JP2002160817A - マグネットコンベアベルト - Google Patents

マグネットコンベアベルト

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JP2002160817A
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conveyor belt
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magnetic
magnet conveyor
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Mitsuru Nishifuji
満 西藤
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KOYABE SEIKI KK
Oyabe Seiki Co Ltd
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KOYABE SEIKI KK
Oyabe Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マグネットコンベアベルトにおける複数枚の
平板材を吸着して支持してしまう原因を究明し、この解
決策を見い出して前記問題を解消せんとする。 【解決手段】 積層されている磁性体の平板材を昇降す
るバキュームでマグネットコンベアへ移し、受け取った
平板材を一枚ずつ吸着して搬送するマグネットコンベア
ベルト１であって、コンベア面に配置する磁石２が一枚
の平板材を吸着支持するのに充分な磁力を有すると同時
に、重なった二枚目の平板材を吸着支持する磁力が及ば
ない磁界５の範囲を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネットコンベ
アベルトに関するものであり、詳しくは、積層されてい
る磁性体の平板材を昇降するバキュームでマグネットコ
ンベアへ移し、受け取った平板材を一枚ずつ吸着して搬
送するマグネットコンベアベルトに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のマグネットコンベアベルトに於け
る磁石の配置は、図３及び図４に示すように、搬送ベル
ト１の巾方向に渡って単体の磁石２を設置すると共に、
長さ方向へもＮ極とＳ極が交互に配置されているのであ
る。
【０００３】そして、例えば積層されている磁性体の平
板材をマグネットコンベアベルトの下面に吸着してプレ
ス工程へ搬送する一連の装置があり、マグネットコンベ
アベルトへ吸着させるために、積層された最上面の平板
材をバキューム昇降体に吸い付け、持ち上げてマグネッ
トコンベアベルトへ渡しているのである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来は上記のような装
置であるため、バキューム昇降体の吸着力は一枚の平板
材を支持するに充分であればよいのであるけれど、安全
性を考慮し、複数枚の平板材を支持できるように設けて
ある。又、平板材は油水等が表面に付着しているため一
枚毎に剥がれ難く、複数枚の平板材が接着したまま持ち
上がって、そのままマグネットコンベアベルトへ渡すこ
とが頻繁に発生するのである。
【０００５】一方、平板材を受け取るマグネットコンベ
アベルトも安全性を一筋に考えて平板材を吸着するのに
充分な磁力としてあり、結果として複数枚の平板材を支
持することのできる吸着力を有するため、複数枚の平板
材を吸着したまま搬送してしまうのである。
【０００６】そのため、搬送途中のマグネットコンベア
ベルトに検知センサーを設置して、搬送している平板材
が複数枚接着していないかを検査し、トラブルを検知し
た場合はその都度マグネットコンベアベルトを停止させ
て修復を図るのである。
【０００７】しかし、平板材の搬送供給にトラブルが生
じると、後続の工程ラインの総てに影響が及び、生産性
を悪化させる大きな要因となっているのである。
【０００８】そこで、本発明はマグネットコンベアベル
トにおける複数枚の平板材を吸着して支持してしまう原
因を究明し、その解決策を見い出して前記問題を解消せ
んとするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、積層されてい
る磁性体の平板材を昇降するバキュームでマグネットコ
ンベアへ移し、受け取った平板材を一枚ずつ吸着して搬
送するマグネットコンベアベルトであって、コンベア面
に配置する磁石が、一枚の平板材を吸着支持するのに充
分な磁力を有すると同時に、重なった二枚目の平板材を
吸着支持する磁力が及ばない磁界の範囲を有することを
特徴とするものである。
【００１０】マグネットコンベアベルトの吸着面に配設
した磁石が、搬送する平板材を吸着支持する場合には、
充分な磁力が必要であると共に、その磁力が及ぶ磁界の
範囲内に平板材が存在することが要件と成るのである。
したがって、磁力が複数枚の平板材を吸着支持する強さ
を有していても、その磁界内に平板材がなければ吸着さ
れることはない。又、磁界は外方へ行くほど磁力も弱く
なることも周知されている。
【００１１】したがって、コンベア面に配置する磁石
が、一枚の平板材を吸着するのに充分な磁力を有すると
同時に、重なった二枚目の平板材を吸着支持する磁力が
及ばない磁界の範囲とすることで、例えバキューム昇降
体で複数枚の平板材がマグネットコンベアベルトへ渡さ
れても一枚目の平板材のみ吸着支持する磁力を有し、二
枚目以下の平板材は吸着支持することができず、二枚目
以下の平板材は自重で一枚目の平板材から剥離して落下
するのである。
【００１２】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図１はマグネットコンベアベル
ト１の搬送方向の縦断側面図であり、図２は巾方向の縦
断正面図を示す。図面では、マグネットコンベアベルト
１は磁石２、マグネットレール３及びベルト４より構成
する。
【００１３】磁石２はマグネットレール３内に収容さ
れ、マグネットレール３の下面にベルト４を当着してあ
る。そして、磁石２は搬送方向へＮ極とＳ極を上下交互
に配設すると共に、ベルト４の巾方向へも二列にＮ極と
Ｓ極を上下逆に配設したものとなっている。
【００１４】本発明の構成を従来例の図３及び図４と比
較すると、磁力において両者は等しくても、本発明の構
成は磁石の大きさを小型化して磁界５の及ぶ範囲を小さ
く設定できたものである。そして、図面の実施の形態は
本発明の目的を達成する作用・効果を得る一例を示すも
のであって、この構成に限定されるものではない。
【００１５】
【発明の効果】以上のように、本発明は搬送の安全性を
第一に考え、複数枚の接着した状態の平板材の吸着も受
け入れざるを得ないものとし、検知センサーの設置によ
って対応していた従来の方針を根本から転換し、全く新
たな観点から解決を得たものである。その結果、バキュ
ームでの吸引における二枚目以下の平板材の剥離機構
や、搬送途中の検知センサーに頼らなくても一枚ずつ安
全・確実に吸着支持して搬送できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のマグネットコンベアベルトの縦断側面
図である。
【図２】本発明のマグネットコンベアベルトの縦断正面
図である。
【図３】従来のマグネットコンベアベルトの縦断側面図
である。
【図４】従来のマグネットコンベアベルトの縦断正面図
である。
【符号の説明】
１ マグネットコンベアベルト ２ 磁石 ３ マグネットレール ４ ベルト ５ 磁界

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 積層されている磁性体の平板材を昇降す
    るバキュームでマグネットコンベアへ移し、受け取った
    平板材を一枚ずつ吸着して搬送するマグネットコンベア
    ベルトであって、コンベア面に配置する磁石が、一枚の
    平板材を吸着支持するのに充分な磁力を有すると同時
    に、重なった二枚目の平板材を吸着支持する磁力が及ば
    ない磁界の範囲を有することを特徴とするマグネットコ
    ンベアベルト。
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