JP2016172957A - 建具 - Google Patents

建具 Download PDF

Info

Publication number
JP2016172957A
JP2016172957A JP2015052502A JP2015052502A JP2016172957A JP 2016172957 A JP2016172957 A JP 2016172957A JP 2015052502 A JP2015052502 A JP 2015052502A JP 2015052502 A JP2015052502 A JP 2015052502A JP 2016172957 A JP2016172957 A JP 2016172957A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
main frame
plate portion
subframe
sub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015052502A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6591764B2 (ja
Inventor
崇司 堀井
Takashi Horii
崇司 堀井
内田 雅也
Masaya Uchida
雅也 内田
正樹 後藤
Masaki Goto
正樹 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK AP Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK AP Inc filed Critical YKK AP Inc
Priority to JP2015052502A priority Critical patent/JP6591764B2/ja
Publication of JP2016172957A publication Critical patent/JP2016172957A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6591764B2 publication Critical patent/JP6591764B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Special Wing (AREA)

Abstract

【課題】火災等によって高温状態となった場合にもメインフレームとサブフレームとの間に貫通口ができる事態を防止する。【解決手段】躯体Wに取り付けられるメインフレーム133と、外倒し用障子20を支持するサブフレーム233とを備え、サブフレーム233をメインフレーム133の見込み面に取り付けることによって構成した建具において、メインフレーム133とサブフレーム233との間に周囲が囲まれた膨張空間Rを構成するとともに、膨張空間Rの内部に高温状態となった場合に膨張する加熱膨張材40を配設した。【選択図】図3

Description

本発明は、建具に関するもので、特に、躯体に取り付けられるメインフレームと、面材を支持するサブフレームとを備えた建具の防火構造に関するものである。
建具には、基準となるメインフレームと、面材を支持するサブフレームとを別部品として構成し、メインフレームにサブフレームを取り付けることにより構成したものが提供されている(例えば、特許文献1参照)。この種の建具では、サブフレームの種類を変更すれば、メインフレームを共通化しつつ、面材の開き方を変更することが可能となる。特に、連窓や段窓においては、サブフレームの種類を組み合わせることで、少ない部品点数で多種類の建具に対応することが可能となる。
特開平7−197742号公報
ところで、躯体に取り付けられたメインフレームは、面材を支持するサブフレームに比べて放熱性が良好となる傾向にある。このため、火災発生時等、高温状態となった場合には、メインフレームとサブフレームとが同じ材質で成形されていたとしても、両者の熱膨張量が相違し、メインフレームとサブフレームとの間に隙間が生じるおそれがある。メインフレームとサブフレームとの間の隙間は、室内外を連通する貫通口となり、火災時に可燃ガスが流通する等の問題を招来する。このため、建具の防火性能を考慮した場合には、メインフレームとサブフレームとの間に隙間ができる事態を如何に防止するかが重要な課題となる。
本発明は、上記実情に鑑みて、火災等によって高温状態となった場合にもメインフレームとサブフレームとの間に貫通口ができる事態を防止することのできる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、躯体に取り付けられるメインフレームと、面材を支持するサブフレームとを備え、前記サブフレームを前記メインフレームの見込み面に取り付けることによって構成した建具において、前記メインフレームと前記サブフレームとの間に周囲が囲まれた膨張空間を構成するとともに、前記膨張空間の内部に高温状態となった場合に膨張する加熱膨張材を配設したことを特徴とする。
この発明によれば、高温状態となった場合、加熱膨張材が膨張し、メインフレームとサブフレームとの間の隙間に充填されることになるため、室内外を連通する貫通口が形成されるおそれがなくなる。
また本発明は、上述した建具において、前記サブフレームは、前記メインフレームとの間の膨張空間に見付け方向に沿って延在する見付けヒレ部を有したものであり、前記加熱膨張材は前記見付けヒレ部の見付け面に配設したことを特徴とする。
この発明によれば、サブフレームにおいてメインフレームに対向する見込み面が加熱膨張材によって覆われることがないため、補強のための裏板や各種部品を取り付けることが可能となる。
また本発明は、上述した建具において、前記面材は、四周に框を備え、前記框を介して前記サブフレームに支持させたことを特徴とする。
この発明によれば、框を介して面材をサブフレームに支持させた建具において、メインフレームとサブフレームとの間に貫通口が形成される事態を防止することができる。
また本発明は、上述した建具において、前記メインフレームの長手方向に沿って前記サブフレームを複数並設し、それぞれのサブフレームに前記面材を支持させたことを特徴とする。
この発明によれば、複数の面材を備えた段窓や連窓と称される建具において、メインフレームとサブフレームとの間に貫通口が形成される事態を防止することができる。
また本発明は、上述した建具において、前記メインフレームの長手方向に沿って互いに形状の異なる複数のサブフレームを並設し、それぞれのサブフレームに前記面材を支持させたことを特徴とする。
この発明によれば、形状の異なる複数の面材を備えた段窓や連窓と称される建具において、メインフレームとサブフレームとの間に貫通口が形成される事態を防止することができる。
本発明によれば、高温状態となった場合、加熱膨張材が膨張し、メインフレームとサブフレームとの間の隙間に充填されることになるため、室内外を連通する貫通口が形成されるおそれがなくなる。
図1は、本発明の実施の形態である建具を室内側から見た図である。 図2は、図1に示した建具の縦断面図である。 図3は、図1に示した建具の外倒し窓部分における横断面図である。 図4は、図1に示した建具のFIX窓部分における横断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明の実施の形態である建具を示したものである。ここで例示する建具は、FIX窓(はめ殺し窓)と外倒し窓とが上下に並設された段窓と称されるもので、特にビルの窓用に構成したものである。この建具は、FIX用ガラス(面材)10、外倒し用障子(面材)20及び開口枠30を備えている。FIX用ガラス10は、外形が矩形の複層ガラスである。本実施の形態では、フロートガラスパネル10aと、内部に金網を封入した網入りガラスパネル10bとを備え、スペーサ10cを介してこれら2枚のガラスパネル10a,10bを接合した複層ガラスを適用している。
外倒し用障子20は、FIX用ガラス10と同様の矩形状を成す複層ガラス21の四周に上框22、下框23及び左右の縦框24を装着し、框22,23,24の相互間をネジ(図示せず)によって連結することにより構成したものである。外倒し用障子20を構成するそれぞれの框22,23,24は、アルミニウムやアルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、それぞれが全長に渡ってほぼ一様な断面形状を有するように構成してある。
本実施の形態では、框基部22a,23a,24a、カバー板部22b,23b,24b、框支持板部22c,23c,24c、框押縁係合部22d,23d,24d及び框押縁係止突起22e,23e,24eを有した框22,23,24を適用している。框基部22a,23a,24aは、ほぼ矩形の筒状を成す部分であり、複層ガラス21よりも大きな見込み寸法を有するように構成してある。カバー板部22b,23b,24bは、框基部22a,23a,24aの外周側となる見込み面において室外側に位置する縁部から外周側に向けてほぼ直交する方向に沿って延在した薄板状部分である。框支持板部22c,23c,24cは、框基部22a,23a,24aの内周側となる見込み面において室外側に位置する縁部からほぼ直交する方向に沿って延在した部分である。框押縁係合部22d,23d,24dは、框基部22a,23a,24aの内周側となる見込み面において室内側に位置する縁部から内周側に向けて突出した後、室外側に向けて屈曲した部分である。框押縁係止突起22e,23e,24eは、框基部22a,23a,24aの内周側となる見込み面において框支持板部22c,23c,24cと框押縁係合部22d,23d,24dとの間のほぼ中間となる位置に設けた突出部である。この框押縁係止突起22e,23e,24eは、見込み面から内周側に向けて突出した後、室内側に向けてほぼ直角に屈曲している。
上記のように構成した框22,23,24は、それぞれの框支持板部22c,23c,24cに複層ガラス21の網入りガラスパネル21aを当接させた状態で、框押縁係止突起22e,23e,24e及び框押縁係合部22d,23d,24dを介して框押縁25を装着し、框支持板部22c,23c,24cと框押縁25との間に複層ガラス21を挟持することによって外倒し用障子20を構成している。
開口枠30は、上枠31、下枠32、左右の縦枠33を四周枠組みすることによって縦長の矩形状に構成したものである。図1からも明らかなように、本実施の形態で例示する開口枠30は、左右の縦枠33の間に上枠31、下枠32を配置することによって構成した、いわゆる「縦通し枠」と称されるものである。縦枠33の長手方向に沿った寸法は、上枠31の長手方向に沿った寸法のほぼ2倍に構成してある。開口枠30の内部は、左右の縦枠33の間に上枠31と平行となるように無目枠34を配設することによって上下に二分割してある。無目枠34よりも上方となる部位には、外倒し用障子20を装着することのできる上方開口30Aが構成され、かつ無目枠34よりも下方となる部位には、FIX用ガラス10を装着することのできる下方開口30Bが構成されている。開口枠30を構成するそれぞれの枠31,32,33,34は、アルミニウムやアルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、それぞれが全長に渡ってほぼ一様な断面形状を有するように構成してある。
上枠31は、外倒し用障子20を装着する場合に適用される専用部品である。本実施の形態では、図2に示すように、板状を成す上基板部31aの両側にそれぞれ上見付け板部31bを有するとともに、上基板部31aの下方に臨む見込み面に上方当接板部31cを有した上枠31を例示している。上基板部31aは、外倒し用障子20よりも大きな見込み寸法を有するように構成してある。上見付け板部31bは、上基板部31aの両側縁部からほぼ直角に屈曲して上方に延在した板状部分である。上見付け板部31bの延在端部は、互いに対向する方向に向けてほぼ直角に屈曲することにより、上方アンカー係止爪部31dを構成している。上方当接板部31cは、上基板部31aの見込み面からほぼ鉛直下方に向けて延在した部分である。上方当接板部31cの延在端部には、室外に臨む部位にタイト材装着溝31eが設けてある。
下枠32は、FIX用ガラス10を装着する場合に適用される専用部品である。本実施の形態では、下基板部32a、下外支持板部32b、下内支持板部32c、下外見付け板部32d、下内見付け板部32eを有した下枠32を例示している。下基板部32aは、室外側に位置する部分が平板状を成し、かつ室内側に位置する縁部が上方に向けて傾斜するように屈曲した板状部分である。下基板部32aにおいて平板状を成す部分は、FIX用ガラス10よりも大きな見込み寸法を有するように構成してある。下外支持板部32bは、下基板部32aの見込み面において室外側に位置する縁部からほぼ直交する方向に沿って上方に延在した部分である。下内支持板部32cは、下基板部32aの見込み面において室内側に位置する縁部からほぼ直交する方向に沿って上方に延在した後、室外側に向けて屈曲した部分であり、下外支持板部32bとの間にガラス収容溝32fを構成している。ガラス収容溝32fは、FIX用ガラス10の下縁部を収容するための上方に開口した凹所であり、下枠32の長手方向に沿った全長に形成してある。下外見付け板部32dは、下基板部32aの平板状を成す部分の下方に臨む見込み面から下方に延在した後、室外側、下方、室内側、下方の順に屈曲して延在した部分である。下外見付け板部32dにおいて室外側に屈曲した部分の下方に臨む面には、外方アンカー係止爪部32gが設けてある。外方アンカー係止爪部32gは、下方に向けて延在した後に室内側に向けて屈曲した部分である。下内見付け板部32eは、下基板部32aの室内側に位置する縁部からほぼ直交する方向に沿って下方に延在した部分である。下内見付け板部32eの延在端部は、室外側に向けて屈曲し、内方アンカー係止爪部32hを構成している。
無目枠34は、上方に外倒し用障子20を装着し、かつ下方にFIX用ガラス10を装着した段窓を構成する場合に適用される専用部品である。本実施の形態では、異形の筒状に構成した無目枠34を適用している。この無目枠34には、上枠31に対向する見込み面において室内側に位置する縁部に当接部34aが設けてあり、さらに下枠32に対向する見込み面に無目支持板部34b、枠押縁係合部34c及び枠押縁係止突起34dが設けてある。当接部34aは、無目枠34の上枠31に対向する見込み面からほぼ鉛直上方に向けて突出した中空部分である。当接部34aの室外に臨む見付け面は、上枠31に設けた上方当接板部31cの見付け面とほぼ同じ位置に構成してある。当接部34aの延在端部には、室外に臨む部位に上方当接板部31cのタイト材装着溝31eと同一形状のタイト材装着溝34eが設けてある。無目支持板部34bは、無目枠34の下枠32に対向する見込み面において室外側に位置する縁部からほぼ鉛直下方に向けて延在した部分である。この無目支持板部34bは、室内に臨む見付け面が下枠32に形成した下外支持板部32bとほぼ同一の見込み位置となるように構成してある。枠押縁係合部34cは、無目枠34の下枠32に対向する見込み面から下枠32に向けて突出した後、室外側に向けて屈曲した部分である。この枠押縁係合部34cは、下枠32に形成した下内支持板部32cの室外側に位置する延在端部とほぼ同じ見込み位置に設けてある。枠押縁係止突起34dは、無目枠34の下枠32に対向する見込み面において無目支持板部34bと枠押縁係合部34cとの間のほぼ中間となる位置に設けた突出部である。この枠押縁係止突起34dは、見込み面から下枠32に向けて突出した後、室内側に向けてほぼ直角に屈曲している。また、無目枠34には、ヒンジ取付板部34fが設けてある。ヒンジ取付板部34fは、当接部34aの室外に臨む見付け面から室外側に向けて突出した板状部分である。
一方、開口枠30の縦枠33は、図3及び図4に示すように、互いに別個に成形したメインフレーム133及び2種類のサブフレーム233,333を備えている。メインフレーム133は、いずれの段窓を構成する場合にも共通に用いられる共用部品であり、図1に示すように、上枠31から下枠32までの全長にわたる長さを有するように構成してある。これに対してサブフレーム233,333は、上枠31と無目枠34との間に配置されるものと、無目枠34と下枠32との間に配置されるものとが個別に用意してある。無目枠34よりも上方に配置されるサブフレーム233は、外倒し用障子20を装着する場合に適用される専用部品であり、無目枠34よりも下方に配置されるサブフレーム333は、FIX用ガラス10を装着する場合に適用する専用部品であり、相互に形状が異なっている。以下においては便宜上、無目枠34よりも上方に配置したものを「上方サブフレーム233」と称し、無目枠34よりも下方に配置したものを「下方サブフレーム333」と称して説明を行うこととする。
本実施の形態で適用するメインフレーム133は、平板状を成す縦基板部133aの両側にそれぞれ縦見付け板部133bを有している。縦基板部133aは、FIX用ガラス10及び外倒し用障子20の双方よりも大きな見込み寸法を有するように構成してある。縦見付け板部133bは、縦基板部133aに対してほぼ直交するように延在する薄板部分である。これらの縦見付け板部133bは、縦基板部133aから内周側に突出する部分が平板状を成す一方、縦基板部133aから外周側に突出する部分が互いに対向する方向に向けてほぼ直角に屈曲することによって縦アンカー係止爪部133cを構成している。
上方サブフレーム233は、図3に示すように、上カバー板部233a、上側方当接板部233b、上固定板部233c、一対の上見付けヒレ部233dを有している。上カバー板部233aは、メインフレーム133において一対の縦見付け板部133bの間を覆うことのできる見込み寸法を有した平板状部分である。上側方当接板部233bは、上カバー板部233aの内周に臨む見込み面において上枠31の上方当接板部31cに対応する部位からほぼ直交する方向に沿って延在した部分である。上側方当接板部233bには、延在端部において室外に臨む部位に上方当接板部31cのタイト材装着溝31eと同一形状のタイト材装着溝233eが設けてある。上固定板部233cは、上カバー板部233aの外周に臨む見込み面において上側方当接板部233bよりもわずかに室外側となる部位に設けた突出部である。この上固定板部233cは、上カバー板部233aの見込み面からほぼ直交する方向に沿って延在した後、室内側に向けてほぼ直角に屈曲している。上固定板部233cの寸法は、メインフレーム133に設けた一対の縦見付け板部133bの間を上カバー板部233aによって覆った場合に、屈曲した延在端部が縦基板部133aに当接することができるように設定してある。上見付けヒレ部233dは、上カバー板部233aの外周に臨む見込み面の両側縁部からほぼ直交する方向に沿って延在した薄板状部分である。上見付けヒレ部233dの突出寸法は、上固定板部233cの突出寸法とほぼ同じである。
下方サブフレーム333は、図4に示すように、下カバー板部333a、下側方支持板部333b、縦押縁係合部333c、縦押縁係止突起333d、下固定板部333e、一対の下見付けヒレ部333fを有している。下カバー板部333aは、メインフレーム133に設けた一対の縦見付け板部133bの相互間隔よりもわずかに小さい見込み寸法を有した平板状部分である。下側方支持板部333bは、下カバー板部333aの内周に臨む見込み面において室外側に位置する縁部からほぼ直交する方向に沿って延在した部分である。縦押縁係合部333cは、下カバー板部333aの内周に臨む見込み面において下側方支持板部333bとの間にFIX用ガラス10の見込み寸法よりも大きな間隔を確保した位置に設けた突出部である。この縦押縁係合部333cは、下カバー板部333aの見込み面からほぼ直交する方向に向けて突出した後、室外側に向けて屈曲した部分である。縦押縁係止突起333dは、下カバー板部333aの内周に臨む見込み面において下側方支持板部333bと縦押縁係合部333cとの間のほぼ中間となる位置に設けた突出部である。この縦押縁係止突起333dは、見込み面からほぼ直交する方向に沿って突出した後、室内側に向けてほぼ直角に屈曲している。下固定板部333eは、下カバー板部333aの外周に臨む見込み面において縦押縁係合部333cとほぼ同じ見込み位置からほぼ直交する方向に沿って延在した後、室内側に向けてほぼ直角に屈曲している。下固定板部333eの寸法は、メインフレーム133に設けた一対の縦見付け板部133bの間を下カバー板部333aによってほぼ覆った場合に、屈曲した延在端部が縦基板部133aに当接することができるように設定してある。下見付けヒレ部333fは、下カバー板部333aの外周に臨む見込み面の両側縁部からほぼ直交する方向に沿って延在した薄板状部分である。下見付けヒレ部333fの突出寸法は、下固定板部333eの突出寸法とほぼ同じである。
上記のように構成した上方サブフレーム233は、上カバー板部233aによってメインフレーム133の一対の縦見付け板部133bの間を覆った状態で、メインフレーム133の縦基板部133aから上固定板部233cに対応する部位の複数箇所に所定ピッチで取付ネジBを螺合することによってメインフレーム133に固定される。同様に、下方サブフレーム333は、下カバー板部333aによってメインフレーム133の一対の縦見付け板部133bの間を覆った状態で、メインフレーム133の縦基板部133aから下固定板部333eに対応する部位の複数箇所に所定ピッチで取付ネジBを螺合することによってメインフレーム133に固定される。
この状態においては、図3及び図4に示すように、メインフレーム133と上方サブフレーム233との間、並びにメインフレーム133と下方サブフレーム333との間にそれぞれ膨張空間Rが構成されることになる。すなわち、メインフレーム133と上方サブフレーム233との間においては、メインフレーム133の縦基板部133aと、上方サブフレーム233の上カバー板部233a及び一対の上見付けヒレ部233dとによって周囲が囲まれた上方膨張空間Rが構成される。メインフレーム133と下方サブフレーム333との間においては、メインフレーム133の縦基板部133aと、下方サブフレーム333の下カバー板部333a及び一対の下見付けヒレ部333fとによって周囲が囲まれた下方膨張空間Rが構成されることになる。これらの膨張空間Rには、それぞれ加熱膨張材40が配設してある。
加熱膨張材40は、膨張黒煙等、高温状態となった場合に膨張するものである。本実施の形態では、上方膨張空間Rに対しては上方サブフレーム233の上見付けヒレ部233dにおいて上固定板部233cに対向する見付け面の全長にそれぞれ加熱膨張材40を貼り付ける一方、下方膨張空間Rに対しては下方サブフレーム333の下見付けヒレ部333fにおいて下固定板部333eに対向する見付け面の全長にそれぞれ加熱膨張材40を貼り付けるようにしている。貼り付ける加熱膨張材40の量は、加熱して膨張した場合に、それぞれの膨張空間Rに隙間なく充填されるように設定してある。
上記のよう構成した開口枠30は、例えばビルの躯体Wに形成した開口部に対してそれぞれアンカーブラケットUBを介して装着される。すなわち、上枠31に設けた上方アンカー係止爪部31dの相互間、下枠32に設けた外方アンカー係止爪部32gと内方アンカー係止爪部32hとの間、メインフレーム133に設けた縦アンカー係止爪部133cの相互間にアンカーブラケットUBを係止させることにより、躯体Wの開口部に開口枠30を設置することが可能となる。この開口枠30に対しては、上方開口30Aに外倒し用障子20を装着し、かつ下方開口30BにFIX用ガラス10を装着すれば、FIX窓と外倒し窓とが上下に並設された段窓を構成することができる。
具体的には、図2に示すように、外倒し用障子20の下框23と無目枠34のヒンジ取付板部34fとの間をヒンジ50によって連結すれば、開口枠30に対して外倒し用障子20を開閉可能に支持させることができる。上枠31の上方当接板部31cに設けたタイト材装着溝31e、無目枠34の当接部34aに設けたタイト材装着溝34e及び上方サブフレーム233の上側方当接板部233bに設けたタイト材装着溝233eに一連のタイト材41を装着すれば、外倒し用障子20を閉じた場合にタイト材41がそれぞれの框22,23,24の見付け面に圧接されることになり、所望の気密性や水密性を確保することが可能となる。尚、図には明示していないが、この外倒し用障子20は、オペレータハンドルの操作によりワイヤーを介して開閉操作するように構成したものである。但し、本発明は必ずしもオペレータハンドルの操作によって開閉するものである必要はない。例えば、上枠31と外倒し用障子20の上框22との間に、外倒し用障子20を閉じた状態に維持するラッチを設け、このラッチの操作によって外倒し用障子20を開閉するようにしても良い。
FIX用ガラス10については、下枠32の下外支持板部32b、無目枠34の無目支持板部34b及び下方サブフレーム333の下側方支持板部333bに対して網入りガラスパネル10bを当接させるとともに、下縁部を下枠32のガラス収容溝32fに収容させる。この状態から枠押縁係合部34c及び枠押縁係止突起34dを介して無目枠34に押縁42を装着し、かつ縦押縁係合部333c及び縦押縁係止突起333dを介して下方サブフレーム333に押縁43を装着すれば、それぞれの支持板部34b,333bと押縁42,43との間にFIX用ガラス10を挟持することができる。
この建具によれば、外倒し用障子20を支持する上方サブフレーム233及びFIX用ガラス10を支持する下方サブフレーム333をそれぞれメインフレーム133とは別部品として構成し、メインフレーム133にサブフレーム233,333を取り付けることによって縦枠33を構成しているため、サブフレーム233,333を変更することで共通のメインフレーム133を適用しつつ、異なる面材を備えた建具を構成することが可能となる。
しかも、火災発生時等、高温状態となった場合には、上方サブフレーム233及び下方サブフレーム333に配設した加熱膨張材40がそれぞれ膨張することになる。一般に、躯体Wに支持させたメインフレーム133と躯体Wから離隔して配置されるサブフレーム233,333とでは、放熱性が異なり、高温となるサブフレーム233,333のみが波状に湾曲し、両者に隙間が生じるおそれがある。しかしながら、たとえサブフレーム233,333が湾曲状に熱変形した場合にも、膨張した加熱膨張材40によってメインフレーム133とサブフレーム233,333との間に生じた隙間が閉塞されることになる。従って、上記建具によれば、火災発生時においても室内外を連通する貫通口が形成されるおそれがなく、可燃性ガスが室内外で流通する事態を防止することができる等、防火性能を向上させることが可能となる。
さらに、メインフレーム133とサブフレーム233,333との間に構成した膨張空間Rにおいて加熱膨張材40が膨張した場合には、加熱膨張材40の膨張圧力により、躯体Wに取り付けられたメインフレーム133に対してサブフレーム233,333が内周側に変形する。特に、本実施の形態では、メインフレーム133とサブフレーム233,333との間が上固定板部233c及び下固定板部333eによって連結されているのみであり、室外側の縁部及び室外側の縁部については互いの間を連結していない。従って、加熱膨張材40が膨張した場合には、サブフレーム233,333の室外側縁部及び室内側縁部がそれぞれ内周側に突出するように変形することになる。これにより、火災発生時には、開口枠30の下方開口30Bに装着したFIX用ガラス10と下方サブフレーム333に設けた下側方支持板部333bとの掛かり代が増大することになり、FIX用ガラス10が開口枠30から脱落する事態を防止することができるようになる。
尚、上述した実施の形態では、FIX窓と外倒し窓とが上下に並設されたビル用の段窓を例示しているが、必ずしもビル用の建具である必要はなく、またその他の障子を組み合わせた段窓にももちろん適用することが可能である。この場合、必ずしも異なる障子を組み合わせる必要はなく、同じ障子を組み合わせても良い。適用するガラスについては、必ずしもフロートガラスパネルと網入りガラスパネルとの複層ガラスである必要はない。さらに、メインフレームを上下方向に沿って配置する建具に限らず、メインフレームを左右方向に沿って配置して建具を構成することも可能である。
また、上述した実施の形態では、サブフレームに設けた見付けヒレ部に加熱膨張材を貼り付けるようにしているため、サブフレームにおいてメインフレームに対向する見込み面が加熱膨張材によって覆われることがないため、補強のための裏板や各種部品を取り付けることが可能となるとなる利点を有する。しかしながら、本発明は、必ずしもこれに限定されず、サブフレームにおいてメインフレームに対向する見込み面やメインフレームに加熱膨張材を配設しても構わない。
さらに、上述した実施の形態では、サブフレームがメインフレームの見込み寸法内に納まるものを例示しているが、サブフレームの一部がメインフレームの見込み面を超えて延在する建具にも適用することは可能である。
10 FIX用ガラス、20 外倒し用障子、22,23,24 框、33 縦枠、40 加熱膨張材、133 メインフレーム、233,333 サブフレーム、233d,333f 見付けヒレ部、R 膨張空間、W 躯体

Claims (5)

  1. 躯体に取り付けられるメインフレームと、面材を支持するサブフレームとを備え、前記サブフレームを前記メインフレームの見込み面に取り付けることによって構成した建具において、
    前記メインフレームと前記サブフレームとの間に周囲が囲まれた膨張空間を構成するとともに、前記膨張空間の内部に高温状態となった場合に膨張する加熱膨張材を配設したことを特徴とする建具。
  2. 前記サブフレームは、前記メインフレームとの間の膨張空間に見付け方向に沿って延在する見付けヒレ部を有したものであり、前記加熱膨張材は前記見付けヒレ部の見付け面に配設したことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記面材は、四周に框を備え、前記框を介して前記サブフレームに支持させたことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  4. 前記メインフレームの長手方向に沿って前記サブフレームを複数並設し、それぞれのサブフレームに前記面材を支持させたことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  5. 前記メインフレームの長手方向に沿って互いに形状の異なる複数のサブフレームを並設し、それぞれのサブフレームに前記面材を支持させたことを特徴とする請求項1に記載の建具。
JP2015052502A 2015-03-16 2015-03-16 建具 Active JP6591764B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015052502A JP6591764B2 (ja) 2015-03-16 2015-03-16 建具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015052502A JP6591764B2 (ja) 2015-03-16 2015-03-16 建具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016172957A true JP2016172957A (ja) 2016-09-29
JP6591764B2 JP6591764B2 (ja) 2019-10-16

Family

ID=57008913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015052502A Active JP6591764B2 (ja) 2015-03-16 2015-03-16 建具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6591764B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108708664A (zh) * 2018-05-17 2018-10-26 苏州金刚防火钢型材系统有限公司 一种带钢副框的防火窗结构
JP2021017739A (ja) * 2019-07-19 2021-02-15 Ykk Ap株式会社 建具
JP2021113462A (ja) * 2020-01-20 2021-08-05 三協立山株式会社 段窓

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06173537A (ja) * 1992-12-08 1994-06-21 Misawa Homes Co Ltd サッシ枠
JPH07197742A (ja) * 1993-12-28 1995-08-01 Tateyama Alum Ind Co Ltd ストアフロント
JP2009127401A (ja) * 2007-11-28 2009-06-11 Ykk Ap株式会社 建具および建具のシリーズ
JP2014058795A (ja) * 2012-09-14 2014-04-03 Lixil Corp
JP2014077309A (ja) * 2012-10-12 2014-05-01 Lixil Corp 開口部装置
JP2014139395A (ja) * 2012-12-17 2014-07-31 Sankyotateyama Inc 建具
JP2014181477A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Lixil Corp 開口部装置
JP2015052225A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 株式会社Lixil 建具

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06173537A (ja) * 1992-12-08 1994-06-21 Misawa Homes Co Ltd サッシ枠
JPH07197742A (ja) * 1993-12-28 1995-08-01 Tateyama Alum Ind Co Ltd ストアフロント
JP2009127401A (ja) * 2007-11-28 2009-06-11 Ykk Ap株式会社 建具および建具のシリーズ
JP2014058795A (ja) * 2012-09-14 2014-04-03 Lixil Corp
JP2014077309A (ja) * 2012-10-12 2014-05-01 Lixil Corp 開口部装置
JP2014139395A (ja) * 2012-12-17 2014-07-31 Sankyotateyama Inc 建具
JP2014181477A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Lixil Corp 開口部装置
JP2015052225A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 株式会社Lixil 建具

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108708664A (zh) * 2018-05-17 2018-10-26 苏州金刚防火钢型材系统有限公司 一种带钢副框的防火窗结构
JP2021017739A (ja) * 2019-07-19 2021-02-15 Ykk Ap株式会社 建具
JP7448319B2 (ja) 2019-07-19 2024-03-12 Ykk Ap株式会社 建具
JP2021113462A (ja) * 2020-01-20 2021-08-05 三協立山株式会社 段窓
JP7365916B2 (ja) 2020-01-20 2023-10-20 三協立山株式会社 段窓

Also Published As

Publication number Publication date
JP6591764B2 (ja) 2019-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5148549B2 (ja) 樹脂製建具
JP5055321B2 (ja) 樹脂製建具
US8042316B2 (en) Fireproof door
JP6591764B2 (ja) 建具
JP6674310B2 (ja) 建具
JP6357060B2 (ja) 建具
JP4628308B2 (ja) 建造物の外壁及びカーテンウォール
JP6599643B2 (ja) 断熱ドア
JP2014240550A (ja) ガラス窓
JP2024015203A (ja) 建具
JP2015224486A (ja) 建具用樹脂枠及び樹脂窓
JP6377384B2 (ja) 建具
JP6586364B2 (ja) ドア
JP2016023484A (ja) 建具
JP6741528B2 (ja) 建具
JP6978333B2 (ja) 建具
JP6879835B2 (ja) 扉体及び建具
JP7075277B2 (ja) 改装ドア枠及び改装ドア
EP3561189B1 (en) A partition wall, especially for creation of a fire compartment in rooms of buildings
JP7144236B2 (ja) ドア及び建具
JP2014105554A (ja) 窓およびサッシ
JP2019065562A (ja) 建具
JP5302262B2 (ja) カバー枠
JP2018013038A (ja) 樹脂窓
JP5216117B2 (ja) 集合住宅の開口部に設けた耐火壁構造及び間取り変更方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6591764

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150