JP2003005614A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003005614A
JP2003005614A JP2001185534A JP2001185534A JP2003005614A JP 2003005614 A JP2003005614 A JP 2003005614A JP 2001185534 A JP2001185534 A JP 2001185534A JP 2001185534 A JP2001185534 A JP 2001185534A JP 2003005614 A JP2003005614 A JP 2003005614A
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JP
Japan
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temperature
roller
transfer roller
resistance value
image forming
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Application number
JP2001185534A
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English (en)
Inventor
Yasunari Obara
泰成 小原
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境センサーを備えた装置において、感光体
に当接したイオン導電ローラの算出温度と環境センサー
による雰囲気温度の差から感光体の昇温を推測し、冷却
ファンの動作を最適化する。 【解決手段】 非通紙に、イオン導電ローラにバイアス
を印加して抵抗値を検知し、この抵抗値からイオン導電
ローラの温度を算出する。雰囲気温度に対するイオン導
電ローラの昇温度合いにより、冷却ファンの回転数、回
転時間を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式のプリ
ンター、複写機等に用いられる画像形成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置として、雰囲気環境
が変化しても正常な画像出力を行うようにするために、
環境センサーを利用したものがある。
【0003】環境センサーを設置する場所は、紙カセッ
ト近傍もしくは外気の取り込み口近傍といった画像形成
部である感光体近傍から比較的離れた場所に設置される
ことが多い。
【0004】環境センサーを紙カセット近傍に設置する
理由は、画像形成装置の雰囲気環境が急激に変化して
も、記録紙である紙の抵抗値は急激には変化しないた
め、紙の抵抗変化を正確に把握するためである。
【0005】一方、環境センサーを外気の取り込み口近
傍に設置する理由は、逆に、雰囲気環境の穏やかな変化
を正確に把握するため、常に外気の取り込み口からフレ
ッシュエアーの雰囲気を検知し、画造形成条件にフィー
ドバックさせるためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、自動両面装
置を備えた画像形成装置の場合には、両面プリントを多
量におこなうと定着器を通過して温まった紙が、画像形
成部である感光体と転写部で形成される転写ニップに搬
送されるため装置機内が昇温する。しかし、環境センサ
ーは、上記のような目的で設置されるため、感光体近傍
の昇温を把握できない。
【0007】その結果、感光体およびその周囲部材であ
る、現像器、クリーニング容器の温度が上昇して、その
中に収容されている粉体状のトナーの特性が劣化する。
【0008】現像器内のトナーが加熱されると、トナー
の流動性が悪化し現像性が低下するため、画像の「濃度
低下」を引き起こす。
【0009】また、クリーニング容器内に感光体から回
収されたトナーが加熱されるとトナー同士が固まり(ト
ナーブロッキング)、クリーニング容器内でトナー移動
ができなくなるために、クリーニング部材で回収したト
ナーがクリーニング容器から溢れ「クリーニング不良」
が発生する。
【0010】以上のような装置機内の昇温および相対湿
度の上昇に伴う問題点を防止するために、通常、装置冷
却用のファンとして定着器近傍に排気ファン、あるいは
外気を機内に取り入れる吸気ファンを設けている。この
装置冷却用のファンの回転は必要最小限に抑えなければ
ならない。その理由は、ファンの回転は騒音がうるさい
こと、また近年の省エネの動きにも反することになるた
めである。従来、装置冷却用のファンの制御は、感光体
近傍の温度情報がないため、プリント中には常に回転さ
せるというような過剰な動作が行われていた。
【0011】あるいは、環境センサーを画像形成部であ
る感光体近傍にもう一つ設けることも考えられるが、感
光体近傍には設置場所が少ないこと、昇温の状態が感光
体の長手方向で一様でないこと、電気配線を含めてコス
トアップになるといった欠点がある。
【0012】そこで、本発明に係る発明の目的は、感光
体に接するイオン導電性ゴムを被覆した弾性ローラの芯
金に非通紙時にバイアスを印加して弾性ローラの抵抗値
を検知し、弾性ローラの抵抗値から算出した上記弾性ロ
ーラの温度T1と、上記環境センサーから読み取った温
度T0との差分から感光体の昇温ΔTを推測して、上記
装置冷却用のファンの動作を必要最小限の回転で制御し
て感光体の昇温を防止可能な画像形成装置を提供するこ
とである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、静電潜像を保持するための感光体と、静電潜像を可
視化するための現像装置と、感光体表面に当接した接触
帯電部材と、感光体表面のクリーニングを行うクリーニ
ング部材と、紙上の可視像を定着するための定着器と、
自動両面装置と、少なくとも雰囲気温度を検知する環境
センサーと、装置冷却用のファンを有する画像形成装置
において、上記接触帯電部材は芯金上にイオン導電性ゴ
ムを被覆した弾性ローラであり、非通紙時に、弾性ロー
ラの芯金にバイアスを印加して弾性ローラの抵抗値を検
知し、弾性ローラの抵抗値から算出した上記弾性ローラ
の温度T1と、上記環境センサーから読み取った温度T
0との差分から感光体の昇温ΔTを推測して、上記装置
冷却用のファンを制御するように構成した。
【0014】また、上記弾性ローラとしては、感光体表
面に当接した転写ローラ、帯電ローラ、現像ローラのい
ずれでもよい。
【0015】さらに、上記弾性コーラの抵抗値を検知す
る非通紙時とは、プリント前の前回転、連続プリント中
の紙間、後回転のいずれかである。
【0016】上記構成の画像形成装置において、弾性ロ
ーラの温度、すなわち感光体の温度T1を新たな温度検
知手段を設けることなく検知でき、環境センサーにより
読み取った雰囲気温度T0との差分から感光体の昇温Δ
Tを正確に推測できるようになった。これにより、従来
に比べ装置冷却ファンの回転を必要最小限に適正化する
ことが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)以下、本発明の
実施例を図面を参照して詳しく説明する。図6にしたが
って本実施例の画像形成装置における作像工程を説明す
ると、まず、装置のほぼ中央部に設置された感光ドラム
1の表面を一次帯電器29により均一に帯電し、露光装
置28により像露光を行って、感光ドラム1の表面に静
電潜像を形成する。この静電潜像は、現像器30により
現像してトナー像として可視化される。
【0018】感光ドラム1での作像に同期して紙カセッ
ト36から紙19が給紙ローラ25により取り出され、
搬送ガイド34、搬送ローラ33、搬送ガイド32を経
てレジストローラ対31に搬送される。レジストローラ
対31は、感光ドラム1上の画像と同期して回転し、紙
19を転写カイド14を経て感光ドラム1と転写ローラ
4で形成される転写ニップヘと搬送する。感光ドラム1
上に形成されたトナー像は、転写ニップで紙19上に転
写される。転写が終了した紙19は、小径ドラムによる
曲率分離と除電針8による静電分離の作用で、感光ドラ
ム1から分離される。除電針8は、不図示のバイアス電
源により転写バイアスの極性と逆の極性の電圧が印加さ
れている。感光ドラム1から分離された紙19は、搬送
ガイド10を経て定着器13へ搬送され、そこで転写さ
れたままの未定着トナー像が定着されて固定画像とされ
る。
【0019】片面印字の場合は紙19はフラッパ37に
より搬送カイド38へ送られ排紙ローラ43により排出
される。
【0020】一方、両面のときは、定着を終了した紙1
9は、フラッパ37により搬送ガイド39に搬送され、
搬送ローラ40により一旦、搬送ガイド41方向に搬送
された後、搬送ローラ40の逆回転により、紙19が搬
送カイド42の方向へ搬送される。この工程で紙19の
表裏が反転される。表裏が反転した紙19は、搬送ロー
ラ43、搬送ガイド44を経て再び転写工程に付され
る。2回目の転写、定着工程が終了した紙19は、フラ
ッパ37により上方に搬送され、搬送ガイド38、排紙
ローラ45を経て排紙トレイ46に排出される。なお、
47は機内を保護、防音する外装である。
【0021】100は機内の空気を排出するための排気
ファンであり、発熱量の多い定着器13や電装部(不図
示)の近傍に設けられる。特に定着器13近傍は温度2
00℃に近く、また通紙による水分の蒸発により高温・
高湿状態となるため、温まった空気が速やかに機外に放
出されるように構成される。101は、外気を機内に取
り込む吸気ファンであり、102は、吸気ファン101
の空気の取り込み量を増加させるために機外に突出した
ルーバーである。
【0022】12は転写後の感光ドラム1の表面を清掃
するクリーニング部材を備えたクリーニング容器であ
る。また20は紙19が収容されている紙カセット36
近傍の温湿度状態を検知する環境センサーである。
【0023】転写ローラ4は鉄、アルミ等の金属芯金上
に導電性の弾性層を被覆して構成される。転写ローラ4
の弾性層として、近年、発泡EPDM等の電子導電系材
料を使用した転写ローラに代わって、NBR、ウレタン
等のイオン導電系材料を用いた転写ローラが開発されて
いる。
【0024】電子導電系材料を使用した転写ローラは、
弾性層中の導電粒子の分散をローラ周方向で均一にする
ことが難しく、ローラ周分の周期で転写ムラが発生し易
かった。また、ローラの撓みによる応力が集中しやすい
両端部では、弾性層の組戦中の導電粒子の鎖が切れて抵
抗がアップし易く、その部分で電流不足による転写不良
が発生しやすかった。
【0025】一方、イオン導電系材料を用いた転写ロー
ラは、弾性層の抵抗ムラが小さく、押圧による抵抗変化
も小さく耐久性に優れている反面、抵抗値が温度に大き
く依存する。
【0026】図3は、転写ローラの抵抗値の温度依存性
を示す図である。電子導電系材料である発泡EPDMを
使用した転写ローラは、抵抗値の温度による影響が小さ
いのに対し、イオン導電系材料であるNBR系材料やウ
レタン系材料を用いた転写ローラは、温度による抵抗値
の変化が大きい。
【0027】本実施例では、転写ローラの弾性層として
上記のように抵抗値の温度依存性の大きいイオン導電系
材料であるNBR系材料を用い、プリント前の前回転非
通紙時に所定の定電流バイアスを印加して転写ローラの
抵抗値を検知し、転写ローラの抵抗値から算出した転写
ローラ温度T1と、環境センサーによる雰囲気温度T0
とを比較して感光体の昇温ΔTを推測するものである。
【0028】〔転写ローラ抵抗値Rの検知方法〕まず、
図1の装置概要図により転写ローラ抵抗値Rを検知する
仕組みを説明する。図1において、59は転写ローラ芯
金にバイアスを印加するための高圧電源部であり、定電
流バイアスを印加する定電流バイアス電源55と、定電
流制御をおこなったときの電圧検知をおこなう電圧計5
6と、後述する制御式により定電圧バイアスを出力する
定電圧バイアス電源57、転写ローラに接続する電源を
選択するスイッチ58からなる。
【0029】高圧電源部59は、非通紙時に転写ローラ
4に定電流バイアス電源55より直流バイアスを印加し
て定電流制御を行い、感光ドラム1に一定電流(I0)
が流れるような電圧V0を電圧計56により検知する。
一方、通紙時に転写ローラに印加する転写バイアスVt
は、V0をもとにして Vt=a・V0+b(a、bは定数であり、装置により適宜選択可能)・(1 ) なる式(1)により決定し、定電圧バイアス電源57に
より紙19を介して印加する。検知した電圧V0と定電
流値(I0)により転写ローラの抵抗値Rが分かる。
【0030】〔転写ローラ温度Tの算出方法〕本実施例
の転写ローラ抵抗値は、使用枚数による抵抗値の変化は
小さいものの、製造上のバラツキがある。従って、転写
ローラ抵抗値Rが求まっても、一義的に転写ローラの温
度Tを判別することができない。
【0031】そこで、本実施例の転写ローラ抵抗値Rを
温度Tの指数関数 R=Aexp(−B・T) (2) (A、Bは定数であり、Aは切片、Bは弾性層の材料で
決まるパラメータである)で近似し、環境センサーによ
る雰囲気温度T0を転写ローラ温度の初期値として代入
することで転写ローラ抵抗値Rと温度Tの関係を決定す
るようにした。
【0032】〔感光体の昇温ΔTの算出方法〕次に、感
光体の昇温、すなわち感光体に当接する転写ローラの昇
温ΔTを算出する方法を図2のフローチャートを用いて
説明する。
【0033】画像形成装置の電源がONされると、環境
センサー20により雰囲気温度T0を検知するS1。画
像形成装置の初期回転、または前回転中に転写ローラの
初期抵抗値R0を上記〔転写ローラ抵抗値Rの検知方
法〕に従って検知するS2。雰囲気温度T0、転写ロー
ラの抵抗値R0を式(2)の近似式に代入し、式(2)
の切片Aを決定するS3。続いて、プリントを開始しS
4、プリント前の前回転において転写ローラの抵抗値R
1を検知するS5。転写ローラの抵抗値R1が初期抵抗
値R0に比べて小さければ、式(2)を使って、昇温し
た転写ローラの温度T1および、転写ローラの昇温ΔT
を求めるS6、S7。転写ローラの昇温ΔTの情報はC
PU60に送られ、冷却ファン101の回転を制御す
る。転写ローラの抵抗値R1が初期抵抗値R0に比べて
小さくなければ、冷却ファン101の回転は停止しその
ままプリントを続ける。
【0034】実際に、プロセススピード100mm/s
でA4横送り連続24ppmのプリントアウトが可能な
レーザービームプリンターに本実施例を適用した例を示
す。
【0035】感光ドラム1の直径は30mm、転写ロー
ラはφ10の鉄製芯金上に肉厚5mmのNBR系導電性
ゴムを被覆した弾性ローラである。この転写ローラの抵
抗値と温度の関係は図3で示した「NBR系材料」であ
り、近似式(2)の定数Bは0.055である。この装
置において、非通紙時に定電流値がI0=8μAとなる
ようにバイアスを印加し、V0を検知する。a=1、b
=1.1kVとして式(1)により通紙時に転写バイア
スVtを印加すれば良好な転写画像が得られる。
【0036】また、このレーザービームプリンターで
は、32℃環境下において感光体温度が50℃を超える
と、画像濃度がマクベス濃度計で1.2以下となり「濃
度低下」が発生した。
【0037】32℃環境下で、この装置の電源をONし
転写ローラの抵抗値を検知したところ、ローラ抵抗値R
0は2×10^8(Ω)であり、式(2)の切片Aは
1.43×10^9(Ω)であった。従って、式(3) R=1.43×10^9exp(−0.055・T)・・・(3) により、転写ローラの抵抗値Rが求まると、一義的に温
度Tを算出できる。
【0038】75g/m^2のレターサイズの紙を用
い、自動両面で連続500枚のプリントを行った直後に
プリントを開始し、プリント前回転中の転写ローラの抵
抗値R1は5×10^7Ωであった。式(3)より転写
ローラの温度は45℃、従って転写ローラの昇温ΔTは
13℃と推測できた。
【0039】本実施例では、プリント中の吸気ファン1
01の回転を転写ローラの昇温ΔTの大きさにより変化
させた。プリント中の吸気ファン101の回転は、転写
ローラの昇温ΔTが5℃を超えると半速で回転させ、Δ
Tが10℃を超えると全速で回転するように制御する
と、75g/m^2のレターサイズを両面で連続プリン
トを行っても、感光体温度を50℃以下とすることがで
きた。なお、排気ファン100は、プリント中には全速
で回転させて、吸気ファン101からのフレツシュエア
ーによる冷却効果を発揮させるようにした。
【0040】従来、両面の連続プリント中は、吸気ファ
ン101を常に回転させていたが、本実施例では前回の
プリント状態、すなわち転写ローラの昇温状態に応じ
て、プリント前回転中に吸気ファン101の回転数(全
速回転あるいは半速回転)を決定するようにしたので、
吸気ファン101の無駄な回転をなくすことができた。
【0041】以上は、転写ローラの温度を検知する場合
を例に説明したが、感光体に当接した弾性ローラの弾性
層としてイオン導電系材料を使用したその他の帯電ロー
ラ、あるいは現像ローラの温度を検知して、感光体の昇
温を防止するように制御しても良い。
【0042】また、イオン導電系材料を使用した弾性ロ
ーラの抵抗を求める方法は、弾性ローラに一定電圧を印
加して、そのときの電流値を検知して行っても良い。
【0043】(第2の実施例)本実施例では、プロセス
スピード200mm/sでA4横送り連続40ppmの
プリントアウトが可能な高速レーザービームプリンター
に本発明を適用した例を示す。このような画像形成装置
には、複数の給紙口があり、両面プリント、片面プリン
トが混在する場合がある。そのため、転写ローラの温度
変化も一定ではなくなる。例えば、多数枚の両面プリン
トに連続して、多数枚の片面プリントをおこなうのがそ
の一例である。
【0044】本実施例では、転写ローラ4の温度検知タ
イミングを連続プリント中の紙間毎に行い、転写ローラ
4の検知温度T1の変化を検知するようにした。
【0045】このような高速機の紙間は転写ローラ1周
分以下であるが、本実施例のNBR系導電性ゴムを被覆
した転写ローラは、ローラ周方向の抵抗ムラが1.3以
下と小さいので、定電流制御時に紙間の瞬間の電圧を検
知するだけで十分である。
【0046】図4に連続両面プリント時の転写バイアス
のタイミングチャートを示す。通紙前の前回転では、最
初に印加する転写バイアスを決定する。手順は、まず、
定電流のバイアスを図4の区間D1で転写ローラ1周分
印加し、そのときの電圧を測定し、積算平均してVt0
1を決定する。つぎに区間Bで転写電圧をVt01の定
電圧として、作像準備が整うまで待機する(ここまでを
前回転と呼ぶ)。ついでプリント時、1枚目の区間E1
でVt01の値を基に算出した転写バイアスVt1を印
加する。紙間D2では、定電流のバイアスを印加し、測
定電圧をVt02とする。以後、同様に紙間で定電流制
御をおこない、その測定電圧を基にしてプリント時の転
写バイアスを決定していく。図4中の紙の番号1、2は
両面プリント時の1面目を1、2面目を2としている。
【0047】これら紙間中の測定電圧から実施例1と同
様に転写ローラの抵抗値を検知し、転写ローラ温度、お
よび転写ローラの昇温ΔTを求める。
【0048】本実施例では、連続プリント中に転写ロー
ラの温度変化率dがプラス、すなわち転写ローラの温度
が上昇中には外気を機内に取り込む吸気ファン101を
回転させ、温度変化率dがマイナス、すなわち転写ロー
ラの温度が低下中には吸気ファン101を停止させるよ
うに制御した。排気ファン100は、プリント中は温度
変化率dに関わらず回転させた。
【0049】以上のように、転写ローラ4の温度検知タ
イミングを連続プリント中の紙間毎に行い、転写ローラ
4の温度変化率から、吸気ファン101を制御するよう
にしたので、実施例1に比べさらに効率的に吸気ファン
101を回転させることができる。
【0050】(第3の実施例)従来、連続プリント直後
のスタンバイ状態では、装置冷却用ファンの回転は停止
させたものが多い。しかし、両面連続プリントを多量に
おこなった直後は、装置内部は温まった状態であるた
め、冷却用ファンの回転が停止すると、プリント中より
もさらに機内が昇温する。しかも、温まった状態が長時
間継続するため、特に高温環境下では現像器やクリーニ
ング容器内のトナーが劣化しやすい。
【0051】本実施例では、プリント後回転中に転写ロ
ーラの温度T1および、転写ローラの昇温ΔTを求め、
転写ローラの昇温ΔTの大きさにより、その後のスタン
バイ中の装置冷却用ファン101の回転時間を決定する
ようにした。
【0052】本実施例のプリンター(実施例1と同じ構
成)の制御を図5のフローチャートを用いて説明する。
実施例1と同じものには、同一符号をふり、その説明を
省略する。
【0053】プリントが開始されるとS4、プリント後
回転中に転写ローラにバイアスを印加し、実施例1と同
じ方法で、転写ローラの抵抗値R1を検知するS8。転
写ローラの抵抗値R1が初期の転写ローラ抵抗値R0と
同じであるか、または大きければ、転写ローラの温度は
変化していないと判断し、プリント終了後のスタンバイ
中の吸気ファン101の回転を停止するS9。一方、転
写ローラの抵抗値R1が初期の転写ローラ抵抗値R0よ
りも小さければ、転写ローラの温度が昇温していると判
断し、転写ローラの温度T1および、転写ローラの昇温
ΔTを求め(S6、S7)、転写ローラの昇温ΔTの大
きさにより、その後のスタンバイ中の吸気ファン101
の回転時間を決定するようにしたS10。
【0054】吸気ファン101の回転時間は、転写ロー
ラの昇温ΔTの大きさにより表1のように選択可能とす
ると、実施例1と同じレーザービームプリンターを30
℃環境下で両面連続2000枚印字した場合において
も、画像の「濃度低下」、「クリーニング不良」の発生
を防止できた。
【0055】
【表1】
【0056】以上のように、スタンバイ中の装置冷却用
ファンの回転時間を転写ローラの昇温ΔTの大きさによ
り選択可能としたのでファン回転による、騒音、消費電
力の増加を必要最小限に抑えることができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上記構成の画像形成装置において、弾性ローラの温度、
すなわち感光体の温度T1を新たな温度検知手段を設け
ることなく検知でき、環境センサーにより読み取った雰
囲気温度T0との差分から感光体の昇温ΔTを正確に椎
測できるようになった。これにより、従来に比べ装置冷
却ファンの回転数、回転時間を感光体の昇温ΔTの情報
を基に必要最小限に適正化することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の画像形成装置の装置概要を示した
図。
【図2】 実施例1の感光体の昇温を算出するフローを
示した図。
【図3】 実施例の転写ローラのローラ温度と抵抗値の
関係を示した図。
【図4】 実施例2の連続両面プリント時の転写バイア
スのタイミングを示した図。
【図5】 実施例3の画像形成装置の動作制御フローを
示した図。
【図6】 実施例1の画像形成装置の装置断面図。
【符号の説明】
1 感光ドラム 4 転写ローラ 19 紙 20 環境センサー 100 排気ファン 101 吸気ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/14 G03G 21/00 372 Fターム(参考) 2H027 DA01 DA04 DA06 DA13 DA32 DA39 DC04 DE04 DE07 DE09 EA01 EA03 EA05 EA13 EC06 EC09 EC18 EC20 ED01 ED03 ED08 ED16 ED24 EE01 EE04 EF07 EF09 EF11 JA11 JA17 JB11 JB23 JC01 JC02 JC03 JC06 ZA07 2H077 AD02 AD06 AD35 DA18 DA43 DA47 DA57 DA82 DA86 DB08 DB12 DB14 DB15 DB16 EA15 FA22 FA27 GA02 2H200 FA01 FA10 GA10 GA23 GA28 GA29 GA30 GA44 GA60 GB33 GB50 HA02 HA28 HA29 HA30 HB12 HB22 HB45 HB46 HB47 HB48 JA02 JA25 JA26 JA27 JA28 JA29 JA30 LA12 LA31 LB28 MA03 MA20 MB02 MB06 MB08 MC01 MC18 NA02 NA15 NA16 NA18 PA02 PA15 PA18 PA19 PA22 PA24 PA29 PA30 PB02 PB05 PB07 PB08 PB12 PB27 PB38

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を保持するための感光体と、静
    電潜像を可視化するための現像装置と、感光体表面に当
    接した接触帯電部材と、感光体表面のクリーニングを行
    うクリーニング部材と、紙上の可視像を定着するための
    定着器と、自動両面装置と、少なくとも雰囲気温度を検
    知する環境センサーと、装置冷却用のファンを有する画
    像形成装置において、上記接触帯電部材は芯金上にイオ
    ン導電性ゴムを被覆した弾性ローラであり、非通紙時
    に、弾性ローラの芯金にバイアスを印加して弾性ローラ
    の抵抗値を検知し、弾性ローラの抵抗値から算出した上
    記弾性ローラの温度T1と、上記環境センサーから読み
    取った温度T0との差分から感光体の昇温ΔTを推測し
    て、上記装置冷却用のファンを制御するように構成した
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記弾性ローラとは、感光体表面に当接
    した転写ローラ、帯電ローラ、現像ローラのいずれかで
    あることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記弾性ローラの抵抗値を検知する非通
    紙時とは、プリント前の前回転、連続プリント中の紙
    間、後回転のいずれかであることを特徴とする請求項1
    又は2記載の画像形成装置。
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