50B)で形成し、
    側面視において、前記第2右ガードフレーム(51)を、上下方向に延在する第5右連結部(51A)と、該第5右連結部(51A)の上端部から前側に延在する第6右連結部(51B)で形成し、
    前記第5左連結部(50A)の下部を第1左連結部(22)の前部に固定し、
    前記第5右連結部(51A)の下部を第1右連結部(23)の前部に固定し、
    前記第6左連結部(50B)の前部を脱穀装置(4)の右壁に固定し、
    前記第6右連結部(51B)の前部を縦フレーム(12)の上部に固定し、
    前記第5左連結部(50A)の上部と第5右連結部(51A)の上部を左右方向に延在する第1連結横フレーム(52)で連結し、
    前記第6左連結部(50B)の前後方向の中間部と第6右連結部(51B)の前後方向の中間部を左右方向に延在する第2連結横フレーム(53)で連結した請求項1又は2記載のコンバイン。
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