JP2022155058A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 適切なカール抑制処理を行うことを目的とする。【解決手段】 搬送方向に対する紙の目の方向に応じてインク付与量を得る領域を設定し、設定した領域のインク付与量に基づいてカール抑制処理を決定する。【選択図】 図13
Description
本発明は、記録装置に関する。
記録媒体にインクを付与すると記録媒体にカールが発生する。記録媒体にカールが発生すると搬送や排出時にジャムが発生する虞がある。
特許文献1には、記録媒体の四隅の所定領域のインクの打ち込み量に基づいてカール抑制処理の実行を決定することが開示されている。
一方、紙の製造過程で繊維がある方向に流れるようになりこれは紙の目とよばれる。この紙の目は用紙にインクを付与した場合の紙のカールの仕方にも影響を与える。紙の目の方向が記録媒体の搬送方向と同じ用紙には、特許文献1のように用紙内の所定領域へのインク付与量に応じてカールの抑制処理を行うことができても、同じことが紙の目の方向が記録媒体の搬送方向と異なる用紙には対しては適切なカール抑制処理とならない可能性がある。
本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、紙の目の方向に応じて適切なカール抑制処理を行うことを目的とする。
本発明は、紙にインクを付与して記録を行う記録手段と、紙を搬送する搬送手段と、前記記録手段によって前記紙に付与されるインク付与量に関する情報を取得する付与量情報取得手段と、前記付与量情報取得手段が取得した前記情報に基づいて、前記紙の所定の領域に付与されるインクの量に応じて前記記録手段による記録後のカールを抑制する抑制処理の実行を決定する決定手段と、を備える記録装置であって、前記紙の、前記搬送手段が前記紙を搬送する搬送方向に対する紙の目の方向を示す情報を取得する方向情報取得手段と、前記方向情報取得手段が取得した情報が示す前記搬送方向に対する紙の目の方向に応じて、前記所定領域を設定する設定手段と、を更に有することを特徴とする記録装置。
本発明によれば、記録媒体に生じるカールを抑制するためにインク付与量を得る領域を、搬送方向に対する紙の目の方向に応じて変更することで、適切なカール抑制処理を行うことができる。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態で使用するインクジェット記録装置1(以下、記録装置1)の内部構成図である。図において、x方向は水平方向、y方向(紙面垂直方向)は後述する記録ヘッド8において吐出口が配列される方向、z方向は鉛直方向をそれぞれ示す。
記録装置1は、プリント部2とスキャナ部3を備える複合機であり、記録動作と読取動作に関する様々な処理を、プリント部2とスキャナ部3で個別にあるいは連動して実行することができる。スキャナ部3は、ADF(オートドキュメントフィーダ)とFBS(フラットベッドスキャナ)を備えており、ADFによって自動給紙される原稿の読み取りと、ユーザによってFBSの原稿台に置かれた原稿の読み取り(スキャン)を行うことができる。なお、本実施形態はプリント部2とスキャナ部3を併せ持った複合機であるが、スキャナ部3を備えない形態であってもよい。図1は、記録装置1が記録動作も読取動作も行っていない待機状態にあるときを示す。
プリント部2において、筐体4の鉛直方向下方の底部には、記録媒体(カットシート)Sを収容するための第1カセット5Aと第2カセット5Bが着脱可能に設置されている。第1カセット5AにはA4サイズまでの比較的小さな記録媒体が、第2カセット5BにはA3サイズまでの比較的大きな記録媒体が、平積みに収容されている。第1カセット5A近傍には、収容されている記録媒体を1枚ずつ分離して給送するための第1給送ユニット6Aが設けられている。同様に、第2カセット5B近傍には、第2給送ユニット6Bが設けられている。記録動作が行われる際にはいずれか一方のカセットから選択的に記録媒体Sが給送される。
搬送ローラ7、排出ローラ12、ピンチローラ7a、拍車7b、ガイド18、インナーガイド19およびフラッパ11は、記録媒体Sを所定の方向に導くための搬送機構(搬送手段)である。搬送ローラ7は、記録ヘッド8(プラテン9)の上流側および下流側に配され、搬送モータによって駆動される駆動ローラである。ピンチローラ7aは、搬送ローラ7と共に記録媒体Sをニップして回転する従動ローラである。排出ローラ12は、搬送ローラ7の下流側に配され、排出モータによって駆動される駆動ローラである。拍車7bは、記録ヘッド8(プラテン9)の下流側に配される搬送ローラ7及び排出ローラ12と共に記録媒体Sを挟持して搬送する。
記録装置1には、上記駆動ローラを駆動するための複数のモータが設けられており、上記駆動ローラのそれぞれは、複数のモータのうちの1つに接続されている。モータと駆動ローラの対応関係については後に詳しく説明する。
ガイド18は、記録媒体Sの搬送経路に設けられ、記録媒体Sを所定の方向に案内する。インナーガイド19は、y方向に延在する部材で湾曲した側面を有し、当該側面に沿って記録媒体Sを案内する。フラッパ11は、両面記録動作の際に、記録媒体Sが搬送される方向を切り替えるための部材である。排出トレイ13(積載手段)は、記録動作が完了し排出ローラ12によって排出された記録媒体Sを積載するためのトレイである。
本実施形態の記録ヘッド8(記録手段)は、フルラインタイプのカラーインクジェット記録ヘッドであり、記録データに従ってインクを吐出する吐出口が、図1におけるy方向に沿って記録媒体Sの幅に相当する分だけ複数配列されている。記録ヘッド8が待機位置にあるとき、記録ヘッド8の吐出口面8aは、図1のように鉛直下方を向きキャップユニット10によってキャップされている。記録動作を行う際は、後述するプリントコントローラ202によって、吐出口面8aがプラテン9と対向するように記録ヘッド8の向きが変更される。プラテン9は、y方向に延在する平板によって構成され、記録ヘッド8によって記録動作が行われる記録媒体Sを背面から支持する。記録ヘッド8の待機位置から記録位置への移動については、後に詳しく説明する。
インクタンクユニット14は、記録ヘッド8へ供給される4色のインクをそれぞれ貯留する。インク供給ユニット15は、インクタンクユニット14と記録ヘッド8を接続する流路の途中に設けられ、記録ヘッド8内のインクの圧力及び流量を適切な範囲に調整する。本実施形態では循環型のインク供給系を採用しており、インク供給ユニット15は記録ヘッド8へ供給されるインクの圧力と記録ヘッド8から回収されるインクの流量を適切な範囲に調整する。
メンテナンスユニット16は、キャップユニット10とワイピングユニット17を備え、所定のタイミングにこれらを作動させて、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作を行う。メンテナンス動作については後に詳しく説明する。
図2は、記録装置1における制御構成を示すブロック図である。制御構成は、主にプリント部2を統括するプリントエンジンユニット200と、スキャナ部3を統括するスキャナエンジンユニット300と、記録装置1全体を統括するコントローラユニット100によって構成されている。プリントコントローラ202は、コントローラユニット100のメインコントローラ101の指示に従ってプリントエンジンユニット200の各種機構を制御する。スキャナエンジンユニット300の各種機構は、コントローラユニット100のメインコントローラ101によって制御される。以下に制御構成の詳細について説明する。
コントローラユニット100において、CPUにより構成されるメインコントローラ101は、ROM107に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM106をワークエリアとしながら記録装置1全体を制御する。例えば、ホストI/F102またはワイヤレスI/F103を介してホスト装置400から印刷ジョブが入力されると、メインコントローラ101の指示に従って、画像処理部108が受信した画像データに対して所定の画像処理を施す。そして、メインコントローラ101はプリントエンジンI/F105を介して、画像処理を施した画像データをプリントエンジンユニット200へ送信する。
なお、記録装置1は無線通信や有線通信を介してホスト装置400から画像データを取得しても良いし、記録装置1に接続された外部記憶装置(USBメモリ等)から画像データを取得しても良い。無線通信や有線通信に利用される通信方式は限定されない。例えば、無線通信に利用される通信方式として、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)やBluetooth(登録商標)が適用可能である。また、有線通信に利用される通信方式としては、USB(Universal Serial Bus)等が適用可能である。また、例えばホスト装置400から読取コマンドが入力されると、メインコントローラ101は、スキャナエンジンI/F109を介してこのコマンドをスキャナ部3に送信する。
操作パネル104は、ユーザが記録装置1に対して入出力を行うための機構である。ユーザは、操作パネル104を介してコピーやスキャン等の動作を指示したり、印刷モードを設定したり、記録装置1の情報を認識したりすることができる。また、ユーザは、操作パネル104を介して、コピー時に所定量ずつ仕分けて排出するソート処理を実行するか否かを設定することができる。なお、ホスト装置400から入力される印刷ジョブに基づく印刷の際には、ホスト装置400においてソート処理の設定を行うこととなる。本実施形態においては、スキャナ部3で読み取った情報に基づくプリント部2による記録媒体Sへのコピーと、ホスト装置400から入力された情報に基づくプリント部2により記録媒体Sへの印刷とを、単に「記録」と適宜に称する。
例えば、操作パネル104(入力パネル)において、コピーを選択すると、倍率などを設定するボタンとともに、仕分け(ソート)処理を設定するボタンが表示され、当該ボタンの選択に応じて、ソート処理の有無を設定する。また、ホスト装置400では、印刷に関する詳細な設定が可能なプリンタプロパティのウインドウを開く。当該ウインドウ内に表示されるソート処理の有無をチェックボックスへのチェックの有無によって設定する。即ち、本実施形態では、ホスト装置400がソート処理の設定を入力可能な外部装置となっている。
プリントエンジンユニット200において、CPUにより構成されるプリントコントローラ202は、ROM203に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM204をワークエリアとしながら、プリント部2が備える各種機構を制御する。コントローラI/F201を介して各種コマンドや画像データが受信されると、プリントコントローラ202は、これを一旦RAM204に保存する。記録ヘッド8が記録動作に利用できるように、プリントコントローラ202は画像処理コントローラ205に、保存した画像データを記録データへ変換させる。記録データが生成されると、プリントコントローラ202は、ヘッドI/F206を介して記録ヘッド8に記録データに基づく記録動作を実行させる。この際、プリントコントローラ202は、搬送制御部207を介して図1に示す給送ユニット6A、6B、搬送ローラ7、排出ローラ12、フラッパ11を駆動して、記録媒体Sを搬送する。
搬送制御部207は、記録媒体Sの搬送状態を検知する検知部212と、複数の駆動ローラを駆動する駆動部211とに接続しており、検知部212から得られる検知結果に基づいて駆動部211を用いて記録媒体Sの搬送を制御する。検知部212は、記録媒体Sの有無を検知する検知部材20と駆動ローラの回転量を検出するエンコーダ21を有している。
搬送制御部207によって記録媒体Sが搬送される過程で、プリントコントローラ202の指示に従って、記録ヘッド8による記録動作が実行され、印刷処理が行われる。
ヘッドキャリッジ制御部208は、記録装置1のメンテナンス状態や記録状態といった動作状態に応じて記録ヘッド8の向きや位置を変更する。インク供給制御部209は、記録ヘッド8へ供給されるインクの圧力が適切な範囲に収まるように、インク供給ユニット15を制御する。メンテナンス制御部210は、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作を行う際に、メンテナンスユニット16におけるキャップユニット10やワイピングユニット17の動作を制御する。
アーム制御部213は、フラッパ91(後述する)を駆動してアーム90(後述する)の回動を制御し、アーム90を退避位置あるいは検知位置に移動させる。アーム制御部213は、アーム90の変位(回動)に基づいて、排出トレイ13における記録媒体Sの積載量を検知するための積載量検知部214に接続されている。ソート制御部217は、駆動部218を介して、排出トレイ13を構成する可動トレイ13b(後述する)の移動を制御して、排出される記録媒体Sの仕分けを行う。温度検出部219(温度検出手段)は、記録装置1が設置された環境における温度(あるいは記録装置1内部の温度)を検出する。また、湿度検出部220(湿度検出手段)は、記録装置1が設置された環境における湿度(あるいは記録装置1内部の湿度)を検出する。
スキャナエンジンユニット300においては、メインコントローラ101が、ROM107に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM106をワークエリアとしながら、スキャナコントローラ302のハードウェアリソースを制御する。これにより、スキャナ部3が備える各種機構は制御される。例えばコントローラI/F301を介してメインコントローラ101がスキャナコントローラ302内のハードウェアリソースを制御することにより、ユーザによってADFに搭載された原稿を、搬送制御部304を介して搬送し、センサ305によって読み取る。そして、スキャナコントローラ302は読み取った画像データをRAM303に保存する。なお、プリントコントローラ202は、上述のように取得された画像データを記録データに変換することで、記録ヘッド8に、スキャナコントローラ302で読み取った画像データに基づく記録動作を実行させることが可能である。
図3は、記録装置1が記録状態にあるときを示す。図1に示した待機状態と比較すると、キャップユニット10が記録ヘッド8の吐出口面8aから離間し、吐出口面8aがプラテン9と対向している。本実施形態において、プラテン9の平面は水平方向に対して約45度傾いており、記録位置における記録ヘッド8の吐出口面8aも、プラテン9との距離が一定に維持されるように水平方向に対して約45度傾いている。
記録ヘッド8を図1に示す待機位置から図3に示す記録位置に移動する際、プリントコントローラ202は、メンテナンス制御部210を用いて、キャップユニット10を図3に示す退避位置まで降下させる。これにより、記録ヘッド8の吐出口面8aは、キャップ部材と離間する。その後、プリントコントローラ202は、ヘッドキャリッジ制御部208を用いて記録ヘッド8の鉛直方向の高さを調整しながら45度回転させ、吐出口面8aをプラテン9と対向させる。記録動作が完了し、記録ヘッド8が記録位置から待機位置に移動する際は、プリントコントローラ202によって上記と逆の工程が行われる。
次に、プリント部2における記録媒体Sの搬送経路について説明する。記録コマンドが入力されると、プリントコントローラ202は、まず、メンテナンス制御部210およびヘッドキャリッジ制御部208を用いて、記録ヘッド8を図3に示す記録位置に移動する。その後、プリントコントローラ202は搬送制御部207を用い、記録コマンドに従って第1給送ユニット6Aおよび第2給送ユニット6Bのいずれかを駆動し、記録媒体Sを給送する。
図4(a)~(c)は、第1カセット5Aに収容されているA4サイズの記録媒体Sが給送されるときの搬送経路を示す図である。第1カセット5A内の1番上に積載された記録媒体Sは、第1給送ユニット6Aによって2枚目以降の記録媒体から分離され、搬送ローラ7とピンチローラ7aにニップされながら、プラテン9と記録ヘッド8の間の記録領域Pに向けて搬送される。図4(a)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。記録媒体Sの進行方向は、第1給送ユニット6Aに給送されて記録領域Pに到達する間に、水平方向(x方向)から、水平方向に対して約45度傾いた方向に変更される。
記録領域Pでは、記録ヘッド8に設けられた複数の吐出口から記録媒体Sに向けてインクが吐出される。インクが付与される領域の記録媒体Sは、プラテン9によってその背面が支持されており、吐出口面8aと記録媒体Sの距離が一定に保たれている。インクが付与された後の記録媒体Sは、搬送ローラ7と拍車7bに案内されながら、先端が右に傾いているフラッパ11の左側を通り、ガイド18に沿って記録装置1の鉛直方向上方へ搬送される。図4(b)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。記録媒体Sの進行方向は、水平方向に対し約45度傾いた記録領域Pの位置から、搬送ローラ7と拍車7bによって鉛直方向上方に変更されている。
記録媒体Sは、鉛直方向上方に搬送された後、排出ローラ12と拍車7bによって排出トレイ13に排出される。図4(c)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。排出された記録媒体Sは、記録ヘッド8によって画像が記録された面を下にした状態で、排出トレイ13上に保持される。
図5(a)~(c)は、第2カセット5Bに収容されているA3サイズの記録媒体Sが給送されるときの搬送経路を示す図である。第2カセット5B内の1番上に積載された記録媒体Sは、第2給送ユニット6Bによって2枚目以降の記録媒体から分離され、搬送ローラ7とピンチローラ7aにニップされながら、プラテン9と記録ヘッド8の間の記録領域Pに向けて搬送される。
図5(a)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。第2給送ユニット6Bに給送されて記録領域Pに到達するまでの搬送経路には、複数の搬送ローラ7とピンチローラ7aおよびインナーガイド19が配されることで、記録媒体SはS字上に湾曲されてプラテン9まで搬送される。
その後の搬送経路は、図4(b)および(c)で示したA4サイズの記録媒体Sの場合と同様である。図5(b)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。図5(c)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。
図6(a)~(d)は、A4サイズの記録媒体Sの裏面(第2面)に対して記録動作(両面記録)を行う場合の搬送経路を示す。両面記録を行う場合、第1面(表面)を記録した後に第2面(裏面)に記録動作を行う。第1面を記録する際の搬送工程は図4(a)~(c)と同様であるので、ここでは説明を省略する。以後、図4(c)以後の搬送工程について説明する。
記録ヘッド8による第1面への記録動作が完了し、記録媒体Sの後端がフラッパ11を通過すると、プリントコントローラ202は、搬送ローラ7を逆回転させて記録媒体Sを記録装置1の内部へ搬送する。この際、フラッパ11は、不図示のアクチュエータによってその先端が左側に傾くように制御されるため、記録媒体Sの先端(第1面の記録動作における後端)はフラッパ11の右側を通過して鉛直方向下方へ搬送される。図6(a)は、記録媒体Sの先端(第1面の記録動作における後端)が、フラッパ11の右側を通過する状態を示す。
その後、記録媒体Sは、インナーガイド19の湾曲した外周面に沿って搬送され、再び記録ヘッド8とプラテン9の間の記録領域Pに搬送される。この際、記録ヘッド8の吐出口面8aに、記録媒体Sの第2面が対向する。図6(b)は、第2面の記録動作のために、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。
その後の搬送経路は、図4(b)および(c)で示した第1面記録の場合と同様である。図6(c)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。この際、フラッパ11は、不図示のアクチュエータにより先端が右側に傾いた位置に移動するように制御される。図6(d)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。
次に、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作について説明する。図1でも説明したように、本実施形態のメンテナンスユニット16は、キャップユニット10とワイピングユニット17とを備え、所定のタイミングにこれらを作動させてメンテナンス動作を行う。
図7は、記録装置1がメンテナンス状態のときの図である。記録ヘッド8を図1に示す待機位置から図7に示すメンテナンス位置に移動する際、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向において上方に移動させるとともにキャップユニット10を鉛直方向下方に移動させる。そして、プリントコントローラ202は、ワイピングユニット17を退避位置から図7における右方向に移動させる。その後、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向下方に移動させメンテナンス動作が可能なメンテナンス位置に移動させる。
一方、記録ヘッド8を図3に示す記録位置から図7に示すメンテナンス位置に移動する際、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を45度回転させつつ鉛直方向上方に移動させる。そして、プリントコントローラ202は、ワイピングユニット17を退避位置から右方向に移動させる。その後、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向下方に移動させて、メンテナンスユニット16によるメンテナンス動作が可能なメンテナンス位置に移動させる。
図8は、記録装置1における複数のモータと駆動ローラの対応関係を示す図である。第1給送モータ22は、第1カセット5Aから記録媒体Sを給送するための第1給送ユニット6Aを駆動する。第2給送モータ23は、第2カセット5Bから記録媒体Sを給送するための第2給送ユニット6Bを駆動する。第1搬送モータ24は、第1給送ユニット6Aにより給送された記録媒体Sを最初に搬送する第1中間ローラ71Aを駆動する。第2搬送モータ25は、第2給送ユニット6Bにより給送された記録媒体Sを最初に搬送する第2中間ローラ71Bを駆動する。
主搬送モータ26は、プラテン9の上流側に配され主に記録中の記録媒体Sを搬送する主搬送ローラ70を駆動する。また主搬送モータ26は、プラテン9の下流側に配され主搬送ローラ70により搬送される記録媒体Sを更に下流側に搬送する2つの搬送ローラ7を駆動する。
第3搬送モータ27は、第1面に記録が行われた記録媒体Sを下方に搬送する2つの搬送ローラ7を駆動する。また第3搬送モータ27はインナーガイド19に沿って配され、第2カセット5Bから給送され第2中間ローラ71Bによって搬送された記録媒体又は第1面に記録が行われ表裏が反転された記録媒体を記録ヘッド8に向けて搬送する2つの搬送ローラ7を駆動する。
第4搬送モータ28は、記録動作が行われた後の記録媒体Sを上方または下方に搬送する2つの搬送ローラ7を駆動する。排出モータ29は、記録が行われた記録媒体Sを排出トレイ13へ排出する排出ローラ12を駆動する。このように、2つの給送モータ22、23、5つの搬送モータ24~28、および排出モータ29のそれぞれは、1つ以上の駆動ローラに対応づけられている。
一方、搬送経路に沿った8箇所には、記録媒体Sの有無を検知するための検知部材20が配されている。個々の検知部材20は搬送経路を挟んで配置されたセンサとミラーによって構成され、搬送経路の一方側に発光部と受光部を有するセンサが配置され、搬送経路の他方側であってセンサと対向する位置にミラーが配置される。センサの発光部から発せられた光がミラーで反射し受光部がこれを検知したか否かによって、記録媒体Sの有無すなわち先端または後端の通過を判別する。
搬送制御部207は、複数の検知部材20それぞれの検知結果および各駆動ローラの回転量を検知するエンコーダの出力値に基づいて、給送モータ22、23、搬送モータ24~28、および排出モータ29を個別に駆動し、装置全体の搬送を制御する。
次に、排出トレイ13の構成について説明する。図9(a)は、記録装置1における排出トレイ13の概略斜視構成図である。図9(b)は、排出トレイ13における可動トレイ13bの移動機構の概略構成図である。
排出トレイ13(積載部)は、排出される記録媒体Sに対して傾斜する傾斜面を形成し、この傾斜面上に記録媒体Sが積載される。排出トレイ13は、図9(a)のように、記録装置1の骨格を成すフレームに固定的に設けられた固定トレイ13aと、固定トレイ13a上においてx方向(記録媒体Sが排出される方向と直交する方向)に移動可能に設けられた可動トレイ13bとを備えている。排出トレイ13において、固定トレイ13aはx方向の両端に位置し、可動トレイ13bがx方向の中央部分に位置している。このため、排出トレイ13に排出された記録媒体Sは、主に可動トレイ13b上に積載されることとなる。排出トレイ13では、例えば、ユーザにより入力された指示に基づいて、所定量の記録媒体Sが排出されると、可動トレイ13bをx方向の往方向または復方向に移動することで、積載される記録媒体Sを所定量毎に仕分けすることができる。
可動トレイ13b(可動部)は、図9(b)のように、移動機構を介して固定トレイ13aに対し、x方向の往方向および復方向に移動可能な構成となっている。固定トレイ13aは、裏面(記録媒体Sが積載される面と対向する面)において、x方向に延在するベース部材401を備えている。ベース部材401には、ソート制御部217の制御により駆動するモータなどの駆動部218が設けられている。また、ベース部材401には、駆動部218の駆動によって回転するプーリ402と、プーリ402との間で無端状にベルト403が張設されるアイドラプーリ404とが設けられている。プーリ402とアイドラプーリ404とに張設されたベルト403はx方向に延在している。ベルト403には駆動力伝達ユニット405が固定的に設けられている。駆動力伝達ユニット405には、可動トレイ13bの裏面に設けられた連結部13baと連結する連結部405aを備えている。
従って、駆動部218によってベルト403が回動することにより、駆動力伝達ユニット405がx方向の往方向および復方向に移動する。この駆動力伝達ユニット405の移動によって、連結部405a、13baを介して駆動力伝達ユニット405と連結された可動トレイ13bがx方向で移動することとなる。即ち、駆動部218の駆動力がベルト403などを介して可動トレイ13bに伝達され、伝達された駆動力によって可動トレイ13bはx方向を往方向および復方向に移動する。
〈記録媒体のカールについて〉
ここで、記録によって生じる記録媒体Sのカールについて説明する。記録媒体として記録紙を使用した場合、記録ヘッド8から吐出するインクにより生じるカールは、紙の目方向によって異なる。図10(a)は記録媒体Sの紙の目が記録媒体の排出方向(搬送方向)に対して平行な方向である縦目の場合に、記録装置1により、記録面全体に均一にインクを塗布した記録媒体Sがカールを抑制されることなく排出トレイ13に排出されたときのカールの状態を示す図である。図10(b)は、図10(a)において排出トレイ13に排出された記録媒体Sを排出方向下流側から上流側に向かって見た図である。図10(c)は、排出口95近傍の断面図である。なお、記録装置1では、記録媒体Sの記録面が下方に向いて排出されるフェイスダウン排出となっている。
ここで、記録によって生じる記録媒体Sのカールについて説明する。記録媒体として記録紙を使用した場合、記録ヘッド8から吐出するインクにより生じるカールは、紙の目方向によって異なる。図10(a)は記録媒体Sの紙の目が記録媒体の排出方向(搬送方向)に対して平行な方向である縦目の場合に、記録装置1により、記録面全体に均一にインクを塗布した記録媒体Sがカールを抑制されることなく排出トレイ13に排出されたときのカールの状態を示す図である。図10(b)は、図10(a)において排出トレイ13に排出された記録媒体Sを排出方向下流側から上流側に向かって見た図である。図10(c)は、排出口95近傍の断面図である。なお、記録装置1では、記録媒体Sの記録面が下方に向いて排出されるフェイスダウン排出となっている。
紙の目方向が排出方向と平行な方向の場合、図10(a)のように、インクの付与により記録媒体Sの排出方向と交差する幅方向の両端部側にカールが発生し、当該両端部が排出トレイ13(可動トレイ13b)から浮き上がる。また、図示は省略するが、紙の目方向が排出方向と交差する方向である横目の場合には、記録媒体Sの排出方向の両端部側にカールが発生し、当該両端部が排出トレイ13(可動トレイ13b)から浮き上がる。そうすると、排出トレイ13との接触面積が小さくなり、不安定である。不安定な状態であると排出トレイ13上での位置がずれやすくなるため、きれいに積載が行われなくなる虞がある。
本実施形態では、記録媒体Sへ記録を行う記録処理において、記録媒体の紙の目方向に応じて定められた領域におけるインクの打ち込み量(インク付与量)に基づいてカール抑制処理(抑制処理)を決定する。具体的には、インクの打ち込み量に基づいて算出されたモニタ値と閾値とを比較して、カール抑制処理(その要否を含む)を決定する。
以下、モニタ値の取得について説明する。なお、以下の説明において、記録媒体Sとは、特に説明がない限り紙とする。また、補正値の取得および補正値に基づくモニタ値の取得は、プリントコントローラ202において実行される。即ち、本実施形態では、プリントコントローラ202が、補正値およびモニタ値を取得する取得手段として機能している。
〈インク打ち込み量に基づく補正値の取得〉
図11(a)は、紙の目が搬送方向に対して平行な方向(縦目)である場合のインク打ち込み量を算出する所定領域S0を示す図であり、図11(b)は、所定領域S0における各領域に設けられた重み付係数を示す表である。
図11(a)は、紙の目が搬送方向に対して平行な方向(縦目)である場合のインク打ち込み量を算出する所定領域S0を示す図であり、図11(b)は、所定領域S0における各領域に設けられた重み付係数を示す表である。
記録紙などの記録媒体Sでは、インクの付与量が同じであってもその記録位置によってカールの程度(カールする量、つまり、本実施形態では可動トレイ13bから浮き上がる量)が異なる。具体的には、記録媒体Sの縁に近い領域に記録するほどカールがより顕著に現れる。従って、本発明では記録媒体Sの4隅それぞれにおける所定領域S0へのインク打ち込み量(付与されるインク量、インクの割合)を算出し、4つの所定領域S0のうち最もインク打ち込み量の多い所定領域S0の算出結果に基づいて補正値を取得する。なお、4つの所定領域S0におけるインク打ち込み量の算出は、プリントコントローラ202により実行される。即ち、本実施形態では、プリントコントローラ202が、インク打ち込み量を算出する算出手段として機能している。
縦目の場合には、幅方向において両端部がカールに影響が大きい領域であるため、所定領域S0の形状を搬送方向の辺が長く、ノズル列方向の辺が短くなるように設定する。4つの所定領域S0はそれぞれ、記録媒体Sの幅方向(可動トレイ13bの移動方向)に4分割されている。具体的には、幅方向において、記録媒体Sの端部から中央部に向かって、領域S1、領域S2、領域S3、領域S4の順で並んでいる。各所定領域S0のインク打ち込み量は、領域S1、S2、S3、S4におけるインク打ち込み量に重み付係数を乗算した値を合算した値となる。
即ち、所定領域S0のインク打ち込み量を算出する際には、まず、入力された画像データに基づいて、領域S1、S2、S3、S4におけるインク打ち込み量を算出する。領域S1、S2、S3、S4に対しては、予め重み付係数が設定されている(図11(b)参照)。算出したインク打ち込み量には、対応する領域に設定された重み付係数を乗算する。即ち、領域S1におけるインク打ち込み量には重み付係数「4」を乗算する。領域S2におけるインク打ち込み量には重み付係数「3」を乗算する。領域S3におけるインク打ち込み量には重み付係数「2」を乗算する。領域S1におけるインク打ち込み量には重み付係数「1」を乗算する。なお、重み付係数については、幅方向における端部側ほど値が高くなる。その後、算出された値を合算し、合算した値を所定領域S0のインク打ち込み量とする。
このようにして、4つの所定領域S0それぞれについてインク打ち込み量を算出し、算出した値が最も大きい所定領域S0のインク打ち込み量に基づいて補正値を取得する。補正値については、例えば、インク打ち込み量に基づく補正値が予め設定された表をROM203などに記憶しておき、当該表に基づいて取得する。あるいは、インク打ち込み量を変数とする計算式をROM203などに記憶しておき、当該計算式に基づいて取得するようにしてもよい。
図12は紙の目が搬送方向に対して平行な方向(横目)である場合のインク打ち込み量を算出する所定領域S0を示す図である。横目の場合には、搬送方向において両端部がカールに影響が大きい領域であるため、所定領域S0の形状を搬送方向の辺が短く、ノズル列方向の辺が長くなるように設定する。所定領域S0はノズル列方向に4つに分割する。横目の場合にも、所定領域S0における各領域に設けられた重み付係数は図11(b)に示す表のように設定されている。
所定領域S0の大きさ(面積)については、紙の目に対する長辺と短辺の関係が守られていれば、使用可能な記録媒体Sの種類、使用するインクの種類など種々の条件に応じて変更してもよい。また、所定領域S0の位置については、近傍に位置する記録媒体Sの短辺および長辺から所定量だけ離れているようにしてもよいし、当接しているようにしてもよい。また、短辺からの距離と長辺からの距離とが異なるようにしてもよい。
〈モニタ値の取得〉
インク打ち込み量に基づく補正値、記録媒体Sの種類に基づく補正値、温湿度環境に基づく補正値および積載量、ソート情報に基づく補正値を合算してモニタ値を取得する。例えば、所定領域S0の各領域のインク打ち込み量が20ずつの場合には、モニタ値は20×4+20×3+20×2+20×1=200となる。こうして取得したモニタ値を、後述する閾値と比較して、カール抑制処理を選択して実行することとなる。
インク打ち込み量に基づく補正値、記録媒体Sの種類に基づく補正値、温湿度環境に基づく補正値および積載量、ソート情報に基づく補正値を合算してモニタ値を取得する。例えば、所定領域S0の各領域のインク打ち込み量が20ずつの場合には、モニタ値は20×4+20×3+20×2+20×1=200となる。こうして取得したモニタ値を、後述する閾値と比較して、カール抑制処理を選択して実行することとなる。
モニタ値に基づくカール抑制処理の選択については、カール抑制処理に設定された閾値に基づいて判断される。本実施形態においては、記録装置1は、記録媒体Sへの記録を行う記録処理において、第1カール抑制処理と第2カール抑制処理とを実行することができる。第1カール抑制処理は、記録後の記録媒体Sを第1の時間だけ搬送経路内に滞留させるために搬送速度を低下させる。第2カール抑制処理は、記録後の記録媒体を、第1の時間よりも長い第2の時間だけ搬送経路内に滞留させるために、搬送速度を低下させ、かつ、記録後の搬送経路内で一定時間だけ停止させる。つまり、第2カール抑制処理は、第1カール抑制処理よりも、記録媒体の搬送経路内の滞留時間を長くすることでインクの乾燥時間が長くなり、記録媒体に生じたカールを十分に抑制した状態で排出することができる。
第1カール抑制処理および第2カール抑制処理にはそれぞれ、異なる閾値が設定されている。例えば、第1カール抑制処理には第1閾値「220」が設定され、第2カール抑制処理には、第1閾値よりも大きい第2閾値「250」が設定されている。取得したモニタ値が、220未満のときはカール抑制処理を実行せず、220以上、250未満のときは第1カール抑制処理を実行し、250以上のときは第2カール抑制処理を実行する。なお、こうした実行するカール抑制処理の決定については、プリントコントローラ202において実行される。即ち、本実施形態では、プリントコントローラ202が、モニタ値と閾値とを比較して、カール抑制処理を実行するか否か決定可能であるとともに、実行するカール抑制処理を決定可能な決定手段として機能している。
以上の構成において、記録媒体Sへの記録に必要な情報が入力された状態で、ユーザによって記録の開始が指示されると、カール抑制処理を決定する決定処理が実行され、その後、決定したカール抑制処理に基づいて記録処理が実行されることとなる。図13は、決定処理の詳細な処理内容を示すフローチャートである。図13のフローチャートで示される一連の処理は、プリントコントローラ202がROM203に記憶されているプログラムコードをRAM204に展開し実行される。あるいは、図13におけるステップの一部または全部の機能をASICや電子回路などのハードウェアで実現してもよい。
決定処理が開始されると、まず、プリントコントローラ202において、紙の目の方向を決定する(ステップS1701)。この処理の詳細は図14で説明する。そして、ステップS1701で取得した紙の目の方向と、インク打ち込み量と、基づいてモニタ値を取得する(ステップS1702)。
次に、ステップS1703では、ステップS1702で取得したモニタ値が第1閾値以上か否かを判断する。モニタ値が第1閾値以上でないと判断されると、カール抑制処理を実行しないことを決定し(ステップS1705)、決定処理を終了する。また、ステップS1703において、モニタ値が第1閾値以上であると判断されると、モニタ値が第2閾値以上か否かを判断する(ステップS1704)。
ステップS1704において、モニタ値が第2閾値以上でないと判断されると、第1カール抑制処理の実行を決定し(ステップS1707)、決定手段を終了する。即ち、ステップS1707では、記録処理の際に、記録媒体Sの搬送速度を低下する第1カール抑制処理を実行することを決定する。また、ステップS1704において、モニタ値が第2閾値以上であると判断されると、第2カール抑制処理の実行を決定し(ステップS1706)、決定手段を終了する。即ち、ステップS1706では、記録処理の際に、記録媒体Sの搬送速度を低下し、かつ、記録後の記録媒体Sを一定時間だけ停止する第2カール抑制処理を実行することを決定する。
その後、決定処理で決定したカール制御処理および印刷ジョブに含まれる種々の情報に基づいて記録処理を行って、記録媒体Sへ記録を行うこととなる。即ち、第1カール抑制処理が実行される記録処理では、予め設定されている速度から、第1カール抑制処理として設定されている速度へ記録媒体Sの搬送速度を低下させて、記録媒体Sに対する記録動作が実行される。また、第2カール抑制処理が実行される記録処理では、予め設定されている速度から、第2カール抑制処理として設定されている速度へ記録媒体Sの搬送速度を低下させて記録媒体Sに対する記録動作を実行する。さらに、記録後の記録媒体Sを搬送経路内において一定時間停止させた後に、排出トレイ13へ排出する。
なお、カール抑制処理を実行しながらなされる記録動作は、プリントコントローラ202により搬送制御部207および記録ヘッド8を制御しながら実行される。即ち、本実施形態では、プリントコントローラ202がカール抑制処理を実行しながら記録媒体Sへの記録を行う記録制御手段として機能している。
図14は、図13のステップS1701の紙の目の方向決定処理の流れを示すフローチャートである。ステップS1901では、記録媒体の種類を取得する。ユーザが操作パネル104を操作して入力した記録媒体の種類を取得してもよいし、記録媒体の種類を判別するためのセンサを装置に設け、センサによって判別した種類を取得してもよい。ステップS1902では、記録媒体のサイズを取得する。ステップS1901と同様に、ユーザが入力したサイズを取得してもよいし、サイズを判別するためのセンサによって判別した種類を取得してもよい。
ステップS1903では、記録媒体の送り方向を取得する。ステップS1901と同様に、ユーザが入力した送り方向を取得してもよいし、記録装置にセットされた記録媒体の方向に基づいて判定した送り方向を取得してもよい。
ステップS1904では、ステップS1901~S1903で取得した記録媒体の種類、サイズ、送り方向に基づいて紙の目の方向を決定する。図15は紙の目の方向決定テーブルである。このテーブルはROM203に記憶されているものであり、このテーブルに従って紙の目を決定する。記録媒体の種類とサイズによって決まっていること多いため、本実施形態では、予めテーブルで設定しておく。このようにして決定した搬送方向に対する紙の目の方向に基づいて図13の決定処理を行う。ユーザが紙の目の方向を判断できる場合には、ユーザが紙の目の方向を入力するような形態としてもよい。
以上のように、搬送方向に対する紙の目の方向に基づいてカール抑制処理の実行の有無、カール抑制処理の程度を決定することにより、適切なカール抑制処理を行うことができる。そのため、ジャムの発生を抑えたり、無駄にカール抑制処理を行うことによる記録速度の低下を抑えたりすることができる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態とは異なるカール抑制処理を行う。第1の実施形態とは異なる点について主に説明する。
本実施形態では、第1の実施形態とは異なるカール抑制処理を行う。第1の実施形態とは異なる点について主に説明する。
本実施形態では、第2カール抑制処理が実行される記録処理では、予め設定されている速度から、第2カール抑制処理として設定されている速度へ記録媒体Sの搬送速度を低下させて記録媒体Sに対する記録動作を実行する。さらに、記録後の記録媒体Sを搬送経路内において一定時間停止させた後に、排出トレイ13へ排出する。図16は、記録後の記録媒体Sを搬送経路内において一定時間停止させる時間を、紙の目の方向に応じて設定した停止時間を示すグラフである。本実施形態では、図16のように、記録後の記録媒体Sを搬送経路内において一定時間停止させる時間を紙種等に応じて変更するようなテーブルを設けるものとする。さらに、図16(a)(b)のように、このテーブルを紙の目の方向により変更することで、より無駄なくカール抑制効果が得られるような停止時間を設定することができるようになる。
(第3の実施形態)
上述の実施形態では、インクの打ち込み量のみに基づいてカール抑制処理について決定していた。本実施形態では他の条件にも基づいてカール抑制処理について決定する。
上述の実施形態では、インクの打ち込み量のみに基づいてカール抑制処理について決定していた。本実施形態では他の条件にも基づいてカール抑制処理について決定する。
本実施形態では4つの条件に基づく。4つの条件としては、インク打ち込み量、記録媒体Sの種類、温湿度環境、積載量およびソート情報とする。各条件について、それぞれ補正値を取得し、取得した補正値を合算した値をモニタ値として取得する。取得したモニタ値をカール抑制処理に対応する閾値と比較して、比較結果に基づいてカール抑制処理を決定する。
〈記録媒体Sの種類に基づく補正値の取得、温湿度環境に基づく補正値の取得〉
図17(a)は、記録媒体Sの種類に応じて設定された補正値を示す表であり、図17(b)は、温度および湿度の組み合わせに応じて設定された補正値を示す表である。
図17(a)は、記録媒体Sの種類に応じて設定された補正値を示す表であり、図17(b)は、温度および湿度の組み合わせに応じて設定された補正値を示す表である。
記録媒体Sの種類に応じた補正値が設定された表(図17(a)参照)が、例えば、ROM203などに記憶されている。記録媒体Sの種類に基づく補正値は、記憶された表から、入力された記録媒体Sの種類に関する情報に基づいて取得することとなる。
また、温度および湿度の組み合わせに応じた補正値が設定された表(図17(b)参照)が、例えば、ROM203などに記憶されている。温湿度環境に基づく補正値は、記憶された表から、温度検出部219で検出した検出結果および湿度検出部220で検出した検出結果に基づいて取得することとなる。
なお、図17(a)(b)の表において設定される補正値については、インクの付与によってカールが大きく現れるほどその値が大きくなる。また、補正値については、図17(a)(b)に示される値に限定されるものではない。即ち、使用するインクの種類などに応じて変更することができる。さらに、温湿度環境に基づく補正値について、図17(b)のような表を用いて取得するようにしたが、これに限定されるものではない。即ち、温度および湿度に関する情報を変数とする計算式をROM203などに記憶しておき、この計算式に基づいて補正値を算出するようにしてもよい。
〈積載量、ソート(仕分け)情報に基づく補正値の取得〉
記録媒体の紙の目の方向が搬送方向に対して平行な縦目紙の場合、図10(b)のように、カールが生じると、カールが生じていないときと比較して、記録媒体Sと可動トレイ13bとの接触面積が幅方向で狭くなる。即ち、この記録媒体Sは可動トレイ13b上において幅方向の負荷に対して不安定な状態となっている。こうした状態で、可動トレイ13bが幅方向(x方向)で移動すると、可動トレイ13b上の記録媒体Sは幅方向で移動してしまう。このため、排出される記録媒体Sを可動トレイ13bにより適正に仕分けることができない虞がある。
記録媒体の紙の目の方向が搬送方向に対して平行な縦目紙の場合、図10(b)のように、カールが生じると、カールが生じていないときと比較して、記録媒体Sと可動トレイ13bとの接触面積が幅方向で狭くなる。即ち、この記録媒体Sは可動トレイ13b上において幅方向の負荷に対して不安定な状態となっている。こうした状態で、可動トレイ13bが幅方向(x方向)で移動すると、可動トレイ13b上の記録媒体Sは幅方向で移動してしまう。このため、排出される記録媒体Sを可動トレイ13bにより適正に仕分けることができない虞がある。
また、記録媒体の紙の目の方向が搬送方向に対して垂直な横目紙の場合、幅方向の両端部側がカールし、排出トレイ13において、その幅方向の両端部が、例えば、拍車ベース94(図18参照)など、排出口95近傍において固定的に配置されている部材と接触する虞がある。カールにより浮き上がった両端部が固定的に配置された部材に接触した状態で可動トレイ13bが移動すると、記録媒体Sが当該部材に接触した位置を基点として回動してしまう。これにより、排出される記録媒体Sの整列積載性が低下するとともに、当該記録媒体Sを適切に仕分けることができなくなる。なお、拍車ベース94は、可動トレイ13bにおける立設面13bbの上方側において、立設面13bbよりも排出方向下流側に突出している。
図19(a)は、排出トレイ13における記録媒体Sの積載量が所定量未満のときの排出口95近傍を示す図であり、図19(b)は、当該積載量が所定量以上のときの排出口95近傍を示す図である。図19(c)は、積載量およびソート処理(仕分け処理)の有無の組み合わせに応じて設定された補正値を示す表である。
ソート情報としてソート処理無しのときは、可動トレイ13bの幅方向への移動によるカールした記録媒体Sの拍車ベース94への引っ掛かりを考慮することなく、排出時の間口、つまり、排出口95からの記録媒体の排出経路を確保すればよい。即ち、積載された記録媒体Sのカール部分の後端(排出方向の上流側端部)に排出される記録媒体Sが突き当たらないようにすればよい。従って、鉛直方向(z方向)において、積載された記録媒体の後端(排出方向の上流側端部)から排出口95までの距離L1内に、カールした記録媒体Sが収まるようにする。つまり、カールした記録媒体Sの後端が、排出トレイ13における記録媒体S上に積載されたときに、排出口95よりも下方に位置するようにする。
これに対して、ソート情報としてソート処理有りのときには、積載された記録媒体Sを適正に仕分けするために、当該記録媒体Sの拍車ベース94への引っ掛かりを考慮する必要がある。このため、鉛直方向(z方向)において、積載された記録媒体Sの後端から拍車ベース94までの距離L2内に、カールした記録媒体Sが収まるようにする。つまり、カールした記録媒体Sの後端が、排出トレイ13における記録媒体S上に積載されたときに、拍車ベース94よりも下方に位置するようにする。
距離L2は距離L1よりも短い。このため、ソート処理有りのときは、ソート処理無しのときと比較してカールの許容量が小さくなり、カール抑制処理によって抑制しなければならないカール量が大きくなる。従って、ソート処理有りのときは、ソート処理無しのときと比較して、補正値が大きく設定される。
また、排出トレイ13に積載された記録媒体Sから排出口95および拍車ベース94までの距離L1、L2は、排出トレイ13における記録媒体Sの積載量が、所定量未満のとき(図19(a)参照)よりも所定量以上のとき(図19(b)参照)のほうが短くなる。このため、排出トレイ13における記録媒体Sの積載量が、所定量以上のときは、所定量未満のときと比較してカールの許容量が小さくなり、カール抑制処理によって抑制しなければならないカール量が大きくなる。従って、排出トレイ13における記録媒体Sの積載量が、所定量以上のときは、所定量未満のときと比較して補正値が大きくなる。なお、本実施形態においては、所定量を、積載量14mmとする。所定量については、積載量14mmに限定されるものではなく、装置構成などに応じて変更することができる。
こうした観点に基づいて、積載量およびソート処理の有無の組み合わせに応じた補正値が設定された表(図19(c)参照)が作成されてROM203に記憶される。積載量、ソート処理の有無に基づく補正値は、記憶された表から、積載量検知部214で取得した積載量に関する情報およびソート処理の有無の設定情報に基づいて取得することとなる。
なお、図19(c)の表において設定される補正値については、積載量が所定量以上のときは所定量未満のときよりその値が大きくなる。また、ソート処理有りのときはソート処理無しのときよりその値が大きくなる。積載量については、所定量を閾値としてそれ以上とそれ未満の2段階で補正値を設定しているが、これに限定されるものではなく、3段階以上で補正値を設定するようにしてもよい。この場合、センサおよびフラグを適宜に増やすことで、積載量検知部214で検知可能な積載量を3段階以上で検知することができるようになる。
本実施形態では、図13のステップS1702で所得するモニタ値を、インク打ち込み量に基づく補正値、記録媒体Sの種類に基づく補正値、温湿度環境に基づく補正値および積載量、ソート情報に基づく補正値を合算して取得する。例えば、所定領域S0のインク打ち込み量が260、記録媒体Sの種類が普通紙、温度が30℃、湿度が60%、積載量が5mm、ソート処理有りの場合には、各補正値は、以下のようになる。インク打ち込み量に基づく補正値は「260」、記録媒体Sの種類に基づく補正値は「30」、温湿度環境に基づく補正値は「-80」、積載量、ソート情報に基づく補正値は「20」となる。従って、モニタ値は、260+30+(-80)+20=230となる。
以上のように複数の条件に基づいてカール抑制処理を決定することでより適切な処理を行うことができる。
1 記録装置
8 記録ヘッド
13 排出トレイ
13b 可動トレイ
202 プリントコントローラ
8 記録ヘッド
13 排出トレイ
13b 可動トレイ
202 プリントコントローラ
Claims (11)
- 紙にインクを付与して記録を行う記録手段と、
紙を搬送する搬送手段と、
前記記録手段によって前記紙に付与されるインク付与量に関する情報を取得する付与量情報取得手段と、
前記付与量情報取得手段が取得した前記情報に基づいて、前記紙の所定の領域に付与されるインクの量に応じて前記記録手段による記録後のカールを抑制する抑制処理の実行を決定する決定手段と、
を備える記録装置であって、
前記紙の、前記搬送手段が前記紙を搬送する搬送方向に対する紙の目の方向を示す情報を取得する方向情報取得手段と、
前記方向情報取得手段が取得した情報が示す前記搬送方向に対する紙の目の方向に応じて、前記所定領域を設定する設定手段と、
を更に有することを特徴とする記録装置。 - 前記設定手段は、前記紙の隅に前記所定領域を設定し、紙の目の方向が前記搬送方向に対して平行な場合には前記所定領域の前記搬送方向の長さを、前記搬送方向と直交する方向の長さよりも長くするように設定することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記設定手段は、前記紙の隅に前記所定領域を設定し、紙の目の方向が前記搬送方向に対して交差する方向の場合には前記所定領域の前記搬送方向の長さを、前記搬送方向と直交する方向の長さよりも短くすることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
- 前記紙の目の方向が前記搬送方向に対して平行な場合には、前記所定領域は、前記搬送方向と直交する方向に分割され、分割された各領域には、前記直交する方向において紙の中央部から端部に向かって値が大きくなるように係数が設定され、
前記所定領域における前記インク付与量は、各領域における前記インク付与量に前記係数が乗算された値を合算した値であることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。 - 前記紙の目の方向が前記搬送方向に対して交差する方向な場合には、前記所定領域は、前記搬送方向に分割され、分割された各領域には、前記搬送方向において紙の中央部から端部に向かって値が大きくなるように係数が設定され、
前記所定領域における前記インク付与量は、各領域における前記インク付与量に前記係数が乗算された値を合算した値であることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。 - 前記方向情報取得手段は、紙の種類、紙のサイズ、紙の送り方向に基づいて前記搬送方向に対する紙の目の方向を決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記設定手段は、前記所定領域を前記紙の四隅に設定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記決定手段は、記録媒体が搬送される搬送経路における記録媒体の滞留時間の異なる前記抑制処理を決定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記抑制処理は、前記搬送経路における記録媒体の搬送速度を低下する処理、および、前記搬送経路における搬送速度を低下し、かつ、記録後の記録媒体を前記搬送経路内で一定時間停止する処理であることを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
- 温度を検出する温度検出手段と、
湿度を検出する湿度検出手段と
をさらに有し、
前記決定手段において前記抑制処理を決定するための条件として前記温度検出手段による検出結果および前記湿度検出手段による検出結果を含むことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の記録装置。 - 前記記録手段によって記録された紙が前記搬送手段により排出されて積載されるとともに、移動可能な可動部を備えた積載部を更に有し、
前記決定手段において前記抑制処理を決定するための条件として、前記可動部を移動させて前記積載部に積載された紙に対する仕分け処理を行うか否かを含むことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の記録装置。
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