JP7140877B1 - 記録装置 - Google Patents

記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7140877B1
JP7140877B1 JP2021077361A JP2021077361A JP7140877B1 JP 7140877 B1 JP7140877 B1 JP 7140877B1 JP 2021077361 A JP2021077361 A JP 2021077361A JP 2021077361 A JP2021077361 A JP 2021077361A JP 7140877 B1 JP7140877 B1 JP 7140877B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
recording
discharge tray
width direction
tray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021077361A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022171007A (ja
Inventor
和樹 松尾
恒介 山本
秀一 徳田
義之 栗田
聡明 杣野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2021077361A priority Critical patent/JP7140877B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7140877B1 publication Critical patent/JP7140877B1/ja
Publication of JP2022171007A publication Critical patent/JP2022171007A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】排出トレイ上に記録媒体を仕分けして整列し、その整列性を向上させる記録装置を提供する。【解決手段】記録媒体Sに記録を行う記録手段と、記録手段で記録された記録媒体Sを排出する排出口と、排出口から記録媒体Sを排出する排出手段と、排出された記録媒体Sを載置する排出トレイ13と、を備え、排出トレイ13が、排出口に対して記録媒体Sの排出方向と直交する幅方向に移動することにより、記録媒体Sを仕分けして載置する記録装置において、排出トレイ13上に載置された記録媒体Sを排出トレイ13の載置面に向けて押圧する押圧手段を備え、押圧手段は、排出トレイ13の幅方向の位置にかかわらず排出トレイ13に載置された記録媒体Sの幅方向の端部を押圧可能な押圧部228を有する。【選択図】図10

Description

本発明は、記録媒体が排出される排出トレイを備える記録装置に関する。
インクに代表される液体をシート等の記録媒体に吐出して画像を記録するインクジェットプリンタ等の記録装置において、記録動作を終えた記録媒体は、排出口から排出され、排出トレイに積載される。従来、記録媒体を一定の枚数ごとに仕分けして排出トレイ上に載置するため、排出トレイ上が記録媒体の排出する方向と直交する幅方向に、仕分けに必要な所定ストローク量だけ往復移動可能な可動トレイを有する技術が開示されている(特許文献1)。一方、記録装置内で記録媒体が搬送される動作の中で、記録媒体が折り曲げられることで、折り癖が付き、カールした状態で排出トレイ上に載置されることがある。連続して記録動作が行われる際、排出トレイ上に積み重ねられた記録媒体がカールしていると、記録媒体の整列性に悪影響を与える。そこで、特許文献2では、記録媒体押圧部材を設け、排出される記録媒体を押圧することによって排出された記録媒体の紙浮きを抑制する技術が開示されている。
特開2006-137610号公報 特開2011-235494号公報
記録媒体の浮き上がりを押さえ、記録媒体の整列性を保つためには、記録媒体の幅方向の端部の浮き上がりを押さえることが特に有効である。そこで、記録媒体の仕分け作業が可能な特許文献1の可動トレイを設け、さらに特許文献2の記録媒体押圧部材を記録媒体の幅方向の端部を押圧できる位置に設ける構成を考える。しかしながら、このような構成では、記録媒体の仕分けのために可動トレイが移動すると、記録媒体押圧部材が記録媒体から脱落する。つまり、排出トレイの位置によっては記録媒体を押圧できないため、記録媒体の整列性が保てず、さらには可動トレイのその後の移動によって積載された記録媒体が記録媒体押圧部材と接触し、整列性が乱れるという課題が上記構成には存在する。
そこで本発明は、排出トレイ上に記録媒体を仕分けして整列し、その整列性を向上させる記録装置を提供することを目的とする。
上述のような課題を解決するための本発明の記録装置は、
記録媒体に記録を行う記録手段と、
前記記録手段で記録された前記記録媒体を排出する排出口と、
前記排出口から前記記録媒体を排出する排出手段と、
排出された前記記録媒体を載置する排出トレイと、
前記排出手段が内側に収容され、前記排出口が設けられた筐体と、
を備え、
前記排出トレイが、前記排出口に対して前記記録媒体の排出方向と直交する幅方向に移動することにより、前記記録媒体を仕分けして載置する記録装置において、
前記排出トレイ上に載置された前記記録媒体を前記排出トレイの載置面に向けて押圧する押圧手段と、
前記排出トレイの載置面より上方に突出し、前記幅方向に延び、前記排出トレイに載置された前記記録媒体の下面に接して前記記録媒体の一部を持ち上げる凸部材と、
前記排出トレイから独立して設けられ、前記凸部材を移動させ、前記凸部材の前記載置面からの突き出し量を調整する駆動部材と、
鉛直方向において、前記排出トレイと、前記排出トレイの鉛直方向下方で開口する前記筐体の開口部との間に位置し、前記開口部の前記排出トレイで覆われていない部分を覆うカバー部材と、
を備え、
前記押圧手段は、前記排出トレイの前記幅方向の位置にかかわらず前記排出トレイに載置された前記記録媒体の前記幅方向の端部を押圧可能な押圧部を有することを特徴とする。
本発明によれば、排出トレイ上に記録媒体を仕分けして整列し、その整列性を向上させる記録装置を提供することが可能になる。
記録装置が待機状態にあるときの断面模式図である。 記録装置の制御構成図である。 記録装置が記録状態にあるときの断面模式図である。 第1カセットから給送された記録媒体の搬送経路図である。 第2カセットから給送された記録媒体の搬送経路図である。 記録媒体の裏面に記録動作を行う場合の記録媒体の搬送経路図である。 記録装置がメンテナンス状態にあるときの断面模式図である。 押圧手段の退避位置と押圧位置の位置関係を示す図である。 押圧手段と排出された記録媒体の位置関係を示す図である。 押圧手段及び送風部と記録媒体の位置関係を示す図である。 送風部の送風方向と記録媒体の位置関係を示す図である。 凸部材、および押圧手段と排出された記録媒体の位置関係を示す図である。 凸部材の駆動機構を示す図である。 凸部材及びカバー部材と、記録媒体の位置関係を示す図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。例えば、電子写真方式により記録を行う記録装置、あるいは熱転写型の記録装置など、インクジェット記録方式以外の記録方式を用いた種々の記録装置における記録媒体の排紙部にも本発明は適用可能である。
(第一の実施形態)
図1は、本実施形態で使用するインクジェット記録装置1(以下、記録装置1)の内部構成図である。以下、図において、x方向は水平方向、y方向(紙面垂直方向)は後述する記録ヘッド8において吐出口が配列する方向、z方向は鉛直方向をそれぞれ示す。
記録装置1は、プリント部2とスキャナ部3を備える複合機であり、記録動作と読取動作に関する様々な処理を、プリント部2とスキャナ部3で個別に、あるいは連動して実行することができる。スキャナ部3は、ADF(オートドキュメントフィーダ)とFBS(フラットベッドスキャナ)を備えており、ADFで自動給紙される原稿の読み取りと、ユーザによってFBSの原稿台に置かれた原稿の読み取り(スキャン)を行うことができる。なお、本実施形態はプリント部2とスキャナ部3を併せ持った複合機であるが、スキャナ部3を備えない形態であってもよい。図1は、記録装置1が記録動作も読取動作も行なわない待機状態にあるときを示す。
プリント部2において、筐体4の鉛直方向下方の底部には、記録媒体(カットシート)Sを収容するための第1カセット5Aと第2カセット5Bが着脱可能に設置されている。第1カセット5AにはA4サイズまでの比較的小さな記録媒体が、第2カセット5Bには
A3サイズまでの比較的大きな記録媒体が、平積みに収容されている。第1カセット5A近傍には、収容されている記録媒体を1枚ずつ分離して給送するための第1給送ユニット6Aが設けられている。同様に、第2カセット5B近傍には、第2給送ユニット6Bが設けられている。記録動作が行われる際には、いずれか一方のカセットから選択的に記録媒体Sが給送される。
搬送ローラ7、排出ローラ12、ピンチローラ7a、拍車7b、ガイド18、インナーガイド19およびフラッパ11は、記録媒体Sを所定の方向に導くため、筐体4の内側に設けられた搬送機構である。搬送ローラ7は、記録ヘッド8の上流側および下流側に配され、不図示の搬送モータによって駆動される駆動ローラである。排出ローラ12は、搬送ローラ7の下流側に配され、不図示の搬送モータによって駆動される駆動ローラである。ピンチローラ7aは、搬送ローラ7と共に記録媒体Sをニップして回転する従動ローラである。拍車7bは、記録ヘッド8の下流側に配される搬送ローラ7および排出ローラ12と共に記録媒体Sを挟持して搬送する。記録動作が完了した記録媒体Sは、排出ローラ12によって、排出口20から記録媒体Sを積載保持する排出トレイ13へと排出される。連続して記録動作が行われると、記録媒体Sは排出トレイ13上に積み重なり、載置される。本実施形態の排出トレイ13は、記録媒体の排出方向と直交する幅方向(y方向)に移動可能であり、記録媒体を仕分けして載置することが可能な構成である。排出トレイ13の仕分け動作については後に詳しく説明する。
ガイド18は、記録媒体Sの搬送経路に設けられ、記録媒体Sを所定の方向に案内する。インナーガイド19は、y方向に延在する部材で、湾曲した側面を有し、当該側面に沿って記録媒体Sを案内する。フラッパ11は、記録媒体Sの両面に記録動作を行う両面記録動作の際に、記録媒体Sが搬送される方向を切り替えるための部材である。
本実施形態の記録ヘッド8は、フルラインタイプのカラーインクジェット記録ヘッドであり、記録データに従ってインクを吐出する吐出口が、図1におけるy方向に沿って記録媒体Sの幅に相当する分だけ複数配列されている。記録ヘッド8が待機位置にあるとき、記録ヘッド8の吐出口面8aは、図1のようにキャップユニット10のキャップ部材10aによってキャップされている。記録動作を行う際は、後述するプリントコントローラ202によって、吐出口面8aがプラテン9と対向するように、記録ヘッド8の向きが変更される。プラテン9は、y方向に延在する平板によって構成され、記録ヘッド8によって記録動作が行われる記録媒体Sを背面から支持する。記録ヘッド8の待機位置から記録位置への移動については後に詳しく説明する。
インクタンクユニット14は、記録ヘッド8へ供給される4色のインクをそれぞれ貯留する。インク供給ユニット15は、インクタンクユニット14と記録ヘッド8を接続する流路の途中に設けられ、記録ヘッド8内のインクの圧力及び流量を適切な範囲に調整する。本実施形態では循環型のインク供給系を採用しており、インク供給ユニット15は記録ヘッド8へ供給されるインクの圧力と記録ヘッド8から回収されるインクの流量を適切な範囲に調整する。
メンテナンスユニット16は、キャップユニット10とワイピングユニット17を備え、所定のタイミングにこれらを作動させて、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作を行う。メンテナンス動作については後に詳しく説明する。
押圧手段220と送風部223は、排出トレイ13の上方に備えられる。押圧手段220と送風部223は、記録媒体Sの排出動作時の搬送不良を防止し、かつ排出トレイ13上での整列性を高めるための本発明の特徴的な構成である。記録装置1が記録動作等を行わない待機状態にあるとき、押圧手段220は排出トレイ13や記録媒体Sと接しない退
避位置にある。それぞれの詳細な構成と動作については後に詳しく説明する。
図2は、記録装置1における制御構成を示すブロック図である。制御構成は、主にプリント部2を統括するプリントエンジンユニット200と、スキャナ部3を統括するスキャナエンジンユニット300と、記録装置1全体を統括するコントローラユニット100によって構成されている。プリントコントローラ202は、コントローラユニット100のメインコントローラ101の指示に従ってプリントエンジンユニット200の各種機構を制御する。スキャナエンジンユニット300の各種機構は、コントローラユニット100のメインコントローラ101によって制御される。以下、制御構成の詳細について説明する。
コントローラユニット100において、CPUにより構成されるメインコントローラ101は、ROM107に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM106をワークエリアとしながら記録装置1全体を制御する。例えば、ホストI/F102またはワイヤレスI/F103を介してホスト装置400から印刷ジョブが入力されると、メインコントローラ101の指示に従って、画像処理部108が受信した画像データに対して所定の画像処理を施す。そして、メインコントローラ101はプリントエンジンI/F105を介して、画像処理を施した画像データをプリントエンジンユニット200へ送信する。
なお、記録装置1は無線通信や有線通信を介してホスト装置400から画像データを取得しても良いし、記録装置1に接続された外部記憶装置(USBメモリ等)から画像データを取得しても良い。無線通信や有線通信に利用される通信方式は限定されない。例えば、無線通信に利用される通信方式として、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)やBluetooth(登録商標)が適用可能である。また、有線通信に利用される通信方式としては、USB(Universal Serial Bus)等が適用可能である。また、例えばホスト装置400から読取コマンドが入力されると、メインコントローラ101は、スキャナエンジンI/F109を介してこのコマンドをスキャナ部3に送信する。
操作パネル104は、ユーザが記録装置1に対して入出力を行うための機構である。ユーザは、操作パネル104を介してコピーやスキャン等の動作を指示したり、印刷モードを設定したり、記録装置1の情報を認識したりすることができる。
プリントエンジンユニット200において、CPUにより構成されるプリントコントローラ202は、ROM203に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM204をワークエリアとしながら、プリント部2が備える各種機構を制御する。コントローラI/F201を介して各種コマンドや画像データが受信されると、プリントコントローラ202は、これを一旦RAM204に保存する。記録ヘッド8が記録動作に利用できるように、プリントコントローラ202は画像処理コントローラ205に、保存した画像データを記録データへ変換させる。記録データが生成されると、プリントコントローラ202は、ヘッドI/F206を介して記録ヘッド8に記録データに基づく記録動作を実行させる。この際、プリントコントローラ202は、搬送制御部207を介して図1に示す給送ユニット6A、6B、搬送ローラ7、排出ローラ12、フラッパ11を駆動して、記録媒体Sを搬送する。
搬送制御部207によって記録媒体Sが搬送される過程で、プリントコントローラ202の指示に従って、記録ヘッド8による記録動作が実行され、印刷処理が行われる。
ヘッドキャリッジ制御部208は、記録装置1のメンテナンス状態や記録状態といった
動作状態に応じて記録ヘッド8の向きや位置を変更する。インク供給制御部209は、記録ヘッド8へ供給されるインクの圧力が適切な範囲に収まるように、インク供給ユニット15を制御する。メンテナンス制御部210は、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作を行う際に、メンテナンスユニット16におけるキャップユニット10やワイピングユニット17の動作を制御する。
スキャナエンジンユニット300においては、メインコントローラ101が、ROM107に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM106をワークエリアとしながら、スキャナコントローラ302のハードウェアリソースを制御する。これにより、スキャナ部3が備える各種機構は制御される。例えば、コントローラI/F301を介してメインコントローラ101がスキャナコントローラ302内のハードウェアリソースを制御することにより、ユーザによってADFに搭載された原稿を、搬送制御部304を介して搬送し、センサ305によって読み取る。そして、スキャナコントローラ302は読み取った画像データをRAM303に保存する。なお、プリントコントローラ202は、上述のように取得された画像データを記録データに変換することで、記録ヘッド8に、スキャナコントローラ302で読み取った画像データに基づく記録動作を実行させることが可能である。
図3は、記録装置1が記録媒体Sを記録する記録状態にあるときを示す。図1に示した待機状態と比較すると、キャップユニット10が記録ヘッド8の吐出口面8aから離間し、記録領域Pにおいて、吐出口面8aがプラテン9と対向している。本実施形態において、プラテン9の平面は水平方向(x方向)に対して約45度傾いており、記録位置における記録ヘッド8の吐出口面8aも、プラテン9との距離が一定に維持されるように水平方向(x方向)に対して約45度傾いている。
さらに、押圧手段220は排出トレイ13と接し、記録媒体Sを押圧可能な押圧位置にある。押圧手段220の詳細な構成や退避位置から押圧位置への移動方法については、後に詳しく説明する。
記録ヘッド8を図1に示す待機位置から図3に示す記録位置に移動する際、プリントコントローラ202は、メンテナンス制御部210を用いて、キャップユニット10を図3に示す退避位置まで降下させる。これにより、記録ヘッド8の吐出口面8aは、キャップ部材10aと離間する。その後、プリントコントローラ202は、ヘッドキャリッジ制御部208を用いて記録ヘッド8の鉛直方向(z方向)の高さを調整しながら45度回転させ、吐出口面8aをプラテン9と対向させる。記録動作が完了し、記録ヘッド8が記録位置から待機位置に移動する際は、プリントコントローラ202によって上記と逆の工程が行われる。
次に、プリント部2における記録媒体Sの搬送経路について図4~6を用いて説明する。記録コマンドが入力されると、プリントコントローラ202は、まず、メンテナンス制御部210およびヘッドキャリッジ制御部208を用いて、記録ヘッド8を図3に示す記録位置に移動する。その後、プリントコントローラ202は搬送制御部207を用い、記録コマンドに従って第1給送ユニット6Aおよび第2給送ユニット6Bのいずれかを駆動し、記録媒体Sを給送する。
図4(a)~(c)は、第1カセット5Aに収容されているA4サイズの記録媒体Sが給送されるときの搬送経路を示す図である。第1カセット5A内の1番上に積載された記録媒体Sは、第1給送ユニット6Aによって2枚目以降の記録媒体から分離され、搬送ローラ7とピンチローラ7aにニップされながら、プラテン9と記録ヘッド8の間の記録領域Pに向けて搬送される。図4(a)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前
の搬送状態を示す。記録媒体Sの進行方向は、第1給送ユニット6Aに給送されて記録領域Pに到達する間に、水平方向(x方向)から、水平方向に対して約45度傾いた方向に変更される。
記録領域Pでは、記録ヘッド8に設けられた複数の吐出口から記録媒体Sに向けてインクが吐出される。インクが付与される領域の記録媒体Sは、プラテン9によってその背面が支持されており、吐出口面8aと記録媒体Sの距離が一定に保たれている。インクが付与された後の記録媒体Sは、搬送ローラ7と拍車7bに案内されながら、先端が右に傾いているフラッパ11の左側を通り、ガイド18に沿って記録装置1の鉛直方向上方へ搬送される。図4(b)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。記録媒体Sの進行方向は、水平方向に対し約45度傾いた記録領域Pの位置から、搬送ローラ7と拍車7bによって鉛直方向上方に変更されている。
記録媒体Sは、鉛直方向上方に搬送された後、排出ローラ12と拍車7bによって排出口20から排出トレイ13に排出される。図4(c)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。排出された記録媒体Sは、記録ヘッド8によって画像が記録された面を下にした状態で、排出トレイ13上に保持される。さらに、排出トレイ13上の記録媒体Sは、先端側を押圧手段220に押圧され、後端側を送風部223から受ける風で排出トレイ13に押し付けられる。
図5(a)~(c)は、第2カセット5Bに収容されているA3サイズの記録媒体Sが給送されるときの搬送経路を示す図である。第2カセット5B内の1番上に積載された記録媒体Sは、第2給送ユニット6Bによって2枚目以降の記録媒体から分離され、搬送ローラ7とピンチローラ7aにニップされながら、プラテン9と記録ヘッド8の間の記録領域Pに向けて搬送される。
図5(a)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。第2給送ユニット6Bに給送されて記録領域Pに到達するまでの搬送経路に、複数の搬送ローラ7とピンチローラ7aおよびインナーガイド19が配されることで、記録媒体SはS字上に湾曲されてプラテン9まで搬送される。
その後の搬送経路は、図4(b)および(c)で示したA4サイズの記録媒体Sの場合と同様である。図5(b)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。図5(c)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。
図6(a)~(d)は、A4サイズの記録媒体Sの裏面(第2面)に対して記録動作(両面記録)を行う場合の搬送経路を示す。両面記録を行う場合、第1面(表面)を記録した後に第2面(裏面)に記録動作を行う。第1面を記録する際の搬送工程は図4(a)~(c)と同様であるので、ここでは説明を省略する。以後、図4(c)以後の搬送工程について説明する。
記録ヘッド8による第1面への記録動作が完了し、記録媒体Sの後端がフラッパ11を通過すると、プリントコントローラ202は、搬送ローラ7を逆回転させて記録媒体Sを記録装置1の内部へ搬送する。この際、フラッパ11は、不図示のアクチュエータによってその先端が左側に傾くように制御されるため、記録媒体Sの先端(第1面の記録動作における後端)はフラッパ11の右側を通過して鉛直方向下方へ搬送される。図6(a)は、記録媒体Sの先端(第1面の記録動作における後端)が、フラッパ11の右側を通過する状態を示す。
その後記録媒体Sは、インナーガイド19の湾曲した外周面に沿って搬送され、再び記録ヘッド8とプラテン9の間の記録領域Pに搬送される。この際、記録ヘッド8の吐出口面8aに、記録媒体Sの第2面が対向する。図6(b)は、第2面の記録動作のために、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。
その後の搬送経路は、図4(b)および(c)で示した第1面記録の場合と同様である。図6(c)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。この際、フラッパ11は、不図示のアクチュエータにより先端が右側に傾いた位置に移動するように制御される。図6(d)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。
次に、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作について説明する。図1でも説明したように、本実施形態のメンテナンスユニット16は、キャップユニット10とワイピングユニット17とを備え、所定のタイミングにこれらを作動させてメンテナンス動作を行う。
図7は、記録装置1がメンテナンス状態のときの図である。記録ヘッド8を図1に示す待機位置から図7に示すメンテナンス位置に移動する際、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向(z方向)において上方に移動させるとともにキャップユニット10を鉛直方向下方に移動させる。そして、プリントコントローラ202は、ワイピングユニット17を退避位置から図7における右方向(x正方向)に移動させる。その後、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向下方に移動させメンテナンス動作が可能なメンテナンス位置に移動させる。
一方、記録ヘッド8を図3に示す記録位置から図7に示すメンテナンス位置に移動する際、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を45度回転させつつ鉛直方向上方に移動させる。そして、プリントコントローラ202は、ワイピングユニット17を退避位置から右方向に移動させる。その後、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向下方に移動させて、メンテナンスユニット16によるメンテナンス動作が可能なメンテナンス位置に移動させる。
以下、本実施形態における記録装置1において特徴的な排紙部に関して、図8(a)~(c)を用いて説明する。図8は、本実施形態における押圧手段220、送風部223と排出トレイ13を示す拡大詳細図である。本実施形態における記録装置1は、先述の通り、排出口20の先には押圧手段220、及び送風手段としての送風部223が設けられている。押圧手段220は当接部材221と保持部材222で構成され、当接部材221が排出トレイ13上に載置された記録媒体Sと接触し、押圧する。また、押圧手段220は記録媒体Sを押圧する押圧位置と、排出される記録媒体Sに接触しない退避位置と、に移動可能である。当接部材221は、記録媒体Sの排出方向と直交する回転軸を中心に回転可能であり、同一の回転軸上に複数備えられている。保持部材222は、当接部材221を回転可能に保持する部材であり、保持部材222自身も、当接部材221と異なる回転軸上で回転可能である。送風部223は、回転駆動されるファンブレードを持つ送風ファンを用いて、排出トレイ13上に風を送ることができ、排出方向に直交する幅方向に複数備えられている。また、送風部223は、風を送風する送風状態と、風を送風しない非送風状態に切替可能である。
図8(a)は、押圧手段220が退避位置にある状態を示す。記録媒体Sを押圧する必要がないとき、押圧手段220が退避位置にあることで、記録媒体Sとの不要な接触を防ぐことができる。排出ローラ12の排出方向の先には、排出トレイ13の排出口側の端部が、排出口20より鉛直方向下方に位置するよう、排出トレイ13が記録媒体Sを積載可能に構成されている。排出ローラ12によって排出口20から排出された記録媒体Sは、
排出トレイ13上に順に積載される。
図8(b)は、排出トレイ13に記録媒体Sが載置されていない状態での、押圧手段220の押圧位置を示す。押圧手段220が押圧位置にあるとき、排出トレイ13上に記録媒体Sが載置されていない場合は、当接部材221の自重により、押圧部228が排出トレイ13の載置面と接触し、排出トレイ13を押圧する。保持部材222は不図示のモータによって回転可能に配置されており、保持部材222の回転によって、押圧手段220は押圧位置と退避位置に移動する。記録媒体Sが排出トレイ13上に排出されるまでに保持部材222が回転を終え、押圧手段220が押圧位置に位置することで、当接部材221によって記録媒体Sを押圧可能になる。また、本実施形態において、保持部材222の回転と同じタイミングで送風部223は稼働し、送風を行う送風状態になる。
図8(c)は、排出トレイ13に記録媒体Sが複数枚積載された状態での、押圧手段220の押圧位置を示す。当接部材221の押圧部228は、排出トレイ13上の一番上に積載された記録媒体Sの上面と接触する。当接部材221のガイド部233と排出トレイ13は、記録媒体Sのための搬送経路を構成し、排出口20から排出された記録媒体Sを押圧部228まで案内する。ガイド部233は、排出トレイ13との間の距離が排出口20から離れるにつれて徐々に狭くなるように形成されている。搬送経路が徐々に狭くなることで、排出される記録媒体Sがカールしていても、カールを徐々に矯正しながら、押圧部228まで記録媒体Sを搬送することが可能になり、搬送不良を起こすことなく排出できる。押圧部228まで移動した記録媒体Sは、当接部材221と排出トレイ13に挟持されるように、押圧部228と排出トレイ13の間に挿入される。
当接部材221が記録媒体Sへと付与する所定の押圧力は、排出トレイ13上の記録媒体Sの移動を規制し、記録媒体Sの先端側の端部が押圧部228と排出トレイ13の間を通過することを許容する大きさである。すなわち、先に排出トレイ13に載置された第1の記録媒体の上に後続の第2の記録媒体が排出される際、第2の記録媒体が、押圧部228を押し退けて、押圧部228と第1の記録媒体との間に入り込む。以上の動作により、排出口20から排出された記録媒体Sは、当接部材221と排出トレイ13により挟持され、整列した状態で保持される。さらに、当接部材221は、保持部材222に回転可能に保持されているため、記録動作を連続して行った場合、記録媒体Sの積載高さの変化に追従するように回転し、記録媒体Sが排出トレイ13上に積み重なっても、適切な押圧力が付与され続ける。また、当接部材221の回転によって、ガイド部233と排出トレイ13の位置関係も変わり、搬送経路が変化するため、常に記録媒体Sを適切に押圧部228まで案内することができる。本実施形態において、当接部材221の押圧力は、後述する押圧力調整部229によって、当接部材221の自重のバランスを変化することで調整可能である。
当接部材221は排出された記録媒体Sの排出方向先端側の端部を押圧する位置に配置され、送風部223は排出された記録媒体Sの排出方向後端側の端部に送風する位置に配置されている。当接部材221と送風部223の位置関係は、本実施形態の重要な特徴である。このように、記録媒体Sの後端側を送風部223の風力によって押さえ、先端側を当接部材221で押圧することで、排出された記録媒体Sの先端と後端の両方の浮き上がりを抑制することができる。すなわち、排出トレイ13上に載置された記録媒体Sの端部が浮き上がり、次の記録媒体Sの排出動作の妨げることや、記録媒体Sの整列性の悪化を防止することができる。さらには、当接部材221で記録媒体Sを押圧し、記録媒体Sの載置位置を固定することで、排出トレイ13上での整列性も向上することができる。
図9は、排出トレイ13に記録媒体Sが複数枚積載されたときの状態における押圧手段220と排出トレイ13の配置関係を示す、排出方向と直交する幅方向からみた詳細図で
ある。排出トレイ13は、排出口20から離れるにつれて、排出口20側の端部から鉛直方向上方に向かうように傾斜している。また、排出トレイ13は排出口20側の端部に鉛直方向上向きに延びる規制部材224を有する。規制部材224は、当接部材221が記録媒体Sを押圧する押圧力が何らかの不具合で不十分だったときに、記録媒体Sが傾斜に従って排出トレイ13から落下することを防いでいる。規制部材224は、排出ローラ12の真下に配置されており、記録媒体Sの後端が排出ローラ12から抜けたときに、規制部材224にもたれかかることによる後続紙の搬送不良を防止している。なお、本件では排出トレイ13が一定の角度で傾いているが、水平方向に延びるトレイであってもかまわない。
排出トレイ13上において、当接部材221が記録媒体Sを押圧している押圧部228から記録媒体Sの排出口20側の端部までの水平方向距離をL1、押圧部228から規制部材224までの水平方向距離をL2と定義している。L1はL2よりも短く構成されており、排出された記録媒体Sと規制部材224との間にクリアランスLが確保される。クリアランスLを設けることで、記録媒体Sの端部が規制部材224に接触して折れ曲がることを防ぐことが可能となる。記録媒体Sが規制部材224に接触して折れ曲がる場合、記録媒体Sが排出口20を塞ぐなどして排出不良が起きうるため、送風部223の風量を大きくして、折れ曲がりを抑制する必要がある。しかし、風量が過度に大きい場合、排出時に記録媒体Sの先端が風によって座屈し、排出トレイ13上でのジャムや整列性不良を発生させる要因となりうる。そのため、風量は可能な限り抑制することが望ましい。本実施形態では、当接部材221が排出された記録媒体Sを保持し、クリアランスLが確保されることで、記録媒体Sが規制部材224に接触して折れ曲がることを防いでいるため、送風部223から送風される風量を抑えることを可能としている。
さらに、図9を用いて、押圧手段220を構成する当接部材221と保持部材222の詳細を説明する。当接部材221は記録媒体Sを押圧する押圧部228と、記録媒体Sを押圧部228まで誘導するガイド部233を有する。本実施形態において、押圧部228は記録媒体Sの排出方向と直交する幅方向に延びており、排出トレイ13が幅方向に移動しても押圧部228が記録媒体Sを押圧できるように構成されている。当接部材221は、回転中心227で回転可能に保持部材222に取り付けられており、排出トレイ13に排出された記録媒体Sを押圧部228で押圧している。当接部材221による押圧力が低すぎる場合は、排出された記録媒体Sを保持できず、記録媒体Sが規制部材224の方へ傾斜にしたがって滑り落ちるため、規制部材224と記録媒体Sの間にクリアランスLを確保できない。また押圧力が高すぎる場合は、記録媒体Sが押圧部228と排出トレイ13、または記録媒体Sとの間を通過できずに記録媒体Sの保持ができない。そのため、押圧力は記録媒体Sの載置位置を固定でき、かつ、記録媒体Sの押圧部通過を許容できるように、適切に管理される必要がある。
本実施形態では、当接部材221は回転中心227を挟んで押圧部228と反対側に、押圧力を調整するための押圧力調整部229を備えている。押圧力調整部229の重さを重くすることで押圧力は小さくなり、逆に軽くすることで押圧力を大きくなる。すなわち、押圧力調整部229の重量を調整することによって、種々の記録媒体や装置の構成に適した押圧力に調整可能である。なお、別の実施形態として、ねじりコイルバネ等の付勢部材を用いて、当接部材221が回転する方向に付勢力を与えることで押圧力を管理することも可能である。
図10は、当接部材221、送風部223、及び記録媒体Sを鉛直方向上方から見た図であり、本実施形態における特徴的な排紙部の構成を示す。記録媒体Sが排出される方向と直交する幅方向において、2つの当接部材221が記録媒体Sの排出方向の先端部、かつ、幅方向の両側の端部を押圧する位置に配置されている。また幅方向において、当接部
材221は、ガイド部233と比較して押圧部228が幅広に形成されている。同様に、送風部223も幅方向に2つ設けられ、記録媒体Sの排出方向の後端部、かつ、幅方向の両側の端部を風によって押圧する位置に配置されている。さらに、送風部223の送風方向は、図10には不図示のダクトによって決定される。すなわち、複数の当接部材221と送風部223を設けることにより、記録媒体Sの四隅を押さえ、排出トレイ13上の記録媒体S全体のカールを抑制し、さらには記録媒体Sの整列性を向上することが来出る。特に、排出トレイ13に排出された記録媒体Sに吐出されたインクのデューティーが排出方向や幅方向で均一ではない、つまり用紙中央部や両端部にのみパターンが印字され、カールが記録媒体S上で不均一な場合でも記録媒体Sのカールを抑制することができる。
排出トレイ13は不図示のモータの駆動力によって記録媒体Sが排出される方向と直交する方向に移動可能に構成されており、所定のストローク量移動することで記録媒体Sを仕分けして載置する。例えば、記録コマンド(印刷ジョブ)として操作パネル104で印刷モードとして「仕分け排出処理」を設定した場合に、搬送制御部207がモータを駆動して、記録媒体Sを排出トレイ13上で仕分けするような構成が考えられる。モータの駆動力が不図示の駆動伝達ユニットを介して排出トレイ13に伝わることによって、排出トレイ13は排出される記録媒体Sごと、又は記録媒体Sの束ごとに幅方向に移動し、積載位置を変化することで、記録媒体Sを仕分けして載置することが可能となる。また、排出トレイ13が移動する際は、押圧手段220を図8(a)に示す退避位置に移動させることで、排出トレイ13上に積載された記録媒体Sの山が崩れることを防ぐことが可能となる。
排出トレイ13が幅方向に移動したときの、排出トレイ13上の記録媒体Sと当接部材221の位置関係について、図10(a)~(c)を用いて説明する。図10(a)は、排出トレイ13が幅方向に移動可能な範囲の中央に当たる位置にあるときに記録媒体Sが載置された様子を示す。排出トレイ13が中央に位置するときを以後、基準位置と称する。基準位置にある排出トレイ13に記録媒体Sが排出されると、記録媒体Sの幅方向の両端部は、それぞれ当接部材221の押圧部228により押圧される。それぞれの押圧部228は、記録媒体Sの幅方向の端部をまたがるようにして幅方向に延びている。記録媒体Sの幅方向の両端部が押圧されることで、記録媒体Sのカールを抑制することができ、排出トレイ13上での記録媒体Sの整列性が向上する。ここで幅方向において、記録媒体Sの幅方向の一方の端部を押圧する押圧部228を例として挙げ、記録媒体Sと押圧部228の位置間について詳細を説明する。なお、記録媒体Sの一方の端部とは反対側に設けられた他方の端部を押圧する押圧部228も同様の構成である。説明のため、排出トレイ13が基準位置にあるときの記録媒体Sの端部から、記録媒体Sの中央部側から遠い押圧部228の端部までの距離をp1とする。また、幅方向において、排出トレイ13が基準位置にあるときの記録媒体Sの端部から、記録媒体Sの中央部側に近い押圧部228の端部までの距離をq1とする。
図10(b)は、図10(a)の状態から、排出トレイ13が幅方向(y負方向)に、仕分けのために必要な所定のストローク量p2移動したときの様子を示す。なお、排出トレイ13が図10(a)の位置にあったときの記録媒体Sの位置を図中に点線で示している。図10(b)に示すように、本実施形態では、記録媒体Sの端部から押圧部228の端部までの長さp1がストローク量p2よりも大きくなるように構成されている。つまり、幅方向において、記録媒体Sの中央部から遠い押圧部228の端部は、排出トレイ13の幅方向の位置にかかわらず記録媒体Sの端部より外側、又は端部上に位置する。いいかえると、当接部材221の押圧部228が幅方向に十分延びているため、排出トレイ13が記録媒体Sを載置した状態で移動した後でも、記録媒体Sの端部を押圧することができる。さらに、図10(b)の状態で次の記録媒体が記録動作を終えて排出トレイ13に排出されると、次の記録媒体はすでに載置された記録媒体Sの上に仕分けして載置され、そ
の両端部を当接部材221により押圧される。ここで、押圧部228の端部は必ずしも記録媒体Sの外側に位置する必要はなく、押圧部228の端部が記録媒体Sの端部上に位置していれば同様の効果が得られる。
図10(c)は、図10(a)の状態から、排出トレイ13が幅方向(y正方向)に、仕分けのために必要な所定のストローク量q2移動したときの様子を示す。なお、排出トレイ13が図10(a)の位置にあったときの記録媒体Sの位置を図中に点線で示している。図10(c)に示すように、本実施形態では、記録媒体Sの端部から押圧部228の端部までの長さq1がストローク量q2よりも大きくなるように構成されている。つまり、幅方向において、記録媒体Sの中央部に近い押圧部228の端部は、排出トレイ13の幅方向の位置にかかわらず記録媒体Sの端部よりも中央部側に位置する。いいかえると、図10(b)で示した方向とは反対の方向に排出トレイ13が移動した場合であっても、当接部材221は記録媒体Sから脱落することなく、排出トレイ13上の記録媒体Sの端部を押圧する。さらに、図10(c)の状態で次の記録媒体が記録動作を終えて排出トレイ13に排出されると、次の記録媒体はすでに載置された記録媒体Sの上に仕分けして載置され、その両端部を当接部材221により押圧される。
図10(a)~(c)で示した、排出トレイ13の可動範囲内において、当接部材221が常に記録媒体Sを押圧する構成は、本実施形態の重要な特徴である。当接部材221は、排出トレイ13の幅方向の位置にかかわらず、常に排出トレイ13上の記録媒体Sの排出方向の先端、かつ幅方向の両端付近を押圧可能に構成されている。すなわち、排出トレイ13が移動して、記録媒体Sを仕分けして載置しても、記録媒体Sの整列性を保つことができる。
なお、本実施形態では、図10(a)の状態で載置した記録媒体Sを、図10(b)、(c)の状態へと排出トレイ13が移動しても、記録媒体Sの両端部を押圧できる構成としたが、本発明はこのような構成に限られるものではない。例えば、排出トレイが図10(b)の状態にあるときに記録媒体Sを載置して、図10(c)の状態に排出トレイ13が移動して、記録媒体Sの両端部を押圧できるような構成としてもよいし、その逆でも良い。
また、図10で示されている左右2つの当接部材221は、それぞれ保持部材222に独立して回転可能に保持されている。したがって、記録媒体Sを仕分けして載置することにより左右で高さの差が出た場合や、記録媒体の左右のカール量に差が出た場合でも記録媒体Sの状態に当接部材221がイコライズすることで適切に押圧することが可能となる。記録媒体の左右のカール量に差が出る場合としては、当接部材221と排出トレイ13の左右の位置関係が寸法公差によって変化した場合や、記録媒体Sに吐出されたインクのデューティーが左右で違う場合が想定される。本実施形態の説明では、左右2か所への配置で説明したが、例えば中央部へ追加した3か所等でも同様の作用効果が得られる。
図11は送風部223の送風方向と排出トレイ13上の記録媒体Sを、記録媒体Sの排出方向からみたときの図である。先述のように、本実施形態の記録装置1は2つの送風部を備え、それぞれが記録媒体Sの排出方向の後端部、かつ排出方向と直交する幅方向の端部付近に向けて送風している。記録媒体Sの排出方向の後端側に送風して記録媒体Sのカールを抑制することで、記録媒体Sが排出口20を塞いで、排出不良を起こすことを防止する。また、記録媒体Sの幅方向の両端部に送風して記録媒体Sのカールを抑制することで、排出方向の先端側を押圧している当接部材221と同様に、記録媒体Sの整列性向上に寄与している。
排出トレイ13が幅方向に移動したときの、排出トレイ13上の記録媒体Sと送風部2
23の位置関係について、図11(a)~(c)を用いて説明する。図11(a)は、排出トレイ13が、基準位置にある状態を示す。この状態において、送風部223の送風口は記録媒体Sに対向するように配置され、送風部223はそれぞれ排出トレイ13上の記録媒体Sの幅方向の両端部付近に向けて送風し、押圧してカールを抑制している。
図11(b)は、図11(a)の状態から、排出トレイ13が幅方向(y負方向)に、仕分けのために必要な所定のストローク量移動したときの様子を示す。図11(b)に示すように、排出トレイ13が記録媒体Sを載置した状態で移動した後でも、送風口は記録媒体Sに対向し、送風部223は記録媒体Sに向けて送風している。排出トレイ13が移動した前後で、送風部223が記録媒体Sに向けて送風できるように構成することで、排出トレイ13が移動しても、記録媒体Sの整列性を保つことができる。
図11(c)は、図11(a)の状態から、排出トレイ13が幅方向(y正方向)に、仕分けのために必要な所定のストローク量移動したときの様子を示す。図11(c)に示すように、図11(b)で示した方向とは反対の方向に排出トレイ13が移動した場合であっても、送風部223は記録媒体Sに向けて送風する。
図11(a)~(c)で示した、排出トレイ13の可動範囲内において、送風部223が送風して記録媒体Sを常に押圧している構成は、本実施形態の重要な特徴である。送風部223は、排出トレイ13の幅方向の位置にかかわらず、送風口が排出トレイ13上の記録媒体Sに対向するように配置されており、記録媒体Sの排出方向の後端、かつ幅方向の両端付近に向けて送風している。すなわち、排出トレイ13が移動して、記録媒体Sを仕分けして載置しても、記録媒体Sの整列性を保ち、かつ排出不良を防止することができる。
なお、本実施形態では、2つの送風部223の位置や送風方向は固定していたが、記録媒体のサイズや排出トレイの位置に応じて、送風部をさらに増やす構成や、送風方向を変化させる機構を設ける構成としてもよい。また、排出方向の後端だけではなく、中央部非金まで送風する構成としてもよい。
(第二の実施形態)
次に、第二の実施形態として、凸部材241とカバー部材255が設けられた構成について説明する。凸部材241は、排出トレイ13上の記録媒体Sを下面側から持上げるための部材であり、記録媒体Sのカールを抑制する役目を果たす。凸部材241を下面側から持上げるために、筐体4は排出トレイ13の鉛直方向下方で開口する開口部を有する。そこで、排出トレイ13で覆われていない部分の開口部から本体内部へ異物等が入り込まないように、鉛直方向において排出トレイ13と開口部との間にカバー部材255を設けている。
図12、13を用いて、凸部材241について詳細を説明する。図12は、排出トレイ13に記録媒体Sが複数枚積載されたときの状態における押圧手段220と排出トレイ13、及び凸部材241の配置関係を示す、排出方向と直交する幅方向からみた詳細図である。凸部材241は、排出トレイ13上の記録媒体Sの排出方向中央部の下面側に当接し、記録媒体Sを載置面から離すように持上げる。中央部を持ち上げられた記録媒体Sは山なりの形状で凸部材241によって保持され、記録媒体Sの先端側と後端側は自重により垂れ下がり、排出トレイ13に保持される。このとき、当接部材221は排出トレイ13上の一番上に積載された記録媒体Sの先端側の上面に当接する。すなわち、排出トレイ13上の記録媒体Sが凸状の湾曲形状となるように、凸部材241で下から持上げることで、記録媒体Sの先端側と後端側の浮き上がりを抑制し、記録媒体Sの整列性を向上し、排出不良を低減する。さらに湾曲した記録媒体Sを当接部材221で押圧することで、記録
媒体S排出トレイ13上で保持し、整列性をより向上させる。
図13は第二の実施形態における、凸部材241の動作を示す図である。図13(a)は凸部材241が排出トレイから突出しない待機状態を示す図であり、図13(b)は凸部材241が上がり、排出トレイ13上の記録媒体Sを持ち上げる持上げ状態を示す図である。凸部材241は回動可能に排出トレイ13に取り付けられ、駆動部材によって回転される。駆動部材は、排出トレイ13の載置面から飛び出るように下から持ち上げるカム部材251と、カム部材251を回転させる駆動部253で構成される。カム部材251は、凸部材241を排出トレイ13の載置面から飛び出るように持ち上げるため、排出トレイ13の鉛直方向下方に設けられ、駆動部253に連結している。駆動部253及びカム部材251により、凸部材241は図13(a)の待機状態から、図13(b)の持上げ状態まで移動し、図12の様に記録媒体の紙浮き、すなわちカールを抑制する。本実施形態では、記録媒体Sの長辺と記録媒体Sの搬送方向が垂直になるよう不図示の記録媒体カセットに積載し、記録媒体の排出方向にカールするいわゆる横目紙の場合に、凸部材241を図13(b)の持ち上げ状態に移動させる。一方、記録媒体Sの長辺と記録媒体Sの排出方向が平行になるよう不図示の記録媒体カセットに積載し、記録媒体の排出方向と直交する幅方向にカールするいわゆる縦目紙の場合では、凸部材241は図13(a)の待機状態に移動させる。縦目紙の場合は、当接部材221により記録媒体のカールを十分抑制することが可能で、凸部材241で記録媒体Sを持ち上げる必要がないためである。記録媒体のカールの具合にあわせて、適切に各機構を用いることで、記録媒体の整列性を向上し、効果的に排出不良を防止することができる。
図14を用いて、カバー部材255について説明する。図14は第二の実施形態における、凸部材241、駆動部253、カバー部材255、排出トレイ13と記録媒体Sの位置関係を示す、鉛直方向上方から見た図である。本実施形態における記録装置は、駆動部材としてのカム部材251が凸部材241に当接して、凸部材241を移動させるために、排出トレイ13の下方で、筐体4の一部が開口している。そこで、開口部から記録媒体等の異物が進入して装置の故障等を引き起こすことを防ぐために、カバー部材255が排出トレイ13と筐体4との間に設けられている。開口部の排出トレイ13が覆われていない範囲をカバー部材255で覆うことによって、本体内部へのアクセスを規制する。本実施形態では、カバー部材255は複数の板状の部材が鉛直方向に重なって形成されている。排出トレイ13の移動に伴って、複数の板状の部材がスライドして移動し、複数の部材の重なりが幅方向にずれることで、カバー部材255の幅方向の長さが可変に構成されている。すなわち、排出トレイ13の位置にかかわらず、排出トレイ13とカバー部材255で常に開口部を覆うことができる。一方、凸部材241は排出トレイ13に取付けられており、排出トレイ13に連動して幅方向に移動する。
図14(a)は、排出トレイ13が基準位置(幅方向の中央)にある状態を示す。凸部材241の端部は記録媒体Sの外側に位置し、凸部材241は記録媒体Sの幅方向全域で記録媒体Sと接触して持ち上げる。なお、凸部材241は記録媒体Sの幅方向の全域でなくとも、大部分に接触し、記録媒体Sの幅方向の全域を持ち上げられる構成であれば同様の作用効果が得られる。また、幅方向において、カバー部材255の端部は排出トレイ13の外側に位置し、カバー部材255が排出トレイ13で覆われていない開口部を覆うように設けられている。
図14(b)は、図14(a)の状態に対して、排出トレイ13が幅方向(y負方向)に、仕分けのために必要な所定ストローク量移動した後に、記録媒体Sが排出口20から排出されて記録媒体Sが排出トレイ13上に載置された状態を示す。図14(b)に示すように、排出トレイ13の幅方向の位置にかかわらず、凸部材241の端部は記録媒体Sの外側に位置し、凸部材241は記録媒体Sの幅方向全域に接触している。また、排出ト
レイ13が幅方向に移動すると、カバー部材255の幅方向の長さは複数の板状の部材がスライドすることで変化する。よって、排出トレイ13の幅方向の位置にかかわらず、カバー部材255の端部は排出トレイ13の端部よりも外側に位置し、排出トレイ13により覆われていない開口部の部分はカバー部材255で覆われる。さらにカバー部材255が筐体4から飛び出るように位置することもない。
図14(c)は、図14(a)の状態に対して、排出トレイ13が幅方向(y負方向)に、仕分けのために必要な所定ストローク量移動した後に、記録媒体Sが排出口20から排出されて記録媒体Sが排出トレイ13上に載置された状態を示す。図14(c)に示すように、図14(b)で示した方向とは反対の方向に排出トレイ13が移動した場合であっても、凸部材241は記録媒体Sの幅方向全域に接触している。また、カバー部材255がスライドして覆う範囲が広がることで、開口部全域を排出トレイ13とカバー部材255で覆っている。
図14(a)~(c)で示した、凸部材241が記録媒体Sの幅方向全域に常に接触し、カバー部材255が本体内部へのアクセスを規制する構成は、本実施形態の重要な特徴である。凸部材241は、排出トレイ13の幅方向の位置にかかわらず、排出トレイ13上の記録媒体Sを幅方向の全域にわたって持ち上げ可能に構成されている。さらに、カバー部材255は、排出トレイ13の幅方向の位置にかかわらず、常に排出トレイ13で覆われていない開口部の部分を覆うように構成されている。すなわち排出トレイ13が移動して、記録媒体Sを仕分けして載置しても、記録媒体Sの整列性を向上し、排出不良を低減でき、さらには本体内部への異物混入を防ぐことができる。
なお、本実施形態ではカバー部材は複数の部材で構成され、排出トレイと連動して移動する構成としたが、単一の弾性部材で構成してもよい。さらに、排出トレイに接続されて一体的に形成されるようなカバー部材であっても、同様の作用効果が得られる。
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。以下に、その変形例の一例を示す。
(変形例1)
本実施形態では、押圧部は、記録媒体の幅方向の一方の端部を押圧する押圧部と、他方の端部を押圧する押圧部と、を含んでいたが、幅方向に長く延びる1つの押圧部であってもよい。また、押圧部を3つ以上設け、排出トレイの位置ごとに記録媒体の両端部を異なる押圧部で押圧できるように構成しても同様の効果が得られる。
(変形例2)
本実施形態では、押圧手段は各押圧部に対応したガイド部を有していたが、1つのガイド部に対して、先端が二股に分かれて複数の押圧部が備えられる構成であってもよい。又は1つの押圧部に対して、複数のガイド部が設けられ、押圧部の両端部付近からガイド部が伸びているような構成であっても同様の効果が得られる。
12…排出ローラ(排出手段)、13…排出トレイ、20…排出口、220…押圧手段、228…押圧部、S…記録媒体

Claims (13)

  1. 記録媒体に記録を行う記録手段と、
    前記記録手段で記録された前記記録媒体を排出する排出口と、
    前記排出口から前記記録媒体を排出する排出手段と、
    排出された前記記録媒体を載置する排出トレイと、
    前記排出手段が内側に収容され、前記排出口が設けられた筐体と、
    を備え、
    前記排出トレイが、前記排出口に対して前記記録媒体の排出方向と直交する幅方向に移動することにより、前記記録媒体を仕分けして載置する記録装置において、
    前記排出トレイ上に載置された前記記録媒体を前記排出トレイの載置面に向けて押圧する押圧手段と、
    前記排出トレイの載置面より上方に突出し、前記幅方向に延び、前記排出トレイに載置された前記記録媒体の下面に接して前記記録媒体の一部を持ち上げる凸部材と、
    前記排出トレイから独立して設けられ、前記凸部材を移動させ、前記凸部材の前記載置面からの突き出し量を調整する駆動部材と、
    鉛直方向において、前記排出トレイと、前記排出トレイの鉛直方向下方で開口する前記筐体の開口部との間に位置し、前記開口部の前記排出トレイで覆われていない部分を覆うカバー部材と、
    を備え、
    前記押圧手段は、前記排出トレイの前記幅方向の位置にかかわらず前記排出トレイに載置された前記記録媒体の前記幅方向の端部を押圧可能な押圧部を有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記押圧部の前記幅方向の幅の長さは、前記排出トレイが前記幅方向に移動可能なストロークの長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記幅方向において、前記記録媒体の中央部に近い前記押圧部の端部は、前記排出トレイの前記幅方向の位置にかかわらず前記記録媒体の前記端部よりも前記中央部側に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記幅方向において、前記記録媒体の中央部から遠い前記押圧部の端部は、前記排出トレイの前記幅方向の位置にかかわらず前記記録媒体の前記端部上、又は前記端部より外側に位置することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記押圧手段は、前記排出トレイに載置された前記記録媒体の排出方向の先端側を押圧することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記押圧部は、前記記録媒体の前記幅方向の一方の端部を押圧する押圧部と、他方の端部を押圧する押圧部と、を含むことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記押圧手段は、前記排出口から排出される前記記録媒体の先端を前記押圧部に向けてガイドするガイド部を備え、
    前記幅方向において、前記記録媒体の中央部に近い前記ガイド部の端部は、前記排出トレイの前記幅方向の位置にかかわらず前記記録媒体の前記端部よりも前記中央部側に位置することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 前記排出トレイの上方から、前記排出トレイ上に載置された前記記録媒体の、少なくとも前記排出口側の端部に向けて送風する送風部をさらに備え、
    前記送風部は、前記排出トレイの前記幅方向の位置にかかわらず、送風口が前記排出トレイ上の前記記録媒体に対向するように配置されることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 記幅方向において、前記凸部材の端部の位置は、前記排出トレイの前記幅方向の位置にかかわらず前記記録媒体の前記端部上、又は前記端部よりも外側に位置することを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の記録装置。
  10. 記幅方向において、前記記録媒体の中央部から遠い前記カバー部材の端部は、前記排出トレイの前記幅方向の位置にかかわらず前記排出トレイの端部よりも外側に位置することを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 前記カバー部材は、単一の弾性部材で構成され、前記排出トレイと連動して前記幅方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  12. 前記カバー部材は、前記幅方向と直交する方向に重なる複数の部材で構成され、前記複数の部材の重なりを前記幅方向にずらすことで、前記カバー部材の前記幅方向の長さが可変に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  13. 前記カバー部材は前記排出トレイに固定されている、又は前記排出トレイと一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
JP2021077361A 2021-04-30 2021-04-30 記録装置 Active JP7140877B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021077361A JP7140877B1 (ja) 2021-04-30 2021-04-30 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021077361A JP7140877B1 (ja) 2021-04-30 2021-04-30 記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7140877B1 true JP7140877B1 (ja) 2022-09-21
JP2022171007A JP2022171007A (ja) 2022-11-11

Family

ID=83354820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021077361A Active JP7140877B1 (ja) 2021-04-30 2021-04-30 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7140877B1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008120494A (ja) 2006-11-09 2008-05-29 Fuji Xerox Co Ltd 用紙排出収容装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2014198616A (ja) 2013-03-29 2014-10-23 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2016003129A (ja) 2014-06-19 2016-01-12 シャープ株式会社 用紙排出装置及び画像形成装置
JP2016069187A (ja) 2014-09-30 2016-05-09 セイコーエプソン株式会社 記録装置
JP6296825B2 (ja) 2014-02-26 2018-03-20 キヤノン株式会社 シートの後処理装置および記録装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008120494A (ja) 2006-11-09 2008-05-29 Fuji Xerox Co Ltd 用紙排出収容装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2014198616A (ja) 2013-03-29 2014-10-23 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP6296825B2 (ja) 2014-02-26 2018-03-20 キヤノン株式会社 シートの後処理装置および記録装置
JP2016003129A (ja) 2014-06-19 2016-01-12 シャープ株式会社 用紙排出装置及び画像形成装置
JP2016069187A (ja) 2014-09-30 2016-05-09 セイコーエプソン株式会社 記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022171007A (ja) 2022-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102281499B1 (ko) 잉크젯 기록 장치
US20220041388A1 (en) Printing apparatus and printing method
US11667139B2 (en) Printing apparatus, method of controlling printing apparatus, and storage medium
JP7130441B2 (ja) 記録装置
JP7071115B2 (ja) 供給装置および記録装置
JP7140877B1 (ja) 記録装置
US8218158B2 (en) Sheet processing apparatus
JP7124155B1 (ja) 記録装置
JP7140876B1 (ja) 記録装置
JP2000095379A (ja) シート搬送方法及び画像形成装置
JP7086671B2 (ja) 記録装置および記録装置の制御方法
JP6987665B2 (ja) 搬送装置および記録装置
JP2004098668A (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録方法およびプログラム
JP7199838B2 (ja) 画像記録装置
JP7009566B2 (ja) インクジェット記録装置
JP7271764B2 (ja) 記録装置
JP7179474B2 (ja) 記録装置
US20220314645A1 (en) Recording apparatus
JP2019127386A (ja) 記録装置
US7665838B2 (en) Recording apparatus
JP2005200158A (ja) シート給送装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2006193316A (ja) シート給送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220908

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7140877

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151