JP2016190394A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録時間が長くなるのを抑制しつつ、記録媒体のカールを抑える画像記録装置を提供する。
【解決手段】記録用紙P(記録媒体)を横向きで搬送して印刷処理を行う場合の記録用紙Pのカールに関係する横向き印刷カール条件(第1カール条件)を取得して、横向き印刷カール条件に応じた印刷処理を行うために要する横向き印刷時間(第1記録時間)を算出する。さらに、記録用紙Pを縦向きで搬送して印刷処理を行う場合の記録用紙Pのカールに関係する縦向き印刷カール条件(第2カール条件)を取得して、第2カール条件に応じた印刷処理を行うために要する第2記録時間を算出する。そして、横向き印刷カール条件と縦向き印刷カール条件のうち短い方の記録時間に対応した記録用紙Pの向きで給紙部3(供給部)から記録用紙Pが供給されるように給紙部3を制御して、印刷処理を実行させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録媒体に液体を吐出して記録媒体に画像を記録する画像記録装置に関する。
記録媒体に向かって液体を吐出して記録媒体に画像を記録する画像記録装置として、記録用紙にインクジェットヘッドからインクを吐出させて記録用紙に画像を印刷するインクジェットプリンタが知られている。一般的なインクジェットプリンタは、記録用紙を搬送部によって所定距離だけ搬送する動作と、インクジェットヘッドからインクを吐出する動作を交互に繰り返して記録用紙に画像を印刷する。搬送部は、記録用紙の搬送方向に関してインクジェットヘッドより上流側に配置される搬送ローラと、インクジェットヘッドより下流側に配置される搬送ローラとを有する。
記録用紙の一方の面にインクが付着すると、インクの水分が記録用紙に吸収されて一方の表層層が膨潤する。このとき、裏面が同様に膨張していないので、記録用紙は一方の面側に膨らむようにカールする。記録用紙がカールしていると、プリンタ内部の部品と接触して記録用紙が汚れたり、折れ曲がって排出されたりしてしまう恐れがある。
そのため、従来、記録用紙のカールを抑えるための対策が行われている。例えば特許文献1のプリンタは、印刷後のインクを乾燥させるためのヒーター、または、用紙がカールしないように抑える抑え機構を設けている。そして、インク吐出量に基づいて記録用紙のカール量を予測して、カール量が閾値以上である場合に、ヒーターの照射時間またはカール抑え機構の抑え時間を長くしている。
特開2009−143010号公報
しかしながら、特許文献1のプリンタでは、記録用紙のカールを抑えることができるものの、そのために照射時間やカール抑え機構の抑え時間を長くしているため、印刷処理に要する時間(記録時間)が長くなる。
そこで、本発明は、記録時間が長くなるのを抑制しつつ、記録媒体のカールを抑えることができる画像記録装置を提供することを目的とする。
本発明の画像記録装置は、第1方向の長さが前記第1方向に直交する第2方向の長さよりも長い記録媒体を搬送方向に搬送するための搬送部と、前記搬送部によって搬送された前記記録媒体に対して液体を吐出するための液体吐出ヘッドと、前記記録媒体の前記第1方向が前記搬送方向に交差する第1向きと、前記記録媒体の前記第2方向が前記搬送方向に交差する第2向きで選択的に前記記録媒体を前記搬送部へ供給可能な供給部と、前記供給部と前記搬送部と前記液体吐出ヘッドを制御して、前記記録媒体に画像を記録する記録処理を実行可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記記録媒体への画像の記録に関する情報が入力可能な入力部を有し、前記入力部に入力された情報から、前記搬送部により前記記録媒体を前記第1向きで搬送して前記記録処理を行う場合の前記記録媒体のカールに関係する第1カール条件を取得して、前記搬送部により前記記録媒体を前記第1向きで搬送して前記第1カール条件に応じた前記記録処理を行うために要する第1記録時間を算出し、さらに、前記入力部に入力された情報から、前記搬送部により前記記録媒体を前記第2向きで搬送して前記記録処理を行う場合の前記記録媒体のカールに関係する第2カール条件を取得して、前記搬送部により前記記録媒体を前記第2向きで搬送して前記第2カール条件に応じた前記記録処理を行うために要する第2記録時間を算出し、前記第1記録時間と前記第2記録時間のうち短い方の記録時間に対応した前記記録媒体の向きで前記供給部から前記記録媒体が供給されるように前記供給部を制御して、前記記録処理を実行させるように構成されていることを特徴とする。
記録媒体に例えば文字や写真などの画像を記録する場合、位置によって液体の付着量が異なる。記録媒体が例えば紙などの液体を吸収する材料で形成されている場合、記録媒体の表面が液体を吸収して膨張(膨潤)すると、裏面が同様に膨張していないのでカールする。記録媒体の位置によって液体の付着量が異なると、カールのしやすい方向とその程度は異なる。そのため、記録媒体を第1向きに搬送して画像を記録する場合と、第2向きに搬送して同じ画像を記録する場合とでは、搬送方向に対する記録媒体のカールの方向が異なる。制御部は、入力部に入力された情報から、第1向きと第2向きの場合についてそれぞれ、記録媒体のカールのしやすさに関係するカール条件(以下、第1カール条件および第2カール条件を、カール条件と総称する)を取得する。カール条件は、記録媒体のカールしやすい箇所やカールしやすい方向やカールのしやすさの程度を把握する指標となる条件である。例えば、記録媒体の所定の領域に対する液体吐出量に基づいてカール条件が取得される。このカール条件に応じた記録処理、例えば乾燥時間を設定する等の工夫を施した記録処理を行うことで、カールを抑えることができる。制御部は、記録媒体の搬送する向きごとに、カール条件に応じた記録処理を行った場合の記録時間を算出する。そして、この2つの記録時間を比較して、短い方の記録時間に対応する記録媒体の向きで記録処理を実行させる。そのため、記録時間が長くなるのを抑制しつつ、記録媒体のカールを抑えることができる。
本発明の画像記録装置は、第1向きと第2向きで記録媒体を搬送する場合について、それぞれ、記録媒体のカールのしやすさに関係するカール条件を取得して、カール条件に応じた記録処理を行った場合に記録時間が短くなる方の記録媒体の向きで記録処理を実行させる。そのため、記録時間が長くなるのを抑制しつつ、記録媒体のカールを抑えることができる。
本発明の実施形態に係るプリンタの斜視図である。 図1のプリンタの断面模式図である。 図1のプリンタの印刷部の平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図1のプリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 記録用紙の搬送方向に関する位置の変化を模式的に示した図である。 (a)は横向きで印刷された記録用紙の平面図であり、(b)は(a)と同じ画像を縦向きで印刷された記録用紙の平面図であり、(c)は横向きで印刷された記録用紙の平面図であり、(d)は(c)と同じ画像を縦向きで印刷された記録用紙の平面図である。 記録用紙の片面に印刷する場合の制御部の動作を示すフローチャートである。 複数枚の記録用紙の片面に印刷する場合の制御部の動作を示すフローチャートである。 記録用紙の両面に印刷する場合の制御部の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
本実施形態に係るプリンタ1は、記録用紙P(本発明の記録媒体)に対する印刷のほか、画像の読み取りなども行うことが可能な、いわゆる複合機である。図1に示すように、本実施形態のプリンタ1は、印刷部2(図2参照)、給紙部3(本発明の供給部)、排紙トレイ4、読取部5、操作部6、表示部7、および制御部8(図5参照)などを備えている。本実施形態のプリンタ1は、記録用紙Pの両面を印刷する両面印刷が可能である。以下、図1に示す上下方向、前後方向および左右方向を用いて、プリンタ1について説明する。
印刷部2は、記録用紙Pに対する印刷を行う。給紙部3は、記録用紙Pを印刷部2の後述する搬送部14に供給する。排紙トレイ4は、印刷部2により印刷が行われた記録用紙Pが排出される部分である。読取部5は、スキャナなどであって、画像の読み取りを行う部分である。操作部6は、ボタンなどを備えており、ユーザーは、操作部6のボタンなどを操作することによって、プリンタ1に対して必要な操作を行う。表示部7は液晶ディスプレイなどであって、プリンタ1の使用時に必要な情報を表示する。
次に、給紙部3の詳細について説明する。図2に示すように、給紙部3は、積層された複数の記録用紙Pをそれぞれ収容可能な第1給紙トレイ31および第2給紙トレイ32と、第1給紙トレイ31および第2給紙トレイ32の上方にそれぞれ配置される第1給紙ローラ33および第2給紙ローラ34と、2つの給紙ローラ33,34を回転駆動する給紙モータ35(図5参照)などを備えている。
図1に示すように、第1給紙トレイ31および第2給紙トレイ32は、プリンタ1の正面(前面)に形成された開口部1aに挿抜可能に配置されている。第1給紙トレイ31は第2給紙トレイ32の上方に配置される。第1給紙トレイ31には、長方形状の記録用紙Pが、その長手方向が左右方向となるように配置される。第2給紙トレイ32には、長方形状の記録用紙Pが、その長手方向が前後方向となるように配置される。
第1給紙ローラ33は、第1給紙アーム36の先端に回転可能に設けられており、この第1給紙アーム36は、基軸37に回動可能に設けられている。第1給紙アーム36は、自重によって或いはバネ等による弾性力を受けて第1給紙トレイ31側へ回動付勢されている。第1給紙ローラ33は、第1給紙トレイ31内に収容された複数の記録用紙Pのうち最も上方にある記録用紙Pと接触しながら回転することで、当該記録用紙Pを搬送部14に向かって搬送する。
第2給紙ローラ34は、第2給紙アーム38の先端に回転可能に設けられており、この第2給紙アーム38は、基軸39に回動可能に設けられている。第2給紙アーム38は、自重によって或いはバネ等による弾性力を受けて第2給紙トレイ32側へ回動付勢されている。第2給紙ローラ34は、第2給紙トレイ32内に収容された複数の記録用紙Pのうち最も上方にある記録用紙Pと接触しながら回転することで、当該記録用紙Pを搬送部14に向かって搬送する。
給紙部3は、第1給紙ローラ33および第2給紙ローラ34による記録用紙Pの搬送方向下流側に、湾曲した板状のガイド部材40を備えている。第1給紙ローラ33によって第1給紙トレイ31から搬送された記録用紙P、および、第2給紙ローラ34によって第2給紙トレイ32から搬送された記録用紙Pは、それぞれ、ガイド部材40に当接しながら搬送部14に向かって搬送される。なお、図示は省略するが、ガイド部材40の途中には、記録用紙Pを挟んで搬送する一対のガイドローラが配置されていてもよい。
第1給紙トレイ31から搬送部14に供給される記録用紙Pは、その長辺が搬送方向(前方向)と直交する向き(以下、この向きを横向きという)に搬送されて印刷される。ここでの横向きは本発明の第1向きに相当する。第2給紙トレイ32から搬送部14に供給される記録用紙Pは、その短辺が搬送方向(前方向)と直交する向き(以下、この向きを縦向きという)で搬送されて印刷される。ここでの縦向きは本発明の第2向きに相当する。搬送部14には、第1給紙トレイ31および第2給紙トレイ32から選択的に記録用紙Pが供給される。つまり、搬送部14には、記録用紙Pが横向きと縦向きで選択的に供給される。以下、記録用紙Pが縦向きに搬送されて印刷部2で印刷されることを、縦向き印刷と称し、記録用紙Pが横向きに搬送されて印刷部2で印刷されることを、横向き印刷と称する。
次に、印刷部2の詳細について説明する。印刷部2は、図2および図3に示すように、給紙部3から供給された記録用紙Pが載置されるプラテン11と、このプラテン11と平行な走査方向(左右方向)に往復移動可能なキャリッジ12と、キャリッジ12に搭載されたインクジェットヘッド13(本発明の液体吐出ヘッド)と、記録用紙Pを走査方向と直交する搬送方向(前方)に搬送する搬送部14と、記録用紙Pを走査方向に沿って山部と谷部が交互に並んだ波形状とする波形状生成機構15と、両面印刷時に記録用紙Pを反転させる反転部50を備えている。なお、図2には、記録用紙Pの搬送経路を破線で表示している。
キャリッジ12は、プラテン11の上方に配置され、図示しないガイドレールなどに案内されて走査方向に往復移動する。インクジェットヘッド13は、キャリッジ12の下部に取り付けられている。インクジェットヘッド13は、その下面(インク吐出面)13a(図2参照)に形成された複数のノズル16(図3参照)からインクを吐出する。インクジェットヘッド13は、キャリッジ12とともに、記録用紙Pと対向する範囲だけでなく、記録用紙Pと対向する範囲から外れた位置まで移動する。
インクジェットヘッド13は、複数のノズル16内のインクにそれぞれ吐出エネルギーを付与するアクチュエータ(図示省略)を備えている。このアクチュエータの構成は特に限定されるものではないが、例えば、圧電層に電圧を印加してこの圧電層に発生する歪を利用する、圧電式のアクチュエータを採用することができる。インクジェットヘッド13は、アクチュエータにより、複数のノズル16内のインクにそれぞれ吐出エネルギーを付与することによって、複数のノズル16から個別にインクを吐出させる。
搬送部14は、プラテン11の後方に配置された上流側搬送ローラ17と、プラテン11の前方に配置された下流側搬送ローラ18と、これら搬送ローラ17,18を回転駆動する搬送モータ19(図5参照)とを有する。上流側搬送ローラ17は、一対のローラであって、給紙部3から供給された記録用紙Pを挟んで、記録用紙Pを搬送方向(前方)に搬送する。下流側搬送ローラ18は、一対のローラであって、記録用紙Pの走査方向(左右方向)に関して後述する複数のリブ22と同じ位置にある部分を挟んで、記録用紙Pを搬送方向(前方)に搬送する。下流側搬送ローラ18のうち上側のローラは、記録用紙Pに着弾したインクが付着しにくいように拍車となっている。上流側搬送ローラ17および下流側搬送ローラ18によって記録用紙Pを搬送方向に搬送させつつ、キャリッジ12とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド13からインクを吐出させることで、記録用紙Pに所望の画像を印刷する。
波形状生成機構15は、複数のコルゲートプレート21と、プラテン11の上面に突出して設けられた複数のリブ22と、複数のコルゲート拍車23,24を有する。複数のコルゲートプレート21は、プラテン11の搬送方向上流側(後側)の端部の上面と対向するように配置されており、走査方向(左右方向)にほぼ等間隔に配列されている。上流側搬送ローラ17によって搬送された記録用紙Pは、プラテン11と複数のコルゲートプレート21との間を通過する際、複数のコルゲートプレート21の下面によって上から押さえられる。
複数のリブ22は、プラテン11の上面の、走査方向に関して複数のコルゲートプレート21の間に配置されており、走査方向(左右方向)にほぼ等間隔に配列されている。図2および図4に示すように、リブ22の上端は、コルゲートプレート21の下面よりも上方に位置している。プラテン11上の記録用紙Pは、複数のリブ22によって下方から支持される。
複数のコルゲート拍車23は、下流側搬送ローラ18より搬送方向下流側(前側)に配置され、複数のコルゲート拍車24は、複数のコルゲート拍車23より搬送方向下流側(前側)に配置されている。複数のコルゲート拍車23,24は、走査方向(左右方向)に関して、複数のコルゲートプレート21とほぼ同じ位置に配置されている。また、複数のコルゲート拍車23,24は、上下方向に関して、下流側搬送ローラ18が記録用紙Pを挟む位置よりも下方に位置しており、この位置で、記録用紙Pを上方から押さえている。なお、複数のコルゲート拍車23,24は外周面が平坦なローラではなく拍車であるので、記録用紙Pに着弾したインクが付着しにくい。
そして、プラテン11上の記録用紙Pは、複数のコルゲートプレート21および複数のコルゲート拍車23,24により上から押さえられるとともに、複数のリブ22により下方から支持される。これにより、記録用紙Pは、例えば図4に示すような波形状に保持される。
反転部50は、記録用紙Pの一方の面がインクジェット13に対向して搬送された後、記録用紙Pを反転させて記録用紙Pの他方の面がインクジェットヘッド13に対向して搬送されるように、記録用紙Pを反転させる。反転部50は、経路切換部52と、反転ローラ53と、反転ローラ53を回転駆動する反転モータ62(図5参照)とを有する。経路切換部52および反転ローラ53は、コルゲート拍車23,24よりも搬送方向下流側(前側)に、搬送方向(前後方向)に沿って配置されたガイド部材51に設けられている。反転ローラ53は、経路切換部52よりも搬送方向下流側(前側)に配置されている。反転ローラ53は、一対のローラである。反転ローラ53は、正逆転可能に構成されている。
経路切換部52は、フラップ55、軸56及び補助ローラ57、58を備える。フラップ55は、軸56を中心として、記録用紙Pを排紙トレイ4に排出可能な排出姿勢(図2に実線で示した姿勢)と、記録用紙Pを反転搬送路54に案内可能な反転姿勢(図2に破線で示した姿勢)との間で回動可能に構成されている。経路切換部52は、通常状態において反転姿勢を保持しているが、記録用紙Pの上面に押されることにより、反転姿勢から排出姿勢に変化する。その後、記録用紙Pの後端部が補助ローラ58よりも上流側である所定の位置に到達したときに、排出姿勢から反転姿勢へ変化する。これにより、記録用紙Pの後端部は、補助ローラ58によって下側へ押圧され、反転搬送路54側へ向けられる。両面印刷が行われる場合、記録用紙Pの後端部が反転搬送路54側へ向けられた状態において、反転ローラ53は正転から逆転へ切り換えられる。これにより、記録用紙Pは反転搬送路54へスイッチバック搬送される。
反転搬送路54は、プラテン11の下方に配置された2つのガイド部材59,60の間に形成された経路である。反転搬送路54は、給紙トレイ31,32から印刷部2へと搬送される記録用紙Pが通過する搬送経路と合流する。印刷部2において一方の表面に画像が印刷された記録用紙Pは、反転搬送路54を通ることによって表裏反転されて再び印刷部2に供給される。反転搬送路54には、記録用紙Pを印刷部2の搬送部14に向かって搬送する再送ローラ61が配置されている。再送ローラ61は、一対のローラである。再送ローラ61は、搬送モータ19(図5参照)もしくは搬送モータ19とは別のモータによって回転駆動される。
次に、プリンタ1の動作を制御するための制御部8について説明する。制御部8は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、および、各種制御回路を含むASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を備える。制御部8は、ROMに格納されたプログラムに従い、ASICにより、記録用紙Pへの画像の印刷等の各種処理を実行する。
制御部8は、PC80等の外部装置または操作部6から送られた、記録用紙Pへの印刷等に関する情報が入力される入力部81を有する。画像データ等の情報と共に印刷指令が入力部81に入力されることで、印刷処理が開始される。入力部81に入力される情報には、記録用紙Pの種類を示す用紙情報信号が含まれる。なお、プリンタ1は、記録用紙Pの種類を検知するためのセンサを備え、このセンサから制御部8の入力部81に記録用紙Pの種類を示す用紙情報信号が送られるようになっていてもよい。この場合、PC80等の外部装置または操作部6から用紙情報信号が入力部81に入力されなくてもよい。
制御部8は、入力部81に入力された印刷指令に基づいて、キャリッジ12を駆動するキャリッジモータ20、インクジェットヘッド13、搬送モータ19、給紙モータ35、反転モータ62等を制御して、記録用紙Pに画像等を印刷させる。なお、制御部8は、印刷部2に設けられた図示しない用紙センサから送信された信号に基づいて、記録用紙Pの搬送方向位置を検出できるようになっている。
本実施形態のプリンタ1は、記録用紙Pを搬送方向に所定の搬送量だけ搬送する動作と、インクジェットヘッド13を走査方向に移動させつつ複数のノズル16からインクを吐出させる動作とを交互に繰り返すことにより、記録用紙Pに印刷する。インクジェットヘッド13を走査方向に移動させつつ複数のノズル16からインクを吐出させる1回の動作を1パスとする。
また、本実施形態のプリンタ1は、ノンインターレース印刷(本発明の第1記録処理に相当)と、インターレース印刷(本発明の第2記録処理に相当)とを選択的に実行できる。ノンインターレース印刷では、1回のパスによって形成された複数のドットよりも搬送方向下流側に、次のパスによって複数のドットが形成される。一方、インターレース印刷では、1回のパスで吐出されたインクによって形成された複数のドットの搬送方向の隙間に、次のパスによって複数のドットが形成される。ノンインターレース印刷は、高速で印刷を行うことができ、インターレース印刷は、高い解像度で印刷を行うことができる。また、ノンインターレース印刷では、パスと次のパスの間に行われる1回の搬送動作の搬送距離がインターレース印刷よりも長いため、1回の搬送動作の搬送速度がインターレース印刷より速い。
記録用紙Pの一方の面にインクが付着すると、インクの水分が記録用紙Pに吸収されて当該一方の表面層が膨潤するため、記録用紙Pは当該一方の面側に膨らむようにカールする。インク付着量が多いほど記録用紙Pはカールしやすい。また、記録用紙Pは、繊維方向に平行な方向よりも繊維方向に垂直な方向にカールしやすい。一般的な記録用紙Pは、繊維方向が長辺の方向に沿っているため、短辺方向にカールしやすい。なお、本明細書において、記録用紙PがA方向にカールするとは、記録用紙PのA方向に沿った領域が円弧状にカールすることをいう。また、記録用紙Pの種類によってカールのしやすさは異なる。例えば、普通紙よりも剛性の高い光沢紙は、普通紙よりもカールしにくい。
記録用紙Pは、搬送方向(前後方向)と直交する走査方向(左右方向)に延びるローラ17,18,53で挟まれるため、走査方向(左右方向)のカールを抑えることができる。また、記録用紙Pは、波形状生成機構15によって、走査方向(左右方向)に沿って山部と谷部が並んだ波形状に保持されるため、記録用紙Pの搬送方向(前後方向)のカールを抑えることができる。しかしながら、記録用紙Pの搬送方向上流側(後側)および下流側(前側)の端部では、搬送方向(前後方向)の中央部に比べて、インク付着量が同じであってもカールが大きくなりやすい。また、インターレース印刷では搬送速度が遅いため、記録用紙Pのインクが付着した領域は、下流側搬送ローラ18に到達する前からカールする場合がある。
図6(a)に示すように、記録用紙Pの搬送方向下流側(前側)の端部が下流側搬送ローラ18よりも搬送方向上流側(後側)にあるときに、記録用紙Pの搬送方向下流側(前側)の端部が大きくカールしていると(図中に破線で例示)、記録用紙Pがインクジェットヘッド13に接触して記録用紙Pが汚れる場合がある。また、記録用紙Pが折れ曲がって排紙トレイ4に排出されたり、下流側搬送ローラ18で紙詰まりが生じたりする場合がある。また、図6(b)に示すように、記録用紙Pの搬送方向上流側(後側)の端部が上流側搬送ローラ17より搬送方向下流側(前側)にあるときに、記録用紙Pの搬送方向上流側(後側)の端部が大きくカールしていると(図中に破線で例示)、記録用紙Pがインクジェットヘッド13に接触して記録用紙Pが汚れてしまう場合がある。
そこで、本実施形態では、インターレース印刷の場合、記録用紙Pの搬送方向上流側(後側)または下流側(前側)の端部でカールが生じる恐れがある場合には、記録用紙Pに画像を印刷している途中で、印刷処理を一時的に中断させる。それにより、記録用紙Pの搬送方向上流側(後側)または下流側(前側)の端部に付着したインクを乾燥させることができる。そのため、記録用紙Pのカールを低減できると共に、印刷処理の途中で記録用紙Pが膨張することにより印刷した画像にずれが生じるのを防止できる。また、波形状生成機構15によって記録用紙Pを波形状に保持する時間を延長することで、記録用紙Pのカールをより低減できる。なお、印刷処理の中断とは、インクジェットヘッド13からインクを吐出せず、且つ、記録用紙Pを搬送部14によって搬送方向に搬送していない状態のことである。
一方、ノンインターレース印刷では搬送速度が速いため、記録用紙Pに付着したインクが吸収されて記録用紙Pが膨潤する前に、下流側搬送ローラ18を通過する。そのため、ノンインターレース印刷では、記録用紙Pに画像を印刷する途中で、インクを乾燥させるために印刷処理を中断しない。それにより、印刷時間を短縮化できる。ノンインターレース印刷では、記録用紙Pのインクが付着した領域は、下流側搬送ローラ18を通過した後にカールしやすい。
インターレース印刷、ノンインターレース印刷のいずれにおいても、記録用紙Pの搬送方向上流側(後側)の端部がカールしていると、記録用紙Pが排紙トレイ4に排出されたときに、図6(d)に示す記録用紙P1のように丸まりやすい。また、記録用紙Pの搬送方向下流側(前側)の端部がカールしていると、記録用紙Pの搬送方向下流側(前側)の縁が内部部品に引っ掛かりやすい。そのため、記録用紙Pが排紙トレイ4に排出されたときに、図6(d)に示す記録用紙P2のように、搬送に伴って巻かれて丸まってしまう場合がある。搬送速度が速いノンインターレース印刷では、特にこのような現状が起こりやすい。
そこで、本実施形態では、インターレース印刷とノンインターレース印刷のいずれの場合においても、記録用紙Pの搬送方向上流側(後側)または下流側(前側)の端部で大きいカールが生じる恐れがある場合には、記録用紙Pに画像を記録した後、記録用紙Pを搬送している途中で(例えば図6(c)の状態で)、搬送部14による搬送動作を一時的に中断させる。それにより、記録用紙Pの搬送方向上流側(後側)または下流側(前側)の端部に付着したインクを乾燥させることができ、記録用紙Pのカールを低減できる。また、波形状生成機構15(詳細には、拍車23,24)によって記録用紙Pを波形状に保持する時間を延長することで、記録用紙Pのカールをより低減できる。
次に、記録用紙Pの片面にのみ画像を印刷する場合の制御部8の動作について、図8のフローチャートを用いて説明する。ここでは、1枚の記録用紙Pに印刷する印刷指令が入力部81に入力された場合について説明する。
制御部8は、入力部81に入力された画像データ等の情報に基づいて、記録用紙Pへのインク吐出量を算出する(ステップS1)。次に、制御部8は、算出されたインク吐出量に基づいて、横向き印刷する場合の記録用紙Pのカールのしやすさに関係する横向き印刷カール条件(本発明の第1カール条件)を取得する(ステップS2)。具体的には、横向き印刷カール条件は、記録用紙Pを横向きで搬送した場合の記録用紙Pの印刷可能な領域(以下、印刷可能領域と称する)のうち、搬送方向下流側(前側)の端部となる所定の領域90(図7(a)、図7(c)参照)に対するインク吐出量と、搬送方向上流側(後側)の端部となる所定の領域91(図7(a)、図7(c)参照)に対するインク吐出量に基づいて取得される。領域90,91に対するインク吐出量が多いほど、横向き印刷カール条件のカールのしやすさのレベルは高い。例えば、領域90に対するインク吐出量が所定量Xa以上所定量Xb未満の場合に、横向き印刷カール条件として、領域90のカールのしやすさのレベルに1を加算し、領域90に対するインク吐出量が所定量Xb以の場合に、横向き印刷カール条件として、領域90のカールのしやすさのレベルに2を加算する。領域90,91に対するインク吐出量がそれぞれ所定量より少ない場合には、横向き印刷カール条件の領域90,91のカールのしやすさのレベルはゼロである。また、上述したように、記録用紙Pの種類によってカールのしやすさは異なる。そのため、入力部81に入力される用紙情報信号に応じて、横向き印刷カール条件のレベルを決定する基準は異なる。また、用紙情報信号に応じて、領域90,91の大きさが変更されてもよい。
制御部8は、取得された横向き印刷カール条件のカールのしやすさのレベルがゼロより大きい場合に(ステップS3:Yes)、横向き印刷中断時間(本発明の中断時間)を設定する(ステップS4)。本実施形態において、カールのしやすさのレベルがゼロよりも大きいという条件が、本発明の「所定の中断条件」に相当する。横向き印刷中断時間は、横向き印刷をする場合に印刷処理を中断する時間である。横向き印刷中断時間は、横向き印刷カール条件のカールのしやすさのレベルに応じて算出される。例えば、横向き印刷カール条件のカールのしやすさのレベルが1(本発明の第1レベル)の場合、横向き印刷中断時間を時間T1(本発明の「第1時間以上第2時間未満の時間」に相当)とし、横向き印刷カール条件のカールのしやすさのレベルが2(本発明の第2レベル)の場合、横向き印刷中断時間を時間T1よりも長い時間T2(本発明の「第2時間以上満の時間」に相当)とする。インターレース印刷の場合、横向き印刷中断時間の少なくとも一部は、記録用紙Pに画像を印刷する途中に設定する。インターレース印刷の横向き印刷中断時間の一部は、記録用紙Pへの画像の印刷を終了した後、記録用紙Pを排紙トレイ4に搬送する途中に設定してもよい。一方、ノンインターレース印刷の場合、横向き印刷中断時間を、記録用紙Pに画像を印刷する途中には設定せず、記録用紙Pへの画像の印刷を終了した後、記録用紙Pを排紙トレイ4に搬送する途中に設定する。インターレース印刷およびノンインターレース印刷のそれぞれの場合において、印刷処理中のどのタイミングに印刷中断時間を設定するかについては、後述する縦向き印刷の場合も同様である。また、後述する複数枚印刷の場合、両面印刷の場合も同様である。
次に、制御部8は、記録用紙Pを横向きで搬送した場合の印刷処理に要する横向き印刷時間(本発明の第1記録時間)を算出する(ステップS5)。ステップS4において横向き印刷中断時間が算出された場合は、横向き印刷中断時間を含むように横向き印刷時間は算出される。したがって、横向き印刷時間は、取得された横向き印刷カール条件に応じた印刷処理に要する時間となっている。本実施形態において、横向き印刷時間は、第1給紙トレイ31から記録用紙Pが送り出された時点から、記録用紙Pが排紙トレイ4に排出されるまでの時間である。なお、横向き印刷時間の起点は、記録用紙Pの搬送方向下流端が上流側搬送ローラ17を通過する時点より前であれば、上記以外であってもよい。
また、制御部8は、算出されたインク吐出量に基づいて、縦向き印刷する場合の記録用紙Pのカールのしやすさに関係する縦向き印刷カール条件(本発明の第2カール条件)を取得する(ステップS6)。具体的には、縦向き印刷カール条件は、記録用紙Pを縦向きで搬送した場合の記録用紙Pの印刷可能領域のうち、搬送方向下流側(前側)の端部となる所定の領域92(図7(b)、図7(d)参照)に対するインク吐出量と、搬送方向上流側(後側)の端部となる所定の領域93(図7(b)、図7(d)参照)に対するインク吐出量に基づいて取得される。横向き印刷カール条件と同様に、領域92,93に対するインク吐出量が多いほど、縦向き印刷カール条件のカールのしやすさのレベルは高い。
制御部8は、取得された縦向き印刷カール条件のカールのしやすさのレベルがゼロより大きい場合に(ステップS7:Yes)、縦向き印刷中断時間(本発明の中断時間)を設定する(ステップS8)。縦向き印刷中断時間は、縦向き印刷をする場合に印刷処理を中断する時間である。横向き印刷中断時間と同様に、縦向き印刷中断時間は、縦向き印刷カール条件のカールのしやすさのレベルに応じて算出される。例えば、縦向き印刷カール条件のカールのしやすさのレベルが1(本発明の第3レベル)の場合、縦向き印刷中断時間を時間T3(本発明の「第3時間以上第4時間未満の時間」に相当)とし、縦向き印刷カール条件のカールのしやすさのレベルが2(本発明の第4レベル)の場合、縦向き印刷中断時間を時間T3よりも長い時間T4(本発明の「第4時間以上満の時間」に相当)とする。次に、制御部8は、記録用紙Pを縦向きで搬送した場合の印刷処理に要する縦向き印刷時間(本発明の第2記録時間)を算出する(ステップS9)。ステップS8において縦向き印刷中断時間が算出された場合は、縦向き印刷中断時間を含むように縦向き印刷時間は算出される。したがって、縦向き印刷時間は、取得された縦向き印刷カール条件に応じた印刷処理に要する時間となっている。
制御部8は、算出された縦向き印刷時間と縦向き印刷時間とを比較する(ステップS10)。そして、短い方の印刷時間に対応した記録用紙Pの向きで給紙部3から搬送部14に記録用紙Pを供給するように、第1給紙ローラ33と第2給紙ローラのいずれか一方を駆動させて、印刷処理を実行させる(ステップS11、S12)。
図7(a)および図7(b)は、画像が印刷された記録用紙Pの図であって、記録用紙Pの長辺に沿った両端部の領域90,91に対するインク吐出量が比較的多く、且つ、短辺に沿った両端部の領域92,93に対するインク吐出量が比較的少ない場合の一例を示している。横向き印刷時の記録用紙Pの搬送距離は、縦向き印刷時の記録用紙Pの搬送距離よりも短いため、中断時間を含まない印刷にかかる時間は、縦向き印刷時より横向き印刷時の方が短くなる。しかし、この例では、横向き印刷カール条件のカールのしやすさのレベルが高く、横向き印刷中断時間が比較的長く設定される一方、縦向き印刷カール条件のカールのしやすさのレベルが低く、縦向き印刷中断時間は設定されないかもしくは横向き印刷中断時間よりも短いため、算出される縦向き印刷時間が横向き印刷時間よりも短くなる。そのため、縦向き印刷が実行される。
図7(c)および図7(d)は、図7(a)および図7(b)とは異なる画像が印刷された記録用紙Pの図であって、記録用紙Pの長辺に沿った両端部の領域90,91に対するインク吐出量が比較的少なく、且つ、短辺に沿った両端部の領域92,93に対するインク吐出量が比較的多い場合の一例を示している。この例では、縦向き印刷カール条件のカールのしやすさのレベルが高く、縦向き印刷中断時間が比較的長く設定される一方、横向き印刷カール条件のカールのしやすさのレベルが低く、横向き印刷中断時間は設定されないかもしくは縦向き印刷中断時間よりも短い。そのため、この例では、算出される横向き印刷時間が縦向き印刷時間よりも短くなり、横向き印刷が実行される。
本実施形態のプリンタ1において、制御部8は、横向き印刷と縦向き印刷のそれぞれの場合について、記録用紙Pのカールのしやすさに関係するカール条件を取得して、このカール条件に応じた印刷処理を行った場合の印刷時間を算出する。そして、この2つの印刷時間を比較して、短い方の印刷時間に対応する記録用紙Pの向きで印刷処理を実行させる。そのため、印刷時間が長くなるのを抑制しつつ、記録用紙Pのカールを抑えることができる。
本実施形態では、カール条件のカールのしやすさのレベルが高いほど中断時間を長く設定して、記録用紙Pに付着したインクを乾燥させる時間を長く確保している。そのため、記録用紙Pのカールを抑制できる。また、本実施形態では、記録処理を中断することで、記録媒体に付着した液体を乾燥させる時間を確保するため、記録媒体に付着した液体を乾燥させる時間を自由に変更できる。また、本実施形態では、記録用紙Pの搬送方向上流側(後側)または下流側(前側)の端部に対するインク吐出量に基づいてカール条件のカールのしやすさのレベルを設定する。そのため、記録用紙Pの搬送方向上流側(後側)または下流側(前側)の端部のカールを抑えることができる。
次に、複数枚の記録用紙Pの片面に画像を印刷する印刷指令が入力部81に入力された場合の制御部8の動作について、図9のフローチャートを用いて説明する。
制御部8は、入力部81に入力された画像データ等の情報に基づいて、複数枚の記録用紙Pのそれぞれに対するインク吐出量を算出する(ステップS20)。制御部8は、複数枚の記録用紙Pそれぞれについて、横向き印刷する場合の横向き印刷カール条件を取得して、取得された横向き印刷カール条件のカールのしやすさのレベルがゼロより大きい場合に、横向き印刷中断時間を設定する(ステップS21〜S26)。次に、制御部8は、複数枚の記録用紙Pを横向きで搬送した場合の複数枚の記録用紙Pの印刷処理に要する横向き複数印刷時間(本発明の第1複数記録時間)を算出する(ステップS27)。本実施形態において、横向き複数印刷時間は、1枚目の記録用紙Pが第1給紙トレイ31から送り出された時点から、最後の記録用紙Pが排紙トレイ4に排出されるまでの時間である。
また、詳細な説明は省略するが、制御部8は、縦向き印刷する場合についても同様に、複数枚の記録用紙Pそれぞれの縦向き印刷カール条件(本発明の第2カール条件)を取得して、複数枚の記録用紙Pを縦向きで搬送した場合の複数枚の記録用紙Pの印刷処理に要する縦向き複数印刷時間(本発明の第2複数記録時間)を算出する(ステップS28〜S34)。
制御部8は、算出された横向き複数印刷時間と縦向き複数印刷時間とを比較する(ステップS35)。そして、短い方の印刷時間に対応した記録用紙Pの向きで給紙部3から搬送部14に記録用紙Pを供給するように、第1給紙ローラ33と第2給紙ローラのいずれか一方を駆動させて、複数枚の記録用紙Pに対して印刷処理を実行させる(ステップS36、S37)。これにより、複数の記録用紙Pに画像を印刷する場合の印刷時間が長くなるのを抑制しつつ、複数の記録用紙Pのカールを抑制できる。
次に、両面印刷を行う場合の制御部8の動作について、図10のフローチャートを用いて説明する。ここでは、記録用紙Pを1枚だけ印刷する印刷指令が入力された場合について説明する。
制御部8は、入力部に入力された画像データ等の情報に基づいて、記録用紙Pの両面それぞれへのインク吐出量を算出する(ステップS40)。次に、制御部8は、記録用紙Pを横向きで搬送して記録用紙Pの一方の面に印刷する場合の、記録用紙Pのカールのしやすさに関係する横向き表面印刷カール条件(本発明の第3カール条件)を取得する(ステップS41)。具体的には、横向き表面印刷カール条件は、記録用紙Pを横向きで搬送して記録用紙Pの一方の面に画像を印刷する場合の記録用紙Pの一方の面の領域90,91に対するインク吐出量に基づいて取得される。横向き表面印刷カール条件のレベルを決定する基準は、横向き印刷カール条件のレベルを決定する基準と同じであっても異なっていても良い。
制御部8は、取得された横向き表面印刷カール条件のカールのしやすさのレベルがゼロより大きい場合に(ステップS42:Yes)、横向き表面印刷カール条件のカールのしやすさのレベルに応じて、横向き表面印刷中断時間を設定する(ステップS43)。横向き表面印刷中断時間は、記録用紙Pの一方の面に印刷する場合に印刷処理を中断する時間である。
また、制御部8は、記録用紙Pを横向きで搬送して記録用紙Pの一方の面に印刷した後で他方の面に印刷する場合の、記録用紙Pのカールのしやすさに関係する横向き裏面印刷カール条件(本発明の第4カール条件)を取得する。具体的には、横向き裏面印刷カール条件は、記録用紙Pの他方の面に画像を印刷する場合の記録用紙Pの他方の面の領域90に対するインク吐出量と、その裏側の領域、即ち、記録用紙Pの一方の面に画像を印刷する場合の記録用紙Pの一方の面の領域91に対するインク吐出量との差に基づいて取得される。この差が大きいほど、記録用紙Pの両面の膨張率の差が大きくなるので、横向き裏面印刷カール条件のカールのしやすさのレベルは高い。また、横向き裏面印刷カール条件は、記録用紙Pの他方の面に画像を印刷する場合の記録用紙Pの他方の面の領域91に対するインク吐出量と、その裏側の領域、即ち、記録用紙Pの一方の面に画像を印刷する場合の記録用紙Pの一方の面の領域90に対するインク吐出量との差に基づいて取得される。この差が大きいほど、横向き裏面印刷カール条件のカールのしやすさのレベルは高い。
制御部8は、取得された横向き裏面印刷カール条件のカールのしやすさのレベルがゼロより大きい場合に(ステップS45:Yes)、横向き裏面印刷カール条件のカールのしやすさのレベルに応じて、横向き裏面印刷中断時間を設定する(ステップS46)。横向き裏面印刷中断時間は、記録用紙Pの他方の面に印刷する場合に印刷処理を中断する時間である。次に、制御部8は、記録用紙Pを横向きで搬送した場合の記録用紙Pの一方の面に対する印刷処理に要する横向き両面印刷時間(本発明の第1両面記録時間)を算出する(ステップS47)。ステップS43、S46において横向き表面印刷中断時間または横向き裏面印刷中断時間が算出された場合は、これらの中断時間を含むように横向き印刷時間は算出される。
また、詳細な説明は省略するが、制御部8は、縦向き印刷する場合についても同様に、記録用紙Pの縦向き表面印刷カール条件(本発明の第5カール条件)および縦向き裏面カール条件(本発明の第6カール条件)を取得して、記録用紙Pを縦向きで搬送した場合の両面印刷処理に要する縦向き両面印刷時間(本発明の第2両面記録時間)を算出する(ステップS48〜S54)。
制御部8は、算出された横向き両面印刷時間と縦向き両面印刷時間とを比較する(ステップS55)。そして、短い方の印刷時間に対応した記録用紙Pの向きで給紙部3から搬送部14に記録用紙Pを供給するように、第1給紙ローラ33と第2給紙ローラのいずれか一方を駆動させて、両面印刷処理を実行させる(ステップS56、S57)。これにより、両面印刷時に印刷時間が長くなるのを抑制しつつ、記録用紙Pのカールを抑制できる。また、本実施形態では、記録用紙Pの他方の面に対して画像の印刷を行う場合のカール条件(横向き裏面印刷カール条件および縦向き印刷カール条件)は、他方の面に印刷する場合の他方の面の搬送方向下流側(前側)の端部に対するインク吐出量と、その裏面に対するインク吐出量との差に基づいて取得される。このカール条件から、搬送方向下流側(前側)の端部のカールをより正確に把握することができるため、記録用紙Pの他方の面に印刷する場合の搬送方向下流側(前側)の端部のカールをより確実に抑えることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。
上記実施形態では、第1給紙トレイ31には記録用紙Pが横向きに収容され、第2給紙トレイ32には記録用紙Pが縦向きに収容されるが、2つの給紙トレイ31,32は、記録用紙Pが横向きと縦向きのいずれにも収容可能であって、2つの給紙トレイ31,32に収容される記録用紙Pの向きをそれぞれ検知する2つのセンサを備えていてもよい。具体的には、例えば、給紙トレイに載置された記録用紙Pの端を揃えるためのガイド部材にセンサを設ける。給紙トレイに載置された記録用紙Pの配置向きに応じてユーザーが手動でガイド部材を移動させることにより、センサの信号に基づいて記録用紙Pの配置向きが検出される。但し、簡易な構成で、記録用紙Pを横向きと縦向きのいずれかで搬送部14に供給できる点では上記実施形態の方が好ましい。
記録用紙Pを走査方向に沿って山部と谷部が交互に並んだ波形状にする波形状生成機構15の具体的な構成は、上記実施形態の構成に限定されるものではない。また、プリンタ1は、波形状生成機構15を備えていなくてもよい。また、記録用紙Pを搬送する搬送部14の構成は、上記実施形態の構成に限定されるものではない。また、プリンタ1は、記録用紙Pの片面にのみ画像を印刷可能に構成されていてもよい。
上記実施形態では、記録用紙Pの搬送方向上流側(後側)または下流側(前側)の端部となる領域90〜93に対するインク吐出量に基づいてカール条件を取得しているが、記録用紙の搬送方向上流側(後側)または下流側(前側)の端部となる領域90〜93に対する、単位時間当たりのインク吐出量に基づいてカール条件を取得してもよい。具体的には、例えば、領域90〜93に対する、単位時間当たりのインク吐出量の平均値もしくは積算値に基づいてカール条件を取得してもよい。
上記実施形態では、取得されたカール条件に応じて印刷処理を中断させることで、記録用紙Pのカールを抑えているが、本発明において、取得されたカール条件に応じてカールを抑える工夫は、中断時間を設けることに限定されない。例えば、取得されたカール条件のカールのしやすさのレベルが高いほど、1パスの間の搬送速度を遅くしてもよい。これにより、取得されたカール条件に応じて、印刷時間(記録時間)が変更されることになる。また、プリンタ1は、記録用紙Pに付着したインクを乾燥させるための乾燥手段(例えばヒーター)を備えていてもよい。
本発明の画像記録装置は、記録用紙にインクで画像を印刷するプリンタに限定されるものではない。本発明の記録媒体は、紙に限定されるものではなく、液体を吸収して膨張するものであればよい。例えば、記録媒体は、布帛であってもよい。
1 プリンタ(画像記録装置)
3 給紙部(供給部)
8 制御部
13 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
14 搬送部
31 第1給紙トレイ
32 第2給紙トレイ
50 反転部
81 入力部
P 記録用紙(記録媒体)

Claims (15)

  1. 第1方向の長さが前記第1方向に直交する第2方向の長さよりも長い記録媒体を搬送方向に搬送するための搬送部と、
    前記搬送部によって搬送された前記記録媒体に対して液体を吐出するための液体吐出ヘッドと、
    前記記録媒体の前記第1方向が前記搬送方向に交差する第1向きと、前記記録媒体の前記第2方向が前記搬送方向に交差する第2向きで選択的に前記記録媒体を前記搬送部へ供給可能な供給部と、
    前記供給部と前記搬送部と前記液体吐出ヘッドを制御して、前記記録媒体に画像を記録する記録処理を実行可能な制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記記録媒体への画像の記録に関する情報が入力可能な入力部を有し、
    前記入力部に入力された情報から、前記搬送部により前記記録媒体を前記第1向きで搬送して前記記録処理を行う場合の前記記録媒体のカールに関係する第1カール条件を取得して、前記搬送部により前記記録媒体を前記第1向きで搬送して前記第1カール条件に応じた前記記録処理を行うために要する第1記録時間を算出し、
    さらに、前記入力部に入力された情報から、前記搬送部により前記記録媒体を前記第2向きで搬送して前記記録処理を行う場合の前記記録媒体のカールに関係する第2カール条件を取得して、前記搬送部により前記記録媒体を前記第2向きで搬送して前記第2カール条件に応じた前記記録処理を行うために要する第2記録時間を算出し、
    前記第1記録時間と前記第2記録時間のうち短い方の記録時間に対応した前記記録媒体の向きで前記供給部から前記記録媒体が供給されるように前記供給部を制御して、前記記録処理を実行させるように構成されていることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1カール条件を、カールのしやすさに応じて、第1レベルと、前記第1レベルよりもカールしやすい第2レベルとに設定し
    前記第2カール条件を、カールのしやすさに応じて、第3レベルと、前記第3レベルよりもカールしやすい第4レベルとに設定するように構成され、
    さらに、前記制御部は、
    取得した前記第1カール条件が前記第1レベルの場合に、第1時間以上第2時間未満の時間を加算して前記第1記録時間を算出し、
    取得した前記第1カール条件が前記第2レベルの場合には、前記第2時間以上の時間を加算して前記第1記録時間を算出し、
    取得した前記第2カール条件が第3レベルの場合に、第3時間以上第4時間未満の時間を加算して前記第2記録時間を算出し、
    取得した前記第2カール条件が前記第4レベルの場合に、前記第4時間以上の時間を加算して前記第2記録時間を算出するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記制御部は、
    取得した前記第1カール条件と前記第2カール条件のレベルに応じて、前記記録処理を中断させる中断時間を設定するように構成され、
    前記制御部は、
    前記第1カール条件が前記第1レベルの場合に、前記中断時間を、前記第1時間以上前記第2時間未満に設定し、
    前記第1カール条件が前記第2レベルの場合に、前記中断時間を、前記第2時間以上に設定し、
    前記第2カール条件が前記第3レベルの場合に、前記中断時間を、前記第3時間以上前記第4時間未満に設定し、
    前記第2カール条件が前記第4レベルの場合に、前記中断時間を、前記第4時間以上に設定するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記制御部は、
    前記記録媒体の画像を記録可能な領域のうち、前記記録媒体が前記第1向きに搬送された場合に前記搬送方向下流側の端部となる領域に対する液体吐出量に基づいて、前記第1カール条件のカールのしやすさのレベルを設定し、
    前記記録媒体の画像を記録可能な領域のうち、前記記録媒体が前記第2向きに搬送された場合に前記搬送方向下流側の端部となる領域に対する液体吐出量に基づいて、前記第2カール条件のカールのしやすさのレベルを設定するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 前記制御部は、
    前記記録媒体の画像を記録可能な領域のうち、前記記録媒体が前記第1向きに搬送された場合に前記搬送方向上流側の端部となる領域に対する液体吐出量に基づいて、前記第1カール条件のカールのしやすさのレベルを設定し、
    前記記録媒体の画像を記録可能な領域のうち、前記記録媒体が前記第2向きに搬送された場合に前記搬送方向上流側の端部となる領域に対する液体吐出量に基づいて、前記第2カール条件のカールのしやすさのレベルを設定するように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像記録装置。
  6. 前記制御部は、
    前記記録媒体の画像を記録可能な領域のうち、前記記録媒体が前記第1向きに搬送された場合に前記搬送方向下流側の端部となる領域に対する前記液体吐出ヘッドの単位時間当たりの液体吐出量に基づいて、前記第1カール条件のカールのしやすさのレベルを設定し、
    前記記録媒体の画像を記録可能な領域のうち、前記記録媒体が前記第2向きに搬送された場合に前記搬送方向下流側の端部となる領域に対する前記液体吐出ヘッドの単位時間当たりの液体吐出量に基づいて、前記第2カール条件のカールのしやすさのレベルを設定するように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像記録装置。
  7. 前記制御部は、
    前記記録媒体の画像を記録可能な領域のうち、前記記録媒体が前記第1向きに搬送された場合に前記搬送方向上流側の端部となる領域に対する前記液体吐出ヘッドの単位時間当たりの液体吐出量に基づいて、前記第1カール条件のカールのしやすさのレベルを設定し、
    前記記録媒体の画像を記録可能な領域のうち、前記記録媒体が前記第2向きに搬送された場合に前記搬送方向上流側の端部となる領域に対する前記液体吐出ヘッドの単位時間当たりの液体吐出量に基づいて、前記第2カール条件のカールのしやすさのレベルを設定するように構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像記録装置。
  8. 前記制御部は、
    前記搬送部に前記記録媒体を前記搬送方向に第1距離だけ搬送させる毎に、前記液体吐出ヘッドから液体を吐出させて、前記記録媒体に画像を記録する第1記録処理と、
    前記搬送部に前記記録媒体を前記搬送方向に第1距離よりも短い第2距離だけ搬送させる毎に、前記液体吐出ヘッドから液体を吐出させて、前記記録媒体に画像を記録する第2記録処理を選択的に実行させ、
    前記第2記録処理を行う場合に設定される前記中断時間の少なくとも一部を、前記記録媒体に画像を記録する途中に設定するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  9. 前記制御部は、
    前記第1記録処理を行う場合に設定される前記中断時間を、前記記録媒体に画像を記録する途中には設定せず、前記記録媒体への画像の記録を終了した後、前記搬送部が当該記録媒体を搬送する途中に設定するように構成されていることを特徴とする請求項8に記載の画像記録装置。
  10. 前記制御部は、
    前記第2記録処理を行う場合に設定される前記中断時間の一部を、前記記録媒体への画像の記録を終了した後、当該記録媒体を搬送する途中に設定するように構成されていることを特徴とする請求項7または8に記載の画像記録装置。
  11. 前記記録媒体の一方の面が前記液体吐出ヘッドに対向して搬送された後、前記記録媒体を反転させて前記記録媒体の他方の面が前記液体吐出ヘッドに対向して搬送されるように、前記記録媒体を反転させるための反転部をさらに備え、
    前記反転部は前記制御部によって制御され、
    前記制御部は、
    前記入力部に前記記録媒体の両面に画像を記録する両面記録指令が入力された場合に、前記記録媒体の一方の面に画像を記録した後、前記反転部で前記記録媒体を反転させて、前記記録媒体の他方の面に画像を記録する両面記録処理を実行させ、
    前記両面記録処理を実行する場合、
    前記入力部に入力された情報から、前記搬送部により前記記録媒体を前記第1向きで搬送して前記記録媒体の前記一方の面に画像を記録する場合の前記記録媒体のカールに関係する第3カール条件と、前記搬送部により前記記録媒体を前記第1向きで搬送して前記記録媒体の前記他方の面に画像を記録する場合の前記記録媒体のカールに関係する第4カール条件とを取得して、前記搬送部により前記記録媒体を前記第1向きで搬送して前記第3カール条件および前記第4カール条件に応じた前記両面記録処理を行うために要する第1両面記録時間を算出し、
    さらに、前記入力部に入力された情報から、前記記録媒体を前記第2向きで搬送して前記記録媒体の前記一方の面に画像を記録する場合の前記記録媒体のカールに関係する第5カール条件と、前記記録媒体を前記第2向きで搬送して前記記録媒体の前記他方の面に画像を記録する場合の前記記録媒体のカールに関係する第6カール条件とを取得して、前記搬送部により前記記録媒体を前記第2向きで搬送して前記第5カール条件および前記第6カール条件に応じた前記両面記録処理を行うために要する第2両面記録時間を算出し、
    前記第1両面記録時間と前記第2両面記録時間のうち短い方の記録時間に対応した前記記録媒体の向きで前記供給部から前記記録媒体が供給されるように前記供給部を制御して、前記両面記録処理を実行させるように構成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の画像記録装置。
  12. 前記制御部は、
    前記記録媒体を前記第1向きで搬送して前記記録媒体の前記他方の面に画像を記録する場合の前記記録媒体の前記他方の面の画像を記録可能な領域のうち、前記搬送方向下流側の端部となる領域に対する液体吐出量と、前記記録媒体を前記第1向きで搬送して前記記録媒体の前記一方の面に画像を記録する場合の前記記録媒体の前記一方の面の画像を記録可能な領域のうち、前記搬送方向上流側の端部となる領域に対する液体吐出量とに基づいて、前記第4カール条件を取得し、
    前記記録媒体を前記第2向きで搬送して前記記録媒体の前記他方の面に画像を記録する場合の前記記録媒体の前記他方の面の画像を記録可能な領域のうち、前記搬送方向下流側の端部となる領域に対する液体吐出量と、前記記録媒体を前記第2向きで搬送して前記記録媒体の前記一方の面に画像を記録する場合の前記記録媒体の前記一方の面の画像を記録可能な領域のうち、前記搬送方向上流側の端部となる領域に対する液体吐出量とに基づいて、前記第6カール条件を取得するように構成されていることを特徴とする請求項11に記載の画像記録装置。
  13. 前記制御部は、
    前記記録媒体を前記第1向きで搬送して前記記録媒体の前記他方の面に画像を記録する場合の前記記録媒体の前記他方の面の画像を記録可能な領域のうち、前記搬送方向下流側の端部となる領域に対する液体吐出量と、前記記録媒体を前記第1向きで搬送して前記記録媒体の前記一方の面に画像を記録する場合の前記記録媒体の前記一方の面の画像を記録可能な領域のうち、前記搬送方向上流側の端部となる領域に対する液体吐出量との差に基づいて、前記第4カール条件のカールのしやすさのレベルを設定し、
    前記記録媒体を前記第2向きで搬送して前記記録媒体の前記他方の面に画像を記録する場合の前記記録媒体の前記他方の面の画像を記録可能な領域のうち、前記搬送方向下流側の端部となる領域に対する液体吐出量と、前記記録媒体を前記第2向きで搬送して前記記録媒体の前記一方の面に画像を記録する場合の前記記録媒体の前記一方の面の画像を記録可能な領域のうち、前記搬送方向上流側の端部となる領域に対する液体吐出量との差に基づいて、前記第6カール条件のカールのしやすさのレベルを設定するように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の画像記録装置。
  14. 前記制御部は、
    前記入力部に複数枚の前記記録媒体に画像を記録する記録指令が入力された場合に、
    前記入力部に入力された情報から、前記搬送部により前記複数枚の前記記録媒体を前記第1向きで搬送して前記記録処理を行う場合の前記複数枚の前記記録媒体のそれぞれのカールに関係する複数の前記第1カール条件を取得して、前記搬送部により前記複数枚の前記記録媒体を前記第1向きで搬送して前記複数の前記第1カール条件に応じた前記記録処理を行うために要する第1複数記録時間を算出し、
    さらに、前記入力部に入力された情報から、前記搬送部により前記複数枚の前記記録媒体を前記第2向きで搬送して前記記録処理を行う場合の前記複数枚の前記記録媒体のそれぞれのカールに関係する第2カール条件を取得して、前記搬送部により前記複数枚の前記記録媒体を前記第2向きで搬送して前記第2カール条件に応じた前記記録処理を行うために要する第2複数記録時間を算出し、
    前記第1複数記録時間と前記第2複数記録時間のうち短い方の記録時間に対応した前記記録媒体の向きで前記供給部から前記記録媒体が供給されるように前記供給部を制御して、複数枚の前記記録媒体に対する前記記録処理を実行させるように構成されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の画像記録装置。
  15. 前記供給部は、
    前記記録媒体が前記第1向きに載置される第1給紙トレイと、
    前記記録媒体が前記第2向きに載置される第2給紙トレイとを有することを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の画像記録装置。
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