JP2007152905A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェットプリンタの両面印字において、表面と裏面のインク付与量などの与えられた条件の中で、印刷物のページ順を変えることなく、両面印字前の斜行補正が最適化できる構成の提供。
【解決手段】両面印字をする際、表面と裏面の斜行補正に大きく関わる記録媒体内の特定領域(特定画像データ1、あるいは特定画像データ2の領域)内のインク付与量Ds、Drを基準値Dkと比較し、斜行補正に影響の少ない面から印字を実行する。
【選択図】図9

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関し、特に両面印字可能なインクジェット記録装置に関するものである。
近年、インクを記録シートに吐出して画像を記録するインクジェット方式のプリンタは、構造が簡単で小型、高静粛性、かつ安価なことから多方面で広く使われている。このインクジェット方式のプリンタは、インクジェットヘッドの吐出ノズル内にあるインクに対して機械的な振動や熱を与えたりすることで、微細なインク滴を記録シート表面に吐出して画像形成するような原理となっている。
また、インクジェット方式のプリンタは、その画像形成と記録シートの搬送における高速化も進化してきている。ここで問題となってくるのが記録画像の定着性・乾燥性である。プリンタの高速化が進むと形成画像が記録シートに対して十分定着しない・乾燥しないうちに記録シートが搬送されてしまうという現象が無視できなくなってきた。特に、記録シートの表裏の両面に画像形成を行うような場合(特許文献1参照)、表面印字後すぐに表裏反転経路を搬送して、裏面に印字しようとすると、インク滴(水分)を多量に付与された、腰強度としては非常に弱い記録シートが、裏面印字前の斜行補正動作において、記録シートに適度な腰強度が無いために十分な斜行補正がされずに、記録シートが斜行された状態で印字される事になる。
ここで、斜行矯正方法の一例を説明する。
斜行した記録シートは、上流側に配置した中間ローラ対の搬送力によって、回転が停止させている搬送ローラ対のニップ部に差し込まれる。搬送ローラ対は所定のニップ圧で接触しているので、差し込まれた記録シートが突き抜ける事はなく、その場で記録シートの先行している側の先端は停止する。さらに中間ローラ対で、記録シートを押し込むと、先行している先端の下流側の記録シートは、その途中にループが生成し始める。一方、搬送ローラ対のニップ部に到達していない、記録シートのもう1つの先端は押し込まれ、搬送ローラ対のニップ部に到達した時点で、その下流側にループが生成し始める。このとき、記録シートの両方の先端は、ともに搬送ローラ対のニップ部に差し込まれた状態を維持しているので、記録シートの先端は斜行が矯正されている事になる。紙先端が搬送ローラ対にニップ部に差し込まれていく時に、重要になるのが、紙の腰強度になる。紙先端がローラ表面を擦りながら、ニップ部に向かっている過程で、紙の腰が弱いと、紙の先端がニップ部に差し込まれる前に、紙がループを生成してしまい、十分に斜行が補正されない事がある。紙の腰が弱くなる要因としては、湿度が高く、通常より紙の保水量が多かったり、印字の際、打ち込み量が所定量より、多い事が考えられる。
つまり、インク滴(水分)を多量に付与された、腰強度としては非常に弱い記録シートが、裏面印字前の斜行補正動作において、記録シートに適度な腰強度が無いために十分な斜行補正がされずに、記録シートが斜行された状態で印字される事になる。
この斜行補正過程において、適当な斜行補正ができるように、従来から色々な方策が考案されている。
方策1として、表面印字中、または印字直後などに温風などを吹き付けて強制的に定着・乾燥させるという提案もなされている(特許文献2参照)。
方策2として、表面印字後のインクの定着・乾燥を確保するために、表面印字後、その場、あるいは、反転経路内の両面トレイ上で記録シートを所定時間停止・待機させてインクの定着・乾燥を進行させてから、裏面の印字を実行するような提案もされている(特許文献3参照)。
また、方策3として、記録シートの表面と裏面に印字される画像データ(インク付与量、インク付与数、あるいは印字デューティなど)を比較し、印字面全体でインク付与の少ない画像を最初に印字する提案もされている(特許文献3参照)。
特開平5−138965号公報 特開2001−63019号公報 特開2003−48311号公報
しかしながら、方策1では、表面と裏面を印字する動作の途中に待機工程が設定されていないために、印字スループットを落とす事はないが、特別な乾燥システムの導入により、装置の大型化、複雑化、コストアップにつながる。
また、表面の印刷後、待機時間を確保する方策2の場合、プリンタ装置が設置・使用される環境温度、湿度の範囲内で必要とされる待機時間は一定ではなく、使用される記録シート・インクによっては、例えば、30℃では5秒、10℃では10秒というような場合もある。そのため、待機時間をどちらかの環境に合わせて一定にしてしまうと一方では冗長な待機時間となり、他方では定着・乾燥不足となってしまう。だからといって温度変化に対応して適正化するために別途環境温度検知手段を設けるとコストアップなどの要因にもなる。いずれにいても、表面の印字後に、適当な待機時間を設ける事になるので、印字スループットは低下する。
また、方策3では、記録シートの表面と裏面に印字される画像データ(インク付与量、インク付与数、あるいは印字デューティなど)を比較し、印字面全体でインク付与の少ない画像を最初に印字する構成になっているので、例えば、全体的に一様な印字デューティをもつパターンA(平均デューティ40%)と、斜行補正に影響がある領域(記録シートの面積比で30%の領域)がデューティ100%で、他の領域がデューティ0%であるパターンB(平均デューティ30%)を比較した場合、当然、デューティはパターンBの方が低いので、最初にパターンBが印字される事になる。しかしながら、この場合、裏面を印字する前の斜行補正動作において、パターンAより、パターンBの方が斜行補正に影響がある領域のインク付与が多い(記録シートの腰が弱い)ために、十分な斜行補正ができずに、裏面にパターンAを印字すると、記録シートの外形に対し、画像は傾いて印字される。また、記録シートの表面と裏面に印字される画像データ(インク付与量、インク付与数、あるいは印字デューティなど)を比較した結果、表面と裏面が入れ替えになった場合、印字終了後の記録シートは、表裏が逆になる、などの不都合も生じる。
上記課題を解決するために本発明では、
記録データに基づきインクを吐出する記録部の上流に第1搬送ローラ対と、該第1搬送ローラ対の上流に第2搬送ローラ対を配置した記録媒体搬送手段と、前記記録部により記録媒体の第1の記録面と第2の記録面とに順次記録が可能なように前記記録媒体を反転できる記録媒体反転手段と、前記記録媒体の第1の記録面に記録するための画像データ1内の特定画像データ1と、前記記録媒体の第2の記録面に記録するための画像データ2内の特定画像データ2と、該双方の特定画像データに基づき、前記記録媒体の第1の記録面と第2の記録面のどちらの記録面に対し、先に記録を行うかを比較し、決定する先行記録比較決定手段と、を備えたインクジェット記録装置において、前記先行記録比較決定手段において比較決定される、特定画像データ1と特定画像データ2は、前記記録媒体の印字後端から所定位置までの所定領域内の画像データとする事を特徴とするものである。
また、本発明は、前記先行記録比較決定手段におり決定された、特定画像データ内の印字インク量は、前記先行記録比較決定手段により決定されなかった、他方の特定画像データ内の印字インク量よりも、少ない事を特徴とするものである。
また、本発明は、前記特定画像データ1と前記特定画像データ2の所定領域を決めている、前記記録媒体の印字後端から前記所定位置までの長さは、前記第1搬送ローラ対と該第2搬送ローラ対の間の長さにほぼ等しい事を特徴とするものである。
また、本発明は、前記先行記録比較決定手段の結果において、先に第2の記録面を記録する決定がなされた場合、第2の記録面と第1の記録面、双方の記録が終了した後に、該記録媒体を前記記録媒体反転手段に通す事を特徴とするものである。
インクジェット記録装置において、定着性、乾燥性を促進させるべく、熱源を持つ乾燥手段などの特別な手段を付加(装置の大型化、コストアップ)する事なく、また、待機時間の追加設定による印字スループットの低下を招くことなく、表面と裏面のインク付与量などの与えられた条件の中で、印字物のページ順を変えることなく、両面印字前の斜行補正が最適化できる構成を提供できる。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
本発明にかかるプリンタ装置の実施例1について、図を用いて説明する。
図1は、本発明に適用可能なインクジェット記録装置の一例を示す概略構成図であり、ここに示すインクジェット記録装置は、記録媒体を反転させて記録媒体の両面に対し記録を可能とするための両面記録機構を備えるものとなっている。
図1において、1は給紙トレイ(給紙部)、2は記録部(記録手段)、3は排紙トレイ(排紙部)、4は記録媒体反転手段としての反転機構、5は記録媒体の搬送方向を切り換えるための切換部材、6はプラテン、7は搬送経路(破線)、8は上流側の第1搬送ローラ対としての搬送ローラ対、9は下流側の排紙ローラ対、41は搬送ローラ対8の上流に配置した、第2搬送ローラ対としての中間ローラ対である。
給紙トレイ1上には記録媒体10が積載されており、ここから1枚ずつ搬送経路7へと記録媒体10が給送される。この記録媒体10は、給紙トレイ1上に積載されている時の傾きや、搬送する際の搬送経路から受ける摩擦抵抗の大小によって、必ず斜行した状態で搬送される。記録媒体10に対し、傾きなく記録するには、記録前に斜行を矯正する必要がある。ここで、斜行矯正方法の一例を、図2を使って説明する。この図2は、図1における上流側の搬送ローラ対8の周辺を上部から示した図である。
斜行した記録媒体10は中間ローラ対41の搬送力によって、回転が停止させている搬送ローラ対(駆動ローラとピンチローラの対)8のニップ部に差し込まれる。搬送ローラ対8は所定のニップ圧で接触しているので、差し込まれた記録媒体10が突き抜ける事はなく、その場で記録媒体10の先端10aは停止する。さらに中間ローラ対41で、記録媒体10を押し込むと、先端10a周りの下流側の記録媒体10は、その途中にループが生成し始める。一方、まだ搬送ローラ対8のニップ部に到達していない記録媒体10の先端10bは押し込まれ、搬送ローラ対8のニップ部に到達した時点で、その下流側にループが生成し始める。このとき、記録媒体10の先端10aと10bは、ともに搬送ローラ対8のニップ部に差し込まれた状態を維持しているので、記録媒体10の先端は斜行が矯正されている事になる。紙先端が搬送ローラ対8にニップ部に差し込まれていく時に、重要になるのが、紙の腰強度になる。紙先端がローラ表面を擦りながら、ニップ部に向かっている過程で、紙の腰が弱いと、紙の先端がニップ部に差し込まれる前に、紙がループを生成してしまい、十分に斜行が補正されない事がある。紙の腰が弱くなる要因としては、湿度が高く、通常より紙の保水量が多かったり、印字の際、打ち込み量が所定量より、多い事が考えられる。
斜行が矯正された記録媒体10は、中間ローラ対41と同期がとれた搬送ローラ対8の正転動作によって、プラテン6に支持されながら矢印X1方向へと搬送され、記録部2によって第1の記録面(表面)の先端領域に画像が記録される。その後、記録媒体10は、上流側の搬送ローラ対8と下流側の排紙ローラ対9に挟持され、この状態で第1の記録面(表面)の通常領域に画像が記録される。最後に、記録媒体の後端が搬送ローラ対8から外れ、下流側の排紙ローラ対9のみで記録媒体が挟持された状態となり、この状態で第1の記録面(表面)の後端領域に画像が記録される。こうして記録媒体10の表面の記録が終了する。そして、片面記録の場合には、記録媒体10を挟持している下流側の排紙ローラ対9の回転により、記録媒体10がそのまま排紙トレイ3へと排出される。
両面記録を行う場合には、上記のようにして表面の記録が終了した後、記録媒体10を排紙トレイ3に排紙せず、下流側排紙ローラ対9と上流側の搬送ローラ対8を逆転させて記録媒体を矢印X2方向へと逆送し、反転機構4へと送る。
この際、記録媒体の後端(逆送中は先端)が実線で示される切換部材5にガイドされて反転機構4におけるループ状の反転経路4aに沿って矢印K(反時計)方向に搬送される。切換部材5は回動中心5a回りに矢印L(時計)方向に付勢され実線の位置で停止しているが、反転経路4aに沿って矢印K方向に搬送されてきた記録媒体の後端があたるとその記録媒体の剛性による押し込み力で破線の位置に回動する。そして記録媒体は表裏および前後を反転させた状態で再び記録部2へと供給される。すなわち、反転経路4aを通過した後の記録媒体は、その裏面が記録部2に対向し、かつ片面記録時には搬送方向前方に位置していた端部が反転経路4aを通過した後は搬送方向前方に位置することとなる。このようにして反転された記録媒体10は、片面印字の際に説明した斜行矯正方法により、斜行を矯正した後、記録部2によって裏面に記録される。それから、排紙トレイ3に排出される。
図3は、図1に示した記録部2の周辺構成の一例を示す斜視図である。
インクを吐出するための吐出口列を有する記録ヘッド11はキャリッジ13に設置してある。普通紙やOHPシート等の記録媒体は上流側の搬送ローラ8(ここでは図示せず)を経て搬送ローラ対9に狭持され、不図示の搬送モータの駆動に伴い矢印X1方向に送られる。キャリッジ13は、ガイドシャフト12、およびエンコーダ(不図示)により案内支持されている。そして、キャリッジ13は駆動ベルト14を介してキャリッジモータ15の駆動によりガイドシャフト12に沿って図中Y方向へと往復運動する。
記録ヘッド11は、インクを吐出するインクジェット記録ヘッドであり、その内部(液路)にはインク吐出用の熱エネルギを発生する発熱素子(電気・熱エネルギー変換体)が設けられている(この構成については、図3および図4と共に後に詳述する)。この発熱素子は、エンコーダ(不図示)の読み取りタイミングに従い、記録信号に基づいて駆動され、記録媒体上にインク液滴を飛翔、付着させることで画像を形成するようになっている。
記録ヘッド11によって記録動作が実行される最大幅の領域(記録領域)の外側のホームポジション(HP)には、キャップ部16を持つ回復ユニットが配設されている。記録を行わないときには、キャリッジ13をホームポジション(HP)へ移動させ、キャップ部16により記録ヘッド11のインク吐出口形成面を密閉し、インク溶剤蒸発に起因するインクの固着あるいは、ホコリ、紙紛等の異物の付着等による目詰まりを防止する。
また、上記キャップ部16のキャッピング機能は記録頻度の低いインク吐出口のインク増粘、固着等による吐出不良や目詰まりを解消するために、インク吐出口から離れた状態にあるキャップ部16へインクを吐出させる予備吐出モードを実行させる場所として利用されたり、キャップした状態で不図示のポンプを動作させてインク吐出口からインクを吸引し、吐出不良を起こしたインク吐出口を回復させる吸引動作モードを実行する場所として利用されたりする。またキャップ部16の隣接位置にブレードを配設することにより、インクジェット記録ヘッドのインク吐出口形成面をクリーニングすることが可能である。
図4は、前記記録ヘッド11のインク吐出部のインク吐出口列を記録媒体側から見た状態を模式的に示す斜視図であり、図5はインク吐出部の内部構造を模式的に示す部分斜視図である。このインク吐出部には、複数のインク吐出口23を有したインク吐出口面22があり、各インク吐出口23に連通する各液路部分31にはインクを吐出するのに必要となるエネルギを発生する吐出エネルギ発生素子32がそれぞれ配置されている。なお、図4における矢印Yはキャリッジ13の走査方向を示している。
図5に示すように、本発明の実施形態では熱エネルギを利用してインクを吐出する記録方式を用いているが、本実施形態はこの記録方式に限定されるものではなく、例えばオンデマンド型の場合にはピエゾ振動素子の機械的発振によりオリフィス(吐出口)からインク滴を吐出する圧力制御方式、コンティニュアス型の場合には荷電制御型、発散制御型等が適用可能である。
図6は、本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置144の制御系の概略構成を示すブロック図である。
図6において、130はインクジェット記録装置の各部の駆動を制御するCPUであり、後述の演算、判別、制御などの処理を実行する。131はCPU130によって実行される制御プログラムなどを格納したROM、132はCPU130によって実行される処理データおよび入力データなどを格納するRAM132である。
また、前記CPU130,ROM131およびRAM132には、記録ヘッド移動駆動部133、記録媒体搬送駆動部134、記録ヘッド記録駆動部135、データ受信部136、インターフェース部138などが、データバス141を介して接続されている。また、このインターフェース部138は、プリンタドライバ139が格納されているホストコンピュータ140と接続されている。
ホストコンピュータ140からプリンタドライバ139を介して送信された記録情報は、インターフェース138を介してインクジェット記録装置側のデータ受信部136で受信される。データ受信部136はインクジェット記録装置の状態によりデータの授受を行いRAM132に受信データが格納される。ホストコンピュータ140からの記録命令によりCPU130はROM131に格納されている制御プログラムに従って、記録ヘッド移動駆動部133、記録媒体搬送駆動部134、記録ヘッド記録駆動部135をそれぞれ制御する。
さらに図6について詳述する。CPU130は、ROM131,RAM132等からプログラムや各種データを読み出し、必要な演算や判断を行い、制御プログラムに従って各種制御信号を出力して装置全体の駆動制御を行う。ROM131はプログラムメモリであって、前記CPU130が動作するための各種プログラムや各種データ等を格納している。RAM132はバッファメモリであって、前記CPU130が命令中のデータや演算結果を一時的に貯えておくワーキングエリア、各種データを保存しておくテキストエリア等からなっている。
前記CPU130はインターフェース部138を介してホストコンピュータ140に電気的に接続されており、前記ROM131や前記RAM132に格納された情報により、ホストコンピュータ140からの画像データ(記録データ)に基づき記録動作を制御する。ここでホストコンピュータ140にはコンピュータ上で作成や編集などが行われた記録情報を受信しインターフェース部138を介してインクジェット記録装置144側へ渡すためのプリンタドライバ139が備えられている。プリンタドライバ139においては、記録装置144の記録に係る様々な情報の設定や選択等が行えるようになっており、これら設定や選択された情報もインクジェット記録装置144側へと送信されるようになっている。
記録に係る様々な情報の一例としては、記録を行う記録媒体の種類の設定や、片面記録モードを実行させるか両面記録モードを実行させるかの選択等がある。また前記CPU130は、記録ヘッド移動駆動部133および記録媒体搬送駆動部134を制御すると共に、前記RAM132に収納された記録情報に基づき記録ヘッド記録駆動部135を介して記録部2(記録ヘッド11)を制御する。なお、記録モード等の記録情報を設定する操作パネルと、記録シートの先端及び後端を検知するシートセンサ(不図示)がデータバスを介してCPU130に接続されている。
前記バッファメモリとしてのRAM132は2ページ分の記録データを格納する能力を有している。このバッファメモリは、記録ヘッドの各走査で記録領域の、どの位置に記録ヘッドのオリフィスで記録を行うかの情報を格納するバッファである。図7、図8には、RAM132に設けられたバッファに記録データが格納される様子の一例を示す。図7は表面の格納状態、図8は裏面の格納状態を示している。
バッファは、本インクジェット記録装置144で使用可能な記録シートの最大記録幅を所定のドットピッチで表現するのに必要なM列と、記録シートの最大記録長さを所定のドットピッチで表すのに必要なH行(記録ヘッドのオリフィス数のn倍)で構成されたものを2ページ分、有している。そして、ホストコンピュータ140から送られ、展開された2ページ毎の記録データは、記録媒体の表面に記録されるべきものが、図7に示すように奇数ページ目の第1行第1列のドット(黒く塗りつぶしたドット)情報から格納されていき、偶数ページ目の裏面側に記録されるべきものが、図8に示すようにバッファの第H行第M列のドット(黒く塗りつぶしたドット)情報から格納されていく。これは、記録媒体の表面と裏面の両面に記録を行う場合には、記録媒体の表面と裏面では、記録媒体の先端と後端が入れ替わった状態で記録ヘッド11に送られるためである。
但し、裏面に対する記録データの格納順番を、図7に示すような表面に対する記録データの格納順序と同一にしておき、プリンタドライバ139からインクジェット記録装置144へと送信する際に、記録データの送信順番を反転させるようにしてもよい。なお、図7および図8に示される各ドットは、記録シートに展開、記録されるドットを模式的に表したものであって、必ずしも1つのドットが1つの記録データとして取り扱われるわけではない。
次に、上記のように構成されたインクジェット記録装置によって実行される両面記録モード時の動作について説明する。ここで、インクジェット記録装置のバッファ(RAM132)に格納される記録データは、ホストコンピュータ140のプリンタドライバ139において両面記録のための所定の処理が施された後のデータとなっている。
図9は両面印字モードと片面印字モードの記録動作の動作手順を示すフローチャートである。
まず、両面印字モードについて、説明する。
ステップS1において、ホストコンピュータ140から受信した、記録の開始命令が両面か、片面か、を判断し、両面の場合(yes)はステップS02へ、片面の場合(no)はステップS22へ、進む。
ステップ02において、両面の記録開始指令を受信した場合には、続いてホストコンピュータ140のプリンタドライバ139より送信されてくる、2ページ分の記録データ受信し、これをRAM132のバッファに格納する。
ステップS03において、格納した2ページ分(表面と裏面)の記録データに基づき、表面と裏面の打込み量を比較して、裏面の打込み量Drより、表面の打込み量Dsの方が多い場合(yes)、ステップS04へ進み、表面の打込み量Dsを調べる。一方、裏面の打込み量Drの方が多い場合(no)、ステップS06へ進み、順番通りに表面から印字を実行する。
ここで、打込み量Ds、Drとは、斜行補正しているときに、搬送ローラ対8と中間ローラ対41との間に位置する領域内での打込み量(特定画像データ1、または特定画像データ2に基づく、打込み量)のことである。
ステップS04において、表面の打込み量Dsと打込み量の基準値Dkを比較し、表面の打込み量Dsが基準値Dkを超えていれば(yes)、ステップ05へ、超えていなければ、ステップS06へ進み、順番通りに表面から印字を実行する。
ここで、打込み量の基準値Dkとは、紙が所定の腰の強さを維持できる限界の打込み量で、この値を超えていなければ、紙の腰は強く、斜行の補正精度が十分高い事になる。この打込み量の基準値Dkは、印字面における、特定領域内のインク打込み個数の総数で判断しているが、特定画像データ1、あるいは特定画像データ2としての所定領域(斜行の補正精度に関わる領域、ここでは斜行補正をしているときの、搬送ローラ対8と中間ローラ41との間の領域)内のインク打込み個数、あるいは、所定領域内の単位面積当りのインク打込み個数で、判断している。また、ここでは、インク液滴の大きさが全て同じという前提で説明してきたが、仮に、カラーインクの色毎にインク液滴の大きさが違う場合やインク液滴のサイズ可変機構により、自由にインク液滴のサイズが可変できる場合、インク液滴の個数ではなく、インクの容量または重量で、比較する必要がある。
ステップS05において、RAM132のバッファに格納されている、表面と裏面の印字データの入れ替えを行う。
ここでは、図7における、表面の画像データの第1行第1列のドット(黒く塗りつぶしたドット)を、図8における、裏面の画像データの第H行第M列のドット(黒く塗りつぶしたドット)に置き換え、順次、全てのドットを入れ替える事にしている。このように実際のドットを全て入れ替える方法でなく、夫々の画像データはそのままにしておき、実際の印字の際に、表面を印字するときは、図8の第H行第M列のドット(黒く塗りつぶしたドット)から印字し、裏面印字の時は、図7の第1行第1列のドット(黒く塗りつぶしたドット)から印字するように、読み出すバッファを変更する方法でもよい。
ステップS06において、表面の記録データに基づいて、表面の記録を行う。
ステップS07において、裏面の記録データに基づいて、裏面の記録を行う。
ステップS08において、前段で表面と裏面の入れ替えを実行したか、判断する。前段でページ入れ替えが実行されていれば(yes)、ステップS09へ、ページ入れ替えが無かった場合(no)、ステップS10へ進む。
ステップS09において、ページを合わせるために、再度、反転経路4aに紙を通し、表裏を合わせる。
ステップS10において、最終ページの印字が完了したか、判断し、最終ページに至っていない場合(no)、ステップS02に戻り、次の2ページ分のデータを受信する。最終ページの印字が完了していれば(yes)、ここで一連の両面印字モード時の記録動作が終了する。
続いて、片面印字モードについて、簡単に説明する。
ステップS1において、ホストコンピュータ140から受信した、記録の開始命令が片面と判断された場合(no)はステップS22へ、進む。
ステップS22において、ホストコンピュータ140のプリンタドライバ139より送信されてくる、1ページ分の記録データ受信し、これをRAM132のバッファに格納する。
ステップS23において、表面の記録データに基づいて、表面の記録を行う。
ステップS24において、最終ページの印字が完了したか、判断し、最終ページに至っていない場合(no)、ステップS22に戻り、次の1ページ分のデータを受信する。最終ページの印字が完了していれば(yes)、ここで一連の片面印字モード時の記録動作が終了する。
以上、説明してきたように、両面印字をする際、表面と裏面の斜行補正に大きく関わる記録媒体内の特定領域(特定画像データ1、あるいは特定画像データ2の領域)内のインク付与量Ds、Drを基準値Dkと比較し、斜行補正に影響の少ない面から印字を実行することにより、記録媒体の斜行による、印字画像の傾きが抑える事ができる。
本発明に適用可能なインクジェット記録装置の一例を示す概略構成図 斜行矯正方法の一例を説明するための模式図 図1に示した記録部の周辺構成の一例を示す斜視図 記録ヘッドのインク吐出部のインク吐出口列を記録媒体側から見た状態を示す模式的斜視図 記録ヘッドのインク吐出部の内部構造を模式的に示す部分斜視図 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置の制御系の概略構成を示すブロック図 本発明の実施形態における表面記録用の記録データをバッファメモリへ格納する状態を説明するための説明図 本発明の実施形態における裏面記録用の記録データをバッファメモリへ格納する状態を説明するための説明図 両面記録、片面印字モード時の記録動作手順を示すフローチャート
符号の説明
1 給紙トレイ
2 記録部
3 排紙トレイ
4 反転機構
4a 反転経路
5 切り換え部
6 プラテン
7 搬送経路
8 搬送ローラ対
9 排紙ローラ対
10 記録媒体
11 記録ヘッド
12 ガイドシャフト
13 キャリッジ
14 駆動ベルト
15 キャリッジモータ
16 キャップ部
22 インク吐出面
23 インク吐出口
31 液路部分
32 吐出エネルギ発生素子
41 中間ローラ対
130 CPU
131 ROM
132 RAM
133 記録ヘッド移動駆動部
134 記録ヘッド媒体搬送部
135 記録ヘッド記録駆動部
136 データ受信部
138 インターフェース部
139 プリンタドライバ
140 ホストコンピュータ
144 インクジェット記録装置

Claims (4)

  1. 記録データに基づきインクを吐出する記録部の上流に第1搬送ローラ対と、該第1搬送ローラ対の上流に第2搬送ローラ対を配置した記録媒体搬送手段と、
    前記記録部により記録媒体の第1の記録面と第2の記録面とに順次記録が可能なように前記記録媒体を反転できる記録媒体反転手段と、
    前記記録媒体の第1の記録面に記録するための画像データ1内の特定画像データ1と、前記記録媒体の第2の記録面に記録するための画像データ2内の特定画像データ2と、該双方の特定画像データ1と特定画像データ2に基づき、前記記録媒体の第1の記録面と第2の記録面のどちらの記録面に対し、先に記録を行うかを比較し、決定する先行記録比較決定手段と、
    を備えたインクジェット記録装置において、
    前記先行記録比較決定手段において比較決定される、特定画像データ1と特定画像データ2は、前記記録媒体の印字後端から所定位置までの所定領域内の画像データとする事を特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記先行記録比較決定手段により決定された、特定画像データ内の印字インク量は、前記先行記録比較決定手段により決定されなかった、他方の特定画像データ内の印字インク量よりも、少ない事を特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記特定画像データ1と前記特定画像データ2の所定領域を決めている、前記記録媒体の印字後端から前記所定位置までの長さは、前記第1搬送ローラ対と該第2搬送ローラ対の間の長さにほぼ等しい事を特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記先行記録比較決定手段の結果において、先に第2の記録面を記録する決定がなされた場合、第2の記録面と第1の記録面、双方の記録が終了した後に、該記録媒体を前記記録媒体反転手段に通す事を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010120770A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Canon Inc 記録媒体搬送装置および記録装置
JP2018196951A (ja) * 2017-05-24 2018-12-13 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置、及びインクジェット記録装置が実行する画像形成方法

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