JP2016175394A - 二軸延伸シート及び成形品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アクリロニトリル及びスチレンをモノマー単位として含み、アクリロニトリル/スチレンの質量比が16/84〜32/68である共重合体を含有する樹脂組成物を二軸延伸してなる二軸延伸樹脂層と、二軸延伸樹脂層の少なくとも一方の表面を被覆する被覆層であって、(A)ショ糖脂肪酸エステル、及び(B)ケン化度が85〜95モル%、重合度が300〜2000であるポリビニルアルコールを含有し、(A)ショ糖脂肪酸エステル/(B)ポリビニルアルコールの質量比が80/20〜50/50である被覆層と、を備える二軸延伸シート。
【選択図】なし
Description
(1) アクリロニトリル及びスチレンをモノマー単位として含み、アクリロニトリル/スチレンの質量比が16/84〜32/68である共重合体を含有する樹脂組成物を二軸延伸してなる二軸延伸樹脂層と、二軸延伸樹脂層の少なくとも一方の表面を被覆する被覆層であって、(A)ショ糖脂肪酸エステル、及び(B)ケン化度が85〜95モル%、重合度が300〜2000であるポリビニルアルコールを含有し、(A)ショ糖脂肪酸エステル/(B)ポリビニルアルコールの質量比が80/20〜50/50である被覆層と、を備える二軸延伸シート。
(2) 被覆層の単位面積当たりの質量が20〜100mg/m2である、(1)に記載の二軸延伸シート。
(3) (A)ショ糖脂肪酸エステルを構成する脂肪酸が、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、及びステアリン酸からなる群より選ばれる少なくとも1種である、(1)又は(2)に記載の二軸延伸シート。
(4) (B)ポリビニルアルコール中のメタノール及び酢酸メチルの残存量の合計が4質量%以下である、(1)〜(3)のいずれかに記載の二軸延伸シート。
(5) (1)〜(4)のいずれかに記載の二軸延伸シートを成形した成形品。
(6) 食品包装容器又は食品包装容器の蓋材である、(5)に記載の成形品。
(7) 電子レンジ加熱用の食品包装容器又は食品包装容器の蓋材である、(5)又は(6)に記載の成形品。
(8) 冷蔵用の食品包装容器又は食品包装容器の蓋材である、(5)〜(7)のいずれかに記載の成形品。
装置:昭和電工社製Shodex「SYSTEM−21」
カラム:PLgel MIXED−B
温度:40℃
溶媒:テトラヒドロフラン
流量:1.0ml/分
検出:RI
濃度:0.2質量%
注入量:100μl
検量線:標準ポリスチレン(Polymer Laboratories製)を用い、溶離時間と溶出量との関係を分子量と変換して各種平均分子量を求める。
容積約20Lの完全混合型攪拌槽である第一反応器と容積約40Lの攪拌機付塔式プラグフロー型反応器である第二反応器を直列に接続し、さらに予熱器を付した脱揮槽を2基直列に接続して構成した。アクリロニトリル12質量%、スチレン88質量%を含有するモノマー溶液85質量部に対し、エチルベンゼン15質量部、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート0.01質量部、t−ドデシルメルカプタン0.25質量部を混合し原料溶液とした。この原料溶液を毎時6.0kgで125℃に制御した第一反応器に導入した。第一反応器より連続的に反応液を抜き出し、この反応液を流れの方向に向かって125℃から160℃の勾配がつくように調整した第二反応器に導入した。次に予熱器で160℃に加温した後67kPaに減圧した第一脱揮槽に導入し、さらに予熱器で230℃に加温した後1.3kPaに減圧した第二脱揮槽に導入し残存モノマーと溶剤を除去した。これをストランド状に押出し切断することによりペレット形状のアクリロニトリル−スチレン系共重合体を得た。この共重合体の組成(モノマー単位の質量比)は、表1に記載のとおり、アクリロニトリル単位12質量%、スチレン単位88質量%であった。
厚さ0.21mm二軸延伸シートを10枚重ね、分光測色計CM−2500d(コニカミノルタ)のSCI測定(正反射光込み)より得られたb値を評価した。なお、b値が10未満であれば色相に優れているといえる。
○:5未満
△:5以上10未満
×:10以上
二軸延伸シートで形成された弁当蓋の中央にサラダ油(日清製油社製)、マヨネーズ(味の素社製)、ココナードML(花王社製)の試験液をしみ込ませたガーゼ10×10mmを貼り付け、60℃オーブンにて24時間静置し、付着部の表面観察を行った。なお、評価が○又は△であれば耐油性に優れているといえる。
○:変化無し
△:わずかに白化あり
×:著しい白化、割れあり
二軸延伸シートをJIS K−7361−1に準じ、ヘーズメーターNDH5000(日本電色社)により測定した。測定には実施例にて得られたシートを用いた。
○:ヘーズ1.5%未満
△:ヘーズ1.5%以上3.0%未満
×:ヘーズ3.0%以上
二軸延伸シートを熱板成型機HPT−400A(脇坂エンジニアリング製)にて、熱板温度135℃、加熱時間2.0秒の条件で、弁当蓋(寸法 縦241×横193×高さ28mm)を成形した。成型品をJIS K−7361−1に準じ、ヘーズメーターNDH5000(日本電色社)により測定した。測定には実施例にて得られたシートを用いた。
○:ヘーズ1.5%未満
△:ヘーズ1.5%以上3.0%未満
×:ヘーズ3.0%以上
二軸延伸シートを熱板成型機HPT−400A(脇坂エンジニアリング製)にて、熱板温度135℃、加熱時間2.0秒の条件で、弁当蓋(寸法 縦241×横193×高さ28mm)を成形した。得られた容器の本体に25℃の水を50g入れ、蓋をし、5℃にて静置した。30分後の内容物視認性を確認した。なお、評価が○又は△であれば保管後の防曇性に優れているといえる。
○:内容物が鮮明に確認できる。
△:蓋部への露付により内容物が見えにくくなる。
×:蓋部への露付多く、内容物が判別つかない。
二軸延伸シートを熱板成型機HPT−400A(脇坂エンジニアリング製)にて、熱板温度135℃、加熱時間2.0秒の条件で、弁当蓋(寸法 縦241×横193×高さ28mm)を成形した。得られた容器の本体に95℃の水を50g入れ、蓋をし、25℃にて静置した。10分後の内容物視認性を確認した。なお、評価が○又は△であれば保管後の防曇性に優れているといえる。
○:内容物が鮮明に確認できる。
△:蓋部への露付により内容物が見えにくくなる。
×:蓋部への露付多く、内容物が判別つかない。
各種原料の仕込み量を調整して、表1〜5に記載の組成を有するアクリロニトリル−スチレン系共重合体を得た。また、各共重合体を二軸延伸樹脂層とし、表1に記載の組成を有する被覆層を形成して二軸延伸シートを得た。各二軸延伸シートについて、実施例1と同様に評価を行った。結果を表1〜5に示す。
容器本体に500gの錘を入れ、二軸延伸シートで形成された蓋をした弁当容器を5段重ね、24時間静置後の蓋材の変形状態を確認した。
○:形状変化なし。
△:変形有り。
×:割れ有り。
上記成形条件で得られた弁当蓋を110℃に設定した熱風乾燥機に60分間入れた後、容器の変形を目視で観察した。
○:変形なし
△:軽微な変形、外寸変化5%未満
×:大きな変形、外寸変化5%以上
熱板成型機HPT−400A(脇坂エンジニアリング製)にて、熱板温度135℃、加熱時間2.0秒の条件で、二軸延伸シートから形成された弁当蓋(寸法 縦241×横193×高さ28mm)の外観を評価した。
○:良好
△:表面の荒れによる軽微な白化、レインドロップ、形状不良
×:表面の荒れによる著しい白化、レインドロップ、形状不良(製品化できない)
二軸延伸シートを関西自動成型機(株)製の真空圧空成型機PK400を用い連続成形した。その成形前に予め熱板をウエスで掃除し熱板の汚れを排除した。連続成形条件として成型温度135℃で天面が平らな蓋容器(200mm長×120mm幅×50mm高)を500ショット連続成形した。成形後熱板をウエスで掃除しその汚れ具合を目視で評価した。
○:ウエスがほとんど汚れていない。
△:ウエスの20%以上が汚れていた。
×:ウエスのほぼ全面が汚れていた。
Claims (8)
- アクリロニトリル及びスチレンをモノマー単位として含み、前記アクリロニトリル/前記スチレンの質量比が16/84〜32/68である共重合体を含有する樹脂組成物を二軸延伸してなる二軸延伸樹脂層と、
前記二軸延伸樹脂層の少なくとも一方の表面を被覆する被覆層であって、(A)ショ糖脂肪酸エステル、及び(B)ケン化度が85〜95モル%、重合度が300〜2000であるポリビニルアルコールを含有し、前記(A)ショ糖脂肪酸エステル/前記(B)ポリビニルアルコールの質量比が80/20〜50/50である被覆層と、
を備える二軸延伸シート。 - 前記被覆層の単位面積当たりの質量が20〜100mg/m2である、請求項1に記載の二軸延伸シート。
- 前記(A)ショ糖脂肪酸エステルを構成する脂肪酸が、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、及びステアリン酸からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の二軸延伸シート。
- 前記(B)ポリビニルアルコール中のメタノール及び酢酸メチルの残存量の合計が4質量%以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の二軸延伸シート。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の二軸延伸シートを成形した成形品。
- 食品包装容器又は食品包装容器の蓋材である、請求項5に記載の成形品。
- 電子レンジ加熱用の食品包装容器又は食品包装容器の蓋材である、請求項5又は6に記載の成形品。
- 冷蔵用の食品包装容器又は食品包装容器の蓋材である、請求項5〜7のいずれか一項に記載の成形品。
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