JP2011240536A - 画像形成装置およびその制御方法並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】媒体に形成される画像の品質低下を抑制する。
【解決手段】放置時間tがモード設定閾値tref以下の場合には、主走査方向の往路と復路との双方で印刷ヘッドからインク滴を吐出して印刷を行ない(S140,S180)、放置時間tがモード設定閾値trefより長い場合には、主走査方向の往路と復路との一方で印刷ヘッドからインク滴を吐出して印刷を行なう(S150,S180)。これにより、前者の場合には用紙への印刷を迅速に行なうことができ、後者の場合には用紙に印刷される画像の品質低下を抑制することができる。
【選択図】図2
【解決手段】放置時間tがモード設定閾値tref以下の場合には、主走査方向の往路と復路との双方で印刷ヘッドからインク滴を吐出して印刷を行ない(S140,S180)、放置時間tがモード設定閾値trefより長い場合には、主走査方向の往路と復路との一方で印刷ヘッドからインク滴を吐出して印刷を行なう(S150,S180)。これにより、前者の場合には用紙への印刷を迅速に行なうことができ、後者の場合には用紙に印刷される画像の品質低下を抑制することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像形成装置およびその制御方法並びにプログラムに関する。
従来、この種の画像形成装置としては、X方向(記録用紙の搬送方向に直交する方向)に往復動する記録ヘッド備え、前回の記録から今回の記録開始までの時間である非記録時間に応じた補正テーブルを用いて濃度信号をその値が小さくなるように補正すると共に補正した濃度信号に基づいて記録ヘッドからインクを吐出して記録開始時の所定量の記録を行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、こうした制御により、非記録の間に染料などの濃度が上昇したインクで記録開始時の所定量の記録を行なう際に、通常の濃度に近い濃度で記録を行なうことができる、としている。
こうした画像形成装置では、一般に、記録用紙への印刷を迅速に行なうために、記録ヘッドを往復動しながら往路と復路との双方で記録ヘッドからインクを吐出して記録用紙へに印刷する双方向印刷を行なう。しかしながら、非記録時間が長く記録ヘッド内のインクの増粘の程度が大きい場合や、出荷からの経年変化の程度が大きい場合には、記録ヘッドから吐出されるインクの記録用紙への到達時間などにバラツキが生じやすくなるため、双方向印刷を行なうと、往路と復路とのインクの吐出タイミングを適正に調整できずに記録用紙に形成される画像が乱れる(印刷品質が低下する)ことがある。
本発明の画像形成装置およびその制御方法並びにプログラムは、媒体に形成される画像の品質低下を抑制することを主目的とする。
本発明の画像形成装置およびその制御方法並びにプログラムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の画像形成装置は、
媒体に液体を吐出することにより画像を形成する画像形成装置であって、
液体を吐出する吐出ヘッドと、
前記吐出ヘッドを搭載するキャリッジと、
前記キャリッジを移動させる移動手段と、
媒体への画像の形成が指示されたとき、前記吐出ヘッドからの前回の液体の吐出終了から今回の液体の吐出開始までの放置時間が所定時間以下の場合には、所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路との双方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する双方向吐出制御を実行し、前記放置時間が前記所定時間より長い場合には、前記所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路とのうち一方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する単方向吐出制御を実行する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
媒体に液体を吐出することにより画像を形成する画像形成装置であって、
液体を吐出する吐出ヘッドと、
前記吐出ヘッドを搭載するキャリッジと、
前記キャリッジを移動させる移動手段と、
媒体への画像の形成が指示されたとき、前記吐出ヘッドからの前回の液体の吐出終了から今回の液体の吐出開始までの放置時間が所定時間以下の場合には、所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路との双方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する双方向吐出制御を実行し、前記放置時間が前記所定時間より長い場合には、前記所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路とのうち一方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する単方向吐出制御を実行する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1の画像形成装置では、媒体への画像の形成が指示されたときに、吐出ヘッドからの前回の液体の吐出終了から今回の液体の吐出開始までの放置時間が所定時間以下の場合には、所定方向にキャリッジを往復動しながら往路と復路との双方で吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう移動手段と吐出ヘッドとを制御する双方向吐出制御を実行する。これにより、媒体への画像形成を迅速に行なうことができる。一方、放置時間が所定時間より長い場合には、所定方向にキャリッジを往復動しながら往路と復路とのうち一方で吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう移動手段と吐出ヘッドとを制御する単方向吐出制御を実行する。これにより、媒体に形成される画像の品質低下を抑制することができる。ここで、「所定時間」は、吐出ヘッド内の液体の増粘の程度が許容上限程度になると想定される時間(双方向吐出制御を実行しても媒体に形成される画像が乱れる可能性が低いと考えられる時間の上限)であるものとすることもできる。
こうした本発明の第1の画像形成装置において、前記所定時間は、前記吐出ヘッドの温度と湿度とのうち少なくとも一方に基づいて設定される時間である、ものとすることもできる。この場合、所定時間は、温度が高いほど短くなる傾向に設定されるものとすることもできるし、湿度が低いほど短くなる傾向に設定されるものとすることもできる。これらは、温度が高く湿度が低いほど吐出ヘッド内の液体の増粘(乾燥)が進行しやすいという理由に基づく。
また、本発明の第1の画像形成装置において、前記制御手段は、前記放置時間が前記所定時間より長い場合、前記単方向吐出制御の実行量が所定量を超える前は該単方向吐出制御を実行し、該単方向吐出制御の実行量が前記所定量を超えた以降は前記双方向吐出制御を実行する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、画像形成の完了までに要する時間を短縮することができる。ここで、「所定量」は、増粘の程度が許容上限程度を越えている液体(増粘液体)の吐出終了を示す量であるものとすることもできる。この態様の本発明の画像形成装置において、前記所定量は、前記放置時間,前記吐出ヘッドの温度,前記吐出ヘッドの湿度の少なくとも一つに基づいて設定される量である、ものとすることもできる。この場合、所定量は、放置時間が長いほど大きくなる傾向に設定されるものとすることもできるし、温度が高いほど大きくなる傾向に設定されるものとすることもできるし、湿度が低いほど大きくなる傾向に設定されるものとすることもできる。これらは、放置時間が長く温度が高く湿度が低いほど液体の増粘が進行して増粘液体の量が多くなるという理由に基づく。
本発明の第2の画像形成装置は、
媒体に液体を吐出することにより画像を形成する画像形成装置であって、
液体を吐出する吐出ヘッドと、
前記吐出ヘッドを搭載するキャリッジと、
前記キャリッジを移動させる移動手段と、
媒体への画像の形成が指示されたとき、前記吐出ヘッドの経年変化の程度が所定変化程度以下の場合には、所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路との双方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する双方向吐出制御を実行し、前記吐出ヘッドの経年変化の程度が前記所定変化程度を超えている場合には、前記所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路とのうち一方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する単方向吐出制御を実行する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
媒体に液体を吐出することにより画像を形成する画像形成装置であって、
液体を吐出する吐出ヘッドと、
前記吐出ヘッドを搭載するキャリッジと、
前記キャリッジを移動させる移動手段と、
媒体への画像の形成が指示されたとき、前記吐出ヘッドの経年変化の程度が所定変化程度以下の場合には、所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路との双方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する双方向吐出制御を実行し、前記吐出ヘッドの経年変化の程度が前記所定変化程度を超えている場合には、前記所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路とのうち一方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する単方向吐出制御を実行する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2の画像形成装置では、媒体への画像の形成が指示されたときに、吐出ヘッドの経年変化の程度が所定変化程度以下の場合には、所定方向にキャリッジを往復動しながら往路と復路との双方で吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう移動手段と吐出ヘッドとを制御する双方向吐出制御を実行する。これにより、媒体への画像形成を迅速に行なうことができる。一方、吐出ヘッドの経年変化の程度が所定変化程度を超えている場合には、所定方向にキャリッジを往復動しながら往路と復路とのうち一方で吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう移動手段と吐出ヘッドとを制御する単方向吐出制御を実行する。これにより、媒体に形成される画像の品質低下を抑制することができる。ここで、「所定変化程度」は、双方向吐出制御を実行しても媒体に形成される画像が乱れる可能性が低いと考えられる程度の上限であるものとすることもできる。
こうした本発明の第2の画像形成装置において、前記吐出ヘッドの経年変化の程度は、出荷後の経過時間,出荷後の画像形成数,出荷後の前記吐出ヘッドからの液体の吐出量の少なくとも一つに基づいて定められる程度である、ものとすることもできる。
本発明の第1の画像形成装置の制御方法は、
液体を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドを搭載するキャリッジと、前記キャリッジを移動させる移動手段と、を備える画像形成装置の制御方法であって、
媒体への画像の形成が指示されたとき、前記吐出ヘッドからの前回の液体の吐出終了から今回の液体の吐出開始までの放置時間が所定時間以下の場合には、所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路との双方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する双方向吐出制御を実行し、前記放置時間が前記所定時間より長い場合には、前記所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路とのうち一方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する単方向吐出制御を実行する、
ことを特徴とする。
液体を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドを搭載するキャリッジと、前記キャリッジを移動させる移動手段と、を備える画像形成装置の制御方法であって、
媒体への画像の形成が指示されたとき、前記吐出ヘッドからの前回の液体の吐出終了から今回の液体の吐出開始までの放置時間が所定時間以下の場合には、所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路との双方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する双方向吐出制御を実行し、前記放置時間が前記所定時間より長い場合には、前記所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路とのうち一方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する単方向吐出制御を実行する、
ことを特徴とする。
この本発明の第1の画像形成装置の制御方法では、媒体への画像の形成が指示されたときに、吐出ヘッドからの前回の液体の吐出終了から今回の液体の吐出開始までの放置時間が所定時間以下の場合には、所定方向にキャリッジを往復動しながら往路と復路との双方で吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう移動手段と吐出ヘッドとを制御する双方向吐出制御を実行する。これにより、媒体への画像形成を迅速に行なうことができる。一方、放置時間が所定時間より長い場合には、所定方向にキャリッジを往復動しながら往路と復路とのうち一方で吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう移動手段と吐出ヘッドとを制御する単方向吐出制御を実行する。これにより、媒体に形成される画像の品質低下を抑制することができる。
本発明の第2の画像形成装置の制御方法は、
液体を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドを搭載するキャリッジと、前記キャリッジを移動させる移動手段と、を備える画像形成装置の制御方法であって、
媒体への画像の形成が指示されたとき、前記吐出ヘッドの経年変化の程度が所定変化程度以下の場合には、所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路との双方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する双方向吐出制御を実行し、前記吐出ヘッドの経年変化の程度が前記所定変化程度を超えている場合には、前記所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路とのうち一方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する単方向吐出制御を実行する、
ことを特徴とする。
液体を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドを搭載するキャリッジと、前記キャリッジを移動させる移動手段と、を備える画像形成装置の制御方法であって、
媒体への画像の形成が指示されたとき、前記吐出ヘッドの経年変化の程度が所定変化程度以下の場合には、所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路との双方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する双方向吐出制御を実行し、前記吐出ヘッドの経年変化の程度が前記所定変化程度を超えている場合には、前記所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路とのうち一方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する単方向吐出制御を実行する、
ことを特徴とする。
この本発明の第2の画像形成装置の制御方法では、媒体への画像の形成が指示されたときに、吐出ヘッドの経年変化の程度が所定変化程度以下の場合には、所定方向にキャリッジを往復動しながら往路と復路との双方で吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう移動手段と吐出ヘッドとを制御する双方向吐出制御を実行する。これにより、媒体への画像形成を迅速に行なうことができる。一方、吐出ヘッドの経年変化の程度が所定変化程度を超えている場合には、所定方向にキャリッジを往復動しながら往路と復路とのうち一方で吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう移動手段と吐出ヘッドとを制御する単方向吐出制御を実行する。これにより、媒体に形成される画像の品質低下を抑制することができる。
本発明のプログラムは、上述の本発明の第1または第2の画像形成装置の制御方法をコンピューターに実現させるためのものである。このプログラムは、コンピューターが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピューターから別のコンピューターへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムをコンピューターに実行させれば、上述の本発明の第1または第2の画像形成装置の制御方法が実行されるため、これらの画像形成装置の制御方法と同様の作用効果が得られる。
次に本発明を具現化した一実施形態について図面を用いて説明する。図1は本実施形態であるインクジェットプリンター20の構成の概略を示す構成図である。本実施形態のインクジェットプリンター20は、図1に示すように、駆動モーター33による紙送りローラー35の駆動により用紙Pを図中奥から手前(搬送方向)に搬送する紙送り機構31と、紙送り機構31によりプラテン38上に搬送された用紙Pに印刷ヘッド24からインク滴を吐出して印刷を行なうプリンター機構21と、プラテン38の図中右端に形成され印刷ヘッド24を封止すると共に必要に応じて印刷ヘッド24内のインクを吸引してクリーニングを行なうキャッピング装置40と、インクジェットプリンター20全体をコントロールするコントローラー70とを備える。
プリンター機構21は、メカフレーム80の図中右側に配置されたキャリッジモーター34aと、メカフレーム80の図中左側に配置された従動ローラー34bと、キャリッジモーター34aと従動ローラー34bとに架設されたキャリッジベルト32と、キャリッジモーター34aの駆動に伴ってキャリッジベルト32によりガイド28に沿って用紙Pの搬送方向に直交する図中左右方向(主走査方向)に往復動するキャリッジ22と、溶媒としての水に着色剤としての染料または顔料を含有したイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ26と、キャリッジ22の下部に設けられ(キャリッジ22に搭載され)インクカートリッジ26から供給されたインクを加圧して図示しないノズルからインク滴を吐出する印刷ヘッド24とを備える。ここで、印刷ヘッド24は、本実施形態では、圧電素子に電圧を印加してこの圧電素子を変形させることによりインクを加圧してインク滴を吐出する方式を採用しているが、発熱抵抗体(例えばヒータなど)に電圧を印加してインクを加熱することにより発生した気泡によりインクを加圧してインク滴を吐出する方式を採用するものとしてもよい。また、本実施形態では、インクカートリッジ26をキャリッジ22以外の場所に配置したオフキャリッジタイプを図示したが、インクカートリッジ26をキャリッジ22に搭載したオンキャリッジタイプとしてもよい。さらに、キャリッジ22の背面には、キャリッジ22の位置を検出するリニア式エンコーダー36が配置されており、このリニア式エンコーダー36によりキャリッジ22のポジションが管理されている。
コントローラー70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、各種処理プログラムや各種データを記憶したROM73と、一時的にデータを記憶したりするRAM74と、データを書き込み消去可能なフラッシュメモリー75と、外部機器との情報のやり取りを行うインターフェイス(I/F)76と、図示しない入出力ポートとを備える。RAM74には、印刷バッファー領域が設けられており、この印刷バッファー領域に汎用のパーソナルコンピューターであるユーザーPC10からI/F76を介して送られた印刷データが記憶される。このコントローラー70には、リニア式エンコーダー36からのポジション信号や温度センサー82からの印刷ヘッド24やその周辺のの温度T,湿度センサー84からの印刷ヘッド24やその周辺の湿度Hなどが入力ポートを介して入力されると共に、ユーザーPC10から出力された印刷ジョブなどがI/F76を介して入力される。また、コントローラー70からは、印刷ヘッド24への駆動信号や駆動モーター33への駆動信号,キャリッジモーター34aへの駆動信号などが出力ポートを介して出力されると共に、ユーザーPC10への印刷ステータス情報などがI/F76を介して出力される。
こうして構成された本実施形態のインクジェットプリンター20では、ユーザーPC10側で展開された印刷データを印刷実行指示と共に受け取ると、これをRAM74に設けられた印刷バッファー領域に出力する。そして、駆動モーター33により紙送りローラー35を回転させて用紙Pをプラテン38上に搬送すると共にキャリッジモーター34aによりキャリッジ22を往復動させ、同時に印刷ヘッド24を駆動して各色インクを吐出してドットを形成することにより、用紙P上に画像を形成する。このインクジェットプリンター20は、印刷モードとして双方向印刷モードと単方向印刷モードとを有しており、双方向印刷モードにおいては、主走査方向の往路(図1における左方向)と復路(図1における右方向)との双方で印刷ヘッド24からインク滴を吐出して印刷を行ない、単方向印刷モードにおいては、主走査方向の往路と復路とのうち一方で印刷ヘッド24からインク滴を吐出して印刷を行なう。なお、本実施形態では、単方向印刷モードにおいて、往路だけ印刷ヘッド24からインク滴を吐出して印刷を行なうものとするが、復路だけ印刷ヘッド24からインク滴を吐出して印刷を行なうものとしてもよいのは勿論である。
次に、こうして構成された本実施形態のインクジェットプリンター20の動作について説明する。図2は、コントローラー70により実行される印刷処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、ユーザーPC10から印刷データを入力したときに実行される。
印刷処理ルーチンが実行されると、コントローラー70のCPU72は、まず、現在日時tnowや前回の印刷終了日時tend,温度センサー82からの印刷ヘッド24の温度T,湿度センサー84からの印刷ヘッド24の湿度Hなどのデータを入力すると共に(ステップS100)、入力した現在日時tnowと前回の印刷終了日時tendとの差分によって放置時間tを計算する(ステップS110)。ここで、現在日時tnowは、図示しないリアルタイムクロックから日時を読み込むことによって入力するものとし、前回の印刷終了日時は、前回の印刷終了時に図示しないシステムクロックから日時を読み込んでフラッシュメモリー75に記憶させたものを読み込むことによって入力するものとした。
続いて、印刷ヘッド24の温度Tと湿度Hとに基づいて印刷モード(双方向印刷モードまたは単方向印刷モード)の設定に用いるモード設定閾値tref(例えば、2ヶ月や3ヶ月など)を設定し(ステップS120)、放置時間tをモード設定閾値trefと比較する(ステップS130)。一般に、双方向印刷モードで印刷を行なうと、単方向印刷モードで印刷を行なう場合に比して各ページの印刷を迅速に行なうことができる。しかしながら、放置時間tが長くノズル23側からインクの増粘(乾燥)が進行して印刷ヘッド24内のインクの増粘の程度が大きい場合には、印刷ヘッド24から吐出されるインク滴の用紙Pへの到達時間(飛翔時間)にバラツキが生じやすくなるため、この場合に双方向印刷を行なうと、キャリッジ22(印刷ヘッド24)の往路と復路とのそれぞれにおけるインク滴の吐出タイミングを適正に調整できずに用紙Pに形成される画像が乱れる(例えば、搬送方向の直線を印刷しようとしたときに直線にならずにガタガタになるなど)ことがある。ステップS130の処理は、こうした可能性を考慮して、双方向印刷モードと単方向印刷モードとのいずれの印刷モードで印刷を行なうかを判定する処理である。また、モード設定閾値trefは、印刷ヘッド24内のインクの増粘の程度が許容上限程度になると想定される時間(双方向印刷モードで印刷を行なっても用紙Pに形成される画像が乱れる可能性が低いと考えられる時間の上限)であり、本実施形態では、温度Tと湿度Hとモード設定閾値trefとの関係を予め定めてモード設定閾値設定用マップとしてROM73に記憶しておき、温度Tと湿度Hとが与えられると記憶したマップから対応するモード設定閾値trefを導出して設定するものとした。モード設定閾値設定用マップの一例を図3に示す。モード設定閾値trefは、図示するように、温度Tが高いほど短くなる傾向で、湿度が低いほど短くなる傾向に設定するものとした。これは、温度Tが高く湿度Hが低いほど印刷ヘッド24内やリザーブタンク内のインクの増粘(乾燥)が進行しやすいという理由に基づく。
放置時間tがモード設定閾値tref以下の場合には、印刷モードとして双方向印刷モードを設定し(ステップS140)、駆動モーター33を制御して用紙Pの給紙処理を行ない(ステップS170)、双方向印刷モードで1ページ分の印刷処理を実行し(ステップS180)、印刷した用紙Pの排紙処理を行なう(ステップS190)。ここで、双方向モードでの印刷処理は、主走査方向にキャリッジ22が往復動するようキャリッジモーター34aを制御すると共にキャリッジ22の往路と復路との双方で印刷データに基づいて用紙Pにインクが吐出されるよう印刷ヘッド24を駆動し、用紙Pが搬送方向に所定量ずつ搬送されるよう駆動モーター33を制御する処理を繰り返すことにより行なわれる。このように双方向印刷を行なうことにより、1ページ分の印刷を迅速に行なうことができる。
一方、ステップS120で放置時間tがモード設定閾値trefより長い場合には、印刷モードとして単方向印刷モードを設定すると共に(ステップS150)、印刷モードを単方向印刷モードから双方向印刷モードに切り替えてもよいタイミングを定めるモード切替閾値Qrefを設定する(ステップS160)。ここで、モード切替閾値Qrefは、本実施形態では、温度Tと湿度Hとモード切替閾値Qrefとの関係を予め定めてモード切替閾値設定用マップとしてROM73に記憶しておき、温度Tと湿度Hとが与えられると記憶したモード切替閾値Qrefを導出して設定するものとした。モード切替閾値設定用マップの一例を図4に示す。モード切替閾値Qrefは、図示するように、温度Tが高いほど大きくなる傾向で、湿度Hが低いほど大きくなる傾向に設定するものとした。この理由については後述する。
続いて、用紙Pの給紙処理を行ない(ステップS170)、単方向印刷モードで1ページ分の印刷処理を実行し(ステップS180)、印刷した用紙Pの排紙処理を行なう(ステップS190)。ここで、単方向モードでの印刷処理は、主走査方向にキャリッジ22が往復動するようキャリッジモーター34aを制御すると共にキャリッジ22の往路と復路との一方(本実施形態では往路だけ)で印刷データに基づいて用紙Pにインクが吐出されるよう印刷ヘッド24を駆動し、用紙Pが搬送方向に所定量ずつ搬送されるよう駆動モーター33を制御する処理を繰り返すことにより行なわれる。このように、放置時間tがモード設定閾値trefより長い場合(印刷ヘッド24内のインクの増粘の程度が許容上限程度を越えていると想定される場合)に単方向印刷モードで印刷を行なうことにより、用紙Pに印刷される画像の品質低下を抑制することができる。
次に、次ページ(次の用紙P)の印刷があるか否かを判定し(ステップS200)、次ページがあると判定された場合には、直前に印刷を行なったページについて双方向印刷モードで印刷したか単方向印刷モードで印刷したか否かを判定し(ステップS210)、直前に印刷を行なったページについて双方向印刷モードで印刷したと判定された場合には、そのままステップS170に戻って双方向印刷モードで次ページの印刷を行なう(ステップS170〜S190)。このようにして各ページの印刷を行ない、ステップS200で次ページがないと判定されると、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS210で直前に印刷を行なったページについて単方向印刷モードで印刷したと判定された場合には、今回の印刷処理を開始してから(図2の印刷処理ルーチンの実行を開始してから)の印刷量Qを入力すると共に(ステップS220)、入力した印刷量Qをモード切替閾値Qrefと比較する(ステップS230)。ここで、印刷量Qは、印刷ヘッド24からのインクの吐出量や印刷枚数などを用いることができる。また、ステップS230の処理は、印刷ヘッド24内や図示しないリザーブタンク(インクカートリッジ26からのインクを一時的に貯留して印刷ヘッド24に供給するタンク)内で増粘の程度が許容上限程度を超えているインク(以下、増粘インクという)を印刷ヘッド24から吐出し終わったか否かを判定する処理である。なお、前述したように、温度Tが高いほど大きくなる傾向で湿度Hが低いほど大きくなる傾向にモード切替閾値Qrefを設定するのは、温度Tが高く湿度Hが低いほどインクの増粘が進行しやすく増粘インクの量が多くなるという理由に基づく。
印刷量Qがモード切替閾値Qref以下のときには、増粘インクを印刷ヘッド24から吐出し終わっていない(増粘インクが残っている)と判断し、印刷モードを切り替えずにステップS170に戻って単方向印刷モードで次ページの印刷を行ない(ステップS170〜S190)、印刷量Qがモード切替閾値Qrefより大きいときには、増粘インクを印刷ヘッド24から吐出し終わったと判断し、印刷モードを単方向印刷モードから双方向印刷モードに切り替えて(ステップS240)、ステップS170に戻って双方向印刷モードで次ページの印刷を行なう(ステップS170〜S190)。このようにして各ページの印刷を行ない、ステップS200で次ページがないと判定されると、本ルーチンを終了する。このように、印刷量Qがモード切替閾値Qrefより大きくなったときに印刷モードを切り替えることにより、印刷終了までに要する時間を短縮することができる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の印刷ヘッド24が「吐出ヘッド」に相当し、キャリッジ22が「キャリッジ」に相当し、キャリッジベルト32やキャリッジモーター34a,従動ローラー34bが「移動手段」に相当し、図2の印刷処理ルーチンを実行するコントローラー70が「制御手段」に相当する。
以上説明した本実施形態のインクジェットプリンター20によれば、放置時間tがモード設定閾値tref以下の場合には双方向印刷モードで印刷を行ない、放置時間tがモード設定閾値trefより長い場合には単方向印刷モードで印刷を行なうことにより、前者の場合には用紙Pへの印刷を迅速に行なうことができ、後者の場合には用紙Pに印刷される画像の品質低下を抑制することができる。しかも、単方向印刷モードで印刷を行なっているときでも、印刷量Qがモード切替閾値Qrefを超えた以降は、双方向印刷モードで印刷を行なうから、印刷終了までに要する時間を短縮することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
上述した実施形態では、モード設定閾値trefは、図3に示したように、印刷ヘッド24の温度Tと湿度Hとに基づいて設定するものとしたが、湿度Hに拘わらず温度Tだけに基づいて設定するものとしてもよいし、温度Tに拘わらず湿度Hに基づいて設定するものとしてもよいし、温度Tや湿度Hに拘わらず一定の値(例えば、2ヶ月や3ヶ月など)を用いるものとしてもよい。また、上述の実施形態では、現在(印刷開始時)の印刷ヘッド24の温度Tや湿度Hに基づいてモード設定閾値trefを設定するものとしたが、前回の印刷終了日時tendから現在日時tnowまでの間(放置中)の印刷ヘッド24の温度Tや湿度Hを考慮してモード設定閾値trefを設定するものとしてもよい。こうすれば、モード設定閾値trefをより適正に設定することが可能となる。
上述した実施形態では、モード切替閾値Qrefは、図4に示すように、印刷ヘッド24の温度Tと湿度Hとに基づいて設定するものとしたが、湿度Hに拘わらず温度Tだけに基づいて設定するものとしてもよいし、温度Tに拘わらず湿度Hだけに基づいて設定するものとしてもよいし、温度Tと湿度Hとのうちの一方または両方に代えて放置時間tに基づいて設定するものとしたり温度Tと湿度Hとに加えて放置時間tに基づいて設定するものとしたりしてもよい。放置時間tに基づいてモード切替閾値Qrefを設定する場合、放置時間tが長いほど大きくなる傾向にモード切替閾値Qrefを設定するものとしてもよい。これは、放置時間tが長いほどインクの増粘が進行しやすく増粘インクの量が多くなるという理由に基づく。さらに、モード切替閾値Qrefとして一定の値(例えば、印刷枚数として数枚など)を用いるものとしてもよい。
上述した実施形態では、単方向印刷モードで任意のページの印刷を行なった後に印刷量Qが閾値Qrefより大きいときに、印刷モードを単方向印刷モードから双方向印刷モードに切り替えて次ページ以降の印刷を行なう、即ち、ページ途中では印刷モードを切り替えないものとしたが、単方向印刷モードで印刷を行なっている最中に印刷量Qが閾値Qrefより大きくなったときには、ページ途中でも単方向印刷モードから双方向印刷モードに切り替えるものとしてもよい。また、単方向印刷モードで印刷を開始したときには、その印刷ジョブについての印刷が完了するまで単方向印刷モードで印刷する(双方向印刷モードに切り替えない)ものとしてもよい。
上述した実施形態では、ユーザーPC10から印刷データを入力したときにおいて、放置時間tがモード設定閾値tref以下の場合には双方向印刷モードで印刷を行ない、放置時間tがモード設定閾値trefより長い場合には単方向印刷モードで印刷を行なうものとしたが、印刷ヘッド24の経年変化の程度を所定変化程度と比較し、印刷ヘッド24の経年変化の程度が所定変化程度以下である場合には双方向印刷モードで印刷を行ない、印刷ヘッド24の経年変化の程度が所定変化程度を越えている場合には単方向印刷モードで印刷を行なうものとしてもよい。印刷ヘッド24の経年変化の程度が大きい場合も、印刷ヘッド24内のインクの増粘の程度が大きい場合と同様に、印刷ヘッド24から吐出されるインク滴の用紙Pへの到達時間(飛翔時間)にバラツキが生じやすくなるため、双方向印刷を行なうと、キャリッジ22(印刷ヘッド24)の往路と復路とのそれぞれにおけるインク滴の吐出タイミングを適正に調整できずに用紙Pに形成される画像が乱れることがある。したがって、印刷ヘッド24の経年変化の程度が所定変化程度を越えている場合に、単方向印刷モードで印刷を行なうことにより、本実施形態と同様に、用紙Pに印刷される画像の品質低下を抑制することができる。ここで、印刷ヘッド24の経年変化の程度としては、例えば、インクジェットプリンター20(印刷ヘッド24)の出荷後の経過時間や、出荷後に印刷ヘッド24からインク滴を吐出して印刷を行なった印刷枚数(画像形成数),出荷後の印刷ヘッド24からのインク滴の吐出量などの少なくとも一つに基づいて定められる程度である。また、所定変化程度は、双方向印刷モードで印刷を行なっても用紙Pに形成される画像が乱れる可能性が低いと考えられる程度の上限として予め実験などによって定められたものを用いることができる。
上述した実施形態では、本発明をキャリッジ22が主走査方向に往復動可能なインクジェットプリンター20に適用するものとしたが、キャリッジが主走査方向に加えて搬送方向にも移動可能なインクジェットプリンターに適用するものとしてもよい。
上述した実施形態では、本発明の画像形成装置の一例としてインクジェットプリンター20を示したが、本発明は液体を吐出して用紙に画像を形成するものであればこれに限定されるものではなく、例えば、ファクシミリ装置や複合機などのOA機器に適用してもよい。
本実施形態では、本発明を画像形成装置の形態として説明したが、画像形成装置の制御方法の形態としてもよいし、画像形成装置の制御方法をコンピューターに実現させるためのプログラムの形態としてもよい。
本発明は、画像形成装置の製造産業などに利用可能である。
10 ユーザーPC、20 インクジェットプリンター、21 プリンター機構、22 キャリッジ、23 ノズル、24 印刷ヘッド、26 インクカートリッジ、28 ガイド、31 紙送り機構、32 キャリッジベルト、33 駆動モーター、34a キャリッジモーター、34b 従動ローラー、35 紙送りローラー、36 リニア式エンコーダー、38 プラテン、40 キャッピング装置、70 コントローラー、72 CPU、73 ROM、74 RAM、75 フラッシュメモリー、76 インターフェイス(I/F)、80 メカフレーム、82 温度センサー、84 湿度センサー。
Claims (9)
- 媒体に液体を吐出することにより画像を形成する画像形成装置であって、
液体を吐出する吐出ヘッドと、
前記吐出ヘッドを搭載するキャリッジと、
前記キャリッジを移動させる移動手段と、
媒体への画像の形成が指示されたとき、前記吐出ヘッドからの前回の液体の吐出終了から今回の液体の吐出開始までの放置時間が所定時間以下の場合には、所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路との双方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する双方向吐出制御を実行し、前記放置時間が前記所定時間より長い場合には、前記所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路とのうち一方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する単方向吐出制御を実行する制御手段と、
を備える画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置であって、
前記所定時間は、前記吐出ヘッドの温度と湿度とのうち少なくとも一方に基づいて設定される時間である、
画像形成装置。 - 請求項1または2記載の画像形成装置であって、
前記制御手段は、前記放置時間が前記所定時間より長い場合、前記単方向吐出制御の実行量が所定量を超える前は該単方向吐出制御を実行し、該単方向吐出制御の実行量が前記所定量を超えた以降は前記双方向吐出制御を実行する手段である、
画像形成装置。 - 請求項3記載の画像形成装置であって、
前記所定量は、前記放置時間,前記吐出ヘッドの温度,前記吐出ヘッドの湿度の少なくとも一つに基づいて設定される量である、
画像形成装置。 - 媒体に液体を吐出することにより画像を形成する画像形成装置であって、
液体を吐出する吐出ヘッドと、
前記吐出ヘッドを搭載するキャリッジと、
前記キャリッジを移動させる移動手段と、
媒体への画像の形成が指示されたとき、前記吐出ヘッドの経年変化の程度が所定変化程度以下の場合には、所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路との双方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する双方向吐出制御を実行し、前記吐出ヘッドの経年変化の程度が前記所定変化程度を超えている場合には、前記所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路とのうち一方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する単方向吐出制御を実行する制御手段と、
を備える画像形成装置。 - 請求項5記載の画像形成装置であって、
前記吐出ヘッドの経年変化の程度は、出荷後の経過時間,出荷後の画像形成数,出荷後の前記吐出ヘッドからの液体の吐出量の少なくとも一つに基づいて定められる程度である、
画像形成装置。 - 液体を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドを搭載するキャリッジと、前記キャリッジを移動させる移動手段と、を備える画像形成装置の制御方法であって、
媒体への画像の形成が指示されたとき、前記吐出ヘッドからの前回の液体の吐出終了から今回の液体の吐出開始までの放置時間が所定時間以下の場合には、所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路との双方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する双方向吐出制御を実行し、前記放置時間が前記所定時間より長い場合には、前記所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路とのうち一方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する単方向吐出制御を実行する、
ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 液体を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドを搭載するキャリッジと、前記キャリッジを移動させる移動手段と、を備える画像形成装置の制御方法であって、
媒体への画像の形成が指示されたとき、前記吐出ヘッドの経年変化の程度が所定変化程度以下の場合には、所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路との双方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する双方向吐出制御を実行し、前記吐出ヘッドの経年変化の程度が前記所定変化程度を超えている場合には、前記所定方向に前記キャリッジを往復動しながら往路と復路とのうち一方で該吐出ヘッドから液体を吐出することによって媒体に画像が形成されるよう前記移動手段と前記吐出ヘッドとを制御する単方向吐出制御を実行する、
ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 請求項7または8記載の画像形成装置の制御方法をコンピューターに実現させるためのプログラム。
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EP2848419A1 (en) | 2013-08-02 | 2015-03-18 | Seiko Epson Corporation | Recording apparatus |
-
2010
- 2010-05-17 JP JP2010112889A patent/JP2011240536A/ja not_active Withdrawn
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US9233561B2 (en) | 2013-08-02 | 2016-01-12 | Seiko Epson Corporation | Recording apparatus |
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