JP2016108111A - ワーク搬送装置及びそれを用いたワーク搬送方法 - Google Patents

ワーク搬送装置及びそれを用いたワーク搬送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンパクトであり、且つ、ワークの磁性に拘わらずワークを確実に搬送することができるワーク搬送装置を提供する。【解決手段】両端に設けられた案内ロール1と、エンドレスベルト2と、両端の案内ロール間に設けられ、エンドレスベルトに接するように配置された吸着機構10とからなり、ワークWをエンドレスベルトの吸着面2aに吸着させて搬送するワーク搬送装置100であって、吸着機構がエンドレスベルトの長手方向に対して左右に並設されたマグネット部及び吸引部を有し、マグネット部が複数の電磁マグネットが連続的に配設されたものであり、吸引部が複数の吸引室が連続的に配設されたものであり、各吸引室は、それぞれ独立に吸引可能となっており、エンドレスベルトには吸引室に対応する位置に貫通孔が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、ワーク搬送装置及びそれを用いワーク搬送方法に関し、更に詳しくは、コンパクトであり、且つ、ワークの磁性に拘わらずワークを確実に搬送することができるワーク搬送装置及びそれを用いたワーク搬送方法に関する。
金属加工の分野においては、長尺状のシート体が必要とするサイズのワークに切断され、そのワークは順次搬送されていく。
このようなワークを搬送するためのワーク搬送装置としては、例えば、複数の電磁マグネットが連続的に配設された磁着ベルトに、ワークを磁着させて、当該ワークを搬送するパイラーコンベアが知られている(特許文献1参照)。
近年、金属加工においては、鋼板等の磁性を示す磁性ワークの代わりに、アルミニウム板やFPR板等の非磁性の非磁性ワークを用いた加工が注目を浴びている。
ところが、非磁性ワークは、磁着ベルトには磁着しないため、上述した特許文献1記載のようなパイラーコンベアでは搬送することができない。
それに対し、磁性ワークだけでなく、非磁性ワークも搬送可能である搬送装置が開発されている。
例えば、走行ベルトの長手方向に沿ってその内側に配される吸着ユニットが、吸気装置に連通する吸気室と、該吸気室を挟んで平行する一対の磁気室とからなり、駆動ローラと従動ローラとの間に掛け回される走行ベルトの底面部にブランクを吸着せしめて搬送するブランクフィーダ(搬送装置)(特許文献2参照)や、無端環状のベルト、そのベルトの外周面に形成されワークを吸着させる吸着面と、そのベルトの内周部に配設されて吸気装置と連通される吸気室とを備え、ベルトの吸着面には、そのベルト搬送方向に対する交差方向へ延びる有底溝状の吸気穴が、そのベルト搬送方向に間隔を空けて筋状に多数凹設されており、その多数の吸気穴の底部には、ベルトの内周面にまで貫通して吸気室と連通されると共に吸気穴より内径が小さく形成される貫通孔が少なくとも1箇所ずつ穿設されているバキュームコンベア(搬送装置)(特許文献3参照)等が知られている。
特開2012−56748号公報 特開2004−315147号公報 特開2006−290555号公報
しかしながら、上記特許文献2及び3に記載の搬送装置においては、吸気室が比較的大きいため、吸気装置が大型となる欠点がある。
また、上記特許文献2及び3に記載の搬送装置は、ワークの磁性に有無によらずワークを搬送できる利点があるものの、小型のワーク、内部に穴が設けられた穴空きワーク、矩形状ワークの一部が欠けた異形ワーク等は、必ずしも確実に搬送することができるとはいえない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、コンパクトであり、且つ、ワークの磁性に拘わらずワークを確実に搬送することができるワーク搬送装置を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、吸引部を、複数の吸引室が配設されたものとし、且つ、各吸引室内を独立して吸引可能とすることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、(1)両端に設けられた案内ロールと、該案内ロールに架設されたループ状のエンドレスベルトと、両端の案内ロール間に設けられ、エンドレスベルトに接するように配置された吸着機構とからなり、ワークをエンドレスベルトの吸着面に吸着させて搬送するワーク搬送装置であって、吸着機構が、エンドレスベルトの長手方向に対して左右に並設されたマグネット部及び吸引部を有し、マグネット部が、ワークの長手方向の長さよりも小さい複数の電磁マグネットが連続的に配設されたものであり、吸引部が、ワークの長手方向の長さよりも小さい複数の吸引室が連続的に配設されたものであり、各吸引室には、連通管が取り付けられ、該連通管を介して、吸引室内をそれぞれ独立に吸引可能となっており、エンドレスベルトには、吸引室に対応する位置に貫通孔が設けられているワーク搬送装置に存する。
本発明は、(2)エンドレスベルトには、凹部が設けられ、該凹部に貫通孔が設けられており、吸着機構には、凸部が設けられ、該凸部に吸引室が設けられており、エンドレスベルトの凹部に、吸着機構の凸部が嵌合された状態で、エンドレスベルトがスライドするようになっている上記(1)記載のワーク搬送装置に存する。
本発明は、(3)吸引室が、エンドレスベルトに当接される吸引口と、該吸引口の中心から連通管に連結される吸引路とからなり、吸引室が側面視でT字状となっている上記(1)又は(2)に記載のワーク搬送装置に存する。
本発明は、(4)貫通孔の径をR1、隣り合う貫通孔同士の間の距離をD1、隣り合う吸引口同士の間の距離をD2、吸引口の径をR2とした場合に、下記式を満たす上記(3)に記載のワーク搬送装置に存する。
D2−R2<R1
D2<D1
本発明は、(5)貫通孔の径をR1、ワークの長手方向の長さをLとした場合に、下記式を満たす上記(3)又は(4)に記載のワーク搬送装置に存する。
R1<L
本発明は、(6)連通管が、圧縮エアが流通する主連通管から枝分かれしたものであり、連通管には、負圧を発生させるためのエジェクターが取り付けられている上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載のワーク搬送装置に存する。
本発明は、(7)主連結管とエジェクターとの間の連通管には、吸引箇所を選択するための電磁弁が設けられており、主連結管と電磁弁との間の連通管には、吸引量を調整するための減圧弁が設けられている上記(6)記載のワーク搬送装置に存する。
本発明は、(8)上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載のワーク搬送装置を用いたワーク搬送方法であって、ワークが磁性ワークである場合は、マグネット部により該ワークをエンドレスベルトの吸着面に吸着させた状態で、エンドレスベルトがスライドし、ワークが非磁性ワークである場合は、吸引部により該ワークをエンドレスベルトの吸着面に吸着させた状態で、エンドレスベルトがスライドするワークの搬送方法に存する。
本発明のワーク搬送装置においては、吸着機構が、マグネット部と、吸引部とをエンドレスベルトの長手方向に対して左右に並設させたマグネット部及び吸引部を有するので、マグネット部と吸引部とをそれぞれ用いることにより、ワークの磁性に拘わらずワークを搬送することが可能となる。
また、吸引部を、ワークの長手方向の長さよりも小さい複数の吸引室が連続的に配設されたものとし、且つ、各吸引室内を独立して吸引可能とすることにより、部分的であってもエンドレスベルトの吸着面に吸着させることができるので、小型のワーク、内部に穴が設けられた穴空きワーク、矩形状ワークの一部が欠けた異形ワーク等であっても確実に搬送することが可能となる。
なお、マグネット部についても同様である。
さらに、吸引部においては、吸引室を複数設けるので、吸引室自体を小型にすることができ、それにより、吸着に必要な各吸引室における吸引力を小さくすることができる。
なお、マグネット部についても同様である。
これにより、ワーク搬送装置自体をコンパクトにすることができる。
本発明のワーク搬送装置においては、エンドレスベルトの凹部に、吸着機構の凸部が嵌合された状態で、エンドレスベルトがスライドするようになっているので、凸部の吸引室の位置と、凹部の貫通孔の位置とが横ずれすることを防止し、確実に合致させることができる。
本発明のワーク搬送装置においては、吸引室が、エンドレスベルトに当接される吸引口と、該吸引口の中心から連通管に連結される吸引路とからなり、吸引室が側面視でT字状となっているので、負圧を効率良く高めてワークを吸着保持することが可能となる。
本発明のワーク搬送装置においては、貫通孔の径をR1、隣り合う貫通孔同士の間の距離をD1、隣り合う吸引口同士の間の距離をD2、吸引口の径をR2とした場合に、下記式を満たすことにより、ワークを確実に吸着保持し、搬送することができる。
D2−R2<R1
D2<D1
本発明のワーク搬送装置においては、ワークの長手方向の長さをLとした場合に、下記式を満たすことにより、ワークを効率良く吸着保持すると共に、ワークを確実に搬送することができる。
R1<L
本発明のワーク搬送装置においては、連通管が、圧縮エアが流通する主連通管から枝分かれしたものであり、連通管には、負圧を発生させるためのエジェクターが取り付けられているので、装置自体をコンパクトにすることができ、騒音も小さくなる。
このとき、主連結管とエジェクターとの間の連通管に、減圧弁及び電磁弁を設けることにより、簡単に、吸引量を調整することができると共に、吸引箇所を選択することが可能となる。
本発明のワーク搬送方法においては、上述したワーク搬送装置を用いることにより、コンパクトであり、且つ、ワークの磁性に拘わらずワークを確実に搬送することができる。
図1の(a)は、本実施形態に係るワーク搬送装置を示す概略側面図であり、図1の(b)がその概略平面図である。 図2は、本実施形態に係るワーク装置における吸着機構の一部を示す部分断面図である。 図3の(a)は、図2のA−A面で切断した部分断面図であり、図3の(b)は、図2の概略下面図である。 図4は、本実施形態に係るワーク搬送装置における吸引機構の概要を示す概略図である。 図5は、他の実施形態に係るワーク搬送装置を示す概略側面図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。
また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。
更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
図1の(a)は、本実施形態に係るワーク搬送装置を示す概略側面図であり、図1の(b)がその概略平面図である。
図1の(a)に示すように、本実施形態に係るワーク搬送装置100は、両端に設けられた案内ロール1と、該案内ロール1に架設されたループ状のエンドレスベルト2と、両端の案内ロール1間に設けられ、下側のエンドレスベルト2に接するように配置された吸着機構10とからなる。
また、図1の(b)に示すように、ワーク搬送装置100は、4基が並設されている。
なお、かかる4基は、いずれも同じ構造であり、一般に動きを同期させて用いられる。
ここで、ワークWの材質としては、鉄板、鋼板等の磁性を示す磁性ワークや、アルミニウム板やFPR板等の非磁性の非磁性ワークが挙げられる。
また、ワークWの形状としては、少なくとも一部に吸着可能な平面部があるものであれば、サイズ、形状は問わない。
ワーク搬送装置100においては、図示しない駆動源が一方側の案内ロール1に連結されており、該駆動源の駆動に基づいて、一方側の案内ロールが回動するようになっている。
これにより、エンドレスベルト2が回動すると共に、これに追従して他方側の案内ロール1が回動する。
ワーク搬送装置100においては、ワークWを各エンドレスベルト2の下側の吸着面2aに吸着させ、上述したようにエンドレスベルト2を回動させることにより、ワークWが搬送されるようになっている。
図2は、本実施形態に係るワーク装置における吸着機構の一部を示す部分断面図である。
図2に示すように、ワーク搬送装置100において、エンドレスベルト2には、ワークWの吸着面2aとは反対側の面に、凹部2bが設けられている。
一方、吸着機構10には、凸部10aが設けられている。
そして、エンドレスベルト2の凹部2bに、吸着機構10の凸部10aが嵌合された状態で、吸着機構10は静止され、エンドレスベルト2だけが(図2の紙面に垂直な方向に)スライドするようになっている。
また、ワーク搬送装置100においては、エンドレスベルト2の凹部2bには貫通孔5が設けられ、吸着機構10の凸部10aには吸引室6が設けられている。
そして、後述するように、吸引室6と貫通孔5とを連通させ、これらの内部を吸引することにより、ワークWが吸着面2aに吸着されるようになっている。
ワーク搬送装置100においては、上述したように、エンドレスベルト2の凹部2bに、吸着機構10の凸部10aが嵌合された状態で、エンドレスベルト2がスライドするようになっているので、凸部10aの吸引室6の位置と、凹部2bの貫通孔5の位置とがずれることを防止し、確実に合致させることが可能となっている。
上記吸着機構10は、エンドレスベルト2の長手方向(図2の紙面に垂直な方向)に対して左右に並設されたマグネット部11及び吸引部12を有する。
このように、ワーク搬送装置100においては、吸着機構10が、マグネット部11と、吸引部12とを有するので、ワークWの磁性に拘わらずワークを搬送することができる。
マグネット部11は、ワークWの長手方向の長さよりも小さい複数の電磁マグネットが、エンドレスベルト2の長手方向に連続的に配設された構成となっている(図示しない)。
そして、各電磁マグネットは、それぞれ独立に磁力を発揮させることが可能となっており、磁力を発揮させる電磁マグネットを選択することで、ワークWの適当な箇所で磁着させることが可能である。
また、ワークWを磁着させていた電磁マグネットの磁力をOFFとすることにより、ワークWを所望の位置でエンドレスベルト2から落下させることが可能となっている。
吸引部12は、ワークWの長手方向の長さよりも小さい複数の吸引室6が、エンドレスベルト2の長手方向に連続的に配設された構成となっている。
なお、各吸引室6の詳細については後述する。
そして、各吸引室6には、連通管7が取り付けられ、該連通管7を介して、吸引室6内をそれぞれ独立に吸引することが可能となっている。
そのため、吸引力を発揮させる吸引室6を選択することにより、ワークWに対して保持するために必要な箇所で吸着させることができる。
また、ワークWを吸着させていた吸引室6の吸引力をOFFとすることにより、ワークWを所望の位置でエンドレスベルト2から落下させることが可能となっている。
これらのことから、ワーク搬送装置100においては、ワークWの磁性にかかわらず、小型のワーク、切欠穴が設けられた穴空きワーク、矩形状ワークの一部が欠けた異形ワーク等であっても確実に搬送することが可能となる。
また、電磁マグネット及び吸引室6をそれぞれ複数設けるので、電磁マグネット及び吸引室6自体を小型にすることができる。
さらに、磁着に必要な各電磁マグネットの磁力、及び、吸着に必要な各吸引室6の吸引力、を共に小さくすることができるので、ワーク搬送装置100自体をコンパクトにすることができる。
図3の(a)は、図2のA−A面で切断した部分断面図であり、図3の(b)は、図2の概略下面図である。
なお、ワークW及び連通管7は図示していない。
図3の(a)に示すように、各吸引室6は、エンドレスベルト2に当接される吸引口6aと、該吸引口の中心から連通管7に連結される吸引路6bとからなる。
そして、吸引口6aの水平断面積は、吸引路6bの水平断面積より大きくなっている。すなわち、この場合、吸引室6は、側面視でT字状となっている。
このため、エンドレスベルト2が一定距離スライドしても、後述の貫通孔5を吸引口6aに連通させ続けることが可能となる。
また、吸引路6bの水平断面積が比較的小さくなっているので、連通管7を小さくすることができ、効率が良い。
一方、各貫通孔5は、長円状となっている。
ここで、図3の(a)及び図3の(b)に示すように、ワーク搬送装置100においては、貫通孔5の長径をR1、隣り合う貫通孔5同士(詳しくは中心同士)の間の距離をD1、隣り合う吸引口6a同士(詳しくは中心同士)の間の距離をD2、吸引口6aの長径をR2、ワークの長手方向の長さをL(図1参照)とした場合に、下記式を満たすことが好ましい。
D2−R2<R1
D2<D1
R1<L
これらの式を満たすことにより、各吸引室6から吸引することにより、常に貫通孔5内を負圧(常圧よりも低い圧力)とすることができるので、搬送状態(流れ状態)のワークを確実に吸着保持することができる。
すなわち、図3の(b)に示すように、貫通孔が一方の吸引口6aからずれる前に、他方の吸引口6aと重なって連通することになる。
また、ワークをより効率良く吸着保持する観点から、貫通孔5の水平断面における径R1は、9〜12mmであることが好ましく、隣り合う貫通孔5同士の間の距離D1は、50〜55mmであることが好ましく、隣り合う吸引口6a同士の間の距離D2は、44〜49mmであることが好ましく、吸引口6aの水平断面における径R2は、38〜43mmであることが好ましく、ワークの長手方向の長さLは、100mm以上であることが好ましい。
図4は、本実施形態に係るワーク搬送装置における吸引機構の概要を示す概略図である。
図4に示すように、ワーク搬送装置100においては、圧縮エアを製造するコンプレッサーCと、該コンプレッサーCに連結された主連通管8と、該主連通管8から枝分かれした第1連通管7aと、該第1連結管7aに設けられた減圧弁9と、該第1連通管7aから枝分かれした第2連通管7baと、該第2連通管7bに設けられた電磁弁21と、該第2連通管7bから枝分かれし連通管7と、該連通管7に設けられたエジェクター22とを備える。
なお、上述したように連通管7は、吸着機構10の各吸引室6に、それぞれ独立に連結されている。
ワーク搬送装置100においては、コンプレッサーCから圧縮エアが主連通管8に送流される。
そうすると、第1連通管7a、第2連通管7b及び連通管7を介して、エジェクター22内の空気が引き込まれ、エジェクター内が負圧となる。これにより、吸着機構10の吸引室6内が吸引されることになる。
ワーク搬送装置100おいては、エジェクター22を用いて吸引を行うため、装置自体をコンパクトにすることができ、騒音も小さくなる。
また、第1連結管7aには、減圧弁9が設けられているので、当該減圧弁9の開閉により、吸引量を調整することができる。
さらに、第2連通管7bには、電磁弁21が設けられているので、当該電磁弁21の開閉により、吸引する吸引室6を選択することができる。
なお、ワーク搬送装置100においては、吸引室6を複数設け、比較的小型にすることにより、各吸引室6が必要な吸引力を低減させることができるので、上述したような枝分かれした構成を有することも可能となり、その結果、装置自体をコンパクトなものとすることができる。
本実施形態に係るワーク搬送方法には、上述したワーク搬送装置100が用いられる。
例えば、ワークWが磁性を有する磁性ワークである場合は、マグネット部11がその磁力により、磁性ワークをエンドレスベルト2の吸着面2aに吸着させた状態で、エンドレスベルト2がスライドすることにより、磁性ワークが搬送される。
また、ワークWが非磁性の非磁性ワークである場合は、吸引部12がその吸引力により、非磁性ワークをエンドレスベルト2の吸着面2aに吸着させた状態で、エンドレスベルト2がスライドすることにより、非磁性ワークが搬送される。
本実施形態に係るワーク搬送方法においては、上述したワーク搬送装置100を用いることにより、コンパクトであり、且つ、ワークWの磁性に拘わらずワークを確実に搬送することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、本実施形態に係るワーク搬送装置は、4基を並設して用いているが(図1の(b)参照)、1基で用いてもよく、2基又は3基を並設して用いてもよく、5基以上を並設して用いてもよい。
本実施形態に係るワーク搬送装置100においては、ワークWをエンドレスベルト2の下側の吸着面2aに吸着させているが、必ずしも下側である必要はない。
本実施形態に係るワーク搬送装置100において、貫通孔5は、長円状となっているが、形状はこれに限定されない。円状や矩形等であってもよい。
図5は、他の実施形態に係るワーク搬送装置を示す概略側面図である。
図5に示すように、他の実施形態に係るワーク搬送装置101は、両端に設けられた案内ロール1と、該案内ロール1に架設されたループ状のエンドレスベルト2と、両端の案内ロール1間に設けられ、上側のエンドレスベルト2に接するように配置された吸着機構10とからなる。
すなわち、他の実施形態に係るワーク搬送装置101は、上下を逆にしたこと以外は、本実施形態に係るワーク搬送装置100と同じである。
他の実施形態に係るワーク搬送装置101においては、ワークWをエンドレスベルト2の上側の吸着面2aに吸着させ、エンドレスベルト2を回動させることにより、ワークWを搬送している。
本実施形態に係るワーク搬送装置100において、エンドレスベルト2の凹部2bに、吸着機構10の凸部10aが嵌合された状態で、エンドレスベルト2がスライドするようになっているが、凹部2b及び凸部10aは必ずしも必須の構成ではない。
本実施形態に係るワーク搬送装置100は、圧縮エアを製造するコンプレッサーCと、該コンプレッサーCに連結された主連通管8と、該主連通管8から枝分かれした連通管7と、該連通管7に設けられたエジェクター22と、主連結管8とエジェクター22との間の連通管7に設けられた電磁弁21と、主連結管8と電磁弁21との間の連通管7に設けられた減圧弁9と、を備えているが、電磁弁21及び減圧弁9は必ずしも必須ではない。
また、エジェクター22を用いて吸引しているが、吸引する方法は、これに限定されない。
例えば、バキュームを用いて、連通管7内を直接吸引してもよい。
本発明に係るワーク搬送装置は、例えば、金属加工の分野において、ワークを搬送する装置として用いられる。
上記ワーク搬送装置によれば、コンパクトであり、且つ、ワークの磁性に拘わらずワークを確実に搬送することができる。
1・・・案内ロール
2・・・エンドレスベルト
2a・・・吸着面
2b・・・凹部
5・・・貫通孔
6・・・吸引室
6a・・・吸引口
6b・・・吸引路
7・・・連通管
7a・・・第1連通管
7b・・・第2連通管
8・・・主連通管
9・・・減圧弁
10・・・吸着機構
10a・・・凸部
11・・・マグネット部
12・・・吸引部
21・・・電磁弁
22・・・エジェクター
100・・・ワーク搬送装置
D1・・・隣り合う貫通孔同士の間の距離
D2・・・隣り合う吸引口同士の間の距離
L・・・ワークの長手方向の長さ
R1・・・貫通孔の水平断面における径
R2・・・吸引口の水平断面における径
W・・・ワーク

Claims (8)

  1. 両端に設けられた案内ロールと、該案内ロールに架設されたループ状のエンドレスベルトと、両端の前記案内ロール間に設けられ、エンドレスベルトに接するように配置された吸着機構とからなり、ワークを前記エンドレスベルトの吸着面に吸着させて搬送するワーク搬送装置であって、
    前記吸着機構が、前記エンドレスベルトの長手方向に対して左右に並設されたマグネット部及び吸引部を有し、
    前記マグネット部が、前記ワークの長手方向の長さよりも小さい複数の電磁マグネットが連続的に配設されたものであり、
    前記吸引部が、前記ワークの長手方向の長さよりも小さい複数の吸引室が連続的に配設されたものであり、
    各吸引室には、連通管が取り付けられ、該連通管を介して、前記吸引室内をそれぞれ独立に吸引可能となっており、
    前記エンドレスベルトには、前記吸引室に対応する位置に貫通孔が設けられているワーク搬送装置。
  2. 前記エンドレスベルトには、凹部が設けられ、該凹部に前記貫通孔が設けられており、
    前記吸着機構には、凸部が設けられ、該凸部に前記吸引室が設けられており、
    前記エンドレスベルトの前記凹部に、前記吸着機構の前記凸部が嵌合された状態で、前記エンドレスベルトがスライドするようになっている請求項1記載のワーク搬送装置。
  3. 前記吸引室が、前記エンドレスベルトに当接される吸引口と、該吸引口の中心から前記連通管に連結される吸引路とからなり、
    前記吸引室が側面視でT字状となっている請求項1又は2に記載のワーク搬送装置。
  4. 前記貫通孔の径をR1、隣り合う貫通孔同士の間の距離をD1、隣り合う前記吸引口同士の間の距離をD2、前記吸引口の径をR2とした場合に、下記式を満たす請求項3記載のワーク搬送装置。
    D2−R2<R1
    D2<D1
  5. 前記貫通孔の径をR1、前記ワークの長手方向の長さをLとした場合に、下記式を満たす請求項3又は4に記載のワーク搬送装置。
    R1<L
  6. 前記連通管が、圧縮エアが流通する主連通管から枝分かれしたものであり、
    前記連通管には、負圧を発生させるためのエジェクターが取り付けられている請求項1〜5のいずれか1項に記載のワーク搬送装置。
  7. 前記主連結管と前記エジェクターとの間の前記連通管には、吸引箇所を選択するための電磁弁が設けられており、
    前記主連結管と前記電磁弁との間の前記連通管には、吸引量を調整するための減圧弁が設けられている請求項6記載のワーク搬送装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のワーク搬送装置を用いたワーク搬送方法であって、
    前記ワークが磁性ワークである場合は、前記マグネット部により該ワークを前記エンドレスベルトの吸着面に吸着させた状態で、前記エンドレスベルトがスライドし、
    前記ワークが非磁性ワークである場合は、前記吸引部により該ワークを前記エンドレスベルトの吸着面に吸着させた状態で、前記エンドレスベルトがスライドするワークの搬送方法。
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