JP2016191248A - 車両用電子キーシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズによって携帯機が車載機からの信号を受信できなくなってしまう恐れを低減できる車両用電子キーシステムを提供する。【解決手段】車載システム100が備える送信制御部113は、複数種類の通信方式に対応してあって、車両側制御部111から指定された通信方式に則って、携帯機200へ信号を送信する。携帯機200は、ノイズが存在するか否かを判定するノイズ判定部を備え、当該ノイズ判定部によってノイズが存在すると判定された場合には、携帯機への信号送信に用いる通信方式を、現在採用している通信方式とは異なる所定の通信方式に変更するように指示する方式変更指示信号を、車載システム100へ送信する。そして、車載システム100は、方式変更指示信号を受信すると、携帯機200へ信号を送信する際の通信方式を、受信した方式変更指示信号に示される通信方式へと変更する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載された車載機と、ユーザによって携帯される携帯機とが相互通信を行なう車両用電子キーシステムに関する。
従来、車両に搭載された車載機と、ユーザによって携行され、車載機と対応付けられた携帯機との無線通信による照合が成立したことに基づいて、車両のドアの施解錠やエンジン始動等の種々の制御を実行する電子キーシステムが知られている。
一般的に、この種の車両用電子キーシステムにおいては、車載機はLF(Low Frequency)帯に属する所定の周波数の電波を用いて携帯機に対して信号を送信する。また、携帯機は、車載機から送信された信号を受信すると、その受信信号に対応する応答信号をUHF(Ultra High Frequency)帯に属する所定の周波数の電波を用いて返送する。
例えば車載機は、車載機が搭載された車両(自車両とする)が駐車されている場合には、所定のポーリング周期で携帯機に対して応答を要求する信号(ポーリング信号とする)を送信し、携帯機からの応答の有無によって携帯機が車載機の無線通信エリア内に存在するか否かを判定する。そして、車載機は、ポーリング信号に対する応答を受信した場合に、携帯機と照合に関する処理を無線通信によって開始する。
しかしながら、携帯機にとって、自車両以外の車両(他車両とする)が送信するポーリング信号が、自車両との通信を阻害するノイズとなってしまう場合がある。なお、ここでのノイズとは、自車両以外の電子機器(他車両)から送信された電波のうち、自車両からの信号を正常に受信出来なくするほどの信号強度を有する電波(いわゆる妨害電波)を指す。
そのような課題に対し、特許文献1には、ポーリング周期を車両毎に異なる値とすることで、自車両の無線通信エリアと、他車両の無線通信エリアとが重複している場合の相互干渉を回避させる技術が開示されている。
特許第5218572号公報
しかし、携帯機にとってのノイズとは、他車両から送信される信号だけではない。例えば、自車両や他車両、他の機器に搭載されているアクチュエータから発する電波がノイズとなってしまうことも考えられる。さらに、特許文献1の構成を適用したとしても、他車両がポーリングするタイミングと自車両がポーリングするタイミングとが偶然重なってしまう場合もある。
そして、ノイズが存在する場合には、前述の通り、自車両からの信号を正常に受信出来なくなってしまい、ユーザの利便性を損なってしまう。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、ノイズによって車載機からの信号を携帯機が受信できなくなってしまう恐れを低減できる車両用電子キーシステムを提供することにある。
その目的を達成するための本発明は、車両に搭載される車載機(110)と、車載機と対応付けられてあって、車両のユーザに携帯される携帯機(200)と、を備える車両用電子キーシステムであって、車載機は、第1周波数帯の電波を用いる予め定められた複数種類の通信方式に対応してあって、それら複数種類の通信方式のうち、所定の通信方式に則った信号を携帯機に送信する車載機側送信部(113)と、車載機側送信部が対応している複数種類の通信方式のうち、車載機側送信部が携帯機への信号送信に用いる通信方式を変更する通信方式変更部(F4、F4A、F4B)と、携帯機から車載機への信号送信に用いられる第2周波数帯の信号を受信する車載機側受信部(112)と、を備え、携帯機は、車載機側送信部が対応している複数種類の通信方式のうち、車載機が採用すべき通信方式を選択する通信方式選択部(G2、G2A、G2B)と、第1周波数帯の信号を受信する第1周波数帯用アンテナ(230)と、第1周波数帯用アンテナが受信した信号を、通信方式選択部によって選択されている通信方式に則って受信処理する受信処理部(G1)と、車載機に対する信号を第2周波数帯の電波にて送信する携帯機側送信部(G3)と、受信処理部による受信処理の結果に基づいて、第1周波数帯に属する周波数のうち、少なくとも、車載機から携帯機への信号送信に用いられる周波数である第1使用周波数におけるノイズの有無を判定するノイズ判定部(G11)と、を備え、ノイズ判定部によってノイズが有ると判定された場合、通信方式選択部は、車載機側送信部が採用すべき通信方式として、現在採用している通信方式とは異なる通信方式を選択し、携帯機側送信部は、車載機に対して通信方式選択部が新たに選択した通信方式を採用するように指示する方式変更指示信号を送信し、通信方式変更部は、車載機側受信部が方式変更指示信号を受信した場合に、車載機側送信部が携帯機への信号送信に用いる通信方式を、方式変更指示信号で指定された通信方式に変更することを特徴とする。
以上の構成において携帯機は、ノイズ判定部によってノイズが存在すると判定された場合、車載機に対して、携帯機への信号送信に用いる通信方式を現在採用している通信方式とは異なる所定の通信方式に変更するように指示する方式変更指示信号を送信する。そして、車載機は、方式変更指示信号を受信すると、携帯機へ信号を送信する際の通信方式を、受信した方式変更指示信号に示される通信方式へと変更する。つまり、車載機は、ノイズの有無に応じて、携帯機への信号送信に用いる通信方式を動的に変更して、携帯機へ信号を送信する。
或る通信方式に則って車載機が送信した信号が、ノイズによって携帯機において正常に受信されない場合は生じうる。しかしながら、車載機側送信部が採用可能な複数種類の全ての通信方式において、ノイズによって車載機から送信された信号を携帯機が正常に受信できない可能性は小さい。
そして、以上の構成によれば、ノイズの有無に応じて、携帯機への信号送信に用いる通信方式を動的に変更して携帯機へ信号を送信するため、何れかの通信方式において、車載機から送信された信号が携帯機において正常に受信されることが期待できる。したがって、以上の構成によれば、ノイズによって車載機からの信号を携帯機が受信できなくなってしまう恐れを低減できる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
車両用電子キーシステム1の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車両側制御部111の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 携帯機側制御部210の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 携帯機側処理を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態における車両側制御部111及び携帯機側制御部210の概略的な構成を示すブロック図である。 第3実施形態における車両側制御部111及び携帯機側制御部210の概略的な構成を示すブロック図である。 方式変更指示信号の構成の一例を示す図である。 方式変更指示信号の構成の一例を示す図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る車両用電子キーシステム1の概略的な構成の一例を示す図である。図1に示すように車両用電子キーシステム1は、車両に搭載されている車載システム100と、ユーザに携帯される携帯機200とを備える。携帯機200は、車載システム100と対応付けられてあって、車両に対する固有のキーとしての機能を備えている。便宜上、以降では、携帯機200に対応付けられている車載システム100が搭載された車両を自車両と称する。
車載システム100と携帯機200はそれぞれ、互いに所定の周波数帯の電波を用いた無線通信を実施することで、周知のスマートエントリーシステムを実現するための機能を有している。
具体的には、車載システム100は、車室内及び車両周辺の所定範囲(無線通信エリアとする)に向けて所定の第1周波数帯の信号を送信するとともに、携帯機200から送信される所定の第2周波数帯の信号を受信する機能を有する。また、携帯機200は、車載システム100から送信される第1周波数帯の信号を受信するとともに、車載システム100に対して所定の第2周波数帯の信号を返送する機能を有する。
ここでは一例として、第1周波数帯とは20kHzから200kHzまでの周波数を指し、第2周波数帯とは300MHzから400MHzまでの周波数を指すものとする。もちろん、第1周波数帯、第2周波数帯が指す範囲は適宜設計されれば良い。
また、本実施形態では一例として、車載システム100から携帯機200への信号の送信には第1周波数帯のうち、22kHzの周波数を用いるものとする。これにより、車載システム100から携帯機200への信号の送信に30kHzよりも高い周波数の電波を用いる場合よりも、出力する電波の強度を強くすることができる。なお、この効果は、日本国内での電波法に由来するものであって、他の国においてはその限りではない。
そして、車載システム100は、携帯機200が無線通信エリアに存在する場合、携帯機200と無線通信による照合処理を実施し、照合が成立したことに基づいて、ドアの施解錠やエンジン始動等を実施するための種々の制御を実行する。これにより、携帯機200を携帯したユーザは、キーとしての携帯機200を操作すること無く、ドアの施錠/解錠、エンジンの始動/停止などを実現することができる。なお、車載システム100が形成する無線通信エリアは、適宜設計されればよく、例えば、車室外における無線通信エリアは、車両から数メートル以内の範囲とする。
また、携帯機200は、ユーザによって操作されるスイッチを備えており、ユーザによって操作されたスイッチに応じた信号を車載システム100に送信することで、車両ドアの施錠/解錠等の制御を実行する、いわゆるリモートキーレスエントリー機能を有する。このように携帯機200は車両のキーとして機能する。以下、これら車両用電子キーシステム1を構成する各部について、より詳細に説明する。
<車載システム100の構成>
車載システム100は、図1に示すように照合ECU110、車両側受信アンテナ120、車両側送信アンテナ130、タッチセンサ140、スタートボタン150、及びボディECU160を備える。照合ECU110は、上述したスマートエントリーシステムを実現するための種々の処理を実行するECU(ECU:Electronic Control Unit)である。照合ECU110と、車両側受信アンテナ120、車両側送信アンテナ130、タッチセンサ140、スタートボタン150、及びボディECU160のそれぞれとは、車両内に構築されたLAN(Local Area Network)によって通信可能に接続されている。この照合ECU110は、より細かい構成要素として、車両側制御部111と、受信部112と、送信制御部113とを備える。照合ECU110が請求項に記載の車載機に相当する。
車両側受信アンテナ120は、第2周波数帯の電波を受信し、電気信号に変換して受信部112に出力する。車両側受信アンテナ120は、車両において適宜設計される位置に少なくとも1つ設けられていればよい。
車両側送信アンテナ130は、送信制御部113から入力された信号を第1周波数帯の電波に変換して空間へ放射する。車両側送信アンテナ130は、車両の複数箇所に設けられている。例えば車両側送信アンテナ130は、車両の各ドアに設けられたドアハンドル付近と、トランクドアのドアハンドル付近、及び、車室内の任意の位置に設けられている。各車両側送信アンテナ130から送信される電波の到達するエリア(到達エリアとする)は、所望の無線通信エリアを形成するように決定される。
タッチセンサ140は、車両の各ドアハンドルに装備されて、ユーザがそのドアハンドルを触れていることを検出する。各タッチセンサ140の検出結果は、照合ECU110(具体的には車両側制御部111)に逐次出力される。
スタートボタン150は、ユーザがエンジンを始動させるためのプッシュスイッチである。スタートボタン150は、ユーザによってプッシュ操作がされると、その旨を示す制御信号を車両側制御部111に出力する。
ボディECU160は、車両に搭載された種々のアクチュエータ(図示略)を制御するECUである。例えばボディECU160は、照合ECU110からの指示に基づき、車両に設けられたドアの施解錠を制御するための駆動信号を各車両ドアに設けられたドアロックモータに出力し、各ドアの施解錠を行う。受信部112は、車両側受信アンテナ120から入力される信号を復調して車両側制御部111に提供する。この受信部112が請求項に記載の車載機側受信部に相当する。
送信制御部113は、車両側制御部111から入力されたベースバンド信号を搬送波信号に変調した信号(送信信号とする)を生成する。そして、その生成した送信信号を車両側送信アンテナ130に出力し、電波として放射させる。
この送信制御部113は複数種類の変調方式に対応しており、それら複数種類の変調方式のうち、車両側制御部111から指示された変調方式に則ってベースバンド信号を変調し、送信信号を生成する。この送信制御部113が請求項に記載の車載機側送信部に相当する。ここでは一例として送信制御部113は、PSK(Phase Shift Keying)、ASK(Amplitude Shift Keying)、FSK(Frequency Shift Keying)の3つの変調方式に対応しているものとする。
より具体的には、PSKとして、BPSK(Binary−PSK)を採用し、FSKとしては、CPFSK(Continuous Pahse FSK)を採用しているものとする。もちろん、PSKとしては、その他の位相偏移変調方式、例えば、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)などを採用してもよい。また、他の態様として送信制御部113は、BPSKとQPSK等の複数種類のPSKに対応してあって、複数種類のPSKの中でも採用する変調方式を、車両側制御部111からの指示に応じて使い分ける態様としても良い。さらに、送信制御部113は、他の変調方式、例えば16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等に対応していても良い。
なお、ここでの複数種類の変調方式に対応しているという構成は、複数種類の変調方式のうち、何れの変調方式も実施できる構成となっていることを意味する。また、これらの変調処理を施す機能、及び、採用する変調方式を切り替える機能は、ハードウェア的に実現されても良いし、ソフトウェア的に実現されても良い。ここでは一例として、ソフトウェア的に実現されるものとする。
車両側制御部111は、CPU、ROM、フラッシュメモリ、RAM、I/O等を備えるマイクロコンピュータを主体として構成されてあって、ROMに格納された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。例えば、車両側制御部111は、スマートエントリーシステムを実現するための車載システム100側の処理を実行する。
この車両側制御部111は、上述のプログラムを実行することで実現される機能ブロックとして、図2に示すように通信処理部F1、車両情報取得部F2、照合処理部F3、及び変調方式変更部F4Aを備える。なお、車両側制御部111が備える機能の一部又は全部は、1つ又は複数のICなどを用いてハードウェア的に実現されても良い。
通信処理部F1は、車両側受信アンテナ120を介して受信部112が受信したデータを取得する。また、通信処理部F1は、車両側送信アンテナ130から送信させるためのベースバンド信号を生成(又は取得)し、送信制御部113に出力する。
車両情報取得部F2は、タッチセンサ140や、スタートボタン150、ボディECU160などの車両に搭載されたセンサやECUから、車両の状態を示す種々の情報(車両情報)を取得する。車両情報としては、例えば、ドアハンドルにユーザが触れているか否か、スタートボタン150が押下されているか否か、ドアの開閉状態や、各ドアの施錠/解錠状態などが該当する。
ドアハンドルにユーザが触れているか否かは、タッチセンサ140から取得することができ、スタートボタン150が押下されているか否かはスタートボタン150から出力される信号から判定できる。また、ドアの開閉状態や、各ドアの施錠/解錠状態などは、ボディECU160から取得する。なお、図示しないシフトポジションセンサが検出するシフトポジションや、ブレーキペダルが踏み込まれているか否かを検出するブレーキセンサの検出結果なども車両情報に含まれる。
照合処理部F3は、携帯機200との無線通信による照合を実施するための一連の処理(照合関連処理とする)を実施することで、周知のスマートエントリー機能を実現する。この照合関連処理の手順は周知であるため、ここではその詳細な説明は省略する。
概略的には、次の通りである。車両が駐車されている場合、照合処理部F3は通信処理部F1と協働し、ポーリング信号を所定のポーリング周期(例えば200ミリ秒)で車両側送信アンテナ130から送信する。このポーリング信号は、携帯機200に対して応答を要求し、携帯機200が無線通信エリア内に存在するか否かを照合処理部F3が判定するための信号である。
そして照合処理部F3は、携帯機200が無線通信エリア内に存在し、かつ、照合処理を実施するべき所定の条件が充足された場合に照合処理を開始する。例えば照合処理部F3は、車両が駐車されている状態において携帯機200が車載システム100の無線通信エリアに進入したことを検知した時や、スタートボタン150がプッシュされた時などに照合処理を実施する。
なお、無線通信エリアに携帯機200が進入したか否かは、定期的に送信するポーリング信号に対する携帯機200からの応答の有無に基づいて判定すればよい。つまり、ウェイク信号に対する携帯機200からの応答信号を受信していない状態が継続している状態において、携帯機200からの応答信号を受信した場合に、携帯機200が無線通信エリアに進入したと判定すればよい。
照合処理では通信処理部F1と協働し、携帯機200に対して、携帯機200固有のID(携帯機ID)から生成されるIDコードを送信するように要求する照合要求信号を送信する。その後、照合要求信号に対応する応答として携帯機200から送信された応答信号を通信処理部F1が取得した場合には、その応答信号に含まれるIDコードを解析し、当該応答信号を送信した携帯機200が、正規の携帯機200であるか否かを判定する。
そして、携帯機200の照合が成功した場合には、その時点における車両の状況に応じた種々の処理(ドアの施解錠やエンジン始動の準備処理)を実施する。
変調方式変更部F4Aは、変調方式を指定する制御信号(変調方式制御信号とする)を送信制御部113に出力する。これによって、車両側制御部111は、送信制御部113が対応している複数種類の変調方式のうち、任意の変調方式で変調させた信号を車両側送信アンテナ130から送信させることができる。この変調方式変更部F4Aが請求項に記載の通信方式変更部の一例に相当する。
この変調方式変更部F4Aが変調方式制御信号を出力する場合とは、携帯機200から送信される、後述の方式変更指示信号を受信部112が受信した場合である。この方式変更指示信号には、送信制御部113が採用すべき変調方式が示されてあって、変調方式変更部F4Aは、受信した方式変更指示信号に示される変調方式へと切り替えるように指示する変調方式制御信号を出力する。
なお、ここでは一例として変調方式変更部F4Aは、いったん変調方式制御信号を出力した後において、変調方式を変更させる必要がない場合、つまり、新たな方式変更指示信号を受信していない場合には、変調方式制御信号を出力しない態様とする。その場合、送信制御部113では、最後に入力された変調方式制御信号に則った変調方式を採用し続けるものとする。もちろん、他の態様として、変調方式指定指示信号は逐次出力する態様としてもよい。
また、照合ECU110の起動直後においては、変調方式変更部F4Aは、予め定められた変調方式(デフォルト変調方式とする)で変調するように指示する変調方式制御信号を送信制御部113に出力するものとする。デフォルト変調方式は、適宜設計されればよく、ここではPSK(より詳しくはBPSK)とする。
<携帯機200の構成>
次に、携帯機200の構成について述べる。携帯機200は、図1に示すように、携帯機側制御部210と、携帯機側受信アンテナ220と、携帯機側送信アンテナ230とを備える。携帯機側制御部210と、携帯機側受信アンテナ220及び携帯機側送信アンテナ230のそれぞれとは通信可能に接続されている。
携帯機側受信アンテナ220は、第1周波数帯の電波を受信し、電気信号に変換して携帯機側制御部210に出力する。携帯機側送信アンテナ230は、携帯機側制御部210から入力された信号を第2周波数帯の電波に変換して空間へ放射する。この携帯機側受信アンテナ220が請求項に記載の第1周波数帯用アンテナに相当する。
携帯機側制御部210は、CPU、ROM、フラッシュメモリ、RAM、I/O等を備えるマイクロコンピュータを主体として構成されてあって、ROMに格納された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。例えば、携帯機側制御部210は、スマートエントリーシステムを実現するための携帯機側の処理を実行する。なお、ROMには上記プログラムの他、携帯機200固有のIDである携帯機IDが格納されている。
この車両側制御部111は、上述のプログラムを実行することで実現される機能ブロックとして、図3に示すように、受信処理部G1、変調方式選択部G2A、及び送信処理部G3を備える。なお、携帯機側制御部210が備える機能の一部又は全部は、1つ又は複数のICなどを用いてハードウェア的に実現されても良い。
受信処理部G1は、携帯機側受信アンテナ220が受信した受信信号をデジタル信号に変換し、復調処理(復号も含む)を施して、車載システム100が送信したデータを取得する。この受信処理部G1は、送信制御部113が採用しうる複数種類の変調方式のそれぞれに対応した復調処理が実施可能な構成となっている。具体的には、本実施形態における受信処理部G1は、PSK、ASK、FSKの3つの変調方式のそれぞれに対応する復調処理が可能な構成となっている。受信処理部G1は、複数種類の変調方式のそれぞれに対応する復調処理のうち、後述する変調方式選択部G2Aによって選択されている変調方式に対応した復調処理を行う。なお、初期状態として受信処理部G1は、デフォルト変調方式に対応する復調処理を実施するものとする。
また、この受信処理部G1は、車載システム100から携帯機200への信号の送信に用いられる周波数(第1使用周波数とする)のノイズが存在するか否かを判定するノイズ判定部G11を備える。なお、ここでのノイズとは、車載システム100以外の装置やシステムから送信された第1使用周波数の電波のうち、その信号強度が、車載システム100から送信された信号を携帯機200が正常に受信(復調)できなくなってしまうレベルとなっている電波を指す。つまり、ノイズが存在する状態とは、携帯機200が第1使用周波数における電波妨害を受けている状態を指す。
携帯機200が電波妨害を受ける場合とは、例えば他車両がポーリング信号を送信するタイミングと自車両がポーリング信号を送信するタイミングとが偶然重なってしまっている場合などである。特に本実施形態のように、車載システム100から携帯機200への信号の送信に30kHz以下の周波数の電波を用いる場合には、従来慣習的に用いられている周波数(例えば120〜140kHz)の電波を用いる場合よりも、出力を大きくすることができる。その結果、無線通信エリアを大きく形成することができる。
無線通信エリアをより大きく形成すれば、ユーザに対してサービスを提供できる範囲が拡大したり、ユーザに提供するサービスの種類を多様化したりできる。このため、ユーザの利便性を向上させることができる。しかしながらその一方で、他車両のポーリング信号がノイズとなりやすくなる。つまり、車載システム100から携帯機200への信号の送信に30kHz以下の周波数の電波を用いる態様が普及し、自車両だけでなく他車両においても同様に車載システムから携帯機への信号の送信に30kHz以下の電波が用いられるようなった場合、他車両のポーリング信号がノイズとなって、携帯機200が電波妨害を受けやすくなってしまう。
ノイズが存在するか否かの判定方法は、周知の方法を援用すればよい。例えば携帯機側受信アンテナ220が受信した受信信号をデジタル化したデータに対して、CRC(Cyclic Redundancy Check)方式や、パリティチェックなどを実施し、受信データにエラーが生じていることを検出した場合に、ノイズが存在すると判定すればよい。
また、受信信号強度が所定の閾値以上であった受信信号をデジタル化したデータを解析し、予め定められたビット列からなるコマンドやコードを検出できなかった場合にノイズがあると判定してもよい。つまり、受信信号をデジタル化したデータが、車載システム100と携帯機200との通信で用いられるフォーマットに則っていない場合に、ノイズが存在すると判定すればよい。
さらに、受信信号強度が所定の閾値以上となっている信号を、一定時間以上継続して受信した場合に、ノイズが存在すると判定してもよい。ノイズ判定部G11は、ノイズが存在すると判定した場合には、その旨を変調方式選択部G2Aに通知する。
なお、受信処理部G1は、車載システム100から送信された、正常なデータを受信した場合には、そのデータを送信処理部G3に提供する。正常なデータとは、訂正不可能なデータ化けなどが生じておらず、所定のコマンドやコードを認識できるデータを指す。
変調方式選択部G2Aは、ノイズ判定部G11によってノイズが存在すると判定された場合に、車載システム100の送信系統(送信制御部113等)が採用すべき変調方式として、現在採用している変調方式とは異なる所定の変調方式を選択する。そして、その選択した変調方式で変調した信号を送信するように指示する方式変更指示信号を、送信処理部G3に送信させる。また、受信処理部G1に対して、選択した変調方式に対応する方式で復調するように指示する。
より具体的には、変調方式選択部G2Aは、車載システム100の送信制御部113が対応している3つの変調方式のうち、現在採用している変調方式とは異なる変調方式を採用するように指示する。例えば、現在採用している変調方式がPSKである場合には、次は、FSKに変更するように指示する方式変更指示信号を送信する。また、現在採用している変調方式がFSKである場合には、ASKに変更するように指示する方式変更指示信号を送信させる。
変更先の変調方式は、予め設計された規則に従って決定されれば良い。例えば変調方式選択部G2Aは、デフォルト変調方式(ここではPSK)から、ノイズ判定部G11によってノイズが存在すると判定される度に、予め定められた順番で一巡させればよい。また、PSK→FSK→PSK→ASK→PSKといったように、デフォルト変調方式以外の変調方式とした状態においてノイズが有ると判定された場合にはいったんデフォルト変調方式に戻す態様としてもよい。この変調方式選択部G2Aが請求項に記載の通信方式選択部の一例に相当する。
送信処理部G3は、車載システム100に送信する信号を生成し、携帯機側送信アンテナ230に出力し、第2周波数帯の電波として送信させる。この送信処理部G3が請求項に記載の携帯機側送信部に相当する。車載システム100に送信する信号とは、上述の方式変更指示信号の他、受信処理部G1が受信及び復調したデータに対する応答信号などがある。例えば、受信処理部G1が照合要求信号を受信した場合には、携帯機IDから所定の規則に則ってIDコードを生成し、当該IDコードを含む信号を返送する。つまり、送信処理部G3は、車載システム100から送信された信号を受信した場合には、その受信信号に含まれるコマンドに対応した処理を実施し、応答信号を返送する。
<携帯機側処理>
次に、携帯機200が実施する処理(携帯機側処理とする)について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。図4に示すフローチャートは、例えば、受信信号強度が一定の閾値以上となっている信号を受信した場合に開始されればよい。
また、一般的に携帯機200は動作モードとして、車載システム100から送信された受信信号に対する応答処理が実施できる通常モードと、通常モードと比較して実行可能な機能を限定することで消費電力を抑制するモードであるスリープモードとを備える。図4に示すフローチャートは、スリープモードから通常モードへと移行した時に開始されても良い。なお、スリープモードから通常モードへと移行する場合とは、ポーリング信号を受信した場合の他、携帯機200に設けられたスイッチ(図示略)がユーザによって操作された場合などである。
まず、ステップS101では受信処理部G1が、携帯機側受信アンテナ220が受信した受信信号をデジタル信号に変換し、復調処理を施して、ステップS102に移る。ステップS102では受信処理部G1が、受信データが車載システム100から送信された正常なデータであるか否かを判定する。正常なデータとは、前述の通り、訂正不可能なデータ化け(つまり、ビットエラー)などが生じておらず、所定のコマンドやコードを認識できるデータを指す。
なお、正常なデータではないデータを受信する場合とは、ノイズを受信した場合や、ノイズの影響によって部分的にデータ化けが生じた車載システム100から送信された信号を受信した場合を指す。いずれにしても、受信データが正常なデータではなかった場合とは、ノイズが存在することを意味する。したがって、このステップS102はノイズ判定部G11がノイズの有無を判定する処理に相当する。
ステップS102において受信データが正常なデータであると判定された場合には、ステップS102がYESとなってステップS103に移る。一方、ステップS102において受信データが正常なデータではないと判定された場合には、ステップS102がNOとなってステップS104に移る。
ステップS103では送信処理部G3が、受信データに対応する応答信号を生成及び送信する。このステップS103での処理が完了すると、本フローを終了する。
ステップS104ではノイズ判定部G11が、ノイズが存在すると判定してステップS105に移る。ステップS105では変調方式選択部G2Aが、車載システム100の送信系統が採用すべき変調方式として、現在採用している変調方式とは異なる所定の変調方式を選択し、ステップS106に移る。
ステップS107では送信処理部G3が、変調方式選択部G2Aが選択した変調方式で信号を送信するように指示する方式変更指示信号を生成し、送信する。また、受信処理部G1は、変調方式選択部G2Aが選択した変調方式に対応する方式で復調を行うように設定を変更する。このステップS107での処理が完了すると本フローを終了する。
<本実施形態のまとめ>
以上の構成によれば、携帯機200は、ノイズ判定部G11によってノイズが存在すると判定した場合には、変調方式を変更するように指示する方式変更指示信号を車載システム100へ送信する。車載システム100は、方式変更指示信号を受信すると、その方式変更指示信号に応じた変調方式を用いて、携帯機200へ信号を送信するように通信態様を変更する。つまり、以上の構成によれば、ノイズの有無に応じて、車載システム100は変調方式を動的に変更して携帯機200へ信号を送信する。
仮に他車両のポーリング信号を送信するタイミングと自車両がポーリング信号を送信するタイミングとが重なってしまっている場合であっても、変調方式が異なっていれば、自車両からの信号を正常に復調することができる。
したがって、以上の構成によれば、ノイズによって携帯機200が車載システム100からの信号を受信できなくなってしまう恐れを低減することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態について、図を用いて説明する。なお、以降において前述の第1実施形態の構成の部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、構成の一部のみに言及している場合、他の部分については先に説明した第1実施形態を適用することができる。
第2実施形態における車両用電子キーシステム1は、前述の第1実施形態と同様に、車載システム100、及び携帯機200を備える。車載システム100、携帯機200の概略的な構成もまた、前述の第1実施形態と同様である。第1実施形態と第2実施形態との主たる相違点は、第1使用周波数のノイズが存在する場合の対処方法である。具体的には、前述の第1実施形態では、変調方式を変更することでノイズの影響を抑制したが、本実施形態では、第1使用周波数を変更することでノイズの影響を抑制する。以下、この相違点に関連する部分について、具体的に説明する。
第2実施形態における送信制御部113は、第1周波数帯に属する周波数のうち、予め定められた複数種類の周波数に対応してあって、それら複数種類の周波数のうち、車両側制御部111から指示された周波数を搬送周波数(つまり第1使用周波数)とした送信信号を生成する。ここでは一例として送信制御部113は、22kHz、25kHz、28kHzの3つの異なる周波数に対応しているものとする。なお、ここでの、3つの異なる周波数に対応しているという構成は、3つの異なる周波数のうち、何れの周波数も搬送周波数として採用できる構成を意味する。つまり、送信制御部113は、予め定められた複数種類の周波数のうち、第1使用周波数として採用する周波数を動的に変更可能な構成となっている。
もちろん、送信制御部113が対応する周波数の数や、具体的な周波数の値は、上記の例に限らない。送信制御部113は、2つや、4つ以上の周波数に対応していてもよい。また、ここでは一例として、3つの周波数の何れも、30kHz以下としたが、これに限らない。100kHz以上の周波数に対応してあっても良い。例えば、送信制御部113は、125kHz、130kHz、134kHzの3つの周波数に対応してあっても良い。さらに、23kHz、29kHz、125kHz、134kHzの3つの周波数に対応してあっても良い。
搬送周波数(つまり第1使用周波数)として採用する周波数を切り替える機能、及び、その採用した周波数の送信信号を生成する機能は、ハードウェア的に実現されても良いし、ソフトウェア的に実現されても良い。ここでは一例として、送信信号を生成するためのハードウェア資源をソフトウェアで制御することで、複数の周波数で兼用するものとする。
また、第2実施形態における車両側制御部111は、機能ブロックとして図5に示すように周波数変更部F4Bを備える。周波数変更部F4Bは、第1使用周波数として採用すべき周波数を指定する制御信号(周波数制御信号とする)を、送信制御部113に出力する。これによって、車両側制御部111は、予め定められた複数種類(ここでは3つ)の周波数のうち、任意の周波数の搬送波にデータを載せた送信信号を車両側送信アンテナ130から送信させることができる。この周波数変更部F4Bが請求項に記載の通信方式変更部の一例に相当する。
周波数変更部F4Bが周波数制御信号を出力する場合とは、前述の第1実施形態と同様に、携帯機200から送信される方式変更指示信号を受信部112が受信した場合である。ただし、第2実施形態における方式変更指示信号には、送信制御部113が採用すべき変調方式ではなく、送信制御部113が第1使用周波数として採用すべき周波数が示されている。周波数変更部F4Bは、受信した方式変更指示信号に示される周波数を第1使用周波数として採用するように指示する周波数制御信号を出力する。
なお、照合ECU110の起動直後においては、周波数変更部F4Bは、予め定められた周波数(デフォルト周波数とする)を第1使用周波数として採用するように指示する周波数制御信号を送信制御部113に出力する。デフォルト周波数は、適宜設計されればよく、ここでは22kHzとする。
第2実施形態における携帯機側制御部210は、受信処理部G1、周波数選択部G2B、及び送信処理部G3を備えている。
受信処理部G1は、携帯機側受信アンテナ220が受信した第1使用周波数の信号をデジタル信号に変換し、復調処理(復号も含む)を施して、車載システム100が送信したデータを取得する。この受信処理部G1は、送信制御部113が採用しうる複数種類の周波数のそれぞれに対応してあって、それら複数種類の周波数のうち、後述する周波数選択部G2Bによって第1使用周波数として選択されている周波数の信号に対して復調処理を行う。なお、初期状態として、受信処理部G1は、デフォルト周波数の信号に対して復調処理を実施するものとする。
また、この受信処理部G1は、前述の第1実施形態と同様のノイズ判定部G11を備える。ノイズ判定部G11は、少なくとも、周波数選択部G2Bによって第1使用周波数として選択されている周波数のノイズが存在するか否かを判定する。ノイズの有無の判定方法は前述の通りである。
周波数選択部G2Bは、ノイズ判定部G11によって第1使用周波数のノイズが存在すると判定された場合に、車載システム100の送信系統が採用すべき第1使用周波数として、車載システム100の送信制御部113が第1使用周波数として採用可能な複数種類の周波数のうち、現在採用している周波数とは異なる所定の周波数を選択する。そして、その選択した周波数を第1使用周波数とした送信信号を送信するように指示する方式変更指示信号を送信処理部G3に送信させる。また、受信処理部G1に対して、選択した周波数成分の受信信号を復調するように指示する。
変更先の周波数は、予め設計された規則に従って決定されれば良い。例えば周波数選択部G2Bは、現在採用している周波数が22kHzである場合には、次は第1使用周波数として25kHzに変更するように指示する方式変更指示信号を送信する。また、現在採用している周波数が25kHzである場合には、28kHzに変更するように指示する方式変更指示信号を送信させる。つまり、周波数選択部G2Bは、ノイズ判定部G11によってノイズが存在すると判定される度に、デフォルト周波数から予め定められた順番で一巡させればよい。
また、周波数選択部G2Bは、22kHz→25kHz→22kHz→28kHz→22kHzといったように、デフォルト周波数以外の周波数を第1使用周波数として選択とした状態においてノイズが有ると判定された場合には、いったんデフォルト周波数に戻す態様としてもよい。この周波数選択部G2Bが請求項に記載の通信方式選択部の一例に相当する。
送信処理部G3は、先の第1実施形態と同様に、方式変更指示信号や応答信号といった、車載システム100に送信する信号を生成、及び、携帯機側送信アンテナ230に出力し、送信させる。
<第2実施形態のまとめ>
以上の構成において携帯機200は、ノイズ判定部G11によって第1使用周波数として現在採用している周波数のノイズが存在すると判定された場合には、第1使用周波数を別の周波数へ変更するように指示する方式変更指示信号を車載システム100へ送信する。車載システム100は、方式変更指示信号を受信すると、その方式変更指示信号に応じた周波数を第1使用周波数とした送信信号を生成し、携帯機200へ送信するように、通信態様を変更する。つまり、以上の構成によれば、ノイズの有無に応じて、車載システム100は第1使用周波数を動的に変更して携帯機200へ信号を送信する。
仮に他車両がポーリング信号を送信するタイミングと自車両がポーリング信号を送信するタイミングとが重なってしまっている場合であっても、それぞれの第1周波数として採用している周波数が異なっていれば、自車両からの信号を正常に復調及び受信することができる。
つまり、以上の構成によれば、他車両と自車両のそれぞれがポーリング信号を送信するタイミングとが重なってしまっている場合であっても、他車両からのポーリング信号によって、自車両からの信号が正常に受信できなくなってしまう恐れを低減できる。
また、携帯機200にとってのノイズとは、他車両から送信される信号だけではない。種々の機器から発せられる電波が、第1使用周波数と一致してあって、その信号強度が所定のレベル以上となっている場合には、その電波(つまりノイズ)によって、車載システム100からの信号を正常に受信できなくなってしまう場合がある。例えば、自車両や他車両、他の機械に搭載されているアクチュエータや電子制御装置から発する電波がノイズとなってしまう場合もある。
また、そのようにアクチュエータや電子制御装置からのノイズが定常的に発生している状況においては、ポーリング周期がどのような値としても、携帯機200は車載システム100からの信号を正常に受信できなくなってしまう場合がある。
しかし、或る周波数においてノイズがある場合であっても、送信制御部113が対応している複数種類の周波数の全ての周波数において、ノイズが存在する可能性は相対的に小さい。
ここで、本実施形態の構成によれば、或る周波数を第1使用周波数とした状況においてノイズ判定部G11によってノイズがあると判定された場合には、第1使用周波数を動的に変更して運用する。そのため、種々の機器から所定の周波数において所定の信号強度を有する電波が発せられている場合であっても、その電波によって、車載システム100からの信号を受信できなくなってしまう恐れを低減することができる。
つまり、以上の構成によれば、ノイズによって携帯機200が車載システム100からの信号を受信できなくなってしまう恐れを低減することができる。
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態について、図を用いて説明する。なお、以降において前述の第1、第2実施形態の部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、構成の一部のみに言及している場合、他の部分については先に説明した第1、第2実施形態を適用することができる。
第3実施形態における車両用電子キーシステム1は、前述の第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせた車両用電子キーシステムである。つまり、車載システム100は、第1使用周波数のノイズが存在する場合、変調方式の変更、又は、第1使用周波数の変更、並びにそれらの組み合わせによって、ノイズの影響を低減する。つまり、第3実施形態における車両用電子キーシステム1は、車載システム100から携帯機200への通信方式を変更することで、ノイズの影響の低減を試みる。具体的には次の通りである。
第3実施形態における送信制御部113は、複数種類の変調方式に対応しており、それら複数種類の変調方式のうち、車両側制御部111から指示された変調方式に則ってベースバンド信号を変調する。また、送信制御部113は、第1周波数帯に属する周波数のうち、予め定められた複数種類の周波数に対応してあって、それら複数種類の周波数のうち、車両側制御部111から指示された周波数を搬送周波数(つまり第1使用周波数)とした送信信号を生成する。
例えば送信制御部113は、第1実施形態と同様に、PSK、FSK、ASKの3種類の変調方式に対応してあって、かつ、22kHz、25kHz、28kHzの3つの異なる周波数に対応しているものとする。
第3実施形態における車両側制御部111は、図6に示すように、変調方式変更部F4A、及び周波数変更部F4Bの両方を備える通信方式変更部F4を備えている。変調方式変更部F4Aや周波数変更部F4Bの作動は前述の通りである。したがって、通信方式変更部F4は、送信制御部113から送信させる信号の搬送周波数及び変調方式(つまり通信方式)を、携帯機200から送信される方式変更指示信号に基づいて変更する役割を担う。
なお、本実施形態における方式変更指示信号には、送信制御部113が採用すべき変調方式と、送信制御部113が採用すべき周波数とが示されていればよい。例えば変更方式変更指示信号は、図7に示すように、送信元の携帯機200を受信側(照合ECU110)が認識するためのIDコードと、周波数指定コマンドと、変調方式指定コマンドとを含む構成となっていればよい。周波数指定コマンドは、送信制御部113が採用すべき周波数を示すビット列であり、変調方式指定コマンドは、送信制御部113が採用すべき変調方式を示すビット列である。
なお、方式変更指示信号は、必ずしも周波数指定コマンドと、変調方式指定コマンドの両方を含んでいる必要はなく、変更の必要がない要素(周波数又は変調方式)についてのコマンドは含まない構成としてもよい。
再び図6に戻り、次に本実施形態における携帯機側制御部210の構成について述べる。本実施形態における携帯機側制御部210は、図6に示すように、変調方式選択部G2A、及び周波数選択部G2Bの両方を備える通信方式選択部G2を備えている。変調方式選択部G2Aや周波数選択部G2Bの作動は前述の通りである。したがって、通信方式選択部G2は、ノイズ判定部G11によってノイズが存在すると判定された場合に、送信制御部113が採用すべき搬送周波数及び変調方式を選択する役割を担う。
ノイズ判定部G11によってノイズが存在すると判定された場合の、変調方式及び周波数を変更させる規則は適宜設計されれば良い。ここでは、一例として、まずは変調方式をPSKと固定した状態において、周波数を22kHz→25kHz→28kHzの順番で一巡させる。いずれの設定状態でも通信が成功しなかったり、ノイズが存在すると判定されたりした場合には、変調方式をFSKと固定した状態において、再び周波数を一巡させる。そして、いずれの設定状態でも通信が成功しなかったり、ノイズが存在すると判定されたりした場合には、変調方式をFSKと固定した状態において、再び周波数を一巡させる。なお、各設定状態は、ノイズが存在すると判定された場合であっても、その設定状態となってから一定時間(例えばポーリング周期)経過するまでは、その設定状態を保持してもよい。ノイズがあると判定されても、車載システム100からの信号を正常に受信できる場合があるからである。
なお、ここで例示した通信方式の変更手順はあくまでも一例であり、変調方式及び周波数を変更させる規則は適宜設計されればよい。例えば後述するように、複数種類の周波数のうち、相対的にノイズレベルが小さい周波数を特定することが出来る場合には、その周波数において複数種類の変調方式を一巡させる処理を優先的に実施させてもよい。
送信処理部G3は、通信方式選択部G2が決定した周波数及び変調方式で信号を送信するように指示する方式変更指示信号を生成して送信する。
<第3実施形態のまとめ>
以上の構成において携帯機200は、ノイズ判定部G11によってノイズが存在すると判定された場合には、通信方式を変更するように指示する方式変更指示信号を車載システム100へ送信する。車載システム100は、方式変更指示信号を受信すると、携帯機200へ信号を送信する際の態様を、受信した方式変更指示信号に示される通信方式へと変更する。つまり、以上の構成によれば、ノイズの有無に応じて、車載システム100は携帯機200へ信号を送信する際の通信方式を動的に変更して携帯機200へ信号を送信する。
したがって、以上の構成によれば、前述の第1実施形態や第2実施形態と同様に、ノイズによって携帯機200が車載システム100からの信号を受信できなくなってしまう恐れを低減することができる。
[変形例1]
携帯機200が方式変更指示信号を送信する条件は、車載システム100から送信される信号のパターンと一定の類似性を有するノイズを受信した場合としてもよい。これは、携帯機200が不必要に方式変更指示信号を送信することを抑制するためである。具体的には次の通りである。
自車両から離れた場面でも携帯機200がノイズを受信することは十分に生じうる。自車両から離れている場合には車載システム100からの信号を受信することはなく、方式変更指示信号を送信する必要はない。一方、車載システム100から送信される信号のパターンと一定の類似性を有するノイズを受信した場合には、携帯機200が自車両の近くに存在する可能性を示唆している。したがって、ノイズが存在する場合であって、かつ、そのノイズが車載システム100から送信される信号のパターンと一定の類似性を有する場合に、方式変更指示信号を送信する態様とすることで、不必要に方式変更指示信号を送信することを抑制することができる。
この変形例は、例えば次のように実現されればよい。車載システム100から送信される信号には、その先頭に所定の長さ(例えば数ミリ秒)のバースト信号を備える構成となっている場合がある。そのような構成となっている場合には、携帯機200は、その規定された長さ以上のバースト信号を受信した場合であって、かつ、その受信データが正常なデータではないと判定された場合に、方式変更指示信号を送信する。そのような構成によれば、パルスノイズを受信した場合に方式変更指示信号を送信することを抑制することができる。
また、一般的には、車載システム100送信される信号の先頭には、予め定められたプレアンブルが配置されている。このプレアンブル部分はデータ全体に対して相対的に短いため、プレアンブル部分がノイズの影響によってデータ化けしてしまう可能性は相対的に小さい。また、プレアンブルが認識できる正常ではないデータを受信した場合とは、ノイズの影響によって部分的にデータ化けが生じた車載システム100から送信された信号を受信している可能性を示唆している。つまり、携帯機200が自車両付近に存在している可能性が高い。したがって、ノイズ判定部G11によってノイズが存在すると判定されている状況において、プレアンブルが認識できる正常ではないデータを受信した場合に、方式変更指示信号を送信する態様としてもよい。
[変形例2]
また、第2、第3実施形態において送信制御部113が対応している周波数の数が、3つ以上である場合には、受信処理部G1は、送信制御部113が対応している複数種類の周波数のうち、第1使用周波数として採用していない周波数(未使用周波数とする)におけるノイズの強さを評価してもよい。
例えば、携帯機200の受信処理部G1は、携帯機側受信アンテナ220が受信した受信信号から、未使用周波数に対応する周波数成分の受信信号強度を取得し、未使用周波数毎の受信信号強度を、未使用周波数におけるノイズの強さを示すノイズ情報として周波数選択部G2Bに提供する。なお、未使用周波数の周波数成分は、受信信号から周知のフィルタ回路等によって抽出されれば良い。
そして、周波数選択部G2Bは、ノイズ判定部G11によって第1使用周波数のノイズが存在すると判定された場合、複数の未使用周波数のうち、最もノイズレベルが小さい周波数を、変更先の周波数として採用する。
このような態様によれば、ノイズ判定部G11によってノイズが存在すると判定された場合の変更先の周波数として、よりノイズの影響を受けにくい周波数を選択することができる。したがって、この変形例2の構成によれば、ノイズによって車載システム100からの信号を受信できなくなってしまう恐れをより低減することができる。
[変形例3]
方式変更指示信号には、周波数指定コマンドや変調方式指定コマンドといった、通信方式を指定するコマンドだけでなく、車載システム100に所定の制御処理の実行を指示するコマンドを含ませていても良い。つまり、図8に示すように、方式変更指示信号は、車載システム100に対して所定の制御処理の実行を指示するコマンドである制御コマンドを含んでいてもよい。制御コマンドによる制御対象は、照合ECU110と通信可能に接続されている電装部品である。
制御コマンドによって車載システム100に実施させる制御処理とは、ウェルカム照明の点灯や、サイドミラーの角度調整などである。例えば、車載システム100は、ウェルカム照明を点灯させるように指示する制御コマンドを含む方式変更指示信号を受信した場合には、照合ECU110がボディECU160や図示しない電源ECU等と協働して、所定の照明器具を点灯させる。なお、電源ECUは、車内の各種電装部品への電源供給を制御するECUである。
また、車載システム100は、サイドミラーの角度をユーザによって予め設定された角度へと変更するように指示する制御コマンドを含む方式変更指示信号を受信した場合には、照合ECU110はボディECU160と協働し、サイドミラーの角度を変更するモータを駆動制御することで、サイドミラーの角度を所定の角度へと変更する。
なお、方式変更指示信号に含まれる制御コマンドに応じた処理の完了(又は開始)後、一定時間(例えば1分)経過しても、携帯機200との照合が成立しなかった場合には、車両の状態を元に戻せばよい。つまり、ウェルカム照明として点灯させていた照明器具を消灯したり、サイドミラーの角度を駐車状態の角度へと戻したりする。
なお、方式変更指示信号によって、車載システム100に実行させる制御の内容は上述した例に限らない。ただし、制御内容は、照明の点灯のON/OFFといったセキュリティ上問題ないものとすることが好ましい。
このようなユーザが車両に接近することに起因して実施される処理(ウェルカム処理とする)は、従来、携帯機200と車載システム100との照合が成立してから実施されていた。この変形例3の構成によれば、携帯機200と車載システム100との照合が成立する前の状態で、ウェルカム処理を実施することができる。
1 車両用電子キーシステム、100 車載システム、110 照合ECU(車載機)、111 車両側制御部、112 受信部(車載機側受信部)、113 送信制御部(車載機側送信部)、120 車両側受信アンテナ、130 車両側送信アンテナ、140 タッチセンサ、150 スタートボタン、160 ボディECU、200 携帯機、210 携帯機側制御部、220 携帯機側受信アンテナ(第1周波数帯用アンテナ)、230 携帯機側送信アンテナ、F1 通信処理部、F2 車両情報取得部、F3 照合処理部、F4A 変調方式変更部、F4B 周波数変更部、F4 通信方式変更部(F4・F4A・F4B 通信方式変更部)、G1 受信処理部、G11 ノイズ判定部、G2A 変調方式選択部、G2B 周波数選択部、G2 通信方式選択部(G2・G2A・2B 通信方式選択部)、G3 送信処理部(携帯機側送信部)

Claims (6)

  1. 車両に搭載される車載機(110)と、前記車載機と対応付けられてあって、前記車両のユーザに携帯される携帯機(200)と、を備える車両用電子キーシステムであって、
    前記車載機は、
    第1周波数帯の電波を用いる予め定められた複数種類の通信方式に対応してあって、それら複数種類の通信方式のうち、所定の通信方式に則った信号を前記携帯機に送信する車載機側送信部(113)と、
    前記車載機側送信部が対応している複数種類の通信方式のうち、前記車載機側送信部が前記携帯機への信号送信に用いる通信方式を変更する通信方式変更部(F4、F4A、F4B)と、
    前記携帯機から前記車載機への信号送信に用いられる第2周波数帯の信号を受信する車載機側受信部(112)と、を備え、
    前記携帯機は、
    前記車載機側送信部が対応している複数種類の通信方式のうち、前記車載機が採用すべき通信方式を選択する通信方式選択部(G2、G2A、G2B)と、
    前記第1周波数帯の信号を受信する第1周波数帯用アンテナ(220)と、
    前記第1周波数帯用アンテナが受信した信号を、前記通信方式選択部によって選択されている通信方式に則って受信処理する受信処理部(G1)と、
    前記車載機に対する信号を前記第2周波数帯の電波にて送信する携帯機側送信部(G3)と、
    前記受信処理部による受信処理の結果に基づいて、前記第1周波数帯に属する周波数のうち、少なくとも、前記車載機から前記携帯機への信号送信に用いられる周波数である第1使用周波数におけるノイズの有無を判定するノイズ判定部(G11)と、を備え、
    前記ノイズ判定部によって前記ノイズが有ると判定された場合、前記通信方式選択部は、前記車載機側送信部が採用すべき通信方式として、現在採用している通信方式とは異なる通信方式を選択し、前記携帯機側送信部は、前記車載機に対して前記通信方式選択部が新たに選択した通信方式を採用するように指示する方式変更指示信号を送信し、
    前記通信方式変更部は、前記車載機側受信部が前記方式変更指示信号を受信した場合に、前記車載機側送信部が前記携帯機への信号送信に用いる通信方式を、前記方式変更指示信号で指定された通信方式に変更することを特徴とする車両用電子キーシステム。
  2. 請求項1において、
    前記第1周波数帯は30kHz以下の周波数を含んであって、
    前記第1使用周波数として、30kHz以下の周波数が採用されていることを特徴とする車両用電子キーシステム。
  3. 請求項1又は2において、
    前記車載機側送信部は、予め定められた複数種類の変調方式に対応しており、
    前記通信方式変更部は、前記車載機側送信部が対応している複数種類の変調方式のうち、前記携帯機への信号送信に用いる変調方式を変更する機能を備え、
    前記通信方式選択部は、前記ノイズ判定部によって前記ノイズが有ると判定されたことに基づいて、前記車載機側送信部が採用可能な複数種類の変調方式のうち、前記車載機が採用すべき変調方式を選択するものであって、
    前記携帯機側送信部は、前記方式変更指示信号として、前記通信方式選択部が選択した変調方式を用いて信号を送信するように指示する信号を、前記車載機に対して送信し、
    前記通信方式変更部は、前記車載機側受信部が前記方式変更指示信号を受信した場合に、前記車載機側送信部が前記携帯機への信号送信に用いる変調方式を、その受信した方式変更指示信号によって指示された変調方式に変更することを特徴とする車両用電子キーシステム。
  4. 請求項1から3の何れか1項において、
    前記車載機側送信部は、予め定められた複数種類の周波数のうち、前記第1使用周波数として採用する周波数を動的に変更可能なものであって、
    前記通信方式変更部は、前記車載機側送信部が対応している複数種類の周波数のうち、前記携帯機への信号送信に用いる周波数を変更する機能を備え、
    前記通信方式選択部は、前記ノイズ判定部によって前記ノイズが有ると判定されたことに基づいて、前記車載機側送信部が採用可能な複数種類の周波数のうち、前記車載機側送信部が採用すべき周波数を選択するものであって、
    前記携帯機側送信部は、前記方式変更指示信号として、前記通信方式選択部が選択した周波数を用いて信号を送信するように指示する信号を、前記車載機に対して送信し、
    前記通信方式変更部は、前記車載機側受信部が前記方式変更指示信号を受信した場合に、前記第1使用周波数として、その受信した方式変更指示信号によって指示された周波数を採用することを特徴とする車両用電子キーシステム。
  5. 請求項4において、
    前記車載機側送信部は、予め定められた3つ以上の周波数に対応してあって、
    前記受信処理部は、前記車載機側送信部が対応している複数種類の周波数のうち、前記第1使用周波数として採用していない周波数である未使用周波数毎の受信信号強度を、その未使用周波数におけるノイズの強さを表すノイズレベルとして取得し、
    前記通信方式選択部は、前記ノイズ判定部によって前記ノイズが有ると判定された場合には、複数の前記未使用周波数のうち前記ノイズレベルが最も小さい周波数を、前記車載機側送信部が採用すべき周波数として選択することを特徴とする車両用電子キーシステム。
  6. 請求項1から5の何れか1項において、
    前記方式変更指示信号は、前記車載機と通信可能に接続された電装部品に所定の動作の実行させるための制御コマンドを含むことを特徴とする車両用電子キーシステム。
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