JP2016104039A - 粗製のマトリックスにおける核酸の検出 - Google Patents
粗製のマトリックスにおける核酸の検出 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016104039A JP2016104039A JP2016041035A JP2016041035A JP2016104039A JP 2016104039 A JP2016104039 A JP 2016104039A JP 2016041035 A JP2016041035 A JP 2016041035A JP 2016041035 A JP2016041035 A JP 2016041035A JP 2016104039 A JP2016104039 A JP 2016104039A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nucleic acid
- amplification
- reaction
- target nucleic
- item
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q1/00—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
- C12Q1/68—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
- C12Q1/6844—Nucleic acid amplification reactions
- C12Q1/6846—Common amplification features
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q1/00—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
- C12Q1/68—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
- C12Q1/6844—Nucleic acid amplification reactions
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Immunology (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
【課題】粗製のマトリックスにおける核酸の検出の提供。【解決手段】粗製のマトリックスを、標的核酸種についての等温核酸増幅反応の成分と接触させ、それによって混合物を提供する工程;その混合物を、等温核酸増幅反応が進行するために十分な条件下でインキュベートし、それによって産物を提供する工程;および標的核酸種の指標が、その産物に存在するか否かを決定する工程を含む方法。本開示は、少なくとも部分的には、核酸抽出および/または精製を行わずに、様々な病原生物を、粗製のマトリックスにおいて検出し得るという発見に基づく。【選択図】なし
Description
(優先権の主張)
本出願は、2009年9月25日に出願された米国特許出願第61/245,758号への優先権を主張し、上記米国特許出願の全容は、参照によって本明細書に援用される。
本出願は、2009年9月25日に出願された米国特許出願第61/245,758号への優先権を主張し、上記米国特許出願の全容は、参照によって本明細書に援用される。
(技術分野)
本開示は、粗製のマトリックスにおける、増幅法による核酸の検出に関連する。
本開示は、粗製のマトリックスにおける、増幅法による核酸の検出に関連する。
(背景)
等温増幅法は、数分の間に、微量レベルから、非常に高くそして検出可能なレベルまで、特異的な方式で核酸標的を増幅し得る。そのような等温法、例えばリコンビナーゼポリメラーゼ増幅(RPA)は、核酸に基づく診断の適用を、ポイントオブケアテストならびにフィールドおよび消費者テストのような、新たな領域に拡大し得る。その技術の等温および広い温度範囲は、使用者が複雑な電力を必要とする器具使用を回避することを可能にし得る。
等温増幅法は、数分の間に、微量レベルから、非常に高くそして検出可能なレベルまで、特異的な方式で核酸標的を増幅し得る。そのような等温法、例えばリコンビナーゼポリメラーゼ増幅(RPA)は、核酸に基づく診断の適用を、ポイントオブケアテストならびにフィールドおよび消費者テストのような、新たな領域に拡大し得る。その技術の等温および広い温度範囲は、使用者が複雑な電力を必要とする器具使用を回避することを可能にし得る。
(概要)
本開示は、少なくとも部分的には、核酸抽出および/または精製を行わずに、様々な病原生物を、粗製のマトリックスにおいて検出し得るという発見に基づく。核酸抽出および/または精製を行わずに粗製のマトリックスを使用することは、上記で記載した等温核酸増幅法の利点に、簡単なサンプル調製の利点を加え得る。いくつかの場合には、アルカリ溶解または溶解酵素処理のような簡単な処理が、検出のために十分である。他のいくつかの場合には、その生物の標的核酸配列を、従来の溶解溶液でサンプルを前処理することをなんら必要とせずに、高い感度で検出し得る。代わりに、サンプルを等温増幅反応に接触させることが、その生物を高い感度で検出するために十分である。
本開示は、少なくとも部分的には、核酸抽出および/または精製を行わずに、様々な病原生物を、粗製のマトリックスにおいて検出し得るという発見に基づく。核酸抽出および/または精製を行わずに粗製のマトリックスを使用することは、上記で記載した等温核酸増幅法の利点に、簡単なサンプル調製の利点を加え得る。いくつかの場合には、アルカリ溶解または溶解酵素処理のような簡単な処理が、検出のために十分である。他のいくつかの場合には、その生物の標的核酸配列を、従来の溶解溶液でサンプルを前処理することをなんら必要とせずに、高い感度で検出し得る。代わりに、サンプルを等温増幅反応に接触させることが、その生物を高い感度で検出するために十分である。
1つの局面において、本開示は、粗製のマトリックスを、標的核酸種のための等温核酸増幅反応の成分と接触させて、それによって混合物を提供すること;その混合物を、等温核酸増幅反応が進行するために十分な条件下でインキュベートして、それによって産物を提供すること;およびその標的核酸種の指標が、その産物に存在するか否かを決定することを含む方法を特色とする。
別の局面において、本開示は、粗製のマトリックスを、標的核酸種のための核酸増幅反応の成分と接触させて、それによって混合物を提供すること;核酸増幅反応が進行することを可能にするために十分な時間にわたり、その混合物の温度を95℃未満(例えば90℃未満、85℃未満、80℃未満、75℃未満、70℃未満、65℃未満、60℃未満、55℃未満、50℃未満、45℃未満、または40℃未満)に維持して、それによって産物を提供すること;およびその標的核酸種の指標が、その産物に存在するか否かを決定することを含む方法を特色とする。
別の局面において、本開示は、粗製のマトリックスを、標的核酸種のための核酸増幅反応の成分と接触させて、それによって混合物を提供すること;核酸増幅反応が進行することを可能にするために十分な時間にわたり、その混合物のセ氏目盛り温度を30%未満(例えば25%未満、20%未満、15%未満、10%未満、または5%未満)または20℃未満(例えば15℃未満、10℃未満、5℃未満、2℃未満、または1℃未満)変化させて、それによって産物を提供すること;およびその標的核酸種の指標が、その産物に存在するか否かを決定することを含む方法を特色とする。
別の局面において、本開示は、混合物の等温反応を実施して産物を提供すること(その混合物は粗製のマトリックスおよび標的核酸種のための核酸増幅反応の成分を含む);およびその標的核酸種の指標が、その産物に存在するか否かを決定することを含む方法を特色とする。
別の局面において、本開示は、最高で80℃(例えば最高で75℃、最高で70℃、最高で65℃、最高で60℃、最高で55℃、最高で50℃、最高で45℃、または最高で40℃)の温度で混合物を反応させて産物を提供すること(その混合物は粗製のマトリックスおよび標的核酸種のための核酸増幅反応の成分を含む);およびその標的核酸種の指標が、その産物に存在するか否かを決定することを含む方法を特色とする。
別の局面で、本開示は、その混合物のセ氏目盛り温度を最大30%(例えば最大25%、最大20%、最大15%、最大10%、または最大5%)または最大20℃(例えば最大15℃、最大10℃、最大5℃、最大2℃、または最大1℃)変化させる間、混合物を反応させて産物を提供すること(その混合物は粗製のマトリックスおよび標的核酸種のための核酸増幅反応の成分を含む);およびその標的核酸種の指標が、その産物に存在するか否かを決定することを含む方法を特色とする。
上記の局面のいくつかの実施態様において、その粗製のマトリックスは、生物学的サンプル、例えば血液、尿、唾液、痰、リンパ液、血漿、射精液、肺吸引物、および脳脊髄液の少なくとも1つを含む。いくつかの実施態様において、その生物学的サンプルは、喉スワブ、鼻スワブ、膣スワブ、または直腸スワブから選択される、少なくとも1つのサンプルを含む。いくつかの実施態様において、その生物学的サンプルは、生検サンプルを含む。
上記の局面のいくつかの実施態様において、その粗製のマトリックスを、溶解処理に供さない。
上記の局面のいくつかの実施態様において、その粗製のマトリックスを、カオトロピック剤、界面活性剤、溶解酵素調製物で処理しない。
上記の局面のいくつかの実施態様において、その粗製のマトリックスを、高温(例えば80℃以上、85℃以上、90℃以上、または95℃以上)温度処理工程に供さない。
上記の局面のいくつかの実施態様において、その粗製のマトリックスを、溶解処理に供さず、そしてその標的核酸種は、ブドウ球菌(例えばS.aureusまたはメチシリン耐性S.aureus(MRSA))の核酸である。
上記の局面のいくつかの実施態様において、その粗製のマトリックスを、溶解処理に供さず、そしてその標的核酸種は、マイコプラズマの核酸である。
上記の局面のいくつかの実施態様において、その粗製のマトリックスを、溶解処理に供し得る。例えば、その粗製のマトリックスを、界面活性剤および/またはバクテリオファージ溶解素(例えば連鎖球菌C1バクテリオファージ溶解素(PlyC))のような溶解酵素で処理する。
上記の局面のいくつかの実施態様において、その粗製のマトリックスを、溶解処理に供し、そしてその標的核酸種は、連鎖球菌(例えばA群連鎖球菌またはB群連鎖球菌)の核酸である。
上記の局面のいくつかの実施態様において、その粗製のマトリックスを、溶解処理に供し、そしてその標的核酸種は、サルモネラ(例えばS.typhimurium)の核酸である。
上記の局面のいくつかの実施態様において、その標的核酸は細菌の核酸、例えばChlamydia trachomatis、Neisseria gonorrhea、A群連鎖球菌、B群連鎖球菌、Clostridium difficile、Escherichia coli、Mycobacterium tuberculosis、Helicobacter pylori、Gardnerella vaginalis、Mycoplasma hominis、モビルンカス種、プレボテラ種、およびポルフィロモナス種から選択される細菌由来、または本明細書中で記載される別の細菌由来である。
上記の局面のいくつかの実施態様において、その標的核酸は、哺乳動物の核酸であり、例えば核酸は腫瘍細胞と関連している。
上記の局面のいくつかの実施態様において、その標的核酸は、ウイルスの核酸であり、例えばHIV、インフルエンザウイルス、またはデングウイルス由来、または本明細書中で記載される別のウイルス由来である。
上記の局面のいくつかの実施態様において、その標的核酸は、真菌の核酸であり、例えばCandida albicans、または本明細書中で記載される別の真菌由来である。
上記の局面のいくつかの実施態様において、その標的核酸は、原生動物の核酸であり、例えばトリコモナスまたは本明細書中で記載される別の原生動物由来である。
上記の局面のいくつかの実施態様において、その等温核酸増幅反応は、リコンビナーゼポリメラーゼ増幅である。いくつかの実施態様において、その等温核酸増幅反応は、転写媒介増幅、核酸配列に基づく増幅、RNAのシグナル媒介増幅、鎖置換増幅、ローリングサークル型増幅、DNAのループ媒介等温増幅、等温多重置換増幅、ヘリカーゼ依存性増幅、シングルプライマー等温増幅法、環状ヘリカーゼ依存性増幅、またはニッキングおよび伸長増幅反応である。
上記の局面のいくつかの実施態様において、その反応の条件は、ポリエチレングリコール(PEG)を、例えば1%より高い濃度で含む。
別の局面において、本開示は、特異的DNAまたはRNA種を検出する方法を特色とし、ここではサンプルを、カオトロピック剤、界面活性剤による事前の溶解処理を行わずに、高温温度処理工程を行わずに、または溶解酵素調製物無しで、反応再水和緩衝液または水和反応系に接触させ、そして検出可能なレベルまで増幅する。いくつかの実施態様において、その標的核酸種は、Staphylococcus aureusまたはMRSAのゲノムDNAを含む。いくつかの実施態様において、その増幅方法は、リコンビナーゼポリメラーゼ増幅(RPA)法である。いくつかの実施態様において、ポリエチレングリコールが、再水和緩衝液または完全に再水和した増幅環境に、1%より高い濃度で含まれる。
別の局面において、本開示は、等温核酸増幅反応の成分;および溶解酵素を含むキットを特色とする。等温核酸増幅反応の成分は、例えばリコンビナーゼを含み得る。いくつかの実施態様において、その溶解酵素は、バクテリオファージ溶解素、例えば連鎖球菌C1バクテリオファージ溶解素(PlyC)を含む。
別の局面において、本開示は、等温核酸増幅反応の成分;および側方流動またはマイクロ流体デバイス(例えば反応産物の検出のための)を含むキットを特色とする。等温核酸増幅反応の成分は、例えばリコンビナーゼを含み得る。
別の局面において、本開示は、等温核酸増幅反応の成分;およびスワブ(例えば生物学的サンプルを得るための)を含むキットを特色とする。等温核酸増幅反応の成分は、例えばリコンビナーゼを含み得る。
上記のキットのいずれかのいくつかの実施態様において、そのキットは核酸精製または抽出のための試薬、例えばカオトロピック剤および/または核酸結合媒質(nucleic acid−binding medium)を含まない。
本明細書中で使用される場合、「粗製のマトリックス」は、生物学的供給源由来の核酸を含むマトリックスであり、ここでそのマトリックスは、核酸抽出および/または精製に供していない。いくつかの実施態様において、その生物学的供給源は、細胞および/または生物学的サンプル(例えば患者由来)および/または環境サンプルを含む。その細胞および/または生物学的サンプルおよび/または環境サンプルは、溶解されていない場合があり、または溶解工程に供され得る。
本発明の他の特徴および利点が、以下の詳細な説明および請求の範囲から明らかとなる。
本願は特定の実施形態において例えば以下の項目を提供する:
(項目1)
粗製のマトリックスを、標的核酸種のための等温核酸増幅反応の成分と接触させて、混合物を提供する工程;
該混合物を、該等温核酸増幅反応が進行するために十分な条件下でインキュベートして、産物を提供する工程;および
該標的核酸種の指標が、該産物に存在するか否かを決定する工程
を含む、方法。
(項目2)
粗製のマトリックスを、標的核酸種のための核酸増幅反応の成分と接触させて、混合物を提供する工程;
該核酸増幅反応が進行することを可能にするために十分な時間にわたり、該混合物の温度を80℃未満に維持して、産物を提供する工程;および
該標的核酸種の指標が、該産物に存在するか否かを決定する工程
を含む、方法。
(項目3)
粗製のマトリックスを、標的核酸種のための核酸増幅反応の成分と接触させて、混合物を提供する工程;
該核酸増幅反応が進行することを可能にするために十分な時間にわたり、該混合物のセ氏目盛り温度を25%未満または15℃未満変化させて、産物を提供する工程;および
該標的核酸種の指標が、該産物に存在するか否かを決定する工程
を含む、方法。
(項目4)
混合物の等温反応を実施して産物を提供する工程であって、該混合物は粗製のマトリックスおよび標的核酸種のための核酸増幅反応の成分を含む、工程;および
該標的核酸種の指標が、該産物に存在するか否かを決定する工程
を含む、方法。
(項目5)
最高で80℃の温度で混合物を反応させて産物を提供する工程であって、該混合物は粗製のマトリックスおよび標的核酸種のための核酸増幅反応の成分を含む、工程;および
該標的核酸種の指標が、該産物に存在するか否かを決定する工程
を含む、方法。
(項目6)
混合物のセ氏目盛り温度を最大25%または最大15℃変化させる間、該混合物を反応させて産物を提供する工程であって、該混合物は粗製のマトリックスおよび標的核酸種のための核酸増幅反応の成分を含む、工程;および
該標的核酸種の指標が、該産物に存在するか否かを決定する工程
を含む、方法。
(項目7)
前記粗製のマトリックスが、生物学的サンプルである、項目1〜6のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
前記生物学的サンプルが、血液、尿、唾液、痰、リンパ液、血漿、射精液、肺吸引物、および脳脊髄液からなる群より選択される少なくとも1つのサンプルを含む、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記生物学的サンプルが、喉スワブ、鼻スワブ、膣スワブ、または直腸スワブからなる群より選択される少なくとも1つのサンプルを含む、項目7に記載の方法。
(項目10)
前記生物学的サンプルが、生検サンプルを含む、項目7に記載の方法。
(項目11)
前記粗製のマトリックスが、溶解処理に供されない、項目1〜10のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
前記粗製のマトリックスが、カオトロピック剤、界面活性剤、または溶解酵素調製物で処理されない、項目1〜11のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
前記粗製のマトリックスが、高温温度処理工程に供されない、項目1〜12のいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
前記標的核酸種が、ブドウ球菌の核酸である、項目1〜13のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
前記ブドウ球菌が、S.aureusである、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記S.aureusが、メチシリン耐性S.aureus(MRSA)である、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記標的核酸種が、マイコプラズマの核酸である、項目1〜13のいずれか一項に記載の方法。
(項目18)
前記粗製のマトリックスが、溶解処理に供される、項目1〜10のいずれか一項に記載の方法。
(項目19)
前記溶解処理が、前記粗製のマトリックスを界面活性剤で処理する工程を含む、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記溶解処理が、前記粗製のマトリックスを溶解酵素で処理する工程を含む、項目18または19に記載の方法。
(項目21)
前記溶解酵素が、PlyCである、項目20に記載の方法。
(項目22)
前記標的核酸種が、連鎖球菌の核酸である、項目1〜10および18〜21のいずれか一項に記載の方法。
(項目23)
前記連鎖球菌が、A群連鎖球菌(Strep A)である、項目22に記載の方法。
(項目24)
前記標的核酸種が、サルモネラの核酸である、項目1〜10および18〜21のいずれか一項に記載の方法。
(項目25)
前記サルモネラが、S.typhimuriumである、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記標的核酸が、細菌の核酸である、項目1〜13および18〜21のいずれか一項に記載の方法。
(項目27)
前記細菌が、Chlamydia trachomatis、Neisseria gonorrhea、A群連鎖球菌、B群連鎖球菌、Clostridium difficile、Escherichia coli、Mycobacterium tuberculosis、Helicobacter pylori、Gardnerella
vaginalis、Mycoplasma hominis、モビルンカス種、プレボテラ種、およびポルフィロモナス種からなる群より選択される、項目26に記載の方法。
(項目28)
前記標的核酸が、哺乳動物の核酸である、項目1〜13および18〜21のいずれか一項に記載の方法。
(項目29)
前記標的核酸が、腫瘍細胞と関連している、項目28に記載の方法。
(項目30)
前記標的核酸が、ウイルスの核酸である、項目1〜13および18〜21のいずれか一項に記載の方法。
(項目31)
前記ウイルスが、HIV、インフルエンザウイルス、およびデングウイルスからなる群より選択される、項目25に記載の方法。
(項目32)
前記標的核酸が、真菌の核酸である、項目1〜13および18〜21のいずれか一項に記載の方法。
(項目33)
前記真菌が、Candida albicansである、項目32に記載の方法。
(項目34)
前記標的核酸が、原生動物の核酸である、項目1〜13および18〜21のいずれか一項に記載の方法。
(項目35)
前記原生動物が、トリコモナスである、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記等温核酸増幅反応が、リコンビナーゼポリメラーゼ増幅である、項目1〜35のいずれか一項に記載の方法。
(項目37)
前記等温核酸増幅反応が、転写媒介増幅、核酸配列に基づく増幅、RNAのシグナル媒介増幅、鎖置換増幅、ローリングサークル型増幅、DNAのループ媒介等温増幅、等温多重置換増幅、ヘリカーゼ依存性増幅、シングルプライマー等温増幅法、環状ヘリカーゼ依存性増幅、ならびにニッキングおよび伸長増幅反応からなる群より選択される、項目1〜35のいずれか一項に記載の方法。
(項目38)
前記反応の条件が、ポリエチレングリコール(PEG)を含む、項目1〜37のいずれか一項に記載の方法。
(項目39)
PEGが、1%より高い濃度で前記反応の条件中に存在する、項目38に記載の方法。
(項目40)
特異的DNA種または特異的RNA種を検出するための方法であって、サンプルを、カオトロピック剤、界面活性剤による事前の溶解処理を行わずに、高温温度処理工程を行わずに、または溶解酵素調製物無しで、反応再水和緩衝液または水和反応系に接触させ、そして検出可能なレベルまで増幅させる、方法。
(項目41)
前記標的核酸種が、Staphylococcus aureusまたはMRSAのゲノムDNAを含む、項目40に記載の方法。
(項目42)
前記増幅の方法が、リコンビナーゼポリメラーゼ増幅(RPA)法である、項目40または41に記載の方法。
(項目43)
ポリエチレングリコールが、前記再水和緩衝液または完全に再水和した増幅環境に1%より高い濃度で含まれる、項目40または41に記載の方法。
(項目44)
等温核酸増幅反応の成分;および
溶解酵素
を含む、キット。
(項目45)
前記等温核酸増幅反応の成分が、リコンビナーゼを含む、項目44に記載のキット。
(項目46)
前記溶解酵素が、バクテリオファージ溶解素を含む、項目44または45に記載のキット。
(項目47)
前記バクテリオファージ溶解素が、連鎖球菌C1バクテリオファージ溶解素(PlyC)を含む、項目46に記載のキット。
(項目48)
等温核酸増幅反応の成分;および
側方流動デバイス
を含む、キット。
(項目49)
前記等温核酸増幅反応の成分が、リコンビナーゼを含む、項目48に記載のキット。
(項目50)
等温核酸増幅反応の成分;および
スワブ
を含む、キット。
(項目51)
前記等温核酸増幅反応の成分が、リコンビナーゼを含む、項目50に記載のキット。
(項目52)
核酸精製または抽出のための試薬を含まない、項目44〜51のいずれか一項に記載のキット。
(項目53)
核酸精製または抽出のための前記試薬が、カオトロピック剤を含む、項目52に記載のキット。
(項目54)
項目44〜53のいずれか一項に記載のキットであって、核酸精製または抽出の工程を行わずに、等温核酸増幅の方法において該キットを使用するための説明書をさらに含む、キット。
本願は特定の実施形態において例えば以下の項目を提供する:
(項目1)
粗製のマトリックスを、標的核酸種のための等温核酸増幅反応の成分と接触させて、混合物を提供する工程;
該混合物を、該等温核酸増幅反応が進行するために十分な条件下でインキュベートして、産物を提供する工程;および
該標的核酸種の指標が、該産物に存在するか否かを決定する工程
を含む、方法。
(項目2)
粗製のマトリックスを、標的核酸種のための核酸増幅反応の成分と接触させて、混合物を提供する工程;
該核酸増幅反応が進行することを可能にするために十分な時間にわたり、該混合物の温度を80℃未満に維持して、産物を提供する工程;および
該標的核酸種の指標が、該産物に存在するか否かを決定する工程
を含む、方法。
(項目3)
粗製のマトリックスを、標的核酸種のための核酸増幅反応の成分と接触させて、混合物を提供する工程;
該核酸増幅反応が進行することを可能にするために十分な時間にわたり、該混合物のセ氏目盛り温度を25%未満または15℃未満変化させて、産物を提供する工程;および
該標的核酸種の指標が、該産物に存在するか否かを決定する工程
を含む、方法。
(項目4)
混合物の等温反応を実施して産物を提供する工程であって、該混合物は粗製のマトリックスおよび標的核酸種のための核酸増幅反応の成分を含む、工程;および
該標的核酸種の指標が、該産物に存在するか否かを決定する工程
を含む、方法。
(項目5)
最高で80℃の温度で混合物を反応させて産物を提供する工程であって、該混合物は粗製のマトリックスおよび標的核酸種のための核酸増幅反応の成分を含む、工程;および
該標的核酸種の指標が、該産物に存在するか否かを決定する工程
を含む、方法。
(項目6)
混合物のセ氏目盛り温度を最大25%または最大15℃変化させる間、該混合物を反応させて産物を提供する工程であって、該混合物は粗製のマトリックスおよび標的核酸種のための核酸増幅反応の成分を含む、工程;および
該標的核酸種の指標が、該産物に存在するか否かを決定する工程
を含む、方法。
(項目7)
前記粗製のマトリックスが、生物学的サンプルである、項目1〜6のいずれか一項に記載の方法。
(項目8)
前記生物学的サンプルが、血液、尿、唾液、痰、リンパ液、血漿、射精液、肺吸引物、および脳脊髄液からなる群より選択される少なくとも1つのサンプルを含む、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記生物学的サンプルが、喉スワブ、鼻スワブ、膣スワブ、または直腸スワブからなる群より選択される少なくとも1つのサンプルを含む、項目7に記載の方法。
(項目10)
前記生物学的サンプルが、生検サンプルを含む、項目7に記載の方法。
(項目11)
前記粗製のマトリックスが、溶解処理に供されない、項目1〜10のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
前記粗製のマトリックスが、カオトロピック剤、界面活性剤、または溶解酵素調製物で処理されない、項目1〜11のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
前記粗製のマトリックスが、高温温度処理工程に供されない、項目1〜12のいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
前記標的核酸種が、ブドウ球菌の核酸である、項目1〜13のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
前記ブドウ球菌が、S.aureusである、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記S.aureusが、メチシリン耐性S.aureus(MRSA)である、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記標的核酸種が、マイコプラズマの核酸である、項目1〜13のいずれか一項に記載の方法。
(項目18)
前記粗製のマトリックスが、溶解処理に供される、項目1〜10のいずれか一項に記載の方法。
(項目19)
前記溶解処理が、前記粗製のマトリックスを界面活性剤で処理する工程を含む、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記溶解処理が、前記粗製のマトリックスを溶解酵素で処理する工程を含む、項目18または19に記載の方法。
(項目21)
前記溶解酵素が、PlyCである、項目20に記載の方法。
(項目22)
前記標的核酸種が、連鎖球菌の核酸である、項目1〜10および18〜21のいずれか一項に記載の方法。
(項目23)
前記連鎖球菌が、A群連鎖球菌(Strep A)である、項目22に記載の方法。
(項目24)
前記標的核酸種が、サルモネラの核酸である、項目1〜10および18〜21のいずれか一項に記載の方法。
(項目25)
前記サルモネラが、S.typhimuriumである、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記標的核酸が、細菌の核酸である、項目1〜13および18〜21のいずれか一項に記載の方法。
(項目27)
前記細菌が、Chlamydia trachomatis、Neisseria gonorrhea、A群連鎖球菌、B群連鎖球菌、Clostridium difficile、Escherichia coli、Mycobacterium tuberculosis、Helicobacter pylori、Gardnerella
vaginalis、Mycoplasma hominis、モビルンカス種、プレボテラ種、およびポルフィロモナス種からなる群より選択される、項目26に記載の方法。
(項目28)
前記標的核酸が、哺乳動物の核酸である、項目1〜13および18〜21のいずれか一項に記載の方法。
(項目29)
前記標的核酸が、腫瘍細胞と関連している、項目28に記載の方法。
(項目30)
前記標的核酸が、ウイルスの核酸である、項目1〜13および18〜21のいずれか一項に記載の方法。
(項目31)
前記ウイルスが、HIV、インフルエンザウイルス、およびデングウイルスからなる群より選択される、項目25に記載の方法。
(項目32)
前記標的核酸が、真菌の核酸である、項目1〜13および18〜21のいずれか一項に記載の方法。
(項目33)
前記真菌が、Candida albicansである、項目32に記載の方法。
(項目34)
前記標的核酸が、原生動物の核酸である、項目1〜13および18〜21のいずれか一項に記載の方法。
(項目35)
前記原生動物が、トリコモナスである、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記等温核酸増幅反応が、リコンビナーゼポリメラーゼ増幅である、項目1〜35のいずれか一項に記載の方法。
(項目37)
前記等温核酸増幅反応が、転写媒介増幅、核酸配列に基づく増幅、RNAのシグナル媒介増幅、鎖置換増幅、ローリングサークル型増幅、DNAのループ媒介等温増幅、等温多重置換増幅、ヘリカーゼ依存性増幅、シングルプライマー等温増幅法、環状ヘリカーゼ依存性増幅、ならびにニッキングおよび伸長増幅反応からなる群より選択される、項目1〜35のいずれか一項に記載の方法。
(項目38)
前記反応の条件が、ポリエチレングリコール(PEG)を含む、項目1〜37のいずれか一項に記載の方法。
(項目39)
PEGが、1%より高い濃度で前記反応の条件中に存在する、項目38に記載の方法。
(項目40)
特異的DNA種または特異的RNA種を検出するための方法であって、サンプルを、カオトロピック剤、界面活性剤による事前の溶解処理を行わずに、高温温度処理工程を行わずに、または溶解酵素調製物無しで、反応再水和緩衝液または水和反応系に接触させ、そして検出可能なレベルまで増幅させる、方法。
(項目41)
前記標的核酸種が、Staphylococcus aureusまたはMRSAのゲノムDNAを含む、項目40に記載の方法。
(項目42)
前記増幅の方法が、リコンビナーゼポリメラーゼ増幅(RPA)法である、項目40または41に記載の方法。
(項目43)
ポリエチレングリコールが、前記再水和緩衝液または完全に再水和した増幅環境に1%より高い濃度で含まれる、項目40または41に記載の方法。
(項目44)
等温核酸増幅反応の成分;および
溶解酵素
を含む、キット。
(項目45)
前記等温核酸増幅反応の成分が、リコンビナーゼを含む、項目44に記載のキット。
(項目46)
前記溶解酵素が、バクテリオファージ溶解素を含む、項目44または45に記載のキット。
(項目47)
前記バクテリオファージ溶解素が、連鎖球菌C1バクテリオファージ溶解素(PlyC)を含む、項目46に記載のキット。
(項目48)
等温核酸増幅反応の成分;および
側方流動デバイス
を含む、キット。
(項目49)
前記等温核酸増幅反応の成分が、リコンビナーゼを含む、項目48に記載のキット。
(項目50)
等温核酸増幅反応の成分;および
スワブ
を含む、キット。
(項目51)
前記等温核酸増幅反応の成分が、リコンビナーゼを含む、項目50に記載のキット。
(項目52)
核酸精製または抽出のための試薬を含まない、項目44〜51のいずれか一項に記載のキット。
(項目53)
核酸精製または抽出のための前記試薬が、カオトロピック剤を含む、項目52に記載のキット。
(項目54)
項目44〜53のいずれか一項に記載のキットであって、核酸精製または抽出の工程を行わずに、等温核酸増幅の方法において該キットを使用するための説明書をさらに含む、キット。
本発明の他の特徴および利点が、以下の詳細な説明および請求の範囲から明らかとなる。
(詳細な説明)
本開示は、核酸標的の検出のための、粗製のマトリックスにおける核酸の等温増幅の方法を提供する。
本開示は、核酸標的の検出のための、粗製のマトリックスにおける核酸の等温増幅の方法を提供する。
いくつかの実施態様において、粗製のマトリックスを、標的核酸種のための等温核酸増幅反応(例えばRPA)の成分と接触させて、混合物を提供する。次いでその混合物を、増幅反応が進行し、そして産物を産生するために十分な条件下でインキュベートし、その産物を評価して標的核酸種の指標が存在するか否かを決定する。標的核酸種の指標がその産物中に見出される場合、その標的核酸種がもとの粗製のマトリックスに存在したことを推測し得る。
いくつかの実施態様において、その粗製のマトリックスは、生物学的サンプル、例えば植物または動物被験体から得たサンプルを含む。本明細書中で使用される場合、生物学的サンプルは、細胞、組織(例えば肺、肝臓および腎臓)、骨髄吸引物、体液(例えば血液、血液の誘導体および画分(血清またはバフィーコートなど)、尿、リンパ液、涙、前立腺液、脳脊髄液、気管吸引物、痰、膿、鼻咽頭吸引物、口腔咽頭吸引物、唾液)、目スワブ、頸部スワブ、膣スワブ、直腸スワブ、便および便懸濁物を含むがこれに限らない、被験者における核酸の検出のために有用なあらゆる臨床サンプルを含む。他の適当なサンプルは、中耳液、気管支肺胞洗浄物、気管吸引物、痰、鼻咽頭吸引物、口腔咽頭吸引物、または唾液から得られたサンプルを含む。特定の実施態様において、その生物学的サンプルを、動物被験体から得る。そのようなサンプルを得るための標準的な技術が利用可能である。例えば、Schlugerら、J.Exp.Med.176:1327−33(1992);Bigbyら、Am.Rev.Respir.Dis.133:515−18(1986);Kovacsら、NEJM 318:589−93(1988);およびOgnibeneら、Am.Rev.Respir.Dis.129:929−32(1984)を参照のこと。
いくつかの実施態様において、その粗製のマトリックスは、環境サンプル、例えば表面サンプル(例えば拭き取りまたはバキューム(vacuuming)によって得る)、空気サンプル、または水サンプルを含む。
いくつかの実施態様において、その粗製のマトリックスは、単離された細胞、例えば動物、細菌、真菌(例えば酵母)、または植物細胞、および/またはウイルスを含む。単離細胞を、培養する細胞の型に適当な、従来の方法および条件を用いて培養し得る。
その粗製のマトリックスを、実質的にそのまま核酸増幅成分と接触させることができ、または核酸抽出および/または精製を含まない、1つまたはそれ以上の前処理工程に供することができる。いくつかの実施態様において、その粗製のマトリックスを、例えば界面活性剤および/または溶解酵素調製物による溶解に供する。いくつかの実施態様において、その粗製のマトリックスを、カオトロピック剤、界面活性剤、または溶解酵素調製物による処理に供さず、およびその粗製のマトリックスを高温(例えば80℃より高い、85℃より高い、90℃より高い、または95℃より高い)に供さない。上記の条件のいずれかまたは全ての下で、その粗製のマトリックスに存在する標的核酸は、等温核酸増幅機構に利用でき、増幅が起こり得る。
例えばリコンビナーゼポリメラーゼ増幅(RPA)、転写媒介増幅、核酸配列に基づく増幅、RNAのシグナル媒介増幅技術、鎖置換増幅、ローリングサークル型増幅、DNAのループ媒介等温増幅、等温多重置換増幅、ヘリカーゼ依存性増幅、シングルプライマー等温増幅、環状ヘリカーゼ依存性増幅、ならびにニッキングおよび伸長増幅反応を含む、多くの核酸増幅技術が公知である(US2009/0017453を参照のこと)。ポリメラーゼ連鎖反応は、最も広く知られた方法であるが、核酸鎖の分離を引き起こすために温度サイクルの使用が必要である点で異なる。これらおよび他の増幅方法が、例えばVanNessら、PNAS 2003、第100巻第8号、4504−4509頁;Tanら、Anal.Chem.2005、77、7984−7992;Lizardら、Nature Biotech.1998、6、1197−1202;Notomiら、NAR 2000、28、12、e63;およびKurnら、Clin.Chem.2005、51:10、1973−1981において議論される。これらの一般的な増幅技術に関する他の参考文献は、例えば米国特許第7,112,423号;同5,455,166号;同5,712,124号;同5,744,311号;同5,916,779号;同5,556,751号;同5,733,733号;同5,834,202号;同5,354,668号;同5,591,609号;同5,614,389号;同5,942,391号;および米国特許公開番号US20030082590;US20030138800;US20040058378;およびUS20060154286を含む。上記の文書は全て、本明細書中で参考として組み込まれる。
RPAは、核酸の等温増幅の1つの例示的な方法である。RPAは、リコンビナーゼとして公知である酵素を利用し、それは2本鎖DNA中の相同的な配列とオリゴヌクレオチドプライマーを対にし得る。この方法において、DNA合成は、サンプルDNA中の規定された点に向けられる。2つの遺伝子特異的プライマーを使用して、標的配列が存在する場合、指数的な増幅反応が開始される。その反応は迅速に進行し、そして20〜40分程度の短い間に、わずか少数の標的コピーから検出可能なレベルまでの特異的な増幅を引き起こす。RPA法は、例えばUS7,270,981;US7,399,590;US7,777,958;US7,435,561;US2009/0029421;およびPCT/US2010/037611において開示され、それらは全て本明細書中で参考として組み込まれる。
RPA反応は、系の組換えエレメントの活性を支持するために必要なタンパク質および他の因子、ならびに相補的な基質と対になったオリゴヌクレオチドの3’末端からのDNA合成を支持するために必要なタンパク質および他の因子の両方のブレンドを含む。その組換え系の重要なタンパク質成分は、リコンビナーゼ自体であり、それは原核生物、ウイルス、または真核生物起源由来であり得る。しかし、さらに、その反応において進行中の様々な交換トランザクション(transaction)の間に核酸を安定化させるために、1本鎖DNA結合タンパク質の必要性が存在する。具体的に、多くの基質は性質として、依然として部分的に2本鎖であるので、鎖置換性質を有するポリメラーゼが必要である。その反応が微量レベルの核酸から増幅できるいくつかの実施態様において、クラウディング剤(crowding agent)(例えばポリエチレングリコール)およびローディングタンパク質の使用を含むインビトロ条件を使用し得る。バクテリオファージT4UvsXリコンビナーゼ、バクテリオファージT4UvsYローディング剤、バクテリオファージT4gp32およびBacillus subtilisポリメラーゼIラージフラグメントを含む例示的な系が報告された。
等温増幅反応の成分を、溶液および/または乾燥(例えば凍結乾燥)形式で提供し得る。1つまたはそれ以上の成分が乾燥形式で提供される場合、再懸濁または再構成緩衝液も使用し得る。
増幅反応の特定の型に基づいて、その反応混合物は、緩衝液、塩、ヌクレオチド、および反応が進行するために必要な他の成分を含み得る。その反応混合物を、反応に適当な特定の温度でインキュベートし得る。いくつかの実施態様において、その温度を80℃以下、例えば70℃以下、60℃以下、50℃以下、40℃以下、37℃以下、または30℃以下に維持する。いくつかの実施態様において、その反応混合物を室温に維持する。いくつかの実施態様において、その混合物のセ氏目盛り温度は、反応時間を通して、25%未満(例えば20%未満、15%未満、10%未満、または5%未満)変化するか、および/またはその混合物の温度は、反応時間を通して、15℃未満(例えば10℃未満、5℃未満、2℃未満、または1℃未満)変化する。
その標的核酸は、動物(例えばヒト)、植物、真菌(例えば酵母)、原生動物、細菌、またはウイルス種に存在する核酸であり得る。例えば、その標的核酸は、目的の生物のゲノムに(例えば染色体に)、または染色体外の核酸に存在し得る。いくつかの実施態様において、その標的核酸は、RNA、例えばmRNAである。特定の実施態様において、その標的核酸は、目的の生物に特異的である。すなわち、その標的核酸は、他の生物において見出されないか、または目的の生物に類似の生物において見出されない。
その標的核酸は、細菌、例えばグラム陽性またはグラム陰性細菌に存在し得る。例示的な細菌種は、アシネトバクター種株ATCC5459、Acinetobacter calcoaceticus、Aerococcus viridans、Bacteroides fragilis、Bordetella pertussis、Bordetella parapertussis、Campylobacter jejuni、Clostridium difficile、Clostridium perfringens、コリネバクテリウム種、Chlamydia pneumoniae、Chlamydia trachomatis、Citrobacter freundii、Enterobacter aerogenes、Enterococcus gallinarum、Enterococcus faecium、Enterobacter faecalis(例えばATCC29212)、Escherichia coli(例えばATCC25927)、Gardnerella vaginalis、Helicobacter pylori、Haemophilus influenzae(例えばATCC49247)、Klebsiella pneumoniae、Legionella pneumophila(例えばATCC33495)、Listeria monocytogenes(例えばATCC7648)、ミクロコッカス種株ATCC14396、Moraxella catarrhalis、Mycobacterium kansasii、Mycobacterium gordonae、Mycobacterium fortuitum、Mycoplasma pneumoniae、Mycoplasma hominis、Neisseria meningitis(例えばATCC6250)、Neisseria gonorrhoeae、Oligella urethralis、Pasteurella multocida、Pseudomonas aeruginosa(例えばATCC10145)、Propionibacterium acnes、Proteus mirabilis、Proteus vulgaris、サルモネラ種株ATCC31194、Salmonella typhimurium、Serratia marcescens(例えばATCC8101)、Staphylococcus aureus(例えばATCC25923)、Staphylococcus epidermidis(例えばATCC12228)、Staphylococcus lugdunensis、Staphylococcus saprophyticus、Streptococcus pneumoniae(例えばATCC49619)、Streptococcus pyogenes、Streptococcus agalactiae(例えばATCC13813)、Treponema palliduma、緑色連鎖球菌群(例えばATCC10556)、Bacillus anthracis、Bacillus cereus、Francisella philomiragia(GAO1−2810)、Francisella tularensis(LVSB)、Yersinia pseudotuberculosis(PB1/+)、Yersinia enterocolitica、O:9血清型、またはYersinia pestis(P14−)を含む。いくつかの実施態様において、その標的核酸は、アシネトバクター、アエロコッカス、バクテロイデス、ボルデテラ、カンピロバクター、クロストリジウム、コリネバクテリウム、クラミジア、シトロバクター、エンテロバクター、エンテロコッカス、エシェリキア、ヘリコバクター、ヘモフィルス、クレブシエラ、レジオネラ、リステリア、ミクロコッカス、モビルンカス(Mobilincus)、モラクセラ、マイコバクテリウム、マイコプラズマ、ナイセリア、オリゲラ、パスツレラ、プレボテラ、ポルフィロモナス、シュードモナス、プロピオニバクテリウム、プロテウス、サルモネラ、セラチア、ブドウ球菌、連鎖球菌、トレポネーマ、バチルス、フランシセラ、またはエルシニアから選択される細菌属の種に存在する。いくつかの実施態様において、その標的核酸は、A群連鎖球菌またはB群連鎖球菌において見出される。
例示的なクラミジア標的核酸は、クラミジア潜在プラスミドにおいて見出される配列を含む。
例示的なM.tuberculosis標的核酸は、IS6110(US5,731,150を参照のこと)および/またはIS1081(Bahadorら、2005、Res.J.Agr.Biol.Sci.1:142−145を参照のこと)において見出される配列を含む。
例示的なN.gonorrhea標的核酸は、NGO0469(Piekarowiczら、2007、BMC Microbiol.7:66を参照のこと)およびNGO0470において見出される配列を含む。
例示的なA群連鎖球菌標的配列は、Spy1258(Liuら、2005、Res.Microbiol.156:564−567を参照のこと)、Spy0193、lytA、psaA、およびply(US2010/0234245を参照のこと)において見出される配列を含む。
例示的なB群連鎖球菌標的核酸は、cfb遺伝子(Podbielskiら、1994、Med.Microbiol.Immunol.183:239−256を参照のこと)において見出される配列を含む。
いくつかの実施態様において、その標的核酸は、ウイルスの核酸である。例えば、そのウイルスの核酸を、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、インフルエンザウイルス、またはデングウイルスにおいて見出し得る。例示的なHIV標的核酸は、Pol領域において見出される配列を含む。
いくつかの実施態様において、その標的核酸は、原生動物の核酸である。例えば、その原生動物の核酸を、プラスモジウム種、リーシュマニア種、ガンビアトリパノソーマ、ローデシアトリパノソーマ、クルーズトリパノソーマ、エントアメーバ種、トキソプラズマ種、膣トリコモナス、およびGiardia duodenalisにおいて見出し得る。
いくつかの実施態様において、その標的核酸は、哺乳動物(例えばヒト)核酸である。例えば、その哺乳動物の核酸を、循環腫瘍細胞、上皮細胞、または線維芽細胞において見出し得る。
いくつかの実施態様において、その標的核酸は、真菌(例えば酵母)核酸である。例えば、その真菌の核酸を、カンジダ種(例えばCandida albicans)において見出し得る。
増幅産物の検出は、典型的には、その標的核酸に対応する増幅産物に十分相補的であり、かつハイブリダイズする、標識プローブの使用を含む。従って、増幅産物の存在、量、および/または同一性を、増幅産物に相補的な、蛍光標識プローブのような標識プローブをハイブリダイズすることによって検出し得る。いくつかの実施態様において、目的の標的核酸配列の検出は、等温増幅法および標識プローブを組み合わせて使用して、産物をリアルタイムで測定することを含む。別の実施態様において、目的の増幅標的核酸配列の検出は、増幅した標的核酸を膜のような固体支持体へ移すこと、およびその膜を、増幅標的核酸配列に相補的なプローブ、例えば標識プローブでプロービングすることを含む。さらに別の実施態様において、目的の増幅標的核酸配列の検出は、アドレス可能な(addressable)位置を有する所与のアレイに並べられている、その増幅標的核酸に相補的なプローブへの、標識増幅標的核酸のハイブリダイゼーションを含む。
典型的には、増幅反応において1つまたはそれ以上のプライマーを利用する。標的核酸の増幅は、標的核酸を、標的核酸にハイブリダイズし、その増幅を指示し得る1つまたはそれ以上のプライマーに接触させることを含む。いくつかの実施態様において、そのサンプルを、前向きおよび逆向きプライマー(それらはどちらも標的核酸にハイブリダイズする)を含むプライマーのペアと接触させる。
リアルタイム増幅は、エンドポイントの検出と対照的に、増幅産物の産生の指標として反応の間に放出された蛍光をモニターする。いくつかの系において、反応のリアルタイムの進行を見ることができる。典型的には、リアルタイム法は、蛍光リポーターの検出を含む。典型的には、その蛍光リポーターのシグナルは、反応における増幅産物の量と正比例して増加する。各サイクルにおける蛍光発光の量を記録することによって、指数期の間の増幅反応をモニターすることができ、ここで増幅産物の量の最初の有意な増加は、標的鋳型の最初の量と関連する。核酸標的の開始コピー数が多いほど、蛍光の有意な増加がより早く観察される。
いくつかの実施態様において、その蛍光標識プローブは、蛍光共鳴エネルギー転移(FRET)、またはサンプルの蛍光発光波長の変化(リアルタイムでDNAプローブの増幅標的核酸に対するハイブリダイゼーションを検出する方法として)に依存する。例えば、異なるプローブにおける蛍光発生標識間で(例えばHybProbesを用いて)、または同じプローブにおけるフルオロフォアと非蛍光消光剤との間で(例えば分子ビーコンまたはTAQMAN(登録商標)プローブを用いて)起こるFRETは、目的のDNA配列に特異的にハイブリダイズしたプローブを同定し得、そしてこの方法においてサンプル中の標的核酸の存在、および/または量を検出し得る。いくつかの実施態様において、増幅産物を同定するために使用される蛍光標識DNAプローブは、スペクトルが違う発光波長を有し、従って例えば複数の反応において、同じ反応チューブ内でそれらを区別することを可能にする。例えば、複数の反応は、2つまたはそれ以上の標的核酸(コントロール核酸のような別の核酸でも)の増幅産物の同時検出を可能にする。
いくつかの実施態様において、標的核酸に特異的なプローブを、同位体または非同位体標識のいずれかで検出可能に標識する;代替の実施態様において、増幅標的核酸を標識する。そのプローブを、標的核酸種の指標として検出し得る(例えば、標的核酸種の増幅産物)。非同位体標識は、例えば蛍光もしくは発光分子、または酵素、補助因子、酵素基質、またはハプテンを含み得る。そのプローブを、RNA、DNA、または両方の混合物の、1本鎖または2本鎖調製物とインキュベートし、そしてハイブリダイゼーションを決定し得る。いくつかの実施例において、そのハイブリダイゼーションは、例えば標識プローブからのシグナルの増加または減少のような、シグナルの検出可能な変化を引き起こす。従って、ハイブリダイゼーションの検出は、ハイブリダイゼーション前の標識からのシグナルと比較して、ハイブリダイゼーション中または後の標識プローブからのシグナルにおける変化を検出することを含む。
いくつかの方法において、その増幅産物を、フローストリップを用いて検出し得る。いくつかの実施態様において、1つの検出可能な標識は色を生じ、そして2番目の標識は固定化した抗体によって認識されるエピトープである。両方の標識を有する産物は、固定化抗体に結合し、そしてその固定化抗体の位置で色を生じる。この検出方法に基づくアッセイは、例えばフローストリップ(ディップスティック)であり得、これを等温増幅反応全体に適用し得る。陽性の増幅は、標的核酸種の増幅の指標として、フローストリップにバンドを生じ、一方陰性の増幅は、色のバンドを生じない。
いくつかの実施態様において、標的核酸の量(例えばコピー数)を、本明細書中で開示した方法を用いておおよそ定量化し得る。例えば、既知の量の標的核酸を、並行する反応において増幅し得、そしてサンプルから得られた増幅産物の量を、並行する反応において得られた増幅産物の量と比較し得る。いくつかの実施態様において、いくつかの既知の量の標的核酸を、複数の並行する反応において増幅し得、そしてサンプルから得られた増幅産物の量を、並行する反応において得られた増幅産物の量と比較し得る。サンプル中の標的核酸が、並行する反応における標的核酸と同様に、反応成分にとって利用可能であると仮定して、サンプル中の標的核酸の量を、これらの方法を用いておおよそ定量化し得る。
本明細書中で開示された方法の反応成分を、標的核酸の検出において使用するためのキットの形式で供給し得る。そのようなキットにおいて、適当な量の1つまたはそれ以上の反応成分が、1つまたはそれ以上の容器で提供されるか、または支持層上に保持される。標的核酸に特異的な核酸プローブおよび/またはプライマーも提供され得る。その反応成分、核酸プローブ、および/またはプライマーを、例えば水溶液に懸濁することができ、またはそれらは、凍結乾燥(freeze−dried)もしくは凍結乾燥(lyophilized)粉末、ペレット、またはビーズであり得る。その成分等が供給される容器は、供給される形式を保持し得るあらゆる従来の容器、例えば、微量遠心管(microfuge tube)、アンプル、もしくはボトル、またはマイクロ流体デバイス、側方流動、もしくは他の同様なデバイスのような一体型試験デバイスであり得る。そのキットは、標的核酸の検出において使用するために、標識または非標識核酸プローブのいずれかを含み得る。いくつかの実施態様において、そのキットはさらに、本明細書中で記載した方法、例えば核酸抽出および/または精製を行わずに粗製のマトリックスを用いる方法において、その成分を使用するための説明書を含み得る。
いくつかの適用において、個々の、典型的には使い捨てのチューブまたは等価な容器において、前もって測定した単回使用量で、1つまたはそれ以上の反応成分を提供し得る。そのような準備を用いて、標的核酸の存在に関して試験するサンプルを、個々のチューブに加え得、そして増幅を直接行い得る。
キットにおいて供給される成分の量は、任意の適当な量であり得、そしてその製品が向けられる標的の市場に依存し得る。適当な量を決定するための一般的なガイドラインを、Innisら、Sambrookら、およびAusubelらにおいて見出し得る。
(実施例1.粗製のマトリックスにおける細菌の検出)
粗製のサンプルにおいて核酸を増幅する能力を調査した。Salmonella typhimuriumを、LBブロスで増殖させた。指数期中期の培養物を、1μl中100、1000、または10,000cfuに希釈した。そのサンプルを2.5μlの0.2 NaOH、0.1%のTritonX−100と5分間混合し、続いて1μlの1M酢酸で中和することによって、その希釈した培養物を溶解した。コントロール培養物(溶解無し)を、増幅のために再懸濁緩衝液と混合した。200コピーのinvA PCR産物を、ポジティブコントロールとして使用し、そしてLB培地をネガティブコントロールとして使用した。各サンプルに、それぞれ3.5μlの前向きおよび逆向き増幅プライマー(INVAF2、ccgtggtccagtttatcgttattaccaaaggt、配列番号1およびINVAR2、ccctttccagtacgcttcgccgttcgcgcgcg、配列番号2)の6μM溶液、8.5μlの20%PEG35K、2.5μlの酢酸マグネシウム(280mM)、凍結乾燥反応ペレット(1.25μgのクレアチンキナーゼ、23μgのUvsX、5μgのUvsY、24.25μgのGp32、6.65μgのExoIII、14.65μgのPolI、PEG35000(最終濃度5.5%w/v)、Tris pH8.3(最終濃度50mM)、DTT(最終濃度5mM)、ホスホクレアチン(最終濃度50mM)、ATP(最終濃度2.5mM)、トレハロース(最終濃度5.7%w/v)、およびdNTP(それぞれ最終濃度300mM)を含む)、検出プローブattttctctggatggtatgcccggtaaacagaQgHgFattgatgccgatt(Q=BHQ−1−dT;H=THF;F=フルオレセイン−dT;3’=ビオチン−TEG(15原子トリエチレングリコールスペーサー);配列番号3)を加え、さらに水を50μlの全反応容積まで加えた。溶解したサンプルにおいて、S.typhimuriumを細胞の数に依存して、全てのサンプルで検出した(図1B)。1000cfuによるシグナル強度は、200コピーで使用したコントロール標的DNAより非常に強く、一方100cfuのサンプルは、コントロールよりわずかに弱かった。このデータは、全てではないにしても、ほとんどの細菌がその処理によって溶解し、そしてそのDNAが増幅反応において、鋳型としての作用に関して、完全に利用可能であったことを強く示唆する。溶解工程の非存在下で(図1A)、10,000cfuを用いた場合に1つの例で標的の増幅を検出したが(おそらくめったにない溶解による偶然のゲノムDNAの混入による)、他ではなかった。この実施例は、直接的なアルカリ溶解後に、増殖培地から高感度で細菌を直接検出し得ることを示す。
粗製のサンプルにおいて核酸を増幅する能力を調査した。Salmonella typhimuriumを、LBブロスで増殖させた。指数期中期の培養物を、1μl中100、1000、または10,000cfuに希釈した。そのサンプルを2.5μlの0.2 NaOH、0.1%のTritonX−100と5分間混合し、続いて1μlの1M酢酸で中和することによって、その希釈した培養物を溶解した。コントロール培養物(溶解無し)を、増幅のために再懸濁緩衝液と混合した。200コピーのinvA PCR産物を、ポジティブコントロールとして使用し、そしてLB培地をネガティブコントロールとして使用した。各サンプルに、それぞれ3.5μlの前向きおよび逆向き増幅プライマー(INVAF2、ccgtggtccagtttatcgttattaccaaaggt、配列番号1およびINVAR2、ccctttccagtacgcttcgccgttcgcgcgcg、配列番号2)の6μM溶液、8.5μlの20%PEG35K、2.5μlの酢酸マグネシウム(280mM)、凍結乾燥反応ペレット(1.25μgのクレアチンキナーゼ、23μgのUvsX、5μgのUvsY、24.25μgのGp32、6.65μgのExoIII、14.65μgのPolI、PEG35000(最終濃度5.5%w/v)、Tris pH8.3(最終濃度50mM)、DTT(最終濃度5mM)、ホスホクレアチン(最終濃度50mM)、ATP(最終濃度2.5mM)、トレハロース(最終濃度5.7%w/v)、およびdNTP(それぞれ最終濃度300mM)を含む)、検出プローブattttctctggatggtatgcccggtaaacagaQgHgFattgatgccgatt(Q=BHQ−1−dT;H=THF;F=フルオレセイン−dT;3’=ビオチン−TEG(15原子トリエチレングリコールスペーサー);配列番号3)を加え、さらに水を50μlの全反応容積まで加えた。溶解したサンプルにおいて、S.typhimuriumを細胞の数に依存して、全てのサンプルで検出した(図1B)。1000cfuによるシグナル強度は、200コピーで使用したコントロール標的DNAより非常に強く、一方100cfuのサンプルは、コントロールよりわずかに弱かった。このデータは、全てではないにしても、ほとんどの細菌がその処理によって溶解し、そしてそのDNAが増幅反応において、鋳型としての作用に関して、完全に利用可能であったことを強く示唆する。溶解工程の非存在下で(図1A)、10,000cfuを用いた場合に1つの例で標的の増幅を検出したが(おそらくめったにない溶解による偶然のゲノムDNAの混入による)、他ではなかった。この実施例は、直接的なアルカリ溶解後に、増殖培地から高感度で細菌を直接検出し得ることを示す。
(実施例2.単純な溶解後の唾液における細菌の検出)
この実施例は、核酸抽出の必要無しに検出し得る、別の標的およびサンプルを示す。この実験において、連鎖球菌A遺伝子の検出のために開発したプライマーおよびプローブ
この実施例は、核酸抽出の必要無しに検出し得る、別の標的およびサンプルを示す。この実験において、連鎖球菌A遺伝子の検出のために開発したプライマーおよびプローブ
(実施例3.溶解されていないサンプルにおける細菌の検出)
S.aureus nuc遺伝子を検出するために開発したプライマーおよびプローブを用いて、Staphylococcus aureus(S.aureus)を検出した。公知のStaphylococcus aureusキャリアの鼻孔前方からサンプルを採取するために、フロックスワブ(Copan♯503CS01)を用いた。そのスワブを、500μlの再懸濁緩衝液に浸し、そして次いで廃棄した。このスワブ液の46.5μlのアリコートを、1μlの0、1、2、および3ユニットのリソスタフィンに加えた。次いで47.5μlのスワブ液/リソスタフィンを、実施例1で記載したような、凍結乾燥「nuc」RPA反応物を再懸濁するために使用し、そして反応物は、プライマー
S.aureus nuc遺伝子を検出するために開発したプライマーおよびプローブを用いて、Staphylococcus aureus(S.aureus)を検出した。公知のStaphylococcus aureusキャリアの鼻孔前方からサンプルを採取するために、フロックスワブ(Copan♯503CS01)を用いた。そのスワブを、500μlの再懸濁緩衝液に浸し、そして次いで廃棄した。このスワブ液の46.5μlのアリコートを、1μlの0、1、2、および3ユニットのリソスタフィンに加えた。次いで47.5μlのスワブ液/リソスタフィンを、実施例1で記載したような、凍結乾燥「nuc」RPA反応物を再懸濁するために使用し、そして反応物は、プライマー
(実施例4.増幅反応のために熱処理は必ずしも必要でない)
公知のS.aureusキャリアの鼻孔前方からサンプルを採取するために、フロックスワブ(Copan♯516CS01)を用いた。そのスワブを、350μlの水に浸し、そして次いで廃棄した。次いでそのスワブ液を混合し、そして99μlの3ロットのアリコートに分けた。2つのアリコートに1.65μlの水を加え、そして3番目に1.65μlのリソスタフィン(43ユニット/μl)を加えた。水を加えたアリコートを、45分間沸騰させるか、または室温で45分間放置した。リソスタフィンアリコートを、37℃で40分間加熱し、そして次いで5分間沸騰させて任意のヌクレアーゼを破壊した。91.5μlの各アリコートを、27μlの20%PEG、9μlのnucForwardPrimer10(配列番号7)、9μlのnucReversePrimer6(配列番号8)および3μlのnucプローブ1(配列番号9)に加えて、反応混合物を作製した。次いで2連で、46.5μlの各反応混合物を、実施例1で記載したような凍結乾燥Primer Free RPA反応物を再懸濁するために使用した。2.5μlの280mM MgAcを、各反応物に反応を開始させるために同時に加えた。反応を38℃で20分間行い、サンプルを4分後にボルテックスすることによって撹拌した。同じプライマーおよびプローブならびに公知のコピー数のnucPCR産物を用いた2つのポジティブコントロール反応も行った。興味深いことに、この場合、最も強いシグナルは、沸騰にも、リソスタフィン処理に続く沸騰にも供さなかったサンプルで見出された(図4)。この場合、おそらくDNAの損傷または何らかの阻害成分の放出のために、沸騰行為は実際に、全体的感度を低下させた。さらに、短い沸騰の前にリソスタフィンと共にいくらかの時間インキュベートすることは、さらに感度を低下させた。沸騰のみの場合、開始の時間は溶解されていないサンプルと同様であり、このことは、利用可能なコピー数は同じであるが、おそらく最終的な蛍光シグナルの強度を抑える何らかのインヒビターが放出されたことを示す。リソスタフィン前処理の場合は、さらに、シグナルが遅く、おそらくインキュベーションの間のDNA分解のために、利用可能な標的コピー数が減少したことを示唆する。まとめて考えると、これらのデータは、サンプルをRPA反応物に入れたときに、ほとんどまたは全ての潜在的な標的DNAがRPA試薬にとって利用可能であり、そしてどちらかといえば、加熱または酵素による予備的溶解は、利用可能なコピー数を減少させるか、または望ましくないインヒビターを放出するだけであることを示す。この実施例はさらに、RPAは、最初の変性を必要とする他の技術と比較して、生物学的サンプルにおいてS.aureusを直接検出するために適当な技術であり得ることを示す。
公知のS.aureusキャリアの鼻孔前方からサンプルを採取するために、フロックスワブ(Copan♯516CS01)を用いた。そのスワブを、350μlの水に浸し、そして次いで廃棄した。次いでそのスワブ液を混合し、そして99μlの3ロットのアリコートに分けた。2つのアリコートに1.65μlの水を加え、そして3番目に1.65μlのリソスタフィン(43ユニット/μl)を加えた。水を加えたアリコートを、45分間沸騰させるか、または室温で45分間放置した。リソスタフィンアリコートを、37℃で40分間加熱し、そして次いで5分間沸騰させて任意のヌクレアーゼを破壊した。91.5μlの各アリコートを、27μlの20%PEG、9μlのnucForwardPrimer10(配列番号7)、9μlのnucReversePrimer6(配列番号8)および3μlのnucプローブ1(配列番号9)に加えて、反応混合物を作製した。次いで2連で、46.5μlの各反応混合物を、実施例1で記載したような凍結乾燥Primer Free RPA反応物を再懸濁するために使用した。2.5μlの280mM MgAcを、各反応物に反応を開始させるために同時に加えた。反応を38℃で20分間行い、サンプルを4分後にボルテックスすることによって撹拌した。同じプライマーおよびプローブならびに公知のコピー数のnucPCR産物を用いた2つのポジティブコントロール反応も行った。興味深いことに、この場合、最も強いシグナルは、沸騰にも、リソスタフィン処理に続く沸騰にも供さなかったサンプルで見出された(図4)。この場合、おそらくDNAの損傷または何らかの阻害成分の放出のために、沸騰行為は実際に、全体的感度を低下させた。さらに、短い沸騰の前にリソスタフィンと共にいくらかの時間インキュベートすることは、さらに感度を低下させた。沸騰のみの場合、開始の時間は溶解されていないサンプルと同様であり、このことは、利用可能なコピー数は同じであるが、おそらく最終的な蛍光シグナルの強度を抑える何らかのインヒビターが放出されたことを示す。リソスタフィン前処理の場合は、さらに、シグナルが遅く、おそらくインキュベーションの間のDNA分解のために、利用可能な標的コピー数が減少したことを示唆する。まとめて考えると、これらのデータは、サンプルをRPA反応物に入れたときに、ほとんどまたは全ての潜在的な標的DNAがRPA試薬にとって利用可能であり、そしてどちらかといえば、加熱または酵素による予備的溶解は、利用可能なコピー数を減少させるか、または望ましくないインヒビターを放出するだけであることを示す。この実施例はさらに、RPAは、最初の変性を必要とする他の技術と比較して、生物学的サンプルにおいてS.aureusを直接検出するために適当な技術であり得ることを示す。
(実施例5.増幅反応のために、DNAの精製は必ずしも必要でない)
公知のS.aureusキャリアの鼻孔前方からサンプルを採取するために、フロックスワブ(Copan♯516CS01)を用いた。そのスワブを、300μlの水に浸し、そして次いで廃棄した。次いでそのスワブ液を混合し、そして100μlの2ロットのアリコートに分けた。最初のアリコートに2μlのリソスタフィン(43ユニット/μl)を加え、2番目のロットはそのままにした。リソスタフィンアリコートを、37℃で45分間加熱し、そして次いで5分間沸騰させて任意のヌクレアーゼを破壊した。3μgのヒトゲノムDNA(キャリアDNA)を、溶解させたスワブ液に加え、そして次いで全てのDNAをQIAgen’s Dneasy Miniプロトコールを用いて抽出し、そして100μlの水に溶出した。30.5μlの溶解されていないアリコートおよび溶解アリコートを、9μlの20%PEG、3μlのnucForwardPrimer10(配列番号7)、3μlのnucReversePrimer6(配列番号8)および1μlのnucプローブ1(配列番号9)に加えて、反応混合物を作製した。次いで46.5μlの各反応混合物を、実施例1で記載したような凍結乾燥Primer Free RPA反応物を再懸濁するために使用した。2.5μlの280mM MgAcを、各反応物に、反応を開始させるために同時に加えた。その反応を38℃で20分間行い、サンプルを4分後にボルテックスすることによって撹拌した。同じプライマーおよびプローブならびに公知のコピー数のnucPCR産物を用いた2連のポジティブコントロール反応も行った。精製および溶出したDNAは、溶解されていない/未処理サンプルと同様に機能した(わずかに遅い開始であり、低いコピー数を示すが)(図5)。浄化工程が、沸騰単独で示された不十分な増幅曲線を排除したので、このことは、沸騰がS.aureusからインヒビターを放出し得、それを続いて浄化プロトコールによって除去し得ることを示唆する。しかし、以前の実験において示されたように、RPA反応においてサンプルを直接使用する場合、この損傷試薬には単純に遭遇せず、同時に標的DNAは完全に利用可能なようである。なぜならば、DNA抽出後の遅い開始によって示されるように、処理をした場合にコピー数が減少するようであるからである。
公知のS.aureusキャリアの鼻孔前方からサンプルを採取するために、フロックスワブ(Copan♯516CS01)を用いた。そのスワブを、300μlの水に浸し、そして次いで廃棄した。次いでそのスワブ液を混合し、そして100μlの2ロットのアリコートに分けた。最初のアリコートに2μlのリソスタフィン(43ユニット/μl)を加え、2番目のロットはそのままにした。リソスタフィンアリコートを、37℃で45分間加熱し、そして次いで5分間沸騰させて任意のヌクレアーゼを破壊した。3μgのヒトゲノムDNA(キャリアDNA)を、溶解させたスワブ液に加え、そして次いで全てのDNAをQIAgen’s Dneasy Miniプロトコールを用いて抽出し、そして100μlの水に溶出した。30.5μlの溶解されていないアリコートおよび溶解アリコートを、9μlの20%PEG、3μlのnucForwardPrimer10(配列番号7)、3μlのnucReversePrimer6(配列番号8)および1μlのnucプローブ1(配列番号9)に加えて、反応混合物を作製した。次いで46.5μlの各反応混合物を、実施例1で記載したような凍結乾燥Primer Free RPA反応物を再懸濁するために使用した。2.5μlの280mM MgAcを、各反応物に、反応を開始させるために同時に加えた。その反応を38℃で20分間行い、サンプルを4分後にボルテックスすることによって撹拌した。同じプライマーおよびプローブならびに公知のコピー数のnucPCR産物を用いた2連のポジティブコントロール反応も行った。精製および溶出したDNAは、溶解されていない/未処理サンプルと同様に機能した(わずかに遅い開始であり、低いコピー数を示すが)(図5)。浄化工程が、沸騰単独で示された不十分な増幅曲線を排除したので、このことは、沸騰がS.aureusからインヒビターを放出し得、それを続いて浄化プロトコールによって除去し得ることを示唆する。しかし、以前の実験において示されたように、RPA反応においてサンプルを直接使用する場合、この損傷試薬には単純に遭遇せず、同時に標的DNAは完全に利用可能なようである。なぜならば、DNA抽出後の遅い開始によって示されるように、処理をした場合にコピー数が減少するようであるからである。
(実施例6.溶解されていない細胞における核酸の検出)
Quality Control for Molecular Diagnosticsパネル由来の、不活性化メチシリン耐性Staphylococcus aureus(MRSA)を希釈し、そして公知の量でRPA反応物に直接加えた。27.5μlの水、1μlのDNA/細菌/H2O、9μlの20%PEG、
Quality Control for Molecular Diagnosticsパネル由来の、不活性化メチシリン耐性Staphylococcus aureus(MRSA)を希釈し、そして公知の量でRPA反応物に直接加えた。27.5μlの水、1μlのDNA/細菌/H2O、9μlの20%PEG、
(実施例7.溶解無しでのマイコプラズマの核酸の検出)
図7は、任意の最初の溶解処理無しでの、別の細菌標的の直接検出を示す。この場合、ブタマイコプラズマを検出するために開発されたプライマーおよびプローブ
図7は、任意の最初の溶解処理無しでの、別の細菌標的の直接検出を示す。この場合、ブタマイコプラズマを検出するために開発されたプライマーおよびプローブ
(実施例8.M.tuberculosisの検出)
患者においてM.tuberculosisの存在を試験するために、患者から痰サンプルを得て、それを再懸濁緩衝液と混合する。その混合物をそのまま使用するか、または溶解に供する。その混合物を、RPA反応に供し、IS6110(US5,731,150を参照のこと)および/またはIS1081(Bahadorら、2005、Res.J.Agr.Biol.Sci.1:142−145を参照のこと)に対応する核酸種を増幅する。IS6110またはIS1081に対応する増幅産物の検出は、患者サンプルにおけるM.tuberculosisの存在を示す。
患者においてM.tuberculosisの存在を試験するために、患者から痰サンプルを得て、それを再懸濁緩衝液と混合する。その混合物をそのまま使用するか、または溶解に供する。その混合物を、RPA反応に供し、IS6110(US5,731,150を参照のこと)および/またはIS1081(Bahadorら、2005、Res.J.Agr.Biol.Sci.1:142−145を参照のこと)に対応する核酸種を増幅する。IS6110またはIS1081に対応する増幅産物の検出は、患者サンプルにおけるM.tuberculosisの存在を示す。
(実施例9.A群連鎖球菌の検出)
患者においてA群連鎖球菌の存在を試験するために、患者から喉スワブまたは唾液サンプルを得て、それを再懸濁緩衝液と混合する。その混合物をそのまま使用するか、または溶解に供する。その混合物を、RPA反応に供し、Spy1258(Liuら、2005、Res.Microbiol.156:564−567を参照のこと)および/またはSpy0193に対応する核酸種を増幅する。Spy1258またはSpy0193に対応する増幅産物の検出は、患者サンプルにおけるA群連鎖球菌の存在を示す。
患者においてA群連鎖球菌の存在を試験するために、患者から喉スワブまたは唾液サンプルを得て、それを再懸濁緩衝液と混合する。その混合物をそのまま使用するか、または溶解に供する。その混合物を、RPA反応に供し、Spy1258(Liuら、2005、Res.Microbiol.156:564−567を参照のこと)および/またはSpy0193に対応する核酸種を増幅する。Spy1258またはSpy0193に対応する増幅産物の検出は、患者サンプルにおけるA群連鎖球菌の存在を示す。
(実施例10.N.gonorrheaの検出)
患者においてN.gonorrheaの存在を試験するために、患者から膣スワブまたは尿サンプルを得て、それを再懸濁緩衝液と混合する。その混合物をそのまま使用するか、または溶解に供する。その混合物を、RPA反応に供し、NGO0469(Piekarowiczら、2007、BMC Microbiol.7:66を参照のこと)および/またはNGO0470に対応する核酸種を増幅する。NGO0469またはNGO0470に対応する増幅産物の検出は、患者サンプルにおけるN.gonorrheaの存在を示す。
患者においてN.gonorrheaの存在を試験するために、患者から膣スワブまたは尿サンプルを得て、それを再懸濁緩衝液と混合する。その混合物をそのまま使用するか、または溶解に供する。その混合物を、RPA反応に供し、NGO0469(Piekarowiczら、2007、BMC Microbiol.7:66を参照のこと)および/またはNGO0470に対応する核酸種を増幅する。NGO0469またはNGO0470に対応する増幅産物の検出は、患者サンプルにおけるN.gonorrheaの存在を示す。
(実施例11.クラミジアの検出)
患者においてクラミジアの存在を試験するために、患者から膣スワブまたは尿サンプルを得て、それを再懸濁緩衝液と混合する。その混合物をそのまま使用するか、または溶解に供する。その混合物を、RPA反応に供し、クラミジア潜在プラスミド(Hattら、1988、Nucleic Acids Res.16:4053−67を参照のこと)に対応する核酸種を増幅する。潜在プラスミドに対応する増幅産物の検出は、患者サンプルにおけるクラミジアの存在を示す。
患者においてクラミジアの存在を試験するために、患者から膣スワブまたは尿サンプルを得て、それを再懸濁緩衝液と混合する。その混合物をそのまま使用するか、または溶解に供する。その混合物を、RPA反応に供し、クラミジア潜在プラスミド(Hattら、1988、Nucleic Acids Res.16:4053−67を参照のこと)に対応する核酸種を増幅する。潜在プラスミドに対応する増幅産物の検出は、患者サンプルにおけるクラミジアの存在を示す。
(実施例12.B群連鎖球菌の検出)
患者においてB群連鎖球菌の存在を試験するために、患者から膣または直腸スワブを得て、それを再懸濁緩衝液と混合する。その混合物をそのまま使用するか、または溶解に供する。その混合物を、RPA反応に供し、cfb遺伝子(Podbielskiら、1994、Med.Microbiol.Immunol.183:239−256を参照のこと)に対応する核酸種を増幅する。cfb遺伝子に対応する増幅産物の検出は、患者サンプルにおけるB群連鎖球菌の存在を示す。
患者においてB群連鎖球菌の存在を試験するために、患者から膣または直腸スワブを得て、それを再懸濁緩衝液と混合する。その混合物をそのまま使用するか、または溶解に供する。その混合物を、RPA反応に供し、cfb遺伝子(Podbielskiら、1994、Med.Microbiol.Immunol.183:239−256を参照のこと)に対応する核酸種を増幅する。cfb遺伝子に対応する増幅産物の検出は、患者サンプルにおけるB群連鎖球菌の存在を示す。
(実施例13.HIVの検出)
患者においてHIVの存在を試験するために、患者から血液サンプル(例えば全血またはバフィーコート)を得て、それを再懸濁緩衝液と混合する。その混合物をそのまま使用するか、または溶解に供する。その混合物を、RPA反応に供し、Pol領域に対応する核酸種を増幅する。Pol領域に対応する増幅産物の検出は、患者サンプルにおけるHIVの存在を示す。
患者においてHIVの存在を試験するために、患者から血液サンプル(例えば全血またはバフィーコート)を得て、それを再懸濁緩衝液と混合する。その混合物をそのまま使用するか、または溶解に供する。その混合物を、RPA反応に供し、Pol領域に対応する核酸種を増幅する。Pol領域に対応する増幅産物の検出は、患者サンプルにおけるHIVの存在を示す。
(他の実施態様)
本発明の多くの実施態様が記載された。それにもかかわらず、本発明の精神および範囲から離れることなく、様々な修飾を行い得ることが理解される。よって、他の実施態様が、以下の特許請求の範囲内である。
本発明の多くの実施態様が記載された。それにもかかわらず、本発明の精神および範囲から離れることなく、様々な修飾を行い得ることが理解される。よって、他の実施態様が、以下の特許請求の範囲内である。
Claims (1)
- 明細書に記載された発明。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US24575809P | 2009-09-25 | 2009-09-25 | |
US61/245,758 | 2009-09-25 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012531056A Division JP2013505723A (ja) | 2009-09-25 | 2010-09-24 | 粗製のマトリックスにおける核酸の検出 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016104039A true JP2016104039A (ja) | 2016-06-09 |
Family
ID=43796217
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012531056A Pending JP2013505723A (ja) | 2009-09-25 | 2010-09-24 | 粗製のマトリックスにおける核酸の検出 |
JP2016041035A Pending JP2016104039A (ja) | 2009-09-25 | 2016-03-03 | 粗製のマトリックスにおける核酸の検出 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012531056A Pending JP2013505723A (ja) | 2009-09-25 | 2010-09-24 | 粗製のマトリックスにおける核酸の検出 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US20130059290A1 (ja) |
EP (1) | EP2480681A4 (ja) |
JP (2) | JP2013505723A (ja) |
CN (5) | CN107739750A (ja) |
AU (2) | AU2010298202B2 (ja) |
BR (1) | BR112012006757A2 (ja) |
CA (1) | CA2775143A1 (ja) |
WO (1) | WO2011038197A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200110654A (ko) | 2018-01-17 | 2020-09-24 | 닛산 가가쿠 가부시키가이샤 | 임프린트용 광경화성 조성물 |
Families Citing this family (51)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2348042A1 (en) | 2001-06-04 | 2002-12-04 | Ann Huletsky | Sequences for detection and identification of methicillin-resistant staphylococcus aureus |
US11834720B2 (en) | 2005-10-11 | 2023-12-05 | Geneohm Sciences, Inc. | Sequences for detection and identification of methicillin-resistant Staphylococcus aureus (MRSA) of MREJ types xi to xx |
US10041061B2 (en) * | 2010-09-29 | 2018-08-07 | Ibis Biosciences, Inc. | Fungal nucleic acid extraction |
KR101963462B1 (ko) | 2010-10-04 | 2019-03-28 | 제납시스 인크. | 재사용 가능한 자동화 평행 생물 반응 시스템 및 방법 |
US9399217B2 (en) | 2010-10-04 | 2016-07-26 | Genapsys, Inc. | Chamber free nanoreactor system |
US9184099B2 (en) | 2010-10-04 | 2015-11-10 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Biosensor devices, systems and methods therefor |
US9926596B2 (en) | 2011-05-27 | 2018-03-27 | Genapsys, Inc. | Systems and methods for genetic and biological analysis |
US8585973B2 (en) | 2011-05-27 | 2013-11-19 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Nano-sensor array |
EP2785868B1 (en) | 2011-12-01 | 2017-04-12 | Genapsys Inc. | Systems and methods for high efficiency electronic sequencing and detection |
US20130210016A1 (en) * | 2012-02-15 | 2013-08-15 | Lawrence Livermore National Security, Llc | Nucleic acid detection and related compositions methods and systems |
RU2716210C2 (ru) * | 2012-04-06 | 2020-03-06 | Дженеом Сайенсиз Канада, Инк. | Последовательности для обнаружения и распознавания устойчивого к метициллину золотистого стафилококка (staphylococcus aureus) (mrsa) с mrej типа xxi |
CN105051214B (zh) | 2013-03-15 | 2018-12-28 | 吉纳普赛斯股份有限公司 | 用于生物分析的系统和方法 |
KR101459295B1 (ko) * | 2013-10-24 | 2014-11-10 | 가천대학교 산학협력단 | 온도 구배 형성을 위한 합금 중간층을 갖는 pcr 마이크로 디바이스 시스템 |
EP3792921A1 (en) | 2013-12-11 | 2021-03-17 | Genapsys, Inc. | Systems and methods for biological analysis and computation |
WO2015138343A1 (en) | 2014-03-10 | 2015-09-17 | Click Diagnostics, Inc. | Cartridge-based thermocycler |
US10072303B2 (en) | 2014-03-28 | 2018-09-11 | Mayo Foundation For Medical Education And Research | Methods and materials for treating endometrial cancer |
US9822401B2 (en) | 2014-04-18 | 2017-11-21 | Genapsys, Inc. | Methods and systems for nucleic acid amplification |
EP2966177A1 (en) | 2014-07-09 | 2016-01-13 | Vetgenomics, S.L. | Methods for detecting target DNA sequences |
WO2016122698A1 (en) | 2015-01-30 | 2016-08-04 | Envirologix, Inc. | Compositions and methods for rapid detection of salmonella |
CN104845965A (zh) * | 2015-04-28 | 2015-08-19 | 华侨大学 | 一种利用多聚化合物提高rca扩增效率的方法 |
GB201519565D0 (en) * | 2015-11-05 | 2015-12-23 | Alere San Diego Inc | Sample preparation device |
US9617587B1 (en) | 2016-04-04 | 2017-04-11 | Nat Diagnostics, Inc. | Isothermal amplification components and processes |
US11299777B2 (en) | 2016-04-04 | 2022-04-12 | Nat Diagnostics, Inc. | Isothermal amplification components and processes |
WO2017185067A1 (en) | 2016-04-22 | 2017-10-26 | Click Diagnostics, Inc. | Printed circuit board heater for an amplification module |
WO2017197040A1 (en) | 2016-05-11 | 2017-11-16 | Click Diagnostics, Inc. | Devices and methods for nucleic acid extraction |
GB201611469D0 (en) | 2016-06-30 | 2016-08-17 | Lumiradx Tech Ltd | Improvements in or relating to nucleic acid amplification processes |
US10544456B2 (en) | 2016-07-20 | 2020-01-28 | Genapsys, Inc. | Systems and methods for nucleic acid sequencing |
CN106367413B (zh) * | 2016-09-05 | 2019-08-06 | 博奥生物集团有限公司 | 一种核酸的扩增方法及应用 |
EP3551753B1 (en) * | 2016-12-09 | 2022-06-29 | The Broad Institute, Inc. | Crispr effector system based diagnostics |
GB201703383D0 (en) | 2017-03-02 | 2017-04-19 | Gargle Tech Ltd | Testing for particulates |
BR112019019087A2 (pt) * | 2017-03-15 | 2020-05-12 | The Broad Institute, Inc. | Diagnóstico baseado em sistema efetor de crispr para detecção de vírus |
CA3075629A1 (en) * | 2017-09-14 | 2019-03-21 | Alere San Diego, Inc. | Detection of recombinase polymerase amplification using dual-hapten probe |
CA3076378A1 (en) | 2017-09-21 | 2019-03-28 | Genapsys, Inc. | Systems and methods for nucleic acid sequencing |
US11807901B2 (en) | 2017-11-15 | 2023-11-07 | Board Of Regents, The University Of Texas System | Methods and kits for using recombinant microorganisms as direct reagents in biological applications |
CN107937614B (zh) * | 2017-12-21 | 2020-10-30 | 北京卓诚惠生生物科技股份有限公司 | 克里米亚-刚果出血热病毒检测方法及引物探针组 |
CN108165611A (zh) * | 2017-12-26 | 2018-06-15 | 天津科技大学 | 一种重组酶聚合酶恒温扩增结合试纸条检测金黄色葡萄球菌的方法和应用 |
CN108300803A (zh) * | 2017-12-29 | 2018-07-20 | 博迪泰(厦门)生物科技有限公司 | 一种呼吸道感染病原检测用引物组、快速诊断试剂盒及检测方法 |
GB2569965A (en) | 2018-01-04 | 2019-07-10 | Lumiradx Uk Ltd | Improvements in or relating to amplification of nucleic acids |
CN108359737A (zh) * | 2018-02-11 | 2018-08-03 | 苏州先达基因科技有限公司 | 支原体污染检测方法及应用 |
JP7491576B2 (ja) | 2018-06-12 | 2024-05-28 | キージーン ナムローゼ フェンノートシャップ | 核酸増幅法 |
CN108531633A (zh) * | 2018-06-21 | 2018-09-14 | 宁波国际旅行卫生保健中心 | 一种用于检测金黄色葡萄球菌活性的荧光raa引物、探针及检测方法 |
CN108977558A (zh) * | 2018-08-24 | 2018-12-11 | 暨南大学 | 基于数字lamp技术检测金黄色葡萄球菌的引物及其试剂盒与方法 |
US11680877B2 (en) | 2018-09-05 | 2023-06-20 | Hero Scientific Ltd. | Testing for particulates |
WO2020049566A1 (en) * | 2018-09-05 | 2020-03-12 | Hero Scientific Ltd. | Strep testing methods |
CN109628637B (zh) * | 2018-09-11 | 2022-09-23 | 山东国际旅行卫生保健中心 | 基于超分支滚环扩增核酸试纸条检测虫媒病毒的方法 |
EP3864166A1 (en) * | 2018-10-12 | 2021-08-18 | Quidel Corporation | Extraction reagent for use in an assay for detection of group a streptococcus |
CN112301105B (zh) * | 2020-02-06 | 2024-01-02 | 广州普世利华科技有限公司 | 一种快速检测淋病奈瑟菌的rda方法及试剂盒 |
CN113444831A (zh) * | 2020-03-27 | 2021-09-28 | 牛津大学(苏州)科技有限公司 | 用于检测SARS-CoV-2新型冠状病毒的引物及其试剂盒、检测方法和应用 |
US11376588B2 (en) | 2020-06-10 | 2022-07-05 | Checkable Medical Incorporated | In vitro diagnostic device |
CA3202405A1 (en) | 2021-01-06 | 2022-07-14 | Zvi Feldman | Filtration sampling devices |
EP4352259A1 (en) * | 2021-06-09 | 2024-04-17 | The Florida State University Research Foundation, Incorporated | Methods and compositions for determining microorganism presence and concentration using pcr primers of varying amplification efficiencies |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100230909B1 (ko) * | 1993-11-29 | 1999-12-01 | 다니엘 엘. 캐시앙 | 광범위의 유기체로부터 핵산 추출 방법 |
EP0705905B1 (de) * | 1994-07-16 | 2001-10-10 | Roche Diagnostics GmbH | Verfahren zum sensitiven Nachweis von Nukleinsäuren |
US6242188B1 (en) * | 1999-07-30 | 2001-06-05 | Applied Gene Technologies, Inc. | Sample processing to release nucleic acids for direct detection |
JP2003199572A (ja) * | 2001-12-28 | 2003-07-15 | Eiken Chem Co Ltd | サルモネラ属菌検出のためのプライマーおよびそれを用いた検出法 |
US7399590B2 (en) * | 2002-02-21 | 2008-07-15 | Asm Scientific, Inc. | Recombinase polymerase amplification |
US7582729B2 (en) * | 2003-05-15 | 2009-09-01 | The Rockefeller University | Nucleic acids and polypeptides of C1 bacteriophage and uses thereof |
JP2005006587A (ja) * | 2003-06-20 | 2005-01-13 | Takara Bio Inc | 標的核酸の増幅及び/又は検出方法 |
ES2718482T3 (es) * | 2004-06-01 | 2019-07-02 | Alere San Diego Inc | Kit para amplificación de recombinasa polimerasa |
JP4670318B2 (ja) * | 2004-11-11 | 2011-04-13 | 株式会社島津製作所 | 穀物の遺伝子増幅法 |
MX2007014476A (es) * | 2005-05-20 | 2008-02-07 | Calypte Biomedical Corp | Prueba de inmunocromatografia rapida de fluido oral. |
GB0601302D0 (en) * | 2006-01-23 | 2006-03-01 | Semikhodskii Andrei | Diagnostic methods and apparatus |
DE102006061002A1 (de) * | 2006-12-22 | 2008-06-26 | Profos Ag | Verfahren und Mittel zur Anreicherung, Entfernung und zum Nachweis von gram-positiven Bakterien |
JP5204466B2 (ja) * | 2007-11-29 | 2013-06-05 | 栄研化学株式会社 | マイコプラズマ・ニューモニエ(Mycoplasmapneumoniae)の検出方法 |
JP2009207392A (ja) * | 2008-03-03 | 2009-09-17 | Olympus Corp | 増幅核酸の解析方法及び解析装置 |
-
2010
- 2010-09-24 CN CN201710981896.XA patent/CN107739750A/zh active Pending
- 2010-09-24 CN CN201510969418.8A patent/CN105524985A/zh active Pending
- 2010-09-24 CN CN2010800424564A patent/CN102666872A/zh active Pending
- 2010-09-24 WO PCT/US2010/050151 patent/WO2011038197A1/en active Application Filing
- 2010-09-24 EP EP10819513.2A patent/EP2480681A4/en not_active Withdrawn
- 2010-09-24 CN CN201510974023.7A patent/CN105671146A/zh active Pending
- 2010-09-24 AU AU2010298202A patent/AU2010298202B2/en not_active Ceased
- 2010-09-24 CN CN201510970537.5A patent/CN105734169A/zh active Pending
- 2010-09-24 BR BR112012006757A patent/BR112012006757A2/pt not_active Application Discontinuation
- 2010-09-24 JP JP2012531056A patent/JP2013505723A/ja active Pending
- 2010-09-24 US US13/498,035 patent/US20130059290A1/en not_active Abandoned
- 2010-09-24 CA CA2775143A patent/CA2775143A1/en not_active Abandoned
-
2016
- 2016-02-05 AU AU2016200748A patent/AU2016200748A1/en not_active Abandoned
- 2016-03-03 JP JP2016041035A patent/JP2016104039A/ja active Pending
-
2017
- 2017-06-02 US US15/612,418 patent/US20170335379A1/en not_active Abandoned
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200110654A (ko) | 2018-01-17 | 2020-09-24 | 닛산 가가쿠 가부시키가이샤 | 임프린트용 광경화성 조성물 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013505723A (ja) | 2013-02-21 |
CN105524985A (zh) | 2016-04-27 |
EP2480681A1 (en) | 2012-08-01 |
US20130059290A1 (en) | 2013-03-07 |
US20170335379A1 (en) | 2017-11-23 |
CN102666872A (zh) | 2012-09-12 |
WO2011038197A1 (en) | 2011-03-31 |
BR112012006757A2 (pt) | 2015-09-08 |
AU2010298202B2 (en) | 2015-11-05 |
CN105734169A (zh) | 2016-07-06 |
EP2480681A4 (en) | 2013-07-10 |
CN107739750A (zh) | 2018-02-27 |
AU2010298202A1 (en) | 2012-04-12 |
CN105671146A (zh) | 2016-06-15 |
AU2016200748A1 (en) | 2016-02-25 |
CA2775143A1 (en) | 2011-03-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2016104039A (ja) | 粗製のマトリックスにおける核酸の検出 | |
US11851720B2 (en) | Direct amplification and detection of viral and bacterial pathogens | |
JP6966681B2 (ja) | 限られたヌクレオチド組成を有するプライマーを用いた増幅 | |
WO2018157844A1 (zh) | 一种利用磁珠提取核酸物质的方法以及试剂 | |
TWI697560B (zh) | 用於偵測細菌污染之方法及組合物 | |
JP2024109739A (ja) | 核酸増幅 | |
US20110236891A1 (en) | Nucleic acid template preparation for real-time pcr | |
JP6466437B2 (ja) | 微生物を複雑な試料から単離する方法 | |
US11746389B2 (en) | Method and kit of detecting the absence of micro-organisms | |
JP2015513921A (ja) | 任意のポリメラーゼ伸長活性の高感度定量的測定と生細胞存在の決定とに有用なポリメラーゼ活性測定方法 | |
JP2023528993A (ja) | サンプル中のMollicutes綱の細菌の所定の核酸配列の存在を決定するための等温リアルタイムPCR法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160303 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161121 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20170209 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20171030 |