JP2001290316A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2001290316A
JP2001290316A JP2000104596A JP2000104596A JP2001290316A JP 2001290316 A JP2001290316 A JP 2001290316A JP 2000104596 A JP2000104596 A JP 2000104596A JP 2000104596 A JP2000104596 A JP 2000104596A JP 2001290316 A JP2001290316 A JP 2001290316A
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JP2000104596A
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Koichi Otaka
孝一 大高
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Canon Inc
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】像担持体と、この像担持体から記録紙にトナー
像を転写位置で転写する転写手段と、記録紙Pに前記ト
ナー像tを定着するニップ部nを備える定着手段16を
有する画像記録装置において、比較的高い吸湿度の記録
紙が給紙された場合でも、湿度センサなどを用いない低
コストで簡便な手段構成にて定着ニップ部での水蒸気の
発生を抑えることができるようにして、多量の水蒸気の
発生に起因する尾引き画像等の不良画像の発生、加熱フ
ィルム方式の定着装置にあっては定着フィルム滑りによ
る不良画像の発生を抑えること。 【解決手段】トナー像を記録紙に転写する際に、転写手
段に流れる電流情報或いは転写手段に供給される電圧情
報によって、定着手段の温度設定あるいは温度上昇係数
が補正される定着温度制御手段25・27を有するこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体・
静電記録誘電体・中間転写体等の像担持体に適宜の作像
プロセスにてトナー像を形成し、そのトナー像を転写手
段にて記録紙(記録用紙、記録媒体)に転写し、その記
録紙を定着手段に導入してトナー像を記録紙に熱定着し
て画像形成物(プリント、コピー)を出力する、レーザ
ビームプリンタ等の画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような画像記録装置において、像
担持体(以下、感光ドラムと記す)の面に形成担持させ
たトナー像を記録紙に転写させる転写手段としては転写
ローラ装置が多く用いられている。これは感光ドラムに
導電性・弾性を有する転写ローラを当接させて転写部
(転写位置)である転写ニップ部を形成させ、その転写
ニップ部に記録紙を所定の制御タイミングにて導入して
挟持搬送させ、転写ニップ部を記録紙が挟持搬送されて
いる間、転写ローラにトナーの帯電極性と逆極性の転写
電圧を印加することで、感光ドラム上のトナー像を記録
紙の表面に静電気的に移動させるものである(静電転
写)。
【0003】転写電圧を制御する方法としては、特開平
2−123385号公報に開示されているように、転写
ローラの抵抗値を予測して転写電圧を適切に制御するA
TVC(Active Transfer Voltage Control )が知られ
ている。ATCV制御は、画像形成装置の前回転工程中
に転写ローラから感光ドラムに所定の定電流を流し、そ
の時の印加電圧値より転写ローラの抵抗値を予測し、実
際の転写時にその抵抗値に応じた適切な転写電圧を転写
ローラに印加するものである。
【0004】また、記録紙上に転写したトナー像を熱定
着させる定着手段としては、熱ローラ方式や加熱フィル
ム方式の装置が多く用いられている。
【0005】熱ローラ方式の定着装置は、所定の温度に
維持された加熱ローラ(定着ローラ)と、弾性層を有し
て該加熱ローラに圧接して定着ニップ部を形成する加圧
ローラを有し、定着ニップ部に記録紙を導入して挟持搬
送させることで加熱ローラの熱でトナー像を記録紙に熱
定着させるものである。
【0006】加熱フィルム方式の定着装置(フィルム加
熱定着装置)は特開平4−44075号公報などで提案
されているように、加熱体と、この加熱体と摺動するフ
ィルム(以下、定着フィルムと記す)と、この定着フィ
ルムを介して加熱体と定着ニップ部を形成する加圧部材
と、を有し、定着ニップ部でトナー像を担持した記録紙
を挟持搬送し定着フィルムを介した加熱体からの熱によ
りトナー像を記録紙に熱定着させるものである。加熱体
としてセラミックヒータ等の低熱容量で昇温の速いもの
を用いることができ、また定着フィルムとして熱容量の
小さい薄膜のものを用いることができ、そして定着ニッ
プ部のみを加熱することで、クイックスタート性がよ
く、省エネルギーの加熱定着を実現することができる。
即ち、スタンバイ時に加熱させる必要が無いため、使用
電力を低く抑えられる利点が有る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、加熱定着装
置において定着ニップ部に吸湿度の高い記録紙が導入さ
れて高温度で急激加熱されると、記録紙に含まれていた
水分が蒸発して多量の水蒸気が発生して定着ニップ部か
ら吹き出すことでトナー像が乱されて所謂尾引き画像が
発生しやすい。また特に加熱フィルム方式の定着装置に
あっては、定着ニップ部において、定着フィルムと記録
紙との間に前記水蒸気が溜り、この状態で記録紙が高速
で搬送されると定着フィルムが滑ってしまい、定着後の
画像が乱れる恐れがあった。
【0008】また、このような水蒸気の発生を抑えるに
は、湿度センサなどの環境センサが必要となり、コスト
アップの要因となっていた。
【0009】本発明は、像担持体から記録紙にトナー像
を転写位置で転写する転写手段と、記録紙に前記トナー
像を定着するニップ部を備える定着手段とを有する画像
記録装置について、比較的高い吸湿度の記録紙が給紙さ
れた場合でも、湿度センサなどを用いない低コストで簡
便な手段構成にて定着ニップ部での水蒸気の発生を抑え
ることができるようにして、多量の水蒸気の発生に起因
する上記のような尾引き画像等の不良画像の発生、加熱
フィルム方式の定着装置にあっては定着フィルム滑りに
よる不良画像の発生を抑えることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像記録装置である。
【0011】(1)像担持体と、この像担持体から記録
紙にトナー像を転写位置で転写する転写手段と、記録紙
に前記トナー像を定着するニップ部を備える定着手段
と、を有する画像記録装置において、前記トナー像を記
録紙に転写する際に、前記転写手段に流れる電流情報或
いは前記転写手段に供給される電圧情報によって、前記
定着手段の温度設定が補正される定着温度制御手段を有
することを特徴とした画像記録装置。
【0012】(2)前記(1)に記載の画像記録装置に
おいて、前記転写手段の電流が所定値以上になった時、
前記定着手段の定着温度を低めに補正することを特徴と
した画像記録装置。
【0013】(3)前記(1)または(2)に記載の画
像記録装置において、記録紙が転写位置に無い場合に転
写部は定電流制御にて所定の電流となるように設定さ
れ、前記定電流制御に要した電圧値によって前記定着手
段の定着温度補正制御の実施または不実施が決定される
ことを特徴とした画像記録装置。
【0014】(4)像担持体と、この像担持体から記録
紙にトナー像を転写位置で転写する転写手段と、記録紙
に前記トナー像を定着するニップ部を備える定着手段
と、を有する画像記録装置において、前記トナー像を記
録紙に転写する際に、前記転写手段に流れる電流情報或
いは前記転写手段に供給される電圧情報によって、前記
定着手段の温度上昇係数が補正される定着温度制御手段
を有することを特徴とした画像記録装置。
【0015】(5)前記(4)に記載の画像記録装置に
おいて、前記転写手段の電流が所定値以上になった時、
前記定着手段の定着温度上昇係数を低めに補正すること
を特徴とした画像記録装置。
【0016】(6)前記(1)ないし(5)の何れかに
記載の画像記録装置において、前記定着手段は、加熱体
と、前記加熱体と摺動するフィルムと、前記フィルムを
介して前記加熱体とニップ部を形成する加圧部材と、を
有し、前記ニップ部でトナー像を担持した記録紙を挟持
搬送し前記フィルムを介した前記加熱体からの熱により
トナー像を記録紙に定着する加熱フィルム方式の定着装
置であることを特徴とした画像記録装置。
【0017】〈作 用〉すなわち、トナー像を記録紙に
転写する際に、転写手段に流れる電流情報或いは転写手
段に供給される電圧情報によって、定着手段の温度設定
あるいは温度上昇係数を補正する事で、吸湿度の高い記
録紙が定着手段の定着ニップ部に搬送されて加熱定着さ
れる場合に、急激な温度上昇に伴う水蒸気の発生を抑え
る事ができる。このため、多量の水蒸気の発生に起因す
る尾引き画像等の不良画像の発生、加熱フィルム方式の
定着装置にあっては定着ニップ部におけるフィルムの滑
りを抑え、本来の高画質を損なう事無く加熱定着させる
事ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】〈第1の実施例〉(図1〜図3) 図1は本実施例の画像記録装置の概略構成模型図であ
る。本例の画像記録装置は転写式電子写真プロセス利用
のレーザプリンタであり、ホストコンピュータより送ら
れてきた印字データをドットの画像情報に展開し、電子
写真エンジン部でこの画像情報を記録紙に印字するもの
である。
【0019】(1)プリンタ(電子写真エンジン部)の
全体的概略構成 1は像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(感光
ドラム)である。該感光ドラム1は矢印の時計方向に所
定の周速度にて回転駆動される。
【0020】2は一次帯電手段であり、この帯電手段に
より回転する感光ドラム1の周面が所定の極性・電位に
一様に帯電処理される。本例では例えば−700Vに一
様に帯電処理される。
【0021】3は像露光手段としてのレーザスキャナで
あり、不図示の画像展開部である画像コントローラが画
像データを出力し、その画像データに基づいてレーザ部
のレーザ光を点滅変調され、その変調されたレーザ光に
よる走査露光Lが回転感光ドラム1の一様帯電処理面に
対してなされる。これにより走査露光の画像情報に対応
した静電潜像が回転感光ドラム1面に形成される。3a
はレーザスキャナ3から出力されたレーザ光Lを感光ド
ラム1の露光位置に偏向するミラーである。
【0022】4は現像手段であり、感光ドラム1面の静
電潜像をトナー像として現像する。本例では現像剤のト
ナーはマイナスの帯電極性を有するネガトナーであり、
感光ドラム面の静電潜像は反転現像処理される。
【0023】5は転写手段としての転写ローラであり、
感光ドラム1の下面に対して所定の押圧力をもって当接
させて配設してある。その転写ローラ5と感光ドラム1
の当接部が転写ニップ部(転写位置)Tである。そして
後述する第1の給紙口としての給紙カセット6側または
第2の給紙口としての手差しトレイ(MPトレイ)12
側から給送された記録紙Pが所定の制御タイミングにて
転写ニップ部Tに導入されて挟持搬送されていく。記録
紙Pが転写ニップ部Tを挟持搬送されている間、転写ロ
ーラ5には転写バイアス印加電源5aから所定に制御さ
れたの転写電圧VTが印加される。転写電圧の極性はト
ナーのマイナス帯電極性とは逆極性のプラス極性であ
る。これにより転写ニップ部Tにおいて感光ドラム1上
のトナー像が記録紙Pの表面に順次に静電転写されてい
く。
【0024】給紙に関して、給紙カセット6からの給紙
モード(カセット給紙モード)が選択されているときに
は、不図示のエンジン制御部は給紙用半月ローラ7を回
転させて給紙カセット6内に積載収納の記録紙(転写
紙)Pを一枚分離給送させる。その給送記録紙Pは搬送
ローラ対8→シートパス9→搬送ローラ対10、転写前
ガイド板11の経路で転写ニップ部Tに導入される。
【0025】S2は搬送ローラ対10の記録紙出口側に
配設した用紙先端検知センサであり、記録紙Pの先端を
検知することによって一連の印字動作の開始を決定す
る。すなわち、このセンサS2にて記録紙Pの先端が検
知されたら前記画像コントローラが画像データを出力す
る。そしてその画像データに基づいてレーザスキャナ3
のレーザ部のレーザ光を点滅させて感光ドラム1を走査
露光する。S1は給紙カセット6内の記録紙Pの有無セ
ンサである。
【0026】また、手差しトレイ12からの給紙モード
(手差し給紙モード)が選択されているときには、不図
示のエンジン制御部は給紙ローラ13を回転させて手差
しトレイ12上に積載セットされている手差しの記録紙
を一枚分離給送させる。その給送記録紙Pはシートパス
14を通り、搬送ローラ対10→シートセンサS2→転
写前ガイド板11の経路で転写ニップ部Tに導入され
る。
【0027】11aは転写前ガイド板(転写前搬送路)
11が所定の電圧に保たれるように配置された定電圧部
品であり、プリンタの電気的特性によっては使用しない
場合も有る。
【0028】転写ニップ部Tを通過した記録紙Pは回転
感光ドラム1面から順次に分離され、定着前ガイド板
(定着前搬送路)15にカイドされて定着装置16の定
着ニップ部nに導入されてトナー像の熱定着処理を受け
る。本例のプリンタにおける定着装置16は加熱フィル
ム方式の定着装置である。この定着装置16については
次の(2)項で詳述する。
【0029】定着装置16を出た記録紙Pは搬送ローラ
対17→シートパス18→搬送ローラ対19の経路を通
って排紙部(排紙トレイ)20に画像形成物(プリン
ト、コピー)として排紙される。P′は排紙部20に排
紙された記録紙である。S3は加熱定着された記録紙P
が排紙口へ排出されたかどうかを検知する排紙センサで
ある。
【0030】(2)定着装置16 図2は定着装置16の概略構成の模型図である。本例の
定着装置16は特開平4−44075〜44083号公
報、同4−204980〜204984号公報等に開示
のテンションレスタイプの加熱フィルム方式の像加熱装
置である。
【0031】21は加熱体としてのセラミックヒータ
ー、22は横断面略半円弧状樋型の加熱体支持体、23
は円筒状の耐熱性フィルム(定着フィルム)、24は加
圧部材としての弾性加圧ローラである。
【0032】加熱体としてのセラミックヒーター21
は、紙面に垂直方向を長手とする横長の部材であり、本
例のものは、アルミナ等のセラミック製のヒーター基板
21aと、該ヒーター基板の表面側に具備させた銀−パ
ラジューム(Ag−Pd)等の通電発熱抵抗体層21b
と、この通電発熱抵抗体層21bを含むヒーター基板表
面を覆わせた耐熱ガラス層等のヒーターカバー部21c
と、ヒーター基板21aの裏面側に配設したサーミスタ
等の温度検知素子21d等からなるもので、全体に低熱
容量であり、通電発熱抵抗体層21bに対する通電のO
N・OFFに対応して応答性よく迅速に昇温・降温す
る。
【0033】加熱体支持体22は、耐熱性、電気絶縁性
で、高い加重に耐えられる剛性材料、例えばPPS(ポ
リフェニレンサルファイド)、PAI(ポリアミドイミ
ド)、PI(ポリイミド)、PEEK(ポリエーテルエ
ーテルケトン)等で構成され、加熱体であるヒーター2
1はこの加熱体支持体22の下面の略中央部に支持体長
手に沿って設けた溝部内に、表面側を外向にして嵌入さ
せて固定支持させてある。
【0034】円筒状の定着フィルム23は、例えば、厚
さ40μm〜100μm程度の耐熱性のフィルムであ
る。例えばポリイミドなどの基材フィルム上にPFAや
PTFE等の離型性の耐熱樹脂を被覆したフィルムであ
り、上記のようにヒーター21を固定支持させた加熱体
支持体22にルーズに外嵌させてある。
【0035】弾性加圧ローラ(以下、加圧ローラと記
す)24は、芯金24aと、該芯金に同心一体に設けた
シリコーンゴム等の弾性・耐熱性材料のローラ層24b
と、表面層24cからなり、芯金24aの両端部をそれ
ぞれ装置の手前側と奥側のシャーシ側板間に軸受を介し
て回転自由に支持させてある。
【0036】そしてヒーター21を下面に支持させ、円
筒状フィルム23を外嵌させた加熱体支持体22を加圧
ローラ24の上側にヒーター21の部分を加圧ローラ2
4の上面に対向させて位置させ、加熱体支持体22をを
加圧手段にて加圧ローラ24の上面に対して所定の押圧
力をもって圧接させた状態に保持させる。これにより、
ヒーター21の下面と加圧ローラ24の上面との間に定
着フィルム23を挟んで所定幅の定着ニップ部nが形成
される。
【0037】加圧ローラ24は駆動手段Mにより矢印の
時計方向に所定の周速度で回転駆動される。この加圧ロ
ーラ24の回転駆動による該加圧ローラ24と定着フィ
ルム23の外面との、定着ニップ部nにおける圧接摩擦
力で円筒状定着フィルム23に回転力が作用して、該定
着フィルム23がその内面が定着ニップ部nにおいてヒ
ーター21の下面に密着して摺動しながら矢印の反時計
方向に加圧ローラ24の回転周速度に略対応した周速度
をもって加熱体支持体22の外回りを回転状態になる
(加圧ローラ駆動方式)。加熱体支持体22はヒーター
21を保持するとともに定着フィルム23の回転時の搬
送安定性を図るフィルムガイドの役目もしている。
【0038】加圧ローラ24が回転駆動され、それに伴
って円筒状の定着フィルム23が加熱体支持体22の外
回りを回転し、ヒーター21に通電がなされて該ヒータ
ー21の発熱で定着ニップ部nが所定の温度に立ち上が
って温調された状態において、定着ニップ部nに未定着
トナー像tを担持した記録紙Pが導入され、定着ニップ
部nにおいて記録紙Pのトナー像担持面側が定着フィル
ム23の外面に密着して回転している定着フィルム23
と一緒に定着ニップ部nを挟持搬送されていく。この挟
持搬送過程において、ヒーター21の熱が定着フィルム
23を介して記録紙Pに付与され、記録紙P上の未定着
トナー像tが加熱加圧定着される。記録紙Pは定着ニッ
プ部nを通過すると回転している定着フィルム23の外
面から曲率分離して搬送される。
【0039】本実施例においてヒーター21の温度制御
は、ヒーター21の基板裏面に設けた温度検知素子21
dの出力(検知温度情報)を温調回路25に取り込ま
せ、その入力検知温度情報をもとに温調回路25により
ヒーター21に対する給電回路26を制御させることで
行なわせている。即ち、温度検知素子21dで検知され
るヒーター温度が所定の設定温度より低いとヒーター2
1が昇温するように、また高い場合はヒーター21が降
温するように、給電回路26からヒーター21の通電発
熱抵抗体層21bに通電する電力を温調回路25で制御
(AC電圧の位相・波数制御等)することで、ヒーター
21を定着時一定温調するようにしている。
【0040】(3)定着装置16の温度設定の補正制御 いま、不図示の画像コントローラ部より印字指示を受け
ると、エンジン部は不図示の各駆動部を回転させて給紙
の準備に取り掛かる。この記録紙Pがまだ転写ニップ部
Tに無い時に、転写ローラ5から感光ドラム1を介して
電気的グランドに流れる電流が所定値となるように、転
写ローラ5に電圧を掛けるATCV制御を行う。前記駆
動部が所定量動作し、給紙できる状態に達したら、指定
された給紙口より記録紙Pを給紙し、搬送させる。その
記録紙Pの先端をセンサS2が検知すると、画像データ
を取り込み、レーザ光にて感光ドラム1上に潜像を作成
し、現像装置4にてトナー像を作成する。記録紙Pが転
写ニップ部Tに到達した時に前記トナー像を記録紙Pに
転写するために、前記ATVC制御の結果より転写ロー
ラ5の抵抗値を予測して所定の転写電圧TVを電源5a
より転写ローラ5に印加する。
【0041】この時の転写電流が流れる経路として、記
録紙Pが転写ニップ部Tに存在しない時と同様の感光ド
ラム1を経由するRl部と、記録紙Pの表面を伝って転
写前ガイド板11を経由するR2の経路が主に考えられ
る。
【0042】記録紙Pの表面抵抗は、繊維質で構成され
ている場合は一般的に吸湿の度合いによって低下する傾
向にため、記録紙Pの吸湿度が高くなると前記経路R2
を経由する電流が増し、前記ATVC制御時に比べて転
写電流が増加するのである。
【0043】よって、本実施例では記録紙Pに転写電圧
を印加した時の転写電流を転写電流・電圧検知回路27
で測定させ、その測定情報を温調回路25に入力するこ
とで温調回路25で転写電流をモニターし、該転写電流
が前記ATVC制御時の定電流値に比べて大きく、所定
値以上となった場合は、温調回路25は転写後のフィル
ム加熱定着装置16の到達温度設定を当初よりも低めに
補正するものである。前記フィルム加熱定着装置16の
到達温度を補正する事で、吸湿度の高い記録紙Pが該フ
ィルム加熱定着装置16に搬送されて加熱定着される場
合に、急激な温度上昇に伴う水蒸気の発生を抑える事が
できる。このため、フィルム加熱定着装置16の定着ニ
ップ部nにおけるフィルムの滑りを抑え、本来の高画質
を損なう事無く加熱定着させる事ができる。
【0044】図3はこの第1の実施例にかかわる制御の
流れの1部を簡易的に示したフローチャートである。同
図において、F201で印字が開始されると、駆動系を
駆動させて所定時間経過したら、F202で転写系の抵
抗値を予測するためのATVC制御を行う。F203で
搬送されてきた記録紙Pの先端を検知したら、トナー像
の形成を開始すると伴に記録紙Pを転写ニップ部Tまで
搬送する。F205で転写電圧VTを印加すると伴に、
転写電流をモニターする。F206で所定時間後にエン
ジン制御部でA/D変換を行い、F207で転写電流が
所定値以上かどうかを判断する。所定値以上と判断した
場合は、F208でフィルム加熱定着装置16の到達温
度を補正する。F207で転写電流が所定値より低いと
判断した場合は、フィルム加熱定着装置16の到達温度
は当初の温度設定のままとなる。
【0045】なお、連続印字動作において、記録紙ごと
にモニターしていた転写電流が所定値内に戻った場合
は、補正していた定着温度を当初の温度設定に戻すのは
勿論のことである。
【0046】〈第2の実施例〉(図4・図5) 図4は第2の実施例にかかわる制御の流れの1部を簡易
的に示したフローチャートである。
【0047】前記第1の実施例におけるフローチャート
と同様に、同図において、F301で印字が開始された
ら、駆動系を駆動させる。所定時間経過したら、F30
2で転写系の抵抗値を予測するためのATVC制御を行
う。F303で搬送されてきた記録紙Pの先端を検知し
たら、トナー像の形成を開始すると伴に記録紙Pを転写
ニップ部Tまで搬送する。F305で転写電圧VTを印
加すると伴に、転写電流をモニターする。F306で行
ったA/D変換値を基に、F307で転写電流が所定値
以上かどうかを判断する。
【0048】所定値以上の場合は、F308でフィルム
加熱定着装置6の温度上昇係数を低めに補正する。F3
07における転写電流が所定値より低い場合は、加熱定
着装置6の温度上昇は当初の温度上昇係数となる。
【0049】図5はこの第2の実施例に関わる定着手段
の温度上昇変化の概略を示したものである。同図は、特
に、1枚印字時の温度変化を示すのではなく、複数枚連
続して印字した場合を示しており、前記転写電圧印加時
の転写電流が所定値より低い場合は、Taに示すような
温度変化をたどる。印字開始直後は、フィルム加熱定着
装置16が全体的に冷えているため、温度を比較的高め
に上昇させ、定着装置全体が温まってくるにつれて徐々
に温度を低下させて所定の温度となるように温度調節を
行うのである。
【0050】一方、前記転写電圧VT印加時の転写電流
が所定値より高い場合は、温度上昇の途中から温度上昇
係数を小さ目に補正するため、Tbに示すような温度変
化をたどる。給紙カセット6や手差しトレイ12に積載
された記録紙Pは、外気に曝されている表層部は比較的
吸湿度が高いものの、内層部ほど吸湿の度合いが小さく
なる。よって、所定枚数連続印字した後は、前記Taに
示す温度と重なるような温度調節となるのである。
【0051】〈第3の実施例〉(図6) 図6は第3の実施例にかかわる制御の流れの1部を簡易
的に示したフローチャートである。
【0052】同図において、前記第1の実施例と同様に
F501で印字が開始されたら、駆動系を駆動させる。
所定時間経過後に、F502で転写系の抵抗値を予測す
るためのATVC制御を行う。F503で前記ATVC
制御を行った際に、所定の定電流を得るために供給した
転写電圧VT値が所定の電圧値以上かどうかを判断す
る。ATVC制御に供給した転写電圧が所定値より低か
った場合は、第1の実施例或いは第2の実施例で示した
転写電流モニター制御をONとする(F504)事によ
り、印字時の転写電流値による加熱定着装置の温度補正
制御を可能とするものである(F505)。
【0053】一方、ATVC制御に供給した転写電圧が
所定値より高かった場合は、第1の実施例或いは第2の
実施例で示した転写電流モニター制御をOFFとする
(F506)事により、印字時の転写電流値による加熱
定着装置の温度補正制御を保留(F507)とするもの
である。
【0054】一般に、高温/高湿度の環境においてAT
VC制御を行った場合、転写系の抵抗値が低いため所定
の定電流を得るのに必要な電圧は、1kV前後と比較的
小さな値となる。一方、低温/低湿度の環境では、AT
VC制御に供給する電圧値は、3〜4kVと比較的高い
ものとなる。つまり、ATVC制御に要した電圧値から
画像形成装置が設置されている環境がある程度予測され
ると伴に、記録紙Pの吸湿度も予測がつく訳である。よ
って、ATVC制御に要した電圧値によっては、吸湿度
の低い記録紙Pしか給紙されない事となるため、印字時
の転写電流監視制御を省略でき、より簡易な制御を行う
ようにしたものである。
【0055】なお、本発明の効果は定着手段が実施例の
ようなフィルム加熱定着装置に限らず、熱ローラ方式の
定着装置などトナー像を定着するニップ部を備える定着
手段において得ることができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、像
担持体から記録紙にトナー像を転写位置で転写する転写
手段と、記録紙に前記トナー像を定着するニップ部を備
える定着手段とを有する画像記録装置について、比較的
高い吸湿度の記録紙が給紙された場合でも、湿度センサ
などを用いない低コストで簡便な手段構成にて定着ニッ
プ部での水蒸気の発生を抑えることができて、多量の水
蒸気の発生に起因する尾引き画像等の不良画像の発生、
加熱フィルム方式の定着装置にあっては定着フィルム滑
りによる不良画像の発生を抑えることができる。また、
定着後において、吸湿に起因するカール量を抑える事が
できる。さらに、湿度センサなどを用いる必要が無いた
めに、コストがアップしない、などという利点が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例の画像記録装置(レーザビーム
プリンタ)の概略構成模型図
【図2】 定着装置(フィルム加熱定着装置)の概略構
成模型図
【図3】 制御の1部を説明するフローチャート
【図4】 第2の実施例における制御の1部を説明する
フローチャート
【図5】 制御を説明する定着温度変化の概略図
【図6】 第3の実施例における制御の1部を説明する
フローチャート
【符号の説明】
1・・感光ドラム(像担持体)、2・・帯電手段、3・
・像露光手段(レーザスキャナ)、L・・レーザ光、4
・・現像手段、5・・転写ローラ、T・・転写ニップ部
(転写位置)、5a・・転写バイアス印加電源、6・・
給紙カセット、7,13・・給紙ローラ、8,10,1
7,19・・搬送ローラ、9,18・・シートパス、1
1・・転写前ガイド板、12・・手差しトレイ、15・
・定着前ガイド板、16・・定着装置(フィルム加熱定
着装置)、n・・定着ニップ部、20・・排紙トレイ、
P・・記録紙、S1,S2,S3・・シートセンサ、L
・・レーザ光、21・・加熱体(セラミックヒータ
ー)、22・・加熱体支持体、23・・定着フィルム、
24・・弾性加圧ローラ、25・・温調回路、26・・
給電回路、27・・転写電流・電圧検知回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体と、この像担持体から記録紙にト
    ナー像を転写位置で転写する転写手段と、記録紙に前記
    トナー像を定着するニップ部を備える定着手段と、を有
    する画像記録装置において、 前記トナー像を記録紙に転写する際に、前記転写手段に
    流れる電流情報或いは前記転写手段に供給される電圧情
    報によって、前記定着手段の温度設定が補正される定着
    温度制御手段を有することを特徴とした画像記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の画像記録装置において、
    前記転写手段の電流が所定値以上になった時、前記定着
    手段の定着温度を低めに補正することを特徴とした画像
    記録装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の画像記録装置に
    おいて、記録紙が転写位置に無い場合に転写部は定電流
    制御にて所定の電流となるように設定され、前記定電流
    制御に要した電圧値によって前記定着手段の定着温度補
    正制御の実施または不実施が決定されることを特徴とし
    た画像記録装置。
  4. 【請求項4】像担持体と、この像担持体から記録紙にト
    ナー像を転写位置で転写する転写手段と、記録紙に前記
    トナー像を定着するニップ部を備える定着手段と、を有
    する画像記録装置において、 前記トナー像を記録紙に転写する際に、前記転写手段に
    流れる電流情報或いは前記転写手段に供給される電圧情
    報によって、前記定着手段の温度上昇係数が補正される
    定着温度制御手段を有することを特徴とした画像記録装
    置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の画像記録装置において、
    前記転写手段の電流が所定値以上になった時、前記定着
    手段の定着温度上昇係数を低めに補正することを特徴と
    した画像記録装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5の何れかに記載の画像記
    録装置において、前記定着手段は、加熱体と、前記加熱
    体と摺動するフィルムと、前記フィルムを介して前記加
    熱体とニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記ニ
    ップ部でトナー像を担持した記録紙を挟持搬送し前記フ
    ィルムを介した前記加熱体からの熱によりトナー像を記
    録紙に定着する加熱フィルム方式の定着装置であること
    を特徴とした画像記録装置。
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