JP2016124126A - 保護層用塗工液、および感熱記録媒体 - Google Patents

保護層用塗工液、および感熱記録媒体 Download PDF

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真由佳 黒田
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修作 万代
泰治 神田
Taiji Kanda
泰治 神田
結衣 浅井
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結衣 浅井
冨田 宗利
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Abstract

【課題】有機溶剤系インキにて印字した場合のインキの堅牢性に優れる感熱記録媒体の保護層を提供すること。【解決手段】アセトアセチル基含有ポリビニルアルコール系樹脂(a)と架橋剤(b)と無機フィラー(c)とエマルジョン(d)を含有する感熱記録媒体の保護層用塗工液であって、該保護層用塗工液を乾燥して得られる被膜の1H核スピン−スピン緩和時間(T2H前)における、長時間側の緩和時間(T2L前)と、前記被膜に活性エネルギー線を照射し得られた被膜の緩和時間(T2H後)における、長時間側の緩和時間(T2L後)が下記式(1)を満たすことを特徴とする保護層用塗工液を用いる。【数1】【選択図】なし

Description

本発明は、感熱記録媒体に用いられる保護層用塗工液に関し、更に詳しくは、有機溶剤系インキとの堅牢性に優れる保護層が得られる保護層用塗工液に関する。
感熱記録媒体は、支持基材上に、例えば無機フィラー、ロイコ染料、顕色剤及び分散剤を含む水分散液を塗工・乾燥して形成された感熱発色層を有しており、加熱によりロイコ染料と顕色剤が溶融して混ざり合い、反応して発色する。更に、感熱発色層の上には、保護層が設けられ、水分・油分や有機溶剤が付着し、これらにロイコ染料と顕色剤が溶解、混同して発色することを防いでいる。
また、無機フィラーは、耐ブロッキング性向上、感熱記録媒体の強度向上のために含有させるものであり、カオリンやシリカ、炭酸カルシウムなどが主に用いられている。
感熱記録媒体は、比較的安価で、記録機器も維持が容易なため、ファクシミリやPOSラベル、各種チケット用紙等、様々な記録媒体として使用されている。感熱記録媒体の中でも、ラベルやチケット等に用いられるものには、保護層に予め店名やイラストなどの共通事項を有機溶剤系のインキで印刷しておき、発券時に熱により日付や価格などを印字するものが広く利用されている。
従って、このような感熱記録媒体の保護層には、感熱発色層の保護能力だけでなく、印刷特性も求められる。
一般に、感熱記録媒体の保護層として、耐油性、耐有機溶剤性に優れるポリビニルアルコール系樹脂が用いられ、特にポリビニルアルコール系樹脂として、架橋剤との反応性に優れるアセトアセチル基含有ポリビニルアルコール系樹脂が広く用いられている。かかるアセトアセチル基含有ポリビニルアルコール系樹脂を架橋剤と反応させ、架橋構造体とすることで耐水性を付与し、さらに耐久性及び加工性を向上させるためにポリビニルアルコールを乳化剤として用いたアクリル系エマルジョンを添加することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
更に、近年は、感熱紙を加熱する前にプレ印刷を施す場合もあり、印刷特性を向上させるための検討もしばしば行われている(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−56218号公報 特開2010−64421号公報
しかしながら、特許文献1及び2の技術によって得られた感熱記録媒体の保護層では有機溶剤系インキにて印字した場合のインキの堅牢性の点でまだまだ満足できないものであった。
本発明者は、上記事情に鑑み鋭意検討した結果、アセトアセチル基含有ポリビニルアルコール系樹脂(以下、AA化PVAという)と架橋剤と無機フィラーとエマルジョンを含有する感熱記録媒体の保護層用塗工液において、活性エネルギー線照射前後の緩和時間の変化率が特定範囲の保護層用塗工液を用いることによって上述の課題が解決されることを見出し、本発明を完成した。
固体NMRを用いて測定した緩和時間の変化率が特定の範囲内である保護層は、活性エネルギー線の照射を実施した後においても保護層の表面が固く変化しなかったために、有機溶剤系インキの堅牢性が低下しなかったと推測される。
本発明の感熱記録媒体は、保護層が有機溶剤系インキの堅牢性に優れるため、使用時あるいは保管時等に記録媒体同士が擦れるなどして表面のインキが剥がれることのない感熱記録媒体を提供することができる。
本発明の保護層用塗工液は、AA化PVA(a)と架橋剤(b)と無機フィラー(c)とエマルジョン(d)を含有するものであり、以下に各成分について詳細に説明していく。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、これらの内容に特定されるものではない。
〔AA化PVA(a)〕
まず、本発明で用いられるAA化PVA(a)について説明する。
本発明に用いられるAA化PVA(a)は、PVA系樹脂の主鎖に直接、あるいは酸素原子や連結基を介してアセトアセチル基(AA基)が結合したもので、例えば一般式(1)で表されるAA基を有する構造単位を含むポリビニルアルコール系樹脂が挙げられる。なお、かかるAA化PVA(a)は、通常ビニルエステル系モノマーを重合し、得られた重合体をケン化して得られたPVAをアセトアセチル化することにより製造される。AA化PVAは、AA基を有する構造単位以外にビニルアルコール構造単位を有し、更に未ケン化部分のビニルエステル構造単位を有する。
Figure 2016124126
上記原料となるビニルエステル系モノマーとしては、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、バーサチック酸ビニル等があげられるが、経済性の点から酢酸ビニルが好ましく用いられる。
また、上記ビニルエステル系モノマーとこのビニルエステル系モノマーと共重合性を有するモノマーとの共重合体のケン化物等を用いることもでき、このような共重合モノマーとしては、例えば、エチレンやプロピレン、イソブチレン、α−オクテン、α−ドデセン、α−オクタデセン等のオレフィン類、3−ブテン−1−オール、4−ペンテン−1−オール、5−ヘキセン−1−オール、3,4−ジヒドロキシ−1−ブテン等のヒドロキシ基含有α−オレフィン類およびそのアシル化物などの誘導体、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、ウンデシレン酸等の不飽和酸類、その塩、モノエステル、あるいはジアルキルエステル、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル類、ジアセトンアクリルアミド、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸類あるいはその塩、アルキルビニルエーテル類、ジメチルアリルビニルケトン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル、ビニルエチレンカーボネート、2,2−ジアルキル−4−ビニル−1,3−ジオキソラン、グリセリンモノアリルエーテル、等のビニル化合物、酢酸イソプロペニル、1−メトキシビニルアセテート等の置換酢酸ビニル類、塩化ビニリデン、1,4−ジアセトキシ−2−ブテン、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテン、ビニレンカーボネート等があげられる。
本発明のAA化PVA(a)の平均重合度(JIS K6726に準拠)は、その用途によって適宜選択すればよいが、通常、300〜4000であり、特に400〜3000、さらに500〜2000のものが好適に用いられる。かかる平均重合度が小さすぎると、十分な耐水性が得られなかったり、十分な架橋速度が得られなくなる傾向があり、逆に大きすぎると、水溶液として使用した場合に、その粘度が高くなりすぎ、基材への塗工が困難になるなど、各種工程への適用が難しくなる傾向がある。
また、本発明に用いられるAA化PVA(a)のケン化度は、通常、80〜100モル%であり、さらには85〜99.9モル%、特には90〜99.8モル%ものが好適に用いられる。かかるケン化度が低い場合には、水溶液とすることが困難になったり、水溶液の安定性が低下したり、架橋剤(b)と反応して得られた架橋高分子の耐水性が不充分となる傾向がある。
また、AA化PVA(a)中のAA基含有量(以下AA化度と略記する。)は、通常、0.1〜20モル%であり、さらには1〜15モル%、特には2〜10モル%であるものが一般的に広く用いられる。かかる含有量が少なすぎると、十分な耐水性が不充分となったり、十分な架橋速度が得られなくなる傾向があり、逆に多すぎると、水溶性が低下したり、水溶液の安定性が低下する傾向がある。
本発明においては、使用するPVA系樹脂のすべてがAA化PVA(a)であることが好ましいが、AA化PVA(a)以外のPVA系樹脂が併用されていてもよく、その含有量はAA化PVAに対して、通常20重量%以下であり、特に10重量%以下、さらに5重量%以下であることが好ましい。
かかるAA化PVA(a)以外のPVA系樹脂としては、未変性のPVA系樹脂や、前述のビニルエステル系モノマーと共重合性を有する各種モノマーを共重合して得られた各種変性PVA系樹脂を挙げることができる。
また、本発明のAA化PVA(a)には、製造工程で使用あるいは副生した酢酸ナトリウムなどのアルカリ金属の酢酸塩(主として、ケン化触媒として用いたアルカリ金属水酸化物とポリ酢酸ビニルのケン化によって生成した酢酸との反応物等に由来)、酢酸などの有機酸(PVA系樹脂にアセトアセトアセチル基を導入する際の、ジケテンとの反応時にPVAに吸蔵させた有機酸等に由来)、メタノール、酢酸メチルなどの有機溶剤(PVA系樹脂の反応溶剤、AA化PVA製造時の洗浄溶剤等に由来)が一部残存していても差し支えない。
かかるAA化PVAの製造法としては、特開2010−077385の段落〔0059〕から〔0065〕に記載の方法で製造することができる。
〔架橋剤(b)〕
AA化PVA(a)には、耐水性向上のために架橋剤(b)を配合することが必要で、PVAに一般的に用いられているグリオキザールなどのアルデヒド化合物、ヒドラジンの有機塩類、アジピン酸ジヒドラジドなどのヒドラジン化合物、グリオキシル酸の金属塩、メチロール化メラミンなどのメチロール化合物、塩基性塩化ジルコニウムなどの金属化合物が挙げられ、好ましくはグリオキシル酸の金属塩であり、特に好ましくはグリオキシル酸のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩である。
かかる架橋剤(b)の含有量は、架橋剤(b)の種類にもよるが、AA化PVA(a)100重量部に対して通常、0.5〜30重量部、好ましく1〜20重量部、更に好ましくは2〜15重量部である。また、グリオキシル酸の金属塩を用いた場合の含有量はAA化PVA(a)100重量部に対して通常、0.5〜30重量部、好ましく1〜20重量部、更に好ましくは2〜15重量部である。かかる架橋剤の含有量が多すぎても少なすぎても耐水性が低下する傾向がある。
〔無機フィラー(c)〕
本発明で用いられる無機フィラーとしては、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、カオリン、タルク、表面処理されたカルシウム、表面処理されたシリカ等が挙げられる。
かかる無機フィラー(c)の含有量は、AA化PVA(a)100重量部に対して、通常1〜500重量部、好ましくは50〜400重量部、特に好ましくは100〜300重量部である。かかる含有量が少なすぎると有機溶剤系インキの堅牢性が低下する傾向があり、多すぎると印刷時などに無機フィラーが脱落する傾向がある。
〔エマルジョン(d)〕
本発明のエマルジョン(d)の含有量は、AA化PVA100重量部に対して、通常1〜500重量部、好ましくは10〜200重量部、特に好ましくは20〜100重量部である。かかる含有量が少なすぎると本発明の効果が得られにくくなる傾向があり、多すぎると耐水性が低下する傾向がある。
本発明で用いられるエマルジョン(d)の分散質としては、通常、エチレン性不飽和単量体及びジエン系単量体から選ばれる少なくとも一種の不飽和単量体を重合してなる重合体であり、かかるエチレン性不飽和単量体やジエン系単量体としては、エマルジョン重合に多く用いられるモノマーが主として挙げられ、ビニルエステル系モノマー、アクリル酸またはそのエステル系モノマー、ジエン系モノマー等であり、その他のモノマーとしては、オレフィン系モノマー、アクリルアミド系モノマー、アクリルニトリル系モノマー、スチレン系モノマー、ビニルエーテル系モノマー、アリル系モノマー等が挙げられる。中でも有機溶剤系インキの堅牢性の点から、アクリル酸またはそのエステル系モノマーを重合してなる重合体が好ましい。
かかるビニルエステル系モノマーとしては、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル等が挙げられる。アクリル酸またはそのエステル系モノマーとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸i−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸i−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシル、(メタ)アクリル酸等が挙げられる。ジエン系モノマーとしては、ブタジエン−1,3、2−メチルブタジエン、1,3又は2,3−ジメチルブタジエン−1,3、2−クロロブタジエン−1,3等を挙げることができる。
さらに、オレフィン系モノマーとしては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン等のオレフィン系単量体や塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のハロゲン化オレフィン類を、アクリルアミド系モノマーとしては、(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ジアセトンアクリルアミド等を、アクリルニトリル系モノマーとしては、(メタ)アクリルニトリル等を、スチレン系モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン等を、ビニルエーテルとしては、メチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、i−ブチルビニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、ステアリルビニルエーテル等を、アリル系モノマーとしては、酢酸アリル、塩化アリル等をそれぞれ挙げることができる。
また、上記以外にも、フマル酸、(無水)マレイン酸、(無水)イタコン酸、無水トリメット酸等のカルボキシル基含有化合物及びそのエステルやエチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のスルホン酸基含有化合物、ビニルトリメトキシシラン等のビニルシラン化合物、更には酢酸イソプロペニル、3−(メタ)アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド等を挙げることができる。
また、上記のエチレン性不飽和単量体やジエン系単量体は、それぞれ単独で重合に用いることも可能であるが、2種類以上混合して重合に用いること(共重合)も勿論可能である。
次に、本発明に用いられるエマルジョン(d)の製造法について説明する。
エマルジョン(d)を得るにあたっては、乳化重合、後乳化方法等の方法があり、前者の乳化重合を実施するに当たっては、イ)水、界面活性剤及び重合触媒の存在下にエチレン性不飽和単量体及び/又はジエン系単量体を一時又は連続的に添加して、加熱、撹拌する如き通常の乳化重合法、ロ)水、界面活性剤及び重合触媒の存在下に、エチレン性不飽和単量体及び/又はジエン系単量体を界面活性剤の水溶液に混合分散した分散液(プレエマルジョン)を一時又は連続的に添加して、加熱、撹拌する如き乳化重合法が実施し得る。
上記、界面活性剤の使用量としては、その種類やエマルジョンの樹脂分等によって多少異なるが、通常乳化重合反応系の全体に対して0.1〜30重量%、更には1〜25重量%、特には2〜20重量%とすることが好ましく、かかる使用量が少なすぎると安定な乳化状態で維持することが困難となる傾向があり、逆に多すぎるとエマルジョン粘度が上昇しすぎて作業性が低下する傾向がある。
本発明のエマルジョン(d)の粒子の平均粒子径は200nm以上、更には300nm以上であることが好ましい。平均粒子径を200nm以上に調整することにより、最低造膜温度(MFT)が10℃以上となるエマルジョンが得られ、機械的安定性が向上する。
なお、この場合の平均粒子径は、大塚電子株式会社製ダイナミック光散乱光度計『DLS−700』を用いて測定し、ヒストグラム法にて算出した数平均粒子径(Dn)を指す。
〔保護層用塗工液〕
本発明の感熱記録媒体の保護層用塗工液は、AA化PVA(a)と架橋剤(b)と無機フィラー(c)とエマルジョン(d)を含有するものであり、活性エネルギー照射前後の長時間側の緩和時間の比が下記式(1)を満足するものである。
Figure 2016124126
以下に、さらに詳しく緩和時間の算出方法を説明する。
[1]保護層用塗工液の作製
AA化PVA(a)(ケン化度99.2モル%、平均重合度1200、AA化度5モル%)の10重量%水溶液100部、グリオキシル酸ナトリウム(b)6部、カオリン(c)の10重量%水分散液50部、エマルジョン(d)(固形分10重量%となるように水で希釈したもの)40部を混合する。
[2]被膜の作製
上記で得られた塗工液をPETに、クリアランス50μmのアプリケーターで塗工し、105℃で5分間乾燥させた後、23℃50%RHで3日間乾燥させる。
[3]NMRの測定(緩和時間の測定)
NMRの測定機種はBruker AVANCEIII 400WBであり、プローブは4mm CP/MASプローブを用いる。測定方法は直径4mmのローターに上記で得られた被膜を粉砕したもの100mgを入れてソリッドエコー法で測定する。測定温度は室温である。
また、ローターの回転数は0Hz、測定パラメーターは1H90oパルスを1.9μs×‐2.6dB(141W/300W)の強度とした。エコーディレイを5μs、FID信号取込時間を4.1ms、積算回数を1回、観測中心を0ppm、観測幅を4996ppm、測定時間を4sと設定し、紫外線照射条件は1026mW/cm2である。
かくして得られた緩和時間(T2H前)を長時間側の緩和時間(T2L前)と短時間側の緩和時間(T2S前)の2成分に分ける。
次に、式(2)においてカーブフィッティングすることにより、前記長時間側の緩和時間(T2L前)と短時間側の緩和時間(T2S前)を算出する。
更に上記の被膜に、紫外線(照射量1140mW/cm2)を照射し、同様に緩和時間(T2H後)、長時間側の緩和時間(T2L後)、短時間側の緩和時間(T2S後)を算出し、式(2)に代入して値を算出する。
Figure 2016124126
τ:時間、 M(τ):τ(μs)後に観測される磁化
M(0)S:短時間成分におけるτ=0における磁化
M(0)L:長時間成分におけるτ=0における磁化
2S:短時間側の緩和時間(μs)
2L:長時間側の緩和時間(μs)
2L後/T2L前の値の上限としては、特に限定されないが、通常1.5程度である。かかる値が大きすぎると、活性エネルギー線照射後に著しく軟らかくなる傾向がある。小さい場合、本発明の効果が得られにくくなる。
上記の式(1)を満たす保護層用塗工液は、例えば、AA化PVA(a)の種類(ケン化度、AA化度、平均重合度)、架橋剤(b)の種類、エマルジョン(d)の種類(分散質、界面活性剤など)、(a)〜(d)各成分の含有量を調整することにより得られる。
例えば、AA化PVA(a)(ケン化度99.2モル%、平均重量度1200、AA化度5モル%)10部、グリオキシル酸ナトリウム(b)0.6部、カオリン5部にエマルジョン(d)として、モビニールVDH7410(アクリル系エマルジョン 日本合成化学工業社製)の固形分換算で4部を配合し、さらに適宜水を配合することにより得られる。また、エマルジョン(d)としては、前記のものの他に、モビニールDM772(アクリル系エマルジョン 日本合成化学工業社製)、モビニール880(アクリル系エマルジョン 日本合成化学工業社製)などを用いてもよい。
本発明の保護層用塗工液は通常、成分(a)〜(d)を水溶液又は水分散液とし、配合して用いられる。
AA化PVA(a)水溶液の濃度は、通常1〜50重量%、好ましくは2〜30重量%とすることが好ましく、かかる含有量が少なすぎると、保護層としての効果を充分に発揮できないことがあり、逆に多すぎると塗工液の粘度が高くなるため、塗工が困難になることがあり好ましくない。
架橋剤(b)水溶液の濃度は、通常1〜50重量%、好ましくは2〜30重量%とすることが好ましい。
また、無機フィラー(c)の水分散液の固形分濃度は、通常20〜100重量%、好ましくは30〜80重量%とすることが好ましい。
さらに、エマルジョン(d)の固形分濃度は、通常1〜90重量%、好ましくは10〜60重量%、特に好ましくは20〜50重量%である。更に、塗工する際には、塗工液の粘度が上がり過ぎないように、固形分濃度を1〜20重量%、好ましくは5〜15重量%に希釈して用いてもよい。
各成分の配合の順序は特に限定されないが、通常、AA化PVA(a)水溶液を撹拌しながら、架橋剤(b)水溶液及び無機フィラー(c)水分散液、エマルジョン(d)を配合する。
また、塗工液のpHとしては10以下が好ましく、さらには3〜10である。pHが高過ぎると耐温水性や耐可塑剤性が低下することがあり好ましくない。なお、AA化PVA(a)は水溶液の状態では弱酸性となるので、かかるpH調整は通常必要ないことが多いが、必要に応じて、塩酸、硫酸、硝酸などの無機酸、クエン酸、酒石酸、蓚酸、酢酸などの有機酸、あるいは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、アンモニアなどの塩基性化合物でpH調整すればよい。
更に、塗工液に必要に応じて熱可塑性樹脂、顔料、その他添加剤等を配合することもできる。
熱可塑性樹脂としてはアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物などが挙げられ、中でもインキ堅牢性の点からアクリル系樹脂が好ましい。
上記の熱可塑性樹脂の配合量は、塗工液の固形分全体の通常10〜70重量%、好ましくは20〜60重量%である。
該顔料としては、例えば、ナイロン樹脂フィラー、尿素・ホルマリン樹脂フィラー、デンプン粒子等の有機顔料が挙げられ、その他の添加剤としては、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パラフィンワックス等の滑剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、蛍光染料、剥離剤、酸化防止剤などが挙げられる。
また、保護層用塗工液を塗工した後の乾燥条件としては、通常は5〜150℃、さらには50〜130℃、特には90〜120℃の温度条件で、0.1〜60分、さらには1〜20分、特には3〜10分の乾燥時間が好ましく用いられる。
本発明の保護層用塗工液を塗工して得られた保護層は、保護層用塗工液を感熱発色層の上に塗工して、乾燥することにより形成される。
かかる保護層の厚みは、通常0.01〜100μm、好ましくは0.05〜20μm、特に好ましくは0.1〜10μmである。
また、塗工量(乾燥後)は通常0.05〜50g/m2、好ましくは0.2〜20g/m2、特に好ましくは0.5〜10g/m2である。
〔感熱発色層〕
感熱記録媒体には、基材上に感熱発色層が設けられるのであるが、かかる感熱発色層は、バインダー(例えば、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デンプン類、ラテックス類等)にさらに発色性物質と顕色剤を配合した水溶液(発色液)を得た後、該水溶液を基材に塗工することにより形成させることができる。
かかる感熱発色層は、バインダー、発色性物質と顕色剤を配合した水溶液を得た後、該水溶液を基材に塗工すればよい。この時の発色性物質や顕色剤は水溶液中ではブロック化するのでサイドグラインダー、ボールミル、ビスコミル等で0.1〜5μm程度に粉砕する。
上記の発色性物質の例としては、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド[クリスタルバイオレットラクトン]、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−クロロフタリド、3−ジメチルアミノ−6−メトキシフルオラン、7−アセトアミノ−3−ジエチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、3,6−ビス−β−メトキシエトキシフルオラン、3,6−ビス−β−シアノエトキシフルオラン等のトリフェニルメタン系染料のロイコ体が挙げられる。
また、顕色剤は前記発色性物質と加熱時反応して発色せしめるもので常温以上好ましくは70℃以上で液化もしくは気化するものが好ましく、例えばフェノール、p−メチルフェノール、p−ターシャリーブチルフェノール、p−フェニルフェノール、α−ナフトール、β−ナフトール、4,4’−イソプロピリデンジフェノール[ビスフェノールA]、4,4’−セカンダリーブチリデンジフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンジフェノール、4,4’−イソプロピリデンビス(2−ターシャリーブチルフェノール)、4,4’−(1−メチル−n−ヘキシリデン)ジフェノール、4,4’−イソプロピリデンジカテコール、4,4’−ペンジリデンジフェノール、4,4−イソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、フェニル−4−ヒドロキシベンゾエート、サリチル酸、3−フェニルサリチル酸、5−メチルサリチル酸、3,5−ジ−ターシャリーブチルサリチル酸、1−オキシ−2−ナフトエ酸、m−オキシ安息香酸、4−オキシフタル酸、没食子酸などが挙げられる。
更に、発色物質と顕色剤以外に感熱記録層中に増感剤を含有させることが好ましい。これにより、記録感度をより一層高め、記録濃度を向上することができる。増感剤としては、例えばステアリン酸アミド、メトキシカルボニル−N−ステアリン酸ベンズアミルド、N−ベンゾイルステアリン酸アミド、N−エイコサン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、N−メチロールステアリン酸アミド、テレフタル酸ジベンジル、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジオクチル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル、2−ナフチルベンジルエーテル、m−ターフェニル、p−ベンジルビフェニル、シュウ酸ジ−p−クロロベンジルエステル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル、シュウ酸ジベンジルエステル、p−トリルビフェニルエーテル、ジ(p−メトキシフェノキシエチル)エーテル、1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−メトキシフェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−クロロフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシエタン、1−(4−メトキシフェノキシ)−2−(3−メチルフェノキシ)エタン、p−メチルチオフェニルベンジルエーテル、1,4−ジ(フェニルチオ)ブタン、p−アセトトルイジド、p−アセトフェネチジド、N−アセトアセチル−p−トルイジン、ジ(β−ビフェニルエトキシ)ベンゼン、p−ジ(ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、1−イソプロピルフェニル−2−フェニルエタン、ジフェニルスルホン等が挙げられる。これらの中でも、ステアリン酸アミド、2−ナフチルベンジルエーテル、シュウ酸ジ−p−クロロベンジルエステル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジルエステル、1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシエタン、ジフェニルスルホンは、耐地肌カブリ性を損なうことなく、増感効果に優れているため、好ましく用いられる。前記増感剤の含有量は、効果的に記録感度を高め、耐地肌カブリ性を抑制する観点から、顕色剤1.0重量部に対して、0.6〜2.5重量部程度が好ましく、0.7〜2.3重量部程度がより好ましい。
感熱発色層を設けるに当たっては上記のバインダー、発色性物質と顕色剤を配合した水溶液をロールコーター法、エヤードクター法、ブレードコーター法、バーコーター法、サイズプレス法、ゲートロール法、カーテンコーター法等任意の塗工手段で基材に塗工すればよく、塗工液の固形分は10〜60重量%程度とすればよく、該水溶液の塗工量は、乾燥重量で0.1〜20g/m2程度である。
塗工手段としては上記の感熱発色層で使用した塗工方法が用いられ、このときの塗工量は、乾燥重量で0.5〜10g/m2が好ましい。かかる塗工量が少なすぎても、耐水性を充分に発揮できないことがあり、多すぎても塗工斑を生じるために好ましくない。
塗工後は乾燥処理やカレンダー処理を行うことによって目的とする塗工層が形成される。
また、必要に応じて感熱発色層の下にアンダーコート層を設けても良く、アンダーコート層は、公知のPVAの他、澱粉、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カゼイン、アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体系ラテックスなどの水溶性及び水分散性樹脂や上記で述べた顔料を各々単独あるいは2種以上配合して塗工すればよい。アンダーコート層の塗工に際しては、保護層と同様の塗工方法、塗工液の濃度や塗工量が採用される。
得られる感熱記録用媒体は、基材/(アンダーコート層)/感熱発色層/保護層の層構成となる。
〔感熱記録用媒体〕
本発明の感熱記録用媒体は、基材上に任意の感熱発色層を有し、その上に本発明の保護層用塗工液を塗工して乾燥したものである。
基材としては、通常、紙(マニラボール、白ボール、ライナー等の板紙、一般上質紙、中質紙、グラビア用紙等の印刷用紙、上・中・下級紙、新聞用紙、剥離紙、カーボン紙、ノンカーボン紙、グラシン紙など)やプラスチックフィルム(ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム及びこれらの積層体等)などが挙げられる。
以下に、本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、実施例の記載に限定されるものではない。
尚、例中、「部」、「%」とあるのは、断りのない限り重量基準を意味する。
実施例1
〔AA化PVA(a)の作成〕
加温可能な撹拌機を備えた反応缶に、原料PVA(ケン化度99.2モル%、平均重合度1200)100部を仕込んだ後、酢酸20部を入れ、膨潤させ、回転数20rpmで撹拌しながら、50℃に昇温後、ジケテン14部を5時間かけて滴下し、更に1時間反応させた。反応終了後メタノール500部で3回洗浄した後60℃で、10時間乾燥し、AA化度5モル%のAA化PVA(a)を得た。ケン化度、平均重合度は原料PVAに準ずる。
〔カオリン(c)分散液の作成〕
まず、カオリン(白石カルシウム社製『カオグロス90』)50部を水50部に投入し、ホモジナイザー(TKロボミクス プライミクス社製)にて、2000rpmで30分間攪拌し、カオリンを水に分散させた。レーザー回折装置(堀場製作所製『Partica LA−950V2』)を用い、カオリンが約0.2μmに分散されていることを確認した後、更に水で希釈し、カオリンの10重量%水分散液を得た。
〔保護層用塗工液の作成〕
上記で得られたAA化PVA(a)の10重量%水溶液100部と、上記で得られたカオリン(c)の10重量%水分散液50部とグリオキシル酸ナトリウム(b)10重量%水溶液6部とエマルジョン(d1)(日本合成化学工業社製 モビニールVDM7410)の固形分換算で4部を混合し、塗工液とし、段落〔0029〕に記載の方法で、緩和時間の比を算出したところ、1.09であった。
〔コーティング紙の作成〕
感熱記録媒体の保護層として評価する代わりに、市販のコピー用紙の表面にコーティング層を形成したコーティング紙によって評価した。
市販のコピー用紙に上記で得られた塗工液をクリアランス50μmのアプリケーターで塗工し、105℃で5分間乾燥させた後、23℃、50%RHで3日間乾燥させ、コーティング紙を得た。
〔インク密着性評価〕
上記で得られたコーティング紙に、有機溶剤系インクであるUVオフセットインキ(DICグラフィックス社製『ダイキュア・アビリオ・プロセス・EP墨』)でベタ印刷し、紫外線照射装置にて、下記の条件で紫外線を照射し、インクを硬化させた。
装置:紫外線照射装置(アイグラフィックス社)
ランプ:メタルハライド
照射量:1140mW/cm2
照射時間:1秒
印刷部分にセロハンテープ(ニチバン社製 セロテープNo.405 幅24mm)を貼り、剥がした時のインクの剥がれた様子を目視で観察し、下記の通り評価した。
○:インクの剥がれ無しor基材(紙)が剥がれる
×:インクが塗工面から剥がれる
結果を表1に示す。
実施例2
実施例1において、エマルジョン(d1)をエマルジョン(d2)(日本合成化学工業社製 モビニール880)に変えた以外は、実施例1と同様に緩和時間を測定し、同様に評価した。結果を表1に示す。
比較例1
実施例1において、エマルジョン(d1)をエマルジョン(d3)(分散質としてメチルメタクリレート44部とブチルアクリレート56部の共重合体、界面活性剤ポリビニルアルコール系樹脂)に変えた以外は、実施例1と同様に緩和時間を測定し、同様に評価した。結果を表1に示す。
Figure 2016124126
本発明の保護層用塗工液を用いた実施例1及び2は、セロハンテープで貼ったのちに剥がしてもインキの剥がれがなく、インキ堅牢性に優れるものであった。一方、緩和時間の比が小さい比較例1では、インキが剥がれ、インキの堅牢性に劣るものであった。
本発明の感熱記録媒体は、保護層のインキの堅牢性が優れることから、予め各種の印刷を施すことが可能な感熱記録媒体として有用である。

Claims (4)

  1. アセトアセチル基含有ポリビニルアルコール系樹脂(a)と架橋剤(b)と無機フィラー(c)とエマルジョン(d)を含有する感熱記録媒体の保護層用塗工液であって、
    該保護層用塗工液を乾燥して得られる被膜の1H核スピン−スピン緩和時間(T2H前)における、長時間側の緩和時間(T2L前)と、前記被膜に活性エネルギー線を照射し得られた被膜の緩和時間(T2H後)における、長時間側の緩和時間(T2L後)が下記式(1)を満たすことを特徴とする保護層用塗工液。
    Figure 2016124126
  2. エマルジョン(d)の分散質がアクリル酸またはそのエステル系モノマーを重合してなる重合体である請求項1記載の保護層用塗工液。
  3. 架橋剤(b)がグリオキシル酸塩である請求項1又は2記載の保護層用塗工液。
  4. 請求項1〜3いずれか記載の保護層塗工液からなる保護層を有する感熱記録媒体。
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