JP2016096439A - 弾性波デバイス、送受信デバイスおよび移動体通信機 - Google Patents

弾性波デバイス、送受信デバイスおよび移動体通信機 Download PDF

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Abstract

【課題】チップからの信号の漏洩を抑制すること。【解決手段】弾性波素子が形成された弾性波チップ30、32と、上面に前記弾性波チップが搭載された多層基板10と、前記多層基板の下面に形成され、前記弾性波チップのグランド電極に電気的に接続された第1グランド端子FGt、FGrと、前記多層基板の下面に形成された第2グランド端子FGsと、前記多層基板の前記下面に形成され、前記弾性波チップの信号電極に電気的に接続された信号端子FTx、FRxと、前記多層基板の前記上面と、前記下面と、前記下面と前記上面との間と、の少なくとも1つに前記弾性波チップの少なくとも一部と重なるように形成され、前記第1グランド端子と前記多層基板内で電気的に接続せず、前記第2グランド端子と電気的に接続されたシールド層27と、を具備する弾性波デバイス。【選択図】図9

Description

本発明は、弾性波デバイス、送受信デバイスおよび移動体通信機に関し、例えば多層基板上にフィルタチップを有する弾性波デバイス、送受信デバイスおよび移動体通信機に関する。
近年、移動体通信システムの発展に伴って携帯電話や携帯情報端末等の携帯端末が急速に普及している。これら携帯端末の小型・高性能化の開発が行なわれている。また、LTE(Long Term Evolution)の普及など一つの携帯端末で用いられる周波数バンドの数は増加の一途をたどっている。携帯端末に用いられる機器に提供するフィルタや分波器には弾性波デバイスが用いられる。弾性波デバイスとしては、弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)デバイス、弾性波境界波デバイスまたは圧電薄膜共振器(BAW:Bulk Acoustic Wave)が用いられる。
特許文献1には、弾性波素子が形成されたチップを搭載した基板内にシールド層を設けることが記載されている。
特開平7−99420号公報 特開2003−273520号公報
基板内にシールド層を設けることにより、チップからの信号の漏洩を抑制することができる。しかしながら、特許文献1および2においては、シールド層と弾性波チップのグランドとが基板内で接続されている。このため、チップからグランドを介し、信号が漏洩してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、チップからの信号の漏洩を抑制することを目的とする。
本発明は、弾性波素子が形成された弾性波チップと、上面に前記弾性波チップが搭載された多層基板と、前記多層基板の下面に形成され、前記弾性波チップのグランド電極に電気的に接続された第1グランド端子と、前記多層基板の下面に形成された第2グランド端子と、前記多層基板の前記下面に形成され、前記弾性波チップの信号電極に電気的に接続された信号端子と、前記多層基板の前記上面と、前記下面と、前記下面と前記上面との間と、の少なくとも1つに前記弾性波チップの少なくとも一部と重なるように形成され、前記第1グランド端子と前記多層基板内で電気的に接続せず、前記第2グランド端子と電気的に接続されたシールド層と、を具備することを特徴とする弾性波デバイスである。
上記構成において、前記シールド層は開口を有し、前記第1グランド端子と前記弾性波チップとは前記開口内に形成された配線を介し電気的に接続されている構成とすることができる。
上記構成において、前記シールド層は前記多層基板の前記上面に形成されている構成とすることができる。
上記構成において、前記多層基板の上面に形成され、前記グランド電極に接合されたパッドを具備し、前記シールド層は開口を有し、前記パッドは、前記開口内に形成されている構成とすることができる。
上記構成において、前記シールド層は、前記多層基板の内部に形成された導電層のうち最も上の導電層に設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記弾性波チップは複数の弾性波チップを含み、前記シールド層は、前記複数の弾性波チップの間の領域に重なるように形成されている構成とすることができる。
上記構成において、前記多層基板の上面に形成され、前記弾性波チップを囲む環状電極を具備し、前記環状電極は、前記多層基板内において前記シールド層と電気的に接続されている構成とすることができる。
上記構成において、前記弾性波チップは、送信フィルタが形成された送信フィルタチップと受信フィルタが形成された受信フィルタチップとを含み、前記信号端子は、送信端子、受信端子および共通端子を含み、前記送信フィルタは前記共通端子と前記送信端子との間に電気的に接続され、前記受信フィルタは前記共通端子と前記受信端子との間に電気的に接続されている構成とすることができる。
本発明は、前記第1グランド端子および前記第2グランド端子がそれぞれ実装基板のグランドに独立して接続されるように上記弾性波デバイスが実装されたことを特徴とする送受信デバイスである。
本発明は、上記送受信デバイスが搭載されたことを特徴とする移動体通信機である。
本発明によれば、チップからの信号の漏洩を抑制することができる。
図1は、比較例1に係る弾性波デバイスのブロック図である。 図2は、比較例1に係る弾性波デバイスの断面図である。 図3(a)は、フィルタチップの一例を示す平面図であり、図3(b)は共振器の平面図である。 図4(a)は、フィルタチップの別の一例を示す平面図であり、図4(b)は、共振器の断面図である。 図5は、デュプレクサの通過特性を示す図である。 図6は、比較例2に係る弾性波デバイスのブロック図である。 図7は、比較例2に係る弾性波デバイスの断面図である。 図8は、実施例1に係る弾性波デバイスのブロック図である。 図9(a)は、実施例1に係る弾性波デバイスの断面図であり、図9(b)は、実施例1に係る弾性波デバイスが実装基板に搭載された断面図である。 図10(a)から図10(c)は、それぞれ実施例1の変形例1から3に係るデュプレクサの断面図である。 図11(a)から図11(c)は、それぞれ実施例1の変形例4から6に係るデュプレクサの断面図である。 図12(a)および図12(b)は、それぞれ実施例1の変形例7および8に係るデュプレクサの断面図である。 図13は、実施例1の変形例9に係るフィルタの断面図である。 図14(a)から図14(c)は、それぞれ実施例1の変形例10から12を示す断面模式図である。 図15は、実施例2に係るデュプレクサの断面図である。 図16(a)および図16(b)は、実施例2における多層基板の各層の平面図(その1)である。 図17(a)および図17(b)は、実施例2における多層基板の各層の平面図(その2)である。 図18(a)および図18(b)は、実施例2のデュプレクサが実装される実装基板の例を示す平面図である。 図19は、実施例2および比較例3のアイソレーション特性を示す図である。 図20は、実施例3に係る移動体通信機のブロック図である。
まず、デュプレクサの比較例を用い信号の漏洩について説明する。図1は、比較例1に係る弾性波デバイスのブロック図である。図1に示すように、デュプレクサ110は、送信フィルタ50および受信フィルタ52を備えている。送信フィルタ50は、共通端子Antと送信端子Txとの間に電気的に接続されている。受信フィルタ52は、共通端子Antと受信端子Rxとの間に電気的に接続されている。
送信フィルタ50は、1または複数の直列共振器S11からS14および1または複数の並列共振器P11からP13を備えている。直列共振器S11からS14は、共通端子Antと送信端子Txとの間に直列に接続されている。並列共振器P11からP13は、共通端子Antと送信端子Txとの間に並列に接続されている。送信フィルタ50のグランドはグランド端子Gtに接続されている。
受信フィルタ52は、1または複数の直列共振器S21からS24および1または複数の並列共振器P21からP23を備えている。直列共振器S21からS24は、共通端子Antと受信端子Rxとの間に直列に接続されている。並列共振器P21からP23は、共通端子Antと受信端子Rxとの間に並列に接続されている。受信フィルタ52のグランドはグランド端子Grに接続されている。
図2は、比較例1に係る弾性波デバイスの断面図である。図2に示すように、送信フィルタ50および受信フィルタ52は、それぞれ送信フィルタチップ30および受信フィルタチップ32に形成されている。チップ30および32は、多層基板10上に搭載されている。多層基板10は、複数の層11から13が積層されている。層11から13は、例えば、セラミックスまたは樹脂等の絶縁層である。層11から13の上側には導電層21から23がそれぞれ形成されている。層11の下側には導電層20が形成されている。層11から13を貫通する貫通ビア16から18が形成されている。導電層20から23および貫通ビア16から18は、例えば銅、金またはアルミニウム等の金属からなる。なお、多層基板10は複数の層11から13を積層したものから構成される。当明細書において多層基板10の最上面、最下面をそれぞれ多層基板10の上面、多層基板10の下面と呼称する。また多層基板10を構成する個々の層11から13の上面、下面をそれぞれ層11から13の上側、層の下側と呼称する。
導電層20は、送信フットパッドFTx、受信フットパッドFRx、共通フットパッド、グランドフットパッドFGtおよびFGrを含む。導電層21および22は配線を含む。導電層23は、送信電極PTx、受信電極PRx、共通電極およびグランド電極PGtおよびPGrおよび配線を含む。共通フットパッド、共通電極の図示を省略している。多層基板10の上面には、チップ30および32が搭載されている。封止部34はチップ30および32を封止する。チップ30および32の下面には封止部34は形成されていなくともよい。チップ30および32の下面は例えば空隙31に露出している。
図3(a)は、フィルタチップの一例を示す平面図であり、図3(b)は共振器の平面図である。図3(a)に示すように、圧電基板40上に弾性波素子として直列共振器S1からS4および並列共振器P1からP3、電極38および配線46が形成されている。電極38は、信号電極PS1、PS2およびグランド電極PGを含む。直列共振器S1からS4は、信号電極PS1とPS2の間に配線46を介し直列に接続されている。並列共振器P1からP3は直列共振器S1からS4を接続する配線46とグランド電極PGとの間に接続されている。配線46および電極38は、例えば銅等の金属膜から形成される。
図3(b)に示すように、直列共振器S1からS4および並列共振器P1からP3は、圧電基板40上に形成されたIDT(Interdigital Transducer)49とIDT49の両側に設けられた反射器R0とを備えている。圧電基板40は例えばタンタル酸リチウム基板またはニオブ酸リチウム基板である。IDT49および反射器R0は、例えばアルミニウムまたは銅等の金属膜から形成される。このように、共振器として、弾性表面波共振器、弾性境界波共振器またはラブ波共振器を用いることができる。
図4(a)は、フィルタチップの別の一例を示す平面図であり、図4(b)は、共振器の断面図である。図4(a)に示すように、基板45上に直列共振器S1からS4および並列共振器P1からP3、電極38および配線46が形成されている。図4(b)に示すように、直列共振器S1からS4および並列共振器P1からP3は、基板45上に形成された下部電極41、圧電膜42および上部電極43を備えている。圧電膜42を挟み下部電極41と上部電極43とが対向する領域が共振領域44である。共振領域44内の下部電極41は空隙48に露出している。基板45は、例えばシリコン基板等の半導体基板またはガラス基板等の絶縁基板である。下部電極41および上部電極43は、例えばルテニウム膜等の金属膜である。圧電膜42は、例えば窒化アルミニウム膜である。その他の構成は、図3(a)と同じであり、説明を省略する。
図2に戻り、チップ30および32は、例えば図3(a)または図4(a)に示したフィルタチップである。チップ30および32のサイズは、例えば0.7mm×0.7mmで厚さが0.15mmである。チップ30および32の下面に形成された電極38と多層基板10上の導電層20とがバンプ36により接合されている。送信電極PTxおよび受信電極PRxは、信号電極PS1またはPS2に接合されている。グランド電極PGtおよびPGrは、グランド電極PGに接合されている。送信フットパッドFTx、受信フットパッドFRx、グランドフットパッドFGtおよびFGrは、導電層21から23および貫通ビア16から18を介しそれぞれ送信電極PTx、受信電極PRx、グランド電極PGtおよびPGrに電気的に接続されている。図1の送信端子Tx、受信端子Rx、共通端子Ant、グランド端子GtおよびGrは、それぞれ送信フットパッドFTx、受信フットパッドFRx、共通フットパッド、グランドフットパッドFGtおよびFGrに相当する。
図5は、デュプレクサの通過特性を示す図である。送信フィルタ50は、送信端子Txから入力された信号のうち送信帯域の信号を濾過し共通端子Antに出力する。受信フィルタ52は、共通端子Antから入力された信号のうち受信帯域の信号を濾過し受信端子Rxに出力する。送信帯域の中心周波数F1と受信帯域の中心周波数F2は異なり、例えばF2>F1である。また、送信帯域と受信帯域とは重なっていない。
送信帯域において受信フィルタ52はハイインピーダンスであるため、送信帯域の信号は受信フィルタ52を通過しない。しかし、図1の矢印70のように、送信端子Txから受信端子Rxに送信帯域の信号が漏れることがある。この信号の漏れは、図2の矢印70のように、主に多層基板10内の絶縁体(誘電体)を介しチップ30から32に信号が漏れることが原因である。このため、送信側から受信側のアイソレーション特性が劣化する。アイソレーション特性が劣化すると、送信端子Txの前段のパワーアンプからの漏れ信号が受信端子Rxの後段のローノイズアンプにおいて、歪の発生および/またはノイズとして受信信号に干渉する。このため、受信感度が劣化し、良好な通信の妨げとなる。
比較例1における信号の漏れを抑制する比較例2について説明する。図6は、比較例2に係る弾性波デバイスのブロック図である。図6に示すように、デュプレクサ112において、送信フィルタ50と受信フィルタ52との間にシールド層25を設ける。シールド層25は、グランド端子Gsに電気的に接続される。
図7は、比較例2に係る弾性波デバイスの断面図である。図7に示すように、層12および13の上側にシールド層27および28が設けられている。シールド層27および28は、貫通ビア16から18を介しグランドフットパッドFGsに電気的に接続されている。グランド電極PGtおよびPGr、グランド端子であるグランドフットパッドFGtおよびFGrは、貫通ビア16から18を介しシールド層27および28に電気的に接続されている。その他の構成は比較例1と同じであり説明を省略する。シールド層27および28をグランド電位等の基準電位とすることにより、多層基板10の絶縁体を介したチップ30から32への信号の漏れを抑制できる。
しかしながら、比較例2では、多層基板10内において、チップ30および32のグランドとシールド層27および28とが電気的に接続している。シールド層27および28とグランドフットパッドFGsとの間のビア配線を等価的にインダクタとすると、シールド層27および28の接地は強くない。このため、図6および図7の矢印72のように、チップ30のグランドからチップ32のグランドにシールド層27および28を介し信号が漏洩する。
以下、チップ30から32への信号の漏洩を抑制する実施例について説明する。
図8は、実施例1に係る弾性波デバイスのブロック図である。図8に示すように、デュプレクサ100において、送信フィルタ50のグランドは、シールド層25および第2グランド端子Gsと電気的に接続することなく第1グランド端子Gtに電気的に接続される。受信フィルタ52のグランドは、シールド層25および第2グランド端子Gsと電気的に接続されることなく、第1グランド端子Grに電気的に接続される。弾性波デバイス内において第1グランド端子Gtおよびグランド端子Grは第2グランド端子Gsと電気的に接続されていない。
図9(a)は、実施例1に係る弾性波デバイスの断面図である。図9(a)に示すように、シールド層27に開口35が形成されており、グランド電極PGtおよびPGrは、シールド層27と電気的に接触することなく、グランドフットパッドFGtおよびFGrに接続されている。その他の構成は、比較例1および2と同じであり説明を省略する。
図9(b)は、実施例1に係る弾性波デバイスが実装基板に搭載された断面図である。図9(b)に示すように、デュプレクサ100が、実装基板74に搭載されている。実装基板74の上面には端子76が設けられている。デュプレクサ100のフットパッドは端子76と半田78により接合されている。実装基板74は、例えばマザーボードまたはドータボードである。第1グランド端子であるグランドフットパッドFGtおよびFGrと、第2グランド端子であるグランドフットパッドFGsとは、それぞれ別々に独立して実装基板74内のグランドに接続されている。
実施例1では、送信フィルタ50および受信フィルタ52のグランドがシールド層25(図9(a)では27および28)に多層基板10内および弾性波デバイス(デュプレクサ100)内において電気的に接続されていない。このため、送信フィルタ50からシールド層25を介し受信フィルタ52のグランドへの信号の漏れを抑制できる。よって、アイソレーション特性を向上できる。
図10(a)から図10(c)は、それぞれ実施例1の変形例1から3に係るデュプレクサの断面図である。図10(a)に示すように、シールド層28は、多層基板10の上面の導電層23に設けられ、導電層20から22には設けられていない。導電層23には開口35が形成されている。開口35内にグランド電極PGtおよびPGrが形成されている。図10(b)に示すように、シールド層27は、多層基板10から露出していない内部の導電層22に設けられ、導電層20、21および23には設けられていない。導電層22には開口35が形成されている。グランド電極PGtおよびPGrとグランドフットパッドFGtおよびFGrを電気的に接続する配線は開口35内に形成されている。図10(c)に示すように、シールド層26は、多層基板10の下面の導電層20に設けられ、導電層21から23には設けられていない。導電層20には開口35が形成されている。開口35内にグランドフットパッドFGtおよびFGrが形成されている。多層基板10の下面にシールド層26が設けられる場合、グランドフットパッドFGsとシールド層26は配線で接続されていてもよいし、シールド層26の少なくともグランドフットパッドFGsとして使用されてもよい。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
図11(a)から図11(c)は、それぞれ実施例1の変形例4から6に係るデュプレクサの断面図である。図11(a)に示すように、シールド層27および28は、多層基板10の内部の導電層22および多層基板10上面の導電層23に設けられている。図11(b)に示すように、シールド層26および27は、多層基板10下面の導電層20および多層基板10の内部の導電層22に設けられている。図11(c)に示すように、シールド層26から28は、多層基板10下面の導電層20、多層基板10の内部の導電層22および多層基板10上面の導電層23に設けられている。その他の構成は実施例1およびその変形例1から3と同じであり説明を省略する。
実施例1の変形例1から3のように、シールド層は、導電層20から23のうち1つの導電層に設けられていてもよい。実施例1の変形例4から6のように、シールド層は、導電層20から23のうち複数の導電層に設けられていてもよく、すべての導電層に設けられてもよい。
図12(a)および図12(b)は、それぞれ実施例1の変形例7および8に係るデュプレクサの断面図である。図12(a)に示すように、封止部34aは半田等の金属である。多層基板10上に導電層23からチップ間電極37および環状電極39が設けられている。チップ間電極37は、チップ30および32の間に形成されている。環状電極39はチップ30および32を囲むように環状に形成されている。封止部34aは、チップ間電極37および環状電極39に接触し、電気的に接続されている。封止部34aは、チップ30および32の下面およびバンプ36が空隙31に露出するように、チップ30および32を封止する。封止部34aを覆うようにカバー膜33aが形成されている。カバー膜33aはニッケル膜等の金属膜または酸化シリコン膜等の絶縁膜である。チップ間電極37および環状電極39は、シールド層27を介し、グランドフットパッドFGsに電気的に接続されている。これにより、封止部34aは、多層基板10内においてグランドフットパッドFGrおよびFGtと電気的に接続されていない。その他の構成は実施例1の変形例2と同じであり、説明を省略する。
図12(b)に示すように、封止部34bは樹脂等の絶縁体である。封止部34bを覆うようにカバー膜33bが形成されている。カバー膜33bは金膜等の金属膜である。カバー膜33bは環状電極39と電気的に接続されているその他の構成は実施例1の変形例8と同じであり、説明を省略する。
実施例1の変形例4から6のように、複数の導電層にシールド層を形成することによりグランドを介したフィルタチップからの信号の漏洩をさらに抑制できる。また、実施例1の変形例7および8のように、封止部34aまたはカバー膜33bとシールド層とを多層基板10内で電気的に接続してもよい。これにより、フィルタチップ30と封止部34aまたはカバー膜33bとがグランドを介し干渉すること、を抑制できる。
図13は、実施例1の変形例9に係るフィルタの断面図である。図13に示すように、多層基板10上にフィルタチップ30がフリップチップ搭載されている。フィルタチップ30は、例えば図3(a)または図4(a)に示したフィルタチップである。導電層23に信号電極PSfおよびグランド電極PGfが設けられている。信号電極PSfには、フィルタチップ30の信号電極PS1またはPS2がバンプ36により接合されている。グランド電極PGfには、フィルタチップ30のグランド電極PGがバンプ36により接合されている。信号電極PSfは信号フットパッドFSに電気的に接続されている。グランド電極PGfはグランドフットパッドFGsに電気的に接続されている。その他の構成は実施例1の変形例2と同じであり説明を省略する。
実施例1の変形例9では、シールド層27とフィルタチップ30のグランドとが多層基板10内で電気的に分離されている。これにより、グランドを介したフィルタチップ30からの信号の漏洩を抑制できる。よって、信号の漏洩によるフィルタチップ30の特性の変動を抑制できる。
図14(a)から図14(c)は、それぞれ実施例1の変形例10から12を示す断面模式図である。多層基板、封止部等の詳細は図示を省略する。図14(a)に示すように、実施例1の変形例10に係るトリプレクサでは、多層基板10の上面に3つのフィルタチップ30が搭載されている。図14(b)に示すように、実施例1の変形例11に係るクアッドプレクサでは、多層基板10の上面に4つのフィルタチップ30が搭載されている。図14(c)に示すように、実施例1の変形例12に係るマルチプレクサでは、多層基板10の上面に複数のフィルタチップ30が搭載されている。多層基板10には、実施例1およびその変形例1から9と同様に多層基板10にシールド層26から28が形成されている。その他の構成は実施例1およびその変形例1から9と同じであり説明を省略する。
実施例1の変形例10から12のように、トリプレクサ、クワッドプレクサまたはマルチプレクサにシールド層を設けてもよい。
以上のように、実施例1およびその変形例によれば、多層基板10の上面に弾性波素子が形成された弾性波チップ(例えばフィルタチップ30および32)が搭載されている。多層基板10の下面に、弾性波チップのグランド電極(例えば図3(a)および図4(a)のグランド電極PG)に電気的に接続された第1グランド端子(例えばグランドフットパッドFGr、FGtおよびFGf)が形成されている。多層基板10の下面に弾性波チップの信号電極(例えば図3(a)および図4(a)の信号電極PS1およびPS2)に電気的に接続された信号端子(例えば送信フットパッドFTx、受信フットパッドFRxおよび信号フットパッドFS)が形成されている。シールド層26から28が多層基板10の上面、下面および下面と上面との間の少なくとも1つに弾性波チップの少なくとも一部と重なるように形成されている。シールド層26から28は、第1グランド端子と多層基板10内および弾性波デバイス内で電気的に接続せずに(すなわち電気的に分離している)第2グランド端子に接続される。
これにより、弾性波チップからの信号の漏洩をシールド層26から28が遮断する。さらに、シールド層26から28が弾性波チップのグランドと多層基板10内および弾性波デバイス内で電気的に接続されていないため、グランドを介した信号の漏洩を抑制できる。
シールド層26から28は開口35を有し、第1グランド端子と弾性波チップとは開口35内に形成された配線(例えば導電層20から23および貫通ビア16から18)を介し電気的に接続されている。これにより、シールド層26から28の面積を大きくでき、信号の漏洩をより抑制できる。
弾性波チップからの信号の漏洩を抑制するため、弾性波チップの下面とシールド層の上面との距離は小さいことが好ましい。例えば、多層基板10の各層11から13の比誘電率が4.9から9.0程度の場合、弾性波チップの下面とシールド層の上面との距離は、弾性波チップ内の信号の波長(例えば弾性波チップがフィルタチップの場合フィルタの中心周波数の波長)の5倍以下であることが好ましく、3倍以下がより好ましい。
弾性波チップの下面とシールド層の上面との距離を小さくするため、シールド層28は、多層基板10の上面に形成されていることが好ましい。このとき、グランド電極PGt、PGr、PGf(パッド)の少なくとも1つは、開口35内に形成されている。これにより、シールド層28の面積を大きくし、かつシールド層28とグランド電極PGt、PGrおよびPGfとを電気的に分離できる。
多層基板10の上面にはチップ30および32と接合するための電極が形成されており、シールド層28の面積を大きくしにくい。そこで、シールド層27は、多層基板10の内部の導電層のうち最も上の導電層22の上側に設けられていることが好ましい。これにより、シールド層27の面積を大きくし、かつシールド層27とチップ30および32との距離を小さくできる。
弾性波チップが複数の場合、シールド層は、複数の弾性波チップの間の領域に重なるように形成されていることが好ましい。これにより、弾性波チップ間の信号の漏洩を抑制できる。
さらに、弾性波チップが、送信フィルタチップ30および受信フィルタチップ32の場合、送信フィルタから受信フィルタへの信号の漏洩が抑制される。よって、送信端子から受信端子のアイソレーション特性を向上できる。
実施例2は、デュプレクサのアイソレーション特性のシミュレーションを行なった例である。図15は、実施例2に係るデュプレクサの断面図である。多層基板10は、層11および13を備えている。層11および13の上側には導電層22および23が設けられている。層11の下側には導電層21が設けられている。多層基板10上に送信フィルタチップ30および受信フィルタチップ32がバンプ36を用いフリップチップ搭載されている。送信フィルタチップ30および受信フィルタチップ32は半田からなる封止部34に封止されている。送信フィルタチップ30、受信フィルタチップ32および封止部34の上面にはリッド49が設けられている。
送信フィルタチップ30および受信フィルタチップ32には、それぞれバンド7用の送信フィルタおよび受信フィルタが形成されている。バンド7の送信帯域は2500MHzから2570MHzであり、受信帯域が2620MHzから2690MHzである。送信フィルタは図3(a)のような弾性表面波フィルタであり、受信フィルタは図4(a)のような圧電薄膜共振器フィルタである。
図16(a)から図17(b)は、実施例2における多層基板10の各層の平面図である。図16(a)は、上からチップ30および32を透視して電極38(クロスで示す)を図示した平面図である。図16(b)は、層13の上側の平面図であり、導電層23(クロスで示す)、電極38(黒丸で示す)および貫通ビア18(白丸で示す)を図示している。図17(a)は、層11の上側の平面図であり、導電層22(クロスで示す)、貫通ビア18(黒丸で示す)および16(白丸で示す)を図示している。図17(b)は、層11の下側を上から透視した平面図であり、導電層20(クロスで示す)および貫通ビア16(白丸で示す)を図示している。
図16(a)に示すように、層13上側に送信フィルタチップ30および受信フィルタチップ32が搭載されている。電極38は、信号電極PS1、PS2およびグランド電極PGを含む。図16(b)に示すように、層13の上側に導電層23が形成されている。導電層23は、環状電極39、送信電極PTx、受信電極PRx、共通電極PAnt、グランド電極PGtおよびPGrが導電層23を含む。層13には貫通ビア18が形成されている。送信フィルタチップ30の信号電極PS1、PS2およびグランド電極PGは、それぞれ送信電極PTx、共通電極PAntおよびグランド電極PGtに接合されている。受信フィルタチップ32の信号電極PS1、PS2およびグランド電極PGは、それぞれ受信電極PRx、共通電極PAntおよびグランド電極PGrに接合されている。
図17(a)に示すように、層11の上側に導電層22が設けられている。導電層22は、シールド層27および貫通ビア16と18とを接続する配線を含む。シールド層27には開口35が形成されている。送信電極PTx、共通電極PAnt、共通電極PAntおよびグランド電極PGtおよびPGrに接続される配線は開口35内に形成され、シールド層27とは電気的に接続されていない。図16(b)の環状電極39は、貫通ビア18を介しシールド層27に電気的に接続されている。
図17(b)に示すように、層11の下側に導電層20が形成されている。導電層20は、フットパッドを含む。各フットパッドには、貫通ビア16が接続されている。図16(b)の送信電極PTx、受信電極PRx、共通電極PAntおよびグランド電極PGtおよびPGrは、それぞれ貫通ビア16および18を介し送信フットパッドFTx、受信フットパッドFRx、共通フットパッドFAnt、グランドフットパッドFGtおよびFGrに電気的に接続されている。シールド層27は、貫通ビア16を介しグランドフットパッドFGsに電気的に接続されている。
このように、送信フィルタチップ30および受信フィルタチップ32のグランド電極PGは、多層基板10内および弾性波デバイス内でシールド層27には電気的に接続されていない。グランド電極PGに電気的に接続するグランドフットパッドFGtおよびFGrと、シールド層27に電気的に接続されるグランドフットパッドFGsと、は、多層基板10内および弾性波デバイス内で電気的に分離し、それぞれ独立に形成されている。
図18(a)および図18(b)は、実施例2のデュプレクサが実装される実装基板の例を示す平面図である。図18(a)に示すように、実装基板74の上面には端子76が形成されている。図17(b)の各フットパッドは、各端子76に接合される。グランドフットパッドFGtおよびFGrと、グランドフットパッドFGsと、は、実装基板74内で共通のグランドに電気的に接続される。
図18(b)に示すように、実装基板74の上面には、グランド端子76aが形成されている。第1グランド端子であるグランドフットパッドFGtおよびFGrと、第2グランド端子であるグランドフットパッドFGsとは、グランド端子76aに接合され、実装基板のグランド端子76aを介し電気的に接続される。
図19は、実施例2および比較例3のアイソレーション特性を示す図である。比較例3はシールド層27およびグランドフットパッドFGsを設けていない。図19に示すように、実施例2は比較例3に比べ、送信帯域内および受信帯域内の最も悪いアイソレーション値(すなわちミニマムアイソレーション値)が改善している。
実施例2によれば、シールド層27とグランド端子FGtおよびFGrとが多層基板10内および弾性波デバイス内で電気的に接続されていない。これにより、アイソレーション特性を改善できる。アイソレーション特性を改善するためには、チップ30および32の近くにシールド層を設けることが好ましい。例えば、シールド層を層13の上側の導電層23で形成することが考えられる。しかし、層13の上側には、チップ30および32の電極38と接合するためのパッドおよび環状電極39が形成される。このため、シールド層の面積が小さくなる。そこで、シールド層27を導電層23以外で最も上の導電層22により形成する。これにより、シールド層27の面積を大きくし、かつシールド層27とチップ30および32の距離を小さくできる。さらに、シールド層27に開口35を形成し、チップ30および32とグランドフットパッドFTxおよびFRxとを接続する配線を開口35内に形成する。これにより、シールド層27の面積を大きくできる。これらにより、図19のようにアイソレーション特性を改善できる。
実施例3は、実施例1、実施例2またはその変形例のデュプレクサを有する移動体通信機の例である。図20は、実施例3に係る移動体通信機のブロック図である。図20に示すように、移動体通信機は、送受信デバイスであるモジュール56、集積回路58およびアンテナ54を備えている。モジュール56は、ダイプレクサ80、スイッチ86、デュプレクサ60およびパワーアンプ66を備えている。ダイプレクサ80は、ローパスフィルタ(LPF)82およびハイパスフィルタ(HPF)84を備えている。LPF82は、端子81と83との間に接続されている。HPF84は、端子81と85との間に接続されている。端子81はアンテナ54に接続されている。LPF82は、アンテナ54から送受信される信号のうち低周波信号を通過させ、高周波数信号を抑圧する。HPF84は、アンテナ54から送受信される信号のうち高周波信号を通過させ、低周波数信号を抑圧する。
スイッチ86は端子83を複数の端子61のうち1つの端子に接続する。デュプレクサ60は、送信フィルタ62および受信フィルタ64を備えている。送信フィルタ62は、端子61と63との間に接続されている。受信フィルタ64は、端子61と65との間に接続されている。送信フィルタ62は送信帯域の信号を通過させ、他の信号を抑圧する。受信フィルタ64は、受信帯域の信号を通過させ、他の信号を抑圧する。パワーアンプ66は、送信信号を増幅し、端子63に出力する。ローノイズアンプ68は端子65に出力された受信信号を増幅する。
送受信デバイスであるモジュール56は、デュプレクサ60、フィルタ62または64として、実施例1、実施例2またはその変形例のデュプレクサまたはフィルタを搭載する。モジュール56は、パワーアンプ66および/またはローノイズアンプ68を備えてもよい。移動体端末装置は、モジュール56を搭載する。
このように、実施例1、実施例2または変形例の弾性波デバイスは、アンテナ54に接続され、パワーアンプ66などと共にマザーボードに実装されて通信信号を送信および受信できる送受信デバイスを構成することができる。さらに前記送受信デバイスは移動体通信機などに搭載されノイズの少ない通信を可能にする。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 多層基板
11−13 層
16−18 貫通ビア
20−23 導電層
25−28 シールド層
30、32 チップ
31 空隙
34 封止部
35 開口
36 バンプ
38 電極
39 環状電極
34 封止部
50、52 フィルタ

Claims (10)

  1. 弾性波素子が形成された弾性波チップと、
    上面に前記弾性波チップが搭載された多層基板と、
    前記多層基板の下面に形成され、前記弾性波チップのグランド電極に電気的に接続された第1グランド端子と、
    前記多層基板の下面に形成された第2グランド端子と、
    前記多層基板の前記下面に形成され、前記弾性波チップの信号電極に電気的に接続された信号端子と、
    前記多層基板の前記上面と、前記下面と、前記下面と前記上面との間と、の少なくとも1つに前記弾性波チップの少なくとも一部と重なるように形成され、前記第1グランド端子と前記多層基板内で電気的に接続せず、前記第2グランド端子と電気的に接続されたシールド層と、
    を具備することを特徴とする弾性波デバイス。
  2. 前記シールド層は開口を有し、前記第1グランド端子と前記弾性波チップとは前記開口内に形成された配線を介し電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の弾性波デバイス。
  3. 前記シールド層は前記多層基板の前記上面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の弾性波デバイス。
  4. 前記多層基板の上面に形成され、前記グランド電極に接合されたパッドを具備し、
    前記シールド層は開口を有し、前記パッドは、前記開口内に形成されていることを特徴とする請求項3記載の弾性波デバイス。
  5. 前記シールド層は、前記多層基板の内部に形成された導電層のうち最も上の導電層に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の弾性波デバイス。
  6. 前記弾性波チップは複数の弾性波チップを含み、
    前記シールド層は、前記複数の弾性波チップの間の領域に重なるように形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
  7. 前記多層基板の上面に形成され、前記弾性波チップを囲む環状電極を具備し、
    前記環状電極は、前記多層基板内において前記シールド層と電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
  8. 前記弾性波チップは、送信フィルタが形成された送信フィルタチップと受信フィルタが形成された受信フィルタチップとを含み、
    前記信号端子は、送信端子、受信端子および共通端子を含み、
    前記送信フィルタは前記共通端子と前記送信端子との間に電気的に接続され、前記受信フィルタは前記共通端子と前記受信端子との間に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
  9. 前記第1グランド端子および前記第2グランド端子がそれぞれ実装基板のグランドに独立して接続されるように請求項1から8のいずれか一項記載の弾性波デバイスが実装されたことを特徴とする送受信デバイス。
  10. 請求項9の送受信デバイスが搭載されたことを特徴とする移動体通信機。
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