JP2016175229A - 離型用二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents
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Abstract
本発明は、離型用二軸配向ポリエステルフィルムに関するものであり、無機粒子および/または有機粒子を含有し、かつフィルムの中心線平均粗さと最表面の粒子間距離を適性範囲に制御することにより、マット調が必要な回路形成工程において、剥離力斑が小さく、良好な剥離性を有する工程適合性の高い耐熱離型フィルムとして特に適している離型用二軸配向ポリエステルフィルムに関するものである。
【解決手段】
無機粒子および/または有機粒子を含有するポリエステルA層を少なくとも一方の最外層に有し、ポリエステルA層側表面の中心線平均粗さRaが0.38μm以上1.0μm以下であり、ポリエステルA層側表面の粗さ曲線要素の平均長さRSmが10μm以上80μm以下である、離型用二軸配向ポリエステルフィルム。
【選択図】なし
Description
また、特許文献2に記載のフィルムは、耐熱性に優れ、高温高負荷の加工条件にも適用可能であるが、表面の凸部の分布が不均一であることにより、フィルムに離型層やハードコート層を積層した際に密着斑が生じるため、ジッピングや剥離方向を変えたときに剥離力の斑が発生する等の不具合が生じる場合があり、作業性の低下が問題となる。
本発明の課題は上記した従来技術の問題点を解消することにある。すなわち、無機粒子および/または有機粒子を含有し、かつフィルムの表面粗さと最表面の粒子間距離を適性範囲に制御することにより、マット調が必要な回路形成工程において、剥離力斑が小さく、良好な剥離性を有する工程適合性の高い耐熱離型フィルムとして特に適している離型用二軸配向ポリエステルフィルムを提供することにある。
ジオール単位(構造単位): −O−R’―O−
(ここで、R、R’は二価の有機基)
なお、トリメリット酸単位やグリセリン単位など3価以上のカルボン酸あるいはアルコール並びにそれらの誘導体が含まれる場合は、3価以上のカルボン酸あるいはアルコール単位(構造単位)についても、同様に、重縮合によって除去される部分が除かれた3価以上の有機基を意味する。
また、本発明に用いられる無機粒子および/または有機粒子は、マット調外観、引裂伝播抵抗の観点から、平均粒径が、2μm以上10μm以下であれば好ましく、3μm以上9μm以下であればさらに好ましく、4μm以上8μm以下であれば最も好ましい。なお、本発明における平均粒径とは、D=ΣDi /N(Di :粒子の円相当径、N:粒子の個数)で表される数平均径Dのことを指す。
また、本発明の離型用二軸配向ポリエステルフィルムは、剥離時の視認性の観点から、色調L値が50以上90以下であることが好ましい。色調L値を50以上90以下とすることで、適度な視認性を確保することが可能となる。色調L値は60以上80以下であればさらに好ましく、65以上75以下であれば最も好ましい。本発明の離型用二軸配向ポリエステルフィルムの色調L値を50以上90以下とする方法として、例えば、層全体を100質量%として、二酸化チタンを0.1質量%以上5質量%以下、より好ましくは0.5質量%以上4質量%以下含有する層を有することが好ましい。二酸化チタンは、最外層のポリエステルA層中に含有してもよいし、離型用二軸配向ポリエステルフィルムが最外層以外にポリエステルA層(以下B層、C層・・と表記し区別する)を有する場合は各層に含有しても良い。色調L値が50未満の場合、視認性が不十分であるためフィルムの剥がし忘れが生じることがあり、歩留まりが低下するため不適である。色調L値が90より大きい場合には、色調を調整する添加剤が多量となるため、フィルムの製膜時に添加剤を起点とした破れが発生しやすくなる。
本発明においては、加熱時の耐熱性の観点から、メラミン樹脂と離型剤を含有する離型層を積層することが好ましい。耐熱性、離型安定性の観点から、離型層中のメラミン樹脂の含有量は50質量%以上であることが好ましい。
メラミン樹脂としては、メラミンホルムアルデヒド樹脂やメチル化メラミンホルムアルデヒド樹脂、ブチル化メラミンホルムアルデヒド樹脂、エーテル化メラミンホルムアルデヒド樹脂、エポキシ変性メラミンホルムアルデヒド樹脂等のメラミンホルムアルデヒド樹脂、尿素メラミン樹脂、アクリルメラミン樹脂などが挙げられるが、メラミンホルムアルデヒド樹脂が好ましく、適度な離型性を有することからメチル化メラミンホルムアルデヒド樹脂が特に好ましく用いられる。また、本発明の離型層は、製膜性、延伸追従性の観点から、バインダー樹脂、離型剤の他にバインダー樹脂を含有することが好ましい。バインダー樹脂としては、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂が好ましく用いられ、特にアクリル系樹脂が好ましく用いられる。アクリル系樹脂としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単独重合体または共重合体、側鎖および/または主鎖末端に硬化性官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル共重合体があげられ、硬化性官能基としては水酸基、カルボキシル基、エポキシ基、アミノ基などがあげられる。なかでもアクリルモノマーと側鎖および/または主鎖末端に硬化性官能基を有するアクリル酸エステルが共重合されたアクリルモノマー共重合体が好ましい。また、本発明の離型層に含有する離型剤としては、例えば、フッ素化合物、長鎖アルキル化合物およびワックス化合物などが挙げられる。これらの離型剤は単独で用いてもよいし、複数種使用してもよい。
本発明の離型用二軸配向ポリエステルフィルムは、無機粒子および/または有機粒子を含有し、かつフィルムの中心線平均粗さと最表面の粒子間距離を適性範囲に制御することにより、マット調が必要な回路用工程フィルム用途などの耐熱離型フィルムに好適に用いることができる。
ポリエステル樹脂およびフィルムをヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)に溶解し、1H−NMRおよび13C−NMRを用いて各モノマー残基成分や副生ジエチレングリコールについて含有量を定量することができる。積層フィルムの場合は、積層厚みに応じて、フィルムの各層を削り取ることで、各層単体を構成する成分を採取し、評価することができる。なお、本発明のフィルムについては、フィルム製造時の混合比率から計算により、組成を算出した。
ポリマー1gを1N−KOHメタノール溶液200mlに投入して加熱還流し、ポリマーを溶解した。溶解が終了した該溶液に200mlの水を加え、ついで該液体を遠心分離器にかけて粒子を沈降させ上澄み液を取り除くことで、層中の粒子の有無を確認した。粒子にはさらに水を加えて洗浄、遠心分離を2回繰り返した。このようにして得られた粒子を乾燥させ、その質量を量ることで粒子の含有量を算出した。積層フィルムの場合は、積層厚みに応じて、フィルムの各層を削り取ることで、各層単体を構成する成分を採取し、評価することができる。
JIS B 0601に従い、(株)菱化システム社製 VertScan2.0 R5300GL−Lite−ACを使用して中心線平均粗さ中心線粗さRaを測定した。測定は、ポリエステルA層側の表面について行い、フィルムの両表層がA層の場合は、フィルム両面(最もRaの大きい面をI面、反対面をII面とする)について、それぞれN=3で行い、その平均値を採用した。なお、測定条件の詳細は次のとおりである。
製造元 : 株式会社菱化システム
装置名 : VertScan2.0 R5300GL-Lite-AC
測定条件 : CCDカメラ SONY HR-57 1/2インチ
対物レンズ 5x
中間レンズ 0.5x
波長フィルタ 530nm white
測定モードFocus
測定ソフトウェア :VS-Measure Version5.5.1
解析ソフトフェア :VS-Viewer Version5.5.1
測定面積:1.252×0.939mm2
(4)粗さ曲線要素の平均長さRSm
JIS B 0601に従い求めた。測定は(株)菱化システムVertScan2.0 R5300GL-Lite-ACを使用して行い、付属の解析ソフトにより撮影画面を多項式4次近似にて面補正して表面形状を求めた。測定条件は下記のとおり。測定は、まず積層フィルムのA層を特定し、該A層側の表面について行った。A層の特定は、(2)に記載の方法にてフィルム最表層中に含有される粒子を確認したのち、(3)に記載の方法にて中心線平均粗さを測定し、中心線平均粗さが0.38μm以上1.00μm以下である場合に該ポリエステル層をA層とした。フィルムの両面側ともにA層としての条件を満たす場合には、両面側ともA層とし測定を行った。また、本発明の離型用二軸配向ポリエステルフィルムにおいては、測定は、ポリエステルA層側の表面について行い、フィルムの両表層がA層の場合は、フィルム両面(最もRaの大きい面をI面、反対面をII面とする)について、それぞれN=3で行い、その平均値を各面のRSmとして採用した。
製造元 : 株式会社菱化システム
装置名 : VertScan2.0 R5300GL-Lite-AC
測定条件 : CCDカメラ SONY HR-57 1/2インチ
対物レンズ 5x
中間レンズ 0.5x
波長フィルタ 530nm white
測定モードFocus
測定ソフトウェア :VS-Measure Version5.5.1
解析ソフトフェア :VS-Viewer Version5.5.1
測定面積:1.252×0.939mm2 。
セイコー電子工業(株)製走査型差動熱量計RDC220(DSC)を用いて、プラスチックの転移熱測定方法(JIS K7122)に準拠して、窒素雰囲気下で5mgの試料を20℃/分の速度で300℃まで昇温して5分間保持した後に、20℃/分の冷却速度で10℃まで冷却し、再度20℃/分の速度で昇温していった際に、再度の昇温において、樹脂の結晶化に伴う発熱ピークのピーク温度を融点(Tcc)とした。積層フィルムの場合は、積層厚みに応じて、フィルムの各層を削り取ることで、各層単体を構成する成分を採取し、評価することができる。
示差走査熱量計(セイコー電子工業製、RDC220)を用い、JIS K7121−1987、JIS K7122−1987に準拠して測定および、解析を行った。ポリエステルフィルムを5mg、サンプルに用い、25℃から20℃/分で300℃まで昇温した際のDSC曲線より得られた吸熱ピークの頂点の温度を融点とした。吸熱ピークが複数存在する場合には、最も高温側のピークを融点とした。なお、積層フィルムの場合は、積層厚みに応じて、フィルムの各層を削り取ることで、各層単体の融点を測定することができる。
測定液としては、水、エチレングリコール、ホルムアミドおよびジヨードメタンの4種類を使用し、接触角計(協和界面科学(株)製CA−D型)を用いて各液体のフィルム表面に対する静的接触角を求めた。それぞれの液体について5回測定し、その平均接触角(θ)と測定液(j)の表面張力の各成分を下式にそれぞれ代入し、4つの式からなる連立方程式をγL、γ+、γ−について解いた。
=(1+cosθ)[γjL+2(γj+γj−)1/2]/2
ただし、γ=γL+2(γ+γ−)1/2
γj=γjL+2(γj+γj−)1/2
ここで、γ、γL、γ+、γ−は、それぞれフィルム表面の表面エネルギー、長距離間力項、ルイス酸パラメーター、ルイス塩基パラメーターを、また、γj、γjL、γj+、γj−は、それぞれ用いた測定液の表面エネルギー、長距離間力項、ルイス酸パラメーター、ルイス塩基パラメーターを示す。また、ここで用いた各液体の表面張力は、Oss("fundamentals of Adhesion", L. H. Lee (Ed.), p153, Plenum ess, New York (1991).)によって提案された値を使用した。
測定は、まず積層フィルムのA層を(4)に記載の方法にて特定し、該A層側の表面について行った。また、本発明の離型用二軸配向ポリエステルフィルムにおいては、フィルムの両表層がA層の場合は、フィルム両面(I面/II面)について、それぞれN=3で行い、その平均値を各面の表面エネルギーとして採用した。
JIS−Z−8722(2000年)に基づき、分光式色差計(日本電色工業製SE−2000、光源 ハロゲンランプ 12V4A、0°〜−45°後分光方式)を用いて、色調L値を反射法により測定した。測定は温度23℃、湿度65%の雰囲気中で行った。フィルムの任意の5ヶ所を選び出して測定を行い、その平均値を採用した
(9)耐熱離型性
本発明の離型用二軸配向ポリエステルフィルムに、アプリケーターを用いて、ハードコート層(共栄社化学製UF−TCI−1)を乾燥後厚み40μmとなるように塗工し、80℃で10分間乾燥した。その後、幅10mm、長さ150mmの矩形に切り出しサンプルとした。該積層体を用いて、上金型温度、下金型温度ともに温度160℃に加熱したプレス機を使用し、厚さ0.2mmのアルミニウム板/厚さ0.125mmのポリイミドフィルム(東レデュポン製カプトン500H/V)/離型用二軸配向ポリエステルフィルム/HC積層体/厚さ0.125mmのポリイミドフィルム(東レデュポン製カプトン500H/V)/厚さ0.2mmのアルミニウム板の構成体を1.5MPaの条件下で1時間加熱プレスを行った。加熱プレス後に、二軸配向ポリエステルフィルム/HC積層体を取り出し、2000mJ/cm2の照度の紫外線を照射し、二軸配向ポリエステルフィルムとHC層との離型性について、下記の基準で評価しB以上を合格とした。
A:10回離型テストを行い、10回ともフィルム破れ・付着が発生しなかった。
C:10回離型テストを行い、2回以上フィルム破れ・付着が発生した。
(9)にて得られた剥離後のHC層(剥離面)の外観を観察し、下記基準にてマット調外観の転写性を評価した。なお、60度光沢度は、JIS−Z−8741(1997年)に規定された方法に従って、スガ試験機製デジタル変角光沢度計UGV−5Dを用いて、測定を行った。測定はn=5で行い、最大値と最小値を除いた平均値を採用した。
A:60度 光沢度が15以下。
C:60度光沢度が25より大きい。
(11)均一剥離性
(9)にて得られた紫外線照射後の二軸配向ポリエステルフィルムとHC層との積層体について、次の要領にて剥離強度の測定を行った。二軸配向ポリエステルフィルムとHC層間で、強制的に剥離し、引張試験機(オリエンテック製テンシロンUCT−100)を用いて、初期引張チャック間距離100mm、引張速度を20mm/分として、180°剥離試験を行った。剥離長さ130mm(チャック間距離230mm)になるまで測定を行い、剥離長さ25mm〜125mmの荷重の平均値を剥離強度とした。測定は、面内で90度剥離方向を変えた2方向について各々N=3で行った。得られた2方向の剥離強度についてそれぞれN=3の平均値を算出したのち差の絶対値をとり、下記の基準で評価しB以上を合格とした。
A:90度異なる2方向の剥離強度の差の絶対値が0以上0.10N/10mm未満であった。
B:90度異なる2方向の剥離強度の差の絶対値が0.10以上0.50N/10mm未満であった。
C:90度異なる2方向の剥離強度の差の絶対値が0.50N/10mm以上であった。
製膜に供したポリエステル樹脂は以下のように準備した。
テレフタル酸およびエチレングリコールから、三酸化アンチモンを触媒として、常法により重合を行い、固有粘度0.65のポリエステルAを得た。
ポリエステルA中に数平均粒子径3.5μmの凝集シリカ粒子を粒子濃度20質量%で含有した固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレート粒子マスター。
40℃まで昇温して均一溶液とした後、オルトチタン酸テトラ−n−ブチル0.054重量部、モノヒドロキシブチルスズオキサイド0.054重量部を添加し、常法によりエステル化反応を行った。次いで、オルトチタン酸テトラ−n−ブチル0.066重量部を添加して、減圧下で重縮合反応を行い、固有粘度0.88のポリブチレンテレフタレート樹脂を得た。その後、固相重合を行い固有粘度1.20のポリブチレンテレフタレート樹脂を得た。 (ポリエステルD)
テレフタル酸100重量部、1,4−ブタンジオール110重量部の混合物を窒素雰囲気下で140℃まで昇温して均一溶液とした後、オルトチタン酸テトラ−n−ブチル0.054重量部、モノヒドロキシブチルスズオキサイド0.054重量部を添加し、常法によりエステル化反応を行った。次いで、オルトチタン酸テトラ−n−ブチル0.066重量部を添加して、減圧下で重縮合反応を行い、固有粘度0.88のポリブチレンテレフタレート樹脂を得た。その後、固相重合を行い固有粘度1.20のポリブチレンテレフタレート樹脂を得た。
東レ−デュポン社製ハイトレル7247を使用した。
(ポリエステルE)
ポリエステルA中にアナターゼ型二酸化チタンを50質量%含有したポリエチレンテレフタレート粒子マスター(固有粘度0.6)。
テレフタル酸ジメチル88質量部、イソフタル酸ジメチル12質量部、エチレングリコ
ール67質量部の混合物に、酢酸マグネシウムを0.08質量部、三酸化アンチモン0.
022質量部を加え、徐々に昇温し、最終的には220℃メタノールを留出させながらエ
ステル交換反応を行った。ついで、該エステル交換反応生成物に0.020質量部のリン
酸85%水溶液を添加した後、重縮合反応釜に移行した。重合釜内で加熱昇温しながら反
応系を徐々に減圧し、最終的に280℃、1hPaまで昇温、減圧し、極限粘度が0.7
となるまで重縮合反応を行い、その後ストランド状に吐出、冷却し、カッティングしてイ
ソフタル酸成分を樹脂中のジカルボン酸成分に対して12モル%共重合したポリエチレン
テレフタレート樹脂(副生したジエチレングリコール成分の共重合率は1.8モル%)を
得た。(離型層形成用溶液(水分散体)
以下に示す、架橋剤:バインダー樹脂:離型剤:粒子をそれぞれ、質量比60:23:17で混合し、固形分が1%の質量比となるように純水で希釈して調整した。
・架橋剤:メチル化メラミン/尿素共重合の架橋製樹脂((株)三和ケミカル製“ニカラック” (登録商標)「MW12LF」)
・バインダー樹脂I:アクリルモノマー共重合体(日本カーバイド製)
・離型剤III: ガラス製反応容器中に、パーフルオロアルキル基含有アクリレートであるCF3(CF2)nCH2CH2OCOCH=CH2(n=5〜11、nの平均=9)80.0g、アセトアセトキシエチルメタクリレート20.0g、ドデシルメルカプタン0.8g、脱酸素した純水354.7g、アセトン40.0g、C16H33N(CH3)3Cl1.0gおよびC8H17C6H4O(CH2CH2O)nH(n=8)3.0gを入れ、アゾビスイソブチルアミジン二塩酸塩0.5gを加え、窒素雰囲気下で攪拌しつつ60℃で10時間共重合反応させて得られた共重合体エマルション。
・粒子:数平均粒子径170nmのシリカ粒子(日産化学工業(株)製“スノーテックス”(登録商標)MP2040)を固形分濃度が40重量%となるように純水で希釈して得られた水分散体。
組成を表の通りとして、原料をそれぞれ酸素濃度0.2体積%とした別々の単軸押出機に供給し、A層押出機シリンダー温度を270℃、B層押出機シリンダー温度を270℃で溶融し、A層とB層合流後の短管温度を275℃、口金温度を280℃に設定しで、樹脂温度280℃で、Tダイより25℃に温度制御した冷却ドラム上にシート状に吐出した。その際、直径0.1mmのワイヤー状電極を使用して静電印加し、冷却ドラムに密着させ未延伸シートを得た。次いで、長手方向への延伸前に加熱ロールにてフィルム温度を上昇させ、延伸温度85℃で長手方向に3.1倍延伸し、すぐに40℃に温度制御した金属ロールで冷却化した。その後、テンター式横延伸機にて延伸前半温度110℃、延伸中盤温度125℃、延伸後半温度140℃で幅方向に3.5倍延伸し、そのままテンター内にて、熱処理前半220℃、熱処理後半240℃で熱処理を行った後、徐冷温度170℃で幅方向に5%のリラックスを掛けながら熱処理を行い、フィルム厚み50μm(積層比は表の通り)、A層/B層/A層の3層構成の二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
熱処理前半温度を210℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りとして、原料を酸素濃度0.2体積%とした単軸押出機に供給し、押出機シリンダー温度を270℃で溶融し、短管温度を275℃、口金温度を280℃に設定しで、樹脂温度280℃で、Tダイより25℃に温度制御した冷却ドラム上にシート状に吐出した。その後は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmのA層のみからなる単膜構成の二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
組成を表の通りとして、原料をそれぞれ酸素濃度0.2体積%とした別々の単軸押出機に供給し、A層押出機シリンダー温度を270℃、B層押出機シリンダー温度を270℃で溶融し、A層とB層合流後の短管温度を275℃、口金温度を280℃に設定しで、樹脂温度280℃で、Tダイより25℃に温度制御した冷却ドラム上にシート状に吐出した。その際、直径0.1mmのワイヤー状電極を使用して静電印加し、冷却ドラムに密着させ未延伸シートを得た。次いで、長手方向への延伸前に加熱ロールにてフィルム温度を上昇させ、延伸温度85℃で長手方向に3.1倍延伸し、すぐに40℃に温度制御した金属ロールで冷却化した。その後、コロナ放電処理を施し、離型層形成用溶液(水分散体)をメタリングバーを用いてウェット厚みが13.5μmとなるように塗布し、テンター式横延伸機にて延伸前半温度110℃、延伸中盤温度125℃、延伸後半温度140℃で幅方向に3.5倍延伸し、そのままテンター内にて、熱処理前半220℃、熱処理後半240℃で熱処理を行った後、徐冷温度170℃で幅方向に5%のリラックスを掛けながら熱処理を行い、フィルム厚み50μm(積層比は表の通り)、離型層厚み40nmのA層/B層/A層の3層構成の二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
(比較例1)
熱処理前半温度を230℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
(比較例2)
熱処理前半温度を240℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
(比較例3)
横延伸中盤温度を110℃、横延伸後半温度を120℃、熱処理前半温度を220℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
(比較例4)
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
(比較例5)
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
(比較例6)
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
(比較例7)
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
(比較例8)
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
(比較例9)
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
(比較例10)
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
(比較例11)
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
(比較例12)
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
(比較例13)
組成を表の通りに変更した以外は実施例1と同様にして、フィルム厚み50μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
Claims (7)
- 無機粒子および/または有機粒子を含有するポリエステルA層を少なくとも一方の最外層に有し、該最外層のポリエステルA層表面の中心線平均粗さRaが0.38μm以上1.0μm以下であり、ポリエステルA層表面の粗さ曲線要素の平均長さRSmが10μm以上80μm以下である、離型用二軸配向ポリエステルフィルム。
- 示差走査熱量測定(DSC)にて、該ポリエステルA層の最も高温側の融点ピークが250℃以上270℃以下に観測される、請求項1に記載の離型用二軸配向ポリエステルフィルム。
- 前記最外層のポリエステルA層表面の表面エネルギーが35mN/m以上43mN/m以下である、請求項1又は2に記載の離型用二軸配向ポリエステルフィルム。
- 色調L値が50以上90以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の離型用二軸配向ポリエステルフィルム。
- 前記ポリエステルA層に、ブチレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とするポリエステルを5重量%以上30重量%以下含む、請求項1〜4のいずれかに記載の離型用二軸配向ポリエステルフィルム。
- 前記ポリエステルA層に、ポリオキシアルキレングリコールが共重合されたポリエステルを5重量%以上30重量%以下含む、請求項1〜5のいずれかに記載の離型用二軸配向ポリエステルフィルム。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の離型用二軸配向ポリエステルフィルムに離型層を設けた積層体。
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