JP2535017Y2 - 真空吸着式ベルトコンベア - Google Patents

真空吸着式ベルトコンベア

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JP2535017Y2
JP2535017Y2 JP1992080363U JP8036392U JP2535017Y2 JP 2535017 Y2 JP2535017 Y2 JP 2535017Y2 JP 1992080363 U JP1992080363 U JP 1992080363U JP 8036392 U JP8036392 U JP 8036392U JP 2535017 Y2 JP2535017 Y2 JP 2535017Y2
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JP
Japan
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belt
vacuum
air
vacuum chamber
conveyor
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JP1992080363U
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JPH0637217U (ja
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謙三 武田
康之 佐々木
良一 蔭山
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば非磁性板を吸引
して搬送するような真空吸着式のベルトコンベアの改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図5、図6に示すような薄
板状のワークを移送するためのベルトコンベア装置51
が知られており、例えば磁性体のワークであればベルト
コンベアのベルト52の裏面側に設けた磁石53によっ
て吸着し、又、非磁性体である場合には、ベルト52の
裏面側に配設した真空チャンバ54とベルト52に設け
た複数のバキューム孔55を連通可能とし、真空チャン
バ54に接続した吸引ホース56から真空チャンバ54
内のエアを吸引して、ベルト52下面にワークWを吸着
させ移送するようにしている。又、例えば実開昭62―
128043号は、ベルト裏面側の真空チャンバを廃止
して自己吸着性のあるバキュームカップを使用して吸
着、移送するようにしたものであり、ベルト表面に自己
吸着性の多数のバキュームカップを配設して、ワークを
このバキュームカップに向けて押し付け吸着するように
している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記真空チ
ャンバを用いた真空吸着式のベルトコンベア装置51
は、通常真空チャンバ54をベルト52の走行方向に沿
ってワークWの移送距離に応じた長さに併設されている
が、後者の自己吸着性のバキュームカップ等に較べて劣
化等の心配がなく、いつまでも吸着力を発揮出来るとい
う特性を有するものである。しかし従来の場合、この真
空チャンバ54の形状は、図6に示すように、断面コの
字型であってエアがバキューム孔55からチャンバ54
を経て吸引ホース56を通過すると断面積が急激に変化
するため圧力損失が大きく、エアを吸引するためには真
空ポンプの動力を大きくしなければならなかった。この
ため、動力消費量が大きく、又、装置類が大型化しやす
いという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本考案は、ワークをストッカへ移動するためのベル
トコンベアのベルトにバキューム孔を開け、ベルトの上
方に真空チャンバを配置し、この真空チャンバで前記バ
キューム孔を介して下方のワークをベルト下面に吸着す
る形式の真空吸着式ベルトコンベアにおいて、真空チャ
ンバは、真空引きされる空気の流れ方向に通路幅が漸増
する断面形状のチャンバであり、このチャンバの下部に
ベルトの上面に摺接するガイド面を有したガイド部材を
備え、且つガイド面にベルト上面との摩擦を抑えるため
の油溝及びエアの吸引を防止するラビリンス溝を兼ねた
条溝を備え、更に、ガイド部材のストッカに寄った部分
に、ガイド面からベルトを押し下げる高圧エアを吹出す
送気ホースを取付けて真空吸着式ベルトコンベアを構成
した。
【0005】
【作用】真空チャンバは、真空引きされる空気の流れ方
向に通路幅が漸増する断面形状のチャンバであり、断面
形状を漸増することで、真空チャンバ内の圧力損失を少
なくすることができる。従って、真空ポンプの能力が小
さいものでよく、装置の小型化も可能である。 ガイド部
材のガイド面に摩擦を抑えるための油溝及びエアの吸引
を防止するラビリンス溝を兼ねた条溝を設けて、ベルト
上面とガイド面との摩擦を抑えるとともに、摺動面から
エアが吸引されるのを防止する。従って、ベルトに過大
な摩擦力を発生させることなくベルトを駆動することが
できるとともに、真空チャンバの気密性を向上させるこ
とができる。 ガイド部材のストッカに寄った部分に、ガ
イド面からベルトを押し下げる高圧エアを吹出す送気ホ
ースを取付け、ガイド面とベルトとの間に隙間を形成す
るようにした。従って、真空力を弱めてワークを落下さ
せることができ、ストッカにワークを確実に収納するこ
とができる。
【0006】
【実施例】本考案の真空吸着式ベルトコンベアの実施例
について添付した図面に基づいて説明する。図1はベル
トコンベア装置の全体図、図2は要部拡大図、図3は図
2のA―A線断面図である。
【0007】図1に示すように、本考案の真空吸着式ベ
ルトコンベア1は、例えば打抜き加工用のブランキング
プレスマシン2から送られるアルミ板を移送してストッ
カ3に積載してゆくようなコンベア装置として構成され
ている。
【0008】すなわち、ブランキングプレスマシン2の
隣には、打抜かれたワークWをベルト上に載置し矢示方
向に送るための搬送コンベア4が設けられ、本考案の真
空吸着式ベルトコンベア1は、この搬送コンベア4で送
られたアルミ板を真空吸着により受取り、コンベア下流
のストッカ3上で吸着を解いて落下させ積載してゆくよ
うに構成されている。
【0009】このため、真空吸着式ベルトコンベア1
は、搬路方向の前後に一対のプーリ5を備え、このプー
リ5に巻回されたベルト6は、不図示の駆動機構に連結
する一方側の駆動プーリ5によってベルト面を水平にし
て巡回走行するとともに、図2に示すようにベルト幅の
中央に所定間隔置きに多数のバキューム孔7を備えてい
る。
【0010】そして、このバキューム孔7は、例えばベ
ルト6の外表面に設けられた大径の凹部8の中心を貫く
細径の貫通孔として設けられており、大径の凹部8によ
ってワークWに対する吸着面積を広くするようにしてい
る。
【0011】又、このベルト6の下方走行面の裏側に
は、真空チャンバ10が設けられている。
【0012】この真空チャンバ10は、ベルト6の走行
方向に沿って一方側のプーリ5から他方側のプーリ5に
近接する位置まで延出する長いボックス形状にされると
ともに、上面の所定箇所にエア吸引部としての吸引パイ
プ11の接続部12を備えている。
【0013】そして、かかる吸引パイプ11は不図示の
真空ポンプに接続されるが、上記接続部12は複数箇所
に設けるようにしてもよい。
【0014】ところで、真空チャンバ10の形状は図3
に示すように、従来下方に向けて平行に開口する断面コ
の字状であったものが、上方の幅b1より下方の開口幅
b2が狭くなっており、長手方向に沿ってこの狭まった
開口幅b2の帯状の開口が真空チャンバ10の開口部1
とされている。そして、長手方向の両サイドは側板1
6(図2)で覆っている。
【0015】又、この真空チャンバ10の下端部にはガ
イド部材14が幅方向に張り出して設けられており、こ
のガイド部材14の下面はガイド面14aとされてい
る。
【0016】このガイド面14aには、ベルト6の走行
方向に沿って左右各二本づつの条溝15が設けられ、油
溝とラビリンス溝を兼ねさせるようにしている。
【0017】つまり、ベルト6面とガイド面14aの摺
接を円滑ならしめるための油を溜め込み、且つ真空チャ
ンバ10からエア抜きを行う際に摺動面からエアが吸引
されるのを防止する。
【0018】このように構成したベルトコンベア1は、
吸引パイプ11から真空チャンバ10内のエアを吸引す
ることにより、ベルト6のバキューム孔7を通してエア
真空チャンバ10の開口部13から吸込まれ、ベルト
6下面のバキューム孔7及び凹部8周辺が負圧となる。
【0019】そして、このベルト6下面の凹部8でワー
クWを吸着するが、この際、真空チャンバ10の下端部
側の幅が狭くなって真空チャンバ10内の圧力損失が小
さくなっているため、真空ポンプの動力を下げることが
出来る。又、装置の小型化も可能である。
【0020】又、ガイド面14aとベルト6の摺接面を
エアが通ろうとしても、条溝15によってエアの遮断効
果が高まり、ベルト下面の吸着能力を高めることが出来
る。
【0021】因みに、かかるベルトコンベア1下流のス
トッカ3の上方には、図4に示すような分離装置17が
設けられており、この分離装置17によってベルト6と
ガイド面14aを分離させるようにしている。
【0022】つまり、この分離装置17は、両ガイド部
材14に設けた高圧エア導入孔18に送気ホース19を
接続して構成し、送気ホース19から供給した高圧エア
を両ガイド部材14からベルト6表面に向けて吹き付け
るようにしている。
【0023】そして、ベルト6下面に吸着したワークW
がストッカ3の上方に来ると、分離装置17によってベ
ルト6をガイド面14aから分離させ、ベルト下面の吸
着力を弱めてワークWを落下させる。
【0024】
【考案の効果】以上のように、本考案は、ワークをスト
ッカへ移動するためのベルトコンベアのベルトにバキュ
ーム孔を開け、ベルトの上方に真空チャンバを配置し、
この真空チャンバで前記バキューム孔を介して下方のワ
ークをベルト下面に吸着する形式の真空吸着式ベルトコ
ンベアにおいて、真空チャンバは、真空引きされる空気
の流れ方向に通路幅が漸増する断面形状のチャンバであ
り、このチャンバの下部にベルトの上面に摺接するガイ
ド面を有したガイド部材を備え、且つガイド面にベルト
上面との摩擦を抑えるための油溝及びエアの吸引を防止
するラビリンス溝を兼ねた条溝を備え、更に、ガイド部
材のストッカに寄った部分に、ガイド面からベルトを押
し下げる高圧エアを吹出す送気ホースを取付けて真空吸
着式ベルトコンベアを構成した。 真空チャンバは、真空
引きされる空気の流れ方向に通路幅が漸増する断面形状
のチャンバであり、断面形状を漸増することで、真空チ
ャンバ内の圧力損失を少なくすることができる。従っ
て、真空ポンプの能力が小さいものでよく、装置の小型
化も可能である。 ガイド部材のガイド面に摩擦を抑える
ための油溝及びエアの吸引を防止するラビリンス溝を兼
ねた条溝を設けて、ベルト上面とガイド面との摩擦を抑
えるとともに、摺動面からエアが吸引されるのを防止し
たので、ベルトに過大な摩擦力を発生させることなくベ
ルトを駆動することができるとともに、真空チャンバの
気密性を向上させることができる。 ガイド部材のストッ
カに寄った部分に、ガイド面からベルトを押し下げる高
圧エアを吹出す送気ホースを取付け、ガイド面とベルト
との間に隙間を形成するよ うにした。従って、真空力を
弱めてワークを落下させることができ、ストッカにワー
クを確実に収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案のベルトコンベア装置の全体図
【図2】要部拡大図
【図3】図2のA―A線断面図
【図4】分離装置を示す断面図
【図5】従来のベルトコンベア装置の斜視図
【図6】図4のB―B線断面図
【符号の説明】W ワーク 1 真空吸着式ベルトコンベア3 ストッカ 6 ベルト 7 バキューム孔 10 真空チャンバ14 ガイド部材 14a ガイド面 15 条溝19 送気ホース

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークをストッカへ移動するためのベル
    トコンベアのベルトにバキューム孔を開け、ベルトの上
    方に真空チャンバを配置し、この真空チャンバで前記バ
    キューム孔を介して下方のワークをベルト下面に吸着す
    る形式の真空吸着式ベルトコンベアにおいて、 前記真空チャンバは、真空引きされる空気の流れ方向に
    通路幅が漸増する断面形状のチャンバであり、このチャ
    ンバの下部に前記ベルトの上面に摺接するガイド面を有
    したガイド部材を備え、且つガイド面にベルト上面との
    摩擦を抑えるための油溝及びエアの吸引を防止するラビ
    リンス溝を兼ねた条溝を備え、更に、前記ガイド部材の
    前記ストッカに寄った部分に、ガイド面からベルトを押
    し下げる高圧エアを吹出す送気ホースを取付け、ガイド
    面とベルトとの間に隙間を形成することで、真空力を弱
    めてワークを落下させることを特徴とする真空吸着式ベ
    ルトコンベア。
JP1992080363U 1992-10-27 1992-10-27 真空吸着式ベルトコンベア Expired - Lifetime JP2535017Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS535216Y2 (ja) * 1973-07-23 1978-02-09
JPS61211209A (ja) * 1985-03-14 1986-09-19 Kanebo Ltd 被搬送物検査装置

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