JP2949690B2 - 切板分離装置 - Google Patents
切板分離装置Info
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Description
されて、所定箇所に積重状に載置される薄鋼板等の磁性
材製切板を、一枚づつ分離して搬送する切板分離装置に
関するものである。
て搬送する基本的な手段は、この積重した切板を上下方
向に同極性に磁化させて、最上位の切板を同磁極同志の
磁力により他の切板から分離浮上させ、この最上位の切
板を保持して目的箇所に搬送するものとなっている。
た従来技術は、大別して、磁力作用により分離浮上した
最上位の切板をバキューム作用を利用して吸引保持し、
そのまま目的箇所に切板を搬出する手段と、分離浮上し
た最上位の切板を磁力を利用して吸引保持し、そのまま
目的箇所に搬出する手段と、がある。
50191号公報、特開昭58−95043号公報、実
開平1−132632号公報等に開示されたもので、載
置床上の積重した多数の切板を、この切板の側縁を揃え
た状態で上下に同極性に磁化させて最上位に切板を浮上
させ、この浮上した最上位に切板をバキューム搬送機で
吸引保持して、そのまま目的箇所に搬出する構成となっ
ている。
9−37912号公報に開示されているように、載置床
上の積重した多数の切板を、この切板の側縁を揃えた状
態で上下に同極性に磁化させて最上位の切板を浮上さ
せ、この浮上した最上位の切板を、切板浮上のための磁
石よりも強い磁力を発揮する搬送用の磁石により吸引保
持し、そのまま目的箇所に搬出する構成となっている。
来技術にあっては、図6に示すように、載置床2上に積
重搭載された不揃い状態の多数の切板K(図6(a)参
照)を、磁石体4’が切板Kの側縁に当接して、この切
板Kの側縁を揃えると共に、切板Kを上下に同極性に磁
化して最上位の切板Kを浮上(図6(b)参照)させ、
この浮上した最上位の切板Kを吸引搬送機10’で吸引
保持して搬出する(図6(c)参照)するのであるが、
この吸引搬送機10’による切板Kの搬送時に、吸引搬
送機10’と磁石体4’との間での切板Kに対する引っ
張り合いにより、この切板Kが変形したり、切板Kが吸
引搬送機10’から離脱して設備破損とか自動運転停止
等のトラブルが発生すると云う問題点があった。
ものにあっては、切板Kを分離させるための磁石と、切
板Kを吸引保持するための磁石との、少なくとも二種類
の磁石を必要とし、かつ両磁石の磁力を、切板Kの大き
さに従って調整設定する必要があるので、特に吸引搬送
機10’の構成が複雑となると共に、その取扱いが面倒
となると云う問題点があった。
ける問題点を解消すべく創案されたもので、搬送機によ
り搬送される切板に、磁石体と搬送機との間で引っ張り
力が作用しないようにすることを技術的課題とし、もっ
て切板を安全にかつ円滑に分離搬送することを目的とす
る。
る本発明の手段は、磁性材切板を搭載する載置床を有す
ること、この載置床上の積重した切板に対して、側方か
ら接近、離反自在に設けられ、切板への接近状態で、こ
の切板を上下に同極性に磁化する揃え磁石体装置を有す
るこの、バキューム作用により切板を吸引保持して搬送
するバキューム搬送機を有すること、揃え磁石体装置
を、載置床上の切板に対して個々に接近、離反自在に設
けた、永久磁石である磁石体と、非磁性材のサイドガイ
ド板とを有し、このサイドガイド板に、磁石体が通過自
在な通路窓を開設して構成したこと、にある。
性に磁化させると、同磁極の磁気反発力により上下に積
重した切板間に反発力が発生するので、少なくとも最も
作用する荷重の小さい最上位に切板が、この反発力によ
り浮き上がった状態、すなわち直下の切板から分離した
状態となる。
の最上位の切板をバキューム吸引して保持するバキュー
ム搬送機は、既に他の切板から分離している切板を吸引
保持することになる。
位の切板の吸引保持が達成され、引き続いてこのバキュ
ーム搬送機による吸引保持した切板の搬送動作の開始と
前後して、切板に対する磁化作用を停止すると、切板相
互間の磁気反発力が消滅し、最上位の切板を浮き上がら
せる力が無くなると同時に、切板を磁化させた磁力源と
切板との間に作用する磁気吸引力が消滅する。
最上位の切板は、バキューム搬送機により吸引保持され
ているので、下降変位することなく、他の切板と分離し
たままであり、また磁力源と切板との間の磁気吸引力が
消滅するので、バキューム搬送機により搬出される最上
位の切板は、磁気吸引力等の外力を受けることなく、バ
キューム搬送機に安定して吸引保持された状態で搬送さ
れる。
浮上させるに際して、積重した切板の側縁を揃えるべ
く、この積重した切板の側縁に当接した部材を、その当
接位置から後退させることにより、積重した切板は、こ
の側縁を揃えた部材に引っ掛かることなく磁気反発力に
より浮き上がることができ、これにより磁化作用に伴う
切板の浮き上がり動作が円滑にかつ確実に達成される。
板に対して、側方から接近して当接することにより、こ
の積重した切板の側縁を揃えると共に、切板を上下に同
極性に磁化し、最上位の切板を軸反発力により浮き上が
らせる。
磁石体と、非磁性材のサイドガイド板とで構成されてい
るので、サイドガイド板で積重した切板の側縁を揃え、
この側縁を揃えた切板を、サイドガイド板の通過窓を通
って切板に接近する磁石体により、上下に同極性に磁化
させる。
を参照して説明する。図示実施例は、ローラーテーブル
で構成された載置床2と、揃え磁石体装置3と、バキュ
ーム搬送機10とから構成されている。
り込まれる積重状態の切板Kを、そのまま搬入して搭載
保持する。
イド板7とから構成され、載置床2の両側に、この載置
床2上の切板Kを挟んで一対が対向配置されており、磁
石体4は、シリンダ等の磁石移動体6に結合されて、載
置床2上の切板Kに対して接近、離反移動自在に設けら
れた平板状の取付け板5の載置床2側面に、同一磁極を
載置床2側に位置させて適当数取付けられており、非磁
性材製の平板状のサイドガイド板7は、シリンダ等の板
移動体9に結合されて、載置床2上の切板Kに対して接
近、離反自在に設けられており、後方に位置する磁石体
4に対向する箇所には、この磁石体4が後方から通り抜
けることのできる通路窓8を開設(図3およびず4参
照)している。
ムパット11を下面に垂下状に有して(図2参照)構成
されており、載置床2の上方から下降して、この載置床
2上の切板Kをバキューム作用により吸引保持する。
(図5(a)参照)ならば、サイドガイド板7を前進
(図5(b)参照)させて、載置床2上の積重した切板
Kの側縁に当接させ、この積重した切板Kの側縁を、板
幅+0〜0.5mm程度まで揃える。
えたならば、両サイドガイド板7を当接位置からわずか
に後退させると共に、磁石体4を前進(図5(c)参
照)させて、サイドガイド板7の通路窓8を通って切板
Kの側縁に接近させ、積重した切板Kを上下に同極性に
磁化させ、この磁化により最上位の切板Kを磁気反発力
により浮き上げて、直下の切板Kから分離させる。
き上がったならば、バキューム搬送体10を下降移動さ
せ、この浮き上がった最上位の切板Kを、そのバキュー
ムパット11で吸引保持(図5(d)参照)する。
最上位の切板Kの吸引保持が達成されたならば、バキュ
ーム搬送機10による切板Kの搬送動作により、吸引保
持された切板Kが磁石体4に対向する位置よりも上方に
移動するまでに、磁石体4を切板Kの側縁から少なくと
も30mm以上後退(図5(e)参照)させ、磁石体4の
切板Kに対する磁化作用を消滅させる。
消滅により、バキューム搬送機10に吸引保持された切
板Kには、磁石体4からの磁気吸引力が作用しなくな
り、これにより磁石体4とバキューム搬送機10との間
で、切板Kを引っ張り合うことなく、切板Kをバキュー
ム搬送機10で載置床2上から搬出することができる。
て、磁石体4の前進、後退移動と、バキューム搬送機1
0の作動とにより、積重した多数の切板Kを上位のもの
から順に分離搬送する。
で、以下に示す効果を奏する。サイドガイド板の切板に
対する変位規制作用により、側縁を揃えた切板の変位を
生じさせることなく、単純な磁石体の後退移動だけで、
切板に対する磁化作用を消滅させることができ、これに
より切板に変形を生じさせることなく、バキューム搬送
機による切板の安定して確実な吸引搬送を達成でき、も
って設備の損傷とか自動運転停止等のトラブルの発生を
皆無とすることができる。
載置床上の切板に対して側方から接近、離反自在に配置
しただけであるので、その構成がきわめて簡単であり、
また磁石体の切板に対する磁化作用の停止は、磁石体を
単に離反移動させるだけで良く、その取扱い操作が簡単
で容易である。
た全体側面図。
装置の側面図。
面図。
図で、(a)は分離動作開始前の状態を、(b)は切板
側縁の揃え動作状態を、(c)は磁化作用による切板の
分離動作状態を、(d)はバキューム搬送機による浮上
した切板の吸引保持動作状態を、(e)は磁石体による
切板に対する磁化作用停止動作状態を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 磁性材切板(K) を搭載する載置床(2)
と、該載置床(2)上の積重した前記切板(K) に対して、
側方から接近、離反自在に設けられ、前記切板(K) への
接近状態で、該切板(K) を上下に同極性に磁化する揃え
磁石体装置(3) と、バキューム作用により前記切板(K)
を吸引保持して搬送するバキューム搬送機(10)と、から
成り、前記揃え磁石体装置(3) を、前記載置床(2) 上の
切板(K) に対して個々に接近、離反自在に設けた、永久
磁石である磁石体(4) と、非磁性材のサイドガイド板
(7) とを有し、該サイドガイド板(7) に、前記磁石体
(4) が通過自在な通路窓(8) を開設して構成した切板分
離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26853993A JP2949690B2 (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 切板分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26853993A JP2949690B2 (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 切板分離装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07117883A JPH07117883A (ja) | 1995-05-09 |
JP2949690B2 true JP2949690B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=17459936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26853993A Expired - Fee Related JP2949690B2 (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 切板分離装置 |
Country Status (1)
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-
1993
- 1993-10-27 JP JP26853993A patent/JP2949690B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07117883A (ja) | 1995-05-09 |
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