JP2016142764A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】相対的に吸湿度の高い記録材に画像が形成されていることをより正確に検知して、適切なタイミングで、加熱手段による記録材の加熱で発生する又は発生した水蒸気の量を低減することのできる画像形成装置を提供する。【解決手段】一の開始指示による単一又は複数の記録材Pに対する一連の画像形成動作を、動作設定の異なる複数のプリントモードにより選択的に実行する画像形成装置100は、転写部材5の電気抵抗と相関する値を検知する検知手段5bと、画像形成動作において記録材Pが転写部Tを通過することによる検知手段5bにより検知される値の変化量に基づいて除湿制御を実行させる制御手段120と、を有し、制御手段120は、転写が開始される前に検知手段5bにより検知された値からの変化量が、転写部材5の電気抵抗が低下する方向に所定の閾値以上になった場合に除湿制御を実行させるとともに、閾値を画像形成動作のプリントモードに応じて変更する構成とする。【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式や静電記録方式を用いた画像形成装置では、電子写真感光体、静電記録誘電体、中間転写体などの像担持体に適宜の作像プロセスにてトナー像が形成される。このトナー像は、転写手段にて記録紙(記録用紙、転写紙)などの記録材(記録媒体、転写材)に転写される。この記録材は、定着手段にてその上にトナー像が熱定着された後に、画像形成物(プリント、コピー)として画像形成装置の装置本体から出力される。
このような画像形成装置において、トナー像を像担持体から記録材に転写させる転写手段としては、転写ローラが多く用いられている。転写ローラによるトナー像の転写は、次のようにして行われる。すなわち、像担持体に、導電性及び弾性を有する転写ローラが当接されて、転写部(転写位置)である転写ニップ部が形成される。この転写ニップ部に記録材が所定の制御タイミングにて導入されて挟持搬送される。また、転写ニップ部で記録材が挟持搬送されている間、転写ローラにトナーの帯電極性とは逆極性の転写電圧が印加される。これにより、像担持体上のトナー像が記録材の表面に静電気的に移動させられる(静電転写)。
転写電圧を制御する方法としては、転写ローラの電気抵抗を予測して転写電圧を適切に制御する、次のようなATVC(Active Transfer Voltage Control)制御が知られている(特許文献1)。すなわち、画像形成工程前の準備動作である前回転工程中に転写ローラから像担持体に所定の定電流を流し、その時に印加した電圧値より転写ローラの電気抵抗を予測し、実際の転写時にその電気抵抗に応じた適切な転写電圧を転写ローラに印加する。
一方、記録材上に転写したトナー像を熱定着させる定着手段としては、熱ローラ方式や加熱フィルム方式の加熱定着装置(以下、単に「定着装置」ともいう。)が多く用いられている。熱ローラ方式の定着装置は、所定の温度に維持された加熱ローラ(定着ローラ)と、弾性層を有して加熱ローラに圧接して定着ニップ部を形成する加圧ローラと、を有する。そして、定着ニップ部に記録材が導入されて挟持搬送される。これにより、加熱ローラの熱でトナー像が記録材に熱定着される。加熱フィルム方式の定着装置は、加熱体と、この加熱体と摺動するフィルム(以下、「定着フィルム」という。)と、この定着フィルムを介して加熱体と定着ニップ部を形成する加圧部材と、を有する。そして、定着ニップ部にトナー像を担持した記録材が導入されて挟持搬送される。これにより、定着フィルムを介した加熱体からの熱で、トナー像が記録材に熱定着される(特許文献2)。
ところで、定着装置の定着ニップ部に相対的に吸湿度の高い記録材(以下、単に「吸湿紙」ともいう。)を導入すると、相対的に吸湿度の低い記録材(以下、単に「乾燥紙」ともいう。)の場合よりも、高温で急激に加熱された記録材から多量の水蒸気が発生する。そして、吸湿紙を大量に連続して画像を形成すると、短時間に多量に発生した水蒸気が記録材の搬送路に結露して搬送抵抗となり、記録材の角折れやシワなどの搬送不良を引き起こす虞がある。
特許文献3では、記録材が転写ニップ部を通過している間に転写手段に流れる電流値を検知し、その電流値が所定値以上になった場合に吸湿紙に画像が形成されていると判断し、定着装置の温度を補正して水蒸気の発生を抑えることが提案されている。
特開平2−123385号公報 特開平4−44075号公報 特開2001−290316号公報
しかしながら、特許文献3の方法では、転写手段に流れる電流値は転写材の吸湿状態だけでなく、転写材自体の電気抵抗や転写されるトナーの影響を受けるため、吸湿紙であることを正確に判断できない場合があることがわかった。また、従来、画像形成装置が複数のプリントモードを有する場合に、プリントモードに応じて正確に吸湿紙に画像が形成されていることを判断することは難しかった。そのため、従来、適切なタイミングで、定着装置によって記録材を加熱することで発生する又は発生した水蒸気の量を低減する制御を行うことは難しかった。
したがって、本発明の目的は、相対的に吸湿度の高い記録材に画像が形成されていることをより正確に検知して、適切なタイミングで、加熱手段による記録材の加熱で発生する又は発生した水蒸気の量を低減することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明の主要な構成は、トナー像を担持する像担持体と、電圧が印加されることで転写部において前記像担持体から記録材にトナー像を転写させる転写部材と、前記転写部材に電圧を印加する印加手段と、トナー像が転写された記録材を加熱する加熱手段と、を有し、一の開始指示による単一又は複数の記録材に対する一連の画像形成動作を、動作設定の異なる複数のプリントモードにより選択的に実行する画像形成装置において、前記印加手段により前記転写部材に電圧を印加することで前記転写部材の電気抵抗と相関する値を検知する検知手段と、画像形成動作において記録材が前記転写部を通過することによる前記検知手段により検知される値の変化量に基づいて、前記加熱手段により記録材を加熱することで発生する水蒸気の量又は発生した水蒸気の量を低減させる除湿制御を実行させる制御手段と、を有し、前記制御手段は、画像形成動作において前記転写が開始される前に前記検知手段により検知された値からの、該画像形成動作において前記転写が開始された後に前記検知手段により検知された値の変化量が、前記転写部材の電気抵抗が低下する方向に所定の閾値以上になった場合に、前記除湿制御を実行させるとともに、前記閾値を画像形成動作のプリントモードに応じて変更することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、相対的に吸湿度の高い記録材に画像が形成されていることをより正確に検知して、適切なタイミングで、加熱手段による記録材の加熱で発生する又は発生した水蒸気の量を低減することができる。
画像形成装置の模式的な断面図である。 定着装置の模式的な断面図である。 画像形成装置の要部の制御態様を示すブロック図である。 連続プリント動作時の転写ローラの電気抵抗の変化の一例を示すグラフ図である。 吸湿紙検知制御及び除湿制御のフローチャート図である。 定着モードごとの転写ローラの電気抵抗の変化を示すグラフ図である。 定着モードごとの吸湿紙検知制御における閾値を説明するためのグラフ図である。 吸湿紙を検知可能なページ数を説明するためのグラフ図である。 片面プリントモードと両面プリントモードでの転写ローラの電気抵抗の変化を示すグラフ図である。 片面プリントモードと両面プリントモードでの吸湿紙検知制御における閾値を説明するためのグラフ図である。 吸湿紙を検知可能なページ数を説明するためのグラフ図である。 プリント動作の開始時の転写ローラの温度ごとの吸湿紙検知制御における閾値を説明するためのグラフ図である。 プリント動作の開始時の転写ローラの温度ごとの吸湿紙検知制御における閾値を説明するためのグラフ図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
(1)画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本実施例の画像形成装置の模式的な断面図である。本実施例の画像形成装置100は、転写式電子写真プロセスを利用したレーザビームプリンタである。この画像形成装置100は、ホストコンピュータより送られてきた画像データ(印字データ)をドットの画像情報に展開し、装置本体110内の電子写真エンジン部でこの画像情報に基づいて記録材Pに画像を形成するものである。ここでは、記録材Pのことを、記録材Pとして一般的に用いられる紙として記載することがあるが、記録材Pは紙に限定されるものではない。
電子写真エンジン部には、像担持体としてのドラム型(円筒形)の電子写真感光体(感光体)である感光ドラム1が設けられている。感光ドラム1は、図中矢印R1で示す時計方向に所定の周速度にて回転駆動される。回転する感光ドラム1の周面は、一次帯電手段としてのローラ状の帯電部材である帯電ローラ2によって、所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に一様に帯電処理される。本実施例では、例えば−700Vに一様に帯電処理される。一様に帯電処理された感光ドラム1の表面は、像露光手段としてのレーザスキャナ3のレーザ部から出力されるレーザ光Lにより走査露光される。レーザスキャナ3は、画像展開部である画像コントローラ(図示せず)が出力した画像データに基づいて点滅変調されるレーザ部のレーザ光Lを出力する。これにより、画像情報に対応した静電潜像(静電像)が感光ドラム1の表面に形成される。なお、レーザスキャナ3から出力されたレーザ光Lは、ミラー3aによって感光ドラム1の露光位置に偏向される。感光ドラム1の表面に形成された静電潜像は、現像手段としての現像装置4によってトナー像として現像される。本実施例では、現像剤としてのトナーはネガトナーである。すなわち、本実施例では、現像時のトナーの帯電極性(正規の帯電極性)はマイナス(負極性)である。そして、本実施例では、静電潜像は反転現像処理される。すなわち、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した部分に、感光ドラム1の帯電極性と同極性に帯電したトナーを付着させることでトナー像が形成される。
感光ドラム1の図中下側には、転写手段としてのローラ状の転写部材である転写ローラ5が配置されている。転写ローラ5は、感光ドラム1の表面に対して所定の押圧力をもって当接されている。転写ローラ5と感光ドラム1との当接部が転写ニップ部(転写部、転写位置)Tである。転写ローラ5は、芯金(芯材)の周囲に弾性層を形成して構成されている。弾性層は、ゴム材料からなる発泡弾性部材(スポンジゴム)などで形成される。転写ローラ5は、電圧が印加されることで転写部において像担持体から記録材にトナー像を転写させる転写部材の一例である。
一方、第1の給紙口としての給紙カセット6、又は第2の給紙口としての手差しトレイ(MPトレイ)12から、記録紙などの記録材Pが給送される。そして、その記録材Pが、所定の制御タイミングにて転写ニップ部Tに導入されて挟持搬送されていく。転写ニップ部Tで記録材Pが挟持されて搬送されている間、転写ローラ5には、印加手段としての転写電源5aから、所定の電圧値VTに定電圧制御された直流電圧である転写電圧(転写バイアス)が印加される。転写電圧の極性は、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の正(プラス)極性である。これにより、転写ニップ部Tにおいて感光ドラム1上のトナー像が記録材Pの表面に順次に静電転写されていく。本実施例では、プリント動作(後述)の前回転工程において実行されるATVC制御により、そのプリント動作の転写時に転写ローラ5に印加する転写電圧の電圧値VTが決定される。この電圧値VTは、その前回転工程におけるATVC制御により求められる、後述する電圧値Vt0に応じて決定されるものである。電圧値VTは、Vt0そのものであってもよいし、予め求められた演算式、ルックアップテーブルなどに基づいてVt0から求められたものであってもよい。
ここで、給紙カセット6からの給紙モード(カセット給紙モード)が選択されているときには、給紙用半月ローラ7が回転して、給紙カセット6内に積載されて収納されている記録材Pが1枚分離されて給送される。この記録材Pは、搬送ローラ対8、シートパス(カセット給紙搬送路)9、搬送ローラ対10、先端検知センサS2、転写前ガイド板(転写前搬送路)11を順次に通過する経路で、転写ニップ部Tに導入される。一方、手差しトレイ12からの給紙モード(手差し給紙モード)が選択されているときには、給紙ローラ13が回転して、手差しトレイ12上に積載されてセットされている記録材Pが一枚分離されて給送される。この記録材Pは、シートパス(手差し給紙搬送路)14、搬送ローラ対10、先端検知センサS2、転写前ガイド板(転写前搬送路)11を順次に通過する経路で、転写ニップ部Tに導入される。
なお、搬送ローラ対10の記録材出口側に配設された先端検知センサS2により記録材Pの先端が検知されることによって、記録材Pに画像を形成する一連の動作の開始タイミングなどが決定される。すなわち、先端検知センサS2にて記録材Pの先端が検知されたら、前述の画像コントローラが画像データを出力する。そして、その画像データに基づいてレーザスキャナ3のレーザ部から出力されるレーザ光Lが点滅させられて、感光ドラム1が走査露光される。また、給紙カセット6内の記録材Pの有無は、有無センサS1によって検知される。また、転写前ガイド板(転写前搬送路)11には、転写前ガイド板11が所定の電圧に保たれるように、定電圧部品11aが接続されている。この定電圧部品11aは、画像形成装置100の電気的特性によっては使用しない場合もある。
転写ニップ部Tを通過した記録材Pは、感光ドラム1の表面から順次に分離される。そして、この記録材Pは、定着前ガイド板(定着前搬送路)15にカイドされて、定着手段としての定着装置16の定着ニップ部nに導入されて、トナー像の熱定着処理を受ける。本実施例における定着装置16は、加熱フィルム方式の定着装置である。この定着装置16については後述して詳しく説明する。
定着装置16を出た記録材Pは、搬送ローラ対17、シートパス(定着後搬送路)18、搬送ローラ対19を順次に通過する経路で、画像形成物P’として画像形成装置100の装置本体110から出力されて、排紙部(排紙トレイ)20に積載される。なお、トナー像が加熱定着された記録材Pが排紙部20へ排出されたか否かは、排紙センサS3によって検知される。
また、画像形成装置100は、装置本体110の外部(機外)から内部(機内)に空気を吸入するか又は装置本体110の内部から外部に空気を排出するファンFを有する。ファンFは、その回転動作によって装置本体110内の水蒸気量(記録材Pの搬送路に付着する水滴量を含む。)に影響を与えるものであれば、その用途は問わない。例えば、装置本体110内の発熱体(定着装置16など)により暖められた装置本体110内の空気を排出することを主要な目的としたものが挙げられる。また、装置本体110内の発熱体(定着装置16など)を冷やすために装置本体110内に空気を吸入することを主要な目的としたものが挙げられる。
また、画像形成装置100は、記録材Pを自動で両面印刷するための両面画像形成手段としての自動両面機構を備えている。1面目の画像が形成される際の記録材Pの搬送方向の先端が排紙ローラ対19を抜け、その記録材Pの後端が定着装置16を抜けてシートパス18まで搬送されたタイミングで、排紙ローラ対19によってその記録材Pの搬送方向がスイッチバックされる。そして、その記録材Pは、1面目の画像形成される際の記録材Pの搬送方向の後端が2面目の画像が形成される際の記録材Pの搬送方向の先端となり、両面搬送ローラ51の方向に搬送される。その後、その記録材Pは、搬送ローラ対10などを通過して転写ニップ部Tに導入され、1面目と同様にしてトナー像の転写、トナー像の定着を経て、排紙部20に排出される。本実施例では、排紙ローラ対19、両面搬送ローラ51などにより自動両面機構が構成される。
(2)定着装置
図2は、本実施例における定着手段としての定着装置16の模式的な断面図である。この定着手段たる定着装置16は、トナー像が転写された記録材を加熱する加熱手段の一例である。特に、本実施例の定着装置16は、テンションレスタイプの加熱フィルム方式の像加熱装置である。
定着装置16は、加熱体としてのセラミックヒータ(ヒータ)21と、横断面略半円弧状樋型の加熱体支持体22と、円筒状の耐熱性フィルム(定着フィルム)23と、加圧部材としての弾性加圧ローラ(加圧ローラ)24と、を有する。
ヒータ21は、図2の紙面に垂直方向を長手とする横長の部材である。本実施例におけるヒータ21は、アルミナなどのセラミック製のヒータ基板21aと、ヒータ基板21aの表面側に具備させた銀−パラジューム(Ag−Pd)などの通電発熱抵抗体層21bと、を有する。また、ヒータ21は、通電発熱抵抗体層21bを含むヒータ基板21aの表面を覆う耐熱ガラス層などのヒータカバー部21cと、ヒータ基板21aの裏面側に配設されたサーミスタなどの温度検知素子21dと、を有する。ヒータ21は、全体に低熱容量であり、通電発熱抵抗体層21bに対する通電のON又はOFFに対応して応答性よく迅速に昇温又は降温する。
加熱体支持体22は、耐熱性及び電気絶縁性を有し、高い加重に耐えられる剛性材料、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)、PAI(ポリアミドイミド)、PI(ポリイミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)などで構成される。ヒータ21は、この加熱体支持体22の図中下側の面の略中央部において加熱体支持体22の長手方向に沿って設けられた溝部内に、表面側を外側に向けて嵌入されて固定されて支持されている。
定着フィルム23は、例えば、厚さ40μm〜100μm程度の耐熱性のフィルムである。定着フィルム23は、例えばポリイミドなどの基材フィルム上にPFAやPTFEなどの離型性の耐熱樹脂を被覆したフィルムである。定着フィルム23は、上述のようにしてヒータ21が固定されて支持された加熱体支持体22にルーズに外嵌されている。
加圧ローラ24は、芯金24aと、芯金24aに同心一体に設けたシリコーンゴムなどの弾性及び耐熱性を有する材料で形成されたローラ層24bと、表面層24cと、を有する。加圧ローラ24は、芯金24aの長手方向の両端部が、それぞれ画像形成装置100の手前側(図1及び図2の紙面手前側)と奥側(図1及び図2の紙面奥側)のシャーシ側板間に軸受を介して回転自由に支持されている。そして、ヒータ21を図中下側の面において支持するとともに円筒状フィルム23が外嵌された加熱体支持体22を、加圧ローラ24の図中上側においてヒータ21の部分を加圧ローラ24の図中上側の面に対向させて配置する。そして、加熱体支持体22を、加圧手段(図示せず)によって加圧ローラ24の上側の面に対して所定の押圧力をもって圧接させた状態に保持する。これにより、ヒータ21の図中下側の面と加圧ローラ24の図中上側の面との間に定着フィルム23を挟んで所定幅の定着ニップ部nが形成される。
加圧ローラ24は、駆動手段としての定着駆動機構Mによって図中矢印R2で示す反時計方向に所定の周速度で回転駆動される。加圧ローラ24が回転駆動されることにより、定着ニップ部nにおいて圧接する加圧ローラ24と定着フィルム23の外面との摩擦力で、定着フィルム23に回転力が作用する。そして、定着フィルム23は、その内面が定着ニップ部nにおいてヒータ21の下面に密着して摺動しながら、図中矢印R3で示す時計方向に、加圧ローラ24の回転周速度に対応した周速度で加熱体支持体22の外回りを回転する(加圧ローラ駆動方式)。加熱体支持体22は、ヒータ21を保持するとともに定着フィルム23の回転時の搬送安定性を図るフィルムガイドの役目も果たしている。
加圧ローラ24が回転駆動され、それに伴って定着フィルム23が加熱体支持体22の外回りを回転し、ヒータ21に通電がなされて、ヒータ21の発熱で定着ニップ部nが所定の温度に立ち上がって温調された状態になる。この状態で、定着ニップ部nに未定着トナー像tを担持した記録材Pが導入され、定着ニップ部nにおいて記録材Pのトナー像を担持した面側が定着フィルム23の外面に密着して、回転している定着フィルム23と一緒に定着ニップ部nで挟持搬送されていく。このようにして挟持搬送される過程で、ヒータ21の熱が定着フィルム23を介して記録材Pに付与され、記録材P上の未定着トナー像tが記録材Pに加熱加圧定着される。記録材Pは、定着ニップ部nを通過すると、回転している定着フィルム23の外面から曲率分離して搬送される。
本実施例において、ヒータ21の温度制御は、次のように行われる。ヒータ基板21aの裏面に設けた温度検知素子21dの出力(検知温度情報)が温調回路25に取り込まれる。そして、その入力検知温度情報に基づいて、温調回路25が、給電回路26によるヒータ21に対する給電を制御する。すなわち、温調回路25は、温度検知素子21dで検知されるヒータ温度が所定の設定温度より低い場合にはヒータ21が昇温するように、また高い場合にはヒータ21が降温するようにして、定着時の温度を略一定にするように温調する。具体的には、温調回路25は、給電回路26からヒータ21の通電発熱抵抗体層21bに通電する電力(AC電圧の位相や波数の制御など)を制御する。
加熱フィルム方式の定着装置では、加熱体としてセラミックヒータなどの低熱容量で昇温の速いものを用いることができ、また定着フィルムとして熱容量の小さい薄膜のものを用いることができる。そして、定着ニップ部のみを加熱することで、クイックスタート性がよく、省エネルギーの加熱定着を実現することができる。すなわち、スタンバイ時に加熱させる必要が無いため、使用電力を低く抑えられる利点がある。
(3)制御態様
図3は、本実施例の画像形成装置100の要部の概略制御態様を示す。画像形成装置100に設けられた制御手段としての制御部(エンジン制御部)120は、演算処理を行う中心的素子であるCPU121、記憶素子であるROM、RAMなどのメモリ122などを有して構成される。RAMには、センサの検知結果、演算結果などが格納され、ROMには制御プログラム、予め求められたデータテーブルなどが格納されている。制御部120には、画像形成装置100における各制御対象が接続されている。特に本実施例との関係で言えば、制御部120には、転写電源5a、後述する電流計(電流検知手段)5b、ファンFの駆動回路41、給紙用半月ローラ7や給紙ローラ13などの給紙部30の駆動回路31が接続されている。
本実施例では、制御部120は、画像形成装置100の各部を統括的に制御する。特に本実施例との関係で言えば、制御部120は、ATVC制御、後述する吸湿紙検知制御、後述する除湿制御などを実行する。
(4)吸湿紙検知制御及び除湿制御の基本的な動作
次に、本実施例の画像形成装置100に搭載する吸湿紙検知制御及び除湿制御の基本的な動作について説明する。
ここで、ホストコンピュータなどから入力される開始指示により開始され、単一又は複数の記録材Pに画像を形成して画像形成装置100の装置本体110から排出(出力)するまでの一連の画像形成動作を「プリント動作(又はプリントジョブ)」という。また、複数の記録材Pに連続して画像を形成するプリント動作を、特に、「連続プリント動作(又は連続プリントジョブ)」ともいう。プリント動作は、一般に、画像形成工程(印字工程)、前回転工程、複数の記録材Pに画像を形成する場合の紙間(記録材間)工程、及び後回転工程を有する。画像形成工程は、実際に感光ドラム1への静電潜像の形成、トナー像の形成、トナー像の記録材Pへの転写を行う期間である。前回転工程は、画像形成工程の前の準備動作を行う期間である。紙間工程は、複数の記録材Pに対して画像形成工程を連続して行う際の、転写部Tにおける先行する記録材Pと後続する記録材Pとの間に対応する期間である。後回転工程は、画像形成工程の後の整理動作(準備動作)を行う期間である。
本実施例の吸湿紙検知制御では、吸湿紙に連続して画像が形成されていることを、プリント動作中における転写ローラ5の電気抵抗の変化から判断する。以下、吸湿紙に画像が形成されていることを判断(検知)することを、単に「吸湿紙を検知する」ともいう。
吸湿紙に画像を形成すると、吸湿紙が転写ローラ5を通過することで転写ローラ5の表面に水分が付着する。また、吸湿紙が定着装置16を通過することで徐々に水蒸気が装置本体110内にこもり、その水蒸気が転写ローラ5の表面に付着する。転写ローラ5に水分や水蒸気が付着し始めると、次第に転写ローラ5の電気抵抗が低下していく。本実施例では、この転写ローラ5の電気抵抗の変化をプリント動作中にモニタすることで、吸湿紙に連続して画像が形成されているか否かを判断する。このように、本実施例では、プリント動作において記録材Pが転写ニップ部Tを通過することによる、検知手段により検知される転写ローラ5の電気抵抗と相関する値の変化量に基づいて、吸湿紙に画像が形成されていることが検知される。
本実施例では、前回転工程中及び紙間工程中に転写ローラ5から感光ドラム1に所定値として18.0μAの定電流を流し、その時に印加した電圧値Vtn(n≧0)を求める(ATVC制御)。そして、この電圧値Vtn(n≧0)から、転写ローラ5の電気抵抗を予測する。すなわち、制御部120は、転写電源5aから転写ローラ5に電圧を印加することにより流れる電流を電流計5bで検知し、その電流値が所定値に近づくように転写電源5aの出力電圧値を制御して、その際の電圧値を求める。本実施例では、制御部120と電流計5bとにより、印加手段により転写部材に電圧を印加することで転写部材の電気抵抗と相関する値を検知する検知手段が構成される。本実施例では、この検知手段は、印加手段により定電流制御された電圧を転写部材に印加した際の電圧値を検知する。
本実施例では、上記電圧値Vtn(n≧0)は、次のように定義される。一のプリント動作における前回転工程中に求められた電圧値をVt0として、そのプリント動作中のn枚目の直後の紙間工程で求められた電圧値をVtn(n≧1)とする。上述のように、紙間工程とは、連続プリント動作中の先行記録材Pと後続記録材Pとの間で、記録材Pが転写ニップ部Tにないタイミングのことを意味する。また、転写ローラ5の電気抵抗が低下するほど、電圧値Vtnは低下する傾向にある。
図4は、常温常湿環境下で、それぞれ吸湿紙と乾燥紙とを用いて連続プリント動作を行ったときの、転写ローラ5の電気抵抗の変化を示す。横軸はページ数、縦軸は転写ローラ5の電気抵抗を予測する電圧値Vtn(n≧0)である。
図4より、連続プリント動作のページ数が進むに従い、電圧値Vtn(n≧0)が低下していることがわかる。これは、プリント動作により転写ローラ5が吸湿し、転写ローラ5に新たな導電パスが形成され、転写ローラ5の電気抵抗が低下したことを意味する。プリント動作では、吸湿紙が転写ローラ5を通過することで転写ローラ5の表面に水分が付着したり、吸湿紙が定着装置16を通過することで発生する水蒸気が転写ローラ5の表面に付着したりすることで、転写ローラ5が吸湿する。また、図4より、乾燥紙へのプリント動作に比べて吸湿紙へのプリント動作の方が電圧値Vtn(n≧0)の低下量が大きいことがわかる。これは、吸湿紙へのプリント動作の方が多量の水蒸気が発生し、その影響で転写ローラ5の電気抵抗が大きく低下したことを意味する。
本実施例では、制御部120で演算処理を実行し、プリント動作における前回転工程で求められた電圧値Vt0と、そのプリント動作中の紙間工程毎に求められる電圧値Vtn(n≧1)とを比較する。そして、制御部120は、電圧値Vt0と電圧値Vtn(n≧1)との差分(すなわち、電圧値Vtn(n≧1)の電圧値Vt0からの変化量)として算出したΔVtnの値が、所定の閾値X以上になった場合に、吸湿紙に画像が形成されていると判断する。差分ΔVtnがプラスの値を示すことは、電圧値Vt0に比べて電圧値Vtn(n≧1)が小さくなり、転写ローラ5の電気抵抗が低下する方向に変化したことを意味する。ここでは、差分ΔVtnの閾値Xは、予めΔ80Vと設定されているものとする。そして、実際のプリント動作時に差分ΔVtnの値が80V以上であることを最初に検知するA枚目のタイミングで、吸湿紙に画像が形成されていると判断される。なお、本実施例では、閾値Xは、所定の乾燥紙に連続で何枚画像を形成しても差分ΔVtnが超えないように設定されている。
そして、本実施例では、制御部120は、電圧値Vtn(n≧0)の変化量(すなわち、差分ΔVtn)に基づいて、定着装置16により記録材Pを加熱することで発生する水蒸気の量を低減させる除湿制御を実行する。特に、本実施例では、制御部120は、差分ΔVtnに基づいて吸湿紙に画像が形成されていると判断した場合は、プリント動作を継続しながら、直ちに定着装置16の温度設定を低めに補正する。すなわち、定着装置16による加熱温度を低下させることで、記録材Pから発生する水蒸気量を抑制する。
このように、本実施例では、制御部120は、プリント動作において転写が開始される前に検知手段により検知された値からの、該プリント動作において転写が開始された後に検知手段により検知された値の変化量を求める。そして、制御部120は、この変化量が、転写ローラ5の電気抵抗が低下する方向に所定の閾値以上になった場合に、除湿制御を実行させる。差分ΔVtnは、プリント動作において記録材Pが転写ニップ部Tを通過することによる、検知手段により検知される転写ローラ5の電気抵抗と相関する値の変化量の一例である。
ここで、除湿制御は、上述のような定着装置16の温度設定の補正に限定されるものではない。上記発生する水蒸気量を低減する除湿制御として、転写のために連続して転写ニップ部Tに搬送される記録材間の間隔(紙間)を広げるように、記録材Pの給送制御を補正してもよい。上記発生する水蒸気量の低減は、定着装置16の設定温度の補正と記録材Pの給送制御の補正とのうち少なくとも一方により行うことができる。また、除湿制御は、上記発生する水蒸気量を低減する制御に限定されるものではなく、定着装置16により記録材Pを加熱することで発生した水蒸気の量を低減させる制御であってもよい。例えば、装置本体110内の水蒸気の排出効率を高めるために、ファンFの回転制御を補正してもよい。すなわち、上記発生した水蒸気の量の低減は、装置本体110の外部から内部に空気を吸入するか又は装置本体110の内部から外部に空気を排出するファンの回転数を変化させることにより行うことができる。この回転数を変化させることには、停止状態から回転状態にすること、第1の回転数から第1の回転数よりも大きい第2の回転数に変更することが含まれる。このように、除湿制御は、装置本体110内(より詳細には、記録材Pの搬送路)における水蒸気量が所定以上にならないようにコントロールする制御であればよい。
なお、上述の除湿制御としての各種制御の補正は、プリント動作が終了するまで継続することが好ましい。画像形成装置100の動作が停止するまで継続してもよい。また、上述の除湿制御としての各種制御の補正は、2つ以上を任意に組み合わせて行うことができる。
図5は、本実施例における吸湿紙検知制御及び除湿制御の流れを簡易的に示したフローチャート図である。
制御部120は、プリント動作が開始されると(ステップ1)、駆動系を駆動させてから所定時間が経過してから転写ローラ5の電気抵抗を予測するためのATVC制御を実行して電圧値Vt0を求める(ステップ2)。次に、制御部120は、搬送されてきた記録材Pの先端が検知されると、トナー像の形成を開始させるとともに、記録材Pを転写ニップ部Tまで搬送させて、所定の電圧値VTで静電転写を行わせる(ステップ3)。この電圧値VTは、Vtn(n≧0)から決定される転写電圧である。次に、制御部120は、後続記録材Pに対する画像形成工程があるか否かを判断する(ステップ4)。そして、制御部120は、ステップ4において後続記録材Pがないと判断した場合は、そのままプリント動作を終了させる。
一方、制御部120は、ステップ4において後続記録材Pがあると判断した場合には、先行記録材Pの後端が転写ニップ部Tを抜けてから再びATVC制御を行い、電圧値Vtn(n≧1)を求める(ステップ5)。次に、制御部120は、演算処理を実行し、ステップ2で求めた電圧値Vt0から、直前のステップ5で求めた電圧値Vtn(n≧1)を差し引いた差分ΔVtnを算出する(ステップ6)。次に、制御部120は、ステップ6で算出した差分ΔVtnの値が閾値X以上であるか否かを判断する(ステップ7)。そして、制御部120は、ステップ7において差分ΔVtnの値が閾値X以上であると判断した場合は、定着装置16の温度設定を低めに補正する(ステップ8)。このとき、上述のように例えばファンFの回転制御の内容を補正することを併せて又は代わりに行ってもよい。また、制御部120は、ステップ7において差分ΔVtnの値が閾値X未満であると判断した場合は、上述の補正は行わずにプリント動作を継続する。
その後、制御部120は、処理を再びステップ3、ステップ4に戻し、ステップ4で後続記録材Pがないと判断するまで、ステップ5からステップ8の処理を順に繰り返す。そして、最終的には、ステップ4で後続記録材Pがないと判断して、プリント動作を終了させる。
なお、本実施例では、プリント動作において紙間毎にATVC制御を実行して電圧値Vtn(n≧1)を求めているが、所定の回数毎の紙間(例えば1つおきの紙間)においてATVC制御を実行して電圧値Vtn(n≧1)を求めてもよい。
(5)吸湿紙検知制御及び除湿制御の効果検証
次に、吸湿紙検知制御及び除湿制御による効果を検証するための実験を行った。実験内容としては、常温常湿環境下で含水率10%程度の吸湿紙に連続で500枚のプリント動作を行い、記録材Pの搬送路の代表としてシートパス(定着後搬送路)18に結露する水滴量を測定した。なお、含水率10%程度の吸湿紙とは、水分を含みやすい再生紙を高温高湿環境下に48時間以上放置したものである。また、転写ローラ5は、23℃/50%の常温常湿環境下で2kV印加時の電気抵抗値(以下同様)が50MΩのものを使用し、上述の差分ΔVtnの閾値XはΔ80Vと設定した。なお、この実験は、後述する定着モードを標準モードとし、片面プリントモードで連続プリント動作を行うことで実施した。また、シートパス18に結露した水滴量は、プリント動作の前後におけるシートパス18の重量変化から算出した。また、本実施例の制御では、連続プリント中の50枚目のタイミングで吸湿紙に画像が形成されていると判断され、連続50枚目以降から定着装置16の温度設定を低めに補正するとともに、ファンFの回転制御を停止状態から回転状態に変化させた。なお、本実施例ではファンFを停止状態から回転状態に変化させたが、前述のようにファンFの回転を低速回転から高速回転への切り替えでもよい。
その結果、本実施例の制御を使用しない比較例の場合に比べて、水滴量が1/5以下に低下し、記録材Pの角折れやシワなどの搬送不良を抑制できることが確認された。
以上のように、本実施例によれば、プリント動作中における転写ローラ5の電気抵抗の変化から吸湿紙に画像が形成されているか否かを判断する。転写ローラ5の電気抵抗は、画像形成前と画像形成中において、記録材Pが転写ニップ部Tにないタイミングに計測する。そのため、記録材Pの種類や画像のトナー量に影響されることなく、吸湿紙に画像が形成されているか否かを検知できる。また、その検知結果を定着装置16の温度制御やファンFの回転数の制御などにフィードバックすることで、吸湿紙に連続して大量に画像が形成された場合の記録材Pの角折れやシワなどの搬送不良を抑制することができる。このように、本実施例によれば、相対的に吸湿度の高い記録材Pに画像が形成されていることをより正確に検知し、定着装置16による記録材Pの加熱で発生する又は発生した水蒸気の量を低減することができる。
(6)プリントモードに応じた吸湿紙検知制御
次に、プリントモード(画像形成モード)に応じた吸湿紙検知制御について説明する。本実施例の画像形成装置100は、プリント動作を動作設定の異なる複数のプリントモードにより選択的に実行することができる。そして、本実施例は、上述の差分ΔVtnの閾値Xを、プリントモードとしての定着モード(より詳細には、定着温度や紙間の長さ)に応じて変化させることを特徴とする。
本実施例の画像形成装置100は、定着モードとして、普通紙に対応した標準モード、厚紙に対応した定着温度が高いモード、薄紙に対応した定着温度が低いモード、又は紙間延長モードを選択的に用いて、プリント動作を行うことができる。定着温度が低いモードでは、記録材Pに薄紙を用いた場合の記録材Pのカールを低減することができる。また、紙間延長モードでは、機内の昇温を抑制することができる。定着温度が高いモードでの定着温度は、標準モードでの定着温度よりも高く、定着温度が低いモードでの定着温度は標準モードでの定着温度より低い。また、紙間延長モードでの紙間の間隔は、標準モード、定着温度が高いモード及び定着モードが低いモードよりも長い。また、紙間延長モードでの定着温度は、標準モードでの定着温度と同じである。
図6は、上記それぞれの定着モードにおいて、常温常湿環境下で、吸湿紙を用いて連続プリント動作を行ったときの、転写ローラ5の電気抵抗の変化を示す。横軸はページ数、縦軸は転写ローラ5の電気抵抗を予測する電圧値Vtn(n≧0)である。なお、転写ローラ5は、電気抵抗値が50MΩのものを使用し、転写ローラ5の初期の電気抵抗に対応する電圧値Vt0は900Vである。
図6より、連続プリント動作のページ数が進むに従い、電圧値Vtn(n≧0)が低下していることがわかる。これは、プリント動作により転写ローラ5が吸湿し、転写ローラ5に新たな導電パスが形成され、転写ローラ5の電気抵抗が低下したことを意味する。プリント動作では、吸湿紙が転写ローラ5を通過することで転写ローラ5の表面に水分が付着したり、吸湿紙が定着装置16を通過することで発生する水蒸気が転写ローラ5の表面に付着したりすることで、転写ローラ5が吸湿する。
また、図6より、定着温度が低いモードに比べて定着温度が高いモードの方が電圧値Vtn(n≧0)の低下量が大きいことがわかる。例えば、連続で500枚のプリント動作を行ったときの電気抵抗の変化量Vt500で比較すると、定着温度が低いモードではΔ150V、定着温度が高いモードではΔ300Vほど低下している。なお、標準モードにおける電気抵抗の変化量Vt500は、定着温度が高いモードと定着温度が低いモードとの間のΔ200Vである。これは、定着温度が高いほど紙に与える熱量が多く多量の水蒸気が発生するため、その影響で転写ローラ5の電気抵抗が大きく低下したことを意味する。
一方、標準モードに比べて紙間延長モードは電圧値Vtn(n≧0)の低下量が小さいことがわかる。例えば、連続で500枚のプリント動作を行ったときの電気抵抗の変化量Vt500で比較すると、標準モードではΔ200V、紙間延長モードではΔ120Vほど低下している。これは、紙間が長いほど、定着装置16で発生した水蒸気が機外に拡散する量が増えるため、その影響で機内に残留する水蒸気が減り、転写ローラ5の電気抵抗が低下しにくくなったことを意味する。
図7は、上記それぞれの定着モードにおいて、常温常湿環境下で含水率10%程度の吸湿紙と含水率5%程度の乾燥紙に連続で500枚のプリント動作を行ったときの、転写ローラ5の電気抵抗の変化量ΔVt500を示す。なお、連続500枚のプリント動作を終了した時点で、転写ローラ5の電気抵抗は十分に下がりきっているため、さらにプリント枚数を増やしても転写ローラ5の電気抵抗の変化量がΔVt500を超えることはない。
ここで、本実施例では、差分ΔVtnの閾値Xを、定着モードに応じて最適化している。本実施例では、標準モードの閾値XはΔ60Vと設定されている。これに対して、定着温度が高いモードでは、プリント動作中の電気抵抗の変化量ΔVt500が大きいため、閾値Xの値を大きく設定している。一方、定着温度が低いモードや、紙間延長モードは、プリント動作中の電気抵抗の変化量ΔVt500が小さいため、閾値Xの値を小さく設定している。具体的には、定着温度が高いモードの閾値XはΔ80V、定着温度が低いモードの閾値XはΔ40V、紙間延長モードの場合の閾値XはΔ30Vとしている。
図8は、常温常湿環境下で、含水率10%程度の吸湿紙と含水率5%程度の乾燥紙を用いて連続プリント動作を行ったときの、転写ローラ5の電気抵抗の変化量ΔVtnの推移を示す。同図を参照して、上述のように差分ΔVtnの閾値を設定することで、連続プリント動作の何枚目に吸湿紙に画像が形成されていると判断できるかについて、定着モードによらずに差分ΔVtnの閾値を一定値とした場合と比較して説明する。
図8より、差分ΔVtnの閾値を定着モードによらず一律でΔ80Vとした場合には、定着温度が高いモードは30枚目、標準モードは50枚目、定着温度が低いモードは80枚目、紙間延長モードは120枚目で吸湿紙と判断することになる。一方、本実施例では、差分ΔVtnの閾値を定着モードに応じて変えている。そのため、定着温度が高いモード、定着温度が低いモード、紙間延長モードのいずれでも30枚目付近で吸湿紙と判断できる。つまり、本実施例では、定着モードによらずに差分ΔVtnの閾値を一定値とした場合に比べて、より少ないページ数で吸湿紙を検知できる。少ないページ数で早めに吸湿紙を検知できれば、記録材Pの搬送路への結露を軽減することにもつながり、記録材Pの角折れやシワなどの搬送不良の発生レベルや頻度を低下させることができる。
以上、本実施例によれば、吸湿紙か否かを判断するための閾値を定着温度や紙間が異なる複数の定着モードに応じて最適化する。これにより、より少ないページ数で吸湿紙を検知することができ、記録材Pの角折れやシワなどの搬送不良の発生レベルや頻度をさらに低下させることができる。つまり、本実施例によれば、相対的に吸湿度の高い記録材Pに画像が形成されていることを、定着モードに応じてより正確に検知して適切なタイミングで除湿制御を実行することができる。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。したがって、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
本実施例は、吸湿紙検知制御における差分ΔVtnの閾値Xを、プリントモードとしての片面プリントモードと両面プリントモードとで異ならせることを特徴とする。
図9は、常温常湿環境下で、吸湿紙と乾燥紙とを用いて、片面プリントモード又は両面プリントモードのいずれかで連続プリント動作を行ったときの、転写ローラ5の電気抵抗の変化を示す。横軸はページ数、縦軸は転写ローラ5の電気抵抗を予測する電圧値Vtn(n≧0)である。なお、定着モードは普通紙に対応した標準モードで、転写ローラ5は電気抵抗値が50MΩのものを使用し、転写ローラ5の初期の電気抵抗に対応する電圧値Vt0は900Vである。
図9より、片面プリントモードに比べて両面プリントモードの方が電圧値Vtn(n≧0)の低下量が大きいことがわかる。例えば、連続で500枚のプリント動作を行ったときの電気抵抗の変化量Vt500で比較すると、片面プリントモードではΔ200V、両面プリントモードではΔ600Vほど低下している。これは、両面プリントモードでは1面目の画像が形成されて定着装置16を通過した後の紙が2面目の画像形成のために再度転写ニップ部Tを通過するため、紙の熱で転写ローラ5の温度が上昇するからである。転写ローラ5のインピーダンスは、スポンジゴムなどからなる弾性層が支配的であり、ゴムは一般的に温度が上昇するほど抵抗が下がる特性を有している。つまり、両面プリントモードでは、吸湿紙による水蒸気の影響だけでなく、2面目の画像形成のために転写ニップ部Tを通過する紙の熱の影響も重なり、転写ローラ5の電気抵抗が大きく低下する。
図10は、常温常湿環境下で含水率10%程度の吸湿紙と含水率5%程度の乾燥紙に片面プリントモード又は両面プリントモードのいずれかで連続で500枚のプリント動作を行ったときの、転写ローラ5の電気抵抗の変化量ΔVt500を示す。なお、連続500枚のプリント動作を終了した時点で、転写ローラ5の電気抵抗は十分に下がりきっているため、さらにプリント枚数を増やしても転写ローラ5の電気抵抗の変化量がΔVt500を超えることはない。
図10より、両面プリントモードでのΔVt500の値は、乾燥紙でもΔ60Vを超えていることがわかる。このΔ60Vは、実施例1で片面プリントモードのみを考慮して設定した標準モードでのΔVtnの閾値Xである。仮に、両面プリントモードで閾値XをΔ60Vに設定したまま吸湿紙検知制御を作動させると、乾燥紙である場合であっても、吸湿紙であると誤検知する可能性がある。
上記誤検知を抑制し、両面プリントモードでも吸湿紙検知制御を有効に作動させるために、本実施例では差分ΔVtnの閾値Xを片面プリントモードと両面プリントモードとで変化させている。両面プリントモードでは、プリント動作中の電気抵抗の変化量ΔVt500が大きくなるので、閾値Xの値を片面プリントモードよりも大きく設定する。具体的には、片面プリントモードでの閾値XtはΔ60V、両面プリントモードでの閾値XtはΔ180Vとしている。
図11は、常温常湿環境下で、含水率10%程度の吸湿紙と含水率5%程度の乾燥紙を用いて片面プリントモード又は両面プリントモードのいずれかで連続プリント動作を行ったときの、転写ローラ5の電気抵抗の変化量ΔVtnの推移を示す。同図を参照して、上述のように差分ΔVtnの閾値を設定することで、連続プリント動作の何枚目に吸湿紙に画像が形成されていると判断できるかについて、片面プリントモードと両面プリントモードとで閾値を同じにした場合と比較して説明する。
図11より、片面プリントモードと両面プリントモードとの両方で差分ΔVtnの閾値をΔ60Vとした場合、片面プリントモードでは30枚目付近で吸湿紙と乾燥紙を正しく判断できる。しかし、この場合、両面プリントモードでは乾燥紙にも拘わらず約70枚を超えると吸湿紙と判断してしまう可能性がある。一方、本実施例では、片面プリントモードか両面プリントモードかに応じて差分ΔVtnの閾値を最適化している。そのため、本実施例では、片面プリントモード、両面プリントモードのいずれの場合においても、吸湿紙と乾燥紙を誤検知することなく、約30枚目付近で正しく判断できる。
以上、本実施例によれば、両面プリントモードにおいても、正しく吸湿紙を検知することができ、記録材Pの角折れやシワなどの搬送不良をより確実に抑制することができる。つまり、本実施例によれば、相対的に吸湿度の高い記録材Pに画像が形成されていることを、片面プリントモードか両面プリントモードかに応じてより正確に検知して適切なタイミングで除湿制御を実行することができる。
[実施例3]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。したがって、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素についは、同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
本実施例は、プリント動作の開始時(より詳細には、プリント動作において転写が開始される前)の転写ローラ5の温度に応じて、吸湿紙検知制御における差分ΔVtnの閾値Xを補正することを特徴とする。
図12、図13は、プリント動作の開始時の転写ローラ5の温度と、その後のプリント動作による転写ローラ5の電気抵抗の変化との関係を示す。横軸はプリント動作の開始時の転写ローラ5の温度、縦軸は常温常湿環境下で含水率10%程度の吸湿紙と含水率5%程度の乾燥紙を連続で500枚のプリント動作を行ったときの、転写ローラ5の電気抵抗の変化量ΔVt500を示す。図12は片面プリントモードの場合、図13は両面プリントモードの場合を示している。
図12、図13において、転写ローラ5の温度が十分に温まっている領域Hは、例えば、200枚以上の連続プリント動作を行った後に、そのプリント動作が終了してからの経過時間が10分以内の場合などが例示できる。また、図12、図13において、転写ローラ5の温度が十分に冷えている(常温)領域Cは、例えば、最後のプリント動作の終了から30分以上が経過した場合などが例示できる。
図12、図13より、プリント動作の開始時の転写ローラ5の温度が高いほど、その後のプリント動作による転写ローラ5の電気抵抗の変化量ΔVt500が少ないことがわかる。これは、プリント動作の開始時に転写ローラ5の温度が高いと、その後のプリント動作において転写ローラ5が昇温しにくくなり、転写ローラ5の電気抵抗の変化量としては小さくなるからである。
また、図12より、プリント動作の開始時の転写ローラ5の温度が高い場合に、連続プリント動作を行うと、電気抵抗の変化量ΔVt500がマイナスになる場合があることがわかる(片面プリントモードで乾燥紙を用いた場合)。これは、500枚の連続プリント動作中に転写ローラ5の電気抵抗がむしろ上昇したことを意味する。これは、片面プリントモードで常温の紙が繰り返し転写ニップ部Tを通過することで、転写ローラ5が徐々に紙に熱を奪われて、転写ローラ5の電気抵抗が上昇したためと考えられる。また、乾燥紙を用いた場合には、転写ローラ5が吸湿しにくく、転写ローラ5の電気抵抗が低下しにくいことも理由の一つであるものと考えられる。
以上のように、プリント動作の開始時の転写ローラ5の温度によって、その後のプリント動作による転写ローラ5の電気抵抗の変化量は大きく異なる。そこで、本実施例では、正しく吸湿紙を検知するために、プリント動作の開始時の転写ローラ5の温度に応じて、吸湿紙を検知するための閾値Xを補正している。
図12、図13には、比較例としての実施例2で定めた閾値Xtが示されている。この閾値Xtは、プリント動作の開始時に転写ローラ5が十分に冷えている(常温)場合を想定しており、プリント動作の開始時の転写ローラ5の温度が高い場合に、吸湿紙を正しく検知できない場合がある。つまり、吸湿紙を用いた場合のグラフが閾値Xtの線と交差する温度よりも高い温度範囲では、吸湿紙であるにも拘わらず、乾燥紙であると判断される。一方、図12、図13に示すように、本実施例の閾値Xuは、プリント動作の開始時の転写ローラ5の温度に応じて補正しているため、プリント動作の開始時の転写ローラ5の温度によらず、吸湿紙を正しく検知できる。
ここで、本実施例では、プリント動作前に転写ローラ5が冷えているか(常温)、温まっているかを判断(予測)し、その判断結果(予測温度)に応じて、吸湿紙を検知するための閾値Xuを決定する。本実施例では、プリント動作の開始時の転写ローラ5の温度が高いほど小さくなるように設定されている。プリント動作の開始時の転写ローラ5の温度は、標準、高温、低温といったように、所定の予測温度範囲ごとの区分として判断することができ、それぞれの区分に対応付けて閾値Xuを設定することができる。なお、プリント動作の開始時の転写ローラ5の温度に対して閾値Xuを連続的に変化させるなど、より細かい温度範囲ごとに閾値Xuを設定してもよい。
プリント動作前に転写ローラ5が冷えているか、温まっているかは、前回又は複数回前のプリント動作の履歴に基づいて判断することができる。例えば、履歴情報として、前回又は複数回前の両面プリントモード又は片面プリントモードによるプリント動作での画像出力枚数、及びそのプリント動作が終了してからの経過時間に基づいて予測することができる。両面プリントモードでのプリント動作の履歴がある場合は、片面プリントモードでのプリント動作の履歴のみの場合に比べてプリント動作の開始時の転写ローラ5の温度は高くなりやすい。また、前回又は複数回前のプリント動作における画像出力枚数(画像形成動作において用いた記録材Pの枚数)が多いほど、プリント動作の開始時の転写ローラ5の温度は高くなりやすい。また、プリント動作が終了してからの経過時間が短いほど、プリント動作の開始時の転写ローラ5の温度は高くなりやすい。したがって、予めこれらの各情報の組み合わせによるプリント動作開始前の転写ローラ5の温度との関係を調べておき、メモリ122に格納しておくことができる。つまり、転写ローラ5の温度は、閾値を変更する当該画像形成動作より前に行われた画像形成動作において用いた記録材の枚数、その画像形成動作のプリントモード及びその画像形成動作が終了してからの経過時間のうち少なくとも一つに基づいて判断できる。この場合、制御部120は、履歴検知手段として、メモリ122に逐次に記憶されているプリント動作の開始時(時刻など)、終了時(時刻など)、使用した記録材Pの枚数(画像出力枚数)、プリントモードの情報などから上記履歴情報を検知することができる。
なお、転写ローラ5の温度は上述のような方法により予測することに限定されるものではない。例えば、転写ローラ5の電気抵抗の測定値を利用したり、赤外センサなどで直接温度をモニタする方法などを採用してもよい。
以上、本実施例によれば、プリント動作の開始時の転写ローラ5の温度状態が異なる場合でも、精度よく吸湿紙を検知することができる。したがって、プリント動作の履歴に応じて、記録材Pの角折れやシワなどの搬送不良の発生頻度を低下させることができる。つまり、本実施例によれば、相対的に吸湿度の高い記録材Pに画像が形成されていることを、プリント動作の履歴によらずにより正確に検知して適切なタイミングで除湿制御を実行することができる。
なお、本実施例では、吸湿紙を検知するための閾値を、プリントモードとしての片面プリントモードと両面プリントモードとで変更すると共に、各モードにおける閾値をプリント動作の開始時の転写ローラ5の温度に応じて補正(変更)した。同様に、プリントモードとしての定着モードに応じて閾値を変更すると共に、各モードにおける閾値をプリント動作の開始時の転写ローラ5の温度に応じて補正(変更)してもよい。また、本実施例の原理は、プリントモードに応じて閾値を変更しない場合にも、吸湿紙を検知するための閾値を変更するために適用することが可能である。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
例えば、上述の実施例では、吸湿紙の検知結果は、定着装置の温度設定の補正やファン制御の補正などにフィードバックしたが、これに限定されるものではない。例えば、吸湿紙の検知結果を転写部や定着部に印加する電圧値の補正にフィードバックすることで、吸湿紙の画像性能の改善が期待できる。例えば、吸湿紙を検知した場合に、そうでない場合よりも転写部材及び定着装置の少なくとも一方に印加する電圧の絶対値を高くすることができる。また、吸湿紙の検知結果をモータ駆動速度や記録材の搬送速度などの記録材の搬送条件にフィードバックすることで、吸湿紙の搬送性能の改善が期待できる。例えば、吸湿紙を検知した場合に、そうでない場合よりも記録材の搬送速度を遅くすることができる。すなわち、制御手段が、吸湿紙の検知結果に基づいて、出力される画像の画質を乾燥紙を用いた場合により近づけるように任意の画像形成プロセス条件を変更する制御を行うようにすることができる。この場合も、上述の実施例と同様に、プリントモード、あるいはプリント動作の開始時の転写部材の温度に応じて吸湿紙を検知するための閾値を変更することで、より正確に吸湿紙を検知して、適切なタイミングでプロセス条件を変更することができる。
また、上述の実施例では、吸湿紙を検知するためにその電気抵抗の変化量が検知される転写部材は、像担持体としての感光体ドラムに当接して転写部を形成する転写ローラであったが、これに限定されるものではない。転写部材は、例えば中間転写方式の画像形成装置において中間転写体に当接して2次転写部を形成する転写部材であってもよい。中間転写方式の画像形成装置は、第1の像担持体としての例えば感光ドラムに形成されたトナー像が、第2の像担持体としての例えば無端状のベルトで形成された中間転写体である中間転写ベルトに1次転写される。中間転写ベルトに1次転写されたトナー像は、転写部材である2次転写部材の作用により、記録紙などの記録材に2次転写される。そして、トナー像が2次転写された記録材は、上述の実施例の場合と同様にして、定着処理を受けた後に、画像形成装置の装置本体外に排出される。2次転写部材としては、例えば、上述の実施例における転写ローラと同様に、中間転写ベルトに当接して2次転写部を形成する2次転写ローラが用いられる。このような画像形成装置においても、プリント動作において吸湿紙を用いると2次転写ローラの電気抵抗が変化するので、これを検知することで吸湿紙を検知することができる。
また、転写部材は、ローラ状のものに限定されるものではなく、例えば移動する像担持体に接触してこれを摺擦するように配置される板状(ブレード状)、シート状、ブラシ状、ブロック状のものなど、任意の形態のものであってよい。
また、上述の実施例では、転写部材に電圧を印加した際の電流を電流検知手段により検知して、所定の電流値を得るための電圧値を求めることで、転写部材の電気抵抗に関する情報を取得したが、これに限定されるものではない。転写部材の電気抵抗に関する情報が得られればよいので、転写部材に電圧を印加した際の電圧値を電圧検知手段により検知して、所定の電圧値を得るための電流値を求めてもよい。例えば、転写電圧を定電流制御する場合には、前回転工程において定電圧制御された電圧を転写部材に印加して、その際の電流値を検知し、その電流値に応じて転写時の所望の電流値を求めることができる。この場合には、検知手段は、印加手段により定電圧制御された電圧を転写部材に印加した際の電流値を検知することで、転写部材の電気抵抗と相関する情報を検知することができる。
また、上述の実施例では、加熱手段として、未定着のトナー像を記録材に定着させる定着装置を例示したが、加熱手段はこれに限定されるものではない。例えば、画像形成装置が、加熱手段として、未定着のトナー像を記録材に定着させる定着装置に加えて、画像の平滑性(光沢性)を向上させるなどのために一旦トナー像が定着された記録材を再度加熱する光沢付与装置(像加熱装置)を有する場合がある。このような画像形成装置では、上述の実施例における定着装置の場合と同様に、吸湿紙の検知結果を光沢付与装置の温度設定の補正にフィードバックすることができる。
5 転写ローラ
16 定着装置
18 シートパス(定着後搬送路)
F ファン
P 記録材

Claims (21)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    電圧が印加されることで転写部において前記像担持体から記録材にトナー像を転写させる転写部材と、
    前記転写部材に電圧を印加する印加手段と、
    トナー像が転写された記録材を加熱する加熱手段と、を有し、
    一の開始指示による単一又は複数の記録材に対する一連の画像形成動作を、動作設定の異なる複数のプリントモードにより選択的に実行する画像形成装置において、
    前記印加手段により前記転写部材に電圧を印加することで前記転写部材の電気抵抗と相関する値を検知する検知手段と、
    画像形成動作において記録材が前記転写部を通過することによる前記検知手段により検知される値の変化量に基づいて、前記加熱手段により記録材を加熱することで発生する水蒸気の量又は発生した水蒸気の量を低減させる除湿制御を実行させる制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、画像形成動作において前記転写が開始される前に前記検知手段により検知された値からの、該画像形成動作において前記転写が開始された後に前記検知手段により検知された値の変化量が、前記転写部材の電気抵抗が低下する方向に所定の閾値以上になった場合に前記除湿制御を実行させるとともに、前記閾値を画像形成動作のプリントモードに応じて変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記加熱手段による加熱温度の異なる複数のプリントモードに応じて前記閾値を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記加熱手段による加熱温度が第1の加熱温度のプリントモードにおける前記閾値よりも、前記加熱手段による加熱温度が前記第1の加熱温度よりも低い第2の加熱温度のプリントモードにおける前記閾値の方を小さくすることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記転写のために連続して前記転写部に搬送される記録材間の間隔の異なる複数のプリントモードに応じて前記閾値を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記記録材間の間隔が第1の間隔のプリントモードにおける前記閾値よりも、前記記録材間の間隔が前記第1の間隔よりも長い第2の間隔のプリントモードにおける前記閾値の方を小さくすることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、記録材の片面に画像を形成する片面プリントモードと、記録材の両面に画像を形成する両面プリントモードとで、前記閾値を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記両面プリントモードにおける前記閾値よりも、前記片面プリントモードにおける前記閾値の方を小さくすることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は更に、画像形成動作において前記転写が開始される前の前記転写部材の温度に応じて前記閾値を変更することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、前記転写部材の温度が第1の温度の場合の前記閾値よりも、前記転写部材の温度が前記第1の温度よりも高い第2の温度の場合の前記閾値の方を小さくすることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、前記転写部材の温度を、前記閾値を変更する画像形成動作より前に行われた画像形成動作において用いた記録材の枚数、その画像形成動作のプリントモード及びその画像形成動作が終了してからの経過時間のうち少なくとも一つに基づいて判断することを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。
  11. 前記検知手段は、前記転写部材の電気抵抗と相関する値を、前記転写部に記録材がないときに前記印加手段により前記転写部材に電圧を印加することで検知することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御手段は、複数の記録材への画像形成動作における最初の記録材に対する前記転写が開始される前に前記検知手段により検知された値からの、該最初の記録材に対する前記転写が開始された後に連続して前記転写部に搬送される記録材と記録材との間の領域が前記転写部を通過している間に前記検知手段により検知された値の変化量を、前記閾値と比較することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記検知手段は、前記印加手段により定電流制御された電圧を前記転写部材に印加した際の電圧値、又は前記印加手段により定電圧制御された電圧を前記転写部材に印加した際の電流値を検知することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. 前記発生する水蒸気の量の低減は、前記加熱手段による加熱温度を低下させること及び前記転写のために連続して前記転写部に搬送される記録材間の間隔を広げることのうち少なくとも一方により行われることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  15. 前記発生した水蒸気の量の低減は、当該画像形成装置の装置本体の外部から内部に空気を吸入するか又は前記装置本体の内部から外部に空気を排出するファンの回転数を変化させることにより行われることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  16. トナー像を担持する像担持体と、
    電圧が印加されることで転写部において前記像担持体から記録材にトナー像を転写させる転写部材と、
    前記転写部材に電圧を印加する印加手段と、
    トナー像が転写された記録材を加熱する加熱手段と、を有し、
    一の開始指示による単一又は複数の記録材に対する一連の画像形成動作を実行する画像形成装置において、
    前記印加手段により前記転写部材に電圧を印加することで前記転写部材の電気抵抗と相関する値を検知する検知手段と、
    画像形成動作において記録材が前記転写部を通過することによる前記検知手段により検知される値の変化量に基づいて、前記加熱手段により記録材を加熱することで発生する水蒸気の量又は発生した水蒸気の量を低減させる除湿制御を実行させる制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、画像形成動作において前記転写が開始される前に前記検知手段により検知された値からの、該画像形成動作において前記転写が開始された後に前記検知手段により検知された値の変化量が、前記転写部材の電気抵抗が低下する方向に所定の閾値以上になった場合に前記除湿制御を実行させるとともに、前記閾値を画像形成動作において前記転写が開始される前の前記転写部材の温度に応じて変更することを特徴とする画像形成装置。
  17. 前記制御手段は、前記転写部材の温度が第1の温度の場合の前記閾値よりも、前記転写部材の温度が前記第1の温度よりも高い第2の温度の場合の前記閾値の方を小さくすることを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 前記制御手段は、前記転写部材の温度を、前記閾値を変更する画像形成動作より前に行われた画像形成動作において用いた記録材の枚数、その画像形成動作のプリントモード及びその画像形成動作が終了してからの経過時間のうち少なくとも一つに基づいて判断することを特徴とする請求項16又は17に記載の画像形成装置。
  19. トナー像を担持する像担持体と、
    電圧が印加されることで転写部において前記像担持体から記録材にトナー像を転写させる転写部材と、
    前記転写部材に電圧を印加する印加手段と、を有し、
    一の開始指示による単一又は複数の記録材に対する一連の画像形成動作を、動作設定の異なる複数のプリントモードにより選択的に実行する画像形成装置において、
    前記印加手段により前記転写部材に電圧を印加することで前記転写部材の電気抵抗と相関する値を検知する検知手段と、
    画像形成動作において記録材が前記転写部を通過することによる前記検知手段により検知される値の変化量に基づいて、画像形成プロセス条件を変更する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、画像形成動作において前記転写が開始される前に前記検知手段により検知された値からの、該画像形成動作において前記転写が開始された後に前記検知手段により検知された値の変化量が、前記転写部材の電気抵抗が低下する方向に所定の閾値以上になった場合に、前記画像形成プロセス条件を前記変化量が前記閾値以上になる前のプロセス条件から変更するとともに、前記閾値を画像形成動作のプリントモードに応じて変更することを特徴とする画像形成装置。
  20. トナー像を担持する像担持体と、
    電圧が印加されることで転写部において前記像担持体から記録材にトナー像を転写させる転写部材と、
    前記転写部材に電圧を印加する印加手段と、
    トナー像が転写された記録材を加熱する加熱手段と、を有し、
    一の開始指示による単一又は複数の記録材に対する一連の画像形成動作を実行する画像形成装置において、
    前記印加手段により前記転写部材に電圧を印加することで前記転写部材の電気抵抗と相関する値を検知する検知手段と、
    画像形成動作において記録材が前記転写部を通過することによる前記検知手段により検知される値の変化量に基づいて、画像形成プロセス条件を変更する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、画像形成動作において前記転写が開始される前に前記検知手段により検知された値からの、該画像形成動作において前記転写が開始された後に前記検知手段により検知された値の変化量が、前記転写部材の電気抵抗が低下する方向に所定の閾値以上になった場合に、前記画像形成プロセス条件を前記変化量が前記閾値以上になる前のプロセス条件から変更するとともに、前記閾値を画像形成動作において前記転写が開始される前の前記転写部材の温度に応じて変更することを特徴とする画像形成装置。
  21. 前記画像形成プロセス条件は、前記転写部に印加する電圧、トナー像を記録材に定着させる定着部に印加する電圧、又は記録材の搬送条件であることを特徴とする請求項19又は20に記載の画像形成装置。
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