JP6146034B2 - 印刷装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置およびその制御方法に関する。
従来、この種の印刷装置としては、記録紙を給送する給紙ローラと、記録紙を副走査方向に搬送する紙送りローラと,記録紙の主走査方向に移動可能なキャリッジと、キャリッジに搭載されてインクを吐出する記録ヘッドとを備え、給紙確認動作(給紙ローラの駆動,紙検知器による記録紙の先端の検知,給紙ローラの停止)と、フラッシング動作(キャリッジのフラッシングポジションへの移動,インク吐出,インク残量の検知)の少なくとも一部と、を同時に実行するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この印刷装置では、こうした処理により、フラッシング動作の後に行なわれる頭出し動作の開始時期を早めて、記録ジョブ全体としてのスループットを向上させている。
特開2008−37006号公報
こうした印刷装置では、複数ページを印刷する際に、最終ページ以外で、印刷中のページの最終パスが記録ヘッドがフラッシングポジションから離れる方向に移動しながら印刷するパスとなる場合がある。この場合に、印刷中のページの最終パスの印刷後にフラッシング動作を行なおうとすると、そのために、キャリッジをある程度長い(記録紙の幅より長い)距離だけ移動させる必要が生じ、次ページの印刷開始が遅れることによって、複数ページの印刷に要する時間が長くなってしまう場合がある。
本発明の印刷装置およびその制御方法は、複数ページを印刷する際の所要時間を短縮することを主目的とする。
本発明の印刷装置およびその制御方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の印刷装置は、
印刷媒体を搬送する搬送手段と、ノズルからインクを吐出する印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドを前記印刷媒体の搬送方向とは直交する直交方向に往復動させる移動手段と、印刷データに基づいて、前記印刷媒体の1パス分ずつの搬送と前記印刷ヘッドが往復動しながらの前記ノズルからのインクの吐出とを伴って前記印刷媒体に印刷が行なわれるよう前記搬送手段と前記移動手段と前記印刷ヘッドとを制御する制御手段と、を備える印刷装置であって、
前記印刷媒体の通過領域から前記直交方向における一方側に外れた位置に設けられ、前記ノズルから吐出されたインクを受けるインク受け手段を備え、
前記制御手段は、現在の印刷パスが印刷中のページの最終パスとしての所定最終パスである場合において、該所定最終パスが前記印刷ヘッドが前記インク受け手段に対向する所定対向位置に近づく方向に移動しながら印刷を行なう第1方向パスであり且つ次ページの印刷データがある場合には、前記所定最終パスの印刷後に、前記所定対向位置で前記ノズルからインクが吐出されるよう制御するフラッシングを行ない、前記所定最終パスが前記印刷ヘッドが前記所定対向位置から離れる方向に移動しながら印刷を行なう第2方向パスである場合または次ページの印刷データがない場合には、前記所定最終パスの印刷後に前記フラッシングを行なわない手段である、
を備えることを要旨とする。
この本発明の印刷装置では、現在の印刷パスが印刷中のページの最終パスとしての所定最終パスである場合において、所定最終パスが印刷ヘッドがインク受け手段に対向する所定対向位置に近づく方向に移動しながら印刷を行なう第1方向パスであり且つ次ページの印刷データがある場合には、所定最終パスの印刷後に、所定対向位置でノズルからインクが吐出されるよう制御するフラッシングを行なう。即ち、この場合には、所定最終パスの印刷後で次ページの印刷開始前にフラッシングを行なうのである。これにより、複数ページを印刷するのに要する時間を短縮することができる。一方、現在の印刷パスが所定最終パスである場合において、所定最終パスが印刷ヘッドが所定対向位置から離れる方向に移動しながら印刷を行なう第2方向パスである場合または次ページの印刷データがない場合には、所定最終パスの印刷後にフラッシングを行なわない。これにより、所定最終パスが第2方向パスであり次ページの印刷データがある場合には、所定最終パスの印刷後にフラッシングのために印刷ヘッドをある程度長い距離だけ移動させるのを回避することができるから、次ページの印刷開始が遅れるのを回避することができ、複数ページの印刷に要する時間が長くなるのを回避することができる。また、次ページの印刷データがない場合には、余分なフラッシングを回避することができる。
こうした本発明の印刷装置において、前記制御手段は、現在の印刷パスが前記所定最終パスであり且つ該所定最終パスが前記第1方向パスであり且つ次ページの印刷データがある場合には、前記所定最終パスの印刷後に、前記印刷媒体を給紙する給紙手段による次ページの給紙処理と並行して前記フラッシングを行なう手段である、ものとすることもできる。こうすれば、フラッシングのために次ページの印刷開始が遅れるのをより抑制することができる。この態様の本発明の印刷装置において、前記制御手段は、前記所定最終パスの印刷後に前記フラッシングを行なう際、前記フラッシングに要する時間と該フラッシング後に前記印刷ヘッドを印刷開始位置まで移動させるのに要する時間との和を次ページの給紙処理に要する時間から減じた時間を待機時間として、次ページの給紙処理の開始から前記待機時間が経過するのを待って前記フラッシングを行なう手段である、ものとすることもできる。こうすれば、フラッシングを行なうタイミングをより遅くすることができるから、次回のフラッシングをより遅いタイミングまで許容することができる。
また、本発明の印刷装置において、前記制御手段は、前記フラッシングを行なう際、前回に前記フラッシングを行なってからの時間が短いほど少ない量のインクが前記ノズルから吐出されるよう制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、ノズルから必要な量を超えたインクが吐出されるのを抑制することができ、フラッシングに要する時間が長くなるのを抑制することができる。
さらに、本発明の印刷装置において、前記制御手段は、現在の印刷パスが前記所定最終パスでない場合でも、前回に前記フラッシングを行なってから所定時間が経過したとき又は所定パス数の印刷を行なった場合には、前記フラッシングを行なう手段である、ものとすることもできる。この態様の本発明の印刷装置において、前記制御手段は、現在の印刷パスが前記所定最終パスでなく、前回に前記フラッシングを行なってから前記所定時間が経過したとき又は前記所定パス数の印刷を行なった場合でも、前記所定最終パスが前記第1方向パスであり且つ現在の印刷パスが前記所定最終パスまで規定パス数以内のパスである場合には、前記所定最終パスの印刷後まで前記フラッシングを行なわない手段である、ものとすることもできる。
本発明の印刷装置の制御方法は、
印刷媒体を搬送する搬送手段と、ノズルからインクを吐出する印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドを前記印刷媒体の搬送方向とは直交する直交方向に往復動させる移動手段と、前記印刷媒体の通過領域から前記直交方向における一方側に外れた位置に設けられ前記ノズルから吐出されたインクを受けるインク受け手段と、を備え、印刷データに基づいて、前記印刷媒体の1パス分ずつの搬送と前記印刷ヘッドが往復動しながらの前記ノズルからのインクの吐出とを伴って前記印刷媒体に印刷が行なわれるよう前記搬送手段と前記移動手段と前記印刷ヘッドとを制御する印刷装置の制御方法であって、
現在の印刷パスが印刷中のページの最終パスとしての所定最終パスである場合において、該所定最終パスが前記印刷ヘッドが前記インク受け手段に対向する所定対向位置に近づく方向に移動しながら印刷を行なう第1方向パスであり且つ次ページの印刷データがある場合には、前記所定最終パスの印刷後に、前記所定対向位置で前記ノズルからインクが吐出されるよう制御するフラッシングを行ない、前記所定最終パスが前記印刷ヘッドが前記所定対向位置から離れる方向に移動しながら印刷を行なう第2方向パスである場合または次ページの印刷データがない場合には、前記所定最終パスの印刷後に前記フラッシングを行なわない、
ことを要旨とする。
この本発明の印刷装置の制御方法では、現在の印刷パスが印刷中のページの最終パスとしての所定最終パスである場合において、所定最終パスが印刷ヘッドがインク受け手段に対向する所定対向位置に近づく方向に移動しながら印刷を行なう第1方向パスであり且つ次ページの印刷データがある場合には、所定最終パスの印刷後に、所定対向位置でノズルからインクが吐出されるよう制御するフラッシングを行なう。即ち、この場合には、所定最終パスの印刷後で次ページの印刷開始前にフラッシングを行なうのである。これにより、複数ページを印刷するのに要する時間を短縮することができる。一方、現在の印刷パスが所定最終パスである場合において、所定最終パスが印刷ヘッドが所定対向位置から離れる方向に移動しながら印刷を行なう第2方向パスである場合または次ページの印刷データがない場合には、所定最終パスの印刷後にフラッシングを行なわない。これにより、所定最終パスが第2方向パスであり次ページの印刷データがある場合には、所定最終パスの印刷後にフラッシングのために印刷ヘッドをある程度長い距離だけ移動させるのを回避することができるから、次ページの印刷開始が遅れるのを回避することができ、複数ページの印刷に要する時間が長くなるのを回避することができる。また、次ページの印刷データがない場合には、余分なフラッシングを回避することができる。
インクジェットプリンター20の構成の概略を示す構成図。 プリンター機構21や紙送り機構41の構成の概略を示す構成図。 印刷ルーチンの一例を示すフローチャート。 給紙並行フラッシング関連処理ルーチンの一例を示すフローチャート。 フラッシング吐出量設定用マップの一例を示す説明図。 フラッシング時間設定用マップの一例を示す説明図。 印刷ルーチンの一例を示すフローチャート。 ページ途中フラッシング関連処理ルーチンの一例を示すフローチャート。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態としてのインクジェットプリンター20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、プリンター機構21や紙送り機構41の構成の概略を示す構成図である。本実施形態のインクジェットプリンター20は、図1や図2に示すように、用紙Pを副走査方向(図1中奥から手前の方向)に搬送する紙送り機構41と、紙送り機構41によってプラテン51上に搬送された用紙Pに印刷ヘッド24に形成された複数のノズル23からインクを吐出して印刷を行なうプリンター機構21と、装置全体をコントロールするコントローラー70と、を備える。ここで、プラテン51の図1中右側(用紙Pの通過領域から図1中右側に外れた位置)には、ノズル23の目詰まりを防止するために定期的に印刷ヘッド24のノズル23からインクを吐出するフラッシングを行なう際にノズル23からのインクを受けるフラッシング領域54が設けられており、フラッシング領域54の図1中右側には、印刷休止中などに印刷ヘッド24のノズル23の乾燥を防止するために印刷ヘッド24のノズル面を封止するキャッピング装置40が設けられている。なお、本実施形態では、キャッピング装置40上の位置をホームポジションという。
プリンター機構21は、図1に示すように、メカフレーム21aの図中右端近傍に配置されたキャリッジモーター34aと、メカフレーム21aの図中左端近傍に配置された従動ローラー34bと、キャリッジモーター34aと従動ローラー34bとに架設されたキャリッジベルト32と、キャリッジモーター34aの駆動に伴ってキャリッジベルト32によりガイド28に沿って主走査方向(図中左右方向)に往復動するキャリッジ22と、このキャリッジ22に搭載され溶媒としての水に着色剤としての染料または顔料を含有したシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)のCMYKの各色のインクを個別に収容するインクカートリッジ26と、インクカートリッジ26からインクの供給を受けて複数のノズル23からインクを吐出する印刷ヘッド24と、を備える。印刷ヘッド24は、圧電素子に電圧を印加することによって圧電素子を変形させてインクを加圧する方式を採用することができる他、発熱抵抗体(例えばヒーターなど)に電圧を印加することによってインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用することもできる。キャリッジ22の背面には、キャリッジ22の移動に伴ってパルス状の信号を出力するリニアエンコーダー36が配置されており、このリニアエンコーダー36によってキャリッジ22のポジションが管理されている。
紙送り機構41は、図1や図2に示すように、給紙トレイ14に載置された用紙Pを給紙する給紙ローラー44と、給紙された用紙Pをプラテン51上に搬送する紙送りローラー45と、搬送された用紙Pを排紙する排紙ローラー46と、紙送りローラー45や排紙ローラー46とペアとなる従動ローラー45a,46aと、給紙ローラー44や紙送りローラー45,排紙ローラー46を図示しないギヤ機構を介して駆動する紙送りモーター43と、を備える。ここで、給紙ローラー44や紙送りローラー45,排紙ローラー46は、両方向(正転および逆転)に回転できるよう構成されており、用紙Pが副走査方向に対して傾いて給紙された場合(スキューが発生した場合)などにこの用紙Pを給紙トレイ14側に搬送する(戻す)ことによってスキュー取りを行なえるようになっている。なお、この紙送り機構41では、給紙ローラー44の回転駆動力と図示しない分離パッドの摩擦抵抗とにより、複数の用紙Pが一度に給紙されないようにしている。
コントローラー70は、図1に示すように、CPU72を中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、各種処理プログラムや各種データを記憶したROM73と、一時的にデータを記憶するRAM74と、データを書き込み消去可能なフラッシュメモリー75と、外部機器との情報のやり取りを行なうインターフェース(I/F)76と、図示しない入出力ポートとを備える。RAM74には、印刷バッファー領域が設けられており、この印刷バッファー領域に汎用のパーソナルコンピューターであるユーザーPC10からI/F76を介して送られた印刷ジョブが記憶される。このコントローラー70には、リニアエンコーダー36からのポジション信号などが入力ポートを介して入力される他、ユーザーPC10から印刷ジョブなどがI/F76を介して入力される。また、コントローラー70からは、印刷ヘッド24への駆動信号やキャリッジモーター34aへの駆動信号,紙送りモーター43への駆動信号などが出力ポートを介して出力される他、印刷ステータス情報などがI/F76を介してユーザーPC10へ出力される。
次に、こうして構成された本実施形態のインクジェットプリンター20の動作、特に、印刷ジョブの印刷データに基づいて複数の用紙Pに1パス分ずつ印刷を行なう際の動作について説明する。図3は、実施例のコントローラー70により実行される印刷ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、ユーザーPC10から印刷ジョブを受信したときに実行される。
印刷ルーチンが実行されると、コントローラー70のCPU72は、まず、用紙Pの給紙処理と並行してフラッシング(複数のノズル23からのインクの吐出)を行なうよう給紙並行フラッシング指示を出力し(ステップS100)、用紙Pの給紙処理を行なう(ステップS110)。給紙並行フラッシング指示を出力すると、コントローラー70は、本ルーチンと並行して、後述の給紙並行フラッシング関連処理ルーチンの実行により、キャリッジ22をフラッシング領域54に対向する位置としてのフラッシング位置に移動させてフラッシングを行ない、その後に、キャリッジ22を印刷開始位置に移動させる。即ち、本実施形態では、1枚目の用紙Pの給紙処理と給紙並行フラッシング関連処理とを並行して行なうのである。
ここで、給紙処理は、本実施形態では、給紙ローラー44が正転して用紙Pが副走査方向に搬送されるよう紙送りモーター43を駆動制御して給紙を行ない、用紙Pが副走査方向に対して傾いて給紙された場合(スキューが発生した場合)には給紙ローラー44や紙送りローラー45が逆転してこの用紙Pが給紙トレイ14側(副走査方向とは反対方向)に搬送される(戻される)よう紙送りモーター43を駆動制御してスキュー取りを行ない、給紙ローラー44や紙送りローラー45が正転して用紙Pが最初のパスの印刷を行なえる位置まで副走査方向に搬送されるよう紙送りモーター43を駆動制御して頭出しを行なう、ものとした。
こうして給紙処理が完了すると、給紙並行フラッシング関連処理が完了していることを確認して(ステップS120)、これから印刷するパスとしての現在パスが現在ページの最終パスか否かを判定し(ステップS130)、現在パスが最終パスでない場合には、往路印刷(キャリッジ22がフラッシング位置から離れる方向(図1中左側)に移動しながらの印刷)用のパスとしての往路パスか復路印刷(キャリッジ22がフラッシング位置に近づく方向(図1中右側)に移動しながらの印刷)用パスとしての復路パスかを判定する(ステップS140)。
そして、現在パスが往路パスであると判定された場合には、キャリッジ22が往路方向に移動しながら現在パスの印刷データに基づいて印刷ヘッド24の複数のノズル23からインクが吐出されるようキャリッジモーター34aと印刷ヘッド24とを駆動制御する往路印刷処理を行なう(ステップS150)。一方、現在パスが復路パスであると判定された場合には、キャリッジ22が復路方向に移動しながら現在パスの印刷データに基づいて印刷ヘッド24の複数のノズル23からインクが吐出されるようキャリッジモーター34aと印刷ヘッド24とを駆動制御する復路印刷処理を行なう(ステップS160)。
こうして往路印刷処理または復路印刷処理を完了すると、紙送りローラー45が正転して用紙Pが1パス分だけ副走査方向に搬送されるよう紙送りモーター43を駆動制御する用紙搬送処理を行なって(ステップS170)、ステップS130に戻る。
ステップS130で現在パスが最終パスであると判定された場合には、その現在パスが往路パスか復路パスかを判定する(ステップS180)。そして、現在パスが復路パスであると判定された場合には、現在ページの最終パスがキャリッジ22がフラッシング位置に近づく方向(図1中右側)に移動しながらの印刷パスであると判断し、上述のステップS160の処理と同様に復路印刷処理を行ない(ステップS230)、次ページの印刷データがあるか否かを判定する(ステップS240)。そして、次ページの印刷データがあると判定された場合には、給紙並行フラッシング指示を出力し(ステップS250)、排紙ローラー46が正転して現在ページ(用紙P)が排紙されるよう紙送りモーター43を駆動制御する現在ページの排紙処理とステップS110の処理と同様の次ページの給紙処理とを行なって(ステップS260)、ステップS120に戻る。
このように、現在ページの最終パスが復路パス(キャリッジ22がフラッシング位置に近づく方向に移動しながら印刷を行なうパス)であり次ページの印刷データがある場合には、その最終パスの印刷後に、現在ページの排紙処理や次ページの給紙処理と並行してフラッシングを行なうのである。これにより、複数ページの印刷に要する時間を短縮することができる。
ステップS240で次ページの印刷データがないと判定された場合には、現在ページ(用紙P)の排紙処理を行なって(ステップS220)、本ルーチンを終了する。これにより、余分なフラッシングを回避することができる。
ステップS180で現在パスが往路パスであると判定された場合には、現在ページの最終パスがキャリッジ22がフラッシング位置から離れる方向(図1中左側)に移動しながらの印刷パスであると判断し、ステップS150の処理と同様に往路印刷処理を行ない(ステップS190)、次ページの印刷データがあるか否かを判定する(ステップS200)。そして、次ページの印刷データがあると判定された場合には、給紙並行フラッシング指示を出力せずに、上述のステップS260の処理と同様に現在ページの排紙処理と次ページの給紙処理とを行なって(ステップS210)、ステップS130に戻る。一方、ステップS200で次ページの印刷データがないと判定された場合には、現在ページの排紙処理を行なって(ステップS220)、本ルーチンを終了する。
このように、現在ページの最終パスが往路パス(キャリッジ22がフラッシング位置から離れる方向に移動しながら印刷を行なうパス)であり次ページの印刷データがある場合には、その最終パスの印刷後に、フラッシングを行なわないのである。これにより、最終パスの印刷後にフラッシングのためだけにキャリッジ22をフラッシング位置に移動させることがないから、このキャリッジ22の移動のために余分な時間を要するのを回避することができ、複数のページの印刷に要する時間が長くなるのを回避することができる。なお、この場合、次ページの最初パスは復路パスとなる。
次に、図4の給紙並行フラッシング関連処理ルーチンを用いて給紙並行フラッシング関連処理について説明する。給紙並行フラッシング関連処理ルーチンが実行されると、コントローラー70のCPU72は、まず、キャリッジ22がフラッシング領域54に対向する位置としてのフラッシング位置に移動するようキャリッジモーター34aを駆動制御する(ステップS300)。
そして、今回のフラッシングが印刷ルーチンが実行されてから初めてのフラッシング(最初のページの印刷開始前のフラッシング)であるか否かを判定し(ステップS310)、今回のフラッシングが始めてのフラッシングである場合には、上述の給紙処理に要する時間としての給紙時間tpfやフラッシングの終了後にキャリッジ22を印刷開始位置まで移動させるのに要する時間としてのフラッシング後移動時間tmを入力し(ステップS320)、今回のフラッシングのために印刷ヘッド24の複数のノズル23から吐出すべきインク吐出量としてのフラッシング吐出量Qiに予め定められた所定量Qisetを設定する(ステップS330)。ここで、給紙時間tpfやフラッシング後移動時間tmは、実験や解析などによって得られた時間を入力するものとした。
ステップS310で今回のフラッシングが最初のフラッシングでない(2回目以降のフラッシングである)場合には、前回にフラッシングを行なってからの経過時間としてのフラッシング後経過時間tinや給紙時間tpf,フラッシング後移動時間tmを入力し(ステップS340)、入力したフラッシング後経過時間tinに基づいてフラッシング吐出量Qiを設定する(ステップS350)。ここで、フラッシング後経過時間tinは、前回にフラッシングを完了したときに計時を開始した図示しないタイマーの値を読み込んで入力するものとした。また、フラッシング吐出量Qiは、本実施形態では、フラッシング後経過時間tinとフラッシング吐出量Qiとの関係を予め定めてフラッシング吐出量設定用マップとしてROM73に記憶しておき、フラッシング後経過時間tinが与えられると記憶したマップから対応するフラッシング吐出量Qiを導出して設定するものとした。フラッシング吐出量設定用マップの一例を図5に示す。フラッシング吐出量Qiは、図示するように、フラッシング後経過時間tinが短いほど少なくなるように設定するものとした。こうして設定したフラッシング吐出量Qiのインクをノズル23から吐出してフラッシングを行なうことにより、印刷ヘッド24の複数のノズル23から必要な量を超えたインクが吐出されるのを抑制することができ、フラッシングに要する時間が長くなるのを抑制することができる。
こうしてステップS330やステップS350でフラッシング吐出量Qiを設定すると、設定したフラッシング吐出量Qiに基づいてフラッシング(インクの吐出)に要する時間としてのフラッシング時間tfを設定する(ステップS360)。ここで、フラッシング時間tfは、本実施形態では、フラッシング吐出量Qiとフラッシング時間tfとの関係を予め実験などによって定めてフラッシング時間設定用マップとしてROM73に記憶しておき、フラッシング吐出量Qiが与えられると記憶したマップから対応するフラッシング時間tfを導出して設定するものとした。フラッシング時間設定用マップの一例を図6に示す。フラッシング時間tfは、図示するように、フラッシング吐出量Qiが多いほど長くなる傾向に設定される。
続いて、フラッシング時間tfとフラッシング後移動時間tmとの和を給紙時間tpfから減じて待機時間twを計算し(ステップS370)、計算した待機時間twが値0と比較する(ステップS380)。一般的に、給紙処理に要する時間は数百msec程度であり、フラッシング時間tfは数msec程度であることから、待機時間twが値0より大きくなるか値0以下となるかは、フラッシング後移動時間tmと給紙時間tpfとの関係に大きく起因すると考えられる。
待機時間twが値0以下の場合には、直ちに、フラッシング吐出量Qiのインクが印刷ヘッド24の複数のノズル23から吐出されるよう印刷ヘッド24を駆動制御するフラッシングを行ない(ステップS400)、待機時間twが値0より大きい場合には、給紙処理の開始から待機時間twが経過するのを待って(ステップS390)、フラッシングを行なう(ステップS400)。こうしてフラッシングを行なうと、キャリッジ22が印刷開始位置に移動するようキャリッジモーター34aを駆動制御して(ステップS410)、本ルーチンを終了する。本実施形態では、待機時間twが値0より大きい場合に、給紙処理の開始から待機時間twが経過するのを待って、フラッシング吐出量Qiのインクを複数のノズル23から吐出するフラッシングを行なってキャリッジ22を印刷開始位置に移動させるから、給紙処理と給紙並行フラッシング関連処理との終了タイミングを揃えることができる。一般に、印刷を行なう際には、ノズル23の目詰まりを防止するために、フラッシング後経過時間tinがある程度の時間(例えば、15秒や20秒,25秒など)を超えない間隔でフラッシングを行なう必要がある。このため、フラッシング処理の終了タイミングを給紙処理の終了タイミングに揃えることにより、次回のフラッシングをより遅いタイミングまで許容することができる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の紙送りモーター43,紙送りローラー45,従動ローラー45aが「搬送手段」に相当し、印刷ヘッド24が「印刷ヘッド」に相当し、キャリッジモーター34a,従動ローラー34b,キャリッジベルト32が「移動手段」に相当し、フラッシング領域54が「インク受け手段」に相当し、図3の印刷ルーチンや図4の給紙並行フラッシング関連処理を実行するコントローラー70が「制御手段」に相当する。なお、本実施形態では、印刷装置の動作を説明することにより本発明の印刷方法の一例も明らかにしている。
以上説明した本実施形態のインクジェットプリンター20によれば、現在ページの最終パスが復路パス(キャリッジ22がフラッシング位置に近づく方向に移動しながら印刷を行なうパス)であり次ページの印刷データがある場合には、その最終パスの印刷後に、現在ページの排紙処理や次ページの給紙処理と並行してフラッシング(給紙並行フラッシング関連処理)を行なうから、複数ページの印刷に要する時間を短縮することができる。また、現在ページの最終パスが往路パス(キャリッジ22がフラッシング位置から離れる方向に移動しながら印刷を行なうパス)であり次ページの印刷データがある場合には、その最終パスの印刷後に、フラッシングを行なわないから、最終パスの印刷後にフラッシングのためだけにキャリッジ22をフラッシング位置に移動させることがなく、このキャリッジ22の移動のために余分な時間を要するのを回避することができる。この結果、複数のページの印刷に要する時間が長くなるのを回避することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
上述した実施形態では、現在ページの最終パスが復路パス(キャリッジ22がフラッシング位置に近づく方向に移動しながら印刷を行なうパス)であり次ページの印刷データがある場合には、その最終パスの印刷後に、現在ページの排紙処理や次ページの給紙処理と並行してフラッシング(給紙並行フラッシング関連処理)を行なうものとしたが、最終パスの印刷後であれば、現在ページの排紙処理や次ページの給紙処理と並行せずにフラッシングを行なうものとしてもよい。
上述した実施形態では、現在ページの最終パスが往路パス(キャリッジ22がフラッシング位置から離れる方向に移動しながら印刷を行なうパス)であり次ページの印刷データがある場合には、その最終パスの印刷後にフラッシングを行なわないものとしたが、現在ページの最終パスの印刷後の搬送方向の余白が所定値以上のときには、現在ページの排紙処理に比較的長い時間を要すると考えられることから、最終パスの印刷後にフラッシングを行なうものとしてもよい。
上述した実施形態では、2回目以降の給紙並行フラッシング関連処理において、フラッシング後経過時間tinが短いほど少なくなるようにフラッシング吐出量Qiを設定してフラッシングを行なうものとしたが、所定量(例えば、上述の所定量Qisetなど)をフラッシング吐出量Qiに設定してフラッシングを行なうものとしてもよい。
上述した実施形態では、給紙処理と並行してフラッシングを行なう際に、給紙時間tpfからフラッシング時間tfとフラッシング後移動時間tmとの和を減じた待機時間twが値0より大きい場合には、給紙処理の開始から待機時間twが経過するのを待ってフラッシングを行なうものとしたが、待機時間twが経過するのを待たずにフラッシングを行なうものとしてもよい。
上述した実施形態では、現在ページの最終パスが復路パス(キャリッジ22がフラッシング位置に近づく方向に移動しながら印刷を行なうパス)であり次ページの印刷データがある場合には、その最終パスの印刷後に現在ページの排紙処理や次ページの給紙処理と並行してフラッシングを行なうものとしたが、この場合、現在ページの最終パスの印刷(複数のノズル23からのインクの吐出)が終了すると、印刷中より大きな速度でキャリッジ22をフラッシング位置に移動させるものとしてもよい。こうすれば、給紙並行フラッシング関連処理の実行に要する時間をより短縮することができる。なお、現在ページの最終パスの印刷領域が用紙Pの幅(主走査方向の長さ)より小さい場合、最終パスの印刷後に、キャリッジ22の移動速度の増加と同一タイミングで現在ページの排紙処理や次ページの給紙処理を開始するものとしてもよい。
上述した実施形態では、現在パスが現在ページの最終パスであり且つその最終パスが復路パスであり且つ次ページの印刷データがある場合に、その最終パスの印刷後に、現在ページの排紙処理や次ページの給紙処理と並行してフラッシングを行なうものとしたが、現在パスが現在ページの最終パスでない場合でも、必要に応じてラッシングを行なうものとしてもよい。図7は、この場合の印刷ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、ステップS500〜S530の処理を追加した点を除いて、図2の印刷ルーチンと同一である。したがって、同一の処理については同一のステップ番号を付してその詳細な説明は省略する。
図7の印刷ルーチンでは、現在パスが最終パスでない場合には(ステップS130)、現在パスが往路パスか復路パスかに応じて往路印刷処理または復路印刷処理を実行し(ステップS140〜S160)、上述のフラッシング後経過時間tinや前回にフラッシングを行なってからの印刷パス数としてのフラッシング後パスpinを入力し(ステップS500)、入力したフラッシング後経過時間tinを閾値tinrefと比較すると共にフラッシング後パスpinを閾値pinrefと比較する(ステップS510)。ここで、閾値tinrefや閾値pinrefは、フラッシングを行った方がよい経過時間(例えば、15秒や20秒,25秒など)や印刷パス数として予め実験や解析などによって定めた値を用いることができる。
フラッシング後経過時間tinが閾値tinref未満で且つフラッシング後パスpinが閾値pinref未満の場合には、フラッシングを行なわなくてよいと判断し、ステップS170以降の処理を実行する。一方、フラッシング後経過時間tinが閾値tinref以上の場合やフラッシング後パスpinが閾値pinref以上の場合には、フラッシングを行なった方がよいと判断し、現在ページの最終パスが復路パスであるか否か、および、現在パスが所定パス(例えば最終パスよりn(例えば、値1や値2など)前のパス)以降の所定範囲内のパスであるか否かを判定する(ステップS520)。
現在ページの最終パスが復路パスでない場合や、現在パスが所定範囲外のパスの場合には、ページ途中フラッシング指示を出力し(ステップS530)、ステップS170以降の処理を実行する。ページ途中フラッシング指示を出力すると、コントローラー70は、本ルーチンと並行して、図8に例示するページ途中フラッシング関連処理ルーチンの実行により、図4のルーチンのステップS300の処理と同様にキャリッジ22がフラッシング位置に移動するようキャリッジモーター34aを駆動制御し(ステップS600)、フラッシング後経過時間tinを入力し(ステップS610)、ステップS350の処理と同様にフラッシング後経過時間tinに基づいてフラッシング吐出量Qiを設定し(ステップS620)、ステップS400の処理と同様にフラッシング吐出量Qiのフラッシングを行ない(ステップS630)、ステップS410の処理と同様にキャリッジ22が印刷開始位置に移動するようキャリッジモーター34aを駆動制御する(ステップS640)。即ち、この変形例では、ステップS170の用紙搬送処理とページ途中フラッシング関連処理とを並行して行なうのである。これにより、スループットが若干低下し得るが、ノズル23の目詰まりを防止することができる。なお、用紙搬送処理がページ途中フラッシング関連処理より早く終了した場合には、途中フラッシング関連処理の終了を待って、次の印刷パスの印刷を開始することになる。
ステップS520で、現在ページの最終パスが復路パスで且つ現在パスが所定範囲内のパスである場合には、ページ途中フラッシング指示を出力せずに、ステップS170以降の処理を実行する。この場合、現在パスの印刷後ではなく、現在ページの最終パスの印刷後にフラッシングを行なうことになる。これにより、ノズル23の若干の目詰まりが生じるおそれがあるが、スループットの低下を抑制することができる。
この変形例では、現在パスが最終パスでなく、フラッシング後経過時間tinが閾値tinref以上の場合やフラッシング後パスpinが閾値pinref以上の場合において、現在ページの最終パスが往路パスである場合や現在パスが所定範囲外のパスの場合には、現在パスの印刷後にフラッシングを行ない、現在ページの最終パスが復路パスで且つ現在パスが所定範囲内のパスである場合には、現在パスの印刷後ではなく、現在ページの最終パスの印刷後にフラッシングを行なうものとしたが、現在ページの最終パスが復路パスであるか否かや現在パスが所定範囲内か否かに拘わらず、現在パスの印刷後にフラッシングを行なうものとしてもよい。
また、この変形例では、現在パスが最終パスでなく、フラッシング後経過時間tinが閾値tinref以上の場合やフラッシング後パスpinが閾値pinref以上の場合において、現在ページの最終パスが往路パスである場合には、現在パスの印刷後にフラッシングを行なうものとしたが、現在ページの最終パスの印刷後の搬送方向の余白が所定値以上のときには、現在ページの排紙に比較的長い時間を要すると考えられることから、最終パスの印刷後にフラッシングを行なうものとしてもよい。
さらに、この変形例では、ページ途中フラッシング関連処理において、フラッシング後経過時間tinが短いほど少なくなるようにフラッシング吐出量Qiを設定してフラッシングを行なうものとしたが、所定量(例えば、上述の所定量Qisetなど)をフラッシング吐出量Qiに設定してフラッシングを行なうものとしてもよい。
上述した実施形態では、プラテン51の図1中右側(用紙Pの通過領域から右側に外れた位置)にフラッシング領域54を設けるものとしたが、プラテン51の図1中左側(用紙Pの通過領域から左側に外れた位置)にフラッシング領域54を設けるものとしてもよい。また、キャッピング装置40の内部にフラッシング領域54を設けるものとしてもよい。
上述した実施形態では、特に説明していないが、複数ページの片面印刷を行なう場合に限られず、複数ページの両面印刷を行なう場合についても同様に考えることができる。
上述した実施形態では、本発明をインクジェットプリンター20に適用して説明したが、ファクシミリ装置や複合機などに適用するものとしてもよい。
本発明は、印刷装置の製造産業などに利用可能である。
10 ユーザーPC、14 給紙トレイ、20 インクジェットプリンター、21 プリンター機構、21a メカフレーム、22 キャリッジ、23 ノズル、24 印刷ヘッド、26 インクカートリッジ、28 ガイド、32 キャリッジベルト、34a キャリッジモーター、34b 従動ローラー、36 リニアエンコーダー、40 キャッピング装置、41 紙送り機構、43 紙送りモーター、44 給紙ローラー、44a 従動ローラー、46 排紙ローラー、51 プラテン、54 フラッシング領域、70 コントローラー、72 CPU、73 ROM、74 RAM、75 フラッシュメモリー、76 インターフェース(I/F)、P 用紙。

Claims (9)

  1. 印刷媒体を搬送する搬送手段と、ノズルからインクを吐出する印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドを前記印刷媒体の搬送方向とは直交する直交方向に往復動させる移動手段と、印刷データに基づいて、前記印刷媒体の1パス分ずつの搬送と前記印刷ヘッドが往復動しながらの前記ノズルからのインクの吐出とを伴って前記印刷媒体に印刷が行なわれるよう前記搬送手段と前記移動手段と前記印刷ヘッドとを制御する制御手段と、を備える印刷装置であって、
    前記印刷媒体の通過領域から前記直交方向における一方側に外れた位置に設けられ、前記ノズルから吐出されたインクを受けるインク受け手段を備え、
    前記制御手段は、現在の印刷パスが印刷中のページの最終パスとしての所定最終パスである場合において、該所定最終パスが前記印刷ヘッドが前記インク受け手段に対向する所定対向位置に近づく方向に移動しながら印刷を行なう第1方向パスであり且つ次ページの印刷データがある場合には、前記所定最終パスの印刷後に、前記所定対向位置で前記ノズルからインクが吐出されるよう制御するフラッシングを行ない、前記所定最終パスが前記印刷ヘッドが前記所定対向位置から離れる方向に移動しながら印刷を行なう第2方向パスである場合または次ページの印刷データがない場合には、前記所定最終パスの印刷後に前記フラッシングを行なわない手段であり、
    前記制御手段は、前記所定最終パスの印刷後に前記フラッシングを行なう際、前記印刷媒体を給紙する給紙手段による次ページの給紙処理と並行して前記フラッシングを行なう手段であり、
    前記制御手段は、前記所定最終パスの印刷後に前記フラッシングを行なう際、前記フラッシングに要する時間と該フラッシング後に前記印刷ヘッドを印刷開始位置まで移動させるのに要する時間との和を次ページの給紙処理に要する時間から減じた時間を待機時間として、次ページの給紙処理の開始から前記待機時間が経過するのを待って前記フラッシングを行なう手段である、
    印刷装置。
  2. 請求項記載の印刷装置であって、
    前記制御手段は、前記フラッシングを行なう際、前回に前記フラッシングを行なってからの時間が短いほど少ない量のインクが前記ノズルから吐出されるよう制御する手段である、
    印刷装置。
  3. 請求項1または2記載の印刷装置であって、
    前記制御手段は、現在の印刷パスが前記所定最終パスでない場合でも、前回に前記フラッシングを行なってから所定時間が経過したとき又は所定パス数の印刷を行なった場合には、前記フラッシングを行なう手段である、
    印刷装置。
  4. 請求項記載の印刷装置であって、
    前記制御手段は、現在の印刷パスが前記所定最終パスでなく、前回に前記フラッシングを行なってから前記所定時間が経過したとき又は前記所定パス数の印刷を行なった場合でも、前記所定最終パスが前記第1方向パスであり且つ現在の印刷パスが前記所定最終パスまで規定パス数以内のパスである場合には、前記所定最終パスの印刷後まで前記フラッシングを行なわない手段である、
    印刷装置。
  5. 印刷媒体を搬送する搬送手段と、ノズルからインクを吐出する印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドを前記印刷媒体の搬送方向とは直交する直交方向に往復動させる移動手段と、印刷データに基づいて、前記印刷媒体の1パス分ずつの搬送と前記印刷ヘッドが往復動しながらの前記ノズルからのインクの吐出とを伴って前記印刷媒体に印刷が行なわれるよう前記搬送手段と前記移動手段と前記印刷ヘッドとを制御する制御手段と、を備える印刷装置であって、
    前記印刷媒体の通過領域から前記直交方向における一方側に外れた位置に設けられ、前記ノズルから吐出されたインクを受けるインク受け手段を備え、
    前記制御手段は、現在の印刷パスが印刷中のページの最終パスとしての所定最終パスである場合において、該所定最終パスが前記印刷ヘッドが前記インク受け手段に対向する所定対向位置に近づく方向に移動しながら印刷を行なう第1方向パスであり且つ次ページの印刷データがある場合には、前記所定最終パスの印刷後に、前記所定対向位置で前記ノズルからインクが吐出されるよう制御するフラッシングを行ない、前記所定最終パスが前記印刷ヘッドが前記所定対向位置から離れる方向に移動しながら印刷を行なう第2方向パスである場合または次ページの印刷データがない場合には、前記所定最終パスの印刷後に前記フラッシングを行なわない手段であり、
    前記制御手段は、現在の印刷パスが前記所定最終パスでない場合でも、前回に前記フラッシングを行なってから所定時間が経過したとき又は所定パス数の印刷を行なった場合には、前記フラッシングを行なう手段であり、
    前記制御手段は、現在の印刷パスが前記所定最終パスでなく、前回に前記フラッシングを行なってから前記所定時間が経過したとき又は前記所定パス数の印刷を行なった場合でも、前記所定最終パスが前記第1方向パスであり且つ現在の印刷パスが前記所定最終パスまで規定パス数以内のパスである場合には、前記所定最終パスの印刷後まで前記フラッシングを行なわない手段である、
    印刷装置。
  6. 請求項記載の印刷装置であって、
    前記制御手段は、前記所定最終パスの印刷後に前記フラッシングを行なう際、前記印刷媒体を給紙する給紙手段による次ページの給紙処理と並行して前記フラッシングを行なう手段である、
    印刷装置。
  7. 請求項記載の印刷装置であって、
    前記制御手段は、前記所定最終パスの印刷後に前記フラッシングを行なう際、前記フラッシングに要する時間と該フラッシング後に前記印刷ヘッドを印刷開始位置まで移動させるのに要する時間との和を次ページの給紙処理に要する時間から減じた時間を待機時間として、次ページの給紙処理の開始から前記待機時間が経過するのを待って前記フラッシングを行なう手段である、
    印刷装置。
  8. 請求項5ないし7のいずれか1つの請求項に記載の印刷装置であって、
    前記制御手段は、前記フラッシングを行なう際、前回に前記フラッシングを行なってからの時間が短いほど少ない量のインクが前記ノズルから吐出されるよう制御する手段である、
    印刷装置。
  9. 印刷媒体を搬送する搬送手段と、ノズルからインクを吐出する印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドを前記印刷媒体の搬送方向とは直交する直交方向に往復動させる移動手段と、前記印刷媒体の通過領域から前記直交方向における一方側に外れた位置に設けられ前記ノズルから吐出されたインクを受けるインク受け手段と、を備え、印刷データに基づいて、前記印刷媒体の1パス分ずつの搬送と前記印刷ヘッドが往復動しながらの前記ノズルからのインクの吐出とを伴って前記印刷媒体に印刷が行なわれるよう前記搬送手段と前記移動手段と前記印刷ヘッドとを制御する印刷装置の制御方法であって、
    現在の印刷パスが印刷中のページの最終パスとしての所定最終パスである場合において、該所定最終パスが前記印刷ヘッドが前記インク受け手段に対向する所定対向位置に近づく方向に移動しながら印刷を行なう第1方向パスであり且つ次ページの印刷データがある場合には、前記所定最終パスの印刷後に、前記所定対向位置で前記ノズルからインクが吐出されるよう制御するフラッシングを行ない、前記所定最終パスが前記印刷ヘッドが前記所定対向位置から離れる方向に移動しながら印刷を行なう第2方向パスである場合または次ページの印刷データがない場合には、前記所定最終パスの印刷後に前記フラッシングを行なわなないステップを含み、
    前記ステップは、前記所定最終パスの印刷後に前記フラッシングを行なう際、前記印刷媒体を給紙する給紙手段による次ページの給紙処理と並行して前記フラッシングを行なうステップであり、
    前記ステップは、前記所定最終パスの印刷後に前記フラッシングを行なう際、前記フラッシングに要する時間と該フラッシング後に前記印刷ヘッドを印刷開始位置まで移動させるのに要する時間との和を次ページの給紙処理に要する時間から減じた時間を待機時間として、次ページの給紙処理の開始から前記待機時間が経過するのを待って前記フラッシングを行なうステップである、
    印刷装置の制御方法。
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