JP2016134518A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】強誘電体キャパシタを備えた半導体装置とその製造方法において、歩留まりを向上させること。
【解決手段】半導体基板1の上方に絶縁膜15を形成する工程と、絶縁膜15の上に導電膜19を形成する工程と、導電膜19の上に、誘電体膜20aを形成する工程と、誘電体膜20aの上に、上部電極21aを複数形成する工程と、上部電極21aと誘電体膜20aの上に、スパッタ法で第1の保護絶縁膜28を形成する工程と、第1の保護絶縁膜28の上に、原子層堆積法で第2の保護絶縁膜31を形成することにより、誘電体膜20aの結晶粒界の隙間Sを第2の保護絶縁膜31で塞ぐ工程と、第2の保護絶縁膜31を形成した後、導電膜19をパターニングして下部電極19aにする工程とを有する半導体装置の製造方法による。
【選択図】図26

Description

本発明は、半導体装置とその製造方法に関する。
電源を切っても情報が消失しない不揮発性メモリとしては、フラッシュメモリの他にFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)のような強誘電体メモリが知られている。
強誘電体メモリは、強誘電体膜をキャパシタ誘電体膜とする強誘電体キャパシタを備えており、その強誘電体膜の分極の方向を「0」、「1」に対応させることで情報が記憶され、フラッシュメモリと比較して低消費電力で高速動作が可能という利点がある。
但し、強誘電体メモリにはその歩留まりを向上させるという点で更なる改良の余地がある。
特開2012−38906公報 特開2011−155268号公報 特開2005−183843号公報
強誘電体キャパシタを備えた半導体装置とその製造方法において、歩留まりを向上させることを目的とする。
以下の開示の一観点によれば、半導体基板の上方に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜の上に導電膜を形成する工程と、前記導電膜の上に、強誘電体を含む誘電体膜を形成する工程と、前記誘電体膜の上に、上部電極を間隔をおいて複数形成する工程と、前記上部電極と前記誘電体膜の上に、スパッタ法で第1の保護絶縁膜を形成する工程と、前記第1の保護絶縁膜の上に、原子層堆積法で第2の保護絶縁膜を形成することにより、前記誘電体膜の結晶粒界に沿って生じた隙間を前記第2の保護絶縁膜で塞ぐ工程と、前記第2の保護絶縁膜を形成した後、前記導電膜をパターニングして下部電極にし、前記上部電極、前記誘電体膜、及び前記下部電極を備えた強誘電体キャパシタを形成する工程とを有する半導体装置の製造方法が提供される。
また、その開示の他の観点によれば、半導体基板の上方に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜の上に形成された下部電極と、前記下部電極の上に形成され、結晶粒界に沿って隙間が生じた強誘電体を含む誘電体膜と、前記誘電体膜の上に間隔をおいて複数形成され、前記下部電極と前記誘電体膜と共に強誘電体キャパシタを形成する上部電極と、前記隙間を除いた前記誘電体膜の上と、前記上部電極の上とに形成された第1の保護絶縁膜と、前記第1の保護絶縁膜の上と前記隙間における前記誘電体膜とに形成されて、前記隙間を塞ぐ第2の保護絶縁膜とを有する半導体装置が提供される。
以下の開示によれば、誘電体膜の結晶粒界に生じた隙間を、第1の保護絶縁膜と第2の保護絶縁膜との積層膜で塞ぐことで、後工程の導電膜のパターニング時の生成物が隙間に入って下部電極を腐食するのを防ぐことが可能となる。
図1(a)、(b)は、本願発明者が検討した半導体装置の製造途中の断面図(その1)である。 図2(a)、(b)は、本願発明者が検討した半導体装置の製造途中の断面図(その2)である。 図3は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図(その1)である。 図4は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図(その2)である。 図5は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図(その3)である。 図6は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図(その4)である。 図7は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図(その5)である。 図8は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図(その6)である。 図9は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図(その7)である。 図10は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図(その8)である。 図11は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図(その9)である。 図12は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図(その10)である。 図13は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大平面図(その1)である。 図14は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大平面図(その2)である。 図15は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大平面図(その3)である。 図16は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大平面図(その4)である。 図17は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大平面図(その5)である。 図18は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大平面図(その6)である。 図19は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大平面図(その7)である。 図20は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大平面図(その8)である。 図21は、強誘電体膜のSEM(Scanning Electron Microscope)像を基にして描いた斜視図である。 図22は、強誘電体キャパシタのTEM(Transmission Electron Microscopy)像を基にして描いた断面図である。 図23は、図22とは別の強誘電体キャパシタのSEM像を基にして描いた断面図である。 図24は、下部電極に窪みが発生した強誘電体キャパシタのヒステリシス曲線を示す模式図である。 図25は、本実施形態に係る半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図(その1)である。 図26は、本実施形態に係る半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図(その2)である。 図27は、本実施形態に係る半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図(その3)である。 図28は、本実施形態に係る半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図(その4)である。 図29は、本実施形態に係る半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図(その5)である。 図30は、本実施形態に係る半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図(その6)である。 図31は、本実施形態に係る半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図(その7)である。 図32は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その1)である。 図33は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その2)である。 図34は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その3)である。 図35は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その4)である。 図36は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その5)である。 図37は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図(その6)である。 図38は、本実施形態に係る半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大平面図(その1)である。 図39は、本実施形態に係る半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大平面図(その2)である。 図40は、本実施形態に係る半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大平面図(その3)である。 図41は、本実施形態に係る半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大平面図(その4)である。 図42は、本実施形態に係る半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大平面図(その5)である。 図43は、本実施形態に係る半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大平面図(その6)である。 図44は、本実施形態に係る半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大平面図(その7)である。 図45は、本実施形態におけるキャパシタ誘電体膜の隙間の様々な態様について示す拡大断面図である。
本実施形態の説明に先立ち、本願発明者が行った検討事項について説明する。
強誘電体キャパシタにおいては、キャパシタ誘電体膜としてPZT膜等の強誘電体膜が使用される。その強誘電体膜が水分や水素等の還元性物質に曝されると、強誘電体膜が還元されてしまい、強誘電体膜の残留分極電荷量等の強誘電体特性が劣化してしまう。
このように強誘電体特性が劣化するのを防止する方法として、水素等の還元性物質をブロックする保護絶縁膜で強誘電体キャパシタを覆う方法がある。
その保護絶縁膜として使用し得る膜としては、水素が透過し難いアルミナ膜がある。
本願発明者は、このような保護絶縁膜を用いることで生じ得る問題について以下のように検討した。
図1〜図2は、本願発明者が検討した半導体装置の製造途中の断面図である。
この半導体装置はプレーナ型のFeRAMであって、以下のようにして製造される。
最初に、図1(a)に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、n型又はp型のシリコン(半導体)基板1の表面に、トランジスタの活性領域を画定するSTI(Shallow Trench Isolation)用の溝を形成し、その中に酸化シリコン等の絶縁膜を埋め込んで素子分離絶縁膜2とする。なお、素子分離構造はSTIに限られず、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法で素子分離絶縁膜2を形成してもよい。
次いで、シリコン基板1の活性領域にp型不純物を導入してpウェル3を形成した後、その活性領域の表面を熱酸化することにより、ゲート絶縁膜4となる熱酸化膜を形成する。
続いて、シリコン基板1の上側全面に多結晶シリコン膜を約200nmの厚さに形成し、それをフォトリソグラフィとエッチングによりパターニングしてゲート電極5を形成する。
pウェル3上には2つのゲート電極5が間隔をおいてほぼ平行に配置され、それらのゲート電極5はワード線の一部を構成する。
なお、ゲート電極5の材料は多結晶シリコン膜に限定されない。多結晶シリコン膜に代えて、厚さが約50nmのアモルファスシリコン膜と厚さが約150nmのタングステンシリサイド膜をこの順に形成してもよい。
次いで、ゲート電極5をマスクにするイオン注入により、各ゲート電極5の横のシリコン基板1にリン等のn型不純物を導入し、n型ソースドレインエクステンション6a、6bを形成する。
その後に、シリコン基板1の上側全面に絶縁膜を形成し、その絶縁膜をエッチバックしてゲート電極5の横に絶縁性サイドウォール7として残す。その絶縁膜として、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により酸化シリコン膜を形成する。
続いて、絶縁性サイドウォール7とゲート電極5をマスクにしながら、シリコン基板1に砒素等のn型不純物を再度イオン注入することにより、ゲート電極5の側方のシリコン基板1にn型ソースドレイン領域8a、8bを形成する。
なお、二つのゲート電極5に挟まれるn型ソースドレイン領域8bはビット線の一部として機能し、また、pウェル3の両側の二つのn型ソースドレイン領域8aは後述するキャパシタの上部電極に電気的に接続される。
次に、シリコン基板1の上側全面に、スパッタ法によりコバルト層等の高融点金属層を形成した後、この高融点金属層を加熱してシリコンと反応させ、シリコン基板1上に高融点金属シリサイド層9を形成する。その高融点金属シリサイド層9はゲート電極5の表層部分にも形成され、それによりゲート電極5が低抵抗化されることになる。
その後、素子分離絶縁膜2の上等で未反応となっている高融点金属層をウエットエッチングして除去する。
ここまでの工程により、pウェル3の上に、ゲート電極5とn型ソースドレイン領域8a、8b等を備えたn型MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタTRの基本構造が完成する。
次に、図1(b)に示すように、シリコン基板1の上側全面に、カバー絶縁膜14として酸窒化シリコン膜を約200nmの厚さに形成する。
次いで、このカバー絶縁膜14の上にTEOSガスを使用するプラズマCVD法により第1の層間絶縁膜15として酸化シリコン膜を約1000nmに形成した後、第1の層間絶縁膜15の上面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により研磨して平坦化する。このように研磨した後の第1の層間絶縁膜15の厚さは、シリコン基板10の平坦面上で約785nmとなる。
そして、これらカバー絶縁膜14と第1の層間絶縁膜15とをフォトリソグラフィとエッチングによりパターニングして、n型ソースドレイン領域8a、8bの上にコンタクトホール15a、15bを形成する。
続いて、コンタクトホール15a、15bの内面と第1の層間絶縁膜15の上面にスパッタ法によりグルー膜を形成した後、そのグルー膜の上にCVD法によりタングステン膜を形成し、このタングステン膜でコンタクトホール15a、15bを完全に埋め込む。なお、グルー膜としては、例えば厚さ約30nmのチタン膜と厚さ約20nmの窒化チタン膜がこの順に形成される。
そして、第1の層間絶縁膜15の上の余分なグルー膜とタングステン膜とをCMP法により研磨して除去し、これらの膜をコンタクトホール15a、15b内にのみコンタクトプラグ13a、13bとして残す。
そのコンタクトプラグ13a、13bは、その下のソースドレイン領域8a、8bと電気的に接続されることになる。
このようにして形成されたコンタクトプラグ13a、13bは、酸化され易いタングステンを主成分とするため、酸素含有雰囲気において容易に酸化してコンタクト不良を起こし易い。
そこで、次の工程では、図2(a)に示すように、上記のコンタクトプラグ13a、13bを酸化雰囲気から保護するための酸化防止絶縁膜16として、プラズマCVD法により酸窒化シリコン膜を形成する。その酸窒化シリコン膜は第1の層間絶縁膜15とコンタクトプラグ13a、13bの上に形成され、その厚さは約100nmである。
更に、この酸化防止絶縁膜16の上に、TEOSガスを使用するプラズマCVD法により酸化シリコン膜を厚さ約130nmに形成し、それを第1の絶縁性密着膜17とする。
なお、酸化シリコン膜に代えて窒化シリコン膜を第1の絶縁性密着膜17として形成してもよい。
その後、第1の絶縁性密着膜17に対して脱ガスを行うため、基板温度を650℃、処理時間を30分とする条件で、窒素雰囲気中において第1の絶縁性密着膜17をアニールする。
そして、このアニールを終了した後、第1の絶縁性密着膜17の上に第2の絶縁性密着膜18としてスパッタ法によりアルミナ膜を約20nmの厚さに形成する。
次に、図2(b)に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、スパッタ法によりプラチナ膜等の貴金属膜を50nm〜150nmの厚さに形成し、その貴金属膜を第1の導電膜19とする。
第1の導電膜19の成膜条件は特に限定されない。この例では、基板温度を350℃に保持しながら成膜雰囲気中にスパッタガスとしてアルゴンガスを導入し、約1Paの圧力下で投入電力を0.3kWとして第1の導電膜19を形成する。
なお、プラチナ膜に代えて、イリジウム膜、ルテニウム膜、酸化イリジウム(IrO2)膜、酸化ルテニウム(RuO2)膜、酸化プラチナ膜(PtOx)膜、SrRuO3膜、及びLaSrCoO3膜のいずれかの単層膜、或いはこれらの積層膜を形成してもよい。
次いで、第1の導電膜19の上に強誘電体膜20としてPZT膜を形成する。そのPZT膜は下層と上層とに分けて形成され、下層についてはスパッタ法で約30nm〜150nm、例えば70nmの厚さに形成した後、酸素含有雰囲気中でアニールを行ってPZTを結晶化させる。そのようなアニールは結晶化アニールとも呼ばれ、本実施形態では基板温度を約620℃、処理時間を約90秒としてこの結晶化アニールを行う。その後、スパッタ法でPZT膜の上層を5nm〜20nmの厚さに形成する。
なお、強誘電体膜20の成膜方法としては、スパッタ法の他に、MOCVD(Metal Organic CVD)法、ゾル・ゲル法、MOD(Metal-Organic Decomposition)法、CSD(Chemical Solution deposition)、CVD法、エピタキシャル成長法もある。
更に、強誘電体膜20の材料は上記のPZTに限定されず、SBT(タンタル酸ビスマスストロンチウム:SrBi2Ta2O9)、BLT((Bi, Nn)4Ti3O12(Ln = La, Nd, 又はPr))、及びBFO(BiFeO3)のいずれかを強誘電体膜20の材料として用いてもよい。
その後に、強誘電体膜20の上に、スパッタ法により酸化イリジウム(IrO2)膜を厚さ90nm〜250nmに形成し、それを第2の導電膜21とする。なお、第2導電膜21は貴金属膜又は酸化貴金属膜であればよく、上記の酸化イリジウム膜に代えて、イリジウム膜やプラチナ膜等の貴金属膜を第2の導電膜21として形成してもよい。
更に、第2の導電膜21として二層構造の酸化イリジウム膜を形成してもよい。この場合、一層目の酸化イリジウム膜の膜厚は例えば20nm〜50nmであり、二層目の酸化イリジウム膜の膜厚は例えば70nm〜200nmである。
これ以降の工程について、図3〜図12を参照しながら説明する。
図3〜図12は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図である。
なお、プレーナ型のFeRAMにおいては後述のようにストライプ状の強誘電体膜の上に上部電極が間隔をおいて複数設けられる。図3〜図12においては、その上部電極を含まない断面を第1断面とし、上部電極を含む断面を第2断面としている。
また、図13〜図20は、本願発明者が検討した半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大平面図である。
まず、図3に示すように、第2の導電膜21の上にハードマスク24としてスパッタ法で窒化チタン膜を約34nmの厚さに形成する。
ハードマスク24は、レジストよりもエッチレートが低い膜であれば特に限定されない。例えば、窒化チタン膜に代えて、TiON膜、TiOx膜、TaOx膜、TaON膜、TiAlOx膜、TaAlOx膜、TiAlON膜、TaAlON膜、TiSiON膜、TaSiON膜、TiSiOx膜、TaSiOx膜、AlOx膜、ZrOx膜等をハードマスク24として形成してもよい。
更に、このハードマスク24の上にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像してキャパシタ上部電極形状の第1のレジスト膜25を形成する。
図13は、本工程を終了した後の拡大平面図であり、前述の図3の第1断面は図13のX1−X1線に沿う断面に相当し、図3の第2断面は図13のX2−X2線に沿う断面に相当する。
図13に示すように、第1のレジスト膜25は平面視で島状であり、ハードマスク24の上に間隔をおいて複数形成される。
次いで、図4に示すように、第1のレジスト膜25をマスクにしてハードマスク24をドライエッチングすることにより、ハードマスク24をキャパシタ上部電極形状にパターニングする。
そのドライエッチングは、不図示のICP(Inductively Coupled Plasma)エッチングチャンバ内で行われ、そのチャンバ内にはエッチングガスとして塩素ガスとアルゴンガスの混合ガスが供給される。
更に、上記のICPエッチングチャンバを引き続き用いて、ハードマスク24と第1のレジスト膜25とをマスクにしながら第2の導電膜21をドライエッチングすることにより上部電極21aを形成する。
そのドライエッチングのエッチングガスとしては、ハードマスク24をエッチングしたときと同様に、塩素ガスとアルゴンガスとの混合ガスが使用される。
また、このように第2の導電膜21をドライエッチングすることで、上部電極21aの横に強誘電体膜20が露出する。
その強誘電体膜20は複数の結晶粒20cを有しており、各結晶粒20cの間の結晶粒界(グレインバウンダリ)に沿って幅Wが数nm程度の隙間Sが生じる。
隙間Sは、強誘電体膜20の成膜方法の如何を問わずに形成されると考えられる。但し、本例のようにスパッタ法で強誘電体膜20を形成すると、強誘電体膜20の成膜後に行われる前述の結晶化アニールによって膜中の強誘電体材料が引き締まり、これにより隙間Sが顕著に発生する。
この後に、第1のレジスト膜25をアッシングして除去する。
なお、ハードマスク24は、ドライエッチングにより除去する。
図14は、本工程を終了した後の拡大平面図であり、前述の図4の第1断面は図14のX3−X3線に沿う断面に相当し、図4の第2断面は図14のX4−X4線に沿う断面に相当する。
図14に示すように、上部電極21aは平面視で島状であり、強誘電体膜20の上に間隔をおいて複数形成される。
続いて、図5に示すように、強誘電体膜20の上側全面にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像することにより、キャパシタ誘電体膜形状の第2のレジスト膜26を形成する。
図15は、本工程を終了した後の拡大平面図であり、前述の図5の第1断面は図15のX5−X5線に沿う断面に相当し、図5の第2断面は図15のX6−X6線に沿う断面に相当する。
図15に示すように、第2のレジスト膜26は平面視でストライプ状であり、複数の上部電極21aの各々は第2のレジスト膜26で覆われる。
続いて、図6に示すように、第2のレジスト膜26をマスクにして強誘電体膜20をドライエッチングすることにより、残された強誘電体膜20をキャパシタ誘電体膜20aとする。
そのドライエッチングでは、エッチングガスとして例えば塩素ガスとアルゴンガスとの混合ガスが使用される。
その後に、第2のレジスト膜20をアッシングにより除去する。
なお、第2のレジスト膜20を除去した後に、ここまでの工程でキャパシタ誘電体膜20aが受けたダメージを回復させるために、酸素含有雰囲気中でキャパシタ誘電体膜20aに対してアニールを行ってもよい。そのようなアニールは、回復アニールとも呼ばれる。
その回復アニールは、例えば、基板温度を600℃〜700℃とする条件で約40分間行い得る。
図16は、本工程を終了した後の拡大平面図であり、前述の図6の第1断面は図16のX7−X7線に沿う断面に相当し、図6の第2断面は図16のX8−X8線に沿う断面に相当する。
図16に示すように、キャパシタ誘電体膜20aは平面視でストライプ状であり、その上に複数の上部電極21aが間隔をおいて形成される。
次に、図7に示すように、水素等の還元性雰囲気からキャパシタ誘電体膜20aを保護するための第1の保護絶縁膜28としてスパッタ法でアルミナ膜50nmの厚さに形成する。
ここで、スパッタ法で形成された第1の保護絶縁膜28は段差被覆性に劣る。そのため、第1断面に示すように、結晶粒20cの間の隙間Sが第1の保護絶縁膜28で塞がれずに露出したままとなる。
前述のように隙間Sの幅Wは数nm程度であるが、第1の保護絶縁膜28の膜厚をこの幅Wよりも十分に厚くしても、スパッタ法で隙間Sを塞ぐのは困難であることが明らかとなった。
なお、隙間Sを塞ぐためにスパッタ法よりも段差被覆性に優れたALD(Atomic Layer Deposition)法でアルミナ膜を形成することも考えられる。
しかし、アルミナ膜を形成するためにALD法で使用する原料ガスには水素が含まれており、その水素によってキャパシタ誘電体膜20aが還元されて劣化してしまう。このように水素を含む原料ガスとしては、例えば、TMA(トリメチルアルミニウム)、アルミニウム・トリ・セカンダリ・ブトキシド(Al (O-sec-C4H9)3)、及びアルミニウム・トリ・イソ・プロキシド(Al (O-i-C3H7)3)がある。
このように水素を含む原料ガスでキャパシタ誘電体膜20aが劣化するのを防止するため、この例では、スパッタガスとして水素が排除されたアルゴンのみからなるガスを使用するスパッタ法でキャパシタ誘電体膜20aを形成する。
図17は、本工程を終了した後の拡大平面図であり、前述の図7の第1断面は図17のX9−X9線に沿う断面に相当し、図7の第2断面は図17のX10−X10線に沿う断面に相当する。
続いて、図8に示すように、第1の保護絶縁膜28の上にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像することにより、キャパシタ下部電極形状の第3のレジスト膜30を形成する。
図18は、本工程を終了した後の拡大平面図であり、前述の図8の第1断面は図18のX11−X11線に沿う断面に相当し、図8の第2断面は図18のX12−X12線に沿う断面に相当する。
図18に示すように、第3のレジスト膜30は平面視でストライプ状であり、キャパシタ誘電体膜20aと上部電極21aの各々は第3のレジスト膜30で覆われる。
次いで、図9に示すように、第3のレジスト膜30をマスクにして第1の保護絶縁膜28と第1の導電膜19とをドライエッチングし、残された第1の導電膜19を下部電極19aとする。
また、このエッチングでは、下部電極19aで覆われていない部分の第2の絶縁性密着膜18も除去される。
このエッチングで使用されるエッチングガスとしては、第1の導電膜19に含まれるプラチナ等の白金族元素をエッチングする作用のあるハロゲンガスがある。この例ではハロゲンガスとして塩素ガスを用い、アルゴンガスと塩素ガスの混合ガスをエッチングガスとして使用する。そのエッチングガスによって第3のレジスト膜30もエッチングされるため、第3のレジスト膜30の側面が後退してキャパシタ誘電体膜20aの隙間Sが表出するようになる。
本工程では、第1の導電膜19に含まれるプラチナや、第1の保護絶縁膜28に含まれているアルミニウム等の金属がエッチング雰囲気に放出される。そして、これらの金属とエッチングガス中の塩素とを含む生成物Rが発生し、その生成物Rが隙間Sに入り込むことになる。
図19は、本工程を終了した後の拡大平面図であり、前述の図9の第1断面は図19のX13−X13線に沿う断面に相当し、図9の第2断面は図19のX14−X14線に沿う断面に相当する。
図19に示すように、この段階では上記の生成物Rは上部電極21aの間の領域に局在しており、上部電極21aの下には生成物Rは存在しない。
次に、図10に示すように、第3のレジスト膜30をアッシングして除去する。
このアッシングの後に第3のレジスト膜30の残渣を除去するためにウエット処理を行ってもよい。但し、前述のようにアルミニウムやプラチナ等の金属を含んだ生成物Rはウエット処理では除去し切れずに隙間Sに残る。
ここまでの工程により、下部電極19a、キャパシタ誘電体膜20a、及び上部電極21aをこの順に積層してなる強誘電体キャパシタQが形成されたことになる。
強誘電体キャパシタQは、その上部電極21aが第1の保護絶縁膜28で保護されているものの、その側面には第1の保護絶縁膜28は形成されておらず、水素等の還元性物質によってキャパシタ誘電体膜20aが劣化するおそれがある。
そこで、次の工程では、図11に示すように、強誘電体キャパシタQの上に第2の保護絶縁膜31としてアルミナ膜を再び形成することで、キャパシタ誘電体膜20aに還元性物質が侵入するのを防止する。
ここで、前述のように段差被覆性に劣るスパッタ法で第2の保護絶縁膜31を形成したのでは、第1断面のように上部電極21aがない領域におけるキャパシタ誘電体膜20aの隙間Sを第2の保護絶縁膜31で塞ぐことができない。
そのため、この例では段差被覆性に優れたALD法で第2の保護絶縁膜31を形成することで隙間Sを塞ぎ、その隙間Sを通じて外部雰囲気からキャパシタ誘電体膜20aに還元性物質が侵入するのを防止する。
なお、この段階ではキャパシタ誘電体膜20aの上面に第1の保護絶縁膜28が形成されているので、キャパシタ誘電体膜20aの表面においてALD法の原料ガスと直接触れる部分は極僅かである。よって、TMAのように水素を含んだ原料ガスを使用しても、第2の保護絶縁膜31の成膜時に水素によってキャパシタ誘電体膜20aが劣化するおそれは少ない。
また、第2の保護絶縁膜31の膜厚は、隙間Sを塞ぐのに十分な膜厚であり、例えば30nm〜40nm程度である。
そして、このように第2の保護絶縁膜31で強誘電体キャパシタQを覆うと、前述の生成物Rは逃げ場を失って隙間Sに閉じ込められた状態になる。
次に、図12に示すように、酸素含有雰囲気中でキャパシタ誘電体膜20aに対して回復アニールを行うことで、ここまでの工程でキャパシタ誘電体膜20aが受けたダメージを回復させる。
その回復アニールは、例えば、酸素が100%の雰囲気内で基板温度を650℃とし、処理時間を40分程度として行われる。
図20は、本工程を終了した後の拡大平面図であり、前述の図12の第1断面は図20のX15−X15線に沿う断面に相当し、図12の第2断面は図20のX16−X16線に沿う断面に相当する。
ここまでの工程により、強誘電体キャパシタQに対する処理を終える。
ここで、図12の回復アニールの前においては、前述の生成物Rは第1断面のように上部電極21aのない領域に局在していたが、回復アニールを行うとその熱によって生成物Rが隙間Sを伝って拡散する。その結果、第2断面のように上部電極21aがある領域にまで生成物Rが拡散する。
生成物Rには前述のように塩素が含まれており、その塩素が回復アニールの熱によって下部電極19aを腐食してしまうことが明らかとなった。
特に、第2断面のように上部電極21aがある領域で下部電極19aが腐食すると、その上部電極21aと下部電極19aとを備えた強誘電体キャパシタQの電気的な特性が劣化すると考えられる。
本願発明者は、このような下部電極19aの腐食により強誘電体キャパシタQがどのように劣化するのかについて種々の調査をした。
その調査について以下に説明する。
本願発明者は、まず、強誘電体膜20に実際に隙間Sが形成されているのかどうかを確認した。
図21は、強誘電体膜20のSEM(Scanning Electron Microscope)像を基にして描いた斜視図である。
なお、そのSEM像は、強誘電体膜20に対して結晶化アニールを行った直後に取得した。
図21に示すように、強誘電体膜20には結晶粒界に沿った隙間Sが生じているのが確認できた。その隙間Sは、前述のように、結晶化アニールによって強誘電体膜20が引き締められたことで発生したと考えられる。
一方、図22は、強誘電体キャパシタQのTEM(Transmission Electron Microscopy)像を基にして描いた断面図である。
図22に示すように、TEM像においてもキャパシタ誘電体20aに隙間Sが生じているのが分かる。
また、図23は、図22とは別の強誘電体キャパシタQのSEM像を基にして描いた断面図である。
図23に示すように、強誘電体キャパシタQの下部電極19aには窪み19xが形成されている。その窪み19xは、前述のように生成物Rによる腐食で形成されたと考えられる。
図24は、上記のように窪み19xが発生した強誘電体キャパシタQのヒステリシス曲線を示す模式図であって、横軸は上部電極21aと下部電極19aとの間に印加した電圧を示し、縦軸が強誘電体膜20aの分極量を示す。
なお、図24においては、窪み19xがない正常な強誘電体キャパシタQのヒステリシス曲線を点線で示し、窪み19xが発生した強誘電体キャパシタQのヒステリシス曲線を実線で示している。
ヒステリシス曲線が縦軸と交わる点が残留分極電荷量Prとなるが、上記のように窪み19xが発生すると、窪み19xがない場合と比較して残留分極電荷量Prが低下してしまうことが明らかとなった。
このような残留分極電荷量Prの低下は、強誘電体キャパシタQの微細化が進み窪み19xが下部電極において占める割合が増えると顕在化すると考えられる。
更に、残留分極電荷量Prの低下することで強誘電体キャパシタQから情報を読み出すのが難しくなり、半導体装置の歩留まりが低下してしまう。
以下に、窪み19xの発生を抑制して歩留まりを向上させることが可能な本実施形態について説明する。
(本実施形態)
本実施形態では、以下のようにして半導体装置としてプレーナ型のFeRAMを製造する。
図25〜図31は、本実施形態に係る半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大断面図である。
なお、図25〜図31において、図1〜図20で説明したのと同じ要素にはこれらの図におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
前述のようにプレーナ型のFeRAMにおいてはストライプ状の強誘電体膜の上に上部電極が間隔をおいて複数設けられるが、図25〜図31においてはその上部電極を含まない断面を第1断面とし、上部電極を含む断面を第2断面としている。
また、図38〜図44は、本実施形態に係る半導体装置が備える強誘電体キャパシタの製造途中の拡大平面図である。
まず、前述の図1〜図7の工程を行うことにより、図25に示すように、キャパシタ誘電体膜20aと上部電極21aとが第1の保護絶縁膜28で覆われた状態を得る。
その第1の保護絶縁膜28は、図7を参照して説明したように、スパッタ法で形成されたアルミナ膜である。
前述のようにスパッタ法で形成された第1の保護絶縁膜28は段差被覆性に劣るため、キャパシタ誘電体膜20aの結晶粒界に生じた隙間Sは第1の保護絶縁膜28で塞がれずに露出した状態になる。
また、このような段差被覆性の悪さに起因して、隙間Sの上部の開口端S2から張り出すように第1の保護絶縁膜28が形成され、かつ隙間Sの下部S1には第1の保護絶縁膜28が形成されない。
第1の保護絶縁膜28の膜厚は特に限定されないが、ここでは10nm〜100nmとする。膜厚の下限を10nmとしたのは、これよりも薄いと第1の保護絶縁膜28が水素の透過を防止する能力が低下し、水素等の還元性物質からキャパシタ誘電体膜20aを保護できなくなるおそれがあるからである。また、膜厚の上限を100nmとしたのは、これよりも厚いと後述の各回復アニールの際に酸素が第1の保護絶縁膜28を透過し難くなり、アニール雰囲気中の酸素でキャパシタ誘電体膜20aのダメージを回復させるのが困難となるからである。
図38は、本工程を終了した後の拡大平面図であり、前述の図25の第1断面は図38のY1−Y1線に沿う断面に相当し、図25の第2断面は図38のY2−Y2線に沿う断面に相当する。
次いで、図26に示すように、ALD法により第1の保護絶縁膜28の上に第2の保護絶縁膜31としてアルミナ膜を形成し、第2の保護絶縁膜31で隙間Sを塞ぐ。
なお、ALD法でアルミナ膜を形成するために使用する原料ガスとしては、例えばTMA(トリメチルアルミニウム)、アルミニウム・トリ・セカンダリ・ブトキシド(Al (O-sec-C4H9)3)、及びアルミニウム・トリ・イソ・プロキシド(Al (O-i-C3H7)3)のいずれかがある。
ここで、ALD法で形成された第2の保護絶縁膜31は段差被覆性に優れているため、隙間Sにおけるキャパシタ誘電体膜20aに第2の保護絶縁膜31が成長して、第2の保護絶縁膜31で隙間Sを塞ぐのが容易となる。
なお、本実施形態ではこのように隙間Sを塞ぐ目的で第2の保護絶縁膜31を形成するため、第2の保護絶縁膜31の膜厚は隙間Sを塞ぐのに十分な厚さでよく、ここでは例えば30nm〜40nm程度とする。
更に、第2の保護絶縁膜31として水素の透過防止能力に優れたアルミナ膜を形成することで、外部雰囲気中の水素によってキャパシタ誘電体膜20aが還元されて劣化するのを防止することもできる。
また、本工程ではTMAのように水素を含んだ原料ガスを用いるが、キャパシタ誘電体膜20aの上面は第1の保護絶縁膜28で予め覆われているので、水素によって強誘電体膜20aが顕著に劣化することはない。
図39は、本工程を終了した後の拡大平面図であり、前述の図26の第1断面は図39のY3−Y3線に沿う断面に相当し、図26の第2断面は図39のY4−Y4線に沿う断面に相当する。
次に、図27に示すように、第2の保護絶縁膜31の上にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像することにより、キャパシタ下部電極形状の第3のレジスト膜30を形成する。
図40は、本工程を終了した後の拡大平面図であり、前述の図27の第1断面は図40のY5−Y5線に沿う断面に相当し、図27の第2断面は図40のY6−Y6線に沿う断面に相当する。
図40に示すように、第3のレジスト膜30は平面視でストライプ状であり、キャパシタ誘電体膜20aと上部電極21aの各々は第3のレジスト膜30で覆われる。
続いて、図28に示すように、第3のレジスト膜30をマスクにしながら、第1の導電膜19、第1の保護絶縁膜28、及び第2の保護絶縁膜31をドライエッチングし、残された第1の導電膜19を下部電極19aとする。
また、このエッチングでは、下部電極19aで覆われていない部分の第2の絶縁性密着膜18も除去される。
このエッチングで使用するエッチングガスは、第1の導電膜19をエッチングする作用のあるハロゲンを含むガスであれば特に限定されない。本実施形態ではハロゲンとして塩素を用い、塩素ガスとアルゴンガスとの混合ガスをエッチングガスとして使用する。
そのエッチングガスによって第3のレジスト膜30もエッチングされるため、第3のレジスト膜30の側面が後退する。
ここで、本実施形態では前述のようにキャパシタ誘電体膜20aの隙間Sを第2の保護絶縁膜31で塞いであるため、その隙間Sがエッチング雰囲気に曝され難くなる。よって、図9の工程とは異なり、塩素等を含む生成物Rが隙間Sに入り込む余地がなくなる。
なお、このエッチングでは、キャパシタ誘電体膜20aの上の第1の保護絶縁膜28と第2の保護絶縁膜31もある程度エッチングされる。
よって、隙間Sがエッチング雰囲気に表出しないようにするには、各保護絶縁膜28、31の合計膜厚Tを十分に厚くするのが好ましい。例えば、このエッチングが終了した時点において、各上部電極21aの間におけるキャパシタ誘電体膜20aの上に各保護絶縁膜28、31の少なくとも一方が残存する厚さに合計膜厚Tを設定することで、隙間Sがエッチング雰囲気に表出するのを防止できる。
図41は、本工程を終了した後の拡大平面図であり、前述の図28の第1断面は図41のY7−Y7線に沿う断面に相当し、図28の第2断面は図41のY8−Y8線に沿う断面に相当する。
続いて、図29に示すように、第3のレジスト膜30をアッシングして除去する。
ここまでの工程により、下部電極19a、キャパシタ誘電体膜20a、及び上部電極21aをこの順に積層してなる強誘電体キャパシタQの基本構造が得られる。
強誘電体キャパシタQは、その上部電極21aが各保護絶縁膜28、31で保護されているものの、その側面には各保護絶縁膜28、31は形成されておらず、水素等の還元性物質によってキャパシタ誘電体膜20aが劣化するおそれがある。
そこで、次の工程では、図30に示すように、第2の保護絶縁膜31の上とキャパシタ誘電体膜20aの側面とに第3の保護絶縁膜41としてアルミナ膜を再び形成することで、キャパシタ誘電体膜20aに還元性物質が侵入するのを防止する。
第3の保護絶縁膜41の成膜条件は特に限定されない。この例では、ALD法で第3の保護絶縁膜41を形成すると共に、その膜厚を20nm〜100nm程度とする。
図42は、本工程を終了した後の拡大平面図であり、前述の図30の第1断面は図42のY9−Y9線に沿う断面に相当し、図30の第2断面は図42のY10−Y10線に沿う断面に相当する。
その後、図31に示すように、酸素含有雰囲気中でキャパシタ誘電体膜20aに対して回復アニールを行うことで、ここまでの工程でキャパシタ誘電体膜20aが受けたダメージを回復させる。
その回復アニールは、例えば、酸素が100%の雰囲気内で基板温度を650℃とし、処理時間を40分程度として行われる。
図12の例とは異なり、本実施形態ではエッチングの生成物Rがキャパシタ誘電体膜20aの隙間Sに存在しない。よって、本工程で基板を加熱しても、その生成物Rによって下部電極19aが腐食されるおそれがない。
これ以降の工程について、図32〜図37を参照しながら説明する。
図32〜図37は、本実施形態に係る半導体装置の製造途中の断面図である。
なお、図32〜図37において、図1〜図20で説明したのと同じ要素にはこれらの図におけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
まず、前述の図25〜図31の工程を行うことにより、図32に示すように、シリコン基板1の上側全面に第3の保護絶縁膜41が形成された状態を得る。
次いで、図33に示すように、TEOSガスを反応ガスとするプラズマCVD法により、第3の保護絶縁膜41の上に第2の層間絶縁膜42として酸化シリコン膜を厚さ約1400nmに形成する。その第2の層間絶縁膜42の上面には、強誘電体キャパシタQの形状を反映した凹凸が形成される。そこで、この凹凸を無くすために、第2の層間絶縁膜42の上面をCMP法により研磨して平坦化する。
更に、基板温度を350℃、処理時間を2分間とする条件で、N2Oプラズマ雰囲気において第2の層間絶縁膜42に対してアニールを行うことにより、第2の層間絶縁膜42を脱水すると共に、第2の層間絶縁膜42の表面を窒化して水分の際吸着を防止する。
なお、N2Oプラズマに代えて、N2プラズマ雰囲気中においてこのアニールを行ってもよい。
そして、後の工程で発生する水素や水分から強誘電体キャパシタQを保護するための第4の保護絶縁膜43として、第2の層間絶縁膜42の上にスパッタ法又はALD法でアルミナ膜を20nm〜50nmの厚さに形成する。
更に、この第4の保護絶縁膜43の上に、TEOSガスを使用するプラズマCVD法で酸化シリコン膜を厚さ約300nmに形成し、その酸化シリコン膜をキャップ絶縁膜44とする。
続いて、図34に示すように、キャップ絶縁膜44の上にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像して第4のレジスト膜45を形成する。
そして、第4のレジスト膜45の窓45aを通じてドライエッチングを行うことにより、上部電極21aの上の各絶縁膜41〜44に第1のホール42aを形成する。このドライエッチングで使用するエッチングガスとしては、例えば、C4F8、Ar、O2、及びCOの混合ガスがある。
この後に、第4のレジスト膜45をアッシングにより除去する。
図43は、本工程を終了後の拡大平面図であり、上記した図35のキャパシタQの断面は図43のY11−Y11線に沿う断面図に相当する。
図43に示されるように、本工程のエッチングによって、下部電極19aの端部のコンタクト領域CRの上の各絶縁膜41〜44には第2のホール42bが形成される。
次に、図35に示すように、ここまでの工程でキャパシタ誘電体膜20aが受けたダメージを回復させるため、酸素含有雰囲気中において回復アニールを行う。
この回復アニールの条件は特に限定されないが、例えば基板温度を400℃〜600℃とする条件で約60分間この回復アニールを行い得る。
また、図31における回復アニールと同様の理由により、本工程でもエッチングの生成物Rに起因して下部電極19aが腐食されるおそれがない。
そして、図36に示すように、キャップ絶縁膜44の上にフォトレジストを塗布し、それを露光、現像して、コンタクトプラグ13a、13bの上にホール形状の窓47aを備えた第5のレジスト膜47を形成する。なお、第1のホール42aは、この第5のレジスト膜47により覆われる。
そして、窓47aを通じて各絶縁膜16〜17、41〜44をドライエッチングすることにより、コンタクトプラグ13a、13bの上に第3のホール42cを形成する。
このようなエッチングは、C4F8、Ar、O2、及びCOの混合ガスをエッチングガスとするプラズマエッチング装置で行われ、酸化防止絶縁膜16がこのエッチングにおけるストッパ膜となり、酸化防止絶縁膜16上でエッチングは停止する。
そして、酸化防止絶縁膜16に対するエッチングガスとしては、CHF3、Ar、及びO2の混合ガスを使用する。
この後に、第5のレジスト膜47は除去される。
次に、図37に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、第1〜第3のホール42a〜42cの内面を清浄化するために、高周波電力でプラズマ化されたアルゴン雰囲気にこれらのホール42a〜42cの内面を曝し、その内面をスパッタエッチングする。
次いで、第1〜第3のホール42a〜42cの内面とキャップ絶縁膜44の上面とに、スパッタ法によりグルー膜として窒化チタン膜を50nm〜150nmの厚さに形成する。
そして、CVD法によりグルー膜の上にタングステン膜を形成し、そのタングステン膜で第1〜第3のホール42a〜42cを完全に埋め込む。
その後に、キャップ絶縁膜44の上面上の余分なグルー膜とタングステン膜とをCMP法により研磨して除去し、これらの膜を第1〜第3のホール42a〜42c内に第1〜第3の導体プラグ50a〜50cとして残す。
これらの導体プラグのうち、第1の導体プラグ50aは上部電極21aと接続され、第3の導体プラグ50cはコンタクトプラグ13a、13bと接続される。
図44は、各導体プラグを形成後の拡大平面図であり、上記した図37のキャパシタQの断面は図44のY12−Y12線に沿う断面図に相当する。
図44に示されるように、第2の導体プラグ50bは、コンタクト領域CRにおいて下部電極19aと接続される。
その後、図37のように各導体プラグ50a〜50cとキャップ絶縁膜44の各々の上面にスパッタ法で金属積層膜を形成した後、その金属積層膜をパターニングして金属配線51を形成する。
その金属積層膜は、下から順に、厚さ50nmのTiN膜、厚さ550nmの銅含有アルミニウム膜、厚さ5nmのTi膜、厚さ50nmのTi膜である。
そして、その金属配線51を介してn型ソースドレイン領域8aと上部電極21aとが電気的に接続される。
以上により、本実施形態に係る半導体装置の基本構造が完成したことになる。
上記した本実施形態によれば、図26に示したように、ALD法で形成した第2の保護絶縁膜31でキャパシタ誘電体膜20aの隙間Sを塞ぐため、図28の工程で第1の導電膜19をエッチングした際に発生する生成物が隙間Sに入らなくなる。そのため、図31や図35の回復アニールで基板が加熱されても、隙間S内の生成物に起因して下部電極19aが腐食されなくなり、図23のような窪み19xが下部電極19aに形成されるのを抑制できる。
これにより、窪み19xに起因して図24のように残留分極電荷量Prが低下するのが防止されるため、強誘電体キャパシタQの電気的特性を維持することが可能となり、ひいては半導体装置の歩留まりを向上させることが可能となる。
なお、図25では、隙間Sから第1の導電膜19の表面が露出している場合を例示したが、隙間Sの態様はこれに限定されない。
図45は、キャパシタ誘電体膜20aの隙間Sの様々な態様について示す拡大断面図である。
図45のA部においては、隙間Sの下部が閉じており、隙間Sに第1の導電膜19が表出していない。また、B部においては、隙間Sの上部が閉じている。そして、C部においては、隣接する二つの結晶粒20c同士が接しており、隙間Sが生じていない。
これらA部〜C部のいずれにおいても、隙間Sから第1の導電膜19が表出していないので、図28のエッチング工程で発生した生成物で下部電極19aが腐食されるおそれはない。
以上説明した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 半導体基板の上方に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜の上に導電膜を形成する工程と、
前記導電膜の上に、強誘電体を含む誘電体膜を形成する工程と、
前記誘電体膜の上に、上部電極を間隔をおいて複数形成する工程と、
前記上部電極と前記誘電体膜の上に、スパッタ法で第1の保護絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の保護絶縁膜の上に、原子層堆積法で第2の保護絶縁膜を形成することにより、前記誘電体膜の結晶粒界に沿って生じた隙間を前記第2の保護絶縁膜で塞ぐ工程と、
前記第2の保護絶縁膜を形成した後、前記導電膜をパターニングして下部電極にし、前記上部電極、前記誘電体膜、及び前記下部電極を備えた強誘電体キャパシタを形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2) 前記第2の保護絶縁膜の上と前記誘電体膜の側面とに第3の保護絶縁膜を形成する工程を更に有することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3) 前記強誘電体キャパシタを形成した後、前記半導体基板を加熱する工程を更に有することを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4) 前記半導体基板を加熱する工程は、酸素含有雰囲気中で行われることを特徴とする付記3に記載の半導体装置の製造方法。
(付記5) 前記強誘電体キャパシタの上に層間絶縁膜を形成する工程を更に有し、
前記半導体基板を加熱する工程は、前記層間絶縁膜を形成した後に行われることを特徴とする付記4に記載の半導体装置の製造方法。
(付記6) 前記導電膜をパターニングする工程は、
前記第2の保護絶縁膜の上にレジスト膜を形成する工程と、
前記レジスト膜の側面が後退するエッチング条件により、前記レジスト膜で覆われていない部分の前記導電膜、前記第1の保護絶縁膜、及び前記第2の保護絶縁膜をエッチングして、エッチングされずに残存する前記導電膜を前記下部電極にする工程とを有し、
前記第1の保護絶縁膜と第2の保護絶縁膜との合計膜厚を、前記エッチングが終了した時点において、複数の前記上部電極の間における前記誘電体膜の上に前記第1の保護絶縁膜と前記第2の保護絶縁膜の少なくとも一方が残存する厚さにすることを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記7) 半導体基板の上方に形成された絶縁膜と、
前記絶縁膜の上に形成された下部電極と、
前記下部電極の上に形成され、結晶粒界に沿って隙間が生じた強誘電体を含む誘電体膜と、
前記誘電体膜の上に間隔をおいて複数形成され、前記下部電極と前記誘電体膜と共に強誘電体キャパシタを形成する上部電極と、
前記隙間を除いた前記誘電体膜の上と、前記上部電極の上とに形成された第1の保護絶縁膜と、
前記第1の保護絶縁膜の上と前記隙間における前記誘電体膜とに形成されて、前記隙間を塞ぐ第2の保護絶縁膜と、
を有することを特徴とする半導体装置。
(付記8) 前記第2の保護絶縁膜の上と前記誘電体膜の側面とに形成された第3の保護絶縁膜を更に有することを特徴とする付記7に記載の半導体装置。
(付記9) 前記隙間の下部には前記第1の保護絶縁膜が形成されていないことを特徴とする付記7に記載の半導体装置。
(付記10) 前記第1の保護絶縁膜は、前記隙間の上部の開口端から張り出すように形成されたことを特徴とする付記7に記載の半導体装置。
1…シリコン基板、2…素子分離絶縁膜、3…pウェル、4…ゲート絶縁膜、5…ゲート電極、6a、6b…n型ソースドレインエクステンション、7…絶縁性サイドウォール、8a、8b…n型ソースドレイン領域、9…高融点金属シリサイド層、13a、13b…コンタクトプラグ、14…カバー絶縁膜、15…第1の層間絶縁膜、15a、15b…コンタクトホール、16…酸化防止絶縁膜、17…第1の絶縁性密着膜、18…第2の絶縁性密着膜、19…第1の導電膜、19a…下部電極、20…強誘電体膜、20a…キャパシタ誘電体膜、20c…結晶粒、21…第2の導電膜、21a…上部電極、24…ハードマスク、25…第1のレジスト膜、26…第2のレジスト膜、28…第1の保護絶縁膜、30…第3のレジスト膜、31…第2の保護絶縁膜、41…第3の保護絶縁膜、42…第2の層間絶縁膜、42a〜42c…第1〜第3のホール、43…第4の保護絶縁膜、44…キャップ絶縁膜、45…第4のレジスト膜、45a…窓、47…第5のレジスト膜、47a…窓、50a〜50c…第1〜第3の導体プラグ、51…金属配線、S…隙間。

Claims (8)

  1. 半導体基板の上方に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜の上に導電膜を形成する工程と、
    前記導電膜の上に、強誘電体を含む誘電体膜を形成する工程と、
    前記誘電体膜の上に、上部電極を間隔をおいて複数形成する工程と、
    前記上部電極と前記誘電体膜の上に、スパッタ法で第1の保護絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の保護絶縁膜の上に、原子層堆積法で第2の保護絶縁膜を形成することにより、前記誘電体膜の結晶粒界に沿って生じた隙間を前記第2の保護絶縁膜で塞ぐ工程と、
    前記第2の保護絶縁膜を形成した後、前記導電膜をパターニングして下部電極にし、前記上部電極、前記誘電体膜、及び前記下部電極を備えた強誘電体キャパシタを形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第2の保護絶縁膜の上と前記誘電体膜の側面とに第3の保護絶縁膜を形成する工程を更に有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記強誘電体キャパシタを形成した後、前記半導体基板を加熱する工程を更に有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記導電膜をパターニングする工程は、
    前記第2の保護絶縁膜の上にレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の側面が後退するエッチング条件により、前記レジスト膜で覆われていない部分の前記導電膜、前記第1の保護絶縁膜、及び前記第2の保護絶縁膜をエッチングして、エッチングされずに残存する前記導電膜を前記下部電極にする工程とを有し、
    前記第1の保護絶縁膜と第2の保護絶縁膜との合計膜厚を、前記エッチングが終了した時点において、複数の前記上部電極の間における前記誘電体膜の上に前記第1の保護絶縁膜と前記第2の保護絶縁膜の少なくとも一方が残存する厚さにすることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 半導体基板の上方に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜の上に形成された下部電極と、
    前記下部電極の上に形成され、結晶粒界に沿って隙間が生じた強誘電体を含む誘電体膜と、
    前記誘電体膜の上に間隔をおいて複数形成され、前記下部電極と前記誘電体膜と共に強誘電体キャパシタを形成する上部電極と、
    前記隙間を除いた前記誘電体膜の上と、前記上部電極の上とに形成された第1の保護絶縁膜と、
    前記第1の保護絶縁膜の上と前記隙間における前記誘電体膜とに形成されて、前記隙間を塞ぐ第2の保護絶縁膜と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  6. 前記第2の保護絶縁膜の上と前記誘電体膜の側面とに形成された第3の保護絶縁膜を更に有することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記隙間の下部には前記第1の保護絶縁膜が形成されていないことを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  8. 前記第1の保護絶縁膜は、前記隙間の上部の開口端から張り出すように形成されたことを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
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