JP2018152776A - 変調波送信装置 - Google Patents
変調波送信装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018152776A JP2018152776A JP2017048749A JP2017048749A JP2018152776A JP 2018152776 A JP2018152776 A JP 2018152776A JP 2017048749 A JP2017048749 A JP 2017048749A JP 2017048749 A JP2017048749 A JP 2017048749A JP 2018152776 A JP2018152776 A JP 2018152776A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antenna
- binary data
- invalidation
- transmission data
- carrier wave
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Transceivers (AREA)
Abstract
【課題】認証システムにおいて、回路規模の増大を抑えることを可能にしながらも、電力消費を抑えつつ、携帯機の位置が誤判定されないようにする。
【解決手段】認証システムのLF送信部31が、車室内外のいずれに携帯機が位置するかを識別可能とするために、室外アンテナ32aから、正規送信データを搬送波にのせて送信させる室外アンテナドライバ315aと、室外アンテナ32aから送信させる正規送信データのビット列の値が切り替わった直後に、ビット時間より短い規定時間だけ、室内アンテナ32bから、切り替わり前のその正規送信データのビット列の値と同じ値のバイナリデータである無効化用送信データを搬送波にのせて送信させる室内アンテナドライバ315bとを備える。
【選択図】図4
【解決手段】認証システムのLF送信部31が、車室内外のいずれに携帯機が位置するかを識別可能とするために、室外アンテナ32aから、正規送信データを搬送波にのせて送信させる室外アンテナドライバ315aと、室外アンテナ32aから送信させる正規送信データのビット列の値が切り替わった直後に、ビット時間より短い規定時間だけ、室内アンテナ32bから、切り替わり前のその正規送信データのビット列の値と同じ値のバイナリデータである無効化用送信データを搬送波にのせて送信させる室内アンテナドライバ315bとを備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、アンテナから送信させる変調波によって2つ以上の空間領域を識別可能とするために、2つ以上のアンテナを駆動させる変調波送信装置に関するものである。
車両と携帯機との間で無線通信によって送受信されるデータを用いたコード照合が成立したことに基づいて、施解錠や始動を許可する認証システムが知られている。また、このような認証システムでは、通信範囲が車室内に限られた室内アンテナと通信範囲が車室外に広がる室外アンテナといった複数のアンテナを独立して駆動することで、携帯機が車室内外のいずれに位置するか判定し、位置に応じた制御を行うことが知られている。
しかしながら、このような認証システムでは、クロストークによる携帯機の位置の誤判定が生じる可能性が考えられる。例えば、室内アンテナ駆動時に、クロストークによって室外アンテナにもアンテナ駆動電流が重畳し、室外アンテナの極近傍にコード照合用のデータが送信されることが考えられる。この場合、車室外に携帯機がある場合であっても、室内アンテナ駆動時に携帯機との間でのコード照合が成立し、車室内に携帯機が位置すると誤判定してしまう可能性がある。
この問題を解決する手段として、例えば、特許文献1には、第1のアンテナグループに伝送された符号化信号の空き時間の間、第2のアンテナグループに、クロストークによって生じる残留信号の振幅とほぼ同じ振幅の妨害信号を伝送する技術が開示されている。特許文献1に開示の技術では、残留信号の振幅とほぼ同じ振幅の妨害信号を残留信号に重畳することで、残留信号と妨害信号との組み合わせである信号を携帯機が解釈できないようにすることを試みている。これにより、携帯機の位置が誤判定されないようにすることを試みている。
特許文献1に開示の技術では、携帯機の位置が誤判定されないようにするためには、クロストークを受ける側の第2のアンテナグループで符号化信号の空き時間に伝送する妨害信号を、クロストークによって生じる残留信号の振幅とほぼ同じ振幅とする必要がある。しかしながら、妨害信号の振幅を残留信号の振幅と同等に調整することは、アンテナグループごとに、駆動電圧の異なる電源駆動回路を設けたりダンピング抵抗の切り替え回路を設けたりしなければ難しく、回路規模の増大を招いてしまうことになる。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、認証システムにおいて、回路規模の増大を抑えることを可能にしながらも、電力消費を抑えつつ、携帯機の位置が誤判定されないようにする変調波送信装置を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明の変調波送信装置は、認証対象に備えられる機器のアンテナと携帯機との間での無線通信を介したコード照合によって認証を行う認証システムで用いられ、無線通信を利用して認証対象に対する2つ以上の空間領域のいずれに携帯機が位置するかを識別可能とするために、それぞれ通信範囲が異なる2つ以上のアンテナを駆動させる変調波送信装置であって、空間領域を識別可能とするために、アンテナのうちの第1アンテナから、バイナリデータを搬送波にのせて送信させる第1送信部と、第1アンテナから送信させるバイナリデータのビット列の値が切り替わった直後若しくは所定の時間後に、ビット時間より短い時間である規定時間だけ、アンテナのうちの第1アンテナとは別のアンテナである第2アンテナから、切り替わり前のそのバイナリデータのビット列の値と同じ値のバイナリデータである無効化用バイナリデータを搬送波にのせて送信させる第2送信部とを備える。
これによれば、空間領域を識別可能とするために第1アンテナからバイナリデータを送信させる際に、クロストークによって生じる残留信号と無効化用バイナリデータとを第2アンテナから携帯機が受信してしまった場合でも、残留信号と無効化用バイナリデータとから携帯機でビット判定できるビット列は、第1アンテナから送信させるバイナリデータとは異なる。携帯機は、第1アンテナから送信させるバイナリデータと異なるビット列に対しては反応しにくいので、携帯機を誤反応させずに済むことになり、携帯機の位置が誤判定されないようにすることが可能になる。
また、クロストークによって生じる残留信号に対して調整を行わなくても、残留信号と無効化用バイナリデータとから携帯機でビット判定できるビット列は、第1アンテナから送信させるバイナリデータとは異なるので、この調整のために回路を追加する必要もない。さらに、無効化用バイナリデータは、第1アンテナから送信させるバイナリデータのビット列の値が切り替わった直後若しくは所定の時間後に、ビット時間より短い時間である規定時間だけ送信させるので、ビット時間だけ送信させる場合に比べて電力消費を抑えることが可能になる。その結果、認証システムにおいて、回路規模の増大を抑えることを可能にしながらも、電力消費を抑えつつ、携帯機の位置が誤判定されないようにすることが可能になる。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態及び変形例を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態及び変形例の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態及び変形例における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<認証システム1の概略構成>
以下、本発明の実施形態1について図面を用いて説明する。図1に示す認証システム1は、ユーザに携帯される携帯機2、及び車両HVに搭載される車両側ユニット3を含んでいる。車両HVが請求項の認証対象に相当し、車両側ユニット3が請求項の認証対象に備えられる機器に相当する。
<認証システム1の概略構成>
以下、本発明の実施形態1について図面を用いて説明する。図1に示す認証システム1は、ユーザに携帯される携帯機2、及び車両HVに搭載される車両側ユニット3を含んでいる。車両HVが請求項の認証対象に相当し、車両側ユニット3が請求項の認証対象に備えられる機器に相当する。
認証システム1は、いわゆるスマート機能を有している。スマート機能は、携帯機2と車両側ユニット3との間で無線通信を介したコード照合によって認証を行い、認証が成立した場合に、車両HVのドアの施解錠及び/又は走行駆動源の始動の許可を行う機能を指している。
<携帯機2の詳細構成>
次に、図2を用いて携帯機2についての説明を行う。図2に示すように、携帯機2は、LF受信部21、制御部22、及びUHF送信部23を備えている。
次に、図2を用いて携帯機2についての説明を行う。図2に示すように、携帯機2は、LF受信部21、制御部22、及びUHF送信部23を備えている。
LF受信部21は、LFアンテナを介して、LF帯の電波にて車両側ユニット3側から送信されてくるリクエスト信号を受信する。LF帯とは、例えば30kHz〜300kHzの周波数帯である。リクエスト信号は、コード照合のための識別コードの送信を要求する信号である。また、車両側ユニット3側から送信されてくるリクエスト信号は、「0」,「1」のバイナリデータをASK(Amplitude Shift Keying)変調した変調波として送信されてくるものとする。ASK変調とは、デジタル変調方式の一種であって、送信データとしてのバイナリデータのビット列に対応して搬送波の振幅を変化させることで送信データを送る方式である。ASK変調は振幅偏移変調と言い換えることもできる。本実施形態では、一例としてASK変調のうちのOOK(On Off Keying)変調を用いる場合を例に挙げて以降の説明を行う。OOK変調とは、送信データとしてのバイナリデータのビット列に対応して搬送波の有無を変化させることで送信データを送る方式である。
また、LF受信部21は、受信したリクエスト信号の変調波を復調する際に、「0」,「1」を判定するビット判定を行って、情報信号としてのバイナリデータのビット列を得る。そして、LF受信部21は、得られた情報信号を制御部22に出力する。ビット判定は、例えばいわゆる硬判定とすればよい。一例として、LF受信部21は、包絡線検波によって復調を行うものとし、包絡線検波した波形を2値化したデータをビット時間の所定のタイミング(例えばビット時間の半分の時間)でビット判定することで、変調波からバイナリデータのビット列を得るものとする。
制御部22は、IC若しくはマイクロコンピュータ等であって、前述のスマート機能に関する処理を実行する。制御部22は、LF受信部21から入力される情報信号としてのバイナリデータのビット列が、識別コードの送信を要求する信号のビット列に該当すると判断した場合には、識別コードを含む応答信号をUHF送信部23に出力する。一方、識別コードの送信を要求する信号のビット列に該当しないと判断した場合には、この応答信号をUHF送信部23に出力しない。なお、リクエスト信号に携帯機2側でもコード照合を行うための識別コードが含まれる構成を採用している場合には、携帯機2側でのコード照合が成立することを、応答信号をUHF送信部23に出力する条件に加える構成とすればよい。
UHF送信部23は、制御部22から出力された応答信号をUHF帯の電波にのせてUHFアンテナから送出させる。UHF帯とは、例えば300MHz〜3GHzの周波数帯である。
<車両側ユニット3の概略構成>
次に、図3を用いて、車両側ユニット3の概略的な構成の一例について説明を行う。図3に示すように、車両側ユニット3は、LF送信部31、LF送信アンテナ32、UHF受信部33、UHF受信アンテナ34、ボデーECU35、パワーユニット制御ECU36、及び照合ECU37を備えている。
次に、図3を用いて、車両側ユニット3の概略的な構成の一例について説明を行う。図3に示すように、車両側ユニット3は、LF送信部31、LF送信アンテナ32、UHF受信部33、UHF受信アンテナ34、ボデーECU35、パワーユニット制御ECU36、及び照合ECU37を備えている。
LF送信部31は、LF送信アンテナ32を介して、LF帯の電波にてリクエスト信号を送信する。本実施形態では、リクエスト信号をOOK変調した変調波をLF送信アンテナ32から送信させる。このLF送信部31が請求項の変調波送信装置に相当し、LF送信アンテナ32が請求項のアンテナに相当する。LF送信部31の詳細については後述する。
LF送信アンテナ32からLF帯の電波で信号を送信できる範囲(つまり、通信範囲)が、近距離無線通信が可能な近距離無線通信エリアにあたる。LF送信アンテナ32は、例えば車両HVのサイドドア近傍,トランクルームドア近傍,車室内等に複数配置される構成とすればよい。以下では便宜上、サイドドア近傍,トランクルームドア近傍に配置されるLF送信アンテナ32を室外アンテナ32aと呼び、車室内に配置されるLF送信アンテナ32を室内アンテナ32bと呼ぶ。また、室外アンテナ32aとしては、近距離無線通信エリアが異なるものが複数存在する構成としてもよいが、以降では説明の簡略化のため、室外アンテナ32aが1つであるものとして説明を行う。
UHF受信部33は、UHF受信アンテナ34を介して、UHF帯の電波にて携帯機2側から送信されてくる応答信号を受信する。UHF受信部33は、受信した応答信号を照合ECU37に出力する。
ボデーECU35は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるマイクロコンピュータを主体として構成され、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。ボデーECU35は、車両HVの各車両ドアの施解錠を制御するための駆動信号を各車両ドアに設けられたドアロックモータに出力することで、各車両ドアの施解錠を行う。また、ボデーECU35には、各車両ドアのアウタードアハンドルに設けられたタッチセンサが接続されており、各車両ドアのアウタードアハンドルがユーザに触れられたことを検出する。
パワーユニット制御ECU36は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるマイクロコンピュータを主体として構成され、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。パワーユニット制御ECU36は、車両HVの走行駆動源を制御する。走行駆動源としては、エンジン,モータ等がある。パワーユニット制御ECU36は、照合ECU37から走行駆動源の始動許可信号を取得すると、走行駆動源を始動できる始動待機状態とする。例えば、走行駆動源がエンジンの場合を例に挙げると、スタータモータなどが始動できる状態であるエンジン始動待機状態とする。
照合ECU37は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるマイクロコンピュータを主体として構成され、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。照合ECU37は、スマート機能に関連する処理を実行する。例えば、照合ECU37は、LF送信部31にリクエスト信号を送信させたり、UHF受信部33でリクエスト信号に対する応答信号を受信した場合に、この応答信号に含まれる識別コードを用いた照合を行ったり、携帯機2が車室内外のいずれに位置するか判定したりする。
照合ECU37は、コード照合による認証が成立した場合には、車両ドアの施解錠を許可する信号をボデーECU35に送る。車両ドアの施解錠が許可された場合、ボデーECU35は、車両ドアのアウタードアハンドルに設けられたタッチセンサへの通電を開始させ、ユーザによるアウタードアハンドル操作を検出可能なスタンバイ状態となる。そして、ユーザがこのタッチセンサに触れたことをボデーECU35で検出した場合に、ボデーECU35が駆動信号をドアロックモータに出力し、車両ドアの施解錠を行う。
また、照合ECU37は、コード照合による認証が成立した場合には、走行駆動源の始動許可信号をパワーユニット制御ECU36に送る。始動許可信号を取得したパワーユニット制御ECU36は、前述したようにして、走行駆動源を始動待機状態とする。コード照合による認証が不成立であった場合には、車両ドアの施解錠の許可も、走行駆動源の始動の許可も行われない。
他にも、照合ECU37は、室外アンテナ32aと室内アンテナ32bとのいずれからリクエスト信号を送信した場合に応答信号を受信したかによって、携帯機2が車室内外のいずれに位置するかを判定する。携帯機2が車室内外のいずれに位置するかの判定結果は、携帯機2の車室内への閉じ込め防止,走行駆動源の始動の許可の条件等に利用する構成とすればよい。
<LF送信部31の概略構成>
次に、図4を用いて、LF送信部31の概略的な構成の一例について説明を行う。図4に示すように、LF送信部31は、CPU311、データ選択部312、搬送波生成部313、ミキサ314a、ミキサ314b、室外アンテナドライバ315a、室内アンテナドライバ315b、及びアンテナ電源316を備えている。
次に、図4を用いて、LF送信部31の概略的な構成の一例について説明を行う。図4に示すように、LF送信部31は、CPU311、データ選択部312、搬送波生成部313、ミキサ314a、ミキサ314b、室外アンテナドライバ315a、室内アンテナドライバ315b、及びアンテナ電源316を備えている。
CPU311は、プロセッサであって、照合ECU37からの指示に従って、リクエスト信号のバイナリデータ(以下、正規送信データ)を出力し、正規送信データを室外アンテナ32a若しくは室内アンテナ32bから送信させる。一例としては、室外アンテナ32aから正規送信データを送信させた後に、室内アンテナ32bから正規送信データを送信させるといったように、正規送信データを送信させるLF送信アンテナ32をデータ選択部312で順次切り替えながら正規送信データを送信させる。
また、CPU311は、正規送信データを出力する場合、正規送信データのビット列の値を「1」から「0」に切り替えた直後からビット時間より短い規定時間だけ、「1」の値のバイナリデータも、正規送信データとは別に出力する。正規送信データのビット列の値を「1」から「0」に切り替えた直後から規定時間だけ出力するこのバイナリデータを、以降では無効化用送信データと呼ぶ。この無効化用送信データが請求項の無効化用バイナリデータに相当する。なお、規定時間については後に詳述する。
CPU311は、データ選択部312によって、正規送信データを送信させるLF送信アンテナ32と、無効化用送信データを送信させるLF送信アンテナ32とを切り替える。詳しくは、室外アンテナ32aから正規送信データを送信させる場合には、正規送信データをミキサ314aに出力し、無効化用送信データをミキサ314bに出力する。一方、室内アンテナ32bから正規送信データを送信させる場合には、正規送信データをミキサ314bに出力し、無効化用送信データをミキサ314aに出力する。データ選択部312はリレー等の切り替えによって、正規送信データ及び無効化用送信データをそれぞれミキサ314a及びミキサ314bのいずれに出力するか切り替える構成とすればよい。
本実施形態では、CPU311を用いる場合を例に挙げて説明を行うが、CPU311の代わりに、CPU以外のプロセッサを用いる構成としてもよいし、ICを用いる構成としてもよい。また、照合ECU37を用いる構成としてもよい。
ミキサ314aは、CPU311からデータ選択部312を介して入力される正規送信データ若しくは無効化用送信データと、搬送波生成部313で生成された搬送波とを乗算してOOK変調を行い、OOK変調した変調波を室外アンテナドライバ315aに出力する。一方、ミキサ314bは、CPU311からデータ選択部312を介して入力される正規送信データ若しくは無効化用送信データと、搬送波生成部313で生成された搬送波とを乗算してOOK変調を行い、OOK変調した変調波を室内アンテナドライバ315bに出力する。
室外アンテナドライバ315aは、ミキサ314aから出力される変調波に基づいて室外アンテナ32aを駆動させる。これにより、室外アンテナドライバ315aは、アンテナ電源316の電源電圧に従った電波出力強度で、搬送波にのせた正規送信データ若しくは無効化用送信データを、室外アンテナ32aから送信させる。一方、室内アンテナドライバ315bは、ミキサ314bから出力される変調波に基づいて室内アンテナ32bを駆動させる。これにより、室外アンテナドライバ315aは、アンテナ電源316の電源電圧に従った電波出力強度で、搬送波にのせた正規送信データ若しくは無効化用送信データを、室内アンテナ32bから送信させる。つまり、LF送信部31では、室外アンテナ32aの駆動電圧と室内アンテナ32bの駆動電圧とが同一設定となっている。
以上の構成により、LF送信部31では、室外アンテナ32aから正規送信データを送信させる場合には、室内アンテナ32bから無効化用送信データを送信させる。この場合には、室外アンテナ32aが請求項の第1アンテナ,室外アンテナドライバ315aが請求項の第1送信部,室内アンテナ32bが請求項の第2アンテナ,室内アンテナドライバ315bが請求項の第2送信部に相当する。一方、LF送信部31では、室内アンテナ32bから正規送信データを送信させる場合には、室外アンテナ32aから無効化用送信データを送信させる。この場合には、室外アンテナ32aが請求項の第2アンテナ,室外アンテナドライバ315aが請求項の第2送信部,室内アンテナ32bが請求項の第1アンテナ,室内アンテナドライバ315bが請求項の第1送信部に相当する。
ここで、図5を用いて、室外アンテナ32a及び室内アンテナ32bのそれぞれで搬送波にのせて送信させる信号の一例についての説明を行う。図5の例では、室外アンテナ32aから正規送信データを送信させる一方、室内アンテナ32bからは無効化用送信データを送信させる場合を例に挙げて説明を行う。図5のAが室外アンテナ32aから送信される信号の波形の一例を示しており、Bが室内アンテナ32bから送信される信号の波形の一例を示している。
図5のAに示すように、LF送信部31によって、室外アンテナ32aからは、正規送信データの信号(図5のRs参照)が送信される。一方、室内アンテナ32bからは、室外アンテナ32aとのクロストークの影響によって、小電力ながら正規送信データの信号と同様の残留信号(図5のIs)が送信されることになる。また、室内アンテナ32bからは、残留信号に加え、正規送信データのビット列の値が「1」から「0」に切り替わった直後にビット時間(図5のBt参照)よりも短い規定時間(図5のRt参照)だけ、室内アンテナ32bから「1」の値のバイナリデータを示す無効化用送信データの信号(図5のDs参照)も送信される。
ここで言うところの規定時間は、無効化用送信データを送信させるLF送信アンテナ32のQ値に応じて定まる時間である。より詳しくは、このLF送信アンテナ32から送信される無効化用送信データをのせた搬送波から携帯機2でのビット判定によって無効化用送信データと同じビット列を得ることができる電力を、その搬送波が少なくとも確保できる時間であることが好ましい。言い換えると、規定時間とは、無効化用送信データの信号がQ値に依存して収束していくなかで、ビット判定のタイミングにおいてクロストークによる残留信号よりも無効化用データの信号の方が大きくなることを確保できる時間であることが好ましい。規定時間は、無効化用送信データを送信させるLF送信アンテナ32のQ値と、携帯機2のビット判定のタイミングとから予め特定しておく構成とすればよい。規定時間は、上述した条件を常に満たすことが保障される時間であることが好ましいが、上述した条件を常に満たす必要は必ずしもなく、上述した条件を満たすと推定される規定時間であればよい。ビット判定のタイミングとは、携帯機2がビット時間のどのタイミングでビット判定するかのタイミングである。
規定時間がこのように定められていることにより、無効化用送信データをビット時間よりも短い規定時間だけ送信させた場合であっても、この無効化用送信データを受信した携帯機2において、ビット判定によって無効化用送信データと同じビット列を得ることができる。言い換えると、無効化用送信データを受信した携帯機2において、ビット判定によって正規送信データとは異なるビット列を得ることができる。
<実施形態1のまとめ>
実施形態1の構成によれば、室外アンテナ32aから正規送信データを送信させる際に、クロストークによって生じる残留信号と無効化用送信データとを室内アンテナ32bから携帯機2が受信してしまった場合でも、残留信号と無効化用送信データとから携帯機2でビット判定できるビット列は、正規送信データとは異なる。よって、携帯機2は、リクエスト信号を受信したものとして応答信号を返信することがなく、照合ECU37で携帯機の位置を誤判定せずに済む。室内アンテナ32bから正規送信データを送信させる場合についても同様である。
実施形態1の構成によれば、室外アンテナ32aから正規送信データを送信させる際に、クロストークによって生じる残留信号と無効化用送信データとを室内アンテナ32bから携帯機2が受信してしまった場合でも、残留信号と無効化用送信データとから携帯機2でビット判定できるビット列は、正規送信データとは異なる。よって、携帯機2は、リクエスト信号を受信したものとして応答信号を返信することがなく、照合ECU37で携帯機の位置を誤判定せずに済む。室内アンテナ32bから正規送信データを送信させる場合についても同様である。
また、クロストークによって生じる残留信号と同程度となるように出力の調整を行って無効化用送信データの出力を抑えなくても、残留信号と無効化用送信データとから携帯機2でビット判定できるビット列は正規送信データとは異なるので、前述したように携帯機2の誤反応を防ぐことができる。よって、この調整のためにアンテナ電源316を室外アンテナ32aと室内アンテナ32bとのそれぞれについて設ける必要もないし、ダンピング抵抗の切り替え回路等の回路を追加する必要もない。
さらに、無効化用送信データは、ビット時間より短い時間である規定時間だけ送信させるので、ビット時間だけ送信させる場合に比べて電力消費を抑えることが可能になる。その結果、認証システム1において、回路規模の増大を抑えることを可能にしながらも、電力消費を抑えつつ、携帯機2の位置が誤判定されないようにすることが可能になる。
(変形例1)
実施形態1では、ASK変調のうちのOOK変調を用いる構成を例に挙げて説明を行ったが、必ずしもこれに限らない。例えば、OOK変調以外のASK変調を用いる構成としてもよい。OOK変調以外のASK変調とは、送信データとしてのバイナリデータのビット列に対応して搬送波の有無を変化させるのでなく、搬送波の振幅の大小を変化させる変調方式である。
実施形態1では、ASK変調のうちのOOK変調を用いる構成を例に挙げて説明を行ったが、必ずしもこれに限らない。例えば、OOK変調以外のASK変調を用いる構成としてもよい。OOK変調以外のASK変調とは、送信データとしてのバイナリデータのビット列に対応して搬送波の有無を変化させるのでなく、搬送波の振幅の大小を変化させる変調方式である。
(変形例2)
実施形態1では、正規送信データのビット列の値を「1」から「0」に切り替えた直後から規定時間だけ無効化用送信データを送信させる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、正規送信データのビット列の値を「1」から「0」に切り替えてから所定の時間後に所定波数だけ無効化用送信データを送信させる構成(以下、変形例2)としてもよい。ここで言うところの所定の時間及び所定波数は、ビット時間における前述の規定時間だけ無効化用送信データを送信させる時間を確保できる範囲であれば、任意に設定可能である。
実施形態1では、正規送信データのビット列の値を「1」から「0」に切り替えた直後から規定時間だけ無効化用送信データを送信させる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、正規送信データのビット列の値を「1」から「0」に切り替えてから所定の時間後に所定波数だけ無効化用送信データを送信させる構成(以下、変形例2)としてもよい。ここで言うところの所定の時間及び所定波数は、ビット時間における前述の規定時間だけ無効化用送信データを送信させる時間を確保できる範囲であれば、任意に設定可能である。
つまり、この所定の時間及び所定波数は、無効化用送信データを送信させるLF送信アンテナ32のQ値に応じて定めるものとすればよい。より詳しくは、このLF送信アンテナ32から送信される無効化用送信データをのせた搬送波から携帯機2でのビット判定によって無効化用送信データと同じビット列を得ることができる電力を、その搬送波が少なくとも確保できる時間及び波数であることが好ましい。
ここで、図6を用いて、変形例2における無効化用送信データについて説明を行う。図6のCが正規送信データの変調波の一例,Dが実施形態1における無効化用送信データの変調波の一例,Eが変形例2における無効化用データの変調波の一例を示している。図6に示すように、実施形態1では、正規送信データのビット列の値を「1」から「0」に切り替えた直後から規定時間だけ無効化用送信データを送信させるが、変形例2では、正規送信データのビット列の値を「1」から「0」に切り替えてから所定の時間後に所定波数だけ無効化用送信データを送信させる。
変形例2の構成であっても、クロストークによって生じる残留信号と無効化用送信データとを携帯機2が受信してしまった場合に、残留信号と無効化用送信データとから携帯機2でビット判定できるビット列は、正規送信データとは異なる。よって、実施形態1と同様に、認証システム1において、回路規模の増大を抑えることを可能にしながらも、電力消費を抑えつつ、携帯機2の位置が誤判定されないようにすることが可能になる。
(実施形態2)
前述の実施形態では、ASK変調を用いる構成を例に挙げて説明を行ったが、必ずしもこれに限らない。例えば、FSK(Frequency Shift Keying)変調を用いる構成(以下、実施形態2)としてもよい。FSK変調とは、デジタル変調方式の一種であって、送信データとしてのバイナリデータのビット列に対応して搬送波の周波数を変化させることで送信データを送る方式である。FSK変調は周波数偏移変調と言い換えることもできる。
前述の実施形態では、ASK変調を用いる構成を例に挙げて説明を行ったが、必ずしもこれに限らない。例えば、FSK(Frequency Shift Keying)変調を用いる構成(以下、実施形態2)としてもよい。FSK変調とは、デジタル変調方式の一種であって、送信データとしてのバイナリデータのビット列に対応して搬送波の周波数を変化させることで送信データを送る方式である。FSK変調は周波数偏移変調と言い換えることもできる。
実施形態2の構成は、変調方式が異なる点を除けば実施形態1や変形例2の構成と同様である。また、実施形態2の構成では、正規送信データのビット列の値を「1」から「0」に切り替えた直後若しくは所定の時間後に、ビット時間より短い時間である規定時間だけ、「1」の値のバイナリデータを無効化用送信データとして送信させる構成に限らない。例えば、正規送信データのビット列の値を「0」から「1」に切り替えた直後若しくは所定の時間後に、ビット時間より短い時間である規定時間だけ、「0」の値のバイナリデータを無効化用送信データとして送信させる構成としてもよい。
ここで、図7を用いて、実施形態2における無効化用送信データについて説明を行う。図7のFが実施形態2における正規送信データの変調波の一例,G及びHが実施形態2における無効化用送信データの変調波の一例を示している。図7のFに示すように、実施形態2では、バイナリデータのビット列に対応して搬送波の周波数を変化させることで正規送信データを送る。また、図7のGに示すように、正規送信データのビット列の値を切り替えた直後から規定時間だけ、切り替わり前の周波数の搬送波を送信させることで、無効化用送信データを送信させる。他の例として、図7のHに示すように、正規送信データのビット列の値を切り替えてから所定の時間後に所定波数だけ、切り替わり前の周波数の搬送波を送信させることで、無効化用送信データを送信させる構成としてもよい。
実施形態2の構成であっても、クロストークによって生じる残留信号と無効化用送信データとを携帯機2が受信してしまった場合に、残留信号と無効化用送信データとから携帯機2でビット判定できるビット列は、正規送信データとは異なる。よって、実施形態1と同様に、認証システム1において、回路規模の増大を抑えることを可能にしながらも、電力消費を抑えつつ、携帯機2の位置が誤判定されないようにすることが可能になる。
(実施形態3)
また、ASK変調を用いる代わりに、PSK(Phase Shift Keying)変調を用いる構成(以下、実施形態3)としてもよい。PSK変調とは、デジタル変調方式の一種であって、送信データとしてのバイナリデータのビット列に対応して搬送波の位相を変化させることで送信データを送る方式である。PSK変調は位相偏移変調と言い換えることもできる。
また、ASK変調を用いる代わりに、PSK(Phase Shift Keying)変調を用いる構成(以下、実施形態3)としてもよい。PSK変調とは、デジタル変調方式の一種であって、送信データとしてのバイナリデータのビット列に対応して搬送波の位相を変化させることで送信データを送る方式である。PSK変調は位相偏移変調と言い換えることもできる。
実施形態3の構成は、変調方式が異なる点を除けば実施形態1や変形例2の構成と同様である。また、実施形態3の構成では、正規送信データのビット列の値を「1」から「0」に切り替えた直後若しくは所定の時間後に、ビット時間より短い時間である規定時間だけ、「1」の値のバイナリデータを無効化用送信データとして送信させる構成に限らない。例えば、正規送信データのビット列の値を「0」から「1」に切り替えた直後若しくは所定の時間後に、ビット時間より短い時間である規定時間だけ、「0」の値のバイナリデータを無効化用送信データとして送信させる構成としてもよい。
ここで、図8を用いて、実施形態3における無効化用送信データについて説明を行う。図8のIが実施形態3における正規送信データの変調波の一例,J及びKが実施形態3における無効化用送信データの変調波の一例を示している。図8のIに示すように、実施形態3では、バイナリデータのビット列に対応して搬送波の位相を変化させることで正規送信データを送る。また、図8のJに示すように、正規送信データのビット列の値を切り替えた直後から規定時間だけ、切り替わり前の位相の搬送波を送信させることで、無効化用送信データを送信させる。他の例として、図8のKに示すように、正規送信データのビット列の値を切り替えてから所定の時間後に所定波数だけ、切り替わり前の位相の搬送波を送信させることで、無効化用送信データを送信させる構成としてもよい。
実施形態3の構成であっても、クロストークによって生じる残留信号と無効化用送信データとを携帯機2が受信してしまった場合に、残留信号と無効化用送信データとから携帯機2でビット判定できるビット列は、正規送信データとは異なる。よって、実施形態1と同様に、認証システム1において、回路規模の増大を抑えることを可能にしながらも、電力消費を抑えつつ、携帯機2の位置が誤判定されないようにすることが可能になる。
(変形例3)
前述の実施形態では、室外アンテナ32aと室内アンテナ32bとの2つのLF送信アンテナ32を用いて、携帯機2が車室内外のいずれに位置するか判定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、3つ以上のLF送信アンテナ32を用いることで、3つ以上の空間領域のいずれに携帯機2が位置するか判定する構成としてもよい。3つ以上のLF送信アンテナ32を用いる構成とする場合には、正規送信データを送信させるLF送信アンテナ32以外のLF送信アンテナ32から無効化用送信データを送信させる構成とすればよい。
前述の実施形態では、室外アンテナ32aと室内アンテナ32bとの2つのLF送信アンテナ32を用いて、携帯機2が車室内外のいずれに位置するか判定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、3つ以上のLF送信アンテナ32を用いることで、3つ以上の空間領域のいずれに携帯機2が位置するか判定する構成としてもよい。3つ以上のLF送信アンテナ32を用いる構成とする場合には、正規送信データを送信させるLF送信アンテナ32以外のLF送信アンテナ32から無効化用送信データを送信させる構成とすればよい。
(変形例4)
前述の実施形態では、UHF帯の電波を用いた無線通信とLF帯の電波を用いた無線通信とを行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、他の周波数帯の電波を用いた無線通信を行う構成としてもよい。
前述の実施形態では、UHF帯の電波を用いた無線通信とLF帯の電波を用いた無線通信とを行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、他の周波数帯の電波を用いた無線通信を行う構成としてもよい。
(変形例5)
前述の実施形態では、認証システム1を車両に適用した場合の例を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、認証システム1を車両以外に適用する構成としてもよい。一例としては、住宅等の施設のドアの施解錠の許可に認証システム1を利用する構成としてもよい。
前述の実施形態では、認証システム1を車両に適用した場合の例を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、認証システム1を車両以外に適用する構成としてもよい。一例としては、住宅等の施設のドアの施解錠の許可に認証システム1を利用する構成としてもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態及び変形例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 認証システム、2 携帯機、3 車両側ユニット(機器)、31 LF送信部(搬送波送信装置)、32 LF送信アンテナ(アンテナ)、32a 室外アンテナ(第1アンテナ,第2アンテナ)、32b 室内アンテナ(第2アンテナ,第1アンテナ)、311 CPU、312 データ選択部、313 搬送波生成部、314a,314b ミキサ、315a 室外アンテナドライバ(第1送信部,第2送信部)、315b 室内アンテナドライバ(第2送信部,第1送信部)、316 アンテナ電源
Claims (8)
- 認証対象に備えられる機器のアンテナ(32)と携帯機(2)との間での無線通信を介したコード照合によって認証を行う認証システム(1)で用いられ、前記無線通信を利用して前記認証対象に対する2つ以上の空間領域のいずれに前記携帯機が位置するかを識別可能とするために、それぞれ通信範囲が異なる2つ以上の前記アンテナを駆動させる変調波送信装置であって、
前記空間領域を識別可能とするために、前記アンテナのうちの第1アンテナ(32a,32b)から、バイナリデータを搬送波にのせて送信させる第1送信部(315a,315b)と、
前記第1アンテナから送信させる前記バイナリデータのビット列の値が切り替わった直後若しくは所定の時間後に、ビット時間より短い時間である規定時間だけ、前記アンテナのうちの第1アンテナとは別のアンテナである第2アンテナ(32b,32a)から、切り替わり前のそのバイナリデータのビット列の値と同じ値のバイナリデータである無効化用バイナリデータを搬送波にのせて送信させる第2送信部(315b,315a)とを備える変調波送信装置。 - 請求項1において、
前記第1送信部及び前記第2送信部は、振幅偏移変調であるASK変調によって前記バイナリデータを搬送波にのせて送信させるものであって、
前記第2送信部は、前記第1アンテナから送信させる搬送波が、ビット列の値0に相当する振幅に切り替わった直後若しくは所定の時間後に、前記規定時間だけ、前記第2アンテナから、ビット列の値1に相当する振幅の搬送波を送信させる変調波送信装置。 - 請求項2において、
前記第1送信部及び前記第2送信部は、ASK変調のうちのOOK変調によって前記バイナリデータを搬送波にのせて送信させる変調波送信装置。 - 請求項1において、
前記第1送信部及び前記第2送信部は、周波数偏移変調であるFSK変調によって前記バイナリデータを搬送波にのせて送信させるものであって、
前記第2送信部は、前記第1アンテナから送信させる搬送波の周波数が切り替わった直後若しくは所定の時間後に、前記規定時間だけ、前記第2アンテナから、切り替わり前の周波数の搬送波を送信させる変調波送信装置。 - 請求項1において、
前記第1送信部及び前記第2送信部は、位相偏移変調であるPSK変調によって前記バイナリデータを搬送波にのせて送信させるものであって、
前記第2送信部は、前記第1アンテナから送信させる搬送波の位相が切り替わった直後若しくは所定の時間後に、前記規定時間だけ、前記第2アンテナから、切り替わり前の位相の搬送波を送信させる変調波送信装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項において、
前記第2送信部は、前記第1アンテナから送信させる前記バイナリデータのビット列の値が切り替わった直後に、前記規定時間だけ、前記第2アンテナから前記無効化用バイナリデータをのせた搬送波を送信させるものであり、
前記規定時間は、前記第2アンテナのQ値に応じて定まる時間であって、前記第2アンテナから送信される前記無効化用バイナリデータをのせた搬送波からこの携帯機でのビット判定によって前記無効化用バイナリデータと同じビット列を得ることができる電力をその搬送波が少なくとも確保できる時間である変調波送信装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項において、
前記第2送信部は、前記第1アンテナから送信させる前記バイナリデータのビット列の値が切り替わってから所定の時間後に、前記第2アンテナから前記無効化用バイナリデータをのせた搬送波を所定波数だけ送信させるものであり、
前記所定の時間及び前記所定波数は、前記第2アンテナのQ値に応じて定まる時間及び波数であって、前記第2アンテナから送信される前記無効化用バイナリデータをのせた搬送波からこの携帯機でのビット判定によって前記無効化用バイナリデータと同じビット列を得ることができる電力をその搬送波が少なくとも確保できる時間及び波数である変調波送信装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項において、
前記第2アンテナから、前記無効化用バイナリデータを搬送波にのせて送信させる際の前記第2アンテナの駆動電圧が、前記空間領域を識別可能とするために前記バイナリデータを搬送波にのせて送信させる際の前記第1アンテナの駆動電圧と同一設定となっている変調波送信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017048749A JP2018152776A (ja) | 2017-03-14 | 2017-03-14 | 変調波送信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017048749A JP2018152776A (ja) | 2017-03-14 | 2017-03-14 | 変調波送信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018152776A true JP2018152776A (ja) | 2018-09-27 |
Family
ID=63680614
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017048749A Pending JP2018152776A (ja) | 2017-03-14 | 2017-03-14 | 変調波送信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018152776A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110635821A (zh) * | 2019-10-31 | 2019-12-31 | Oppo广东移动通信有限公司 | 射频电路及电子设备 |
-
2017
- 2017-03-14 JP JP2017048749A patent/JP2018152776A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110635821A (zh) * | 2019-10-31 | 2019-12-31 | Oppo广东移动通信有限公司 | 射频电路及电子设备 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20160202697A1 (en) | Vehicle system, portable device, and vehicle-mounted device | |
US20140215567A1 (en) | Communication system and communication device | |
WO2015118821A1 (ja) | 制御システム、携帯機 | |
JP2004150124A (ja) | 車両の遠隔制御装置 | |
US10442398B2 (en) | Vehicle control system | |
WO2017098726A1 (ja) | 車載器、携帯機、及び車両用無線通信システム | |
US9035757B2 (en) | Communication system and communication device | |
JP2017203314A (ja) | 無線通信システム | |
US11899096B2 (en) | Transmission control device, vehicle system, transmission control method, and control program product | |
JP6693208B2 (ja) | スマートキーシステム | |
WO2017098721A1 (ja) | 車載器、携帯機、及び車両用無線通信システム | |
JP7067371B2 (ja) | 電子キーシステム、認証機、及び携帯機 | |
JP2018152776A (ja) | 変調波送信装置 | |
JP6278410B2 (ja) | 車載機器制御システム、車載制御装置、携帯機 | |
KR101945143B1 (ko) | 차량용 전자 키 시스템 | |
JP2013217103A (ja) | 電子キーシステム | |
JP2017112533A (ja) | 車両通信システム、車載機、携帯機 | |
JP7127503B2 (ja) | 送信制御装置、携帯機、車両システム、送信制御方法、制御方法、及び制御プログラム | |
JP6284503B2 (ja) | 車載機器制御システム | |
JP2020071199A (ja) | 携帯機位置判定装置 | |
JP5768728B2 (ja) | 通信装置 | |
JP6897476B2 (ja) | 認証システム及び認証対象装置 | |
JP4540000B2 (ja) | 受信機 | |
JP6628709B2 (ja) | 車両通信システム、車載機、携帯機 | |
JP2009239332A (ja) | 受信機 |