JP7124155B1 - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体の排出不良を防止し、排出トレイに載置された記録媒体の整列性を向上させる記録装置を提供する。【解決手段】記録媒体Sに記録を行う記録手段と、記録手段で記録された記録媒体Sを排出する排出口20と、排出口20から記録媒体Sを排出する排出手段12と、排出された記録媒体Sを載置し、排出口20側の端部が排出口20より鉛直方向下側に位置する排出トレイ13と、排出トレイ13の上方から、排出トレイ13上に載置された記録媒体Sの、少なくとも排出口20側の端部に向けて送風する送風手段223と、を有する記録装置において、排出トレイ13上の記録媒体Sを押圧し、記録媒体Sを排出トレイ13の載置面に向けて押し付ける押圧手段220をさらに有する。【選択図】図8

Description

本発明は、記録媒体が排出される排出トレイを備える記録装置に関する。
インクに代表される液体をシート等の記録媒体に吐出して画像を記録するインクジェットプリンタ等の記録装置において、記録動作を終えた記録媒体は、排出口から排出され、排出トレイに積載される。従来、記録装置内で記録媒体が搬送される動作の中で、記録媒体が折り曲げられることで、折り癖が付き、カールした状態で排出トレイ上に載置されることがある。連続して記録動作が行われる際、排出トレイ上に積み重ねられた記録媒体がカールしていると、記録媒体が排出口を塞ぐなどしてその後の排出動作を妨げ、記録媒体の搬送不具合を引き起こすことがある。これに対し特許文献1では、記録媒体を湾曲させる搬送経路内の部材と、排出トレイ上の記録媒体に向けて上方から送風する送風部と、排出トレイ上のリブと、を設け、排出動作を妨げないように記録媒体のカールを保持させる技術が開示されている。
特開2016-56015号公報
しかしながら、特許文献1では排出された記録媒体の位置を保持する機構がないために、排出トレイ上の記録媒体の整列性が乱れる。整列性を保つためには送風量を大きくし、記録媒体を載置面に押し付ける必要があるが、送風量が過度に大きい場合、排出中の記録媒体の排出方向先端側の端部が風によって座屈することで排出不良を引き起こす。このように、特許文献1には、整列性を向上するために送付量を大きくすると、記録媒体の排出不良が増加するという課題がある。
そこで本発明は、記録媒体の排出不良を防止し、排出トレイに載置された記録媒体の整列性を向上させる記録装置を提供することを目的とする。
上述のような課題を解決するための本発明の記録装置は、
記録媒体に記録を行う記録手段と、
前記記録手段で記録された前記記録媒体を排出する排出口と、
前記排出口から前記記録媒体を排出する排出手段と、
排出された前記記録媒体を載置し、前記排出口側の端部が前記排出口より鉛直方向下側に位置する排出トレイと、
前記排出トレイの上方から、前記排出トレイ上に載置された前記記録媒体の、少なくとも前記排出口側の端部に向けて送風する送風手段と、
を有する記録装置において、
前記排出トレイ上の前記記録媒体を押圧し、前記記録媒体を前記排出トレイの載置面に向けて押し付ける押圧手段をさらに有し、
前記押圧手段は、前記記録媒体の排出方向と直交する回転軸を中心として回転可能で前記排出トレイに載置された前記記録媒体の上面に接触する当接部材と、前記当接部材と異なる回転軸で回転可能でモータで駆動される保持部材と、を有し、
前記保持部材は、前記保持部材の回転軸方向に動くことで、前記モータとの接続を解除可能であることを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体の排出不良を防止し、排出トレイに載置された記録媒体の整列性を向上させる記録装置を提供することが可能になる。
記録装置が待機状態にあるときの断面模式図である。 記録装置の制御構成図である。 記録装置が記録状態にあるときの断面模式図である。 第1カセットから給送された記録媒体の搬送経路図である。 第2カセットから給送された記録媒体の搬送経路図である。 記録媒体の裏面に記録動作を行う場合の記録媒体の搬送経路図である。 記録装置がメンテナンス状態にあるときの断面模式図である。 押圧手段の退避位置と押圧位置の位置関係を示す図である。 押圧手段と排出された記録媒体の位置関係を示す図である。 当接部材と送風部の幅方向の位置関係を示す図である。 送風部の送風方向を示す図である。 当接部材と保持部材の駆動列を示す図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。例えば、電子写真方式により記録を行う記録装置、あるいは熱転写型の記録装置など、インクジェット記録方式以外の記録方式を用いた種々の記録装置における記録媒体の排紙部にも本発明は適用可能である。
(実施形態)
図1は、本実施形態で使用するインクジェット記録装置1(以下、記録装置1)の内部構成図である。以下、図において、x方向は水平方向、y方向(紙面垂直方向)は後述する記録ヘッド8において吐出口が配列する方向、z方向は鉛直方向をそれぞれ示す。
記録装置1は、プリント部2とスキャナ部3を備える複合機であり、記録動作と読取動作に関する様々な処理を、プリント部2とスキャナ部3で個別に、あるいは連動して実行することができる。スキャナ部3は、ADF(オートドキュメントフィーダ)とFBS(フラットベッドスキャナ)を備えており、ADFで自動給紙される原稿の読み取りと、ユーザによってFBSの原稿台に置かれた原稿の読み取り(スキャン)を行うことができる。なお、本実施形態はプリント部2とスキャナ部3を併せ持った複合機であるが、スキャナ部3を備えない形態であってもよい。図1は、記録装置1が記録動作も読取動作も行なわない待機状態にあるときを示す。
プリント部2において、筐体4の鉛直方向下方の底部には、記録媒体(カットシート)Sを収容するための第1カセット5Aと第2カセット5Bが着脱可能に設置されている。第1カセット5AにはA4サイズまでの比較的小さな記録媒体が、第2カセット5BにはA3サイズまでの比較的大きな記録媒体が、平積みに収容されている。第1カセット5A近傍には、収容されている記録媒体を1枚ずつ分離して給送するための第1給送ユニット6Aが設けられている。同様に、第2カセット5B近傍には、第2給送ユニット6Bが設けられている。記録動作が行われる際には、いずれか一方のカセットから選択的に記録媒体Sが給送される。
搬送ローラ7、排出ローラ12、ピンチローラ7a、拍車7b、ガイド18、インナーガイド19およびフラッパ11は、記録媒体Sを所定の方向に導くための搬送機構である。搬送ローラ7は、記録ヘッド8の上流側および下流側に配され、不図示の搬送モータに
よって駆動される駆動ローラである。排出ローラ12は、搬送ローラ7の下流側に配され、不図示の搬送モータによって駆動される駆動ローラである。ピンチローラ7aは、搬送ローラ7と共に記録媒体Sをニップして回転する従動ローラである。拍車7bは、記録ヘッド8の下流側に配される搬送ローラ7および排出ローラ12と共に記録媒体Sを挟持して搬送する。記録動作が完了した記録媒体Sは、排出ローラ12によって、排出口20から記録媒体Sを積載保持する排出トレイ13へと排出される。連続して記録動作が行われると、記録媒体Sは排出トレイ13上に積み重なり、載置される。
ガイド18は、記録媒体Sの搬送経路に設けられ、記録媒体Sを所定の方向に案内する。インナーガイド19は、y方向に延在する部材で、湾曲した側面を有し、当該側面に沿って記録媒体Sを案内する。フラッパ11は、記録媒体Sの両面に記録動作を行う両面記録動作の際に、記録媒体Sが搬送される方向を切り替えるための部材である。
本実施形態の記録ヘッド8は、フルラインタイプのカラーインクジェット記録ヘッドであり、記録データに従ってインクを吐出する吐出口が、図1におけるy方向に沿って記録媒体Sの幅に相当する分だけ複数配列されている。記録ヘッド8が待機位置にあるとき、記録ヘッド8の吐出口面8aは、図1のようにキャップユニット10のキャップ部材10aによってキャップされている。記録動作を行う際は、後述するプリントコントローラ202によって、吐出口面8aがプラテン9と対向するように、記録ヘッド8の向きが変更される。プラテン9は、y方向に延在する平板によって構成され、記録ヘッド8によって記録動作が行われる記録媒体Sを背面から支持する。記録ヘッド8の待機位置から記録位置への移動については、後に詳しく説明する。
インクタンクユニット14は、記録ヘッド8へ供給される4色のインクをそれぞれ貯留する。インク供給ユニット15は、インクタンクユニット14と記録ヘッド8を接続する流路の途中に設けられ、記録ヘッド8内のインクの圧力及び流量を適切な範囲に調整する。本実施形態では循環型のインク供給系を採用しており、インク供給ユニット15は記録ヘッド8へ供給されるインクの圧力と記録ヘッド8から回収されるインクの流量を適切な範囲に調整する。
メンテナンスユニット16は、キャップユニット10とワイピングユニット17を備え、所定のタイミングにこれらを作動させて、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作を行う。メンテナンス動作については後に詳しく説明する。
押圧手段220と送風部223は、排出トレイ13の上方に備えられる。押圧手段220と送風部223は、記録媒体Sの排出動作時の搬送不良を防止し、かつ排出トレイ13上での整列性を高めるための本発明の特徴的な構成である。記録装置1が記録動作等を行わない待機状態にあるとき、押圧手段220は排出トレイ13や記録媒体Sと接しない退避位置にある。それぞれの詳細な構成と動作については後に詳しく説明する。
図2は、記録装置1における制御構成を示すブロック図である。制御構成は、主にプリント部2を統括するプリントエンジンユニット200と、スキャナ部3を統括するスキャナエンジンユニット300と、記録装置1全体を統括するコントローラユニット100によって構成されている。プリントコントローラ202は、コントローラユニット100のメインコントローラ101の指示に従ってプリントエンジンユニット200の各種機構を制御する。スキャナエンジンユニット300の各種機構は、コントローラユニット100のメインコントローラ101によって制御される。以下に制御構成の詳細について説明する。
コントローラユニット100において、CPUにより構成されるメインコントローラ1
01は、ROM107に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM106をワークエリアとしながら記録装置1全体を制御する。例えば、ホストI/F102またはワイヤレスI/F103を介してホスト装置400から印刷ジョブが入力されると、メインコントローラ101の指示に従って、画像処理部108が受信した画像データに対して所定の画像処理を施す。そして、メインコントローラ101はプリントエンジンI/F105を介して、画像処理を施した画像データをプリントエンジンユニット200へ送信する。
なお、記録装置1は無線通信や有線通信を介してホスト装置400から画像データを取得しても良いし、記録装置1に接続された外部記憶装置(USBメモリ等)から画像データを取得しても良い。無線通信や有線通信に利用される通信方式は限定されない。例えば、無線通信に利用される通信方式として、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)やBluetooth(登録商標)が適用可能である。また、有線通信に利用される通信方式としては、USB(Universal Serial Bus)等が適用可能である。また、例えばホスト装置400から読取コマンドが入力されると、メインコントローラ101は、スキャナエンジンI/F109を介してこのコマンドをスキャナ部3に送信する。
操作パネル104は、ユーザが記録装置1に対して入出力を行うための機構である。ユーザは、操作パネル104を介してコピーやスキャン等の動作を指示したり、印刷モードを設定したり、記録装置1の情報を認識したりすることができる。
プリントエンジンユニット200において、CPUにより構成されるプリントコントローラ202は、ROM203に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM204をワークエリアとしながら、プリント部2が備える各種機構を制御する。コントローラI/F201を介して各種コマンドや画像データが受信されると、プリントコントローラ202は、これを一旦RAM204に保存する。記録ヘッド8が記録動作に利用できるように、プリントコントローラ202は画像処理コントローラ205に、保存した画像データを記録データへ変換させる。記録データが生成されると、プリントコントローラ202は、ヘッドI/F206を介して記録ヘッド8に記録データに基づく記録動作を実行させる。この際、プリントコントローラ202は、搬送制御部207を介して図1に示す給送ユニット6A、6B、搬送ローラ7、排出ローラ12、フラッパ11を駆動して、記録媒体Sを搬送する。
搬送制御部207によって記録媒体Sが搬送される過程で、プリントコントローラ202の指示に従って、記録ヘッド8による記録動作が実行され、印刷処理が行われる。
ヘッドキャリッジ制御部208は、記録装置1のメンテナンス状態や記録状態といった動作状態に応じて記録ヘッド8の向きや位置を変更する。インク供給制御部209は、記録ヘッド8へ供給されるインクの圧力が適切な範囲に収まるように、インク供給ユニット15を制御する。メンテナンス制御部210は、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作を行う際に、メンテナンスユニット16におけるキャップユニット10やワイピングユニット17の動作を制御する。
スキャナエンジンユニット300においては、メインコントローラ101が、ROM107に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM106をワークエリアとしながら、スキャナコントローラ302のハードウェアリソースを制御する。これにより、スキャナ部3が備える各種機構は制御される。例えば、コントローラI/F301を介してメインコントローラ101がスキャナコントローラ302内のハードウェアリソースを制御することにより、ユーザによってADFに搭載された原稿を、搬送制御部30
4を介して搬送し、センサ305によって読み取る。そして、スキャナコントローラ302は読み取った画像データをRAM303に保存する。なお、プリントコントローラ202は、上述のように取得された画像データを記録データに変換することで、記録ヘッド8に、スキャナコントローラ302で読み取った画像データに基づく記録動作を実行させることが可能である。
図3は、記録装置1が記録媒体Sを記録する記録状態にあるときを示す。図1に示した待機状態と比較すると、キャップユニット10が記録ヘッド8の吐出口面8aから離間し、記録領域Pにおいて、吐出口面8aがプラテン9と対向している。本実施形態において、プラテン9の平面は水平方向(x方向)に対して約45度傾いており、記録位置における記録ヘッド8の吐出口面8aも、プラテン9との距離が一定に維持されるように水平方向(x方向)に対して約45度傾いている。
さらに、押圧手段220は排出トレイ13と接し、記録媒体Sを押圧可能な押圧位置にある。押圧手段220の詳細な構成や退避位置から押圧位置への移動方法については、後に詳しく説明する。
記録ヘッド8を図1に示す待機位置から図3に示す記録位置に移動する際、プリントコントローラ202は、メンテナンス制御部210を用いて、キャップユニット10を図3に示す退避位置まで降下させる。これにより、記録ヘッド8の吐出口面8aは、キャップ部材10aと離間する。その後、プリントコントローラ202は、ヘッドキャリッジ制御部208を用いて記録ヘッド8の鉛直方向(z方向)の高さを調整しながら45度回転させ、吐出口面8aをプラテン9と対向させる。記録動作が完了し、記録ヘッド8が記録位置から待機位置に移動する際は、プリントコントローラ202によって上記と逆の工程が行われる。
次に、プリント部2における記録媒体Sの搬送経路について図4~6を用いて説明する。記録コマンドが入力されると、プリントコントローラ202は、まず、メンテナンス制御部210およびヘッドキャリッジ制御部208を用いて、記録ヘッド8を図3に示す記録位置に移動する。その後、プリントコントローラ202は搬送制御部207を用い、記録コマンドに従って第1給送ユニット6Aおよび第2給送ユニット6Bのいずれかを駆動し、記録媒体Sを給送する。
図4(a)~(c)は、第1カセット5Aに収容されているA4サイズの記録媒体Sが給送されるときの搬送経路を示す図である。第1カセット5A内の1番上に積載された記録媒体Sは、第1給送ユニット6Aによって2枚目以降の記録媒体から分離され、搬送ローラ7とピンチローラ7aにニップされながら、プラテン9と記録ヘッド8の間の記録領域Pに向けて搬送される。図4(a)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。記録媒体Sの進行方向は、第1給送ユニット6Aに給送されて記録領域Pに到達する間に、水平方向(x方向)から、水平方向に対して約45度傾いた方向に変更される。
記録領域Pでは、記録ヘッド8に設けられた複数の吐出口から記録媒体Sに向けてインクが吐出される。インクが付与される領域の記録媒体Sは、プラテン9によってその背面が支持されており、吐出口面8aと記録媒体Sの距離が一定に保たれている。インクが付与された後の記録媒体Sは、搬送ローラ7と拍車7bに案内されながら、先端が右に傾いているフラッパ11の左側を通り、ガイド18に沿って記録装置1の鉛直方向上方へ搬送される。図4(b)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。記録媒体Sの進行方向は、水平方向に対し約45度傾いた記録領域Pの位置から、搬送ローラ7と拍車7bによって鉛直方向上方に変更されている。
記録媒体Sは、鉛直方向上方に搬送された後、排出ローラ12と拍車7bによって排出口20から排出トレイ13に排出される。図4(c)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。排出された記録媒体Sは、記録ヘッド8によって画像が記録された面を下にした状態で、排出トレイ13上に保持される。さらに、排出トレイ13上の記録媒体Sは、先端側を押圧手段220に押圧され、後端側を送風部223から受ける風で排出トレイ13に押し付けられる。
図5(a)~(c)は、第2カセット5Bに収容されているA3サイズの記録媒体Sが給送されるときの搬送経路を示す図である。第2カセット5B内の1番上に積載された記録媒体Sは、第2給送ユニット6Bによって2枚目以降の記録媒体から分離され、搬送ローラ7とピンチローラ7aにニップされながら、プラテン9と記録ヘッド8の間の記録領域Pに向けて搬送される。
図5(a)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。第2給送ユニット6Bに給送されて記録領域Pに到達するまでの搬送経路に、複数の搬送ローラ7とピンチローラ7aおよびインナーガイド19が配されることで、記録媒体SはS字上に湾曲されてプラテン9まで搬送される。
その後の搬送経路は、図4(b)および(c)で示したA4サイズの記録媒体Sの場合と同様である。図5(b)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。図5(c)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。
図6(a)~(d)は、A4サイズの記録媒体Sの裏面(第2面)に対して記録動作(両面記録)を行う場合の搬送経路を示す。両面記録を行う場合、第1面(表面)を記録した後に第2面(裏面)に記録動作を行う。第1面を記録する際の搬送工程は図4(a)~(c)と同様であるので、ここでは説明を省略する。以後、図4(c)以後の搬送工程について説明する。
記録ヘッド8による第1面への記録動作が完了し、記録媒体Sの後端がフラッパ11を通過すると、プリントコントローラ202は、搬送ローラ7を逆回転させて記録媒体Sを記録装置1の内部へ搬送する。この際、フラッパ11は、不図示のアクチュエータによってその先端が左側に傾くように制御されるため、記録媒体Sの先端(第1面の記録動作における後端)はフラッパ11の右側を通過して鉛直方向下方へ搬送される。図6(a)は、記録媒体Sの先端(第1面の記録動作における後端)が、フラッパ11の右側を通過する状態を示す。
その後記録媒体Sは、インナーガイド19の湾曲した外周面に沿って搬送され、再び記録ヘッド8とプラテン9の間の記録領域Pに搬送される。この際、記録ヘッド8の吐出口面8aに、記録媒体Sの第2面が対向する。図6(b)は、第2面の記録動作のために、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。
その後の搬送経路は、図4(b)および(c)で示した第1面記録の場合と同様である。図6(c)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。この際、フラッパ11は、不図示のアクチュエータにより先端が右側に傾いた位置に移動するように制御される。図6(d)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。
次に、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作について説明する。図1でも説明したよ
うに、本実施形態のメンテナンスユニット16は、キャップユニット10とワイピングユニット17とを備え、所定のタイミングにこれらを作動させてメンテナンス動作を行う。
図7は、記録装置1がメンテナンス状態のときの図である。記録ヘッド8を図1に示す待機位置から図7に示すメンテナンス位置に移動する際、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向(z方向)において上方に移動させるとともにキャップユニット10を鉛直方向下方に移動させる。そして、プリントコントローラ202は、ワイピングユニット17を退避位置から図7における右方向(x正方向)に移動させる。その後、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向下方に移動させメンテナンス動作が可能なメンテナンス位置に移動させる。
一方、記録ヘッド8を図3に示す記録位置から図7に示すメンテナンス位置に移動する際、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を45度回転させつつ鉛直方向上方に移動させる。そして、プリントコントローラ202は、ワイピングユニット17を退避位置から右方向に移動させる。その後、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向下方に移動させて、メンテナンスユニット16によるメンテナンス動作が可能なメンテナンス位置に移動させる。
以下、本実施形態における記録装置1において特徴的な排紙部に関して、図8(a)~(c)を用いて説明する。図8は、本実施形態における押圧手段220、送風部223と排出トレイ13を示す拡大詳細図である。本実施形態における記録装置1は、先述の通り、排出口20の先に押圧手段220、及び送風手段としての送風部223が設けられている。押圧手段220は当接部材221と保持部材222で構成され、当接部材が排出トレイ13上に載置された記録媒体Sと接触し、押圧する。また、押圧手段220は記録媒体Sを押圧する押圧位置と、排出される記録媒体Sに接触しない退避位置と、に移動可能である。当接部材221は、記録媒体Sの排出方向と直交する回転軸を中心に回転可能であり、同一の回転軸上に複数備えられている。保持部材222は、当接部材221を回転可能に保持する部材であり、保持部材222自身も、当接部材221と異なる回転軸上で回転可能である。送風部223は、回転駆動されるファンブレードを持つ送風ファンを用いて、排出トレイ13上に風を送ることができ、排出方向に直交する幅方向に複数備えられている。また、送風部223は、風を送風する送風状態と、風を送風しない非送風状態に切替可能である。
図8(a)は、押圧手段220が退避位置にある状態を示す。記録媒体Sを押圧する必要がないとき、押圧手段220が退避位置にあることで、記録媒体Sとの不要な接触を防ぐことができる。排出ローラ12の排出方向の先には、排出トレイ13の排出口側の端部が、排出口20より鉛直方向下側に位置するよう、排出トレイ13が記録媒体Sを積載可能に構成されている。排出ローラ12によって排出口20から排出された記録媒体Sは、排出トレイ13上に順に積載される。
図8(b)は、排出トレイ13に記録媒体Sが載置されていない状態での、押圧手段220の押圧位置を示す。押圧手段220が押圧位置にあるとき、排出トレイ13上に記録媒体Sが載置されていない場合は、当接部材221の自重により、当接部228が排出トレイ13の載置面と接触し、排出トレイ13を押圧する。保持部材222は不図示のモータによって回転可能に配置されており、保持部材222の回転によって、押圧手段220は押圧位置と退避位置に移動する。記録媒体Sが排出トレイ13上に排出されるまでに保持部材222が回転を終え、押圧手段220が押圧位置に位置することで、当接部材221によって記録媒体Sを押圧可能になる。また、本実施形態において、保持部材222の回転と同じタイミングで送風部223は稼働し、送風を行う送風状態になる。
図8(c)は、排出トレイ13に記録媒体Sが複数枚積載された状態での、押圧手段220の押圧位置を示す。当接部材221の当接部228は、排出トレイ13上の一番上に積載された記録媒体Sの上面と接触する。当接部材221のガイド部233と排出トレイ13は、記録媒体Sのための搬送経路を構成し、排出口20から排出された記録媒体Sを当接部228まで案内する。ガイド部233は、排出トレイ13との間の距離が排出口から離れるにつれて徐々に狭くなるように形成されている。搬送経路が徐々に狭くなることで、排出される記録媒体Sがカールしていても、カールを徐々に矯正しながら、当接部228まで記録媒体Sを搬送することが可能になり、搬送不良を起こすことなく排出できる。当接部228まで移動した記録媒体Sは、当接部材221と排出トレイ13に挟持されるように、当接部228と排出トレイ13の間に挿入される。
当接部材221が記録媒体Sへと付与する所定の押圧力は、排出トレイ13上の記録媒体Sの移動を規制し、記録媒体Sの先端側の端部が当接部228と排出トレイ13の間を通過することを許容する大きさである。すなわち、先に排出トレイ13に載置された第1の記録媒体の上に後続の第2の記録媒体が排出される際、第2の記録媒体が、当接部228を押し退けて、当接部228と第1の記録媒体との間に入り込む。以上の動作により、排出口20から排出された記録媒体Sは、当接部材221と排出トレイ13により挟持され、整列した状態で保持される。さらに、当接部材221は、保持部材222に回転可能に保持されているため、記録動作を連続して行った場合、記録媒体Sの積載高さの変化に追従するように回転し、記録媒体Sが排出トレイ13上に積み重なっても、適切な押圧力が付与され続ける。また、当接部材221の回転によって、ガイド部233と排出トレイ13の位置関係も変わり、搬送経路が変化するため、常に記録媒体Sを適切に当接部228まで案内することができる。本実施形態において、当接部材221の押圧力は、後述する押圧力調整部229によって、当接部材221の自重のバランスを変化することで調整可能である。
当接部材221は排出された記録媒体Sの排出方向先端側の端部を押圧する位置に配置され、送風部223は排出された記録媒体Sの排出方向後端側の端部に送風する位置に配置されている。当接部材221と送風部223の位置関係は、本実施形態の重要な特徴である。このように、記録媒体Sの後端側を送風部223の風力によって押さえ、先端側を当接部材221で押圧することで、排出された記録媒体Sの先端と後端の両方の浮き上がりを抑制することができる。すなわち、排出トレイ13上に載置された記録媒体Sの端部が浮き上がり、次の記録媒体Sの排出動作の妨げることや、記録媒体Sの整列性の悪化を防止することができる。さらには、当接部材221で記録媒体Sを押圧し、記録媒体Sの載置位置を固定することで、排出トレイ13上での整列性も向上することができる。
図9は、当接部材221が押圧位置にあり、排出トレイ13上の記録媒体Sを押圧している様子を示す詳細図である。排出トレイ13は、排出口20から離れるにつれて、排出口20側の端部から鉛直方向上側に向かうように傾斜している。また、排出トレイ13は排出口20側の端部に鉛直方向上向きに延びる規制部材224を有する。規制部材224は、当接部材221が記録媒体Sを押圧する押圧力が何らかの不具合で不十分だったときに、記録媒体Sが傾斜に従って排出トレイ13から落下することを防いでいる。規制部材224は、排出ローラ12の真下に配置されており、記録媒体Sの後端が排出ローラ12から抜けたときに、規制部材224にもたれかかることによる後続紙の搬送不良を防止している。なお、本件では排出トレイ13が一定の角度で傾いているが、水平方向に延びるトレイであってもかまわない。
排出トレイ13上において、当接部材221が記録媒体Sを押圧している当接部228から記録媒体Sの排出口20側の端部までの水平方向距離をL1、当接部228から規制部材224までの水平方向距離をL2と定義している。L1はL2よりも短く構成されて
おり、排出された記録媒体Sと規制部材224との間にクリアランスLが確保される。クリアランスLを設けることで、記録媒体Sの端部が規制部材224に接触して折れ曲がることを防ぐことが可能となる。記録媒体Sが規制部材224に接触して折れ曲がる場合、記録媒体Sが排出口20を塞ぐなどして排出不良が起きうるため、送風部223の風量を大きくして、折れ曲がりを抑制する必要がある。しかし、風量が過度に大きい場合、排出時に記録媒体Sの先端が風によって座屈し、排出トレイ13上でのジャムや整列性不良を発生させる要因となりうる。そのため、風量は可能な限り抑制することが望ましい。本実施形態では、当接部材221が排出された記録媒体Sを保持し、クリアランスLが確保されることで、記録媒体Sが規制部材224に接触して折れ曲がることを防いでいるため、送風部223から送風される風量を抑えることを可能としている。
さらに、図9を用いて、当接部材221と保持部材222の詳細構成を説明する。当接部材221は記録媒体Sを押圧する当接部228と、記録媒体Sを当接部228まで誘導するガイド部233を有する。当接部材221は、回転中心227で回転可能に保持部材222に取り付けられており、排出トレイ13に排出された記録媒体Sを当接部228で押圧している。当接部材221による押圧力が低すぎる場合は、排出された記録媒体Sを保持できず、記録媒体Sが規制部材224の方へ傾斜にしたがって滑り落ちるため、規制部材224と記録媒体Sの間にクリアランスLを確保できない。また押圧力が高すぎる場合は、記録媒体Sが当接部228と排出トレイ13、または記録媒体Sとの間を通過できずに記録媒体Sの保持ができない。そのため、押圧力は記録媒体Sの載置位置を固定でき、かつ、記録媒体Sの押圧部通過を許容できるように、適切に管理される必要がある。
本実施形態では、当接部材221は回転中心227を挟んで当接部228と反対側に、押圧力を調整するための押圧力調整部229を備えている。押圧力調整部229の重さを重くすることで押圧力は小さくなり、逆に軽くすることで押圧力を大きくなる。すなわち、押圧力調整部229の重量を調整することによって、種々の記録媒体や装置の構成に適した押圧力に調整可能である。なお、別の実施形態として、ねじりコイルバネ等の付勢部材を用いて、当接部材221が回転する方向に付勢力を与えることで押圧力を管理することも可能である。
図10は、当接部材221と送風部223の位置関係を示す、鉛直方向上側から見た図である。記録媒体Sが排出される方向と直交する幅方向において、2つの当接部材221が記録媒体Sの排出方向の先端部、かつ、幅方向の両側の端部を押圧する位置に配置されている。同様に、送風部223も幅方向に2つ設けられ、記録媒体Sの排出方向の後端部、かつ、幅方向の両側の端部を風によって押圧する位置に配置されている。さらに、送風部223の送風方向は、図10には不図示のダクトによって決定される。すなわち、複数の当接部材221と送風部223を設けることにより、記録媒体Sの四隅を押さえ、排出トレイ13上の記録媒体S全体のカールを抑制し、さらには記録媒体Sの整列性を向上することが来出る。特に、排出トレイ13に排出された記録媒体Sに吐出されたインクのデューティーが排出方向や幅方向で均一ではない、つまり用紙中央部や両端部にのみパターンが印字され、カールが記録媒体S上で不均一な場合でも記録媒体Sのカールを抑制することができる。
また、図10で示されている左右2つの当接部材221は、それぞれ保持部材222に独立して回転可能に保持されている。したがって、記録媒体の左右のカール量に差が出た場合でも記録媒体Sの状態に当接部材221がイコライズすることで適切に押圧することが可能となる。記録媒体の左右のカール量に差が出る場合としては、当接部材221と排出トレイ13の左右の位置関係が寸法公差によって変化した場合や、記録媒体Sに吐出されたインクのデューティーが左右で違う場合が想定される。本実施形態の説明では、左右2か所への配置で説明したが、例えば中央部へ追加した3か所等でも同様の作用効果が得
られる。
図11は送風部223を構成するファン225とダクト226を示す。ブレードの回転によって発生したファン225の風はダクト226を通り、排出中または排出後の排出トレイ13に積載された搬送媒体Sに吹き付けられる。
ここで記録媒体Sの幅方向に複数配置されたダクト226の送風口の向きは左右対称ではなく、それぞれ角度αおよびβだけ傾いている。これは図11で示す矢印方向にブレードが回転し、発生した風がブレード回転方向への回転成分を持つことを考慮した上で、記録媒体Sの幅方向端部を均一な力で押圧するためである。すなわち、ブレードによる回転成分を加味して、風向きが記録媒体Sに対して幅方向で左右対称になるように、ダクト226の向きを設定している。押圧する力に左右で差が発生すると、記録媒体Sが受ける搬送抵抗に左右差が発生し、記録媒体Sの整列性に影響を及ぼす可能性があるためである。
別の実施形態として、記録装置1の排紙部において、排出トレイ13に積載された記録媒体Sを取り出す側とは反対側に壁が設けられていることで、空気の滞留が発生し、押圧力が片側だけ変化するケースが発生する場合が考えられる。そのような場合には、ファン225の高さ方向を左右で変化させることなどによっても、幅方向の押圧力を左右で均一にすることができる。
本実施形態の記録装置1は、記録媒体SはA4やLTRなど特定のサイズを用いる場合、長辺を搬送方向に対して垂直にセットする横送りと、短辺を搬送方向に対して垂直にセットする縦送りを、ユーザが選択してセット可能に構成されている。
本実施形態では、搬送経路などの装置の構成上、特に記録媒体Sのカールが大きくなり、排出トレイ13上でのカールの抑制が必要とされる横送り時のカールを制御するために、先述の位置で当接部材221と送風部223を配置している。そのため、縦送り時には図8(a)で示すように当接部材221および保持部材222は退避位置に移動し、送風部223からの送風は停止させる。特定の条件でのみ作動させることで不必要な紙ジャムを引き起こすことが軽減できる。
さらに、本実施形態では、押圧手段220の位置を固定しているが、記録媒体Sのサイズごとに適切に移動させることで、より多くの種類のサイズに対応させることも可能である。
図12は、保持部材222の取り付け構成を示す図である。保持部材222の一方の端部には保持部材222を回転軸方向に押し付ける固定部材230が配置され、逆側の端部にはかみ合いクラッチ機構により、保持部材222と駆動伝達ギア231が駆動連結している。また駆動伝達ギア231は不図示の駆動モータギアに連結されており、モータの回転により保持部材222が回転することが可能である。保持部材222、固定部材230、駆動伝達ギア231はホルダー232に取り付けている。
固定部材230により、保持部材222は駆動伝達ギア231の方向へ押圧されているため、保持部材222が回転しても駆動伝達が切断されることはない。しかし、保持部材222を手動で回転軸方向に駆動伝達ギア231から離すように動かすことで駆動が解除可能であり、組み立て性の向上につながる。
以上に述べた構成により、排出トレイ上の記録媒体のカールを抑えながら、記録媒体の載置位置を固定することができるため、記録媒体の排出動作時の搬送不良を防止し、排出トレイに載置された記録媒体の整列性を向上することができる。
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。以下に、その変形例の一例を示す。
本実施形態では、2つの当接部材と2つの送風部からなる構成であったが、単数、又は3以上の当接部材にて、記録媒体Sを押圧する構成でも同様の効果が得られる。また、1つのファンの風をダクトにより複数の送風経路に分けることにより、2か所以上に吹き付ける形態でもよい。さらに、当接部材はガイド部から当接部まで幅方向の厚みが一定の形状であったが、先端の押圧部のみを幅方向に広くするような形状としてもよい。加えて、複数の当接部材は同一の回転軸上で回転可能であったが、異なる回転軸上に対して回転する構成としてもよい。
12…排出ローラ(排出手段)、13…排出トレイ、20…排出口、220…押圧手段、223…送風部(送風手段)、S…記録媒体

Claims (16)

  1. 記録媒体に記録を行う記録手段と、
    前記記録手段で記録された前記記録媒体を排出する排出口と、
    前記排出口から前記記録媒体を排出する排出手段と、
    排出された前記記録媒体を載置し、前記排出口側の端部が前記排出口より鉛直方向下側に位置する排出トレイと、
    前記排出トレイの上方から、前記排出トレイ上に載置された前記記録媒体の、少なくとも前記排出口側の端部に向けて送風する送風手段と、
    を有する記録装置において、
    前記排出トレイ上の前記記録媒体を押圧し、前記記録媒体を前記排出トレイの載置面に向けて押し付ける押圧手段をさらに有し、
    前記押圧手段は、前記記録媒体の排出方向と直交する回転軸を中心として回転可能で前記排出トレイに載置された前記記録媒体の上面に接触する当接部材と、前記当接部材と異なる回転軸で回転可能でモータで駆動される保持部材と、を有し、
    前記保持部材は、前記保持部材の回転軸方向に動くことで、前記モータとの接続を解除可能であることを特徴とする記録装置。
  2. 前記押圧手段は、前記記録媒体の排出方向の先端側を押圧することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記当接部材、前記記録媒体を前記排出トレイの載置面に向けて押し付ける所定の押圧力を前記記録媒体に付与する当接部を有し、
    前記所定の押圧力は、先に前記排出トレイに載置された第1の記録媒体の上に後続の第2の記録媒体が排出される際に、前記第2の記録媒体が、前記当接部を押し退けて前記当接部と前記第1の記録媒体との間に入り込み、前記第1の記録媒体の上に載置されることを許容する大きさの押圧力であることを特徴する請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記当接部材、自重により前記当接部が前記排出トレイに向かうように回転することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記押圧手段は、前記当接部が前記排出トレイに向かうように前記当接部材を回転させる付勢力を前記当接部材に付与する付勢部材を有することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  6. 前記当接部材は、前記当接部が前記排出トレイに載置された前記記録媒体に付与する押圧力が前記所定の押圧力となるように前記押圧力を調整する調整部を、前記当接部に対して前記当接部材の前記回転軸を挟んで反対側に備え、
    前記調整部の重量を変更することで前記押圧力が調整可能であることを特徴する請求項4又は5に記載の記録装置。
  7. 前記当接部材は、前記排出口から排出される前記記録媒体の先端を前記当接部に向けてガイドするガイド部を有することを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 前記記録媒体の排出方向と直交する幅方向において、複数の前記当接部材を備えることを特徴とする請求項4~のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 複数の前記当接部材は、同一の回転軸上に配置され、それぞれ独立して回転可能であることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  10. 前記押圧手段及び前記送風手段で、前記排出トレイに載置された前記記録媒体の少なくとも前記幅方向の両端部を、前記載置面に向けて押し付けることを特徴とする請求項又はに記載の記録装置。
  11. 前記送風手段は、回転するブレードと送風口を備え、前記ブレードの回転によって引き起こされる風を前記送風口から送風するものであり、
    前記送風手段を複数備え、
    前記排出トレイに載置された前記記録媒体に対して、それぞれの前記送風口からの風向きが前記記録媒体の前記幅方向の中央に対して対称になるように、それぞれの前記送風口の向きが決められていることを特徴とする請求項10のいずれか1項に記載の記録装置。
  12. 前記排出トレイは、前記排出口から離れるにつれて、前記排出口の鉛直方向下側に位置する前記排出口側の端部から、鉛直方向上側に向かうように傾斜して延びており、前記端部に前記記録媒体の移動を規制する規制部材が設けられていることを特徴とする請求項3~11のいずれか1項に記載の記録装置。
  13. 前記所定の押圧力は、前記排出トレイに載置された前記記録媒体が前記排出トレイから滑り落ちないように、前記記録媒体の載置位置を固定する大きさの押圧力であることを特徴とする請求項12に記載の記録装置。
  14. 前記記録媒体が前記排出トレイに載置されたとき、前記当接部から前記排出トレイの前記規制部材までの長さは、前記当接部から前記記録媒体の前記排出口側の端部までの長さより、長いことを特徴とする請求項12又は13に記載の記録装置。
  15. 前記押圧手段を、前記記録媒体を押圧する押圧位置と、前記記録媒体を押圧しない退避位置と、に移動可能な移動手段と、
    前記送風手段を、送風状態と非送風状態とのいずれかに切り替える切替手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1~14のいずれか1項に記載の記録装置。
  16. 前記記録手段による記録が行われる前の前記記録媒体を積載可能なカセットと、
    をさらに有する記録装置において、
    前記記録媒体の長辺と前記記録媒体の搬送方向が垂直になるよう前記記録媒体を前記カセットに積載した場合、前記押圧手段を前記押圧位置へ移動し、かつ前記送風手段を前記送風状態にすることを特徴とする請求項15に記載の記録装置。
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