JP2004118019A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2004118019A JP2002283446A JP2002283446A JP2004118019A JP 2004118019 A JP2004118019 A JP 2004118019A JP 2002283446 A JP2002283446 A JP 2002283446A JP 2002283446 A JP2002283446 A JP 2002283446A JP 2004118019 A JP2004118019 A JP 2004118019A
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紫村 大
Takuji Shibuya
渋谷 卓史
Satoshi Saito
斎藤 聖史
Koichi Suzuki
鈴木 浩一
Masashi Tanaka
田中 正志
Takehiko Suzuki
鈴木 健彦
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Abstract

【課題】プリントモードや装置環境によらず、転写部材の像担持体への接離状態を適切に検知する
【解決手段】ホスト情報機器からの情報により複数のプリントモードのいずれかを設定した後(ステップS401)、プリントモードに対応した2次転写電流閾値Itrthを設定し(ステップS402)、2次転写ローラを当接離間させる偏芯カム23を駆動させた後に2次転写ローラ8bに流れる2次転写電流Itr2とItruthを比較して(ステップS407)、中間転写ベルト5に2次転写ローラ8bが当接しているか否かを判定する。
【選択図】   図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関するものであり、より詳細には、レーザプリンター、複写機、ファクシミリ等の電子写真方式を用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機やレーザビームプリンタ等の電子写真方式を用いた画像形成装置において、像担持体(感光ドラム、中間転写ベルト等)上に形成されたトナー像を転写材(紙等)へ転写させる転写部材(転写ローラ等)の像担持体への接離の状態を判別する方法として転写部材に流れる電流値を検知する方法が知られている。
【0003】
この方法において、転写部材には像担持体上のトナー像を転写させるために電圧が印加されるが、転写部材が像担持体に接触していない場合には対向電極となる像担持体がいないので電流が流れず、転写部材が像担持体に接触している場合には所定の電流が流れる。この電流値を電流検知手段により検知し、所定の閾値と比較することにより転写部材の接離の状態を認識することが可能なる。(例えば、特許文献1参照。)
【0004】
【特許文献1】
特開2001−083758号公報(第5−7項、第8図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されている方法は、画像を形成する転写材の紙サイズや紙種によって転写部材が接触しているか否かの判断のための閾値を異ならせるものではない。
【0006】
従って、紙サイズや紙種ごとに異なった転写目標電流を設定する複数のプリントモードを有する画像形成装置においては、プリントモードごとに転写部材に印加される電流値が変化することもあり、転写部材の接離状態を誤検知をしてしまう可能性がある。
【0007】
例えば、プリントモードごとに印加する電流を異ならせる画像形成装置においては、転写部材の接離を判別する閾値を一定値として設定しようとすると、全てのプリントモードで転写部材の接離状態を正しく検知したいがために、転写電流の閾値を複数のプリントモード内で選択される最小電流値以下に設定する必要がある。
【0008】
しかしながら、閾値とする電流値を小さい値に設定すると、高温高湿環境下では転写部材や像担持体等の抵抗値が低いことから、離間している転写部材と像担持体の間に漏れ電流が流れること等の影響を無視できない。もし漏れ電流が流れると、転写部材と像担持体は離間しているにも拘らず当接していると接離の状態の判別を誤検知してしまう可能性がある。
【0009】
また、特許文献1に開示されている方法は、装置のおかれる環境(湿度、温度等)による影響について言及していない。
【0010】
従って、温度や湿度等が大きく変化し得る環境においては、転写部材や像担持体の抵抗値が変化して転写部材に流れる電流も変化することから、転写部材の接離状態を誤検知してしまう可能性がある。
【0011】
例えば、転写部材に一定の電圧が供給されるよう制御する定電圧制御においては、転写部材に流れる電流が転写部材の抵抗値、像担持体の抵抗値などの影響を受けてしまうので、接離の状態を判別する閾値電流は、その影響を考慮して十分マージンを持った値に設定することが必要となる。
【0012】
しかしながら、高温高湿環境下での漏れ電流の影響を無視できない場合が生じてしまい、前述したとおり転写部材の像担持体への接離の状態の判別を誤検知してしまう可能性がある。
【0013】
本発明は以上の問題点を鑑みてなされたものであり、プリントモードや装置環境によらず、転写部材の像担持体への接離状態を適切に検知することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明にかかる画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、転写材に形成する画像を担持する像担持体と、前記像担持体と接離可能な転写部材を有する転写手段と、前記像担持体に担持された前記画像を前記転写材に転写させるべく前記転写部材に電圧を印加する電圧印加手段と、
前記電圧印加手段により電圧が印加された前記転写部材に流れる電流を検知する電流検知手段と、前記転写部材と前記像担持体との接離状態を、前記電流検知手段が検知する電流値と所定の電流閾値に基づいて判定する判定手段とを有する画像形成装置において、前記画像形成装置の動作モードを設定する設定手段を有し、前記判定手段は、前記設定手段が設定した前記動作モードにより異なる前記所定の電流閾値を用いて前記転写部材と前記像担持体との接離状態を判定することを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0015】
また、転写材に形成する画像を担持する像担持体と、前記像担持体と接離可能な転写部材を有する転写手段と、前記像担持体に担持された前記画像を前記転写材に転写させるべく前記転写部材に電圧を印加する電圧印加手段と、前記電圧印加手段により電圧が印加された前記転写部材に流れる電流を検知する電流検知手段と、前記転写部材と前記像担持体との接離状態を、前記電流検知手段が検知する電流値と所定の電流閾値に基づいて判定する判定手段とを有する画像形成装置において、前記画像形成装置の装置環境を検知する環境検知手段を有し、前記判定手段は、前記環境検知手段が検知した前記装置環境に応じて異なる前記所定の電流閾値を用いて前記転写部材と前記像担持体との接離状態を判定することを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0016】
また、転写材に形成する画像を担持する像担持体と、前記像担持体に対して接離可能な転写部材を有する転写手段と、前記像担持体に担持された前記画像を前記転写材に転写させるべく前記転写部材に電圧を印加する電圧印加手段と、前記電圧手段により電圧が印加された場合に前記転写部材に流れる電流を検知する電流検知手段と、前記電圧印加手段が前記転写部材に所定の一定電圧を印加している際に、前記電流検知手段が検知する電流値と所定の電流閾値に基づいて前記転写部材と前記像担持体との接離状態を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じて、前記電圧印加手段が前記転写部材に印加する前記所定の一定電圧を切替えて、前記転写部材と前記像担持体の接離状態を再度判定するよう制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図を用いつつ説明する。
【0018】
なお、第1の実施例から第3の実施例は、像担持体と転写部材との接離状態を検知するための検知電流の閾値をプリントモードや装置環境によって異ならせる方法を示したものである。
【0019】
また、第4の実施例から第6の実施例は、像担持体と転写部材との接離状態を検知するために転写部材に印加する電圧を検知電流値や装置環境によって異ならせる方法を示したものである。
【0020】
<第1の実施例>
図1は、本発明かかる画像形成装置の概略構成を示す図であり、電子写真方式を用いた画像形成装置を示すものである。以下、画像形成装置を構成する各部と、それらを用いた画像形成動作について説明する。
【0021】
像担持体である感光ドラム1は、不図示の駆動手段によって図示矢印方向に回転駆動され、帯電ローラ2により一様に帯電される。
【0022】
次いで、露光装置3よりイエローの画像信号に応じたレーザ光Lが感光ドラム1に照射され、感光ドラム1上に静電潜像が形成される。更に感光ドラム1が矢印方向に回転すると回転支持体11により支持された現像装置4a、4b、4c、4dのうち、イエロートナーが入った現像装置4aが感光ドラム1に対向した位置となるよう回転し、感光ドラム上に形成されたイエローの画像信号に係る静電潜像が現像装置4aによってトナー像として可視化される。
【0023】
中間転写ベルト5は、2次転写対向ローラ18、テンションローラ19及び従動ローラ20で張架され、感光ドラム1と略同速であり、2次転写対向ローラ18における回転方向が同方向となるように回転している。感光ドラム1上に形成担持されたイエローのトナー画像は、1次転写バイアス電源15により1次転写バイアスが印加された1次転写ローラ8aによって、中間転写ベルト5の外周面に1次転写される。
【0024】
以上の行程をマゼンタ色、シアン色、黒色についても順次行うことによって中間転写ベルト5上には複数色のトナー像からなるカラートナー画像が形成される。
【0025】
中間転写ベルト5上に画像が形成されると、所定のタイミングで転写材カセット12内からピックアップローラ13によって転写材Pが給紙される。また転写材が給紙されると同時に2次転写ローラ8bには、2次転写バイアス電源16により2次転写バイアスが印加され、中間転写ベルト5上に担持されたカラートナー画像が転写材Pへ転写される。
【0026】
カラートナー像が転写された転写材Pは、搬送ベルト14によって搬送され、定着装置6にて溶融固着されることにより転写材P上にカラー画像が形成される。なお、中間転写ベルト5上に残された転写残トナーは中間転写クリーニングローラ10により電荷が付与され、次回の1次転写時に感光ドラム上に逆転写されてブレードを用いたクリーニング装置7によって清掃される。
【0027】
以上、画像形成装置の各部とそれらを用いた画像形成動作について説明したが、本発明の特徴である中間転写ベルト5及び2次転写ローラ8bの近傍について図2を用いて詳細に説明する。
【0028】
図2は、2次転写ローラの接離機構の説明図である。
【0029】
2次転写部は、2次転写ローラ軸受け21、2次転写ローラ加圧バネ22、2次転写対向ローラ18、偏芯カム23により構成されている。2次転写対向ローラ18と同軸上に取り付けられた偏芯カム23を回転させることにより、2次転写ローラ軸受け21を押圧または解除することで、2次転写ローラ8bの中間転写ベルト5への当接、離間の状態を作り出している。偏芯カム23は、所定のタイミングで不図示のクラッチの動作にともなって回転するものである。
【0030】
次に、図3を用いて、2次転写ローラ8bに流れる電流を検出するための装置構成について説明する。
【0031】
2次転写バイアス電源16は、中間転写ベルト5上に形成されたカラートナー像を転写材P上に転写するために2次転写ローラ8bに電圧を印加するものである。
【0032】
制御部30は、予め選択可能に設定されている各プリントモードに対応した2次転写目標電流Itr20と略同一の電流が2次転写ローラ8bに流れるよう2次転写バイアス電源16を制御するものである。なお制御部30は2次転写バイアス電源16を制御するものとして説明したが、その他1次転写バイアス電源15、偏芯カム23を駆動する不図示のクラッチ、感光体ドラム1、2次転写対向ローラ18、テンションローラ19、従動ローラ等の画像形成装置の各部を制御するものである。
【0033】
電流検知部31は、2次転写ローラ8bに流れる電流値を検知するものである。
【0034】
次に、図4のフローチャートを用いてプリント開始時における2次転写ローラ8bの中間転写ベルト5への接離状態を検知する動作を説明する。
【0035】
ステップS401で、画像形成装置は不図示のパーソナルコンピュータなどのホスト情報機器からプリント信号を受け取るとプリント動作を開始させる。なお、プリント信号にはユーザから指定された紙種(普通紙、厚紙、OHT等)や紙サイズによって異なって設定されるプリントモードに関する情報が含まれており、制御部30はこのプリントモードに関する情報に基づいて画像形成装置の動作条件(例えば転写材の搬送速度、転写バイアスの設定値等)が異なる複数のプリントモードのいずれかを設定する。
【0036】
ステップS402では、指定されたプリントモードに対応したItrthの設定を行う。なおItrthは2次転写ローラ8bの接離状態を検知するための閾値であり、本実施例では各プリントモードごとに設けられた2次転写目標電流Itr20の50%の値に設定される。従って各プリントモードに対してそれぞれ異なった2次転写電流閾値Itrthが存在することとなる。
【0037】
ステップS403では、感光体ドラム1、現像装置4等の画像形成部の各部を画像形成可能な待機状態へ移行させるための動作である前回転動作をスタートさせる。
【0038】
ステップS404で、制御部30は、不図示のクラッチを動作させることで偏芯カム23を駆動させる。
【0039】
ステップS405で、制御部30は、2次転写ローラ8bにプリントモードに対応した2次転写目標電流Itr20が流れるよう2次転写バイアス電源回路16が印加する2次転写バイアスを制御を開始する。
【0040】
また、ステップS406で、電流検知部31は電流検知部31が2次転写ローラ8bに流れる2次転写電流Itr2を検知し、ステップS407で、制御部30は2次転写電流Itr2をItrthと比較する。
【0041】
ステップS407における判断について場合分けをして以下に説明する。
(1)Itr2>Itrth(ステップS407でYES)
2次転写部では、中間転写ベルト5に2次転写ローラ8bが当接している状態と判別してステップS408へ進み、通常のプリント動作を継続させる。
(2)Itr2≦Itrth(ステップS407でNO)
2次転写部では、中間転写ベルト5に2次転写ローラ8bが当接していない状態と判別するが、偏芯カム23の回転位相のずれ等により誤検知を行っていることも考えられるため再度2次転写ローラ8bの接離状態を検知するリトライ処理へ移行する。
【0042】
ステップS409で、制御部30は、2次転写ローラ8bに印加している電圧の印加を停止させる。
【0043】
ステップS410で、制御部30は、不図示のクラッチを駆動することで偏芯カム23を動作させる。
【0044】
また、制御部30は、ステップS411で2次転写バイアスの印加を開始させるとともに、ステップS412で電流検知部31により、2次転写ローラ8bに流れている2次転写電流Itr2を検知する。
【0045】
その後、ステップS413で、制御部30は、2次転写電流Itr2をプリントモードに応じた閾値であるItrthと比較する。なお、ステップS414での比較動作はステップS407での比較動作と同様の処理である。従って、Itr2>Itrth(ステップS407でYES)であればステップS409へ進んでプリント動作を継続させ、Itr2≦Itrth(ステップS407でNO)であればステップS415へ進んで2次転写バイアス電源16が印加している電圧を停止させるとともにプリント動作を停止させる。プリント動作を停止させる場合は、不図示の表示手段によりユーザに対してエラー情報の表示を行っても良い。
【0046】
なお、以上の説明ではステップS407でItr2≦Itrthと検知した場合は、再びItr2の検知を行って2次転写ローラ8bの当接離間の判断(S413)を行っているが、プリント開始前に予め2次転写ローラ8bの中間転写ベルト5への接離状態が分かっている場合(プリント開始前は確実に2次転写ローラ8bが中間転写ベルト5に対して接離されている場合)は、ステップS407でNOと判定したらステップS414へ移行してプリント動作を中止させるよう構成してもよい。
【0047】
尚、本実施例では、プリント時の予備動作である前回転時における2次転写ローラ8bの中間転写ベルト5に対する接離状態の検知動作について述べたが、紙などの転写材Pへ中間転写ベルト5上のカラートナー像の2次転写を行っている2次転写工程中も同様の動作により、2次転写ローラ8bの中間転写ベルト5に対する接離状態を検知することが可能である。
【0048】
ただし、この場合は、2次転写工程中であるため、偏芯カム23を再度動作させ、その回転位相を変化させるリトライ工程(図4のステップS410〜ステップS414に該当)は行えず、一度電流検知部31が検知する2次転写電流Itr2がItr2≦Itrthとなった場合には、直ちに画像形成動作を中止する必要がある。
【0049】
以上説明したように、プリントモードに応じて2次転写ローラ8bの接離状態の検知の閾値Itrthを適切に設定するので、転写部材の像担持体への接離状態を適切に検知することができる。
【0050】
<第2の実施例>
次に、本発明にかかる第2の実施例について以下に説明する。なお、本実施例における画像形成装置は図1と同様であり、装置構成、転写、定着等の画像形成動作も、第1の実施例と同様であるため説明を省略する。
【0051】
本実施例は2次転写ローラ8bに印加する電圧に応じて、2次転写ローラ8bの接離状態の検知の閾値を切り替えることを特徴とするものである。
【0052】
まず初めに、本実施例における2次転写ローラ8bについて説明する。
【0053】
2次転写ローラ8bは、雰囲気中の絶対水分量により抵抗値が0.5桁以上変化する材料を用いている。このような特徴を示す材料は、ローラ各部における抵抗ムラが小さいため、2次転写ローラが1回転する間における2次転写電流がばらつくことが少なく、濃度ムラのない画像を形成することができる。
【0054】
また、雰囲気中の絶対水分量によりローラの抵抗値が0.5桁以上変化すれば、定電流制御中に2次転写ローラ8bに印加される電圧も変化するため、雰囲気中の水分量を擬似的に検出することができる。
【0055】
具体的には、φ6のニッケルメッキ鋼棒上にNBR(ニトリルブタジエンゴム)の発泡スポンジで囲繞したφ18の2次転写ローラ8bを用いており、温湿度による抵抗値は図5に示すような曲線で変化していき、絶対水分量1〜25g/m^3の範囲で約1.3桁抵抗値が変化する。従って、高温高湿側の雰囲気中(水分量が多い)では、2次転写ローラ8bの抵抗値は低く、低温低湿側の雰囲気中(水分量が少ない)では、2次転写ローラ8bの抵抗値は高くなる。
【0056】
なお、本実施例では、2次転写ローラ8bを絶対水分量により抵抗値が変化する材料で形成しているが、中間転写ベルト5を絶対水分量により抵抗値が変化する材料で形成しても同様の効果が得られる。
【0057】
次に、図6を用いて、2次転写ローラ8bに印加される電圧及び電流を検知するための構成について説明する。基本的な構成は第1の実施例における図3と同様であるが、制御部30が記憶部30aを有する点が異なる。
【0058】
記憶部30aは、制御部30が2次転写バイアス電源16を制御する際に印加する2次転写電圧値を記憶するメモリ等の記憶媒体で構成されるものであり、2次転写ローラ8bに一定電流が流れるよう定電流制御する際の2次転写電圧Vを複数回分記憶することができる。制御部30は記憶部30aに記憶された複数回分の2次転写電圧Vの平均値を算出することで平均電圧V0を算出する。
【0059】
次に、図7のフローチャートを用いてプリント開始時における2次転写ローラ8bの中間転写ベルト5への接離状態を検知する動作を説明する。
【0060】
ステップS701で、画像形成装置は不図示のパーソナルコンピュータなどのホスト情報機器からプリント信号を受け取るとプリント動作を開始させる。なお、プリント信号にはユーザから指定された紙種(普通紙、厚紙、OHT等)や紙サイズによって異なって設定されるプリントモードに関する情報が含まれており、画像形成装置の制御部30はこのプリントモードに関する情報に基づいてプリントモードを設定する。
【0061】
ステップS702では、感光体ドラム1、現像装置4等の画像形成部の各部を画像形成可能な待機状態へ移行させるための動作である前回転動作をスタートさせる。
【0062】
ステップS703で、制御部30は、不図示のクラッチを動作させることで偏芯カム23を駆動させる。
【0063】
ステップS704で、制御部30は、2次転写ローラ8bにプリントモードに対応した2次転写目標電流Itr20が流れるよう2次転写バイアス電源16が印加する2次転写バイアスの制御を開始する。
【0064】
また、ステップS705で、電流検知部31は、2次転写ローラ8bに流れる2次転写電流Itr2を検知し、制御部30は、定電流制御中に2次転写バイアス電源16が印加する2次転写電圧Vを複数回検出して、記憶部30aへ記憶させ、記憶された複数回分の2次転写電圧Vの平均値を算出することで平均電圧V0を算出する。
【0065】
ステップS706で、制御部30は、平均値電圧V0と電圧閾値Vthと比較する。なお、Vthは雰囲気中の水分量を判定する為の閾値であり、平均電圧V0が電圧閾値Vthより大きい場合は低温低湿環境であると、平均電圧V0が電圧閾値Vthより小さい場合は高温高湿環境であると判定する。
【0066】
ステップS706で平均電圧V0が電圧閾値Vthより大きいと判断された場合(YES)は、ステップS707へ進み、2次転写ローラ8bの接離状態を検知するための閾値であるItrthを設定する。なおステップS707で設定するItrthは、雰囲気中の水分量が少ない(低温/低湿)ので、回路上等の漏れ電流の影響を受けにくく閾値を低めに設定する必要があり、2次転写目標電流Itr20の25%としている。
【0067】
一方、ステップS706で平均電圧V0が電圧閾値Vth以下であると判断された場合(YES)は、ステップS708へ進み、2次転写ローラ8bの接離状態を検知するための閾値であるItrthを設定する。なおステップS708で設定するItrthは、雰囲気中の水分量が多い(高温/高湿)ので、回路上等の漏れ電流の影響を受け易く閾値を高めに設定する必要があり、2次転写目標電流Itr20の80%としている。
【0068】
なお、ステップS707、S708では2次転写電流閾値を2次転写目標電流の25%、80%としたが、特に限定されるものではない。
【0069】
ステップS707及びステップS708の次に実行するステップS709では、2次転写電流Itr2をItrthと比較する。
【0070】
ステップS709における判断について場合分けをして以下に説明する。
(1)Itr2>Itrth(ステップS709でYES)
2次転写部では、中間転写ベルト5に2次転写ローラ8bが当接している状態と判別してステップS710へ進み、通常のプリント動作を継続させる。
(2)Itr2≦Itrth(ステップS709でNO)
2次転写部では、中間転写ベルト5に2次転写ローラ8bが当接していない状態と判別するが、偏芯カム23の回転位相のずれ等により誤検知を行っていることも考えられるため再度2次転写ローラ8bの接離状態を検知するリトライ処理へ移行する。
【0071】
以下、リトライ処理としてのステップS712からステップS718は、前述したステップS703からステップS709の処理と同様であるので説明を省略する。なお、ステップS709でNOの場合はリトライ処理へ移行したが、ステップS718でNOの場合はプリント動作を停止させる。そして、この場合、不図示の表示手段によりユーザに対してエラー情報の表示を行っても良い。
【0072】
なお、以上の説明ではステップS709でItr2≦Itrthと検知した場合は、再びItr2の検知を行って2次転写ローラ8bの当接離間の判断(S718)を行っているが、プリント開始前に予め2次転写ローラ8bの中間転写ベルト5への接離状態が分かっている場合(プリント開始前は確実に2次転写ローラ8bが中間転写ベルト5に対して接離されている場合)は、ステップS709でNOと判定したらステップS719へ移行してプリント動作を中止させるよう構成してもよい。
【0073】
尚、本実施例では、プリント時の予備動作である前回転時における2次転写ローラ8bの中間転写ベルト5に対する接離状態の検知動作について述べたが、紙などの転写材Pへ中間転写ベルト5上のカラートナー像の2次転写を行っている2次転写工程中も同様の動作により、2次転写ローラ8bの中間転写ベルト5に対する接離状を検知することが可能である。
【0074】
また、この方法では、紙などの転写材Pが高抵抗になる低温/低湿側の2次転写閾値電流を小さく設定できるため、誤検知の防止が可能となる。つまり、高抵抗の転写材Pを狭持搬送しつつ2次転写工程を行っている場合や、2次転写バイアス電源16が出力可能な上限電圧を設定したプリントモードの場合に、2次転写電流が2次転写目標電流Itr20に対して少なくなったとしても、2次転写ローラ8bの接離状態の誤検知を防止することが可能となる。ただし、2次転写工程中であるため、偏芯カム23の回転位相を動作させるリトライ工程は行うことは出来ないので、一度電流検知部31が検知する2次転写電流Itr2がItr2≦Itrthとなった場合には、直ちに画像形成動作を中止する必要がある。
【0075】
以上説明したように、装置環境に応じて2次転写ローラ8bの接離状態の検知の閾値Itrthを適切に設定するので、転写部材の像担持体への接離状態を適切に検知することができる。
【0076】
<第3の実施例>
次に、本発明にかかる第3の実施例について以下に説明する。なお、本実施例における画像形成装置は図1と同様であり、装置構成、転写、定着等の画像形成動作も、第1の実施例と同様であるため説明を省略する。
【0077】
本実施例は環境検知センサを有する画像形成装置において、検知された環境に応じて電流閾値を切り替えることを特徴とする。
【0078】
まず初めに、本実施例における環境検知センサ80について説明する。環境センサ80としては、温度および湿度をそれぞれ検知できる温湿度センサを使用した。温湿度センサは、湿度20〜70%RH、温度10〜40℃で湿度または温度に比例した出力がされるものを使用した。環境センサ80は、検知した温度、湿度(相対湿度)を電気信号として出力する不図示の回路を備えている。なお、環境検知センサは画像形成装置内部の装置環境を検知できる位置に設置するものであり、2次転写ローラ8bの近傍に配置させることが望ましい。
【0079】
そして環境検知センサ80からの温度、湿度の出力信号は、図8に示すように制御部30に入力される際に、アナログ値である出力信号からデジタル信号にA/D変換される。
【0080】
制御部30は、図9に示すようなテーブルと、環境センサ80による温度および湿度の検出結果から環境の判断を行い、環境値E=0、1または2のいずれかの値を制御部30の記憶部30aに記憶する。
【0081】
環境レベルE=1は低温の環境、E=2は常湿〜高湿で高温または高湿で常温の環境、E=0はE=1、E=2以外の環境である。この環境検知結果を用いた2次転写ローラ8bの接離状態の検知制御としては、第2の実施例と同様の制御を用いる。
【0082】
第2の実施例においては、ステップS706において平均電圧値V0と閾値電圧Vthを比較して、高温高湿環境であるか、低温低湿環境であるかの判定を行なっている。本実施例においてはこの判定の際に前述した環境レベルの検知結果を用いるものである。
【0083】
詳述すると、第2の実施例においては、低温低湿環境であった場合は2次転写目標電流Itr20の25%を、高温高湿環境であった場合は2次転写目標電流Itr20の80%をそれぞれ設定している。それに対し、本実施例ではE=1の場合は、低温環境であるとして2次転写目標電流Itr20の25%を、E=2の場合は高温または高湿環境であるとして2次転写目標電流Itr20の80%を、E=0の場合は常温常湿環境であるとして2次転写目標電流Itr20の50%を2次転写電流閾値Itrthとして設定するものである。
【0084】
以上説明したItrthの設定動作以外は、第2の実施例と同様であるので説明を省略する。
【0085】
以上説明したように、環境検知センサ80を用いて検知した装置環境に応じて2次転写ローラ8bの接離状態の検知の閾値Itrthを適切に設定するので、転写部材の像担持体への接離状態を適切に検知することができる。
【0086】
<第4の実施例>
次に、本発明にかかる第3の実施例について以下に説明する。なお、本実施例における画像形成装置は図1と同様であり、装置構成、転写、定着等の画像形成動作も、第1の実施例と同様であるため説明を省略する。
【0087】
本実施例は、2次転写ローラ8bの中間転写ベルト5に対する接離状態にかかわらず電流検知部31の検知結果が所定の閾値より小さい場合、2次転写バイアス電源16が2次転写ローラ8bに印加する電圧値を変更して、2次転写ローラ8bの中間転写ベルト5への接離状態を再度判別すること特徴とする。
【0088】
次に、図10のフローチャートを用いてイニシャル回転時の2次転写ローラ8bの中間転写ベルト5への接離状態を検知する動作を説明する。
【0089】
ステップS1001で、画像形成装置の電源がONされた場合や、ジャム処理後のスタンバイ状態への復帰シーケンスが実行された場合など、画像形成装置の動作状態を画像形成可能なスタンバイ状態へ移行させる動作であるイニシャル回転を開始する。なお、イニシャル回転は前述した前回転と同様に感光体ドラム1、現像装置4等の画像形成部の各部を画像形成可能な待機状態へ移行させるための動作であるが、動作を実行するタイミングがプリント開始時に限られない点が異なる。
【0090】
ステップS1002で、制御部30は、2次転写ローラ8bに一定電圧V0が印加されるよう2次転写バイアス電源16が印加する2次転写バイアスの制御を開始する。
【0091】
ステップS1003で、電流検知部31は、2次転写ローラ8bに流れる2次転写電流Itr1を検知する。
【0092】
ステップS1004で、制御部30は、制御部30内の記憶部30aに電流検知部31が検知した電流値Itr1を記憶させる。
【0093】
ステップS1005で、制御部30は、不図示のクラッチを動作させることで偏芯カム23を駆動させる。
【0094】
ステップS1006で、電流検知部31は、ステップS1003と同様に2次転写ローラ8bに流れる2次転写電流Itr2を検知する。
【0095】
ステップS1007で、制御部30は、ステップS1004と同様に制御部30内の記憶部30aに電流検知部31が検知した電流値Itr2を記憶させる。
【0096】
ステップS1008では、制御部30が、検知電流Itr1とItr2との差分値の絶対値を算出し、あらかじめ閾値として設定されているItrthと比較する。
【0097】
ここで、│Itr1−Itr2│>Itrthの場合(ステップS1008でYES)は中間転写ベルト5に2次転写ローラ8bが当接していると判定し、ステップS1009へ進み、イニシャル回転動作を継続させる。
【0098】
なお、│Itr1−Itr2│>Itrthの場合においてItr1<Itr2ならば、Itr1を検知した偏芯カム23の回転位相が2次転写ローラ8bと中間転写ベルト5を離間させる位相であるので、Itr2を検知した偏芯カム23の回転位相は2次転写ローラ8bと中間転写ベルト5を当接させる位相となる。│Itr1−Itr2│>Itrthの場合においてItr1>Itr2の場合は、上述の場合と逆の位相関係となる。
【0099】
ステップS1008にて、│Itr1−Itr2│≦Itrthの場合は中間転写ベルト5に2次転写ローラ8bが当接していないと判定し、ステップS1010に進む。
【0100】
ステップS1010は、2次転写バイアスが初期値V0から変更されているか否かを検出するステップであり、2次転写ローラ8bに印加した2次転写バイアスVが初期値V0と等しいかどうかを判定する。V=V0の場合は、ステップS1011へ進み、V≠V0の場合は、ステップS1012へ進む。
【0101】
ステップS1011で、制御部30は、2次転写バイアス電源16が2次転写ローラ8bに印加する2次転写バイアスVをV0からV1に変更する。ここで、2次転写バイアスV1は、V1>V0となるよう設定している。ステップS1011で2次転写バイアスを変更した後は、ステップS1003へ移行し、前述したステップS1001からステップS1008を再度行うリトライ工程を実施する。
【0102】
リトライ工程のステップS1008で│Itr1−Itr2│>Itrthと判定した場合は、ステップS1009に進みイニシャル回転を継続する。
【0103】
ステップS1012は、制御部30が、中間転写ベルト5に2次転写ローラ8bが当接していない状態と判別した場合に実行するステップである。この場合は、偏芯カム23の回転位相や2次転写バイアスに拘らず、2次転写ローラ8bが中間転写ベルト5に当接することが出来ない場合であり、2次転写バイアス電源16が2次転写ローラ8bに印加している電圧をオフとし、イニシャル回転動作を中止する。この場合は、不図示の表示手段によりユーザに対してエラー情報の表示を行っても良い。
【0104】
以上、本実施例における2次転写ローラ8bと中間転写ベルト5との接離状態の検知動作の概要を説明したが、
ステップS1008における動作について更に詳細に説明する。
【0105】
図10のフローチャートのステップS1008にて、│Itr1−Itr2│≦Itrthとなると、中間転写ベルト5に2次転写ローラ8bが当接していないものと判定するが、場合によっては中間転写ベルト5に2次転写ローラ8bが当接しているにも拘らず、当接していないものと判定してしまうことがある。そして、その場合とは以下の3つのパターンに分類することができる。
(1)電流検知部31が検知した2次転写電流Itr1及びItr2の絶対値が小さいため、Itr1とItr2との差分値が小さくなってしまった場合
(2)偏芯カム23の回転位相が2次転写ローラ8bが中間転写ベルト5を当接させる位相(図2における偏芯カム23の位相)であるにも拘らず、2次転写ローラ8bが中間転写ベルト5に当接できない場合
(3)2次転写バイアス電源16、または2次転写バイアス電源16から2次転写ローラ8bへの給電経路に故障がある場合
以上の3つのパターンにおいて(2)及び(3)は装置に発生した故障であるといえるが、(1)は2次転写ローラ8bに印加した2次転写バイアスが最適化されていないために発生している問題であるといえる。
【0106】
(1)の場合について以下、実験例を示しつつ具体的に説明する。
【0107】
(1)の場合においてItr1は2次転写ローラ8bと中間転写ベルト5が離間している時に電流検知部31が検知する検知電流であり、Itr2は2次転写ローラ8bと中間転写ベルト5が当接している時に電流検知部31が検知する検知電流である。なお、2次転写ローラ8b、中間転写ベルト5の合成抵抗は1×10から1×10Ω、2次転写ローラ8bに印加される2次転写バイアスV0は1kV、リトライ工程時の2次転写バイアスV1は3kV、閾値Itrthを2μAと設定して実験を行った。
【0108】
この実験において、抵抗値が1×10Ωの2次転写ローラ8bに流れる転写電流値は、離間時にItr1≒0μA、当接時にItr2=1μAとなったが、│Itr1−Itr2│=1μA≦Itrth(2μA)になるので、2次転写ローラ8bと中間転写ベルト5は当接しているにもかかわらず、ステップS1008の判定においては2次転写ローラ8bと中間転写ベルト5が離間していると判定されてしまう。
【0109】
以上のように誤って判定されるのを防止するには、2次転写ローラ8bに印加する2次転写バイアスV0を2kVより大きい電圧を印加してやれば、Itr2>2μAとなり誤判定されない。
【0110】
しかし、2次転写ローラ8bに印加する2次転写バイアスV0を2kVより大きい電圧として設定すると、検知電流Itr2が大きくなり、中間転写ベルト5および2次転写ローラ8bにダメージを与えてしまう可能性がある。例えば、2次転写ローラ8bと中間転写ベルト5との合成抵抗が1×10Ωのときは、Itr2が20μAより大きくなってしまうので不適切である。
【0111】
そこで、本実施例では、│Itr1−Itr2│≦Itrthと判定した場合に、S1011にて2次転写ローラ8bに印加する電圧を変更して、接離状態検知のリトライ工程を行う際に2次転写ローラ8bに2次転写電流が十分流れるようにすることで、2次転写ローラ8bや中間転写ベルト5の抵抗値が変化して、電流検知部31が検知する電流値が小さくなった場合でも適切に接離状態の検知をすることができる。
【0112】
また、本実施例では、2次転写ローラ8b、中間転写ベルト5の抵抗値が1×10Ω〜1×10Ωまで変化した場合においても、V0=1kV、V1=3kVと設定することで当接時の検知電流Itr2は3〜10μAの間で制御することが可能となり、2次転写部に流れる電流が中間転写ベルト5、2次転写ローラ8bに与えるダメージを低減させることができる。
【0113】
特に2次転写ローラ8b、中間転写ベルト5が雰囲気中の水分量(環境)で抵抗値を変化させる特性を有するイオン導電性を有する材料で形成されている場合は、2次転写ローラ8bと中間転写ベルト5との合成抵抗が環境で変化することになるので、2次転写ローラ8bと中間転写ベルト5の接離状態を環境にかかわらず正確に判定することが可能となる。
【0114】
尚、本実施例では、2次転写ローラ8bの当接状態の検知電流をItr2としているが、特に限定されるものではなく、Itr1としても同様な効果が得られることは言うまでもない。通常の電源オン時からイニシャル回転を開始した場合は、2次転写ローラ8bは離間位置にあるため、Itr1が離間時の検知電流、Itr2が当接時の検知電流となる。しかし、ジャム処理後のスタンバイ状態への復帰シーケンスが実行された場合では、2次転写ローラ8bが当接ポジションにあるため、Itr1が当接時の検知電流、Itr2が離間時の検知電流となる。
【0115】
また、本実施例では、ステップS1002で2次転写バイアスを印加し、そのままステップS1005で偏芯カム23を駆動しているが、ステップS1005の前に、いったん2次転写バイアスをオフとし、偏芯カム23を駆動させた後に再度オンさせる構成の方がノイズ等の発生を抑制できるので好ましい。
【0116】
さらに、本実施例では、2次転写バイアスVを検知してステップS1011に進むか、ステップS1012に進むか判断しているが、ステップS1010でカウンタを設定し、ステップS1010に到達した回数を検知しても同様の効果が得られる。
【0117】
以上説明したように、本発明によれば、2次転写ローラ8bが中間転写ベルト5から離間していると判別した際の電流検知部31の検知結果が所定の閾値より小さい場合、2次転写バイアス電源16が2次転写ローラ8bに印加する電圧値を変更して再度接離状態を検知するので、転写部材の像担持体への接離状態を適切に検知することができる。
【0118】
<第5の実施例>
次に、本発明にかかる第5の実施例について以下に説明する。なお、本実施例における画像形成装置は図1と同様であり、装置構成、転写、定着等の画像形成動作は、第1の実施例と同様であるため説明を省略する。
【0119】
また、2次転写ローラ8bの接離機構、電流検知方法は第4の実施例と同様のため、説明を省略する。
【0120】
本実施例は2次転写ローラ8bの中間転写ベルト5に対する接離状態にかかわらず電流検知部31の検知結果が所定の閾値より小さい場合、2次転写バイアス電源16が2次転写ローラ8bに印加する電圧値を検知した電流値に応じて変更して、2次転写ローラ8bの中間転写ベルト5への接離状態を再度判別すること特徴とする。
【0121】
次に、図11のフローチャートを用いてイニシャル回転時の2次転写ローラ8bの中間転写ベルト5への接離状態を検知する動作を説明する。
【0122】
本実施例における、ステップS1101からステップS1110までの工程は、第4の実施例と同様であるため、説明を省略する。
【0123】
本実施例は、2次転写ローラ8bの中間転写ベルト5への接離状態を再度判別する際に2次転写ローラ8bに印加する2次転写バイアスV1を、接離状態の検知時に電流検知部31が検知した電流値Itr1およびItr2に基づいて決定するものである。具体的には、V1=α×V0/│Itr1−Itr2│なる式を用いて新たな2次転写バイアスV1を決定し、2次転写ローラ8bに印加するものである。
【0124】
図11のフローチャートのステップS1108にて、│Itr1−Itr2│≦Itrthとなると、中間転写ベルト5に2次転写ローラ8bが当接していないものと判定するが、場合によっては中間転写ベルト5に2次転写ローラ8bが当接しているにも拘らず、当接していないものと判定してしまうことがある。そして、その場合とは第4の実施例と同様に以下の3つのパターンに分類することができる。
(1)電流検知部31が検知した2次転写電流Itr1及びItr2の絶対値が小さいため、Itr1とItr2との差分値が小さくなってしまった場合
(2)偏芯カム23の回転位相が2次転写ローラ8bが中間転写ベルト5を当接させる位相(図2における偏芯カム23の位相)であるにも拘らず、2次転写ローラ8bが中間転写ベルト5に当接できない場合
(3)2次転写バイアス電源16、または2次転写バイアス電源16から2次転写ローラ8bへの給電経路に故障がある場合
以上の3つのパターンにおいて(2)及び(3)は装置に発生した故障であるといえるが、(1)は2次転写ローラ8bに印加した2次転写バイアスが最適化されていないために発生している問題であるといえる。
【0125】
(1)の場合について以下、実験例を示しつつ具体的に説明する。
【0126】
(1)の場合においてItr1は2次転写ローラ8bと中間転写ベルト5が離間している時に電流検知部31が検知する検知電流であり、Itr2は2次転写ローラ8bと中間転写ベルト5が当接している時に電流検知部31が検知する検知電流である。なお、2次転写ローラ8b、中間転写ベルト5の合成抵抗は5×10から1×10Ω、2次転写ローラ8bに最初に印加される2次転写バイアスV0は250V、リトライ工程時の2次転写バイアスV1は3kV、閾値Itrthを2μAと設定して実験を行った。
【0127】
この実験において、抵抗値が1×10Ωの2次転写ローラ8bに流れる転写電流値は、離間時にItr1≒0μA、当接時にItr2=0.25μAとなったが、│Itr1−Itr2│=0.25μA≦Itrth(2μA)になるので、2次転写ローラ8bと中間転写ベルト5は当接しているにもかかわらず、ステップS1008の判定においては2次転写ローラ8bと中間転写ベルト5が離間していると判定されてしまう。
【0128】
以上のように誤って判定されるのを防止するには、2次転写ローラ8bに印加する2次転写バイアスV0を2kVより大きい電圧を印加してやれば、Itr2>2μAとなり誤判定されない。
【0129】
しかし、2次転写ローラ8bに印加する2次転写バイアスV0を2kVより大きい電圧として設定すると、検知電流Itr2が大きくなり、中間転写ベルト5および2次転写ローラ8bにダメージを与えてしまう可能性がある。例えば、2次転写ローラ8bと中間転写ベルト5との合成抵抗が5×10Ωのときは、Itr2が40μAより大きくなってしまうので不適切である。
【0130】
そこで、本実施例では、│Itr1−Itr2│≦Itrthと判定した場合に、S1011にて2次転写ローラ8bに印加する電圧を変更して、接離状態検知のリトライ工程を行う際に2次転写ローラ8bに2次転写電流が十分流れるようにすることで、2次転写ローラ8bや中間転写ベルト5の抵抗値が変化して、電流検知部31が検知する電流値が小さくなった場合でも適切に接離状態の検知をすることができる。
【0131】
具体的に、本実施例では、最初に印加する2次転写バイアスV0=250V、V1=α×V0/│Itr1−Itr2│(α=5×10^(−6))と設定することで、1×10^9Ωの2次転写ローラ8bを用いた場合には、V1=5kVの電圧がリトライ時に印加され、当接時の検知電流Itr2=5μAとなるので、│Itr1−Itr2│=5μA>Itrthとなり2次転写ローラ8bの接離状態を正確に検知することが可能となる。
【0132】
したがって、5×10Ω〜1×10Ωの2次転写ローラ8bを用いた場合、Itr1は5μAの間で制御することが可能となり、2次転写ローラ8bの中間転写ベルト5への接離状態検知時の2次転写電流による中間転写ベルト5および2次転写ローラ8bへのダメージを防止することができる。
【0133】
特に2次転写ローラ8b、中間転写ベルト5が雰囲気中の水分量(環境)で抵抗値を変化させる特性を有するイオン導電性を有する材料で形成されている場合は、2次転写ローラ8bと中間転写ベルト5との合成抵抗が環境で変化することになるので、2次転写ローラ8bと中間転写ベルト5の接離状態を環境にかかわらず正確に判定することが可能となる
尚、本実施例では、2次転写ローラ8bの当接状態の検知電流をItr2としているが、特に限定されるものではなく、Itr1としても同様な効果が得られることは言うまでもない。通常の電源オン時からイニシャル回転を開始した場合は、2次転写ローラ8bは離間位置にあるため、Itr1が離間時の検知電流、Itr2が当接時の検知電流となる。しかし、ジャム処理後のスタンバイ状態への復帰シーケンスが実行された場合では、2次転写ローラ8bが当接ポジションにあるため、Itr1が当接時の検知電流、Itr2が離間時の検知電流となる。
【0134】
また、本実施例では、ステップS1102で2次転写バイアスを印加し、そのままステップS1105で偏芯カム23を駆動しているが、ステップS1105の前に、いったん2次転写バイアスをオフとし、偏芯カム23を駆動させた後に再度オンさせる構成の方がノイズ等の発生を抑制できるので好ましい。
【0135】
さらに、本実施例では、2次転写バイアスVを検知してステップS1111に進むか、ステップS1012に進むか判断しているが、ステップS1110でカウンタを設定し、ステップS1110に到達した回数を検知しても同様の効果が得られる。
【0136】
以上説明したように、2次転写ローラ8bが中間転写ベルト5から離間していると判別した際の電流検知部31の検知結果が所定の閾値より小さい場合、2次転写バイアス電源16が2次転写ローラ8bに印加する電圧値を検知した電流値に応じて変更して、度接離状態を検知するので、転写部材の像担持体への接離状態を適切に検知することができる。
【0137】
<第6の実施例>
次に、本発明にかかる第5の実施例について以下に説明する。なお、本実施例における画像形成装置は図1と同様であり、装置構成、転写、定着等の画像形成動作は、第1の実施例と同様であるため説明を省略する。
【0138】
本実施例は環境検知センサを有する画像形成装置において、検知された環境に応じて2次転写バイアスVを切り替えることを特徴とする。
【0139】
まず初めに、本実施例における環境検知センサ80について説明する。環境センサ80としては、温度および湿度をそれぞれ検知できる温湿度センサを使用した。温湿度センサは、湿度20〜70%RH、温度10〜40℃で湿度または温度に比例した出力がされるものを使用した。環境センサ80は、検知した温度、湿度(相対湿度)を電気信号として出力する不図示の回路を備えている。なお、環境検知センサは画像形成装置内部の装置環境を検知できる位置に設置するものであり、2次転写ローラ8bの近傍に配置させることが望ましい。
【0140】
そして環境検知センサ80からの温度、湿度の出力信号は、図8に示すように制御部30に入力される際に、アナログ値である出力信号からデジタル信号にA/D変換される。
【0141】
次に、本実施例における2次転写ローラ8bおよび中間転写ベルト5について説明する。
【0142】
2次転写ローラ8bは、雰囲気中の絶対水分量により抵抗値が0.5桁以上変化する材料を用いている。このような特徴を示す材料は、ローラ各部における抵抗ムラが小さいため、2次転写ローラが1回転する間における2次転写電流がばらつくことがすくなく、濃度ムラのない画像を形成することができる。
【0143】
また、雰囲気中の絶対水分量によりローラの抵抗値が0.5桁以上変化すれば、定電流制御中に2次転写ローラ8bに印加される電圧も変化するため、雰囲気中の水分量を擬似的に検出することができる。
【0144】
具体的には、2次転写ローラ8bとしてφ6のニッケルメッキ鋼棒上にNBR(ニトリルブタジエンゴム)の発泡スポンジで囲繞したφ18のローラを、中間転写ベルト5としてポリイミドに導電剤としてカーボンブラック分散させた無端状のベルトを用いている。
【0145】
以上のごとく構成される2次転写ローラ8bと中間転写ベルト5の温湿度による合成抵抗値は、図12に示すように変化するものであり、絶対水分量1〜25g/mの範囲で約1.25桁抵抗値が変化する。従って、高温高湿側の雰囲気中(水分量が多い)では、2次転写ローラ8bの抵抗値は低く、低温低湿側の雰囲気中(水分量が少ない)では、2次転写ローラ8bの抵抗値は高くなる。
【0146】
なお、本実施例では、2次転写ローラ8bを絶対水分量により抵抗値が変化する材料で形成しているが、中間転写ベルト5を絶対水分量により抵抗値が変化する材料で形成しても同様の効果が得られる。
【0147】
制御部30は、図12に示すように絶対水分量と絶対水分量により領域分けされたE=0、1、2とが対応付けて記憶部30aに記憶されたテーブルに基づいて環境値の判断を行うとともに、装置環境が環境値E=0、1または2のいずれかの何れであるかを記憶部30aに記憶させる。
【0148】
そして、制御部30は、判断された装置環境の環境レベルE=0〜2に対応した2次転写バイアスV1を2次転写ローラ8bに印加するよう2次転写バイアス電源16を制御する。
【0149】
なお、本実施例では、環境レベルE=0〜2に対応させて、2次転写バイアスV0、V1を設定している。具体的には、最初に印加する2次転写バイアスV0としてはE=2に対応した500Vを設定する。また、リトライ時に印加する2次転写バイアスV1は環境値に応じて設定し、環境値E=0の場合はV1=5kVを、環境値E=1の場合は、V1=2kをそれぞれ設定している。なお、閾値Itrthは2μAとして設定している。
【0150】
以上のように環境値に応じて適切に2次転写バイアス値を設定することにより、リトライ工程にて印加する電圧を最適化することが可能となり、2次転写電流が大きいことに起因する中間転写ベルト5および2次転写ローラ8bのダメージを防止することが可能となる。
【0151】
以上説明したように、本発明によれば、2次転写ローラ8bが中間転写ベルト5から離間していると判別した際の電流検知部31の検知結果が所定の閾値より小さい場合、環境センサが検知した装置環境に応じて2次転写バイアス電源16が2次転写ローラ8bに印加する電圧値を変更して再度接離状態を検知するので、転写部材の像担持体への接離状態を適切に検知することができる。
【0152】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる画像形成装置によれば、プリントモードや装置環境によらず、転写部材の像担持体への接離状態を適切に検知することができる。また、転写部材と像担持体が離間していると判定された場合でも転写部材に流れる電流値によっては転写部材に印加する電圧を切替えて再度接離状態を判定するので、転写部材が当接しているにも拘らず離間しているものと判定してしまう誤検知を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成図である
【図2】2次転写ローラの接離機構の説明図である
【図3】第1の実施例における2次転写ローラ8bに流れる電流を検出するための装置構成を示す図
【図4】第1の実施例における2次転写ローラの中間転写ベルトへの接離状態を検知する動作のフローチャートである
【図5】雰囲気中の絶対水分量と2次転写ローラの抵抗値との相関図である
【図6】第2の実施例における2次転写ローラ8bに流れる電流を検出するための装置構成を示す図
【図7】第2の実施例における2次転写ローラの中間転写ベルトへの接離状態を検知する動作のフローチャートである
【図8】第3の実施例における2次転写ローラ8bに流れる電流を検出するための装置構成を示す図
【図9】第3の実施例における環境センサの検知ゾーンを説明図である
【図10】第4の実施例における2次転写ローラの中間転写ベルトへの接離状態を検知する動作のフローチャートである
【図11】第5の実施例における2次転写ローラの中間転写ベルトへの接離状態を検知する動作のフローチャートである
【図12】雰囲気中の絶対水分量と2次転写ローラと中間転写ベルトとの合成抵抗値との相関図である
【符号の説明】
1  感光ドラム
4a 現像装置(イエロー)
4b 現像装置(マゼンタ)
4c 現像装置(シアン)
4d 現像装置(黒色)
5 中間転写ベルト
6 定着装置
7 クリーニング装置
8a 1次転写ローラ
8b 2次転写ローラ
10 中間転写クリーニングローラ
11 回転支持体
12 転写材カセット
13 ピックアップローラ
14 搬送ベルト
15 1次転写バイアス電源
16 2次転写バイアス電源
18 2次転写対向ローラ
19 テンションローラ
20 従動ローラ
21 2次転写ローラ軸受け
22 2次転写ローラ加圧バネ
23 偏芯カム
30 制御部
30a 記憶部
31 電流検知部
80 環境検知センサ
P 転写材

Claims (14)

  1. 転写材に形成する画像を担持する像担持体と、
    前記像担持体と接離可能な転写部材を有する転写手段と、
    前記像担持体に担持された前記画像を前記転写材に転写させるべく前記転写部材に電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記電圧印加手段により電圧が印加された前記転写部材に流れる電流を検知する電流検知手段と、
    前記転写部材と前記像担持体との接離状態を、前記電流検知手段が検知する電流値と所定の電流閾値に基づいて判定する判定手段とを有する画像形成装置において、
    前記画像形成装置の動作モードを設定する設定手段を有し、
    前記判定手段は、前記設定手段が設定した前記動作モードにより異なる前記所定の電流閾値を用いて前記転写部材と前記像担持体との接離状態を判定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 転写材に形成する画像を担持する像担持体と、
    前記像担持体と接離可能な転写部材を有する転写手段と、
    前記像担持体に担持された前記画像を前記転写材に転写させるべく前記転写部材に電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記電圧印加手段により電圧が印加された前記転写部材に流れる電流を検知する電流検知手段と、
    前記転写部材と前記像担持体との接離状態を、前記電流検知手段が検知する電流値と所定の電流閾値に基づいて判定する判定手段とを有する画像形成装置において、
    前記画像形成装置の装置環境を検知する環境検知手段を有し、
    前記判定手段は、前記環境検知手段が検知した前記装置環境に応じて異なる前記所定の電流閾値を用いて前記転写部材と前記像担持体との接離状態を判定することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記環境検知手段は、前記転写部材に一定の電流が流れるよう前記電圧印加手段が電圧を印加する際の電圧値を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記電圧値と所定の電圧閾値を比較する比較手段を有し、前記比較手段による比較結果に基づいて前記装置環境を検知することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記環境検知手段は、前記画像形成装置内の温度及び湿度を検知する温湿度検知手段を有し、前記温湿度検知手段が検知した温度及び湿度に基づいて前記装置環境を検知することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成装置の動作モードを設定する設定手段を有し、
    前記異なる所定の電流閾値の各々は、前記設定手段が設定した前記動作モードにより異なることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  6. 転写材に形成する画像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に対して接離可能な転写部材を有する転写手段と、
    前記像担持体に担持された前記画像を前記転写材に転写させるべく前記転写部材に電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記電圧手段により電圧が印加された場合に前記転写部材に流れる電流を検知する電流検知手段と、
    前記電圧印加手段が前記転写部材に所定の一定電圧を印加している際に、前記電流検知手段が検知する電流値と所定の電流閾値に基づいて前記転写部材と前記像担持体との接離状態を判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じて、前記電圧印加手段が前記転写部材に印加する前記所定の一定電圧を切替えて、前記転写部材と前記像担持体の接離状態を再度判定するよう制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記転写部材と前記像担持体を当接状態または離間状態のいずれかに保持する保持手段を有し、
    前記判定手段は、前記保持手段が前記転写部材を当接状態に保持している際に前記電流検知手段が検知する第1の電流値と前記保持手段が前記転写部材を離間状態に保持している際に前記電流検知手段が検知する第2の電流値との差分値を、前記所定の電流閾値と比較することにより前記転写部材と前記像担持体との接離状態を判定することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記所定の一定電圧が大きくなるよう前記前記電圧印加手段が前記転写部材に印加する電圧を制御することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、前記所定の一定電圧を前記差分値に基づいた電圧に切替えることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  10. 前記画像形成装置の装置環境を検知する環境検知手段を有し、
    前記制御手段は、前記所定の一定電圧を前記環境検知手段が検知した前記装置環境に応じて異なった電圧値となるよう切替えることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  11. 絶対水分量が1g/mの前記装置環境における前記転写部材の抵抗値は、絶対水分量が25g/mの前記装置環境における前記転写部材の抵抗値の5倍以上であることを特徴とする請求項2、3、4又は10の何れかに記載の画像形成装置。
  12. 前記転写部材は、前記像担持体と接しつつ回転し得るローラ転写部材であることを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の画像形成装置。
  13. 絶対水分量が1g/mの前記装置環境における前記像担持体の抵抗値は、絶対水分量が25g/mの前記装置環境における前記像担持体の抵抗値の5倍以上であることを特徴とする請求項2、3、4、10又は11記載の画像形成装置。
  14. カラー画像データに応じた複数色のトナー画像を前記像担持体上へ順次転写してカラートナー画像を形成する画像形成手段を有し、
    前記像担持体は、前記転写手段により前記転写材に形成する前記カラートナー画像を担持する中間転写体であることを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の画像形成装置。
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